JP2001062648A - 電子部品の自動組付け装置 - Google Patents

電子部品の自動組付け装置

Info

Publication number
JP2001062648A
JP2001062648A JP24407499A JP24407499A JP2001062648A JP 2001062648 A JP2001062648 A JP 2001062648A JP 24407499 A JP24407499 A JP 24407499A JP 24407499 A JP24407499 A JP 24407499A JP 2001062648 A JP2001062648 A JP 2001062648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped
gripping
pair
support shaft
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24407499A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumori Komata
勝森 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JCC Engineering Co Ltd
Original Assignee
JCC Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JCC Engineering Co Ltd filed Critical JCC Engineering Co Ltd
Priority to JP24407499A priority Critical patent/JP2001062648A/ja
Publication of JP2001062648A publication Critical patent/JP2001062648A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径寸法の異なる円形部品を把持したとき、
自動組付け装置の部品変更や調整を行うことなく実質的
に円形部品の中心位置を常に同一位置で把持することが
できるようにして、多種サイズの円形部品に容易に対応
することができるようにする。 【解決手段】 一対の把持腕9,10を離間して配設さ
れた支持軸16,18に回動自在に嵌合させると共に、
V字形把持部9d,10dの形状を支持軸16,18と
V字形把持部9d,10dの底部9e,10eとを結ぶ
線分Lの底部9e,10eからの垂線Vに対してV字形
把持部9d,10dの先端側の開き角度αがV字形把持
部9d,10dの支持軸16,18側の開き角度βより
も小さくなるように形成し、一対の把持腕9,10を回
動させてV字形把持部9d,10dにより円形部品6を
把持したとき、該円形部品6の外径寸法が変更されても
円形部品6の中心位置を一定の位置で把持するようにし
た構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の自動組
付け装置に係り、特に離間する一対の支持軸に、夫々V
字形把持部が形成された一対の把持腕を回動自在に嵌合
させ、該V字形把持部で円形部品(主として電解コンデ
ンサの封口ゴム)を位置決めしながら把持するようにす
ると共に、外径の異なる円形部品を把持したとき実質的
に円形部品の中心位置を移動させることなく同一位置で
把持することができるようにして電子部品自動組付け装
置の部品変更や調整を行うことなく、各種の外径の円形
部品を一定の位置に位置決めして把持できるようにし、
多種サイズの円形部品に容易に対応することができるよ
うにした電子部品の自動組付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、電解液を含浸させた
電解コンデンサ素子のリード線をゴム製の封口材の穴に
挿入した後、該電解コンデンサ素子をアルミニウムで製
作された有底のコンデンサケースに挿入し、開口部をカ
ーリング加工して封口することによって製作されてい
る。
【0003】封口材の穴に電解コンデンサ素子のリード
線を支障なく挿入するためには、該封口材の穴及び電解
コンデンサ素子のリード線の回転方向位置を一定方向に
揃えて供給することが必要となり、これらの作業は自動
機で各円形部品の外径を把持し、回転方向位置矯正装置
を用いて一定方向に揃えられていた。
【0004】一方、電解コンデンサを構成する電解コン
デンサ素子、封口材及びコンデンサケースの大きさ、特
に外径は、該電解コンデンサの容量から各種サイズのも
のが用意されており、従来製作する電解コンデンサの容
量が変更されるごとに各部品の外径に合わせて電子部品
の自動組付け装置の各把持部を交換したり、調整して電
解コンデンサの容量の変更に対応していた。
【0005】しかし、1台の自動組付け装置に多数セッ
ト配設されているすべての部品把持部を電解コンデンサ
部品の各サイズに合わせて交換し、また微妙な調整を行
うのは大変な作業であり、稼働するまでに4日から1週
間もの長い調整期間が必要であった。
【0006】特に、日製5000個程度の小ロット生産
が行われる比較的大型の電解コンデンサにおいては、上
述した段取り替えの時間が生産時間よりも大幅に長くな
り、生産性が悪く、各種サイズに容易に対応可能な電子
部品の自動組付け装置が熱望されていた。またこれには
複雑な調整を行うことができる高度な技術を有する技術
者の確保が必要なばかりでなく、調整期間中は電解コン
デンサを製造することができないという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、一対の把持腕を離間して配設され
た支持軸に回動自在に嵌合させると共に、V字形把持部
の形状を支持軸とV字形把持部の底部とを結ぶ線分の底
部からの垂線に対してV字形把持部の先端側の開き角度
がV字形把持部の支持軸側の開き角度よりも小さくなる
ように形成することにより、一対の把持腕を回動させて
V字形把持部により円形部品を把持したとき、該円形部
品の外径寸法が変更されても円形部品の中心位置は一定
の位置で把持することができるようにすることである。
【0008】また他の目的は、支持軸に回動自在に嵌合
する一対の把持腕のV字形把持部の形状を、支持軸とV
字形把持部の底部とを結ぶ線分の底部からの垂線に対し
てV字形把持部の先端側の開き角度がV字形把持部の支
持軸側の開き角度よりも小さくなるように形成し、開放
装置を作動させばね力に抗して一対の把持腕を回動させ
てV字形把持部で円形部品を位置決めしながら把持する
ことにより、円形部品の外径寸法が変更されたとき、把
持腕の回動によって発生する円形部品の位置ずれをV字
形把持部の形状によって補正して常に円形部品の実質的
な中心位置を一定の位置で把持することができるように
することであり、またこれによって円形部品の外径寸法
が変更されても全く部品交換は勿論のこと、調整の必要
性もなくすことができるようにすることである。
【0009】更に他の目的は、支持軸に回動自在に嵌合
する一対の把持腕のV字形把持部の形状を、支持軸とV
字形把持部の底部とを結ぶ線分の底部からの垂線に対し
てV字形把持部の先端側の開き角度がV字形把持部の支
持軸側の開き角度よりも小さくなるように形成した複数
組の部品把持装置を間欠回転するターンテーブルに所定
の間隔で配設すると共に、ばね力に抗してV字形把持部
を互いに離間させる方向に開放する開放装置、及び一対
の把持腕で把持された穴付き円形部品の穴にピンを挿通
した後回動させて該穴付き円形部品の回転方向位置を揃
える位置調整装置とを該ターンテーブルの所定の位置に
配設し、ターンテーブルを間欠回転させながら一対の把
持腕のV字形把持部で外径が把持された封口材の穴にピ
ンを挿通して回動させて回転方向位置を揃えた後、該穴
にリード線付き電子部品のリード線を挿通して組み付け
ることにより、外径寸法の異なる各種容量の電解コンデ
ンサを電子部品の自動組付け装置の部品交換や調整を全
く行うことなく組み付けることができるようにすること
であり、またこれによって小ロット、中ロットの生産を
極めて効率よく行うことができるようにすることであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、先端にV字形把持部が形成された一対の把持腕
を夫々離間して配設された支持軸に前記V字形把持部を
対向させて回動自在に嵌合させ前記V字形把持部で円形
部品を位置決めしながら把持する部品把持装置におい
て、前記V字形把持部の形状は、前記支持軸と前記V字
形把持部の底部とを結ぶ線分の前記底部からの垂線に対
して前記V字形把持部の先端側の開き角度が前記V字形
把持部の前記支持軸側の開き角度よりも小さくなるよう
に形成したものであることを特徴とするものである。
【0011】また本発明(請求項2)は、嵌合する支持
軸を中心として回動して円形部品を把持するV字形把持
部の形状が前記支持軸と前記V字形把持部の底部とを結
ぶ線分の前記底部からの垂線に対して前記V字形把持部
の先端側の開き角度が前記V字形把持部の前記支持軸側
の開き角度よりも小さくなるように形成された一対の把
持腕を離間する一対の支持軸に夫々回動自在に嵌合し前
記V字形把持部を互いに離間又は接近する方向に回動さ
せて前記V字形把持部で円形部品を位置決めしながら把
持する部品把持装置と、前記一対の把持腕を常に接近さ
せる方向に付勢しているばね力に抗して前記V字形把持
部を互いに離間させる方向に開放する開放装置とを備え
たことを特徴とするものである。
【0012】また本発明(請求項3)は、嵌合する支持
軸を中心として回動して円形部品を把持するV字形把持
部の形状が前記支持軸と前記V字形把持部の底部とを結
ぶ線分の前記底部からの垂線に対して前記V字形把持部
の先端側の開き角度が前記V字形把持部の前記支持軸側
の開き角度よりも小さくなるように形成された一対の把
持腕を離間する一対の支持軸に夫々回動自在に嵌合し前
記V字形把持部を互いに離間又は接近する方向に回動さ
せて一対の前記V字形把持部で複数の穴を有する穴付き
円形部品を位置決めしながら把持する複数対の把持腕が
所定の間隔で配設されて間欠回転するターンテーブル
と、前記一対の把持腕を常に接近させる方向に付勢して
いるばね力に抗して前記V字形把持部を所定の位置にお
いて互いに離間させる方向に開放する開放装置と、前記
穴付き円形部品の前記穴にピンを挿通した後回動させて
該穴付き円形部品の前記穴を回転方向位置に揃える位置
調整装置と、該位置が揃えられた前記穴付き円形部品の
前記穴にリード線付き電子部品のリード線を挿通して組
み付ける電子部品搬送装置とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図2から図6において、本発明に係る
電子部品の自動組付け装置1は、ターンテーブル2と、
部品把持装置3と、開放装置4と、位置調整装置5とを
備えている。
【0014】まず図1及び図2において、電解コンデン
サ35の製造工程の概要を説明すると、矢印A方向に間
欠回転するターンテーブル2の第1ステーションST
において、円形部品の一例たる封口ゴム6を矢印B方向
に供給し、部品把持装置3の一対の把持腕9,10を矢
印H方向に作動させて挟持し、第3ステーションST
において位置調整装置5を矢印C方向に上昇させてピン
5aを封口ゴム6の2つの穴6aに挿入した後、矢印D
方向に回転させて穴6aの回転方向位置を所定の方向に
揃え、更に第5ステーションSTにおいて、電解液が
含浸された電解コンデンサ素子11を封口ゴム6の下方
から矢印E方向に供給してリード線11aを封口ゴム6
の2つの穴6aに挿入し、次いで第6ステーションST
において、センサ12で穴6aに挿入されたリード線
11aの曲り等の異常がないことを確認した後、第7ス
テーションSTにおいて、一対の把持腕9,10を矢
印I方向に作動させて電解コンデンサ素子11及び封口
ゴム6を開放し、矢印F方向に搬送してコンデンサケー
ス13に挿入し、次工程であるカーリング装置(図示せ
ず)へ矢印G方向に搬送するようになっている。
【0015】次に、各装置について詳細に説明すると、
ターンテーブル2は封口ゴム6を挟持して間欠的に搬送
しながら電解コンデンサ素子11及びコンデンサケース
13を組み付けるためのものであって、45°間隔で8
本の腕2aが星形に形成されており、矢印A方向に間欠
回転する回転軸14に固定され、該回転軸14と共に矢
印A方向に45°ずつ間欠回転するようになっている。
【0016】部品把持装置3は、封口ゴム6を所定の位
置に把持するためのものであって、図2から図5におい
て、8本の腕2aに夫々形成された軸受穴2bに配設さ
れたベアリング15に支持軸16,18が回動自在に嵌
合し、リング19が下端に固定されて該支持軸16,1
8の軸方向位置を決めている。
【0017】支持軸16,18には、夫々一対の把持腕
9,10の嵌合穴9a,10aが回動自在に嵌合すると
共に、把持腕9の嵌合穴9aの側方に形成された突起部
9bにあけられた穴9cには駆動ピン20が固定され、
把持腕10の嵌合穴10aの側方に形成された二又部1
0bの溝10cに摺動自在に嵌合している。
【0018】一対の把持腕9,10の先端に形成された
V字形把持部9d,10dの形状は、図7において、夫
々支持軸16,18とV字形把持部9d,10dの底部
9e,10eとを結ぶ線分Lの底部9eからの垂線Vに
対してV字形把持部9d,10dの先端側の開き角度α
が、V字形把持部9d,10dの支持軸16,18側の
開き角度βよりも小さくなるように形成されている。
【0019】支持軸16の上端には、付勢腕21が固定
されており、該付勢腕21に固定されたピン22とター
ンテーブル2に固定されたボルト23との間には引張り
ばね24が配設されて一対の把持腕9,10を常に互い
に接近させるように矢印H方向に付勢している。
【0020】また、支持軸16の下端には、一端にガイ
ドローラ26がねじ28によって回動自在に配設された
駆動腕25が固定されている。
【0021】開放装置4は、ばね力により常に互いに接
近する方向(矢印H方向)に付勢されている一対の把持
腕9,10を、該ばね力にに抗して矢印I方向に回動さ
せて一対の把持腕9,10で挟持している封口ゴム6を
開放するためのものであって、図3及び図6において、
基台29に固定されたエアシリンダ30のピストンロッ
ド31に傾斜面32aが形成された開放カム32が配設
されており、ピストンロッド31を矢印J又はK方向に
移動させることによって傾斜面32aをガイドローラ2
6に当接させて駆動腕25を矢印L又はM方向に揺動さ
せるようになっている。
【0022】これによって支持軸16を揺動させて該支
持軸16に固定されている把持腕9を引張りばね24の
ばね力にに抗して矢印I方向に回動させ、更に把持腕9
の回動運動を駆動ピン20及び二又部10bを介して把
持腕10に伝達し、該把持腕10を矢印I方向に回動さ
せて一対の把持腕9,10を矢印I方向に回動させて開
放するようになっている。
【0023】位置調整装置5は、封口ゴム6の穴6aの
回転方向位置を所定の方向に揃えるためのものであっ
て、図1及び図9において、回動及び上下動可能に配設
され、上端には2本のピン5aが封口ゴム6の2つの穴
6aと同じ間隔で固定され、位置調整装置5を矢印C方
向に上昇させて2本のピン5aを2つの穴6aに挿通さ
せた後、矢印D方向に回動させて穴6aの回転方向位置
を一定の方向に合わせるようになっている。
【0024】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図2及び図6におい
て、45°間隔で矢印A方向に間欠回転するターンテー
ブル2の腕2aの1つが第1ステーションSTに達す
ると、エアシリンダ30のピストンロッド31が矢印J
方向に伸張して開放カム32に形成された傾斜面32a
がガイドローラ26に当接し、駆動腕25を矢印L方向
に揺動させる。
【0025】駆動腕25の揺動運動は、支持軸16を介
して把持腕9に伝達されて該把持腕9を矢印I方向に回
動させるが、これに伴なって駆動ピン20及び二又部1
0bの溝10cによって連結されている把持腕10も、
把持腕9と把持腕10とを互いに接近させるように付勢
している引張りばね24のばね力に抗して矢印I方向に
回動し、一対の把持腕9,10は開放して封口ゴム6を
把持する準備を整える。
【0026】封口ゴム6が図示しない搬送装置により開
放された一対の把持腕9,10の間に供給されると、エ
アシリンダ30のピストンロッド31が矢印K方向に移
動し、開放カム32とガイドローラ26との当接を解除
するので、一対の把持腕9,10は引張りばね24のば
ね力によって矢印H方向に移動してV字形把持部9d,
10d間で封口ゴム6の外径を把持するが、V字形把持
部9d,10dはV字形に形成されているので、円形の
封口ゴム6は常に一定位置に位置決めされて把持され
る。
【0027】ターンテーブル2が45°ずつ2回、間欠
回転して封口ゴム6を把持した腕2aが第3ステーショ
ンSTに達すると、図9において位置調整装置5が矢
印C方向に上昇して2本のピン5aを封口ゴム6に形成
された2つの穴6aに挿通させた後、矢印D方向に回動
することによって、封口ゴム6を矢印D方向に回動させ
て穴6aの回転方向位置を所定の方向に揃える。
【0028】ターンテーブル2が更に90°間欠回転し
て第5ステーションST に達すると、図10におい
て、電解液が含浸された電解コンデンサ素子11が封口
ゴム6の下方から矢印E方向に供給されて、リード線1
1aが封口ゴム6の2つの穴6aに挿通され、更に第6
ステーションSTにおいて、センサ12で穴6aに挿
入されたリード線11aの曲り等の異常がないことを確
認した後、第7ステーションSTにおいて、開放装置
4が作動して一対の把持腕9,10を矢印I方向に作動
させて電解コンデンサ素子11及び封口ゴム6の把持を
開放し、矢印F方向に搬送して該電解コンデンサ素子1
1をコンデンサケース13に挿入し、次工程であるカー
リング装置(図示せず)に矢印Gのごとく搬送する。
【0029】次に、図7及び図8において、封口ゴム6
の把持について詳細に説明すると、円形の封口ゴム6は
把持部がV字形に形成されたV字形把持部9d,10d
間で把持されるので、封口ゴム6の中心は常に該V字形
の開き角度(α+β)の2等分線上に位置するように把
持され、外径寸法が同一である封口ゴム6は常に一定の
位置で位置決めされて把持される。
【0030】一方、封口ゴム6の外径寸法は、電解コン
デンサ35の容量によって各種寸法のものがあり、図7
において、外径寸法の小さな封口ゴム6は破線で示す一
対の把持腕9,10が接近した状態で把持され、外径寸
法の大きな封口ゴム6は一対の把持腕9,10が実線で
示す位置まで開いた状態で把持されることになる。
【0031】このとき、封口ゴム6の中心位置は、外径
寸法が変更されてもV字形の開き角度の2等分線上に位
置しており、V字形の開き角度が支持軸16,18とV
字形把持部9d,10dの底部9e,10eとを結ぶ線
分Lの底部9e,10eからの垂線Vに対してV字形把
持部9d,10dの先端側の開き角度αがV字形把持部
9d,10dの支持軸16,18側の開き角度βよりも
小さくなるように形成された本実施例の部品把持装置3
においては、封口ゴム6の外径寸法が大きくなるに従っ
て封口ゴム6の中心位置は次第に底部9e,10eから
遠ざかりながら、支持軸16,18側に移動する。
【0032】一方、把持する封口ゴム6の外径寸法が大
きくなるに従って一対の把持腕9,10は互いに離間す
る方向(矢印I方向)に回動するので、V字形の開き角
度の2等分線も同時に回動して外方を向き、把持する封
口ゴム6の中心位置は支持軸16,18から遠ざかる方
向に移動しようとする。
【0033】上記した、封口ゴム6の外径寸法が大きく
なることにより該封口ゴム6の中心位置がV字形の開き
角度の2等分線上を支持軸16,18側に接近する方向
に移動する作用と、一対の把持腕9,10が矢印I方向
に回動することにより封口ゴム6の中心位置が支持軸1
6,18から遠ざかる方向に移動する作用とが相殺さ
れ、結果として封口ゴム6の外径寸法が変更されても該
封口ゴム6の中心位置は変化することなく、常に一定の
位置で把持される。
【0034】図8において、各種外径寸法の封口ゴム6
を把持する部品把持装置3について説明すると、図8
(a)は標準的な外径の封口ゴム6を把持しており、一
対の把持腕9,10は、ほぼ平行状態で封口ゴム6を把
持している。
【0035】図8(b)及び(c)は、標準的な外径よ
り小さな外径寸法の封口ゴム6を把持しており、一対の
把持腕9,10は互いに接近する方向に回動するのでV
字形の開き角度の2等分線は支持軸16,18側に接近
する方向に向き、封口ゴム6の中心は支持軸16,18
側に接近しようとするが、一方外径寸法が小さくなるこ
とによって封口ゴム6の中心位置はV字形の開き角度の
2等分線上を底部9e,10e側に向かって支持軸1
6,18から遠ざかる方向に移動し、該2つの作用が相
殺し、結果として封口ゴム6の中心位置は一定の位置で
把持される。
【0036】図8(d)は、標準外径より大きな外径寸
法の封口ゴム6を把持しており、封口ゴム6の外径寸法
が大きくなることにより、該封口ゴム6の中心位置がV
字形の開き角度の2等分線上を支持軸16,18側に接
近する方向に移動する作用と、一対の把持腕9,10が
互いに離間する方向に回動することにより封口ゴム6の
中心位置が支持軸16,18から遠ざかる方向に移動す
る作用とが相殺され、結果として封口ゴム6の中心位置
は変化することなく、常に一定の位置で把持される。
【0037】上記したように、封口ゴム6の外径寸法が
変更されても、部品把持装置3には全く部品交換及び調
整等を施すことなく、常に封口ゴム6の中心位置を一定
の位置で把持することができるので、封口ゴム6の変更
に伴う電子部品の自動組付け装置1の休止期間を最小と
して効率よく稼働させることができ、特に中、小ロット
の電解コンデンサ35を生産する自動組付け装置1にお
いては、絶大な威力を発揮する。
【0038】なお、上記実施例においては、円形部品は
封口ゴムとして説明したが、円形部品は封口ゴムに限定
されるものではなく、外径が円形であって把持したとき
の中心位置を常に一定の位置で把持することが必要なも
のであればどの様な部品であってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のように一対の把持腕を
離間して配設された支持軸に回動自在に嵌合させると共
に、V字形把持部の形状を支持軸とV字形把持部の底部
とを結ぶ線分の底部からの垂線に対してV字形把持部の
先端側の開き角度がV字形把持部の支持軸側の開き角度
よりも小さくなるように形成したので、一対の把持腕を
回動させてV字形把持部により円形部品を把持したと
き、該円形部品の外径寸法が変更されても円形部品の中
心位置は一定の位置で把持することができるという効果
がある。
【0040】また支持軸に回動自在に嵌合する一対の把
持腕のV字形把持部の形状を、支持軸とV字形把持部の
底部とを結ぶ線分の底部からの垂線に対してV字形把持
部の先端側の開き角度がV字形把持部の支持軸側の開き
角度よりも小さくなるように形成し、開放装置を作動さ
せばね力に抗して一対の把持腕を回動させてV字形把持
部で円形部品を位置決めしながら把持するようにしたの
で、円形部品の外径寸法が変更されたとき、把持腕の回
動によって発生する円形部品の位置ずれをV字形把持部
の形状によって補正して常に円形部品の実質的な中心位
置を一定の位置で把持することができる効果があり、ま
たこの結果円形部品の外径寸法が変更されても全く部品
交換は勿論のこと、調整の必要性もなくすことができる
という優れた効果が得られる。
【0041】更には、支持軸に回動自在に嵌合する一対
の把持腕のV字形把持部の形状を、支持軸とV字形把持
部の底部とを結ぶ線分の底部からの垂線に対してV字形
把持部の先端側の開き角度がV字形把持部の支持軸側の
開き角度よりも小さくなるように形成した複数組の部品
把持装置を間欠回転するターンテーブルに所定の間隔で
配設すると共に、ばね力に抗してV字形把持部を互いに
離間させる方向に開放する開放装置、及び一対の把持腕
で把持された穴付き円形部品の穴にピンを挿通した後回
動させて該穴付き円形部品の回転方向位置を揃える位置
調整装置とを該ターンテーブルの所定の位置に配設し、
ターンテーブルを間欠回転させながら一対の把持腕のV
字形把持部で外径が把持された封口材の穴にピンを挿通
して回動させて回転方向位置を揃えた後、該穴にリード
線付き電子部品のリード線を挿通して組み付けるように
したので、外径寸法の異なる各種容量の電解コンデンサ
を電子部品の自動組付け装置の部品交換や調整を全く行
うことなく組み付けることができるという効果があり、
またこの結果小ロット、中ロットの生産を極めて効率よ
く行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品の自動組付け装置の封口ゴム組付け工
程を示す概要斜視図である。
【図2】複数対の把持腕が所定の間隔で配設されたター
ンテーブルの使用状態を示す部分横断面平面図である。
【図3】電子部品の自動組付け装置の要部縦断面図であ
る。
【図4】円形部品を把持する把持腕の使用状態を示す平
面図である。
【図5】ターンテーブルに配設された部品把持装置の分
解斜視図である。
【図6】穴付き円形部品を把持する部品把持装置の使用
状態を示す斜視図である。
【図7】V字形把持部により円形部品を把持する把持腕
の使用状態を示す部分横断面平面図である。
【図8】円形部品を把持する把持腕の使用状態を示す平
面図であり、(a)は、標準的な大きさの円形部品を把
持する把持腕の平面図である。(b)は、小さな円形部
品を把持する把持腕の使用状態を示す平面図である。
(c)は、中程度の大きさの円形部品を把持する把持腕
の使用状態を示す平面図である。(d)は、最大径の円
形部品を把持する把持腕の使用状態を示す平面図であ
る。
【図9】ピンを穴付き円形部品の穴に挿通し、回転させ
て回転方向位置を揃える位置調整装置の使用状態を示す
縦断面図である。
【図10】回転方向位置が揃えられた封口ゴムの穴にリ
ード線付き電子部品のリード線を挿通する電子部品の自
動組付け装置の使用状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品の自動組付け装置 2 ターンテーブル 3 部品把持装置 4 開放装置 5 位置調整装置 5a ピン 6 円形部品の一例たる封口ゴム 6a 穴 9 把持腕 9d V字形把持部 9e 底部 10 把持腕 10d V字形把持部 10e 底部 11 リード線付き電子部品 11a リード線 16 支持軸 18 支持軸 L 支持軸とV字形把持部の底部とを結ぶ線分 V 垂線 α 先端側の開き角度 β 支持軸側の開き角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にV字形把持部が形成された一対の
    把持腕を夫々離間して配設された支持軸に前記V字形把
    持部を対向させて回動自在に嵌合させ前記V字形把持部
    で円形部品を位置決めしながら把持する部品把持装置に
    おいて、前記V字形把持部の形状は、前記支持軸と前記
    V字形把持部の底部とを結ぶ線分の前記底部からの垂線
    に対して前記V字形把持部の先端側の開き角度が前記V
    字形把持部の前記支持軸側の開き角度よりも小さくなる
    ように形成したものであることを特徴とする部品把持装
    置。
  2. 【請求項2】 嵌合する支持軸を中心として回動して円
    形部品を把持するV字形把持部の形状が前記支持軸と前
    記V字形把持部の底部とを結ぶ線分の前記底部からの垂
    線に対して前記V字形把持部の先端側の開き角度が前記
    V字形把持部の前記支持軸側の開き角度よりも小さくな
    るように形成された一対の把持腕を離間する一対の支持
    軸に夫々回動自在に嵌合し前記V字形把持部を互いに離
    間又は接近する方向に回動させて前記V字形把持部で円
    形部品を位置決めしながら把持する部品把持装置と、前
    記一対の把持腕を常に接近させる方向に付勢しているば
    ね力に抗して前記V字形把持部を互いに離間させる方向
    に開放する開放装置とを備えたことを特徴とする電子部
    品の自動組付け装置。
  3. 【請求項3】 嵌合する支持軸を中心として回動して円
    形部品を把持するV字形把持部の形状が前記支持軸と前
    記V字形把持部の底部とを結ぶ線分の前記底部からの垂
    線に対して前記V字形把持部の先端側の開き角度が前記
    V字形把持部の前記支持軸側の開き角度よりも小さくな
    るように形成された一対の把持腕を離間する一対の支持
    軸に夫々回動自在に嵌合し前記V字形把持部を互いに離
    間又は接近する方向に回動させて一対の前記V字形把持
    部で複数の穴を有する穴付き円形部品を位置決めしなが
    ら把持する複数対の把持腕が所定の間隔で配設されて間
    欠回転するターンテーブルと、前記一対の把持腕を常に
    接近させる方向に付勢しているばね力に抗して前記V字
    形把持部を所定の位置において互いに離間させる方向に
    開放する開放装置と、前記穴付き円形部品の前記穴にピ
    ンを挿通した後回動させて該穴付き円形部品の前記穴を
    回転方向位置に揃える位置調整装置と、該位置が揃えら
    れた前記穴付き円形部品の前記穴にリード線付き電子部
    品のリード線を挿通して組み付ける電子部品搬送装置と
    を備えたことを特徴とする電子部品の自動組付け装置。
JP24407499A 1999-08-30 1999-08-30 電子部品の自動組付け装置 Pending JP2001062648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24407499A JP2001062648A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子部品の自動組付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24407499A JP2001062648A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子部品の自動組付け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001062648A true JP2001062648A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17113357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24407499A Pending JP2001062648A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子部品の自動組付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001062648A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101082868B1 (ko) 2011-07-13 2011-11-11 (주)에스엔씨 관 연결용 페룰의 결합장치
JP2013093234A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Toyota Motor Corp 電池組付け装置
JP2013105626A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Toyota Motor Corp 電池組付け装置
CN109551331A (zh) * 2019-01-07 2019-04-02 肇庆学院 一种弹簧倒角机
CN113714791A (zh) * 2021-09-09 2021-11-30 江苏中伟业通讯设备有限公司 一种馈线卡组装工艺

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101082868B1 (ko) 2011-07-13 2011-11-11 (주)에스엔씨 관 연결용 페룰의 결합장치
JP2013093234A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Toyota Motor Corp 電池組付け装置
JP2013105626A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Toyota Motor Corp 電池組付け装置
CN109551331A (zh) * 2019-01-07 2019-04-02 肇庆学院 一种弹簧倒角机
CN109551331B (zh) * 2019-01-07 2019-10-25 肇庆学院 一种弹簧倒角机
CN113714791A (zh) * 2021-09-09 2021-11-30 江苏中伟业通讯设备有限公司 一种馈线卡组装工艺
CN113714791B (zh) * 2021-09-09 2022-09-02 江苏中伟业通讯设备有限公司 一种馈线卡组装工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6140086B2 (ja) 袋移送装置
KR200393678Y1 (ko) 자동 캡핑장치
JP2008073824A (ja) 産業用ロボットのハンド装置
JPH0482631A (ja) サラ小ネジの自動供給装置
WO2012143969A1 (ja) ピストン供給装置及びピストン供給方法
KR20170041629A (ko) 그리퍼 장치
JP5787619B2 (ja) 熱交換器の製造装置
JP2001062648A (ja) 電子部品の自動組付け装置
EP1448460B1 (en) Rotary pick and place technology
JPH06224595A (ja) 部品吸着搭載ヘッド装置
CN110562742B (zh) 一种pcb自动化翻板、输送系统
JPS6339368B2 (ja)
AU2002332859A1 (en) Rotary pick and place technology
CN101489733B (zh) 具有偏心孔的可调夹持器垫
JP2003212432A (ja) 咥え折り装置の咥え機構駆動装置
CN1478045A (zh) 适合于输送环形产品的输送装置
JPH11263436A (ja) リード線付電子部品の受渡し方法及び装置
CN218319365U (zh) 角度可调节的取料装置
CN219669483U (zh) 一种接线盒盒盖位置调整机构
CN110883781A (zh) 机器人手
JP2024005853A (ja) キャッパ
JP2002307362A (ja) チャックヘッド
JPS5917261A (ja) ウエハ搬送装置
JPH0717151Y2 (ja) ウエハ保持装置
JPH01187898A (ja) 物品移載方式およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080909