JP2001065363A - ヒートインシュレータ - Google Patents

ヒートインシュレータ

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JP2001065363A
JP2001065363A JP24098099A JP24098099A JP2001065363A JP 2001065363 A JP2001065363 A JP 2001065363A JP 24098099 A JP24098099 A JP 24098099A JP 24098099 A JP24098099 A JP 24098099A JP 2001065363 A JP2001065363 A JP 2001065363A
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Japan
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heat insulator
heat
exhaust manifold
exhaust
noise
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JP24098099A
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Masayoshi Yamamoto
昌由 山本
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Sanwa Packing Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Packing Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱害防止や騒音吸収などの機能を有効に実現
することができ、更に、信頼性を向上することができる
ヒートインシュレータを提供する。 【解決手段】 ヒートインシュレータ21は、アルミニ
ウム合金からなる金属板22、23と、金属板22、2
3の間に挟持される耐熱吸音材層24とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として、内燃機
関の排気マニホールドなどを覆って設けられるヒートイ
ンシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のエキゾーストマニホールド
(以下、エキマニ)には、内燃機関の燃焼室から例とし
て600〜700℃の高温の燃焼排ガスが通過するた
め、エキマニ自身も高温になり高温の熱輻射を発生す
る。自動車のボンネット内などの比較的閉鎖された空間
内では、エンジンの周囲に配置された各種電装機器類、
ハーネス類或いは合成樹脂材料などからなるホースやダ
クト類などが上記熱輻射により過度に昇温し、特性が変
化したり熱劣化するなどの不具合を生じることがある。
また、エキマニからは、前記燃焼排ガスの通過に伴い、
大きな騒音が発生する。このような騒音が車室内や外部
に放散されたままであると、車室内の静粛性が損なわれ
たり、外部の騒音レベルを増大させたりする不具合があ
る。
【0003】このような不具合を解消するために、エキ
マニにはヒートインシュレータが装着されることが多
い。ヒートインシュレータは、形状保持用の鋼板と断熱
材とを積層して構成され、断熱材により上記熱輻射の抑
制や騒音の伝播の抑制を図ろうとするものである。
【0004】一方、上記エキマニを含むエンジン側で
は、近年、軽量化の要請によりエキマニのステンレス鋼
製パイプ化が次第に進んでおり、これに伴い種種の問題
が発生している。エキマニのアルミ合金化により、エキ
マニの熱伝導係数が従来の鉄系の材料の場合と比較して
大幅に上昇している点に起因する問題として、エンジン
のコールドスタート時、特に外気温度が低い冬季などで
は、NOx低減などのために用いられている触媒が燃焼
排ガスによって加熱されることにより有効温度に到達す
るまでにタイムラグを生じ、このタイムラグの期間では
触媒の作用が低下する点がある。このために、近年で
は、コールドスタート時において、エキマニの保温が必
要とされている。即ち、エンジンのコールドスタート時
にはエキマニの保温を図り、エンジンの暖気完了後は、
エキマニの冷却が必要になる。
【0005】図8は典型的な従来技術の前方排気方式の
エンジン1の簡略化した系統図である。従来のエキマニ
2は、エンジン1の車両前方側(図8左方側)の排気ポ
ートに接続されている。即ち、エンジン1からの燃焼排
ガスは、一旦、エンジンの前方側へ排出された後、エン
ジン1の前方側から下方がわに向かって延びるエキマニ
2を通過し、更に、エンジン1の下側を迂回して後方に
延びるように湾曲して取り回されている排気管3内部を
車両後方側に移動し、触媒部4を経て消音器5から外部
に排出される。ここで、前記エキマニ2にヒートインシ
ュレータ6が装着されている。ヒートインシュレータ6
は、例としてアルミニウムメッキ鋼板などからなる一対
の金属板の間に無機繊維などからなる耐熱性吸音材を挟
んだ構成である。前記金属板は、鋼板であり例として比
重7.85のものが用いられている。また、エキマニ2
のエンジン1と最も隔たった個所のエンジン1からの距
離L1は、車両のエンジンルームのエンジン1の前方側
には、ファンやラジエータなどの機器が配置されるた
め、相互接触などの干渉が発生しない程度で小さく選ば
れている。
【0006】このようなエキマニ2の形状では、エキマ
ニ2が長寸化し、湾曲の程度が大きくなり、排気効率が
低下するという不具合を生じている。
【0007】このような不具合を防止するために、近年
では図2に示される後方排気方式のエンジン11が採用
されてきている。図2は以下の従来技術の説明で参照さ
れると共に、後述する発明の実施の形態の項でも参照さ
れる。以下、図2を参照して、後方排気方式のエンジン
11に関連する構成について説明する。後方排気方式の
エキマニ12は、エンジン11の車両後方側(図2右方
側)の排気ポートに接続されている。即ち、エンジン1
1からの燃焼排ガスは、エンジン11の後方側へ排出さ
れた後、エキマニ12を通過し排気管13から触媒部1
4を経て消音器15から外部に排出される。この方式で
も、エキマニ12にヒートインシュレータ16が装着さ
れている。ここで、エキマニ12は、その一端部が排気
ポートに連結され、他端部になるほど排気管13側に接
近するように、エンジン11から離間する形状となる。
このため、後方排気方式では、エキマニ12をエンジン
11に対して支持するために、支持ステー17が設けら
れている。
【0008】このような後方排気方式では、エキマニ1
2は、エキマニ12及び排気管13の長さを可及的に短
縮化するため、エンジン11の排気ポートから排気管1
3との連結部に向けて斜行する態様に配置される。この
ため、エキマニ12のエンジン11と最も隔たった個所
であるエキマニ12の排気管13側端部のエンジン11
からの距離L2は、例として、220〜280mmとな
るなど比較的大きな距離になり、エキマニ12のエンジ
ン11からの張出し量が大きくなる。また、このため、
エキマニ12をエンジン11に対して支持する支持ステ
ー17の長さも長大化してしまう。
【0009】以上のように、後方排気方式では、エンジ
ン11の車両後方側に排気ポートを設け、この排気ポー
トにエキマニ12を接続するようにしている。従って、
後方排気方式では、エキマニ12をエンジン11の前方
側からエンジン11の下側を迂回して後方に湾曲させて
取り回す必要が解消されるため、エキマニ12寸法の短
縮、エキマニ12形状のストレート化を実現することが
でき、前述した排気効率を向上するようにしている。
【0010】また、このような後方排気方式のエンジン
11の場合、エキマニ12は、その一端がエンジン11
の前記排気ポートに接続された後、他端部が排気管13
に接続され、燃焼排ガスは排気管13から消音器15を
介して車外へ排出される。
【0011】このとき、エキマニ12の温度の低下を防
止し。エキマニ12の熱変形による割れなどの不具合を
防止するために、エキマニ12の車体に対する支持は、
一端部を前記エンジン11の排気ポートにボルト止め
し、他端部を排気管13にボルトなどでフランジ結合す
るように構成されている場合が多い。即ち、エキマニ1
2は、このような支持構造の場合、その両端ではエンジ
ン11や排気管13で支持されているものの、中間部分
ではフリーになっている。しかも、このようなエキマニ
12は、その一端部でエンジン11の排気ポートに連結
されており、他方端になるほどエンジン11から離れて
排気管13に連結される構成を有している。
【0012】これにより、エキマニ12の振動の振幅が
増大することになり、エキマニ12にボルトなどで装着
されているヒートインシュレータ16の振動の振幅も大
きくなるという不具合を生じる。しかも、エキマニ12
は、上述したように、エンジン11の排気ポートに連結
された一端部から他端部に向けてエンジン11から離れ
る構成のため、エキマニ12の振動は前記一端部付近を
中心に、他端部に向かうほど振幅が大きくなり、振動の
加速度も大きくなる。ヒートインシュレータ16の振動
の振幅が大きくなれば、振動の際にヒートインシュレー
タ16のボルトなどによる結合部付近に加わる加速度も
大きくなり、ヒートインシュレータ16における不所望
な変形や割れが発生するなどの不具合を生じる。
【0013】このようなメカニズムで発生するヒートイ
ンシュレータ16の不所望な変形や割れに対しては、問
題の解消を図る手段として、ヒートインシュレータ16
の剛性を向上させる点やヒートインシュレータ16を、
図2に示す支持ステー17でエキマニ12に固定する連
結点を増加させる点などが想定されるが、後方排気方式
のエキマニ12に装着されるヒートインシュレータ16
は、従来よりも昇温の程度が大きく、熱歪量が大きい。
これによりヒートインシュレータ16とエキマニ12と
の連結点を増加させると、連結点において割れが発生し
やすいという問題点がある。
【0014】また、ヒートインシュレータ16とエキマ
ニ12との連結点を減少させつつ、ヒートインシュレー
タ16の剛性を向上させる場合、剛性の向上はヒートイ
ンシュレータ16の重量の増大をもたらすので、ヒート
インシュレータ16の振動の振幅が更に増大するという
不具合を発生させることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、従来
のヒートインシュレータ16では、ステンレス鋼製パイ
プから構成されるエキマニ12を備える後方排気方式の
エンジン11に対して、熱害防止や騒音吸収等の点、更
にはヒートインシュレータ16自身の信頼性の点で不充
分でしかないという問題点がある。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、熱害防止や騒音吸収などの機能を
有効に実現することができ、更に、信頼性を向上するこ
とができるヒートインシュレータを提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のヒ
ートインシュレータは、アルミニウム合金からなる第1
金属板及び第2金属板と、第1金属板及び第2金属板の
間に挟持される耐熱吸音材層とを備えている。
【0018】請求項2記載の発明のヒートインシュレー
タは、アルミニウム合金からなる第1金属板と、第1金
属板に積層され、アルミニウムメッキ鋼板からなる第2
金属板と、第1金属板及び第2金属板の間に挟持される
耐熱吸音材層とを備えている。
【0019】請求項3記載の発明のヒートインシュレー
タは、メッシュ材と、該メッシュ材に積層され、アルミ
ニウム合金からなる金属板とを備えている。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明のヒートインシュレータで
は、耐熱吸音材層を挟む金属板としてアルミニウム合金
を用いるようにしたので、各種鋼板を用いる場合と比較
して、ヒートインシュレータ全体の重量を格段に軽減す
ることができる。このとき、本発明の上記金属板は、所
謂金属箔を含むものである。
【0021】これにより、本発明のヒートインシュレー
タが装着される対象が、内燃機関のエキマニである場
合、エキマニから発生される輻射熱や騒音を吸収するこ
とができる。従って、内燃機関の周囲に配置された各種
電装機器類、ハーネス類或いは合成樹脂材料などからな
るホースやダクト類などが上記熱輻射により過度に昇温
し、特性が変化したり熱劣化するなどの熱害や、車室内
の静粛性が損なわれたり、外部の騒音レベルを増大させ
たりする不具合の発生を防止することができる。
【0022】また、このエキマニが、例としていわゆる
後方排気方式の内燃機関に用いられている場合では、エ
キマニの内燃機関に対する支持構造がエキマニの大きな
振幅の振動を許容するようになることが多いが、本発明
では、ヒートインシュレータの重量が大幅に軽減されて
いるため、ヒートインシュレータをエキマニに対して固
定するヒートインシュレータの固定部付近における振動
による加速度を低減することができる。これにより、ヒ
ートインシュレータにおける不所望な変形や割れが発生
するなどの不具合の発生を防止することができる。
【0023】本発明で、上記のようにヒートインシュレ
ータの不所望な変形や割れの発生が防止されるので、こ
れらの目的のために、ヒートインシュレータの剛性を増
大させたり、支持個所を増大させたりする必用が解消さ
れる。これにより、ヒートインシュレータの剛性を増大
させたときに想定されるヒートインシュレータの重量の
増大による支持個所付近での割れの可能性の増大や、ヒ
ートインシュレータの支持個所を増大させた際に想定さ
れる熱歪による割れの発生を防止することができる。こ
れらの点でヒートインシュレータの信頼性が格段に向上
される。
【0024】請求項2記載の発明のヒートインシュレー
タでは、耐熱吸音材層を挟む少なくとも一対の金属板の
一方をアルミニウム合金としたので、各金属板が鋼板か
ら形成される場合と比較して、ヒートインシュレータの
重量を軽減することができる。これにより、上記請求項
1の発明の作用効果と同様な作用効果を実現することが
できる。
【0025】請求項3記載の発明のヒートインシュレー
タでは、メッシュ材にアルミニウム合金からなる金属板
を積層するようにしたので、メッシュ材を用いる部位に
金属板を用いる場合と比較して、ヒートインシュレータ
の重量を格段に軽減することができる。また、メッシュ
材は多数の開口を有しているので、エキマニから発生さ
れる騒音を吸収する作用が増大され、騒音抑制作用が向
上される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明を実施例について以下に説
明する。図1〜図3に本発明の一実施形態を示す。図1
は本発明の第1実施形態のヒートインシュレータの断面
図であり、図2は本実施例のヒートインシュレータが用
いられる後方排気方式のエンジンに関連する構成の系統
図であり、図3は本実施例のヒートインシュレータ及び
エキマニの正面図である。以下、図1〜図3を参照し
て、本実施の形態について説明する。
【0027】本例におけるヒートインシュレータ21が
装着される後方排気方式のエンジン11及びエキマニ1
2に関連する構成については従来技術の項で説明した通
りであり、再度の説明を省略し、以下の説明で参照され
る場合は前述した参照符号を用いる。
【0028】本例のヒートインシュレータ21は、図1
に示されるように、アルミニウム合金からなる一対の金
属板22、23(例として、日新製鋼製アルスターSA
1C80DD、SA1D80DD、SA1D120DD
等)と、金属板22、23に挟まれた無機繊維などから
なる耐熱性吸音材(以下、吸音材)24とを備えてい
る。金属板22、23は、従来技術における鋼板と異な
り、アルミニウム合金から形成され、比重は鋼板が7.
85であったのに対し比重2.7程度になる。また、上
記材質から、従来技術における鋼板と比較し、熱伝導性
が金属板22、23が格段に高いことが知られている。
本発明において、上記金属板22、23は、アルミニウ
ム箔或いはアルミニウム合金箔、更にはアルミニウムや
その合金からなる薄板を含むものとして説明する。
【0029】このようにして本例のヒートインシュレー
タ21は、一対の金属板で成形された耐熱性吸音材で、
エキマニからの熱輻射や騒音が吸収され、また、これら
の金属板22、23の従来よりも格段に高い熱伝導率に
より、ヒートインシュレータ21に局部的に他の部分よ
りも高温のヒートスポットが形成される事態が防止され
る。これにより、本例のヒートインシュレータ21を用
いると、内燃機関の周囲に配置された各種電装機器類、
ハーネス類或いは合成樹脂材料などからなるホースやダ
クト類などが上記熱輻射により過度に昇温し、特性が変
化したり熱劣化するなどの熱害や、車室内の静粛性が損
なわれたり、外部の騒音レベルを増大させたりする不具
合の発生を防止することができる。
【0030】また、本例のヒートインシュレータ21
は、従来のアルミニウムメッキ鋼板の場合と比較し、吸
音材24を挟む金属板22、23が比重で約1/3程度
に軽量化されているので、エキマニ22が比較的大きな
振幅で振動した場合でも、ヒートインシュレータ21の
振動による運動量やボルトなどの締結部に印加される荷
重を軽減することができる。また、上記重量の軽減によ
り、ヒートインシュレータ21における不所望な変形や
割れが発生するなどの不具合の発生を防止することがで
きる。
【0031】更に、本実施の形態において、ヒートイン
シュレータ21の不所望な変形や割れの発生が防止され
るので、これを達成するために、ヒートインシュレータ
21を構成する金属板の板厚を大きくしたり補強部材を
追加したりして、ヒートインシュレータ21の剛性を増
大させたり、ヒートインシュレータ21のエキマニ22
に対する支持個所を増大させたりする必用が解消され
る。これにより、ヒートインシュレータ21の剛性を増
大させたときに想定されるヒートインシュレータ21の
重量の増大による支持個所付近での割れの可能性の増大
や、ヒートインシュレータ21の支持個所を増大させた
際に想定される熱歪による割れの発生を防止することが
できる。これらの点でヒートインシュレータ21の信頼
性が格段に向上される。
【0032】図4は本発明の第2の実施の形態のヒート
インシュレータ21aの断面図である。本実施の形態は
上記第1の実施の形態に類似し、対応する部分には同一
の参照符号を付す。ヒートインシュレータ21aの特徴
は、第1の実施の形態のヒートインシュレータ21の場
合と比較し、ヒートインシュレータ21aを、アルミニ
ウム合金からなる金属板22と、アルミニウムメッキ鋼
板などからなる金属板25と、金属板22、25の間に
挟まれる吸音材24とを含んで構成するようにしたこと
である。
【0033】本実施の形態では、吸音材24を挟む一対
の金属板22、25の一方をアルミニウム合金とし、他
方をアルミニウムメッキ鋼板としたので、同一形状であ
れば第1の実施の形態のヒートインシュレータ21より
も若干重量は増加するが、従来技術の項で図2及び図8
を参照して説明したようなヒートインシュレータ6、1
6を構成する一対の金属板が共にアルミニウムメッキ鋼
板である場合と比較すると重量は格段に軽減されている
ので、前記第1の実施の形態に関して説明した作用効果
と同様な作用効果を実現することができる。
【0034】図5は本発明の第3の実施の形態のヒート
インシュレータ21bの断面図である。本実施の形態
は、上記第1の実施の形態に類似し、対応する部分には
同一の参照符号を付す。ヒートインシュレータ21bの
特徴は、例として耐熱温度約550℃程度、比重2.7
程度の特性を有する一対のアルミニウム箔26で、例と
してステンレス鋼などの材料からなるメッシュ材27を
挟む構成としたことである。
【0035】本実施の形態では、メッシュ材27を一対
のアルミニウム箔26で挟む構成としたので、同一形状
であれば第1、第2の実施の形態のヒートインシュレー
タ21、21aよりも重量を更に軽減することができ、
前記第1の実施の形態に関して説明した作用効果と同種
の作用効果を、更に向上したレベルで実現することがで
きる。
【0036】また、アルミニウムはステンレスなどと比
較し、騒音などの振動が到達した場合、その振動の内部
損失が大きい特性を有している。これにより、騒音抑制
作用が向上される。しかも、メッシュ材27を用いる部
位に金属板を用いる場合と比較して、ヒートインシュレ
ータ21bの重量を格段に軽減することができる。この
点でも、第1の実施形態で説明した作用効果と同種の作
用効果を更に向上したレベルで実現することができる。
【0037】図6は本発明の第4の実施の形態のヒート
インシュレータ21cの断面図である。本実施の形態
は、上記第1の実施の形態に類似し、対応する部分には
同一の参照符号を付す。ヒートインシュレータ21cの
特徴は、上記第3の実施の形態のヒートインシュレータ
21bにおけるアルミ箔26と同様な一対のアルミニウ
ム箔26に、例として上述したような耐熱性吸音材24
をそれぞれ積層し、この一対の耐熱性吸音材24で前記
メッシュ材27を挟む構成としたことである。
【0038】本実施の形態では、メッシュ材27を一対
のアルミニウム箔26と耐熱性吸音材24とで挟む構成
としたので、第3の実施の形態のヒートインシュレータ
21bよりも更に吸音・断熱特性を向上することができ
る。
【0039】図7は本発明の第5の実施の形態のヒート
インシュレータ21dの断面図である。本実施の形態は
上記第1の実施の形態に類似し、対応する部分には同一
の参照符号を付す。ヒートインシュレータ21dの特徴
は、例として耐熱温度約550℃程度、比重2.7程度
の特性を有するアルミニウム箔26を、例としてステン
レス鋼などの材料からなる一対のメッシュ材27で挟む
構成としたことである。
【0040】本実施の形態では、アルミニウム箔26を
一対のメッシュ材27で挟む構成としたので、同一形状
であれば第1、第2の実施の形態のヒートインシュレー
タ21、21aよりも重量を更に軽減することができ、
前記第1の実施の形態に関して説明した作用効果と同種
の作用効果を、更に向上したレベルで実現することがで
きる。
【0041】また、アルミニウムはステンレスなどと比
較し、騒音などの振動が到達した場合、その振動の内部
損失が大きい特性を有している。また、メッシュ材26
は多数の開口を有しているので、エキマニ22から発生
される騒音を吸収する作用が増大される。これにより、
騒音抑制作用が向上される。しかも、メッシュ材27を
用いる部位に金属板を用いる場合と比較して、ヒートイ
ンシュレータ21dの重量を格段に軽減することができ
る。この点でも、第1の実施形態で説明した作用効果と
同種の作用効果を更に向上したレベルで実現することが
できる。
【0042】本発明は、上記各実施の形態の例に権利範
囲を限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しな
い範囲で広範な変形例を含むものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明のヒートインシュレ
ータでは、耐熱吸音材層を挟む金属板としてアルミニウ
ム合金を用いるようにしたので、各種鋼板を用いる場合
と比較して、ヒートインシュレータ全体の重量を格段に
軽減することができる。
【0044】これにより、本発明のヒートインシュレー
タが装着される対象が、内燃機関のエキマニである場
合、エキマニから発生される輻射熱や騒音を吸収するこ
とができる。従って、内燃機関の周囲に配置された各種
電装機器類、ハーネス類或いは合成樹脂材料などからな
るホースやダクト類などが上記熱輻射により過度に昇温
し、特性が変化したり熱劣化するなどの熱害や、車室内
の静粛性が損なわれたり、外部の騒音レベルを増大させ
たりする不具合の発生を防止することができる。
【0045】また、このエキマニが、例としていわゆる
後方排気方式の内燃機関に用いられている場合では、エ
キマニの内燃機関に対する支持構造がエキマニの大きな
振幅の振動を許容するようになることが多いが、本発明
では、ヒートインシュレータの重量が大幅に軽減されて
いるため、ヒートインシュレータをエキマニに対して固
定するヒートインシュレータの固定部付近における振動
による加速度を低減することができる。これにより、ヒ
ートインシュレータにおける不所望な変形や割れが発生
するなどの不具合の発生を防止することができる。
【0046】本発明で、上記のようにヒートインシュレ
ータの不所望な変形や割れの発生が防止されるので、こ
れらの目的のために、ヒートインシュレータの剛性を増
大させたり、支持個所を増大させたりする必要が解消さ
れる。これにより、ヒートインシュレータの剛性を増大
させたときに想定されるヒートインシュレータの重量の
増大による支持個所付近での割れの可能性の増大や、ヒ
ートインシュレータの支持個所を増大させた際に想定さ
れる熱歪による割れの発生を防止することができる。こ
れらの点でヒートインシュレータの信頼性が格段に向上
される。
【0047】請求項2記載の発明のヒートインシュレー
タでは、耐熱吸音材層を挟む少なくとも一対の金属板の
一方をアルミニウム合金としたので、各金属板が鋼板か
ら形成される場合と比較して、ヒートインシュレータの
重量を軽減することができる。これにより、上記請求項
1の発明の作用効果と同様な作用効果を実現することが
できる。
【0048】請求項3記載の発明のヒートインシュレー
タでは、メッシュ材にアルミニウム合金からなる金属板
を積層するようにしたので、メッシュ材を用いる部位に
金属板を用いる場合と比較して、ヒートインシュレータ
の重量を格段に軽減することができる。また、メッシュ
材は多数の開口を有しているので、エキマニから発生さ
れる騒音を吸収する作用が増大され、騒音抑制作用が向
上される。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のヒートインシュレータ
21の断面図である。
【図2】本実施例のヒートインシュレータが用いられる
後方排気方式のエンジンに関連する構成の系統図本であ
るである。
【図3】実施例のヒートインシュレータ及びエキマニの
正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のヒートインシュレ
ータ21aの断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のヒートインシュレ
ータ21bの断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のヒートインシュレ
ータ21cの断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のヒートインシュレ
ータ21dの断面である。
【図8】典型的な従来技術の前方排気方式のエンジン1
の簡略化した系統図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 エキマニ 21、21a、21b、21c、21d ヒートインシ
ュレータ 22、23、25 金属板 24 耐熱性吸音材 26 アルミニウム箔 27 メッシュ材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金からなる第1金属板及
    び第2金属板と、 該第1金属板及び第2金属板の間に挟持される耐熱吸音
    材層とを備えるヒートインシュレータ。
  2. 【請求項2】 アルミニウム合金からなる第1金属板
    と、 該第1金属板に積層され、アルミニウムメッキ鋼板から
    なる第2金属板と、 該第1金属板及び第2金属板の間に挟持される耐熱吸音
    材層とを備えるヒートインシュレータ。
  3. 【請求項3】 メッシュ材と、 該メッシュ材に積層され、アルミニウム合金からなる金
    属板とを備えるヒートインシュレータ。
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