JP2001065516A

JP2001065516A - クランプ

Info

Publication number: JP2001065516A
Application number: JP28190299A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Kondo; 武志近藤
Original assignee: Seiwa KK
Current assignee: Seiwa KK
Priority date: 1999-08-26
Filing date: 1999-08-26
Publication date: 2001-03-16

Abstract

(57)【要約】【課題】モップのハンドルやホースなど、棒体又は管
体の被クランプ物を、外径の大小に関わらずクランプす
る。【解決手段】基板１の上に対向して立設したピン４
に、先端を上にして基部３ｃを枢着された一対の挟着爪
３は、内壁３ａが対向する挟着爪側に凸の円弧状に形成
され、ピンには、挟着爪を対向する挟着爪側に押圧し
て、両内壁で被クランプ物を挟着可能に、ねじりばねが
設けられている。内壁が円弧状に形成されているため、
外径の異なる被クランプ物に広く対応でき、挟着爪の開
閉はねじりばねによるため、片手で容易、確実にクラン
プできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、モップ、はた
き、箒などのハンドルや電気掃除機のホースなど、棒体
や管体などの被クランプ物を、上下方向にして着脱自在
にクランプするための器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、モップのハンドルを、壁や清掃
用具を載せたワゴンに着脱自在に固定するクランプに
は、種々のものが市販されている。これら従来のクラン
プは、いずれもできるだけ着脱が容易で、かつ確実にク
ランプできるよう工夫されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
のクランプの共通する欠点は、ハンドルの外径に適応で
きる範囲が極めて限られていて、例えばモップのハンド
ルをクランプできるものは、モップのハンドルより小さ
い外径のはたきのハンドルは、クランプできない不便が
あった。

【０００４】この発明が解決しようとする課題は、小径
の物から大径のものまで、広く外径の違いに適応できる
ようにすることにある。さらに、片手で容易、かつ確実
に着脱できるようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の特徴は以下の
点にある。即ち、棒体又は管体の被クランプ物を上下方
向にしてクランプするもので、基板の上に対向して立設
したピンに、それぞれ先端を上にして基部を枢着された
一対の挟着爪は、他方の挟着爪に面する内壁が、対向す
る挟着爪側に凸の円弧状にそれぞれ形成されている。そ
して、ピンには、挟着爪を対向する挟着爪側に押圧し
て、両内壁で被クランプ物を挟着可能に、ねじりばねが
それぞれ設けられていることにある。

【０００６】

【発明の実施の形態】１はステンレス板などの金属板
製、又は硬質プラスチック板製の基板で、断面が下に開
口するコ字状の板の両脚の端部を、外側に屈曲した形状
に形成されている。２は、取付孔で基板１の四角などに
貫設されている。この基板は、取付孔に挿入したビス、
ボルトなどで、壁面や清掃用具を載せたワゴンの側部
に、後述の挟着爪の先端をうえに基部を下にした状態で
固定される。

【０００７】３は一対の挟着爪で、摩擦係数の大きく、
かつ弾力性に富むゴムを材質としており、他方の挟着爪
に面する内壁３ａと、内壁３ａの外側の外壁３ｂとは、
ともに対向する挟着爪側に凸の円弧状に形成されてお
り、基板１に立設したピン４で基部３ｃをそれぞれ枢着
されている。従って、一対の挟着爪３は、先端を上に基
部３ｃを下にして、基板１に回動自在に取付けられてい
る。

【０００８】３ｄは空隙で、基部３ｃに設けられてい
る。図３及び図４で示すように、両挟着爪３の先端前部
（図３、図４では先端の右側）は突出して、突起３ｅを
形成する。又、基部３ｃの後端には、窓３ｆが開口され
ている。さらに、挟着爪３の内壁３ａには、図４で示す
ような多数の溝３ｇが、上下方向と直交する方向、即ち
左右方向に凹設されている。

【０００９】５はピン４に外周に設けられたねじりバネ
で、その一端は基板１に貫設された小孔に係止され、他
端は空隙３ｄの内壁を圧接して、それぞれピン４を軸と
して、挟着爪３を常時対向する挟着爪側に押圧してい
る。従って、一対の挟着爪３はクランプしていないとき
は、図１、図２のように、互いに対向する挟着爪を押圧
して、内壁３ａの先端が接して閉じた状態にある。な
お、前記窓３ｆは、挟着爪３が回動するとき、基板１に
係止したねじりばねの一端が、挟着爪３と干渉するのを
防止するものである。

【００１０】そこで、図５で示すように、被クランプ
物、例えばモップのハンドル１１を下から両挟着爪３の
間に差し込むと、ねじりばね５の押圧力に抗して、挟着
爪３はピン４を軸として、それぞれ互いに外側へ回動す
る。そして、ハンドル１１を停止させると、両挟着爪３
はねじりばね４の押圧力で、ハンドル１１をクランプす
る。反対にハンドル１１を下に引っ張ると、容易にハン
ドル１１を抜き取ることができ、挟着爪３はねじりばね
により図１、図２の状態に復帰する。

【００１１】なお、挟着爪３の突起３ｄには、図３に示
すように、はたきのハンドル１１の吊り紐１２や、塵取
りの吊り紐などを引っかけて、はたきや塵取りを吊るこ
とができる。図示例にかえて、突起３ｄを挟着爪３の前
壁から手前に突設することも可能であるが、突起を前壁
に設けると服などに引っ掛かるおそれがあるため、図示
例のようにするのがよい。

【００１２】

【発明の効果】内壁が対向する挟着爪側に凸の円弧状に
形成されている挟着爪が開閉するため、外径の異なるハ
ンドルやホースに広く対応できる。又、挟着爪の開閉は
ねじりばねにより行うため、片手で容易にハンドルなど
の着脱が容易でしかも確実にできる。又、挟着爪の基部
の間隔が開いているため、下から被クランプ物を容易に
差し込むことができる。

【００１３】挟着爪が摩擦係数の大きいゴム製であり、
さらに、ハンドル等に接触する内壁に多数の溝を凹設す
ると、挟着したハンドルなどがクランプから外れない。
又、挟着爪がゴム製であるため、クランプ時にハンドル
などを傷つけるおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部欠截正面図である。

【図２】平面図である。

【図３】側面図である。

【図４】挟着爪の内壁の側面図である。

【図５】ハンドルをクランプしたときの正面図である。

【符号の説明】

１基板３挟着爪３ａ内壁４ピン５ねじりばね１１ハンドル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】棒体又は管体の被クランプ物を上下方向
にしてクランプするもので、基板の上に対向して立設し
たピンに、それぞれ先端を上にして基部を枢着された一
対の挟着爪は、他方の挟着爪に面する内壁が、対向する
挟着爪側に凸の円弧状にそれぞれ形成されているととも
に、ピンには、挟着爪を対向する挟着爪側に押圧して両
内壁で被クランプ物を挟着可能に、ねじりばねがそれぞ
れ設けられているクランプ。
【請求項２】内壁には、上下方向と直交する多数の溝
が凹設されている請求項１のクランプ。
【請求項３】挟着爪の先端には、ハンドルの吊り紐を
係止する突起が設けられている請求項１又は２のクラン
プ。