JP2001065690A - ピストン構造 - Google Patents

ピストン構造

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JP2001065690A
JP2001065690A JP24758099A JP24758099A JP2001065690A JP 2001065690 A JP2001065690 A JP 2001065690A JP 24758099 A JP24758099 A JP 24758099A JP 24758099 A JP24758099 A JP 24758099A JP 2001065690 A JP2001065690 A JP 2001065690A
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JP
Japan
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piston
rod
cylinder
peripheral surface
seal
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Pending
Application number
JP24758099A
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English (en)
Inventor
Hideki Hiraki
秀樹 平木
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】頻繁にピストンが作動する場合、ピストンがシ
リンダ内で傾き、ピストンの角部が噛み込んでしまい動
作不良を招く恐れがあった。また、噛み込み現象が生じ
た場合には、ピストンが損傷してしまい再使用できずに
交換を強いられる場合があった。 【解決手段】シール部材4a、4bをロッド3の軸方向
に互いにずらして配置したため、シリンダ内で傾くこと
はなく、噛み込みを生じない。よって、常温もしくは高
温時に比べ作動流体の粘度が高くなる低温時のように、
ピストン2全体に圧力が伝達されにくくなる場合、ある
いは、ピストン2を頻繁に動作させる場合においても、
ピストン2の動作が円滑に作動し、安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、特にピストン型ア
キュムレータに使用されるピストンの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】シリンダ内にロッドおよびピストンを収
納してなるピストン装置は、例えば図2に示すようにク
ラッチ用アキュムレータに使用される。当該ピストン装
置は、シリンダ1とピストン2間およびロッド3とピス
トン2間をシールするために、ピストン2の外周面22
および内周面23にシール溝5a、5bを設けてシール
部材4a、4bを嵌合させており、シリンダ内のロッド
3上をピストン2がシール部材4a、4bを介してロッ
ド3の軸方向に摺動するようになっている。
【0003】図2(a)に示すように従来のピストン装
置では、ピストン2に嵌合されるシール部材4a、4b
が、ロッド3の軸方向と垂直なる方向に一直線上に配置
されている。このように構成されたピストン構造におい
て、例えば、図2(a)に示すように圧力Pを与えた場
合、シリンダ内周面11とシール部材4aのシール外周
面41が接触し、またロッド3の表面部31とシール部
材4bのシール内周面42が接触しており、シール部材
4a、4bが接触した状態で、ピストン2全体が矢印方
向に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ピストン装置をクラッチ用アキュムレータに適用する
と、シリンダ1の中心にはロッド3が存在するため、圧
力ポート7は必然的にシリンダ1の中心からずれた位置
に設けなければならなくなり、圧力ポート7から作動流
体9を介してピストン2に圧力Pが与えられると、ピス
トン2の圧力分布は不均一となる。特にピストン2に圧
力を伝達する作動流体9は、低温時において、常温、高
温時に比べその流体粘度が大きくなり、ピストン全体に
圧力伝達されにくく、圧力分布が不均一となる現象は顕
著となる。さらに、ピストン2には、シール部材4aお
よびシール部材4bがロッド3の軸方向と垂直なる方向
に一直線上に配置されており、シリンダ内周面11とピ
ストン外周面22間および表面部31とピストン内周面
23間に隙間が存在する。
【0005】その結果、圧力Pによりピストン2が摺動
すると、図2(b)に示すように、ピストン2がシリン
ダ1内で傾き、ピストン2の角部24が噛み込んでしま
い動作不良を招く恐れがあり、特に圧力変動が激しい場
合に動作不良が発生しやすくなる傾向があった。また、
噛み込み現象が生じた場合には、ピストン2が損傷して
しまい再使用できずに交換を強いられる場合があった。
この噛み込み現象を防止するために、従来では隙間を可
能な限り小さく加工して対処していたが、小さく加工す
るにつれ高度な加工精度が要求されるため、加工コスト
が高くなる欠点があった。
【0006】本発明は、この問題を解決するものであ
り、シリンダ内でピストンが噛み込むことがなく、スム
ーズに動作するピストン装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決する手段】即ち、この発明は、上記課題を
解決するために、シリンダ内に収納されたピストンの中
央部に、ロッドが挿通する挿通孔を穿設した環状のピス
トンであって、該ピストンは外周面および内周面を有
し、前記ロッドの軸方向に摺動可能なピストン構造にお
いて、前記ピストンの外周面には、ピストンとシリンダ
間をシールするシール部材4aを設け、前記ピストンの
内周面にはピストンとロッド間をシールするシール部材
4bを設け、前記シール部材4a、4bの位置をロッド
の軸方向に互いにずらして配置することを特徴としてい
る。
【0008】また、前記ピストンの角部を欠落させたこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によるピストン構造によれば、シール部
材4a、4bをロッドの軸方向に互いにずらして配置し
たため、ピストンが傾きかけても、シール部材4a、4
bがピストンの傾く挙動を抑制するため、ピストンの動
作が安定し、ピストンの噛み込みを生じない。
【0010】さらに、ピストンの角部を欠落させた場
合、例えば、ピストンとシリンダ間、またはピストンと
ロッド間の隙間を微小とした場合、予期せぬ製作誤差な
どによる、わずかなピストンの傾きが生じても、角部が
シリンダ内周面あるいは、ロッドの表面部と接触しなく
なるため、噛み込み防止に有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を詳細
に説明する。図1(a)は、本発明のピストン構造をク
ラッチ用アキュムレータに適用した断面図であり、シリ
ンダ1内にロッド3およびピストン2が収納され、作動
流体9で満たされている。
【0012】ピストン2は、円柱形状であり、その中心
には、ロッド3が挿通可能となるように挿通孔21が穿
設されている。シリンダ1の内周面11と対面するピス
トン外周面22およびロッド3の表面部31と対面する
ピストン内周面23には、シール部材4a、4bが嵌合
可能となるように、それぞれシール溝5a、5bが設け
られている。また、ピストン2の角部24には適度なR
が付けられている。
【0013】前記シール溝5aにはシール部材4aが収
納され、該シール部材4aは、ピストン外周面22とシ
リンダ内周面11とのシールを行い、また前記シール溝
5bにはシール部材4bが収納され、該シール部材4b
は、ピストン内周面23とロッドの表面部31とのシー
ルを行う。
【0014】また、シール溝5a、5bは、シール部材
4a、4bのシール面が同一面上に存在しないように、
ロッドの軸方向にずらして設けられる。ずらし量は、シ
ール部材4a、4bのシール面が同一面上になければ本
発明の効果は得られるが、シール溝5a、5bのロッド
の軸方向幅をGとすると、G/2以上とすることが好ま
しい。ただし、ずらし量を確保するために、ピストン2
をロッドの軸方向に大きくすると、ピストン装置全体が
大型化してしまう恐れがあるため、適当に決定すること
が必要である。
【0015】ピストン2は、圧力ポート7から圧力が導
入されると作動流体9を介して圧力を受ける。例えば、
ピストンが受けた圧力により、A方向に回転しようとす
ると、図1(a)に示す上側のシール部材4aがシリン
ダ内周面11に圧接し、図1(a)に示す下側のシール
部材4bがロッド3の表面部31に圧接することによ
り、シリンダ内周面11および表面部31からA方向へ
の回転を抑えようとする反発力が得られて、ピストン2
の傾きを抑えることができるため、安定性が保たれる。
同様にB方向に回転しようとする場合には、図1(a)
に示す下側のシール部材4aと図1(a)に示す上側の
シール部材4bとが、それぞれシリンダ内周面11、表
面部31に圧接することにより、シリンダ内周面11お
よび表面部31からB方向への回転を抑えようとする反
発力が得られて、ピストン2の傾きを抑えることがで
き、安定性が保たれる。
【0016】また、たとえ予期せぬわずかなピストンの
傾きが発生したとしても、ピストンの角部を欠落させて
いるため、噛み込むことはない。
【0017】圧力を受け安定性を保ったピストン2は、
シール部材4aがシリンダ内周面11を摺動し、シール
部材4bがロッド3の表面部31を摺動することによ
り、クラッチ6側に移動し、ばね構造体、例えばスプリ
ングワッシャ8に当接する。さらに圧力が加圧されつづ
けるとピストン2は、スプリングワッシャ8を圧接し、
クラッチ6を押圧する。(図1(b))
【0018】圧力ポート7からの圧力を減圧すると、ス
プリングワッシャ8の復元力によりピストン2は、圧力
ポート7側に安定性を保ちつつ戻される。
【0019】以上本発明の一実施例につき説明したが、
これに限定されず種々変更可能である。たとえば、シー
ル部材4a、4bの断面形状は、ほぼ円形のOリングを
実施例に挙げているが、これに限定されるわけではな
く、断面略X字状、Y字状や、リップのついたものでも
良い。またピストン2の角部24を欠落させる方法とし
ては、Rを付ける方法、または、面取りなどが考えら
れ、特に限定しない。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明のピストン構
造によれば、シール部材4a、4bをロッドの軸方向に
互いにずらして配置したため、シリンダ内で傾くことは
なく、噛み込みを生じない。よって、常温もしくは高温
時に比べ作動流体の粘度が高くなる低温時のように、ピ
ストン全体に圧力が伝達されにくくなる場合、あるい
は、ピストンを頻繁に動作させる場合において、ピスト
ンの動作が円滑で安定する。
【0021】また、噛み込みによるピストンの損傷を防
止できるため、ピストンの耐久性能が向上し、特に軟金
属で製作されている場合に有効である。
【0022】さらに、ピストンの角部を欠落させ、わず
かなピストンの傾きが生じても、噛み込み防止効果が得
られるため、ピストンとシリンダ間、あるいはピストン
とロッド間との隙間における高度な加工精度が不要とな
り、加工コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピストン構造をアキュムレータに適用
した断面図である。
【図2】従来のピストン構造をアキュムレータに適用し
た断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 ロッド 4a、4b シール部材 5a、5b シール溝 6 クラッチ 7 圧力ポート 8 スプリングワッシャ 9 作動流体 11 シリンダ内周面 21 挿通孔 22 ピストン外周面 23 ピストン内周面 24 角部 31 表面部 41 シール外周面 42 シール内周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ1内に収納されたピストンの中
    央部に、ロッド3が挿通する挿通孔21を穿設した環状
    のピストン2であって、該ピストン2は外周面22およ
    び内周面23を有し、前記ロッド3の軸方向に摺動可能
    なピストン構造において、前記ピストンの外周面22に
    は、ピストン2とシリンダ1間をシールするシール部材
    4aを設け、前記ピストンの内周面23にはピストン2
    とロッド3間をシールするシール部材4bを設け、前記
    シール部材4a、4bの位置をロッドの軸方向に互いに
    ずらして配置することを特徴とするピストン構造。
  2. 【請求項2】 前記ピストンの角部24を欠落させたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のピストン構造。
JP24758099A 1999-09-01 1999-09-01 ピストン構造 Pending JP2001065690A (ja)

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