JP2001065691A - 流体圧シリンダ及びそれに用いられるパッキング - Google Patents

流体圧シリンダ及びそれに用いられるパッキング

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JP2001065691A JP23990399A JP23990399A JP2001065691A JP 2001065691 A JP2001065691 A JP 2001065691A JP 23990399 A JP23990399 A JP 23990399A JP 23990399 A JP23990399 A JP 23990399A JP 2001065691 A JP2001065691 A JP 2001065691A
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健介 野村
Junji Rikuura
淳二 陸浦
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克幸 長沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキングの寿命が長く耐久性に優れた流体
圧シリンダを提供すること。 【解決手段】 流体圧シリンダ1のシリンダ本体2の内
部には、移動体5が往復移動可能に収容されている。シ
リンダ本体2と移動体5との摺動界面となる箇所には、
パッキング装着用の溝部22が設けられている。溝部2
2にはパッキング21が装着されている。パッキング2
1は、環状に形成されたパッキング本体26と、そのパ
ッキング本体26の少なくとも一側面に設けられた弾性
変形可能な突部27とを備える。突部27の側部には、
パッキング本体26の周方向に沿って傾斜する傾斜面2
7aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧シリンダ及
びそれに用いられるパッキングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エアシリンダに代表されるよ
うな流体圧シリンダが知られている。シリンダチューブ
の内部空間には、移動体としてのピストンが収容されて
いる。ピストンの両側に区画される2つの圧力作用室に
は、それぞれエア給排用のポートが連通されている。ピ
ストンの片側面には、ロッドの基端部が固定されてい
る。ロッドの先端部は、一方のロッドカバーに形成され
たロッド挿通孔を介してシリンダチューブの外部に突出
している。従って、圧力作用室にエアを給排すると、ピ
ストンがチューブ軸線方向に沿って摺動する結果、ロッ
ドが出没するように構成されている。
【0003】ピストンの外周面に設けられたパッキング
装着用の溝部には、環状のピストンパッキングが装着さ
れている。従って、シリンダチューブとピストンとの摺
動界面におけるシール性が確保されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エアシリン
ダに対するエアの給排を行った場合、従来技術のピスト
ンパッキングは、溝部内を一方向に沿って、即ち自身の
軸方向に沿ってのみ摺動するようになっている。このた
め、パッキングの内周面において局部的な磨耗が生じ、
シール性が早期のうちに低下するという問題があった。
従って、耐久性に優れた流体圧シリンダを実現するため
には、局部的な磨耗を解消してピストンパッキングの高
寿命化を図る必要があった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、パッキングの寿命が長く耐久性に
優れた流体圧シリンダを提供することにある。また、本
発明の別の目的は、局部的な磨耗が生じにくいため、上
記の優れた流体圧シリンダの製造に好適なパッキングを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダ本体の内部
に移動体を往復移動可能に収容し、前記シリンダ本体と
前記移動体との摺動界面となる箇所にパッキング装着用
の溝部を設け、その溝部にパッキングを装着した流体圧
シリンダにおいて、前記パッキングは、環状に形成され
たパッキング本体と、そのパッキング本体の少なくとも
一側面に設けられた弾性変形可能な突部とを備え、その
突部の側部には、前記パッキング本体の周方向に沿って
傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする流体
圧シリンダをその要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記突部は複数であって、それらは前記パッキング
本体における同一円周上に略等間隔に配置されていると
した。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記突部は前記パッキング本体と一体的に
形成されているとした。請求項4に記載の発明では、シ
リンダ本体の内部に移動体を往復移動可能に収容した流
体圧シリンダに用いられるパッキングにおいて、環状に
形成されたパッキング本体の少なくとも一側面に弾性変
形可能な突部を設け、その突部の側部に前記パッキング
本体の周方向に沿って傾斜する傾斜面を形成したことを
特徴とするパッキングをその要旨とする。
【0009】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、傾斜面を有する突
部が溝部の側壁面に押し付けられた際、弾性復帰力が作
用することによって、パッキングが自身の軸方向のみな
らず周方向に沿っても摺動するようになる。このように
パッキングが複数の方向に沿って摺動する結果、内周面
における局部的な磨耗が生じにくくなる。よって、シー
ル性の早期低下が回避され、パッキングの高寿命化が図
られる。
【0010】請求項2に記載の発明によると、複数の突
部をパッキング本体における同一円周上に略等間隔に配
置したことにより、パッキング本体に回転のための推進
力が均等に加わるようになる。このため、パッキングを
周方向に沿って確実にかつスムーズに回転させることが
できる。
【0011】請求項3に記載の発明によると、突部をパ
ッキング本体と一体形成した構造であると、パッキング
の部品点数の低減び低コスト化を図ることができる。請
求項4に記載の発明によると、側部に傾斜面を有する突
部が弾性変形したとき、突部には自身を元の形状に弾性
的に復帰させようとする力が生じる。そして、この弾性
復帰力が、パッキングを自身の周方向に沿って回転させ
る推進力となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流体圧シリンダを
具体化した一実施形態のエアシリンダ1を図1〜図5に
基づき詳細に説明する。
【0013】この実施形態のエアシリンダ1は、ロッド
付きタイプのエアシリンダ1である。図1に示されるよ
うに、シリンダ本体の一部であるシリンダチューブ2
は、等断面形状を有するアルミニウム合金製の筒状押出
成形品である。シリンダチューブ2の両端にある開口
は、同じくシリンダ本体の一部であるヘッドメタル3と
ロッドメタル4とによって封止されている。シリンダチ
ューブ2、ヘッドメタル3及びロッドメタル4がなす断
面円形状のピストン収容空間には、移動体の一部である
ピストン5がチューブ軸線方向に沿って移動可能に収容
されている。本実施形態のピストン5は、中心に孔を有
するマグネットスペーサ6及びピストン本体7を重ね合
わせた構造となっている。マグネットスペーサ6及びピ
ストン本体7間には、環状マグネット8が挟持されてい
る。そして、このピストン5によって前記空間が2つの
圧力作用室9,10に区画されている。
【0014】シリンダチューブ2の外周面においてヘッ
ド側端に近い位置には、第1のエア給排ポート11が形
成されている。同面においてロッド側端に近い位置に
は、第2のエア給排ポート12が形成されている。第1
のエア給排ポート11は、連通孔を介して第1の圧力作
用室9に連通している。第2のエア給排ポート12は、
連通孔を介して第2の圧力作用室10に連通している。
【0015】ピストン5の中心を貫通するロッド取付孔
13には、移動体の一部であるロッド14の基端部が螺
着されている。従って、ロッド14はピストン5と一体
的に往復移動することができる。ロッド14の先端部
は、ロッドカバー4に形成されたロッド挿通孔15を介
してシリンダチューブ2の外部に突出している。
【0016】図1に示されるように、ロッドメタル4の
内周面には、環状の溝部16がメタル周方向の全体にわ
たって形成されている。メタル側の溝部16には、ゴム
等の弾性体からなる環状のロッドパッキング17が装着
されている。
【0017】ピストン本体7の外周面には、ピストンパ
ッキング21を装着するための環状の溝部22がピスト
ン周方向の全体にわたって形成されている。この溝部2
2よりもヘッド側寄りの位置には、同じく環状の溝部2
3がピストン周方向の全体にわたって形成されている。
この溝部23には、一部にバイアスカット部を有するウ
ェアリング24が装着されている。本実施形態のウェア
リング24は、「ジュラコン(商品名)」に代表される
ポリアセタール樹脂などの高摺動材料を用いて形成され
ている。
【0018】図2,図3には、本実施形態のピストンパ
ッキング21が示されている。このピストンパッキング
21は、パッキング本体26と突部27とによって構成
されている。パッキング本体26は環状に形成されてい
て、その断面は略小判形状に形成されている。図5に示
されるように、ピストンパッキング21を溝部22に装
着した場合、パッキング本体26の第1側面S1は、溝
部22のロッド側の側壁面22aを向くように配置され
る。一方、パッキング本体26の第2側面S2は、溝部
22のヘッド側の側壁面22bを向くように配置され
る。溝部22の幅はピストンパッキング21の厚さより
も若干大きめに設定されているため、溝部22に対して
ピストンパッキング21はいわば遊嵌されている。従っ
て、ピストンパッキング21は自身の軸線方向に沿って
ある程度摺動できるようになっている。
【0019】パッキング本体26の第1側面S1には、
突部27が複数個設けられている。本実施形態では、具
体的には同一形状をなす8個の突部27が設けられてい
る。これらの突部27は、パッキング本体26と同じ材
料を用いて一体的に形成されている。パッキング本体2
6及び各突部27からなるこのピストンパッキング21
は、例えばニトリルゴムやフッ素ゴム等の弾性体を成形
用材料とした一般的な成形法を経て製造することができ
る。また、これらの突部27は、パッキング本体26の
第1側面S1における同一円周上に等間隔に配置されて
いる。即ち、図2等に示されるように、各々の突部27
は、パッキング本体26の中心軸線を基準として45°
の角度をなす位置関係に配置されている。このため、本
実施形態のピストンパッキング21は、回転対称な形状
になっている。
【0020】各々の突部27は直角三角形状の断面形状
を有している。突部27の一方の側部(即ち直角三角形
の斜辺に相当する部分)には、パッキング本体26の周
方向に沿って傾斜する傾斜面27aが形成されている。
傾斜面27aが第1側面S1に対してなす角度は、20
゜〜45゜の範囲内に設定されている。本実施形態の突
部27は、いずれも同一の大きさ・形状である。
【0021】これに対して、突部27の他方の側部(即
ち直角三角形の短辺に相当する部分)は傾斜面ではな
く、第1側面S1に対して垂直な面27bとなってい
る。なお、本実施形態において突部27の頂点P1まで
の高さ、即ち直角三角形の短辺に相当する部分の長さ
は、パッキング本体26の厚さの半分程度に設定されて
いる。
【0022】次に、このエアシリンダ1の動作を図1,
図5に基づいて説明する。第1のエア給排ポート11を
介して第1の圧力作用室9にエアを供給すると、エアの
圧力によってピストン5が図1の左側方向(即ちロッド
側)に押圧される。その結果、移動体であるピストン5
及びロッド14がロッド側に移動し、ロッド14がシリ
ンダチューブ2から突出する。逆に、第2のエア給排ポ
ート12を介して第2の圧力作用室10にエアを供給す
ると、エアの圧力によってピストン5が図1の右側方向
(即ちヘッド側)に押圧される。その結果、移動体であ
るピストン5及びロッド14がヘッド側に移動し、ロッ
ド14がシリンダチューブ2に没入する。
【0023】ここで、図5(a)は、エアシリンダ1に
エアを供給する前の(無加圧状態の)ピストンパッキン
グ21を概略的に示している。図5(b)は、移動体が
ロッド側にストロークして端部に到達したときの(即ち
正加圧状態の)ピストンパッキング21を概略的に示し
ている。図5(c)は、移動体がヘッド側にストローク
して端部に到達したときの(即ち逆加圧状態の)ピスト
ンパッキング21を概略的に示している。
【0024】無加圧状態においては、両圧力作用室9,
10の圧力がバランスしており、移動体も停止してい
る。そのため、ピストンパッキング21の各突部27
は、溝部22のいずれの側壁面22a,22bに対して
も、押し付けられた状態とはならない。
【0025】正加圧状態においては、ピストン5が図5
(b)の白抜き矢印の方向に移動する。従って、ピスト
ンパッキング21は、ロッド側の側壁面22aに向かっ
て移動し、そこに全体的に押し付けられる。このとき、
各突部27の頂部がまず最初に側壁面22aに押し付け
られ、ピストンパッキング21が弾性変形を開始する。
次いで、その頂部P1を支点として突部27が回動する
ようなかたちで、さらに傾斜面27aが側壁面22aに
押し付けられるように変形する。従って、直角三角形状
をなす突部27の直角部P2が、ピストンパッキング2
1の周方向に沿って(図5(b)では左側方向に向かっ
て)移動する。
【0026】次に、逆加圧状態においては、ピストン5
が図5(c)の白抜き矢印の方向に移動する。従って、
ピストンパッキング21は、ヘッド側の側壁面22bへ
の移動を開始する。よって、ロッド側の側壁面22aに
押し付けられていた各突部27が、当該側壁面22aか
ら離間するとともに、今まで生じていた弾性変形が解消
されるようになる。その際、各突部27は、直角部P2
を支点として回動するようなかたちで、元の状態に弾性
復帰しようとする。従って、この弾性復帰力が推進力と
して働くことにより、突部27の頂部P1がピストンパ
ッキング21の周方向に沿って移動する。
【0027】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)このエアシリンダ1では、パッキング本体26の
一側面S1に弾性変形可能な突部27を設け、前記突部
27の側部に上記のような傾斜面27aを形成してい
る。従って、各突部27が溝部22の側壁面22aに押
し付けられた際、好適な弾性復帰力が作用する。ゆえ
に、ピストンパッキング21が自身の軸方向のみならず
周方向に沿っても摺動する。このようにピストンパッキ
ング21が複数の方向に沿って摺動する結果、磨耗箇所
が分散され、パッキング本体26の内周面における局部
的な磨耗が生じにくくなる。よって、摺動界面における
シール性の早期低下が回避され、ピストンパッキング2
1の高寿命化が図られる。以上のことから、本実施形態
によれば耐久性に優れたエアシリンダ1を実現すること
ができる。
【0028】(2)本実施形態のピストンパッキング2
1では、合計8個の突部27がパッキング本体26にお
ける同一円周上に略等間隔に配置されている。従って、
各突部27によってもたらされる回転のための推進力
が、パッキング本体26に対して均等に加わるようにな
る。このため、ピストンパッキング21を周方向に沿っ
て確実にかつスムーズに回転させることができる。この
ため、パッキング21のさらなる高寿命化、ひいてはエ
アシリンダ1の耐久性のよりいっそうの向上を達成する
ことができる。
【0029】(3)本実施形態のピストンパッキング2
1では、各々の突部27がパッキング本体26と一体的
に形成されている。従って、パッキング21を構成する
部品の点数が少なくて済み、しかも比較的容易に製造可
能であることから、エアシリンダ1の低コスト化を図る
ことができる。
【0030】(4)このピストンパッキング21の場
合、弾性体からなる突部27の断面形状は略三角形状で
あり、傾斜面27aはその三角形の三辺のうち最も長い
ものに相当する部分に形成されている。また、パッキン
グ本体26の第1側面S1から突部27の頂点P1まで
の高さは、パッキング本体26の厚さの半分程度に設定
されている。さらに、傾斜面27aが第1側面S1に対
してなす角度は、20゜〜45゜の範囲内に設定されて
いる。以上のような形状的性質を備えた突部27である
と、パッキング21を周方向に沿って回転させるための
好適な推進力を確実に得ることができる。
【0031】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 突部27の断面形状は、実施形態のような略三角形
状のみに限定されない。例えば、図6(a),(b)に
示される別例のピストンパッキング31,41のよう
に、突部27の断面形状を略台形状にしてもよい。な
お、これらの別例においても、突部27の側面には傾斜
面27aが形成されている。
【0032】・ パッキング本体26において突部27
が設けられているほうの側面S1を、溝部22のヘッド
側の側壁面22bに向けるようにして配置してもよい。 ・ 図6(c)に示される別例のピストンパッキング51
のように、パッキング本体26の両側面S1,S2に突
部27をそれぞれ設けるようにしてもよい。このような
構成であると、ピストン5がヘッド側に移動するときば
かりでなくロッド側に移動するときにも、ピストンパッ
キング51が回転するようになる。
【0033】・ 突部27の数は8個に限定されず、例
えば図7の別例のピストンパッキング61のように7個
以下(ここでは4個)にしてもよく、逆に9個以上にし
てもよい。また、突部27は、パッキング本体26にお
ける同一円周上に等間隔に配置されていなくてもよい。
【0034】・ 突部27はパッキング本体26と一体
的に形成されていなくてもよい。即ち、図8(a)に示
される別例のピストンパッキング71のように、別体で
形成された複数の突部72を、接着剤等を用いてパッキ
ング本体26に貼り付けるようにしてもよい。また、図
8(b)の別例に示されるように、複数の突部83を備
えるリング82をパッキング本体26に貼り付けること
により、ピストンパッキング81を構成することもでき
る。このような構成であると、突部72,83の形成材
料として、パッキング本体26の形成材料と異なるもの
を選択することができるようになる。
【0035】・ 本発明のパッキングは、ピストン5部
分のシールを図るためのものに限定されることはなく、
それ以外の部分のシールを図るためのもの具体化される
ことができる。例えば、図9に示される別例のエアシリ
ンダ1では、本発明のパッキングが、ロッド14部分の
シールを図るためのロッドパッキング92として具体化
されている。従って、このロッドパッキング92は、シ
リンダ本体の一部であるロッドメタル4の内周面に形成
された環状の溝部91に装着されている。なお、この別
例のロッドパッキング92も、環状に形成されたパッキ
ング本体26と、弾性変形可能な複数の突部27とを備
えている。
【0036】・ 本発明は、ロッドレスシリンダにおけ
るピストンパッキングとして具体化されてもよい。ま
た、本発明のパッキングは、エアを駆動用流体とするエ
アシリンダに適用されるにとどまらず、オイルを駆動用
流体とする油圧シリンダにも適用されることができる。
【0037】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、前記
突部の断面形状は略三角形状であり、前記傾斜面はその
三角形の三辺のうち最短のもの以外の辺に相当する部分
に形成されていること。従って、この技術的思想1に記
載の発明によると、好適な回転推進力を得ることができ
る。
【0038】(2) 請求項1乃至4、技術的思想1の
いずれか1つにおいて、前記突部は弾性体からなるこ
と。従って、この技術的思想2に記載の発明によると、
好適な回転推進力を得ることができる。
【0039】(3) 請求項1乃至4、技術的思想1,
2のいずれか1つにおいて、前記パッキング本体の表面
から前記突部の頂点までの高さは、前記パッキング本体
の厚さの半分程度であること。従って、この技術的思想
3に記載の発明によると、好適な回転推進力を得ること
ができる。
【0040】(4) シリンダ本体の内部に移動体を往
復移動可能に収容し、前記シリンダ本体と前記移動体と
の摺動界面となる箇所にパッキング装着用の溝部を設
け、その溝部にパッキングを装着した流体圧シリンダに
おいて、前記パッキングは前記溝部の側壁面に押圧され
ることにより自身の周方向に回転可能であることを特徴
とする流体圧シリンダ。
【0041】(5) シリンダ本体の内部に移動体を往
復移動可能に収容し、前記シリンダ本体と前記移動体と
の摺動界面となる箇所にパッキング装着用の溝部を設
け、その溝部に回転推進力付与手段を備えるパッキング
を装着した流体圧シリンダ。
【0042】(6) シリンダ本体と、その内部に往復
移動可能に収容された移動体との摺動界面をシールする
パッキングを前記移動体の外周面に設け、前記移動体が
移動する際に、前記移動体の軸線を中心にして前記パッ
キングを前記移動体の周方向に沿って回転させるように
したことを特徴とするパッキングの使用方法(回転方
法)。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、パッキングの寿命が長く耐久性に優
れた流体圧シリンダを提供することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、パッキン
グを確実にかつスムーズに回転させることができるた
め、パッキングのさらなる高寿命化、ひいては耐久性の
よりいっそうの向上を達成することができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、部品点数
の低減び低コスト化を図ることができる。請求項4に記
載の発明によれば、局部的な磨耗が生じにくいため、上
記の優れた流体圧シリンダの製造に好適なパッキングを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のエアシリンダ
を示す断面図。
【図2】同エアシリンダに用いられるピストンパッキン
グの斜視図。
【図3】同ピストンパッキングの断面図。
【図4】同エアシリンダの要部拡大断面図。
【図5】(a)〜(c)は、同エアシリンダにおいてピスト
ンパッキングが回転する仕組みを説明するための概略
図。
【図6】(a)〜(c)は別例のピストンパッキングの断
面図。
【図7】別例のピストンパッキングの斜視図。
【図8】(a),(b)は別例のピストンパッキングの断面
図。
【図9】ロッドパッキングを備える別例のエアシリンダ
の部分断面図。
【符号の説明】
1…流体圧シリンダとしてのエアシリンダ、2…シリン
ダ本体の一部であるシリンダチューブ、4…シリンダ本
体の一部であるロッドカバー、5…移動体の一部である
ピストン、14…移動体の一部であるロッド、21,3
1,41,51,61,71,81…パッキングとして
のピストンパッキング、22…ピストンパッキング装着
用の溝部、26…パッキング本体、27,72,83…
突部、27a…傾斜面、91…ロッドパッキング装着用
の溝部、92…パッキングとしてのロッドパッキング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沼 克幸 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ 株式会社内 Fターム(参考) 3J044 AA14 DA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ本体の内部に移動体を往復移動可
    能に収容し、前記シリンダ本体と前記移動体との摺動界
    面となる箇所にパッキング装着用の溝部を設け、その溝
    部にパッキングを装着した流体圧シリンダにおいて、 前記パッキングは、環状に形成されたパッキング本体
    と、そのパッキング本体の少なくとも一側面に設けられ
    た弾性変形可能な突部とを備え、その突部の側部には、
    前記パッキング本体の周方向に沿って傾斜する傾斜面が
    形成されていることを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】前記突部は複数であって、それらは前記パ
    ッキング本体における同一円周上に略等間隔に配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリン
    ダ。
  3. 【請求項3】前記突部は前記パッキング本体と一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の流体圧シリンダ。
  4. 【請求項4】シリンダ本体の内部に移動体を往復移動可
    能に収容した流体圧シリンダに用いられるパッキングに
    おいて、 環状に形成されたパッキング本体の少なくとも一側面に
    弾性変形可能な突部を設け、その突部の側部に前記パッ
    キング本体の周方向に沿って傾斜する傾斜面を形成した
    ことを特徴とするパッキング。
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