JP2001064301A - セルロースエステルフィルム - Google Patents

セルロースエステルフィルム

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JP2001064301A
JP2001064301A JP23680899A JP23680899A JP2001064301A JP 2001064301 A JP2001064301 A JP 2001064301A JP 23680899 A JP23680899 A JP 23680899A JP 23680899 A JP23680899 A JP 23680899A JP 2001064301 A JP2001064301 A JP 2001064301A
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Japan
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cellulose ester
ester film
additive
film
solvent
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Io Tanaka
伊緒 田中
Takatoshi Yajima
孝敏 矢島
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、塩素系溶媒を使用すること
なくセルロースエステルドープを調製し、品質の良好な
セルロースエステルフィルムを提供することにある。 【解決手段】 添加剤が含有された溶液より得られるセ
ルロースエステルフィルムであって、該セルロースエス
テルフィルムのガラス転移温度(Tg)が、添加剤を含
有しないセルロースエステル溶液より得られるセルロー
スエステルフィルムのTgに対し15〜50℃低いこと
を特徴とする添加剤含有セルロースエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料及び液晶画像表示装置等に有用なセルロースエス
テルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、セルローストリアセテートフィル
ムは、その透明性や光学的欠点のない特性からハロゲン
化銀写真感光材料や液晶画像表示装置に好ましく使用さ
れており、その要求品質は年々高度化している。
【0003】従来から用いられている、セルローストリ
アセテートを代表とするセルロースエステルに対する良
溶媒であるメチレンクロライドのような塩素系炭化水素
溶媒は、環境的にその使用に制限が加えられる傾向があ
り、近年、メチレンクロライドを使用しないセルロース
エステルドープを用いた製造方法に対する要望がある。
しかしながら、セルロースエステルの溶媒を非塩素系有
機溶媒に代えて良好な品質のドープを得るのは難しい課
題である。
【0004】上記の様な要求に対して、つぎのような提
案がなされている。
【0005】セルローストリアセテートドープを調製す
るのに、非塩素系有機溶媒を用いずに、メチレンクロラ
イドのような塩素系有機溶媒に代えてアセトンや酢酸メ
チル等を用いて溶解する方法が提案されている。例えば
特開平9−95544号及び同9−95557号公報で
は、実質的にアセトンからなる有機溶媒を用いた、ある
いは酢酸メチルやアセトンと他の非塩素系有機溶媒を使
用する冷却溶解法が提案されている。また、特開平9−
95538号公報にはアセトン以外のエーテル類、ケト
ン類あるいはエステルから選ばれる有機溶媒を用いて冷
却溶解する方法、特開平11−21379号公報では、
セルローストリアセテートをアセトンと混合し、10〜
5000kg/cm2の圧力を加える方法が提案されて
いる。また、特開平10−45804号公報では、アセ
トンや酢酸メチル等の溶媒に可溶で、アセチル基と、炭
素原子数3以上のアシル基が特定の関係にあるセルロー
スの混合脂肪酸エステルを用いて製膜する方法が提案さ
れている。また、特開平11−124445号公報と特
開平11−80381号公報では、それぞれフェニル基
に水素ないしアルキル基を有するフェニルリン酸エステ
ル、水素ないしアルキル基を有するペンタエリスリトー
ルを含有するセルロースエステルフィルムが開示されて
いるが、これらはセルロースエステルとの相溶性に乏し
く、非塩素系溶媒に対する溶解性を高める効果には至っ
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塩素
系溶媒を使用することなくセルロースエステルドープを
調製し、品質の良好なセルロースエステルフィルムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成よ
りなる。
【0008】(1)添加剤が含有された溶液より得られ
るセルロースエステルフィルムであって、該セルロース
エステルフィルムのガラス転移温度(Tg)が、添加剤
を含有しないセルロースエステル溶液より得られるセル
ロースエステルフィルムのTgに対し15〜50℃低い
ことを特徴とする添加剤含有セルロースエステルフィル
ム。
【0009】(2)添加剤が含有された溶液より得られ
るセルロースエステルフィルムであって、該セルロース
エステルフィルムの結晶化に伴う発熱量が、添加剤を含
有しないセルロースエステル溶液より得られるセルロー
スエステルフィルムの結晶化に伴う発熱量に対し60%
以下であることを特徴とする添加剤含有セルロースエス
テルフィルム。
【0010】(3)添加剤が含有された溶液より得られ
るセルロースエステルフィルムであって、該セルロース
エステルフィルムを200℃で3時間熱処理したときの
該セルロースエステルフィルムの反射X線回折パターン
における2θ=10〜15度間に存在する回折ピークの
半値幅が、添加剤を含有しないセルロースエステル溶液
より得られるセルロースエステルフィルムを200℃で
3時間熱処理したときの前記半値幅の110〜200%
であることを特徴とする添加剤含有セルロースエステル
フィルム。
【0011】(4)前記1〜3に記載の添加剤が、沸点
350℃以下(760mmHg)の可塑剤であることを
特徴とする添加剤含有セルロースエステルフィルム。
【0012】(5)塩素系炭化水素溶媒を含有しない溶
液から得られることを特徴とする前記1〜4のいずれか
1項に記載の添加剤含有セルロースエステルフィルム。
【0013】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明の構成(1)は、添加剤が含有され
た溶液より得られるセルロースエステルフィルムであっ
て、該セルロースエステルフィルムのガラス転位温度
(以下Tgと記載する)が、添加剤を含有しないセルロ
ースエステル溶液より得られるセルロースエステルフィ
ルムのTgに対して15〜50℃低いことを特徴とする
添加剤含有セルロースエステルフィルムである。添加剤
含有セルロースエステルフィルムのTgの、添加剤を含
有しないセルロースエステルフィルムのTgに対する低
下分が15℃よりも小さい場合、添加剤とセルロースエ
ステルの相溶性に乏しいか、セルロースエステルの分子
間の相互作用が低減させる効果に乏しいため、セルロー
スエステルの酢酸メチルやアセトンなどの溶媒に対する
溶解性が向上せず、セルロースエステルのドープ安定性
にも乏しい。添加剤含有セルロースエステルフィルムの
Tgの、添加剤を含有しないセルロースエステルフィル
ムのTgに対する低下分が50℃よりも大きい場合、セ
ルロースエステルフィルムの耐熱性や寸法安定性、弾性
が劣化し、ハロゲン化銀写真感光材料、液晶画像表示装
置等に対する有用性が低下する。
【0015】本発明においてTgはJIS K 712
1により規定されるものである。
【0016】本発明の構成(2)は、添加剤が含有され
た溶液より得られるセルロースエステルフィルムであっ
て、該セルロースエステルフィルムの結晶化に伴う発熱
量が、添加剤を含有しないセルロースエステル溶液より
得られるセルロースエステルフィルムの結晶化に伴う発
熱量に対して60%以下であることを特徴とする添加剤
含有セルロースエステルフィルムである。添加剤含有セ
ルロースエステルフィルムの結晶化にともなう熱量が、
添加剤を含有しないセルロースエステルフィルムの熱量
に対し60%よりも大きいと、セルロースエステルの分
子間の相互作用が低減させる効果に乏しいため、セルロ
ースエステルの酢酸メチルやアセトンなどの溶媒に対す
る溶解性が向上せず、セルロースエステルのドープ安定
性も乏しい。
【0017】本発明において、結晶化熱はJIS K
7122により規定されるものである。
【0018】本発明の構成(3)は、添加剤が含有され
た溶液より得られるセルロースエステルフィルムであっ
て、該セルロースエステルフィルムを200℃で3時間
熱処理したときの該セルロースエステルフィルムの反射
X線回折パターンにおける2θ=10〜15度間に存在
する回折ピークの半値幅が、添加剤を含有しないセルロ
ースエステル溶液より得られるセルロースエステルフィ
ルムを200℃で3時間熱処理したときの前記半値幅の
110〜200%であることを特徴とする添加剤含有セ
ルロースエステルフィルムである。セルロースエステル
フィルムの反射X線回折パターンにおける2θ=10〜
15度間に存在する回折ピークの半値幅が、添加剤を含
有しないセルロースエステル溶液より得られるセルロー
スエステルフィルムを200℃で3時間熱処理したとき
の前記半値幅に対して110%よりも小さいと、セルロ
ースエステルの分子間の相互作用が低減せず、セルロー
スエステルの酢酸メチルやアセトンなどの溶媒に対する
溶解性が向上せず、セルロースエステルのドープ安定性
も乏しい。セルロースエステルフィルムの反射X線回折
パターンにおける2θ=10〜15度間に存在する回折
ピークの半値幅が、添加剤を含有しないセルロースエス
テル溶液より得られるセルロースエステルフィルムを2
00℃で3時間熱処理したときの前記半値幅に対して1
10%よりも大きいと、セルロースエステルフィルムの
耐熱性や寸法安定性、弾性が劣化し、ハロゲン化銀写真
感光材料、液晶画像表示装置等にに対する有用性が低下
する。
【0019】本発明のセルロースエステルフィルムは、
添加剤の含有量、添加剤種などを調整することによって
得ることができる。本発明のセルロースエステルフィル
ムに含有される添加剤は、可塑剤、酸化防止剤、染料等
が好ましく用いられる。
【0020】ハロゲン化銀写真感光材料用には機械的性
質の向上あるいは柔軟性を付与するために可塑剤が、ま
たその他ライトパイピング防止用の着色剤あるいは紫外
線防止剤等が添加される。着色剤は、通常の写真用支持
体に見られる様なグレーに着色出来るものが好ましく、
含有量は、セルロースエステルに対する重量割合で10
〜1000ppmが好ましく、50〜500ppm以下
が更に好ましい。この様に着色剤を含有させることによ
り、ハロゲン化銀写真感光材料にした場合のライトパイ
ピングによるカブリ現象を無くすことが出来る。
【0021】また液晶画面表示装置用には、耐熱耐湿性
を付与する可塑剤、酸化防止剤や紫外線防止剤などを添
加することが好ましい。添加剤の添加方法としては、セ
ルロースエステル溶液の調製の際に、セルロースエステ
ルや溶媒と共に添加してもよいし、溶液調製中や調製後
に添加してもよい。またあらかじめ有機溶剤に溶解した
ものをドープ組成中に添加してもよい。
【0022】上記酸化防止剤としては、ヒンダードフェ
ノール系の化合物が好ましく用いられ、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テト
ラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコー
ル−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
ンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビ
ス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリ
アジン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,
N′−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレイト等が挙げられる。特に2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テ
トラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコ
ール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好ましい。ま
た例えば、N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラ
ジン等のヒドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系
加工安定剤を併用してもよい。これらの化合物の添加量
は、セルロースエステルに対して重量割合で1ppm〜
1.0%が好ましく、10〜1000ppmが更に好ま
しい。また、この他、カオリン、タルク、ケイソウ土、
石英、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、ア
ルミナ等の無機微粒子、カルシウム、マグネシウムなど
のアルカリ土類金属の塩などの熱安定剤を加えてもよ
い。更に帯電防止剤、難燃剤、滑剤、油剤等も加える場
合がある。
【0023】上記可塑剤としては、フタル酸系エステ
ル、リン酸系エステル、アルキルフタリルアルキルグリ
コレート、クエン酸系エステル、アジピン酸系エステ
ル、トリメリット酸系エステルなどが好ましく用いられ
る。例えば、メチルフタリルメチルグリコレート、エチ
ルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルプロ
ピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレー
ト、オクチルフタリルオクチルグリコレート、メチルフ
タリルエチルグリコレート、エチルフタリルメチルグリ
コレート、エチルフタリルプロピルグリコレート、プロ
ピルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルプロ
ピルグリコレート、メチルフタリルブチルグリコレー
ト、エチルフタリルブチルグリコレート、ブチルフタリ
ルメチルグリコレート、ブチルフタリルエチルグリコレ
ート、プロピルフタリルブチルグリコレート、ブチルフ
タリルプロピルグリコレート、メチルフタリルオクチル
グリコレート、エチルフタリルオクチルグリコレート、
オクチルフタリルメチルグリコレート、オクチルフタリ
ルエチルグリコレート、メチルフタリルメチルグリコレ
ート、エチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフ
タリルプロピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグ
リコレート、オクチルフタリルオクチルグリコレート、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、フェニルジフェニルホスフェート、ジメチルフタレ
ート、ジエチルホスフェート、ジオクチルフタレート、
ジエチルヘキシルフタレート、クエン酸アセチルトリエ
チル、クエン酸アセチルトリブチル、オレイン酸ブチ
ル、リシノール酸メチルアセチル、セバチン酸ジブチ
ル、トリアセチン等が挙げられる。これら可塑剤の添加
量は、セルロースエステルに対し重量比で1〜30%で
あることが好ましいが、5〜20%がより好ましい。ま
た、添加剤が大気圧(760mmHg)において350
℃よりも高い融点である可塑剤の場合、可塑剤同士の相
互作用が可塑剤とセルロースエステルとの相互作用より
も強く働き、セルロースエステルの非塩素系有機溶媒に
対する溶解性が低減するため、350℃以下の沸点であ
る可塑剤が好ましく用いられる(本発明の構成
(4))。沸点350℃以下の可塑剤としては、エチル
フタリルエチルグリコレート、ジメチルフタレート、ジ
エチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルア
ジペートなどがある。
【0024】上記紫外線防止剤としては、ベンゾトリア
ゾール系の化合物又はベンゾフェノン系の化合物が好ま
しく用いられる。含有量は、セルロースエステルフィル
ム1m2当たり、0.2g〜3gが好ましいが、0.5
g〜2gがより好ましい。
【0025】本発明に用いられるセルロースエステルの
原料のセルロースとしては、特に限定はないが、綿花リ
ンター、木材パルプ、ケナフなどを挙げることが出来
る。またそれらから得られたセルロースエステルはそれ
ぞれ任意の割合で混合使用することが出来る。
【0026】本発明のセルロースエステルは、セルロー
ス原料をアシル化剤が酸無水物(無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水酪酸)である場合には、酢酸のような有機
酸やメチレンクロライド等の有機溶媒を用い、硫酸のよ
うなプロトン性触媒を用いて反応される。アシル化剤が
酸クロライド(CH3COCl、C25COCl、C3
7COCl)の場合には、触媒としてアミンのような塩
基性化合物を用いて反応が行われる。具体的には特開平
10−45804号公報に記載の方法で合成することが
出来る。セルロースエステルはこれらアシル基がセルロ
ース分子の水酸基に反応する。セルロース分子はグルコ
ースユニットが多数連結したものからなっており、グル
コースユニットに3個の水酸基がある。この3個の水酸
基にアシル基が誘導された数を置換度(モル%)とい
う。例えば、セルローストリアセテートはグルコースユ
ニットの3個の水酸基全てにアセチル基が結合している
(実際には2.6〜3.0)。
【0027】本発明に使用するセルロースエステルの数
平均分子量は、70000〜300000の範囲が、成
型した場合の機械的強度が強く好ましい。更に8000
0〜200000が好ましい。
【0028】環境的に規制を加えられる傾向にある塩素
系炭化水素溶媒を含有しない溶液から得られるセルロー
スエステルフィルムが好ましく(本発明の構成
(5))、塩素系炭化水素溶媒の代替として本発明に使
用する非塩素系有機溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸アミル、アセトン、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、シクロヘ
キサノン、ギ酸エチル、2,2,2−トリフルオロエタ
ノール、2,2,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパ
ノール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2
−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2−プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタ
フルオロ−1−プロパノール、ニトロエタン等を挙げる
ことが出来、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトンを好ま
しく使用し得る。また、セルロースエステルドープに
は、上記非塩素系有機溶媒の他に、0.1〜30重量%
の炭素原子数1〜4のアルコールを含有させるが、これ
らはドープを流延用支持体に流延後溶媒が蒸発をし始め
アルコールの比率が多くなるとウェブ(ドープ膜)がゲ
ル化し、ウェブを丈夫にし流延用支持体から剥離するこ
とを容易にするゲル化溶媒として働いたり、これらの割
合が少ない時は非塩素系有機溶媒のセルロースエステル
の溶解を促進する役割もある。炭素原子数1〜4のアル
コールとしては、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、se
c−ブタノール、tert−ブタノールを挙げることが
出来る。これらのうちドープの安定性が高いこと、沸点
も比較的低いこと、乾燥性がよいこと、且つ毒性がない
こと等からエタノールが好ましい。
【0029】本発明におけるセルロースエステルフィル
ムの製造方法は特に制限はなく、当業界で一般に用いら
れている方法でよいが、下記に記載の溶液流延製膜法が
より好ましい。
【0030】溶解工程:セルロースエステルのフレー
クに対する良溶媒を主とする有機溶媒に溶解釜中で該フ
レークを撹拌しながら溶解し、セルロースエステル溶液
(以下ドープと記載)を形成する工程である。溶解に
は、常圧で行う方法、主溶媒の沸点以下で行う方法、主
溶媒の沸点以上で加圧して行う方法、J.M.G.Co
wie等はMakromol.chem.143巻、1
05頁(1971)において記載されたような、又特開
平9−95544号及び同9−95557号公報におい
て記載された様な低温で溶解する冷却溶解法で行う方
法、高圧で行う方法等種々の溶解方法がある。溶解後ド
ープを濾材で濾過し、脱泡してポンプで次工程に送る。
【0031】流延工程:ドープを加圧型定量ギヤポン
プを通して加圧ダイに送液し、流延位置において、無限
に移送する無端の金属ベルトあるいは回転する金属ドラ
ムの流延用支持体(以降、単に支持体ということもあ
る)上に加圧ダイからドープを流延する工程である。流
延用支持体の表面は鏡面となっている。その他の流延方
法としては流延されたドープ膜をブレードで膜厚を調節
するドクターブレード法、あるいは逆回転するロールで
調節するリバースロールコーターによる方法等がある
が、口金部分のスリット形状を調製出来、膜厚を均一に
し易い加圧ダイが好ましい。加圧ダイには、コートハン
ガーダイやTダイ等があるが、何れも好ましく用いられ
る。製膜速度を上げるために加圧ダイを流延用支持体上
に2基以上設け、ドープ量を分割して重層してもよい。
【0032】溶媒蒸発工程:ウェブ(流延用支持体上
にドープを流延した以降のドープ膜の呼び方をウェブと
する)を流延用支持体上で加熱し溶媒を蒸発させる工程
である。溶媒を蒸発させるには、ウェブ側から風を吹か
せる方法及び/または支持体の裏面から液体により伝熱
させる方法、輻射熱により表裏から伝熱する方法等があ
るが、裏面液体伝熱の方法が乾燥効率がよく好ましい。
またそれらを組み合わせる方法も好ましい。
【0033】剥離工程:支持体上で溶媒が蒸発したウ
ェブを、剥離位置で剥離する工程である。剥離されたウ
ェブは次工程に送られる。剥離する時点でのウェブの残
留溶媒量(下記式)があまり大き過ぎると剥離し難かっ
たり、逆に支持体上で充分に乾燥させてから剥離する
と、途中でウェブの一部が剥がれたりする。
【0034】製膜速度を上げる方法として、残留溶媒が
多くとも剥離出来るゲル流延法(ゲルキャスティング)
がある(残留溶媒量が出来るだけ多いうちに剥離するた
め製膜速度を上げることが出来る)。それは、ドープ中
にセルロースエステルに対する貧溶媒を加えて、ドープ
流延後、ゲル化する方法、支持体の温度を低めてゲル化
する方法等がある。また、ドープ中に金属塩を加える方
法もある。支持体上でゲル化させ膜を強くすることによ
って、剥離を早め製膜速度を上げることが出来るのであ
る。残留溶媒量がより多い時点で剥離する場合、ウェブ
が柔らか過ぎると剥離時平面性を損なったり、剥離張力
によるツレや縦スジが発生し易く、経済速度と品質との
兼ね合いで剥離残留溶媒量を決められる。
【0035】乾燥工程:ウェブを千鳥状に配置したロ
ールに交互に通して搬送する乾燥装置及び/またはクリ
ップでウェブの両端をクリップして搬送するテンター装
置を用いてウェブを乾燥する工程である。乾燥の手段は
ウェブの両面に熱風を吹かせるのが一般的であるが、風
の代わりにマイクロウエーブを当てて加熱する手段もあ
る。あまり急激な乾燥は出来上がりのフィルムの平面性
を損ね易い。高温による乾燥は残留溶媒が8重量%以下
くらいから行うのがよい。全体を通して、通常乾燥温度
は40〜250℃で、70〜180℃が好ましい。使用
する溶媒によって、乾燥温度、乾燥風量及び乾燥時間が
異なり、使用溶媒の種類、組合せに応じて乾燥条件を適
宜選べばよい。
【0036】流延用支持体面から剥離した後の乾燥工程
では、溶媒の蒸発によってウェブは巾方向に収縮しよう
とする。高温度で急激に乾燥するほど収縮が大きくな
る。この収縮を可能な限り抑制しながら乾燥すること
が、出来上がったフィルムの平面性を良好にする上で好
ましい。この観点から、例えば、特開昭62−4662
5号公報に示されているような乾燥全工程あるいは一部
の工程を巾方向にクリップでウェブの巾両端を巾保持し
つつ乾燥させる方法(テンター方式)が好ましい。
【0037】巻き取り工程:ウェブを残留溶媒量が2
重量%以下となってからフィルムとして巻き取る工程で
ある。残留溶媒量を0.4重量%以下にすることにより
寸法安定性の良好なフィルムを得ることが出来る。巻き
取り方法は、一般に使用されているものを用いればよ
く、定トルク法、定テンション法、テーパーテンション
法、内部応力一定のプログラムテンションコントロール
法等があり、それらを使いわければよい。
【0038】残留溶媒量は下記の式で表せる。
【0039】 残留溶媒量(重量%)={(M−N)/N}×100 ここで、Mはウェブの任意時点での重量、NはMを11
0℃で3時間乾燥させた時の重量である。
【0040】セルロースエステルフィルムの膜厚は、使
用目的によって異なるが、仕上がりフィルムとして、通
常5〜500μmの範囲にあり、更に20〜250μm
の範囲が好ましく、特に液晶画像表示装置用フィルムと
しては25〜90μmの範囲が好ましい。膜厚の調節に
は、所望の厚さになるように、ドープ濃度、ポンプの送
液量、ダイの口金のスリット間隙、ダイの押し出し圧
力、流延用支持体の速度等をコントロールするのがよ
い。また、膜厚を均一にする手段として、膜厚検出手段
を用いて、プログラムされたフィードバック情報を上記
各装置にフィードバックさせて調節するのが好ましい。
【0041】溶液流延製膜法を通しての流延直後からの
乾燥までの工程において、乾燥装置内の雰囲気を、空気
とするのもよいが、窒素ガスや炭酸ガス等の不活性ガス
雰囲気で行ってもよい。ただ、乾燥雰囲気中の蒸発溶媒
の爆発限界の危険性は常に考慮されなければならないこ
とは勿論のことである。
【0042】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明
するが、本発明の態様はこれに限定されるものではな
い。
【0043】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0044】実施例中での各測定及び評価方法は以下の
方法で行った。
【0045】(Tg)示差走査熱量計(DSC220C
セイコー電子工業社製)を用い、JISK 7121
に従い求めた。
【0046】(結晶化熱)示差走査熱量計(同上)を用
い、JIS K 7122に従い求めた。
【0047】(X線回折ピーク半値幅)X線回折装置
(理学電機社製)を用い、ベースラインと回折ピークの
中間強度におけるピーク幅を半値幅とした。
【0048】(溶解性)セルロースエステルの溶剤に対
する溶解状態を、以下の基準に基づき目視評価した。
【0049】○:セルロースエステルは溶剤にすべて溶
解し、透明な液体であった。
【0050】×:セルロースエステルは溶剤にすべて溶
解せず、一部不透明な液体であった。
【0051】△:○と×の中間の性能 (ドープ安定性)セルロースエステルの溶剤に対する溶
解状態の安定性を、以下の基準に基づき目視評価した。
【0052】○:10日経ってもセルロースエステル溶
液は均一で透明な液体であった。
【0053】×:10日経つとセルロースエステル溶液
は一部凝集物が発現し、不均一な液体となった。
【0054】△:○と×の中間の性能 (寸法安定性)流延方向の寸法を測定したセルロースエ
ステルフィルムを100℃で5時間放置したのち再度寸
法を測定し、以下の基準に基づき寸法安定性の評価をし
た。
【0055】○:加熱処理したセルロースエステルフィ
ルムの収縮率が0.2%以下であった。
【0056】×:加熱処理したセルロースエステルフィ
ルムの収縮率が0.2%よりも大きかった。
【0057】実施例1〜4、比較例1〜6のドープおよ
びセルロースエステルフィルムの作製表1記載のドープ
組成物を広口ビンに撹拌しながら投入し、30分間放置
し膨潤させた。そのドープを、1時間―50℃に冷却し
たのち、40℃に30分間加温した。そしてその冷却―
加温工程を再度2サイクル行い、溶解性および液安定性
の評価用ドープに供した。溶解性および液安定性の評価
には用いないが、可塑剤を添加しないドープについても
同様の方法にて得た。上記で調整したドープの一部を支
持体上に流延し、乾燥したのちに支持体から剥離させ、
さらに80℃で1時間乾燥させ、厚さ80μmのトリア
セテートセルロースフィルムを得た。得られたセルロー
スエステルフィルムのTg、結晶化熱および2θ=10
〜15度間に出現するX線回折ピークの半値幅について
は、表1に記載した。又これを前記の方法にて評価した
結果を表2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表2から明らかなように、実施例1〜4の
ドープの溶解性は良好でかつ10日たっても安定なドー
プであったが、比較例1、3、4のドープは一部不溶解
物がみられ、10日たつと凝集物が多量に認められた。
比較例2、5のドープの溶解性は良好でかつ10日たっ
ても安定なドープであったが、寸法安定性の劣化が認め
られた。また、比較例6は比較例1、3、4と比較する
と良好な溶解性、ドープ安定性が得られたが、実施例1
〜4に比較すると溶解性やドープ安定性にやや劣化がみ
られた。
【0061】
【発明の効果】本発明により、環境的に問題のある塩素
系有機溶媒を使用しないセルロースエステル溶液を得る
ことができた。これにより環境的に問題のないセルロー
スエステルフィルムを製造する方法及びハロゲン化銀写
真感光材料や液晶画像表示装置用フィルムを提供するこ
とが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 添加剤が含有された溶液より得られるセ
    ルロースエステルフィルムであって、該セルロースエス
    テルフィルムのガラス転移温度(Tg)が、添加剤を含
    有しないセルロースエステル溶液より得られるセルロー
    スエステルフィルムのTgに対し15〜50℃低いこと
    を特徴とする添加剤含有セルロースエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 添加剤が含有された溶液より得られるセ
    ルロースエステルフィルムであって、該セルロースエス
    テルフィルムの結晶化に伴う発熱量が、添加剤を含有し
    ないセルロースエステル溶液より得られるセルロースエ
    ステルフィルムの結晶化に伴う発熱量に対し60%以下
    であることを特徴とする添加剤含有セルロースエステル
    フィルム。
  3. 【請求項3】 添加剤が含有された溶液より得られるセ
    ルロースエステルフィルムであって、該セルロースエス
    テルフィルムを200℃で3時間熱処理したときの該セ
    ルロースエステルフィルムの反射X線回折パターンにお
    ける2θ=10〜15度間に存在する回折ピークの半値
    幅が、添加剤を含有しないセルロースエステル溶液より
    得られるセルロースエステルフィルムを200℃で3時
    間熱処理したときの前記半値幅の110〜200%であ
    ることを特徴とする添加剤含有セルロースエステルフィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の添加剤が、沸点3
    50℃以下(760mmHg)の可塑剤であることを特
    徴とする添加剤含有セルロースエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 塩素系炭化水素溶媒を含有しない溶液か
    ら得られることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の添加剤含有セルロースエステルフィルム。
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Cited By (3)

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