JP2001061907A - 介護用リフト装置 - Google Patents

介護用リフト装置

Info

Publication number
JP2001061907A
JP2001061907A JP24583799A JP24583799A JP2001061907A JP 2001061907 A JP2001061907 A JP 2001061907A JP 24583799 A JP24583799 A JP 24583799A JP 24583799 A JP24583799 A JP 24583799A JP 2001061907 A JP2001061907 A JP 2001061907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
frame member
bracket
care
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24583799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4432155B2 (ja
Inventor
Sadayoshi Kameyama
貞義 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24583799A priority Critical patent/JP4432155B2/ja
Publication of JP2001061907A publication Critical patent/JP2001061907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432155B2 publication Critical patent/JP4432155B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者の身体を壁、柱等の障害物を越えた
位置に移動させるようにする。また、壁や床に穴を開け
ることなく支柱や保持棒を組み立て、コストの低減を図
る。 【解決手段】 支柱3に設けたブラケット4に扁平で略
四辺形の枠部材22の一側22aを回動自在に取り付け
る。枠部材22の他側22bに取り付けた回動自在の支
持ブラケット26の上部の軸受片27にアーム6の基端
部を上下動可能に装着する。アーム6の略中間部と、支
持ブラケット26の下部の軸受片27との間に駆動手段
7を介装し、この駆動手段7をコントローラ10を介し
て作動させて、アーム6の先端部に吊設したハンガ9に
懸架した被介護者Hを昇降させる。また、支柱3と保持
棒28とを継手部材29により締結して支柱3を堅固に
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体不自由者、長
期療養者などの身体が弱く、介護を必要とする人(以
下、被介護者という)を持ち上げて、ベッド等から車椅
子に移動させることのできる介護用リフト装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の介護用リフト装置として多くの
種類の装置が提案されている。図8はその一例を示した
ものである。この介護用リフト装置1は室2の内部に支
柱3を立設し、この支柱3に取り付けたブラケット4に
支柱3と平行の支持ブラケット5を回動可能に設け、こ
の支持ブラケット5の上端部にアーム6の基端部を回動
可能に取り付けると共に、アーム6の略中間部と支持ブ
ラケット5の下端部との間に伸縮自在のピストンロッド
7aとケーシング7bとを有する駆動手段7をその両端
において回動するようにして介装し、さらに、アーム6
の先端部に、被介護者の身体を下方より保持する布製の
帯体8を備えたハンガ9を吊下させた構成となってい
る。
【0003】ハンガ9には、被介護者の身体を背中から
両腋にかけて保持する上部用帯体8a及び、臀部または
大腿部を支持する下部用帯体8bの二本の帯体8が懸架
されている。また、駆動手段7のケーシング7bに収容
された駆動モータ(図示せず)と、支柱3の上部に取り
付けられたコントローラ10とはケーブル11により接
続されると共に、コントローラ10はハンドスイッチ1
2により前記モータの駆動を操作できるように接続され
ている。図において、符号13は支柱3を固定するため
の保持棒、符号14は便座を夫々示している。
【0004】このような介護用リフト装置1を使用し
て、被介護者の身体を、例えば、車椅子から便座14上
に移動させるような場合は、先ず、ハンドスイッチ12
の下降ボタンを押して駆動手段7を作動させて、ピスト
ンロッド7aを短縮させ、アーム6の先端部と共に、ハ
ンガ9の帯体8を下降させて、被介護者の身体に上部用
帯体8aと下部用帯体8bとを装着する。
【0005】次に、ハンドスイッチ12の上昇ボタンを
押して駆動手段7を作動させ、ピストンロッド7aを伸
長させる。これによって、アーム6の先端部が上昇し、
ハンガ9の二本の帯体8に保持された被介護者の身体が
持ち上げられる。この状態でアーム6を便座14の上方
位置まで旋回させ、再度、ハンドスイッチ12の下降ボ
タンを押して駆動手段7のピストンロッド7aを短縮さ
せ、ハンガ9及びアーム6を下降させて、被介護者を便
座14上に着座させる。
【0006】上記介護用リフト装置1のアーム6は、支
持ブラケット5を中心に旋回するようになっており、そ
の旋回可動域は±270°程であるが、アーム6等を支
持している支柱3は大概、室2の壁際に立設しているの
で、アーム6を旋回させる際、壁とアーム6とが干渉し
てアーム6の旋回が阻止され、アーム6の旋回可動域が
±180°位と小さくなることがある。
【0007】したがって、介護用リフト装置1のアーム
6の旋回可動域に障害物(壁や段差等)があり、その障
害物を越えた位置に車椅子等があった場合、被介護者を
容易に車椅子等に座らせることができなかった。
【0008】これを解決するために、図9に示すような
介護用リフト装置(要部だけを示す)15が提案されて
いる。これは支柱3Aに設けたブラケット16に第一ア
ーム17を回動可能に取り付け、この第一アーム17に
帯体8(図8参照)とハンガ18を吊下した第二アーム
19を回動可能に取り付けたものである。なお、第二ア
ーム19は第一アーム17より短く形成されている。
【0009】このようにすれば、第一アーム17と壁等
の障害物とが干渉し、第一アーム17の旋回が阻止され
ても、第一アーム17に第二アーム19が回動可能に取
り付けられているので、すなわち、アーム17,19に
は二つの回動点があるので、第二アーム19の先端及び
ハンガ18を障害物を越えた位置に回り込ませることが
でき、被介護者を容易に移動させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すものは、支柱3Aに設けたブラケット16の形状が
小さいため、第二アーム19の先端に被介護者の体重が
かかった場合、強度の点で不安がある。また、第二アー
ム19をある程度長くしないと、ハンガ18を障害物を
越えた位置に回り込ませにくくなる。しかし、第二アー
ム19を長くし過ぎると、第二アーム19の付け根部分
に負担がかかり、これにおいても強度が低下する虞があ
る。
【0011】また、上記従来の介護用リフト装置におい
ては、支柱3,3A及び、支柱3,3Aを支える保持棒
13を固定する場合、床や壁等に螺子穴を開け、この螺
子穴にボルトやビス等の部品を螺合させて固定する方法
が取られていた。螺子孔を設けると、床や壁に傷が付
き、さらに、賃貸住宅の場合は、転居する際に、開けた
穴を塞いで床や壁を元通り傷のない状態にして返還しな
ければならず、このための作業が煩雑であり、また、業
者に依頼すればそれだけコスト高となって、結局は、介
護用リフト装置の取り付けを断念しなければならないよ
うな問題が起る。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、被介護者の身体を上昇または下降さ
せるアームを枠部材を介して支柱に取り付け、これによ
りアームの旋回可動域を大きくして、被介護者の身体を
壁、柱等の障害物を越えた位置に移動できるようにする
と共に、ブラケット等の強度を向上させ、かつ、壁や床
に傷を付けることなく支柱や保持棒の組み付けを行い、
さらに、穴塞ぎ作業の煩雑さを回避し、かつ、コストを
低減させた介護用リフト装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、室内に立設した支柱
の適宜位置にブラケットを設け、該ブラケットに扁平な
枠部材の一側を水平方向に回動自在に取り付け、該枠部
材の他側に設けた回動自在の支持ブラケットの上部に略
上方に延びるアームの基端部を上下動可能に装着し、該
アームの略中間部と前記支持ブラケットの下部との間に
アームを昇降させるための駆動手段を介装し、前記アー
ムの先端部に被介護者を下方より保持する帯体を懸架し
たハンガを吊下すると共に、前記駆動手段を制御する制
御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載のものにおいて、前記扁平な枠部材を略四辺
形に形成すると共に、該枠部材を複数個、水平方向に連
結したことを特徴とするものである。
【0015】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1または2に記載のものにおいて、前記扁平な枠部
材の一側は少なくとも管状体となっており、その上下端
部に軸受が嵌合されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】そして、請求項4に記載された発明は、請
求項1に記載のものにおいて、前記支柱及び支柱を支持
する保持棒、また、該保持棒同士を継手部材によって締
結したことを特徴とするものである。
【0017】請求項1に記載の発明にあっては、上記構
成からなるものであるから、アームの旋回可動域が大き
くなり、従来のように壁、柱等が干渉してアームの旋回
が阻まれてもアーム及びハンガ等を壁、柱等の障害物を
越えた位置に移動させることが可能となる。また、アー
ムと支持ブラケットとの間に駆動手段を介装したので、
アームに吊下したハンガを昇降させることができ、帯体
で保持した被介護者の身体を上昇させて移動することが
できると共に、下降させて車椅子等に降ろすこともでき
る。
【0018】請求項2に記載の発明にあっては、扁平の
枠部材を略四辺形に形成し、この枠部材を立てた状態で
支柱に回動自在に取り付けたので、被介護者を保持する
際の強度が向上する。また、この枠部材を複数個、水平
方向に連結させることにより、アーム及びハンガの旋回
可動域を大きくすることができる。
【0019】請求項3に記載の発明にあっては、扁平な
枠部材の一側を管状体に形成して、その上下部に軸受を
嵌合させたので、枠部材を円滑に回動させることができ
る。
【0020】請求項4に記載の発明にあっては、前記支
柱及び支柱を支持する保持棒、また、保持棒同士を継手
部材により締結したので、保持棒を縦横に配置すること
ができる。これにより、支柱や保持棒を堅固に固定する
ことができ、支柱及び保持棒のボルト等での固定をなく
すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
に基づいて説明する。なお、図8及び図9と同一の部材
には同一の符号を付す。図1において、符号21で示す
ものは本発明に係る介護用リフト装置である。介護用リ
フト装置21の支柱3は、室2の壁際に立設されてい
る。この支柱3の適宜高さの位置にはブラケット4が固
定されており、このブラケット4には偏平な枠部材22
の一側22aが水平方向に回動自在に取り付けられてい
る。枠部材22は、略四辺形に形成されたもので、縦が
略48cm、横が略18cm、枠部分の厚みが略20m
mのものである。枠部材22は、前記長辺側をブラケッ
ト4に取り付けている。
【0022】枠部材22の一側22aは管状体であるパ
イプ材によって形成されており、このパイプ材の上部及
び下部に、図2に示すように、ベアリング23,23の
アウタレースを嵌合する。また、ベアリング23,23
のインナレースにはねじ手段を設ける。すなわち、上部
及び下部に嵌合させたベアリング23,23にはボルト
24を取り付ける。そして、このボルト24を装着した
枠部材22をブラケット4の上下端の突部4A,4A間
に介装させ、上下部のボルト24にナット25を螺合さ
せて枠部材22を回動自在に保持する。
【0023】上記枠部材22のブラケット4への取り付
けを詳述する。先ず、枠部材22の一側22aのパイプ
材(外径略34mm、内径略27mm、肉厚略3.5m
m)の上下端部の内周を略1mm(奥行はベアリング2
3の厚さ分)程削って拡径し、拡径した部分にベアリン
グ(外径略28mm、)23,23を嵌合させる。ベア
リング23,23には、軸部が外部に突出するようにボ
ルト(頭部径19mm)24が挿通されている(固定さ
れていない)。そして、ボルト24の先端部が突出しな
いようにボルト24をパイプ材の内部に押し込めた状態
で保持して、パイプ材をブラケット4の上下の突部4
A,4A間に介装させる。
【0024】上部のボルト24がブラケット4の突部4
Aの孔に対応したらボルト24の軸部を突部4Aを通し
て外に引き出す。引出したら、パイプ材の外周部からボ
ルト24の頭部に先端が食込刃になったねじ部材(長さ
8mm程度、図示なし)をねじ込んで、ボルト24の落
下を防止すると共に、ボルト24の廻り止めを行い、そ
の後、ボルト24の軸部にナット25を螺合して締め付
ける。下部のボルト24は、パイプ材をブラケット4の
下部の突部4Aに載置した際、軸部はその自重で突部4
Aの孔を通して下側に突出するので、パイプ材の外周部
からボルト24の頭部に上記と同じねじ部材をねじ込ん
でボルト24の廻り止めを行う。その後、ボルト24に
ナット25を螺合させて締め付け、枠部材22を回動自
在に保持する。
【0025】また、枠部材22の他側22bには、支持
ブラケット26の上下端部が回動自在に取り付けられて
いる。この支持ブラケット26の枠部材22への取り付
けを、図3に基づいて説明する。支持ブラケット26も
上記枠部材22の一側22aと同様に、管状体であるパ
イプ材で形成されているので、その取り付け方は上記枠
部材22と同じである。すなわち、支持ブラケット26
の上下端部の内周を削って拡径し、この拡径部分にボル
ト24を挿通させたベアリング23,23を嵌合し、こ
のようにした支持ブラケット26を枠部材22の上下端
に突出した軸受片22A,22Aの間に介装させ、軸受
片22A,22Aの孔よりボルト24を突出させると共
に、ボルト24の頭部を上記と同様のねじ部材で固定
し、固定したボルト24にナット25を螺合させ支持ブ
ラケット26を回動自在に保持する。
【0026】なお、上記した枠部材22の支柱3のブラ
ケット4への取り付けにおいて、ベアリング23,23
にボルト24を挿通させたが、このようにせず、枠部材
22のパイプ材の上部に嵌合させたベアリング23には
内側から外側に突出するようにボルト24を取り付け、
下部に嵌合させたベアリング23の内側に位置する部位
にはナット25を取り付け、この状態の枠部材22を支
柱3のブラケット4の上下の突部4A,4A間に介装
し、上部のボルト24にはナット25を、下部のナット
25にはボルト24を夫々螺合させて枠部材を回動自在
に保持してもよい。なお、ボルト24、ナット25のベ
アリング23への取り付けは、溶接でも良いし、パイプ
材から食込刃付きのねじ部材をねじ込んでも良い。さら
に、枠部材22のパイプ材の径がベアリング23より大
きい場合における、枠部材22へのベアリング23,2
3の取り付けは、溶接、鋲着、食込刃付きねじ部材等い
ずれでも良い。また、支持ブラケット26の枠部材22
の軸受片22Aへの取り付けにおいても、上記と同様な
取り付けをすることが可能である。この場合、構成は同
じなので説明は省略する。
【0027】そして、上記支持ブラケット26の外周の
上下端部には、軸受片27が夫々突設されている。上部
の軸受片27には、湾曲状のアーム6の基端部が上下方
向に回動自在に取り付けられている。このアーム6の略
中央部と、支持ブラケット26の下部の軸受片27との
間にはアーム6を昇降させるための駆動手段7が介装さ
れている。駆動手段7は伸縮自在のピストンロッド7a
と、ケーシング7bとを備えており、その両端において
回動するように介装されている。
【0028】駆動手段7はケーシング7bの内部にモー
タ(図示なし)と、ピストンロッド7aと、ピストンロ
ッド7aの内側に一体に設けたボールねじ(図示なし)
と、このボールねじ及びモータの駆動軸を連結するウォ
ームギヤ(図示なし)とを収容したもので、モータを駆
動することによって、ウォームギヤを介してボールねじ
が回転してピストンロッド7aが伸長、短縮する公知の
ものである。
【0029】さらに、駆動手段7を制御する制御手段で
あるコントローラ10が支柱3の上部に取り付けられて
いる。このコントローラ10と、駆動手段7のモータと
はケーブル11によって接続されている。さらに、コン
トローラ10にはモータを作動させるハンドスイッチ1
2が接続されている。
【0030】また、上記アーム6の先端部には、被介護
者Hの身体を下方より保持する布製の帯体8を懸架した
ハンガ9が吊下されている。帯体8は、被介護者Hの身
体を背中から両腋にかけて支持する上部用帯体8a及
び、臀部または大腿部を支持する下部用帯体8bの二本
のもので構成されている。
【0031】このような介護用リフト装置21の支柱3
は、複数本の保持棒28により室2の床、壁面、天井に
堅固に保持されている。支柱3と保持棒28及び、保持
棒28同士は、図4乃至図6に示す形状の継手部材29
により縦横に連結されている。
【0032】図4乃至図6は、継手部材29の一例を示
したものである。この図4及び図5の継手部材29は角
筒状の支柱3と、角筒状の保持棒28との交叉部位を締
結するものである。この継手部材29は、支柱3を保持
する筒部30と、筒部30の隣接する二面に保持棒28
を保持する筒部31,32とが直交する状態で、溶着し
てなるものである。この場合、筒部30の面部30a,
筒部31,32の各面部31a,32aの巾は同じ寸法
にしてあり、筒部30の軸方向の長さは筒部31,32
よりも長く形成されいる。図4及び図5は、支柱3が床
面33上に立設された状態における平面図と正面図を示
している。
【0033】継手部材29の筒部30及び筒部31,3
2に支柱3及び二本の保持棒28を夫々挿通した場合
は、L字形の補強板34を装着して、その上から食込刃
付きのねじ部材(図示なし)を螺合させて、支柱3及び
保持棒28を固定する。補強板34を設けるのは、筒部
30,31,32に食込刃付きのねじ部材を螺合させ
て、支柱3及び保持棒28を固定した場合、筒部30,
31,32の板厚部分にできるねじ山だけでは、ねじ山
の数が少なく締付時の強度が十分に得られないからであ
る。このような補強板34を設けることによって、ねじ
山数が多くなり強度が向上するようになる。
【0034】図面では床面付近の構成を示したが、支柱
3を一本立設する場合は、天井の近くでは保持棒28の
両端は、四方の壁に夫々当接するように組み立て、支柱
3の下部にあっては少なくとも対向する壁に一本の保持
棒28の両端が接するように組み立てする必要がある。
図4において、符号35で示すものは、保持棒28と壁
との間の距離を調整し、保持棒28をつっ張らせて、保
持するためのアジャストボルトである。
【0035】図6に示すものは、支柱3の筒部30の隣
接する二面の上下位置に、保持棒28を保持する筒部3
1,32を直交する状態で溶着させたものである。この
継手部材29の場合、保持棒28を筒部31,32に挿
通させても、保持棒28は互いに干渉することがないの
で、支柱3を強く保持することができる。なお、図6、
及び図4、図5は、支柱3の筒部30を保持棒28の筒
部31,32よりも長く形成したが、筒部30の長さ
と、筒部31,32の長さとを同じにしてもよい。
【0036】このように継手部材29を使用して保持棒
28を締結したので、支柱3と保持棒28、または、保
持棒28同士を容易に、かつ、強度を持たせて固定する
ことができる。これにより、従来行っていた床や壁に孔
をあけて、ボルトやビスをねじ込んだり、また、釘を打
ち込んだりする作業を省略することができる。したがっ
て、支柱3や保持棒28を固定する打込固定式のものに
比べて床や壁に傷を付けることはない。
【0037】次に、本発明の実施の形態の作用を説明す
る。上記説明した介護用リフト装置21を使用にして、
被介護者Hをベッド等より離れた位置、または、障害物
が途中にある車椅子に移動させるような場合、介護用リ
フト装置21のハンドスイッチ12を入れて、駆動手段
7を作動させてピストンロッド7aを短縮させ、アーム
6を下方向に回動させて、ハンガ9及び帯体8を被介護
者Hの近くの適宜位置にまで下降させる。そして、図1
に示すように、帯体8の上部用帯体8aを被介護者Hの
身体の背中から腋下に回して上半身を支え、さらに、下
部用帯体8bで被介護者Hの身体の腰より下を支えるよ
うに帯体8を装着する。
【0038】このようにして被介護者Hの身体を帯体8
で支持したら、ハンドスイッチ12を入れて駆動手段7
のピストンロッド7aを伸長させて、アーム6の先端部
を上方向に回動させて、ハンガ9と共に被介護者Hの身
体を上昇させる。その後、被介護者Hの体を押すことに
よって、アーム6を支持ブラケット26及び枠部材22
を中心に水平方向に回動させてハンガ9と共に、被介護
者Hの身体を旋回移動させる。
【0039】このとき枠部材22の旋回方向に障害物が
あって、障害物と枠部材22とが干渉し、枠部材22の
旋回が阻止されても、枠部材22の他側22bにアーム
6を保持した支持ブラケット26が回動可能に取り付け
られているので、アーム6は支持ブラケット26を中心
に旋回し、ハンガ9及び被介護者Hを障害物を回り込ん
で移動することができる。
【0040】被介護者Hが車椅子の上方に移動したら、
ハンドスイッチ12の下降ボタンを押して被介護者Hを
下降させ車椅子に載せる。このように介護用リフト装置
21に枠部材22を設けたことにより、アーム6の旋回
可動域が大きくなり、被介護者Hを車椅子に容易に載せ
ることができる。被介護者Hを車椅子に載せたら、帯体
8を被介護者Hの身体より外し帯体8のみを上方に吊り
上げる。
【0041】なお、上記介護用リフト装置21は枠部材
22を一個支柱3に組み付けたものを説明したが、アー
ム6の旋回可動域をさらに大きく広げる場合は、図7に
示すように、枠部材22に、さらにもう一個の枠部材3
6を組み付けるとよい。このように枠部材22の追加組
付けを行えば、被介護者Hの身体を確実に障害物を越え
て移動させることができる。組み付ける枠部材36は、
縦が略48cm、横が略29cm、厚みが略20mmの
偏平をした略四辺形をしたものである。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上記構成からなる
ものであるから、屈曲しうる枠部材とアームの基部とに
よって、ハンガの旋回可動域を大きくすることができ
る。これによって、枠部材の旋回方向に障害物があって
も、ハンガを当該位置から障害物を越えて反対側に旋回
進入させることができる。これによって、被介護者の移
動範囲を広くすることができる。
【0043】また、請求項2記載の発明にあっては、扁
平で、かつ、略四辺形の枠部材の一側を水平方向に回動
自在に支柱に取り付けたので、重量に対する強度を向上
させることができる。さらに、この枠部材を複数個連結
したので、ハンガの旋回可動域をさらに大きく、かつ、
変化あるものとすることができ、被介護者の移動を容易
にすることができる。また、枠部材を扁平、かつ、四辺
形に形成したので、枠部材が軽量となり、強度を高くす
ることができる。
【0044】さらに、請求項3記載の発明にあっては、
扁平な枠部材の一側を少なくとも管状体にし、その上下
部に軸受を嵌合させたので、被介護者を旋回させる際、
枠部材を円滑に回動させることができる。
【0045】さらに、請求項4記載の発明にあっては、
支柱及び保持棒、また、保持棒同士の夫々を継手部材に
よって締結したので、介護用リフト装置を組み立てた
際、支柱及び保持棒の組み付け、また、保持棒同士の組
み付けの強度が向上し、支柱を堅固に保持することがで
きる。この結果、支柱及び保持棒を固定するボルト等の
固定部材が不要になる共に、床や壁に明けていたボルト
孔も不要となって、床や壁の穴明けによる傷をなくすこ
とができる。これによって、賃貸住宅の場合において
は、転居する際に行う穴塞ぎの作業がなくなり、コスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の形態を示す模式図である。
【図2】図1のものの枠部材の取り付けを示す一部断面
正面図である。
【図3】図1のものの支持ブラケットの取り付けを示す
一部断面正面図である。
【図4】図1に示す継手部材の平面図である。
【図5】図4に示すものの正面図である。
【図6】図5に示す継手部材の他の例の正面図である。
【図7】図1に示す枠部材を二つ繋げたところを示す模
式図である。
【図8】従来の介護用リフト装置の模式図である。
【図9】従来の他の介護用リフト装置のアーム部分の模
式図である。
【符号の説明】
2 室 3 支柱 4 ブラケット 6 アーム 7 駆動手段 8 帯体 9 ハンガ 10 コントローラ 21 介護用リフト装置 22 枠部材 22a 一側 22b 他側 26 支持ブラケット 28 保持棒 29 継手部材 36 枠部材 H 被介護者

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に立設した支柱の適宜位置にブラケ
    ットを設け、該ブラケットに扁平な枠部材の一側を水平
    方向に回動自在に取り付け、該枠部材の他側に設けた回
    動自在の支持ブラケットの上部に略上方に延びるアーム
    の基端部を上下動可能に装着し、該アームの略中間部と
    前記支持ブラケットの下部との間にアームを昇降させる
    ための駆動手段を介装し、前記アームの先端部に被介護
    者を下方より保持する帯体を懸架したハンガを吊下する
    と共に、前記駆動手段を制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする介護用リフト装置。
  2. 【請求項2】 前記扁平な枠部材を略四辺形に形成する
    と共に、該枠部材を複数個、水平方向に連結したことを
    特徴とする請求項1記載の介護用リフト装置。
  3. 【請求項3】 前記扁平な枠部材の一側は少なくとも管
    状体となっており、その上下端部に軸受が嵌合されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の介護用リフ
    ト装置。
  4. 【請求項4】 前記支柱及び支柱を支持する保持棒、ま
    た、該保持棒同士を継手部材によって締結したことを特
    徴とする請求項1記載の介護用リフト装置。
JP24583799A 1999-08-31 1999-08-31 介護用リフト装置 Expired - Fee Related JP4432155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24583799A JP4432155B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 介護用リフト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24583799A JP4432155B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 介護用リフト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001061907A true JP2001061907A (ja) 2001-03-13
JP4432155B2 JP4432155B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=17139598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24583799A Expired - Fee Related JP4432155B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 介護用リフト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432155B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025751A1 (en) * 2004-09-02 2006-03-09 Cunningplanz Limited A mobile support for a hoist
CN110960372A (zh) * 2020-01-08 2020-04-07 淄博科创医疗仪器有限公司 升降式卧床病人搬运机器人
CN114699269A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 郑州大学第二附属医院 一种医用普通外科治疗台

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109893779B (zh) * 2019-04-08 2020-06-26 山东大学 一种适用于放疗科的可移动床

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025751A1 (en) * 2004-09-02 2006-03-09 Cunningplanz Limited A mobile support for a hoist
CN110960372A (zh) * 2020-01-08 2020-04-07 淄博科创医疗仪器有限公司 升降式卧床病人搬运机器人
CN110960372B (zh) * 2020-01-08 2024-04-26 淄博科创医疗仪器有限公司 升降式卧床病人搬运机器人
CN114699269A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 郑州大学第二附属医院 一种医用普通外科治疗台
CN114699269B (zh) * 2022-03-24 2023-10-10 郑州大学第二附属医院 一种医用普通外科治疗台

Also Published As

Publication number Publication date
JP4432155B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5146638A (en) Bath
JP2001061907A (ja) 介護用リフト装置
US5287568A (en) Tilt lift bathing system
JP3022293B2 (ja) 介護用リフト
JPH11166306A (ja) 介助用ポール
JP2590767B2 (ja) 電動昇降式介護装置
JP4970801B2 (ja) 入浴用リフト装置
JPH0767481B2 (ja) ベッド装着型の電動介護リフト
JPH0670963A (ja) ベッドの障害者用手摺装置
KR101146183B1 (ko) 저상침대
JPH0646369Y2 (ja) 組立式床部昇降ベッド
JP2001314458A (ja) 支柱回転型走行介護リフト
JP3322970B2 (ja) 一般家庭用介護用リフト及び介護用リフトシステム
JP3020929B1 (ja) 電動介護リフトにおける緊急下げ機構
JPH0337618Y2 (ja)
JPH09580A (ja) 介護用リフト装置
JPH09313548A (ja) 介護用リフト装置
JP3188420B2 (ja) 介護用リフト及び介護用ベッド
JPH0623290Y2 (ja) リフト付き入浴装置
JP3188419B2 (ja) 介護用リフト
CA2167852A1 (en) Patient lift modification
JP2001029175A (ja) 電動低床式昇降ベッド
JP3215630B2 (ja) 介助入浴装置
JP2002301129A (ja) 入浴介護補助装置
JP3658022B2 (ja) 入浴装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees