JP2001064854A - 横編機における給糸口装置 - Google Patents

横編機における給糸口装置

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JP2001064854A
JP2001064854A JP24042999A JP24042999A JP2001064854A JP 2001064854 A JP2001064854 A JP 2001064854A JP 24042999 A JP24042999 A JP 24042999A JP 24042999 A JP24042999 A JP 24042999A JP 2001064854 A JP2001064854 A JP 2001064854A
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Japan
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belt
carrier
yarn feeder
slide member
knitting machine
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JP24042999A
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English (en)
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Yoshihiro Takasaki
善裕 高崎
Shinichi Miyagawa
真一 宮川
Kiyoshi Katada
潔 堅田
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリヤ11、11の軽量化、高速化を図
る。 【解決手段】 キャリヤ11、11と、各キャリヤ11
に上下動可能に組み付けるスライド部材21、21と、
キャリヤ11、11の移動方向に走行するベルト41
と、キャリヤ11、11に搭載する変換機構50、50
とを組み合わせる。変換機構50、50は、それぞれキ
ャリヤ11に対するベルト41の相対移動量に従ってス
ライド部材21を昇降させ、給糸口31、31…を適切
な高さ位置にセットすることができ、給糸口31、31
…を昇降させるための駆動源をキャリヤ11、11に搭
載する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャリヤを軽量
化して、編成動作の高速化を図ることができる横編機に
おける給糸口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】横編機は、長い渡り糸を有する編地を編
成するとき、給糸口を上下に昇降させる特殊な給糸口装
置を使用することがある。給糸口からの編糸は、給糸口
を下降させて針床の間の歯口に近付けることにより、歯
口に対する傾斜角度を小さくして長い渡り糸を所定の編
針に確実に係止させることができる一方、給糸口を左右
に移動させるとき、給糸口を上昇させて歯口から十分に
離し、他の給糸口や編針との干渉を避ける必要があるか
らである。
【0003】従来の昇降形の給糸口装置は、歯口に沿っ
て左右に往復駆動するキャリヤに対し、ソレノイドを介
して給糸口が下向きに搭載されている。なお、キャリヤ
は、歯口上のガイドレールに走行自在に懸垂されてお
り、たとえばモータ駆動のタイミングベルトを介し、ガ
イドレールに沿って左右に移動させることができる。ま
た、キャリヤ上の給糸口は、ソレノイドを介して上下に
駆動することができる。ただし、ソレノイドは、ケーブ
ルを介して横編機の制御回路に接続されており、制御回
路からの制御信号に従って給糸口を昇降させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、キャリヤには、給糸口を昇降させるソレノイド
が搭載されているから、キャリヤの全体重量が過大にな
り、キャリヤを安定に高速移動させることが難しくなる
上、制御用のケーブルをソレノイドに接続する必要があ
るから、ケーブルの処理が面倒であり、全体構造が複雑
になってしまうという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、スライド部材と変換機構とをキャリヤ
に設け、キャリヤの移動方向に走行するベルトを使用す
ることによって、キャリヤの軽量化、高速化を図ること
ができる横編機における給糸口装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、左右に往復駆動するキャリヤ
と、給糸口を下向きに支持し、キャリヤに上下動可能に
組み付けるスライド部材と、キャリヤの移動方向に走行
するベルトと、キャリヤに搭載する変換機構とを備えて
なり、変換機構は、キャリヤに対するベルトの相対移動
量に従ってスライド部材を昇降させることをその要旨と
する。
【0007】なお、変換機構は、ベルトの相対移動量を
検出する駆動ローラを有し、駆動ローラは、カム機構を
介してスライド部材を昇降駆動することができる。
【0008】また、変換機構は、ベルトを上下方向に屈
曲させる上下のガイドローラを有し、スライド部材は、
ガイドローラの間においてベルトに連結してもよい。
【0009】さらに、変換機構は、ベルトに一端を連結
する上下に揺動可能なベルクランクを有し、スライド部
材は、ベルクランクを介して昇降させてもよく、また、
変換機構は、ベルトに一端を連結する可撓性の接続部材
を有し、スライド部材は、ガイド材を介して下向きに屈
曲する接続部材に連結してもよい。
【0010】なお、スライド部材は、給糸口を上昇位
置、下降位置、中間位置にセットすることができる。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、キャリヤに
は、スライド部材が上下動可能に組み付けられており、
変換機構が搭載されている。なお、スライド部材は、給
糸口を下向きに支持している。そこで、変換機構は、キ
ャリヤに対するベルトの相対移動量に従ってスライド部
材を昇降させ、給糸口を適切な高さにセットすることが
でき、ソレノイドのような格別な駆動源をキャリヤに組
み込む必要がない。なお、キャリヤは、リニアモータ
や、サーボモータを介して左右に往復駆動することがで
き、後者によるときは、サーボモータによって回転走行
する無端のタイミングベルトに連結されている。
【0012】ベルトは、キャリヤを往復駆動するモータ
やタイミングベルトとは別に設けられ、たとえばサーボ
モータによってキャリヤの移動方向に走行する。なお、
ベルトを駆動するサーボモータは、キャリヤを往復駆動
するモータと共通の駆動制御回路によって制御される。
すなわち、駆動制御回路は、給糸口の目標昇降量に基づ
いてキャリヤに対するベルトの相対移動量を算出し、キ
ャリヤを往復移動させるモータと、ベルトをキャリヤの
移動方向に走行させるサーボモータとを同期させ、また
は同期させないで駆動制御することにより、キャリヤに
対してベルトを所定の相対移動量だけ移動させて、スラ
イド部材を介して給糸口を昇降させることができる。
【0013】ただし、この発明において、「ベルト」と
は、タイミングベルト、Vベルト、平ベルト等の他、チ
ェーンやワイヤロープ等を含む任意の可撓性の張力伝達
部材をいうものとする。なお、「ベルト」は、たとえば
無端のタイミングベルトとしてサーボモータにより回転
走行させてもよく、個別のサーボモータによって駆動す
る一対の回転体に両端を巻き付ける可撓性部材とし、一
方の回転体から巻き戻しながら他方の回転体に巻き付
け、あるいはその反対方向に巻付け、巻戻しすることに
より、正逆に走行させてもよい。
【0014】変換機構に駆動ローラを設けるときは、駆
動ローラは、キャリヤに対するベルトの相対移動量を検
出し、相対移動量に従って回転することにより、カム機
構を介してスライド部材を昇降駆動することができる。
【0015】ベルトを上下方向に屈曲させるガイドロー
ラを変換機構に設ければ、上下のガイドローラの間にお
いてベルトに連結するスライド部材は、キャリヤとベル
トとの相対移動により、ベルトを介して直接昇降駆動す
ることができる。
【0016】上下に揺動可能なベルクランクを変換機構
に設けるときは、ベルクランクは、一端をベルトに連結
して他端をスライド部材に連結することができ、ベルト
を屈曲させる必要がない。このときのスライド部材は、
キャリヤに対してベルトが相対移動してベルクランクが
上下に揺動することにより、ベルクランクを介して昇降
させる。
【0017】変換機構に設ける可撓性の接続部材は、ベ
ルトに一端を連結し、ガイド材を介して下向きに屈曲さ
せてスライド部材に連結することにより、キャリヤに対
してベルトが相対移動すると、スライド部材を直接昇降
駆動することができる。なお、接続部材は、平ベルト
や、チェーン、ワイヤロープ等の他、帯状の可撓性のシ
ート材や板ばね材等を使用することができる。
【0018】給糸口は、上昇位置にセットすることによ
り、他の給糸口や編針と干渉することなく、キャリヤを
介して左右方向、すなわち横編機の幅方向に移動させる
ことができ、下降位置にセットすることにより、歯口に
対する編糸の傾斜角度を十分小さくして長い渡り糸を確
実に作ることができる。また、給糸口を中間位置にセッ
トすることにより、給糸口に対応する編針によって給糸
口からの編糸を安定に係止させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0020】横編機における給糸口装置は、ガイドレー
ル12を介して針床NB、NBの上方に配設するキャリ
ヤ11、11と、各キャリヤ11に組み付けるスライド
部材21、21と、キャリヤ11、11の移動方向に走
行するベルト41と、各キャリヤ11に搭載する変換機
構50、50とを主要部材としてなる(図1、図2)。
ただし、各針床NB上の編針N、N…は、それぞれリニ
アモータによって駆動する駆動体N1 に連結されてお
り、したがって、針床NB、NB、編針N、N…は、キ
ャリッジレス式の横編機を形成している。なお、給糸口
31、31…は、スライド部材21、21の下端に付設
するブラケット31aに対して編針N、N…と同ピッチ
に配列されており、前後の針床NB、NBの間の歯口H
Nの上方に配設されている。
【0021】キャリヤ11、11には、それぞれ上下の
ローラ11a、11aが付設されており、ローラ11
a、11aは、針床NB、NBの上方のガイドレール1
2に対し、それぞれ上方、下方から係合している。ま
た、キャリヤ11、11は、上下の連結材11b、11
bを介して連結されており(図1、図3)、各連結材1
1bの両端は、それぞれボルト11b1 を介してキャリ
ヤ11にねじ止めされている。
【0022】キャリヤ11、11は、それぞれ中段の中
桟11cを利用して、ガイドレール12と平行に走行す
る無端のタイミングベルト13に連結されている。すな
わち、中桟11cには、タイミングベルト13の下側に
突出する支持片11c1 が形成されており、タイミング
ベルト13は、押え具11d、ボルト11d1 、11d
1 を介して支持片11c1 の上面に連結されている。な
お、押え具11dの下面には、タイミングベルト13の
表面形状に適合する溝11d2 、11d2 …が形成され
ており、押え具11dは、支持片11c1 との間にタイ
ミングベルト13を挟み込むようにして、キャリヤ11
をタイミングベルト13に連結している。
【0023】タイミングベルト13は、左右のタイミン
グプーリ13a、13aに巻き掛けられており、一方の
タイミングプーリ13aは、駆動用のサーボモータ13
bに連結されている。また、タイミングベルト13に
は、テンションローラ13c、13cが付設されてい
る。そこで、キャリヤ11、11は、サーボモータ13
bを介してタイミングベルト13を正逆に回転走行させ
ることにより、ガイドレール12に沿って左右に往復駆
動することができる。
【0024】針床NB、NBの上方には、ガイドレール
12と平行に別のガイドレール63、63…が設置され
ている(図2)。各ガイドレール63には、1〜2個の
キャリヤ62が組み合わされ、各キャリヤ62には、斜
め下向きに屈曲するアーム61aを介して給糸口61が
歯口HNに向けて下向きに搭載されている。キャリヤ6
2は、上下各一対のローラ62a、62a…を介してガ
イドレール63に走行自在に吊下されており、ガイドレ
ール63側に突出する支持片62b、押え具62cを介
して無端のタイミングベルト64に連結されている。
【0025】各キャリヤ62は、それぞれ図示しないサ
ーボモータを介してタイミングベルト64を駆動するこ
とにより、対応する給糸口61を歯口HNに沿って左右
に個別に往復移動させることができる。なお、各給糸口
61は、針床NB、NB上の編針N、N…に対して図示
しない編糸を供給することができ、編針N、N…と干渉
しないように、歯口HNから適切な高さ位置に配置され
ている。
【0026】スライド部材21は、裏面のスライダ21
a、ガイドレール21bを介してキャリヤ11に上下動
可能に組み付けられている(図2、図4)。キャリヤ1
1には、縦リブ11e1 付きの取付ベース11eが下向
きに固定されており、取付ベース11eには、チャンネ
ル状のガイドレール21bがねじ止めされている。ま
た、スライダ21aは、スライド部材21にねじ止めさ
れ、ガイドレール21bに摺動自在に係合している。
【0027】給糸口31、31…は、断面L字状のブラ
ケット31aに対して下向きに取り付けられており(図
1、図2)、ブラケット31aは、スライド部材21、
21の下端に架設されている。また、キャリヤ11、1
1の上部には、別のブラケット32aが付設されてお
り、ブラケット32aには、給糸口31、31…に個別
に対応するガイド筒32、32…が設けられている。給
糸口31、31…は、それぞれガイド筒32からの図示
しない編糸を針床NB、NB上の編針N、N…に供給す
ることができる。
【0028】ベルト41は、たとえば無端のタイミング
ベルトであって、左右のタイミングプーリ41a、41
aと、キャリヤ11、11上の変換機構50、50を形
成する駆動ローラ51、51、ガイドローラ54、54
…とに巻き掛けられている。なお、ベルト41には、左
右のテンションローラ41c、41cが付設されてお
り、一方のタイミングプーリ41aは、サーボモータ4
1bに連結されている。
【0029】各変換機構50の駆動ローラ51は、ベル
ト41に適合する鍔付きの歯付きローラであり(図5、
図6)、駆動ローラ51の左右両側には、ガイドローラ
54、54が配設されている。駆動ローラ51の軸51
aは、メタルブッシュ51b、51bを介してキャリヤ
11の開口部11gに回転自在に組み込まれている。ま
た、軸51aの軸端には、先端にカムフォロワ52を有
するアーム52aが固定されている。一方、スライド部
材21には、係合部材53が横向きに固定されており、
カムフォロワ52は、係合部材53の長孔53aに係合
している。
【0030】そこで、キャリヤ11、11を停止させて
ベルト41を走行させ、または、ベルト41を停止させ
てキャリヤ11、11を移動させると、キャリヤ11、
11に対してベルト41が相対移動する。このとき、各
変換機構50の駆動ローラ51は、キャリヤ11に対す
るベルト41の相対移動量を検出して回転し、アーム5
2aを介してカムフォロワ52を上下に旋回させ(図6
の矢印K1 、K2 方向)、係合部材53を介してスライ
ド部材21を昇降させる(同図の実線、二点鎖線)。す
なわち、変換機構50、50は、スライド部材21、2
1を一斉に昇降させることにより、給糸口31、31…
を編針N、N…に接触可能な下降位置H1 と、他の給糸
口61、61…より十分高い上昇位置H3 との間に昇降
させることができ(図2)、カムフォロワ52、係合部
材53は、駆動ローラ51の回転運動をスライド部材2
1の昇降運動に変換するカム機構を形成している。
【0031】なお、各変換機構50は、キャリヤ11、
11に対するベルト41の相対移動量を適切に設定する
ことにより、給糸口31、31…を他の給糸口61、6
1…と同様の高さとなる中間位置H2 にもセットするこ
とができる。ただし、下降位置H1 、中間位置H2 、上
昇位置H3 は、それぞれ歯口HNからの給糸口31、3
1…の高さ位置をいうものとする。
【0032】かかる横編機における給糸口装置は、駆動
制御回路71によって位置制御する(図7)。
【0033】駆動制御回路71には、編成計画設定回路
72が組み合わされている。編成計画設定回路72の出
力は、昇降信号S1 として駆動制御回路71の相対移動
量算出部71aに入力されており、相対移動量算出部7
1aの出力は、駆動制御部71bに接続されている。な
お、相対移動量算出部71aには、駆動ローラ51の実
効径D、アーム52aの実効長rを記憶設定する設定器
71dが付設されている。また、駆動制御部71bの出
力は、制御信号S3 、S4 としてサーボモータ13b、
41bに個別に導かれており、駆動制御部71bには、
編成計画設定回路72からの移動信号S2 と、サーボモ
ータ13b、41bに直結するエンコーダENa 、EN
b からの位置信号Sa 、Sb とが個別に入力されてい
る。
【0034】編成計画設定回路72は、横編機の所定の
編成動作ごとに、給糸口31、31…の左右方向の目標
移動量L、上下方向の目標昇降量Hをそれぞれ移動信号
S2、昇降信号S1 として個別に駆動制御回路71に出
力することができる。駆動制御回路71の相対移動量算
出部71aは、編成計画設定回路72からの目標昇降量
H、駆動ローラ51の実効径D、アーム52aの実効長
rに基づき、キャリヤ11、11に対するベルト41の
必要な相対移動量δを算出して駆動制御部71bに出力
する。
【0035】そこで、駆動制御部71bは、編成計画設
定回路72からの目標移動量Lと、相対移動量算出部7
1aからの相対移動量δとに基づいてサーボモータ13
b、41bを個別に駆動制御することができる。すなわ
ち、駆動制御部71bは、目標移動量L=0、相対移動
量δ≠0の場合、タイミングベルト13の回転走行量L
a =0とする制御信号S3 をサーボモータ13bに出力
するとともに、ベルト41の回転走行量Lb =δとする
制御信号S4 をサーボモータ41bに出力する。
【0036】このとき、キャリヤ11、11は、サーボ
モータ13b、タイミングベルト13を介して固定さ
れ、ベルト41は、サーボモータ41bを介して回転走
行量Lb =δだけ回転走行し、キャリヤ11、11に対
して相対移動量δだけ相対移動する。したがって、給糸
口31、31…は、目標昇降量Hだけ昇降して下降位置
H1 、中間位置H2 、上昇位置H3 のいずれかにセット
することができる。ただし、このときの相対移動量δ
は、δ≦(πD)/2に設定し、駆動ローラ51の回転
角をπ以下に制限するとともに、カムフォロワ52は、
上死点、下死点(図6の実線、二点鎖線)を含む上下の
旋回範囲内に位置するものとする。なお、駆動制御部7
1bは、エンコーダENb からの位置信号Sb を介して
ベルト41の回転走行量Lb =δを検出すると、サーボ
モータ41bを停止させる。
【0037】また、駆動制御部71bは、目標移動量L
=L1 、相対移動量δ=0の場合、タイミングベルト1
3、ベルト41の回転走行量La =Lb =L1 とする制
御信号S3 、S4 を出力し、タイミングベルト13、ベ
ルト41を同期して回転走行させることにより、給糸口
31、31…を下降位置H1 、中間位置H2 、上昇位置
H3 のいずれかに静止させたまま左右に移動させること
ができる。なお、駆動制御部71bは、エンコーダEN
a 、ENb からの位置信号Sa 、Sb を介し、タイミン
グベルト13、ベルト41の回転走行量La =Lb =L
1 を検出すると、サーボモータ13b、41bを停止さ
せる。ただし、L1 ≠0は、給糸口31、31…の左右
の移動量である。
【0038】さらに、駆動制御部71bは、目標移動量
L=L1 、相対移動量δ≠0の場合、制御信号S3 を出
力してタイミングベルト13を回転走行量La =L1 だ
け回転走行させるとともに、制御信号S4 を出力してベ
ルト41を回転走行量Lb =L1 ±δだけ回転走行さ
せ、左右に移動するキャリヤ11、11に対してベルト
41を相対移動量δだけ相対移動させ、給糸口31、3
1…を左右に移動させながら下降位置H1 、中間位置H
2 、上昇位置H3 のいずれかに昇降させてセットするこ
とができる。このようにして、駆動制御回路71は、給
糸口31、31…の高さ位置を変更するとき、それに必
要な相対移動量δだけベルト41の走行量を給糸口3
1、31…の左右の移動量に対して異ならせ、また、給
糸口31、31…の高さ位置を不変に保つとき、ベルト
41の走行量、給糸口31、31…の左右の移動量が同
じになるように、それぞれの駆動源であるサーボモータ
41b、13bを駆動制御する。
【0039】以上の説明において、給糸口31、31…
は、前後の針床NB、NB上に編成される2枚の編地間
に複数の長い渡り糸を同時に形成して立体編地を編成す
るために、歯口HNに沿って複数個が一列に配設されて
いる(たとえば特開平10−195740号公報参
照)。そこで、給糸口31は、複数の渡り糸を同時形成
する必要がないときは、単一のキャリヤ11上のスライ
ド部材21により、1個のみを下向きに支持してもよ
く、このときの給糸口31は、立体編地用ではなく、通
常の平編地用に使用してもよい。
【0040】また、キャリヤ11、11、スライド部材
21、21、給糸口31、31…、ベルト41、変換機
構50、50を組み合わせて形成する給糸口装置は、互
いに交差する渡り糸を形成するために、針床NB、NB
の上方に2組を設けてもよく、このときの各給糸口装置
は、共通のガイドレール12上、またはガイドレール1
2、63上に装架することができる。
【0041】たとえば、針床NB、NBの上方に設ける
2組の給糸口装置の一方により渡り糸81、81…とな
る編糸を給糸させるとともに(図11(A))、他方に
より渡り糸82、82…となる編糸を給糸させることに
より、直方体の立体編地を編成することができる(同図
(B))。すなわち、一方の給糸口装置を距離aだけ移
動させて2枚の編地83、84の間に渡り糸81、81
…を形成し、他方の給糸口装置を距離b>aだけ移動さ
せて編地83、84の間に渡り糸82、82…を形成す
れば、編地83、84を横編機から取り外して同図
(B)に示すような直方体の立体編地を作ることができ
る。なお、このような立体編地は、2組の給糸口装置の
給糸口31、31…を互いに交差して移動させる必要が
あるから、各給糸口装置を異なるガイドレール12、6
3上に設けるものとする。また、このときの各給糸口装
置は、それぞれの給糸口31、31…の高さを互いに異
ならせることにより、渡り糸82、82…、83、83
…を支障なく交差させることができる。
【0042】
【他の実施の形態】変換機構50は、ベルト41を上下
方向に屈曲させるガイドローラ55a、55b、55b
により構成することができる(図8)。ただし、図8
(B)は、同図(A)のA−A線矢視相当断面図であ
る。ガイドローラ55aは、キャリヤ11の下部に回転
自在に装着されており、ガイドローラ55b、55b
は、ガイドローラ55aの直径相当だけ左右に離してガ
イドローラ55aの上方に配置されている。ベルト41
は、ガイドローラ55b、55a、55bに巻き掛ける
ことにより、キャリヤ11内において上下方向に屈曲し
て引き回されている。
【0043】スライド部材21は、連結片21dを介
し、上下のガイドローラ55a、55bの間においてベ
ルト41に連結されている。なお、スライド部材21
は、スライダ21e、ガイドレール21fを介して上下
方向にガイドされている。すなわち、チャンネル状のガ
イドレール21fは、キャリヤ11の下端に付設されて
おり、スライド部材21の裏面のスライダ21eは、ガ
イドレール21fに摺動自在に係合している。そこで、
スライド部材21は、キャリヤ11とベルト41とが相
対移動することにより、両者の相対移動量に従って、ベ
ルト41の上下方向の移動に連動して昇降駆動すること
ができる(図8(B)の矢印K3 方向)。
【0044】変換機構50は、ベルト41に一端を連結
する接続部材56を設けて構成してもよい(図9)。接
続部材56は、たとえば屈曲可能な可撓性の平ベルトで
あって、キャリヤ11に突設するガイドローラ、ガイド
ピン等のガイド材56aを介して下向きに屈曲し、スラ
イド部材21に連結されている。また、スライド部材2
1は、引張りばね56bを介して下向きに付勢されてい
る。ただし、スライド部材21は、キャリヤ11に固定
するガイドブロック21gを上下に摺動自在に貫通して
おり、引張りばね56bは、ガイドブロック21g、ス
ライド部材21の間に装着されている。また、ベルト4
1は、キャリヤ11内において、ガイドローラ57、5
7…を介して水平に保持されている。
【0045】変換機構50は、キャリヤ11、ベルト4
1の相対移動によって、接続部材56とベルト41との
連結部分が紙面の右方向に移動することにより、接続部
材56を介してスライド部材21を上昇させることがで
きる(図9の二点鎖線)。また、変換機構50は、接続
部材56とベルト41との連結部分が紙面の左方向に移
動することにより、引張りばね56bを介してスライド
部材21を下降させることができる(同図の実線)。
【0046】変換機構50は、ベルト41に一端を連結
するベルクランク58を設けて構成してもよい(図1
0)。ベルクランク58は、キャリヤ11上に上下に揺
動可能に装着されており、先端の係合ピン58aをスラ
イド部材21の長孔58bに係合させることにより、ス
ライド部材21に連結されている。そこで、ベルクラン
ク58は、キャリヤ11とベルト41との相対移動に従
って上下に揺動し(同図の実線、二点鎖線)、スライド
部材21を昇降させることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、キャリヤと、キャリヤに上下動可能に組み付けるス
ライド部材と、キャリヤの移動方向に走行するベルト
と、キャリヤに搭載する変換機構とを備えることによっ
て、変換機構は、キャリヤとベルトとの相対移動を利用
し、スライド部材を介して給糸口を上下に昇降させるこ
とができるから、キャリヤに格別な駆動源を搭載する必
要がなく、キャリヤの軽量化、高速化を図ることができ
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成正面説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 要部拡大分解斜視図
【図4】 図1の要部拡大説明図
【図5】 図4のY−Y線矢視相当拡大断面図
【図6】 要部拡大動作説明図
【図7】 制御ブロック系統図
【図8】 他の実施の形態を示す要部拡大説明図
【図9】 他の実施の形態を示す要部拡大模式説明図
【図10】 他の実施の形態を示す図9相当図
【図11】 他の実施の形態を示す動作説明図
【符号の説明】
δ…相対移動量 H1 …下降位置 H2 …中間位置 H3 …上昇位置 11…キャリヤ 21…スライド部材 31…給糸口 41…ベルト 50…変換機構 51…駆動ローラ 55a、55b…ガイドローラ 56…接続部材 56a…ガイド材 58…ベルクランク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堅田 潔 石川県金沢市野町5丁目18番18号 津田駒 工業株式会社内 Fターム(参考) 4L054 AA01 AB02 AB03 FA05 FA06 LA02 NA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に往復駆動するキャリヤと、給糸口
    を下向きに支持し、前記キャリヤに上下動可能に組み付
    けるスライド部材と、前記キャリヤの移動方向に走行す
    るベルトと、前記キャリヤに搭載する変換機構とを備え
    てなり、該変換機構は、前記キャリヤに対する前記ベル
    トの相対移動量に従って前記スライド部材を昇降させる
    ことを特徴とする横編機における給糸口装置。
  2. 【請求項2】 前記変換機構は、前記ベルトの相対移動
    量を検出する駆動ローラを有し、該駆動ローラは、カム
    機構を介して前記スライド部材を昇降駆動することを特
    徴とする請求項1記載の横編機における給糸口装置。
  3. 【請求項3】 前記変換機構は、前記ベルトを上下方向
    に屈曲させる上下のガイドローラを有し、前記スライド
    部材は、前記ガイドローラの間において前記ベルトに連
    結することを特徴とする請求項1記載の横編機における
    給糸口装置。
  4. 【請求項4】 前記変換機構は、前記ベルトに一端を連
    結する上下に揺動可能なベルクランクを有し、前記スラ
    イド部材は、前記ベルクランクを介して昇降させること
    を特徴とする請求項1記載の横編機における給糸口装
    置。
  5. 【請求項5】 前記変換機構は、前記ベルトに一端を連
    結する可撓性の接続部材を有し、前記スライド部材は、
    ガイド材を介して下向きに屈曲する前記接続部材に連結
    することを特徴とする請求項1記載の横編機における給
    糸口装置。
  6. 【請求項6】 前記スライド部材は、給糸口を上昇位
    置、下降位置、中間位置にセットすることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれか記載の横編機におけ
    る給糸口装置。
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