JP2001061387A

JP2001061387A - 魚釣り用ウキ

Info

Publication number: JP2001061387A
Application number: JP26458399A
Authority: JP
Inventors: Taro Oshiro; 太郎大城
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-08-30
Filing date: 1999-09-17
Publication date: 2001-03-13

Abstract

(57)【要約】【課題】浮力や重さを粒状重りの数を増減することに
より増減調節することのできる魚釣り用ウキを提供す
る。粒状重りが底カバーの内部空間の中で動揺して当該
ウキの姿勢が不安定になるということが起こらないよう
にする。【解決手段】浮体１と、浮体１の下部に着脱される中
空の底カバー３と、弾力性を持つ充填体６とを有する。
浮体１と底カバー３とにミチ糸を挿通するための貫通孔
１７，３５を具備させる。底カバー３側の雌ねじ３１を
浮体１側の雄ねじ１６にねじ合わせ可能である。底カバ
ー３の内部空間に、ガン玉などの粒状重りを必要数だけ
収容することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り用ウキに関
する。

【０００２】

【従来の技術】ウキ釣りを行う場合に、釣り人は、水面
に対するウキの位置を、気象条件、風波や潮流の状態、
当り（感度）の良否、水深、ミチ糸の太細、狙う魚種、
といった様々な状況を勘案して最適に定めようとする。
ウキの位置を調節するための一般的な方法として、ウキ
自体の浮力を変えたり、仕掛けに付けるガン玉の数を増
減したりすることが多々行われている。また、ウキの重
さは、磯釣りなどでの仕掛けの投げやすさなどにも影響
を及ぼす。

【０００３】そこで、従来は、ウキの浮力や重さを変え
るときのために浮力や重さの異なる数種類のウキを予め
携行し、その中から必要に応じてウキを付け替えるよう
にしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浮力や
重さの異なる数種類のウキを予め携行するのは釣り道具
の荷物がかさむばかりか、必要に応じてウキを付け替え
るのは面倒で煩わしいという問題がある。また、仕掛け
に付けるガン玉の数を増減してウキの位置を調節する場
合、ガン玉の数を増やすことは比較的容易であるけれど
も、仕掛けに付いているガン玉を取り外すことがそれほ
ど容易でないため、特にガン玉の数を減らす場合に面倒
で煩わしい作業を行うことを余儀なくされる。

【０００５】本発明は以上の問題や事情に鑑みてなされ
たものであり、釣り人自身が必要に応じて浮力や重さを
容易に増減調節することのできる魚釣り用ウキを提供す
ることを目的とする。

【０００６】また、本発明は、釣り人自身が必要に応じ
て浮力や重さを容易に増減調節することのできる中通し
式の魚釣り用ウキを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る魚釣り用ウ
キは、浮体と、この浮体の下部に着脱されかつ内部空間
に粒状重りを収容可能な中空の底カバーと、浮体に装着
された底カバーの内部空間に装填されて底カバーの内部
空間に収容されている上記粒状重りを押し付ける弾力性
を持つ充填体とを有している。

【０００８】このような魚釣り用ウキにおいて、浮体の
下部に底カバーを装着すると共に、底カバーの内部空間
に適当数の粒状重りを入れて収容し、併せて弾力性を持
つ充填体を底カバーの内部空間に装填して粒状重りを押
し付けておくと、浮体の浮力と粒状重りの数に見合う重
さとのバランスによって当該ウキの水没深さが定まる。
また、充填体が粒状重りを押し付けているので、粒状重
りが底カバーの内部空間の中で動揺することがなくな
り、そのことが、当該ウキの姿勢を安定させることに役
立つ。このウキでは、粒状重りの数を増減することによ
って当該ウキの浮力や重さが増減されるので、釣り人自
身が、必要に応じ、得たい浮力や重さに見合う数の粒状
重りを底カバーの内部空間に出し入れして当該ウキの浮
力や重さを調節することが可能である。粒状重りには、
ガン玉を用いることが可能である。ガン玉は、従来より
魚釣り用仕掛けの重りとして汎用されている小粒の粒状
重りであり、糸を挟み込む割れ目を備えた球体でなる。
このようなガン玉は釣り人ならば誰でも予備のものを数
多く携行しているのが普通であり、また、一個の重さが
それほど重くないので、ウキの浮力や重さを調節するた
めの重りとして好適に用い得る。

【０００９】本発明では、上記浮体と上記底カバーとに
ミチ糸が挿通される貫通孔が備わっている。このような
ウキは中通し式ウキとして知られている。したがって、
本発明によれば、浮力や重さを調節することのできる中
通し式ウキを提供することが可能になる。

【００１０】本発明では、上記浮体に雄ねじが設けら
れ、この雄ねじにねじ合わせ可能な雌ねじが上記底カバ
ーに設けられ、これらの雄ねじと雌ねじとの組合せによ
って浮体と底カバーとが着脱されるようになっていても
よい。このものによると、底カバーの雌ねじを浮体の雄
ねじにねじ込むことによって底カバーが浮体に取り付け
られ、底カバーの雌ねじを浮体の雄ねじからねじ出すこ
とによって底カバーが浮体から取り外される。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る魚釣り用ウキ
Ａの外観を示した正面図、図２は同ウキＡの縦断側面図
である。図例のウキＡは正面視卵形に形成されているけ
れども、ウキＡの外観は卵形に限らず、球体であって
も、紡錘形であっても、棒状といったその他の形状であ
ってもよい。図１のように、このウキＡは、上側の浮体
１と浮体１の下部に装着された底カバー３とを備えてい
る。

【００１２】浮体１は木やプラスチックなどの浮力を持
った材料で製作されていて、ウキＡに必要な浮力を発揮
する。図２のように、浮体１はその下部に水平な下向き
平坦面１２を有している。また、浮体１には、その中央
にまっすぐな孔部１４が垂直に形成され、その孔部１４
に挿入された管材１５の下端部が孔部１４から下方へ突
出されている。そして、管材１５の孔部１４から突き出
ている部分には雄ねじ１６が形成されている。なお、管
材１５は孔部１４に抜け落ちないように結合されてい
る。この結合には、圧入や接着剤による接合などの適宜
手段を採用することが可能である。

【００１３】また、底カバー３は上部が開放した中空に
形成されていると共に、その底カバー３の下部中央から
上向きに雌ねじ３１を有するボス３２が突き出ている。
そして、ボス３２の周囲に、底カバー３の内部空間によ
って形成された重り収容室３３が確保されている。この
底カバー３は、ボス３２の雌ねじ３１を浮体１側の管材
１５の雄ねじ１６にねじ込むことによって浮体１に装着
される。また、上記雌ねじ３１を上記雄ねじ１６からね
じ出すことによって底カバー３が浮体１から取り外され
る。

【００１４】図２において５は粒状重りである。この粒
状重り５は必要数が底カバー３のボス３２の周囲の重り
収容室３３に収容される。粒状重り５には、図４に示し
たガン玉を好適に用い得る。ガン玉はミチ糸やハリスな
どの糸を挟み込む割れ目５１を備えた球体でなる。図２
において６は弾力性を備えた充填体である。図３のよう
に、図例の充填体６は裁頭円錐台の形状に形成された中
心孔６１を有する柔軟な弾力性を備えた合成樹脂発泡体
（たとえばスポンジ）でなる。この充填体６は、その中
心孔６１が管材１５の孔部１４から突出した部分に嵌め
込まれて、図２のように、浮体１の下向き平坦面１２と
浮体１に装着された底カバー３の内面とにより少し押し
潰された状態で底カバー３の内部空間に収容される。そ
のため、充填体６が底カバー３の重り収容室３３に収容
さている粒状重り５を押し付けてその粒状重り５の動揺
を防ぐ作用を発揮する。図例の充填体６は、スポンジな
どの単一の合成樹脂発泡体によって形成されているけれ
ども、この充填体６を複数個の合成樹脂発泡体によって
形成することも可能である。

【００１５】以上説明したウキＡでは、底カバー３を浮
体１から取り外すことによって粒状重り５の数を増減す
ることが可能である。このウキＡを使用したときの水没
深さは、浮体１の浮力と粒状重り５の数に見合う重さと
のバランスによって定まる。そのため、ウキＡを水中に
漂わせたり、ウキＡを水面に浮かべたりすることを粒状
重りの数によって選択することができる。しかも、この
ウキＡでは、充填体６が粒状重り５を動揺しないように
押し付けているので、波や風などの影響で水面に浮かん
だウキＡが揺れ動いても、粒状重り５が重り収容室３３
の中で動揺することはない。そのため、使用中のウキＡ
の姿勢は安定したものになる。

【００１６】図２のようにウキＡの浮体１には、管材１
５の通孔によって形成された貫通孔１７が備わってお
り、底カバー３にはボス３２によって形成された貫通孔
３５が備わっている。そのため、それらの貫通孔１７，
３５にミチ糸（図２において不図示）を挿通させること
によって、このウキＡを中通し式ウキとして用いること
が可能になる。

【００１７】図５には中通しウキとしての使用状態を説
明的に示してある。この使用状態では、浮体１側の貫通
孔１７と底カバー３側の貫通孔３５とにミチ糸７を通
し、そのミチ糸７に、ウキＡの動き代を規制するウキ止
め７１，７２を設けてある。図５において、７３はハリ
ス、７４は釣りバリ、Ｗは水面をそれぞれ示している。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、本発明の魚釣り用ウキ
は、浮力や重さを容易に増減調節することができるの
で、釣り人自身が、必要に応じ、得たい浮力や重さに見
合う数の粒状重りを底カバーの内部空間に出し入れして
当該ウキの浮力や重さを増減調節することが可能になる
という卓越した効果が奏される。また、釣り人自身が、
必要に応じ、得たい浮力や重さに見合う数の粒状重りを
底カバーの内部空間に入れて浮力や重さを容易に増減調
節することのできる中通し式の魚釣り用ウキを提供する
ことが可能になる。特に本発明によると、粒状重りが底
カバーの内部空間の中で動揺して当該ウキの姿勢が不安
定になるということが起こらない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る魚釣り用ウキの外観を示した正面
図である。

【図２】同ウキの縦断側面図である。

【図３】充填体の断面図である。

【図４】粒状重りとして使用可能なガン玉の斜視図であ
る。

【図５】ウキの使用状態説明図である。

【符号の説明】

１浮体３底カバー５粒状重り６充填体７ミチ糸１６雄ねじ１７，３５貫通孔３１雌ねじ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浮体と、この浮体の下部に着脱されかつ
内部空間に粒状重りを収容可能な中空の底カバーと、浮
体に装着された底カバーの内部空間に装填されて底カバ
ーの内部空間に収容されている上記粒状重りを押し付け
る弾力性を持つ充填体とを有し、上記浮体と上記底カバ
ーとにミチ糸が挿通される貫通孔が備わっていることを
特徴とする魚釣り用ウキ。
【請求項２】上記充填体が、柔軟な合成樹脂発泡体で
ある請求項１に記載した魚釣り用ウキ。
【請求項３】上記浮体に雄ねじが設けられ、この雄ね
じにねじ合わせ可能な雌ねじが上記底カバーに設けら
れ、これらの雄ねじと雌ねじとの組合せによって浮体と
底カバーとが着脱されるようになっている請求項１又は
請求項２に記載した魚釣り用ウキ。