JP2001067335A - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JP2001067335A
JP2001067335A JP2000152590A JP2000152590A JP2001067335A JP 2001067335 A JP2001067335 A JP 2001067335A JP 2000152590 A JP2000152590 A JP 2000152590A JP 2000152590 A JP2000152590 A JP 2000152590A JP 2001067335 A JP2001067335 A JP 2001067335A
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subroutine
instruction
microcomputer
specific area
program
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JP2000152590A
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Masahiro Kamiya
政裕 神谷
Hideaki Ishihara
秀昭 石原
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/30003Arrangements for executing specific machine instructions
    • G06F9/3005Arrangements for executing specific machine instructions to perform operations for flow control
    • G06F9/30054Unconditional branch instructions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブルーチンによって実数演算処理と整数除
算処理とビットデータ処理とを行うマイクロコンピュー
タにて、プログラム容量を低減すると共に、外部メモリ
にプログラムを配置した場合の演算処理のリアルタイム
性を向上させる。 【解決手段】 メモリを内蔵すると共に、外部メモリと
も接続可能なマイコンは、命令として、メモリ空間10
の特定領域12へのみ分岐可能であると共に、1命令で
且つ最小命令長である特定領域分岐命令JMを有する。
更にこのマイコンでは、少なくとも実数演算用サブルー
チン14と整数除算用サブルーチン16とビット操作用
サブルーチン18の何れかが特定領域12に配置され、
その配置されているサブルーチン14〜18へ上記命令
JMで分岐するようプログラムが構成されている。よっ
て、プログラム容量を低減でき、外部メモリにプログラ
ムを格納した場合にはサブルーチン14〜18を呼び出
す際の処理時間増加を抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵メモリと外部
メモリとの何れかに実行対象のプログラムが格納される
マイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータにおいて、例えば
実数演算(実数同士の演算)を行わせようとした場合、
実数演算用の演算器を補助的に組み込む方法と、複数の
CPU命令によるソフトウエアで演算を行う方法とがあ
るが、前者の方法では、実数演算専用のハードウエアが
必要となりチップサイズ及びコストの増大を招くため、
一般的には、後者の方法が採られることとなる。
【0003】そこで、従来より、マイクロコンピュータ
(以下、マイコンともいう)においては、実数演算処理
のプログラムをサブルーチンとし、メインルーチン等か
らその実数演算用サブルーチンへ分岐して(換言すれ
ば、実数演算用サブルーチンを呼び出して)、実数演算
を行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
RISC(Reduced Instruction Set Computer)型マイ
コンにおいて、サブルーチンへ分岐するための処理は、
複数の命令、あるいは、1命令であるが最小命令長(即
ち、命令のうちでビット長が最も短い命令の命令長)よ
りも長い命令(例えば、最小命令長が2バイトである場
合、4バイト以上の命令)によって実現されている。
【0005】これは、サブルーチンへ分岐するための分
岐命令が、全メモリ空間の任意のアドレスへ分岐可能に
設定されており、主に、その命令におけるアドレス部
(分岐先のアドレスを示すデータの部分であり、所謂オ
ペランド)のビット長が長いためである。尚、メモリ空
間とは、マイコンがアクセス可能なアドレス空間であ
る。
【0006】このため、従来のマイコンでは、プログラ
ム容量が増大してしまい、その結果、内蔵されたメモリ
(内蔵メモリ)にプログラムを格納しきれなくなる可能
性が大きくなってしまう。また、プログラム容量が増大
することにより、マイコン外部のメモリ(外部メモリ)
にプログラムを格納することがあるが、近年におけるマ
イコンの高速化に伴い、外部メモリは内蔵メモリよりも
応答速度が遅い(アドレスバスへアドレス情報を出して
からデータを読み込めるまでの待ち時間が長い)ため、
プログラムを外部メモリに格納した場合には、実数演算
用サブルーチンを呼び出す際の実行処理時間が長くなっ
てしまい、実数演算のリアルタイム性が低下するという
問題がある。
【0007】つまり、通常の分岐命令は前述したように
最小命令長よりも長く、その分岐命令を読み込むために
はメモリへ複数回アクセスしなければならないが、外部
メモリは内蔵メモリに比べて応答速度が遅いため、その
メモリへのアクセス回数に応じて、分岐命令の読み込み
及び実行を行うための実行処理時間が益々長くなってし
まい、実数演算用サブルーチンの開始タイミングが遅れ
るからである。
【0008】また、上記では実数演算処理を例に挙げた
が、実数演算処理と同様に専用のハードウエアよりもソ
フトウエアで行われることが多い演算処理として、整数
除算処理とビットデータ処理がある。そして、これらの
処理についても、実数演算処理と同様の問題が生じてい
る。尚、整数除算処理とは、整数同士の除算を行う演算
処理であり、ビットデータ処理とは、ビットを操作して
行うビット演算処理のことである。
【0009】そこで、本発明は、サブルーチンによって
少なくとも実数演算処理と整数除算処理とビットデータ
処理の何れかの処理を行うマイクロコンピュータにおい
て、プログラム容量を低減すると共に、外部メモリにプ
ログラムを配置した場合の演算処理のリアルタイム性を
向上させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
マイクロコンピュータは、メモリを内蔵していると共
に、外部のメモリともバスを介して接続可能に構成され
ている、そして、その両メモリの何れかに実行対象のプ
ログラムが格納される。
【0011】ここで特に、本発明のマイクロコンピュー
タは、実行可能な命令として、メモリ空間における特定
領域へのみ分岐可能であると共に、1命令で且つ最小命
令長である特定領域分岐命令を有している。そして、本
発明のマイクロコンピュータにおいては、少なくとも、
実数演算処理を行うための実数演算用サブルーチンと、
整数除算処理を行うための整数除算用サブルーチンと、
ビットデータ処理を行うためのビット操作用サブルーチ
ンとの何れかが、前記特定領域に配置されており、その
配置されているサブルーチン(実数演算用サブルーチ
ン,整数除算用サブルーチン,及びビット操作用サブル
ーチンの何れか)へ前記特定領域分岐命令によって分岐
するようにプログラムが構成されている。
【0012】つまり、本発明のマイクロコンピュータで
は、特定領域分岐命令による分岐先の領域を、全メモリ
空間のうちの特定領域だけに限定することにより、その
特定領域分岐命令を、1命令且つ最小命令長で構成する
ようにしている。そして、少なくとも実数演算用サブル
ーチンと整数除算用サブルーチンとビット操作用サブル
ーチンとの何れかを前記特定領域に配置して、配置され
ているサブルーチンを前記特定領域分岐命令によって呼
び出すようにしている。
【0013】このため、本発明のマイクロコンピュータ
によれば、少なくとも実数演算用サブルーチンと整数除
算用サブルーチンとビット操作用サブルーチンの何れか
を呼び出すため(それら各サブルーチンへ分岐するた
め)に要するプログラム容量を、最小命令長分にまで低
減することができ、この結果、プログラムの全容量を低
減して、内蔵メモリへ全プログラムを格納できる可能性
を大きくすることができる。また、内蔵メモリの容量を
小さく設定することも可能になる。
【0014】また更に、特定領域分岐命令は最小命令長
であり、その命令の読み込みを1回のメモリアクセス動
作(1回の命令読み込みサイクル)で行うことができる
ため、外部のメモリ(外部メモリ)にプログラムを格納
した場合には、少なくとも実数演算用サブルーチンと整
数除算用サブルーチンとビット操作用サブルーチンの何
れかを呼び出す際の実行処理時間の増加(即ち、それら
各サブルーチンの開始タイミングの遅れ)を最低限に抑
えることができ、実数演算や整数除算やビット演算の各
演算処理のリアルタイム性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態のマイコン(マイクロコンピュータ)について、図面
を用いて説明する。まず図1は、本実施形態のマイコン
1の構成を表すブロック図である。尚、本実施形態のマ
イコン1は、RISC型マイコンである。
【0016】図1に示すように、本実施形態のマイコン
1は、命令に応じた各種の演算(加減算,論理演算,シ
フト演算等)を行う演算部7、命令を解読して演算部7
に演算を行わせる制御部8、及び演算部7が演算に用い
る各種レジスタやプログラムカウンタ等からなるレジス
タ部9を有したCPU2と、CPU2が実行するプログ
ラムやそのプログラムの実行時に参照されるデータを格
納するための内蔵メモリ3とを備えている。そして、C
PU2と内蔵メモリ3は、当該マイコン1内に配設され
たアドレスバス4及びデータバス5によって接続されて
いる。
【0017】また、本実施形態のマイコン1は、外部メ
モリ6とも上記バス4,5を介して接続可能に構成され
ている。つまり、アドレスバス4及びデータバス5やC
PU2から伸びた他の制御線(図示省略)は、当該マイ
コン1に設けられた端子(図示省略)から外部へ出せる
ようになっており、そのアドレスバス4,データバス
5,及び他の制御線に外部メモリ6が接続される。
【0018】次に、本実施形態のマイコン1では、内蔵
メモリ3あるいは外部メモリ6に格納されるプログラム
(即ち、CPU2によって実行されるプログラム)のう
ちで、実数演算処理を行うためのプログラムと、整数除
算処理を行うためのプログラムと、ビットデータ処理を
行うためのプログラムとを、夫々サブルーチンとし、他
のルーチンからそれら各サブルーチンへ分岐して(各サ
ブルーチンを呼び出して)該当する演算処理を行うよう
にしているが、特に本マイコン1は、サブルーチンを呼
び出すための分岐命令として、図2(A)に示す如く4
ビットの命令部(処理の内容を示す命令コードの部分)
と12ビットのアドレス部(分岐先のアドレスを示すデ
ータの部分)とからなる最小命令長(本実施形態では2
バイト)の1命令であって、図2(B)に示す如くメモ
リ空間10における特定領域12へのみ分岐可能な特定
領域分岐命令JMを有している。
【0019】つまり、CPU2の制御部8は、内蔵メモ
リ3あるいは外部メモリ6から、最初の4ビットが所定
のデータ値である特定領域分岐命令JMを読み込むと、
演算部7に、その特定領域分岐命令JMのアドレス部に
よって指定される上記特定領域12内のアドレスを計算
させると共に、そのアドレスをレジスタ部9内のプログ
ラムカウンタへセットさせることにより、処理の実行先
を、特定領域分岐命令JMのアドレス部によって指定さ
れる上記特定領域12内のアドレスへ分岐(ジャンプ)
させる。
【0020】尚、本実施形態のマイコン1では、特定領
域分岐命令JMのアドレス部の12ビットデータを4倍
にすると共に、その4倍で得た14ビットデータの上位
側に全ビットが“1”の10ビットを付け、このように
して得られる24ビットデータが示すアドレスへ分岐す
るように構成されている。
【0021】そして更に、本実施形態のマイコン1にお
いて、内蔵メモリ3あるいは外部メモリ6に格納される
実行対象のプログラムは、図2(B)に例示するよう
に、実数演算処理を行うための実数演算用サブルーチン
14−1,14−2と、整数除算処理を行うための整数
除算用サブルーチン16と、ビットデータ処理を行うた
めのビット操作用サブルーチン18とがメモリ空間10
の上記特定領域12に配置されると共に、他のルーチン
に配置された上記特定領域分岐命令JM−1〜JM−6
の各々によって、その特定領域12内の各サブルーチン
14−1,14−2,16,18へ分岐するように構成
されている。
【0022】尚、図2(B)は、特定領域分岐命令JM
−1によって実数演算用サブルーチン14−1が呼び出
され、特定領域分岐命令JM−4,JM−5の各々によ
って他の実数演算用サブルーチン14−2が呼び出さ
れ、特定領域分岐命令JM−2,JM−3の各々によっ
て整数除算用サブルーチン16が呼び出され、特定領域
分岐命令JM−6によってビット操作用サブルーチン1
8が呼び出されることを例示している。また、ビット操
作用サブルーチン18は、ビットデータ処理として、例
えば、ビット列中の任意のビットの論理和や論理積など
を求めりたり、ビット列をシフトする、といったビット
演算を行うものである。
【0023】次に、このような本実施形態のマイコン1
の効果について説明する。まず、本実施形態のマイコン
1は、サブルーチンを呼び出すための分岐命令として、
前述した特定領域分岐命令JMの他に、図4(A)に示
す如く8ビットの命令部と24ビットのアドレス部とか
らなる合計4バイトの1命令であって、図4(B)に例
示する如くメモリ空間10の任意のアドレスへ分岐可能
な通常の分岐命令(以下、通常分岐命令という)JSも
有している。尚、図4(B)は、通常分岐命令JS−1
によってサブルーチン20−1が呼び出され、また、通
常分岐命令JS−2,JS−3の各々によって他のサブ
ルーチン20−2が呼び出されることを例示している。
【0024】つまり、通常分岐命令JSでは、24ビッ
トのアドレス部によって、分岐先のアドレスを全メモリ
空間10中の任意のアドレスに指定できるようになって
おり、このため、通常分岐命令JSの命令長は、最小命
令長の2倍(4バイト)となっている。
【0025】ここで、こうした通常分岐命令JSを実行
する際のマイコン1の動作は、図5のようになる。尚、
図5及び後述する図3において、T1〜T7あるいはT
1〜T6の各々は、CPU2における内部クロック(C
PUクロック)の1周期時間であり、CPU2が動作す
る際の1ステート(基本サイクル)である。
【0026】即ち、まずプログラムが内蔵メモリ3に格
納されている場合には、図5の1段目及び2段目に示す
ように、最初のステートT1で通常分岐命令JSの上位
2バイトが読み込まれ、次のステートT2で通常分岐命
令JSの下位2バイトが読み込まれる。そして、次のス
テートT3で通常分岐命令JSの解読やアドレス計算の
ための内部処理が行われ、その次のステートT4で通常
分岐命令JSが示す分岐先のアドレスの命令が読み込ま
れることとなる。
【0027】よって、プログラムが内蔵メモリ3に格納
されている場合、通常分岐命令JSによってサブルーチ
ンを呼び出す際の実行処理時間Tiは、T1〜T3まで
の3ステートとなる。また、プログラムが外部メモリ6
に格納されている場合には、図5の1段目及び3段目に
示すように、最初のステートT1と次のステートT2と
で通常分岐命令JSの上位2バイトが読み込まれ、次の
2ステートT3,T4で通常分岐命令JSの下位2バイ
トが読み込まれる。そして、次のステートT5で通常分
岐命令JSの解読やアドレス計算のための内部処理が行
われ、その次の2ステートT6,T7で通常分岐命令J
Sが示す分岐先のアドレスの命令が読み込まれることと
なる。
【0028】よって、プログラムが外部メモリ6に格納
されている場合、通常分岐命令JSによってサブルーチ
ンを呼び出す際の実行処理時間Toは、T1〜T5まで
の5ステートとなる。尚、外部メモリ6から命令(詳し
くは2バイトのデータ)を読み出すために2ステートを
要しているのは、外部メモリ6は内蔵メモリ3よりも応
答速度が遅く、アドレスバス4へアドレス情報を出して
からデータバス5を介してデータを確実に読み込めるま
での待ち時間が長いためである。そして、このことは、
後述する図3においても同様である。
【0029】このため、仮に、実数演算用サブルーチン
と整数除算用サブルーチンとビット操作用サブルーチン
とをメモリ空間10の任意の領域に配置して、その各サ
ブルーチンを通常分岐命令JSで呼び出すようにプログ
ラムを構成すると、それら各サブルーチンを呼び出すた
めに通常分岐命令JSの分の4バイトを要することか
ら、プログラム容量が大きくなってしまい、内蔵メモリ
3にプログラムを格納しきれなくなる可能性が大きくな
る。
【0030】また、外部メモリ6にプログラムを格納し
た場合には、図5に示したように、実数演算用サブルー
チンと整数除算用サブルーチンとビット操作用サブルー
チンとの各々を呼び出す際の実行処理時間Toが、内蔵
メモリ3にプログラムを格納した場合の実行処理時間T
iよりもただでさえ長くなり、しかも、通常分岐命令J
Sを読み込むためにはメモリへ2回アクセスしなければ
ならない(命令の読み込みサイクルを2回行う必要があ
る)ため、そのメモリへのアクセス回数に応じて実行処
理時間Toが益々長くなってしまう。よって、実数演算
用サブルーチンと整数除算用サブルーチンとビット操作
用サブルーチンとの各々の開始タイミングが遅れて、各
演算処理のリアルタイム性が低下してしまう。
【0031】これに対し、本実施形態のマイコン1にお
いて、特定領域分岐命令JMを実行する際の動作は、図
3のようになる。即ち、まずプログラムが内蔵メモリ3
に格納されている場合には、図3の1段目及び2段目に
示すように、最初のステートT1で特定領域分岐命令J
Mの全てが読み込まれ、次の2ステートT2,T3で特
定領域分岐命令JMの解読やアドレス計算のための内部
処理が行われる。そして、その次のステートT4で特定
領域分岐命令JMが示す分岐先のアドレスの命令が読み
込まれることとなる。
【0032】尚、内部処理がT2とT3との2ステート
で行われるのは、本実施形態のマイコン1では所謂パイ
プライン処理によってプログラムを実行しており、その
パイプライン処理の流れを乱さないようにしているため
である。つまり、2つのステートT2,T3のうちの一
方は、実質的な処理を行わない期間か、あるいは、他の
命令の処理期間となっている。
【0033】よって、プログラムが内蔵メモリ3に格納
されている場合、特定領域分岐命令JMによってサブル
ーチンを呼び出す際の実行処理時間Tiは、通常分岐命
令JSの場合と同様に、T1〜T3までの3ステートと
なる。また、プログラムが外部メモリ6に格納されてい
る場合には、図3の1段目及び3段目に示すように、最
初のステートT1と次のステートT2との1回の読み込
みサイクルで特定領域分岐命令JMの全てが読み込ま
れ、次の2ステートT3,T4で特定領域分岐命令JM
の解読やアドレス計算のための内部処理が行われる。そ
して、その次の2ステートT5,T6で特定領域分岐命
令JMが示す分岐先のアドレスの命令が読み込まれるこ
ととなる。
【0034】よって、プログラムが外部メモリ6に格納
されている場合、特定領域分岐命令JMによってサブル
ーチンを呼び出す際の実行処理時間Toは、T1〜T4
までの4ステートで済むこととなる。そこで、本実施形
態のマイコン1では、図2(B)に例示したように、実
数演算用サブルーチン14−1,14−2と、整数除算
用サブルーチン16と、ビット操作用サブルーチン18
とを、メモリ空間10のうちで特定領域分岐命令JMに
より分岐可能な特定領域12に配置して、その各サブル
ーチン14−1,14−2,16,18を、他のルーチ
ン内に設けた特定領域分岐命令JM−1〜JM−6の各
々で呼び出すようにしている。
【0035】つまり、本実施形態のマイコン1では、特
定領域分岐命令JMによる分岐先の領域を、全メモリ空
間10のうちの特定領域12だけに限定して、その特定
領域分岐命令JMを、図2(A)に示したように1命令
且つ最小命令長で構成するようにし、更に、図2(B)
に例示した如く、実数演算用サブルーチン14−1,1
4−2と整数除算用サブルーチン16とビット操作用サ
ブルーチン18とを上記特定領域12に配置して、その
各サブルーチン14−1,14−2,16,18を特定
領域分岐命令JM−1〜JM−6で呼び出すようにして
いる。
【0036】このため、本実施形態のマイコン1によれ
ば、実数演算用サブルーチンと整数除算用サブルーチン
とビット操作用サブルーチンとの各々を呼び出すため
(それら各サブルーチンへ分岐するため)に要するプロ
グラム容量を、最小命令長の2バイトにまで低減するこ
とができ、この結果、プログラムの全容量を低減して、
内蔵メモリ3へ全プログラムを格納できる可能性を大き
くすることができる。また、内蔵メモリ3の容量を小さ
く設定することも可能になる。
【0037】また更に、特定領域分岐命令JMは最小命
令長であり、その命令JMの読み込みを1回のメモリア
クセス動作(1回の命令読み込みサイクル)で行うこと
ができるため、外部メモリ6にプログラムを格納した場
合には、実数演算用サブルーチンと整数除算用サブルー
チンとビット操作用サブルーチンとの各々を呼び出す際
の実行処理時間Toの増加(即ち、それら各サブルーチ
ンの開始タイミングの遅れ)を最低限に抑えることがで
き、実数演算,整数除算,及びビット演算の各演算処理
のリアルタイム性を向上させることができる。
【0038】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のマイコン1では最長命
令長が2バイトであったが、本発明は、最長命令長が1
バイトや4バイトといった2バイト以外のマイコンにつ
いても、同様に適用することができる。
【0039】また、本発明は、少なくとも実数演算用サ
ブルーチン若しくは整数除算用サブルーチン若しくはビ
ット操作用サブルーチンの何れかが、特定領域に配置さ
れるようプログラムされていれば、上記した効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のマイクロコンピュータの構成を表
すブロック図である。
【図2】 特定領域分岐命令を説明する説明図である。
【図3】 特定領域分岐命令を実行する際のマイクロコ
ンピュータの動作を示すタイムチャートである。
【図4】 通常の分岐命令を説明する説明図である。
【図5】 通常の分岐命令を実行する際のマイクロコン
ピュータの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1…マイコン(マイクロコンピュータ)、2…CPU、
3…内蔵メモリ、4…アドレスバス、5…データバス、
6…外部メモリ、7…演算部、8…制御部、9…レジス
タ部、10…メモリ空間、12…特定領域、14−1,
14−2…実数演算用サブルーチン、16…整数除算用
サブルーチン、18…ビット操作用サブルーチン、JM
…特定領域分岐命令、JS…通常分岐命令

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリを内蔵すると共に、外部のメモリ
    ともバスを介して接続可能なマイクロコンピュータであ
    って、 実行可能な命令として、メモリ空間における特定領域へ
    のみ分岐可能であると共に、1命令で且つ最小命令長で
    ある特定領域分岐命令を有し、 更に、少なくとも、実数演算処理を行うための実数演算
    用サブルーチンと、整数除算処理を行うための整数除算
    用サブルーチンと、ビットデータ処理を行うためのビッ
    ト操作用サブルーチンとの何れかが、前記特定領域に配
    置されていると共に、前記特定領域分岐命令によって前
    記特定領域に配置されている前記何れかのサブルーチン
    へ分岐するようにプログラムが構成されていること、 を特徴とするマイクロコンピュータ。
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