JP2001060374A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2001060374A
JP2001060374A JP2000153327A JP2000153327A JP2001060374A JP 2001060374 A JP2001060374 A JP 2001060374A JP 2000153327 A JP2000153327 A JP 2000153327A JP 2000153327 A JP2000153327 A JP 2000153327A JP 2001060374 A JP2001060374 A JP 2001060374A
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disk holder
disc
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芳和 後藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの取り出しが可能なディスクカート
リッジの操作性を向上させ、小形化する。 【解決手段】 ケース本体10と、ディスク1を支持す
るディスクホルダ30とでディスクカートリッジ100
を構成する。ディスクホルダ30は、本体部31とアー
ム部32とから突出する複数のディスク支持部34によ
って、ディスクを支持する。ディスクホルダ30には指
で掴むための握持部35を形成し、その厚さをケース本
体10の厚さと同じにする。握持部には係止部37を設
け、ケース本体10の切り欠き部18に設けた係止爪1
9と係合させ、ディスクホルダ30の挿入時にケース本
体10が外側に変形することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体を収容するディスクカートリッジに関し、特に、ディ
スク状記録媒体を支持するディスクホルダを使用して記
録媒体の出し入れを行うことが可能なディスクカートリ
ッジに関する。
【0002】
【従来の技術】各種情報の記録にディスク状記録媒体
(以下、簡単のため「ディスク」と称する)が広く使用
され、ディスクを内部に収容するディスクカートリッジ
も開発されつつある。ディスクカートリッジは、その内
部にディスクを回転可能に収容し、記録再生装置に挿入
されて使用される。ディスクカートリッジには、ディス
クの出し入れが可能なタイプと、ディスクの出し入れが
不能なタイプがある。
【0003】ディスクの出し入れが可能なディスクカー
トリッジの従来例が特開平11−86487号公報に開
示されている。この従来のディスクカートリッジは、デ
ィスクを回転可能に収容するケースと、ケースのディス
ク取出口を開閉する蓋体とを備えている。蓋体には、デ
ィスク面に平行な面内で弾性変形するディスク支持部材
が設けら、これによってディスクが支持される。ケース
に蓋体を装着すると、ディスク支持部材は弾性変形する
ことによってディスクを回転可能な状態にする。ケース
へのディスクの挿入やケースからのディスクの取出し
は、操作者が蓋体を掴んで行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、ディスクを保持する蓋体をケースから抜き出す場
合、蓋体を指で把持するときにディスクに触れやすく、
ディスクに指紋等が付着してしまう可能性がある。ディ
スクが汚れると、記録再生の信頼性が低下する。
【0005】また、ケースに蓋体を装着している間は常
にディスク支持部材の弾性変形状態が続くため、蓋体を
ケースに長期間装着していると、ディスク支持部材の応
力緩和が進行し、ディスク支持部材のディスク把持能力
が低下する。ディスク把持能力が低下すると、蓋体をケ
ースから抜き出したとき、ディスクが落下してしまう可
能性がある。このような問題を解決するには、例えばリ
ン青銅等の応力緩和が少なくい材料からディスク支持部
材を形成する必要がある。その結果、プラスチック等の
材料から一体成型によってディスク支持部材と蓋体と一
体的に形成することができなくなり、ディスクホルダの
価格が高くなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、ディスクを保持する部材をケ
ースから抜き出したり、挿入するときに、その操作性を
良好にするともに、指がディスクに触れる可能性を低減
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクカ
ートリッジは、ディスク状記録媒体を支持することがで
きるディスクホルダと、前記ディスクホルダおよび前記
記録媒体を収容することができる収容部、ならびに、前
記収容部を囲む上面、下面および側面を有し、前記側面
の一部に設けられた開口部を介して前記ディスクホルダ
を前記収容部へ挿入することおよび前記ディスクホルダ
を前記収容部から離脱させることが可能なケースとを備
えたディスクカートリッジであって、前記ディスクホル
ダには、前記ディスクホルダを把持するための把持部が
設けられ、前記ケースの上面および下面には、前記ディ
スクホルダが前記ケースに装着された状態で前記把持部
を露出させる切り欠き部が形成され、前記ディスクホル
ダを前記ケース内に挿入したとき、前記ケースが前記デ
ィスクホルダの前記把持部よりも外側に変形することを
抑制するように前記把持部が前記ケースの前記切り欠き
部と係合する。
【0008】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部および前記ケースの前記切り欠き部
の少なくとも一方は、前記ケースが前記把持部の上面ま
たは下面に垂直な方向へ移動することを阻止する手段を
有している。
【0009】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部は、前記ケースの前記切り欠き部に
形成された少なくともひとつの突出部を受け入れる凹部
を有している。
【0010】好ましい実施形態において、前記ケースの
前記切り欠き部は、前記ディスクホルダの前記把持部に
形成された少なくともひとつの突出部を受け入れる凹部
を有している。
【0011】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部の上面の形状は、前記把持部の下面
の形状と異なっている。
【0012】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部の前記上面は前記ケースの前記上面
と同じレベルにあり、前記把持部の前記下面は前記ケー
スの前記下面と同じレベルにある。
【0013】好ましい実施形態において、前記把持部の
前記上面の形状と前記把持部の前記下面の形状との差異
は、視覚的に認識可能である。
【0014】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダは、前記ディスクホルダが前記ケース内に挿入さ
れたときに前記ケースの前記開口部を塞ぐ本体と、前記
本体から延びる2本のアーム部とを有しており、前記把
持部は、前記ディスクホルダの前記本体に設けられてい
る。
【0015】好ましい実施形態において、前記把持部
は、前記ディスクホルダの他の部分よりも厚い。
【0016】好ましい実施形態において、前記把持部の
上面および下面の形状は、前記ディスクホルダを前記ケ
ースに挿入するとき、前記把持部と前記ケースの前記切
り欠き部との干渉を緩和することができるように形成さ
れている。
【0017】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部は、前記記録媒体の上面および下面
の夫々と部分的に対向する面を有している。
【0018】前記ディスクホルダが前記ケースの前記開
口部を閉じる位置において、前記ディスクホルダを前記
ケースに固定するロック手段を有している。
【0019】好ましい実施形態において、前記ロック手
段は、前記ケースの側壁に設けられた停止部と、前記デ
ィスクホルダの側面に設けられたロック部とを有してお
り、前記ディスクホルダを前記ケースに挿入したとき、
前記ディスクホルダが前記ケースの前記開口部を閉じる
位置において、前記ディスクホルダの前記ロック部が前
記ケースの前記停止部と係合する。
【0020】好ましい実施形態において、前記ケースの
前記停止部は、前記ディスクホルダが前記ケース内に深
く入らないように前記ロック部の動きを規制する挿入停
止壁と、前記ディスクホルダが前記ケースから脱出しな
いように前記ロック部の動きを規制する脱出停止壁とを
有している。
【0021】好ましい実施形態において、前記ロック部
は、前記ディスクホルダの側面から延び、前記ディスク
ホルダの上面および下面に実質的に平行な面内で曲がる
少なくとも1つのフィンガー状弾性部材の側面に設けら
れており、前記弾性部材を変形させることによって前記
ロック部材は前記ケースの脱出停止壁による規制を受け
ない位置に移動し、それによって前記ディスクホルダの
移動が可能になる。
【0022】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダを上下反転させて前記ケース内に挿入した場合、
前記ロック部材の一部と衝突する突起が前記ケースの側
面の一部に設けられている。
【0023】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記アーム部には、前記記録媒体の上面および
下面に垂直な方向への前記記録媒体の動きを規制するデ
ィスク支持部が設けられている。
【0024】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記アーム部の先端部には、前記先端部に最も
近い位置に形成された前記ディスク支持部とともに前記
記録媒体を案内する導入片が設けられており、前記導入
片は、前記記録媒体の上面および下面に垂直な方向への
前記記録媒体の動きを規制し、前記ディスクホルダへの
前記記録媒体の装着を容易にする。
【0025】好ましい実施形態において、前記把持部に
は、前記ディスクホルダの上面および下面を相互に区別
するため識別手段が形成されている。
【0026】好ましい実施形態において、前記識別手段
は指先で触れて認識できる形状を有している。
【0027】本発明による他のディスクカートリッジ
は、ディスク状記録媒体を支持することができるディス
クホルダと、前記ディスクホルダおよび前記記録媒体を
収容することができる収容部と、前記収容部を囲む上
面、下面、および側面とを有し、前記側面の一部に設け
られた開口部を介して、前記ディスクホルダを前記収容
部へ挿入することおよび前記ディスクホルダを前記収容
部から離脱させることが可能なケースとを備えたディス
クカートリッジであって、前記ケースは上ケース部分と
下ケース部分とを有しており、前記上ケースおよび下ケ
ースの一方には、前記ディスクホルダの挿入運動を停止
させる第1の突出部が設けられており、前記上ケースお
よび下ケースの他方には、前記ディスクホルダの離脱運
動を停止させる第2の突出部が設けられており、前記デ
ィスクホルダは、前記ディスクホルダの側面から延び、
前記ディスクホルダの上面および下面に実質的に平行な
面内で曲がる少なくとも1つのフィンガー状弾性部材
と、前記ケースの前記第1の突出部と第2の突出部との
間に係合するロック部材とを有しており、前記ロック部
材は前記弾性部材の側面に設けられ、前記弾性部材を変
形させることによって前記ロック部材は前記ケースの前
記第2の突出部による規制を受けない位置に移動し、そ
れによって前記ディスクホルダの移動が可能になる。
【0028】好ましい実施形態において、前記ロック部
材は、前記ディスクホルダの前記上面と前記下面との間
に位置する仮想平面に関して非対称な形状を有してお
り、前記ディスクホルダを誤った向きで前記ケース内に
挿入するとき、前記ロック部材の一部が前記ケースの前
記第2の突出部と衝突し、それによって前記ディスクホ
ルダの挿入が停止させられる。
【0029】本発明による更に他のディスクカートリッ
ジは、ディスク状記録媒体を支持することができるディ
スクホルダと、開口部を有し、前記ディスクホルダおよ
び前記記録媒体を収容することができるケースとほ備え
たディスクカートリッジであって、前記ディスクホルダ
は、前記ディスクホルダの側面から延び、前記ディスク
ホルダの上面および下面に実質的に平行な面内で曲がる
少なくとも1つのフィンガー状弾性部材を有し、前記ケ
ースは、前記弾性部材と係合し、それによって前記ディ
スクホルダを固定する部材、および、前記弾性部材と人
の指との間の容易な接触を妨げ、前記ディスクホルダの
固定を解除しにくくする手段を有しており、前記ディス
クホルダが前記ケース内に収容されたとき、前記ディス
クホルダの一部が前記ケースの開口部を閉じる。
【0030】好ましい実施形態において、前記ケース
は、実質的に矩形の上面部と、前記上面に平行な下面部
と、前記上面部および下面部とを接続する側面部とを有
し、前記側面部の一部に前記開口部が設けられており、
前記ケースの上面部および下面部の少なくとも一方に
は、前記ディスクホルダの前記弾性部材と人の指との間
の接触を可能にする切り欠き部が設けられている。
【0031】好ましい実施形態において、前記ケースの
切り欠き部は、前記弾性部材の先端を露出させ、前記弾
性部材の先端を押圧することによって前記ディスクホル
ダの前記ケースに対する固定を解除するまで前記弾性部
材を変形させることができる。
【0032】好ましい実施形態において、前記ケースの
前記上面部および下面部の少なくとも一方は、前記弾性
部材と人の指との間の容易な接触を妨げる形状を有して
いる。
【0033】好ましい実施形態においては、前記ケース
の前記上面部または下面部に形成された前記切り欠き部
に対向する、前記ケースの前記下面部または上面部の対
応領域に切り欠き部が形成されておらず、前記対応領域
が前記弾性部材を覆っている。
【0034】好ましい実施形態において、前記弾性部材
は、他の部分よりも横方向に厚い摘み部を先端に有して
おり、前記摘み部の上面または下面は、前記ディスクホ
ルダの上面および下面に平行な平坦部分と、前記平坦部
分から前記ケースの前記切り欠き部のある側へ垂直に突
出した突出片とを有している。
【0035】前記ケースの前記上面部または下面部は、
前記弾性部材の摘み部の前記上面および前記下面の一方
を完全に覆い、かつ、前記摘み部の形状に対応した形状
を有する部分を有している。
【0036】好ましい実施形態において、前記弾性部材
は、前記ディスクホルダと一体的に形成されている。
【0037】好ましい実施形態において、前記ケースお
よび前記弾性部材は、それぞれ、前記ケースの上面部と
下面部との間に位置する仮想平面に関して非対称な形状
を有している。
【0038】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダには、前記ディスクホルダを把持するための把持
部が設けられ、前記ケースの上面および下面には、前記
ディスクホルダが前記ケースに装着された状態で前記把
持部を露出させる切り欠き部が形成され、前記ディスク
ホルダを前記ケース内に挿入したとき、前記ケースが前
記ディスクホルダの前記把持部よりも外側に変形するこ
とを抑制するように前記把持部が前記ケースの前記切り
欠き部と係合する。
【0039】前記ディスクホルダの前記把持部および前
記ケースの前記切り欠き部の少なくとも一方は、前記ケ
ースが前記把持部の上面または下面に垂直な方向への移
動することを阻止する手段を有している。
【0040】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部は、前記ケースの前記切り欠き部に
形成された少なくともひとつの突出部を受け入れる凹部
を有している。
【0041】好ましい実施形態において、前記ケースの
前記切り欠き部は、前記ディスクホルダの前記把持部に
形成された少なくともひとつの突出部を受け入れる凹部
を有している。
【0042】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部の上面の形状は、前記把持部の下面
の形状と異なっている。
【0043】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部の前記上面は前記ケースの前記上面
と同じレベルにあり、前記把持部の前記下面は前記ケー
スの前記下面と同じレベルにある。
【0044】好ましい実施形態において、前記把持部の
前記上面の形状と前記把持部の前記下面の形状との差異
は、視覚的に認識可能である。
【0045】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダは、前記ディスクホルダが前記ケース内に挿入さ
れたときに前記ケースの前記開口部を塞ぐ本体と、前記
本体から延びる2本のアーム部とを有しており、前記把
持部は、前記ディスクホルダの前記本体に設けられてい
る。
【0046】好ましい実施形態において前記把持部は、
前記ディスクホルダの他の部分よりも厚い。
【0047】好ましい実施形態において、前記把持部の
上面および下面の形状は、前記ディスクホルダを前記ケ
ースに挿入するとき、前記把持部と前記ケースの前記切
り欠き部との干渉を緩和することができるように形成さ
れている。
【0048】好ましい実施形態において、前記ディスク
ホルダの前記把持部は、前記記録媒体の上面および下面
の夫々と部分的に対向する面を有している。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。
【0050】まず、図1から図3を参照する。
【0051】本実施形態のディスクカートリッジ100
は、図示されるように、ディスク1を収容することがで
きるケース本体10と、このケース本体10の取出口を
介してディスク1を出し入れする際にディスクを保持す
ることができるディスクホルダ30とを備えている。ケ
ース本体10には、シャッタ2がスライド可能に取り付
けられており、ケース本体10の上面および下面のそれ
ぞれに設けられた開口部(挿入部15)を開閉する。図
1は、ディスク1がセットされた状態のディスクホルダ
30をケース本体10に完全に挿入した状態を示し、図
2は、ディスク1がセットされた状態のディスクホルダ
30をケース本体10に挿入しつつある状態を示してい
る。
【0052】このようなディスクカートリッジ100を
不図示の記録再生装置に挿入すると、後述するように、
シャッタ2がスライドした後、デスクカートリッジ10
0に収容された状態のディスク一対して、図示しないヘ
ッドが情報の記録、再生、および/または消去の動作を
実行することができる。
【0053】ディスク1は、図3に示されるように、中
央部に孔を有する円盤状の記録媒体であって、情報を記
憶するための記録層(不図示)を備えている。ディスク
カートリッジ100に用いるディスク1の種類は何でも
良く、相変化型の光ディスクであっても磁気ディスクで
あってもよい。
【0054】ディスク1は、そのままの状態でもケース
本体10の内部に挿入され得るが、好ましくは、図3の
中央に示されているディスクホルダ30にディスク1を
セットした後、ディスク1を支持した状態のディスクホ
ルダ30をディスク1とともにケース本体10の中に挿
入する。ディスク1をディスクホルダ30にセットする
仕方は、図9を参照しながら後述する。
【0055】ディスクホルダ30は、図2に示すよう
に、ケース本体10の取出口(横に広く高さの低い開口
部)を介してディスク収容部へ挿入され、また、収容部
から離脱させられる。このディスクホルダ30には、人
間の指(例えば親指と人差し指)で掴みやすい形状と大
きさを持った把持部35が設けられている。ディスクホ
ルダ30の把持部35を掴めば、ディスク1を指先で触
らずにケース本体10内に挿入することができる。
【0056】ケース本体10は、図3に示すように、上
ケース10aと下ケース10bとから構成されている。
上ケース10aおよび下ケース10bの各々は、ディス
ク1の上面または下面の一部と中心孔を露出させ得る形
状を持つ挿入部15を有している。シャッタ2がスライ
ドすることによって、これらの挿入部15が開閉され
る。シャッタ2はケース本体10の端部を跨ぐようにし
てケース本体10に装着され、その端部に沿って移動可
能に設けられている。
【0057】本明細書では、ケース本体10の側面のう
ち、シャッタ2が設けられている側の側面を「前端
部」、その反対側の側面を「後端部」と称する。そし
て、ケース本体10の端部のうち、前端部と後端部との
間に位置する二つの側面をそれぞれ「側端部」と称する
こととする。
【0058】上ケース10aおよび下ケース10bの各
々の後端部には、図3に示すように、切り欠き部18が
設けられている。この切り欠き部18の形状と位置は、
ディスクホルダ30がケース本体10に装着されたと
き、ディスクホルダ30の把持部35を露出させるよう
に設計されている。このため、ディスクホルダ30がケ
ース本体10に装着された状態でも、ディスクホルダ3
0の把持部35を指で掴むことができる(図1)。従っ
て、ディスクホルダ30をケース本体10に挿入した
り、ケース本体10から取り出す動作は、把持部35を
指で摘むことによって容易に行うことができる。
【0059】本実施形態のディスクカートリッジ100
によれば、ディスクホルダ30をケース本体10の中に
強く挿入しても、ケース本体10の切り欠き部18がデ
ィスクホルダ30の把持部35とオーバラップして外側
に変形するということがない。その理由は、ディスクホ
ルダ30の把持部35およびケース本体10の切り欠き
部18の少なくとも一方が、ケース本体10が把持部2
5の上面または下面に垂直な方向へ移動することを阻止
するケース変形防止構造を有しているからである。この
ような構造については、後で詳細に説明する。もしもケ
ース変形防止構造が存在しないと、ディスクホルダ30
をケース本体10の中に強く挿入した場合、デイスクホ
ルダ30がケース本体10の内部へ深く入り過ぎ、ケー
ス本体10の切り欠き部18の表面とディスクホルダ3
0の把持部35の表面との間に段差が形成されてしまう
おそれがある。
【0060】次に、図4から図6を参照しながら、ケー
ス本体10の構造をより詳しく説明する。
【0061】上ケース10aおよび下ケース10bは、
相互に類似した形状と大きさを有しており、超音波溶着
等により組み合わされることによってケース本体10を
形成する。これらの上ケース10aおよび下ケース10
bは、例えば、モールドされたポリカーボネート等の樹
脂から形成される。
【0062】下ケース10bは、図4および図5に示す
ように、ディスク1の下面に対向する薄板状の主壁(厚
さ:0.8mm程度)11と、主壁11の側端部から主
壁11に垂直な方向に延びた側壁(厚さ:1.0mm程
度)12とを有している。主壁11の一部には、湾曲し
たリブが形成されており、挿入されたディスク1の外周
端面の一部と対向する。リブの両端付近には、挿入され
たディスクホルダ30のアーム部32の先端を受け入れ
る係合壁17が形成されている。係合壁17は、ディス
クホルダ30のアーム部32の先端と係合し、ディスク
ホルダ30のアーム部32の位置を固定する。
【0063】下ケース10bの後端部の中央には、ディ
スクホルダ30の把持部35を受け入れるための切り欠
き部18が形成されている。この切り欠き部18には、
把持部35に形成された係止部37と係合する凸状の係
止爪19が形成されている。
【0064】側壁12には、図5において最も明瞭に示
されるように、収容部13へ延びる挿入停止壁16bを
持つ停止部16が形成されている。挿入停止壁16b
は、ディスクホルダ30がケース本体10内に挿入され
たとき、図7に示すディスクホルダ30のロック部41
の挿入規制壁41bと当接する。この挿入規制壁41b
の働きについては、後に詳述する。
【0065】下ケース10bの挿入部15は、図4およ
び図5に示すように、下ケース10bの主壁11の前端
部に形成された相対的に大きな切り欠き部から構成さ
れ、下ケース10bの中央部から下ケース10bの前端
部まで連続している。この挿入部15を介して、ディス
ク1に対する情報の記録、再生、および/または消去を
行うヘッドがケース本体10の内部へと挿入される。デ
ィスク1を回転駆動するディスクモータも挿入部15を
介してケース本体10の内部へ挿入される。挿入部15
は、通常、シャッタ1によって覆われ、それによって塵
および埃等の侵入が防止される。
【0066】次に、図6を参照しながら上ケース10a
の構成を説明する。上ケース10aも、下ケース10a
の構成と同様の構成を有している。上ケース10aおよ
び下ケース10bからケース本体10を組み立てると
き、上ケース10aの側壁12およびリブを、それぞ
れ、下ケース10bの側壁12およびリブに固着し、二
つの主壁11を所定の距離をおいて対向させる。主壁1
1、側壁12およびリブがディスク1を回転可能に収容
する収容部13を規定する。
【0067】ディスクホルダ30が出入りする開口部
(取出口)14は、ケース本体10の後端部に形成さ
れ、収容部13に連通する。図1に示しているように、
取出口14は、完全に挿入されたディスクホルダ30に
よって閉塞される。この意味で、ディスクホルダ30は
ケース本体10の取出口14を塞ぐ蓋部材としても機能
する。取出口が完全に塞がれた状態のとき、ケース本体
10は、ディスクホルダ30の弾性部材40の先端部を
露出させる。このような露出を行うため、上ケース10
aおよび下ケース10bの各々の後端部における両コー
ナには図5および図6に示す切り欠き部120が形成さ
れている。
【0068】上ケース10aの側壁12にもディスクホ
ルダ30のロック部41(図7)と係合する停止部16
が形成されている。ただ、本実施形態で用いる停止部1
6の形状は、上ケース10aと下ケース10bとで異な
る。すなわち、上ケース10a側の停止部16には、脱
出停止壁16aが形成されており、下ケース10b側の
停止部16には、挿入停止壁16bが形成されている。
脱出停止壁16aおよび挿入停止壁16bの機能は、後
で説明する。
【0069】上ケース10aおよび下ケース10bに
は、ディスクカートリッジ100をドライブ装置に装着
するとき、ディスクカートリッジ100の位置合わせを
行うための基準穴20が形成されている。この基準穴2
0は、ドライブ装置内の基準ピン(不図示)と嵌合し、
それによってディスクカートリッジ100の位置を規定
することができる。
【0070】上ケース10aおよび下ケース10bに
は、また、ディスクホルダ30のディスク取り出し識別
子43が嵌入され得るディスク取り出し識別穴21が設
けられている。ディスク取り出し識別穴21の機能につ
いても、後で説明する。
【0071】次に、図7から図11を参照ながら、ディ
スクホルダ30の構成を詳細に説明する。
【0072】ディスクホルダ30は、図7に示すよう
に、本体部31と、本体部31から延在するアーム部3
2とを有している。本体部31およびアーム部32は、
プラスティックなどの樹脂材料を成形することによって
一体的に形成されている。ディスクホルダ30の本体部
31からアーム部32にかけて、ディスク1の外周形状
に対応した湾曲形状を持つ周壁33が形成されている。
この周壁33は、図8に示すように、セットされたディ
スク1の外周端を部分的に取り囲むように設計されてい
る。
【0073】ディスクホルダ30には、複数のディスク
支持部34が形成されている。ディスク支持部34は、
本体部31の中央部からアーム部32の伸びる方向に突
出する第1のディスク支持部34aと、アーム部32か
ら周壁33に垂直に突出する第2のディスク支持部34
bとから構成されている。これらのディスク支持部34
は、セットされたディスク1の上面または下面を支持す
ることができるように設計されており、ディスク1の上
下面を挟み込むようにディスク1の両側に形成されてい
る。ただし、ディスク支持部34の上側突出部分と下側
突出部分との間隔(厚さ方向に測定した距離)T1がデ
ィスク1の厚さT0よりも大きく設定されているため、
ディスク支持部34はディスク1の両面を同時に押圧す
ることはない。ディスク1の厚さT0が1.2mmの場
合、上記間隔T1は例えば3.1mmに設定される。こ
のように、セットされたディスク1とディスク支持部3
4との間に隙間があるため、ディスク1は、ディスクホ
ルダ30にセットされた状態であっても回転することが
可能である。なお、ディスク1が図8に示すようにディ
スクホルダ30にセットされ、ほぼ水平に支持されてい
る状態においては、ディスク1の下面はディスク支持部
34の下側突出部分に接触しているが、ディスク支持部
34の上側突出部分はディスク1の上面には接触してい
ない。
【0074】次に、図9を参照しながら、ディスクホル
ダ30へディスク1をセットする仕方を説明する。
【0075】まず、ディスク1をディスクホルダ30に
組み込むため、ディスク1をディスクホルダ30のアー
ム部32の先端に当接する。そして、ディスク1を第2
のディスク支持部34bと導入片42との間に差し込
む。導入片42は、アーム部32の先端側に設けられた
第2のディスク支持部34bに隣接し、第2ディスク支
持部34bとディスク1の面を挟んだ反対側において、
周壁33からディスク1の中心に向かって周壁33の面
に直角な方向から伸びている。
【0076】ディスク1を更にディスクホルダ30の本
体部31へ向けて押し込むと、アーム部32は外側に一
時的に弾性変形し、ディスク1を受け入れる。このと
き、導入片42および第2のディスク支持部34bはデ
ィスク1を案内し、ディスク1をディスクホルダ30に
挿入しやすくするように機能する。ディスク1がディス
クホルダ30内にセットされた状態では、アーム部32
は元通りの形状に復帰し、ディスク1が図9における上
方向に抜け出すことを規制する。
【0077】ディスク1をディスクホルダ30から取り
出すときは、ディスク1をセットする場合の動作と逆の
動作を実行すればよい。具体的には、ディスク1を引き
出しながら、ディスク1の外周端によってアーム部32
を外側に押し、アーム部32の先端部の距離をディスク
1の直径以上に拡大すれば良い。
【0078】次に、ディスクホルダ30の把持部35の
構造を説明する。
【0079】把持部35は、図12に示すように、ディ
スクホルダ30の後端部から横方向に延びる上側部分と
下側部分とを有しており、これによってC字型に折れ曲
がった断面構造が形成されている。ディスク1をディス
クホルダ30にセットした状態では、ディスク1の外周
の一部は把持部35の上側部分と下側部分との間に位置
し、把持部35は第1のディスク支持部34aとして機
能する。
【0080】図10および図11を参照する。把持部3
5には、セットされたディスク1の中心部に向かって先
細りする形状の傾斜36が設けられている。一方、ケー
ス本体10の切り欠き部18には、図5および図6に示
すように、把持部35の傾斜36に対応する傾斜が与え
られている。その結果、ディスクホルダ30をケース本
体10内に挿入するとき、把持部35と切り欠き部18
との間に不要な干渉が生じず、スムーズに係合が実現す
る。すなわち、係合を開始するとき、まず、傾斜36に
よって狭くなった把持部35の先端部分が、ケース本体
10の切り欠き部18の広くなった部分に進むため、両
者の間に十分に空間的余裕が存在する。
【0081】本実施形態の把持部35、すなわち第1の
ディスク支持部34aの先端には、ケース本体10の係
止爪19と係合する係止部37が形成されている。これ
らの係止爪19および係止部37は、ケース本体10の
主壁11が外側にめくり上がるのを防止する変形防止手
段を構成している。
【0082】図10および図11から明らかなように、
本実施形態の把持部35は、ディスク1の上面側と下面
側で異なる形状および大きさを持つ。把持部35の上側
部分は、例えば上底20mm、下底22mm、高さ8m
mの台形形状を有しており、。把持部35の下側部分
は、例えば上底30mm、下底32mm、高さ8mmの
台形形状を有している。また、図5および図6に示すよ
うに、上ケース10aおよび下ケース10bの切り欠き
部18は、それぞれ、把持部35の上面側部分および下
面側部分に対応する形状を有している。そのため、ディ
スクホルダ30を図2に示す状態から上下反転させてケ
ース本体10に挿入しようとすると、把持部35の先端
とケース本体10の切り欠き部18の入り口側の端面と
が衝突し、それ以上、ディスクホルダ30をケース本体
10内に挿入できなくなる。このように、把持部35が
上面側と下面側で異なる形状を持つことによって、本実
施形態の把持部35は、それ自体が「誤挿入停止手段」
として機能する。
【0083】本実施形態では、把持部35と切り欠き部
18との組み合わ方が不適切な場合、それを視覚的には
っきりと認識できるように、把持部35の上面側部分の
大きさと下面側部分の大きさが明瞭に異なっている。具
体的には、把持部35の上面側部分の横方向サイズは下
面側部分の横方向サイズよりも5mm以上大きく設計さ
れている。このため、ディスクホルダ30を手にした人
間は、ディスクホルダ30の向きをケース本体10の向
きと適切な関係に対応させて挿入することが容易にな
る。本実施形態では、把持部35の表面に指で認識可能
な識別手段を形成している。すなわち、把持部35の表
面に凹部38を形成し、凹部38の中央には指で触れて
識別できる凸状の識別マーク39を形成している。この
ため、識別マーク39を指先で触れるだけで、そのディ
スクカートリッジ100のA面及びB面を認識できる。
本実施形態の識別マークは凸状形状を有しているが、識
別マークの形状は指で触れて識別できれば何でもよく、
例えば、凹状の形状であってもよい。
【0084】次に、図10から図15を参照しながら、
係合のために把持部35とケース本体10とに設けられ
た特別の構造(変形防止手段)を説明する。
【0085】図10および図11に最も明瞭に示される
ように、把持部35の前端部側には2個の凹部(係止部
37)が形成されている。2個の係止部37は、それぞ
れ、図5および図6に示す切り欠き部18から突出する
2個の係止爪19を受け入れる。
【0086】図12に示すように、係止部37は把持部
35の後端部側に向かって横方向に窪んだ凹部から構成
されている。一方、ケース本体10の係止爪19は図1
3に示すように、ケース本体10の切り欠き部から横方
向に突出している。図14はディスクホルダ30がケー
ス本体10内に完全に挿入された状態を示している。図
14からわかるように、係止爪19は、係止部37に係
合する形状と大きさを有している。図15は、係合して
いる状態の係止爪19および係止部37を示す斜視図で
ある。
【0087】ディスクホルダ30の把持部35、すなわ
ち第1のディスク支持部34aの上面は、図14に示す
ようにケース本体10の上面と実質的に同一のレベルに
ある。同様に、第1のディスク支持部34aの下面はケ
ース本体10の下面と実質的に同一のレベルにある。言
いかえると、把持部30(第1のディスク支持部34
a)の厚さはケース本体10の厚さとほぼ同一であり、
第1のディスク支持部34aの上面とケース本体10の
上面との間に大きな段差は形成されていない。また、同
様に、第1のディスク支持部34aの下面とケース本体
10の下面との間にも大きな段差は形成されていない。
【0088】上記構成を採用することにより、ディスク
ホルダ30をケース本体10の中に強く挿入したとして
も、ケース本体10の切り欠き部18がディスクホルダ
30の把持部35とオーバラップして外側に変形するこ
とが効果的に防止される。したがって、デイスクホルダ
30がケース本体10の内部へ深く入り過ぎ、ケース本
体10の切り欠き部18の表面とディスクホルダ30の
把持部35の表面との間に大きな段差が形成されてしま
うことも確実に防止される。
【0089】本実施形態では、ケース本体10に係止爪
19を設け、ディスクホルダ30に係止部37を設けて
いるが、これとは反対の構成を採用しても良い。すなわ
ち、ケース本体10に係止部を設け、ディスクホルダ3
0に係止爪を設けてもよい。また、ケース本体10に係
止部および係止爪を設け、ディスクホルダ30には、こ
れに対応する係止爪および係止部を設けてもよい。 [ディスクホルダのロック]再び、図7を参照する。
【0090】ディスクホルダ30の本体部31の両側に
は、一対の弾性部材40が設けられている。一対の弾性
部材40は鏡像関係にあるため、簡単のため、ひとつの
弾性部材40について、その構造を説明する。
【0091】弾性部材40は、ディスクホルダ30の側
面から後端部側に向かって延び、ディスクホルダ30の
上面および下面に実質的に平行な面内で曲がる得る形状
に設計されている。弾性部材40とディスクホルダ30
との間には、弾性部材40の横方向の曲げ運動を可能に
するギャップが存在している。一対の弾性部材40の先
端を片手で掴んで横方向へ力を加えると、弾性部材40
の先端とディスクホルダ30との間隔が縮小するように
弾性部材40は曲がる。手が弾性部材40に加えていた
力を取り除くと、弾性部材40は弾性力によって元の位
置に復帰する。
【0092】弾性部材40の外側面には、ケース本体1
0の停止部16と嵌合する凸状のロック部41が形成さ
れている。ロック部41には、ディスクホルダ30のケ
ース本体10への挿入運動を規制する挿入規制壁41b
と、ディスクホルダ30のケース本体10からの脱出運
動を規制する脱出規制壁41aとが設けられている。
【0093】挿入規制壁41bは、下ケース10bの停
止部16の挿入停止壁16bと当接する位置に設けられ
ており、ディスクホルダ30の挿入を規制する。脱出規
制壁41aは、上ケース10aの停止部16の脱出停止
壁16aと当接する位置に形成されており、ディスクホ
ルダ30の脱出を規制する。
【0094】弾性部材40を変形させることによってロ
ック部41の位置をディスクホルダ30に近づけると、
ロック部41は脱出停止壁16aを持つ突出部の規制を
受けない位置に移動する。
【0095】図16に示すようにディスクホルダ30を
ケース本体10内に挿入して行くと、ロック部41の挿
入規制壁41bが下ケース10bの停止部16の挿入停
止壁16bと当接する前に、ロック部41の傾斜面がケ
ース本体10の突出部(側壁12の端部12a)に押さ
れて、弾性部材40が変形する。ロック部41の傾斜面
がケース本体10の突出部を乗り越えると、弾性部材4
0は元の位置に弾性的に復帰する。その結果、ロック部
41の脱出規制壁41aを持つ突出部と上ケース10a
の停止部16とが嵌合する。図17は、この嵌合が成立
した状態を示している。この状態のディスクホルダ30
のロック部41は、脱出停止壁16aと挿入停止壁16
bとの間に挟まれているため、ディスクホルダ30の位
置はしっかりと固定される。より詳細には、ロック部4
1の脱出規制壁41aはケース本体10の脱出停止壁1
6aとほとんど接触した状態にあり、ロック部41の挿
規制壁41bはケース本体10の挿入停止壁16bとほ
とんど接触した状態にある。この結果、ロック部41の
前後運動はケース本体の脱出停止壁16aおよび挿入停
止壁16bによって阻止された状態になる。
【0096】一対の弾性部材40を片手で内側に押せ
ば、ケース本体10の停止部16とロック部41との間
のロッキングを解除することができる。一対の弾性部材
40の間隔、すなわち、ケース本体10の後端部の横方
向長さ(ケース幅)は、例えば50〜130mm、好ま
しくは90mm程度であり、片手で一対の弾性部材40
の先端部を掴んで内側に曲げることが可能である。弾性
部材40を横方向に曲げて弾性部材40の先端とディス
クホルダ30との間隔を縮小させると、ロック部41の
脱出規制壁41aは、ケース本体10の脱出停止壁16
aと衝突しない位置に移動するため、ディスクホルダ3
0を取り出すことができるようになる。
【0097】図18は、ディスクホルダ30を上下反転
させた姿勢でケース本体10に挿入した場合を示してい
る。このような正規の向きとは異なる向きでディスクホ
ルダ30の挿入を行おうとすると、ロック部41の挿入
規制壁41bが上ケース本体10aの側壁12の端部1
2aと衝突し、それ以上、挿入できない。
【0098】ロック部41の挿入規制壁41bとケース
本体10の端部12aが衝突するとき、把持部35と切
り欠き部18との衝突も起こり、それ以上挿入できなく
なる。本実施形態では、挿入規制壁41bの位置を調節
し、挿入規制壁41bと上ケース本体10aの側壁12
の端部12aとの衝突が、把持部35と切り欠き部18
との衝突と同時に起こるようにしている。これによっ
て、より確実にディスクホルダ30の誤挿入を防止する
ことができる。
【0099】[ディスクカートリッジの組み立て]以
下、ディスクカートリッジの組み立て方法を説明する。
【0100】まず、図9に示すようにして、ディスク1
を導入片42と導入片42に隣接する第2のディスク支
持部34bとの間に挿入する。さらにディスク1を押し
込むと、ディスク1は導入片42と第2のディスク支持
部34bとに案内されながらアーム部32の中に侵入し
て行く。このとき、ディスク1の外周端面がアーム部3
2を外側に弾性変形しながら、ディスク1はディスク支
持部34内に収納されて行く。二つのアーム部32の先
端部における間隔は、ディスク1の直径の大きさまで広
がるように弾性変形した後、ディスク1を収納すると、
もとの状態に復帰する。この状態では、アーム部32は
弾性変形しておらず、ディスク1の外周端面と周壁33
との間には隙間が存在するが、ディスク1はディスクホ
ルダ30からは落下しないようにディスク支持部34に
よって支持される。
【0101】次に、下ケース10bに対するディスクホ
ルダ30の位置合わせを行った後、下ケース10bにデ
ィスクホルダ30を取りつける。このとき、下ケース1
0bの係止爪19とディスクホルダ30の係止部37と
は、まだ係合していない。下ケース10bの係止爪19
は、ディスクホルダ30の係止部37によって下方に押
され、下ケース10bの切り欠き部における主壁11が
下方に曲がった状態にある。
【0102】次に、下ケース10bに対する上ケース1
0aの位置合わせを行い、下ケース10bと上ケース1
0aとを組み合わせる。この状態では、上ケース10a
の係止爪19とディスクホルダ30の係止部37とは、
まだ係合していない。上ケース10aの係止爪19は、
ディスクホルダ30の係止部37によって上方に押さ
れ、上ケース10aの切り欠き部における主壁11が上
方に曲がった状態にある。
【0103】次に、超音波溶着等によって上ケース10
aと下ケース10bとを接着する。このとき、上ケース
10aと下ケース10bとを挟みつけるように圧着する
ので、ケース本体10の主壁11の曲がりが解消する。
具体的には以下の通りである。
【0104】すなわち、最初は図12に示す係止部37
のコーナ部37aと図13に示す係止爪19の斜面19
aとが当接した状態にある。次に、上ケース10aと下
ケース10bとを圧着すると、斜面19aは強制的にコ
ーナ部37aを通過させられ、係止爪19と係止部37
とが係合する。図14は、この係合が完了した状態を示
している。この状態では、係止爪19が外側から係止部
37によって挟まれているため、ケース本体10は外側
に変形することができなくなる。
【0105】このようにしてケース本体10の組み立て
が完了した後、ケース本体10の前端部側から、シャッ
タ2を移動自在に組み立て、ディスクカートリッジ10
0の組み立てを終了する。ディスク1はディスクカート
リッジ100の中で回転自在に収容された状態にある。
【0106】[カートリッジのドライブ装置への挿入]
ディスクカートリッジ100に対応したドライブ装置へ
ディスクカートリッジ100を挿入すると、シャッタ2
がスライドし、挿入部15が開放される。ディスクカー
トリッジ100がドライブ装置の所定の位置に装着され
ると、ディスクカートリッジ100内のディスク1の中
心孔がディスクモータ(不図示)に装着される。開放さ
れた挿入部15にヘッドが挿入され、ディスク1の露出
表面に対して、情報の記録、再生、または消去を実行す
ることが可能となる。
【0107】[ディスクホルダのカートリッジからの取
出し]次に、ディスクカートリッジ100に収容された
ディスクホルダ30を取り出す場合を説明する。
【0108】まず、使用者は、図7において最も明瞭に
示されているディスク取り出し識別子43を強制的に折
り取る。前述のようにして組み立てられたディスクカー
トリッジ100においては、内部のディスクホルダ30
のディスク取り出し識別子43は、ケース本体のディス
ク取り出し識別穴21に嵌めらた状態にある。この状態
のディスク取り出し識別子43を折り取るには、ディス
ク取出し識別穴21内に固く細いピンを指し込み、その
ピンによって識別子43を折れば良い。識別子43が折
り取られると、ディスクホルダ30はケース本体10か
ら挿脱可能となる。
【0109】次に、ディスクホルダ30の両側に設けら
れている一対の弾性部材40を片手で内側に弾性変形す
る。すると、弾性部材40に形成されたロック部41と
ケース本体10の停止部16との間のロックが解除さ
れ、ディスクホルダ30はケース本体10から脱出可能
になる。
【0110】ディスクホルダ30を少し抜き出した後、
把持部35を指で掴み、手前に引っ張ることにより、デ
ィスクホルダ30をケース本体10から完全に脱出させ
ることができる。このとき、ディスク1はディスクホル
ダ30の周壁33によって押され、ケース本体10から
ディスクホルダ30と一緒に抜き出される。
【0111】ケース本体10からディスクホルダ30が
完全に抜き出された後も、ディスク支持部34がディス
ク1の上下面の何れかを支持するため、ディスク1がデ
ィスクホルダ30から落下することはない。また、把持
部35はディスクホルダ30の本体部31よりも厚いた
め、把持部35を指で掴むときも、手でディスク1に触
れる可能性が非常に小さくなっている。
【0112】次に、ケース本体10から抜き出されたデ
ィスクホルダ30を再びケース本体10に挿入する動作
を説明する。
【0113】まず、ディスクホルダ30のアーム部32
の先端部を取出口14に挿入する。そして、ディスクホ
ルダ30をケース本体10に押し込んで行くと、ロック
部41の脱出規制壁41a側と上ケース10aの側壁1
2の端部12aとが当接する。当接すると、弾性部材4
0が内側に弾性変形しながら、端部12aを通過して行
き、やがて、ロック部41の挿入規制壁41bと停止部
16の挿入停止壁16bとが当接する位置までディスク
ホルダ30はケース本体50に押し込まれる。すると、
弾性部材40の弾性変形が解除され、ロック部41の脱
出規制壁41aと停止部16の脱出停止壁16aとが当
接する。ほぼ同時に係止爪19と係止部37とが係合
し、ケース本体のめくり上がり等の変形を防止するとと
もに、ディスクホルダ30はケース本体10に固定され
た状態になる。
【0114】次に、上記したディスクホルダ30の正規
の方向と反対の方向からケース本体10に挿入する動作
の説明をする。まず、ディスクホルダ30のアーム部3
2の先端部を取出口14に挿入する。そして、ディスク
ホルダ30をケース本体10に押し込んで行くと、把持
部35の先端とケース本体10の切り欠き部18の入り
口側の端面とが衝突し、それ以上、挿入することができ
なくなる。ほぼ同時に、ロック部41の挿入規制壁41
bがケース本体10の側壁12の端部12aに衝突し、
さらに確実に挿入を規制している。この状態を使用者は
把持部35と切り欠き部18との組み合わせの違いを視
覚的にはっきりと認識できるようになっている。これに
より、ディスクホルダ30は一方向からのみケース本体
10に挿入できるようになっている。
【0115】以上説明してきたように、本実施形態で
は、ディスクホルダ30に把持部35を設けることによ
って、ディスクホルダ30を指で把持しやすくなり、デ
ィスクホルダ30をケース本体10から挿脱する際の操
作性が向上する。把持部35がディスクホルダ30の本
体部31よりも厚く形成されているため、ディスクホル
ダ30を掴むときにも指先がディスク1に触れにくくな
っている。また、ディスクホルダ30の中央部に把持部
35を設けることによって、ディスクホルダ30の剛性
が向上する。このため、本体部31の中央部分の寸法を
小さくできる。このことは、ディスクカートリッジの小
型化に大きく貢献する。
【0116】本実施形態では、ディスクホルダ30の本
体部31の中央部から延在する第1のディスク支持部3
4aとアーム部32から延在する第2のディスク支持部
34bとによってディスク1の面を支持する。このた
め、ディスク1をセットした状態において、ディスク1
の外周面とディスクホルダ30の周壁との間には隙間が
存在している。言いかえると、アーム部32は、セット
したディスク1からはディスク面に平行な応力を受けて
いない。従って、ディスク1をセットした状態のディス
クホルダ30をケース本体10の内部に完全に挿入した
とき、あえてアーム部32に外側に押し広げなくても、
ディスク1をケース本体10の中で回転させることがで
きる。このようにディスクホルダ30はディスク1を保
持するためにアーム部32の弾性変形を利用しないた
め、アーム部32の応力緩和によってアーム部32がデ
ィスク1を把持する力が弱くなるという問題が生じな
い。故に、ディスクホルダ30を長期間ケース本体10
内に留めておいた後に、ケース本体10内からディスク
ホルダ30を取り出した場合でも、ディスク1がディス
クホルダ30から落下することがなく、ディスクホルダ
30の信頼性が向上する。アーム部32の応力緩和を考
慮する必要が無くなるため、アーム部32はディスクホ
ルダ30と一体的にプラスチック成形によって作製する
ことができる。
【0117】次に、図面を参照しながら、本発明の他の
実施形態を説明する。
【0118】まず、図19および図20を参照する。本
実施形態のディスクカートリッジ200は、弾性部材4
0の先端部分が指で誤って押されにくい構成を有してい
る点で、前述のディスクカートリッジ100から異なっ
ている。図19および図20から明らかなように、その
点以外では、ディスクカートリッジ200とディスクカ
ートリッジ100との間に共通する部分が多くあるた
め、異なる部分のみを詳細に説明することにする。
【0119】図21から図23を参照する。デイスクカ
ートリッジ200の下ケース10bの後端部の両コーナ
には、図21および図22に示すように、ディスクカー
トリッジ100の下ケース10bと同様に切り欠き部1
20が形成されている。これに対して、上ケース10a
の後端部の両コーナには、図23に示すように切り欠き
部120が形成されていない。その結果、下ケース10
bは、図19に示すように、装着された状態のディスク
ホルダ30の弾性部材40の先端部を部分的に露出させ
るが、上ケース10aは弾性部材40の上面を完全に覆
う。
【0120】本実施形態では、上ケース10aが弾性部
材40の上面を完全に覆っているので、弾性部材40の
外側面を指で触っても、上ケース10aが邪魔になり、
弾性部材40を誤って曲げてしまうことがなくなる。そ
の結果、不必要なロックの解除を誤って行う可能性が極
めて小さくなる。
【0121】図24に示すように、上ケース10aと対
向する弾性部材40の上面は平坦である。このため、デ
ィスクホルダ30がケース本体10に装着されたとき、
弾性部材40の上面と上ケース10aの下面との隙間は
小さく設定される。一方、弾性部材40の先端部分(摘
み部138)の下面は、平坦部と、平坦部から下方に突
出する突出片139とを有している。
【0122】図25は、弾性部材40の構成を明瞭に示
す斜視図である。図25に示すディスクホルダ30は図
24に示すディスクホルダ30を上下反転した状態にあ
る。図25に示すように、突出片139は、摘み部13
9の外側面を1.0mm程度だけ高くし、摘み部139
と指先との接触面積を拡大する。
【0123】図19に示すようにディスクホルダ30が
ケース本体10に装着され、上ケース10aが弾性部材
40の上面を完全に覆っているとき、上ケース10aの
コーナー部分が邪魔をして弾性部材40を不用意に指で
変形してしまうおそれがなくなる。ただし、意図的に弾
性部材40を指で押して、ディスクホルダ30をケース
本体10から抜き出そうとする場合は、下ケース10b
に切り欠き部120が設けられているため、弾性部材4
0を指で押して曲げ、ロックを解除することができる。
そのとき、突出片139は、指先による弾性部材40の
押圧を容易にしてくれる。突出片139の高さは、突出
片139の先端と下ケース10bの表面とがほぼ同一レ
ベルとなるように設定される。突出片139の先端が下
ケース10bの表面よりも出すぎることは、記録再生装
置へのディスクカートリッジ200の挿入を困難にする
ため好ましくない。
【0124】突出片138の位置およびサイズは、弾性
部材40を曲げてロックを解除する場合において、弾性
部材40が過度に曲がったときに突出片138が下ケー
ス10bの切り欠き部120の側面に衝突するように設
計することが好ましい。ディスクホルダ30には、前述
の通り、弾性部材40の曲げ運動を可能にするためのギ
ャップ部が形成されている。このギャップ部の幅は、好
ましい実施形態では、1.5〜2.0mmと小さい。こ
のため、弾性部材40の曲がりは、ディスクホルダ30
の本体部31の側面で規制される。しかし、このギャッ
プ部の幅を何らかに理由で大きく設定した場合は、突出
片138がケース本体10と衝突することによって、弾
性部材40の過度の曲げを停止させることが可能であ
る。このように突出片139を弾性部材40の摘み部1
38に設けることによって、種々の効果が得られる。
【0125】なお、弾性部材40と人の指との間の容易
な接触を妨げ、ディスクホルダ30のロックを解除しに
くくする他の態様として、切り欠き部120を上ケース
10aに形成し、突出片139を上ケース10a側に形
成してもよい。また、2個の突出片139は、同一方向
に突出している必要は無く、図26に示すように、ディ
スクホルダ30から異なる側に突出するように形成され
ていても良い。このようにする場合、上ケース10aの
片端側に切り欠き部120を形成し、下ケース10bの
反対の片端側に切り欠き部120を形成する。
【0126】本実施形態によれば、ケース本体10の後
端部の両コーナーを片手で掴むときに指が弾性部材40
を押しにくい構成を採用し、それによってディクホルダ
30とケース本体10との間のロックを誤って解除する
ことがないようにしている。その結果、ドライブ装置か
らディスクカートリッジ200を取り出すためにケース
本体10の後端部の両コーナを手で掴んでカートリッジ
200を吹き出そうとするとき、ケース本体10をドラ
イブ装置に残したままディスクホルダ30だけを取り出
し、ディスク1を不用意に外部にさらすことを防止する
ことが可能になる。また、ケース本体10を持ち運ぶ際
にも、ディスクホルダ30がケース本体10から不用意
に抜け出してディスク1が露出してしまうことを防止で
きる。
【0127】次に、図27〜29の説明を参照しなが
ら、ディスクカートリッジ200の変形例を説明する。
【0128】図27に示すディスクカートリッジ250
は、ディスクカートリッジ200の変形例であり、上ケ
ース10aの後端部コーナー近傍の形状においてディス
クリッジ200から異なっている。図28は、上ケース
10aの後端部コーナーを拡大した斜視図であり、図2
9は、下ケース10bの後端部コーナーを拡大した斜視
図である。これらの図面からわかるように、ディスクカ
ートリッジ250の上ケース10aは、弾性部材40の
摘み部138の上面形状に対応した形状を持つ部分50
を含んでいる。弾性部材40の摘み部138は、弾性部
材40の他の部分よりも幅が広く、指先で抑えやすいよ
うに、摘み部138の外側面は曲面から構成されてい
る。
【0129】上ケース10aが弾性部材40の摘み部1
38の上面を完全に覆い、かつ、その上面形状に対応し
た形状を有する部分50を有しているため、ディスクホ
ルダ30が装着されたケース本体10の側面部には、厚
さ方向に延びるスロット52が形成される。スロット5
2は、図29に示すように、下ケース10bのコーナー
に切り欠き部120を形成したことによって下ケース1
0bの側面に生じた凹みを利用し、上ケース10aの側
面にも小さな切り欠き部を設け、それによってスロット
52として機能する凹部をケース本体10の側面に形成
している。このスロット52は、ケース本体10の後端
部に比較的近い位置に形成されるため、記録再生装置に
ケース本体10を挿入するとき、以下に述べる重要な働
きをする。
【0130】すなわち、ケース本体10の前端部から先
に記録再生装置にケース本体10を挿入すると、記録再
生装置のオートローディング機構はケース本体10の前
端部に近い位置に存在する凹部54を掴んで必要なオー
トローディング動作を実行する。しかし、誤ってケース
本体10の後端部から先に記録再生装置にケース本体1
0を挿入すると、記録再生装置のオートローディング機
構はケース本体10の後端部に近い位置に存在するスロ
ット52を検知して、ケース本体10の挿入を停止させ
るように動作する。
【0131】本実施形態では、誤挿入を防止するために
必要なスロット52をケース本体10に特別に形成する
代わりに、下ケース10bの切り欠き部120と、上ケ
ース10aに設けた小さな切り欠き部を利用して、スロ
ットとして機能する部分を形成している。
【0132】なお、簡単化のため図示してはいないが、
ディスクカートリッジ200および250のケース本体
10にも係止爪19を設け、対応するディスクホルダ3
0には係止部37を設けている。ディスクカートリッジ
100、200、および250の各特徴部を全て備えた
ディスクカートリッジが最も好ましいものであると考え
られる。
【0133】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のディ
スクカートリッジによれば、ディスクホルダの中央部に
把持部を設けることにより、ディスクホルダをケース本
体から挿脱する操作性がよくなると共に、ディスク表面
を指で触れることが少なくなる。また、把持部がディス
クホルダ本体の剛性を向上させるため、ディスクホルダ
の本体中央部のサイズを小さくし、ケース本体を小形化
することが可能である。
【0134】更に、把持部とケース本体とがしっかりと
係合するため、ディスクホルダがケース本体に深く入り
すぎて、ケース本体が把持部にオーバーラップするよう
な不都合が生じない。
【0135】本発明の他のディスクカートリッジによれ
ば、ディスクホルダを上下反転させた状態にケースに誤
挿入することを防止できる。
【0136】また、本発明によれば、ディスクホルダを
ケースに装着している間、ディスクホルダのアーム部が
弾性的に変形しないため、ディスクホルダをケース内に
長期間装着していても、アーム部の応力緩和が進行しな
い。このため、一体成型法によってアーム部とディスク
ホルダ本体とをプラスチック等の材料から一体的に形成
することが可能になり、ディスクホルダの価格を低下さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるディスクカートリッジ
100の外形を示す概略斜視図である。
【図2】ディスクホルダ30が部分的に挿入された状態
のディスクカートリッジ100を示す斜視図である。
【図3】ディスクカートリッジ100の構成を示す分解
斜視図である。
【図4】ディスクカートリッジ100の下ケース10b
を示す斜視図である。
【図5】ディスクカートリッジ100の下ケース10b
の内面側の構成を示す平面図である。
【図6】ディスクカートリッジ100の上ケース10a
の内面側の構成を示す平面図である。
【図7】ディスクカートリッジ100のためのディスク
ホルダ30を示す斜視図である。
【図8】ディスクホルダ30にディスク1が収容された
状態を示す斜視図である。
【図9】ディスクホルダ30にディスク1を組み込みつ
つある状態を示す平面図である。
【図10】ディスクホルダ30の上面を示す平面図であ
る。
【図11】ディスクホルダ30の下面を示す平面図であ
る。
【図12】ディスクホルダ30に形成された係止部37
を示す一部断面図である。
【図13】ケース本体10に形成された係止爪19を示
す一部断面図である。
【図14】ディスクホルダ30の係止部37とケース本
体10の係止爪19が係合した状態を示す一部断面図で
ある。
【図15】ディスクホルダ30の係止部37とケース本
体10の係止爪19が係合した状態を示す一部切り欠き
斜視断面図である。
【図16】ディスクホルダ30が部分的に挿入された状
態のディスクカートリッジ100を示す斜視図である。
【図17】ディスクホルダ30が完全に挿入され、ロッ
クが行われた状態のディスクカートリッジ100を示す
斜視図である。
【図18】誤った向きでディスクホルダ30が挿入され
た状態のディスクカートリッジ100を示す斜視図であ
る。
【図19】本発明の他の実施形態によるディスクカート
リッジ200の全体の外形を示す斜視図である。
【図20】ディスクカートリッジ200の構成を示す分
解斜視図である。
【図21】ディスクカートリッジ200の下ケース10
bの形状を示す概略斜視図である。
【図22】ディスクカートリッジ200の下ケース10
bの内面側の構成を示す平面図である。
【図23】ディスクカートリッジ200の上ケース10
aの内面側の構成を示す平面図である。
【図24】ディスクカートリッジ200のためのディス
クホルダ30を示す斜視図である。
【図25】ディスクカートリッジ200のためのディス
クホルダ30の弾性部材40を示す斜視図である。
【図26】ディスクホルダ30の改変例を示す斜視図で
ある。
【図27】本発明の更に他の実施形態によるディスクカ
ートリッジ250の外形を示す斜視図である。
【図28】ディスクカートリッジ250の上ケース10
aのコーナー部分を示す斜視図である。
【図29】ディスクカートリッジ250の下ケース10
bのコーナー部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 シャッタ 10 ケース本体 10a 上ケース 10b 下ケース 11 ケースの主壁 12 ケースの側壁 14 開口部(ディスク取出口) 15 挿入部 16 停止部 16a 脱出停止壁 16b 挿入停止壁 17 ディスクの収容部 18 切り欠き部 19 係止爪 20 位置合わせを行うための基準穴 21 ディスク取り出し識別穴 30 ディスクホルダ 31 ディスクホルダの本体部 32 ディスクホルダのアーム部 33 ディスクホルダの周壁 34 ディスク支持部 34a 第1のディスク支持部 34b 第2のディスク支持部 35 ディスクホルダの把持部 37 把持部の傾斜 37 係止部 38 把持部の凹部 39 識別マーク 40 弾性部材 41 ロック部 41a 脱出規制壁 41b 挿入規制壁 42 ディスクホルダの導入片 52 スロット 100 ディスクカートリッジ 120 切り欠き部 138 弾性部材の摘み部 139 摘み部の突出片 200 ディスクカートリッジ 250 ディスクカートリッジ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を支持することがで
    きるディスクホルダと、 前記ディスクホルダおよび前記記録媒体を収容すること
    ができる収容部、ならびに、前記収容部を囲む上面、下
    面および側面を有し、前記側面の一部に設けられた開口
    部を介して前記ディスクホルダを前記収容部へ挿入する
    ことおよび前記ディスクホルダを前記収容部から離脱さ
    せることが可能なケースと、を備えたディスクカートリ
    ッジであって、 前記ディスクホルダには、前記ディスクホルダを把持す
    るための把持部が設けられ、 前記ケースの上面および下面には、前記ディスクホルダ
    が前記ケースに装着された状態で前記把持部を露出させ
    る切り欠き部が形成され、 前記ディスクホルダを前記ケース内に挿入したとき、前
    記ケースが前記ディスクホルダの前記把持部よりも外側
    に変形することを抑制するように前記把持部が前記ケー
    スの前記切り欠き部と係合するディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記ディスクホルダの前記把持部および
    前記ケースの前記切り欠き部の少なくとも一方は、前記
    ケースが前記把持部の上面または下面に垂直な方向へ移
    動することを阻止する手段を有している請求項1に記載
    のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記ディスクホルダの前記把持部は、前
    記ケースの前記切り欠き部に形成された少なくともひと
    つの突出部を受け入れる凹部を有している請求項1に記
    載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記ケースの前記切り欠き部は、前記デ
    ィスクホルダの前記把持部に形成された少なくともひと
    つの突出部を受け入れる凹部を有している請求項1に記
    載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記ディスクホルダの前記把持部の上面
    の形状は、前記把持部の下面の形状と異なっている請求
    項1から3の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記ディスクホルダの前記把持部の前記
    上面は前記ケースの前記上面と同じレベルにあり、前記
    把持部の前記下面は前記ケースの前記下面と同じレベル
    にある請求項5に記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記把持部の前記上面の形状と前記把持
    部の前記下面の形状との差異は、視覚的に認識可能であ
    る請求項5に記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記ディスクホルダは、前記ディスクホ
    ルダが前記ケース内に挿入されたときに前記ケースの前
    記開口部を塞ぐ本体と、前記本体から延びる2本のアー
    ム部とを有しており、 前記把持部は、前記ディスクホルダの前記本体に設けら
    れている請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記把持部は、前記ディスクホルダの他
    の部分よりも厚い請求項8に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  10. 【請求項10】 前記把持部の上面および下面の形状
    は、前記ディスクホルダを前記ケースに挿入するとき、
    前記把持部と前記ケースの前記切り欠き部との干渉を緩
    和することができるように形成されている請求項8記載
    のディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記ディスクホルダの前記把持部は、
    前記記録媒体の上面および下面の夫々と部分的に対向す
    る面を有している請求項1に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  12. 【請求項12】 前記ディスクホルダが前記ケースの前
    記開口部を閉じる位置において、前記ディスクホルダを
    前記ケースに固定するロック手段を有している請求項1
    記載のディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記ロック手段は、 前記ケースの側壁に設けられた停止部と、前記ディスク
    ホルダの側面に設けられたロック部とを有しており、 前記ディスクホルダを前記ケースに挿入したとき、前記
    ディスクホルダが前記ケースの前記開口部を閉じる位置
    において、前記ディスクホルダの前記ロック部が前記ケ
    ースの前記停止部と係合する請求項12記載のディスク
    カートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記ケースの前記停止部は、前記ディ
    スクホルダが前記ケース内に深く入らないように前記ロ
    ック部の動きを規制する挿入停止壁と、前記ディスクホ
    ルダが前記ケースから脱出しないように前記ロック部の
    動きを規制する脱出停止壁とを有している請求項13記
    載のディスクカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記ロック部は、 前記ディスクホルダの側面から延び、前記ディスクホル
    ダの上面および下面に実質的に平行な面内で曲がる少な
    くとも1つのフィンガー状弾性部材の側面に設けられて
    おり、 前記弾性部材を変形させることによって前記ロック部材
    は前記ケースの脱出停止壁による規制を受けない位置に
    移動し、それによって前記ディスクホルダの移動が可能
    になる請求項14記載のディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記ディスクホルダを上下反転させて
    前記ケース内に挿入した場合、前記ロック部材の一部と
    衝突する突起が前記ケースの側面の一部に設けられてい
    る請求項15記載のディスクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前記ディスクホルダの前記アーム部に
    は、前記記録媒体の上面および下面に垂直な方向への前
    記記録媒体の動きを規制するディスク支持部が設けられ
    ている請求項8に記載のディスクカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記ディスクホルダの前記アーム部の
    先端部には、前記先端部に最も近い位置に形成された前
    記ディスク支持部とともに前記記録媒体を案内する導入
    片が設けられており、 前記導入片は、前記記録媒体の上面および下面に垂直な
    方向への前記記録媒体の動きを規制し、前記ディスクホ
    ルダへの前記記録媒体の装着を容易にする請求項8に記
    載のディスクカートリッジ。
  19. 【請求項19】 前記把持部には、前記ディスクホルダ
    の上面および下面を相互に区別するため識別手段が形成
    されている請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記識別手段は指先で触れて認識でき
    る形状を有してる請求項1に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  21. 【請求項21】 ディスク状記録媒体を支持することが
    できるディスクホルダと、 前記ディスクホルダおよび前記記録媒体を収容すること
    ができる収容部と、前記収容部を囲む上面、下面、およ
    び側面とを有し、前記側面の一部に設けられた開口部を
    介して、前記ディスクホルダを前記収容部へ挿入するこ
    とおよび前記ディスクホルダを前記収容部から離脱させ
    ることが可能なケースと、を備えたディスクカートリッ
    ジであって、 前記ケースは上ケース部分と下ケース部分とを有してお
    り、 前記上ケースおよび下ケースの一方には、前記ディスク
    ホルダの挿入運動を停止させる第1の突出部が設けられ
    ており、 前記上ケースおよび下ケースの他方には、前記ディスク
    ホルダの離脱運動を停止させる第2の突出部が設けられ
    ており、 前記ディスクホルダは、前記ディスクホルダの側面から
    延び、前記ディスクホルダの上面および下面に実質的に
    平行な面内で曲がる少なくとも1つのフィンガー状弾性
    部材と、前記ケースの前記第1の突出部と第2の突出部
    との間に係合するロック部材とを有しており、 前記ロック部材は前記弾性部材の側面に設けられ、前記
    弾性部材を変形させることによって前記ロック部材は前
    記ケースの前記第2の突出部による規制を受けない位置
    に移動し、それによって前記ディスクホルダの移動が可
    能になるディスクカートリッジ。
  22. 【請求項22】 前記ロック部材は、前記ディスクホル
    ダの前記上面と前記下面との間に位置する仮想平面に関
    して非対称な形状を有しており、 前記ディスクホルダを誤った向きで前記ケース内に挿入
    するとき、前記ロック部材の一部が前記ケースの前記第
    2の突出部と衝突し、それによって前記ディスクホルダ
    の挿入が停止させられる請求項21に記載のディスクカ
    ートリッジ。
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