JPH11508671A - ゆがみ及びねじれに対する耐久性を有する流体ロータリーシャフトシール - Google Patents

ゆがみ及びねじれに対する耐久性を有する流体ロータリーシャフトシール

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JPH11508671A
JPH11508671A JP9504492A JP50449296A JPH11508671A JP H11508671 A JPH11508671 A JP H11508671A JP 9504492 A JP9504492 A JP 9504492A JP 50449296 A JP50449296 A JP 50449296A JP H11508671 A JPH11508671 A JP H11508671A
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ディートル,ラニー
カルシ,マンモハム・エス
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カルシ・エンジニアリング・インコーポレーテッド
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    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/164Sealings between relatively-moving surfaces the sealing action depending on movements; pressure difference, temperature or presence of leaking fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3244Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with hydrodynamic pumping action

Abstract

(57)【要約】 潤滑剤の保持と周囲環境の排除に適した流体潤滑式のスクイーズパッキンタイプのロータリーシャフトシールであり、弾性を有する一つあるいは複数の突起部200を有している。この突起部はグランド壁と協働して、非加圧及び低圧力の潤滑剤保持において設置溝104の中でシールをまっすぐに保持する。それによって、周囲環境の中に存在する研磨性の汚染物質の侵入によって引き起こされるゆがみにより生じる摩耗を防止する。また、突起部は設置用のグランド内におけるシールの傾きを防止する半径方向のベヤリングとしても作用する。

Description

【発明の詳細な説明】 名称:ゆがみ及びねじれに対する耐久性を有する 流体ロータリーシャフトシール 発明の分野 この発明は、相対的に回転する表面とこの相対的に回転する表面を収容してい るハウジングとの間にシールを形成するためのロータリーシャフトシールなどの ロータリーシールに関する。さらに詳しくは、この発明はエラストマのシーリン グ材料から成るスクイーズパッキンタイプのリング状のロータリーシールであっ て、シール溝の中に受容されるとともに、このシール溝の中でゆがみやねじれを 生じないようなシール構造を有するロータリーシールに関する。このゆがみやね じれに対して耐久性を有するシールは流体シール(hydrodynamic seal)の形態を 有しており、シールと相対的に回転する表面との間に潤滑フィルムをくさびのよ うに割り込ませてシールの摩耗を抑制し、動的なシーリング界面から汚染物質を 排除する。 この発明は特にシャフトシールに関連して説明されているが、これはこの発明 の範囲を制限するものではない。この発明は他のタイプの動的シールにも同じよ うに適用される。 発明の背景 産業界においては、米国特許第4,610,319号や第5,230,520号に開示されている ような原理を用いた流体潤滑式の(hydrodyamically lubricated)リング状のスク イーズパッキンタイプのロータリーシャフトシールが多く利用されている。この ようなシールはテキサス州シュガーランド(Sugar Land,TX)のカールシー・エン ジニアリング・インコーポレーテッド(Kalsi Engineering,Inc.)によってカー ルシー・シールズ(Kalsi Seals,商標名)として販売されて。カールシー・シ ールズは、地下(downhole)の油田掘削現場などの非常に摩擦の大きい環境におい て、潤滑を維持し汚染物質を排除するために使用されている。現在市販されてい る油 田用の装置としては、回転式円錐形ビット、マッドモータ、高速掘削スイベル、 ロータリー掘削ヘッドがある。この明細書で流体力学的に潤滑される(hydrodyna mically lubricated)シールすなわち流体シールとして言及されているものはす べて上述した米国特許の原理を用いたシールに関係している。 この明細書の図1、図2、図2A、図3は従来のカールシー・シールズを示し ている。この従来のカールシー・シールズをここで説明することによって、従来 のシールとこの発明との違いを読者が理解しやすいようにしている。 ここで図1の従来の装置を参照する。図1には参照番号1によって表されてい る流体潤滑式のスクイーズパッキンタイプのロータリーシャフトシールアセンブ リの断面図が示されている。このアセンブリはハウジング2を有しており、ハウ ジング2からはロータリーシャフト3が延びている。ハウジングの内部にはシー ル設置用の溝、シートすなわちグランド4が形成されている。グランド4の内側 には、上述した特許に従って構成されたリング形状の流体ロータリーシャフトシ ール5が配置されている。この流体ロータリーシャフトシールは図2及び図2A の部分断面図に詳細に示されている。 図2は、シール溝の中に設置され、ロータリーシャフトとシール溝の半径方向 外側の壁との間で半径方向に圧縮された状態にある従来のシール5の断面構造を 示している。また、図2Aは半径方向に圧縮されていないときの従来のシールの 形状を示している。 流体シールは、潤滑剤6を周囲環境7から分離するために、また周囲環境の中 に存在する汚染物質と潤滑剤との混合を防止するために使用される。周囲環境は 通常は運搬流体の中に非常に研磨性の大きい粒子を含んでいる。そうした環境の 例としては、油田の掘削流体がある。全体的な方向の観点からは、潤滑剤の方を 向いているシール端部は表面8であり、周囲環境7の方を向いているシール端部 は表面9である。 シール5を円形のシール溝すなわちシート4の中に設置すると、円形の半径方 向に突き出した静的シーリングリップ10は、米国特許第5,230,520号の教示に 従って溝の対向表面11に対して圧縮される。円形のシール5の内側周辺には内 側の周辺シーリングリップ12が設けられている。このシーリングリップ12は ロ ータリーシャフト3の対向表面14に対して圧縮される動的シーリング面13を 形成している。円形シール溝すなわちシート4の寸法は、弾性を有する円形のシ ール5を半径方向に圧縮した状態でシャフト3の円筒形状のシーリング面14に 対して保持することによって、Oリングなどの従来のスクイーズパッキンシール と同じようにハウジング及びシャフトと静的なシールを開始するようなものにな っている。シャフトが回転していないときには、静的シーリングリップ10とこ れと対向するシートの対向表面11との間と、動的シーリングリップ12とシャ フトの対向表面14との間に液体の密なシールが維持される。 シャフトの回転が起きても、流体シールはハウジングに対して固定されたまま であり、このハウジングと静的なシーリング界面を維持するが、シールとシャフ トとの界面は動的なシーリング界面となる。流体シールの内側リップ12の内側 周辺表面は、動的シールとシャフトとの界面領域を流体力学的に潤滑することに よって、またシールとシャフトとの界面から周囲環境の汚染物質を排除すること によって、シールの寿命を長くするような構造(geometry)を有している。内側の 周縁の流体シーリングリップ12はその潤滑剤側に軸方向に変動する波状のエッ ジ15を有しており、その周囲環境側にまっすぐな鋭いエッジ16を有している 。図2及び図2Aの半径方向の断面は、動的シーリングリップの平均的な幅を表 す周辺部分におけるものである。シャフトが相対的に回転すると、軸方向及び周 辺方向においてシャフトに対して徐々に収束するような関係を有する動的シーリ ングリップの潤滑剤側に設けられた軸方向に変動する波状のエッジ15は流体く さび作用を生じる。このくさび作用は、米国特許第4,610,319号の開示に従って 、シールの内側表面13とシャフトの対向表面14との間に潤滑剤フィルムを形 成する。この潤滑剤フィルムはシールとシャフトを物理的に分離することによっ て、従来の非流体力学的なスクイーズパッキンタイプのシールに関連した一般的 な乾燥摩擦タイプの摩耗を防止し、それによってシールやそれと対向するシャフ ト表面の寿命を長くし、より大きな使用圧力を可能にしている。米国特許第4,61 0,319号に詳しく記載されているこの流体力学的作用は、図3を参照するとさら に理解しやすい。図3はシャフトの円筒形状のシーリング面14を平面展開した ものを示しており、シャフトのシーリング面14に対するシールの動的な内側リ ップ 12の足跡(footprint)を描いている。方向の観点からは、潤滑剤は参照番号6 で表されており、シールの足跡は参照番号17で表されており、周囲環境は参照 番号7で表されている。足跡の潤滑剤側はシールの波状のエッジ15によって形 成される波状のエッジ18を有しており、足跡の泥側はシールの鋭い円形コーナ 16によって形成されるまっすぐなエッジ19を有している。潤滑剤は回転速度 Vの法線成分(normal component)VNによって動的シーリング界面の中へ圧送さ れる。 再び図2及び図2Aを参照する。シールの周囲環境側の鋭い円形コーナ16は 軸方向には変化しておらず、また相対的な回転運動によって周囲環境との間に流 体くさび作用を生じず、従って米国特許第4,610,319号の開示に従ってシールと シャフトの界面から粒子状の汚染物質を排除する働きをする。回転機械の多くの タイプにおいては、コンポーネントが有する柔軟性や種々の内部クリアランスの ために、シャフトが軸方向に若干動く。排除サイドすなわち排除エッジとして一 般的に知られている鋭いコーナ16は、そうした軸方向のシャフト運動のときに シャフトスクレーピング機能を行うことによって汚染物質を排除する。従って、 シャフトとシールの間に相対的な軸方向の運動が発生すると、堆積した汚染物質 はシャフトのシーリング面から削り落とされ、その結果、動的シーリング界面は 汚染物質がない状態が保たれる。この排除作用は米国特許第4,610,319号に記載 されている。 図2及び図2Aは汎用のカールシー・シールズロータリーシャフトシールの一 般的なタイプを示している。このシールは、シール5の排除エッジ16と周囲環 境側の端部9が主としてグランド壁20によって支持されるような配置と構造を 有している。ここでは、静的シーリング界面と動的シーリング界面との間の領域 に作用する潤滑剤の圧力に起因する静流体力(hydrostatic force)がシールに加 えられた場合に、シール材料の歪や突出(extrusion)を防止するようになってい る。こうした力は、潤滑剤の圧力が周囲環境の圧力よりも高い場合に発生する。 図1、図2、図2Aは、静的シーリング界面と動的シーリング界面との間の領域 に作用する潤滑剤圧力によって生じる静流体力によってグランド壁20へ押し付 けられたシールを示している。 静的シーリングリップの突起21は一般に呼び半径方向圧縮(nominal radial compression)の半分よりも小さいか等しい。従って、シールが圧縮されたとき、 円形コーナ23から円形コーナ24までのシール面の大部分あるいはすべてがシ ート溝の対向表面11に近接するか、又は直接接触する。円形コーナ23の全体 的な近傍(general vicinity)におけるシールとシート溝の間の近接及び/又は接 触によって、グランド内におけるシールの時計方向のねじれに対する安定性が得 られる。ここでの時計方向とは図2に関して見たものである。このシールの安定 性という特徴は、過渡的な圧力変動が起きているときや、動的シーリング界面の 排除エッジ16が軸方向に運動するシャフトから汚染物質を積極的に削り落とす 必要があるときなどに、シールの周囲環境側の端部9へ静流体力及び/又は機械 力が加えられるような装置において重要である。動的シーリングリップ12の寸 法22はシールの呼び半径方向圧縮の半分よりもかなり大きい。従って、半径方 向内側の円形コーナ25におけるシール面は、相対的に回転する対向表面14と は接触しない。また、軸方向に変動する波状の流体インレット構造15は相対的 に回転する対向表面に対して過剰には平坦化されない。従って、動的シーリング 界面内への、潤滑剤の意図したような流体くさび作用が、流体力学的構造の望ま しくない大きな歪によって妨げられることはない。 静的シーリングリップ10は、短いことを除けば、一般に動的シーリングリッ プ12の平均的な断面形状と同じ断面形状を有している。従って、シールが圧縮 されたときには、界面の接触力のプロファイルや二つのリップの変形は大きさと 位置の両方において非常に似ている。その結果、シールがグランドの中でねじれ ることはあまりない。このことは、断裂的な鋭いエッジ(abrupt sharp edge)1 6はシャフトに対してしっかりと圧縮されたままであり、意図したようなそのス クレーピングと排除機能を行うことができ、周囲環境からの汚染物質が動的シー リング界面へ侵入することはないことを意味している。 課題に関する記述 再び図2を参照する。このあとすぐ詳しく説明するように、設置されたシール の軸方向の長さ26は、公差、半径方向圧縮の変動、熱膨張の差などの多くの要 因によってかなり変化する。 まず第一に、シールの長さに関する製造の公差は、設置されたシールの軸方向 の長さ26の変動に直接寄与する。 第二に、シールの半径方向圧縮によって、材料の体積が軸方向に変位する。そ の結果、シールの長さが増大する。ハウジングの溝の径、シャフトシーリング径 、そしてシールの半径方向の断面の製造公差のすべてによって、シールの半径方 向圧縮が変動する。ベヤリングのクリアランスや弾性を有するシャフトのたわみ のためにハウジングに対してシャフトが横方向にずれることによっても、シール の半径方向圧縮は変動する。半径方向圧縮のこうした避けられない変動は設置さ れたシールの軸方向の長さ26の変動に大きく寄与する。 第三に、エラストマのシーリング部材の熱膨張係数は、通常は金属から形成さ れているハウジング及びシャフトのそれよりも通常は約10倍大きい。シールは高 温環境において使用されることがしばしばあり、また、潤滑剤のシヤーと動的シ ーリング界面におけるざらざらした接触のために、それ自身が熱を発生する。シ ールは熱的に体積膨張する(熱的な線膨張係数の約3倍である)が、半径方向及 び周辺方向に閉じ込められている。従って、熱膨張の大部分は軸方向に解放され る。これはシールの軸方向の設置長さ26の変動に大きく寄与する。 上述した要因のすべてがシールの設置幅を正確に予測することを困難にしてい る。実際、この幅はある周辺位置と別の周辺位置とでは変わる。従って、グラン ドの長さ27は最悪の設置シール長さに適応できるように設計されており、従っ てグランドは詰め込み過ぎにはならない。詰め込み過ぎは界面の接触圧力を急激 に増大させる。それによって、流体フィルムの劣化のために、またその結果とし ての摩耗や局所的な過熱のために、動的シーリングリップが損傷を受ける。すべ ての動作条件下においてシールとグランドの間には設計によって十分な軸方向の クリアランス28が設けられていて、グランドの詰め込み過ぎが防止されている 。 シール5が圧縮されていない状態においては、静的シーリングリップ10の外 径は設置溝の対向表面11よりも大きな径であり、組み付けを行ったときに意図 したように半径方向の圧縮が生じる。シールの静的リップ10と溝の対向表面1 1との間の直径の差のために、設置したとき、シールは意図する半径方向の圧縮 の他に周辺方向の圧縮も受ける。以下で詳しく説明するように、この周辺方向の 圧縮によって、厄介な二次的な影響が生じる。 シールがグランドによって拘束されていないと、使用温度におけるシール体積 の熱膨張によってシールの周辺部はかなり大きくなる。例えば、(0.000093イン チ/インチ/°F)の熱的な線膨張係数を有するエラストマHSNでは、拘束さ れていない周辺部は230°Fの温度増加に対して約2.15%増大する。実際に使用す るときのようにシールをグランドによって拘束したときには、周辺部の熱膨張は 、周辺部をさらに圧縮した状態でシールを設置するような効果を与える。 シールの周辺部はシールの断面に比べると比較的長いことから、設置によって 加えられる負荷と、熱膨張で加えられる周辺部圧縮によって、長くて細い構造を 有する柱が圧縮負荷を受けているときの屈曲あるいはたわみについての古典的な 教科書の例と同じようにして、シールとグランドの間のクリアランス28内にお いてシールが屈曲する、すなわちたわむ。 潤滑剤6の圧力が周囲環境7の圧力よりも高いときには、潤滑剤の静流体圧(h ydrostatic pressure)がシールの周囲環境側の表面9をグランド壁20へ押し付 けて、上述した周辺部圧縮によって引き起こされるたわみに対してシールを支持 する。また、排除エッジ16は意図したように軸方向に変動しない位置に保持さ れ、従って相対的な回転運動によって周囲環境との間に流体くさび作用を生じず 、従って意図したようにシールとシャフトとの界面からの粒子状の汚染物質を排 除する機能を果たす。 潤滑剤6の圧力が周囲環境7の圧力とほぼ同じであるときには、上述した周辺 部圧縮によって引き起こされるたわみに対してシールを支持する静流体圧は非常 に小さいか、あるいは存在しない。そして、静的シーリングリップ10と溝の対 向表面11との間の摩擦が前述したたわみを防止するのに不十分であると、たわ みが生じる。(動的シーリングリップとシャフトの対向表面の間の十分に潤滑さ れている界面は、たわみに対してほとんど、あるいは全く抵抗力がない。) たわみが生じると、排除エッジ16はグランド内において意図せずにゆがんで 軸方向に位置が変動し、相対的な回転運動によって意図せずに周囲環境と流体く さび作用を発生する。これによって、粒子状の汚染物質がシールとシャフトの界 面の中に押し込まれ、シールとシャフトの摩耗を生じる。理想的な条件において は、たわみが起きたときの排除エッジ16の流体くさび作用は非常に小さい。こ れは、排除エッジの断裂的な形状(abrupt shape)によって行われるスクレーピン グ作用のためと、排除エッジにおいてシールとシャフトとの間に生じる対応する 強い界面接触のためである。これによって、流体くさび作用の発生に対する理想 よりも劣った条件を生じさせている。しかし、ある場合には、圧縮によって引き 起こされたシールのたわみによって、シールのたわんだ部分がグランド内におい て(図2に関して見て)反時計方向にねじれて、シールの鋭いエッジがシャフト から傾斜して離れる。その結果、シールのたわんだ部分は(断裂的な関係ではな くて)シャフトに対して徐々に収束する関係になる。これが、たわみによって引 き起こされる軸方向の変動といっしょになって、シャフトの相対的な回転に応じ た流体くさび作用の発生に非常に適したものとなる。流体くさび作用は、シール とシャフトの界面の中へ汚染物質を押し込み、シール及びシャフトの急速な摩耗 を引き起こす。 発明の概要 この発明は流体潤滑式の(hydrodyanamically lubricated)スクイーズパッキン タイプのロータリーシャフトシールに関する。この発明のシールは上に列挙した ようなたわみによって引き起こされる摩耗問題を克服している。この発明の流体 ロータリーシャフトシールにおいては、動的シーリング界面の流体潤滑(hydrody namic lubrication)を行うために、動的シーリング界面の潤滑剤側が軸方向に変 動する形状に形成されており、汚染物質を排除するために、動的シーリング界面 の周囲環境側がまっすぐな鋭いコーナから成る軸方向に変動しない排除形状に形 成されている。より詳しく説明すると、この発明の流体シールは、米国特許第4, 610,319号及び第5,230,520号のもとに、テキサス州シュガーランドのカールシー ・エンジニアリング・インコーポレーテッドによって製造及び販売されている流 体ロータリーシャフトシールのような市販されているタイプのものを著しく改善 している。 この発明は、研磨性環境における、非加圧又は低圧力の潤滑剤の維持にシール を使用したときの、上述したタイプの流体シールの周囲環境排除性能を改善して いる。この改善は、現在存在している上述した圧縮によって引き起こされるたわ み作用や、場合によってはそれと同時に生じるねじれ作用もなくすことによって 実現されている。ねじれ作用は、相対的な回転運動によって周囲環境との間に意 図しない流体くさび作用を生じ、シールとシャフトの界面の中へ粒子状の汚染物 質を押し込んで、シール及びシャフトの摩耗させる。シールの排除特性が改善さ れている結果、シールを研磨性環境において、非加圧又は低圧力の潤滑剤の維持 にシールを使用したときに、シールの寿命をかなり伸ばすことができる。 この発明は流体潤滑式のスクイーズパッキンタイプのロータリーシャフトシー ルであって、一つあるいは複数の弾性を有する突起部を有している。この突起部 は軸方向の圧縮ばねとして作用し、グランド壁と協働して非加圧及び低圧力の潤 滑剤の維持においてはシールを設置溝の中においてまっすぐに保持する。そうす ることによって、周囲環境の中に存在する研磨性の汚染物質が侵入することによ って生じるゆがみによって引き起こされる摩耗を防止する。この発明のシールは また、一つあるいは複数の一体に成形された流体潤滑式のベヤリングを有してい る。このベヤリングはシールをねじれに抗して支持する。これらの特徴の相互作 用によって、シール及びシャフトの早期の摩耗につながる前述した周辺方向の圧 縮によって引き起こされるシールのたわみ及びねじれが防止される。 図面の簡単な説明 上述したこの発明の特徴、利点、及び目的を実現し、詳細に理解してもらうた めに、上で概要を述べたこの発明を、添付図面に示されている実施の形態を参照 してより詳しく説明する。 しかし、添付されている図面はこの発明の代表的な実施の形態を示しているだ けである。従って、発明の範囲を制限するものではなく、この発明は他の同じよ うに有効な実施の形態も可能である。 図面において 図1は、従来の代表的な流体シールを用いたハウジング及びロータリーシャフ ト構造の部分断面図である。 図2は及び図2Aは、従来の技術を示す汎用流体シールの部分断面図である。 図2には、流体シールがシーリンググランド内において半径方向に圧縮された状 態で設置されていて、ロータリーシャフトと流体なシーリング係合を行っている ところが示されている。図2Aにおいてはシールは圧縮されていない状態が示さ れている。 図3は、従来の流体シールのシーリング界面の構造を表す平面展開図であり、 その流体くさび作用あるいはポンピング作用の発生理論を示している。 図4A、図4B、図4Cは、この発明の実施の形態を示している流体ロータリ ーシャフトシールの部分図である。端面図4Aと断面図4Bは圧縮されていない 状態のシールを示しており、断面図4Cはグランドの中に設置されていてロータ リーシャフトと流体シーリング係合を行っているシールの圧縮された状態を示し ている。 図5Aから図10はスクイーズパッキンシールの部分断面図であり、この発明 の様々な実施の形態について、その圧縮されていない状態が示されている。 好ましい実施の形態の詳細な説明 ここで図面を参照する。特に、図4A、図4B、図4Cを参照すると、この発 明の実施の形態を表す改善された流体ロータリーシャフトシールの圧縮されてい ない構造を表す図面が二つと、この発明のスクイーズパキングタイプのシールの 圧縮された構造を表す図面が一つ示されている。 図4Aは圧縮されていない状態のシールの潤滑剤側の部分端面図である。図4 Bは圧縮されていない状態のシールの部分断面図である。図4A及び図4Bは、 米国において実施されるとともにANSI Y14.3-1975、ASMEによって公 表されている工業規格文書に記載されている多重及び断面図の正投影の標準的な 規約によって一体に解釈できるように、相互に第3の投影角度方向に指向されて いる。第3-4.2.1節は、シールの円形本体は断面図において斜線が施されており 、一方、突起部(以下で説明する)は周辺部の堅固さを誤って印象付けないない よう にするために、斜線の施されていないアウトラインの形で描かれている必要があ ることを意味しているものと解釈されてきた。 図4Cは、この発明のシールがそのシール溝の中に設置され、潤滑剤と周囲環 境の圧力がほぼ同じであるような条件のもとでロータリーシャフトとシール溝の 半径方向外側の壁との間で半径方向に圧縮されているときのシールの断面構造を 示す部分断面図である。図4Cには、シールされたロータリーシャフトアセンブ リの断面図が示されている。このアセンブリはハウジング102を有し、ハウジ ングからはロータリーシャフト103が延びている。ハウジングの内部にはシー ル設置用の溝、シートすなわちグランド104が形成されている。グランド10 4の内部にはリング状の流体ロータリーシャフトシール105が配置されている 。流体シール105はこの発明の原理に従って構成されている。このシールは弾 性を有するリング状のスクイーズパッキンであり、エラストマやゴムなどのシー リング材料、種々のポリマーシーリング材料、あるいはシールの一端と他端とが 異なる硬さを有するような複合材料など、それらの任意の組合せを含んだ多くの 任意の適当な材料から形成することができる。 流体シール105は、ハウジング102の中に収容されている潤滑剤106を 周囲環境107から分離したり、潤滑剤が周囲環境の中に存在する汚染物質と混 合しないようにするためのパーティションとして使用されている。周囲環境は通 常は非常に研磨性の大きい粒子状物質を搬送流体の中に含んでいる。全体的な方 向の観点からは、円形のシール105の潤滑剤の方を向いた端部は表面108で あり、周囲環境107の方を向いたシール端部は表面109である。シールの内 径は参照番号113のところであり、外径は参照番号114で示されている。図 4Cに示されているシールの圧縮された構造は、潤滑剤106と周囲環境107 がほぼ同じ圧力であるときのその形状を代表している。 シール105がその円形のシール溝すなわちシート104の中に設置されたと き、半径方向に突起した円形の静的シーリングリップ110は米国特許第5,230, 520号の開示に従って溝の対向表面111に対して圧縮される。円形のシール1 05の内側周辺には内側の周辺突起部112が設けられている。突起部112は ロータリーシャフト103の対向表面114に対して圧縮される動的シーリング 面 113を形成している。ハウジング102の円形のシール溝すなわちシート10 4は弾性を有する円形シール105を半径方向に圧縮された状態でシャフト10 3の円筒状のシーリング面114に対して保持できる寸法に設定され、それによ ってOリングなどの従来の任意のスクイーズパッキンシールと同じようにハウジ ング及びシャフトと静的シールを開始するようになっている。シャフトが回転し ていないときには、静的シーリングリップ110とこれと対向するシートの対向 表面111の間と、動的シーリングリップ112とシャフト103の対向表面1 14の間の静的シーリング界面に液体の密なシールが維持される。 シャフトの回転が起きても、流体シールはハウジングに対しては固定されたま まであり、前記ハウジングとの静的なシーリング界面を維持するが、シールとシ ャフトの界面は動的シーリング界面となる。流体シールの内側リップ112の内 側周辺表面は特許された特殊な構造を用いている。この構造は、動的なシールと シャフトの界面領域を流体力学的に潤滑することによって、またシールとシャフ トの界面から周囲環境の汚染物質を排除することによって、シールの寿命を長く している。この特殊な構造は、米国特許第4,610,319号の開示に従って、リップ の潤滑剤側においては軸方向に変動する波状のエッジ115を有し、またリップ の周囲環境側にはまっすぐな鋭いエッジ116を有している。図4B及び図4C は動的シーリング界面の平均的な界面接触幅を表す周辺位置におけるものであり 、潤滑剤のくさび作用を発生する米国特許第4,610,319号に記載されている構造 の波の高さの中央点に対応している。 シャフトの相対的な回転が起きると、リップの潤滑剤側における軸方向に変動 する波状のエッジ115は流体くさび作用(hydrodynamic wedging action)を発 生する。なお、エッジ115は軸方向及び周辺方向においてシャフトに対して徐 々に収束する関係を有する。このくさび作用によって、米国特許第4,610,319号 に従ってシールの内側表面113とシャフトの対向表面114の間に潤滑剤フィ ルムが形成される。この潤滑剤フィルムはシールとシャフトを物理的に分離する ことによって、従来の非流体力学的なスクイーズパッキンタイプのシールに関連 した一般的な乾燥摩擦タイプの摩耗を防止し、それによってシールやそれと対向 するシャフト表面の寿命を長くし、より大きな使用圧力を可能にしている。流体 力学 的インレットの構造は、この発明の精神あるいは本質を逸脱しない限り、動的シ ーリングリップの潤滑剤側において徐々に収束する軸方向に変動する形状を有す るような任意の適当な形が可能である。 シールの周囲環境側の鋭い円形コーナ116は軸方向に変動せず、また相対的 な回転によって周囲環境と流体くさび作用を発生せず、従って米国特許第4,610, 319号の前述した開示に従ってシールとシャフトとの界面から粒子状の汚染物質 を排除する働きをする。回転機械の多くのタイプにおいては、コンポーネントが 有する柔軟性と種々の内部クリアランスのために、シャフトが軸方向に若干動く 。排除サイドすなわち排除エッジとして一般に知られている鋭いコーナ116は 、そうした軸方向のシャフト運動のときにシャフトスクレーピング機能を行うこ とによって汚染物質を排除する。従って、シャフトとシールの間に相対的に軸方 向の運動が発生すると、堆積した汚染物質はシャフトのシーリング表面から削り 落とされ、その結果、動的シーリング界面は汚染物質がない状態が保たれる。こ の排除作用は米国特許第4,610,319号に詳しく記載されている。 静的シーリングリップの突起121は一般に米国特許第5,230,520号に従って 呼び半径方向圧縮の半分よりも小さいか又は等しい。従って、シールが圧縮され たとき、円形コーナ123から円形コーナ124までのシール面の大部分又はす べてがシート溝の対向表面111に近接するか、又は直接接触する。円形コーナ 123の全体的な近傍(general vicinity)におけるシールとシート溝との間の近 接及び/又は接触によって、グランド内におけるシールの時計方向のねじれに対 する安定性が得られる。ここでの時計方向とは図4Cに関して見たものである。 このシールの安定性という特徴は、過渡的な圧力変動が起きているときや、動的 シーリング界面の排除エッジ116が軸方向に運動するシャフトから汚染物質を 積極的に削り落とす必要があるときなどに、シールの周囲環境側の表面109へ 静流体力及び/又は機械力が加えられるような装置において重要である。動的シ ーリングリップ112の寸法122は米国特許第5,230,520号に従ってシールの 呼び半径方向圧縮の半分よりもかなり大きいため、軸方向に変動する波状の流体 力学的インレット構造115は相対的に回転する対向表面に対して過剰には平坦 化されない。従って、動的シーリング界面内へ及ぼされる潤滑剤の意図したよう な流 体くさび作用が流体力学的構造の望ましくない大きな歪によって妨げられること はない。リップ112の半径方向内側の突起部は寸法122で示されている。 静的シーリングリップ110は、短いことを除けば、一般に米国特許第5,230, 520号の開示による動的シーリングリップ112の平均的な断面形状と同じ断面 形状を有している。従って、シールが圧縮されたときには、界面の接触力のプロ ファイルや二つのリップの変形は大きさと位置の両方において非常に似ている。 その結果、大きい非対称圧縮のためにグランド内においてシールがねじれるとい う傾向はあまりない。 この発明の基本的な構造上の特徴は弾性を有する複数の突起部200が設けら れていることである。突起部200は軸方向の圧縮ばねとして作用するとともに 半径方向のベヤリングとして作用する。突起部は軸方向の突起部の寸法201だ けシールの円形本体から軸方向に突き出しており、また半径方向の突起部の寸法 203だけシールの円形本体から半径方向内側へ突き出している。 弾性を有する突起部200の半径方向内側の突起部の寸法202は動的シーリ ングリップ112の半径方向内側の突起部の寸法122とほぼ等しく、リップ1 12の呼び圧縮より小さい。従って、シールがそのグランド内において圧縮され ていると、半径方向内側の突起部は半径方向のベヤリング面204においてシャ フト103の相対的に回転している対向表面114に対して呼び接触(nominal c ontact)を形成している。公差やシャフトとハウジングの間の横方向のずれに応 じて、半径方向のベヤリング面204とシャフトの表面114の間の位置関係は 、若干のクリアランスが存在する状態から半径方向に若干圧縮された状態まで変 化する。半径方向のベヤリング面204とシャフトとの間の僅かな接触によって 、グランド内におけるシールの反時計方向のねじれに対する安定性が得られる。 ここでの反時計方向というのは、図4Cに関して見たものである。従って、断裂 的な円形の排除コーナ116はシャフトに対してしっかりと接触したままであり 、その意図する排除機能を果たすことができる。半径方向のベヤリング面204 は、図4Aの端面図に描かれている半径203によって示されるように、周辺方 向においてシャフトに対して徐々に収束するような関係を実現するような構造を 有している。半径方向のベヤリング面204とシャフトの対向表面114の間の 徐 々に収束する関係によって、シャフトの相対的な回転に応じて突起部とシャフト の間の接触領域の中に潤滑剤フィルムが流体力学的に押し込まれる。この潤滑剤 フィルムは半径方向のベヤリング面204とシャフトを物理的に分離することに よって、非潤滑の摩擦に起因する熱やトルク、すなわち乾燥摩擦タイプの摩耗に 関連した熱やトルクを防止している。半径方向のベヤリングの寸法、形状、及び 流体力学的インレット構造は、この発明の精神あるいは範囲を逸脱しない限り、 徐々に収束する関係を生じるような多くの任意の形が可能である。 円形のシール105がそのシール溝の中に設置され、ロータリーシャフトとシ ール溝の半径方向外側の壁との間で半径方向に圧縮されたとき、シールの半径方 向の圧縮によって、圧縮された材料は軸方向に変位する。その結果、軸方向のシ ールの長さが増大する。 弾性を有するシーリング部材の熱膨張係数は、通常は金属から形成されている ハウジング及びシャフトのそれよりも通常は約10倍大きい。シールは高温環境に おいて使用されることがしばしばあり、また、潤滑剤のシヤー(lubricant shear )と動的シーリング界面におけるざらざらした接触のために、それ自身が熱を発 生する。シールは熱的に体積膨張する(熱的な線膨張係数の約3倍である)が、 半径方向及び周辺方向には閉じ込められている。従って、熱膨張の大部分は軸方 向に解放される。その結果、軸方向のシールの長さが増大する。 室温における圧縮されていない状態のシールの全体の長さ205及びグランド の全体の長さ206は、設置されたシールの使用中の長さの増大のために、弾性 を有する突起部200が潤滑剤側のグランド壁207に対して軸方向に圧縮を受 けるように設定され、またシールの周囲環境側の端部109が周囲環境側のグラ ンド壁120に対して反作用するように設定されている。弾性を有する突起部2 00はシールの円形本体よりもずっと軽い構造を有しているため、シールの上述 した軸方向の圧縮は突起部200の軸方向のたわみによって吸収される。突起部 200の軸方向の圧縮によって生じる力のために、シールの周囲環境側の端部1 09は周囲環境側のグランド壁120へしっかりと接触させられ、そうでない場 合に発生する(前述した)周辺部の圧縮によって引き起こされるたわみに対して シールを支持する。従って、断裂的な排除コーナ16は意図したように軸方向に 変動しない位置に保持される。従って、相対的な回転運動によって周囲環境と流 体くさび作用を発生しない。従って、意図したようにシールとシャフトの界面か ら粒子状の汚染物質を排除する機能を果たす。 前述したように、図4Cに示されているシールは、潤滑剤106と周囲環境1 07の圧力がほぼ同じであり、シールが弾性を有する突起部200の軸方向の圧 縮によって周囲環境側のグランド壁へ押し付けられているときの向きに描かれて いる。シールの周囲環境側の端部109は周囲環境側のグランド壁120と同じ 形状を有しているため、またハウジングとシャフトとの間の突き出しギャップ2 08は小さいため、図4A、図4B、図4Cに示されているシールは、潤滑剤1 06の圧力が周囲環境のそれよりもかなり大きいような使用条件に対しても十分 に適している。なぜなら、シールは差圧に対してグランド壁によって十分に支持 されており、従ってシールの全体的な形状はそれに作用する差圧によって歪んで いないからである。 図4A、図4B、図4Cにおいては、動的シーリングリップと静的シーリング リップは、シールが大きな差圧の潤滑剤維持状態において使用されても適切な支 持を行うために、シールの周囲環境側の端部に配置されているところが示されて いる。しかし、小さい圧力差で使用されるときには、リップの配置ははこのよう な配置に限定されるものではなく、圧力の小さい状態でのシールの半径方向の圧 縮がグランド内においてシールのねじれを引き起こさないようにリップが対向す る用に配置されていればよい。 いくつかの重要な機能を果たすために、弾性を有する突起部200の間にはス ペース205が設けられている。スペース205は突起部200の熱膨張に対す る余地を提供し、また突起部200の軸方向の圧縮によって周辺方向に変位する 材料に対する余地を提供している。スペース205が設けられていないと、シー ルがグランド内部に詰め込まれ過ぎて、界面における接触圧力を著しく増大させ る。これはシールの性能に対して著しく悪い影響を与える。突起部200の間の スペース205は動的シーリングリップ112の流体力学的インレット構造11 5への潤滑剤の連通も行う。突起部200の間のスペース205は十分に狭く、 従って、周囲環境107の圧力が潤滑剤106よりもおよそ150psiまで高いよう な条件にシールが曝されたときに、支持を行う突起部の間に存在するシールが過 剰に屈曲することはない。こうした過剰な屈曲はコーナ116の位置に軸方向の 変動を生じさせ、シャフトの相対的な回転運動によって周囲環境に流体くさび作 用を発生する。(150psiは、摺動ピストンの中に取り付けられて、掘削モータで シールされたベヤリングアセンブリにおける潤滑剤と周囲環境との間のパーティ ション装置として作用するロータリーシールに加わる逆圧の上限と考えられる) 。 この発明は、ハウジングかシャフトのどちらかが回転部材であるようなときに 、ロータリーシャフトをハウジングに対してシールするような用途を有している 。突出している動的及び静的シーリングリップはシールを半径方向に圧縮したと きのシール断面の内側及び外側に設けることができる。動的リップは内側周辺と 外側周辺のどちらに設けることもできる。また、突出している動的及び静的シー リングリップは相対的に回転する平面状の対向表面に対してシールが軸方向に圧 縮されたときのシール断面の両端に設けることもできる。 別の実施の形態の説明 図5は圧縮されていない状態のこの発明の別の実施の形態を示している。この 場合には図4A、図4B、図4Cに示されている弾性を有する突起部200の二 重の機能が図5の別々の突起部300,350によって独立に行われることを除 いて、流体シール305は図4A、図4B、図4Cに示されている実施の形態と ほぼ同じである。弾性を有する複数の突起部300は軸方向の圧縮ばねとして作 用し、断裂的な円形コーナ316を意図したように軸方向に変動しない位置に保 持する。弾性を有する複数の突起部350は半径方向のベヤリングとして作用し 、グランド内におけるシールの反時計方向のねじれに対する安定性を与えている 。ここでの反時計方向とは図5に関して見たものである。 図6は圧縮されていない状態のこの発明の別の実施の形態を示している。弾性 を有する突起部400は軸方向における圧縮ばねとして作用して断裂的な円形コ ーナ416を意図したように軸方向に変動しない位置に保持するというただ一つ の機能しか有していないことを除いて、図の流体シール405は図4A、図4B 、図4Cに示されている実施の形態と非常に似ている。図4A、図4B、図4C に記載されている半径方向のベヤリング機能は組み込まれていない。突起部40 0は図のように潤滑剤側に設けることもできるし、周囲環境側に設けることもで きるし、潤滑剤側と周囲環境側の両方の対向する位置に設けることもでき、なお かつ軸方向の圧縮力を介して断裂的な円形コーナ416を意図したように軸方向 に変動しない位置に保持する機能を果たすことができる。 図7は圧縮されていない状態のこの発明の別の実施の形態を示している。弾性 を有する突起部500が半径方向におけるベヤリングとして作用してグランド内 におけるシールの反時計方向のねじれに対する安定性を与えて排除エッジが使用 中に傾斜しないようにするというただ一つの機能しか有していないことを除いて 、図の流体シール505は図4A、図4B、図4Cに示されている実施の形態と 非常に似ている。ここでの反時計方向とは図7に関して見たものである。図4A 、図4B、図4Cに記載されている軸方向のばね機能は組み込まれていない。 図8は圧縮されていない状態のこの発明の別の実施の形態を示している。流体 シール605は、弾性を有する複数の突起部のかわりに、単一の弾性を有する円 形の突起部600を有している。この突起部600は軸方向における圧縮ばねと して作用し、断裂的な円形コーナ616を意図したように軸方向に変動しない位 置に保持する。円形の突起部600の熱膨張のためと、円形の突起部600の圧 縮によって移動する材料のために、円形の突起部600のIDとODにはスペー スが設けられている。 図9は圧縮されていない状態のこの発明の別の実施の形態を示している。流体 シール705は図6に示されている実施の形態と外形は同じである。弾性を有す る突起部700は軸方向における圧縮ばねとして作用して断裂的な円形コーナ7 16を意図したように軸方向に変動しない位置に保持するというただ一つの機能 しか有していない。図4A、図4B、図4Cに記載されている半径方向のベヤリ ング機能は組み込まれていない。この実施の形態と図6の実施の形態の違いは、 完全に一つの材料から形成されているのではなく、この実施の形態は二つの異な る弾性材料の複合であることである。弾性材料を構成する長さ761は比較的硬 い材料であり、回転させて使用するのに必要な耐摩耗性を有している。弾性材料 を構成する長さ760は比較的軟らかい材料であり、完全に硬い材料から形成さ れているシールに比べて軸方向のばね力が小さい。 当該分野に習熟した技術者には即座に明かなように、この発明はその精神ある いは本質から逸脱しない限り、他の形で実現することが可能である。従って、上 述した実施の形態は単に説明のためのものであり、発明を制限するものではない 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 第1及び第2の離間されたシール溝壁と周辺のシール溝壁とによって限定 されたハウジングの円形のシール溝の中に受容可能に設定され、このハウジング とハウジング内部の相対的に回転する表面とのシールを行うためのゆがみ及びね じれに対して耐久性を有するロータリーシールであって、 (a)弾性材料から形成された円形本体と、 (b)前記弾性材料から形成された円形本体から半径方向に延びる少なくとも一 つの円形の動的シーリング突起部と、 (c)弾性部材と、 (d)ベヤリング手段と、 を有し、前記円形本体が前記ハウジングの前記シール溝の中に受容可能に設定 されるとともに第1及び第2の軸方向端部を形成し、前記動的シーリング突起部 が前記相対的に回転する表面とシール係合し、前記弾性部材が前記第1の軸方向 端部から軸方向に突出して前記第1のシール溝壁と係合するとともに前記第2の 軸方向端部を前記第2のシール溝壁と係合させた状態に維持し、それによって前 記シール溝内における前記ロータリーシールのゆがみを防止し、前記ベヤリング 手段が前記弾性材料の円形本体から半径方向に突出するとともに前記第1の軸方 向端部の領域に配置されることによって前記相対的に回転する表面と動的ベヤリ ング係合し、それによって前記シール溝内における前記ロータリーシールのねじ れを防止しているロータリーシール。 2. 前記弾性部材が軸方向に延びる環状の突起部を有し、この突起部が前記弾 性材料から形成された円形本体の前記第1の端部と一体化されるとともに前記第 1のシール溝壁と円接触する方向に配向されている請求項1記載のロータリーシ ール。 3. 前記弾性部材が軸方向に延びる弾性を有する複数の突起部を有し、この突 起部の各々が前記弾性材料から形成された円形本体の前記第1の端部と一体化さ れるとともに相互に離間され、さらに、前記第1のシール溝壁と接触する方向に 配向されている請求項1記載のロータリーシール。 4. 前記ベヤリング手段が複数のベヤリング部材を有し、これらのベヤリング 部材が前記弾性材料から形成された円形本体から半径方向に突出して前記相対的 に回転する表面とベヤリング係合するとともに相互に離間されている請求項1記 載のロータリーシール。 5. 前記複数のベヤリング部材の各々が前記相対的に回転する表面に対して徐 々に収束する関係を形成する構造を有し、前記相対的に回転する表面の回転に応 じて前記ベヤリング面と前記ロータリーシャフトの間に潤滑剤フィルムの流体く さびを形成する請求項4記載のロータリーシャフト。 6. 前記弾性材料から形成された円形本体の前記第1の端部から軸方向及び半 径方向に突出した弾性を有する複数の突起部が設けられ、この突起部が前記弾性 部材と前記ベヤリング手段を形成するとともに前記円形のシール溝の前記第1の 端部表面に対して力伝達係合可能に設定されることによって前記弾性材料から形 成された円形本体の前記第2の端部表面を前記円形のシール溝の前記第2の端部 表面と係合状態に維持し、それによって前記シール溝内における前記ロータリー シールのゆがみを防止し、さらに、前記相対的に回転する表面とベヤリング係合 可能に設定され、それによって前記シール溝内における前記ロータリーシールの ねじれを防止している請求項1記載のロータリーシール。 7. 前記ハウジングがその内部に潤滑剤チャンバを形成し、この潤滑剤チャン バに前記相対的に回転する表面が曝され、さらに、前記ハウジングが汚染物質を 含んでいる周囲環境の中に配置可能に設定され、前記ロータリーシールが前記潤 滑剤チャンバと前記周囲環境の間にシールを形成することができるように設定さ れ、前記動的シーリング突起部が、 (a)円形のシーリングリップと、 (b)軸方向に変動する波状の流体力学的インレット構造と、 (c)鋭いエッジの円形の排除構造と、 を有し、前記シーリングリップが前記弾性シーリング材料から形成された円形本 体と一体化されるとともにそこから半径方向に突出して前記相対的に回転する表 面とシール係合する周辺シーリング面を形成し、前記流体力学的インレット構造 が前記円形のシーリングリップの一方の軸方向端部によって限定されるとともに 前記潤滑剤チャンバに曝され、前記相対的に回転する表面の回転に応じて前記周 辺シーリング面と前記相対的に回転する表面との間に潤滑剤フィルムの流体くさ びを形成し、前記排除構造が前記円形のシーリングリップの他方の軸方向端部に よって限定されるとともに前記周囲環境に曝され、前記周辺シーリング面と前記 相対的に回転する表面との界面での周囲環境との接触を排除している請求項1記 載のロータリーシール。 8. 弾性シーリング材料から形成された前記円形本体から半径方向に延びる静 的シーリング突起部が設けられ、この静的シーリング突起部が前記ハウジングと シール係合可能に設定され、前記静的シーリング突起部が前記円形のシーリング リップに対してほぼ直径を挟んで対向する位置に配置されている請求項7記載の ロータリーシール。 9. 前記静的シーリング突起部と前記円形のシーリングリップの各々が弾性シ ーリング材料から形成された前記円形本体の一方の軸方向端部に配置されている 請求項8記載のロータリーシール。 10. 前記静的シーリング突起部と前記円形のシーリングリップの各々が弾性 シーリング材料から形成された前記円形本体の軸方向端部の中間に配置されてい る請求項8記載のロータリーシール。 11. 第1及び第2の離間されたシール溝壁と周辺のシール溝壁とによって限 定されたハウジングの円形のシール溝の中に受容可能に設定され、このハウジン グとハウジング内部の相対的に回転する表面とのシールを行うためのゆがみ及び ねじれに対して耐久性を有するロータリーシールであって、 (a)弾性材料から形成された円形本体と、 (b)前記弾性材料から形成された円形本体から半径方向に延びる少なくとも一 つの円形の動的シーリング突起部と、 (c)弾性を有する少なくとも一つの突起部と、 を有し、前記円形本体が前記ハウジングの前記シール溝の中に受容可能に設定 されるとともに第1及び第2の軸方向端部を形成し、前記動的シーリング突起部 が前記相対的に回転する表面とシール係合し、前記突起部が前記第1の軸方向端 部から軸方向に延びて前記第1のシール溝壁と係合するとともに前記第2の軸方 向端部を前記第2のシール溝壁と係合した状態に維持することによって前記シー ル溝内における前記ロータリーシールのゆがみを防止しているロータリーシール 。 12. 前記ハウジングがその内部に潤滑剤チャンバを形成し、この潤滑剤チャ ンバに前記相対的に回転する表面が曝され、さらに、前記ハウジングが汚染物質 を含んでいる周囲環境の中に配置可能に設定され、前記ロータリーシールが前記 潤滑剤チャンバと前記周囲環境の間にシールを形成することができるように設定 され、前記動的シーリング突起部が、 (a)円形のシーリングリップと、 (b)軸方向に変動する波状の流体力学的インレット構造と、 (c)鋭いエッジの円形の排除構造と、 を有し、前記シーリングリップが前記弾性シーリング材料から形成された円形本 体と一体化されるとともにそこから半径方向に突出して前記相対的に回転する表 面とシール係合する周辺シーリング面を形成し、前記流体力学的インレット構造 が前記円形のシーリングリップの一方の軸方向端部によって限定されるとともに 前記潤滑剤チャンバに曝され、前記相対的に回転する表面の回転に応じて前記周 辺シーリング面と前記相対的に回転する表面との間に潤滑剤フィルムの流体くさ びを形成し、前記排除構造が前記円形のシーリングリップの他方の軸方向端部に よって限定されるとともに前記周囲環境に曝され、前記周辺シーリング面と前記 相対的に回転する表面との界面での周囲環境との接触を排除している請求項11 記載のロータリーシール。 13. 前記弾性を有する少なくとも一つの突起部が環状構造を有し、前記第1 のシール溝表面に対して力伝達接触するように配置された環状表面を形成してい る請求項11記載のロータリーシール。 14. 前記弾性を有する少なくとも一つの軸方向の突起部が軸方向に延びる相 互に離間された複数の突起部であり、これらの突起部の各々が前記第1のシール 溝表面に対して力伝達係合可能に設定されている請求項11記載のロータリーシ ール。 15. 複数のベヤリング部材がさらに設けられ、これらのベヤリング部材が前 記弾性材料から形成された円形本体から半径方向に突出して前記相対的に回転す る表面とベヤリング係合するとともに相互に離間されている請求項11記載のロ ータリーシール。 16. (a)軸方向に延びる相互に離間された複数の突起部と、 (b)複数のベヤリング部材と、 がさらに設けられ、前記突起部の各々が前記第1のシール溝表面に対して力伝 達係合可能に設定され、前記ベヤリング部材の各々が前記相対的に回転する表面 に対して徐々に収束する関係を有し、前記相対的に回転する表面の回転に応じて 前記ベヤリング面と前記ロータリーシャフトの間に潤滑剤フィルムの流体くさび を形成する請求項15記載のロータリーシール。 17. 前記弾性材料から形成された円形本体の前記第1の端部表面から軸方向 に延びる相互に離間された複数の突起部がさらに設けられ、これらの突起部が前 記第1のシール溝表面に対して力伝達係合して前記弾性材料から形成された円形 本体の前記第2の端部表面を前記第2のシール溝表面に対して着座させた状態で 支持できるように設定され、前記相互に離間された複数の突起部の少なくともい くつかが半径方向にも延びて前記相対的に回転する表面とベヤリング係合するベ ヤリング面を形成し、さらに、前記相対的に回転する表面に対して徐々に収束す る関係を形成する構造を有し、前記相対的に回転する表面の回転に応じて前記ベ ヤリング面と前記ロータリーシャフトの間に潤滑剤フィルムの流体くさびを形成 する請求項11記載のロータリーシール。 18. (a)前記弾性材料から形成された円形本体が予め決められた弾性係数 を有し、 (b)前記弾性材料から形成された円形本体から軸方向に延びる円形の小係数の 本体部分が延び、この本体部分が前記弾性材料から形成された円形本体に比べて 小さい弾性係数を有し、 (c)前記弾性を有する少なくとも一つの突起部が前記小係数の本体部分によっ て支持されるとともにこの本体部分から軸方向に延びている請求項11記載のロ ータリーシール。 19. 第1及び第2の離間されたシール溝壁と周辺のシール溝壁とによって限 定されたハウジングの円形のシール溝の中に受容可能に設定され、このハウジン グとハウジング内部の相対的に回転する表面とのシールを行うためのゆがみ及び ねじれに対して耐久性を有するロータリーシールであって、 (a)弾性材料から形成された円形本体と、 (b)前記弾性材料から形成された円形本体から半径方向に延びる少なくとも一 つの円形の動的シーリング突起部と、 (c)複数のベヤリング部材と を有し、前記円形本体が前記ハウジングの前記シール溝の中に受容可能に設定 されるとともに第1及び第2の軸方向端部を形成し、前記動的シーリング突起部 が前記相対的に回転する表面とシール係合し、前記ベヤリング部材が前記弾性材 料から形成された円形本体から半径方向に突出して前記相対的に回転する表面と ベヤリング係合するとともに相互に離間されているロータリーシール。 20. 前記ハウジングがその内部に潤滑剤チャンバを形成し、この潤滑剤チャ ンバに前記相対的に回転する表面が曝され、さらに、前記ハウジングが汚染物質 を含んでいる周囲環境の中に配置可能に設定され、前記ロータリーシールが前記 潤滑剤チャンバと前記周囲環境の間にシールを形成することができるように設定 され、前記動的シーリング突起部が、 (a)円形のシーリングリップと、 (b)軸方向に変動する波状の流体力学的インレット構造と、 (c)鋭いエッジの円形の排除構造と、 を有し、前記シーリングリップが前記弾性シーリング材料から形成された円形本 体と一体化されるとともにそこから半径方向に突出して前記相対的に回転する表 面とシール係合する周辺シーリング面を形成し、前記流体力学的インレット構造 が前記円形のシーリングリップの一方の軸方向端部によって限定されるとともに 前記潤滑剤チャンバに曝され、前記相対的に回転する表面の回転に応じて前記周 辺シーリング面と前記相対的に回転する表面との間に潤滑剤フィルムの流体くさ びを形成し、前記排除構造が前記円形のシーリングリップの他方の軸方向端部に よって限定されるとともに前記周囲環境に曝され、前記周辺シーリング面と前記 相対的に回転する表面との界面での周囲環境との接触を排除している請求項19 記載のロータリーシール。 21. 弾性を有する少なくとも一つの突起部がさらに設けられ、この突起部が 前記第1の軸方向端部から軸方向に延びて前記第1のシール溝壁と係合するとと もに前記第2の軸方向端部を前記第2のシール溝壁と係合した状態に維持するこ とによって前記シール溝内における前記ロータリーシールのゆがみを防止してい る請求項20記載のロータリーシール。 22. 前記弾性を有する少なくとも一つの突起部が環状構造を有し、前記第1 のシール溝表面に対して力伝達接触するように配置された環状表面を形成してい る請求項21記載のロータリーシール。 23. 前記弾性を有する少なくとも一つの軸方向の突起部が軸方向に延びる相 互に離間された複数の突起部であり、これらの突起部の各々が前記第1のシール 溝表面に対して力伝達係合可能に設定されている請求項21記載のロータリーシ ール。 24. 前記弾性材料から形成された円形本体の前記第1の端部表面から軸方向 に延びる相互に離間された複数の突起部がさらに設けられ、これらの突起部が前 記第1のシール溝表面に対して力伝達係合して前記弾性材料から形成された円形 本体の前記第2の端部表面を前記第2のシール溝表面に対して着座させた状態で 支持できるように設定され、前記相互に離間された複数の突起部の少なくともい くつかが半径方向にも延びて前記相対的に回転する表面とベヤリング係合するベ ヤリング面を形成し、さらに、前記相対的に回転する表面に対して徐々に収束す る関係を形成する構造を有し、前記相対的に回転する表面の回転に応じて前記ベ ヤリング面と前記ロータリーシャフトの間に潤滑剤フィルムの流体くさびを形成 する請求項19記載のロータリーシール。
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