JP2001065468A - チューブポンプおよび記録装置 - Google Patents

チューブポンプおよび記録装置

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JP2001065468A
JP2001065468A JP23644899A JP23644899A JP2001065468A JP 2001065468 A JP2001065468 A JP 2001065468A JP 23644899 A JP23644899 A JP 23644899A JP 23644899 A JP23644899 A JP 23644899A JP 2001065468 A JP2001065468 A JP 2001065468A
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tube
pump
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Hiroyuki Saito
広行 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプコロのような押圧部材が弾性のチュー
ブをしごき始める時点、またはしごき終わる時点におい
て、その押圧部材が受ける衝撃を抑えて、衝撃音の発生
防止と駆動トルクの低減を実現することができるチュー
ブポンプ、およびそれを備えた記録装置を提供するこ
と。 【解決手段】 押圧部材としてのポンプコロM5018
の回転方向F1において、圧接ガイドとしてのポンプチ
ューブガイドM5022の前方側に、ポンプコロM50
18との間にて、ポンプチューブM5019内に気道を
残す程度にポンプチューブM5019を潰すことが可能
な導出ガイド部M5075を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性のチューブを
しごくことによって圧力を発生するチューブポンプ、お
よびそのチューブポンプを備えた記録装置に関するもの
である。
【0002】なお、本発明は、一般的なプリント装置の
ほか、複写機、通信システムを有するファクシミリ,プ
リント部を有するワードプロセッサ等の装置、さらに
は、各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録
装置に適用することができる。
【0003】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像を
記録するように構成されている。
【0004】このような記録装置の内、インクジェット
式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段
としての記録ヘッドから、記録媒体にインクを吐出して
記録を行う。このインクジェット記録装置は、次のよう
な利点がある。すなわち、記録ヘッドのコンパクト化が
容易であり、高精細な画像を高速記録することができ、
特別な処理を要することなく普通紙に記録することがで
き、ランニングコストが低い。また、ノンインパクト方
式であるために騒音が小さく、しかも多色のインクを使
用してカラー画像を記録することが容易である。また、
記録紙の紙幅方向に多数のノズルが配列されたラインタ
イプの記録ヘッドを用いたライン型のインクジェット記
録装置によれば、記録の一層の高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等により、高密度の液路配置(ノズル配
置)が実現できるため、一層のコンパクト化を図ること
ができる。
【0006】インクジェット記録装置は、電気信号に応
じて、ノズルからインクを吐出することにより、記録媒
体上に画像を記録する。そのノズルは、その内部への空
気の侵入、乾燥によるインクの増粘等のために、電気信
号に応じたインク滴の吐出ができなくなることがある。
このようなインクの不吐出状態からノズルを回復させる
ための方法としては、吸引手段によって、画像の記録に
寄与しないインクをノズルの先端から吸引排出する方法
(吸引回復)がある。その吸引手段における圧力の発生
手段の1つとして、チューブポンプが多く用いられてい
る。
【0007】図26、図27、および図28は、従来の
チューブポンプM5100′の説明図である。
【0008】チューブポンプM5100′において、M
5019は弾性のポンプチューブ、M5022はポンプ
チューブガイドである。ポンプチューブガイドM502
2は、ポンプ中心軸M5076を中心とする180度以
上の範囲に延在する半円筒形の内壁を有し、その内壁に
沿うようにポンプチューブM5019が配される。M5
021は、ポンプ中心軸M5076に回転可能に支持さ
れるポンプコロガイドであり、その上には、ポンプ中心
軸M5076を中心とする180度の角度位相差をもっ
て、2つのポンプコロホルダーM5020が回転軸M5
020aによって回転可能に保持されている。図26お
よび図27においては、一方のポンプコロホルダーM5
020の回転軸M5020aのみが現されている。各ポ
ンプコロホルダーM5020には、ポンプコロM501
8を自転自在かつ移動自在にガイドする移動溝M502
0bが設けられている。ポンプコロM5018は、ポン
プチューブM5019に圧接してしごくことによって、
そのポンプチューブM5019内に圧力を発生させる。
各ポンプコロホルダーM5020とポンプコロガイドM
5021との間には、ポンプコロM5018をポンプチ
ューブM5019に圧接させる役割をもつポンプコロ圧
接ばねM5025が備えられている。M5018aはポ
ンプコロM5018の軸、M5023はポンプチューブ
ジョイントである。
【0009】ポンプコロM5018は、ポンプコロガイ
ドM5021の回転方向に応じて、ポンプチューブM5
019に圧接したり、その圧接が解除されたりする。
【0010】すなわち、図26のように、ポンプコロガ
イドM5021が矢印F1方向に回転したとき、ポンプ
コロM5018は、コロダンパーM5016との対向位
置において、そのコロダンパーM5016からの付勢力
により移動溝M5020b内を矢印G1方向に移動す
る。これにより、ポンプコロM5018は、ポンプ中心
軸M5076との間の距離を比較的大きくして、ポンプ
チューブM5019に圧接する状態となる。そして、ポ
ンプコロM5018をポンプチューブM5019に圧接
させたまま、ポンプコロガイドM5021が矢印F1方
向に回転することにより、ポンプチューブガイドM50
22とポンプコロM5018との間にてポンプチューブ
M5019がしごかれて、その内部に圧力が発生する。
【0011】一方、図27のように、ポンプコロガイド
M5021が矢印F2方向に回転したときは、ポンプコ
ロM5018が移動溝M5020b内を矢印G2方向に
移動し、ポンプ中心軸M5076からの距離を比較的小
さくして、ポンプチューブM5019との圧接が解除さ
れる。そして、ポンプチューブM5019に対するポン
プコロM5018の圧接を解除させたまま、ポンプコロ
ガイドM5021が矢印F2方向に回転することによ
り、ポンプチューブガイドM5022とポンプコロM5
018との間にてポンプチューブM5019はしごかれ
ず、その内部に圧力は発生しない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチューブポンプM5100′には、次のよう
な問題があった。図28は、そのチューブポンプM51
00′の構成を簡略化した説明図であり、コロダンパー
M5016の配備数や形状等は一部変更して現されてい
る。
【0013】(1)チューブガイドM5022の内壁が
円弧状から直線状に変化する部位(以下、「変化点の部
位」という)の近傍には、図28中の2点鎖線のよう
に、コロダンパーM5021′を備える必要がある。図
28中の2点鎖線のようなコロダンパーM5021′を
備えない場合には、変化点の部位において、ポンプコロ
M5018がポンプチューブM5019からの反発力を
受けて、それがポンプコロホルダーM5020の移動溝
M5020b内を急激に移動するために、衝撃音を発生
してしまう。また、図28中左側のポンプコロM501
8のように、矢印F1方向から同図中左側の変化点の部
位に入るポンプコロM5018、つまりポンプチューブ
M5019に対する圧接開始位置に入るポンプコロM5
018に関しては、そのポンプコロM5018を移動溝
M5020b内のポンプチューブ圧接位置に移動させる
コロダンパーM5021の能力を超えて、ポンプチュー
ブM5019の反発力が大きくなった場合に、そのポン
プコロM5018がポンプ圧接位置に移動しないままポ
ンプチューブM5019の圧接開始位置に入って、圧力
の未発生を起こすおそれがある。
【0014】しかし、このような変化点の部位には、ポ
ンプチューブM5019が位置するために、必要とされ
るコロダンパーM5021′を配備することができな
い。
【0015】(2)また、チューブガイドM5022の
形状は、駆動トルクの低減のために半円形が望ましい。
しかし、図28中の下側に多くのコロダンパーM502
1を備える必要性から、チューブガイドM5022の形
状が制約されてしまう。
【0016】本発明の目的は、ポンプコロのような押圧
部材が弾性のチューブをしごき始める時点、またはしご
き終わる時点において、その押圧部材が受ける衝撃を抑
えて、衝撃音の発生防止と駆動トルクの低減を実現する
ことができるチューブポンプ、およびそれを備えた記録
装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のチューブポンプ
は、円弧状の圧接ガイドに沿って配備された弾性のチュ
ーブと、前記圧接ガイドに略沿う軌跡を描いて回転する
押圧部材を含み、前記押圧部材が前記圧接ガイドとの間
にて前記チューブをしごくことにより、前記チューブ内
に圧力を発生させるチューブポンプにおいて、前記押圧
部材の回転方向における前記圧接ガイドの前方側または
後方側の位置の少なくとも一方に、前記押圧部材との間
にて、前記チューブ内に気道を残す程度に該チューブを
潰すことが可能なガイド部を設け、前記ガイド部は、前
記チューブを前記押圧部材の回転方向に略沿ってガイド
する円弧状の面を有することを特徴とする。
【0018】本発明の記録装置は、インクを吐出可能な
記録ヘッドを用いて被記録媒体に画像の記録が可能であ
り、前記記録ヘッドから画像の記録に寄与しないインク
を排出させるために前記記録ヘッドに圧力を作用させる
回復手段を備えた記録装置において、前記回復手段が導
入する圧力の供給源として、上記のチューブポンプを備
えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の記
録装置に係る実施形態を説明する。
【0020】なお、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も
言うものとする。
【0021】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものと
する。
【0022】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきもので、プリント媒体上に付与されることに
よって、画像、模様、パターン等の形成またはプリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えばプリント媒体
に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供
され得る液体を言うものとする。
【0023】以下に説明する実施形態では、インクジェ
ット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙
げ説明する。
【0024】『基本構成』まず、図1から図18に基づ
いて、そのプリンタの基本構成について説明する。
【0025】[装置本体]図1及び図2にインクジェッ
ト記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1に
おいて、この実施形態におけるプリンタの外殻をなす装
置本体M1000は、下ケースM1001、上ケースM
1002、アクセスカバーM1003及び排紙トレイM
1004の外装部材と、その外装部材内に収納されたシ
ャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0026】前記シャーシM3019は、所定の剛性を
有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置
の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものと
なっている。また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の略下半部を、上ケースM1002は装置本
体M1000の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケ
ースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収
納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面
部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0027】さらに、前記排紙トレイM1004はその
一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、そ
の回転によって下ケースM1001の前面部に形成され
る前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排紙トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すこととにより、用紙の支
持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになってい
る。
【0028】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0029】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、ブザーE0
021(図15)をならすことによりプリンタのトラブ
ル等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有す
る。なお、トラブル等が解決した場合には、レジューム
キーE0019を押下することによって記録が再開され
るようになっている。
【0030】[記録動作機構]次に、上記プリンタの装
置本体M1000に収納、保持される本実施形態におけ
る記録動作機構について説明する。
【0031】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所望の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録
シートPに所望の記録を行なう記録部M4000と、前
記記録部M4000等に対する回復処理を行う回復部
(M5000)とから構成されている。
【0032】次に、各機構部の構成を説明する。
【0033】(自動給送部)まず、図2及び図3に基づ
き自動給送部M3022を説明する。
【0034】本実施形態における自動給送部M3022
は、水平面に対して約30°〜60°の角度を持って積
載された記録シートPを水平な状態で送り出し、不図示
の給送口から略水平な状態を維持しつつ本体内へと記録
シートを排出するものとなっている。
【0035】すなわち、自動給送部M3022には、給
送ローラM3026、可動サイドガイドM3024、圧
板M3025、ASFベースM3023、分離シートM
3027、不図示の分離爪等が備えられている。このう
ち前記ASFベースM3023は、自動給送部M302
2の略外殻をなすものであり、前記装置本体の背面側に
設けられている。また、ASFの前面側には、記録シー
トPを支持する圧板M3025が水平面に対し約30°
〜60°の角度をなすよう取り付けられると共に、記録
シートPの両端部を案内する一対のシートガイドM30
24a及びM3024bが突設されており、一方のシー
トガイドM3024bは水平移動可能となっており、記
録シートの水平方向のサイズ(幅)に対応し得るように
なっている。
【0036】また、ASFベースM3023の左右両側
面には、不図示の伝達ギアを介してPGモータに連動す
る駆動軸M3026aが回動可能に支持されており、そ
の駆動軸M3026aには異形の周面形状をなす給紙ロ
ーラが複数個固定されている。そして、前記圧板M30
25上に積載された記録シートPは、PGモータE00
03(図15)の駆動に連動して給送ローラM3026
が回転することにより、前記分離シートM3027およ
び前記分離爪の分離作用によって積載された記録シート
Pの中の最上位の記録シートを順次1枚ずつ分離して送
り出し、搬送部M3029へと搬送するようになってい
る。なお、圧板M3025の下端部はASFベースM3
023との間に介在させた圧板ばねM3028によって
弾性的に支持されているため、給送ローラと記録シート
との圧接力を記録シートPの積載枚数に拘わりなく一定
に保ち得るようになっている。
【0037】また、自動給送部M3022から搬送部M
3029に至る記録シートPの搬送経路内には、PEレ
バーばねM3021によって図3中時計方向へと付勢さ
れたPEレバーM3020が、装置本体M1000に固
定された所定の剛性を有する金属製の板状部材からなる
シャーシM3019に軸着されており、自動給送部M3
022から分離搬送された記録シートPが前記通路を通
過し、その一端部が前記レバーをその一端部を押圧して
回転させることにより、不図示のPEセンサが前記PE
レバーM3020の回転を検知し、記録シートPが搬送
経路内に侵入したことを検知するようになっている。そ
して、前記記録シートPの搬送経路内への進入が検知さ
れた後、記録シートPの予め決められた距離の下流側へ
の搬送が、前記給送ローラM3026によって進められ
る。この前記給送ローラM3026による搬送動作は、
後述の搬送部に設けられた停止状態にあるLFローラM
3001とピンチローラM3014のニップ部とに前記
記録シートPの先端部が当接した後、前記記録シートP
が約3mmループした状態で停止する。
【0038】(搬送部)搬送部M3029は、前記LF
ローラM3001、ピンチローラM3014、及びプラ
テンM2001等を備えており、前記LFローラM30
01は、前記シャーシM3019等によって回動自在に
支持された駆動軸に固定されており、その一端部には、
図4に示すようにLFギアカバーM3002が装着さ
れ、これによって駆動軸M3001aに固定されるLF
ギアM3003と、このLFギアM3003に噛合する
LF中間ギアM3012の小ギアM3012a(図2参
照)とを同時に保護できる構成になっている。そして、
前記LF中間ギアM3012は、後述のLFモータE0
002の駆動軸に設けられた駆動ギアに連動しており、
このモータの駆動力によって回転するようになってい
る。
【0039】また、前記ピンチローラM3014は、シ
ャーシM3019に回動自在に支持されるピンチローラ
ホルダM3015の先端部に軸着されており、ピンチロ
ーラホルダM3015を付勢する巻きばね状のピンチロ
ーラばねM3016によって前記LFローラM3001
に圧接しており、前記LFローラM3001の回転する
とこれに従動して回転し、前述のようにループ状に停止
している記録シートPをLFローラM3001との間で
挟持しつつ前方へと搬送させるものとなっている。
【0040】また、前記ピンチローラM3014の回転
中心は、前記LFローラM3001の回転中心より約2
mm搬送方向下流側にオフセットして設けられているた
め、前記LFローラM3001とピンチローラM301
4とにより搬送される記録シートPは、図3中右斜め下
方に向かって搬送されることになり、記録シートPは、
前記プラテンM2001の記録シート支持面M2001
a(図5)に沿って搬送される。
【0041】このように構成された搬送部においては、
自動給送部M3022の給紙ローラM3026による搬
送動作が停止した後、一定時間が経過するとLFモータ
E0002の駆動が開始され、前記LFモータE000
2の駆動がLF中間ギアM3012およびLFギアM3
003を介してLFローラM3001に伝達され、LF
ローラM3001とピンチローラM3014のニップ部
とに先端部が当接している前記記録シートPが、前記L
FローラM3001の回転によって前記プラテンM20
01上の記録開始位置まで搬送される。
【0042】この時、前記給送ローラM3026は前記
LFローラM3001と同時に再び回転を開始するた
め、前記記録シートPは、所定時間給送ローラM302
6とLFローラM3001との協動により下流側へと搬
送されることとなる。記録ヘッドカートリッジH100
0は、シャーシM3019によってその両端部が固定さ
れるキャリッジ軸M4012に沿って記録シートPの搬
送方向と直交する方向(走査方向)へと往復移動するキ
ャリッジM4001と共に移動し、記録開始位置に待機
している前記記録シートPにインクを吐出して所定の画
像情報に基づいたインク像を記録する。
【0043】そして、前記インク像の記録の後、前記L
FローラM3001の回転による所定量の搬送、例えば
5.42mm搬送という行単位での前記記録シートPの
搬送を行い、その搬送動作終了後に、前記キャリッジM
4001がキャリッジ軸M4012に沿って主走査を行
う、という動作が繰り返し実行され、プラテンM200
1上に位置する記録シートPに対してインク像の記録が
実施される。また、前記キャリッジ軸M4012は、一
端が紙間調整レバーM2015を介して紙間調整板(図
示せず)に、他端がキャリッジ軸カムM2011を介し
て他方の紙間調整板M2012に、キャリッジ軸ばねM
2014を介して付勢された状態で装着されており、前
記紙間調整板M2012および不図示の紙間調整板は、
それぞれ記録ヘッドカートリッジH1000の吐出面と
前記プラテンM2001の記録支持面M2001aとの
距離間隔が適切なものになるように調整されて、シャー
シM3019に固定されている。
【0044】さらに、前記紙間調整レバーM2015
は、不図示の紙間レバーばねの作用により、図1に示す
上端位置と不図示の下端位置との2つの停止位置へと選
択的に設定することが可能であり、下端位置に移動させ
た場合には、キャリッジM4001が前記プラテンM2
001から約0.6mm待避するため、記録シートPが
封筒のように厚い場合には、予め前記紙間調整レバーM
2015を前記下端位置に移動させさせておき、前記自
動給紙部M3022による給紙動作を開始させる。
【0045】また、前記紙間調整レバーM2015が下
端位置に移動している場合は、GAPセンサE0008
(図15参照)がその状態を検知しているため、記録シ
ートPに対して、自動給紙部M3022による給紙動作
が開始される時に、前記紙間調整レバーM2015の位
置設定が適正であるか否かを判断し、不適切な状態を検
知した場合には、メッセージの表示あるいはブザーの作
動などによって警告を発し、不適切な状態で記録動作が
実行されるのを未然に防止するようになっている。
【0046】[排紙部]次に図3に基づき前記排紙部M
3030を説明する。
【0047】図3に示すように、排出部M3030は、
排出ローラM2003、この排出ローラM2003に装
着され前記LFモータE0002の駆動を前記LF中間
ギアM3012を介して前記排出ローラM2003に伝
達する排出ギアM3013、拍車ステイM2006に装
着された第1の拍車ホルダM2007に取付けられた拍
車ばね軸M2009の付勢力により前記排出ローラM2
003に押圧され前記排出ローラM2003の回転に従
動回転し記録シートPを排出ローラM2003との間で
挟持しつつ搬送する第1の拍車M2004、及び記録シ
ートPの排出を補助する排紙トレイM1004等を備え
ている。
【0048】そして、この排紙部M3030へと搬送さ
れてきた記録シートPは、前記排出ローラM2003と
前記第1の拍車M2004とによる搬送力を受けること
となるが、前記第1の拍車M2004の回転中心は、前
記排出ローラM2003の回転中心より約2mm搬送方
向上流側にオフセットして設定されているため、前記排
出ローラM2003と前記第1の拍車M2004とによ
り搬送される記録シートPは、前記プラテンM2001
の記録シート支持面M2001aとの間に隙間を生じる
ことなく軽く接触するため、記録シートは適正かつスム
ーズに搬送される。
【0049】さらに、前記排出ローラM2003と前記
第1の拍車M2004による搬送速度と、前記LFロー
ラM3001と前記ピンチローラM3014とによる搬
送速度はほぼ同等の速度であるが、記録シートPが弛む
ことをさらに防止するため、前記排出ローラM2003
と前記第1の拍車M2004とによる搬送速度の方が若
干早くなるよう構成されている。
【0050】さらに、前記拍車ステイM2006には、
前記第1の拍車M2004の下流側の一部に第2の拍車
ホルダM2008に装着された第2の拍車M2005が
保持されており、記録シートPが前記拍車ステイM20
06に摺擦してしまうことを防止している。
【0051】前記記録シートPへのインク像の記録が終
了し、前記LFローラM3001とピンチローラM30
14の間から前記記録シートPの後端が抜脱すると、前
記排出ローラM2003と前記第1の拍車M2004の
みによる記録シートPの搬送が行われ、前記記録シート
Pの排出は完了する。
【0052】(記録部)次に前記記録部M4000を説
明する。
【0053】前記キャリッジ軸M4021によって移動
可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリ
ッジM4001に着脱可能に搭載されるヘッドカートリ
ッジH1000とからなる。
【0054】記録ヘッドカートリッジ まず、前記ヘッドカートリッジについて図6〜8に基づ
き説明する。
【0055】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図6に示すようにインクを貯留する
インクタンクH1900と、このインクタンクH190
0から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから
吐出させる記録ヘッドH1001とを有し、前記記録ヘ
ッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対
して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式
を採るものとなっている。
【0056】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色独立のインクタンクが用意されており、図7に示
すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着
脱自在となっている。
【0057】そして,前記記録ヘッドH1001は、図
8の分解斜視図に示すように、記録素子基板H110
0、第1のプレートH1200、電気配線基板H130
0、第2のプレートH1400、タンクホルダーH15
00、流路形成部材H1600、フィルターH170
0、シールゴムH1800から構成されている。
【0058】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAI等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソ技術に
より形成されると共に、複数のインク流路にインクを供
給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成
されている。また、前記記録素子基板H1100は第1
のプレートH1200に接着固定されており、ここに
は、前記記録素子基板H1100にインクを供給するた
めのインク供給口H1201が形成されている。さら
に、第1のプレートH1200には、開口部を有する第
2のプレートH1400が接着固定されており、この第
2のプレートH1400は、電気配線基板H1300と
記録素子基板H1100とが電気的に接続されるよう電
気配線基板H1300を保持している。この電気配線基
板H1300は、前記記録素子基板H1100にインク
を吐出するための電気信号を印加するものであり、記録
素子基板H1100に対応する電気配線と、この電気配
線端部に位置し本体からの電気信号を受け取るための外
部信号入力端子H1301とを有しており、前記外部信
号入力端子H1301は、後述のタンクホルダーH15
00の背面側に位置決め固定されている。
【0059】一方、前記インクタンクH1900を着脱
可能に保持するタンクホルダーH1500には、流路形
成部材H1600が超音波溶着され、インクタンクH1
900から第1のプレートH1200に亘るインク流路
H1501を形成している。また、インクタンクH19
00と係合するインク流路H1501のインクタンク側
端部には、フィルターH1700が設けられており、外
部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。ま
た、インクタンクH1900との係合部にはシールゴム
H1800が装着され、前記係合部からのインクの蒸発
を防止し得るようになっている。
【0060】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0061】(キャリッジ)次に、図2及び図9、図1
0に基づき前記キャリッジM4001を説明する。
【0062】各図に示すように、キャリッジM4001
には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH10
01をキャリッジM4001の装着位置に案内するため
のキャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH100
1のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH1
001を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘ
ッドセットレバーM4007とが設けられている。すな
わち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM4
001の上部にヘッドセットレバー軸M4008に対し
て回動可能に設けられると共に、記録ヘッドH1001
との係合部には不図示のヘッドセットプレートがばねを
介して備えられ、このばね力によって記録ヘッド100
1を押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成
となっている。
【0063】またキャリッジM4001の記録ヘッドH
1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプ
リントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)E0
011が設けられ、コンタクトFPC E0011上の
コンタクト部E0011aと記録ヘッドH1001に設
けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301
とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記
録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るよう
になっている。
【0064】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部E0011aとキャリッジM4001との間
には不図示のゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性
部材の弾性力とヘッドセットレバーばねによる押圧力と
によってコンタクト部E0011aとキャリッジM40
01との確実な接触を可能とするようになっている。さ
らに前記コンタクトFPC E0011はキャリッジM
4001の両側面部に引き出され、図9及び図10に示
すように一対のFPC押さえM4003、M4006に
よって両部端部がキャリッジM4001の両側面部に挟
持、固定され、キャリッジM4001の背面に搭載され
たキャリッジ基板E0013に接続されている(図10
参照)。
【0065】また、図10に示すようにキャリッジ基板
E0013はシャーシM3019に設けられている後述
のメイン基板E0014(図15参照)とキャリッジフ
レキシブルフラットケーブル(キャリッジFFC)E0
012により電気的に接続されている。また、図10に
示すようにキャリッジFFC E0014の一方の端部
とキャリッジ基板E0013との接合部には一組の押さ
え部材であるフレキシブルフラットケーブル押さえ2
(FFC押さえ2)M4015及びFFC押さえ2aM
4016が設けられ、キャリッジFFC E0014が
キャリッジ基板E0013(図15参照)に固定的に設
けられると共に、キャリッジFFC E0012等から
放射される電磁波を遮断するためのフェライトコアM4
017が設けられた構成となっている。
【0066】また、キャリッジFFC E0012の他
方の端部は、シャーシM3019(図2)にFFC押さ
えM4028(図2)によって固定されると共に、シャ
ーシM3019に設けられた不図示の穴を介してシャー
シM3019の背面側に導出され、前記メイン基板E0
014(図15)に接続されている。
【0067】図10に示すようにキャリッジ基板E00
13にはエンコーダセンサE0004が設けられ、シャ
ーシM3019の両側面の間にキャリッジ軸M4012
と平行に張架されたエンコーダスケールE0005上の
情報を検出することにより、キャリッジM4001の位
置や走査速度等を検出できるようになっている。この実
施形態の場合、エンコーダセンサE0004は光学式の
透過型センサであり、エンコーダスケールE0005は
ポリエステル等の樹脂製のフィルム上に写真製版などの
手法によって、エンコーダセンサからの検出光を遮断す
る遮光部と検出光が透過する透光部とを所定のピッチで
交互に印刷したものとなっている。
【0068】従って、キャリッジ軸M4012に沿って
移動するキャリッジM4001の位置は、キャリッジM
4001の走査軌道上の端部に設けられたシャーシM3
019の一方の側板にキャリッジを突き当て、その突き
当て位置を基準とし、その後キャリッジM4001の走
査に伴ないエンコーダセンサE0004によるエンコー
ダスケールE0005に形成されたパターン数を計数す
ることにより随時検出し得るようになっている。
【0069】またキャリッジM4001はシャーシM3
019の両側面の間に架設されたキャリッジ軸M401
2とキャリッジレールM4013とに案内されて走査さ
れるように構成され、キャリッジ軸M4012の軸受け
部には焼結製の金属等にオイル等の潤滑剤を含浸させて
なる一対のキャリッジ軸受けM4029がインサート成
形等の方法により一体的に形成されている。さらにキャ
リッジM4001のキャリッジレールM4013との当
接部には、摺動性や耐摩耗性に優れた樹脂等によって当
接部材であるキャリッジスライダ(CRスライダ)M4
014が設けられ、前述のCR軸受けM4029と共に
キャリッジM4001の潤滑な走査を可能とするよう構
成されている。
【0070】また、キャリッジM4001は、アイドラ
プーリM4020(図2)とキャリッジモータプーリM
4024(図2)との間にキャリッジ軸と略平行に張架
されたキャリッジベルトM4018に固定されており、
キャリッジモータE0001(図15)の駆動によって
キャリッジモータプーリM4024を移動させ、キャリ
ッジベルトM4018を往動方向または復動方向へと移
動させることにより、キャリッジM4001をキャリッ
ジ軸M4012に沿って走査させ得るようになってい
る。また、前記キャリッジモータプーリM4024は、
シャーシによって定位置に保持されているが、アイドラ
プーリM4020は、プーリホルダM4021と共にシ
ャーシM3019に対して移動可能に保持され、前記モ
ータプーリM4024から離間する方向へとばねによっ
て付勢されているため、両プーリM4020からM40
24に亘って架け渡されたキャリッジベルトM4018
には、常に適度な張力が付与され、弛みのない良好な架
設状態が維持されるようになっている。なお、キャリッ
ジベルトM4018とキャリッジM4001との取付部
分には、キャリッジベルト止めM4019が設けられて
おり、これによってキャリッジM4001との取り付け
を確実に行い得るようになっている。
【0071】また、拍車ステイM2006のキャリッジ
M4001の走査軌道上には、キャリッジM4001に
装着された記録ヘッドカートリッジH1000のインク
タンクH1900に貯留されているインクの残量を検出
するため、インクタンクH1900に対向露出してイン
クエンドセンサE0006(図2)が備えられている。
このインクエンドセンサE0006はインクエンドセン
サホルダーM4026によって保持されると共に、セン
サの誤動作などを防止するため金属板等を備えたインク
エンドセンサカバーM4027内に収納され、外部から
のノイズを遮断し得るようになっている。
【0072】(回復部)次に図11及び図12用いて、
記録ヘッドカートリッジH1000に対しての回復処理
を行う回復部の説明を行う。
【0073】この実施形態における回復部は、装置本体
M1000に対し、独立して着脱を可能とする回復系ユ
ニットM5000によって構成されており、この回復系
ユニットM5000は、記録ヘッドH1001の記録素
子基板H1100に付着した異物を除去するためのクリ
ーニング手段やインクタンクH1900から記録ヘッド
H1001の記録素子基板1100に至るインクの流路
(H1501からH1501及びH1600を経てH1
400に至る流路)の正常化を図るための回復手段等を
備える。
【0074】図11及び図12において、E0003は
PGモータであり、後述するキャップM5001、ポン
プM5100、ワイパーブレードM5011、M501
2−1、M5012−2及び自動給送部M3022を駆
動するための駆動源として機能する。このPGモータE
0003ではモータ軸の両側部から駆動力を取り出して
おり、一側部は後述する駆動切換手段を介してポンプM
5100または前述の自動給送部M3022を駆動し、
他側部はワンウェイクラッチM5041を介してPGモ
ータE0003が特定の回転方向(以下、この回転方向
を正転方向とし反対方向を逆転方向とする。)へと回転
する時にのみ互いに連結されて連動するキャップM50
01とワイパーブレードM5011、M5012−1、
M5012−2を駆動する。従って、PGモータE00
03が逆転方向に回転している時にはワンウェイクラッ
チM5041が空転し駆動力が伝達されないため、キャ
ップM5001とワイパーブレードM5011、M50
12−1、M5012−2は駆動されない。
【0075】前記キャップM5001はゴム材からな
り、軸中心に回動可能なキャップレバーM5004に取
り付けられている。このキャップM5001は、ワンウ
ェイクラッチM5041、キャップ駆動伝達ギア列M5
110、キャップカム及びキャップレバーM5004を
介して矢印A方向(図12)に移動し、記録ヘッドH1
001の記録素子基板H1100に対して当接、離間可
能に構成されている。キャップM5001には、キャッ
プ吸収体M5002が設けられており、キャッピング時
に所定の間隔をもって記録素子基板H1100と対向す
るように配置されている。
【0076】このキャップ吸収体M5002を配置する
ことにより、吸引動作時に記録ヘッドカートリッジH1
000から出されたインクを受容することができ、さら
に後述する空吸引によりキャップM5001内のインク
を廃インク吸収体へと完全に排出させることが可能とな
る。そして、キャップM5001にはキャップチューブ
M5009とバルブチューブM5010の2本のチュー
ブが接続されており、キャップチューブM5009は後
述するポンプM5100のポンプチューブM5019
に、バルブチューブM5010は後述するバルブゴムM
5036にそれぞれ接続されている。
【0077】また、M5011、M5012−1、M5
012−2はゴム等の可撓性部材からなるワイパーブレ
ードであり、その端縁部が上方へ向けて突出するように
ブレードホルダM5013に立設されている。また、前
記ブレードホルダM5013には、リードスクリューM
5031が挿通されると共に、このリードスクリューM
5031に形成された溝にブレードホルダM5013の
不図示の突起部が移動可能に嵌合している。このため、
前記ブレードホルダM5013がリードスクリューM5
031の回転に従って回転することにより、リードスク
リューM5031に沿って矢印B1、B2方向(図1
2)へと往復動し、これと共にワイパーブレードM50
11、M5012−1、M5012−2が記録ヘッドカ
ートリッジH1000の記録素子基板H1100を拭取
りクリーニングする。リードスクリューM5031はワ
ンウェイクラッチM5041及びワイパー駆動伝達ギア
列M5120を介してPGモータE0003に接続され
ている。
【0078】M5100はポンプチューブM5019を
ポンプコロ(後述の実施形態におけるポンプコロM50
18;以下、「ポンプコロM5018」ともいう)でしご
いて圧力を発生させるポンプである。このポンプは、前
記自動給送部M3022と本ポンプM5100とに駆動
力の伝達経路を切り換える駆動切換手段とポンプ駆動伝
達ギア列M5130とを介してPGモータE0003の
他側部に連結されている。また、詳細は省略するが、こ
のポンプM5100にはポンプチューブM5019をし
ごくポンプコロM5018のポンプチューブM5019
への圧接力を解除できる機構が設けられており、PGモ
ータE0003が正転方向に回転する時にはポンプコロ
M5018の圧接力が解除されてポンプチューブM50
19をしごかず、PGモータE0003が逆転方向に回
転する時にはポンプコロM5018の圧接力が作用しポ
ンプチューブM5019をしごくことができる構成とな
っている。また、ポンプチューブM5019の一端は前
記キャップチューブM5009を介してキャップM50
01に接続されている。
【0079】前記駆動切換手段は、振り子アームM50
26と切換レバーM5043とからなっている。振り子
アームM5026はPGモータE0003の回転方向に
従い矢印C1、C2方向(図11)に軸M5026aを
中心に回動可能に構成されている。また切り換えレバー
M5043は、キャリッジM4001の位置によって切
り換わるものとなっている。すなわち、キャリッジが回
復系ユニットM5000上方へと移動すると、切換レバ
ーM5043の一部はキャリッジM4001の一部と当
接し、キャリッジM4001の位置に従って切換レバー
M5043が矢印D1、D2方向(図11)へと移動
し、振り子アームM5026のロック穴M5026bと
切換レバーM5043のロックピンM5043aとが嵌
合し得るよう構成されている。
【0080】一方、前記バルブゴムM5036には、一
端部が前記キャップM5001に接続されたバルブチュ
ーブM5010の他端部が接続されている。また、この
バルブゴムM5036は、バルブカムM5035、バル
ブクラッチM5048及びバルブ駆動伝達ギア列M51
40を介して前記排紙ローラM2003(図5)に接続
され、排紙ローラM2003の回転に従って、軸M50
38aを中心に矢印E1、E2方向に回動可能なバルブ
レバーM5038が、バルブゴムM5036に対して当
接、離間可能に配置されている。このバルブレバーM5
038がバルブゴムM5036に当接している時がバル
ブ閉状態、離間している時がバルブ開状態となる。な
お、E0010はPGセンサであり、キャップM500
1の位置を検出するようになっている。
【0081】次に、上記構成を有する回復系ユニットM
5000の各動作を説明する。まず、自動給送部M30
22の駆動について説明する。キャリッジM4001が
切換レバーM5043に当接しない待避位置でPGモー
タE0003が逆転方向に回転すると、振り子駆動伝達
ギア列M5150を介して振り子アームM5026が矢
印C1方向(図11)に振られ、振り子アームM502
6上に取り付けられている切換出力ギアM5027がA
SF駆動伝達ギア列M5160の一端にあるASFギア
1M5064に噛合する。この状態でPGモータE00
03が逆転方向に回転し続けると、ASF駆動伝達ギア
列M5160を介して自動給送部M3022が駆動され
る。この時、キャップM5001とワイパーブレードM
5011、M5012−1、M5012−2には、ワン
ウェイクラッチM5041の空転により駆動力が伝達さ
れないため、ワイパーブレードは動作しない。
【0082】次にポンプM5100の吸引動作について
説明する。
【0083】キャリッジM4001が切換レバーM50
43に当接しない待避位置で、PGモータE0003が
正転方向に回転すると、振り子駆動伝達ギア列M515
0を介して振り子アームM5026が矢印C2方向に振
られ、振り子アームM5026上に取り付けられている
切換出力ギアM5027が、ポンプ駆動伝達ギア列M5
130の一端に位置するポンプギア1M5053に噛合
する。
【0084】この後、キャリッジM4001がキャッピ
ング位置(記録ヘッドカートリッジH1000の記録素
子基板H1100がキャップM5001と対向するキャ
リッジの位置)に移動すると、キャリッジM4001の
一部が切換レバーM5043の一部と当接し、切換レバ
ーM5043をD1方向へと移動させ、切換レバーM5
043のロックピンM5043aが振り子アームM50
26のロック穴M5026bに嵌合するため、振り子ア
ームM5026はポンプ側に接続された状態でロックさ
れる。
【0085】ここで、排出ローラM2003は逆転方向
に駆動され、バルブレバーM5038は矢印E1方向に
回転してバルブゴムM5036は開状態となる。この開
状態において、PGモータE0003は正転方向に回転
し、キャップM5001とワイパーブレードM501
1、M5012−1、M5012−2とを駆動しキャッ
ピング(キャップM5001が記録ヘッド1001の記
録素子基板1100に密着して当接し覆う動作)を行
う。この時、ポンプM5100は動作するが、ポンプコ
ロM5018のポンプチューブM5019に対する圧接
力は解除されているため、ポンプコロM5018はポン
プチューブM5019をしごかず、圧力は発生しない。
【0086】また、排紙ローラM2003が正転方向に
駆動され、バルブレバーM5038が矢印E2方向(図
12)へと回動すると、バルブゴムM5036は閉状態
となる。ここで、PGモータE0003が逆転方向に回
転しポンプコロM5018の圧接力によってポンプチュ
ーブM5019をしごくことにより、キャップチューブ
M5009及びキャップM5001を介して記録ヘッド
カートリッジH1000の記録素子基板H1100に負
圧を作用させ、該記録素子基板H1100上の吐出口か
ら記録に適さなくなったインクや泡等を強制的に吸引す
る。
【0087】この後、PGモータE0003が逆転方向
に回転しながら排紙ローラM2003を逆転方向に駆動
し、バルブレバーM5038を矢印E1方向(図12参
照)に回動するとバルブゴムM5036は開状態とな
る。その結果、ポンプチューブM5019、キャップチ
ューブM5009及びキャップM5001内の圧力は大
気圧となり、記録ヘッドカートリッジH1000の記録
素子基板1100におけるインク吐出口からの強制吸引
動作は停止し、同時にポンプチューブM5019、キャ
ップチューブM5009及びキャップM5001内に満
たされているインクが吸引され、ポンプチューブM50
19の他端から廃インク吸収体(不図示)へと排出され
る(以下、この動作を空吸引という)。ここで、PGモ
ータE0003が停止し、排紙ローラM2003が正転
方向に駆動し、バルブレバーM5038が矢印E2方向
(図12)に回動すると、バルブゴムM5306は閉状
態となり、以上で吸引動作は終了する。
【0088】次にワイピング動作について説明する。
【0089】ワイピング動作において、PGモータE0
003は、まず正転方向に回転し、ワイパーブレードM
5011、M5012−1、M5012−2がワイピン
グ開始位置(キャップM5001が記録ヘッドカートリ
ッジH1000から離間した状態でワイパーブレードM
5011、M5012−1、M5012−2が、記録ヘ
ッドカートリッジH1000より記録動作において上流
側にある位置)へと移動する。次いで、キャリッジM4
001はワイピング位置(ワイパーブレードM501
1、M5012−1、M5012−2が記録素子基板H
1100と対向する位置)へと移動する。この時、キャ
リッジM4001と切換レバーM5043とは当接して
おらず、振り子アームM5026はロックされていない
状態にある。
【0090】ここで、PGモータE0003が正転方向
に回転し、ワイパーブレードM5011、M5012−
1、M5012−2が矢印B1方向(図12)に移動し
ながら記録ヘッドカートリッジH1000の記録素子基
板H1100を拭取りクリーニングし、さらに記録ヘッ
ドカートリッジH1000の記録素子基板1100より
記録動作方向において下流側に設けられた不図示のワイ
パーブレードクリーニング手段により、前記記録素子基
板H1100の拭取りクリーニングを行い、ワイパーブ
レードに付着した汚れをクリーニングする。この時キャ
ップM5001は離間した状態に維持される。
【0091】ワイパーブレードがワイピング終了位置
(記録動作において下流側の終端位置)に到達したとこ
ろでPGモータが停止し、キャリッジM4001はワイ
ピング待避位置(ワイパーブレードM5011、M50
12−1、及びM5012−2の移動領域外)へと移動
する。この後、PGモータE0003は正転方向に回転
し、ワイパーブレードはワイピング終了位置へと移動す
る。なお、この時もキャップM5001は離間した状態
に維持され、以上によりワイピングは終了する。
【0092】次に予備吐出について説明する。
【0093】複数色のインクを吐出する記録ヘッドを用
いて前述の吸引動作やワイピング動作を行うと、インク
が混ざり合う問題が発生することがある。
【0094】例えば、吸引動作時には吸引によってイン
ク吐出口から吸い出されたインクが他の色のインク吐出
口へ侵入してしまったり、ワイピング動作時にはインク
吐出口周辺に付着している様々な色のインクをワイパー
により異なる色のインク吐出口へ押し込んでしまったり
することが原因であり、このような場合、次に記録を開
始したときに、最初の部分が変色(混色ともいう)とな
って画像が劣化してしまうおそれがある。
【0095】この混色を防止するために、記録する直前
に混色した分のインクを予め吐出しておくことを予備吐
出といい、本実施形態においては図11に示す通りキャ
ップM5001の近傍に予備吐出口M5045が配置さ
れており、記録直前に前記記録ヘッドの記録素子基板H
1100をその予備吐出口M5045に対向する位置へ
移動させて実行する。
【0096】なお、前記予備吐出口M5045は、予備
吐出吸収体M5046及び予備吐出カバーM5047に
より形成されており、予備吐出吸収体M5046は不図
示の廃インク吸収体につながっている。
【0097】[スキャナ]この実施形態におけるプリン
タは、記録ヘッドを図13に示すようなスキャナと交換
することで読取装置としても使用することができる。
【0098】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
と共に移動し、記録媒体に代えて給送された原稿画像を
副走査方向において読み取るようになっており、その読
み取り動作と原稿の給送動作とを交互に行うことによ
り、1枚の原稿画像情報を読み取るようになっている。
【0099】図13はこのスキャナM6000の概略構
成を示す図である。
【0100】図示のように、スキャナホルダM6001
は箱型形状となしており、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時、原稿面と対面する部分にはスキャナ読取レンズM
6006が設けられており、ここから原稿画像を読み取
るようになっている。スキャナ照明レンズM6005は
内部に不図示の光源を有し、その光源から発せられた光
が原稿へと照射される。
【0101】前記スキャナホルダM6001の底部に固
定されたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダ
M6001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けら
れたルーバー状の把持部によってキャリッジM4001
への着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM
6001の外形形状は記録ヘッドH1001と略同形状
であり、キャリッジM4001へは記録ヘッドカートリ
ッジH1000と同様の操作で着脱することができる。
【0102】また、スキャナホルダM6001には、前
記処理回路を有する基板が収納される一方、この基板に
接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出する
よう設けられており、キャリッジM4001へとスキャ
ナM6000を装着した際、前記スキャナコンタクトP
CB M6004がキャリッジM4001側のコンタク
トFPC E0011に接触し、前記基板を、前記キャ
リッジM4001を介して本体側の制御系に電気的に接
続させるようになっている。
【0103】[保管箱]図14は、前記記録ヘッドH1
001を保管するための保管箱M6100を示す図であ
る。
【0104】この保管箱M6100は、上方に開口部を
有する保管箱ベースM6101、この保管箱ベースM6
101に対しその開口部を開閉させるよう軸着した保管
箱カバーM6102、保管箱ベースM6101の底部に
固定した保管箱キャップM6103、及び前記保管箱カ
バーM6102の内側上面部に固定した板ばね状の保管
箱ばねM6104によって構成されている。
【0105】そして、上記構成を有する保管箱に記録ヘ
ッドを保管する場合には、ノズル部が前記保管箱キャッ
プに対向するよう記録ヘッドを前記保管箱ベースM61
01に挿入し、保管箱カバーM6102を閉じて保管箱
ベースM6101の係止部を前記保管箱カバーM610
2に係合させ、保管箱カバーM6102を閉塞状態に保
つ。この閉塞状態において、保管箱ばねM6104は記
録ヘッド1001を押圧するため、記録ヘッド1001
のノズル部分は保管箱キャップM6103によって密封
状態で覆われることとなる。従って、この保管箱によれ
ばノズルへの塵埃の付着やインクの蒸発を防止しつつ記
録ヘッドを保管することができるため、記録ヘッドを長
期に亘って良好な状態に保つことができる。
【0106】また、この記録ヘッドH1001を保管す
るための保管箱M6100は、スキャナM6000を保
管するためにも使用できる。但し、記録ヘッドH100
1のノズル部を保護する保管箱キャップM6103には
インクが付着しているため、これがスキャナに当接しな
いように、スキャナ読み取りレンズM6006及びスキ
ャナ照明レンズM6005の構成されている面は記録ヘ
ッドH1001のノズル位置面よりも保管箱キャップM
6103から離間する方向に向けて収納させる必要があ
る。
【0107】次に、本発明の実施形態における電気的回
路構成を説明する。図15は、この実施形態における電
気的回路の全体構成を概略的に示す図である。
【0108】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、前記
電源ユニットE0015は、メインPCB E0014
と接続され、各種駆動電源を供給するものとなってい
る。また、キャリッジ基板E0013は、キャリッジM
4001(図2)に搭載されたプリント基板ユニットで
あり、コンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッ
ドとの信号の授受を行うインターフェースとして機能す
る他、キャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダ
センサE0004から出力されるパルス信号に基づき、
エンコーダスケールE0005とエンコーダセンサE0
004との位置関係の変化を検出し、その出力信号をフ
レキシブルフラットケーブル(CRFFC)E0012
を通じてメインPCB E0014へと出力する。
【0109】さらに、メインPCBはこの実施形態にお
けるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプ
リント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセン
サ)E0007、ASFセンサE0009、カバーセン
サE0022、パラレルインターフェース(パラレルI
/F)E0016、シリアルインターフェース(シリア
ルI/F)E0017、リジュームキーE0019、L
ED E0020、電源キーE0018、ブザーE00
21等に対するI/Oポートを基板上に有し、さらにC
RモータE0001、LFモータE0002、PGモー
タE0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、
インクエンドセンサE0006、GAPセンサE000
8、PGセンサE0010、CRFFC E0012、
電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有
する。
【0110】図16は、メインPCBの内部構成を示す
ブロック図である。図において、E1001はCPUで
あり、このCPU E1001は内部にオシレータOS
C E1002を有すると共に、発振回路E1005に
接続されてその出力信号E1019によりシステムクロ
ックを発生する。また、制御バスE1014を通じてR
OM E1004およびASIC(Application Specif
ic Integrated Circuit)E1006に接続され、RO
Mに格納されたプログラムに従って、ASICの制御、
電源キーからの入力信号E1017、及びリジュームキ
ーからの入力信号E1016、カバー検出信号E104
2、ヘッド検出信号(HSENS)E1013の状態の
検知を行ない、さらにブザー信号(BUZ)E1018
によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/Dコ
ンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号
(INKS)E1011及びサーミスタ温度検出信号
(TH)E1012の状態の検知を行う一方、その他各
種論理演算・条件判断等を行ない、インクジェット記録
装置の駆動制御を司る。
【0111】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インク
エンド検出信号E1011はインクエンドセンサE00
06から出力されるアナログ信号、サーミスタ温度検出
信号E1012はキャリッジ基板E0013上に設けら
れたサーミスタ(図示せず)からのアナログ信号であ
る。
【0112】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0113】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0114】一方、前記電源ユニットE0015から
は、ヘッド電源(VH)E1039及びモータ電源(V
M)E1040、ロジック電源(VDD)E1041が
供給される。また、ASIC E1006からのヘッド
電源ON信号(VHON)E1022及びモータ電源O
N信号(VMOM)E1023が電源ユニットE001
5に入力され、それぞれヘッド電源E1039及びモー
タ電源E1040のON/OFFを制御する。電源ユニ
ットE0015から供給されたロジック電源(VDD)
E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メイ
ンPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0115】またヘッド電源E1039は、メインPC
B E0014上で平滑された後にフレキシブルフラッ
トケーブルE0011へと送出され、記録ヘッドカート
リッジH1000の駆動に用いられる。E1007はリ
セット回路で、ロジック電源電圧E1040の低下を検
出して、CPU E1001及びASIC E1006
にリセット信号(RESET)E1015を供給し、初
期化を行なう。
【0116】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、GAPセンサE0008からのGAP検出信号(G
APS)E1027、PGセンサE0010からのPG
検出信号(PGS)E1032の状態を検知して、その
状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU
E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCP
U E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制
御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0117】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドH1001に供給される。
【0118】図17は、ASIC E1006の内部構
成を示すブロック図である。
【0119】なお、同図において、各ブロック間の接続
については、記録データやモータ制御データ等、ヘッド
や各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示
しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書き
に係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制
御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略し
ている。
【0120】図中、E2002はPLLであり、図16
に示した前記CPU E1001から出力されるクロッ
ク信号(CLK)E2031及びPLL制御信号(PL
LON)E2033により、ASIC E1006内の
大部分へと供給するクロック(図示しない)を発生す
る。
【0121】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0122】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えてスキャナ取込みバッファE2024、スキャナデー
タバッファE2026、送出バッファE2028などの
領域を有する。
【0123】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0124】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータ(E2038、E2041、E2044、E
2053、E2055、E2057)などをRAM制御
部に出力してDRAMアクセスを行なう。また読み出し
の場合には、DRAM制御部E2004からの読み出し
データ(E2040、E2043、E2045、E20
51、E2054、E2056、E2058、E205
9)を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0125】また、E2006は1284I/Fであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、パラレルI/F E0016を通じ
て、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インター
フェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/F E0
016からの受信データ(PIF受信データE203
6)をDMA処理によって受信制御部E2008へと受
け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005
内の送出バッファE2028に格納されたデータ(12
84送信データ(RDPIF)E2059)をDMA処
理によりパラレルI/Fに送信する。
【0126】E2007はUSBI/Fであり、CPU
I/F E2001を介したCPUE1001の制御に
より、シリアルI/F E0017を通じて、図示しな
い外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行
なう他、印刷時にはシリアルI/F E0017からの
受信データ(USB受信データE2037)をDMA処
理により受信制御部E2008に受け渡し、スキャナ読
み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE
2028に格納されたデータ(USB送信データ(RD
USB)E2058)をDMA処理によりシリアルI/
F E0017に送信する。受信制御部E2008は、
1284I/F E2006もしくはUSB I/F
E2007のうちの選択されたI/Fからの受信データ
(WDIF)E2038)を、受信バッファ制御部E2
039の管理する受信バッファ書込みアドレスに、書込
む。E2009は圧縮・伸長DMAであり、CPUI/
F E2001を介したCPUE1001の制御によ
り、受信バッファE2010上に格納された受信データ
(ラスタデータ)を、受信バッファ制御部E2039の
管理する受信バッファ読み出しアドレスから読み出し、
そのデータ(RDWK)E2040を指定されたモード
に従って圧縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2
041としてワークバッファ領域に書込む。
【0127】E2013は記録バッファ転送DMAで、
CPUI/F E2001を介したCPU E1001
の制御によってワークバッファE2011上の記録コー
ド(RDWP)E2043を読み出し、各記録コード
を、記録ヘッドカートリッジH1000へのデータ転送
順序に適するようなプリントバッファE2014上のア
ドレスに並べ替えて転送(WDWP E2044)す
る。また、E2012はワーククリアDMAであり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御によって記録バッファ転送DMA E2015によ
る転送が完了したワークバッファ上の領域に対し、指定
したワークフィルデータ(WDWF)E2042を繰返
し書込む。
【0128】E2015は記録データ展開DMAであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、ヘッド制御部E2018からのデー
タ展開タイミング信号E2050をトリガとして、プリ
ントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録コードと展
開用データバッファE2016上に書込まれた展開用デ
ータとを読み出し、展開記録データ(RDHDG)E2
045を生成し、これをカラムバッファ書込みデータ
(WDHDG)E2047としてカラムバッファE20
17に書込む。ここで、カラムバッファE2017は、
記録ヘッドカートリッジH1000への転送データ(展
開記録データ)を一時的に格納するSRAMであり、記
録データ展開DMAとヘッド制御部とのハンドシェーク
信号(図示せず)によって両ブロックにより共有管理さ
れている。
【0129】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPUE1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、エンコーダ信号制御部E2019からのヘッド駆動
タイミング信号E2049に基づき、記録データ展開D
MAに対してデータ展開タイミング信号E2050の出
力を行なう。
【0130】また、印刷時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1201として記録ヘッドカー
トリッジH1000に出力する。また、スキャナ読み取
りモードにおいては、ヘッド制御部E2018を通して
入力された取込みデータ(WDHD)E2053をDR
AM E2005上のスキャナ取込みバッファE202
4へとDMA転送する。E2025はスキャナデータ処
理DMAであり、CPUI/F E2001を介したC
PU E1001の制御により、スキャナ取込みバッフ
ァE2024に蓄えられた取込みバッファ読み出しデー
タ(RDAV)E2054を読み出し、平均化等の処理
を行なった処理済データ(WDAV)E2055をDR
AM E2005上のスキャナデータバッファE202
6に書込む。E2027はスキャナデータ圧縮DMA
で、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、スキャナデータバッファE2026
上の処理済データ(RDYC)E2056を読み出して
データ圧縮を行ない、圧縮データ(WDYC)E205
7を送出バッファE2028に書込み転送する。
【0131】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0132】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号を受けて、CPU E1001の制御で
定められたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPU
E1001に伝達する他、LF/PGモータ制御部D
MA E2021に対してセンサ検出信号E2052を
出力する。
【0133】LF/PGモータ制御DMAE2021
は、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、DRAM E2005上のモータ制
御バッファE2023からパルスモータ駆動テーブル
(RDPM)E2051を読み出してパルスモータ制御
信号E1033を出力する他、動作モードによっては前
記センサ検出信号を制御のトリガとしてパルスモータ制
御信号E1033を出力する。また、E2030はLE
D制御部であり、CPUI/F E2001を介したC
PU E1001の制御により、LED駆動信号E10
38を出力する。さらに、E2029はポート制御部で
あり、CPUI/F E2001を介したCPU E1
001の制御により、ヘッド電源ON信号E1022、
モータ電源ON信号E1023、及び電源制御信号E1
024を出力する。
【0134】次に、上記のように構成された本発明の実
施形態におけるインクジェット記録装置の動作を図18
のフローチャートに基づき説明する。
【0135】AC電源に本装置が接続されると、まず、
ステップS1では装置の第1の初期化処理を行なう。こ
の初期化処理では、本装置のROMおよびRAMのチェ
ックなどの電気回路系のチェックを行ない、電気的に本
装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0136】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0137】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及びヘッド系のチェックを行なう。すなわち、
各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際
し、本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0138】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0139】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。ここで、ステップS5では、外
部I/Fからの印刷指令を解析し、指定された紙種別、
用紙サイズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判
断結果を表すデータを本装置内のRAM E2005に
記憶し、ステップS6へと進む。
【0140】次いでステップS6ではステップS5で指
定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始
位置まで送り、ステップS7に進む。ステップS7では
記録動作を行なう。この記録動作では、外部I/Fから
送出されてきた記録データを、一旦記録バッファに格納
し、次いでCRモータE0001を駆動してキャリッジ
M4001の走査方向への移動を開始すると共に、プリ
ントバッファE2104に格納されている記録データを
記録ヘッドH1001へと供給して1行の記録を行な
い、1行分の記録データの記録動作が終了するとLFモ
ータE0002を駆動し、LFローラM3001を回転
させて用紙を副走査方向へと送る。この後、上記動作を
繰り返し実行し、外部I/Fからの1ページ分の記録デ
ータの記録が終了すると、ステップ8へと進む。
【0141】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0142】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0143】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0144】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0145】『特徴構成』次に、上記のような『基本構
成』のプリンタにおける本願発明の特徴構成の実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0146】(第1の実施形態)図19から図23は、
本発明の第1の実施形態におけるポンプ(以下、「チュ
ーブポンプ」という)M5100の説明図である。
【0147】チューブポンプM5100において、M5
019は弾性のポンプチューブ、M5022はポンプチ
ューブガイドである。ポンプチューブガイドM5022
は、ポンプ中心軸M5076を中心とする180度以上
の範囲に延在する半円筒形の内壁を有し、その内壁に沿
うようにポンプチューブM5019が配される。M50
21は、ポンプ中心軸M5076に回転可能に支持され
るポンプコロガイドであり、その上には、ポンプ中心軸
M5076を中心とする180度の角度位相差をもっ
て、2つのポンプコロホルダーM5020が回転軸M5
020aによって回転可能に保持されている。図19お
よび図20においては、一方のポンプコロホルダーM5
020の回転軸M5020aのみが現されている。各ポ
ンプコロホルダーM5020には、ポンプコロM501
8を自転自在かつ移動自在にガイドする移動溝M502
0bが設けられている。ポンプコロM5018は、ポン
プチューブM5019に圧接してしごくことによって、
そのポンプチューブM5019内に圧力を発生させる。
各ポンプコロホルダーM5020とポンプコロガイドM
5021との間には、ポンプコロM5018をポンプチ
ューブM5019に圧接させる役割をもつポンプコロ圧
接ばねM5025が備えられている。M5018aはポ
ンプコロM5018の軸、M5023はポンプチューブ
ジョイントである。
【0148】ポンプコロM5018は、ポンプコロガイ
ドM5021の回転方向に応じて、ポンプチューブM5
019に圧接したり、その圧接が解除されたりする。
【0149】すなわち、図19のように、ポンプコロガ
イドM5021が矢印F1方向に回転したとき、ポンプ
コロM5018は、コロダンパーM5016との対向位
置において、そのコロダンパーM5016からの付勢力
により移動溝M5020b内を矢印G1方向に移動す
る。これにより、ポンプコロM5018は、ポンプ中心
軸M5076との間の距離を比較的大きくして、ポンプ
チューブM5019に圧接する状態となる。そして、ポ
ンプコロM5018をポンプチューブM5019に圧接
させたまま、ポンプコロガイドM5021が矢印F1方
向に回転することにより、ポンプチューブガイドM50
22とポンプコロM5018との間にてポンプチューブ
M5019がしごかれて、その内部に圧力が発生する。
【0150】一方、図20のように、ポンプコロガイド
M5021が矢印F2方向に回転したとき、ポンプコロ
M5018は、ポンプチューブM5019との間に生じ
る摩擦力により移動溝M5020b内を矢印G2方向に
移動し、ポンプ中心軸M5076からの距離を比較的小
さくして、ポンプチューブM5019との圧接が解除さ
れる。そして、ポンプチューブM5019に対するポン
プコロM5018の圧接を解除させたまま、ポンプコロ
ガイドM5021が矢印F2方向に回転することによ
り、ポンプチューブガイドM5022とポンプコロM5
018との間にてポンプチューブM5019はしごかれ
ず、その内部に圧力は発生しない。
【0151】本例のチューブポンプM5100におい
て、以上の構成は、前述した図26から図28の従来の
チューブポンプM5100′と同様である。
【0152】また、このチューブポンプM5100は、
前述したように、このチューブポンプM5100と自動
給送部M3022とに対する駆動力の伝達経路を切換え
る駆動切換手段と、ポンプ駆動伝達ギア列M5130と
を介して、PGモータE0003の他側部に連結されて
いる。また、ポンプチューブM5019の一端は、図2
1および図22のように、キャップチューブM5009
を介してキャップM5001に接続されている。キャッ
プM5001内には、吸引口M5001aと大気連通口
M5001bが形成されており、吸引口M5001aに
はキャップチューブM5009が接続され、大気連通口
M5001bにはバルブチューブM5010が接続され
ている。また、M5003はキャップホルダー、M50
24はポンプギア、M5067はバルブレバーばねであ
る。
【0153】図19および図20において、M5075
は、ポンプチューブガイドM5022の図中右側、つま
り矢印F1方向における前方側に設けられた導出ガイド
部である。その導出ガイド部M5075における円弧状
の内面のポンプ中心軸M5076からの距離は、ポンプ
チューブガイドM5022の内面のポンプ中心軸M50
76からの距離よりも大きい。また、導出ガイドM50
75の内面は、ポンプコロM5018との間において、
図23(b)のように、ポンプチューブM5019内に
気道を残す程度に、そのポンプチューブM5019を潰
すように形成されている。導出ガイド部M5075に
は、チューブガイドM5022との接続部にテーパ面M
5075aが形成されている。また、導出ガイド部M5
075において、ポンプチューブM5019の配備姿勢
が図19中の上方に転換する転換起点に対応する部位、
つまりポンプコロM5018が矢印F1方向に離間する
導出ガイド部M5075の脱出部には、ポンプ中心軸M
5076からの距離を小さくした小径部M5075bが
設けられている。
【0154】次に、チューブポンプM5100の特徴的
な動作として、矢印F1方向に回転中の1つのポンプコ
ロM5018に注目し、それがポンプチューブM501
9のしごき動作を終えてから、再び、ポンプチューブM
5019のしごき動作に入るまでの動作について説明す
る。
【0155】ポンプコロM5018は、ポンプチューブ
ガイドM5022との間において、図23(a)のよう
にポンプチューブM5019を潰しつつ矢印F1方向に
移動することによって、そのポンプチューブM5019
のしごく。ポンプコロM5018は、そのしごき動作を
終えてから、さらに矢印F1方向に回転することによ
り、導出ガイド部M5075との対向位置に移動する。
そして、そのポンプコロM5018は、導出ガイド部M
5075との間において、図23(b)のようにポンプ
チューブM5019内に気道を残す程度に、それを潰
す。ポンプコロM5018がポンプチューブM5019
のしごき動作を終了した時点において、仮に、ポンプチ
ューブM5019に対するポンプコロM5018の圧接
が瞬間的に開放された場合には、そのポンプコロM50
18がポンプチューブM5019からの反力を受けて、
移動溝M5020bに沿って矢印G2方向に弾かれる。
しかし、本例のように、ポンプチューブM5019のし
ごき動作を終了したポンプコロM5018は、導出ガイ
ド部M5075との間において、図23(b)のような
ポンプチューブM5019の潰し動作に移行するため、
ポンプコロM5018がポンプチューブM5019から
の反力によって矢印G2方向に弾かれる速度を軽減し
て、衝撃音の発生を防ぐことができる。
【0156】さらに、導出ガイド部M5075には、チ
ューブガイドM5022との接続部にテーパ面M507
5aが形成されているため、ポンプコロM5018は、
図23(a)のようなポンプチューブM5019の潰し
状態から、同図(b)のようなポンプチューブM501
9の潰し状態に徐々に移行する。したがって、ポンプコ
ロ圧接ばねM5025の付勢方向におけるコロホルダM
5020の回転位置(回転軸M5020aを中心とする
回転位置)を規制する回転制限用突起M5020cと、
その突起M5020cを受けるポンプコロガイドM50
21側の受部(図示せず)との衝撃音を軽減することが
できる。
【0157】また、導出ガイド部M5075の脱出部
に、ポンプ中心軸M5076からの距離を小さくした小
径部M5075bが設けられているため、ポンプコロM
5018が小径部M5075bの頂点との対向位置を越
えるまでに、ポンプコロM5018がコロダンパーM5
016を撓めた状態、つまりポンプコロM5018がコ
ロダンパーM5016から付勢力を受ける状態とするこ
とができる。したがって、ポンプコロM5018が小径
部M5075bの頂点との対向位置から矢印F1方向に
離れる際に、そのポンプコロM5018がポンプチュー
ブM5019からの反力によって矢印G2方向に弾かれ
る速度を軽減して、衝撃音の発生を防ぐことができる。
【0158】その後、ポンプコロM5018は、複数の
コロダンパーM5016によって、矢印G1方向の作用
力を次々に受ける。すなわち、ポンプコロM5018
は、1つのコロダンパーM5016によって矢印G1方
向の作用力を受け、その矢印G1方向の作用力がなくな
る直前に、次のコロダンパーM5016から再び矢印G
1方向の作用力を受ける。また、最後のコロダンパーM
5016からポンプコロM5018が受ける矢印G1方
向の作用力がなくなる直前に、そのポンプコロM501
8がポンプチューブM5019との圧接位置に突入する
ように構成されている。したがって、ポンプコロM50
18がコロダンパーM5016からの作用力を受けてい
る間において、ポンプコロM5018の移動に伴なう衝
撃音の発生を防止することができる。
【0159】(第2の実施形態)図24は、本発明の第
2の実施形態におけるチューブポンプM5100を説明
するための概略構成図である。
【0160】本例のチューブポンプM5100は、前述
した第1の実施形態における導出ガイド部M5075を
矢印F1方向に延長して、コロダンパーM5016の配
備数を1つに減じた構成となっている。
【0161】(第3の実施形態)図25は、本発明の第
3の実施形態におけるチューブポンプM5100を説明
するための概略構成図である。
【0162】本例のチューブポンプM5100は、前述
した第1の実施形態において、さらに導入ガイド部M5
077を設けると共に、コロダンパーM5016の配備
数を1つに減じた構成となっている。導入ガイド部M5
077は、ポンプチューブガイドM5022の図中左
側、つまり矢印F1方向における後方側に設けられてい
る。この導入ガイド部M5077は、導出ガイド部M5
075と同様に、ポンプコロM5018との間におい
て、図23(b)のようにポンプチューブM5019の
気道を残す程度に、そのポンプチューブM5019を潰
す構成となっている。したがって、ポンプコロM501
8は、図23(b)のようにポンプチューブM5019
を潰す状態から、同図23(a)のようにポンプチュー
ブM5019を潰してしごく状態に段階を経て移行し、
そのポンプコロM5018の移動に伴なう衝撃音の発生
を防止することができる。
【0163】(その他)本発明のチューブポンプは、記
録装置の他、種々の圧力利用装置の圧力供給源として広
く適用することができる。
【0164】なお、本発明が有効に用いられる一形態
は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用して液
体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態である。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、チュー
ブを押圧可能なポンプコロ等の押圧部材の回転方向にお
いて、ポンプチューブガイド等の圧接ガイドの前方側ま
たは後方側の位置の少なくとも一方に、押圧部材との間
にて、チューブ内に気道を残す程度にチューブを潰すこ
とが可能なガイド部を設けたことにより、押圧部材がチ
ューブをしごき始める時点、またはしごき終わる時点に
おいて、その押圧部材が受ける衝撃を抑えて、衝撃音の
発生防止と駆動トルクの低減を実現することができる。
【0166】また、押圧部材に付勢力を及ぼすコロダン
パー等の付勢部材を備える場合には、その配備数を減ら
すことができる。さらに、ガイド部として、圧接ガイド
の前方側に導出ガイド部を設けた場合には、その導出ガ
イド部とコロダンパー等の付勢部材との組合せによっ
て、より効果的に、押圧部材の衝撃を抑えることができ
る。
【0167】また、圧接ガイドとガイド部とを緩やかな
傾斜面によって接続することにより、さらに、押圧部材
の移動に伴なう衝撃を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリ
ンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】図2に示したものの側面図である。
【図4】図2に示した給紙ローラ及びLFギアカバーな
どを示す正面図である。
【図5】図2に示したピンチローラ等を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリ
ッジを示す斜視図である。
【図7】図6に示す記録ヘッドカートリッジを組立てた
状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示した記録ヘッドを斜め下方から観た斜
視図である。
【図9】本発明の実施形態に用いるキャリッジの正面側
を示す斜視図である。
【図10】図9に示したキャリッジの背面側を示す斜視
図である。
【図11】本発明の実施形態における回復系ユニットの
一側部を示す斜視図である。
【図12】図11に示した回復系ユニットの他側部を示
す斜視図である。
【図13】本発明の実施形態におけるスキャナカートリ
ッジを示す斜視図である。
【図14】本発明の実施形態における保管箱を示す斜視
図である。
【図15】本発明の実施形態における電気的回路の全体
構成を概略的に示すブロック図である。
【図16】図15に示したメインPCBの内部構成を示
すブロック図である。
【図17】図16に示したASICの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図18】本発明の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図19】本発明の第1の実施形態の特徴構成を説明す
るためのチューブポンプの内部構成図である。
【図20】図19のチューブポンプの異なる動作状態に
おける内部構成図である。
【図21】図19のチューブポンプを備えた記録装置の
要部の斜視図である。
【図22】図19のチューブポンプを備えた記録装置の
異なる動作状態における要部の斜視図である。
【図23】(a)は、図19のチューブポンプにおける
チューブがしごかれているときの要部の断面図、(b)
は、そのチューブが気道を残す程度に潰されているとき
の要部の断面図である。
【図24】本発明の第2の実施形態の特徴構成を説明す
るためのチューブポンプの概略断面図である。
【図25】本発明の第3の実施形態の特徴構成を説明す
るためのチューブポンプの概略断面図である。
【図26】従来のチューブポンプの内部構成図である。
【図27】図26のチューブポンプの異なる動作状態に
おける内部構成図である。
【図28】図26のチューブポンプの構成を簡略化して
表す断面図である。
【符号の説明】
M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排紙トレイ M1005 カバー開閉レバー M2001 プラテン M2001‐a 記録シート支持面 M2002 排紙ローラ軸受 M2003 排紙ローラ M2004 拍車1 M2005 拍車2 M2006 拍車ステイ M2007 拍車ホルダ1 M2008 拍車ホルダ2 M2009 拍車バネ軸 M2010 フロントステイ M2011 キャリッジ軸カム M2012 紙間調整板L M2014 キャリッジ軸バネ M2015 紙間調整レバー M3001 LFローラ M3002 LFギアカバー M3003 LFギア M3004 LFローラバネ M3005 LFローラ軸受けL M3006 LFローラ軸受けR M3007 LFローラ座金 M3008 スプリングピン M3009 CEリング M3010 歯付座金付ビス M3011 通紙ガイド M3012 LF中間ギア M3013 排紙ギア M3014 ピンチローラ M3015 ピンチローラホルダ M3016 ピンチローラバネ M3017 ピンチローラ軸 M3018 ピンチローラステイ M3019 シャーシ M3020 PEレバー M3021 PEレバーバネ M3022 自動給送部 M3023 ASFベース M3024 可動サイドガイド M3025 圧板 M3026 給紙ローラ M3027 分離シート M3028 圧板バネ M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 記録部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4003 FPC押さえ M4006 FPC押さえ M4007 ヘッドセットレバー M4008 ヘッドセットレバー軸 M4012 キャリッジ軸 M4013 キャリッジレール M4014 キャリッジスライダー M4015 FFC押さえ2 M4016 FFC押さえ2a M4017 フェライトコア M4018 キャリッジベルト M4019 キャリッジベルト止め M4020 アイドラプーリ M4021 プーリホルダー M4024 キャリッジモータプーリ M4025 センサーカバー M4026 インクエンドセンサホルダー M4027 インクエンドセンサカバー M4028 FFC押さえ1 M4029 キャリッジ軸受け M5000 回復系ユニット M5001 キャップ M5002 キャップ吸収体 M5004 キャップレバー M5009 キャップチューブ M5010 バルブチューブ M5011 ワイパーブレード(W) M5012 ワイパーブレード(N) M5013 ブレードホルダ M5019 ポンプチューブ M5031 リードスクリュー M5034 舟形ばね M5035 バルブカム M5036 バルブゴム M5038 バルブレバー M5041 ワンウェイクラッチ M5043 切換レバー1 M5045 予備吐出口 M5046 予備吐出吸収体 M5047 予備吐出カバー M5048 バルブクラッチ M5053 ポンプギア1 M5100 ポンプ M5110 キャップ駆動伝達ギア列 M5120 ワイパー駆動伝達ギア列 M5130 ポンプ電動伝達ギア列 M5140 バルブ駆動伝達ギア列 M5150 振り子駆動伝達ギア列 M5160 ASF駆動伝達ギア列 M6001 スキャナ M6002 スキャナホルダ M6003 スキャナカバー M6004 スキャナコンタクトPCB M6005 スキャナ照明レンズ M6006 スキャナ読取レンズ M6100 保管箱 M6101 保管箱ベース M6102 保管箱カバー M6103 保管箱キャップ M6104 保管箱バネ E0001 キャリッジモータ E0002 LFモータ E0003 PGモータ E0004 エンコーダセンサ E0005 エンコーダスケール E0006 インクエンドセンサ E0007 PEセンサ E0008 GAPセンサ(紙間センサ) E0009 ASFセンサ E0010 PGセンサ E0011 コンタクトFPC(フレキシフ゛ルフ゜リントケーフ゛ル) E0012 CRFFC(フレキシフ゛ルフラットケーフ゛ル) E0013 キャリッジ基板 E0014 メイン基板 E0015 電源ユニット E0016 パラレルI/F E0017 シリアルI/F E0018 電源キー E0019 リジュームキー E0020 LED E0021 ブザー E0022 カバーセンサ E1001 CPU E1002 OSC(CPU内蔵オシレータ) E1003 A/D(CPU内蔵A/Dコンバータ) E1004 ROM E1005 発振回路 E1006 ASIC E1007 リセット回路 E1008 CRモータドライバ E1009 LF/PGモータドライバ E1010 電源制御回路 E1011 INKS(インクエンド検出信号) E1012 TH(サーミスタ温度検出信号) E1013 HSENS(ヘッド検出信号) E1014 制御バス E1015 RESET(リセット信号) E1016 RESUME(リジュームキー入力) E1017 POWER(電源キー入力) E1018 BUZ(ブザー信号) E1019 (発振回路の接続) E1020 ENC(エンコーダ信号) E1021 ヘッド制御信号 E1022 VHON(ヘッド電源ON信号) E1023 VMON(モータ電源ON信号) E1024 電源制御信号 E1025 PES(PE検出信号) E1026 ASFS(ASF検出信号) E1027 GAPS(GAP検出信号) E0028 シリアルI/F信号 E1029 シリアルI/Fケーブル E1030 パラレルI/F信号 E1031 パラレルI/Fケーブル E1032 PGS(PG検出信号) E1033 PM制御信号(パルスモータ制御信号) E1034 PGモータ駆動信号 E1035 LFモータ駆動信号 E1036 CRモータ制御信号 E1037 CRモータ駆動信号 E0038 LED駆動信号 E1039 VH(ヘッド電源) E1040 VM(モータ電源) E1041 VDD(ロジック電源) E1042 COVS(カバー検出信号) E2001 CPU I/F E2002 PLL E2003 DMA制御部 E2004 DRAM制御部 E2005 DRAM E2006 1284 I/F E2007 USB I/F E2008 受信制御部 E2009 圧縮・伸長DMA E2010 受信バッファ E2011 ワークバッファ E2012 ワークエリアDMA E2013 記録バッファ転送DMA E2014 プリントバッファ E2015 記録データ展開DMA E2016 展開用データバッファ E2017 カラムバッファ E2018 ヘッド前記部 E2019 エンコーダ信号処理部 E2020 CRモータ制御部 E2021 LF/PGモータ制御部 E2022 センサ信号処理部 E2023 モータ制御バッファ E2024 スキャナ取込みバッファ E2025 スキャナデータ処理DMA E2026 スキャナデータバッファ E2027 スキャナデータ圧縮DMA E2028 送出バッファ E2029 ポート制御部 E2030 LED制御部 E2031 CLK(クロック信号) E2032 PDWM(ソフト制御信号) E2033 PLLON(PLL制御信号) E2034 INT(割り込み信号) E2036 PIF受信データ E2037 USB受信データ E2038 WDIF(受信データ/ラスタデータ) E2039 受信バッファ制御部 E2040 RDWK(受信バッファ読み出しデータ/
ラスタデータ) E2041 WDWK(ワークバッファ書込みデータ/
記録コード) E2042 WDWF(ワークフィルデータ) E2043 RDWP(ワークバッファ読み出しデータ
/記録コード) E2044 WDWP(並べ替え記録コード) E2045 RDHDG(記録展開用データ) E2047 WDHDG(カラムバッファ書込みデータ
/展開記録データ) E2048 RDHD(カラムバッファ読み出しデータ
/展開記録データ) E2049 ヘッド駆動タイミング信号 E2050 データ展開タイミング信号 E2051 RDPM(パルスモータ駆動テーブル読み
出しデータ) E2052 センサ検出信号 E2053 WDHD(取込みデータ) E2054 RDAV(取込みバッファ読み出しデー
タ) E2055 WDAV(データバッファ書込みデータ/
処理済データ) E2056 RDYC(データバッファ読み出しデータ
/処理済データ) E2057 WDYC(送出バッファ書込みデータ/圧
縮データ) E2058 RDUSB(USB送信データ/圧縮デー
タ) H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1200 第1のプレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2のプレート H1500 タンクホルダー H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルター H1800 シールゴム M5003 キャップホルダ M5016 コロダンパー M5018 ポンプコロ M5020 ポンプコロホルダ M5021 ポンプコロガイド M5022 ポンプチューブガイド M5023 ポンプチューブジョイント M5025 ポンプコロ圧接ばね M5067 バルブレバーばね M5075 導出ガイド部 M5076 ポンプ中心軸 M5077 導入ガイド部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧状の圧接ガイドに沿って配備された
    弾性のチューブと、前記圧接ガイドに略沿う軌跡を描い
    て回転する押圧部材を含み、前記押圧部材が前記圧接ガ
    イドとの間にて前記チューブをしごくことにより、前記
    チューブ内に圧力を発生させるチューブポンプにおい
    て、 前記押圧部材の回転方向における前記圧接ガイドの前方
    側または後方側の位置の少なくとも一方に、前記押圧部
    材との間にて、前記チューブ内に気道を残す程度に該チ
    ューブを潰すことが可能なガイド部を設け、 前記ガイド部は、前記チューブを前記押圧部材の回転方
    向に略沿ってガイドする円弧状の面を有することを特徴
    とするチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部は、傾斜面によって前記圧
    接ガイドに接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載のチューブポンプ。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、一方向に回転したとき
    に前記チューブと圧接状態となり、他方向に回転したと
    きに前記チューブと非圧接状態となることを特徴とする
    請求項1または2に記載のチューブポンプ。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材を複数備え、前記圧接ガイ
    ドに沿って円弧状に配備された前記チューブに対して少
    なくとも1つの前記押圧部材が常に圧接することによっ
    て、連続的に圧力を発生可能であることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載のチューブポンプ。
  5. 【請求項5】 前記圧接ガイドに沿って円弧状に配備さ
    れた前記チューブの円弧中心を回転中心として、回転部
    材を回転可能に備え、 前記回転部材に、前記押圧部材を前記回転部材の回転中
    心からの距離が変化可能に備えたことを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載のチューブポンプ。
  6. 【請求項6】 前記回転部材に、該回転部材の回転中心
    からの距離が変化可能なホルダ部材を取り付け、 前記ホルダ部材に前記押圧部材を備えたことを特徴とす
    る請求項5に記載のチューブポンプ。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材はローラ状であり、 前記ホルダ部材または前記回転部材に、前記回転部材の
    回転中心からの距離が変化する方向に延在する溝を設
    け、 前記溝に、前記ローラ状の押圧部材を移動可能かつ自転
    可能に備えたことを特徴とする請求項5または6に記載
    のチューブポンプ。
  8. 【請求項8】 前記圧接ガイドと対向しない回転位置に
    ある前記押圧部材に対して、それを前記回転部材の回転
    中心から遠ざける方向に付勢する力を及ぼす付勢部材を
    備えたことを特徴とする請求項7に記載のチューブポン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記ガイド部は、前記押圧部材の回転方
    向における前記圧接ガイドの前方側の位置に設けられた
    導出ガイド部であり、 前記導出ガイド部に、前記圧接ガイドに沿って円弧状に
    配備された前記チューブの円弧中心側に突出する突出部
    を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに
    記載のチューブポンプ。
  10. 【請求項10】 前記ガイド部は、前記押圧部材の回転
    方向における前記圧接ガイドの前方側の位置に設けられ
    た導出ガイド部であり、 前記押圧部材が前記導出ガイド部との対向位置から前記
    押圧部材の回転方向に外れる前に、前記付勢部材が前記
    押圧部材に付勢力を及ぼすことを特徴とする請求項8に
    記載のチューブポンプ。
  11. 【請求項11】 インクを吐出可能な記録ヘッドを用い
    て被記録媒体に画像の記録が可能であり、前記記録ヘッ
    ドから画像の記録に寄与しないインクを排出させるため
    に前記記録ヘッドに圧力を作用させる回復手段を備えた
    記録装置において、 前記回復手段が導入する圧力の供給源として、請求項1
    から10のいずれかに記載のチューブポンプを備えたこ
    とを特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 前記回復手段は、前記記録ヘッドのイ
    ンク吐出口をキャッピング可能なキャップを備え、前記
    チューブポンプからの負圧を前記キャップ内に導入する
    ことによって、前記インク吐出口からインクを吸引排出
    させることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ためのエネルギーとして熱エネルギーを発生する電気熱
    変換体を有することを特徴とする請求項11または12
    に記載の記録装置。
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