JP2001062698A - ワイヤソー - Google Patents
ワイヤソーInfo
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- JP2001062698A JP2001062698A JP24557699A JP24557699A JP2001062698A JP 2001062698 A JP2001062698 A JP 2001062698A JP 24557699 A JP24557699 A JP 24557699A JP 24557699 A JP24557699 A JP 24557699A JP 2001062698 A JP2001062698 A JP 2001062698A
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- bracket
- fluid passage
- wire saw
- wire
- temperature
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- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
て、ワークの加工精度が低下するのを防止することがで
きるワイヤソーを提供する。 【解決手段】 ブラケット12に複数の加工用ローラ1
3,14,15を回転可能に支持し、それらの加工用ロ
ーラ13〜15間にワーク18を切断するためのワイヤ
17を多数回巻回する。ブラケット12には流体通路2
6を設け、その流体通路26内に温度調節用の流体を流
して、ブラケット12の温度上昇を抑制する。流体通路
26は各加工用ローラ13〜15の軸受部16に近接し
て、それらの軸受部16を包囲するように配置するのが
効果的である。流体通路26内に流す流体としては、ワ
イヤ17とワーク18との間に供給されるように循環使
用されるスラリを、本流から分岐させて取り込むのが望
ましい。
Description
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークを切断加工するようにしたワイヤソーに関
するものである。
ットに複数の加工用ローラが軸受部を介して回転可能に
支持され、それらの加工用ローラ間にワーク切断用のワ
イヤが多数回巻回されている。そして、加工用ローラの
回転により、ワイヤが走行されながら、ワイヤに対して
ワークが押し付けられるとともに、そのワイヤとワーク
との間に遊離砥粒を含むスラリが供給されて、ワークが
切断加工されるようになっている。
断加工が進行するに従って、スラリや、加工用ローラの
軸受部に供給される潤滑油の温度が上昇する。このた
め、ブラケットが熱変位して、各加工用ローラの支持位
置が変化し、この変化によってワイヤの走行軌跡や張力
が変動して、ワークの加工精度が低下するという問題が
あった。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ブラケットの熱変位を抑制することがで
きて、ワークの加工精度が低下するのを防止することが
できるワイヤソーを提供することにある。
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ブラ
ケットに複数の加工用ローラを回転可能に支持し、それ
らの加工用ローラ間にワーク切断用のワイヤを多数回巻
回したワイヤソーにおいて、前記ブラケットには流体通
路を設けて、その流体通路内に温度調節用の流体を流す
ように構成したことを特徴とするものである。
ワークとの間に供給されるスラリの温度が上昇したり、
加工用ローラの軸受部に供給される潤滑油の温度が上昇
したりしても、流体通路内に流れる温度調節用の流体に
より、ブラケットの温度上昇が抑制される。よって、ブ
ラケットが熱変位するのを抑制して、加工用ローラの支
持位置がほとんど変動しないようにすることが可能にな
り、ワークの加工精度を向上させることができる。
載のワイヤソーにおいて、前記流体通路を各加工用ロー
ラの軸受部に近接して配置したことを特徴とするもので
ある。
ラのための軸受部付近の熱変位を有効に抑制することが
できる。このため、加工用ローラの支持位置の変動をさ
らに防止して、ワークの加工精度が低下するのを効果的
に防止することができる。
は請求項2に記載のワイヤソーにおいて、前記流体通路
を各加工用ローラの軸受部を包囲するように配置したこ
とを特徴とするものである。
ラのための軸受部付近の熱変位をより有効に抑制するこ
とができて、ワークの加工精度が低下するのを一層効果
的に防止することができる。
のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前記流体通路
をブラケット全体を包囲するようにしたことを特徴とす
るものである。
路によりブラケットの周囲から受けるブラケット全体へ
の熱影響を少なくできて、ブラケット全体の熱変位を抑
制して、さらに高精度な加工を実現できる。
のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前記流体通路
を熱変位の大きい箇所を包囲するように配置したもので
ある。
確実に抑制して、熱変位を抑えることができ、高精度加
工に大きく寄与できる。請求項6に記載の発明では、請
求項1〜5のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前
記ブラケットを鋳造により成形し、その内部に流体通路
を形成したことを特徴とするものである。
内部に流体通路を容易に形成することができる。請求項
7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれかに記載の
ワイヤソーにおいて、前記ワイヤとワークとの間に供給
されるように循環使用される加工液を、本流から分岐さ
せて流体通路に流すようにしたことを特徴とするもので
ある。
液と別の流体循環通路を設ける必要がなく、構成を簡略
化することができる。請求項8に記載の発明では、請求
項1〜7のいずれかに記載のワイヤソーにおいて、前記
ブラケットの温度を検出する検出手段と、その検出手段
の検出結果に基づいて流体の流量または温度の少なくと
もいずれか一方を調節する調節手段とを設けたことを特
徴とするものである。
通路に流れる流体の流量または温度の少なくともいずれ
か一方を調節して、ブラケットの温度を迅速かつ正確に
調整制御することができる。
を、図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すよう
に、装置フレーム11にはブラケット12が装着されて
いる。このブラケット12は基板部12aと一対の支持
板部12bとを備え、それらの部分が鋳造により一体に
成形されている。ブラケット12の両支持板部12b間
には3本の加工用ローラ13,14,15が軸受部16
を介して回転可能に支持され、それらの加工用ローラ1
3〜15間にはワーク切断用のワイヤ17が複数回巻回
されている。
7の上方には、図示しないワーク昇降機構を介してワー
ク18が昇降可能に配設されている。そして、加工用ロ
ーラ13〜15の回転により、ワイヤ17が走行されな
がら、ワーク18がワーク昇降機構により下降されて、
ワイヤ17に押し付けられるようになっている。
7の上方にはスラリ供給パイプ19が配設され、スラリ
循環路20に接続されている。そして、このスラリ循環
路20を通して循環使用される遊離砥粒を含む加工液と
してのスラリが、スラリ供給パイプ19からワイヤ17
とワーク18との間に供給されて、ワーク18がウェー
ハ状に切断加工されるようになっている。
13,14間の下方に位置する上部スラリ回収パン2
1、ブラケット12の下方に位置する下部スラリ回収パ
ン31、ポンプ22、スラリタンク23及び熱交換器2
4が接続されている。そして、スラリ供給パイプ19か
らワイヤ17とワーク18との間に供給されたスラリ
が、上下のスラリ回収パン21、31で一旦回収され、
ポンプ22によりスラリタンク23へ回収される。スラ
リタンク23からポンプ32によりスラリが熱交換器2
4に導かれて、所定の温度に調整さる。この調整後のス
ラリはポンプ33によりスラリ循環路20に送られ、ス
ラリ供給パイプ19に導入されるようになっている。
ト12の内部には、その鋳造成形時に複数の管材25を
埋設することによって、流体通路26が形成されてい
る。この流体通路26は、ブラケット12全体及び熱変
位の多い箇所、例えば各加工用ローラ13〜15の軸受
部16の周囲を包囲するように配置されるとともに、各
加工用ローラ13〜15の軸受部16に近接してそれら
の軸受部16を包囲するように配置されている。この流
体通路26の先端は外部に開放されており、流体通路2
6内に供給されたスラリがこの先端開放部から排出され
て、下部回収パン31により回収される。
には分岐供給路27が形成され、その端部がブラケット
12の流体通路26に接続されている。そして、ワーク
18の切断加工中に、スラリ循環路20内を循環してい
るスラリの一部が、温度調節用の流体として分岐供給路
27から流体通路26内に取り込まれ、ブラケット12
の温度上昇が抑制されるようになっている。
としての温度センサ28が配設され、ワーク18の切断
加工中に、スラリ回収パン21内に回収されるスラリの
温度に基づいて、ブラケット12の温度を検出するよう
になっている。分岐供給路27には調節手段としての流
量調節器29及び温度調節器30が接続され、温度セン
サ28の検出結果に基づいて、これらの調節器29,3
0が作動制御されて、流体通路26内に供給されるスラ
リの流量及び温度が調節されるようになっている。
の動作を説明する。さて、このワイヤソーの運転時に
は、加工用ローラ13〜15の回転により、ワイヤ17
が走行されながら、ワーク18がワイヤ17に押し付け
られる。このとき、スラリがスラリ循環路20内で循環
されて、スラリ供給パイプ19からワイヤ17とワーク
18との間に供給される。これにより、ワーク18がウ
ェーハ状に切断加工される。
循環路20内を循環しているスラリの一部が、分岐供給
路27から流体通路26内に取り込まれて、その流体通
路26に沿って流される。この場合、温度センサ28に
より、スラリ回収パン21内に回収されるスラリの温度
に基づいて、ブラケット12の温度が検出される。そし
て、その温度検出結果に基づいて、調節器29,30が
作動制御されて、流体通路26内に流されるスラリの流
量及び温度が調節される。
伴って、ワイヤ17とワーク18との間に供給されるス
ラリの温度が上昇したり、加工用ローラ13〜15の軸
受部16に供給される潤滑油の温度が上昇したりして
も、ブラケット12の温度が上昇することはほとんどな
く、所定の温度に保持される。従って、ブラケット12
に熱変位が生じるのを抑制することができて、ワーク1
8を高精度に切断加工することができる。
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態のワイヤソーにおいては、ブラケット
12に複数の加工用ローラ13,14,15が回転可能
に支持され、それらの加工用ローラ13〜15間にワー
ク18を切断するためのワイヤ17が多数回巻回されて
いる。ブラケット12には流体通路26が設けられ、そ
の流体通路26内に温度調節用の流体が流されるように
なっている。
イヤ17とワーク18との間に供給されるスラリの温度
が上昇したり、加工用ローラ13〜15の軸受部16に
供給される潤滑油の温度が上昇したりしても、流体通路
26内に流れる温度調節用の流体により、ブラケット1
2の温度上昇が抑制される。よって、ブラケット12が
熱変位するのを防止することができて、ワーク18の加
工精度を向上させることができる。
は、流体通路26が各加工用ローラ13〜15の軸受部
16に近接して配置されている。このため、ブラケット
12における各加工用ローラ13〜15のための軸受部
16付近の熱変位を有効に抑制することができて、ワー
ク18の加工精度が低下するのを効果的に防止すること
ができる。
は、流体通路26が各加工用ローラ13〜15の軸受部
16を包囲するように配置されている。このため、ブラ
ケット12における各加工用ローラ13〜15のための
軸受部16付近の熱変位をより有効に抑制することがで
きて、ワーク18の加工精度が低下するのを一層効果的
に防止することができる。
は、流体通路26がブラケット12全体を包囲するよう
に配置されている。このため、ブラケット12がその外
側から外部の熱変化の影響を受けるのを全体及び熱変位
の多い箇所を有効に温度調節することができて、ワーク
18の加工精度が低下するのを効果的に防止することが
できる。
は、流体通路26がブラケット12の熱変位の多い箇
所、軸受部16を包囲するように配置されている。この
ため、ブラケット12の熱変位を有効に抑制して、ワー
ク18の加工精度が低下するのを確実に防止することが
できて、高い加工精度を維持できる。
は、ブラケット12が鋳造により成形され、その内部に
管材25を埋設することによって流体通路26が形成さ
れている。このため、ブラケット12を成形する際に、
鋳造型内に管材25をセットして、その型内に溶湯を注
入すればよく、流体通路26を容易に形成することがで
きる。
は、ワイヤ17とワーク18との間に供給されるように
循環使用されるスラリが、本流から分岐されて流体通路
26に流されるようになっている。このため、温度調節
用の流体のために、スラリと別の流体循環通路を設ける
必要がなく、構成を簡略化することができる。
は、温度センサ28によりブラケット12の温度が検出
され、その検出結果に基づいて、流量調節器29及び温
度調節器30により、流体通路26に流れる流体の流量
及び温度が調節されるようになっている。このため、ブ
ラケット12の温度を迅速かつ正確に調整制御すること
ができて、常にワーク18の高い加工精度を維持するこ
とができる。
うに変更して具体化することも可能である。 ・ ブラケット12の内部に管材25を埋設することな
く、ブラケット12内に流体通路26を直接形成するこ
と。
溝の開放部を閉塞する蓋とを設けて、それらにより流体
通路26を形成すること。 ・ 前記実施形態において、流体通路26をブラケット
12の外面に沿って配設すること。
ラリ循環路20を循環するスラリとは異なった水等の温
度調節用の流体を流すように構成すること。 ・ 温度センサ28をブラケット12上に接合配置し
て、ブラケット12の温度を直接検出するように構成す
ること。
度調節器30とのいずれか一方のみを設けて、流体通路
26に流れるスラリの流量または温度のいずれか一方の
みを調節するように構成すること。
すること。例えば、ワイヤ17として砥粒を埋設したも
のを使用し、加工液は砥粒を有せず、切断加工部の冷却
を行うクーラントを使用すること。この場合、ブラケッ
ト12の温度調節用の流体としても、クーラントを用い
るか、または水等の他の流体を用いること。
図。
16…軸受部、17…ワイヤ、18…ワーク、19…ス
ラリ供給パイプ、20…スラリ循環路、21…上部スラ
リ回収パン、25…管材、26…流体通路、27…分岐
供給路、28…検出手段としての温度センサ、29…調
節手段としての流量調節器、30…調節手段としての温
度調節器、31…下部回収パン。
Claims (8)
- 【請求項1】 ブラケットに複数の加工用ローラを回転
可能に支持し、それらの加工用ローラ間にワーク切断用
のワイヤを多数回巻回したワイヤソーにおいて、 前記ブラケットには流体通路を設けて、その流体通路内
に温度調節用の流体を流すように構成したワイヤソー。 - 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤソーにおいて、
前記流体通路を各加工用ローラの軸受部に近接して配置
したワイヤソー。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のワイヤ
ソーにおいて、前記流体通路を各加工用ローラの軸受部
を包囲するように配置したワイヤソー。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤ
ソーにおいて、前記流体通路をブラケット全体を包囲す
るように配置したワイヤソー。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のワイヤ
ソーにおいて、前記流体通路を熱変位の大きい箇所を包
囲するように配置したワイヤソー。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のワイヤ
ソーにおいて、前記ブラケットを鋳造により成形し、そ
の内部に流体通路を形成したワイヤソー。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のワイヤ
ソーにおいて、前記ワイヤとワークとの間に供給される
ように循環使用される加工液を、本流から分岐させて流
体通路に流すようにしたワイヤソー。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のワイヤ
ソーにおいて、前記ブラケットの温度を検出する検出手
段と、その検出手段の検出結果に基づいて流体の流量ま
たは温度の少なくともいずれか一方を調節する調節手段
とを設けたワイヤソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24557699A JP3386415B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ワイヤソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24557699A JP3386415B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ワイヤソー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062698A true JP2001062698A (ja) | 2001-03-13 |
JP3386415B2 JP3386415B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=17135789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24557699A Expired - Lifetime JP3386415B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | ワイヤソー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3386415B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH696389A5 (de) * | 2002-02-19 | 2007-05-31 | Meyer & Burger Ag Maschf | Drahtsäge. |
JP2015027728A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-12 | アプライド マテリアルズ スウィッツァーランド エス アー エール エル | ワイヤソーデバイスおよびその製造方法 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24557699A patent/JP3386415B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH696389A5 (de) * | 2002-02-19 | 2007-05-31 | Meyer & Burger Ag Maschf | Drahtsäge. |
JP2015027728A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-12 | アプライド マテリアルズ スウィッツァーランド エス アー エール エル | ワイヤソーデバイスおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3386415B2 (ja) | 2003-03-17 |
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