JP2001060949A - 通信ネットワークシステム及びその動作状態監視方法 - Google Patents

通信ネットワークシステム及びその動作状態監視方法

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JP2001060949A
JP2001060949A JP11236066A JP23606699A JP2001060949A JP 2001060949 A JP2001060949 A JP 2001060949A JP 11236066 A JP11236066 A JP 11236066A JP 23606699 A JP23606699 A JP 23606699A JP 2001060949 A JP2001060949 A JP 2001060949A
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line control
control device
communication network
packet
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Takahiko Suzuki
貴彦 鈴木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用的なプロトコルの利便性を活かすことが
でき、通信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減
すること。 【解決手段】 通信ネットワークシステムは、複数の端
末と、複数の端末を接続して、双方向のデータ通信を行
うための通信ネットワークと、通信ネットワークを制御
するための回線制御装置と、その回線制御装置を管理し
監視するための管理監視装置とを備え、上述の管理監視
装置と回線制御装置とは、複数の端末間の通信プロトコ
ル、及び複数の各端末と回線制御装置との間の通信プロ
トコルと異なる独自プロトコルに基づいたデータ通信を
行うよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末が通信
ネットワークにより接続され、双方向のパケット通信を
行う通信ネットワークシステム及びその動作状態監視方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パケット通信などのデータ通信を
行う通信ネットワークシステムでは、TCPやIPなど
の汎用的なプロトコルを使用することにより、そのシス
テムに接続された各端末において多種多様なアプリケー
ションを容易に実行している。このような汎用的なプロ
トコルでは、通信の信頼性を維持するために、正常に受
信したパケットに対する受信確認用パケットを送ること
が一般的である。例えばTCPでは、送信側の端末が各
パケットにシーケンス番号を付与し、受信側の端末は数
パケット毎に次に受信を期待するパケットのシーケンス
番号を確認番号として持つ受信確認用パケットを返送す
るよう規定している。さらに、TCPでは、受信側の端
末は、受信確認用パケットであることを示すために、A
CKビットを1にして送信している。従来の通信ネット
ワークシステム、例えばTCP/IPを用いてイーサネ
ット上で通信を行うシステムの場合、その典型的な受信
確認用パケットは、イーサネットでのパケットの最小長
に一致するよう6バイトのパディングバイトを含めて、
14バイトのイーサネットヘッダ、20バイトのIPヘ
ッダ、20バイトのTCPヘッダ、及び4バイトのCR
Cフィールドの計64バイトで構成されていた。
【0003】さらに、従来の通信ネットワークシステム
では、その通信ネットワークの動作状況を管理し監視す
るために、2台の装置からなる一組の装置を通信ネット
ワークに接続していた。具体的には、従来の通信ネット
ワークシステムでは、その通信ネットワークでの双方向
のデータ通信の制御を行う回線制御装置と、当該回線制
御装置の動作状態を管理し監視する管理監視装置とを通
信ネットワークに接続していた。そして、従来の通信ネ
ットワークシステムでは、管理監視装置は動作状態を通
知することを要求する要求パケットを回線制御装置に送
信し、回線制御装置はその動作状態を調査して調査した
結果を示す情報を含んだ通知パケットを管理監視装置に
送信していた。これにより、従来の通信ネットワークシ
ステムでは、管理監視装置が回線制御装置での異常発生
の有無を監視して、回線制御装置の異常による通信ネッ
トワークの停止等の異常状態の発生を監視していた。
尚、管理監視装置及び回線制御装置は、通知パケット及
び要求パケットをそれぞれ受信する毎に、上述の受信確
認用パケットを返信していた。以上のように、従来の通
信ネットワークシステムでは、受信側の装置が受信確認
用パケットを送信側の装置に送信することにより、デー
タ通信の信頼性を維持していた。さらに、従来の通信ネ
ットワークシステムでは、回線制御装置と管理監視装置
とを別個に設けて、これらの装置の間で要求パケット及
び通知パケットのデータ通信を行うことにより、通信ネ
ットワークシステムの信頼性を向上していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の通
信ネットワークシステムでは、動作状態の監視を行うた
めのデータ通信を回線制御装置と管理監視装置との間で
行うことにより、通信ネットワークでのトラフィックに
無駄が生じるという問題点があった。詳細にいえば、従
来の通信ネットワークシステムでは、上述したように、
管理監視装置及び回線制御装置は、通知パケット及び要
求パケットをそれぞれ受信する毎に、受信確認用パケッ
トを返信していた。このため、従来の通信ネットワーク
システムでは、例えばTCP/IPを用いてイーサネッ
ト上で通信を行った場合、上述の動作状態の監視のため
のデータ通信を行う毎に、6バイトのパディングバイト
を含んだ受信確認用パケットを相互に1回ずつ伝送する
必要があった。したがって、従来の通信ネットワークシ
ステムでは、上記データ通信を行う毎に、12バイト分
のトラフィックを無駄にしていた。さらに、従来の通信
ネットワークシステムでは、要求パケット及び通知パケ
ットもまた通信ネットワークでのパケットの最小長に一
致するようにパディングバイトを含めて生成される場合
が多く、そのパディングバイト分のトラフィックも無駄
にしていた。
【0005】また、回線制御装置の異常によって生じた
通信ネットワークの停止時間を短縮するためには、上記
データ通信を頻繁に行うことが望ましく、管理監視装置
は短めの時間間隔、例えば10〜60秒の範囲の間の時
間間隔で要求パケットを回線制御装置に送信していた。
その結果、従来の通信ネットワークシステムでは、不要
なデータ(パディングバイト)を含んだ要求パケット、
通知パケット、及び受信確認用パケットの伝送を頻繁に
行って、通信ネットワークでのトラフィックの負荷が増
加した。さらに、汎用的なプロトコルを使用して、多種
多様なアプリケーションを実行可能とした従来の通信ネ
ットワークシステムでは、サーバに例示される情報蓄積
装置を回線制御装置を介して各端末に接続し、各端末は
情報蓄積装置に保持している情報を利用することが一般
的であった。このような従来の通信ネットワークシステ
ムでは、上述の動作状態の監視のためのデータ通信に起
因するトラフィックの負荷の増加だけでなく、通信ネッ
トワークシステムでのサービスの低下を生じた。つま
り、この従来の通信ネットワークシステムでは、上記ト
ラフィックの負荷の増加により、アプリケーションを実
行するためのデータ通信が阻害され、アプリケーション
の実行に時間を要することもあった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、汎用的なプロトコルの利
便性を活かすことができ、通信ネットワークでのトラフ
ィックの負荷を軽減することができる通信ネットワーク
システム及びその動作状態監視方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の通信ネットワー
クシステムは、複数の端末と、前記複数の端末を接続し
て、双方向のデータ通信を行うための通信ネットワーク
と、前記通信ネットワークを制御するための回線制御装
置と、前記回線制御装置を管理し監視するための管理監
視装置とを備え、前記管理監視装置と前記回線制御装置
とは、前記複数の端末間の通信プロトコル、及び前記複
数の各端末と前記回線制御装置との間の通信プロトコル
と異なる独自プロトコルに基づいたデータ通信を行うよ
う構成している。このように構成することにより、TC
P/IPなどの汎用的なプロトコルの利便性を活かすこ
とができ、通信ネットワークでのトラフィックの負荷を
軽減することができる。
【0008】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記管理監視装置が、一定時間間隔毎に、前
記独自プロトコルに基づいて、前記回線制御装置の動作
状態を調査し通知することを要求する動作状態取得要求
用パケットを生成して前記回線制御装置に送信し、かつ
前記回線制御装置が、前記動作状態取得要求用パケット
を受信したとき、その内部の動作状態を所定の手順で調
査して、その調査結果を示す情報を含んだ動作状態通知
用パケットを前記独自プロトコルに基づき生成して前記
管理監視装置に送信している。このように構成すること
により、TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの利便
性を活かすことができ、通信ネットワークでのトラフィ
ックの負荷を軽減することができる。
【0009】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記管理監視装置が、前記動作状態取得用要
求パケットを前記回線制御装置に送信してから、その動
作状態取得要求用パケットに応答した動作状態通知用パ
ケットを前記回線制御装置から受信するまでの経過時間
に基づいて、前記回線制御装置に異常が生じていないか
どうかについて判断している。このように構成すること
により、TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの利便
性を活かすことができ、通信ネットワークでのトラフィ
ックの負荷を軽減することができる。さらに、回線制御
装置が動作状態取得要求用パケットを受信できない異常
状態や動作状態通知用パケットを送信できない異常状態
を判断することができる。
【0010】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記回線制御装置の内部に異常状態が発生し
たとき、その回線制御装置は前記独自プロトコルに基づ
いて、前記異常状態の内容を示す情報を含んだ動作状態
通知用パケットを生成し前記管理監視装置に送信してい
る。このように構成することにより、TCP/IPなど
の汎用的なプロトコルの利便性を活かすことができ、通
信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減すること
ができる。さらに、回線制御装置での異常状態の発生を
早期に検出することができる。
【0011】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記回線制御装置が複数の構成要素を備え、
前記回線制御装置は、前記複数の各構成要素について正
常状態か異常状態かを検出し調査して、その調査結果を
示す情報を含んだ動作状態通知用パケットを前記独自プ
ロトコルに基づき生成して前記管理監視装置に送信して
いる。このように構成することにより、TCP/IPな
どの汎用的なプロトコルの利便性を活かすことができ、
通信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減するこ
とができる。
【0012】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記管理監視装置が受信した動作状態通知用
パケットから前記回線制御装置の動作状態を示す情報を
抽出して、その抽出した動作状態を示す情報を外部に通
知している。このように構成することにより、TCP/
IPなどの汎用的なプロトコルの利便性を活かすことが
でき、通信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減
することができる。さらに、回線制御装置での異常状態
を外部に通知して早期に解消することができる。
【0013】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記管理監視装置が、前記抽出した動作状態
を示す情報を表示するためのモニター部を備えている。
このように構成することにより、TCP/IPなどの汎
用的なプロトコルの利便性を活かすことができ、通信ネ
ットワークでのトラフィックの負荷を軽減することがで
きる。さらに、回線制御装置での異常状態を外部に表示
して早期に解消することができる。
【0014】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムは、前記管理監視装置が、グラフィカルユーザイ
ンタフェースを利用して、その表示画面での背景の色を
変更し前記回線制御装置の動作状態の度合いに応じて異
なる背景の色を表示するよう構成している。このように
構成することにより、TCP/IPなどの汎用的なプロ
トコルの利便性を活かすことができ、通信ネットワーク
でのトラフィックの負荷を軽減することができる。さら
に、回線制御装置での異常状態を外部に表示して早期に
解消することができる。
【0015】本発明の通信ネットワークシステムの動作
状態監視方法は、複数の端末を接続して、双方向のデー
タ通信を行うための通信ネットワークと、前記通信ネッ
トワークを制御するための回線制御装置と、前記回線制
御装置を管理し監視するための管理監視装置とを備えた
通信ネットワークシステムの動作状態監視方法であっ
て、前記管理監視装置と前記回線制御装置とは、前記複
数の端末間の通信プロトコル、及び前記複数の各端末と
前記回線制御装置との間の通信プロトコルと異なる独自
プロトコルに基づいて、前記回線制御装置の動作状態を
監視するためのデータ通信を行う。このように構成する
ことにより、TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの
利便性を活かすことができ、通信ネットワークでのトラ
フィックの負荷を軽減することができる。
【0016】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記データ通信におい
て、前記管理監視装置が、一定時間間隔毎に、前記独自
プロトコルに基づいて、前記回線制御装置の動作状態を
調査し通知することを要求する動作状態取得要求用パケ
ットを生成して前記回線制御装置に送信する動作状態取
得要求用パケット送信ステップ、及び前記回線制御装置
が前記動作状態取得要求用パケットを受信したとき、そ
の内部の動作状態を所定の手順で調査して、その調査結
果を示す情報を含んだ動作状態通知用パケットを前記独
自プロトコルに基づき生成する動作状態通知用パケット
生成ステップ、及び前記動作状態通知用パケット生成ス
テップで生成した動作状態通知用パケットを前記回線制
御装置から前記管理監視装置に送信する動作状態通知用
パケット送信ステップを備えている。このように構成す
ることにより、TCP/IPなどの汎用的なプロトコル
の利便性を活かすことができ、通信ネットワークでのト
ラフィックの負荷を軽減することができる。
【0017】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記管理監視装置が、前
記動作状態取得用要求パケット送信ステップのあと、そ
の動作状態取得要求用パケットに応答した動作状態通知
用パケットを前記回線制御装置から受信するまでの経過
時間に基づいて、前記回線制御装置に異常が生じていな
いかどうかについて判断する判断ステップを備えてい
る。このように構成することにより、TCP/IPなど
の汎用的なプロトコルの利便性を活かすことができ、通
信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減すること
ができる。さらに、回線制御装置が動作状態取得要求用
パケットを受信できない異常状態や動作状態通知用パケ
ットを送信できない異常状態を判断することができる。
【0018】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記回線制御装置の内部
に異常状態が発生したとき、その回線制御装置は前記独
自プロトコルに基づいて、前記異常状態の内容を示す情
報を含んだ動作状態通知用パケットを生成し前記管理監
視装置に送信する送信ステップを備えている。このよう
に構成することにより、TCP/IPなどの汎用的なプ
ロトコルの利便性を活かすことができ、通信ネットワー
クでのトラフィックの負荷を軽減することができる。さ
らに、回線制御装置での異常状態の発生を早期に検出す
ることができる。
【0019】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記動作状態通知用パケ
ット生成ステップが、前記回線制御装置がその複数の各
構成要素について正常状態か異常状態かを検出する検出
ステップ、及び前記検出ステップで検出した結果を示す
情報を含んだ動作状態通知用パケットを生成する生成ス
テップを備えている。このように構成することにより、
TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの利便性を活か
すことができ、通信ネットワークでのトラフィックの負
荷を軽減することができる。
【0020】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記管理監視装置が、前
記動作状態通知用パケット送信ステップで送信された動
作状態通知用パケットを受信し、受信した動作状態通知
用パケットから前記回線制御装置の動作状態を示す情報
を抽出する抽出ステップ、及び前記抽出ステップで抽出
した動作状態を示す情報を外部に通知する通知ステップ
を備えている。このように構成することにより、TCP
/IPなどの汎用的なプロトコルの利便性を活かすこと
ができ、通信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽
減することができる。さらに、回線制御装置での異常状
態を外部に通知して早期に解消することができる。
【0021】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記通知ステップが、前
記抽出ステップで抽出した動作状態を示す情報を表示す
る表示ステップを備えている。このように構成すること
により、TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの利便
性を活かすことができ、通信ネットワークでのトラフィ
ックの負荷を軽減することができる。さらに、回線制御
装置での異常状態を外部に表示して早期に解消すること
ができる。
【0022】別の観点による発明の通信ネットワークシ
ステムの動作状態監視方法は、前記管理監視装置が、グ
ラフィカルユーザインタフェースを利用して、その表示
画面での背景の色を変更し前記回線制御装置の動作状態
の度合いに応じて異なる背景の色を表示する状態表示ス
テップを備えている。このように構成することにより、
TCP/IPなどの汎用的なプロトコルの利便性を活か
すことができ、通信ネットワークでのトラフィックの負
荷を軽減することができる。さらに、回線制御装置での
異常状態を外部に表示して早期に解消することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の通信ネットワーク
システム及びその動作状態監視方法を示す好ましい実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】《実施例1》 [通信ネットワークシステムの構成]図1は、本発明の
実施例1である通信ネットワークシステムの構成を示す
ブロック図である。図1に示すように、本実施例1の通
信ネットワークシステムは、局内LAN16により接続
されたサーバ10、管理監視装置11、及び回線制御装
置12と、前記回線制御装置12に同軸ケーブル網13
を介して接続されたモデム14と、前記モデム14に宅
内LAN17を介して接続された端末15とを具備して
いる。尚、図の簡略化のために、図1には、モデム14
及び端末15を1台しか示していないが、同軸ケーブル
網13には複数のモデム14が接続されており、各モデ
ム14には1台以上の端末15が接続されている。すな
わち、このシステムには複数の端末15が接続されてい
る。この通信ネットワークシステムの具体的な例には、
サーバ10がWWWサーバであり、サーバ10上のホー
ムページ内の画像データを端末15で閲覧できるシステ
ムがある。また、通信ネットワークは、同軸ケーブル網
13、局内LAN16、及び宅内LAN17により構成
されている。ここでいう局内LAN16とは、例えば放
送局内に設けられたデータ通信用のローカルエリアネッ
トワークであり、宅内LAN17とは、例えば使用者の
住宅内に設けられたデータ通信用のローカルエリアネッ
トワークである。これらの局内LAN16及び宅内LA
N17は、例えば10BASE−T線を用いたイーサネ
ットにより構成されている。
【0025】サーバ10には、映像情報や音声情報を含
んだ各種情報が蓄積されている。管理監視装置11は、
回線制御装置12の動作状態を管理し監視するためのも
のであり、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成
されている。管理監視装置11は、所定の時間間隔、例
えば10〜60秒の間の時間間隔で、動作状態を調査し
通知することを要求する動作状態取得要求用パケットを
局内LAN16を介して回線制御装置12に送信する。
管理監視装置11は、回線制御装置12から送信されて
きた動作状態通知用パケットに基づいて、その回線制御
装置12の内部の動作状態を外部に通知する。回線制御
装置12は、通信ネットワークの同軸ケーブル網13及
び局内LAN16での双方向のデータ通信の制御を行う
ためのものであり、デジタル信号の変調及び復調や誤り
検出などのデータ通信を円滑に実行するために必要な動
作を行う。回線制御装置12は、上記動作状態取得要求
用パケットを受信したとき、内部の動作状態を所定の手
順で調査し、その調査結果を示す情報を含んだ動作状態
通知用パケットを管理監視装置11に送信する。モデム
14は、接続された宅内LAN16での双方向のデータ
通信の制御を行うためのものであり、デジタル信号の変
調及び復調や誤り検出などのデータ通信を円滑に実行す
るために必要な動作を行う。各端末15は、例えばパー
ソナルコンピュータにより構成されたものであり、通信
ネットワークを介してサーバ10及び他の端末15との
間で双方向のデータ通信を行う。
【0026】本実施例1の通信ネットワークシステムで
は、管理監視装置11と回線制御装置12とが、他の装
置間のデータ通信での通信プロトコルと異なる本システ
ム独自の通信プロトコル(以下、”独自プロトコル”と
いう)に基づいて、動作状態の監視のためのデータ通信
を行うよう構成している。具体的にいえば、管理監視装
置11と回線制御装置12との間の通信プロトコルはU
DP/IP上で実現される独自プロトコルを用い、管理
監視装置11と回線制御装置12との間以外の装置間の
通信プロトコルはイーサネット上での汎用的なTCP/
IPを用いている。これにより、本実施例1の通信ネッ
トワークシステムでは、後に詳述するように、TCP/
IPの利便性を活かすことができ、通信ネットワークで
のトラフィックの負荷を軽減することができる。
【0027】以下の説明では、管理監視装置11と回線
制御装置12との間での動作状態の監視のためのデータ
通信について説明する。まず、図2を用いて、上述の独
自プロトコルに基づいて生成されるパケットのフォーマ
ットの一例について説明する。図2は、図1に示した管
理監視装置と回線制御装置との間で用いる独自プロトコ
ルでのパケットのフォーマットの具体例を示す説明図で
ある。図2に示すように、パケットは、タイプ、長さ、
シーケンス番号、フラグメントフラグ、フラグメント番
号、データ、及びチェックサムの領域(フィールド)を
有し、例えば32ビットのデータ幅で生成される。タイ
プフィールドには、生成されたパケットが動作状態取得
要求用パケット、動作状態通知用パケット、またはそれ
以外のパケットであることを示すタイプ値が格納され
る。動作状態取得要求用パケット及び動作状態通知用パ
ケットのタイプ値として、それぞれ固有の識別子が予め
設定されている。長さフィールドには、図2に示したパ
ケットのバイト長が格納される。シーケンス番号フィー
ルドには、生成されたパケットに付与されたシーケンス
番号の値が格納される。尚、シーケンス番号は、管理監
視装置11及び回線制御装置12の各装置において、パ
ケットが生成される毎に付与される一連の番号である。
【0028】フラグメントフラグフィールドには、生成
されたパケットが一つのシーケンスにおいて、最後のパ
ケットであるかどうかを示す値が格納される。一つのシ
ーケンスの最後のパケット及び最後でないパケットのフ
ラグメントフラグとして、それぞれ固有の識別子が予め
設定されている。フラグメント番号フィールドには、フ
ラグメントに関連する順序を示す番号が格納される。デ
ータフィールドには、管理監視装置11から回線制御装
置12へ送信するデータ、または回線制御装置12から
管理監視装置11へ送信するデータが格納される。具体
的には、動作状態取得要求用パケットでは、回線制御装
置12に対する内部の調査要求を示すデータが、データ
フィールドに格納される。一方、動作状態通知用パケッ
トでは、管理監視装置11に通知する内容を示すデー
タ、すなわち正常状態または異常状態を示した調査結果
を示すデータが、データフィールドに格納される。尚、
動作状態通知用パケットにおいて、上述の調査結果を示
すデータは例えば回線制御装置12の構成要素毎に生成
され、異常状態を示すデータでは具体的な異常の内容を
示すデータを含んでいる。本実施例の独自プロトコルで
は、データフィールドの長さを制限せずに送信するデー
タに応じて変更可能なものとしている。チェックサムフ
ィールドには、図2のチェックサムの範囲で示したデー
タのチェックサムの値が格納される。
【0029】[管理監視装置及び回線制御装置の構成]
図3は、図1に示した管理監視装置及び回線制御装置の
詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すよう
に、管理監視装置11は、イーサネット送受信部21、
バッファ22、制御部23、メモリ24、及びモニター
部25を備えている。イーサネット送受信部21は、デ
ータ通信に要する既知の変調器及び復調器を含んで構成
され、局内LAN16との間でパケットの送受信を行
う。バッファ22は、イーサネット送受信部21から入
力したパケットを一時的に格納する。メモリ24は、制
御部23により生成されたパケットを記憶する。バッフ
ァ22及びメモリ24は、RAMあるいは類似の書き換
え可能な記憶部材により構成されている。モニター部2
5は、制御部23からの指示に基づいて、メモリ24に
記憶されているパケットのデータを表示する。これによ
り、回線制御装置12の動作状態が外部に通知される。
【0030】制御部23は、当該管理監視装置11全体
の動作を制御するものであり、図2に示したフォーマッ
トをもつ独自プロトコルに基づいたパケットを生成す
る。制御部23は、上述の動作状態取得要求用パケット
を生成して、回線制御装置12に送信するよう所定の時
間間隔毎にイーサネット送受信部21に指示する。制御
部23は、回線制御装置12から入力したパケットが動
作状態通知用パケットであるかどうかについて判断す
る。動作状態通知用パケットである場合、制御部23は
そのデータフィールド内のデータ(内容)を表示するよ
うにモニター部25に指示する。制御部23は、送信し
た動作状態取得要求用パケットに対する動作状態通知用
パケットの受信時間を管理して、回線制御装置12に異
常が生じていないかどうかについて判断する。つまり、
制御部23は動作状態取得用要求パケットを送信したあ
と動作状態通知用パケットが規定時間内に受信すること
ができなかった場合、制御部23は回線制御装置12に
異常が発生していると判断して、モニター部25に表示
するように指示する。尚、上述の説明以外に、例えばグ
ラフィカルユーザインタフェース(GUI;Graphical
User Interface)を利用して、モニター部25の表示画
面での背景の色を変更し回線制御装置12の動作状態、
特に異常状態の度合いに応じて異なる背景の色を表示す
るよう構成してもよい。さらに、異常状態のとき、ビー
プ音などの音声を発するように構成してもよい。
【0031】回線制御装置12は、イーサネット送受信
部31、バッファ32、制御部33、メモリ34、及び
ケーブル送受信部35を備えている。イーサネット送受
信部31は、データ通信に要する既知の変調器及び復調
器を含んで構成され、局内LAN16との間でパケット
の送受信を行う。同様に、ケーブル送受信部35は、デ
ータ通信に要する既知の変調器及び復調器を含んで構成
され、同軸ケーブル網13との間でパケットの送受信を
行う。バッファ32は、イーサネット送受信部31から
入力したパケットを一時的に格納する。メモリ34は、
制御部33により生成されたパケットを記憶する。バッ
ファ32及びメモリ34は、RAMあるいは類似の書き
換え可能な記憶部材により構成されている。制御部33
は、当該回線制御装置12全体の動作を制御するもので
あり、図2に示したフォーマットをもつ独自プロトコル
に基づいたパケットを生成する。管理監視装置11から
動作状態取得要求用パケットを受信したとき、制御部3
3は当該回線制御装置12の内部の動作状態について所
定の手順で調査を行う。具体的には、制御部33は、図
に示したイーサネット送受信部31等の各構成要素に対
して、例えば試験動作を実施させるための信号を出力し
て、各構成要素について正常状態か異常状態かを検出し
調査する。制御部33は、その調査結果を示す情報を含
んだ動作状態通知用パケットを生成して、管理監視装置
11に送信するようイーサネット送受信部31に指示す
る。
【0032】[管理監視装置及び回線制御装置の動作]
以下、本実施例1の通信ネットワークシステムでの管理
監視装置11及び回線制御装置12の動作について、図
3と図4とを参照して具体的に説明する。図4は、図1
に示した管理監視装置及び回線制御装置の動作を示すフ
ローチャートである。図3及び図4において、まず管理
監視装置11では、その制御部23が所定の時間間隔で
動作状態取得要求用パケットを生成し(ステップS
1)、メモリ24に出力する。メモリ24は、制御部2
3から入力した動作状態取得要求用パケットを格納する
(ステップS2)。制御部23は、局内LAN16への
動作状態取得要求用パケットの送信の指示と、その動作
状態取得要求用パケットのメモリ24でのアドレスとを
イーサネット送受信部21に通知する。イーサネット送
受信部21は、この通知を制御部23から受けるとメモ
リ24に格納された動作状態取得要求用パケットを局内
LAN16に送信する(ステップS3)。
【0033】続いて、回線制御装置12では、そのイー
サネット送受信部31が局内LAN16からパケットを
受信したとき、その受信したパケットをバッファ32に
出力する(ステップS4)。バッファ32は、イーサネ
ット送受信部31から入力したパケットを格納する(ス
テップS5)。イーサネット送受信部31は、局内LA
N16からパケットを受信した旨と、受信したパケット
のバッファ32でのアドレスとを制御部33に通知す
る。制御部33は、バッファ32に格納されたパケット
のタイプフィールドのタイプ値に基づいて、そのパケッ
トが動作状態取得要求用パケットであるかどうかについ
て判定する(ステップS6)。ステップS6において、
バッファ32に格納されたパケットが動作状態取得要求
用パケットであると判定された場合、制御部33は当該
回線制御装置12の内部の動作状態を所定の手順で調査
する。詳細には、制御部33は、制御部33自体も含ん
だ回線制御装置12の各構成要素について、正常状態か
異常状態かを検出して調査する。そして、制御部33
は、その調査結果を示す情報を含んだ動作状態通知用パ
ケットを生成して、メモリ34に出力する(ステップS
7)。メモリ34は、制御部33から入力した動作状態
通知用パケットを格納する(ステップS8)。制御部3
3は、局内LAN16への動作状態通知用パケットの送
信の指示と、その動作状態通知用パケットのメモリ34
でのアドレスとをイーサネット送受信部31に通知す
る。イーサネット送受信部31は、この通知を制御部3
3から受けるとメモリ34に格納された動作状態通知用
パケットを局内LAN16に送信する(ステップS
9)。
【0034】次に、管理監視装置11では、そのイーサ
ネット送受信部21が局内LAN16からパケットを受
信したとき、その受信したパケットをバッファ22に出
力する(ステップS10)。バッファ22は、イーサネ
ット送受信部21から入力したパケットを格納する(ス
テップS11)。イーサネット送受信部21は、パケッ
トを受信した旨と、受信したパケットのバッファ22で
のアドレスとを制御部23に通知する。制御部23は、
バッファ22に格納されたパケットのタイプフィールド
のタイプ値に基づいて、そのパケットが動作状態通知用
パケットであるかどうかについて判定する(ステップS
12)。ステップS12において、バッファ22に格納
されたパケットが動作状態通知用パケットであると判定
された場合、制御部23はその動作状態通知用パケット
のデータフィールドの値に基づいて、異常状態を示す情
報が含まれているかどうかについて判定する(ステップ
S13)。つまり、制御部23は、データフィールドに
含まれた動作状態を示す情報を抽出して、回線制御装置
12に異常が生じているかどうかについて判定する。
【0035】ステップS13において、異常状態を示す
情報がバッファ22に格納された動作状態通知用パケッ
トのデータフィールドに含まれていないと判定した場
合、制御部23は回線制御装置12が正常状態であると
判断して、その正常状態を示す情報を外部に通知するよ
うモニター部25に指示する。モニター部25は、この
指示を制御部23から受けると、回線制御装置12が正
常状態であることを示す情報を表示する(ステップS1
4)。一方、ステップS13において、異常状態を示す
情報がバッファ22に格納された動作状態通知用パケッ
トのデータフィールドに含まれていると判定した場合、
制御部23は回線制御装置12が異常状態であると判断
して、その異常状態を示す情報を外部に通知するようモ
ニター部25に指示する。モニター部25は、この指示
を制御部23から受けると、回線制御装置12が異常状
態であることを示す情報を表示する(ステップS1
5)。
【0036】上記ステップS12において、バッファ2
2に格納されたパケットが動作状態用パケットでないと
判定した場合、制御部23は上述のステップS3で示し
た動作状態取得用パケットを回線制御装置12に送信し
た時点から現時点までの経過時間が規定時間を超えてい
るかどうかについて調べる(ステップS16)。上述の
経過時間が規定時間を超えていた場合、制御部23は回
線制御装置が異常状態であると判断して、その異常状態
を示す情報を外部に通知するようモニター部25に指示
する。以下、ステップS15に示した動作が行われ、回
線制御装置12での異常状態が外部に通知される。一
方、ステップS16において、経過時間が規定時間を超
えていない場合、管理監視装置11はステップS10に
戻って待機状態となる。このように、制御部23が動作
状態取得要求用パケットに応答した動作状態通知用パケ
ットの受信時間を管理することにより、本実施例1の通
信ネットワークシステムでは、回線制御装置12が動作
状態取得要求用パケットを受信できない異常状態や動作
状態通知用パケットを生成し送信することができない異
常状態を管理監視装置11が検出することができる。具
体的には、回線制御装置12において、例えばそのイー
サネット送受信部31がパケットの送受信を行えない異
常状態や制御部33が動作状態通知用パケットを生成で
きない異常状態等が生じたときでも、管理監視装置11
は上述の経過時間が規定時間を超えたことによって回線
制御装置12に異常状態が生じたと判断することができ
る。
【0037】以上のように、本実施例1の通信ネットワ
ークシステム及びその動作状態監視方法では、管理監視
装置11と回線制御装置12とが他の装置間のデータ通
信での通信プロトコルと異なる独自プロトコルに基づい
て、動作状態の監視のためのデータ通信を行うよう構成
している。具体的にいえば、管理監視装置11と回線制
御装置12との間の通信プロトコルはUDP/IP上で
実現される独自プロトコルを用い、管理監視装置11と
回線制御装置12との間以外の装置間の通信プロトコル
はイーサネット上での汎用的なTCP/IPを用いてい
る。これにより、本実施例1の通信ネットワークシステ
ム及びその動作状態監視方法では、管理監視装置11と
回線制御装置12とがパディングバイトを含めることな
く、必要な情報だけを含んだ動作状態取得要求用パケッ
ト及び動作状態通知用パケットをそれぞれ生成し送信す
ることができる。さらに、本実施例1の通信ネットワー
クシステム及びその動作状態監視方法では、上述の動作
状態の監視のためのデータ通信において、TCPに規定
された受信確認用パケットの伝送を省略している。その
結果、本実施例1の通信ネットワークシステム及びその
動作状態監視方法では、汎用的なTCP/IPの利便性
を活かすことができ、通信ネットワーク(局内LAN1
6)でのトラフィックの負荷を軽減することができる。
さらに、本実施例1の通信ネットワークシステム及びそ
の動作状態監視方法では、局内LAN16でのトラフィ
ックの負荷を軽減することができるので、その局内LA
N16を使用したサーバ10と端末15との間のデータ
通信の阻害を抑えて、当該通信ネットワークシステムで
のサービスの低下を防ぐことができる。
【0038】《実施例2》 [管理監視装置及び回線制御装置の構成]図5は、本発
明の実施例2である通信ネットワークシステムでの管理
監視装置及び回線制御装置の詳細な構成を示すブロック
図である。この実施例では、通信ネットワークシステム
の構成において、回線制御装置内に異常状態が生じたと
き、回線制御装置は動作状態取得要求用パケットの受信
の有無に関わらず、その異常状態の内容を示す情報を含
んだ動作状態通知用パケットを生成し管理監視装置に送
信するよう構成した。それ以外の各部は、実施例1のも
のと同様であるのでそれらの重複した説明は省略する。
図5に示すように、本実施例2の通信ネットワークシス
テムでは、回線制御装置12aの内部に異常状態が生じ
たとき、その制御部33aはその異常状態の内容を示す
情報を含んだ動作状態通知用パケットを直ちに生成す
る。制御部33aは、生成した動作状態通知用パケット
をイーサネット送受信部31a及び局内LAN16を介
して管理監視装置11に送信する。これにより、本実施
例2の通信ネットワークシステムでは、実施例1のもの
に比べて回線制御装置12aでの異常状態の発生を早期
に検知することができ、その異常状態を迅速に解消する
ことができる。
【0039】[管理監視装置及び回線制御装置の動作]
以下、本実施例2の通信ネットワークシステムでの管理
監視装置11及び回線制御装置12aの動作について、
図5と図6とを参照して具体的に説明する。図6は、図
5に示した管理監視装置及び回線制御装置の動作を示す
フローチャートである。図5及び図6において、回線制
御装置12aの制御部33aが当該装置の内部で生じた
異常状態を検出すると(ステップS17)、制御部33
aはその検出した異常状態の内容をデータフィールドに
書き込み、動作状態通知用パケットを直ちに生成する
(ステップS18)。制御部33aは、生成した動作状
態通知用パケットをメモリ34aに出力する。メモリ3
4aは、制御部33aから入力した動作状態通知用パケ
ットを格納する(ステップS19)。制御部33aは、
局内LAN16への動作状態通知用パケットの送信の指
示と、その動作状態通知用パケットのメモリ34でのア
ドレスとをイーサネット送受信部31aに通知する。イ
ーサネット送受信部31aは、この通知を制御部33a
から受けるとメモリ34aに格納された動作状態通知用
パケットを局内LAN16に送信する(ステップS2
0)。
【0040】次に、管理監視装置11では、そのイーサ
ネット送受信部21が局内LAN16からパケットを受
信したとき、その受信したパケットをバッファ22に出
力する(ステップS21)。バッファ22は、イーサネ
ット送受信部21から入力したパケットを格納する(ス
テップS22)。イーサネット送受信部21は、パケッ
トを受信した旨と、受信したパケットのバッファ22で
のアドレスとを制御部23に通知する。制御部23は、
バッファ22に格納されたパケットのタイプフィールド
のタイプ値に基づいて、そのパケットが動作状態通知用
パケットであるかどうかについて判定する(ステップS
23)。ステップS23において、バッファ22に格納
されたパケットが動作状態通知用パケットであると判定
された場合、制御部23はその動作状態通知用パケット
のデータフィールドの値を抽出して、異常状態を示す情
報が含まれているかどうかについて判定する(ステップ
S24)。
【0041】ステップS24において、異常状態を示す
情報がバッファ22に格納された動作状態通知用パケッ
トのデータフィールドに含まれていないと判定した場
合、制御部23は回線制御装置12aが正常状態である
と判断して、その動作を終了する。一方、ステップS2
4において、異常状態を示す情報がバッファ22に格納
された動作状態通知用パケットのデータフィールドに含
まれていると判定した場合、制御部23は回線制御装置
12aが異常状態であると判断して、その異常状態を示
す情報を外部に通知するようモニター部25に指示す
る。モニター部25は、この指示を制御部23から受け
ると、回線制御装置12aが異常状態であることを示す
情報を表示する(ステップS25)。
【0042】以上のように、本実施例2の通信ネットワ
ークシステム及びその動作状態監視方法では、回線制御
装置12aの内部に異常状態が生じたとき、回線制御装
置12aの制御部33aは動作状態取得要求用パケット
の受信の有無に関わらず、その異常状態の内容を示す情
報を含んだ動作状態通知用パケットを直ちに生成して管
理監視装置11に送信している。これにより、本実施例
2の通信ネットワークシステムの動作状態監視機構及び
その動作状態監視方法では、実施例1での効果に加え
て、管理監視装置11は実施例1に比べて回線制御装置
12aでの異常状態の発生を早期に検知することがで
き、その異常状態を迅速に解消することができる。尚、
上述の各実施例の説明では、管理監視装置と回線制御装
置とを放送局内の局内LANに接続した場合について説
明したが、実施例はこれに限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の通信ネットワー
クシステム及びその動作状態監視方法では、管理監視装
置と回線制御装置とが他の装置間のデータ通信での通信
プロトコルと異なる独自プロトコルに基づいて、データ
通信を行うよう構成している。具体的にいえば、管理監
視装置と回線制御装置との間の通信プロトコルはUDP
/IP上で実現される独自プロトコルを用い、管理監視
装置と回線制御装置との間以外の装置間の通信プロトコ
ルはイーサネット上での汎用的なTCP/IPを用いて
いる。これにより、本発明の通信ネットワークシステム
及びその動作状態監視方法では、TCPに規定された受
信確認用パケットの伝送を省略して、さらに必要な情報
だけを含んだパケットによって動作状態の監視のための
データ通信を行うことができる。その結果、本発明の通
信ネットワークシステム及びその動作状態監視方法で
は、汎用的なTCP/IPの利便性を活かすことがで
き、通信ネットワークでのトラフィックの負荷を軽減す
ることができる。さらに、本発明の通信ネットワークシ
ステム及びその動作状態監視方法では、通信ネットワー
クでのトラフィックの負荷を軽減することができるの
で、その通信ネットワークを使用した他の装置間、例え
ばサーバと端末との間のデータ通信の阻害を抑制するこ
とができ、当該通信ネットワークシステムでのサービス
の低下を防ぐことができる。
【0044】また、別の観点による発明の通信ネットワ
ークシステム及びその動作状態監視方法では、管理監視
装置及び回線制御装置は、上述の独自プロトコルに基づ
いて、必要な情報だけを含んだ動作状態取得要求用パケ
ット及び動作状態通知用パケットをそれぞれ生成し送信
している。これにより、この発明の通信ネットワークシ
ステム及びその動作状態監視方法では、汎用的なTCP
/IPの利便性を活かすことができ、通信ネットワーク
でのトラフィックの負荷を軽減することができる。ま
た、別の観点による発明の通信ネットワークシステム及
びその動作状態監視方法では、回線制御装置の内部に異
常状態が生じたとき、回線制御装置は動作状態取得要求
用パケットの受信の有無に関わらず、その異常状態の内
容を示す情報を含んだ動作状態通知用パケットを直ちに
生成して管理監視装置に送信している。これにより、こ
の発明の通信ネットワークシステム及びその動作状態監
視方法では、上述の発明での効果に加えて、管理監視装
置は回線制御装置での異常状態の発生を早期に検知する
ことができ、その異常状態を迅速に解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である通信ネットワークシス
テムの構成を示すブロック図
【図2】図1に示した管理監視装置と回線制御装置との
間で用いる独自プロトコルでのパケットのフォーマット
の具体例を示す説明図である。
【図3】図1に示した管理監視装置及び回線制御装置の
詳細な構成を示すブロック図
【図4】図1に示した管理監視装置及び回線制御装置の
動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例2である通信ネットワークシス
テムでの管理監視装置及び回線制御装置の詳細な構成を
示すブロック図
【図6】図5に示した管理監視装置及び回線制御装置の
動作を示すフローチャート
【符号の説明】
11 管理監視装置 12,12a 回線制御装置 13 同軸ケーブル網 14 モデム 15 端末 16 局内LAN 17 宅内LAN 21 イーサネット送受信部 22 バッファ 23 制御部 24 メモリ 25 モニター部 31,31a インターネット送受信部 32,32a バッファ 33,33a 制御部 34,34a メモリ 35,35a ケーブル送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/14 Fターム(参考) 5K030 GA13 GA14 HA08 HB06 HB18 HB28 HD06 JA07 JA10 MA03 MB06 5K033 AA03 BA08 BA11 CB01 CC01 DA01 DA05 DA13 DB16 DB20 EA03 EA04 EA07 5K034 AA07 AA14 BB01 CC01 DD02 EE09 FF02 FF13 HH63 HH65 NN01 NN11 QQ04 TT01 TT02 5K035 AA02 AA03 BB02 CC03 DD01 EE01 GG13 HH01 JJ01 MM02 MM05 9A001 BB03 BB04 CC06 DD10 JJ18 KK56 LL05 LL09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末と、 前記複数の端末を接続して、双方向のデータ通信を行う
    ための通信ネットワークと、 前記通信ネットワークを制御するための回線制御装置
    と、 前記回線制御装置を管理し監視するための管理監視装置
    とを備え、 前記管理監視装置と前記回線制御装置とは、前記複数の
    端末間の通信プロトコル、及び前記複数の各端末と前記
    回線制御装置との間の通信プロトコルと異なる独自プロ
    トコルに基づいたデータ通信を行うよう構成した、 ことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記管理監視装置が、一定時間間隔毎
    に、前記独自プロトコルに基づいて、前記回線制御装置
    の動作状態を調査し通知することを要求する動作状態取
    得要求用パケットを生成して前記回線制御装置に送信
    し、かつ前記回線制御装置が、前記動作状態取得要求用
    パケットを受信したとき、その内部の動作状態を所定の
    手順で調査して、その調査結果を示す情報を含んだ動作
    状態通知用パケットを前記独自プロトコルに基づき生成
    して前記管理監視装置に送信するよう構成した、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記管理監視装置が、前記動作状態取得
    用要求パケットを前記回線制御装置に送信してから、そ
    の動作状態取得要求用パケットに応答した動作状態通知
    用パケットを前記回線制御装置から受信するまでの経過
    時間に基づいて、前記回線制御装置に異常が生じていな
    いかどうかについて判断するよう構成した、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信ネット
    ワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記回線制御装置の内部に異常状態が発
    生したとき、その回線制御装置は前記独自プロトコルに
    基づいて、前記異常状態の内容を示す情報を含んだ動作
    状態通知用パケットを生成し前記管理監視装置に送信す
    るよう構成した、 ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信
    ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記回線制御装置が複数の構成要素を備
    え、前記回線制御装置は、前記複数の各構成要素につい
    て正常状態か異常状態かを検出し調査して、その調査結
    果を示す情報を含んだ動作状態通知用パケットを前記独
    自プロトコルに基づき生成して前記管理監視装置に送信
    するよう構成した、 ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信
    ネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 前記管理監視装置が受信した動作状態通
    知用パケットから前記回線制御装置の動作状態を示す情
    報を抽出して、その抽出した動作状態を示す情報を外部
    に通知するよう構成した、 ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の通信
    ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記管理監視装置が、前記抽出した動作
    状態を示す情報を表示するためのモニター部を備えたこ
    とを特徴とする請求項6に記載の通信ネットワークシス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記管理監視装置が、グラフィカルユー
    ザインタフェースを利用して、その表示画面での背景の
    色を変更し前記回線制御装置の動作状態の度合いに応じ
    て異なる背景の色を表示するよう構成した、 ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の通信
    ネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 複数の端末を接続して、双方向のデータ
    通信を行うための通信ネットワークと、前記通信ネット
    ワークを制御するための回線制御装置と、前記回線制御
    装置を管理し監視するための管理監視装置とを備えた通
    信ネットワークシステムの動作状態監視方法であって、 前記管理監視装置と前記回線制御装置とは、前記複数の
    端末間の通信プロトコル、及び前記複数の各端末と前記
    回線制御装置との間の通信プロトコルと異なる独自プロ
    トコルに基づいて、前記回線制御装置の動作状態を監視
    するためのデータ通信を行う、 ことを特徴とする通信ネットワークシステムの動作状態
    監視方法。
  10. 【請求項10】 前記データ通信において、前記管理監
    視装置が、一定時間間隔毎に、前記独自プロトコルに基
    づいて、前記回線制御装置の動作状態を調査し通知する
    ことを要求する動作状態取得要求用パケットを生成して
    前記回線制御装置に送信する動作状態取得要求用パケッ
    ト送信ステップ、及び前記回線制御装置が前記動作状態
    取得要求用パケットを受信したとき、その内部の動作状
    態を所定の手順で調査して、その調査結果を示す情報を
    含んだ動作状態通知用パケットを前記独自プロトコルに
    基づき生成する動作状態通知用パケット生成ステップ、
    及び前記動作状態通知用パケット生成ステップで生成し
    た動作状態通知用パケットを前記回線制御装置から前記
    管理監視装置に送信する動作状態通知用パケット送信ス
    テップ、 を備えたことを特徴とする請求項9に記載の通信ネット
    ワークシステムの動作状態監視方法。
  11. 【請求項11】 前記管理監視装置が、前記動作状態取
    得用要求パケット送信ステップのあと、その動作状態取
    得要求用パケットに応答した動作状態通知用パケットを
    前記回線制御装置から受信するまでの経過時間に基づい
    て、前記回線制御装置に異常が生じていないかどうかに
    ついて判断する判断ステップ、 を備えたことを特徴とする請求項10に記載の通信ネッ
    トワークシステムの動作状態監視方法。
  12. 【請求項12】 前記回線制御装置の内部に異常状態が
    発生したとき、その回線制御装置は前記独自プロトコル
    に基づいて、前記異常状態の内容を示す情報を含んだ動
    作状態通知用パケットを生成し前記管理監視装置に送信
    する送信ステップ、 を備えたことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに
    記載の通信ネットワークシステムの動作状態監視方法。
  13. 【請求項13】 前記動作状態通知用パケット生成ステ
    ップが、 前記回線制御装置がその複数の各構成要素について正常
    状態か異常状態かを検出する検出ステップ、及び前記検
    出ステップで検出した結果を示す情報を含んだ動作状態
    通知用パケットを生成する生成ステップ、 を備えたことを特徴とする請求項10〜12のいずれか
    に記載の通信ネットワークシステムの動作状態監視方
    法。
  14. 【請求項14】 前記管理監視装置が、前記動作状態通
    知用パケット送信ステップで送信された動作状態通知用
    パケットを受信し、受信した動作状態通知用パケットか
    ら前記回線制御装置の動作状態を示す情報を抽出する抽
    出ステップ、及び前記抽出ステップで抽出した動作状態
    を示す情報を外部に通知する通知ステップ、 を備えたことを特徴とする請求項10〜13のいずれか
    に記載の通信ネットワークシステムの動作状態監視方
    法。
  15. 【請求項15】 前記通知ステップが、前記抽出ステッ
    プで抽出した動作状態を示す情報を表示する表示ステッ
    プ、 を備えたことを特徴とする請求項14に記載の通信ネッ
    トワークシステムの動作状態監視方法。
  16. 【請求項16】 前記管理監視装置が、グラフィカルユ
    ーザインタフェースを利用して、その表示画面での背景
    の色を変更し前記回線制御装置の動作状態の度合いに応
    じて異なる背景の色を表示する状態表示ステップを備え
    たことを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の
    通信ネットワークシステムの動作状態監視方法。
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