JP2001067954A - ハーネス製造装置 - Google Patents

ハーネス製造装置

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JP2001067954A
JP2001067954A JP24116799A JP24116799A JP2001067954A JP 2001067954 A JP2001067954 A JP 2001067954A JP 24116799 A JP24116799 A JP 24116799A JP 24116799 A JP24116799 A JP 24116799A JP 2001067954 A JP2001067954 A JP 2001067954A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースを抑制できかつワイヤハーネス
の生産効率の低下を抑制できるハーネス製造装置を提供
する。 【解決手段】 ハーネス製造装置1は無端走行しかつ電
線3を結く布線ボード10と圧着装置11を備えてい
る。圧着装置11は布線ボード10の走行方向に沿って
移動自在な支持アーム22と揺動アーム23と圧着器2
4などを備えている。揺動アーム23は一端部23aが
布線ボード10に対し接離するように揺動自在に設けら
れている。圧着器24は揺動アーム23の一端部23a
に設けられている。圧着器24は電線3に抵抗溶接を施
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端走行する布線
ボードの結き具に電線を布線してワイヤーハーネスを形
成するハーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の電線を互いに束ね、こ
れらの電線の所要部にプロテクタや樹脂チューブやクリ
ップなどの部品を組み付けたり、これらの電線にテープ
巻きを施したりしてワイヤーハーネスを形成してきた。
【0003】前記ワイヤーハーネスを形成する際には、
前記電線を結くことのできる結き具を複数備えた布線ボ
ードなどを用いてきた。前記布線ボードの結き具に電線
を結いて電線を所要形状に配索した後、前述した部品を
組み付けたりテープ巻きを施したりしてきた。なお、電
線を所要形状に配索する際には、指示書や予め布線ボー
ド上に描かれたコネクタや部品などの絵を見ながら作業
者が手作業で行ってきた。
【0004】また、前述したワイヤーハーネスを大量に
安価に生産するために、前記布線ボードをコンベア上な
どに無端走行させて、複数の作業員が種々の工程を分担
しながら、前述したワイヤーハーネスを形成してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た布線ボードなどを用いたハーネスの組立工程において
は、前記布線ボード上に複数の電線を結いてワイヤーハ
ーネスを形成する前に、別工程において、前記複数の電
線のうち互いに連結される電線同士に抵抗溶接などを施
して互いに圧着していた。
【0006】このため、前記ワイヤハーネスを製造する
際に、前記電線同士に抵抗溶接などを施して互いに圧着
するために、専用の抵抗溶接装置が必要になるなどのワ
イヤハーネスを製造するための装置に係る設置スペース
が拡大する傾向となっていた。
【0007】また、専用の抵抗溶接装置に前述した電線
を設置して圧着したのち、前記布線ボードなどを備えた
ワイヤハーネス組立装置などに圧着された電線を搬送し
ていた。このように、互いに連結した電線を搬送する手
間がかかるなどのワイヤハーネスの製造する際にかかる
所要時間が長時間化して、ワイヤハーネスの生産効率を
低下させる傾向となっていた。
【0008】さらに、ワイヤハーネスを製造する際に、
前記抵抗溶接装置によって互いに連結された電線の端子
を、布線ボード上などで、前述した部品としてのコネク
タに挿入する必要が生じるなどのワイヤハーネスの製造
する際に係る手間が増大して、ワイヤハーネスの生産効
率をより一層低下させる傾向となっていた。
【0009】したがって、本発明の目的は、ワイヤハー
ネスを製造するための装置に係る設置スペースを抑制で
きるとともに、生産効率の低下を抑制することが可能な
ハーネス製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のハーネス製
造装置は、複数の電線を布線する結き具を有するととも
に無端走行する布線ボードを備え、前記布線ボードの結
き具に前記複数の電線を布線してワイヤーハーネスを形
成するハーネス製造装置において、前記布線ボードの走
行経路の近傍に配された支持アームと、一端部が前記布
線ボードに対し接離するように、前記支持アームに揺動
自在に支持された揺動アームと、前記揺動アームの一端
部に設けられかつ前記複数の電線のうち少なくとも一つ
の電線と他の電線とを互いに圧着して連結する圧着器
と、を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の本発明のハーネス製造装
置は、請求項1に記載のハーネス製造装置において、前
記布線ボードの走行方向に沿って移動自在に設けられた
台車部を備え、前記支持アームが前記台車部に支持され
て、前記走行方向に沿って移動自在に設けられているこ
とを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の本発明のハーネス製造装
置は、請求項2に記載のハーネス製造装置において、前
記布線ボードから前記支持アームと揺動アームとのうち
一方に向かって突出しかつ前記布線ボードとともに無端
走行する突出片と、前記支持アームに取り付けられた固
定部とこの固定部から突没自在に設けられかつ前記突出
片に接触可能な接触片とを有し、前記接触片が突出片に
接触すると、前記支持アームと揺動アームとのうち少な
くとも一方と前記布線ボードとの間の相対的な位置関係
を一定に保つストッパ手段と、前記接触片の前記突出片
との接触を解除する解除手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0013】請求項4に記載の本発明のハーネス製造装
置は、請求項3に記載のハーネス製造装置において、前
記圧着器が前記布線ボードに接離するように前記揺動ア
ームを変位させる駆動手段と、前記突出片と前記接触片
とが互いに接触したことを検出する接触検出手段と、前
記接触検出手段が前記突出片と接触片とが互いに接触し
たことを検出すると、前記圧着器が布線ボードに近づく
方向に変位するよう前記駆動手段を駆動する制御手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の本発明のハーネス製造装
置は、請求項1に記載のハーネス製造装置において、前
記布線ボードの走行経路の近傍に設置されるとともに、
前記支持アームを支持する台部と、前記台部と前記支持
アームとの間に配されかつ前記支持アームを前記台部に
対し前記布線ボードの走行方向に沿って移動自在とする
スライド支持部材と、を備えこと特徴としている。
【0015】請求項6に記載の本発明のハーネス製造装
置は、請求項5に記載のハーネス製造装置において、前
記布線ボードの走行状況を制御する第2制御手段と、前
記電線を圧着する所定の位置に、前記布線ボードが位置
したことを検出するボード位置検出手段と、を備え、前
記ボード位置検出手段が前記所定の位置に布線ボードが
位置したことを検出すると、前記第2制御手段が、前記
布線ボードの走行を停止することを特徴としている。
【0016】請求項1に記載された本発明は、一端部が
布線ボードに対し接離するように揺動自在に設けられた
揺動アームと、この揺動アームの一端部に設けられた圧
着器とを備えている。このため、前記布線ボード上で、
この布線ボードの結き具に結かれた電線のうち互いに圧
着する必要がある電線同士を互いに圧着して連結するこ
とができる。
【0017】請求項2に記載された本発明は、揺動アー
ムが支持アームによって支持されているとともに、この
支持アームが布線ボードの走行方向に沿って移動自在な
台車部に支持されている。このため、前記圧着器が布線
ボードの走行方向に沿って移動自在となる。したがっ
て、布線ボードに結かれた電線が圧着箇所を複数備えて
いても、それぞれの圧着箇所を確実に圧着できる。さら
に、布線ボードを複数備えた場合でも、それぞれの布線
ボードに結かれた電線を確実に圧着できる。
【0018】請求項3に記載された本発明は、布線ボー
ドから突出した突出片と、支持アームに設けられたスト
ッパ手段の接触片とが互いに接触すると、支持アームと
揺動アームとのうち少なくとも一方と、布線ボードとの
間の相対的な位置関係が一定に保たれる。
【0019】このため、例えば電線同士が圧着される所
定の位置に布線ボードが位置すると、この布線ボードと
圧着器との位置関係が定まるので、作業員が圧着器など
を操作して電線同士を確実でかつ容易に連結することが
できる。
【0020】請求項4に記載された本発明は、突出片と
接触片とが互いに接触すると、この接触したことを接触
検出手段が検出し、制御手段が圧着器が布線ボードに近
づく方向に揺動アームが変位するように駆動手段を駆動
させる。
【0021】このため、例えば電線同士が圧着される所
定の位置に布線ボードが位置すると、布線ボードと圧着
器との位置関係が定まるとともに圧着器が布線ボード上
に結かれた電線に近づくこととなる。したがって、電線
同士を確実に圧着できることにくわえ、電線同士の圧着
作業の作業効率の低下をより一層抑制することができ
る。
【0022】請求項5に記載された本発明は、揺動アー
ムが支持アームによって支持されているとともに、この
支持アームが布線ボードの走行経路の近傍に設置される
台部に支持されている。このため、前記布線ボード上
で、この布線ボードの結き具に結かれた電線のうち互い
に圧着される必要のある電線同士をより確実に圧着して
より確実に連結することができる。
【0023】また、支持アームが布線ボードの走行方向
に沿ってスライド支持部材によって移動自在とされてい
るため、前記圧着器が布線ボードの走行方向に沿って移
動自在となっている。したがって、前記布線ボート゛上に
結かれた電線の圧着箇所を確実に圧着できるとともに、
例えば、この布線ボードの隣接する他の布線ボード上に
結かれた電線同士を確実に圧着することができる。
【0024】請求項6に記載された本発明は、第2制御
手段が、電線を圧着する所定の位置に布線ボードが位置
すると、布線ボードの走行を停止する。このため、電線
同士を圧着する際に、作業員が布線ボードとともに移動
する必要が生じない。したがって、作業員にかかる負担
を軽減できるとともに、作業員が電線同士の圧着作業に
より集中でき、圧着作業の作業効率の低下を抑制でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
かかるハーネス製造装置1を図1ないし図4を参照して
説明する。図1に示すハーネス製造装置1は、コネクタ
2付きの複数の電線3を所望の形状に束ねかつこれらの
電線3の所要部にプロテクタ4や樹脂チューブ5やクリ
ップ6などの部品を組み付けたり、テープ7を巻回して
ワイヤーハーネス8を形成するものである。
【0026】ハーネス製造装置1は、図1ないし図4に
示すように、板状に形成された布線ボード10と、圧着
装置11と、ストッパ手段としてのシリンダユニット1
2と、接触検出手段としての近接センサ13と、制御手
段としての制御装置14などを備えている。
【0027】布線ボード10は、複数設けられている。
布線ボード10は、互いに略並行でかつ無端状に配され
た一対の案内レール15,15によって、無端走行する
ように配されている。それぞれの案内レール15は、無
端状に形成されている。それぞれの案内レール15は、
直線状に形成されかつ互いに平行に配された一対の直線
部15aと、これらの直線部15aの両端部を互いに連
結する図示しない円弧部と、を備えている。案内レール
15,15は、それぞれ工場のフロア9と平行に配され
ている。
【0028】布線ボード10は、それぞれ、板状に形成
されており、無端状に配された案内レール15,15の
内側に位置する縁部10aが上方に位置しかつ案内レー
ル15,15の外周側に位置する縁部10bが下方に位
置するように、傾斜して配されている。
【0029】布線ボード10は、その表面上に配された
複数の結き具16と、布線ボード10の背面側から上方
に向かって延在した突出片17と、を備えている。結き
具16は、それぞれ電線3を結くことができる。結き具
16は、それぞれ形成されるワイヤハーネス8の形状に
応じた位置にそれぞれ配されている。
【0030】突出片17は、図示例では、後述する支持
アーム22の水平部28に向かって突出している。前述
した突出片17は、布線ボード10とともに無端走行す
る。布線ボード10の表面には、図示しないコネクタや
前述した部品や前記電線の配索パターンなどが描かれて
いる。
【0031】案内レール15それぞれの一対の直線部1
5a,15aのうち、内側に位置する直線部15a相互
の間には、図1ないし図3に示すように、スライドレー
ル18が設けられている。このスライドレール18は、
前記直線部15a,15aに沿いかつこれらの直線部1
5a,15aの全長に亘って配されている。
【0032】圧着装置11は、台車部20と、駆動手段
としての駆動モータ21と、支持アーム22と、揺動ア
ーム23と、圧着器24などを備えている。台車部20
は、前記スライドレール18上を走行可能な車輪25と
この車輪25を回転自在に支持する支持片26とを備え
ている。
【0033】台車部20は、車輪25がスライドレール
18上を走行することによって、スライドレール18の
全長に亘ってスライド移動可能となっている。すなわ
ち、台車部20は、布線ボード10の走行方向に沿って
移動自在となっている。
【0034】支持アーム22は、台車部20の支持片2
6に一端部が連結した台車固定部27と、この台車固定
部27に一端部が連結した水平部28と、この水平部2
8に一端部が連結したボード平行部29と、このボード
平行部29に一端部が連結した鉛直部30と、を備えて
いる。
【0035】台車固定部27は、台車部20に連結した
一端部から他端部が上方に向かって延在して形成されて
いる。水平部28は、その一端部が前記台車固定部27
の他端部に連結している。水平部28は、前記フロア9
と平行に配されている。ボード平行部29は、その一端
部が水平部28の他端部に連結している。ボード平行部
29は、布線ボード10と平行に配されている。
【0036】鉛直部30は、一端部がボード平行部29
の他端部に連結しているとともに、他端部が下方に向か
って延在している。鉛直部30の他端部には前記フロア
9上を走行可能な車輪31が取り付けられている。前述
した構成によって、支持アーム22は、布線ボード10
の走行方向に沿って移動自在となっているとともに、布
線ボード10の走行経路の近傍に配されている。
【0037】駆動モータ21は、図示しない出力軸を有
するモータ本体32と、このモータ本体32を支持する
支持部33などを備えている。支持部33は、ボード平
行部29にこのボード平行部29に沿って移動自在に取
り付けられている。支持部33は、ボード平行部29に
沿って、モータ本体32を移動自在に支持している。
【0038】揺動アーム23は、一端部23aが前記布
線ボード10に対し接離するように揺動自在に設けられ
ている。揺動アーム23は、前述したように揺動自在
に、支持アーム22に支持されている。揺動アーム23
の他端部23bには、前記モータ本体32の出力軸が取
り付けられている。揺動アーム23は、前記モータ本体
32が駆動すると、この駆動力によって前記他端部23
bを中心として、一端部23aが図示中の矢印Yに沿っ
て布線ボード10に接離するように揺動する。
【0039】圧着器24は、前記揺動アーム23の一端
部23aに取り付けられている。圧着器24は、互いに
相対向する一対の電極35,36と、これらの電極3
5,36が互いに接離するように前記電極35,36の
うち少なくとも一方を変位させる図示しない駆動装置な
どを備えている。
【0040】電極35,36は、互いに相対向した状態
で揺動アーム23に取り付けられている。一対の電極3
5,36は、それぞれ、円柱状のクロム鋼体と、これら
のクロム鋼体から突出したタングステンチップとを備え
ている。
【0041】電極35,36は、それぞれ図2中に示さ
れた電源開閉器としてのサイリスタ37を介して図示し
ない電源に電気的に接続している。前記電極35,36
は、互いに溶接される電線の芯線を挟み込んで、これら
の芯線に前記電源などから供給される溶接電流を通電さ
せて抵抗溶接を施す。そして、前記電極35,36は芯
線を互いに熱圧着して連結する。
【0042】圧着器24は、抵抗溶接作業を制御する図
示しない制御装置などと電気的に接続しており、この制
御装置からの通電開始及び通電終了信号により前述した
抵抗溶接作業が制御される。
【0043】前記制御装置から通電開始信号が入力する
と、前記駆動装置が前記電極35,36のうち少なくと
も一方を互いに近づく方向に変位させ、前記電極35,
36間に前記芯線を挟み込んで、互いに近づく方向に加
圧する。この加圧する加圧力が所定値となると、前記電
極35,36間に溶接電流を通電させる。
【0044】前記制御装置は、溶接電流の通電開始から
所定時間が経過すると通電終了信号を圧着器24に向か
って出力して、前記電極35,36間の通電を終了す
る。前記駆動装置が電極35,36が互いに離れるよう
に少なくとも一方を変位させる。なお、この抵抗溶接作
業を制御する制御装置は、制御装置14などと共用され
て良く、この制御装置14と別のものとされても良い。
【0045】また、前記圧着器24は、揺動操作可能な
操作レバーを設けて、この操作レバーを揺動操作するこ
とによって、前記圧着作業を行うようにしても良い。
【0046】この場合、作業員が操作レバーを揺動操作
すると、前記電極35,36が互いに接離するように少
なくとも一方が変位する。そして、電極35,36の間
に挟まれる電線の芯線に作用する加圧力が所定の値を超
えると、前記電極35,36間に溶接電流が通電する。
そして、圧着器24は、電線3の所望箇所(溶接箇所)
に抵抗溶接を施して、少なくとも一つの電線3と、この
電線3とは別の他の電線3とを互いに圧着して連結す
る。
【0047】シリンダユニット12は、図4等に示すよ
うに、固定部としてのシリンダ本体40と、このシリン
ダ本体40に対し伸縮自在に設けられたピストンロッド
41と、ピストンロッド41に取り付けられた接触片4
2と、を備えている。シリンダ本体40は、ピストンロ
ッド41が布線ボード10に向かって伸長することがで
きるように、支持アーム22の水平部28に取り付けら
れている。
【0048】接触片42は、前記ピストンロッド41が
シリンダ本体40から伸長すると、前記突出片17と接
触可能な位置に配されている。接触片42は、突出片1
7と接触すると、前記布線ボード10と支持アーム22
との相対的な位置関係を一定に保つ。
【0049】すなわち、接触片42は、突出片17に接
触すると、布線ボード10とともに支持アーム22が走
行する。接触片42は、ピストンロッド41がシリンダ
本体40に没すると、前記突出片17と接触しなくな
り、布線ボード10のみが走行する位置に配されてい
る。
【0050】近接センサ13は、接触片42に取り付け
られている。近接センサ13は、前記突出片17が接触
片42と接触するまたは接触しようとすると、突出片1
7を感知するようになっている。近接センサ13は、制
御装置14などと電気的に接続しており、前述したよう
に突出片17を感知すると、突出片接触信号を制御装置
14に向かって出力する。即ち、近接センサ13は、前
記突出片17が接触片42と接触すると、制御装置14
に向かって突出片接触信号を出力する。
【0051】また、支持アーム22の鉛直部30には、
図2に示すように、解除手段としての解除スイッチ43
が取り付けられている。解除スイッチ43は、スイッチ
本体44と、このスイッチ本体44に対し回転自在に設
けられた操作子45とを備えている。解除スイッチ43
は、制御装置14などと電気的に接続している。
【0052】スイッチ本体44は、支持アーム22の鉛
直部30に取り付けられている。操作子45は、スイッ
チ本体44に対し回転することで、オン・オフ操作され
るようになっている。
【0053】操作子45は、オン状態からオフ操作され
ると、前記突出片17と接触片42との互いに接触を解
除するように、前記ピストンロッド41をシリンダ本体
40に没せさせる接触解除指令信号を制御装置14に向
かって出力する。操作子45は、オフ状態からオン操作
されると、前記突出片17と接触片42とが互いに接触
するように、前記ピストンロッド41をシリンダ本体4
0から伸長させる接触指令信号を制御装置14に向かっ
て出力する。
【0054】制御装置14は、周知のRAM、ROM及
びCPUなど備えたコンピュータであって、前記駆動モ
ータ21、近接センサ13、シリンダユニット12及び
解除スイッチ43などと電気的に接続して、これらの動
作を制御して、ハーネス製造装置1全体の制御をつかさ
どるようになっている。
【0055】制御装置14は、前記近接センサ13から
前記突出片接触信号が入力すると、圧着器24が布線ボ
ード10上に結かれた電線3に近づくように前記駆動モ
ータ21を駆動して、揺動アーム23を変位させる。
【0056】制御装置14は、布線ボード10上に結か
れた電線3に所望の抵抗溶接が施された後、前記解除ス
イッチ43の操作子45がオフ操作されて解除スイッチ
43から接触解除指令信号が入力すると、ピストンロッ
ド41がシリンダ本体40内に没するように、シリンダ
ユニット12を制御する。
【0057】前述した構成のハーネス製造装置1を用い
て、コネクタ2付きの電線3を互いに束ねてワイヤーハ
ーネス8を形成する際に、作業員が、布線ボード10の
図示しない配索パターンなどにしたがって、結き具16
にコネクタ2付きの電線3を結いて所望形状に配索(配
線する)。
【0058】そして、作業員が、前記電線3の所望箇所
にプロテクタ4や樹脂チューブ5やクリップ6などの部
品を組み付けたり、テープ7を巻回させるなどして、ワ
イヤーハーネス8を形成する。このとき、布線ボード1
0は、案内レール15,15上を低速な速度で無端走行
しているとともに、前記解除スイッチ43はオン状態と
なっておりピストンロッド41はシリンダ本体40から
伸長した状態となっている。
【0059】前記結き具16に結かれた電線3に抵抗溶
接を施す所定の位置に前記布線ボード10が位置する
と、突出片17が接触片42に接触する。近接センサ1
3が制御装置14に向かって前記突出片接触信号を出力
する。
【0060】すると、制御装置14は、駆動モータ21
を駆動して、圧着器24が電線3に近づく方向に揺動ア
ーム23を変位させる。作業員が、圧着器24をボード
平行部29及びスライドレール18に沿って移動させる
などして、予め定められた溶接箇所に圧着器24を用い
て抵抗溶接を施して、電線3を互いに圧着して連結す
る。
【0061】なお、前述したように、前記突出片17と
接触片42とが互いに接触した状態においては、前記支
持アーム22、台車部20及び圧着器24などは、前記
布線ボード10とともに低速で移動する。
【0062】電線3に所望の抵抗溶接が施されると、作
業員が解除スイッチ43を操作して、操作子45をオフ
状態にする。すると、ピストンロッド41がシリンダ本
体40に没して、突出片17と接触片42とが互いに接
触しなくなり、布線ボード10のみが案内レール15に
沿って無端走行する。そして、作業員が残りの部品を取
付けたり、テープ7を巻回して、ワイヤハーネス8を形
成する。
【0063】溶接済みの電線3を結いた布線ボード10
のみが案内レール15に沿って無端走行すると、作業員
が解除スイッチ43の操作子45を回転操作してオン状
態にして、ピストンロッド41をシリンダ本体40から
伸長させる。
【0064】一つの布線ボード10上に結かれた電線3
に所望の抵抗溶接が施された後には、作業員が、前記支
持アーム22ごと圧着器24をスライドレール18に沿
って移動させたり、前記支持アーム22を停止した状態
に保って布線ボード10が走行することによって、溶接
が施されいない電線3を結いた布線ボード10c(図1
に示す)の突出片17が、前記接触片42に接触する。
この布線ボード10cに結かれた溶接が施されいない電
線3に、前述した工程と同様に抵抗溶接を施す。
【0065】本実施形態のハーネス製造装置1によれ
ば、一端部23aが布線ボード10に対し接離するよう
に揺動自在な揺動アーム23と、この揺動アーム23の
一端部23aに設けられた圧着器24とを備えているた
め、前記布線ボード10上で、この布線ボード10の結
き具16に結かれた電線3のうち互いに圧着する必要が
ある電線3に抵抗溶接を施して、互いに圧着して連結す
ることができる。
【0066】したがって、電線3同士を互いに圧着して
連結する際に、専用の抵抗溶接装置を用いることなく行
うことが可能となり、ワイヤハーネス8を製造するため
の装置にかかる設置スペースを抑制することが可能とな
る。
【0067】また、専用の抵抗溶接装置を用いる必要が
生じないので、この専用の抵抗溶接装置とハーネス製造
装置1とに亘って電線3などを搬送する手間が生じな
い。このため、ワイヤハーネス8を製造する際に係る所
要時間を抑制することが可能となり、ワイヤハーネス8
の生産効率の低下を抑制することが可能となる。
【0068】さらに、端子付きの電線3を、前記布線ボ
ード10上で、互いに圧着することができるので、この
布線ボード10上で前記電線3の端子をコネクタ2には
め込む作業を削減することができる。このため、ワイヤ
ハーネス8を製造する際に係る所要時間をより抑制する
ことが可能となり、ワイヤハーネス8の生産効率の低下
をより抑制することが可能となる。
【0069】また、圧着器24が布線ボード10の走行
方向に沿って移動自在となっているため、前記支持アー
ム22ごと圧着器24をスライドレール18に沿って移
動させることによって、それぞれの布線ボード10上に
結かれた電線3同士を互いに圧着して確実に連結するこ
とができる。したがって、ワイヤハーネス8の生産効率
を向上することが可能となる。
【0070】さらに、突出片17と接触片42とが互い
に接触したことを近接センサ13が検出し、制御装置1
4が前記近接センサ13からの接触信号が入力すると、
圧着器24が布線ボード10に近づく方向に揺動アーム
23が変位するように駆動モータ21を駆動する。
【0071】このため、例えば電線3同士が圧着される
所定の位置に布線ボード10が位置すると、圧着器24
が布線ボード10上に結かれた電線3に近づくこととな
る。したがって、電線3同士の圧着作業の作業効率の低
下をより一層抑制することができる。
【0072】また、本実施形態のハーネス製造装置1に
おいて、前記突出片17と接触片42とが互いに接触し
て、近接センサ13から制御装置14に突出片接触信号
が入力すると、前記制御装置14などが前記布線ボード
10の無端走行を一時停止するようにしても良い。この
とき、前記解除スイッチ43がオフ状態に操作される
と、一時停止した布線ボード10の走行を再開するのが
望ましい。
【0073】この場合、布線ボード10に結かれた電線
3に抵抗溶接が施される際に、この布線ボード10の走
行が停止するので、作業員が圧着器24などを操作して
電線3同士を連結する際に布線ボード10とともに移動
する必要が生じない。このため、作業員に係る負担を軽
減できるとともに、作業員が電線3同士の圧着作業によ
り集中することが可能となり、電線3同士の圧着作業の
作業効率の低下を抑制することができる。
【0074】さらに、前述した第1の実施形態のハーネ
ス製造装置1において、前記駆動モータ21を用いるこ
となく、前記揺動アーム23の他端部23bを直接、支
持アーム22などに揺動自在に取り付けても良い。この
場合、作業員が、抵抗溶接を施す際に、圧着器24を前
記ボード平行部29に沿って移動させながら、前記揺動
アーム23を所望の変位揺動させて、前記圧着器24を
溶接箇所に位置させる。そして、この溶接箇所に所望の
抵抗溶接を施す。
【0075】次に、本発明の第2の実施形態を図5を参
照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一
構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0076】本実施形態にかかるハーネス製造装置1
は、図5に示すように、布線ボード10の走行経路の近
傍に設置される台部50を備えている。台部50には、
前記サイリスタ37などが取り付けられている。
【0077】支持アーム22は、台部50の布線ボード
10に相対する側に取り付けられて支持されている。支
持アーム22は、複数のスライド支持部材としてのリニ
アガイド51によって、前記案内レール15,15の直
線部15a,15aに沿って移動自在となっている。リ
ニアガイド51は、それぞれ、支持アーム22と台部5
0との間に配されている。リニアガイド51は、それぞ
れ、レール51aとスライダ51bとを備えている。レ
ール51aは台部50に取り付けられ、スライダ51b
は支持アーム22に取り付けられている。支持アーム2
2は、前述した鉛直部30とボード平行部29を備えて
いる。
【0078】また、本実施形態にかかるハーネス製造装
置1は、結き具16に結かれた電線3に抵抗溶接を施す
所定の位置に布線ボード10が位置したことを検出する
ボード位置検出手段としてのリミッタスイッチ52と、
リセットスイッチ53とを備えている。
【0079】リミッタスイッチ52は、前記布線ボード
10の走行状況を制御する第2制御手段としての制御装
置54などに電気的に接続しており、前記所定の位置に
布線ボード10が位置すると、前記制御装置54に向か
って所定位置到達信号を出力する。なお、図示例におい
て、このリミッタスイッチ52は、前記支持アーム22
に取り付けられている。
【0080】リセットスイッチ53は、制御装置54な
どに電気的に接続している。リセットスイッチ53は、
支持アーム22に取り付けられたスイッチ本体53a
と、このスイッチ本体53aに対し回転自在または突没
自在に設けられた操作子53bと、を備えている。リセ
ットスイッチ53は、操作子53bが操作されると制御
装置54に向かって走行再開信号を出力する。
【0081】前記布線ボード10の走行状況を制御する
制御装置54は、前記リミッタスイッチ52から所定位
置到達信号が入力すると、前記布線ボード10の走行を
停止する。制御装置54は、リセットスイッチ53から
走行再開信号が入力すると、停止した布線ボード10の
走行を再開する。なお、この布線ボード10の走行状況
を制御する制御装置54は、前述した抵抗溶接作業を制
御する図示しない制御装置などと共用されても良く、互
いに別のものとされても良い。
【0082】前述した構成のハーネス製造装置1によれ
ば、コネクタ2付きの電線3を互いに束ねてワイヤーハ
ーネス8を組み立てる際に、まず、作業員が、布線ボー
ド10の図示しない配索パターンなどにしたがって、結
き具16にコネクタ2付きの電線3を結いて所望形状に
配索(配線する)。
【0083】そして、作業員が、前記電線3の所望箇所
にプロテクタ4や樹脂チューブ5などの部品を組み付け
たり、テープ7を巻回させるなどして、ワイヤーハーネ
ス8を組み立てる。このとき、布線ボード10は、案内
レール15,15上を低速な速度で無端走行している。
【0084】前記布線ボード10が案内レール15上を
無端走行して、前記所定の位置に布線ボード10が位置
すると、前記リミッタスイッチ52が前記布線ボード1
0が所定の位置に位置したことを検出して、前記制御装
置54に向かって所定位置到達信号を出力する。制御装
置54は、布線ボード10の走行を停止する。
【0085】作業員が、圧着器24が電線3に近づく方
向に揺動アーム23を図示中の矢印Yに沿って変位させ
たり、リニアガイド51のレール51aに沿って支持ア
ーム22を変位させたりして、予め定められた溶接箇所
に圧着器24を用いて抵抗溶接を施して、電線3を互い
に圧着して連結する。電線3に所望の抵抗溶接が施され
ると、作業員がリセットスイッチ53の操作子53bを
操作する。すると、布線ボード10の走行が再開され
る。そして、作業員が残りの部品を取付たり、テープ7
を巻回して、ワイヤハーネス8を形成する。
【0086】一つの布線ボード10上に結かれた電線3
に所望の抵抗溶接が施された後には、作業員が、前記支
持アーム22ごと圧着器24をリニアガイド51のレー
ル51aに沿って移動させたり、前記支持アーム22を
停止した状態に保ったりして、例えば前記布線ボード1
0の隣接する他の布線ボード10cに結かれた溶接が施
されいない電線3に、前述した工程と同様な工程にした
がって、抵抗溶接を施す。
【0087】本実施形態のハーネス製造装置1によれ
ば、布線ボード10に対し接離するように揺動自在な揺
動アーム23と、この揺動アーム23に設けられた圧着
器24とを備えているため、前記布線ボード10上で、
この布線ボード10の結き具16に結かれた電線3のう
ち互いに圧着される必要のある電線3に抵抗溶接を施し
て、互いに圧着して連結することができる。
【0088】したがって、電線3同士を互いに圧着して
連結する際に、専用の抵抗溶接装置を用いることなく行
うことが可能となり、ワイヤハーネス8を製造するため
の装置にかかる設置スペースを抑制することが可能とな
る。
【0089】また、専用の抵抗溶接装置を用いる必要が
生じないので、この専用の抵抗溶接装置とハーネス製造
装置1とに亘って電線3などを搬送する手間が生じな
い。このため、ワイヤハーネス8を製造する際に係る所
要時間を抑制することが可能となり、ワイヤハーネス8
の生産効率の低下を抑制することが可能となる。
【0090】さらに、端子付きの電線を、前記布線ボー
ド10上で、互いに圧着することができるので、布線ボ
ード10上で電線3の端子をコネクタ2にはめ込む作業
を削減することができる。このため、ワイヤハーネス8
を製造する際に係る所要時間をより抑制することが可能
となり、ワイヤハーネス8の生産効率の低下をより抑制
することが可能となる。
【0091】また、圧着器24が布線ボード10の走行
方向に沿って移動自在となっているため、前記布線ボー
ド10上に結かれた電線3の所望の溶接箇所同士を確実
に圧着できる。さらに、例えば、布線ボード10に隣接
する他の布線ボード10c上に結かれた電線3同士を確
実に圧着することができる。したがって、ワイヤハーネ
ス8の生産効率を向上することが可能となる。
【0092】さらに、前記所定の位置に布線ボード10
が位置したことをリミッタスイッチ52が検出して、制
御装置54が布線ボード10の走行を停止する。このた
め、作業員が圧着器24などを操作して電線3同士を連
結する際に布線ボード10とともに移動する必要が生じ
ない。
【0093】したがって、作業員に係る負担を軽減でき
るとともに、作業員が圧着作業により集中することが可
能となり、圧着作業の作業効率を向上でき、ワイヤーハ
ーネス8の生産効率を向上することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、先端部が布線ボードに対し接離するよう
に揺動自在な揺動アームと、この揺動アームに設けられ
た圧着器とを備えている。このため、前記布線ボード上
で、この布線ボードの結き具に結かれた電線のうち互い
に圧着される必要のある電線同士を互いに圧着して連結
することができる。
【0095】したがって、電線同士を互いに圧着して連
結する際に、専用の抵抗溶接装置を用いることなく行う
ことが可能となり、ワイヤハーネスを製造するための装
置にかかる設置スペースを抑制することが可能となる。
【0096】また、専用の抵抗溶接装置を用いる必要が
生じないので、この専用の抵抗溶接装置とハーネス製造
装置とに亘って電線などを搬送する手間が生じない。こ
のため、ワイヤハーネスを製造する際に係る所要時間を
抑制することが可能となり、ワイヤハーネスの生産効率
の低下を抑制することが可能となる。
【0097】さらに、端子がコネクタなどの挿入されて
連結された電線を、前記布線ボード上で、互いに圧着す
ることができるので、ワイヤハーネスを製造する際に係
る所要時間をより抑制することが可能となり、ワイヤハ
ーネスの生産効率の低下をより抑制することが可能とな
る。
【0098】請求項2に記載された本発明は、揺動アー
ムが支持アームによって支持され、この支持アームが布
線ボードの走行方向に沿って移動自在な台車部によって
支持されているため、前記圧着器が布線ボードの走行方
向に沿って移動自在となっている。
【0099】したがって、前述した請求項1の効果にく
わえ、それぞれの布線ボード上に結かれた電線同士を互
いに圧着して連結することがより確実にできるので、ワ
イヤハーネスの生産効率を向上することが可能となる。
【0100】請求項3に記載された本発明は、布線ボー
ドから突出した突出片と、支持アームまたは揺動アーム
に設けられたストッパ手段の接触片とが互いに接触する
と、支持アームと揺動アームとのうち少なくとも一方と
布線ボードとの間の相対的な位置関係が一定となる。
【0101】したがって、前述した請求項2の効果にく
わえ、布線ボードが例えば電線同士が圧着される所定の
位置に位置すると、この布線ボードと圧着器との間の位
置関係が定まるので、より確実でかつ容易に電線を圧着
して連結できる。したがって、電線同士の圧着作業の作
業効率の低下を抑制することができる。
【0102】請求項4に記載された本発明は、突出片と
接触片とが互いに接触すると、この接触したことを接触
検出手段が検出し、制御手段が圧着器が布線ボードに近
づく方向に揺動アームが変位するように駆動手段を駆動
する。
【0103】このため、例えば電線同士が圧着される所
定の位置に布線ボードが位置すると、圧着器が布線ボー
ド上に結かれた電線に近づくこととなる。したがって、
電線同士の圧着作業の作業効率の低下をより一層抑制す
ることができる。
【0104】請求項5に記載された本発明は、揺動アー
ムが支持アームによって支持されているとともに、この
支持アームが布線ボードの走行経路の近傍に設置される
台部に支持されている。このため、前記布線ボード上
で、この布線ボードの結き具に結かれた電線のうち互い
に圧着される必要のある電線同士を互いにより確実に圧
着してより確実に連結することができる。
【0105】したがって、電線同士を互いに圧着して連
結する際に、専用の抵抗溶接装置を用いることなく行う
ことが可能となり、ワイヤハーネスを製造するための装
置にかかる設置スペースをより抑制することが可能とな
る。
【0106】また、専用の抵抗溶接装置を用いる必要が
生じないので、この専用の抵抗溶接装置とハーネス製造
装置とに亘って電線などを搬送する手間が生じない。こ
のため、ワイヤハーネスを製造する際に係る所要時間を
抑制することが可能となり、ワイヤハーネスの生産効率
の低下をより抑制することが可能となる。
【0107】さらに、端子がコネクタなどの挿入されて
連結された電線を、前記布線ボード上で、互いに圧着す
ることができるので、ワイヤハーネスを製造する際に係
る所要時間をより抑制することが可能となり、ワイヤハ
ーネスの生産効率の低下をより抑制することが可能とな
る。
【0108】また、圧着器が布線ボードの走行方向に沿
って移動自在となっている。このため、前記布線ボート゛
上に結かれた電線同士を圧着する圧着箇所を確実に圧着
できるとともに、例えば、この布線ボードに隣接する他
の布線ボード上に結かれた電線同士を確実に圧着するこ
とができる。したがって、ワイヤハーネスの生産効率を
向上することが可能となる。
【0109】請求項6に記載された本発明によれば、第
2制御手段が、電線を圧着する所定の位置に布線ボード
が位置すると、布線ボードの走行を停止する。このた
め、電線同士を圧着する際に、作業員が布線ボードとと
もに移動する必要が生じない。したがって、作業員にか
かる負担を軽減できるとともに、作業員が電線同士の圧
着作業により集中でき、圧着作業の作業効率の低下をよ
り一層抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るハーネス製造装
置を示す斜視図である。
【図2】図1中の矢印II方向から見た一側面図であ
る。
【図3】図1中の矢印III方向から見た他側面図であ
る。
【図4】同実施形態のシリンダユニットと近接センサと
突出片との位置関係を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るハーネス製造装
置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ハーネス製造装置 3 電線 8 ワイヤーハーネス 10 布線ボード 12 シリンダユニット(ストッパ手段) 13 近接センサ(接触検出手段) 14 制御装置(制御手段) 16 結き具 17 突出片 20 台車部 21 駆動モータ(駆動手段) 22 支持アーム 23 揺動アーム 23a 一端部 24 圧着器 40 シリンダ本体(固定部) 42 接触片 43 解除スイッチ(解除手段) 50 台部 51 リニアガイド(スライド支持部材) 52 リミッタスイッチ(ボード位置検出手段) 54 制御装置(第2制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線を布線する結き具を有すると
    ともに無端走行する布線ボードを備え、前記布線ボード
    の結き具に前記複数の電線を布線してワイヤーハーネス
    を形成するハーネス製造装置において、 前記布線ボードの走行経路の近傍に配された支持アーム
    と、 一端部が前記布線ボードに対し接離するように、前記支
    持アームに揺動自在に支持された揺動アームと、 前記揺動アームの一端部に設けられかつ前記複数の電線
    のうち少なくとも一つの電線と他の電線とを互いに圧着
    して連結する圧着器と、 を備えたことを特徴とするハーネス製造装置。
  2. 【請求項2】 前記布線ボードの走行方向に沿って移動
    自在に設けられた台車部を備え、 前記支持アームが前記台車部に支持されて、前記走行方
    向に沿って移動自在に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のハーネス製造装置。
  3. 【請求項3】 前記布線ボードから前記支持アームと揺
    動アームとのうち一方に向かって突出しかつ前記布線ボ
    ードとともに無端走行する突出片と、 前記支持アームに取り付けられた固定部とこの固定部か
    ら突没自在に設けられかつ前記突出片に接触可能な接触
    片とを有し、前記接触片が突出片に接触すると、前記支
    持アームと揺動アームとのうち少なくとも一方と前記布
    線ボードとの間の相対的な位置関係を一定に保つストッ
    パ手段と、 前記接触片の前記突出片との接触を解除する解除手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載のハーネス製造
    装置。
  4. 【請求項4】 前記圧着器が前記布線ボードに接離する
    ように前記揺動アームを変位させる駆動手段と、 前記突出片と前記接触片とが互いに接触したことを検出
    する接触検出手段と、 前記接触検出手段が前記突出片と接触片とが互いに接触
    したことを検出すると、前記圧着器が布線ボードに近づ
    く方向に変位するよう前記駆動手段を駆動する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項3記載のハーネス製造
    装置。
  5. 【請求項5】 前記布線ボードの走行経路の近傍に設置
    されるとともに、前記支持アームを支持する台部と、 前記台部と前記支持アームとの間に配されかつ前記支持
    アームを前記台部に対し前記布線ボードの走行方向に沿
    って移動自在とするスライド支持部材と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のハーネス製造
    装置。
  6. 【請求項6】 前記布線ボードの走行状況を制御する第
    2制御手段と、 前記電線を圧着する所定の位置に、前記布線ボードが位
    置したことを検出するボード位置検出手段と、を備え、 前記ボード位置検出手段が前記所定の位置に布線ボード
    が位置したことを検出すると、前記第2制御手段が、前
    記布線ボードの走行を停止することを特徴とする請求項
    5記載のハーネス製造装置。
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