JP2001064525A - 極低温用成形品 - Google Patents

極低温用成形品

Info

Publication number
JP2001064525A
JP2001064525A JP24289199A JP24289199A JP2001064525A JP 2001064525 A JP2001064525 A JP 2001064525A JP 24289199 A JP24289199 A JP 24289199A JP 24289199 A JP24289199 A JP 24289199A JP 2001064525 A JP2001064525 A JP 2001064525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
alicyclic structure
molded article
ene
norbornene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24289199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Wada
健史 和田
Toshihide Murakami
俊秀 村上
Tadashi Takishima
正 滝島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP24289199A priority Critical patent/JP2001064525A/ja
Publication of JP2001064525A publication Critical patent/JP2001064525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】極低温環境で使用しても、割れやクラック等の
生じない耐衝撃性に優れた成形品及びその製造方法を提
供すること。 【解決手段】−20℃以下の環境下に1時間以上晒され
る成形品であって、該成形品が25℃で測定したデュポ
ン衝撃強度の50%破壊エネルギーが1.0J以上の脂
環構造含有重合体で成形されたものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍庫や極寒地な
どの極低温においても使用可能な成形品、及び該成形品
を用いた食品等の保存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生鮮食料品や加工食品等を冷凍庫内など
で包装、保存する容器等には、従来、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)など
が主に使われている。
【0003】また、熱可塑性ノルボルネン系樹脂などの
脂環構造含有重合体は、透明性、耐熱性、防湿性等に優
れるため、容器、フィルムやシート、エクステリアなど
の成形材料として好適であり、その使用が提案されてい
る。例えば、特開平8−332701号公報には、テト
ラシクロドデセンとエチレンとの共重合体からなる層を
含む多層容器を従来のPP容器同様に冷凍食品や化粧品
などの保香性容器として使用することが提案されてい
る。しかし、これらの容器は、−20℃以下の極低温で
使用できる旨の記載は一切なく、PPなどと同様に、衝
撃強度や柔軟性等が低下するものと考えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、極低
温環境で使用しても、割れ等の生じない低温耐衝撃性に
優れた成形品を提供することであり、また、他の目的
は、該成形品を用いて、極低温環境で食品等を保存する
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、室温での衝撃強度
が一定値以上の脂環構造含有重合体を使用すると、冷凍
室や冷凍庫内等の極低温環境においても、衝撃強度や柔
軟性が低下せず、食品容器などとして使用しても、衝撃
で割れたりしないことを見出し、本発明を完成させるに
至ったの。
【0006】かくして本発明によれば、25℃で測定し
たデュポン衝撃強度の50%破壊エネルギーが1J以上
の脂環構造含有重合体を含有する成形材料で成形された
もので、−20℃以下の環境下に1時間以上晒される極
低温用成形品が提供される。また、本発明によれば、−
20℃以下の環境下で、上記の成形品内に被保存物を保
存する方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態について、項目に分けて説明する。
【0008】脂環構造含有重合体 本発明で使用される脂環構造含有重合体は、主鎖及び/
または側鎖に脂環式構造を有するものであれば格別な制
限はないが、耐衝撃性、耐熱性などの観点から、主鎖に
脂環式構造を含有するものが好ましく、なかでも熱可塑
性のものがより好ましい。
【0009】脂環式構造としては、シクロアルカン構
造、シクロアルケン構造などが挙げられるが、耐衝撃
性、耐熱性などの観点からシクロアルカン構造が好まし
い。脂環式構造を構成する炭素原子数は、格別な制限は
ないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より
好ましくは5〜15個である。
【0010】脂環構造含有重合体中の脂環式構造を有す
る繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択さ
れればよいが、通常50重量%以上、好ましくは70重
量%以上、より好ましくは90重量%以上であり、この
割合が過度に少ないと耐熱性に劣る。
【0011】また、脂環式構造を有する繰り返し単位と
して、ノルボルナン環を持たない繰り返し単位を、重合
体全繰り返し単位中に、好ましくは20重量%以上、よ
り好ましくは50重量%以上含有すると、成形品の耐衝
撃性、柔軟性が向上する。
【0012】なお、脂環構造含有重合体中の脂環式構造
を有する繰り返し単位以外の残部は、格別な限定はな
く、使用目的に応じて適宜選択される。
【0013】このような脂環式構造含有重合体の具体例
としては、例えば、(1)ノルボルネン系重合体、
(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役
ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素系重合
体、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これら
の中でも、耐衝撃性、耐熱性の観点から、ノルボルネン
系重合体及びその水素添加物、環状共役ジエン系重合体
及びその水素添加物などが好ましく、ノルボルネン系重
合体及びその水素添加物がより好ましい。
【0014】(1)ノルボルネン系重合体 本発明に使用されるノルボルネン系重合体は、例えば、
特開平3−14882号公報や、特開平3−12213
7号公報などに開示されている公知の重合体であり、具
体的には、ノルボルネン系モノマーの開環重合体及びそ
の水素添加物、ノルボルネン系モノマーの付加重合体、
ノルボルネン系モノマーと共重合可能なその他のモノマ
ーとの付加型共重合体などが挙げられる。これらの中で
も、耐衝撃性や耐熱性の観点から、ノルボルネン系モノ
マーの開環重合体及びその水素添加物、特にノルボルネ
ン系モノマーの開環重合体水素添加物が好ましい。
【0015】ノルボルネン系モノマーとしては、上記の
ノルボルナン環を有さずに、それ以外の環を有する脂環
構造含繰り返し単位を与えるものとして、トリシクロ
〔4,3,12,5,01,6〕−デカ−3,7−ジエ
ン(慣用名ジシクロペンタジエン)、トリシクロ〔4,
3,12,5,01,6〕−デカ−3−エン、トリシク
ロ〔4,4,12,5,01,6〕−ウンデカ−3,7
−ジエン、トリシクロ〔4,4,12,5,01,6
−ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ〔4,4,1
2,5,01,6〕−ウンデカ−3−エン、テトラシク
ロ〔7,4,1 0,13,01,9,02,7〕−ト
リデカ−2,4,6−11−テトラエン(1,4−メタ
ノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンとも
いう)、テトラシクロ〔8,4,111,14,0
1,10,03,8〕−テトラデカ−3,5,7,12
−11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,
5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセンともい
う)、
【0016】ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エ
ン(慣用名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ
〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル
−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−エ
チル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5
−ブチル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エ
ン、5−ヘキシル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−
2−エン、5−オクチル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘ
プト−2−エン、5−オクタデシル−ビシクロ〔2,
2,1〕−ヘプト−2−エン、5−エチリデン−ビシク
ロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−メチリデン
−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−ビ
ニル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5
−プロペニル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−
エン、
【0017】5−メトキシ−カルボニル−ビシクロ
〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシ
クロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−メチル−
5−メトキシカルボニル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘ
プト−2−エン、5−メトキシカルボニル−ビシクロ
〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−エトキシカル
ボニル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、
5−メチル−5−エトキシカルボニル−ビシクロ〔2,
2,1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2,2,1〕
−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、ビ
シクロ〔2,2,1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチ
ルオクタネイト、ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2
−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシ
メチル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、
5,6−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2,2,
1〕−ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピ
ル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、ビシ
クロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジカ
ルボキシ−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エ
ン、ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン−5,
6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシク
ロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキ
シル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト−2−エン、5
−シクロヘキセニル−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプト
−2−エン、5−フェニル−ビシクロ〔2,2,1〕−
ヘプト−2−エン、などが挙げられる。
【0018】また、上記のノルボルナン環を有さずに、
それ以外の環を有する脂環構造含繰り返し単位を与える
もの以外のモノマーとしては、テトラシクロ〔4,4,
2,5,17,10,0〕−ドデカ−3−エン(単に
テトラシクロドデセンともいう)、8−メチル−テトラ
シクロ〔4,4,1 ,5,17,10,0〕−ドデカ
−3−エン、8−メチル−テトラシクロ〔4,4,1
2,5,17,10,0〕−ドデカ−3−エン、8−エ
チル−テトラシクロ〔4,4,12,5,17,10
0〕−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テトラシク
ロ〔4,4,12,5,17,10,0〕−ドデカ−3
−エン、8−エチリデン−テトラシクロ〔4,4,1
2,5,17,10,0〕−ドデカ−3−エン、8−ビ
ニル−テトラシクロ〔4,4,12,5,17,10
0〕−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テトラシク
ロ〔4,4,12,5,17, 10,0〕−ドデカ−3
−エン、
【0019】8−メトキシカルボニル−テトラシクロ
〔4,4,12,5,17,10,0〕−ドデカ−3−
エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシ
クロ〔4,4,12,5,17,10,0〕−ドデカ−
3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ〔4,
4,12,5,17,10,0〕−ドデカ−3−エン、
8−カルボキシ−テトラシクロ〔4,4,12,5,1
7,10,0〕−ドデカ−3−エン、8−シクロペンチ
ル−テトラシクロ〔4,4,12,5,17,10
0〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラ
シクロ〔4,4,1 ,5,17,10,0〕−ドデカ
−3−エン、8−シクロヘキセニル−テトラシクロ
〔4,4,12,5,17,10,0〕−ドデカ−3−
エン、8−フェニル−テトラシクロ〔4,4,
2,5,17,10,0〕−ドデカ−3−エン、ペン
タシクロ〔6,5,11,8,13,6,02,7,0
9,13〕−ペンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシ
クロ〔7,4,13,6,110,13,0 ,9,0
2,7〕−ペンタデカ−4,11−ジエンなどのノルボ
ルネン系モノマーなどが挙げられる。
【0020】これらのノルボルネン系モノマーは、それ
ぞれ単独であるいは2種以上組み合わせて用いられる。
【0021】これらノルボルネン系モノマーの開環重合
体は、上記モノマーを開環重合して得ることができる。
開環重合触媒としては、例えば、ルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金などの
金属のハロゲン化物、硝酸塩またはアセチルアセトン化
合物と、還元剤とからなる触媒系、あるいは、チタン、
バナジウム、ジルコニウム、タングステン、モリブデン
などの金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合
物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒系が用い
られる。重合反応は溶媒中または無溶媒で、通常、−5
0℃〜100℃の重合温度、0〜50kg/cmの重
合圧力で行われる。
【0022】ノルボルネン系モノマーの開環重合体水素
添加物は、通常、上記開環重合体の重合溶液に、水素添
加触媒を添加し、水素添加することにより得ることがで
きる。水素添加触媒としては、特に限定されないが、通
常不均一系触媒や均一系触媒が用いられる。
【0023】不均一系触媒としては、例えば、ニッケ
ル、パラジウム、白金、またはこれらの金属をカーボ
ン、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、酸化チタン等の担
体に担持させた固体触媒:ニッケル/シリカ、ニッケル
/ケイソウ土、ニッケル/アルミナ、パラジウム/カー
ボン、パラジウム/シリカ、パラジウム/ケイソウ土、
パラジウム/アルミナなどが挙げられる。均一系触媒と
しては、例えば、遷移金属化合物とアルキルアルミニウ
ム化合物またはアルキルリチウム化合物の組み合わせか
らなる触媒、例えば、酢酸コバルト/トリエチルアルミ
ニウム、酢酸コバルト/トリイソブチルアルミニウム、
酢酸ニッケル/トリエチルアルミニウム、酢酸ニッケル
/トリイソブチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセ
トナート/トリエチルアルミニウム、ニッケルアセチル
アセトナート/トリイソブチルアルミニウイム、チタノ
センクロリド/n−ブチルリチウム、ジルコノセンクロ
リド/n−ブチルリチウムなどを組み合わせた触媒が挙
げられる。これらの水素添加触媒は、それぞれ単独でま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0024】水素添加触媒の使用量は、ノルボルネン系
モノマーの開環重合体100重量部当たり、通常0.0
1〜100重量部、好ましくは0.1〜50重量部の範
囲である。水素化反応は、通常1〜150kg/cm
の水素圧下、0〜250℃の温度範囲、1時間〜20
時間の反応時間で行われる。
【0025】ノルボルネン系モノマー、またはノルボル
ネン系モノマーと共重合可能なその他のモノマーとの付
加(共)重合体は、例えば、モノマー成分を、溶媒中ま
たは無溶媒で、チタン、ジルコニウム、又はバナジウム
化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の存
在下で、通常、−50℃〜100℃の重合温度、0〜5
0kg/cmの重合圧力で(共)重合させる方法によ
り得ることができる。
【0026】ノルボルネン系モノマーと共重合可能なそ
の他のモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メ
チル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−
メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセ
ン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1
−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンな
どの炭素数2〜20のα−オレフィン;シクロブテン、
シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシ
クロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−
メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテ
ン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタ
ノ−1H−インデンなどのシクロオレフィン;1,4−
ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5
−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエ
ンなどの非共役ジエン;などが用いられる。これらの中
でも、α−オレフィン、特にエチレンが好ましい。これ
らのモノマーは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を
組み合わせて使用することができる。ノルボルネン系モ
ノマーと、それと共重合可能なその他のモノマーとを付
加共重合させる場合は、付加共重合体中のノルボルネン
系モノマー由来の結合単位と、ノルボルネン系モノマー
と共重合可能なその他のモノマー由来の結合単位との割
合が、重量比で通常30:70〜99:1、好ましくは
50:50〜97:3、より好ましくは70:30〜9
5:5の範囲となるように適宜選択される。
【0027】(2)単環の環状オレフィン系重合体 単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、特開
昭64−66216号公報に開示されているシクロヘキ
セン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環の環
状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることができ
る。
【0028】(3)環状共役ジエン系重合体 環状共役ジエン系重合体としては、例えば、特開平6−
136057号公報や特開平7−258318号公報に
開示されているシクロペンタジエン、シクロヘキサジエ
ンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−または1,
4−付加重合した重合体及びその水素添加物などを用い
ることができる。
【0029】(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体 ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、例えば、特開
昭51−59989号公報に開示されているビニルシク
ロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式
炭化水素系単量体の重合体及びその水素添加物、特開昭
63−43910号公報、特開昭64−1706号公報
などに開示されているスチレン、α−メチルスチレンな
どのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素
添加物などを用いることができる。
【0030】本発明で使用される脂環構造含有重合体
は、JIS−K7211により25℃で測定したデュポ
ン衝撃強度の50%破壊エネルギーが1J以上、好まし
くは10J以上、より好ましくは20J以上のものであ
る。デュポン衝撃強度が上記範囲にあると、−20℃以
下の極低温においても強度が低下せずに、耐衝撃性、柔
軟性に優れる。
【0031】また、脂環構造含有重合体の分子量は、使
用目的に応じて適宜選択されるが、シクロヘキサン溶液
(重合体樹脂が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル
・パーミエーション・クロマトグラフ法で測定したポリ
イソプレンまたはポリスチレン換算の重量平均分子量
で、通常5,000〜500,000、好ましくは8,
000〜200,000、より好ましくは10,000
〜100,000の範囲であるときに、成形品の耐衝撃
性、耐熱性、及び成形加工性に優れる。
【0032】さらに脂環構造含有重合体のTgは、通常
80℃以上、好ましくは100℃〜250℃、より好ま
しくは120℃〜200℃の範囲である。Tgが上記範
囲にあると、耐熱性、成形性に優れる。Tgが100℃
以上であると、電子レンジにかけたり、熱水による洗浄
が可能になり、120℃以上であるとスチームによる滅
菌が可能になる。
【0033】本発明においては、上記脂環構造含有重合
体に、必要に応じて樹脂や軟質重合体などのポリマー成
分、酸化防止剤、添加剤などを配合することができる。
【0034】樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリスチレン、メチルメタクリレー
ト・スチレン共重合体、ポリアクリロニトリル、アクリ
ロニトリル・スチレン共重合体、ハイインパクトポリス
チレン(HIPS)、アクリロニトル・ブタジエン・ス
チレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート、ポ
リアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリフェニレンエーテル等の非晶性樹脂;高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン、ポリプロピ
レン、ポリメチルペンテン、超高分子量ポリエチレン等
の鎖状ポリオレフィン系重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ポリエステル等のポリエステル系重
合体、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリ
アミドイミド等のポリアミド系重合体、ポリビニルアル
コール、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系重合体、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなど
のフッ素系重合体、ポリアクリロニトリル、シンジオタ
クチックポリスチレン、ポリオキシメチレン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、
液晶ポリマー等の熱測定で結晶融点が観察される結晶性
樹脂;などが挙げられる。
【0035】軟質重合体としては、通常30℃以下のT
gを有する重合体であり、Tgが複数存在する重合体場
合にも、最も低いTgが30℃以下である該軟質重合体
として含まれる。このような軟質重合体としては、
(a)エチレンや、プロピレンなどのα−オレフィンか
ら主としてなるオレフィン系軟質重合体、(b)イソブ
チレンから主としてなるイソブチレン系軟質重合体、
(c)ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエンから主
としてなるジエン系軟質重合体、(d)けい素−酸素結
合を骨格とする軟質重合体(有機ポリシロキサン)、
(e)α,β−不飽和酸とその誘導体から主としてなる
軟質重合体、(f)不飽和アルコールおよびアミンまた
はそのアシル誘導体またはアセタールから主としてなる
軟質重合体、(g)エポキシ化合物の重合体、(h)フ
ッ素系ゴム、(i)その他の軟質重合体、などが挙げら
れる。
【0036】これらの軟質重合体の具体例としては、例
えば、(a)としては、液状ポリエチレン、アタクチッ
クポリプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ブテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテンおよび1−デセンなど
の単独重合体; エチレン・α−オレフィン共重合体、
プロピレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体(EPDM)、エチレン・環状
オレフィン共重合体およびエチレン・プロピレン・スチ
レン共重合体などの共重合体が挙げられる。(b)とし
ては、ポリイソブチレン、イソブチレン・イソプレンゴ
ム、イソブチレン・スチレン共重合体などが挙げられ
る。(c)としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン
などの共役ジエンの単独重合体; ブタジエン・スチレ
ンランダム共重合体、イソプレン・スチレンランダム共
重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル・ブタジエン共重合体の水素添加物、アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体などの共
役ジエンのランダム共重合体; ブタジエン・スチレン
・ブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレン
・ブロック共重合体、イソプレン・スチレン・ブロック
共重合体、スチレン・イソプレン・スチレン・ブロック
共重合体などの共役ジエンと芳香族ビニル系炭化水素の
ブロック共重合体、およびこれらの水素添加物などが挙
げられる。(d)としては、ジメチルポリシロキサン、
ジフェニルポリシロキサン、ジヒドロキシポリシロキサ
ン、などのシリコーンゴムなどが挙げられる。
【0037】(e)としては、ポリブチルアクリレー
ト、ポリブチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニ
トリルなどのアクリルモノマーの単独重合体; ブチル
アクリレート・スチレン共重合体などのアクリルモノマ
ーとその他のモノマーとの共重合体が挙げられる。
(f)としては、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポ
リマレイン酸ビニルなどの(エステル化)不飽和アルコ
ールの単独重合体; 酢酸ビニル・スチレン共重合体な
どの(エステル化)不飽和アルコールとその他のモノマ
ーとの共重合体などが挙げられる。(g)としては、ポ
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エピク
ロルヒドリンゴム、などが挙げられる。(h)として
は、フッ化ビニリデン系ゴム、四フッ化エチレン−プロ
ピレンゴム、などが挙げられる。(i)としては、天然
ゴム、ポリペプチド、蛋白質、及び特開平8−7370
9号公報記載のポリエステル系熱可塑性エラストマー、
ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系
熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。これらの軟質
重合体は、架橋構造を有したものであってもよく、ま
た、変性により官能基を導入したものであってもよい。
【0038】上記軟質重合体の中でも(a)、(b)、
(c)の軟質重合体、より好ましくは(c)のジエン系
軟質重合体、さらに好ましくは共役ジエン結合単位の炭
素−炭素不飽和結合が水素添加されたジエン系軟質重合
体の水素添加物が、ゴム弾性、分散性に優れる。
【0039】これらのポリマー成分は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。脂環
構造含有重合体とこれらその他のポリマーとを含有する
成形材料全重量中のこれらその他のポリマーの配合割合
は、本発明の目的を損ねない範囲に適宜選択され、通常
50重量%未満、好ましくは30重量%以下、より好ま
しくは10重量%以下である。
【0040】酸化防止剤としては、格別な制限はない
が、例えば、フェノール系酸化防止剤や、リン系酸化防
止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止
剤が挙げられ、特にフェノール系酸化防止剤が、成形品
の耐熱性、耐溶出性の点で優れている。
【0041】フェノール系酸化防止剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えば、2−第3ブチル−6−
(3−第3ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−
第3アミル−6−(1−(3,5−ジ−第3アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレート
などの特開昭63−179953号公報や特開平1−1
68643号公報に記載されるアクリレート系フェノー
ル化合物;
【0042】2,6−ジ−第3ブチル−4−メチルフェ
ノール、2,6−ジ−第3ブチル−4−エチルフェノー
ル、オクタデシル−3−(3,5−ジ−第3ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−第3ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデン−ビス(6−第3ブチル−
m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−
6−第3ブチルフェノール)、ビス(3−シクロヘキシ
ル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、
3,9−ビス(2−(3−(3−第3ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−
1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブチルフェ
ニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3’,
5’−ジ−第3ブチル−4’−ヒドロキシフェニルプロ
ピオネート)メタン〔すなわち、ペンタエリスリメチル
−テトラキス(3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオネート)〕、トリエチレング
リコールビス(3−(3−第3ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオネート)、トコフェノ
ールなどのアルキル置換フェノール系化合物;
【0043】6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3
ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,
3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,
3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3−メチ
ル−5−第3ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチル
チオ−1,3,5−トリアジン、2−オクチルチオ−
4,6−ビス−(3,5−ジ−第3ブチル−4−オキシ
アニリノ)−1,3,5−トリアジンなどのトリアジン
基含有フェノール系化合物;などが挙げられる。これら
の中でも、アクリレート系フェノール化合物やアルキル
置換フェノール系化合物が好ましく、アルキル置換フェ
ノール系化合物が特に好ましい。
【0044】リン系酸化防止剤としては、一般の樹脂工
業で通常使用される物であれば格別な限定はなく、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−第3
ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−第3ブチ
ル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(シク
ロヘキシルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレン
ビス(4,6−ジ−第3ブチルフェニル)オクチルホス
ファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホ
スファフェナントレイン−10−オキサイド、10−
(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフ
ェナントレイン−10−オキサイド、10−デシロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフ
ェナントレインなどのモノホスファイト系化合物;
【0045】4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル
−6−第3ブチルフェニル−ジ−トリデシルホスファイ
ト)、4,4’−イソプロピリデン−ビス(フェニル−
ジ−アルキル(C12〜C15)ホスファイト)、4,
4’−イソプロピリデン−ビス(ジフェニルモノアルキ
ル(C12〜C15)ホスファイト)、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファイト−
5−第3ブチルフェニル)ブタン、テトラキス(2,4
−ジ−第3ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ジホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライル
ビス(イソデシルホスファイト)、サイクリックネオペ
ンタンテトライルビス(ノニルフェニルホスファイ
ト)、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,
4−ジ−第3ブチルフェニルホスファイト)、サイクリ
ックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジメチルフ
ェニルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテト
ライルビス(2,6−ジ−第3ブチルフェニルホスファ
イト)などのジホスファイト系化合物などが挙げられ
る。これらの中でも、モノホスファイト系化合物が好ま
しく、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−
ジ−第3ブチルフェニル)ホスファイトなどが特に好ま
しい。
【0046】イオウ系酸化防止剤は、例えば、ジラウリ
ル3,3−チオジプロピオネート、ジミリスチル3,
3’−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3−チ
オジプロピオネート、ラウリルステアリル3,3−チオ
ジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス
−(β−ラウリル−チオ−プロピオネート)、3,9−
ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンなどを挙げる
ことができる。
【0047】ラクトン系酸化防止剤は、ラクトン構造を
含む化合物ものであれば特に限定はされないが、芳香族
系のラクトン化合物が好ましい。この中でもベンゾフラ
ノン骨格を有するものがより好ましく、さらにアリール
基を置換基としてフラン環の側鎖に有する3−アリール
ベンゾフラン−2−オンがより好ましい。一例として
5,7−ジ−第三ブチル−3−(3、4−ジ−メチルフ
ェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンをあげること
ができる。
【0048】酸化防止剤の配合量は、脂環構造含有重合
体100重量部に対してそれぞれ、通常0.0001〜
0.01重量部、好ましくは0.0001〜0.005
重量部、より好ましくは0.0001〜0.003重量
部の範囲である。脂環構造含有重合体に対する酸化防止
剤の配合量が過度に多いと、成形品の透明性が低下し、
過度に少ないと耐衝撃性が低下する。
【0049】添加剤については、例えば、樹脂工業で一
般的に用いられるものであれば格別な制限はないが、例
えば、紫外線吸収剤および/または光安定剤や、可塑
剤、顔料、近赤外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、アル
コール性化合物などを挙げることができる。これらのそ
の他の添加剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせ
て用いることができ、その配合剤は本発明の目的を損ね
ない範囲で適宜選択される。
【0050】極低温用成形品 本発明の成形品は、−20℃以下の環境下に1時間以上
晒される状態で使用するものである。使用環境は、−2
0℃以下になる環境であれば限定はないが、例えば、冷
蔵庫の冷凍室内や冷凍庫内、極寒地の屋外などが挙げら
れる。このような冷凍・冷蔵庫として、例えば、倉庫業
法で定められた、F級(−30℃〜−20℃)からF
級(−50℃以下)のものが挙げられる。冷凍室や冷
凍庫の具体例として、飲食業者、スーパーやデパート業
者、食品卸売業者、食品加工業者、食品メーカーなどが
使用する業務用冷凍・冷蔵庫;青果市場、魚市場などで
使用する冷凍・冷蔵倉庫;運送用冷凍・冷蔵庫付トラッ
クや遠洋漁業船内冷凍庫などの搬送用冷凍・冷蔵庫;医
療業や研究業で薬品や細胞等を保存する冷凍・冷蔵庫な
どが挙げられる。極寒地としては、例えば、北海道(旭
川、富良野など)、シベリア、アラスカなどの高緯度地
域、高原や山岳地帯などの標高の高い地域地などが挙げ
られる。
【0051】本発明の成形品は、脂環構造含有重合体ま
たは、必要に応じて上記その他の成分を配合した樹脂組
成物を加熱溶融成形等の方法を用いて成形して得ること
ができる。成形方法としては射出成形、射出圧縮成形、
射出ブロー成形、ダイレクト・ブロー成形、圧縮成形、
プレス成形、真空成形などの直接成形法;シート、フィ
ルム、円筒状の成形材料を真空成形、切削成形、プレス
成形などにより二次成形する方法などが挙げられ、特に
耐衝撃性に優れる成形品を得るためには、射出成形、射
出ブロー成形、ダイレクト・ブロー成形が好ましく、射
出成形が最も好ましい。
【0052】成形品は、例えば、球状、円柱状、板状、
棒状、筒状、箱状、皿状、椀状、繊維状などに成形で
き、他の材料との多層構造や、発泡構造であってもよ
い。
【0053】また、本発明の成形品は、容器、フィルム
やシート、パイプやチューブ、蓋材、被覆材、屋根材や
窓材などの建築部材、自動車等の乗物部材、看板や電灯
傘などの照明用部材などとして使用することができる
が、特に容器、及びフィルムやシートなどに好適であ
る。
【0054】容器としては、ボトル、バイアル、トレ
イ、カップ、ボックス、ケース、バッグ、アンプルなど
が挙げられる。フィルムまたはシートとしては、シュリ
ンクフィルムやラップフィルム、ストレイッチフィルム
などの包装材料;ブリスターパックなど容器の蓋材、電
線・ケーブルなどの被覆材料;バルブ、配管などのパッ
キン;紙、ダンボールなどの耐水性や表面光沢性向上用
シール;バッグやパックなどが挙げられる。
【0055】上記、容器及びフィルムやシートは耐熱性
にも優れ、電子レンジや湯銭などの熱処理も可能である
ので、解凍・加熱の処理が必要な食品等の包装材料に好
適である。
【0056】本発明においては、冷凍庫内等で、上記容
器やフィルム等を用いて食料品や医薬品等を効率良く保
存することができる。保存される物としては、生鮮食
品、加工・調理食品、清涼飲料、酒類、医薬品、酵素、
生体細胞、移植用臓器、血液等が挙げられる。
【0057】保存方法としては、容器の場合は、例え
ば、(1)ボックス(通称:トロ箱)やバット内に肉、
魚等を丸ごと又は切り身で直接入れて、必要に応じて積
み上げる方法、(2)小型のトレイに、生鮮食品をその
まま、又は切り身で入れ、バット内に該トレイを数個小
分けして保存する方法、(3)飲料ボトルを並べたり、
ビールケースのように区分けされたケースに入れる方
法、(4)医薬用バイアルをケースに並べて保存する方
法などが挙げられる。フィルムの場合には、(1)被保
存物の入ったトレイをフィルムで包装する方法、(2)
内容物の入ったトレイ、カップなどに、シート状の蓋や
キャップをする方法、(3)袋状のものに被包装物を入
れてヒートシールする方法、(4)シュリンク包装やラ
ップ包装により包装する方法などが挙げられる。
【0058】これらの容器やシートなどは、目的・用途
により該重合体以外の材料と積層等されたものを用いて
も良い。また、上記容器やシートで包装されたものはダ
ンボール箱、大型のトレイなどに無秩序に或は積み重ね
て箱詰めされて保存・輸送される場合が多い。したがっ
て、包装形態は、シュリンク包装やラップ包装したも
の、重ね積み可能な形状に成形されているものなど、目
的・用途により種々選択される。冷凍された包装体は冷
凍庫に貯蔵され、必要な時に出荷或は使用が可能とな
る。
【0059】冷凍の方法としては包装等した後に凍結し
ても、凍結した後に包装しても構わない。冷凍方式とし
ては、エア・ブラスト式、金属板接触式、液化ガス式、
ブライン式などがある。冷凍後、グレーズなどの保護処
理を行っても良い
【0060】保存温度に制限はないが、通常−20℃以
下、好ましくは−30℃以下である。温度が高いと内容
物の劣化がはやい。一般的な生鮮食料品や医薬品の場合
には−20℃〜−30℃程度、冷凍マグロなどの場合に
は−40℃程度で保存される。
【0061】
【実施例】以下、本発明について、製造例、実施例、及
び比較例を挙げて、より具体的に説明するが、本発明の
範囲はこれらの例に限定されるものではない。これらの
例において、〔部〕は、特に断りのない限り、重量基準
である。また、各種物性の測定法は、次のとおりであ
る。
【0062】(1)Tgは、示差走査熱量計(DSC
法)により測定した。 (2)分子量は、特に記載しない限り、シクロヘキサン
を溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)で測定されるポリイソプレン換算値として測
定した。 (3)25℃でのデュポン衝撃強度の測定方法 試験片(厚さ3mm、5cm×5cm)を作製し、デュ
ポン衝撃試験機(重錐先端は1/8)を用い、JIS−
K7211に従って、50%破壊エネルギーを測定し
た。
【0063】(4)−20℃以下の環境下での耐衝撃
性、及び柔軟性の評価方法 (容器の場合:耐衝撃性試験)トレイを20個用意し、
該トレイに200gの冷凍魚の切り身を入れてラップフ
ィルムに包んで−40℃の冷凍庫内に1時間晒した後、
該冷凍庫内で、120cmの高さからコンクリート床面
上にトレイの側面が当たるように1回落下させ、破損の
有無を調べた(破損(欠け、ひび)したトレイの個数を
示した)。 (フィルムの場合:柔軟性試験)3枚のフィルムを用意
し、該フィルムで上記と同様の冷凍魚の切り身を包み、
−40℃の冷凍庫内に1時間晒した後、フィルムの折り
曲げられた部分の破損状況を確認し、以下の評価とし
た。 ○:変化なく折り曲げられている △:クラックが発生しているか、または白化している。 ×:割れているか、折り曲がらずに包みが開いてしまっ
ている。 (5)耐熱試験 蓋付きのトレイを用意し、トレイに蓋をはめ込んだ状態
で5分間沸騰水中に沈めた後、トレイの形状の変形等を
観察した。形状の変化の度合いにより5点法により数値
化した 5点:トレイ及び蓋とも形状変化は全くなし。 4点:トレイ及び蓋とも目視で確認できる外観上の形状
変化はないが、蓋が開けにくくなった。 3点:トレイの蓋が開けられない程度に変形した。 2点:蓋の変形に加えてトレイの側面及び底面も凹んで
変形した。 1点:トレイ、蓋とも原形を留めない程度に変形した。
【0064】〔製造例1〕窒素雰囲気下、トリシクロ
〔4.3.0.12,5〕デカ−3,7−ジエン(ジシ
クロペンタジエン、以下、DCPDと略す)85部と8
−エチルテトラシクロ〔4.4.0.12,5.1
7,10〕−ドデカ−3−エン(以下、ETDと略す)
15部とを公知のメタセシス開環重合触媒系で重合し、
次いで公知の方法で水素添加し、DCPD/ETD(重
量比:85/15)開環共重合体水素化物(ポリマー
A)を得た。
【0065】水素化反応終了後、反応溶液から公知の方
法で水素化触媒を除去し、この水素化物溶液に、酸化防
止剤であるペンタエリスリチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕を水素化物100部に対して、0.2
部加えてから、公知の方法で脱溶剤・ペレット化した。
重合反応後の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した
結果、仕込みの単量体全てがポリマーに転化しているこ
とが判った。このポリマーAの水素化率は99.9%以
上、ノルボルナン環を有さず、それ以外の環構造を有す
る脂環式構造繰り返し単位の割合は85重量%、Mwは
31,400、Tgは105℃であった。
【0066】〔製造例2〕DCPD40部、テトラシク
ロ〔7.4.0.110,13.02,7〕トリデカ−
2,4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−1,
4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう。以
下、MTFと略す)25部、テトラシクロ〔4.4.
0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン(以
下、TCDと略す)35部をそれぞれ用いた以外は製造
例1と同様の方法で、DCPD/MTF/TCD(重量
比:40/25/35)開環共重合体水素化物(ポリマ
ーB)のペレットを得た。このポリマーBの水素化率は
99.9%以上、ノルボルナン環を有さず、それ以外の
環構造を有する脂環式構造繰り返し単位の割合は65重
量%、Mwは37,700、Tgは134℃であった。
【0067】〔製造例3〕DCPD100部を用いた以
外は製造例1と同様の方法で、DCPD開環共重合体水
素化物(ポリマーC)のペレットを得た。このポリマー
Cの水素化率は99.9%以上、ノルボルナン環を有さ
ず、それ以外の環構造を有する脂環式構造繰り返し単位
の割合は100重量%、Mwは33,000、Tgは9
6℃であった。
【0068】〔製造例4〕ETD100部を用いた以外
は製造例1と同様の方法で、ETD開環共重合体水素化
物(ポリマーD)のペレットを得た。このポリマーDの
水素化率は99.9%以上、ノルボルナン環を有さず、
それ以外の環構造を有する脂環式構造繰り返し単位の割
合は0%、Mwは41,800、Tgは138℃であっ
た。
【0069】〔製造例5〕MTF100部を用いた以外
は製造例1と同様の方法で、MTF開環共重合体水素化
物(ポリマーE)のペレットを得た。このポリマーEの
水素化率は99.9%以上、ノルボルナン環を有さず、
それ以外の環構造を有する脂環式構造繰り返し単位の割
合は100%、Mwは44,500、Tgは139℃で
あった。
【0070】〔実施例1〕製造例1で得られたポリマー
Aのペレットを用いて、上記の試験片を作成して測定し
た25℃のデュポン衝撃強度は32Jであった。さら
に、ポリマーAのペレットを用いて、シリンダー温度3
00℃、金型温度140℃(Tg−2℃)、射出速度4
5cm/s、射出圧1,000kg/cm、保圧8
00kgf/cm、背圧70kgf/cmの条件
で、長方形のトレイ(開口部が、300mm×200m
m、深さ100mm、厚さ3mm)及び、該トレイ用の
蓋を5組を射出成形して得た。得られたトレイを用いて
上記方法により、−40℃冷凍庫内における落下衝撃試
験、耐熱試験を行った。評価結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】〔実施例2,3,4〕ポリマーB,C,D
をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様に容器を成形
して評価した。結果を表1に示す。
【0073】〔比較例1〕ポリマーEを用いた以外は、
実施例1と同様に容器を成形して評価した。結果を表1
に示す。
【0074】〔比較例2〕ポリプロピレン(PP)を用
い、実施例1と同様の容器を公知の方法で成形して評価
した。結果を表1に示す。
【0075】〔実施例5〕ポリマーAのペレットを用い
て、上記の試験片を作成して測定した25℃のデュポン
衝撃強度は32Jであった。さらに、ポリマーAのペレ
ットを用いて、シリンダー温度240℃、Tダイ温度2
30℃の条件で、厚み0.025mm、500mm×5
00mmのフィルムを成形し、上記方法により、−40
℃の冷凍庫内における柔軟性試験を行った。評価結果を
表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】〔比較例3〕ポリマーEを用いた以外は、
実施例5と同様にフィルムを成形して評価した。結果を
表2に示す。
【0078】〔比較例4〕PPを用い、実施例5と同様
のフィルムを公知の方法で成形して評価した。結果を表
2に示す。
【0079】〔実施例6〕実施例1において、落下衝撃
試験を上記方法により、冷凍庫内に代えて、−40℃の
屋外で行った結果、評価結果は同じであった。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、−20℃以下の極低温
環境で使用しても、割れやクラック等が生じず、耐衝撃
性、柔軟性に優れ、容器や包装フィルムなどに適した成
形品を提供することができる。また、本発明によれば、
該成形品を用いて極低温環境で食品等を保存する方法を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA20 BA13 BB04 CA03 CA07 CA20 FA01 FA02 FA03 FA04 GA03 3E086 AB01 BB42 BB85 4J002 BB161 BK001 BL021 CE001 FD070 GG01 GG02 4J032 CA33 CA34 CA35 CA38 CA43 CA45 CD01 CD02 CD03 CD04 CD05 CD09 CE03 CE05 CF03 CG07 CG08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃で測定したデュポン衝撃強度の5
    0%破壊エネルギーが1J以上の脂環構造含有重合体を
    含有する成形材料で成形されたもので、−20℃以下の
    環境下に1時間以上晒される極低温用成形品。
  2. 【請求項2】 貯蔵・搬送用である請求項1記載の成形
    品。
  3. 【請求項3】 容器である請求項1記載の成形品。
  4. 【請求項4】 フィルム又はシートである請求項1記載
    の成形品。
  5. 【請求項5】 冷凍室又は冷凍庫内で使用されるもので
    ある請求項1乃至4いずれかに記載の成形品。
  6. 【請求項6】 極寒地で使用されるものである請求項1
    乃至4いずれかに記載の成形品。
  7. 【請求項7】 脂環構造含有重合体が、重合体全繰り返
    し単位中に、ノルボルナン環を有さずに、それ以外の環
    を有する脂環構造含繰り返し単位を20重量%以上含有
    するものである請求項1記載の成形品。
  8. 【請求項8】 脂環構造含有重合体のガラス転移温度が
    100℃以上である請求項1記載の成形品。
  9. 【請求項9】 25℃で測定したデュポン衝撃強度の5
    0%破壊エネルギーが1J以上の脂環構造含有重合体を
    含有する請求項1記載の成形品用材料。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の成形品で被保存物を覆
    い、−20℃以下の環境下で被保存物を保存する方法。
JP24289199A 1999-08-30 1999-08-30 極低温用成形品 Pending JP2001064525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24289199A JP2001064525A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 極低温用成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24289199A JP2001064525A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 極低温用成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001064525A true JP2001064525A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17095771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24289199A Pending JP2001064525A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 極低温用成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001064525A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221834A (ja) * 2008-02-12 2008-09-25 Nippon Zeon Co Ltd 延伸フィルム
JP2010221719A (ja) * 2010-06-28 2010-10-07 Nippon Zeon Co Ltd 延伸フィルムの製造方法
WO2017188061A1 (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 株式会社バイオ未来工房 細胞用保存容器、及び細胞の保存方法
JP2020045171A (ja) * 2018-09-12 2020-03-26 旭化成ホームプロダクツ株式会社 容器用蓋

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221834A (ja) * 2008-02-12 2008-09-25 Nippon Zeon Co Ltd 延伸フィルム
JP4577369B2 (ja) * 2008-02-12 2010-11-10 日本ゼオン株式会社 延伸フィルム
JP2010221719A (ja) * 2010-06-28 2010-10-07 Nippon Zeon Co Ltd 延伸フィルムの製造方法
WO2017188061A1 (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 株式会社バイオ未来工房 細胞用保存容器、及び細胞の保存方法
JP2020045171A (ja) * 2018-09-12 2020-03-26 旭化成ホームプロダクツ株式会社 容器用蓋
JP7408316B2 (ja) 2018-09-12 2024-01-05 旭化成ホームプロダクツ株式会社 容器用蓋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8470449B2 (en) Propylene-based polymer composition
EP1947142B1 (en) Fusion-bondable propylene polymer composition, fusion-bondable film, and use thereof
KR100399424B1 (ko) 포장용다층필름
US20080268221A1 (en) Polypropylene Resin Composition, Film or Sheet, Stretched Film Obtained From the Film or the Sheet, Laminate and Stretched Film Obtained From the Laminate
EP0920989A2 (en) Polyolefin multi-layer laminates and uses thereof
EP1997851A1 (en) Polypropylene resin composition, molded body, sheet and container
US20170044330A1 (en) Polymer Compositions for Injection Stretch Blow Molded Articles
JP2001064525A (ja) 極低温用成形品
US6723446B2 (en) Film
JP2009106160A (ja) 細胞培養容器及び細胞培養方法
US7884159B2 (en) Propylene polymer composition, film, stretched film, shrink film and a method for producing shrink package
JP4878668B2 (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体
JP4132217B2 (ja) 低温ヒートシール性を有する多層シート
JP3815827B2 (ja) ポリオレフィン系ラップストレッチフィルム
JP3905006B2 (ja) 熱融着性フィルムおよびその用途
JP3250292B2 (ja) ポリオレフィン系多層シートまたはフィルム、および用途
JP2001010626A (ja) 食品容器
KR20230145152A (ko) 환상 올레핀 중합체, 환상 올레핀 중합체 조성물 및 성형체
JP2014101484A (ja) 射出成形用樹脂組成物およびこれから得られる成形体
KR100845504B1 (ko) 열밀봉성 필름 및 그 용도
JP6199599B2 (ja) 熱融着性フィルム、積層体及び包装体
JPH06226934A (ja) ポリオレフィン系多層シートまたはフィルム、および用途
KR20010053313A (ko) 적층 플라스틱 성형체
JP2001026693A (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物および成形体
JPH11165389A (ja) ストレッチ包装用フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080528