JP2001064863A - 不織布 - Google Patents

不織布

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JP2001064863A
JP2001064863A JP23979499A JP23979499A JP2001064863A JP 2001064863 A JP2001064863 A JP 2001064863A JP 23979499 A JP23979499 A JP 23979499A JP 23979499 A JP23979499 A JP 23979499A JP 2001064863 A JP2001064863 A JP 2001064863A
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fiber yarn
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茂雄 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種管の内張り材として用いた場合に、径方
向に容易に膨張させることができ、且つ、内張り材とし
ての強度を高くすることができ、さらに、生産性の高い
不織布を提供すること。 【解決手段】 第1の繊維糸2が複数並列されて成る第
1繊維糸層4と、第1の繊維糸2と斜交する第2の繊維
糸10が複数並列されて成る第2繊維糸層12と、を備
え、第1の繊維糸2は、可延性の有機繊維から形成さ
れ、第2の繊維糸10は、強化繊維を含んで形成されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製織工程を経ずに
作製される不織布に関し、特に、FRP(繊維強化プラ
スチック)等の繊維強化複合材に用いられる不織布に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管、ガス管、石油
パイプライン等の各種管は、長年の使用により老朽化し
たり、通行車両による振動や地震等の影響でクラックが
発生したり、また、硫化水素などの影響で腐食してしま
う。このようにして下水管等が破損すると、漏水、浸水
等の問題が生じるため、近年、かかる問題に対する対策
が講じられている。
【0003】対策手法として最も着目されているのは、
たとえば特開平1−93339号公報に掲載されている
ように、織布を筒状に巻いた繊維層をもとに作製したパ
イプ状の内張り材(繊維強化複合材)を用いる技術であ
る。この技術は、まず、筒状の繊維層に反応硬化型接着
剤を含浸させておき、これを水圧で裏返しながら下水管
等の内部に挿通し、その後、裏返された内張り材を水圧
で径方向に膨張させて管内面に圧着し、さらに上記反応
硬化型接着剤を硬化させることで、下水管等の内部にパ
イプ状の内張り材を形成するものである。そして、地中
に埋設された下水管等が破損した場合でも、下水管の内
部に形成された当該内張り材によって、漏水、侵水等を
ある程度防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に掲
載された内張り材には、次のような問題があった。すな
わち、従来の内張り材を構成する筒状の繊維層は、経糸
と緯糸とが上下に交差しているいわゆる織布によって形
成されているため、管内面に圧着させるために水圧など
で径方向に膨張させようとしても、糸の動きが制限を受
けて、筒状の繊維層を径方向に膨張させることは困難で
ある。筒状にされた内張り材が径方向に膨張しないと、
下水管等の内面と内張り材の外面との間に隙間ができ
て、内張り材を下水管等に固定し難くなってしまう。な
お、同公報には、緯糸を予め屈曲させておくことで径膨
張を確保する旨が記載されているが、このような構成を
採用したとしても、経糸と緯糸とが上下に交差している
ため、結局、内張り材を径方向にスムースに膨張させる
ことはできず、下水管等の内面に内張り材を隙間なく密
着させることは困難である。
【0005】また、織布は、経糸と緯糸とが互いに締め
付けられていることから各糸が互いに圧縮し合い、当該
織布をパイプ形状に硬化させるための反応硬化型樹脂
(接着剤)を内部に含浸させにくいという問題もある。
織布の内部に樹脂を含浸させにくくなると、樹脂の各糸
への含浸量が少なくなったり、樹脂が各糸の内部に均一
に染み込まなくなり、曲げ強さ、圧縮強さ等の機械的性
質が低下し、破損しやすくなってしまう。さらに、内張
り材に織布を用いる場合は、その製造過程において製織
工程を必要とするため、生産スピードが遅くなるという
問題がある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、各種管の内張り材として用いた場合に、径方
向に容易に膨張させることができ、且つ、内張り材とし
ての強度を高くすることができ、さらに、生産性の高い
不織布を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る不織布は、第1の繊維糸が複数並列さ
れて成る第1繊維糸層と、第1の繊維糸と斜交する第2
の繊維糸が複数並列されて成る第2繊維糸層と、を備
え、第1の繊維糸は、可延性の有機繊維から形成され、
第2の繊維糸は、ガラス繊維などの強化繊維を含んで形
成されていることを特徴とする。
【0008】本発明に係る不織布によれば、第1の繊維
糸が下水管、ガス管等の各種管の略円周方向に沿うよう
に当該不織布を巻いて円筒状の内張り材を形成すると、
第1繊維糸層を形成する各第1の繊維糸がポリエステル
等の可延性の有機繊維から形成されているため、内張り
材の内部から圧力を加えることで、第1の繊維糸が延び
て当該内張り材を容易に径方向に膨張させることができ
る。これにより、内張り材が管の内面に隙間なく密着す
る。
【0009】また、本発明の不織布は、経糸と緯糸とが
上下に交差した織布とは異なり、第1の繊維糸(たとえ
ば経糸)と第2の繊維糸とは上下に交差していないた
め、各糸同士が圧縮し合うことはなく、当該不織布を所
望の形状に硬化させるために含浸する樹脂の量を増加さ
せるとともに、当該樹脂を各糸の内部に均一に染み込ま
せることができる。これにより、本発明の不織布を内張
り材に適用した場合に、外力に対する強度を向上するこ
とができる。
【0010】さらに、第1の繊維糸と交わる第2の繊維
糸が、第1の繊維糸に対して斜めにされているため、詳
しくは、第1の繊維糸の巻回方向が下水管等の円周方向
と略一致するように不織布を巻いて円筒状の内張り材を
形成した場合に、各第2の繊維糸の延在方向が下水管の
長手方向と一致しないようにされているため、第2の繊
維糸の延在方向がこれらの方向と一致する場合と比較し
て、外力に対する強度が一層高められる。すなわち、各
第2の繊維糸の延在方向が下水管の円周方向と一致する
と、曲げに対する抵抗力が低下し、長手方向と一致する
と潰しに対する抵抗力が低下するが、本発明によれば、
これらの抵抗力を高めることができる。またさらに、第
2の繊維糸が第1の繊維糸と同方向に延在する場合、す
なわち下水管等の円周方向と略一致する場合と比較し
て、円筒状の内張り材を径方向に広げやすくなる。
【0011】またさらに、本発明は、製織工程が必要な
織布と異なり第1の繊維糸と第2の繊維糸とを上下に交
差させる必要がないため、織布と比較して生産速度を格
段に向上することができる。
【0012】また、本発明に係る不織布において、上記
第2の繊維糸と反対方向から第1の繊維糸に斜交する第
3の繊維糸が複数並列されて成る第3繊維糸層をさらに
備えることが好ましい。
【0013】このような構成を採用した場合、不織布は
いわゆる3軸不織布となり、筒状の内張り材とした場合
に、外力に対する強度を向上することができる。
【0014】また、本発明に係る不織布において、第1
の繊維糸に直交する第4の繊維糸が複数並列されて成る
第4繊維糸層をさらに備えることが好ましい。
【0015】このような構成を採用した場合、上述の第
3繊維糸層を備えていれば、いわゆる4軸不織布とな
り、筒状の内張り材とした場合に、外力に対する強度を
さらに向上させることができる。また、不織布が第3繊
維糸層を備えていない場合でも、第4の繊維糸(たとえ
ば緯糸)から成る第4繊維糸層が備えられていない場合
と比較して、外力に対する強度を向上させることができ
る。
【0016】また、本発明に係る不織布において、重な
り合う各繊維糸層は、紫外線硬化性樹脂などの熱融着樹
脂によって接着することができる。また、第2の繊維糸
は、強化繊維と熱融着樹脂繊維とから成るようにするこ
とも好ましい。このように構成した場合、各繊維糸層を
重ね合わせた後、加熱加圧することにより容易に熱有着
樹脂によって各繊維糸層同士が接着され、不織布が形成
されることになる。
【0017】さらに、本発明に係る不織布は、ニードリ
ング処理が施されていることが好ましい。このような構
成を採用した場合、各繊維糸を形成する繊維がばらけて
不織布が嵩高まりになるため、不織布を所望の形状に硬
化させるために含浸させる樹脂の量を増加させることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る不織布の好適な実施形態について詳細に説明す
る。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複
する説明は省略する。
【0019】[第1実施形態]図1は、本実施形態の不
織布1を示す平面図であり、図2は、不織布1を示す斜
視図である。本実施形態の不織布1は、紫外線硬化性樹
脂などの反応硬化型樹脂を含浸させることで、FRP
(繊維強化プラスチック)の強化材として機能するもの
である。なお、本実施形態でいう「不織布」とは、長繊
維を複数配列したいわゆる連続繊維不織布を意味し、チ
ョップドストランドマットのようにチョップドストラン
ドを2次元的にランダムに分散させたようなものは含ま
ない意である。
【0020】不織布1は、いわゆる4軸不織布であり、
図2に示すように上から順に、縦方向(図中のX方向)
に延在する経糸(第1の繊維糸)2が複数並列されて成
る第一経糸層(第1繊維糸層)4と、横方向(図中のY
方向)に延在して経糸2と直交する緯糸(第4の繊維
糸)6が複数並列されて成る第一緯糸層(第4繊維糸
層)8と、経糸2と斜交する斜交糸(第2の繊維糸)1
0が複数並列されて成る第一斜交糸層(第2繊維糸層)
12と、斜交糸10とは反対方向から経糸2に斜交する
斜交糸(第3の繊維糸)14が複数並列されて成る第二
斜交糸層(第3繊維糸層)16と、経糸2と直交する緯
糸18が複数並列されて成る第二緯糸層20と、上記経
糸2と平行に延在する経糸22が複数並列されて成る第
二経糸層24と、が備えられている。なお、図1におい
ては、第二緯糸層20および第二経糸層24の図示を省
略する。
【0021】また、本実施形態では、斜交糸10は、縦
方向(X方向)に対して+45度の傾きを有し、斜交糸
14は、縦方向に対して−45度の傾きを有している
が、この他、斜交糸10を縦方向に対して+30度、+
60度傾かせて、斜交糸14を縦方向に対して−30
度、−60度傾かせるようにしてもよい。
【0022】次に、各繊維糸層を形成する糸について詳
説する。斜交糸10,14および緯糸6,18は、とも
に強化繊維であるガラス繊維を束ねて形成されたガラス
繊維束である。ガラス繊維の径は、約3μm〜約25μ
mの範囲にあることが好ましく、好適には、10μm〜
13μmのものが使用される。一本の糸を形成するガラ
ス繊維の集束本数は、約1000本〜約8000本であ
る。また、繊維束の太さ(番手)は、約280g/10
00m〜約4400g/1000mにあることが好まし
く、好適には、570g/1000m〜2200g/1
000mのものが使用される。
【0023】また、斜交糸10,14および緯糸6,1
8は、ガラス繊維を撚らずに引き揃えたロービングとさ
れているため、FRPとして使用する場合に紫外線硬化
性樹脂等を含浸させやすい。さらに、ガラス繊維束に有
機シラン化合物で表面処理を施せば、マトリックス樹脂
の含浸性を向上させることができる。また、ガラス繊維
は、耐酸性の強いものを使用することが好ましい。な
お、斜交糸10,14および緯糸6,18を形成する強
化繊維は、ガラス繊維束のほか、炭素繊維、アルミナ繊
維、アラミド繊維などのマルチフィラメント糸としても
よい。
【0024】続いて、本実施形態の特徴である経糸2,
22について説明する。経糸2,22は、引張り荷重を
加えることによって延伸するポリエステルによって形成
されている。本実施形態の経糸2,22は、約0.3k
g/cm2〜約0.5kg/cm2の引張り荷重を加える
と、約4%延伸する。また、経糸2,22の番手は、約
100g/9000m〜約3000g/9000mであ
り、好適には、300g/9000m〜1500g/9
000mのものが使用される。なお、経糸2,22とし
ては、ポリエステルの他、適度な延伸性を示すビニロ
ン、ナイロン6、ナイロン6−6、アクリル、ポリプロ
ピレン、アセテート、レーヨン等によって形成すること
ができる。
【0025】また、上下に重なり合う各層4〜24は、
熱融着樹脂によって接着されている。図3は、斜交糸1
0を示す拡大図であり、同図に示されるように、斜交糸
10は、ガラス繊維とこのガラス繊維に沿って延在する
熱融着樹脂繊維26(破線で示す)とから成っている。
なお、斜交糸14および緯糸6,18についても、同様
に熱融着樹脂繊維がガラス繊維に沿うように延在してい
る。熱融着樹脂繊維26は、熱融着樹脂を繊維化したも
のであり、たとえば共重合ナイロンや共重合ポリエステ
ル、共重合アクリル酸エステルなどが挙げられ、共重合
ナイロンとしては、ナイロン6やナイロン12などの各
種共重合体を使用することができる。また、熱融着樹脂
繊維としては、番手が約10g/1000m〜約50g
/1000mのものが好ましい。さらに、熱融着樹脂繊
維は、融点が約60℃〜170℃のものが好ましい。
【0026】次に、図4を参照して、本実施形態の不織
布1を、下水管等の破損時の浸水、漏水などを防止する
ための内張り材に適用した場合の作用を説明する。な
お、同図において、緯糸18および斜交糸22の図示は
省略する。
【0027】不織布1を下水管の破損対策用の内張り材
に適用するには、まず、不織布1を螺旋状に巻いて図4
に示すような布筒1aを形成した後に、紫外線硬化性樹
脂を含浸させる。この際、経糸2の巻回方向が布筒1a
の円周方向と略一致するようにする。なお、布筒1a
は、必ずしも不織布1をずらしながら螺旋状に巻いて形
成する必要はなく、ずらさずに巻回するようにしてもよ
い。次いで、これを水圧で裏返しながら下水管の内部に
挿入する。この際、布筒1aが水で浸されないように、
布筒1aの外周面および内周面にフィルムを貼着する。
その後、裏返された布筒1aの内部から径方向に空気圧
を加えることで布筒1aを径方向に膨張させて下水管の
内面に圧着させ、さらに紫外線硬化性樹脂に紫外線を照
射して硬化させることで、下水管の内部に筒状の内張り
材を形成することができる。
【0028】そして、このようにして形成された内張り
材によれば、下水管の略円周方向に沿って巻かれた糸
が、外力が付与されることで延伸するポリエステル製の
経糸2であるため、空気圧を加えた際に、経糸2が延び
て布筒1aが容易に径方向に膨張する。これにより、内
張り材の外周面を下水管の内面に隙間なく密着させるこ
とができ、内張り材を下水管に対して強固に固定するこ
とができる。
【0029】また、本実施形態の不織布1は、いわゆる
織布とは異なって経糸2と緯糸6とが上下に交差してい
ないため、各糸2,6同士が締め付け合うことはなく、
大量の紫外線硬化性樹脂を含浸させることができる。こ
れにより、布筒1aを用いて形成された内張り材は、外
力に対する強度が高いものとなる。さらに、不織布1は
いわゆる4軸不織布であるため、2軸不織布や3軸不織
布を用いる場合と比較して、内張り材の強度が高くな
る。なお、経糸2と交差する各斜交糸10,14が、経
糸2に対して斜めにされているため、経糸2の巻回方向
が下水管等の円周方向と略一致するように不織布1を巻
いて布筒1aを形成した場合に、図4に示されているよ
うに、各斜交糸10,14の延在方向は下水管の長手方
向とは一致しない。この場合、各斜交糸10,14が下
水管の円周方向および長手方向と一致する場合と比較し
て、外力に対する強度が高められる。
【0030】また、本実施形態の不織布1は、製織工程
が必要な織布とは異なり、経糸と緯糸とを上下に交差さ
せる必要がないため、織布と比較して生産速度を格段に
向上することができる。
【0031】次に、図5および図6を用いて、本実施形
態の不織布1の製造方法を説明する。図5は、斜交糸お
よび緯糸を形成している状態の不織布製造装置30を示
す平面図であり、図6は、経糸を形成している不織布製
造装置30の側面図である。
【0032】不織布製造装置30は、主として、図5中
のX方向に循環するコンベア34と、このコンベア34
の進行方向に対して角度αの傾きをもってコンベア34
の上方に架設された2本1組のガイド36a,36b
と、コンベア34の進行方向に対して角度(180−
α)の傾きをもって架設されたガイド38a,38b
と、X方向と平行な状態を保ちながらガイド36a,3
6bおよびガイド38a,38bに沿って各々往復動す
るトラバース具40,42と、から構成されている。
【0033】コンベア34の進行方向に向かって左端
(図5中上縁)には、複数の糸掛け用ピン32aが立設
された第1ピン配列ライン33aが設けられ、コンベア
34の進行方向に向かって右端(図5中下端)には、複
数の糸掛け用ピン32bが立設された第2ピン配列ライ
ン33bが設けられている。さらに、トラバース具4
0,42には、斜交糸10,14および緯糸6,18と
されるガラス繊維束と熱融着樹脂繊維とが挿通される複
数のガイド管44,46が、コンベア34の糸掛け用ピ
ン32a,32bと等ピッチで複数配列されている。
【0034】図6に示されているように、コンベア34
の図中左方には、コンベア34に供給するためのポリエ
ステル製の経糸2,22がそれぞれ巻回された経糸用ロ
ーラ48,50が配置されている。また、ガイド38
a,38bの図中右方には、熱ローラ52およびプレス
ローラ54が設けられている。
【0035】かかる構成の不織布製造装置30によって
不織布1を製造するには、まず、コンベア34上に斜交
糸10,14および緯糸6,18から成る集合体56を
作製する。詳しくは、コンベア34を図5のX方向に循
環させ始めるとともに、ガラス繊維束をトラバース具4
0,42のガイド管44,46に挿通して、当該トラバ
ース具40,42の往復動を開始させる。トラバース具
40,42が方向転換する際に、各ガラス繊維束を糸掛
け用ピン32a,32bに引っ掛ける。これにより、コ
ンベア34上に斜交糸10,14および緯糸6,18を
張架することができる。なお、ガラス繊維束に混ぜて熱
融着樹脂繊維をガイド管44,46に挿通させること
で、斜交糸10,14および緯糸6,18に当該熱融着
樹脂繊維26を含ませることができる。
【0036】以下、斜交糸10,14および緯糸6,1
8から成る集合体56の形成過程をより詳細に説明す
る。任意の糸掛け用ピン32aに所定のガイド管44を
通されたガラス繊維束を掛け終えたトラバース具40
が、第2ピン配列ライン33bの上方まで到達したとき
に、上記任意の糸掛け用ピン32aと対向する位置にあ
る糸掛け用ピン32bが、上記所定のガイド管44の下
方に位置するようにコンベア34およびトラバース具4
0の移動速度を制御することで、コンベア34上に緯糸
18を張架することができる。その後、トラバース具4
0を第1ピン配列ライン33a側に移動させることで、
斜交糸14をコンベア34上に張架することができる。
この際、斜交糸14が図5中のX方向に対して−45度
傾くように、コンベア34およびトラバース具40の移
動速度ならびに角度αを調整する。なお、角度αを調整
することで、X方向に対する斜交糸10の角度を−60
度等に適宜変更することができる。
【0037】一方、緯糸6を張架するには、任意の糸掛
け用ピン32bに所定のガイド管46を通されたガラス
繊維束を掛け終えたトラバース具42が、第1ピン配列
ライン33aの上方まで到達したときに、上記任意の糸
掛け用ピン32bと対向する位置にある糸掛け用ピン3
2aが、上記所定のガイド管46の下方に位置するよう
にコンベア34およびトラバース具42の移動速度を制
御する。その後、トラバース具42を第2ピン配列ライ
ン33b側に移動させることで、斜交糸10をコンベア
34上に張架することができる。この際、斜交糸10が
図5中のX方向に対して45度傾くように、コンベア3
4およびトラバース具42の移動速度ならびに角度αを
調整する。そして、以上の動作を繰り返すことにより、
コンベア34上に集合体56を形成することができる。
【0038】以上のようにして集合体56を形成した
後、図6に示すように、集合体56を上下から挟み込む
ように、経糸用ローラ48,50からコンベア34側に
それぞれポリエステル製の経糸2,22を供給して、集
合体56と経糸2,22とから成る組合体60を形成す
る。その後、組合体60は、熱ローラ52に密着して各
糸掛け用ピン32a,32bから外され、熱ローラ52
によって所定の温度に加熱される。この際、斜交糸1
0,14および緯糸6,18に含まれる熱融着樹脂繊維
が溶融する。そして、組合体60がプレスローラ54に
よって熱ローラ52に押さえ付けられることによって各
糸同士が圧着され、本実施形態の不織布1が完成する。
なお、経糸2,22は、熱融着樹脂が溶融する温度でも
溶けない糸とする。
【0039】また、以上のようにして不織布1を製造し
た後に、返し付きの針等によって、いわゆるニードリン
グ処理を施すことが好ましい。このような処理を施した
場合、各糸を形成する繊維がばらけて嵩高まりとなり、
不織布1に含浸させる紫外線硬化性樹脂の量を増加させ
ることができる。これにより、不織布1を用いて作製す
る円筒状の内張り材の厚みが高まり、漏水をより確実に
防止することができる。
【0040】また、斜交糸10,14および緯糸6,1
8に含まれる熱融着樹脂繊維26によって重なり合う各
層同士を接着するのではなく、各糸の交点に別途塗布し
た熱融着樹脂によって各層を接着してもよい。
【0041】[第2実施形態]次に、図7を参照して、
本発明に係る不織布の第2実施形態を説明する。本実施
形態の不織布61は、第一経糸層4、第一斜交糸層1
2、第二斜交糸層16、および第二経糸層24から構成
されており、第1実施形態の不織布1と異なり緯糸層は
設けられていない。すなわち、本実施形態の不織布61
は、いわゆる3軸不織布とされている。かかる3軸不織
布は、上述した不織布製造装置30のガイド36a,3
6bおよびガイド38a,38bの角度αを調節するこ
とで製造することができる。また、ガイド36a,36
bまたはガイド38a,38bの一方のみを使用し、そ
のガイドの角度αを90度にしても、3軸不織布を形成
することができる。
【0042】なお、経糸層4,24の経糸2,22は、
第1実施形態と同様にポリエステルによって形成されて
いる。このため、本実施形態の不織布61によって第1
実施形態と同様に布筒を形成すれば、内部から空気圧等
を加えた際に、経糸2,22が延びて当該布筒が容易に
径方向に膨張する。これにより、布筒に紫外線硬化性樹
脂を含浸させて形成した筒状の内張り材は、下水管等の
内面に隙間なく密着し、内張り材を下水管に対して強固
に固定することができる。
【0043】また、このような3軸不織布である不織布
61によれば、2軸不織布と比較して、紫外線硬化性樹
脂等の含浸量を増加させることができるため、FRP等
の強化材として使用した場合にその強度を高くすること
ができる。また、下水管等の破損対策用の内張り材とし
て用いる場合は、2軸不織布と異なり、斜交糸10およ
び斜交糸14の2本の斜交糸があるため、外力に対する
強度を高めることができる。
【0044】[第3実施形態]次に、図8を参照して、
本発明に係る不織布の第3実施形態を説明する。本実施
形態の不織布71は、第一経糸層4および第一斜交糸層
12から構成されており、第1実施形態と異なって斜交
糸層は一層のみ設けられ、緯糸層は設けられていない。
すなわち、本実施形態の不織布71は、いわゆる2軸不
織布とされている。かかる2軸不織布は、上述した不織
布製造装置30のガイド36a,36bに沿って摺動す
るトラバース具40を用いず、ガイド38a,38bに
沿って摺動するトラバース具42のみを用いることで製
造することができる。より詳しくは、トラバース具42
が図5中上側から下側に移動して第2ピン配列ライン3
3b上へ到達するたびに斜交糸10を切断し、切断後に
トラバース具42を第1ピン配列ライン33a側に戻す
という作業を繰り返せばよい。
【0045】なお、第一経糸層4の経糸2は、第1実施
形態および第2実施形態と同様にポリエステルによって
形成されている。このため、本実施形態の不織布61に
よって上記各実施形態と同様に布筒を形成すれば、内部
から空気圧等を加えた際に、経糸2が延びて当該布筒が
容易に径方向に膨張する。これにより、布筒に紫外線硬
化性樹脂を含浸させて形成したパイプは、下水管等の内
面に隙間なく密着し、パイプを下水管に対して強固に固
定することができる。
【0046】
【実施例】本発明の不織布について、さらに具体的な実
施例を用いて説明する。なお、各実施例および比較例で
は経糸方向の伸びを測定し、その結果を表1に示した。
【0047】[実施例1]実施例1では、第1実施形態
に対応する4軸不織布を作製した。経糸2,22には、
番手が1000デニール(d)で、可延性のポリエステ
ル繊維を使用した。また、経糸2,22はそれぞれピッ
チ10.6mmで配列し、さらに、経糸2と経糸22と
は半ピッチづつずらした。また、緯糸6,18および斜
交糸10,14には、番手が1100テックス(Te
x)の耐酸性ガラス繊維を使用した。また、緯糸6,1
8および斜交糸10,14はそれぞれピッチ10.6m
mで配列し、さらに、緯糸6と緯糸18はそれぞれ半ピ
ッチづつずらし、斜交糸10と斜交糸14もそれぞれ半
ピッチづつずらした。さらに、各糸を接着させて不織布
を形成した後に、ニードリング処理を施して繊維をばら
けさせた。
【0048】[実施例2]実施例2では、実施例1と同
様に4軸不織布を作製した。本実施例が実施例1と異な
るのは、経糸2および経糸22の番手であり、ともに5
00デニールとした。
【0049】[実施例3]実施例3では、第2実施形態
に対応する3軸不織布を作製した。経糸2,22には、
番手が1000デニール(d)で、可延性のポリビニル
アルコール繊維を使用した。また、経糸2,22はそれ
ぞれピッチ10.6mmで配列し、さらに、経糸2と経
糸22とは半ピッチづつずらした。また、斜交糸10,
14には、番手が1100テックス(Tex)の耐酸性
ガラス繊維を使用した。また、斜交糸10,14はそれ
ぞれピッチ10.6mmで配列し、さらに、斜交糸10
と斜交糸14はそれぞれ半ピッチづつずらした。さら
に、各糸を接着させて不織布を形成した後に、ニードリ
ング処理を施して繊維をばらけさせた。
【0050】[比較例]比較例では、ガラス繊維の織物
を作製し、経糸には、番手1100テックスのガラス繊
維を使用し、緯糸には番手570テックスのガラス繊維
を2本纏めて使用した。また、経糸および緯糸は、とも
に6本/25mmのピッチで配列させた。
【0051】[実施例と比較例の対比]表1は、各実施
例の不織布および比較例の織物について、経糸方向に引
張り荷重(1kg/25mm)を加えた際の伸びを示し
ている。
【0052】
【表1】
【0053】この表から分かるように、ガラス繊維の織
物である比較例では、0.15%しか経糸方向に伸びな
かったが、実施例1〜3では、0.80%以上伸びた。
これにより、経糸が下水管等の円周方向に沿うように実
施例1〜3の不織布を巻いて円筒状の内張り材を形成す
れば、内張り材の内部から圧力を加える際に、内張り材
が径方向に容易に膨張することが分かる。この結果、内
張り材が下水管等の内面に隙間なく密着することにな
る。一方、比較例のガラス繊維の織物を使用して同様に
内張り材を形成しても、縦方向の伸びが小さいため、内
張り材は径方向に殆ど膨張しないことになる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不織布に
よれば、各種管の内張り材として用いた場合に、径方向
に容易に膨張させることができ、且つ、内張り材として
の強度を高くすることができ、さらに、生産性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不織布の第1実施形態を示す図で
ある。
【図2】図1に示す不織布の斜視図である。
【図3】第1実施形態の不織布の斜交糸および熱融着樹
脂繊維を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態の不織布を巻回して作製した布筒
を示す斜視図である。
【図5】不織布製造装置を示す平面図である。
【図6】図5に示す不織布製造装置の側面図である。
【図7】本発明に係る不織布の第2実施形態を示す図で
ある。
【図8】本発明に係る不織布の第3実施形態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,61,71…不織布、1a…布筒、2…経糸(第1
の繊維糸)、4…第一経糸層(第1繊維糸層)、6…緯
糸(第4の繊維糸)、8…第一緯糸層(第4繊維糸
層)、10…斜交糸(第2の繊維糸)、12…第一斜交
糸層(第2繊維糸層)、14…斜交糸(第3の繊維
糸)、16…第二斜交糸層(第3繊維糸層)、18…緯
糸、20…第二緯糸層、22…経糸、24…第二経糸
層、26…熱融着樹脂繊維、30…不織布製造装置、3
3a,33b…ピン配列ライン、34…コンベア、4
0,42…トラバース具、44,46…ガイド管、4
8,50…経糸用ローラ、52…熱ローラ、54…プレ
スローラ、56…集合体、60…組合体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の繊維糸が複数並列されて成る第1
    繊維糸層と、 前記第1の繊維糸と斜交する第2の繊維糸が複数並列さ
    れて成る第2繊維糸層と、を備え、 前記第1の繊維糸は、可延性の有機繊維から形成され、 前記第2の繊維糸は、強化繊維を含んで形成されている
    ことを特徴とする不織布。
  2. 【請求項2】 前記第2の繊維糸と反対方向から前記第
    1の繊維糸に斜交する第3の繊維糸が複数並列されて成
    る第3繊維糸層をさらに備えることを特徴とする請求項
    1記載の不織布。
  3. 【請求項3】 前記第1の繊維糸に直交する第4の繊維
    糸が複数並列されて成る第4繊維糸層をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の不織布。
  4. 【請求項4】 重なり合う前記各繊維糸層は、熱融着樹
    脂によって接着されていることを特徴とする請求項1〜
    請求項3のうち何れか一項記載の不織布。
  5. 【請求項5】 前記第2の繊維糸は、強化繊維と熱融着
    樹脂繊維とから成ることを特徴とする請求項1記載の不
    織布。
  6. 【請求項6】 ニードリング処理が施されていることを
    特徴とする請求項1〜請求項5記載のうち何れか一項記
    載の不織布。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007056582A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Inax Corp タイルユニット及びその施工方法
CN113481663A (zh) * 2020-03-16 2021-10-08 松下知识产权经营株式会社 纤维网片及其制造方法和使用了纤维网片的细胞培养芯片

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