JP2001066834A - 両面印刷装置 - Google Patents

両面印刷装置

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JP2001066834A
JP2001066834A JP23908799A JP23908799A JP2001066834A JP 2001066834 A JP2001066834 A JP 2001066834A JP 23908799 A JP23908799 A JP 23908799A JP 23908799 A JP23908799 A JP 23908799A JP 2001066834 A JP2001066834 A JP 2001066834A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 印刷機構制御部3は、印刷機構部5に備
える湿度センサ11から周囲湿度の測定値を受け入れて
予め設定されている基準値と比較して、その測定値が上
記基準値よりも高いとき上記印刷機構部5を制御して前
記記録用紙の最初の面の印刷を実行しないで定着器を通
過させたあと、前記記録用紙を前記反転機構部12で反
転させた後所定の行程に従って印刷を実行させる。 【効果】 裏面印刷時と表面印刷時での記録用紙の含水
量を等しくすることができるため、裏表の印刷状態を等
しくして印刷品質の劣化を避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
等に用いられる両面印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プリンタ装置等に用いられる両
面印刷装置では、記録用紙は、通常、最初にその裏面に
裏面データが印刷される。この状態で定着器を通り、用
紙反転機構部に搬送される。記録用紙は、用紙反転機構
部で裏表が反転された後再度印刷機構部へ搬送される。
ここで、その表面に表面データが印刷されてスタッカ部
へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。定着器には、通常、ヒータが使われている。そのた
め、記録用紙の含水量は、定着器の通過前と後では大き
く異なる。この差は、両者の媒体抵抗値の差となって現
れ、その時の湿度が高いほどその差が大きくなる。従っ
て記録用紙の裏面印刷時と表面印刷時の印刷条件が異な
ってくる。その結果印刷条件を一様に裏面印刷に合わせ
ると表面印刷の印刷品質にバラツキが発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉周囲湿度を測定する湿度検出部と、両面印刷
行程で記録用紙を反転させる反転機構部が配置されてい
る印刷機構部と、上記湿度検出部から周囲湿度の測定値
を受け入れて予め設定されている基準値と比較して上記
測定値が上記基準値よりも高いときには上記印刷機構部
を制御して上記記録用紙の最初の面の印刷実行前に定着
器を通過させ、上記記録用紙を上記反転機構部で反転さ
せ、その後所定の行程に従って両面印刷を実行させる印
刷機構制御部とを備えたことを特徴とする両面印刷装
置。
【0005】〈構成2〉周囲湿度を測定する湿度検出部
と、記録用紙の媒体抵抗と転写ローラ周辺の装置抵抗の
抵抗値を測定する抵抗測定部が配置されている印刷機構
部と、記録用紙の最初の面を印刷する転写電圧設定のた
めに必要な情報を格納する初期設定転写電圧格納メモリ
と、上記最初の面を印刷する転写電圧から次の面を印刷
する転写電圧を計算するために必要な湿度補正テーブル
を格納する湿度補正テーブル格納メモリが配置されてい
る印刷機構制御部を備え、この印刷機構制御部は、上記
抵抗測定部が測定した上記記録用紙の媒体抵抗値を受け
入れて、上記初期設定転写電圧格納メモリを参照して上
記記録用紙の最初の面を印刷する転写電圧を設定し、上
記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて、湿度
補正テーブル格納メモリを参照して上記最初の面を印刷
する転写電圧から次の面を印刷する転写電圧を計算する
ことを特徴とする両面印刷装置。
【0006】〈構成3〉構成2に記載された両面印刷装
置に記載された両面印刷装置において、上記印刷機構制
御部には、上記装置抵抗の経年変化による転写電圧の補
正テーブルと装置抵抗の経年変化による上記湿度補正テ
ーブルの補正傾数を格納する装置抵抗補正テーブル格納
メモリが配置され、上記印刷機構制御部は、上記抵抗測
定部が測定した上記装置抵抗値と上記湿度検出部から周
囲湿度の測定値を受け入れて、上記装置抵抗補正テーブ
ル格納メモリと湿度補正テーブル格納メモリを参照して
上記最初の面を印刷する転写電圧から次の面を印刷する
転写電圧を計算することを特徴とする両面印刷装置。
【0007】〈構成4〉周囲湿度を測定する湿度検出部
と、現像バイアス電圧を制御する現像バイアス制御回路
が配置されている印刷機構部と、定着器を通過した後の
記録用紙を印刷する現像バイアス電圧設定のために必要
な情報を格納する現像バイアス格納部と上記定着器を通
過した後の記録用紙を印刷する転写電圧から定着器を通
過する前の記録用紙を印刷する現像バイアス電圧を計算
するために必要な湿度補正テーブルを格納する湿度補正
テーブル格納メモリが配置されている印刷機構制御部を
備え、この印刷機構制御部は、上記現像バイアス格納部
を参照して上記定着器を通過した後の記録用紙を印刷す
る上記現像バイアス電圧を設定し、上記湿度検出部から
周囲湿度の測定値を受け入れて、湿度補正テーブル格納
メモリを参照して上記定着器を通過する前の記録用紙を
印刷する現像バイアス電圧を計算することを特徴とする
両面印刷装置。
【0008】〈構成5〉周囲湿度を測定する湿度検出部
と、露光部を制御する露光制御部が配置されている印刷
機構部と、定着器を通過した後の記録用紙を印刷する露
光時間設定のために必要な情報を格納する露光駆動時間
テーブルを格納する露光駆動時間テーブル格納メモリと
上記定着器を通過した後の記録用紙を印刷する露光時間
から定着器を通過する前の記録用紙を印刷する露光時間
を計算するために必要な湿度補正テーブルを格納する湿
度補正テーブル格納メモリが配置されている印刷機構制
御部を備え、この印刷機構制御部は、上記露光駆動時間
テーブル格納メモリを参照して上記定着器を通過する前
の記録用紙を印刷する上記露光時間を設定し、上記湿度
検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて、湿度補正テ
ーブル格納メモリを参照して上記定着器を通過した後の
記録用紙を印刷する露光時間から上記定着器を通過する
前の記録用紙を印刷する露光時間を計算することを特徴
とする両面印刷装置。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1の構成〉具体例1では、湿度センサを用いて
印刷実行時の周囲湿度が測定される。この周囲湿度の測
定値が所定の値以上の場合、記録用紙中の含水量を低下
させるために印刷動作を停止したまま、一旦記録用紙は
定着器を通過して反転機構部へ搬送される。その後再度
印刷機構部へ搬送されて印刷される。以上の動作を実行
するために具体例1の両面印刷装置は以下のように構成
される。
【0010】図1は、具体例1の両面印刷装置のブロッ
ク図である。図1より、具体例1の両面印刷装置は、イ
ンタフェース制御部1と、データ解析部2と、印刷機構
制御部3と、操作パネル4と、印刷機構部5と、を備え
る。インタフェース制御部1は、図示していないホスト
装置から印字データを受け入れるインタフェース部分で
ある。データ解析部2は、描画コマンドで送られてくる
印字データを解析して2値のビットマップデータに変換
して印刷機構制御部3を介して印刷機構部5へ送出する
部分である。
【0011】印刷機構制御部3は、印刷機構部5を制御
する部分である。更に冒頭に記した動作を実行するため
に、ADコンバータ7と、基準値格納メモリ8と、比較
器9と、ダミー搬送フラグ格納メモリ10とによって構
成されるプリンタ状態監視部13が、その内部に配置さ
れている。以下にプリンタ状態監視部13について説明
する。
【0012】ADコンバータ7は、後に記す湿度センサ
11から周囲湿度の測定値を受け入れてアナログ・ディ
ジタル変換して比較器9へ送出する部分である。基準値
格納メモリ8は、冒頭に記した動作を実行するかどうか
を決定するために基準湿度値として予め定められた周囲
湿度の値を格納するメモリである。
【0013】比較器9は、ADコンバータ7からアナロ
グ・ディジタル変換した周囲湿度の測定値を受け入れ
て、基準値格納メモリ8に格納されている基準湿度値と
比較してその結果をダミー搬送フラグ格納メモリ10に
報告する部分である。ダミー搬送フラグ格納メモリ10
は、比較器9の報告を受け入れて周囲湿度が、基準湿度
値より高い場合に1、基準湿度値よりも低い場合には、
0にフラグを切り換える部分である。以上でプリンタ状
態監視部13の説明を終了する。操作パネル4は、装置
の動作状態を操作者に知らせる表示部分である。
【0014】印刷機構部5は、印刷機構制御部3の制御
に基づいて記録用紙上に両面印刷する機構部分である。
更に冒頭に記した動作を実行するために湿度センサ11
と反転機構部12が配置されている。本発明による両面
印刷装置の理解を容易にするために、図を用いて印刷機
構部5の構成とその動作の概要について図を用いて説明
する。
【0015】図2は、電子写真プリンタの印刷機構部断
面図である。図2より、本発明による両面印刷装置に用
いられている印刷機構部5は、給紙ローラ21と、入口
センサ22と、感光体ドラム23と、転写ローラ24
と、定着用ローラ25と、出口センサ26と、用紙セパ
レータ27と、反転部入口センサ28と、反転ローラ2
9と、用紙トレイ30と、排出ローラ31と、用紙排出
口32と、排出スタッカ33と、反転カセット34と、
搬送ローラAと、搬送ローラBと、搬送ローラCと、搬
送ローラDと、用紙搬送路Eと、用紙搬送路Fと、用紙
搬送路Gと、湿度センサ11と、によって構成されてい
る。尚、以後、反転部入口センサ28と、反転ローラ2
9と、反転カセット34を合わせて反転機構部12と記
す。
【0016】次に印刷機構部5における記録用紙40の
流れのみについて動作の概要について説明する。記録用
紙40が用紙トレイ30に装填されて両面印刷を開始す
る。図2において、記録用紙40が用紙トレイ30に装
填された状態で記録用紙40の上側を記録用紙の表面、
下側を記録用紙の裏面と、以後定義する。
【0017】記録用紙40が記録用紙トレイ30に装填
されると、記録用紙40は給紙ローラ21、搬送ローラ
A、入口センサ22、搬送ローラBを介して感光体ドラ
ム23に達する。ここで記録用紙40の裏面に裏面デー
タが印刷される。この裏面データが印刷された記録用紙
40は、定着用ローラ25で定着された後、用紙セパレ
ータ27によって流れの方向を反転機構部12の方向へ
向けられる。反転機構部12の方向へ向けられた記録用
紙40は、反転部入口センサ28へ向かう。反転ローラ
29は、反転部入口センサ28が記録用紙40の後端を
検出するまで記録用紙40を反転カセット34へ引き込
む。
【0018】反転部入口センサ28が記録用紙40の後
端を検出すると、反転ローラ29は逆回転して記録用紙
40を用紙搬送路Gに向けて搬送する。記録用紙40
は、搬送ローラC、搬送ローラD、搬送ローラA、入口
センサ22、搬送ローラBを介して再度感光体ドラム2
3に達する。ここで記録用紙40の表面に表面データが
印刷される。この表面データが印刷された記録用紙40
は、定着用ローラ25で定着された後、用紙セパレータ
27によって流れの方向を用紙排出口32の方向に向け
て搬送される。排出ローラ31によって排出スタッカ3
3へ排出される。以上で具体例1の構成についての説明
を終了して次に図を用いて具体例1の動作について説明
する。
【0019】〈具体例1の動作〉図3は、具体例1の動
作説明図である。図1と図2を参照しながら、図3のス
テップに従って具体例1の動作について説明する。 ステップS1 両面印刷装置が起動する。図示していないホスト装置か
ら印字データがインタフェース制御部1を介してデータ
解析部2へ送られてくる。データ解析部2は、受信デー
タを表面データと裏面データを1組として解析し、2値
ビットマップデータを生成する。同時に印刷機構制御部
3は、印刷機構部5へウォームアップを命令する。
【0020】ステップS2 プリンタ状態監視部13は、湿度センサ11から周囲湿
度の測定値を受け入れる。同時に印刷機構制御部3は、
印刷機構部5のウォームアップ完了を検知する。 ステップS3 比較器9は、基準値格納メモリ8から基準湿度値を読み
出す。
【0021】ステップS4 比較器9は、周囲湿度の測定値と、基準湿度値を比較し
て、その結果をダミー搬送フラグ格納メモリ10へ報告
する。周囲湿度が、基準湿度値より高い場合はS6へ進
み、基準湿度値よりも低い場合には、S5へ進む。 ステップS5 ダミー搬送フラグ格納メモリ10は、比較器9の報告を
受け入れてフラグを0に切り替えてS7へ進む。
【0022】ステップS6 ダミー搬送フラグ格納メモリ10は、比較器9の報告を
受け入れてフラグを1に切り替えてS7へ進む。 ステップS7 印刷機構制御部3は、印刷機構部5へ印字起動命令を出
力する。
【0023】ステップS8 給紙ローラ21によって記録用紙40が分離され、搬送
ローラBまで搬送される。記録用紙40は、図示してい
ない露光部とのタイミングに合わせて感光体ドラム23
と転写ローラ24の間へ搬送される。 ステップS9 印刷機構制御部3は、ダミー搬送フラグ格納メモリを確
認してフラグ1の時はS10へ進み、フラグ0の時はS
11へ進む。
【0024】ステップS10 印刷機構制御部3は、2値ビットマップデータを図示し
ていない露光部へ送出せずにS12へ進む。 ステップS11 印刷機構制御部3は、裏面の2値ビットマップデータを
図示していない露光部へ送出した後S12へ進む。
【0025】ステップS12 印刷機構制御部3は、記録用紙40を搬送して感光体ド
ラム23と転写ローラ24の間を通過させる。 ステップS13 ここで記録用紙40は、印刷されている(上記S11を
通った場合)か、印刷されていない(上記S10を通っ
た場合)か、に関わらず定着される。即ち定着用ローラ
25の熱によって記録用紙40に含まれている水分が除
去される。
【0026】ステップS14 記録用紙40は、上記印刷機構部5の動作で説明したよ
うに、反転機構部12によって反転される。 ステップS15 記録用紙40は、上記印刷機構部5の動作で説明したよ
うに、再度、図示していない露光部とのタイミングに合
わせて感光体ドラム23と転写ローラ24の間へ搬送さ
れる。
【0027】ステップS16 印刷機構制御部3は、ダミー搬送フラグ格納メモリ10
を確認してフラグ1の時はS17へ進み、フラグ0の時
はS19へ進む。 ステップS17 印刷機構制御部3は、裏面の2値ビットマップデータを
図示していない露光部へ送出した後S18へ進む。
【0028】ステップS18 印刷機構制御部3は、ダミー搬送フラグ格納メモリ10
のフラグを0に切り替えてS12へ戻る。以下同様にし
てS12、S13、S14、S15、S16を通ってS
19へ進む。 ステップS19 印刷機構制御部3は、表面の2値ビットマップデータを
図示していない露光部へ送出した後S20へ進む。
【0029】ステップS20 印刷機構制御部3は、記録用紙40を搬送して感光体ド
ラム23と転写ローラ24の間を通過させる。 ステップS21 記録用紙40は、定着用ローラ25を通って定着された
後、上記印刷機構部5の動作で説明したように用紙セパ
レータ27によって流れの方向を用紙排出口32の方向
に向けて搬送される。排出ローラ31によって排出スタ
ッカ33へ排出される。 ステップS22 次処理へ進む。
【0030】以上で具体例1の両面印刷装置の説明を終
了するが以下の点に留意すべきである。周囲湿度の測定
値が基準湿度値より高い時は、記録用紙40は、その裏
面に印刷されることなく一旦定着用ローラ25を通って
記録用紙40中の水分が除去されたあと裏面が印刷され
ている。従って表裏印刷するために、用紙搬送路Fを3
回通過している。
【0031】〈具体例1の効果〉以上説明したように、
具体例1では、湿度センサ11とプリンタ状態監視部1
3を備え、基準湿度値以上の時は、最初に印刷する裏面
印刷工程で実際の印刷動作を実行せず一旦定着用ローラ
25を通過させることによって以下の効果を得る。 1.裏面印刷時と表面印刷時での記録用紙の含水量を等
しくすることができる。 2.その結果、裏表の印刷状態を等しくして印刷品質の
劣化を避けることができる。
【0032】〈具体例2の構成〉具体例2の説明をする
前に図を用いて、電子写真プリンタの印刷動作につい
て、具体例2の説明に必要な部分のみに限定して説明す
る。図4は、感光体ドラム周辺拡大図である。電子写真
プリンタでは、感光体ドラム23の表面に帯電器41を
用いて帯電し、その上に露光器42によって印刷画像を
露光して静電潜像を形成する。この静電潜像に現像器4
3によって静電的に付着したトナー像44を記録用紙4
0に転写して印刷を行う。
【0033】この転写のために設けられた転写ローラ2
4には、高圧電源回路46から所定の転写電圧が供給さ
れ、トナー像44を静電気力により感光体ドラム23か
ら記録用紙40に転写する。この場合の転写の効率は、
転写時の条件、例えば記録用紙40の大きさ、厚さ、周
囲温度、周囲湿度によって変化する。そこで、抵抗測定
部49は、記録用紙40が感光体ドラム23と転写ロー
ラ24の間に挟み込まれたとき、記録用紙40の媒体抵
抗値を測定する。この媒体抵抗値に基づいて高圧制御部
50は、最適な転写電圧を転写ローラ24に印加するよ
うに制御する。この媒体抵抗値の測定は、記録用紙40
の先端47から白紙領域48の間で実施される。
【0034】図5は、媒体抵抗値測定の原理図である。
(a)は、含水量の大きい記録用紙の場合を示し、
(b)は、含水量の小さい記録用紙の場合を示してい
る。両図とも縦軸に抵抗値Rをとり横軸に時間tを表し
ている。(a)と図4を用いて含水量の大きい記録用紙
(周囲湿度の高い状態を意味する)の媒体抵抗値R1の
測定について説明する。
【0035】時刻t1 記録用紙の先端47(図4)が感光体ドラム23(図
4)と転写ローラ24(図4)に挟み込まれると、抵抗
測定部49(図4)が媒体抵抗値の測定を開始する。こ
の時点での抵抗値は感光体ドラム23(図4)と転写ロ
ーラ24(図4)との間の抵抗値等、媒体抵抗以外の装
置抵抗値R0である。 時刻t2 抵抗測定部49(図4)が媒体抵抗値R1の測定を完了
する。 時刻t3 高圧制御部50は、高圧電源回路46を制御して媒体抵
抗値R1+装置抵抗値R0に基づく転写電圧を転写ロー
ラに印加して印刷を開始する。
【0036】ここで留意すべき点は以下の通りである。
記録用紙40(図4)の白紙領域48(図4)が感光体
ドラム23(図4)と転写ローラ24(図4)との間を
通り過ぎる前に抵抗測定部49が媒体抵抗値R1の測定
を完了しているので印刷開始時刻t3で高圧制御部50
は正確な転写電圧を設定することができる。
【0037】次に(b)を用いて含水量の小さい記録用
紙の媒体抵抗値R2の測定について説明する。 時刻t1 記録用紙の先端47(図4)が感光体ドラム23(図
4)と転写ローラ24(図4)に挟み込まれると抵抗測
定部49(図4)が媒体抵抗値の測定を開始する。この
時点での抵抗値は感光体ドラム23(図4)と転写ロー
ラ24(図4)との間の抵抗値等、媒体抵抗以外の装置
抵抗値R0である。 時刻t2 上記(a)では媒体抵抗値R1の測定を完了している
が、(b)では記録用紙40(図4)の含水量が小さく
絶縁性が良好なため充電期間が大きくなり測定値が一定
値に達していない。 時刻t3 測定値が一定値に達していないが白紙領域48を終了し
ているので高圧制御部50は、転写電圧を予め定められ
た方法によって推定して転写ローラに印加し、印刷を開
始する。
【0038】ここで留意すべき点は以下の通りである。
記録用紙40(図4)の白紙領域48(図4)が、感光
体ドラム23(図4)と転写ローラ24(図4)との間
を通り過ぎてもまだ測定値が一定値になっていないた
め、高圧制御部50は正確な転写電圧を設定することが
できない。従って何らかの手段を用いて媒体抵抗値R2
を推定する必要がある。
【0039】具体例2の目的は上記媒体抵抗値R1とそ
の時の周囲湿度から上記媒体抵抗値R2の値を推定し、
その結果に基づいて転写電圧を補正することにある。即
ち、具体例2では、図5(a)における時刻t1から時
刻t2に至る媒体抵抗値を表す曲線の傾斜と図5(b)
における時刻t1から時刻t2に至る媒体抵抗値を表す
曲線の傾斜の差異が記録用紙の含水量、即ち周囲湿度に
起因するものと想定する。そこで、予めこの傾斜の差異
に基づく転写電圧の補正値を湿度の関数として表現した
湿度補正テーブルを所持する。この湿度補正テーブルに
基づいて裏面印刷の転写電圧から表面印刷の転写電圧を
推定する。
【0040】以上の目的を達成するために具体例2の両
面印刷装置は以下のように構成される。図6は、具体例
2の両面印刷装置のブロック図である。図7は、各種テ
ーブルの説明図である。(a)は、湿度テーブルであ
り、そのとき(印刷時)の周囲湿度を環境変数に変換す
るテーブルである。(b)は、環境変数による転写電圧
の補正値を定める湿度補正テーブルである。(c)は、
記録用紙の種類による基準転写電圧を表す用紙型式テー
ブルである。(d)は、媒体抵抗値と転写電圧の関係を
示す転写電圧テーブルである。
【0041】図6より、具体例2の両面印刷装置は、イ
ンタフェース制御部1と、データ解析部2と、操作パネ
ル4と、印刷機構制御部60と印刷機構部70を備え
る。インタフェース制御部1と、データ解析部2と、操
作パネル4は、具体例1と全く同様なので説明を割愛す
る。印刷機構制御部60には、上記目的を達成するため
に、ADコンバータ7と、湿度格納メモリ61と、湿度
補正テーブル格納メモリ62と、表面平均抵抗格納メモ
リ63と、裏面平均抵抗格納メモリ64と、印刷面指定
フラグ65と、初期設定転写電圧格納メモリ66と、転
写電圧設定部67と、DAコンバータ68と、演算部6
9が配置されている。
【0042】ADコンバータ7は、湿度センサ11から
周囲湿度の測定値を受け入れてアナログ・ディジタル変
換して湿度格納メモリ61へ送出する部分である。湿度
格納メモリ61は、ADコンバータ7からアナログ・デ
ィジタル変換した周囲湿度の測定値を受け入れて格納し
ておく部分である。一例として、図7(a)の湿度テー
ブルが格納されている。このテーブルに基づいて周囲湿
度の測定値は環境変数に変換されて格納される。湿度補
正テーブル格納メモリ62は、裏面印刷時の転写電圧か
ら表面印刷時の転写電圧を推定するために、一例として
図7(b)に示す湿度補正テーブルを予め設定して格納
しておく部分である。
【0043】表面平均抵抗格納メモリ63は、後に説明
する抵抗測定部49が記録用紙を表面印刷時に複数回測
定した抵抗値を平均して、その値を格納しておく部分で
ある。裏面平均抵抗格納メモリ64は、後に説明する抵
抗測定部49が記録用紙を裏面印刷時に複数回測定した
抵抗値を平均して、その値を格納しておく部分である。
印刷面指定フラグ65は、記録用紙上の次に印刷する面
を指定するフラグを切り替える部分である。
【0044】初期設定転写電圧格納メモリ66は、初期
転写電圧を設定するために必要な各種テーブル例えば図
7(c)に示す記録用紙型式テーブルや、図7(d)に
示す転写電圧テーブル等が格納されている部分である。
転写電圧設定部67は、媒体抵抗値R1の値と装置抵抗
値R0を加算した値から転写電圧を設定する部分であ
る。演算部69は、湿度格納メモリ61、湿度補正テー
ブル格納メモリ62、表面平均抵抗格納メモリ63、裏
面平均抵抗格納メモリ64、初期設定転写電圧格納メモ
リ66、転写電圧設定部67を参照して転写電圧を演算
する部分である。
【0045】印刷機構部70には、上記目的を達成する
ために、抵抗測定部49を備える高圧電源回路46と、
高圧制御部50と、湿度センサ11が配置されている。
抵抗測定部49は、上記装置抵抗値R0と媒体抵抗値R
1を測定する部分である。高圧電源回路46は、高圧制
御部50の制御によって感光体ドラム23と転写ローラ
24との間に転写電圧を印加する部分である。高圧制御
部50は、印刷機構制御部60の命令によって転写電圧
を制御する部分である。
【0046】〈具体例2の動作〉図8は、具体例2の動
作説明図である。図4と図6を参照しながら、図8のス
テップに従って具体例1の動作について説明する。 ステップS1 両面印刷装置が起動する。図示していないホスト装置か
ら印字データがインタフェース制御部1(図6)を介し
てデータ解析部2(図6)へ送られてくる。データ解析
部2(図6)は、受信データを表面データと裏面データ
を1組として解析し、2値ビットマップデータを生成す
る。同時に印刷機構制御部60(図6)は、印刷機構部
70(図6)へウォームアップを命令する。
【0047】ステップS2 印刷機構制御部60(図6)は、湿度センサ11(図
6)から周囲湿度の測定値を受け入れる。この周囲湿度
の測定値は、湿度テーブル(図7(a))によって環境
変数に変換されて湿度格納メモリ61(図6)に格納さ
れる。同時に印刷機構部70(図6)のウォームアップ
完了を検知する。 ステップS3 印刷機構部70(図6)に配置されている感光体ドラム
23(図4)が回転を開始する。
【0048】ステップS4 印刷面指定フラグ65(図6)のフラグが1の場合(記
録用紙40(図4)への印刷が裏面印刷の場合)は、S
5へ進み、同様にフラグが0の場合(表面印刷の場合)
は、S9へ進む。最初に裏面印刷の場合について説明す
る。 ステップS5 演算部69(図6)は、裏面平均抵抗格納メモリ64
(図6)を参照する。
【0049】ステップS6 演算部69(図6)は、裏面平均抵抗格納メモリ64
(図6)を参照して裏面抵抗値情報が格納されていれば
S7へ進み、裏面抵抗値情報が格納されていなければS
8へ進む。ここで裏面抵抗値が格納されている状態は記
録用紙が2枚目以降の場合である。 ステップS7 演算部69(図6)は、格納されている抵抗値情報に基
づいて最適転写電圧を演算する。その結果をDAコンバ
ータ(図6)でアナログ情報に変換した後、高圧電源回
路46(図6)へ送出してS14へ進む。
【0050】ステップS8 演算部69(図6)は、初期設定転写電圧格納メモリか
ら各種テーブル例えば記録用紙型式テーブル(図7
(c))及び転写電圧テーブル(図7(d))を読み出
して、その時の記録用紙の種類等から転写電圧を演算す
る(データが格納されていない状態は記録用紙が1枚目
の状態である)。その結果を印刷機構制御部60は、D
Aコンバータ(図6)でアナログ情報に変換した後、高
圧制御部50(図6)へ送出してS14へ進む。
【0051】ステップS14 給紙ローラ21(図2)によって記録用紙40が(図
2)分離され、搬送ローラB(図2)まで搬送される。
記録用紙40が(図2)は、露光部42(図4)とのタ
イミングに合わせて感光体ドラム23(図4)と転写ロ
ーラ24(図4)の間へ搬送される。 ステップS15 転写行程が開始される。
【0052】ステップS16 予め定められているタイミングに合わせて媒体抵抗値測
定のタイマーが起動される。 ステップS17 抵抗測定部49(図6)は、所定のタイミングに合わせ
て媒体抵抗値の測定を開始する。
【0053】ステップS18 演算部69は、測定結果を直前までの値に加算し、抵抗
値を平均化してS19へ進む。 ステップS19 印刷機構制御部60(図6)は転写行程が終了したかど
うかの監視を続ける。転写行程が終了するまでステップ
S16からステップS18を繰り返す。転写行程が終了
した後S20へ進む。
【0054】ステップS20 演算部69(図6)は、媒体抵抗値を裏面平均抵抗格納
メモリ64に格納する。 ステップS21 演算部69(図6)は、DAコンバータ68を介して転
写電圧0を高圧制御部50へ送出する。
【0055】ステップS21 裏面印刷を終了する。次に表面印刷の動作について説明
する。 ステップS9 演算部69(図6)は、表面平均抵抗格納メモリ63
(図6)を参照する。 ステップS10 表面抵抗値情報が格納されていればS11へ進み、表面
抵抗値情報が格納されていなければS12へ進む。
【0056】ステップS11 演算部69(図6)は、格納されている抵抗値情報に基
づいて最適転写電圧を演算する。その結果を印刷機構制
御部60は、DAコンバータ(図6)でアナログ情報に
変換した後、高圧電源回路46(図6)へ送出してS1
4へ進む。以下、既に説明したステップS14からステ
ップS21を経てステップS21で表面印刷を終了す
る。 ステップS12 演算部69は、湿度格納メモリ61から周囲湿度の測定
値(環境変数に変換された状態)を読み出す。
【0057】ステップS13 演算部69は、裏面平均抵抗格納メモリ64から媒体抵
抗値R1の平均値を読み出して転写電圧を算出する。同
時に環境変数に基づいて湿度補正テーブル格納メモリ6
2に格納してある湿度補正テーブル(図7(b))か
ら、そのときの湿度補正値を読み出す。この補正値を上
記転写電圧に加算して表面印刷の転写電圧を演算する。
その結果を印刷機構制御部60は、DAコンバータ(図
6)でアナログ情報に変換した後、高圧電源回路46
(図6)へ送出してS14へ進む。以下既に説明したス
テップS14からステップS21を経てステップS21
で表面印刷を終了する。
【0058】〈具体例2の効果〉以上説明したように、
具体例2は、図5(a)における時刻t1から時刻t2
に至る媒体抵抗値増加傾数と、図5(b)における時刻
t1から時刻t2に至る媒体抵抗値増加傾数の差異が、
周囲湿度に起因するものと想定する。予め、この差異を
湿度の関数として表現した湿度補正テーブルを所持して
媒体抵抗値R1(図5(a))から媒体抵抗値R2(図
5(b))を推定することにより以下の効果を得る。 1.両面印刷時において、表と裏の印刷状態に差異が出
やすい1枚目の印刷状態を表裏等しくすることができ
る。 2.更に具体例1のような両面印刷に要する定着回数の
増加が伴わないため、印刷所要時間の増加を回避するこ
とができる。
【0059】〈具体例3の構成〉上記具体例2では、図
5(a)における時刻t1から時刻t2に至る媒体抵抗
値を表す曲線の傾斜と図5(b)における時刻t1から
時刻t2に至る媒体抵抗値を表す曲線の傾斜の差異が記
録用紙の含水量、即ち周囲湿度に起因するものと想定し
た。そこで、予めこの傾斜の差異に基づく転写電圧の補
正値を湿度の関数として表現した湿度補正テーブルを所
持した。この場合に周囲湿度によって変化する要素は、
記録用紙の媒体抵抗のみであるとしていた。
【0060】しかし現実には、感光体ドラム23(図
4)と転写ローラ24(図4)との間の抵抗値等、媒体
抵抗値以外の装置抵抗値R0が経年変化によっても異な
ってくることを本願発明者は確認している。この概要を
図を用いて説明する。
【0061】図9は、(装置+媒体)抵抗と装置抵抗の
経年変化説明図である。(a)は、経年により抵抗値が
変化する様子を表した図である。(b)は、経年により
周囲湿度変化により抵抗値が変化する様子を表した図で
ある。(a)の直線aは、表面印刷、即ち定着器を一回
通った後の(装置+媒体)抵抗の測定値で経年変化の無
い状態を表している。(a)の直線bは、表面印刷、即
ち定着器を一回通った後の(装置+媒体)抵抗の測定値
で経年変化を含んだ状態を表している。
【0062】(a)の直線cは、裏面印刷、即ち定着器
をまだ通してない状態での(装置+媒体)抵抗の測定値
で経年変化の無い状態を表している。(a)の直線d
は、裏面印刷、即ち定着器をまだ通してない状態での
(装置+媒体)抵抗の測定値で経年変化を含んだ状態を
表している。(a)の直線eは経年変化による装置抵抗
の抵抗値変化分を表している。
【0063】(b)は、経年変化した装置抵抗による
(装置+媒体)抵抗が、周囲湿度の変化によってどのよ
うな抵抗値変化を示すかを表している。(b)の直線f
は、経年変化のない装置抵抗による裏面印刷の状態を表
している。(b)の直線群gは、経年変化した装置抵抗
による裏面印刷の状態を表している。(b)の直線h
は、経年変化のない装置抵抗による表面印刷の状態を表
している。(b)の直線群iは、経年変化した装置抵抗
による表面印刷の状態を表している。
【0064】図9で留意すべき点は以下の通りである。 留意点 (a)は、装置抵抗が経年変化していることを表してい
る。(b)は、経年変化した装置抵抗では、経年変化に
よる装置抵抗の変化のみならず、更に周囲湿度の変化に
よる装置抵抗の変化の傾斜にも差異が発生する。即ち、
経年の度合いによって(b)上の直線の傾数がα1、α
2、α3…と変化している。
【0065】具体例3は、この装置抵抗の経年変化を補
正することを目的としている。この目的を達成するため
に、具体例2による周囲湿度の測定に加えて、装置抵抗
を測定し更にその結果を転写電圧に反映させるための装
置抵抗補正テーブルを備える。以下に具体例3の構成に
ついて図を用いて説明する。
【0066】図10は、具体例3の両面印刷装置のブロ
ック図である。図11は、経年変化各種テーブルの説明
図である。図11(a)は、経年変化テーブルであり、
そのとき(印刷時)の装置抵抗値R0の測定値を経年変
数に変換するテーブルである。図11(b)は、経年変
数による転写電圧の補正値を定める転写電圧補正テーブ
ルである。図11(c)は、経年変数による湿度補正テ
ーブルである。図10より、具体例3の両面印刷装置
は、インタフェース制御部1と、データ解析部2と、操
作パネル4と、印刷機構制御部80と印刷機構部70を
備える。
【0067】インタフェース制御部1と、データ解析部
2と、操作パネル4と、印刷機構部70は、具体例2と
全く同様なので説明を割愛する。印刷機構制御部80に
は、上記目的を達成するために、ADコンバータ7と、
湿度格納メモリ61と、湿度補正テーブル格納メモリ6
2と、表面平均抵抗格納メモリ63と、裏面平均抵抗格
納メモリ64と、印刷面指定フラグ65と、初期設定転
写電圧格納メモリ66と、転写電圧設定部67と、DA
コンバータ68と、演算部69と、装置抵抗格納メモリ
81と、装置抵抗補正テーブル格納メモリ82が、配置
されている。
【0068】装置抵抗格納メモリ81は、経年変化メモ
リ(図11(a))を内部に備え、抵抗測定部49が測
定した装置抵抗値を受け入れて経年変数に変換して格納
しておく部分である。装置抵抗補正テーブル格納メモリ
82は、裏面印刷時の転写電圧から表面印刷時の転写電
圧を推定するために、一例として図11(b)に示す転
写電圧補正テーブルと(c)に示す経年変化による湿度
補正テーブルを予め設定して格納しておく部分である。
その他の部分は具体例2と全く同様なので説明を割愛す
る。
【0069】〈具体例3の動作〉図12は、具体例3の
動作説明図である。図4と図10を参照しながら、図1
2のステップに従って具体例3の動作について説明す
る。 ステップS1 両面印刷装置が起動する。図示していないホスト装置か
ら印字データがインタフェース制御部1(図10)を介
してデータ解析部2(図10)へ送られてくる。データ
解析部2(図10)は、受信データを表面データと裏面
データを1組として解析し、2値ビットマップデータを
生成する。同時に印刷機構制御部80(図10)は、印
刷機構部70(図10)へウォームアップを命令する。
【0070】ステップS2 印刷機構制御部80(図10)は、湿度センサ11(図
10)から周囲湿度の測定値を受け入れる。この周囲湿
度の測定値を環境変数に変換して湿度格納メモリ61に
格納する。同時に印刷機構部70(図10)のウォーム
アップ完了を検知する。 ステップS3 印刷機構部70(図10)に配置されている感光体ドラ
ム23(図4)が回転を開始する。
【0071】ステップS4 抵抗測定部49(図10)は装置抵抗を測定する。その
測定結果を装置抵抗格納メモリ81が受け入れて経年変
数(図11(a))に変換して格納する。 ステップS5 印刷面指定フラグ65(図10)のフラグを検知して、
フラグが1の場合(記録用紙40(図4)への印刷が裏
面印刷の場合)は、S6へ進み、同様にフラグが0の場
合(表面印刷の場合)は、S10へ進む。最初に裏面印
刷の場合について説明する。 ステップS6 演算部69(図10)は、裏面平均抵抗格納メモリ64
(図10)を参照する。
【0072】ステップS7 演算部69(図10)は、裏面平均抵抗格納メモリ64
(図10)を参照して裏面抵抗値情報が格納されていれ
ばS8へ進み、裏面抵抗値情報が格納されていなければ
S9へ進む。 ステップS8 演算部69(図10)は、格納されている抵抗値情報に
基づいて最適転写電圧を演算する。その結果をDAコン
バータ(図10)でアナログ情報に変換した後、高圧電
源回路46(図10)へ送出してS17へ進む。
【0073】ステップS9 演算部69(図10)は、初期設定転写電圧格納メモリ
から各種テーブル、例えば記録用紙型式テーブル(図7
(c))及び転写電圧テーブル(図7(d))を読み出
して、その時の記録用紙の種類等から転写電圧を演算す
る。その結果を印刷機構制御部80は、DAコンバータ
(図10)でアナログ情報に変換した後、高圧制御部5
0(図10)へ送出してS17へ進む。
【0074】ステップS17 給紙ローラ21(図2)によって記録用紙40が(図
2)分離され、搬送ローラB(図2)まで搬送される。
記録用紙40が(図2)は、露光部42(図4)とのタ
イミングに合わせて感光体ドラム23(図4)と転写ロ
ーラ24(図4)の間へ搬送される。 ステップS18 転写行程が開始される。
【0075】ステップS19 予め定められているタイミングに合わせて媒体抵抗値測
定のタイマーが起動される。 ステップS20 抵抗測定部49(図10)は、所定のタイミングに合わ
せて媒体抵抗値の測定を開始する。
【0076】ステップS21 演算部69は、測定結果を直前までの値に加算し、抵抗
値を平均化してS22へ進む。 ステップS22 印刷機構制御部80(図10)は転写行程が終了したか
どうかの監視を続ける。転写行程が終了するまでステッ
プS19からステップS21を繰り返す。転写行程が終
了した後S23へ進む。
【0077】ステップS23 演算部69(図10)は、媒体抵抗値を裏面平均抵抗格
納メモリ64に格納する。 ステップS24 演算部69(図6)は、DAコンバータ68を介して転
写電圧0を高圧制御部50へ送出する。 ステップS25 裏面印刷を終了する。
【0078】次に表面印刷の動作について説明する。 ステップS10 演算部69(図12)は、装置抵抗格納メモリ81(図
12)から表面抵抗値を検索する。 ステップS11 表面抵抗値情報が格納されていればS12へ進み、表面
抵抗値情報が格納されていなければS13へ進む。
【0079】ステップS12 演算部69(図12)は、格納されている抵抗値情報に
基づいて最適転写電圧を演算する。その結果をDAコン
バータ(図12)でアナログ情報に変換した後、高圧電
源回路46(図12)へ送出してS17へ進む。以下既
に説明したステップS17からステップS24を経てス
テップS25で表面印刷を終了する。
【0080】ステップS13 演算部69(図10)は、装置抵抗格納メモリ81から
装置抵抗の測定値(経年変数に変換された状態)を読み
出す。 ステップS14 演算部69(図10)は、湿度格納メモリ61から周囲
湿度の測定値(環境変数に変換された状態)を読み出
す。
【0081】ステップS15 演算部69(図10)は、装置抵抗補正テーブル格納メ
モリ82(図10)に格納されている転写電圧補正テー
ブルを参照してその時の経年変数に対応する転写電圧補
正値を読み出す。同時に、演算部69(図10)は、湿
度補正テーブル格納メモリ62に格納されている湿度補
正テーブル(図7(b))の補正値(V)に装置抵抗補
正テーブル格納メモリ82に格納されている経年変化に
よる湿度補正テーブル(図11(c))の湿度補正傾数
を乗算して周囲湿度による転写電圧の補正値を求める。
【0082】ステップS16 以上の情報に基づいて演算部69(図10)は、表面印
刷の転写電圧を演算する。その結果をDAコンバータ
(図10)でアナログ情報に変換した後、高圧電源回路
46(図10)へ送出してS17へ進む。以下既に説明
したステップS17からステップS24を経てステップ
S25で表面印刷を終了する。
【0083】以上で具体例3の動作の説明を終了する。
上記説明中ステップS4では、装置抵抗が感光体ドラム
の周方向でばらつくこともあり得る。その場合は、カウ
ンタとタイマーを用いて複数回測定して抵抗値を平均化
処理する、等によってより一層効果を上げることが可能
である。又、上記説明では、図9(a)、(b)とも特
性変化を直線で近似したが、これは説明の都合上のこと
であり、より一層の効果が要求されているときは相応の
曲線で近似することも可能である。
【0084】〈具体例3の効果〉以上説明したように、
装置抵抗の経年変化を測定して表面印刷時の転写電圧を
補正することによって、両面印刷装置を長期に渡って使
用しても印字品質の劣化が少なくなる。
【0085】〈具体例4の構成〉上記具体例2及び具体
例3では、両面印刷時の転写電圧を補正することによっ
て印字品質の劣化を防止しているが、本具体例では、現
像バイアス電圧を補正することによって両面印刷時の印
字品質の劣化を防止する。最初に、その動作原理につい
て図を用いて説明する。
【0086】図13は、具体例4の動作原理説明図であ
る。(a)は、転写電圧を一定にした場合の湿度と転写
能力の関係を表している。(b)は、現像バイアスとト
ナー移動量の関係を表している。図13(a)より、転
写電圧一定の場合、裏面印刷では、周囲湿度が高くなる
ほど媒体抵抗が下がるため転写電流が増加し、転写能力
が増加する。一方、表面印刷では記録用紙が一旦定着器
を通過しているため周囲湿度に関わらず媒体抵抗が一定
値を保つ。以上の結果、周囲湿度が高くなるほど裏面印
刷の方が表面印刷よりも濃くなってくる。
【0087】図13(b)より、現像バイアス電圧を増
加させると現像ローラから感光体へ移動するトナーの量
が増加するため印刷結果が濃くなることが分かる。以上
の結果から、周囲湿度の変化を転写電圧の補正(具体例
2及び具体例3)に依らず、現像バイアス電圧の増減に
よって補正可能であることが分かる。本具体例は、周囲
湿度の変化による印字品質の劣化を現像バイアス電圧の
増減によって補正するために以下の構成をとる。
【0088】図14は、具体例4の両面印刷装置のブロ
ック図である。図14より、具体例4の両面印刷装置
は、インタフェース制御部1と、データ解析部2と、操
作パネル4と、印刷機構制御部90と、印刷機構部10
0を備える。インタフェース制御部1と、データ解析部
2と、操作パネル4は、具体例1と全く同様なので説明
を割愛する。
【0089】印刷機構制御部90には、上記本具体例の
目的を達成するために、ADコンバータ7と、湿度格納
メモリ61と、印刷面指定フラグ65と、演算部69
と、現像バイアス格納部91と、湿度補正テーブル格納
メモリ92が、配置されている。湿度補正テーブル格納
メモリ92は、現像電圧補正テーブル(後記)を備え、
周囲湿度によって現像電圧を補正する部分である。図を
用いて現像電圧補正テーブルについて説明する。
【0090】図15は、現像電圧補正テーブルの説明図
である。図15より、現像電圧補正テーブルは、一例と
して環境変数による現像バイアス電圧の補正値が予め定
めてある。現像バイアス格納部91は、上記湿度による
補正をする前の現像バイアス電圧を格納しておく部分で
ある。この電圧は、機種等によっても異なるが、通常3
00ボルト〜400ボルトに設定されている。印刷機構
制御部90の他の構成部分は具体例3と全く同様なので
説明を割愛する。
【0091】印刷機構部100は、上記具体例4の目的
を達成するために湿度センサ11と高圧電源回路101
を備え、高圧電源回路101の中に現像バイアス制御回
路102が配置されている。湿度センサ11は、印刷機
構部内の周囲湿度を測定する湿度センサである。現像バ
イアス制御回路102は、印刷機構制御部90内に配置
されている演算部69によって算出された現像バイアス
電圧値を受け入れて、現像器43の現像バイアス電圧を
制御する部分である。
【0092】その他の構成要素は従来例による印刷制御
部の構成と同様である。但し具体例4の動作説明の便宜
のために帯電器41、露光器42、現像器43、感光体
ドラム23、記録用紙40が記載されている。次に本具
体例の動作について説明する。
【0093】〈具体例4の動作〉図14を参照しなが
ら、具体例4の動作について説明する。印刷機構制御部
90は、印刷動作の開始に先立って湿度センサ11の測
定値を受け入れる。ADコンバータ7は、この測定値を
AD変換して湿度格納メモリ61へ送る。湿度格納メモ
リ61は、この測定値を受け入れて環境変数(図7
(a))に変換した状態で格納する。同時に印刷機構制
御部90は、感光体ドラム23の回転を開始させる。演
算部69は、印刷面指定フラグ65を参照して表面印刷
であれば現像バイアス格納部91に格納されている現像
バイアス電圧を読み出してバイアス制御回路102へ送
る。バイアス制御回路102は、この現像バイアス電圧
で現像器43を稼働させる。
【0094】演算部69は、印刷面指定フラグを参照し
て裏面印刷であれば湿度格納メモリ61からその時の環
境変数を読み出す。この環境変数に基づいて湿度補正テ
ーブル格納メモリ92を参照して、その時の周囲湿度に
よる現像電圧補正値(図14)を読み出して、現像バイ
アス格納部91に格納されている現像バイアス電圧を補
正する。この補正された現像バイアス電圧は、バイアス
制御回路102へ送られる。バイアス制御回路102
は、この現像バイアス電圧で現像器43を稼働させる。
【0095】〈具体例4の効果〉以上説明したように、
裏面印刷時の現像バイアス電圧を、その時の周囲湿度に
よって補正した値に基づいて設定することにより以下の
効果を得る。 1.感光体ドラム上のトナーの量を周囲湿度に関係なく
一定に保つことができる。 2.その結果、湿度が高くなるにつれて表面印刷に比べ
て裏面印刷が濃くなってくる傾向を防止することができ
る。
【0096】〈具体例5の構成〉最初に、本具体例の動
作の基本原理について図を用いて説明する。図16は、
具体例5の動作原理説明図である。図16は、感光体ド
ラムへの露光部の露光時間(LED駆動時間)と露光量
(トナー移動量に比例する)との関係を示している。図
から明らかなように、LED駆動時間が大きくなるほど
トナーの移動量が大きくなる、即ち印刷が濃くなってい
る。
【0097】上記原理に基づいて、本具体例では、LE
D駆動時間(露光駆動時間)を補正することによって両
面印刷時の印字品質の劣化を防止する。この目的を達成
するために具体例5の両面印刷装置は以下のように構成
される。図17は、具体例5の両面印刷装置のブロック
図である。図17より、具体例5の両面印刷装置は、イ
ンタフェース制御部1と、データ解析部2と、操作パネ
ル4と、印刷機構制御部110と、印刷機構部120を
備える。インタフェース制御部1と、データ解析部2
と、操作パネル4は、具体例1と全く同様なので説明を
割愛する。
【0098】印刷機構制御部110には、上記目的を達
成するために、ADコンバータ7と、湿度格納メモリ6
1と、演算部69と、LED駆動時間(露光駆動時間)
テーブル格納メモリ111と、湿度補正テーブル格納メ
モリ112と、LED駆動(露光駆動)タイマー113
と、LED駆動回路114が、配置されている。湿度補
正テーブル格納メモリ112は、LED駆動時間補正テ
ーブル(後記)を備え、周囲湿度によってLED駆動時
間を補正する部分である。図を用いてLED駆動時間補
正テーブルについて説明する。
【0099】図18は、LED駆動時間補正テーブルの
説明図である。図18より、LED駆動時間補正テーブ
ルは、一例として環境変数によるLED駆動時間の補正
値が予め定めてある。LED駆動時間テーブル格納メモ
リ111は、上記湿度による補正をする前のLED駆動
時間を格納しておく部分である。LED駆動タイマー1
13は、露光部(LEDヘッド)42の駆動時間を設定
するタイマーである。印刷機構制御部の他の構成部分は
具体例3と全く同様なので説明を割愛する。
【0100】印刷機構部120は、上記目的を達成する
ために湿度センサ11が配置されている。湿度センサ1
1は、印刷機構部内の周囲湿度を測定する湿度センサで
ある。その他の構成要素は従来例による印刷制御部の構
成と同様である。但し、本具体例の動作説明の便宜のた
めに露光部(LEDヘッド)42と、露光制御部121
が記載されている。次に本具体例の動作について説明す
る。
【0101】〈具体例5の動作〉図17を参照しなが
ら、具体例5の動作について説明する。印刷機構制御部
110は、印刷動作の開始に先立って湿度センサ11の
測定値を受け入れる。ADコンバータ7は、この測定値
をAD変換して湿度格納メモリ61へ送る。湿度格納メ
モリ61は、この測定値を受け入れて環境変数(図7
(a))に変換した状態で格納する。
【0102】同時に印刷機構制御部110は、感光体ド
ラム23(図4)の回転を開始させる。演算部69は、
印刷面指定フラグ65を参照して表面印刷であればLE
D駆動時間テーブル格納メモリ111に格納されている
LED駆動時間を読み出してLED駆動タイマー113
を設定する。印刷機構制御部110によって所定のタイ
ミングでLED駆動タイマー113がオンされるとLE
D駆動回路114、露光制御部が稼働して所定の時間露
光部(LEDヘッド)42を稼働させる。
【0103】演算部69は、印刷面指定フラグを参照し
て裏面印刷であれば湿度格納メモリ61からその時の環
境変数を読み出す。この環境変数に基づいて湿度補正テ
ーブル格納メモリ112を参照してその時の周囲湿度に
よる露光時間補正値(図18)を読み出してLED露光
時間テーブル格納メモリ111に格納されているLED
駆動時間を補正する。この補正されたLED駆動時間に
よってLED駆動タイマー113が設定される。印刷機
構制御部110によって所定のタイミングでLED駆動
タイマー113がオンされると、LED駆動回路11
4、露光制御部が稼働して所定の時間露光部(LEDヘ
ッド)を稼働させる。
【0104】〈具体例5の効果〉以上説明したように、
表面印刷時のLED駆動時間を、表面印刷時のLED駆
動時間から、その時の周囲湿度によって補正した値に基
づいて設定することにより以下の効果を得る。 1.感光体ドラム上のトナーの量を周囲湿度に関係なく
一定に保つことができる。 2.その結果、湿度が高くなるにつれて表面印刷に比べ
て裏面印刷が濃くなってくる傾向を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の両面印刷装置のブロック図である。
【図2】電子写真プリンタの印刷機構部断面図である。
【図3】具体例1の動作説明図である。
【図4】感光体ドラム周辺拡大図である。
【図5】媒体抵抗値測定の原理図である。
【図6】具体例2の両面印刷装置のブロック図である。
【図7】各種テーブルの説明図である。
【図8】具体例2の動作説明図である。
【図9】(装置+媒体)抵抗と装置抵抗の経年変化説明
図である。
【図10】具体例3の両面印刷装置のブロック図であ
る。
【図11】経年変化各種テーブルの説明図である。
【図12】具体例3の動作説明図である。
【図13】具体例4の動作原理説明図である。
【図14】具体例4の両面印刷装置のブロック図であ
る。
【図15】現像電圧補正テーブルの説明図である。
【図16】具体例5の動作原理説明図である。
【図17】具体例5の両面印刷装置のブロック図であ
る。
【図18】LED駆動時間補正テーブルの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インタフェース制御部 2 データ解析部 3 印刷機構制御部 4 操作パネル 5 印刷機構部 7 ADコンバータ 8 基準値格納メモリ 9 比較器 10 ダミー搬送フラグ格納メモリ 13 プリンタ状態監視部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/04 G03G 15/16 2H073 15/06 101 15/20 2H076 15/16 21/00 384 3F100 15/20 15/04 120 21/00 384 Fターム(参考) 2H027 DA14 DC00 DC02 EA02 EA03 ED25 EE08 FA13 2H028 BA06 BA09 BA14 BB04 2H032 AA05 BA13 CA02 CA14 2H033 CA08 CA35 2H072 AA30 AA32 AB11 AB14 AB15 2H073 BA33 2H076 AB42 DA10 DA11 DA19 3F100 AA02 BA06 CA12 CA15 DA00 EA02 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲湿度を測定する湿度検出部と、 両面印刷行程で記録用紙を反転させる反転機構部が配置
    されている印刷機構部と、 前記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて予め
    設定されている基準値と比較して前記測定値が前記基準
    値よりも高いときには前記印刷機構部を制御して前記記
    録用紙の最初の面の印刷実行前に定着器を通過させ、前
    記記録用紙を前記反転機構部で反転させ、その後所定の
    行程に従って両面印刷を実行させる印刷機構制御部とを
    備えたことを特徴とする両面印刷装置。
  2. 【請求項2】 周囲湿度を測定する湿度検出部と、 記録用紙の媒体抵抗と転写ローラ周辺の装置抵抗の抵抗
    値を測定する抵抗測定部が配置されている印刷機構部
    と、 記録用紙の最初の面を印刷する転写電圧設定のために必
    要な情報を格納する初期設定転写電圧格納メモリと、前
    記最初の面を印刷する転写電圧から次の面を印刷する転
    写電圧を計算するために必要な湿度補正テーブルを格納
    する湿度補正テーブル格納メモリが配置されている印刷
    機構制御部を備え、 この印刷機構制御部は、 前記抵抗測定部が測定した前記記録用紙の媒体抵抗値を
    受け入れて、前記初期設定転写電圧格納メモリを参照し
    て前記記録用紙の最初の面を印刷する転写電圧を設定
    し、 前記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて、湿
    度補正テーブル格納メモリを参照して前記最初の面を印
    刷する転写電圧から次の面を印刷する転写電圧を計算す
    ることを特徴とする両面印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された両面印刷装置に記
    載された両面印刷装置において、 前記印刷機構制御部には、前記装置抵抗の経年変化によ
    る転写電圧の補正テーブルと装置抵抗の経年変化による
    前記湿度補正テーブルの補正傾数を格納する装置抵抗補
    正テーブル格納メモリが配置され、 前記印刷機構制御部は、前記抵抗測定部が測定した前記
    装置抵抗値と前記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受
    け入れて、前記装置抵抗補正テーブル格納メモリと湿度
    補正テーブル格納メモリを参照して前記最初の面を印刷
    する転写電圧から次の面を印刷する転写電圧を計算する
    ことを特徴とする両面印刷装置。
  4. 【請求項4】 周囲湿度を測定する湿度検出部と、 現像バイアス電圧を制御する現像バイアス制御回路が配
    置されている印刷機構部と、 定着器を通過した後の記録用紙を印刷する現像バイアス
    電圧設定のために必要な情報を格納する現像バイアス格
    納部と前記定着器を通過した後の記録用紙を印刷する転
    写電圧から定着器を通過する前の記録用紙を印刷する現
    像バイアス電圧を計算するために必要な湿度補正テーブ
    ルを格納する湿度補正テーブル格納メモリが配置されて
    いる印刷機構制御部を備え、 この印刷機構制御部は、 前記現像バイアス格納部を参照して前記定着器を通過し
    た後の記録用紙を印刷する前記現像バイアス電圧を設定
    し、 前記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて、湿
    度補正テーブル格納メモリを参照して前記定着器を通過
    する前の記録用紙を印刷する現像バイアス電圧を計算す
    ることを特徴とする両面印刷装置。
  5. 【請求項5】 周囲湿度を測定する湿度検出部と、 露光部を制御する露光制御部が配置されている印刷機構
    部と、 定着器を通過した後の記録用紙を印刷する露光時間設定
    のために必要な情報を格納する露光駆動時間テーブルを
    格納する露光駆動時間テーブル格納メモリと前記定着器
    を通過した後の記録用紙を印刷する露光時間から定着器
    を通過する前の記録用紙を印刷する露光時間を計算する
    ために必要な湿度補正テーブルを格納する湿度補正テー
    ブル格納メモリが配置されている印刷機構制御部を備
    え、 この印刷機構制御部は、 前記露光駆動時間テーブル格納メモリを参照して前記定
    着器を通過する前の記録用紙を印刷する前記露光時間を
    設定し、 前記湿度検出部から周囲湿度の測定値を受け入れて、湿
    度補正テーブル格納メモリを参照して前記定着器を通過
    した後の記録用紙を印刷する露光時間から前記定着器を
    通過する前の記録用紙を印刷する露光時間を計算するこ
    とを特徴とする両面印刷装置。
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