JP2001065328A - アクティブ消音装置 - Google Patents

アクティブ消音装置

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JP2001065328A
JP2001065328A JP2000212964A JP2000212964A JP2001065328A JP 2001065328 A JP2001065328 A JP 2001065328A JP 2000212964 A JP2000212964 A JP 2000212964A JP 2000212964 A JP2000212964 A JP 2000212964A JP 2001065328 A JP2001065328 A JP 2001065328A
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wave
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speaker
silencer
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JP2000212964A
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Inventor
Hiroshi Karita
広 苅田
Minoru Okubo
稔 大久保
Shinichiro Ishida
慎一郎 石田
Tetsuya Fujimoto
哲也 藤本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音波の音圧レベルの大きい部分の周波数を
完全に消音することが可能なアクティブ消音装置を提供
する。 【解決手段】 騒音波を検出し、騒音波に対して逆位相
波を発生するスピーカを設け、消音結果を検出してフィ
ードバックする構成としたアクティブ消音装置におい
て、騒音源からの騒音波を伝播する騒音流出管1に、騒
音流出管1よりも拡径して構成し、高周波側の成分を消
音する高周波消音器Bを設け、本高周波消音器Bよりも
下流側に、逆位相波を発生するスピーカAを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等の騒音
に対して逆位相音波を発生して消音するアクティブ消音
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、騒音波に対して積極的に逆位
相音波を発生して、音波干渉点において騒音波と逆位相
音波を衝突させて相殺させ、消音する技術は公知とされ
ている。例えば、米国特許第4,527,282号公報や、実公
平6−14009号公報や、特公昭60−20700号
公報や、実公平4−47380号公報や、実開平6−6
0717号公報の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、唯単にエンジンの排気管等の騒音流出管の中途部よ
り分岐して枝管を設け、該枝管の端部にアクティブ消音
スピーカ機構を設けて、排気管内を通過する騒音波に対
して逆位相音波を発して、枝管と排気管との合流部が構
成する音波干渉点において、両音波を相殺させ消音して
いた。
【0004】しかし、アクティブ消音装置においては、
アクティブ消音スピーカAから発する逆位相音波のレベ
ルの強さが、騒音流出管の長さや枝管の長さや、それぞ
れの管の径により決定される或る周波数において、特に
音圧レベルが弱くなるという現象が発生するのである。
この弱い音圧レベルの逆位相音波しか発生されない周波
数の騒音波が、音源であるエンジンから発生される場合
には、この騒音波の音圧レベルの方が勝るので、完全に
は逆位相音波により相殺し消音することが出来ず、結局
アクティブ消音装置が上手く作動しないという状態が発
生するのである。
【0005】本発明においては、騒音波の周波数が、ア
クティブ消音装置の具備した音圧レベルの弱い周波数部
分に合致しないように、騒音流出管の長さや、枝管の長
さや、それぞれの管の径を決定したものである。エンジ
ンから出る騒音波の周波数は気筒数と回転数等により或
る程度決定されるので、このファクターから決定される
周波数帯域に、前述のアクティブ消音装置の騒音流出管
の長さや、枝管の長さや、管の径によって決定される音
圧レベルの低い周波数位置が一致しないように構成した
ものである。
【0006】また、該音圧レベルの低い周波数は、騒音
流出管の長さに大きな決定要素が存在するので、最高の
消音効率を奏する為には、常にエンジンから枝管との交
流部である音波干渉点までの距離を全て同じ距離に設定
する必要がある。しかし、該エンジンを搭載される船舶
や、その他の作業機の種類によっては、このエンジンと
音波干渉点Oまでの距離L’を、常時一定の距離とする
ことが不可能なのである。本発明においては、エンジン
から枝管までの騒音流出管の距離が一定でなくとも、高
周波消音器Bを介装したところからの距離L1の長さを
特定するのである。
【0007】実際はエンジンの位置と、枝管を取り付け
る位置は、他の装置との関係で場所が限定されるので、
間に高周波騒音器Bを介装して、いったんエンジンから
の騒音管の径を拡げて、この部分で反響を発生させて、
騒音源をこの高周波消音器Bに置き換えるのである。こ
れにより、エンジンから枝管までの距離が変更となって
も、アクティブ消音装置を構成する上の騒音源は高周波
消音器Bとなるので、一定距離L1の決定が容易となる
のである。
【0008】本発明は、騒音源と音波干渉点Oまでの距
離である一定距離L1を一定する為に、元の騒音源であ
るエンジンと、音波干渉点Oとの間に、置換した騒音源
である高周波消音器Bを配置したものである。これによ
り、アクティブ消音装置の音圧レベルの強弱を示す、ス
ピーカー能力余裕度パターンを固定することが出来るの
で、エンジンの発する騒音波に対して、音圧レベルの弱
い周波数が一致しないようなアクティブ消音装置を構成
することが出来るのである。
【0009】また従来は、エンジンと音波干渉点との間
の任意の位置に、騒音波の情報を検出する騒音波検出セ
ンサMを配置していたのである。そして、該騒音波検出
センサMとアクティブ消音スピーカAとの間には、遮断
するものが介装されていなかったので、スピーカからの
音が騒音波検出センサMにフィードバックすることによ
り、消音効果が少なくなるのである。
【0010】本発明においては、騒音波検出センサM
を、高周波消音器Bの前方に設けて、騒音波検出センサ
Mとアクティブ消音スピーカAとの間の関係を遮断し
て、両者の間でスピーカからの音が騒音波検出センサM
にフィードバックすることによる消音効果の減少が発生
しないように構成し、新たな騒音の発生を回避したもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、騒音波を検出
し、騒音波に対して逆位相波を発生するスピーカを設
け、消音結果を検出してフィードバックする構成とした
アクティブ消音装置において、騒音源からの騒音波を伝
播する騒音流出管1に、騒音流出管1よりも拡径して構
成し、高周波側の成分を消音する高周波消音器Bを設
け、本高周波消音器Bよりも下流側に、逆位相波を発生
するスピーカAを設けたものである。
【0012】請求項2においては、請求項1記載のアク
ティブ消音装置において、騒音波検出センサMを、騒音
流出管1よりも拡径して構成した高周波消音器Bの上流
側に設けたものである。
【0013】請求項3においては、請求項1又は2記載
のアクティブ消音装置において、スピーカAを騒音流出
管より分岐した枝管2に配置し、騒音流出管1よりも拡
径して構成した高周波消音器Bによって騒音波の連続性
が断たれた点から、前記枝管分岐点までの距離L1と、
スピーカの音波発生面から前記枝管分岐点までの距離L
2の関係が、騒音流出管内での音速C(T1)と枝管内
での音速C(T2)を用いて、L1/C(T2)=α・
L2/C(T1)(但し、α=0.5〜1.5)の関係
となるように構成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に実施例を説明する。図1は本
発明の構成を示す図面であり、騒音波検出センサMを高
周波消音器Bの前に配置し、高周波消音器Bと音波干渉
点Oまでの一定距離L1を長く構成したアクティブ消音
装置の側面図、図2は図1において一定距離L1を短く
構成したアクティブ消音装置の側面図、図3は従来のア
クティブ消音装置の構成を示す図面である騒音波検出セ
ンサM 'を高周波消音器Bの後部に配置しているアクテ
ィブ消音装置の側面図、図4は音源がエンジンである場
合において、出てくる騒音波の周波数に対する音圧レベ
ルを示す図面、図5は本発明のアクティブ消音装置を示
す模式図である。
【0015】図6は置換した音源である高周波消音器B
と音波干渉点Oまでの一定距離L1を示す図面、図7は
本発明のアクティブ消音装置により決定する、スピーカ
ー能力余裕度パターンを示す図面、図8は音波干渉点O
からアクティブ消音スピーカAまでの一定長さL2を示
す図面、図9は一定長さL2が変化した場合のスピーカ
ー能力余裕度パターンを示す図面、図10は騒音流出管
1の径d1と枝管2・3の径d2を示す図面、図11は
d1/d2の値Kが変更された場合のスピーカー能力余
裕度パターンの変化を示す図面、図12は高周波消音器
Bが介装されていない従来のアクティブ消音装置の構成
を示す側面図、図13も従来の高周波消音器Bが介装さ
れておらず、音源であるエンジンからの距離が構成する
一定距離L1が長い場合のスピーカー能力余裕度パター
ンを示す図面である。
【0016】図12と図13に示す従来のアクティブ消
音装置において、不具合を説明する。従来は、高周波消
音器Bをエンジンと音波干渉点Oとの間に介装して、音
源であるエンジンを、高周波消音器Bが仮音源であるよ
うに置換するという技術は考えられていなかったのであ
る。故に、エンジンが船舶に搭載された場合や、ビルの
発電用に配置された場合において、配管上の問題からの
み、アクティブ消音スピーカAが配置されており、エン
ジンと音波干渉点Oとの距離を考慮する配置は成されて
いなかったのである。
【0017】このような場合に、エンジンと音波干渉点
Oとの一定距離L1が長くなった場合に、図13に示す
如く、騒音源からの騒音波と、アクティブ消音スピーカ
Aから発生する逆位相音波とが相殺されて消音される度
合いであるスピーカー能力余裕度は、0以下となる周波
数が沢山あったのである。このようにスピーカー能力余
裕度が0以下となるということは、騒音波の方が逆位相
音波よりも音圧レベルが高い為に、騒音波が残ってしま
うという状態である。逆にスピーカー能力余裕度が0以
上ということは、逆位相音波の方が騒音波よりも音圧レ
ベルが大きいので完全に相殺して消音することが出来る
ということである。
【0018】以上のようなスピーカー能力余裕度からす
ると、図13に示す如く一定距離L1が大きくなると、
騒音波の周波数のあちこちでスピーカー能力余裕度が0
以下の部分が発生し、この周波数の騒音波は消音出来ず
に残ることになるのである。これは、一定距離L1が長
くなると、長い騒音流出管1の中で騒音波の音圧レベル
がある周波数帯域内で局部的に増加から減少或いは減少
から増加するといった尖頭状音圧変化を惹起して、色々
の周波数の騒音波がでる為に、アクティブ消音スピーカ
Aから発する逆位相音波が、この騒音波に対応できず、
消音できない部分が発生するということが原因である。
本発明は、エンジンと音波干渉点Oとの間に高周波消音
器Bを配置して、該高周波消音器Bを高周波消音器によ
り構成し、高周波部分を該高周波消音器Bによりまず消
音し、該高周波消音器Bにより消音できない低周波は整
流して、この高周波消音器Bが音源であるごとくに構成
することにより、図6に示す如く、一定距離L1を短く
することが出来るのである。
【0019】該一定距離L1が短くなると、低周波の騒
音波が整えられた状態となり、アクティブ消音装置のス
ピーカー能力余裕度パターンも整理された状態となり、
図7に示す如く、スピーカー能力余裕度パターンが簡潔
な形に変化されるのである。該図7において、スピーカ
ー能力余裕度が0以下となる、即ち消音が不可能な周波
数は、P1とP3とP4の周波数のみとなり、P2の部
分が0に近いスピーカー能力余裕度となるのである。
【0020】以上の如く、P1・P2・P3・P4の周
波数におけるスピーカー能力余裕度が、消音困難になる
可能性が高いということは理解できれば、この周波数の
騒音波が出ないように構成すれば良いのである。エンジ
ンからでる騒音波の周波数は図4に示すように、気筒数
と回転数により決定され、最も音圧レベルの高い騒音周
波数は(イ)の部分が、前述のP1・P2・P3・P4
の周波数と合致しないようにすれば良いのである。
【0021】そして、エンジンのスロットルの変化によ
り前記(イ)の周波数がある幅内で変化するので、この
エンジンの使用回転数範囲できまる(イ)の周波数の最
低と最大の範囲、即ち、fmin とfmax は、エンジンと
機種と使用回転数により決定されるので、こちらの方を
自由に設定することが出来ないので、逆に、該fminと
fmax の間の幅が、前記P1・P2の間に入るように、
アクティブ消音装置の一定距離L1を決定することが出
来るのである。
【0022】この原理から一定距離L1を決定するの
が、数1である。この式により一定長さL1を決定する
のが、消音効果が最高となるのである。
【0023】
【数1】
【0024】また、前記スピーカー能力余裕度パターン
を変更するのは、一定距離L1の値だけではなくて、図
8に示す、アクティブ消音装置のアクティブ消音スピー
カAと音波干渉点Oとの間の距離である枝管2・3の一
定長さL2も、これに影響するのである。一定長さL2
が一定距離L1と等しい場合のスピーカー能力余裕度パ
ターンと、一定距離L1と一定長さL2が異なる場合の
スピーカー能力余裕度パターンが図9に図示されてい
る。このように一定距離L1=一定長さL2がスピーカ
ー能力余裕度が0以下となる可能性が低くなるのであ
る。
【0025】このような法則から一定長さL2の長さを
決定したのが、数2である。この式により一定長さL2
を決定するのが、消音効果が最高となるのである。
【0026】
【数2】
【0027】また図10に示す如く、騒音流出管1の径
d1と枝管2・3の径d2の値を変化しても、スピーカ
ー能力余裕度パターンが変化するのである。そして、騒
音流出管1の径d1を枝管2・3の径d2で割った値で
あるKの値により、スピーカー能力余裕度パターンの変
化を図示したのが図11である。そして該図11の傾向
から、騒音流出管1の径d1と枝管2・3の径d2の最
適範囲が、が、0.7≦K≦1.3である。
【0028】また、図1において、騒音波検出センサM
を高周波消音器Bの前部につけることにより、騒音波検
出センサMとアクティブ消音スピーカAとの間に、高周
波消音器Bが配置されることにより、両者の間を遮断す
ることが出来るのである。該高周波消音器Bは高周波騒
音消音器の役目をすると同時に、該膨張部分により、騒
音波の連続的の伝播を断つ役目があるのである。
【0029】このように、高周波消音器Bを境にして、
エンジン側の騒音波と、アクティブ消音スピーカAの側
の騒音波の関係を高周波消音器Bが断つことにより、騒
音波検出センサMが情報として採取した情報で、アクテ
ィブ消音スピーカAから逆位相音波を発生する場合に、
騒音波検出センサMとアクティブ消音スピーカAとの間
の干渉により発生する新たな高周波騒音が回避すること
が出来るのである。従来は、高周波消音器Bが設けられ
ておらず、高周波騒音器Bの代わりにパッシブ消音器が
取付られている場合にも、高周波消音器Bと音波干渉点
Oとの間の位置に騒音波検出センサMが配置されていた
ので、両者の間でスピーカからの音が騒音波検出センサ
Mにフィードバックすることによる消音効果の減少状態
が発生して、これが新たな騒音源となっていたのであ
る。この不具合を解消することが出来たのである。
【0030】また、図1に示す如く、騒音流出管1の上
には高周波消音器Bが配置されて、音波干渉点Oが構成
され、該音波干渉点Oから後部にある程度の長さの騒音
流出管1がさらに必要なのである。そして該騒音流出管
1の音波干渉点Oから最後端にかけても高周波消音器B
と音波干渉点Oの間で発生するのと同様な音響的現象が
発生するため距離L3は、次の数3のように求めるのが
最適なのである。
【0031】
【数3】
【0032】このように構成したので、エンジンのスロ
ットルレバーにより回転数を変更しても、大きな音圧レ
ベルの低周波の騒音波は、前記P1とP2の間に位置す
ることとなるので、完全に消音することが出来るように
なったのである。
【0033】また、高周波消音器Bの出口から、騒音流
出管1上の一定距離L1だけ隔てた位置を音波干渉点O
として、その側方に、多数の枝管2・3・・・を配置
し、該枝管2・3・・・の外端に、アクティブ消音スピ
ーカAを配置したので、一つ一つのアクティブ消音スピ
ーカAの出力は小さくても、全体的に騒音波の音圧レベ
ルに勝る逆位相音波を発生することができて、確実なア
クティブ消音装置とすることが出来たのである。
【0034】また、排気消音装置の騒音流出管1の音波
干渉点Oから騒音流出管1の出口までの一定距離L3を
構成したので、音波干渉点Oと最後端の間で発生する音
響的現象を請求項3と同様に回避し、完全に消音するこ
とが出来るようになったのである。
【0035】また、騒音源から騒音波を伝播する騒音流
出管1の中途部に、該騒音波の高周波側の成分を消音す
る高周波消音器Bを設け、該高周波消音器Bの出口側の
音波干渉点Oから円周方向に枝管2を設けて、該枝管2
の外端に前記騒音波の逆位相音波を惹起して、高周波消
音器Bにおいて消音されずに通過した低周波側の音波を
打ち消すアクティブ消音スピーカAを配置し、騒音源か
ら伝播する騒音波を検出しアクティブ消音スピーカAに
送信する騒音波検出センサMを、高周波消音器Bの入口
側に配置したアクティブ消音装置において、騒音流出管
1の系をd1とし、枝管2の径をd2とすると、d1=
K・d2であり、0.7≦K≦1.3としたのである。
故に、騒音流出管1の径d1と枝管2・3の径d2を、
消音効果の最適な径とすることかでき、必要以上の径と
する必要がなくなったのである。
【0036】以上のように構成したことによって、音源
と音波干渉点Oまでの一定距離L1を、短く構成するこ
とが可能となり、スピーカー能力余裕度パターンにおい
て、スピーカー能力余裕度が0以上の部分の幅を大きく
することが出来るのである。このスピーカー能力余裕度
が0以上の部分に、騒音源のfmin とfmax の間の幅を
位置させることにより、騒音波の音圧レベルの大きい部
分の周波数を完全に消音することが可能となる。
【0037】騒音源から伝播する騒音波を検出し、該騒
音波に関する信号をアクティブ消音スピーカAにコント
ローラCを介して送信する騒音波検出センサMを、高周
波消音器Bの入口側に配置したので、該高周波消音器B
は騒音波の伝播経路を一端遮断することができるので、
騒音波検出センサMとアクティブ消音スピーカAとの間
を無関係に構成することができ、騒音波検出センサMと
アクティブ消音スピーカAが干渉又はスピーカからの音
が騒音波検出センサMにフィードバックして、新たな高
周波の騒音を発生するという従来技術の不具合を解消す
ることが出来る。
【0038】高周波消音器Bと音波干渉点Oまでの一定
距離L1を決定したことにより、エンジンから出てくる
騒音波のfmin とfmax の幅が、スピーカー能力余裕度
パターンのスピーカー能力余裕度の低い部分のP1・P
2・P3・P4の周波数と合致しないように、アクティ
ブ消音装置の一定距離L1とすることが出来るのであ
る。これにより、エンジンのスロットルレバーにより回
転数を変更しても、大きな音圧レベルの低周波の騒音波
は、前記P1とP2の間に位置することとなるので、完
全に消音することが出来るようになった。
【0039】高周波消音器Bの出口から、騒音流出管1
上の一定距離L1だけ隔てた位置を音波干渉点Oとし
て、その側方に、多数の枝管2・3・・・を配置し、該
枝管2・3・・・の外端に、アクティブ消音スピーカA
を配置したので、一つ一つのアクティブ消音スピーカA
の出力は小さくても、全体的に騒音波の音圧レベルに勝
る逆位相音波を発生することができて、確実なアクティ
ブ消音装置とすることが出来た。
【0040】排気消音装置の騒音流出管1の音波干渉点
Oから騒音流出管1の出口までの一定距離L3を構成し
たので、前述と同様に消音しようとする周波数範囲内に
スピーカ能力余裕度の低い部分が合致することを回避で
きるのである。
【0041】騒音源から騒音波を伝播する騒音流出管1
の中途部に、該騒音波の高周波側の成分を消音する高周
波消音器Bを設け、該高周波消音器Bの出口側の音波干
渉点Oから円周方向に枝管2を設けて、該枝管2の外端
に前記騒音波の逆位相音波を惹起して、高周波消音器B
において消音されずに通過した低周波側の音波を打ち消
すアクティブ消音スピーカAを配置し、騒音源から伝播
する騒音波を検出しアクティブ消音スピーカAに送信す
る騒音波検出センサMを、高周波消音器Bの入口側に配
置したアクティブ消音装置において、騒音流出管1の径
をd1とし、枝管2の径をd2とすると、d1=K・d
2であり、Kの値は、0.7≦K≦1.3としたのであ
る。故に、騒音流出管1の径d1と枝管2・3の径d2
を、消音効果の最適な径とすることができ、必要以上の
径とする必要がなくなった。
【0042】枝管2・3の長さを消音効果が最高となる
長さとすることができ、また必要以上に枝管2・3の長
さを取る必要がなくなったので、アクティブ消音装置を
コンパクトに構成し、消音効率を向上することが出来
た。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。第1に、該高周波消音器
Bにより、エンジンと音波干渉点Oとの間の騒音波の伝
播経路を遮断し、該高周波消音器Bが新たな音源となっ
た状態で、アクティブ消音装置を構成することが出来る
ので、音源と音波干渉点Oまでの一定距離L1を、短く
構成することが可能となり、スピーカー能力余裕度パタ
ーンにおいて、スピーカー能力余裕度が0以上の部分の
幅を大きくすることが出来るのである。このスピーカー
能力余裕度が0以上の部分に、騒音源のfmin とfmax
の間の幅を位置させることにより、騒音波の音圧レベル
の大きい部分の周波数を完全に消音することが可能とな
るのである。
【0044】第2に、該高周波消音器Bは騒音波の伝播
経路を一旦遮断することができるので、騒音波検出セン
サMとアクティブ消音スピーカAとの間を無関係に構成
することができ、騒音波検出センサMとアクティブ消音
スピーカAが干渉又は共鳴して、新たな高周波の騒音を
発生するという従来技術の不具合を解消することが出来
るのである。
【0045】第3に、消音効果が最高となる枝管2・3
の長さとすることができ、また必要以上に枝管2・3の
長さを取る必要がなくなったので、アクティブ消音装置
ををコンパクトに構成し、消音効率を向上することが出
来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図面であり、騒音波検出セ
ンサMを高周波消音器Bの前に配置し、高周波消音器B
と音波干渉点Oまでの一定距離L1を長く構成したアク
ティブ消音装置の側面図。
【図2】図1において一定距離L1を短く構成したアク
ティブ消音装置の側面図。
【図3】従来のアクティブ消音装置の構成を示す図面で
ある騒音波検出センサM 'を高周波消音器Bの後部に配
置しているアクティブ消音装置の側面図。
【図4】音源がエンジンである場合において、出てくる
騒音波の周波数に対する音圧レベルを示す図面。
【図5】本発明のアクティブ消音装置を示す模式図。
【図6】置換した音源である高周波消音器Bと音波干渉
点Oまでの一定距離L1を示す図面。
【図7】本発明のアクティブ消音装置により決定する、
スピーカー能力余裕度パターンを示す図面。
【図8】音波干渉点Oからアクティブ消音スピーカAま
での一定長さL2を示す図面。
【図9】一定長さL2が変化した場合のスピーカー能力
余裕度パターンを示す図面。
【図10】騒音流出管1の径d1と枝管2・3の径d2
を示す図面。
【図11】d1/d2の値Kが変更された場合のスピー
カー能力余裕度パターンの変化を示す図面。
【図12】高周波消音器Bが介装されていない従来のア
クティブ消音装置の構成を示す側面図。
【図13】従来の高周波消音器Bが介装されておらず、
音源であるエンジンからの距離が構成する一定距離L1
が長い場合のスピーカー能力余裕度パターンを示す図
面。
【符号の説明】
A アクティブ消音スピーカ機構 B 高周波騒音器 M 騒音波検出センサ 1 騒音流出管 2,3 枝管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 11/16 G10K 11/16 B (72)発明者 石田 慎一郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 藤本 哲也 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音波を検出し、騒音波に対して逆位相
    波を発生するスピーカを設け、消音結果を検出してフィ
    ードバックする構成としたアクティブ消音装置におい
    て、騒音源からの騒音波を伝播する騒音流出管1に、騒
    音流出管1よりも拡径して構成し、高周波側の成分を消
    音する高周波消音器Bを設け、本高周波消音器Bよりも
    下流側に、逆位相波を発生するスピーカAを設けたこと
    を特徴とするアクティブ消音装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクティブ消音装置にお
    いて、騒音波検出センサMを、騒音流出管1よりも拡径
    して構成した高周波消音器Bの上流側に設けたことを特
    徴とするアクティブ消音装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアクティブ消音装
    置において、スピーカAを騒音流出管より分岐した枝管
    2に配置し、騒音流出管1よりも拡径して構成した高周
    波消音器Bによって騒音波の連続性が断たれた点から、
    前記枝管分岐点までの距離L1と、スピーカの音波発生
    面から前記枝管分岐点までの距離L2の関係が、騒音流
    出管内での音速C(T1)と枝管内での音速C(T2)
    を用いて、L1/C(T2)=α・L2/C(T1)
    (但し、α=0.5〜1.5)の関係となるように構成
    したことを特徴とするアクティブ消音装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112534193A (zh) * 2018-08-14 2021-03-19 富士胶片株式会社 消声系统
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