JP2001063304A - ディスクホイール - Google Patents
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- JP2001063304A JP2001063304A JP24091399A JP24091399A JP2001063304A JP 2001063304 A JP2001063304 A JP 2001063304A JP 24091399 A JP24091399 A JP 24091399A JP 24091399 A JP24091399 A JP 24091399A JP 2001063304 A JP2001063304 A JP 2001063304A
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- inner peripheral
- rubber elastic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小入力時から大入力時に至るまで、耐久性お
よび安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振性能お
よび防音性能の向上を図ったディスクホイールを提供す
る。 【解決手段】 ベースリム２を備えたディスク１と、タ
イヤ２０を支承するリム３とを備え、前記ベースリム２
の外周面と前記リム３の内周面との間にゴム弾性体４が
環状に介装されている。前記ベースリム２の外周面と前
記リム３の内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設
けた。
よび安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振性能お
よび防音性能の向上を図ったディスクホイールを提供す
る。 【解決手段】 ベースリム２を備えたディスク１と、タ
イヤ２０を支承するリム３とを備え、前記ベースリム２
の外周面と前記リム３の内周面との間にゴム弾性体４が
環状に介装されている。前記ベースリム２の外周面と前
記リム３の内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設
けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車輪に用い
られるディスクホイールに関し、詳しくは安全性を損な
うことなく、乗り心地性能、防振性能および防音性能に
優れたディスクホイールに関する。
られるディスクホイールに関し、詳しくは安全性を損な
うことなく、乗り心地性能、防振性能および防音性能に
優れたディスクホイールに関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスクホイールは、一般に車軸ハブに
固着されるディスクとタイヤを支承するリムとを備えて
おり、かかるディスクとリムとの間に防振体を設け、防
振性能や乗り心地性能を高めたディスクホイールはこれ
まで種々提案されている。例えば、実開昭５９−１８８
７０１号公報には、防振体としてバネを用いて乗り心地
の向上を図ったタイヤ用ホイールが提案されている。
固着されるディスクとタイヤを支承するリムとを備えて
おり、かかるディスクとリムとの間に防振体を設け、防
振性能や乗り心地性能を高めたディスクホイールはこれ
まで種々提案されている。例えば、実開昭５９−１８８
７０１号公報には、防振体としてバネを用いて乗り心地
の向上を図ったタイヤ用ホイールが提案されている。
【０００３】また、防振体としてゴムを使用し、これを
リムとディスクとの間に配置したものも知られており、
例えば、実開昭５７−７３２０３号公報に、リムがゴム
様弾性体を介してディスクに連結される構成のディスク
ホイールが提案されている。さらに、特開平５−３３８
４０１号公報には、リムとディスクホイールとの間に隙
間を形成し、そこに防振ゴムを介装させたディスクホイ
ールが開示されている。さらにまた、ＷＯ９８３３６６
６号公報には、リムと同一プロファイルを有する内側リ
ムとリムとの間にゴムの環状ストリップを配置したホイ
ール・バリア組立体が開示されている。
リムとディスクとの間に配置したものも知られており、
例えば、実開昭５７−７３２０３号公報に、リムがゴム
様弾性体を介してディスクに連結される構成のディスク
ホイールが提案されている。さらに、特開平５−３３８
４０１号公報には、リムとディスクホイールとの間に隙
間を形成し、そこに防振ゴムを介装させたディスクホイ
ールが開示されている。さらにまた、ＷＯ９８３３６６
６号公報には、リムと同一プロファイルを有する内側リ
ムとリムとの間にゴムの環状ストリップを配置したホイ
ール・バリア組立体が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防振体
としてゴムを使用し、これをリムとディスクとの間に一
様に配置した従来のディスクホイールにおいては、リム
の内周面とディスクの外周面との間に夫々に加硫接着さ
れたゴム弾性体が配設されているため、このゴム弾性体
によりリムからディスクに伝わる軸方向、径方向および
回転方向の各振動を的確に抑制することができるもの
の、大荷重時のゴム弾性体の変位を抑制することはでき
ないという問題があった。すなわち、ゴムの断面が一様
であり、小入力時から大入力時までそれぞれにおいて適
切な振動防止特性を得ることが困難であった。この点に
ついて、防振体としてバネを用いても同様の問題があっ
た。
としてゴムを使用し、これをリムとディスクとの間に一
様に配置した従来のディスクホイールにおいては、リム
の内周面とディスクの外周面との間に夫々に加硫接着さ
れたゴム弾性体が配設されているため、このゴム弾性体
によりリムからディスクに伝わる軸方向、径方向および
回転方向の各振動を的確に抑制することができるもの
の、大荷重時のゴム弾性体の変位を抑制することはでき
ないという問題があった。すなわち、ゴムの断面が一様
であり、小入力時から大入力時までそれぞれにおいて適
切な振動防止特性を得ることが困難であった。この点に
ついて、防振体としてバネを用いても同様の問題があっ
た。
【０００５】また、大入力等によりゴム弾性体等が破壊
した場合には、ブレーキおよびトラクションをディスク
からリムへ伝えることができなくなり、かかる安全性の
面で問題があった。
した場合には、ブレーキおよびトラクションをディスク
からリムへ伝えることができなくなり、かかる安全性の
面で問題があった。
【０００６】そこで本発明の目的は、小入力時から大入
力時に至るまで、耐久性および安全性を損なうことなく
乗り心地性能、防振性能および防音性能の向上を図った
ディスクホイールを提供することにある。
力時に至るまで、耐久性および安全性を損なうことなく
乗り心地性能、防振性能および防音性能の向上を図った
ディスクホイールを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、防振体と
してのゴム弾性体の特徴を活かしつつ前記課題を解決す
べく鋭意検討した結果、以下の構成とすることにより前
記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明のディスクホイールは下記に示す
通りである。
してのゴム弾性体の特徴を活かしつつ前記課題を解決す
べく鋭意検討した結果、以下の構成とすることにより前
記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明のディスクホイールは下記に示す
通りである。
【０００８】〈１〉ベースリムを備えたディスクと、タ
イヤを支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面
と前記リムの内周面との間にゴム弾性体が環状に介装さ
れているディスクホイールであって、前記ベースリムの
外周面と前記リムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い
機構を設けたことを特徴とするディスクホイールであ
る。
イヤを支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面
と前記リムの内周面との間にゴム弾性体が環状に介装さ
れているディスクホイールであって、前記ベースリムの
外周面と前記リムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い
機構を設けたことを特徴とするディスクホイールであ
る。
【０００９】〈２〉ベースリムを備えたディスクと、タ
イヤを支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面
と前記リムの内周面との間に、２条のゴム弾性体が環状
に介装されているディスクホイールであって、前記２条
のゴム弾性体の間で、かつ前記ベースリムの外周面と前
記リムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設け
たことを特徴とするディスクホイールである。
イヤを支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面
と前記リムの内周面との間に、２条のゴム弾性体が環状
に介装されているディスクホイールであって、前記２条
のゴム弾性体の間で、かつ前記ベースリムの外周面と前
記リムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設け
たことを特徴とするディスクホイールである。
【００１０】〈３〉ベースリムを備えたディスクと、タ
イヤを支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状
に固設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面
上におけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された
一対の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側
面との間に、それぞれゴム弾性体が環状に介装されてい
るディスクホイールであって、前記両ゴム弾性体の間
で、かつ前記ベースリムの外周面と前記リムの内周面
に、相互に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴と
するディスクホイールである。
イヤを支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状
に固設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面
上におけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された
一対の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側
面との間に、それぞれゴム弾性体が環状に介装されてい
るディスクホイールであって、前記両ゴム弾性体の間
で、かつ前記ベースリムの外周面と前記リムの内周面
に、相互に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴と
するディスクホイールである。
【００１１】〈４〉前記〈１〉〜〈３〉のいずれかのデ
ィスクホイールにおいて、前記噛み合い機構が、前記ベ
ースリムの外周面上と前記リムの内周面上に夫々突設さ
れた歯状突起列の噛み合い機構であるディスクホイール
である。
ィスクホイールにおいて、前記噛み合い機構が、前記ベ
ースリムの外周面上と前記リムの内周面上に夫々突設さ
れた歯状突起列の噛み合い機構であるディスクホイール
である。
【００１２】〈５〉前記〈１〉〜〈３〉のいずれかのデ
ィスクホイールにおいて、前記噛み合い機構が、前記リ
ムの内周面上に突設された歯状突起列と前記ベースリム
に穿設された開口部列との噛み合い機構であるディスク
ホイールである。
ィスクホイールにおいて、前記噛み合い機構が、前記リ
ムの内周面上に突設された歯状突起列と前記ベースリム
に穿設された開口部列との噛み合い機構であるディスク
ホイールである。
【００１３】〈６〉前記〈４〉または〈５〉のディスク
ホイールにおいて、ベースリムを備えたディスクと、タ
イヤを支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状
に固設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面
上におけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された
一対の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側
面との間に、それぞれゴム弾性体が介装されているディ
スクホイールであって、前記ガイドの側面と前記壁部の
側面に相互に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴
とするディスクホイールである。
ホイールにおいて、ベースリムを備えたディスクと、タ
イヤを支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状
に固設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面
上におけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された
一対の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側
面との間に、それぞれゴム弾性体が介装されているディ
スクホイールであって、前記ガイドの側面と前記壁部の
側面に相互に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴
とするディスクホイールである。
【００１４】前記〈１〉〜〈６〉の発明は以下の作用効
果を奏する。前記〈１〉の発明により、ゴム弾性体の特
徴に基づき径方向および回転方向の各振動を的確に抑制
するとともに、大荷重時のゴム弾性体の大変位を抑制
し、たとえゴム弾性体が破壊した場合でもブレーキおよ
びトラクションをディスクからリムに確実に伝えること
ができる。
果を奏する。前記〈１〉の発明により、ゴム弾性体の特
徴に基づき径方向および回転方向の各振動を的確に抑制
するとともに、大荷重時のゴム弾性体の大変位を抑制
し、たとえゴム弾性体が破壊した場合でもブレーキおよ
びトラクションをディスクからリムに確実に伝えること
ができる。
【００１５】前記〈２〉の発明により、入力が大きくな
るに従いゴム弾性体が低ばねから高ばねに移行して小入
力時には振動を吸収し、大入力時には大変形を抑制する
ことができる。また、たとえ限界を超えた大入力等によ
りゴム弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラ
クションをディスクからリムに伝えることができる。さ
らに、防音性能については１００Ｈｚ以上の高周波数領
域の防音に極めて効果的である。
るに従いゴム弾性体が低ばねから高ばねに移行して小入
力時には振動を吸収し、大入力時には大変形を抑制する
ことができる。また、たとえ限界を超えた大入力等によ
りゴム弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラ
クションをディスクからリムに伝えることができる。さ
らに、防音性能については１００Ｈｚ以上の高周波数領
域の防音に極めて効果的である。
【００１６】前記〈３〉の発明により、ゴム弾性体の剪
断変形で振動を吸収するとともに、大荷重時のゴム弾性
体の大変位を抑制し、たとえゴム弾性体が破壊した場合
でもブレーキおよびトラクションをディスクからリムに
伝えることができる。また、防音性能については１００
Ｈｚ以上の高周波数領域の防音に極めて効果的である。
断変形で振動を吸収するとともに、大荷重時のゴム弾性
体の大変位を抑制し、たとえゴム弾性体が破壊した場合
でもブレーキおよびトラクションをディスクからリムに
伝えることができる。また、防音性能については１００
Ｈｚ以上の高周波数領域の防音に極めて効果的である。
【００１７】前記〈４〉または〈５〉により、リムとデ
ィスクとが良好に噛み合い、ブレーキおよびトラクショ
ンをディスクからリムに確実に伝えることができる。
ィスクとが良好に噛み合い、ブレーキおよびトラクショ
ンをディスクからリムに確実に伝えることができる。
【００１８】前記〈６〉の発明により、ゴム弾性体の剪
断変形で振動を吸収するとともに、たとえゴム弾性体が
破壊した場合でもブレーキおよびトラクションをディス
クからリムに確実に伝えることができる。また、防音性
能については１００Ｈｚ以上の高周波数領域の防音に極
めて効果的である。
断変形で振動を吸収するとともに、たとえゴム弾性体が
破壊した場合でもブレーキおよびトラクションをディス
クからリムに確実に伝えることができる。また、防音性
能については１００Ｈｚ以上の高周波数領域の防音に極
めて効果的である。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。図１に示す本発明の一実施の形態に係るディ
スクホイールは、車軸ハブ（図示せず）に固着されるデ
ィスク１がベースリム２を備えている。また、ベースリ
ム２の外周面と、タイヤ２０を支承するリム３の内周面
との間には、例えば、加硫接着等の接着手段により接着
された２条のゴム弾性体４が環状に介装されている。か
かるゴム弾性体４の存在により、入力が大きくなるに従
いゴム弾性体が低ばねから高ばねに移行し、小入力時に
は振動を吸収し、かつ大入力時には大変形を抑制するこ
とができる。また、かかるゴム弾性体４の軸方向断面の
幅は、ベースリム２の外周面からリム３の内周面方向に
向かって漸次変化していることで、入力が大きくなるに
従いゴム弾性体の低ばねから高ばねへの移行がよりスム
ーズとなる。
説明する。図１に示す本発明の一実施の形態に係るディ
スクホイールは、車軸ハブ（図示せず）に固着されるデ
ィスク１がベースリム２を備えている。また、ベースリ
ム２の外周面と、タイヤ２０を支承するリム３の内周面
との間には、例えば、加硫接着等の接着手段により接着
された２条のゴム弾性体４が環状に介装されている。か
かるゴム弾性体４の存在により、入力が大きくなるに従
いゴム弾性体が低ばねから高ばねに移行し、小入力時に
は振動を吸収し、かつ大入力時には大変形を抑制するこ
とができる。また、かかるゴム弾性体４の軸方向断面の
幅は、ベースリム２の外周面からリム３の内周面方向に
向かって漸次変化していることで、入力が大きくなるに
従いゴム弾性体の低ばねから高ばねへの移行がよりスム
ーズとなる。
【００２０】本発明においては、防振材として上述のゴ
ム弾性体４を備えるとともに、ベースリム２の外周面と
リム３の内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設け
てあり、図１に示す噛み合い機構においては、ベースリ
ム２の外周面上とリム３の内周面上に夫々歯状突起列５
ａ、５ｂが突設されている。図１のＡ−Ａ線に沿う断面
を示す図２からわかるように、たとえ限界を超えた大入
力等によりゴム弾性体が破壊した場合でも、上下の歯状
突起列５ａ、５ｂが噛み合うことによりブレーキおよび
トラクションをディスクからリムに伝えることができ、
走行上の安全性を損なうことがない。なお、歯状突起列
５ａと５ｂとの間の隙間Ｓはゴム弾性体の防振機能を阻
害しない程度の隙間とし、タイヤのタイプなどに応じ適
宜選定すればよい。
ム弾性体４を備えるとともに、ベースリム２の外周面と
リム３の内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設け
てあり、図１に示す噛み合い機構においては、ベースリ
ム２の外周面上とリム３の内周面上に夫々歯状突起列５
ａ、５ｂが突設されている。図１のＡ−Ａ線に沿う断面
を示す図２からわかるように、たとえ限界を超えた大入
力等によりゴム弾性体が破壊した場合でも、上下の歯状
突起列５ａ、５ｂが噛み合うことによりブレーキおよび
トラクションをディスクからリムに伝えることができ、
走行上の安全性を損なうことがない。なお、歯状突起列
５ａと５ｂとの間の隙間Ｓはゴム弾性体の防振機能を阻
害しない程度の隙間とし、タイヤのタイプなどに応じ適
宜選定すればよい。
【００２１】上述の噛み合い機構に代えて、図３に示す
本発明の他の実施の形態に係るディスクホイールの噛み
合い機構であっても同様の効果を得ることができる。か
かる噛み合い機構は、図３のＢ−Ｂ線に沿う断面を示す
図４から明らかなように、リムの内周面上に突設された
歯状突起列５ｃとベースリム２に穿設された開口部列６
との噛み合い機構である。
本発明の他の実施の形態に係るディスクホイールの噛み
合い機構であっても同様の効果を得ることができる。か
かる噛み合い機構は、図３のＢ−Ｂ線に沿う断面を示す
図４から明らかなように、リムの内周面上に突設された
歯状突起列５ｃとベースリム２に穿設された開口部列６
との噛み合い機構である。
【００２２】本発明においては、噛み合い機構の構造お
よび設置個所は上述の噛み合い機構の場合に限定される
ものではなく、防振材としてのゴム弾性体の形状や適用
箇所等に応じ適宜選定されるべきものであり、ゴム弾性
体がたとえ破壊してもベースリム２とリム３とが噛み合
い機構により相互に噛み合い、ブレーキおよびトラクシ
ョンをディスクからリムに伝えることができることが重
要である。
よび設置個所は上述の噛み合い機構の場合に限定される
ものではなく、防振材としてのゴム弾性体の形状や適用
箇所等に応じ適宜選定されるべきものであり、ゴム弾性
体がたとえ破壊してもベースリム２とリム３とが噛み合
い機構により相互に噛み合い、ブレーキおよびトラクシ
ョンをディスクからリムに伝えることができることが重
要である。
【００２３】図５に本発明の更に他の実施の形態を示
す。図５に示す好適例においては、タイヤ２０を支持す
るリム３の内周面には一対のガイド８が環状に固設さ
れ、またベースリム２の外周面上におけるタイヤ軸方向
両端には一対の壁部７がガイド８間のタイヤ軸方向の幅
よりも広い状態で環状に固設されている。ガイド８の両
外側面と壁部７の両内側面との間にはそれぞれ、例え
ば、加硫接着等の接着手段により接着されたゴム弾性体
９が環状に介装されている。かかるゴム弾性体９の剪断
変形により振動を吸収し、乗り心地性能、防振性能およ
び防音性能の向上を図ることができ、特に、１００Ｈｚ
以上の高周波数領域の防音に極めて効果的である。ま
た、ベースリム２の外周面とリム３の内周面には、図１
に示す噛み合い機構と同様の噛み合い機構を設けてあ
り、これによりたとえ限界を超えた大入力等によりゴム
弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラクショ
ンをディスクからリムに伝えることができ、走行上の安
全性を損なうことがない。
す。図５に示す好適例においては、タイヤ２０を支持す
るリム３の内周面には一対のガイド８が環状に固設さ
れ、またベースリム２の外周面上におけるタイヤ軸方向
両端には一対の壁部７がガイド８間のタイヤ軸方向の幅
よりも広い状態で環状に固設されている。ガイド８の両
外側面と壁部７の両内側面との間にはそれぞれ、例え
ば、加硫接着等の接着手段により接着されたゴム弾性体
９が環状に介装されている。かかるゴム弾性体９の剪断
変形により振動を吸収し、乗り心地性能、防振性能およ
び防音性能の向上を図ることができ、特に、１００Ｈｚ
以上の高周波数領域の防音に極めて効果的である。ま
た、ベースリム２の外周面とリム３の内周面には、図１
に示す噛み合い機構と同様の噛み合い機構を設けてあ
り、これによりたとえ限界を超えた大入力等によりゴム
弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラクショ
ンをディスクからリムに伝えることができ、走行上の安
全性を損なうことがない。
【００２４】図６に本発明の更に他の実施の形態を示
す。図５に示す好適例と同様に、タイヤ２０を支持する
リム３の内周面には一対のガイド８ａが環状に固設さ
れ、またベースリム２の外周面上におけるタイヤ軸方向
両端には一対の壁部７ａがガイド８ａ間のタイヤ軸方向
の幅よりも広い状態で環状に固設されているが、図６に
示す好適例においては、ガイド８ａと壁部７ａとの間に
噛み合い機構が設けてある。図６のＣ−Ｃ線に沿う断面
を示す図７からわかるように、壁部７ａの内側面上とガ
イド８ａの外側面上に夫々歯状突起列１０ａ、１０ｂが
突設されている。これにより、たとえ限界を超えた大入
力によりゴム弾性体９ａが破壊した場合でも、歯状突起
列１０ａ、１０ｂ同士が噛み合うことによりブレーキお
よびトラクションをディスクからリムに伝えることがで
きる。なお、歯状突起列１０ａと１０ｂとの間の隙間Ｓ
は、上述の好適例の場合と同様に、ゴム弾性体の防振機
能を阻害しない程度の隙間とし、タイヤのタイプなどに
応じ適宜選定すればよい。
す。図５に示す好適例と同様に、タイヤ２０を支持する
リム３の内周面には一対のガイド８ａが環状に固設さ
れ、またベースリム２の外周面上におけるタイヤ軸方向
両端には一対の壁部７ａがガイド８ａ間のタイヤ軸方向
の幅よりも広い状態で環状に固設されているが、図６に
示す好適例においては、ガイド８ａと壁部７ａとの間に
噛み合い機構が設けてある。図６のＣ−Ｃ線に沿う断面
を示す図７からわかるように、壁部７ａの内側面上とガ
イド８ａの外側面上に夫々歯状突起列１０ａ、１０ｂが
突設されている。これにより、たとえ限界を超えた大入
力によりゴム弾性体９ａが破壊した場合でも、歯状突起
列１０ａ、１０ｂ同士が噛み合うことによりブレーキお
よびトラクションをディスクからリムに伝えることがで
きる。なお、歯状突起列１０ａと１０ｂとの間の隙間Ｓ
は、上述の好適例の場合と同様に、ゴム弾性体の防振機
能を阻害しない程度の隙間とし、タイヤのタイプなどに
応じ適宜選定すればよい。
【００２５】本発明において使用し得るゴム弾性体は、
防振ゴムとして既知のものを用いることができ、天然ゴ
ムや合成ゴム、例えば、ブタジエンゴム、スチレンブタ
ジエン共重合体ゴム、ブチルゴム等のジエン系ゴムに適
宜配合剤、例えば、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、カ
ーボンブラック等を適宜配合することにより調製するこ
とができる。
防振ゴムとして既知のものを用いることができ、天然ゴ
ムや合成ゴム、例えば、ブタジエンゴム、スチレンブタ
ジエン共重合体ゴム、ブチルゴム等のジエン系ゴムに適
宜配合剤、例えば、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、カ
ーボンブラック等を適宜配合することにより調製するこ
とができる。
【００２６】上述の本発明の好適実施の形態に係るディ
スクホイールは、いずれも小入力時には振動を吸収し、
かつ大入力時には大変形を抑制することができることが
確かめられた。また、たとえ限界を超えた大入力等によ
りゴム弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラ
クションをディスクからリムに確実に伝えることができ
た。以上の結果、小入力時から大入力時に至るまで、耐
久性および安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振
性能および防音性能の向上を図ることができる。
スクホイールは、いずれも小入力時には振動を吸収し、
かつ大入力時には大変形を抑制することができることが
確かめられた。また、たとえ限界を超えた大入力等によ
りゴム弾性体が破壊した場合でも、ブレーキおよびトラ
クションをディスクからリムに確実に伝えることができ
た。以上の結果、小入力時から大入力時に至るまで、耐
久性および安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振
性能および防音性能の向上を図ることができる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のディ
スクホイールは、小入力時から大入力時に至るまで、耐
久性および安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振
性能および防音性能の向上を図ることができる。
スクホイールは、小入力時から大入力時に至るまで、耐
久性および安全性を損なうことなく乗り心地性能、防振
性能および防音性能の向上を図ることができる。
【図１】本発明の一実施の形態に係るディスクホイール
の拡大部分断面図である。
の拡大部分断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】本発明の他の実施の形態に係るディスクホイー
ルの拡大部分断面図である。
ルの拡大部分断面図である。
【図４】図３のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図５】本発明のさらに他の実施の形態に係るディスク
ホイールの拡大部分断面図である。
ホイールの拡大部分断面図である。
【図６】本発明のさらに他の実施の形態に係るディスク
ホイールの拡大部分断面図である。
ホイールの拡大部分断面図である。
【図７】図６のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。
１ ディスク ２ ベースリム ３ リム ４ ゴム弾性体 ５ａ，５ｂ，５ｃ 歯状突起 ６ 開口部 ７，７ａ 壁部 ８，８ａ ガイド ９，９ａ ゴム弾性体 １０ａ，１０ｂ 歯状突起 ２０ タイヤ
Claims (6)
- 【請求項１】 ベースリムを備えたディスクと、タイヤ
を支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面と前
記リムの内周面との間にゴム弾性体が環状に介装されて
いるディスクホイールであって、前記ベースリムの外周
面と前記リムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構
を設けたことを特徴とするディスクホイール。 - 【請求項２】 ベースリムを備えたディスクと、タイヤ
を支承するリムとを備え、前記ベースリムの外周面と前
記リムの内周面との間に、２条のゴム弾性体が環状に介
装されているディスクホイールであって、前記２条のゴ
ム弾性体の間で、かつ前記ベースリムの外周面と前記リ
ムの内周面に、相互に噛み合う噛み合い機構を設けたこ
とを特徴とするディスクホイール。 - 【請求項３】 ベースリムを備えたディスクと、タイヤ
を支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状に固
設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面上に
おけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された一対
の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側面と
の間に、それぞれゴム弾性体が環状に介装されているデ
ィスクホイールであって、前記両ゴム弾性体の間で、か
つ前記ベースリムの外周面と前記リムの内周面に、相互
に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴とするディ
スクホイール。 - 【請求項４】 前記噛み合い機構が、前記ベースリムの
外周面上と前記リムの内周面上に夫々突設された歯状突
起列の噛み合い機構である請求項１〜３のうちいずれか
一項記載のディスクホイール。 - 【請求項５】 前記噛み合い機構が、前記リムの内周面
上に突設された歯状突起列と前記ベースリムに穿設され
た開口部列との噛み合い機構である請求項１〜３のうち
いずれか一項記載のディスクホイール。 - 【請求項６】 ベースリムを備えたディスクと、タイヤ
を支承するリムとを備え、前記リムの内周面に環状に固
設された一対のガイドと、前記ベースリムの外周面上に
おけるタイヤ軸方向両側部領域に環状に固設された一対
の壁部とを有し、前記ガイドの側面と前記壁部の側面と
の間に、それぞれゴム弾性体が介装されているディスク
ホイールであって、前記ガイドの側面と前記壁部の側面
に相互に噛み合う噛み合い機構を設けたことを特徴とす
るディスクホイール。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24091399A JP2001063304A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | ディスクホイール |
| EP00948294A EP1225064A4 (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | ELASTIC WHEEL |
| US10/048,651 US6981535B1 (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastic wheel |
| KR1020027001319A KR20020021806A (ko) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | 탄성 휠 |
| EP00948293A EP1209005B1 (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastic wheel |
| CA002379932A CA2379932A1 (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastic wheel |
| PCT/JP2000/005079 WO2001008904A1 (fr) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Roue elastique |
| DE60043015T DE60043015D1 (de) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastisches rad |
| CA2379929A CA2379929C (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastic wheel |
| KR1020027001318A KR100890584B1 (ko) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | 탄성 휠 |
| US10/048,648 US6732775B1 (en) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Elastic wheel |
| PCT/JP2000/005078 WO2001008903A1 (fr) | 1999-08-02 | 2000-08-01 | Roue elastique |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24091399A JP2001063304A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | ディスクホイール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001063304A true JP2001063304A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17066538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24091399A Pending JP2001063304A (ja) | 1999-08-02 | 1999-08-27 | ディスクホイール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001063304A (ja) |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP24091399A patent/JP2001063304A/ja active Pending
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