JP3424370B2 - 消音器 - Google Patents

消音器

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JP3424370B2
JP3424370B2 JP02960095A JP2960095A JP3424370B2 JP 3424370 B2 JP3424370 B2 JP 3424370B2 JP 02960095 A JP02960095 A JP 02960095A JP 2960095 A JP2960095 A JP 2960095A JP 3424370 B2 JP3424370 B2 JP 3424370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンからの排出ガ
ス等の高温・高圧の流体と共に伝搬する騒音を消音する
ための消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平5−173578号公報
で提案された配管用能動型消音制御装置1を示す。この
装置1は、一側が騒音源3と連結され、他側が開放され
た排気管5を伝搬してくる騒音(排気音)7を制御音9
と干渉させて消音する。
【0003】図7に示すように、排気管5の途中には、
制御音9を発生させる制御音源11が配設されている。
この制御音源11には、排気管5の開放端側にコーン状
のフレーム13が連結されている。フレーム13から
は、排気管5の開放端側に向けて伝播管15が延設され
ている。この伝播管15の内壁と排気管5との間に音響
空間17が設けられている。また、制御音源11には、
供給電源19が接続され、供給電源19はコントローラ
21と接続されている。このコントローラ21には音響
空間17内に配設されたマイクロホン23が接続されて
いる。
【0004】そして、騒音源3から排気管5に沿って騒
音7が伝搬されると、この騒音7がマイクロホン23で
検出される。マイクロホン23が騒音7を検出すると、
コントローラ23は、制御音源11を駆動して制御音9
を音響空間17内に放射させる。音響空間17内に制御
音9が放射されると、騒音7と干渉して消音する。この
場合、騒音7をマイクロホン23が検知すると、コント
ローラ23は、騒音7の位相と逆相の制御音9を発生す
るように制御音源11を制御する。
【0005】このように、騒音7に対して逆相の制御音
9を電気的に発生させて、騒音7と制御音9とを干渉さ
せることにより、排気管5に沿って伝搬した騒音7を効
果的に消音することが出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記配
管用能動型消音制御装置1では、騒音7と干渉する制御
音11を発生させるために、制御音源11や供給電源1
9、これらを制御するコントローラ23及び騒音7を検
出するマイクロホン23が必要なので、装置自体が大掛
かりなものとなる。
【0007】また、制御音9を発生させるための部品の
数が多く、構造も複雑である。
【0008】さらに、騒音7と干渉させる制御音9を作
成するために複雑な制御が必要である。
【0009】そこで、本発明は、制御音の発生機器や制
御手段が不要で、かつ簡単な構造で消音効果を向上する
ことが出来る消音器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、高温・高圧の流体が拡張室内に
導入される導入口と、この導入口に対向し前記拡張室内
に導入された前記流体と共に伝搬した騒音を反射して逆
相の騒音を発生させる反射対向面とを有する消音器本体
を備えた消音器であって、前記拡張室の反射対向面側か
ら引き出されて拡張室内の流体が導出されると共に、こ
の流体と共に伝搬した順相の騒音が伝搬される第1の導
出管と、前記拡張室の反射対向面に対向する面側から引
き出されて拡張室内の流体が導出されると共に、反射対
向面に反射して逆相となった騒音が伝搬される第2の導
出管と、前記第1の導出管内と前記第2の導出管内の前
記流体が合流された後に排出されると共に、前記第1の
導出管内を伝搬した順相の騒音と第2の導出管内を伝搬
した逆相の騒音とが干渉する合流部とからなり、前記第
1の導出管の長さは、前記反射対向面から第2の導出管
経由で合流部までの長さと等しいことを特徴としてい
る。
【0011】請求項2記載の発明は、エンジンからの排
出ガスが拡張室内に導入される導入口と、この導入口に
対向し拡張室内に導入された排出ガスと共に伝搬した排
気音を反射して逆相の排気音を発生させる反射対向面と
を有する消音器本体を備えた消音器であって、前記拡張
室の反射対向面側から引き出されて拡張室内の排出ガス
が導出されると共に、この排出ガスと共に順相の排気音
が伝搬される第1の排気管と、前記拡張室の反射対向面
に対向する面側から引き出されて排出ガスが導出される
と共に、反射対向面に反射した逆相の排気音が伝搬され
る第2の排気管と、前記第1の排気管と第2の排気管内
の排出ガスが合流された後に排出されると共に、第1の
排気管内を伝搬した順相の排気音と第2の排気管内を伝
搬した逆相の排気音とが干渉する合流部とからなり、前
記第1の排気管の長さは、前記反射対向面から第2の排
気管経由で合流部までの長さと等しいことを特徴として
いる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明であって、合流部が、第1の排出管と第2の排出管と
が連通された拡張室からなることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3の発明であって、反射対向面が、前記拡張室からの
第2の排気管の引き出し口を焦点位置とする所定の曲率
を有する音響レンズからなることを特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一項に記載の発明であって、前記合流部
と前記消音器本体とが、一体に形成されていることを特
徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、拡張室内に高温・高
圧の流体が導入口から導入されると、第1の導出管及び
第2の導出管内を流通して合流部で再びされた後に排出
される。このとき、流体と共に拡張室内に伝搬した騒音
の一部は反射対向面に反射し逆相の騒音となって第2の
導出管内を伝わり合流部に到達する。また、反射対向面
に反射しなかった順相の騒音は第1の導出管内を伝わっ
て合流部に到達する。第1の導出管及び第2の導出管内
をそれぞれ伝わった順相及び逆相の騒音は合流部で干渉
して消音される。この場合、第1、第2の導出管が等長
なので同位相となり打ち消し合うことで消音する。
【0016】請求項2の発明によれば、拡張室内にエン
ジンからの排出ガスが導入口から導入されると、第1の
排気管及び第2の排気管内を流通して合流部で合流され
た後に排出される。このとき、排出ガスと共に拡張室内
に伝搬した排気音の一部は反射対向面に反射し逆相の排
気音となって第2の排気管内を伝わり合流部に到達す
る。また、反射対向面に反射しなかった順相の排気音は
第1の排気管内を伝わって合流部に到達する。第1の排
気管及び第2の排気管内をそれぞれ伝わった排気音は合
流部で干渉して消音される。この場合、第1、第2の排
気管が等長なので同位相となり打ち消し合うことで消音
する。
【0017】請求項3の発明によれば、順相の排気音と
逆相の排気音とが拡張室内に伝搬されると干渉して消音
される。また第1の排気管内を流通した排気ガス及び第
2の排気管内を流通した排気ガスは拡張室内に導出され
ると圧力が低下しさらに消音される。
【0018】請求項4の発明によれば、排出ガスと共に
拡張室内に伝搬した排気音の一部は反射対向面に反射し
逆相の排気音となって第2の排気管内を伝わり合流部に
到達する。この場合、反射対向面が音響レンズとなって
いるので、反射した排気音は、焦点位置にある第2の排
気管の引き出し口へ集められ、逆相の排気音となって第
2の排気管内を合流部に向けて伝搬する。
【0019】請求項5の発明によれば、合流部と消音器
本体とが一体に形成されているので、消音器のコンパク
ト化を図ることが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る消音器の実施例について
図面を用いて説明する。
【0021】第1実施例 図1は本発明に係る第1実施例の消音器25を示す。消
音器25は、中空内部に拡張室27が形成された消音器
本体29と、この消音器本体29と連通された第1の排
気管31及び第2の排気管33と、これらの第1の排気
管31と第2の排気管33とが合流する合流部35とか
らなる。
【0022】消音器本体29には、エンジンからの排出
ガスが拡張室27内に導入される導入管37の導入口3
9が一方の内壁41に設けられている。この導入口39
に対向する他方の内壁43は、拡張室27内に導入され
た排出ガス45と共に伝搬した排気音47を反射して逆
相の排気音を発生させる反射対向面49となっている。
また、反射対向面49側からは第1の排気管31が引き
出され、反射対向面49と対向する面側すなわち、一方
の内壁41からは第2の排気管33が引き出されてい
る。これらの第1の排気管31及び第2の排気管33は
合流部35で合流されている。また、第1の排気管31
の内壁43から合流部35までの距離L1は、内壁43
から第2の排気管33経由で合流部35までの距離L2
と等しく設定されている。合流部35は第1の排気管3
1と第2の排気管33とが合流して1本の排出管51と
なっている。
【0023】そして、エンジンからの排出ガス45は、
導入管37を流通して導入口39から拡張室27内に導
入され、排出ガス45は第1の排気管31及び第2の排
気管33からそれぞれ合流部35へ向けて排出される。
合流部35で再び合流された排気ガスは排出管51か排
出される。
【0024】また、排出ガス45と共に導入管37に沿
って拡張室27内に伝播された排気音47は、第1の排
気管33から排出される排出ガスと共に、第1の排気管
31の沿って合流部35に向けて伝搬される。また、拡
張室27内に伝播された排気音47の一部は反射対向面
49に反射して第2の排気管33から排出される排出ガ
スと共に、合流部35に向けて伝搬される。このとき、
反射対向面49に反射した排気音53は、拡張室27内
に排出された排気音45に対して逆相となる。
【0025】第1の排気管31及び第2の排気管33に
沿って伝搬された順相の排気音45と逆相の排気音53
は合流部35で干渉する。これにより、排気音45が消
音される。すなわち、図2に示すように、排気音45が
実線で示す波形Aの音とすると、反射対向面49反射し
た排気音53は点線で示す波形Bのように逆相となる。
しかも、これらの順相の排気音45と逆相の排気音53
が伝搬する第1の排気管31の長さL1と、反射対向面
49から第2の排気管33経由で合流部35までの長さ
L2が等しいので、位相のずれはない。この結果、排気
音45と排気音53とが干渉することにより打ち消し合
って消音される。
【0026】本実施例によれば、拡張室27内の反射対
向面49で逆相の排気音53を形成して、この逆相の排
気音53と順相の排気音45とを合流して干渉させるこ
とにより消音させるので、制御音源や供給電源、これら
の制御するコントローラ、排気音を検出するマイクロホ
ン等が不要になり、装置が簡単な構造となる。
【0027】また、排気音45と干渉させる制御音(逆
相の排気音)を作成するための複雑な制御が不要とな
る。なお、一つの消音器本体29で順相、逆相の排気音
を形成しているので、いわゆるデュアルタイプの消音器
とは異なる。
【0028】従って、簡単な構造で消音効果を向上する
ことが出来て、製造コストを低減することが出来る。
【0029】また、本実施例では、第1の排気管31、
第2の排気管33の管共鳴も打ち消し合ってこれらの共
鳴も低減する。
【0030】以下に他の実施例の実施例について図面を
用いて説明する。なお、各実施例間での、同構成部分に
ついては同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
【0031】第2実施例 次に図3に示す第2実施例について説明する。本実施例
の消音器55は、第1の排気管31と第2の排気管33
とを合流する合流部57に拡張室59を有する消音器本
体61を用いた例である。
【0032】図3に示すように、拡張室59の一側内壁
63に第1の排気管31の排出口65が形成され、一側
内壁に対向する他側内壁67に第2の排気管33の排出
口69が形成されている。このため、排出口65、69
は対向している。また、拡張室59には排出管71が連
通されている。
【0033】そして、第1の排気管31と第2の排気管
33を流通した排出ガスは、拡張室59内に導入されて
温度及び圧力がさらに低下され排気音が消音される。
【0034】また、第1の排気管31と第2の排気管3
3とを通って伝播された順相及び逆相の排気音は互いに
干渉して消音する。
【0035】本実施例によれば、上記第1実施例と同じ
効果が得られる他に、拡張室59を有する消音器本体で
合流部を形成したことにより、より消音効果を高めるこ
とが出来る。さらに、拡張室59に開口する排出口6
5、69が対向して配置されているので、順相及び逆相
の排気音53、45は効率良く干渉し消音効果が高める
られる。
【0036】第3実施例 次に図4に示す第3実施例について説明する。本実施例
の消音器75は、拡張室77を有する消音器本体79と
合流部81とを一体に形成した例である。
【0037】図4に示すように、消音器75は、箱体8
3の内部を隔壁85で区画されて消音器本体79と合流
部81とが形成されている。消音器本体79の内部は拡
張室77となっている。この拡張室77には、導入管8
7の一側の導入口89が隔壁85に形成されている。導
入管87の他側は合流部81を貫通して、図示しないエ
ンジン側に延設されている。導入口89に対向する内壁
91は、排出ガス93と共に伝搬した排気音95を反射
して逆相の排気音97を発生させる反射対向面99とな
っている。
【0038】また、導入口89に対向する反射対向面9
9側の内壁91からは第1の排気管103が引き出され
ている。また、反射対向面99と対向する面側、すなわ
ち隔壁85からは第2の排気管105が引き出されてい
る。第1の排気管103は、拡張室77、隔壁85を挿
通して合流部81に連通されている。さらに、第2の排
気管105は、一旦合流部81を貫通した後に、隔壁8
5に対向する内壁101を挿通して合流部81に連通さ
れている。また、第1の排気管103の長さ、すなわ
ち、第1の排気管103の内壁91から第1の排気管1
03経由で隔壁85までの距離L1と、第1の排気管1
03の隔壁91から第2の排気管105経由で内壁10
1までの距離L2は等しく設定されている。
【0039】合流部81は内側に拡張室107が形成さ
れている。この拡張室107内には、上記したように第
1の排気管103及び第2の排気管105の排出口10
9、111が対向して形成されている。さらに、合流部
81の拡張室107の略中央部からは、排出管113が
引き出されている。この排出口113は消音器本体79
の拡張室77内を挿通して外部に延設されている。
【0040】そして、エンジンからの排出ガス93は、
導入管87を流通して導入口89から消音器本体79の
拡張室77内に導入され、排出ガス93は第1の排気管
103及び第2の排気管105からそれぞれ合流部81
へ向けて排出される。合流部81で再び合流された排気
ガスは排出管113から排出される。
【0041】また、排出ガス93と共に導入管87に沿
って拡張室77内に伝播された排気音95は、第1の排
気管103から排出される排出ガスと共に、第1の排気
管103に沿って合流部81に向けて伝搬される。ま
た、拡張室77内に伝播された排気音95の一部は反射
対向面99に反射して第2の排気管105から排出され
る排出ガスと共に、合流部81に向けて伝搬される。こ
のとき、反射対向面99に反射した排気音97は、拡張
室77内に排出された排気音77に対して逆相となる。
【0042】第1の排気管103及び第2の排気管10
5に沿って伝搬された順相の排気音95と逆相の排気音
97は合流部81で干渉し、打ち消し合う。これによ
り、排気音95が消音される。
【0043】本実施例によれば、第1実施例と同様に拡
張室77内の反射対向面99で逆相の排気音97を形成
して、この逆相の排気音97と順相の排気音95とを合
流して干渉させることにより消音させるので、制御音源
や供給電源、これらの制御するコントローラ、排気音を
検出するマイクロホン等が不要になり、装置が簡単な構
造となる。
【0044】また、排気音45と干渉させる制御音(逆
相の排気音)を作成するための複雑な制御が不要とな
る。
【0045】従って、簡単な構造で消音効果を向上する
ことが出来て、製造コストを低減することが出来る。
【0046】また、本実施例によれば、第2実施例と同
様に、拡張室107を有する合流部81形成したことに
より、より消音効果を高めることが出来る。また、拡張
室107に開口する排出口109、111が対向して配
置されているので、順相及び逆相の排気音は効率良く干
渉し消音効果が高められる。
【0047】さらに、本実施例によれば、消音器本体7
9と合流部81とを一体の箱体83を隔壁85で区画し
て形成したことにより、消音器75をコンパクトに構成
することが出来、小型化、軽量化が可能となる。
【0048】第4実施例 次に図5に示す第4実施例について説明する。本実施例
の消音器115は、第2実施例の消音器55と基本的な
構成は同じで、異なる部分は第1の排気管117の配管
経路のみである。
【0049】図5に示すように、本実施例の第1の排気
管117は拡張室27内から引き出された後に、合流部
57の拡張室59の内壁67に排出口119が形成され
ている。すなわち、第2の排気管33の排出口69が形
成されている内壁67に形成されている。このため、順
相と逆相の排気音が同じ方向から拡張室59内に伝搬さ
れる。なお、本実施例においても第1の排気管117の
長さL1と、反射対向面49から第2の排気管33経由
で合流部57の拡張室59までの距離L2とは等しい長
さに設定されている。
【0050】本実施例によれば、上記第1実施例と同じ
効果が得られる他に、拡張室59を有する合流部57を
形成したことにより、より消音効果を高めることが出来
る。
【0051】第5実施例 次に図6に示す第5実施例について説明する。本実施例
の消音器121は、消音器本体123の反射対向面12
5が拡張室127からの第2の排気管33の引き出し口
129を焦点位置とする所定の曲率を有する音響レンズ
からなっている。
【0052】図6に示すように、本実施例の消音器12
1の消音器本体123に形成された反射対向面125
は、第2の排気管33の引き出し口129を焦点位置と
する曲率を有する弧状の内壁で形成され、音響レンズと
なっている。
【0053】そして、排出ガス45と共に導入管37に
沿って拡張室27内に伝播された排気音47は、第1の
排気管31から排出される排出ガスと共に、第1の排気
管33の沿って合流部35に向けて伝搬される。また、
拡張室127内に伝播された排気音47の一部は反射対
向面125に反射して第2の排気管33から排出される
排出ガスと共に、合流部35に向けて伝搬される。この
とき、反射対向面125に反射した排気音53は、拡張
室127内に排出された排気音45に対して逆相とな
る。
【0054】第1の排気管31及び第2の排気管33に
沿って伝搬された順相の排気音45と逆相の排気音53
は合流部35で干渉する。これにより、排気音45が消
音される。
【0055】本実施例によれば、上記第1実施例と同様
の効果が得られる他に、反射対向面125を音響レンズ
としたことにより、反射対向面125に反射して逆相と
なった排気音53を第2の排気管33内へ効率良く集音
することが出来、順相の排気音と効果的に干渉させるこ
とが出来る。
【0056】なお、上記各実施例では、エンジンからの
排気ガスと共に伝播する排気音を消音するための消音器
を示したが、高温・高圧の流体と共に伝播する騒音を消
音するための消音器についても本発明を適用することが
出来る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、拡張室内の反射対向面に騒音を反射させて逆相の
騒音を形成し、この逆相の騒音と順相の騒音とを干渉さ
せて消音するので、騒音を消音するための制御音を発生
させる発生機器やその制御手段が不要で、かつ簡単な構
造で消音効果を向上することが出来る。
【0058】請求項2の発明にれば、拡張室内に伝搬さ
れた排気音と、拡張室内の反射対向面で反射させた逆相
の排気音とを干渉させるので、制御音の発生機器や制御
手段が不要で、かつ簡単構造で消音効果を向上すること
が出来る。
【0059】請求項3の発明によれば、順相と逆相の排
気音を合流させる合流部を拡張室とすることにより、第
1、第2の排気管内を流通した排出ガスの消音効果がよ
り高められ、しかも順相と逆相の排気音を干渉させて消
音するため、より消音効果を向上することが出来る。
【0060】請求項4の発明によれば、逆相の排気音を
形成する反射対向面を音響レンズとすることにより、逆
相の排気音を第2の排気管内に向けて効果的に集音する
ことが出来、効率良く逆相の排気音を、第2の排気管内
に向けて反射することが出来る。
【0061】請求項5の発明によれば、消音器本体と合
流部とを一体に形成することにより、消音器をコンパク
トに形成することが出来、小型化、軽量化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の消音器を示す断面図
である。
【図2】順相の排気音と逆相の排気音の波形を示す線図
である。
【図3】第2実施例の消音器を示す断面図である。
【図4】第3実施例の消音器を示す断面図である。
【図5】第4実施例の消音器を示す断面図である。
【図6】第5実施例の消音器を示す断面図である。
【図7】従来の配管用能動型消音装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】 25、55、75、115、121 消音器 27、77、127 拡張室 29、61、79、123 消音器本体 31、103、117 第1の排気管 33、105 第2の排気管 35 合流部 47 排気音(順相) 49、99、125 反射対向面 53 排気音(逆相) 57、81 合流部 59 拡張室 81 箱体 129 引き出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 51/00 - 55/24 F01N 1/06 G10K 11/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温・高圧の流体が拡張室内に導入され
    る導入口と、この導入口に対向し前記拡張室内に導入さ
    れた前記流体と共に伝搬した騒音を反射して逆相の騒音
    を発生させる反射対向面とを有する消音器本体を備えた
    消音器であって、 前記拡張室の反射対向面側から引き出されて拡張室内の
    流体が導出されると共に、この流体と共に伝搬した順相
    の騒音が伝搬される第1の導出管と、 前記拡張室の反射対向面に対向する面側から引き出され
    て拡張室内の流体が導出されると共に、反射対向面に反
    射して逆相となった騒音が伝搬される第2の導出管と、 前記第1の導出管内と前記第2の導出管内の前記流体が
    合流された後に排出されると共に、前記第1の導出管内
    を伝搬した順相の騒音と第2の導出管内を伝搬した逆相
    の騒音とが干渉する合流部とからなり、前記第1の導出
    管の長さは、前記反射対向面から第2の導出管経由で合
    流部までの長さと等しいことを特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 エンジンからの排出ガスが拡張室内に導
    入される導入口と、この導入口に対向し前記拡張室内に
    導入された排出ガスと共に伝搬した排気音を反射して逆
    相の排気音を発生させる反射対向面とを有する消音器本
    体を備えた消音器であって、 前記拡張室の反射対向面側から引き出されて拡張室内の
    排出ガスが導出されると共に、この排出ガスと共に順相
    の排気音が伝搬される第1の排気管と、 前記拡張室の反射対向面に対向する面側から引き出され
    て排出ガスが導出されると共に、反射対向面に反射した
    逆相の排気音が伝搬される第2の排気管と、 前記第1の排気管と第2の排気管内の排出ガスが合流さ
    れた後に排出されると共に、第1の排気管内を伝搬した
    順相の排気音と第2の排気管内を伝搬した逆相の排気音
    とが干渉する合流部とからなり、前記第1の排気管の長
    さは、前記反射対向面から第2の排気管経由で合流部ま
    での長さと等しいことを特徴とする消音器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、前記合流
    部が、第1の排出管と第2の排出管とが連通された拡張
    室からなることを特徴とする消音器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3の発明であって、
    前記反射対向面が、前記拡張室からの第2の排気管の引
    き出し口を焦点位置とする所定の曲率を有する音響レン
    ズからなることを特徴とする消音器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記合流部と前記消音器本体と
    が、一体に形成されていることを特徴とする消音器。
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