JP2001060718A - 発光サイリスタおよび自己走査型発光装置 - Google Patents

発光サイリスタおよび自己走査型発光装置

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JP2001060718A
JP2001060718A JP23503599A JP23503599A JP2001060718A JP 2001060718 A JP2001060718 A JP 2001060718A JP 23503599 A JP23503599 A JP 23503599A JP 23503599 A JP23503599 A JP 23503599A JP 2001060718 A JP2001060718 A JP 2001060718A
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thyristor
light emitting
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emitting
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Nobuyuki Komaba
信幸 駒場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板裏面側から光を出射し、発光強度を増大
させることができる発光サイリスタを提供する。 【解決手段】 本発明の発光サイリスタは、上方の光を
出射させない方が望ましいので、カソード電極20は発
光領域32の全面を覆うように形成する。光を基板側に
出射するために、基板裏面のアノード電極層26,Ga
As基板10,GaAsバッファ層11を除去し、開口
30を設ける。本発明の構造によれば、基板側に出射す
る光は電極によって遮られないので、光の外部取り出し
効率が大幅に改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光強度を高めた
発光サイリスタ、およびこのような発光サイリスタを用
いた自己走査型発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】面発光の発光サイリスタを用いた自己走
査型発光装置は、本出願人に係る特開平2−14584
号公報に開示されており、図1に面発光サイリスタの基
本構造を示す。
【0003】図1において、10はp形のGaAs基板
であり、この基板上に、p形GaAsバッファ層11,
p形AlGaAs層12,n形AlGaAs層14,p
形AlGaAs層16,n形AlGaAs層18が順次
積層され、n形AlGaAs層18上には、カソード電
極20とのオーミック接触をとるためn形GaAs層2
2が形成されている。図中、24はp形AlGaAs層
16上に設けられたゲート電極、26はGaAs基板1
0の下面に設けられたアノード電極である。
【0004】この例では、p形GaAs基板上にp形
層,n形層,p形層,n形層の順で積層されているが、
n形GaAs基板上に、n形層,p形層,n形層,p形
層の順で積層される場合には、最上層の電極はアノード
電極、最下部の電極はカソード電極となる。
【0005】このような発光サイリスタでは、ゲート層
で発光した光は最上部層を経て出射する。
【0006】本発明者らは、このような構造の発光サイ
リスタをアレイ状に配列し、これらの発光サイリスタア
レイ間に、適当な相互作用をもたせることによって、発
光光の自己走査機能が実現できることを上記公開公報に
おいて開示し、光プリンタ用光源として実装上簡便とな
ること、発光素子の配列ピッチが細かくできること、コ
ンパクトな自己走査型発光装置を作製できること等を示
した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなpnpn構
造の発光サイリスタにおいては、カソード電極20から
流れる電流は、図1に矢印で示すように、電極20の真
下に向かって主に流れる。したがってゲート層14,1
6での発光領域は電極20の真下にある。このように発
光領域が電極20の真下にあるため、光が電極20自身
によって遮られる結果、出射強度が低下する。
【0008】電極により遮られる光を少なくしようとし
て、電極形状を小さくすると、電流が集中し、発光領域
が狭くなるので、出射強度の増加にはつながらない。
【0009】本発明の目的は、上述のような問題点を解
決した発光サイリスタを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、このような発光サイ
リスタを用いた自己走査型発光装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来の問題点が生じる理
由は、電極パターンの存在する基板表面側へ光を取り出
す構造をしているためである。本発明では、発光した光
を基板表面ではなく裏面より取り出す構造とする。その
ため少なくとも発光領域直下の領域にある基板をエッチ
ングにより除去した形状とし、あるいは基板を発光波長
より短い波長に吸収端を持つ材料で構成する。これによ
り発光した光を遮蔽するものがなく、表面側から光を取
り出す場合に比べて出射強度が増加する。
【0012】本発明によれば、基板表面側の電極の形状
は任意となるため、電極形状を最大限大きくすることが
でき、発光領域全体を覆うことが可能となる。したがっ
て、均一な電流注入が可能となり、均一な発光パターン
が得られ、かつ、発光強度が増大する。さらには、基板
表面側の電極が、基板表面側に進行した光にとって反射
鏡として働くため、光量の増加を期待できる。
【0013】また、基板裏面より光を取り出す構造であ
るため、実装では基板表面がダイボンドされるので、電
流注入により発熱するpn接合部の放熱がされやすくな
り、素子特性の温度依存性を低減できる。基板表面をダ
イボンドするので、フリップチップ化が容易になり、ワ
イヤボンディングを不要にすることも可能である。
【0014】また、従来では発光領域の空間的位置は、
基板厚の精度に左右されることになるが、本発明では、
エピタキシャル膜および加工工程で成膜する膜の厚さ精
度で制御が可能となる。
【0015】さらに本発明によれば、発光サイリスタを
発光素子として用いることにより、以下のような構造の
自己走査型発光装置を実現できる。
【0016】第1の構造は、発光サイリスタを複数個配
列し、各発光サイリスタのゲート電極をその近傍に位置
する少なくとも1つの発光サイリスタのゲート電極に、
電気抵抗または電気的に一方向性を有する電気素子を介
して接続し、各発光サイリスタのアノード電極に、外部
から電圧を印加する複数本の配線を接続させた自己走査
型発光装置である。
【0017】また第2の構造は、サイリスタを複数個配
列し、各サイリスタのゲート電極をその近傍に位置する
少なくとも1つのサイリスタのゲート電極に、電気抵抗
または電気的に一方向性を有する電気素子を介して接続
するとともに、各サイリスタのゲート電極に電源ライン
を電気的手段を用いて接続し、かつ各サイリスタのアノ
ード電極にクロックラインを接続して形成した自己走査
型スイッチ素子アレイと、発光サイリスタを複数個配列
した発光素子アレイとからなり、前記発光素子アレイを
構成する発光サイリスタの各ゲート電極を、前記自己走
査型スイッチ素子アレイを構成するサイリスタのゲート
電極と電気的手段にて接続し、各発光サイリスタのアノ
ード電極に発光のための電流を印加するラインを設けた
自己走査型発光装置である。
【0018】このような構造の自己走査型発光装置によ
れば、外部発光効率が良く、かつ、高精細化,コンパク
ト化,低コスト化を図った発光装置を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の一実施例の発光
サイリスタの概略断面図である。図1の構造は従来開示
されているプロセスにより作製する。ただし本発明の発
光サイリスタ上方に光を出射させない方が望ましいの
で、カソード電極20は発光領域32の全面を覆うよう
に形成する。光を基板側に出射するため、基板裏面のア
ノード電極層26,GaAs基板10,GaAsバッフ
ァ層11を除去し、開口30を設ける。もちろん開口が
発光領域直下にくるよう位置合わせする必要があり、こ
れには両面基板対応のアライナを用い、発光領域よりや
や大きめに形成した。
【0020】図3は、基板裏面側より見た図である。本
実施例では発光サイリスタはアレイ状に形成したので、
開口30もアレイ状に並んでいる。図2は、図3のA−
A’線の断面に相当している。
【0021】この発光サイリスタを動作させるため、カ
ソード電極とゲート電極はフリップチップ技術によりプ
リント配線基板上に形成した配線パターン上に実装し
た。アノード電極とプリント配線基板間はワイヤボンド
により接続した。ゲート電極を抵抗を介してアノード電
極に接続し、アノード−カソード間に定電流電源を接続
し、10mA程度の電流を流すと、発光サイリスタはオ
ン状態となり発光する。
【0022】上記の条件で、従来の上面出射型構造の場
合の約2倍の光出力が得られた。図1の従来構造では、
注入電流密度の最も大きいカソード電極直下からの発光
のかなりの部分がカソード電極自身によって遮光されて
いた。しかしこの発明の構造(図2)の場合、基板側に
出射する光は電極によって遮られないことが、従来の構
造に比べて光の外部取り出し効率が大幅に改善した主な
理由である。
【0023】また図4に示すように、発光領域32で発
生した光のうち、カソード電極20に向かって進行した
光は、カソード電極20で、基板裏面側に反射される。
したがって、発光領域32から基板裏面側へ直接進む光
に重畳されるので、発光強度の増大に寄与する。
【0024】さらにカソード電極20が発光領域32の
全体を覆うように形成されているため、カソード領域に
均一な電流注入が行える。したがって均一な発光領域が
広くなる。しかも開口面積を大きくとれるため、光の広
がり角は小さくなる。これは外部光学系により出射光を
利用する際、有利に働く。
【0025】図5は、本発明の他の実施例の発光サイリ
スタの概略断面図である。図2の実施例と異なる点は、
発光波長(780nm)より短い波長に吸収端を持つ材
料、例えばAl組成を0.35より大きくしたAlGa
Asを基板40およびバッファ層42に用いれば、発光
波長に対し透明となるので、基板およびバッファ層をエ
ッチングで除去して開口を設ける必要はない。ただし、
発光領域32に対応するアノード電極部分は、エッチン
グもしくはリフトオフ法により開口部を設けるか、ある
いはマスク蒸着によって形成する。
【0026】以上のような発光サイリスタを適用できる
自己走査型発光装置の3つの基本構造について説明す
る。
【0027】図6は、自己走査型発光装置の第1の基本
構造の等価回路図である。発光素子として、発光サイリ
スタT(−2)〜T(+2)を用い、発光サイリスタT
(−2)〜T(+2)には、各々ゲート電極G-2〜G+2
が設けられている。各々のゲート電極には、負荷抵抗R
L を介して電源電圧VGKが印加される。また、各々のゲ
ート電極G-2〜G+2は、相互作用を作るために抵抗RI
を介して電気的に接続されている。また、各単体発光サ
イリスタのアノード電極に、3本の転送クロックライン
(φ1 ,φ2 ,φ3 )が、それぞれ3素子おきに(繰り
返されるように)接続される。
【0028】動作を説明すると、まず転送クロックφ3
がハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンし
ているとする。このとき3端子サイリスタの特性から、
ゲート電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電
源電圧VGKを仮に5ボルトとすると、負荷抵抗RL 、相
互作用抵抗RI のネットワークから各発光サイリスタの
ゲート電圧が決まる。そして、発光サイリスタT(0)
に近い素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT
(0)から離れるにしたがいゲート電圧は上昇してい
く。これは次のように表せる。
【0029】 VG0<VG1=VG-1 <VG2=VG-2 (1) これらの電圧の差は、負荷抵抗RL ,相互作用抵抗RI
の値を適当に選択することにより設定することができ
る。
【0030】3端子サイリスタのアノード側のターンオ
ン電圧VONは、ゲート電圧より拡散電位Vdif だけ高い
電圧となることが知られている。
【0031】VON≒VG +Vdif (2) したがって、アノードにかける電圧をこのターンオン電
圧VONより高く設定すれば、その発光サイリスタはオン
することになる。
【0032】さてこの発光サイリスタT(0)がオンし
ている状態で、次の転送クロックパルスφ1 にハイレベ
ル電圧VH を印加する。このクロックパルスφ1 は発光
サイリスタT(+1)とT(―2)に同時に加わるが、
ハイレベル電圧VH の値を次の範囲に設定すると、発光
サイリスタT(+1)のみをオンさせることができる。
【0033】 VG-2 +Vdif >VH >VG+1 +Vdif (3) これで発光サイリスタT(0),T(+1)が同時にオ
ンしていることになる。そしてクロックパルスφ3 のハ
イレベル電圧を切ると、発光サイリスタT(0)がオフ
となりオン状態の転送ができたことになる。
【0034】このように、自己走査型発光装置では抵抗
ネットワークで各発光サイリスタのゲート電極間を結ぶ
ことにより、発光サイリスタに転送機能をもたせること
が可能となる。上に述べたような原理から、転送クロッ
クφ1 ,φ2 ,φ3 のハイレベル電圧を順番に互いに少
しずつ重なるように設定すれば、発光サイリスタのオン
状態は順次転送されていく。すなわち、発光点が順次転
送され、自己走査型発光素子アレイを実現することがで
きる。
【0035】図7は、自己走査型発光装置の第2の基本
構造の等価回路図である。この自己走査型発光装置は、
発光サイリスタのゲート電極間の電気的接続の方法とし
てダイオードを用いている。発光サイリスタT(−2)
〜T(+2)は、一列に並べられた構成となっている。
-2〜G+2は、発光サイリスタT(−2)〜T(+2)
のそれぞれのゲート電極を表す。RL はゲート電極の負
荷抵抗を表し、D-2〜D+2は電気的相互作用を行うダイ
オードを表す。またVGKは電源電圧を表す。各単体発光
サイリスタのアノード電極に、2本の転送クロックライ
ン(φ1 ,φ2)がそれぞれ1素子おきに接続される。
【0036】動作を説明する。まず転送クロックφ2
ハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンして
いるとする。このとき3端子サイリスタの特性からゲー
ト電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電源電
圧VGKを仮に5ボルトとすると、抵抗RL ,ダイオード
-2〜D+2のネットワークから各発光サイリスタのゲー
ト電圧が決まる。そして発光サイリスタT(0)に近い
素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT(0)から
離れるにしたがいゲート電圧は上昇していく。
【0037】しかしながら、ダイオード特性の一方向
性,非対称性から、電圧を下げる効果は、T(0)の右
方向にしか働かない。すなわちゲート電極G1 はG0
対し、ダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高
い電圧に設定され、ゲート電極G2 はG1 に対し、さら
にダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高い電
圧に設定される。一方、T(0)の左側のゲート電極G
-1はダイオードD-1が逆バイアスになっているため電流
が流れず、したがって電源電圧VGKと同電位となる。
【0038】次の転送クロックパルスφ1 は、最近接の
発光サイリスタT(1),T(−1)、そしてT(3)
およびT(−3)等に印加されるが、これらのなかで、
最もターンオン電圧の最も低い素子はT(1)であり、
T(1)のターンオン電圧は約G1 のゲート電圧+V
dif であるが、これはVdif の約2倍である。次にター
ン電圧の低い素子はT(3)であり、Vdif の約4倍で
ある。T(−1)とT(−3)のオン電圧は、約VGK
dif となる。
【0039】以上から、転送クロックパルスのハイレベ
ル電圧をVdif の約2倍からVdifの約4倍の間に設定
しておけば、発光サイリスタT(1)のみをオンさせる
ことができ、転送動作を行うことができる。
【0040】図8は、自己走査型発光装置の第3の基本
構造の等価回路図である。この自己走査型発光装置は、
スイッチ素子T(−1)〜T(2)、書き込み用発光素
子L(−1)〜L(2)からなる。スイッチ素子部分の
構成は、ダイオード接続を用いた例を示している。スイ
ッチ素子のゲート電極G-1〜G1 は、書き込み用発光素
子のゲートにも接続される。書き込み用発光素子のアノ
ードには、書き込み信号Sinが加えられている。
【0041】以下に、この自己走査型発光装置の動作を
説明する。いま、転送素子T(0)がオン状態にあると
すると、ゲート電極G0 の電圧は、VGK(ここでは5ボ
ルトと想定する)より低下し、ほぼ零ボルトとなる。し
たがって、書き込み信号Sinの電圧が、PN接合の拡散
電位(約1ボルト)以上であれば、発光素子L(0)を
発光状態とすることができる。
【0042】これに対し、ゲート電極G-1は約5ボルト
であり、ゲート電極G1 は約1ボルトとなる。したがっ
て、発光素子L(−1)の書き込み電圧は約6ボルト、
発光素子L(1)の書き込み電圧は約2ボルトとなる。
これから、発光素子L(0)のみに書き込める書き込み
信号Sinの電圧は、約1〜2ボルトの範囲となる。発光
素子L(0)がオン、すなわち発光状態に入ると、書き
込み信号Sinラインの電圧は約1ボルトに固定されてし
まうので、他の発光素子が選択されてしまう、というエ
ラーは防ぐことができる。
【0043】発光強度は書き込み信号Sinに流す電流量
で決められ、任意の強度にて画像書き込みが可能とな
る。また、発光状態を次の素子に転送するためには、書
き込み信号Sinラインの電圧を一度零ボルトまでおと
し、発光している素子をいったんオフにしておく必要が
ある。
【0044】このような発光サイリスタを集積した自己
走査型発光装置についても、発光部の裏面に開口を設け
る工程によって裏面出射型とすることが可能である。多
数のチップをフリップチップ技術により基板上に配列し
て光プリントヘッドを構成する。従来の表面出射型に比
して光の取り出し効率が高いため、効率の高いプリント
ヘッドが実現できる。
【0045】
【発明の効果】本発明の発光サイリスタによれば、基板
裏面側から光を出射しているので、従来の基板表面から
光を出射する構造のものに比べて、発光強度を増大させ
ることができる。
【0046】また、基板裏面出射であるため、基板表面
の電極形状が任意になり、全面を電極で覆うことが可能
となる。この電極は進行してきた光を基板裏面側に反射
させるため、さらに光量が増加する。
【0047】また、基板表面のフリップチップ化が可能
となるので、ワイヤボンディングが不要となるという効
果がある。
【0048】また、本発明によれば、発光サイリスタを
アレイ化し自己走査機能も加えることにより、外部発光
効率を高めた自己走査型発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の発光サイリスタの概略断面図である。
【図2】本発明の一実施例の発光サイリスタの概略断面
図である。
【図3】基板の裏面側を示す図である。
【図4】基板表面側の電極による光の反射の状態を示す
図である。
【図5】本発明の他の実施例の発光サイリスタの概略断
面図である。
【図6】自己走査型発光装置の第1の基本構造の等価回
路図である。
【図7】自己走査型発光装置の第2の基本構造の等価回
路図である。
【図8】自己走査型発光装置の第3の基本構造の等価回
路図である。
【符号の説明】
10 p形GaAs基板 11 p形GaAsバッファ層 12 p形AlGaAs層 14 n形AlGaAs層 16 p形AlGaAs層 18 n形AlGaAs層 20 カソード電極 22 n形GaAs層 24 ゲート電極 26 アノード電極 30 開口 32 発光領域 40 AlGaAs基板 42 AlGaAsバッファ層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面上に、pnpn構造と、このp
    npn構造上に設けられた電極とを有する発光サイリス
    タにおいて、 前記pnpn構造の発光領域に対応する前記基板の部分
    に開口を設けて、前記発光領域からの光を前記開口を経
    て、基板裏面側から出射するようにしたことを特徴とす
    る発光サイリスタ。
  2. 【請求項2】前記基板と前記pnpn構造との間にバッ
    ファ層が設けられている場合には、前記バッファ層にも
    開口が設けられることを特徴とする請求項1記載の発光
    サイリスタ。
  3. 【請求項3】前記基板の裏面に他の電極が設けられてい
    る場合には、前記他の電極にも開口が設けられることを
    特徴とする請求項1または2記載の発光サイリスタ。
  4. 【請求項4】基板上に、pnpn構造と、このpnpn
    構造上に設けられた電極とを有する発光サイリスタにお
    いて、 前記基板を、前記pnpn構造の発光領域からの光の発
    光波長より短い波長に吸収端を持つ材料で構成し、前記
    発光領域からの光を前記基板を透過させて、基板裏面側
    から出射することを特徴とする発光サイリスタ。
  5. 【請求項5】前記基板の裏面に他の電極が設けられてい
    る場合には、前記他の電極にも開口が設けられることを
    特徴とする請求項4記載の発光サイリスタ。
  6. 【請求項6】前記pnpn層がGaAsで構成されてい
    る場合に、前記発光波長より短い波長に吸収端を持つ材
    料は、AlGaAsであることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の発光サイリスタ。
  7. 【請求項7】前記基板表面側の電極は、前記発光領域か
    ら透過してきた光を、前記基板側に反射することを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の発光サイリス
    タ。
  8. 【請求項8】発光サイリスタを複数個配列し、各発光サ
    イリスタのゲート電極をその近傍に位置する少なくとも
    1つの発光サイリスタのゲート電極に、電気抵抗または
    電気的に一方向性を有する電気素子を介して接続し、各
    発光サイリスタのアノード電極に、外部から電圧を印加
    する複数本の配線を接続させた自己走査型発光装置にお
    いて、 前記発光サイリスタは、請求項1〜7のいずれかに記載
    されている発光サイリスタであることを特徴とする自己
    走査型発光装置。
  9. 【請求項9】サイリスタを複数個配列し、各サイリスタ
    のゲート電極をその近傍に位置する少なくとも1つのサ
    イリスタのゲート電極に、電気抵抗または電気的に一方
    向性を有する電気素子を介して接続するとともに、各サ
    イリスタのゲート電極に電源ラインを電気的手段を用い
    て接続し、かつ各サイリスタのアノード電極にクロック
    ラインを接続して形成した自己走査型スイッチ素子アレ
    イと、 発光サイリスタを複数個配列した発光素子アレイとから
    なり、 前記発光素子アレイを構成する発光サイリスタの各ゲー
    ト電極を、前記自己走査型スイッチ素子アレイを構成す
    るサイリスタのゲート電極と電気的手段にて接続し、各
    発光サイリスタのアノード電極に発光のための電流を印
    加するラインを設けた自己走査型発光装置において、 前記発光サイリスタは、請求項1〜7のいずれかに記載
    されている発光サイリスタであることを特徴とする自己
    走査型発光装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107564993A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 富士施乐株式会社 光开关

Cited By (2)

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CN107564993A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 富士施乐株式会社 光开关
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