JP2001063034A - インクジェットプリンタとその駆動方法 - Google Patents

インクジェットプリンタとその駆動方法

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JP2001063034A
JP2001063034A JP23908699A JP23908699A JP2001063034A JP 2001063034 A JP2001063034 A JP 2001063034A JP 23908699 A JP23908699 A JP 23908699A JP 23908699 A JP23908699 A JP 23908699A JP 2001063034 A JP2001063034 A JP 2001063034A
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Japan
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electrode
piezoelectric body
common electrode
electric field
ink
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JP23908699A
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English (en)
Inventor
Masao Yaji
雅夫 矢治
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 インク加圧室6は、上部中間圧電体2と
下部中間圧電体4とを積層した左右2枚の壁に挟まれ
る。上部共通電極1と、上部中間圧電体2と、中間電極
3と、下部中間圧電体4と、下部共通電極5とは、この
順番に積層される。上部共通電極1に+Vボルト、下部
共通電極5に0ボルトを加えておき、端子7Aと7Bと
に+Vボルトと0ボルトを交互に印加すると、インク加
圧室6にインクが吸入され噴出される。 【効果】 従来3個1組のスイッチで制御していたもの
を2個1組のスイッチで制御でき、駆動部の回路が簡素
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタとその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、インク加圧
室内部に収容したインクを電気パルスによって噴出させ
紙等の媒体上に印字を行う。インクを噴出させる方法の
1つとして、圧電体によりインク加圧室を取り囲み、こ
の圧電体に一定方向の電界を加えて歪みを発生させる方
法がある。この方法を採用するインクジェットヘッドに
は、圧電体に電界を加えるための多数の電極と、各電極
に所定のシーケンスで電圧を加える駆動回路とが設けら
れる。
【0003】駆動回路には、各電極に電圧を加えるため
の電源をオンオフするためのスイッチが設けられる。こ
れらのスイッチを所定のシーケンスで駆動することによ
ってインク加圧室にインクを吸入し、そのインクを吐出
するといった動作が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。上記のような圧電体を用いたインクジェットヘッド
では、従来、制御用の電極に+Vボルトと−Vボルトと
0ボルトとを交互に印加するために、インク加圧室1個
あたり、それぞれ3つ1組のスイッチによる駆動回路が
設けられていた。ところが、インクジェットヘッドには
多数のインク加圧室が設けられ、これらを駆動するため
の全ての電極に3つ1組のスイッチを接続すると駆動回
路の回路規模が大きくなり、コスト高になるという問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉上部共通電極と、上部中間圧電体群と、中間
電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通電極とを順に
積層して成り、それぞれ、上記中間電極を挟む上記上部
中間圧電体と下部中間圧電体の対により、インク加圧室
群を仕切る壁が形成され、上記全ての上部中間圧電体
は、上記上部共通電極と中間電極との間に供給される駆
動パルスによって電界が形成されると剪断モード変形す
るように分極軸の方向が設定され、上記全ての下部中間
圧電体は、上記下部共通電極と中間電極との間に供給さ
れる駆動パルスによって電界が形成されると剪断モード
変形するように分極軸の方向が設定されているインクジ
ェットヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット
プリンタ。
【0006】〈構成2〉上部共通電極と、上部中間圧電
体群と、中間電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通
電極とを順に積層して成り、それぞれ、上記中間電極を
挟む上記上部中間圧電体と下部中間圧電体の対により、
インク加圧室群を仕切る壁が形成され、上記全ての上部
中間圧電体は、上記上部共通電極と中間電極との間に供
給される駆動パルスによって電界が形成されると剪断モ
ード変形するように分極軸の方向が設定され、上記全て
の下部中間圧電体は、上記下部共通電極と中間電極との
間に供給される駆動パルスによって電界が形成されると
剪断モード変形するように分極軸の方向が設定されたイ
ンクジェットヘッドと、任意のインク加圧室を挟む一方
の壁を形成する上部中間圧電体に、上部共通電極と中間
電極とを用いて所定の方向の電界を加えると同時に、他
方の壁を形成する下部中間圧電体に、中間電極と下部共
通電極とを用いて、上記電界と同方向の電界を加えるよ
うに制御するスイッチと、上記インク加圧室を挟む一方
の壁を形成する下部中間圧電体に、下部共通電極と中間
電極とを用いて所定の方向の電界を加えると同時に、他
方の壁を形成する上部中間圧電体に、中間電極と上部共
通電極とを用いて、上記電界と同方向の電界を加えるよ
うに制御するスイッチとを備えた駆動部を備えたことを
特徴とするインクジェットプリンタ。
【0007】〈構成3〉上部共通電極と、上部中間圧電
体群と、中間電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通
電極とを順に積層して成り、それぞれ、上記中間電極を
挟む上記上部中間圧電体と下部中間圧電体の対により、
インク加圧室群を仕切る壁が形成され、上記全ての上部
中間圧電体は、上記上部共通電極と中間電極との間に供
給される駆動パルスによって電界が形成されると剪断モ
ード変形するように分極軸の方向が設定され、上記全て
の下部中間圧電体は、上記下部共通電極と中間電極との
間に供給される駆動パルスによって電界が形成されると
剪断モード変形するように分極軸の方向が設定されたイ
ンクジェットヘッドに対して、任意のインク加圧室を挟
む一方の壁を形成する上部中間圧電体に、上部共通電極
と中間電極とを用いて所定の方向の電界を加えると同時
に、他方の壁を形成する下部中間圧電体に、中間電極と
下部共通電極とを用いて、上記電界と同方向の電界を加
えるように制御する動作と、上記インク加圧室を挟む一
方の壁を形成する下部中間圧電体に、下部共通電極と中
間電極とを用いて所定の方向の電界を加えると同時に、
他方の壁を形成する上部中間圧電体に、中間電極と上部
共通電極とを用いて、上記電界と同方向の電界を加える
ように制御する動作のうちの、いずれか一方を実行した
後に他方を実行するようにして、当該インク加圧室を駆
動することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方
法。
【0008】〈構成4〉構成3に記載のインクジェット
ヘッドの駆動方法において、駆動をしないインク加圧室
の壁に設けられた中間電極の一方又は両方をハイインピ
ーダンスに保持することを特徴とするインクジェットヘ
ッドの駆動方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明によるインクジェットヘッ
ド駆動部の例を示すもので、(a)がインクジェットヘ
ッドの主要部断面図、(b)が駆動部の結線図である。
この図は、インクジェットヘッドを構成する1つのイン
ク加圧室6の周辺にある主要な要素のみを断面にして図
示したものである。
【0010】図に示すように、上部共通電極1は、後で
説明する図示しない上側天板に貼り付けられており、下
部共通電極5は、後で説明する図示しない下側天板に貼
り付けられている。そして、上部共通電極1と、上部中
間圧電体2と、中間電極3と、下部中間圧電体4と、下
部共通電極5とが、この順に積層されてひとつの壁を形
成している。上部共通電極1と下部共通電極5の間に、
多数の壁が設けられて、これらの間にインク加圧室6を
形成するように構成されている。
【0011】なお、上部中間圧電体2は、電極1−2及
び3−2をその上下面に貼り付けている。また、下部中
間圧電体4は、電極3−3と電極5−2をその上下面に
貼り付けている。そして、上部共通電極1と電極1−2
とが、導電性接着剤1−1によって相互に接着されてい
る。また、電極3−2と電極3−3とは、導電性接着剤
3−1により接着されている。電極5−2と下部共通電
極5とは、導電性接着剤5−1によって相互に接着され
ている。
【0012】インクジェットヘッドを駆動する場合に
は、電極3−2と電極3−3とは、導電性接着剤3−1
により接着されており、等価の電極として作用する。従
って、これらをまとめて中間電極3と呼び、以下の説明
を続ける。
【0013】上部共通電極1には、後で説明するよう
に、例えば+Vボルトのバイアス電圧が加えられてお
り、下部共通電極5には0ボルトの電圧が加えられてい
る。即ち、下部共通電極5は接地電位に保持されてい
る。
【0014】(b)に示す駆動部は、スイッチ制御部1
1と4個のスイッチSW1,SW2,SW3,SW4
と、電源12によって構成されている。2個1組のスイ
ッチSW1,SW2が、(a)に示す端子7Aに電気接
続される。また、2個1組のスイッチSW3,SW4の
出力が、(a)に示す端子7Bに電気接続される。この
ように、本発明では、各壁の中間電極3には、それぞれ
2個ずつのスイッチが接続され、駆動制御されるように
なっている。この図の例では、2枚の壁を駆動するた
め、2×2の合計4個のスイッチを図示したが、このス
イッチの数は壁の数の2倍だけ設けられる。
【0015】図に示す電源12の出力は、スイッチSW
1,SW3の入力側に接続される。従って、スイッチS
W1がオンすると、端子7Aの電位が+Vボルトにな
り、スイッチSW3がオンすると、端子7Bの電位が+
Vボルトになる。また、スイッチSW2とスイッチSW
4の入力側は接地電位に保持されている。従って、スイ
ッチSW2がオンすると、端子7Aの電位が0ボルトに
なる。また、スイッチSW4がオンすると、端子7Bの
電位が0ボルトになる。また、例えばスイッチSW1と
SW2の両方を開放すると、端子7Aはハイインピーダ
ンスの状態に保持される。
【0016】スイッチSW1とスイッチSW2とは、い
ずれか一方のみがオンするように互いに排他的に動作す
る。両方のスイッチSW1とSW2が同時にオフする場
合もある。また、スイッチSW3とスイッチSW4と
は、いずれか一方のみがオンするように互いに排他的に
動作する。両方のスイッチSW3とSW4が同時にオフ
する場合もある。スイッチ制御部11は、後で説明する
ようなタイミングで、これらのスイッチSW1〜SW4
をコントロールする。
【0017】なお、上記(a)に示した各部材の上部、
下部の関係は、図に示したような姿勢にしたときの見掛
け上の位置を考慮して命名したもので、必ずしも上部と
名付けられたものが上部に配置される必要はない。単に
各部材の位置関係を明確にするために便宜上付けた名称
である。
【0018】図2には、一般的なインクジェットヘッド
の斜視図を示す。図のインクジェットヘッド本体20に
は、その上部にインク吸入口29が設けられ、ここから
図示しないインクタンクを通じてインクが供給される。
先端部にはインク加圧室の数だけオリフィス22が配列
されている。後端部からは、これらを駆動する電極15
が引き出され、ここに図示しない信号ケーブルが接続さ
れる。
【0019】図3には、比較例の印字ヘッドJ−J断面
図を示す。この図は、図2に示すJ−J線に沿うインク
ジェットヘッドの縦断面図である。図に示す左端にオリ
フィス22が配置されている。また、中央にインク加圧
室16が配置されている。このインク加圧室16は、上
側天板23と基板21によって上下面を挟まれている。
また、インク加圧室16を駆動するために電極24,2
5が設けられている。電極25の延長部分が電極15と
なって外部の信号ケーブルに電気接続される。
【0020】図4には、比較例の駆動部結線図を示す。
図2と図3に示すような従来構造のインクジェットヘッ
ドには、この図に示すような駆動部が接続される。図に
示す3つのスイッチSW1,SW2,SW3は、スイッ
チ制御部11によって排他的にいずれか1つがオンする
ように動作される。また、これらのスイッチには電源1
2A,12Bが電気接続されている。
【0021】各スイッチSW1,SW2,SW3の出力
はまとめて端子OUTに接続される。この端子OUT
は、図3に示す電極15に電気接続される。また、共通
電極24には、接地用の端子Eが接続される。スイッチ
SW1がオンすると、端子OUTから+Vボルトの電圧
が出力される。また、スイッチSW2がオンすると、端
子OUTから0ボルトの電圧が出力される。また、スイ
ッチSW3がオンすると、端子OUTから−Vボルトの
電圧が出力される。
【0022】図5には、比較例の駆動部動作タイミング
チャートを示す。上記のような駆動部は、この図に示す
ようなタイミングで動作する。スイッチSW1,SW
2,SW3は、それぞれ図に示すような一定のパターン
でオンオフ制御される。図の各信号レベルがハイレベル
の場合、スイッチがオンし、ロウレベルの場合はスイッ
チがオフされるように表示した。(a)から(c)はそ
れぞれスイッチSW1,SW2,SW3の動作タイミン
グを示し、(d)は各スイッチの出力が合成された端子
OUTの出力電圧レベルを示す。(d)の出力電圧は、
このように、ハイレベルの場合+Vボルト、中間レベル
の場合0V、ロウレベルの場合−Vボルトとなる。
【0023】図5に示したように、インクジェットヘッ
ドが駆動される状態では、いずれかのスイッチがオン
し、その他のスイッチはオフするように各スイッチが排
他的に動作する。その結果、図の(d)に示すように、
端子OUTからは、+Vボルト、−Vボルト、0ボル
ト、−Vボルト、+Vボルト、0ボルトという順に信号
が出力される。端子OUTの出力が+Vボルト、−Vボ
ルト、0ボルトと変化すると、インク室の壁が一サイク
ル分変形してインクを一滴噴出させる。
【0024】図6には、比較例のインクジェットヘッド
動作説明図を示す。図の(a)と(b)とは、いずれも
図3に示した比較例のインクジェットヘッドのK−K線
に沿う横断面の一部を示したものである。ここでは、イ
ンク加圧室をV1,V2,V3と表示した。これらは、
上側天板23と、中間圧電体26と、基板21とによっ
て取り囲まれている。上側天板23と中間圧電体26の
間には共通電極24が設けられている。また、中間圧電
体26と基板21の間には、中間電極P1〜P4が設け
られている。
【0025】中間電極P1〜P4は、それぞれ互いに電
気的に分離され、共通電極24との間に挟まれた対応す
る中間圧電体26に所定の電界を加えるように構成され
ている。共通電極24は、図4に示した端子Eに接続さ
れ、接地電位に保持されている。ここで、例えば中間電
極P2に−Vボルト、中間電極P3に+Vボルトを印加
したとする。この場合、図に示す矢印の方向に電界Eが
加わる。
【0026】中間圧電体26と基板21とは、それぞれ
電界Eが加わったとき、剪断モード変形するように、そ
の分極軸Pの方向が設定されている。その結果、図に示
す破線のように、インク加圧室V2を挟む壁が変形す
る。これによって、インク加圧室V2の容積が広がり、
図示しないインクタンクからインクを吸い込む。
【0027】次のタイミングで、図の(b)に示すよう
に、中間電極P2に+Vボルト、中間電極P3に−Vボ
ルトの電圧を加える。即ち、図4に示したスイッチの切
換えによって、中間電極P2と中間電極P3とに加える
電圧を切り換える。これによって、インク加圧室V2を
挟む壁の変形方向が逆になり、図の破線に示すようにイ
ンク加圧室V2の容積を縮ませる。これによって、オリ
フィス22からインク加圧室V2内部のインクが噴出さ
れる。
【0028】なお、インク加圧室V2を駆動しないとき
は、壁が垂直になるように、中間電極P2とP3のいず
れにも0ボルトの電圧を加えるようにしている。このた
め、従来は、+Vボルト、−Vボルト及び0ボルトの電
圧を加える仕組みが必要になり、3つ1組のスイッチが
各中間電極に接続されるという構成になっていた。
【0029】図7には、比較例のインクジェットヘッド
タイミングチャートを示す。図に示す(a)は中間電極
P1、(c)は中間電極P2、(e)は中間電極P3、
(g)は中間電極P4に印加される電圧の時間経過を示
す。この電圧は、既に図5の(d)を用いて説明したパ
ターンと同一のものである。また、(b)はインク加圧
室V1、(d)はインク加圧室V2、(f)はインク加
圧室V3の容積変化を示す。この容積変化は、図の上側
ほど容積が大きく、下側ほど容積が小さいことを示す。
【0030】例えば、(b)に示すインク加圧室V1の
場合、その両側の壁を駆動する中間電極P1とP2に、
図に示すようなタイミングで電圧が印加されると、時刻
t1にインク加圧室V1の容積が最大になり、その直後
に最小になる。これによって、インクを吸入し噴出する
といった動作が実行される。その後は、いずれか一方の
壁が駆動されるが、インク加圧室の容積変化が小さいた
め、インクの噴出には至らない。そして、時刻t4で再
び両側の壁が駆動されてインク加圧室が最大容積とな
り、その直後に最小容積となる。
【0031】時刻t1,t4,t7以降に電極P1、P
2に加えた電圧と同じパターンの電圧を、他の各電極に
加えると、それぞれ、図に示すように、インク加圧室V
2は、時刻t2,t5,t8、インク加圧室V3は、時
刻t3,t6,t9に、それぞれその容積を最大にし、
直後にインクを噴出するといった動作を行う。
【0032】図8には、具体例1のインクジェットヘッ
ド動作説明図を示す。この図は、図6の比較例と対応す
るように本発明のインクジェットヘッドの断面を示した
ものである。図に示すように、このインクジェットヘッ
ドは、上側天板27、上部共通電極1、上部中間圧電体
2、中間電極31,32,33,34、下部中間圧電体
4、下部共通電極5及び下側天板28とが順番に積層さ
れ、インク加圧室V1,V2,V3を形成している。こ
れらの左右にも同様の構成の部分が連続しているが、こ
こでは図示を省略している。
【0033】なお、上側天板27、上部中間圧電体2、
下部中間圧電体4、下側天板28の断面を示すハッチン
グは、図が見にくくなるため、その相当部分を簡略表示
した。なお、図1を用いて説明したように、本発明の場
合には、駆動部の2個1組のスイッチが、それぞれ各中
間電極3に電気接続されている。
【0034】ここで、図に示すインク加圧室V2を駆動
する場合を考える。始めに、下部共通電極5を接地電位
とし、上部共通電極1に+Vボルトのバイアス電圧を加
えておく。また、上部中間圧電体2と下部中間圧電体4
とはいずれも、図の上下方向に向かう電界が加わった場
合に剪断モード変形するように、分極軸Pの方向が設定
されているものとする。
【0035】まず、動作しない通常の状態では、上部共
通電極1と下部共通電極5との間に+Vボルトの電界が
加えられている。従って、上部共通電極1と下部共通電
極5によって形成される壁には垂直下方に向いた電界が
加わったままになっている。ところが、後で説明するよ
うな内部応力の相殺によって壁は歪むことがない。
【0036】一方、図に示すように、例えば中間電極3
2に0ボルト、中間電極33に+Vボルトの電圧を供給
したとする。この場合、上部共通電極1と中間電極32
との間には+Vボルトの電圧が加えられ、下方向に向く
電界Eが加えられる。また、中間電極33と下部共通電
極5との間には+Vボルトの電圧が加えられ、下方向に
向く電界Eが形成される。その結果、図に示すインク加
圧室V2の左側の壁の上部中間圧電体2と、右側の壁の
下部中間圧電体4に歪みが生じ、図に示す破線に示すよ
うに壁が変形する。これによって、インク加圧室V2の
容積が最大になり、インクが吸入される。
【0037】その後、図の(b)において、中間電極3
2に+Vボルトの電圧が加えられ、中間電極33に0ボ
ルトの電圧が加えられる。このとき、中間電極32と下
部共通電極との間に+Vボルトの電圧が印加され、図に
示すように、下に向いた垂直方向の電界Eが形成され
る。また、上部共通電極1と中間電極33との間に+V
ボルトの電圧が加えられ、垂直方向の電界Eが形成され
る。
【0038】これによって、インク加圧室V2を挟む左
右の壁のうち、左側の壁の下部中間圧電体4と右側の壁
の上部中間圧電体2に剪断モードの歪みが生じ、図に示
す破線に示すように変形する。こうして、インク加圧室
V2の容積が最小となり、オリフィス22からインクが
吐出される。
【0039】図9には、具体例1の駆動部動作タイミン
グチャートを示す。上記のような制御を行うために、図
1に示すスイッチSW1,SW2,SW3,SW4は、
図9の(a)、(b)、(c)、(d)に示すようなタ
イミングでオンオフ動作される。これによって、図1
(a)に示した端子7Aと7Bとには、図9(e)と
(f)に細線で示すような電圧が加えられる。なお、図
9(e)と(f)の太線で示した部分は、該当する中間
電極がハイインピーダンス状態に保持された部分であ
る。このハイインピーダンス状態では、該当する端子に
接続された全てのスイッチがオープンになっている。
【0040】即ち、例えば端子7Aは、時刻t1までハ
イインピーダンスの状態に保持される。次に端子7A
は、時刻t1〜t2までの間、+Vボルトの電位に保持
される。そして、時刻t2〜t3の間、0ボルトの電位
とされ、時刻t3〜t4の間、ハイインピーダンスとさ
れる。時刻t4〜t5の間は0ボルトの電位とされ、時
刻t5以降、再び時刻t6まで+Vボルトの電位とされ
る。更に、時刻t6〜時刻t7までの間、ハイインピー
ダンスとされ、その後は時刻t1〜時刻t7までの動作
を繰り返す。端子7Bの場合、端子7Aと時刻t1と時
刻t4の間の時間差分だけシフトした状態で同一の動作
を繰り返す。
【0041】図1に示すスイッチSW1とスイッチSW
2の動作と端子7Aの電位の関係を説明する。図1に示
すスイッチSW1がオンすると、時刻t1〜時刻t2の
間に、+Vボルトの電圧が端子7Aに印加される。そし
て、その直後、スイッチSW1がオフし、スイッチSW
2がオンすると、時刻t2〜時刻t3の間、端子7Aが
0ボルトに保持される。その後、時刻t3〜時刻t4ま
での間は、スイッチSW1とスイッチSW2が共にオフ
される。これによって、端子7Aがハイインピーダンス
の状態に保持される。
【0042】このように、中間電極をハイインピーダン
スの状態に保持するのは、中間電極の電位を上部共通電
極1と下部共通電極5との中間の電位に保持するためで
ある。この電位は、上部中間圧電体と下部中間圧電体の
インピーダンスによって決まる。インピーダンスは圧電
体の材料や寸法により定まる。この例では丁度V/2ボ
ルト程度の電位となる。このように中間電極をハイイン
ピーダンスの状態に保持することによって、図8(a)
に示した、例えば1番左側の壁のように、バイアス電界
が加わっていても変形しない状態を作ることができる。
【0043】図10は、このようなバイアス電圧の作用
説明図を示す。即ち、図8に示したように、上部共通電
極1と下部共通電極5との間に+Vボルトのバイアス電
圧を供給すると、例えば図10(a)に示すように、上
部中間圧電体2と下部中間圧電体4から成る壁の上端が
自由端になっている場合、壁は図のように右斜め方向に
傾斜するよう歪みを発生する。
【0044】また、(b)に示すように、上部中間圧電
体2が上側天板27に固定され、下部中間圧電体4が下
側天板28に固定されており、上部中間圧電体2と下部
中間圧電体4とが接着されていない場合には、図に示す
ように、それぞれ右に傾斜するような歪みを発生し、上
部中間圧電体2と下部中間圧電体4との接触面に大きな
ずれが生じる。
【0045】ところが、実際には、上部中間圧電体2と
下部中間圧電体4とは、互いに連結されて1つの壁を形
成しており、上部中間圧電体2の上端は上側天板27に
固定され、下部中間圧電体4の下端は下側天板28に固
定されている。従って、図に示すように垂直方向の電界
が加わったとしても、内部応力が図の(c)の矢印に示
すように右方向と左方向に発生して互いに打ち消し合う
ので、壁に歪みを生じない。従って、本発明のように、
バイアス電圧を加えた状態では壁に全く歪みが発生せ
ず、中間電極に+Vボルトあるいは0ボルトの2種類の
電圧を供給することによって、壁を変形させ、インクを
噴出させ、再び壁を垂直の状態に戻すことが可能にな
る。
【0046】図11に、具体例1のインクジェットヘッ
ドタイミングチャートを示す。図の(a)に示した中間
電極31に加える電圧、(c)に示した中間電極32に
加える電圧、(e)に示した中間電極33に加える電圧
及び(g)に示した中間電極34に加える電圧は、図9
に示した(e)あるいは(f)に示した信号と同様で、
互いに対応するインク加圧室を駆動させるために、その
タイミングが調整されている。
【0047】(b)に示したインク加圧室V1の容積の
変化は、図7の(b)に示したものと変わらない。即
ち、この具体例のインクジェットによっても、インク加
圧室は従来と同様の動作によって、図のt1,t4,t
7のタイミングでインクを吸入し、吐出するといった動
作を行う。
【0048】(d)に示すインク加圧室V2についても
全く同様で、時刻t2,t5,t8のタイミングでイン
クを吸入し、吐出する。(f)に示すインク加圧室V3
も時刻t3,t6及びt9において、インクを吸入し、
次のタイミングでインクを吐出する。中間電極に加える
電圧信号の記載方法は図9に示したものと同様であり、
インク加圧室の容積変化の表現方法は図7に示したもの
と同様である。
【0049】図12には、インク加圧室の具体的な断面
変化を説明するための説明図を図示した。図12におい
て、(a)は中間電極31の電圧変化を示し、(e)は
中間電極32の電圧変化を示す。(b)はこれらの中間
電極31,32の間にあるインク加圧室V1の容積変化
を示す。図のタイミングP1では、中間電極32が+V
ボルトとなり、中間電極31が0ボルトとなることによ
って、インク加圧室を挟む壁が図の(d)に示すよう
に、両外側に膨らむように変形する。これによって、イ
ンク加圧室の容積が増大する。ここでインクを吸入し、
次のタイミングP2では、逆の現象が生じる。
【0050】即ち、中間電極31の電圧が+Vボルトと
なり、中間電極32の電圧が0ボルトとなるから、イン
ク加圧室を挟む壁が内側に膨らむように変形し、インク
加圧室の容積を急激に減少させる。これによって、イン
ク加圧室内部のインクが噴出される。次のタイミングP
3では、中間電極31と中間電極32に接続された回路
がハイインピーダンスになる。これによって、既に図1
0を用いた原理で、インク加圧室の両側にある壁が垂直
に戻る。
【0051】次のタイミングでは、隣接するインク加圧
室を駆動するために、中間電極32を設けた側の壁が内
側に変形する。更に次のタイミングで、中間電極32の
電圧が+Vボルトになることから、中間電極32を設け
た側の壁が外側に変形する。しかしながら、タイミング
P4やタイミングP5における片側の壁の変形ではイン
クが噴出しないように設計されているため、このインク
加圧室の内部のインクはそのままの状態に保たれる。
【0052】タイミングP6では、再び中間電極31と
中間電極32とがハイインピーダンスの状態になり、壁
が垂直の状態に戻る。次のタイミングP7では、このイ
ンク加圧室の左側のインク加圧室を駆動するために、中
間電極31を設けた側の壁が内側に歪む。次のタイミン
グP8では、その壁が外側に膨らむ。この場合にも、こ
のインク加圧室のインクは吐出されない。そして、タイ
ミングP9において、両側の壁が再び垂直に戻り、次の
タイミングではタイミングP1と同様の状態になり、再
びインクを噴出する動作に移る。
【0053】即ち、各インク加圧室を挟む壁は全てこの
タイミングP1〜タイミングP9に示すような動作を繰
り返す。互いに隣接するインク加圧室を同時に駆動する
ことができないので、こうした制御を組み合わせること
によって、目的とするインク加圧室を選択してインクを
噴出させる制御を行うことが可能になる。なお、各イン
ク加圧室は、実際には、印刷するべきイメージデータの
内容によって、自由なタイミングで駆動される。ゆえ
に、必ずしも図11に示すように隣接するインク加圧室
が一定の順に一定の周期で駆動されるわけではない。
【0054】〈具体例1の効果〉以上の構成により、各
中間電極に接続するスイッチの数を従来の3個から2個
に減少させて、従来と同様の駆動制御をすることが可能
になった。これにより、駆動部の回路規模を縮小して、
小型化とコストダウンを図ることが可能になる。
【0055】〈具体例2〉図13に、具体例2のインク
ジェットヘッド動作説明図を示す。この具体例のインク
ジェットヘッドは、具体例1のインクジェットヘッドと
全く同一の動作を行う。具体例1と異なるのは、図13
に示した下部中間圧電体群が互いに連結一体化されてい
る点である。ここでは、下部中間圧電体群をまとめて下
部中間圧電体ブロック40と呼ぶことにする。このよう
な下部中間圧電体ブロック40を採用することによっ
て、製造工程を簡単にすることができる。その動作は具
体例1と同様のため、図8に対応する動作説明図をこの
図13に示して、具体的な動作説明は省略する。
【0056】図14には、具体例2のインクジェットヘ
ッド製法説明図を示す。図13に示したようなインクジ
ェットヘッドの製造時には、図14(a)に示すよう
に、上下面に図示しない電極を貼り付けた上部中間圧電
体2と、同様に上下面に図示しない電極を貼り付けた下
部中間圧電体ブロック40と、上面に図示しない共通電
極を貼り付けた下側天板28とを用意する。これらが図
14(b)に示すように重ね合わされて、互いに導電性
接着剤によって接着一体化される。
【0057】その後、図に示すようなダイシングソウ4
1を用いて、上部中間圧電体2と、下部中間圧電体ブロ
ック40の一部とを切削加工する。即ち、図の(b)に
示すように、丁度インク加圧室に相当する平行な多数の
溝42を切削加工して形成する。こうすれば、一挙に精
密に図13に示す断面構造のインクジェットヘッドを製
造できる。図8に示すように下部圧電体を完全に分離し
ようとすると、下側電極まで切断してしまうおそれがあ
るが、具体例2の構造ならば、そのおそれはない。下部
中間圧電体ブロック40を、具体例1に示すように切り
離してしまわないのは、下部中間圧電体や上部中間圧電
体によって形成される壁の間隔を精密に維持するためで
もある。
【0058】〈具体例2の効果〉以上の構成によって、
具体例1と同様の機能を持ち、さらに機械的に強度が高
く、しかも精密で製造しやすいインクジェットヘッドを
提供できる。
【0059】〈具体例3〉図15に、具体例3のインク
ジェットヘッド断面図を示す。このインクジェットヘッ
ドの主要部分の構成や動作は、具体例1と全く同一であ
る。この具体例3では、インクジェットヘッドの側面に
導電性接着剤や導電性フィルム等を用いた短絡層46と
48を設けた。
【0060】図15の(a)に注目して説明をすると、
インクジェットヘッドの最も右端あるいは左端の壁の部
分の電極45に、短絡層46を電気接続する。インクジ
ェットヘッド内部の壁の該当部分には中間電極3があ
る。しかし、インクジェットヘッドの最も右端あるいは
左端の壁の部分の該当する電極は、インク加圧室を駆動
するためには使用されない。そこで、これらの電極4
5、47には別の符号を付けて、他の中間電極3と区別
した。図の例では、インクジェットヘッドの最も右端の
電極45と下側共通電極5とを、短絡層46によって短
絡している。また、インクジェットヘッドの最も左端の
電極47と上側共通電極1とを、短絡層48によって短
絡している。なお、電極45と電極47とは、いずれ
も、中間電極と同様にして、図3に示したヘッド後端の
電極15を介して、図示しない信号ケーブルに接続され
る。
【0061】このような構造にすると、上側共通電極1
と図示しない駆動部とを電気接続するためのリード線や
下側共通電極5と図示しない駆動部とを電気接続するた
めのリード線を、中間電極3と電気接続するための信号
ケーブルに含めることができる。即ち、信号ケーブルを
図3に示した電極15に接続するだけで、全ての配線が
終了する。図15の(b)に示すものは、具体例2に示
すような断面構造のインクジェットヘッドに対して、同
様の短絡層を取り付けたものである。
【0062】〈具体例3の効果〉本発明の具体例1や具
体例2のインクジェットヘッドは、従来のものよりもや
や電極構造が複雑化している。従って、この具体例3に
示すような構造を採用して、適切かつ確実な配線を可能
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッド駆動部の説
明図である。
【図2】インクジェットヘッドの斜視図である。
【図3】比較例のインクジェットヘッドJ−J断面図で
ある。
【図4】比較例の駆動部結線図である。
【図5】比較例の駆動部動作タイミングチャートであ
る。
【図6】比較例のインクジェットヘッド動作説明図であ
る。
【図7】比較例のインクジェットヘッドタイミングチャ
ートである。
【図8】具体例1のインクジェットヘッド動作説明図で
ある。
【図9】具体例1の駆動部動作タイミングチャートであ
る。
【図10】バイアス電圧の作用説明図である。
【図11】具体例1のインクジェットヘッドタイミング
チャートである。
【図12】インク加圧室の動作説明図である。
【図13】具体例2のインクジェットヘッド動作説明図
である。
【図14】具体例2のインクジェットヘッド製法説明図
である。
【図15】具体例3のインクジェットヘッド断面図であ
る。
【符号の説明】
1 上部共通電極 2 上部中間圧電体 3 中間電極 4 下部中間圧電体 5 下部共通電極 6 インク加圧室 11 スイッチ制御部 12 電源 SW1,SW2,SW3,SW4 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部共通電極と、上部中間圧電体群と、
    中間電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通電極とを
    順に積層して成り、 それぞれ、前記中間電極を挟む前記上部中間圧電体と下
    部中間圧電体の対により、インク加圧室群を仕切る壁が
    形成され、 前記全ての上部中間圧電体は、前記上部共通電極と中間
    電極との間に供給される駆動パルスによって電界が形成
    されると剪断モード変形するように分極軸の方向が設定
    され、 前記全ての下部中間圧電体は、前記下部共通電極と中間
    電極との間に供給される駆動パルスによって電界が形成
    されると剪断モード変形するように分極軸の方向が設定
    されているインクジェットヘッドを備えたことを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 上部共通電極と、上部中間圧電体群と、
    中間電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通電極とを
    順に積層して成り、それぞれ、前記中間電極を挟む前記
    上部中間圧電体と下部中間圧電体の対により、インク加
    圧室群を仕切る壁が形成され、前記全ての上部中間圧電
    体は、前記上部共通電極と中間電極との間に供給される
    駆動パルスによって電界が形成されると剪断モード変形
    するように分極軸の方向が設定され、前記全ての下部中
    間圧電体は、前記下部共通電極と中間電極との間に供給
    される駆動パルスによって電界が形成されると剪断モー
    ド変形するように分極軸の方向が設定されたインクジェ
    ットヘッドと、 任意のインク加圧室を挟む一方の壁を形成する上部中間
    圧電体に、上部共通電極と中間電極とを用いて所定の方
    向の電界を加えると同時に、他方の壁を形成する下部中
    間圧電体に、中間電極と下部共通電極とを用いて、前記
    電界と同方向の電界を加えるように制御するスイッチ
    と、前記インク加圧室を挟む一方の壁を形成する下部中
    間圧電体に、下部共通電極と中間電極とを用いて所定の
    方向の電界を加えると同時に、他方の壁を形成する上部
    中間圧電体に、中間電極と上部共通電極とを用いて、前
    記電界と同方向の電界を加えるように制御するスイッチ
    とを備えた駆動部を備えたことを特徴とするインクジェ
    ットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上部共通電極と、上部中間圧電体群と、
    中間電極群と、下部中間圧電体群と、下部共通電極とを
    順に積層して成り、それぞれ、前記中間電極を挟む前記
    上部中間圧電体と下部中間圧電体の対により、インク加
    圧室群を仕切る壁が形成され、前記全ての上部中間圧電
    体は、前記上部共通電極と中間電極との間に供給される
    駆動パルスによって電界が形成されると剪断モード変形
    するように分極軸の方向が設定され、前記全ての下部中
    間圧電体は、前記下部共通電極と中間電極との間に供給
    される駆動パルスによって電界が形成されると剪断モー
    ド変形するように分極軸の方向が設定されたインクジェ
    ットヘッドに対して、 任意のインク加圧室を挟む一方の壁を形成する上部中間
    圧電体に、上部共通電極と中間電極とを用いて所定の方
    向の電界を加えると同時に、他方の壁を形成する下部中
    間圧電体に、中間電極と下部共通電極とを用いて、前記
    電界と同方向の電界を加えるように制御する動作と、 前記インク加圧室を挟む一方の壁を形成する下部中間圧
    電体に、下部共通電極と中間電極とを用いて所定の方向
    の電界を加えると同時に、他方の壁を形成する上部中間
    圧電体に、中間電極と上部共通電極とを用いて、前記電
    界と同方向の電界を加えるように制御する動作のうち
    の、 いずれか一方を実行した後に他方を実行するようにし
    て、当該インク加圧室を駆動することを特徴とするイン
    クジェットヘッドの駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    の駆動方法において、 駆動をしないインク加圧室の壁に設けられた中間電極の
    一方又は両方をハイインピーダンスに保持することを特
    徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1325263C (zh) * 2003-06-30 2007-07-11 京瓷株式会社 压电喷墨头的驱动方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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