JP2001067443A

JP2001067443A - 湾曲した表面上に不可視エンコードメントを保持する物体

Info

Publication number: JP2001067443A
Application number: JP2000181660A
Authority: JP
Inventors: David J Nelson; ジェイネルソンデイヴィッド
Original assignee: Eastman Kodak Co
Current assignee: Eastman Kodak Co
Priority date: 1999-06-17
Filing date: 2000-06-16
Publication date: 2001-03-16
Also published as: US6556690B1; EP1061467A2; EP1061467A3

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】様々な媒体又は表面上の平面的でないイメー
ジフィールドでエンコードメント技術を実施する物体、
及び方法を提供する。【解決手段】少なくとも１次元の非平面的な湾曲した
物体表面のイメージフィールド上に２次元可視像を保持
する物体は、可視又は不可視のイメージフィールドの実
質的な部分に亘る材料のシンボロジーに記録された符号
化情報のエンコードメントも保持する。エンコードメン
トは非平面的イメージフィールドの曲率に応じて湾曲し
ており、そのシンボロジーは、使用時は２次元可視像の
中心点５０に垂直に所定の距離に配置される平面イメー
ジャにより平面的シンボロジー像として映像化される。
記録されたシンボロジーは、エンコードメント記録シス
テムによるエンコードメントの記録中に、湾曲シンボロ
ジー部分の平面的シンボロジー像としての映像化により
生ずる歪みを補償するように点毎に調節される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】以下の共通に譲受された係属
中の米国特許出願が参照される。即ち、David J.Nelso
n, Robert C. Bryant, Carl F. Leidigの名義で１９９
８年６月２４日に出願された「DATA READER AND READER
SYSTEM HAVING VISIBLE CENTERLESS TAGETING」なる名
称の米国特許出願第０９／１２２，５０２号、Carl F.
Leidig, David J.Nelson, Robert C. Bryantの名義で１
９９８年７月２４日に出願された「ANGLED TARGETING D
ATA READER AND READING SYSTEM」なる名称の米国特許
出願番号第０９／１２１，９０７号、Kevin W. William
s及びHuyuan D. Chenの名義で１９９８年１２月３１日
に出願された「ARTICLE AND METHOD FOR STORAGE OF DA
TA」なる名称の米国特許出願第０９／２２３，８５９
号、Peter P. Soscia, Jeffrey Alan Small, Thomas C.
Reiterの名義で１９９７年９月１６日に出願された「M
ETHOD AND APPARATUS FOR PRODUCING IMAGE PRINTS WIT
H VARIABLE DATA ENCODEMENT」なる名称の米国特許出願
第０８／９３１，５７５号、Peter P. Sosciaの名義で
１９９７年１０月２８日に出願された「SYSTEM AND PRO
CESS FOR NON-PERCEPTIBLY INTEGRATING SOUND DATA IN
TO A PRINTED IMAGE」なる名称の米国特許出願第０８／
９５９，０３６号、Thomas M. Stephany, Bryan D. Ber
nardi, Robert C. Bryant, David J. Nelsonの名義で１
９９８年８月４日に出願された「METHOD OF PULSING LI
GHT EMITTING DIODES FOR READING FLUORESCENT INDICI
A, DATA READER, AND SYSTEM」なる名称の米国特許出願
第０９／１２８，８８１号に関する。

【０００２】本発明は、湾曲したイメージフィールド面
上に、可視像と、可視像に関連付けられ、データ、聴覚
及び／又は視覚情報として捕捉、復号化及び再生されう
るエンコードメントとを保持する物体、並びにこれを生
成する方法、そして特に、通常光条件下で人間の目では
不可視のかかるエンコードメントに関する。

【０００３】

【従来の技術】印刷媒体、ラベル、容器、車両等を含む
様々な物品及び物体上に、可視であるが読取り及び復号
化のためにリーダを必要とする機械読み取り可能なコー
ド又は「シンボロジー」の形状でデータを刻印すること
が周知である。「シンボロジー」という用語は、シンボ
ロジー要素即ちマークの空間的なパターンを示すために
用いられ、各マークは形を有し、マーク間の間隔によっ
て隣接するマークから離間され、それにより情報は形状
として及び／又はマーク間の間隔として符号化され、バ
ーコード及び以下詳述されるような他のコードを含む。
一般的に、リーダによって出力される復号化された情報
は、物品の識別の処理において機械によって使用され、
表示され印刷されうる例えば単価及び仕入れコードとい
った他のデータと関連付けられる。データを符号化する
ために長年に亘り非常に多くのシンボロジー及び特殊な
シンボロジーリーダが採用されてきた。これまでに採用
され標準化されてきた１次元及び２次元のバーコード及
びリーダについては、米国特許第５，５９１，９５６
号、第５，５８３，３３１号、及び第５，８５４，４７
８号に記載されている。

【０００４】また、媒体上の像と関連付けられたかかる
機械読取り可能なバーコードとして聴覚情報を符号化
し、それにより符号化されたシンボロジーから聴覚情報
即ちサウンドが再生されうることが公知である。かかる
システムは、例えば、写真印画に関して米国特許第５，
２７６，４７２号及び第５，３１３，２３５号に、ま
た、他の物体又は印刷された像に関して米国特許第５，
０５９，１２６号及び第５，３１４，３３６号に記載さ
れている。

【０００５】一般的に、かかるシンボロジー、例えばバ
ーコードは、平面的な表面上に印刷され、線形スキャナ
又は、例えばＣＣＤ又はＣＭＯＳアレイイメージャとい
った２次元線形スキャナ又は平面イメージャのいずれか
によって読み取られることが意図される。しかしなが
ら、可視のバーコードを湾曲した表面上に印刷し、スキ
ャナによってバーコードを読み取ることも知られてい
る。一般的に、単純なデータ内容の少ないバーコードが
既知の曲面上に印刷され、それにより物体又は媒体上で
多くの空間を占めることが回避され、また、単純なバー
コードスキャナによる読取りを容易とするためにより線
形なイメージフィールド内に小さな面積のバーコードを
表わすようにされる。例えば、清涼飲料の缶には、缶の
軸に平行に延びる製造識別バーコードが刻印される。か
かるバーコードは、走査されるバーコードの線の部分が
平面上にあるよう概してバーコードを線形スキャナと整
列させることによって読み出される。この場合、バーコ
ードが走査されているときにバーコードを線形スキャナ
と整列させる必要がある。その他の場合、非常に短いバ
ーコードが比較的大きな曲率半径を有する湾曲したイメ
ージフィールド上に刻印され、それによりバーコードの
像はスキャナに対して比較的線形である。

【０００６】更に、容器又は柔軟なラベル上に印刷され
たバーコードを、例えば上述の’３３１号特許に記載さ
れるように本来湾曲したフィールド内にあるよう正確に
読み出すことを可能とするために多くの他のアプローチ
が取られてきた。一般的に湾曲は走査されたシンボロジ
ー要素データを処理するソフトウエア及び／又は湾曲を
補償するために走査ビームを振動させるための光学ミラ
ー系を用いて補償される。

【０００７】上述において参照された共通に譲受された
係属中の特許出願明細書は、「可変データ」を、写真印
画像又は他の手段によって生成された印画上の媒体上の
イメージフィールドに配置された不可視の「エンコード
メント」として記録し、エンコードメントを聴覚即ちサ
ウンド情報として再生することを開示する。「可変デー
タ」という用語は、印画毎に異なった可視の印画像に関
する情報を含むデータを包含する。「エンコードメン
ト」は、比較的濃く、記録されうるサウンド情報の量を
最大限とするため可視の写真像と面積に対して少なくと
も同一の広がりを有する２次元シンボロジーから形成さ
れることが望ましい。エンコードメントは、通常の見る
条件、即ち、見る人に対向して日光又は白熱照明といっ
た通常の室内照明下で見たときに人間の目には完全に又
は殆ど不可視である。

【０００８】上述において参照された米国特許出願第０
８／９３１，５７５号は、このタイプのエンコードメン
トの記録及び読取りのためのシステムを開示する。不可
視のエンコードメント像は照明され、照明された像は平
面イメージャ、例えばＣＣＤアレイイメージャによって
捕捉され、復号化され、様々なサウンド再生システムを
通じてサウンドとして再生される。読取り中、エンコー
ドメントを映像化し、シンボロジーを正確に捕捉し復号
化するために、平面イメージャをイメージフィールドと
平行に配置し、イメージフィールド又は可視の印画の中
心点と整列と整列される。さもなければ、エンコードメ
ントの一部は平面イメージャによって映像化されず、及
び／又は、イメージフィールド平面が平面イメージャの
平面に対して斜めであればシンボロジーは歪まされる。
上述において参照された米国特許出願第０９／１２２，
５０２号及び第０９／１２１，９０７号は、比較的平面
的なイメージフィールドに対して最適な整列を達成する
ためにハンドヘルド式の平面イメージャのユーザを支援
するためのシステム及び方法を述べている。

【０００９】上述のシステム及び方法では、イメージフ
ィールド内に可視像又は不可視のエンコードメントが印
刷又は他の方法で形成されている媒体又は表面は、平坦
即ち平面的であると想定される。更に、エンコードメン
トは、かかる平面的な表面上に印刷されることが意図さ
れる既に考案された又はこれから考案される既知のシン
ボロジー、望ましくは高密度データ記憶が可能な２次元
シンボロジー、を構成するよう指定される。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】全ての印刷像及び像平
面は必ずしも平面的ではない。湾曲したイメージフィー
ルド及び平坦なイメージフィールドの両方に印刷された
エンコードメントを読み取ることが可能な単純なスキャ
ナ又はリーダを用いて、様々なタイプの媒体又は表面上
の平面的でないイメージフィールドにおいてかかるエン
コードメント技術を実施する簡単且つ容易に実施される
方法を提供することが望ましい。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は請求の範囲によ
って定義される。本発明は、広義には、少なくとも部分
的に湾曲され記録されたエンコードメント及び可視像を
含むイメージフィールドを有する非平面的媒体又は表面
を使用時に有するか又は表わす物体を提供する。本発明
によれば、エンコードメントを構成する記録されたシン
ボロジーは、湾曲シンボロジー部分を平面的シンボロジ
ー像部分として映像化することによって生じたシンボロ
ジーの歪みを補償するよう変更される。シンボロジーの
補償又は調節は、符号化された情報がスキャナによって
正確に捕捉され、読み取られ、復号化され、データ、サ
ウンド、又は視覚情報として再生されることが保証され
る。本発明はまた、湾曲シンボロジー部分を平面的シン
ボロジー像において映像化することによって生じた歪み
を補償するようエンコードメントの湾曲シンボロジー部
分においてシンボロジーを変更する方法を含む。

【００１２】本発明の望ましい実施例では、シンボロジ
ーは通常の見る条件下で見られ、イメージフィールド内
の可視像上に記録されたときに人間の目に完全に不可視
又は殆ど不可視である。更に、イメージフィールドが印
刷又は記録される物体は、望ましくは一方向又は二方向
に湾曲し、見られたときに少なくとも部分的に湾曲した
円筒状の物体、球状の物体、及び印刷媒体を含みうる。
かかる不可視のエンコードメントは、可視像を不明瞭と
すること又は質を低下させることなく可視像全体に亘っ
てかなりのデータが符号化されうる。

【００１３】本発明の少なくとも幾つかの実施例の有利
な効果は、可変データエンコードメントが湾曲した表面
上のイメージフィールドについて保証され、これらのエ
ンコードメントが簡単なハンドヘルド式イメージャを用
いて捕捉され正確に復号化されうることである。湾曲し
た表面は、見るためにページが開かれたときに本又は雑
誌の装丁により少なくとも部分的に湾曲した雑誌又は本
のページを含む。同様に、可変データエンコードメント
は、更に湾曲した又はあまり湾曲していないイメージフ
ィールド、例えば円筒状の表面又は球状の表面について
保証される。

【００１４】

【発明の実施の形態】添付の図面を参照して以下の説明
を読むことにより、本発明の上述及び他の特徴及び利点
並びにそれらを得る方法がより明らかとなり、本発明自
体がよりよく理解されよう。本発明は多くの実施例にお
いて実施されえ、平面イメージャによって映像化され平
面イメージャ上に投射される１つ又は２つの方向に既知
の曲率を有する物体の所与のイメージフィールド内に大
量のデータを記録することが所望である場合に特に有用
である。既知の曲率は、物体の形状によって恒久的に一
定とされてもよく、読取りのため平面イメージャに物体
を表現した結果であってもよい。

【００１５】本発明によれば、イメージフィールド内の
全ての点におけるイメージフィールドの曲率についての
補正係数が導出され、各点において記録されるシンボロ
ジー要素は、平面的シンボロジー像として映像化される
場合にシンボロジー要素の歪みを補償するために補正係
数の関数として変更される。変更されたエンコードメン
トは人間の目に可視であってもよい。しかしながら、可
視像を不明瞭とすること又は質を低下させることなく可
視像を保持するイメージフィールド全体に亘ってかなり
のデータを記録することを可能とするという利点を得る
ため、以下図面を参照して説明される望ましい実施例で
開示される変更されたエンコードメントは不可視のエン
コードメントである。しかし、かかる湾曲した物体上に
可視のエンコードメントを記録するため及び例えば平面
イメージャといった簡単なリーダでそれらを読み取るた
めに、本発明によれば同じ又は同様の方法及び装置が使
用されうることに注意する必要がある。

【００１６】上述の特許出願明細書によって不可視のエ
ンコードメントが印刷された可視像は、一般的には最初
は従来の写真カメラを用いて写真フィルム上に捕捉され
る。例えばサウンド又はテキストといったユーザ入力デ
ータ又は例えば露光条件といったカメラ入力データが発
生され、フィルム像から形成される写真印画のイメージ
フィールド内に不可視のエンコードメントとして印刷さ
れるために符号化される。イメージフィールド内のエン
コードメントは、フィルムの感光乳剤層を現像するこ
と、又は、インクジェット印刷、サーマルダイトランス
ファ印刷、又は他の印刷方法によって捕捉された写真画
像から形成される写真印画上に印刷されることによって
生成される。

【００１７】或いは、可視の印画の像は、シーン像をイ
メージデータとして捕捉し、かかるユーザ入力データ及
び／又はカメラ入力データをイメージデータから形成さ
れる印画と関連付けるよう記録する能力を有するディジ
タルカメラによって捕捉されうる。この場合、不可視の
エンコードメントは、ユーザ入力データ及び／又はカメ
ラ入力データを読み取り、シンボロジーへ符号化し、イ
ンクジェット印刷、サーマルダイトランスファ印刷、又
は他の印刷方法によってこれを写真印画上に印刷するこ
とによって生成される。不可視のエンコードメントは、
不可視のエンコードメントを捕捉し、これを復号化し、
データを再生する単純なハンドヘルド式の平面イメージ
ャによって読み出される。

【００１８】本発明は、湾曲されて表示されることが意
図される写真印画のためのかかる技術を用いて実施され
うる。しかし、本発明はまた、不可視像を湾曲したイメ
ージフィールドを有する他の物品又は物体上に記録し、
捕捉するための同様の技術を用いて実施されることが意
図される。幾つかの典型的な完全に又は部分的に湾曲し
たイメージフィールドが図示され説明されるが、本発明
は任意の物体又は物品上に形成された任意の湾曲したイ
メージフィールド内で実施されうることが理解される。

【００１９】可視像は、絵的な情報、テキスト又は他の
英数字情報又は英数字でない印との形状でユーザが見る
ことができる印刷された情報である。可視像の性質、内
容、及び生成の方法は本発明において重要ではない。現
在望ましい実施例では、可視像は大量生産技術を用い
て、本質的に又は見られたときに少なくとも部分的に湾
曲した物体の表面上のイメージフィールド内に印刷され
る。

【００２０】不可視のエンコードメントは、可視スペク
トル外の帯域の放射線で不可視層を照明することによっ
て平面イメージャにより可視とされうるシンボロジー要
素の不可視層として記録又は印刷されることが望まし
く、このとき放射線は例えば吸収、反射、透過、又はル
ミナンスによってシンボロジー要素によって変調され
る。シンボロジー要素によって変調された不可視放射線
の周波数範囲は、不可視エンコードメントに使用される
材料の特性に依存される。材料に依存して、赤外線又は
紫外線又はその両方が使用されうる。

【００２１】印画のイメージフィールド内にシンボロジ
ー要素を刻印するための適当な不可視のダイは、上述に
おいて参照された米国特許出願第０９／２２３，８５９
号及び米国特許出願第０８／９３１，５７５号に記載さ
れる。かかる不可視のダイは、ダイを蛍光させる不可視
の電磁放射線によってイメージフィールドを照明するこ
とによって読み取られうる。イメージフィールド内のエ
ンコードメントとして記録されるシンボロジーの蛍光放
射は、上述において参照された米国特許出願第０９／１
２８，８８１号に記載される放射に対して感応のある平
面イメージャ上に平面的なシンボロジー像として映像化
される。

【００２２】しかしながら、不可視のシンボロジー要素
を刻印するために使用される不可視のダイは赤外線吸収
ダイであることが望ましい。エンコードメントは、赤外
線領域においてかなりのスペクトル吸収を有し可視スペ
クトルにおいて殆ど吸収しない任意の周知のダイを使用
するサーマルダイトランスファ方法に基づくサーマル印
刷又はインクジェット印刷によって刻印されうる。或い
は、像印刷処理の前、間、又は後に２次元符号化配列に
よって露光された赤外線吸収層を有する特殊な写真印画
紙によって刻印が行われる。

【００２３】可変データを読み取るために、イメージフ
ィールドは赤外線によって照明される。赤外線は、刻印
されたシンボロジー要素によって吸収され、シンボロジ
ー要素間で露光されたイメージフィールド中の媒体から
反射されて戻る。このようにして、エンコードメントは
赤外線感応イメージスキャナ又は平面アレイによって捕
捉され、その後シンボロジーが復号化されうる。

【００２４】本発明は、平面イメージャ、例えば２次元
ＣＣＤ又はＣＭＯＳアレイを、イメージフィールドが平
面イメージャ上に合焦されるよう、イメージフィールド
と整列させて配置することによってイメージフィールド
内の不可視のエンコードメント（任意に可視像も）を捕
捉することを考慮する。この整列は、例えば上述におい
て参照された米国特許出願第０９／１２２，５０２号及
び第０９／１２１，９０７号に記載されるような様々な
方法で達成されうる。

【００２５】更に、以下の説明は、本発明の原理を比較
的単純なバーコードシンボロジーを物体の表面上のイメ
ージフィールド内の不可視の可変データエンコードメン
トとして記録又は印刷することに関して示すものであ
る。本発明は、例えばユーザ入力データ又はカメラ入力
データ、或いは、イメージフィールド及びイメージフィ
ールドの中の可視像を映像化している間に平面イメージ
ャによって映像化されうる物体の任意の他の利用可能な
表面の中に符号化されうる物体上に他のエンティティに
よって印刷されるデータといったデータの量を最大限と
するために既に開発された又はこれから開発されるシン
ボロジー要素を用いるより洗練された２次元シンボロジ
ーを使用することについて考慮する。バーコードシンボ
ルは、一般的には様々な幅を有する矩形のバー即ち要素
から形成される。要素の特定の配置は、使用される符号
又はシンボロジーによって特定される一組の規則及び定
義に従って表わされる文字を決める。

【００２６】相対的なバーの幅及び隣接するバー間の間
隔は、バー及び間隔の実際の寸法として、用いられる符
号化のタイプによって決定される。バーコードシンボル
によって表わされる１インチ（２．５４センチメート
ル）当たりの文字数をシンボルの密度と称する。所望の
文字シーケンスを符号化するため、要素配置の集合が連
結されて完全なバーコードシンボルを形成し、メッセー
ジの各文字はそれ自体の対応する要素群によって表わさ
れる。幾つかのシンボロジーでは、バーコードが開始す
る場所及び終端する場所を示すために固有の「開始」及
び「停止」文字が使用される。ニューヨーク州Holtsvil
leのSymbol Technologies, Inc.によって用いられるUPC
/EAN, Code 39, Code 49,.Code 128, Codabar, Interle
aved 2 of5及びPDF417を含む多数の異なるバーコードシ
ンボロジーが存在する。或いは、マサチューセッツ州Le
xingtonのCobblestone Software, Inc.によって「Paper
Disk」として市販されるエンコードメントスキームが使
用されうる。

【００２７】また、本発明は可視像を全く有さない物体
上のイメージフィールド上に印刷される不可視のエンコ
ードメントを記録し読み取るために使用されうる。この
場合、不可視のエンコードメントの場所又は境界を示す
印又は他の可視の参照点を与え、それによって不可視の
エンコードメントが捕捉されうることが望ましい。

【００２８】この背景情報を念頭において、図１、３、
及び５に示される本発明の典型的な実施例について考え
る。各例において、イメージフィールドは概して矩形又
は方形であるが、他の形状を取りうる。各例において、
少なくとも部分的に湾曲し、可視像及び不可視のエンコ
ードメントの両方を含むイメージフィールドが図示され
ている。各例において、上述のタイプのうちの１つのシ
ンボロジーの不可視のエンコードメントは、可視像を不
明瞭としないようが概略的且つ部分的にのみ示される。
イメージフィールドは、可視像境界によって画成されて
もよく、又は可視像境界から外へ延在し、その境界が可
視の参照点又は境界線によってマークされてもよい。不
可視のエンコードメントは、イメージフィールドと同一
の広がりを有してもよく、利用可能なイメージフィール
ド全体よりも小さい面積を占めてもよい。いずれの例で
も、可視像境界又は可視の参照点又は境界線により、平
面イメージャのユーザがイメージフィールドを捕捉する
ために平面イメージャをイメージフィールドに整列させ
ることが可能となる。

【００２９】図１は、上述のタイプのうちの１つのシン
ボロジーの可視像１２及び不可視のエンコードメント１
４を保持する例えばコーヒーマグ或いは食物又は飲み物
の容器といった円筒状の物体１０を示す側面図である。
エンコードメント１４は、本発明の１つの実施例によれ
ば円筒状の側壁の円筒状の外面１８上のイメージフィー
ルド１６内で読み出され再生されるべきサウンド情報又
は像情報又は他のデータを記録する。本例では、エンコ
ードメント１４は可視のイメージフィールド１６と同一
の広がりを有すると想定される。イメージフィールド１
６は、側壁の接線に垂直なイメージフィールド１６の中
心点５０から延在する像軸（図２に示される像軸５６）
に沿って見られる。イメージフィールド１６は、夫々が
イメージフィールド１６の左右の側縁に向かって中心点
５０から遠ざかるよう湾曲する左右の半分のイメージフ
ィールドを含むと考えられる。

【００３０】可視像１２及び不可視のエンコードメント
１４を含むイメージフィールド１６は、以下説明される
ようにプリンタ内で平面的な媒体に予め印刷され、従来
技術で周知の方法で外面１８へ移されうる。或いは、可
視像１２及び不可視のエンコードメント１４を含むイメ
ージフィールド１６は、湾曲した外面１８上、又は湾曲
した表面の曲率に対応する曲率を有する湾曲した媒体上
に直接印刷されうる。

【００３１】図２は、図１の円筒状の外面１８上のイメ
ージフィールド１６の曲率及び像平面５４上への投影又
は映像化を示す断面図である。図２は、図示される周囲
エンコードメント部分１４’内のシンボロジーが、いか
にして中央に配置されたエンコードメント部分１４”の
シンボロジー像５２’よりも幅に関して歪まされるか
を、像平面５４上の平面的シンボロジー像５２’及び５
２”へ投影されたとき又は見られた場合として示す図で
ある。像平面５４は、外面１８から距離をおいて、イメ
ージフィールド１６の中心点５０（図１にも示される）
から外面１８の接線に対して垂直に延びる像軸５６に対
して垂直に配置される。外面１８上に現れる図示される
エンコードメント部分１４’の（イメージフィールド１
６の湾曲のｘ軸方向の）実際の幅は、像平面５４上で見
られた又は投影された対応するシンボロジー像部分５
２’の幅よりも大きい。

【００３２】シンボロジー要素の光学焦点が適切なフィ
ールドの深度によって維持されると想定すると、シンボ
ロジー要素間の真の間隔及びシンボロジー部分１４’の
より遠いシンボロジー要素の真の幅は、これらをシンボ
ロジー像部分５２’内で実際よりも小さく現れるように
することによって歪まされる。円筒状のイメージフィー
ルド１６の場合、これらの要素及び間隔の歪みは曲率の
度合いと、中心点５０を通ってｙ方向に引かれた中心線
５８からの＋ｘ又は−ｘ方向の距離との関数として増加
する。この歪みは、図１に示されるようなイメージフィ
ールドの２次元の湾曲の場合は右（＋ｘ方向）及び左
（−ｘ方向）の半分のイメージフィールドの両方におい
て生ずる。

【００３３】＋ｘ方向及び−ｘ方向の或る距離に亘って
中心線をつなぐ図示されるエンコードメント部分１４”
は、特定のシンボロジーに従う要素の幅及び間隔を有す
るシンボロジー要素を用いることによって印刷される。
これらの要素の幅及び間隔は、シンボロジー像部分５
２”として見られる又は投影されたときは本質的に歪ま
されていない。しかし、例えばより湾曲したエンコード
メント１４’において用いられるシンボロジー要素の幅
及びかかるシンボロジー間の間隔は、その中に現れるイ
メージフィールド１６の曲率について補償するよう調節
される。この調節は、エンコードメント部分１４’の投
影されたシンボロジー要素及び間隔、エンコードメント
部分１４”に対して正規化されることを提供する。この
調節は、中心線からの距離−ｘ及び＋ｘと、イメージフ
ィールド１６の曲率との関数である。

【００３４】図３は、背２４の１つの側縁に沿って夫々
装丁され、ページ２６及び２８とイメージフィールド３
０及び３２とを夫々露出するよう開かれた複数の装丁さ
れたシート２２を有する雑誌又は本２０を示す斜視図で
ある。開かれたページ２６及び２８は、イメージフィー
ルド３０及び３２内に夫々可視像３４及び３６を保持す
る。例えば視覚情報又はサウンド情報又は本発明の更な
る実施例に従って再生される他のデータといったシンボ
ロジー記録データの不可視のエンコードメント３８は、
ページ２８のイメージフィールド３２の全体又は一部を
占める。同様のエンコードメントは、ページ２６のイメ
ージフィールド３０内に表わされうる。雑誌の全てのペ
ージのイメージフィールドは、従来技術で周知の方法で
印刷され装丁されるが、各イメージフィールドには不可
視のエンコードメントも印刷される。

【００３５】図４の（Ａ）乃至（Ｄ）は、例えば図３に
示される雑誌又は本のページのイメージフィールドの湾
曲した部分内のシンボロジーの単純な形式の変形を示す
図である。図４の（Ａ）は、開かれたページ２８の湾曲
を像軸５６に対して示す図である。図示のため、イメー
ジフィールド内のエンコードメントシンボロジーは、均
一の高さ及び厚さ又は幅を有し、各バーの間に均一の間
隔を有する一連のバーとして読み取られることが意図さ
れると想定される。かかる均一なバーコードパターンが
ページ２８が平坦であるときにページ２８上に印刷され
れば、本又は雑誌が開いているときにページの湾曲は、
像軸５６に沿って距離をおいて見たとき、又は像軸５６
上に中心をおいて平面イメージャに対して投影されたと
きにパターンを歪ませる。

【００３６】図４の（Ｂ）は、平面イメージャの像平面
上で適当な光学系によって投影され見られたときに投影
され見られた補償されていないバーコード６２のシンボ
ロジー要素又はバーの見かけの間隔及び幅の歪みを示す
図である。平面イメージャ（図示せず）は、像軸５６か
ら垂直に、イメージフィールドの中心点５０から（図５
に示されるように）イメージフィールド全体を映像化す
るのに十分な距離に配置されると想定される。従って、
補償されていないバーコード６２のバーの見かけの間隔
及び幅の歪みは、可変のデータの読出しの失敗又は読み
出されるデータ内の誤りを引き起こしうる。

【００３７】図４の（Ｃ）は、ページ２８のイメージフ
ィールド上に印刷された補償されるバーコード６４のシ
ンボロジー要素又はバーのパターンを、図３及び図４の
（Ａ）に示されるように開かれているときにページの湾
曲について補償するよう平面的に保持されている場合を
示す図である。補償は、補償されるバーコード６４のバ
ーのうちの幾つかの間の間隔及び幅を選択的に調節する
ことを含む。行なわれる調節又は補償は、曲率及びイメ
ージフィールドの中心点５０からの距離に依存する。イ
メージフィールドの曲率モデル又はマップは、開かれた
ページ２８の幾何学形状について導出され、補償される
バーコード６４の各シンボロジー要素又はバーの幅及び
間隔を調節する補償係数を与えるために使用される。

【００３８】図４の（Ｄ）は、図４の（Ｃ）の補償され
るバーコード６４のシンボロジー要素又はバーを像平面
上に投影した結果を示す図であり、補償されたバーコー
ド像６６が得られる。図４の（Ｃ）の補償されるバーコ
ード６４の印刷されたシンボロジー要素又はバーは全
て、均一の幅及び間隔で平面イメージャの像平面上へ光
学的に投影されるか像平面から見られる。印刷されたバ
ーの調節は、平面イメージャの像平面上へ投影されるか
又は像平面から見られることが所望のバーの幅及び間隔
の任意の所望のパターンによって達成されうることが理
解される。更に、調節は、既知の又はこれから案出され
る他の１次元又は２次元のシンボロジーについて達成さ
れうる。

【００３９】図５は、本発明の更なる実施例による球状
外面４８上のイメージフィールド４６内に可視像４２及
びデータを記録する不可視のエンコードメント４４を保
持する例えばバスケットボールといった球状物体４０を
示す側面図である。球状物体４０は、イメージフィール
ド４６の中心点５０から延び球状外面４８の接線に対し
て垂直な像軸に沿って見られ、それによりイメージフィ
ールド４６は全ての方向上、中心点５０から離れて湾曲
する。

【００４０】イメージフィールド４６には、以下説明さ
れるようにプリンタ内の平面的な媒体上に可視像４２及
び不可視のエンコードメントが予め印刷され、従来技術
で周知の方法で外面４８へ移されてもよい。或いは、可
視像４２及び不可視のエンコードメント４４を含むイメ
ージフィールド４６は、球状外面４８上に、又は球状外
面４８の曲率に対応する曲率を有する湾曲した媒体上に
直接印刷されうる。

【００４１】像軸から離れて２つの方向に湾曲する球状
外面４８又は任意の他の３次元表面の場合、イメージフ
ィールド４６の境界はまっすぐであるか又は湾曲してお
り、従って中心点５０に対して垂直な像軸に沿った点か
ら見られた時又は映像化されたときはイメージフィール
ド４６は湾曲して又はまっすぐに見える。図５中、イメ
ージフィールド４６の側縁、上縁、及び下縁は、各隅か
ら凸状に外向きに曲がって見える。かかる縁の凸状の湾
曲は、イメージフィールド４６が略方形の媒体状に生成
され、球状外面４８へ移されたとき、又は球状外面４８
上に直接印刷されたときに生じうる。この縁の見かけの
形状は、球状外面４８へ与えられる前の媒体を適当な形
とするより、より方形に近く又は凹状に見えることが可
能であり、又は任意の他の形状を有しうる。２つの方向
の湾曲によって生ずる不可視のシンボロジー要素の歪み
は、媒体を適当な形とすることでは解決されない。

【００４２】従って、図１、３、及び５は、本発明が実
施されうる平面的でなく深さの次元に湾曲した２次元の
イメージフィールドを保持する典型的な物体を示す。イ
メージフィールドの実際の湾曲は、知覚される又は投影
されるイメージフィールドに対して垂直の深さ方向の湾
曲であり、像平面を像軸に沿って見る人の視点から遠ざ
かる又は近づくものでありうる。イメージフィールドは
やはり、中心点においてイメージフィールドに対して垂
直な像軸に沿った点から見たとき又は映像化したときに
矩形又は方形に見える。しかしながら、視点から遠ざか
って曲がるイメージフィールドの部分はこの点から見た
ときに歪み、図２及び図４の（Ａ）乃至（Ｄ）を参照し
て説明されるような補償が行なわれない限り、シンボロ
ジーが像の中心に対して垂直な線に沿った点から捕捉さ
れたときにシンボロジー要素は正しく復号化されない。

【００４３】次に図６を参照して、例えば図１、３、及
び５に示されるタイプの湾曲したイメージフィールド内
に、イメージフィールドの少なくとも一部分に記録され
るシンボロジーをイメージフィールドの当該の部分の曲
率について補償するよう変更して不可視のシンボロジー
を記録する記録システム７０について説明する。図７
は、例えば図４の（Ｃ）の補償されたバーコード６４と
いった補償されたシンボロジーの符号化に用いられるイ
メージフィールド曲率マップを導出する原理を示す図で
ある。記録システム７０は、かかる湾曲したイメージフ
ィールドにおいて可視のエンコードメントを記録するた
めにも用いられる。

【００４４】記録システム７０は、オーディオ情報をエ
ンコードメントが印刷されるべきイメージフィールドの
湾曲について補償されたエンコードメントの符号化され
たデータへ変換するために使用されえ、不可視のエンコ
ードメントを上述の任意のタイプの湾曲したイメージフ
ィールド及び任意の物体又は媒体上に印刷するために符
号化されたデータを使用するための記録の段階及び装置
を示す。記録システム７０は、オーディオ情報を処理
し、これを通常一回だけ媒体又は任意の湾曲した表面上
に印刷するスタンドアロン式の装置又はパーソナルコン
ピュータを用いて実施されうる単一のユーザシステムを
構成しうる。或いは、記録システム７０は、例えば、更
なる従来の装丁動作で装丁される雑誌又は本のページと
いった不可視のエンコードメントを保持する同一の物体
の複数の複製物を形成するために大容量プリンタからエ
ンコードメントデータを導出する大容量商用ユーザシス
テムを構成しうる。

【００４５】いずれの場合もオーディオ情報源７２はイ
メージフィールド中に不可視のエンコードメント像とし
て符号化され印刷されるべきオーディオ情報を供給す
る。オーディオ情報源は、予め記録されたオーディオ記
録物又はオーディオ記録情報を印刷するための準備にお
いてユーザによって生成されうるオーディオ記録物を構
成しうる。オーディオ情報７２は、媒体又は既に印刷さ
れている又はこれから印刷される任意の他の物品又は物
体上のイメージフィールド内の可視像に関連することが
予期される。オーディオ情報７２によって供給されるオ
ーディオ信号がアナログ形式であれば、ディジタル形式
へ変換されるようＡ／Ｄ変換器７４に印加される。オー
ディオ源７２が既にディジタル形式であれば、Ａ／Ｄ変
換器７４は迂回される。

【００４６】ディジタルオーディオデータは、オーディ
オ信号を表現するのに必要とされるディジタルデータの
量を減少させるアルゴリズムを含むオーディオ圧縮モジ
ュール７６へ印加される。適当なオーディオ圧縮モジュ
ールは例えば、Digital Voice Systems, Inc.のAMBE-10
00 Voice Coderである。次に、圧縮されたオーディオデ
ータは符号化モジュール７８へ印加され、データは例え
ばＡＮＳＩ規格ＰＤＦ４１７の既知のフォーマットを用
いて２次元データ配列へ符号化する。この規格によりデ
ータを符号化し翻訳するソフトウエア及びハードウエア
は、LS 4904 2DScanner Systemの一部としてSymbol Tec
hnologies, Inc.から市販されている。他の例は、Datas
trip Corporationから市販される「Datastrip」として
知られるエンコードメント、及び、上述において参照さ
れたCobblestone Software, Inc.から市販される「Pape
rDisk」エンコードメントである。符号化されたデータ
配列は、符号化されたデータを公知の方法でプリンタ８
２によって使用されるのに適したフォーマットへフォー
マットするプリンタドライバモジュール８０によって不
可視のエンコードメントを印刷するために印刷可能なフ
ォーマットへ翻訳される。

【００４７】プリンタ８２は、上述の任意の湾曲した媒
体又は物体をイメージフィールド上に印刷するのに適合
したサーマルダイトランスファプリンタ、インクジェッ
トプリンタ、電子写真プリンタ等でありうる。或いは、
プリンタ８２は大容量の雑誌又は本のページのプリン
タ、又は、湾曲した媒体又は物体のプリンタを構成しう
る。いずれの場合も、可視像はイメージフィールド内に
既に印刷されてもよく、又は同時に印刷されてもよい。
上述のように、記録システム７０は、可視像を含まない
イメージフィールド内に不可視のエンコードメントを印
刷するために使用されてもよく、可視像境界及び不可視
のエンコードメントは同一の広がりを有する必要はな
い。

【００４８】エンコーダ７８は、２次元のイメージフィ
ールド曲率モデル又はマップ６８を使用し、図４の
（Ａ）乃至（Ｄ）に図示され上述される方法でエンコー
ドメントを変形するようエンコードメントのシンボロジ
ーを調節するために使用される湾曲したイメージフィー
ルドの各空間的位置についての調節又は補正係数を供給
する。図７及び８は、イメージフィールド曲率マップ６
８が導出される湾曲の幾何学形状に基づいて変更又は補
正係数を導出する簡単な方法を誇張して示す図である。

【００４９】図７及び８中、湾曲したイメージフィール
ド１６（又は３２又は４６）は、像平面５４から遠ざか
って湾曲し、像平面５４に対向する湾曲したイメージフ
ィールド１６上の平面的シンボロジー像は適当な光学系
によって映像化される。像平面５４内の平面的シンボロ
ジー像の寸法は光学系（図示せず）によって調節され、
像平面５４内に配置される２次元の平面イメージャの高
さ及び幅寸法におさまる。図７中、像平面５４及び湾曲
したイメージフィールドは上方即ちＹ軸方向からの断面
として見られる。従って、像平面５４はＸ軸方向及びＹ
軸方向によって画成される平面上にあり、光学軸５６は
Ｚ軸方向に延在すると想定される。像平面５４からイメ
ージフィールド１６の中心点５０までの光学軸５６に沿
った距離は、イメージフィールド１６、像平面５４内の
平面イメージャ、及びイメージフィールド全体を平面イ
メージャ９０上に投影するために使用される光学系の寸
法によって決められる。

【００５０】湾曲したイメージフィールド１６の表面上
の各点についての補正係数は、イメージフィールド曲率
マップとして導出され使用される。このために、平面イ
メージャ９０の各画素の幅（ｘ）及び高さ（ｙ）は湾曲
したイメージフィールド１６の幅及び高さ寸法よりも小
さいオーダであるため、平面イメージャ９０は点光源で
あると想定される。更に、光学系は、イメージフィール
ド１６を平面イメージャ９０上に映像化又は投影するた
めに、平面イメージャがイメージフィールド１６から例
えば３０．４８乃至６０．９６センチメートル（１乃至
２フィート）に配置されることを決める。図８は、Ｘ軸
方向の寸法について画素の幅を示していない。

【００５１】イメージフィールド１６の各点は、中心点
５０に対してｘ，ｙ，ｚ座標位置で同定されうる。Ｚ軸
方向上の湾曲は、イメージフィールドが配置される表面
から（例えば図１の円筒状の外面１８の半径から）知る
ことができる。従って、シンボロジー要素の寸法又は隣
接するシンボロジー要素間の間隔を、像平面５４へ投影
されたときに図２及び図４の（Ａ）乃至（Ｄ）について
説明されたように光学的に補正されるように調節するた
めに使用されうる各イメージフィールドの各点について
の補正係数を導出することが可能である。

【００５２】各シンボロジー要素の寸法及び隣接するシ
ンボロジー要素間の間隔も、高密度データ記憶を達成す
るためにイメージフィールド１６の寸法よりもはるかに
小さい。以下説明されるように１に正規化される補正係
数は各点即ち点Ｐ_X,Y,Xについて、全てのｘ，ｙ，ｚ点
におけるイメージフィールドの幾何学形状及びそれが見
られ映像化される中心点からの光学軸に沿った距離につ
いての知識から導出される。

【００５３】かかる各点についての補正又は調節係数Ｗ
は、図８に図示される比較的誇張された寸法の点Ｐ
_X,Y,Xについて図示されるように導出されうる。図７
中、角度θは点Ｐ_X,Y,Xに接する接線Ｔと固定のＺ軸方
向とによって形成される既知の角度である。角度θ
₁は、平面イメージャ９０上のセンサ素子からイメージ
フィールド１６上の点Ｐ_X,Y,Xまで延在する光学線と、
センサ素子から中心点５０への光学軸５６との間に形成
される角度であり、角度θ₂は、点Ｐ_X,Y,Xに接する接線
Ｔと平面イメージャ９０上のセンサ素子から点Ｐ_X,Y,X
まで延在する像軸Ｉとの間に形成される角度であり、θ
₂＝θ−θ₁である。

【００５４】例えば点Ｐ_X,Y,Xといった任意の点におけ
る曲率を補正する調節係数Ｗは、以下の式、Ｗ＝１／sinθ₂ （１）によって角度θ₂と関連付けられている。

【００５５】角度θ₁は、位置座標Ｚ及びＸから、以下
の式、 θ₁≒tan Ｘ／Ｚ（２）によって数学的に導出されうる。

【００５６】位置座標Ｚは、中心点５０と像平面５４と
の間の距離と、中心点５０に対する点Ｐ_X,Y,XのＺ軸変
位との和からなる。

【００５７】すると、調節係数Ｗは、以下の式、Ｗ＝１／sin（θ−θ₁）（３）から導出される。

【００５８】補正係数は、図８に示されるように平面イ
メージャ９０によって映像化されるＺ軸方向の点に沿っ
て見たシンボロジー要素の投影された幅へ正規化され
る。図８中、中心点５０におけるシンボロジー要素１５
は、画素幅ＰＥ_wを有する平面イメージャ９０の１つ以
上のセンサ画素上へ映像化される。平面アレイ９０によ
って測定されるＸ軸方向のシンボロジー要素１５の幅Ｗ
_Rは、補正係数Ｗを正規化するためにも使用される参照
値である。点Ｐ_X,Y,Xにおけるシンボロジー要素１５’
が（Ｘ軸方向の）シンボロジー要素１５の幅の参照値と
等しくなるよう復号化されるために、シンボロジー要素
１５’の幅Ｗ_Pは、シンボロジー要素１５の幅Ｗ_Rからそ
の点Ｐ_X,Y,Xにおいてイメージフィールド１６へ印刷さ
れたときの補正係数Ｗだけ増加されねばならない。この
ように、シンボロジー要素１５’の幅Ｗ_Pは、以下の
式、Ｗ_P＝Ｗ・Ｗ_R （４）によって増加される。

【００５９】シンボロジー要素間の間隔が点を占める場
合、間隔もまた同様に調節される。図５の球状物体のイ
メージフィールド４６に示されるように合成イメージフ
ィールド湾曲について図示されるＸ軸方向及びＹ軸方向
の両方にイメージフィールド内の全ての点について同様
の操作がなされうる。

【００６０】図９は、上述の物体の内の１つの湾曲した
イメージフィールド上に印刷されたエンコードメント内
のシンボロジーを捕捉し復号化し、これを例えばサウン
ドといった様々な方法で再生するためのエンコードメン
トリーダシステム８４の構造及び機能ブロックを示す図
である。例えば、図９に示される物体は、図３及び図４
の（Ａ）の本来湾曲した開かれたページ２８を含む。エ
ンコードメントリーダシステム８４の全てのブロック
は、物体に関連付けられたオーディオサウンド及び／又
は物体上の可視像を発生するためにユーザが操作しうる
ハンドヘルド式又はフレーム搭載ユニットへ組み込まれ
うる。エンコードメントが可視又は印刷可能な情報を含
む場合、エンコードメントリーダシステム８４は信号を
視覚ディスプレイに含むか、又はプリンタへ出力する。
適当なエンコードメントリーダシステムは、上述におい
て参照された米国特許出願第０８／９３１，５７５号又
は第０９／１２２，５０２号又は第０９／１２１，９０
７号に記載される。

【００６１】ページ２８上のイメージフィールド内のエ
ンコードメントは、補助光源８６と、光学合焦系８８
と、スペクトル帯域通過フィルタ９２と、平面的シンボ
ロジー像が合焦又は投影される像平面を有する２次元セ
ンサアレイ９４とを含む平面イメージャ９０によって読
み取られるか捕捉される。センサアレイ９４は、照明さ
れたエンコードメントを捕捉し又は「捕まえ」、イメー
ジセンサ電子系９６へ出力信号を供給するＣＣＤ又はＣ
ＭＯＳアレイを含む。イメージセンサ電子系９６は、セ
ンサの出力をメモリユニット９８に記憶されるディジタ
ル信号へ変換する。スペクトル帯域通過フィルタ９２
は、不可視のエンコードメントのシンボロジーによって
変調される光の波長に対してトランスペアレントであ
り、イメージフィールドから反射される光の他の波長を
阻止する。補助光源８６は、エンコードメントをイメー
ジセンサ９２に対して可視とするスペクトル照明特性を
有する。エンコードメントは上述のような赤外線吸収ダ
イを用いて記録され、補助光源８６は、シンボロジー要
素によって吸収されシンボロジー要素間の空間中の媒体
によって反射されることでエンコードメントの像を供給
することが望ましい。

【００６２】イメージプロセッサ１００は、メモリユニ
ット９８からデータを検索し、デコーダ１０２内でデー
タが復号化される順序及びデコンプレッサ１０４内でデ
ータが圧縮解除される順序を管理する。デコーダ１０２
及びデコンプレッサ１０４内で実行される操作は、本質
的には図６を参照して説明された圧縮及び符号化の逆の
操作であり、上述のDigital Voice Systems又はSymbol
Technologies又はPaperDiskソフトウエアによって実行
される。デコンプレッサ１０４から出力されるディジタ
ルデータは、Ｄ／Ａ変換器１０６によってアナログ信号
へ変換され、スピーカ１０８、又はケーブル１１０を介
して遠隔トランスデューサユニット、又は送信器１１２
といった１つ以上の出力装置へ供給される。

【００６３】エンコードメントリーダシステム８４は、
ハンドヘルド式のワンド内にパッケージ化されるか、又
は読み取られるべき物体を受容する取付具に搭載され
る。使用時に、ユーザはワンドを保持するか、取付具を
調節し、補助光源８６によって照明されるイメージフィ
ールドの平面的シンボロジー像が平面センサアレイ９４
上に映像化されるようにする。図９には特に示されてい
ないが、上述において参照された米国特許出願第０９／
１１２，５０２号及び第０９／１２１，９０７号に開示
される追加的な要素によって整列が維持されうることが
理解される。かかる要素は、不可視のエンコードメント
の境界をマークする物体上に印刷された１つ以上の可視
の基準点又はイメージフィールド境界と整列されうる１
つ以上の可視光線を放出する１つ以上のマーカ投射源を
含む。マーカ投射源は、通常の室内照明下でも容易に見
える明るい光を夫々投射する１つ以上のエミッタを含
む。任意の明るい光源がエミッタとして使用されうる
が、現在のエミッタは中位の電力消費で明るい狭いビー
ムを生成するため、現在はエミッタはレーザダイオード
といったコヒーレントなエミッタであることが望まし
い。

【００６４】上述の方法のうちの１つで不可視のエンコ
ードメントの整列が達成されると、ユーザは捕捉ボタン
を押し下げて補助光源８６を発光させ、平面センサアレ
イ９４にその上に投射される平面的シンボロジー像を捕
捉させる。このようにして、不可視のエンコードメント
はサウンド又は印刷された又は視覚情報、又は、ユーザ
によって聞かれるか見られるかその他の方法で使用され
うるデータファイルへ変換される。

【００６５】本発明は望ましい実施例を参照して詳細に
説明されたが、本発明の精神及び範囲内で変更及び修正
がなされうることが理解される。

【００６６】［本発明のその他の特徴］１．可視像が現れるイメージフィールドを保持する物体
表面と、上記イメージフィールド内の上記可視像の実質
的な部分の上に広がる不可視性材料に記録された符号化
情報を表現するシンボロジーにおけるエンコードメント
とを有し、上記物体表面及び上記イメージフィールドは
非平面的であり少なくとも１つの次元で湾曲し、上記エ
ンコードメントは上記非平面的なイメージフィールドの
曲率に応じて湾曲した湾曲エンコードメント部分を含
み、上記イメージフィールド内に記録された上記エンコ
ードメントのシンボロジーは上記不可視材料に感応する
平面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像化
されるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エンコ
ードメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エンコ
ードメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の距
離に設けられ、上記シンボロジーは、上記シンボロジー
が上記平面イメージャによって正確に捕捉され、読み取
られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情報として再生
されることを保証すべく、上記湾曲エンコードメント部
分を上記平面的シンボロジー像として映像化することに
よって生じた上記シンボロジーの光学歪みを補償するた
め変更される、可視像保持物体。

【００６７】２．上記シンボロジーは不可視マークのパ
ターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマー
ク間の隙間によって隣接したマークから分離され、これ
により、情報は形状として、及び／又は、マーク間の隙
間として符号化され、上記シンボロジーの変更は、上記
湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離にある平面
的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補償するた
め、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び上記所定
の距離の関数として、上記湾曲エンコードメント部分に
おける上記マーク及び上記マーク間の隙間のパターンを
変更することにより行なわれる、項１記載の可視像保持
物体。

【００６８】３．上記シンボロジーは、バーコード標準
に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の隙
間を有する１次元に配列されたバーにより形成された１
次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、平
面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲によ
って生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間の
隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接し
たバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項２記載の可視像保持物体。

【００６９】４．上記シンボロジーは、バーコード標準
に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の隙
間を有する２次元に配列されたバーにより形成された２
次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、平
面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲によ
って生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間の
隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接し
たバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項２記載の可視像保持物体。

【００７０】５．ページの装丁側に延在する背で一体的
に装丁された複数枚の２次元ページを含む雑誌又は本に
より構成され、上記背に沿った装丁は、上記雑誌又は本
のページが開かれたときに、上記ページを上記ページの
装丁側から横方向に所定の曲率距離で延在する方向で凸
状に湾曲させ、上記物体表面は、上記雑誌又は本がペー
ジ上の可視像を露出させるため開かれたときに、上記ペ
ージの装丁側から横方向に延在する像湾曲バンドのプロ
ファイルが凸状に湾曲した２次元可視像を保持するペー
ジの少なくとも一部分を含み、上記湾曲バンドに記録さ
れたシンボロジーは、シンボロジーが平面イメージャに
よって正確に捕捉され、読み取られ、復号化され、聴覚
及び／又は視覚情報として再生されることを保証すべ
く、上記湾曲エンコードメント部分を平面的シンボロジ
ー像部分として映像化することによって生じた歪みを補
償するため変更される項１記載の可視像保持物体。

【００７１】６．上記シンボロジーは不可視マークのパ
ターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマー
ク間の隙間によって隣接したマークから分離され、これ
により、情報は形状として、及び／又は、マーク間の隙
間として符号化され、上記シンボロジーの変更は、上記
湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離にある平面
的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補償するた
め、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び上記所定
の距離の関数として、上記湾曲エンコードメント部分に
おける上記マーク及び上記マーク間の隙間のパターンを
変更することにより行なわれる、項５記載の可視像保持
物体。

【００７２】７．上記シンボロジーは、バーコード標準
に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の隙
間を有する１次元に配列されたバーにより形成された１
次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、平
面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲によ
って生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間の
隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接し
たバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項６記載の可視像保持物体。

【００７３】８．上記シンボロジーは、バーコード標準
に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の隙
間を有する２次元に配列されたバーにより形成された２
次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、平
面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲によ
って生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間の
隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接し
たバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項６記載の可視像保持物体。

【００７４】９．軸及び側壁を有する円筒状容器と、上
記軸に対して横方向に凸状に湾曲した上記側壁の円筒状
外面とにより構成され、上記物体表面の上記イメージフ
ィールドは、２次元可視像を保持する上記円筒状外面の
少なくとも一部分を有し、これにより、上記２次元可視
像は、上記イメージフィールドの中心点から延在する像
軸に沿って、上記側壁の接線と垂直に映像化されるとき
にプロファイルが凸状に湾曲し、これにより、上記イメ
ージフィールドは、上記中心点から湾曲しながら遠ざか
る第１及び第２の半イメージフィールドにより構成さ
れ、上記第１及び第２の半イメージフィールドに記録さ
れたシンボロジーは、シンボロジーが平面イメージャに
よって正確に捕捉され、読み取られ、復号化され、聴覚
及び／又は視覚情報として再生されることを保証すべ
く、上記湾曲エンコードメント部分を平面的シンボロジ
ー像部分として映像化することによって生じた歪みを補
償するため変更される、項１記載の可視像保持物体。

【００７５】１０．上記シンボロジーは不可視マークの
パターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマ
ーク間の隙間によって隣接したマークから分離され、こ
れにより、情報は形状として、及び／又は、マーク間の
隙間として符号化され、上記シンボロジーの変更は、上
記湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離にある平
面的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補償するた
め、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び上記所定
の距離の関数として、上記湾曲エンコードメント部分に
おける上記マーク及び上記マーク間の隙間のパターンを
変更することにより行なわれる、項９記載の可視像保持
物体。

【００７６】１１．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する１次元に配列されたバーにより形成された
１次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、
平面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲に
よって生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間
の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接
したバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項１０記載の可視像保持物体。

【００７７】１２．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する２次元に配列されたバーにより形成された
２次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、
平面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲に
よって生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間
の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接
したバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項１０記載の可視像保持物体。

【００７８】１３．幾何中心、球状側壁、上記側壁の球
状外面とを有し、上記側壁が上記球状外面の任意の点の
接平面から遠ざかる全方向に凸状に湾曲する球により構
成され、上記物体表面の上記イメージフィールドは、２
次元可視像を保持する上記球状外面の少なくとも一部分
を含み、これにより、上記イメージフィールド及び上記
２次元可視像は、上記イメージフィールドの中心点から
上記幾何中心を通って延在する像軸に沿って映像化され
るときに、全方向でプロファイルが凸状に湾曲し、上記
イメージフィールドに記録されたシンボロジーは、シン
ボロジーが平面イメージャによって正確に捕捉され、読
み取られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情報として
再生されることを保証すべく、凸状の上記湾曲エンコー
ドメント部分を平面的シンボロジー像部分として映像化
することによって生じた歪みを補償するため、上記イメ
ージフィールドの上記中心点から全方向で変更される、
項１記載の可視像保持物体。

【００７９】１４．上記シンボロジーは不可視マークの
パターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマ
ーク間の隙間によって隣接したマークから分離され、こ
れにより、情報は形状として、及び／又は、マーク間の
隙間として符号化され、上記シンボロジーの変更は、上
記湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離にある平
面的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補償するた
め、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び上記所定
の距離の関数として、上記湾曲エンコードメント部分に
おける上記マーク及び上記マーク間の隙間のパターンを
変更することにより行なわれる、項１３記載の可視像保
持物体。

【００８０】１５．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する１次元に配列されたバーにより形成された
１次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、
平面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲に
よって生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間
の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接
したバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項１４記載の可視像保持物体。

【００８１】１６．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する２次元に配列されたバーにより形成された
２次元バーコードを含み、上記シンボロジーの変更は、
平面的シンボロジー像として映像化されたときに湾曲に
よって生じたバーコードの幅及び隣接したバーコード間
の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅及び隣接
したバーコード間の隙間を調節することにより行なわれ
る、項１４記載の可視像保持物体。

【００８２】１７．イメージフィールド内に記録された
エンコードメントのシンボロジーは不可視材料に感応す
る平面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像
化されるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エン
コードメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エン
コードメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の
距離に設けられている場合に、符号化情報を表現するシ
ンボロジーにおけるエンコードメントを、少なくとも一
方向で湾曲した物体表面のイメージフィールドに記録す
る方法であって、上記イメージフィールド内の点におけ
る上記イメージフィールドの曲率に対する補正係数を導
出する段階と、平面的シンボロジー像として映像化され
たときにシンボロジーの歪みを補償するため、上記補正
係数の関数として上記点に記録されるべきシンボロジー
を変更する段階と、上記変更されたシンボロジーを上記
イメージフィールドの上記点に記録する段階とを有する
方法。

【００８３】１８．上記シンボロジーは不可視マークの
パターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマ
ーク間の隙間によって隣接したマークから分離され、こ
れにより、情報は形状として、及び／又は、マーク間の
隙間として符号化され、上記シンボロジーを変更する段
階は、上記湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離
にある平面的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補
償するため、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び
上記所定の距離の関数として、上記湾曲エンコードメン
ト部分における上記マーク及び上記マーク間の隙間のパ
ターンを変更する段階を含む、項１７記載の方法。

【００８４】１９．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する１次元に配列されたバーにより形成された
１次元バーコードを含み、上記シンボロジーを変更する
段階は、平面的シンボロジー像として映像化されたとき
に湾曲によって生じたバーコードの幅及び隣接したバー
コード間の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅
及び隣接したバーコード間の隙間を調節する段階を含
む、項１８記載の方法。

【００８５】２０．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する２次元に配列されたバーにより形成された
２次元バーコードを含み、上記シンボロジーを変更する
段階は、平面的シンボロジー像として映像化されたとき
に湾曲によって生じたバーコードの幅及び隣接したバー
コード間の隙間の歪みを補償するため、バーコードの幅
及び隣接したバーコード間の隙間を調節する段階を含
む、項１８記載の方法。

【００８６】２１．上記物体は、ページの装丁側に延在
する背で一体的に装丁された複数枚の２次元ページを含
む雑誌又は本により構成され、上記背に沿った装丁は、
上記雑誌又は本のページが開かれたときに、上記ページ
を上記ページの装丁側から横方向に所定の曲率距離で延
在する方向で凸状に湾曲させ、上記物体表面は、上記雑
誌又は本がページ上の可視像を露出させるため開かれた
ときに、上記ページの装丁側から横方向に延在する像湾
曲バンドのプロファイルが凸状に湾曲した２次元可視像
を保持するページの少なくとも一部分を含み、上記シン
ボロジーを変更する段階は、シンボロジーが平面イメー
ジャによって正確に捕捉され、読み取られ、復号化さ
れ、聴覚及び／又は視覚情報として再生されることを保
証すべく、上記湾曲エンコードメント部分を平面的シン
ボロジー像部分として映像化することによって生じた歪
みを補償するため、上記湾曲バンドに記録されたシンボ
ロジーを変更する段階を含む、項１７記載の方法。

【００８７】２２．上記物体は、軸及び側壁を有する円
筒状容器と、上記軸に対して横方向に凸状に湾曲した上
記側壁の円筒状外面とにより構成され、上記物体表面の
上記イメージフィールドは、２次元可視像を保持する上
記円筒状外面の少なくとも一部分を有し、これにより、
上記２次元可視像は、上記イメージフィールドの中心点
から延在する像軸に沿って、上記側壁の接線と垂直に映
像化されるときにプロファイルが凸状に湾曲し、これに
より、上記イメージフィールドは、上記中心点から湾曲
しながら遠ざかる第１及び第２の半イメージフィールド
により構成され、上記シンボロジーを変更する段階は、
シンボロジーが平面イメージャによって正確に捕捉さ
れ、読み取られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情報
として再生されることを保証すべく、上記湾曲エンコー
ドメント部分を平面的シンボロジー像部分として映像化
することによって生じた歪みを補償するため、上記第１
及び第２の半イメージフィールドに記録されたシンボロ
ジーを変更する段階を含む、項１７記載の方法。

【００８８】２３．上記物体は、幾何中心、球状側壁、
上記側壁の球状外面とを有し、上記側壁が上記球状外面
の任意の点の接平面から遠ざかる全方向に凸状に湾曲す
る球により構成され、上記物体表面の上記イメージフィ
ールドは、２次元可視像を保持する上記球状外面の少な
くとも一部分を含み、これにより、上記イメージフィー
ルド及び上記２次元可視像は、上記イメージフィールド
の中心点から上記幾何中心を通って延在する像軸に沿っ
て映像化されるときに、全方向でプロファイルが凸状に
湾曲し、上記シンボロジーを変更する段階は、シンボロ
ジーが平面イメージャによって正確に捕捉され、読み取
られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情報として再生
されることを保証すべく、凸状の上記湾曲エンコードメ
ント部分を平面的シンボロジー像部分として映像化する
ことによって生じた歪みを補償するため、上記イメージ
フィールドの上記中心点から全方向で上記イメージフィ
ールドに記録されたシンボロジーを変更する段階を含
む、項１７記載の方法。

【００８９】２４．イメージフィールド内に記録された
エンコードメントのシンボロジーは不可視材料に感応す
る平面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像
化されるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エン
コードメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エン
コードメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の
距離に設けられている場合に、符号化情報を表現するシ
ンボロジーにおけるエンコードメントを、少なくとも一
方向で湾曲した物体表面のイメージフィールドに記録す
る方法であって、上記イメージフィールド内の点におけ
る上記イメージフィールドの曲率に対する補正係数を導
出する段階と、平面的シンボロジー像として映像化され
たときにシンボロジー要素の歪みを補償するため、上記
補正係数の関数として上記点に記録されるシンボロジー
要素を変更する段階と、上記変更されたシンボロジー要
素を上記イメージフィールドの上記点に記録する段階と
を有する方法。

【００９０】２５．上記シンボロジーは不可視マークの
パターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマ
ーク間の隙間によって隣接したマークから分離され、こ
れにより、情報は形状として、及び／又は、マーク間の
隙間として符号化され、上記シンボロジー要素を変更す
る段階は、上記湾曲エンコードメント部分を上記所定の
距離にある平面的シンボロジー像に映像化する際の歪み
を補償するため、上記湾曲エンコードメント部分の曲率
及び上記所定の距離の関数として、上記湾曲エンコード
メント部分における上記マーク及び上記マーク間の隙間
のパターンを変更する段階を含む、項２４記載の方法。

【００９１】２６．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する１次元に配列されたバーにより形成された
１次元バーコードを含み、上記シンボロジー要素を変更
する段階は、平面的シンボロジー像として映像化された
ときに湾曲によって生じたバーコードの幅及び隣接した
バーコード間の隙間の歪みを補償するため、バーコード
の幅及び隣接したバーコード間の隙間を調節する段階を
含む、項２５記載の方法。

【００９２】２７．上記シンボロジーは、バーコード標
準に準拠して符号化されたバーの幅及び／又はバー間の
隙間を有する２次元に配列されたバーにより形成された
２次元バーコードを含み、上記シンボロジー要素を変更
する段階は、平面的シンボロジー像として映像化された
ときに湾曲によって生じたバーコードの幅及び隣接した
バーコード間の隙間の歪みを補償するため、バーコード
の幅及び隣接したバーコード間の隙間を調節する段階を
含む、項２５記載の方法。

【００９３】２８．上記物体は、ページの装丁側に延在
する背で一体的に装丁された複数枚の２次元ページを含
む雑誌又は本により構成され、上記背に沿った装丁は、
上記雑誌又は本のページが開かれたときに、上記ページ
を上記ページの装丁側から横方向に所定の曲率距離で延
在する方向で凸状に湾曲させ、上記物体表面は、上記雑
誌又は本がページ上の可視像を露出させるため開かれた
ときに、上記ページの装丁側から横方向に延在する像湾
曲バンドのプロファイルが凸状に湾曲した２次元可視像
を保持するページの少なくとも一部分を含み、上記シン
ボロジー要素を変更する段階は、シンボロジーが平面イ
メージャによって正確に捕捉され、読み取られ、復号化
され、聴覚及び／又は視覚情報として再生されることを
保証すべく、上記湾曲エンコードメント部分を平面的シ
ンボロジー像部分として映像化することによって生じた
歪みを補償するため、上記湾曲バンドに記録されたシン
ボロジーを変更する段階を含む、項２４記載の方法。

【００９４】２９．上記物体は、軸及び側壁を有する円
筒状容器と、上記軸に対して横方向に凸状に湾曲した上
記側壁の円筒状外面とにより構成され、上記物体表面の
上記イメージフィールドは、２次元可視像を保持する上
記円筒状外面の少なくとも一部分を有し、これにより、
上記２次元可視像は、上記イメージフィールドの中心点
から延在する像軸に沿って、上記側壁の接線と垂直に映
像化されるときにプロファイルが凸状に湾曲し、これに
より、上記イメージフィールドは、上記中心点から湾曲
しながら遠ざかる第１及び第２の半イメージフィールド
により構成され、上記シンボロジー要素を変更する段階
は、シンボロジーが平面イメージャによって正確に捕捉
され、読み取られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情
報として再生されることを保証すべく、上記湾曲エンコ
ードメント部分を平面的シンボロジー像部分として映像
化することによって生じた歪みを補償するため、上記第
１及び第２の半イメージフィールドに記録されたシンボ
ロジーを変更する段階を含む、項２４記載の方法。

【００９５】３０．上記物体は、幾何中心、球状側壁、
上記側壁の球状外面とを有し、上記側壁が上記球状外面
の任意の点の接平面から遠ざかる全方向に凸状に湾曲す
る球により構成され、上記物体表面の上記イメージフィ
ールドは、２次元可視像を保持する上記球状外面の少な
くとも一部分を含み、これにより、上記イメージフィー
ルド及び上記２次元可視像は、上記イメージフィールド
の中心点から上記幾何中心を通って延在する像軸に沿っ
て映像化されるときに、全方向でプロファイルが凸状に
湾曲し、上記シンボロジー要素を変更する段階は、シン
ボロジーが平面イメージャによって正確に捕捉され、読
み取られ、復号化され、聴覚及び／又は視覚情報として
再生されることを保証すべく、凸状の上記湾曲エンコー
ドメント部分を平面的シンボロジー像部分として映像化
することによって生じた歪みを補償するため、上記イメ
ージフィールドの上記中心点から全方向で上記イメージ
フィールドに記録されたシンボロジーを変更する段階を
含む、項２４記載の方法。

【００９６】３１．イメージフィールド内に記録された
エンコードメントのシンボロジーは不可視材料に感応す
る平面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像
化されるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エン
コードメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エン
コードメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の
距離に設けられている場合に、符号化情報を表現するシ
ンボロジーにおけるエンコードメントを、少なくとも一
方向で湾曲した物体表面のイメージフィールドに記録す
る装置であって、上記イメージフィールド内の点におけ
る上記イメージフィールドの曲率に対する補正係数を導
出する手段と、平面的シンボロジー像として映像化され
たときにシンボロジー要素の歪みを補償するため、上記
補正係数の関数として上記点に記録されるシンボロジー
要素を変更する手段と、上記変更されたシンボロジー要
素を上記イメージフィールドの上記点に記録する手段と
を有する装置。

【００９７】３２．上記シンボロジーは不可視マークの
パターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマ
ーク間の隙間によって隣接したマークから分離され、こ
れにより、情報は形状として、及び／又は、マーク間の
隙間として符号化される項３１記載の装置。

【００９８】３３．上記シンボロジーは可視マークのパ
ターンを含み、マーク毎に形状があり、各マークはマー
ク間の隙間によって隣接したマークから分離され、これ
により、情報は形状として、及び／又は、マーク間の隙
間として符号化される項３１記載の装置。

【００９９】３４．上記シンボロジー要素を変更する手
段は、上記湾曲エンコードメント部分を上記所定の距離
にある平面的シンボロジー像に映像化する際の歪みを補
償するため、上記湾曲エンコードメント部分の曲率及び
上記所定の距離の関数として、上記湾曲エンコードメン
ト部分におけるマーク及びマーク間の隙間のパターンを
変更する手段を含む、項３１記載の装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１つの実施例による円筒状の外面上に
可視像及びサウンド情報を記録する不可視のエンコード
メントを保持する例えばコーヒーマグといった円筒状の
物体を示す側面図である。

【図２】エンコードメントが像平面の中心点に対して垂
直な線に沿った点において映像化される場合に、その湾
曲した部分内のシンボロジー要素の歪みを示す図１の円
筒状の外面上のイメージフィールドの曲率を示す概略的
な断面図である。

【図３】本発明の更なる実施例による可視像及びサウン
ド情報を記録する不可視のエンコードメントをい保持す
るページを見せるよう開かれた雑誌又は本を示す概略的
な斜視図である。

【図４】（Ａ）乃至（Ｄ）は、例えば図３に示される雑
誌又は本のページのイメージフィールドの湾曲した部分
内のシンボロジーの簡単な形状の変形を示す図である。

【図５】本発明の更なる実施例による球状の外面上に可
視像及びサウンド情報を記録する不可視のエンコードメ
ントを保持する例えばバスケットボールといった球状の
物体を示す側面図である。

【図６】例えば図１、３、及び５に示されるタイプの湾
曲したイメージフィールド内に不可視のシンボロジー
を、イメージフィールドの少なくとも一部の中のシンボ
ロジーをイメージフィールドのこの部分の曲率について
補償するよう変更して記録するシステムの構造及び機能
ブロックを示す図である。

【図７】図６の記録システムにおいて湾曲したイメージ
フィールドの各点におけるシンボロジー要素間のシンボ
ロジー要素の寸法及び間隔を調節するために用いられる
イメージフィールド曲率マップを導出するために湾曲し
たイメージフィールドの各点についての変更係数を導出
する方法を概略的に示す図である。

【図８】図６の記録システムにおいて湾曲したイメージ
フィールドの各点におけるシンボロジー要素間のシンボ
ロジー要素の寸法及び間隔を調節するために用いられる
イメージフィールド曲率マップを導出するために湾曲し
たイメージフィールドの各点についての変更係数を導出
する方法を概略的に示す図である。

【図９】エンコードメント内のシンボロジーを捕捉及び
符号化し、これをデータ又はサウンド又は視覚情報とし
て再生するためのシステムの構造及び機能ブロックを示
す図である。

【符号の説明】

１０物体１２可視像１４エンコードメント１５シンボロジー要素１６イメージフィールド１８外面２０雑誌又は本２２シート２４背２６，２８ページ３０，３２イメージフィールド３４，３６可視像３８エンコードメント４０球状物体４２可視像４４エンコードメント４６イメージフィールド４８球状外面５０中心点５２シンボロジー像５４像平面５６像軸５８中心線６２，６４，６６バーコード６８イメージフィールド曲率マップ７０記録システム７２オーディオ情報源７４Ａ／Ｄ変換器７６オーディオ圧縮モジュール７８エンコーダ８０プリンタドライバモジュール８２プリンタ８４エンコードメントリーダシステム８６補助光源８８光学合焦系９０平面イメージャ９２スペクトル帯域通過フィルタ９４２次元センサアレイ９６イメージセンサ電子系９８メモリユニット１００イメージプロセッサ１０２デコーダ１０４デコンプレッサ１０６Ｄ／Ａ変換器１０８スピーカ１１０ケーブル１１２送信器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】可視像が現れるイメージフィールドを保
持する物体表面と、上記イメージフィールド内の上記可視像の実質的な部分
の上に広がる不可視性材料に記録された符号化情報を表
現するシンボロジーにおけるエンコードメントとを有
し、上記物体表面及び上記イメージフィールドは非平面的で
あり少なくとも１つの次元で湾曲し、上記エンコードメントは上記非平面的なイメージフィー
ルドの曲率に応じて湾曲した湾曲エンコードメント部分
を含み、上記イメージフィールド内に記録された上記エンコード
メントのシンボロジーは上記不可視材料に感応する平面
イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像化され
るよう適合し、上記平面イメージャは、上記エンコードメントの全体を
捕捉するため、使用時に上記エンコードメントの２次元
的な可視像の中心点から略所定の距離に設けられ、上記シンボロジーは、上記シンボロジーが上記平面イメ
ージャによって正確に捕捉され、読み取られ、復号化さ
れ、聴覚及び／又は視覚情報として再生されることを保
証すべく、上記湾曲エンコードメント部分を上記平面的
シンボロジー像として映像化することによって生じた上
記シンボロジーの光学歪みを補償するため変更される、
可視像保持物体。
【請求項２】イメージフィールド内に記録されたエン
コードメントのシンボロジーは不可視材料に感応する平
面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像化さ
れるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エンコー
ドメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エンコー
ドメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の距離
に設けられている場合に、符号化情報を表現するシンボ
ロジーにおけるエンコードメントを、少なくとも一方向
で湾曲した物体表面のイメージフィールドに記録する方
法であって、上記イメージフィールド内の点における上記イメージフ
ィールドの曲率に対する補正係数を導出する段階と、平面的シンボロジー像として映像化されたときにシンボ
ロジーの歪みを補償するため、上記補正係数の関数とし
て上記点に記録されるべきシンボロジーを変更する段階
と、上記変更されたシンボロジーを上記イメージフィールド
の上記点に記録する段階とを有する方法。
【請求項３】イメージフィールド内に記録されたエン
コードメントのシンボロジーは不可視材料に感応する平
面イメージャ上に平面的シンボロジー像として映像化さ
れるよう適合し、上記平面イメージャは、上記エンコー
ドメントの全体を捕捉するため、使用時に上記エンコー
ドメントの２次元的な可視像の中心点から略所定の距離
に設けられている場合に、符号化情報を表現するシンボ
ロジーにおけるエンコードメントを、少なくとも一方向
で湾曲した物体表面のイメージフィールドに記録する装
置であって、上記イメージフィールド内の点における上記イメージフ
ィールドの曲率に対する補正係数を導出する手段と、平面的シンボロジー像として映像化されたときにシンボ
ロジー要素の歪みを補償するため、上記補正係数の関数
として上記点に記録されるシンボロジー要素を変更する
手段と、上記変更されたシンボロジー要素を上記イメージフィー
ルドの上記点に記録する手段とを有する装置。