JP2997468B1 - ディスクカ―トリッジ - Google Patents

ディスクカ―トリッジ

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JP2997468B1
JP2997468B1 JP20928699A JP20928699A JP2997468B1 JP 2997468 B1 JP2997468 B1 JP 2997468B1 JP 20928699 A JP20928699 A JP 20928699A JP 20928699 A JP20928699 A JP 20928699A JP 2997468 B1 JP2997468 B1 JP 2997468B1
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幸良 西野
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Abstract

【要約】 【課題】 ディスクカートリッジに収納された小サイズ
のディスクをアダプタを介して大サイズのディスクカー
トリッジ用ドライブ装置で再生等を可能にし、しかもデ
ィスクに直接手を触れなくてもよいようにする。 【解決手段】 ディスクカートリッジは、ディスク収納
部を備えたケース本体1110a,1110bと、ディスク10を面
内方向に把持する一対のディスク保持部材202を備えた
開閉蓋1120とを有する。開閉蓋のグリップ部1501はケー
ス本体のグリップ案内部1113に嵌合する。これらは開閉
蓋1120の挿入方向中心線に対して非対称に形成されてい
るので、開閉蓋1120をケース本体1110に上下を逆にして
装着するのが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体を内蔵したディスクカートリッジ、及び該ディスクカ
ートリッジに内蔵されたディスク状記録媒体をそれより
サイズの大きなディスクカートリッジ用ドライブ装置で
記録・再生を可能にするカートリッジアダプタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術の急速な進展にともな
い、各種情報の記録・再生・消去の手段として、ディス
ク状記録媒体が広く使用されている。ディスク状記録媒
体は、記録密度、サイズ、記録再生方式等がそれぞれ異
なる複数の規格が存在し、各規格のディスク状記録媒体
に応じて、それを記録・再生・消去するドライブ装置も
複数存在している。
【0003】このような状況の下、一のドライブ装置で
複数の規格のディスク状記録媒体が記録・再生・消去で
きれば使用者にとって便利であり、各種方式が提案され
ている。
【0004】サイズの異なる複数のディスク状記録媒体
を一のドライブ装置で記録・再生・消去する方法とし
て、例えば、使用者が裸状のディスク状記録媒体をアダ
プタに組み込んで、これをドライブ装置にセットする方
法が提案され、直径12cmのコンパクトディスク(C
D)と直径8cmのCDシングルとの間で一部実用化さ
れている。
【0005】また、カートリッジに納められたサイズの
異なるディスク状記録媒体を一のドライブ装置で記録・
再生・消去する方法として、例えば、図51に示すよう
に、小サイズのディスクカートリッジ1901を大サイ
ズのディスクカートリッジと同じ寸法及び外形を有する
カートリッジアダプタ1911に収納して、大サイズの
ディスクカートリッジ用ドライブ装置1921で記録・
再生・消去する方法が検討されている(例えば、特開平
2−121174号公報)。図51において、1912
はカートリッジアダプタ1911のヘッド開口窓、19
13はシャッターであり、これらは大サイズのディスク
用カートリッジと同じ形状及び寸法で形成されている。
また、1902は小サイズのディスクカートリッジ19
01のヘッド開口窓、1903はシャッターである。1
914は小サイズのディスクカートリッジ1901を挿
入する挿入部、1924は大サイズのディスクカートリ
ッジを挿入する挿入部である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
が裸状態のディスク状記録媒体をアダプタに組み込ん
で、これをドライブ装置にセットする方法は、使用者が
ディスク状記録媒体に汚れや傷を付けやすく、高度の信
頼性と耐久性が要求される用途には適さない。
【0007】また、図51に示されたように、小サイズ
のディスクカートリッジを大サイズのディスクカートリ
ッジと同じ寸法及び外形を有するカートリッジアダプタ
に収納して大サイズのディスクカートリッジ用ドライブ
装置で記録・再生・消去する方法では、例えば以下のよ
うな問題が生じる。即ち、ディスクカートリッジに設け
られたヘッド開口窓やシャッター及びその開閉機構の形
状や寸法は、小サイズのディスクカートリッジと大サイ
ズのディスクカートリッジとでは相違する。従って、ド
ライブ装置のヘッドがカートリッジアダプタ1911に
収納された小サイズのディスクカートリッジ1901の
ヘッド開口窓1902の周囲の外装部材やシャッター1
903と接触したり、シャッターを開閉する機構が複雑
になったりするなどの問題が生じ、結局、このようなア
ダプタではサイズの異なるディスクカートリッジを全く
問題なく記録・再生・消去することは困難であり、場合
によってはこのような使用を考慮してドライブ装置その
ものの設計を見直すなどの必要が生じていた。
【0008】従って、本発明は、上記のような従来の問
題点を解決し、ディスクカートリッジに収納されたディ
スク状記録媒体の情報の記録・再生・消去を、アダプタ
を介することにより、それより大きなサイズのディスク
カートリッジ用ドライブ装置で可能にし、同時にドライ
ブ装置側に大きな設計変更を要せず、また、ディスク状
記録媒体のアダプタへの装着が直接ディスク状記録媒体
に触れることなく行えるようにして、情報の信頼性とデ
ィスクの耐久性が確保されるようにしたディスクカート
リッジ、及びアダプタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、以下の構成とするものである。
【0010】即ち、本発明のディスクカートリッジは、
ディスク取り出し用の開口と前記開口に連設されたディ
スク収納部とを備えたケース本体と、ディスクを保持す
る一対のディスク保持部材を備えた開閉蓋とを有し、前
記開閉蓋は前記ディスク収納部に引き出し可能に収納さ
れ、前記開閉蓋を前記ディスク収納部から引き出す際
に、前記一対のディスク保持部材が前記ディスクをディ
スクの面内方向に把持することを特徴とする。
【0011】上記の構成のディスクカートリッジとする
ことにより、そのままの状態でこれと互換性を有するデ
ィスクカートリッジのためのドライブ装置に装着して情
報の記録・再生・消去が可能でありながら、所定のアダ
プタを介することにより、それより大きなサイズのディ
スクカートリッジ用ドライブ装置でも情報の記録・再生
・消去をすることができる。しかも、大きなサイズ用の
ドライブ装置側に大きな設計変更を要せず、また、使用
者が直接ディスク状記録媒体に触れることがないため
に、情報の信頼性とディスクの耐久性が確保される。
【0012】また、本発明のアダプタは、ディスクカー
トリッジの出し入れが可能な挿入部と、前記挿入部の所
定位置までディスクカートリッジが挿入されると、前記
ディスクカートリッジの開閉蓋をケース本体に固定保持
する第1のロック手段を解除する第1のロック解除手段
と、前記第1のロック手段が解除された前記開閉蓋を掛
止するとともに、前記挿入部から前記ケース本体が抜き
取られた後、前記開閉蓋を前記挿入部の所定位置に保持
する開閉蓋保持手段と、前記開閉蓋の保持を解除し、前
記開閉蓋を前記挿入部から取り出し可能にする開閉蓋保
持解除手段とを有することを特徴とする。
【0013】上記の構成のアダプタとすることにより、
小さいサイズのディスクの情報の記録・再生・消去を、
当該アダプタと互換性を有する大きいサイズのディスク
カートリッジ用ドライブ装置で実現することができる。
しかも、大きなサイズ用のドライブ装置側に大きな設計
変更を要せず、また、使用者が直接ディスク状記録媒体
に触れることがないために、情報の信頼性とディスクの
耐久性が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスクカートリ
ッジ及びアダプタを図面を参照して説明する。
【0015】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係るディスクカートリッジの一例の外観を示した
概略斜視図であり、図2は図1に示したディスクカート
リッジの主要構成部品の概略形状を示した分解斜視図で
あり、図3は図1に示したディスクカートリッジの組立
の途中又は開閉蓋を引き出した状態を示した概略平面図
である。
【0016】図1〜3に示したように、本発明の第1の
実施の形態に係るディスクカートリッジ100は、ケー
ス本体101と、ケース本体101内部に引き出し可能
に収納された開閉蓋201とを有する。
【0017】ケース本体101は、ディスク状記録媒体
(以下、単にディスクと称することがある)10が挿入
され又は取り出される開口102と、開口102に連設
され、ディスク10が収納される空間を形成するディス
ク収納部103とを備えている。
【0018】開閉蓋201は、ディスク10をディスク
面内方向に位置規制して保持する一対のディスク保持部
材202を備えている。ディスク保持部材202は、図
3に示したように、ディスク10の最大幅(直径)付近
の部分202aが互いに外側に湾曲し、先端部が内側に
湾曲した形状を有している。一方、ケース本体のディス
ク収納部103のディスク直径方向に対向する内壁10
4は、図3に示したように、奥の部分では両間隔がやや
広がり、開口102に近い部分では両間隔が狭く形成さ
れている。従って、図1に示したように、開閉蓋201
がケース本体の開口102を完全に閉塞した状態から、
開閉蓋201を引き出そうとすると、開閉蓋201のデ
ィスク保持部材202の外側に湾曲した部分202aが
ケース本体のディスク収納部103の内壁104に当接
し、互いに接近するように、即ちディスク10を面内方
向に把持するように弾性変形し、ディスク保持部材20
2の先端部が収納されたディスク10を確実に把持する
結果、ディスク10は開閉蓋201とともに図3に示し
た状態に引き出される。
【0019】ケース本体101は、ディスク10に情報
を記録し又は記録された情報を再生しもしくは消去する
ためのヘッドが、ディスク面を走査できるようにするた
めのヘッド開口窓180を有しており、更に該ヘッド開
口窓180を閉じるためのシャッター181、及びディ
スクカートリッジをドライブ装置に装着していない場合
には該シャッター181を閉状態に維持するための弾性
バネ182を有している。更に、シャッター181と連
動するベルトオープナ183と、ベルトオープナ183
の一端に設けられ、ドライブ装置がシャッター181の
開閉をする際に把持するオープナフック184を有して
いる。更に、ドライブ装置に装着された際に位置決めを
行うための位置決め孔185を有している。
【0020】そして、ケース本体101、ヘッド開口窓
180、シャッター181等を含めたディスクカートリ
ッジ100の外形及び寸法は、内蔵されたディスク10
のために規格化されたディスクカートリッジと完全に互
換性が確保されるように設計されている。従って、図1
に示されたディスクカートリッジ100は、内蔵された
ディスク10を内蔵するディスクカートリッジのために
用意された従来のディスクドライブ装置にそのまま装着
して、情報の記録・再生・消去が可能である。
【0021】なお、開閉蓋201がケース本体101に
完全に収納された状態(図1)では、前記ディスク保持
部材202の外側に湾曲した部分202aは、ケース本
体のディスク収納部103の対向する内壁104の両間
隔が拡張した部分に当接するから、ディスク10がドラ
イブ装置で回転させられても、ディスク10がディスク
保持部材202と接触することはない。
【0022】更に、上記ディスク保持部材202を、デ
ィスク全周を取り囲むような連続形状(輪状)とはせず
に、先端部を切り欠いて2本構成としたことにより、ヘ
ッド開口窓180内部にディスク保持部材202が存在
しなくなり、ヘッドとディスク保持部材とが衝突するよ
うなこともない。
【0023】このように、本発明のディスクカートリッ
ジは、内蔵されたディスクのために規格化された従来の
ディスクカートリッジとの互換性を維持する一方、開閉
蓋201とともに内蔵されたディスクを取り出し可能に
構成し、これを後述するアダプタに装着することで、大
きなサイズのディスクカートリッジ用のドライブ装置に
て情報の記録・再生・消去をすることができるのであ
る。
【0024】本発明のディスクカートリッジには、上記
開閉蓋201がケース本体101に収納され開口102
を完全に閉塞する位置で、上記開閉蓋201をケース本
体101に固定保持するための第1のロック手段が形成
されているのが好ましい。
【0025】第1のロック手段は、必要時以外に開閉蓋
201がケース本体101から引き出されるのを防止す
るためのものであり、内蔵されたディスクが不用意に露
出して傷やゴミが付着するのを防止する。
【0026】本実施の形態に係るディスクカートリッジ
の場合、第1のロック手段は、ケース本体のディスク収
納部103の一部を形成する対向する内壁104の開口
部102付近にそれぞれ形成されたロック孔105と、
開閉蓋201がケース本体101に収納され開口102
を完全に閉塞する位置で上記ロック孔105とそれぞれ
嵌合するように開閉蓋201に形成された第1のロック
突起203とから構成される。
【0027】第1のロック手段によるケース本体101
と開閉蓋201とのロックは以下のようにして行われ
る。図3に示した状態から開閉蓋201をケース本体1
01のディスク収納部103に挿入していくと、第1の
ロック突起203がケース本体101の開口102に達
したところで内壁104の開口角部に当接し、第1のロ
ック突起203の当該当接部側に形成された傾斜によ
り、ヒンジ204の部分が内側に弾性変形し、第1のロ
ック突起203が内壁104に当接しながら開閉蓋20
1が挿入される。そして、第1のロック突起203がロ
ック孔105に到達したところで、ヒンジ204が弾性
回復して、第1のロック突起203がロック孔105に
嵌合して、ロックされる(図1)。
【0028】一方、第1のロック手段の解除は以下のよ
うにして行う。
【0029】図1のようにロックされたディスクカート
リッジを、後述する本発明のアダプタに所定位置まで挿
入すると、ヒンジ204の部分で第1のロック突起20
3と一体に弾性変位する第1のロック解除爪205が、
後述するアダプタの第1のロック解除手段(第1のロッ
ク解除バー606)に当接し、先端部の鋭角状に形成さ
れた傾斜面によって両第1のロック解除爪205は内側
方向に変位する方向の外力を受け、ヒンジ204が弾性
変形して、第1のロック突起203とロック孔105と
の嵌合が解除される。
【0030】また、本実施の形態に係るディスクカート
リッジは、ロック孔105はケース本体101の外部に
通ずる貫通孔とされているので、ケース本体の外部から
当該貫通孔に先の尖った棒を挿入して、第1のロック突
起203とロック孔105との嵌合を解除することが可
能である。
【0031】更に、本実施の形態に係るディスクカート
リッジでは、ヒンジ204の部分で第1のロック突起2
03と一体に弾性変位する第1のロック解除つまみ20
6が、ロック状態でケース本体外部に露出するように形
成されているので(図1参照)、両第1のロック解除つ
まみ206を外側から内側に寄せるように把持して、ヒ
ンジ204を弾性変形させることにより、第1のロック
突起203とロック孔105との嵌合を解除することが
できる。
【0032】このように、第1のロック手段の解除を、
後述のアダプタに挿入した場合以外にも可能にしておく
ことにより、使用者が必要に応じて内蔵されたディスク
を取り出して点検、掃除、あるいはディスクの交換等を
行うことができる。
【0033】本実施の形態に係るディスクカートリッジ
は、図3に示したように、開閉蓋201をケース本体1
01から引き出して、ディスク10の取り出しが可能に
なる位置で、開閉蓋201の引き出し方向の移動を制限
する第2のロック手段を有しているのが好ましい。
【0034】上述のように、使用者が第1のロック手段
を解除して、開閉蓋201を引き出し、内蔵されたディ
スク10を取り出すことができるディスクカートリッジ
においては、誤って開閉蓋201やディスク10を落と
してしまわないような安全機構を装備していることが望
まれる。第2のロック手段はこれに対して有効に機能す
る。
【0035】本実施の形態に係るディスクカートリッジ
の場合、第2のロック手段は、ケース本体のディスク収
納部103の一部を形成する対向する内壁104の開口
部102付近にそれぞれ形成されたロック孔105と、
内蔵されたディスク10の取り出しが可能になるまで開
閉蓋201を引き出した位置で上記ロック孔105とそ
れぞれ嵌合するように開閉蓋201のディスク保持部材
202の先端に形成された第2のロック突起207とか
ら構成される。
【0036】第2のロック手段による開閉蓋201の引
き出し方向のロックは以下のようにして行われる。図1
に示した状態から開閉蓋201をケース本体101から
引き出していくと、上述したように、開閉蓋201のデ
ィスク保持部材202の外側に湾曲した部分202aが
ケース本体のディスク収納部103の内壁104に当接
し、互いに接近するように弾性変形した状態で引き出さ
れるが、ディスク保持部材202の外側に湾曲した部分
202aがケース本体から外に出た後は、ディスク保持
部材202の先端部に形成された第2のロック突起20
7が内壁104に当接しながら引き出される。そして、
第2のロック突起207がロック孔105に到達したと
ころで、ディスク保持部材202が弾性回復して、第2
のロック突起207がロック孔105に嵌合して、その
後の開閉蓋201の引き出しを制限する(図3)。した
がって、使用者は、勢いよく開閉蓋201を引き抜いて
しまうようなことがなく、誤って開閉蓋201やディス
ク10を落とすようなことがない。
【0037】一方、第2のロック手段の解除は以下のよ
うにして行う。
【0038】図3に示したように、第2のロック手段が
機能している状態で、両ディスク保持部材202を外側
から内側に寄せるように把持して、両ディスク保持部材
202を弾性変形させることにより、第2のロック突起
207とロック孔105との嵌合を解除することができ
る。
【0039】なお、第2のロック突起207は、図示し
たように先端部が鋭角を形成するように傾斜を付与して
あるから、開閉蓋201をケース本体の開口102に挿
入する場合、あるいは図3のように第2のロック突起2
07とロック孔105とが嵌合した状態から更に開閉蓋
201を挿入する場合には、前記傾斜により両ディスク
保持部材202が相互に接近する方向に容易に弾性変形
して、開閉蓋201の挿入を妨げるようなことはない。
【0040】更に、本実施の形態のディスクカートリッ
ジでは、第1のロック突起203と嵌合するロック孔
と、第2のロック突起207と嵌合するロック孔とを、
共通のロック孔105とした。これにより構造の簡素化
が可能になる。もちろん、それぞれのロッ孔を別個に設
けることは何ら差し支えない。
【0041】本実施の形態のディスクカートリッジは、
上記第2のロック手段が機能したことにより、開閉蓋2
01の引き出し方向の移動が制限された状態で、開閉蓋
201がディスク面に対して略垂直方向に弾性変形可能
であることが好ましい。図4は、かかる構成を有する本
実施の形態に係るディスクカートリッジが第2のロック
手段により開閉蓋の引き出し方向の移動が制限された状
態を示した概略図であり、(a)はその平面図、(b)
はその側面図である。図4(b)に示したように、ディ
スク保持部材202の部分がディスク10の面に対して
略垂直方向に弾性変形させることができる。このように
することで、使用者はディスク10の取り出しが容易に
なる。
【0042】本実施の形態に係るディスクカートリッジ
は、開閉蓋201がケース本体101に完全に収納さ
れ、開口102を閉塞する位置で、開閉蓋201をケー
ス本体101に固定保持する第3のロック手段を有する
ことが好ましい。しかも、この第3のロック手段による
固定保持状態は、上記第1のロック手段と異なり、外力
を加えることにより解除可能であるが、その解除は不可
逆的、即ち、一旦解除すると元の状態に戻すことが出来
ないものであることが好ましい。
【0043】ディスクカートリッジに収納されたディス
クは、裸状態で取り扱われることを前提とするディスク
とは異なり、傷やゴミの付着を避けるため、使用者によ
って外部に取り出されることは本来望ましいことではな
い。本実施の形態のディスクカートリッジは、上記第1
のロック手段を解除するための機構を設けており、その
解除は使用者の所定の操作により初めて可能である。し
かしながら、ディスクを取り出すことを意図していない
使用者であっても、ディスクカートリッジを取り扱って
いる最中に、不意に第1のロック手段を解除してしまう
場合が想定されなくはない。本第3のロック手段は、こ
のような意図しない第1のロック手段の解除を未然に防
止するための手段を提供する。従って、第3のロック手
段の解除は、通常の使用状態で意図せずに解除されてし
まうような構造であってはならず、しかもその解除は所
定の外力を加えることにより初めて可能になるものであ
る。
【0044】更に、第3のロック手段が解除された場合
には、その事実が容易に確認できることが好ましい。ロ
ックが解除されたことが確認されたディスクカートリッ
ジは、内蔵されたディスクは少なくとも一度使用者によ
り外界にさらされたものであることを意味し、使用者は
情報の信頼性などの点においてロックを解除されていな
いディスクカートリッジより劣る可能性があることを容
易に推測することができる。なお、ここでいう第3のロ
ック手段の解除は、後述するアダプタに開閉蓋を装着す
る際の解除を含まない。本発明によれば、アダプタに開
閉蓋を装着する際に使用者はディスクに全く手を触れず
に行なうことができる。従って、この場合の第3のロッ
ク手段の解除によるディスクに記録された情報の信頼性
の低下は無視しうる程度であるからである。
【0045】このような第3のロック手段の構造の一例
を図5、図6を用いて説明する。図5は、本実施の形態
に係る開閉蓋の第3のロック手段の部分を拡大した一部
断面斜視図であり、図6は、本実施の形態に係るディス
クカートリッジの第3のロック手段の部分を拡大した一
部断面斜視図である。
【0046】図5、図6(a)に示したように、本実施
の形態に係る第3のロック手段は、ケース本体101の
開口部102付近に、表裏に貫通するように形成された
第3のロック孔106と、開閉蓋201がケース本体1
01に収納され開口102を完全に閉塞する位置で上記
第3のロック孔106と嵌合するように開閉蓋201に
形成された第3のロック突起209とから構成される。
更に詳しくは、開閉蓋201の所定箇所にロックキー2
08が接続部210を介して開閉蓋201と一体に、か
つ、開閉蓋201の表裏に突き出すようにして成形され
ており、該ロックキー208の開閉蓋201からの突出
部分が上記第3のロック突起209を形成している。接
続部210は、ロックキー208の周囲の4面のそれぞ
れの略中央部と、ロックキー208を取り囲む開閉蓋2
08の内壁面とを架橋するように構成されている(後述
の図20参照)。
【0047】第3のロック手段の解除は以下のようにし
て行う。
【0048】図6(a)の状態において、ロック孔10
6内にある第3のロック突起209を押し込むように所
定の外力(図5の矢印F)を加えると、接続部210が
破断して、図6(b)に示したように裏面の第3のロッ
ク孔106を通じてロックキー208が外部に取り除か
れ、第3のロック手段が解除される。図6(b)におい
て、210’は接続部210の破断面を示している。更
に上記第1のロック手段を解除することにより、図7に
示したように、開閉蓋201をケース本体101から抜
き取ることが可能になる。
【0049】更に、上記のようにして第3のロック手段
を解除すると、ロックキー208は外部に排出されてし
まうので、解除前の状態に修復することはできない。ま
た、開閉蓋201をケース本体101に収納した状態の
ときに、第3のロック孔106内に第3のロック突起が
存在せず、第3のロック孔106から向こう側が見通せ
るようになっているから、使用者は第3のロック手段が
過去に解除されたという事実を容易に認識することがで
きる。
【0050】なお、第3のロック突起の解除は、上述し
たようにロックキー208の排出という不可逆的な手段
を用いなくても、第3のロック手段近傍に形成された凹
部213に後述する本発明のアダプタの第3のロック解
除手段の凸部(第3のロック解除突起607)を嵌入す
ることによりにより可逆的に行うことができる。
【0051】上記のようにして開閉蓋201をケース本
体101から抜き取った後、改めてケース本体101の
ディスク収納部103に開閉蓋201を挿入しようとす
る際に、ケース本体101に開閉蓋201が正しい向き
に挿入されるように、誤挿入防止手段を設けておくこと
が好ましい。かかる誤挿入防止手段は、ケース本体10
1の開口102に開閉蓋201を誤った向きに挿入しよ
うとした場合には挿入が全くできないか、あるいはある
程度までは挿入できたとしてもケース本体101に開閉
蓋201が完全に挿入されないこと等により、誤った向
きに挿入していることが容易に分かるような構造にして
おくのが好ましい。
【0052】本実施の形態に係るディスクカートリッジ
の、ケース本体と開閉蓋との誤挿入防止手段は、図2に
示すように、ケース本体101の開口102の端面に設
けた切り欠き107、108と、開閉蓋201の所定箇
所に設けた誤挿入防止突起211、212とからなる嵌
合部材から構成される。
【0053】開閉蓋201がケース本体101に正しい
方向に挿入された場合、上記切り欠き107と誤挿入防
止突起211、及び切り欠き108と誤挿入防止突起2
12とがそれぞれ嵌合し、図1に示すように、開閉蓋2
01がケース本体101に完全に収納され、開閉蓋20
1が開口102を閉塞する。
【0054】一方、開閉蓋201に対してケース本体1
01を表裏を逆にしてに挿入しようとすると、ある程度
までは挿入可能であるが、切り欠き107と切り欠き1
08の切り欠き深さが異なるために、図8に示すよう
に、開閉蓋201をケース本体101に完全に収納する
ことができない。これにより使用者は、逆向きに挿入し
たことを容易に知ることができる。
【0055】上記は、開閉蓋のケース本体のディスク収
納部への挿入方向中心線に対して嵌合部材を非対称な形
状に形成した例であるが、誤挿入防止手段はこれに限ら
れず、例えば挿入方向中心線に対して嵌合部材を非対称
な位置に形成したものであってもよい。
【0056】本発明のディスクカートリッジは、後述す
るアダプタに挿入して使用される。このとき、ディスク
カートリッジが正しい向きに挿入されるように、アダプ
タに対するディスクカートリッジの誤挿入防止手段を設
けておくことが好ましい。かかる誤挿入防止手段は、ア
ダプタにディスクカートリッジを誤った向きに挿入しよ
うとした場合には全く挿入ができないか、あるいはある
程度までは挿入できたとしても所定の位置まで挿入でき
ないこと等により、誤った向きに挿入していることが容
易に分かるような構造にしておくのが好ましい。
【0057】本実施の形態に係るアダプタに対するディ
スクカートリッジの誤挿入防止手段は、図1に示すよう
に、ディスクカートリッジのアダプタへの挿入方向前端
面に、挿入方向中心線に対して非対称な位置に形成され
た凹部213と、これに嵌合するアダプタの挿入部内に
形成された凸部(誤挿入防止突起607)とからなる。
【0058】ディスクカートリッジ100が後述するア
ダプタに正しい方向に挿入された場合、アダプタの挿入
部内に形成された凸部がディスクカートリッジ100の
挿入方向前端面に形成された凹部213に嵌合し、ディ
スクカートリッジ100はアダプタに所定位置まで確実
に挿入できる。
【0059】一方、アダプタに対してディスクカートリ
ッジ100を表裏を逆にしてに挿入しようとすると、あ
る程度までは挿入可能であるが、アダプタの挿入部内に
形成された凸部がディスクカートリッジ100の挿入方
向前端面に当接し、それ以上挿入することができない。
これにより、使用者は、逆向きに挿入したことを容易に
知ることができる。
【0060】上記は、ディスクカートリッジの挿入方向
中心線に対して凹部を非対称な位置に形成した例である
が、誤挿入防止手段はこれに限られず、例えば挿入方向
中心線に対して凹部を非対称な形状に形成したものであ
ってもよい。
【0061】また、後述する方法により開閉蓋201と
ディスク10とがアダプタの挿入部に装着され、アダプ
タの扉が閉められていない状態(図19参照)で、ディ
スク10がアダプタの挿入部の開口から不用意に脱落し
ないようにするために、一対のディスク保持部材202
の先端部の間隔が、ディスク直径より小さいことが好ま
しい。
【0062】なお、開閉蓋201には、後述するアダプ
タの開閉蓋保持手段と係合する鉤部214が形成されて
いる。
【0063】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係るディスクカートリッジについて説明する。
【0064】図9は本発明の実施の形態2に係るディス
クカートリッジの一例の外観を示した概略斜視図であ
り、図10は図9に示したディスクカートリッジの主要
構成部品の概略形状を示した分解斜視図であり、図11
は図9に示したディスクカートリッジの組立の途中又は
開閉蓋を引き出した状態を示した概略平面図である。
【0065】図9〜図11において、300は本実施の
形態に係るディスクカートリッジ、301はケース本
体、401は開閉蓋を示す。これら以外の実施の形態1
と同一の機能を有する部材については同一の符号を用い
ており、それらについての説明は重複するので本欄では
省略する。
【0066】本実施の形態2に係るディスクカートリッ
ジが前記実施の形態1に係るディスクカートリッジと相
違するのは、前者は、使用者が内蔵されたディスクを自
ら取り出す場合を想定した設計をしているのに対して、
後者はそのような場合を想定していない点にある。即
ち、本実施の形態2に係るディスクカートリッジは、使
用者が内蔵されたディスクを自ら取り出す場合を排除す
ることにより、ディスクに傷や異物が付着する可能性を
極力排除し、記録された情報の信頼性とディスクの耐久
性を高度に実現しようとするものである。
【0067】従って、前記実施の形態1に係るディスク
カートリッジにおいて、使用者が内蔵されたディスクを
自ら取り出す場合を想定して設けられた構成要素は、本
実施の形態2に係るディスクカートリッジでは削除され
ており、その他の点では前記実施の形態1に係るディス
クカートリッジと同一の構成を有する。
【0068】前記実施の形態1に係るディスクカートリ
ッジに対して、本実施の形態2に係るディスクカートリ
ッジで削除された構成要素とは、第1のロック手段の解
除に関する構成要素、第2のロック手段に関する構成要
素、第3のロック手段に関する構成要素である。以下
に、これらを順に説明する。
【0069】本実施の形態2に係るディスクカートリッ
ジは、前記実施の形態1に係るディスクカートリッジが
有していた第1のロック手段の解除に関する構成要素の
一部を有していない。即ち、ヒンジ204の部分で第1
のロック突起203と一体に弾性変位する第1のロック
解除つまみ(実施の形態1の第1のロック解除つまみ2
06)を有していない。なお、本実施の形態2に示した
ディスクカートリッジでは、ロック孔105はケース本
体の外部に通ずる貫通孔としているので、非常時にはケ
ース本体の外部から当該貫通孔に先の尖った棒を挿入し
て、第1のロック突起203とロック孔105との嵌合
を解除することが可能である。
【0070】また、本実施の形態2に係るディスクカー
トリッジは、前記実施の形態1に係るディスクカートリ
ッジが有していた第2のロック手段に関する構成要素を
有していない。即ち、開閉蓋201のディスク保持部材
202の先端に、ロック孔105と嵌合する第2のロッ
ク突起(実施の形態1の第2のロック突起207)を有
していない。使用者が自ら開閉蓋201を引き出すこと
は想定していないため、開閉蓋201や内蔵されたディ
スク10を誤って落としてしまうのを防止する安全機構
を装備する必要がないからである。
【0071】更に、本実施の形態2に係るディスクカー
トリッジは、前記実施の形態1に係るディスクカートリ
ッジが有していた第3のロック手段に関する構成要素を
有していない。即ち、前記実施の形態1に係るディスク
カートリッジが有していた、第3のロック孔106と、
これと嵌合する第3のロック突起209、第3のロック
突起209を形成するロックキー208、及び開閉蓋2
01とロックキー208とを接続する接続部210を有
していない。本実施の形態では、第1のロック解除つま
み206を有しておらず、通常の使用状態で使用者が誤
って第1のロック手段のロックを解除してしまうような
場合は考えられないからである。
【0072】本実施の形態の上記以外の構成は、先に説
明した実施の形態1と同様であるから上記以外の本実施
の形態に関する詳しい説明は省略する。
【0073】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係るアダプタについて説明する。
【0074】本発明の実施の形態3に係るアダプタの使
用方法は以下の通りである。使用者が実施の形態1及び
2で説明したディスクカートリッジを実施の形態3に係
るアダプタに挿入すると、ディスクがアダプタに移し換
えられる。アダプタの外形は、実施の形態1及び2で説
明したディスクカートリッジより大きなサイズのディス
クカートリッジと互換性を有するから、移し換えられた
ディスクを内蔵したアダプタを、これに適するドライブ
装置に装着することにより、ディスクに情報を記録し、
または記録された情報を読み取り若しくは消去すること
が可能になる。即ち、本発明の実施の形態3に係るアダ
プタと外形上互換性を有するディスクカートリッジのた
めのドライブ装置を有する使用者は、そのドライブ装置
を使用して、それに適合したディスクカートリッジを装
着して情報の記録・再生・消去を行うことできるのはも
ちろんのこと、本発明の実施の形態3に係るアダプタを
介すれば、これよりサイズの小さなディスクカートリッ
ジに内蔵されたディスクを装着して情報の記録・再生・
消去を行うことができるのである。
【0075】しかも、ディスクのアダプタへの装着は、
使用者がディスクに直接手を触れずに行えるため、ディ
スクに傷や異物が付着する可能性を排除でき、情報の信
頼性とディスクの耐久性が確保される。
【0076】以下に、このような本発明の実施の形態3
に係るアダプタについて、図面を参照しながら説明す
る。
【0077】図12は本発明の実施の形態3に係るアダ
プタの一例の外観を示した全体斜視図、図13は図12
のアダプタの上ケース及びシャッターを取り除いて内部
構造の概略を示した平面図、図14は図12のアダプタ
の構成部品(但し、上ケース及びシャッターを除く)の
概略を示した分解斜視図である。
【0078】本実施の形態のアダプタ500は、上ケー
ス501と下ケース601とが嵌合されてなり、上ケー
ス501の内壁と、下ケース601の内壁と、下ケース
に形成された対向する一対のガイド壁604と当接壁6
05により囲まれた、ディスクカートリッジが挿入され
る空間となる挿入部602を有し、更に挿入部602の
入口に開閉可能な扉510を有している。また、アダプ
タに内蔵されたディスクに情報を記録し又は記録された
情報を再生しもしくは消去するためのヘッドがディスク
面を走査できるようにするためのヘッド開口窓502、
603が、上ケース501及び下ケース601のそれぞ
れに形成されており、更に該ヘッド開口窓を閉じるため
のシャッター503、及びアダプタをドライブ装置に装
着していない場合には該シャッター503を閉状態に維
持するための弾性バネ(図示せず)を有している。
【0079】本発明の実施の形態3に係るアダプタへの
ディスクの装着方法の概略を図15〜19を用いて以下
に説明する。なお、図示されたディスクカートリッジは
実施の形態1で説明したものであるが、本実施の形態の
アダプタは実施の形態2で説明したディスクカートリッ
ジに対しても使用することができるのはもちろんであ
る。
【0080】扉510を開き、上記実施の形態で説明し
たディスクカートリッジ100を、ケース本体101の
開口102が前になるようにして挿入部602に挿入す
る(図15)。
【0081】ディスクカートリッジ100が、対向する
ガイド壁604と上ケース501及び下ケース601の
各内壁により案内されて、当接壁605に端面が当接す
る付近にまで挿入されると(図16)、ディスクカート
リッジの開閉蓋201をケース本体101に固定保持す
る第1のロック手段を解除する第1のロック解除手段が
作動し、開閉蓋201がケース本体101から引き出し
可能な状態になる。なお、第3のロック手段を有する実
施の形態1のディスクカートリッジの場合には、アダプ
タ500に備えられた第3のロック解除手段により、第
3のロック手段が可逆的に解除される。更に、アダプタ
500に備えられた開閉蓋保持手段が、このような状態
になった開閉蓋201をアダプタ側に掛止し、ケース本
体101を抜き取った後も開閉蓋201を挿入部602
の所定位置に保持する。このとき、ディスクカートリッ
ジ100に内蔵されていたディスク10は、開閉蓋20
1に備えられた一対のディスク保持部材202によって
開閉蓋201とともにケース本体101から抜き取ら
れ、アダプタの挿入部602内に残る。
【0082】次いで、ケース本体101を挿入部602
から抜き取る。第2のロック手段を有する実施の形態1
のディスクカートリッジの場合には、アダプタに備えら
れた第2のロック解除手段により、第2のロック手段が
解除されるため(図17)、ケース本体101と開閉蓋
201とを完全に分離することが可能である。
【0083】開閉蓋201とこれに把持されたディスク
10を挿入部602内に残して、ケース本体101を挿
入部602から完全に抜き取り(図18)、扉510を
閉じる(図19)。
【0084】かくして、このアダプタ500をアダプタ
と外形上互換性を有するディスクカートリッジ用ドライ
ブ装置に装着すれば、アダプタ内のディスクに記録され
た情報の再生、又は情報の記録若しくは消去が可能にな
る。
【0085】以下に、上記の構造、機能について順に説
明する。
【0086】本発明の実施の形態3に係るアダプタの第
1のロック解除手段について説明する。
【0087】本発明の第1のロック解除手段は、図13
に示したように、当接壁605に形成された一対の第1
のロック解除バー606からなる。第1のロック解除バ
ー606は、ディスクカートリッジが挿入部602に挿
入されたときに、開閉蓋201端面に形成された一対の
第1のロック解除爪205(図3参照)と当接する位置
に設置されている。また、第1のロック解除バー606
の先端部は、鋭角状に傾斜させてある。従って、第1の
ロック解除バー606の先端部の鋭角状の傾斜面が、第
1のロック解除爪205の先端部の鋭角状の傾斜面に当
接し、一対の第1のロック解除爪205を内側方向に変
位させるような外力を発生させ、ヒンジ204の部分が
弾性変形し(図17参照)、第1のロック解除爪205
と一体に第1のロック突起203が変位して、第1のロ
ック突起203とロック孔105との嵌合が解除され
る。
【0088】本発明の第1のロック解除手段は、実施の
形態1、2のように第1のロック手段を有するディスク
カートリッジに対しては、そのロックを解除して開閉蓋
をケース本体から分離するために必須の要素となる。
【0089】次に、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タの第3のロック解除手段について説明する。
【0090】第3のロック解除手段は、第3のロック手
段を有する本発明の実施の形態1のディスクカートリッ
ジに対して、そのロックを解除して開閉蓋をケース本体
から分離するために必要な要素である。また、第3のロ
ック解除手段による第3のロック手段の解除は、上述の
ロックキー208の排出という不可逆的な手段とは異な
り、可逆的に行える必要がある。
【0091】本発明の第3のロック解除手段は、図13
に示したように、当接壁605に形成された第3のロッ
ク解除突起607からなる。
【0092】図20は、本発明の第3のロック解除手段
の動作状態を説明するための部分拡大図であり、(a)
はディスク面に垂直な面であって、第3のロック解除突
起607の中心を通る面での部分断面図、(b)は
(a)のI−I線での矢印方向断面図、(c)は(a)
のII−II線での矢印方向断面図である。
【0093】第3のロック解除突起607は、当接壁6
05上であって、ディスクカートリッジが挿入部602
に挿入されたときに、開閉蓋201の端面の第3のロッ
ク手段の近傍に形成された凹部213に嵌入される位置
に設置されている。また、第3のロック解除突起607
は図20(a)に示すように、先端部が根元部より細く
なるように傾斜が形成されており、より詳細には、ディ
スク面に対して垂直方向の先端部の幅d1はケース本体
101内壁の間隔より小さく、根元部の幅d2はロック
キー208の長さより大きく形成してある。従って、デ
ィスクカートリッジが挿入部602に挿入されると、第
3のロック解除突起607の先端部が凹部213に挿入
され、更にディスクカートリッジが押し込まれると第3
のロック解除突起607の根元部がディスクカートリッ
ジのケース本体101の内壁間隔を押し広げるように弾
性変形させる。このとき、ケース本体101の凹部21
3の近傍に形成された一対のロック孔106もその間隔
が広がり、その間隔はついにロックキー208の長さを
超える。かくして、ロック孔106とロックキー208
との嵌合が解かれ、第3のロック手段が解除される(図
20(a)(c)参照)。
【0094】このように、第3のロック解除手段による
第3のロック手段の解除は、ケース本体101の弾性変
形を利用するものであり、ロックキー208と開閉蓋2
01とを接続する接続部210の破断を伴わないから、
可逆的なものである。
【0095】次に、本発明の実施の形態3に係るディス
クカートリッジの誤挿入防止手段について説明する。
【0096】本発明のアダプタには、使用者がディスク
カートリッジを誤った向きに挿入しようとした場合には
全く挿入ができないか、あるいはある程度までは挿入で
きたとしても所定の位置まで挿入できないこと等によ
り、誤った向きに挿入していることが容易に分かるよう
なディスクカートリッジの誤挿入防止手段を設けておく
ことが好ましい。
【0097】本実施の形態に係るアダプタに対するディ
スクカートリッジの誤挿入防止手段は、当接壁605上
であって、ディスクカートリッジのアダプタへの挿入方
向中心線に対して非対称な位置に形成された誤挿入防止
突起607と、正しい方向にディスクカートリッジが挿
入された場合に誤挿入防止突起607が嵌入するよう
に、ディスクカートリッジの挿入方向前端面に形成され
た凹部213とからなる。
【0098】本実施の形態では、誤挿入防止突起607
は上述の第3のロック解除突起607としても機能する
ようにしてあるが、これらを別個に設けてももちろん構
わない。
【0099】ディスクカートリッジが挿入部602に正
しい方向に挿入された場合、アダプタの挿入部内に形成
された誤挿入防止突起607がディスクカートリッジの
挿入方向前端面に形成された凹部213に嵌合し、ディ
スクカートリッジはアダプタに所定位置まで確実に挿入
できる(図16)。
【0100】一方、アダプタに対してディスクカートリ
ッジを表裏を逆にしてに挿入しようとすると、ある程度
までは挿入可能であるが、アダプタの挿入部内に形成さ
れた誤挿入防止突起607がディスクカートリッジの挿
入方向前端面に当接し、それ以上挿入することができな
い。これにより、使用者は、逆向きに挿入したことを容
易に知ることができる。
【0101】上記は、ディスクカートリッジの挿入方向
中心線に対して誤挿入防止突起を非対称な位置に形成し
た例であるが、誤挿入防止手段はこれに限られず、例え
ば挿入方向中心線に対して誤挿入防止突起を非対称な形
状に形成したものであってもよい。
【0102】次に、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タの開閉蓋保持手段について説明する。
【0103】本発明の開閉蓋保持手段は、上記第1のロ
ック解除手段と第3のロック解除手段によりケース本体
101との係合が解かれた開閉蓋201をアダプタの挿
入部内602に掛止するとともに、ケース本体101が
抜き取られた後も挿入部602内の所定位置に保持する
働きをする。
【0104】係る開閉蓋保持手段は、図13、図14に
示すように、保持鉤702を有し、図13の紙面左右方
向に移動可能に下ケース601にガイドピン608を介
して保持された開閉蓋保持板701と、開閉蓋保持板7
01を一方向(図13の紙面右方向)に弾性力で付勢す
る引張りバネ703とからなる。保持鉤702は、ディ
スクカートリッジが挿入部602に挿入されたときに、
開閉蓋201の端面に形成された鉤部214(図3参
照)と対応する位置に設置されている。そして、図13
に示すように、その先端は鋭角をなすよう傾斜が形成さ
れている。従って、ディスクカートリッジが挿入部60
2に挿入されると、まず保持鉤702の先端部の傾斜が
開閉蓋の鉤部214の端部と当接し、更にディスクカー
トリッジが押し込まれると、保持鉤702の先端部の傾
斜により開閉蓋保持板701が図13の紙面左方向に移
動して、その後引張りバネ703により引き戻され、保
持鉤702と鉤部214とが掛合する。これと並行し
て、前記第1のロック手段と第3のロック手段はいずれ
も解除されるから、この後、ケース本体101を挿入部
602から引き出しても、開閉蓋201は挿入部602
内に保持される(図17)。
【0105】上記開閉蓋保持板701により掛止された
開閉蓋201は、挿入部602内の所定位置に安定して
保持されることが望ましい。開閉蓋201が挿入部60
2内で自由に移動可能であると、アダプタをドライブ装
置に装着してディスクが回転しているときにディスクに
開閉蓋201が接触する場合がある。また、後述する第
2のロック解除手段を確実に機能させるためには、開閉
蓋201と下ケース601との相対的位置を常に一定に
維持しておくことが望ましい。これを実現するために、
本実施の形態3に係るアダプタは、開閉蓋安定保持手段
を有する。
【0106】開閉蓋安定保持手段は、図13、図14に
示すように、ガイドピン608を回動中心として回動可
能に下ケース601に保持された押圧回転部材711
と、押圧回転部材711を一方向に弾性力で付勢する引
張りバネ713とからなり、これを2組設置している。
押圧回転部材711はその一端部に押圧部712を有
し、ディスクカートリッジが挿入部602に挿入された
ときに、押圧部712が開閉蓋端面に当接し、引張りバ
ネ713の引張り弾性力により開閉蓋201を挿入部6
02から排出する方向(図13の紙面上方向)に押圧す
る。かかる押圧力と前記開閉蓋保持手段とにより、開閉
蓋201は挿入部602内の所定位置に安定して保持さ
れる(図17〜図19参照)。
【0107】なお、上記開閉蓋安定保持手段は、後で詳
細に説明するが、後述の開閉蓋201をケース本体とと
もに取り出す際に、上記開閉蓋保持手段が解除された事
実を明確に知ることができ、また、その取り出しを容易
にするという効果をも有する。
【0108】次に、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タの第2のロック解除手段について説明する。
【0109】第2のロック解除手段は、第2のロック手
段を有する本発明の実施の形態1のディスクカートリッ
ジにおいて、第2のロック手段が機能するのを防止し
て、開閉蓋をケース本体から完全に分離するために必要
な要素である。
【0110】本発明の第2のロック解除手段は、図1
3、図14に示したように、ガイド壁604に連続して
形成され、下ケース601とはガイド壁604を介して
間接的に接続された弾性バー610と、弾性バー610
の先端部の挿入部602側に突出して形成された第2の
ロック解除突起609とからなる。
【0111】第2のロック解除突起609は、挿入部6
02側に突出しているから、ディスクカートリッジが挿
入されると、第2のロック解除突起609はディスクカ
ートリッジのケース本体101の側壁部に当接し、挿入
部602から逃げるように弾性バー610が弾性変形す
る。そして、第2のロック解除突起609は、図16に
示したように、開閉蓋201が開閉蓋保持手段により安
定的に保持された状態において、ケース本体101の側
壁を介して開閉蓋201に形成された第2のロック突起
207に対向する位置に形成されている。
【0112】その後、開閉蓋201が開閉蓋保持手段に
保持された状態で、ケース本体101を挿入部602か
ら引き出そうとすると、ケース本体101の側壁面に開
口するロック孔105に第2のロック解除突起609が
嵌入する(図17)。同時に、開閉蓋201に形成され
た第2のロック突起207もロック孔105に嵌入しよ
うとするが、開閉蓋のディスク保持部材202の弾性復
元力より、弾性バー610の弾性復元力の方が強くなる
ように設計されているので、第2のロック突起207は
第2のロック解除突起609に押されてロック孔105
に嵌入することができない。また、第2のロック解除突
起609は、図示したようにロック孔105の進行方向
の両側に傾斜面が形成されているから、この状態から更
にケース本体101を挿入部602から引き抜こうとす
れば、ロック孔105の端部に第2のロック解除突起6
09の傾斜面が当接し、弾性バー610が弾性変形し
て、第2のロック解除突起609が挿入部602の外部
に逃げるように移動する。従って、そのまま続けてケー
ス本体101を挿入部602から抜き取ることができ
る。
【0113】このように、第2のロック解除手段は第2
のロック手段が機能するのを防止するように作用する。
【0114】次に、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タに設けられた扉510について説明する。
【0115】上記のようにしてディスク10をアダプタ
500内に収納し、ケース本体101を抜き取った後
に、ほこりの侵入や、内蔵されたディスクの不意の脱落
を防止するために、挿入部602の開口を閉じる扉51
0を設けることが好ましい。
【0116】この場合において、使用者がディスクカー
トリッジを挿入部602に挿入した後、ケース本体10
1を抜き取るのを忘れたときであっても、即ち、図16
に示す状態のときであっても、扉510を閉じることが
できるようになっていると、誤ってそのままドライブ装
置に装着してしまう可能性がある。この場合、ドライブ
装置のヘッドやディスク駆動装置が挿入部に残されたケ
ース本体101やシャッター181に衝突して、ドライ
ブ装置や、アダプタ、ケース本体、ディスクなどを破損
してしまう可能性がある。
【0117】従って、挿入部602にケース本体101
が挿入されている場合には、扉510が閉じない構造に
しておくことが好ましい。更に、扉510が完全に閉じ
られた状態で、アダプタ500の外観形状が、対応する
ディスクカートリッジと互換性を有するように扉510
を設け、扉510が開いた状態ではドライブ装置に装着
することはできないようにされているとより好ましい。
【0118】本実施の形態に係る扉510は、図14に
示すように、上ケース501(図14では図示せず)と
下ケース601とで支持された回動軸513を回動中心
として回動可能に設けられており、扉510が完全に閉
まった状態で上ケース501(図14では図示せず)と
下ケース601に係止可能に形成された扉フック511
と、挿入部602にケース本体が挿入されている場合に
ケース本体の側面に当接するように形成されたケース本
体当接面512とを有している。
【0119】図19に示すように、ディスク10をアダ
プタ500内に収納し、ケース本体を抜き取った後であ
れば、扉510を完全に閉じることができ、扉フック5
11で上ケース501(図19では図示せず)と下ケー
ス601に係止される。これにより、挿入部602内へ
のほこりの侵入や、内蔵されたディスク10の不意の脱
落を防止することができる。
【0120】一方、挿入部602内にケース本体101
を残したままで扉510を閉じようとすると、図21に
示したように、ケース本体当接面512がケース本体1
01の一側面に当接して扉510を閉じることができな
い。従って、使用者は、ケース本体101を抜き忘れて
いることを知ることができる。また、扉510が完全に
閉まらない状態では、対応するディスクカートリッジと
外観形状の互換性が確保されないから、ドライブ装置に
よってはこの状態で装着することはできない。これによ
り、ドライブ装置や、アダプタ、ケース本体、ディスク
などを誤って破損してしまう危険を排除することができ
る。
【0121】更に、本発明のアダプタは、挿入部602
内部の状態、特にディスクの少なくとも一部が外部から
確認できるようにしておくことが好ましい。これによ
り、挿入部602内のディスクの有無や、ディスクの種
類等を確認することができる。このような確認手段とし
ては、上ケース501及び/又は下ケース601の適当
な箇所に確認窓を設けたり、その一部又は全部を透明な
部材で構成したりすればよい。
【0122】さて、次に、本発明の実施の形態3に係る
アダプタに内蔵されたディスクの取り出し方法の概略を
説明する。
【0123】図19の状態から、扉510を開き(図1
8)、挿入部602にケース本体101を挿入する(図
17)。ケース本体101のディスク収納部103にデ
ィスク10及び開閉蓋201が順次挿入されていき、こ
れらが完全にディスク収納部103に収納されるまでケ
ース本体101を挿入部602に挿入する(図16)。
【0124】開閉蓋103がケース本体101のディス
ク収納部103に完全に収納されると、ディスクカート
リッジの第1のロック手段が機能可能な状態になる。即
ち、図1〜図3で説明したように、第1のロック突起2
03にロック孔105が対向する。また、第3のロック
手段を有する実施の形態1のディスクカートリッジにお
いては、第3のロック突起209に第3のロック孔10
6が対向し、第3のロック手段が機能可能な状態にな
る。
【0125】この状態において、開閉蓋保持解除手段に
より、開閉蓋201と開閉蓋保持手段との掛止を解く。
【0126】以上により、第1のロック手段と第3のロ
ック手段が作動して、開閉蓋201とディスク10は、
ケース本体101と一体に外部に取り出すことが可能に
なる(図15)。
【0127】以下に、上記の構造、機能について順に説
明する。
【0128】まず、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タの開閉蓋保持解除手段について説明する。
【0129】開閉蓋保持解除手段は、開閉蓋201と開
閉蓋保持手段との掛止、即ち、開閉蓋201の鉤部21
4と開閉蓋保持板701の保持鉤702との掛止を解く
ためのものである。開閉蓋保持解除手段は、開閉蓋保持
手段を備えた本発明のアダプタから開閉蓋を取り出すた
めの手段であり、本発明のアダプタに必須の構成要素で
ある。
【0130】開閉蓋保持解除手段は、図13、図14に
示すように、下カバー601に固定された2つのガイド
ピン611と止め輪612により、下カバー601に図
13の紙面上下方向に移動可能に保持された開閉蓋保持
解除バー731と、開閉蓋保持解除バー731を一方向
(図13の紙面上方向)に弾性力で付勢する圧縮コイル
バネ735と、開閉蓋保持板701の端部に設けられた
解除ピン704とからなる。
【0131】開閉蓋保持解除バー731の一端には、操
作レバー732が設けられており、扉510を閉じた状
態では扉510と上ケース501と下ケース601とに
よって内部に収納され(図19参照)、使用者は触れる
ことができず、一方、扉510を開いた状態では挿入部
602の開口部に露出して、使用者が操作できる状態に
設置されている(図18参照)。また、通常状態では、
圧縮コイルバネ735の弾性力により、操作レバー73
2の一部が下カバー601の内壁の一部に当接した状態
で、開閉蓋保持解除バー731が押圧固定されている。
【0132】開閉蓋保持解除バー731の他端には、傾
斜ガイド733が形成されている。傾斜ガイド733
は、使用者が操作レバー732を操作して、開閉蓋保持
解除バー731を長手方向に押し込む(図13の紙面下
方向)と、開閉蓋保持板701の端部に設けられた解除
ピン704と当接するように形成されている。
【0133】開閉蓋保持解除手段の操作は以下のように
して行う。
【0134】開閉蓋201をケース本体101のディス
ク収納部103に完全に収納してディスクカートリッジ
の第1のロック手段が機能した状態(図16)で、開閉
蓋保持解除バー731の操作レバー732を図16の紙
面下方向に押し込むように操作する。すると、図22に
示したように、開閉蓋保持解除バー731の他端に形成
された傾斜ガイド733が、開閉蓋保持板701の端部
に設けられた解除ピン704と当接し、解除ピン704
及びこれと一体化された開閉蓋保持板701を図22の
紙面左方向に移動させる。この結果、開閉蓋201の鉤
部214と開閉蓋保持板701の保持鉤702との掛止
が解かれる。
【0135】本実施の形態のアダプタでは、前述の開閉
蓋安定保持手段により、使用者は上記の開閉蓋保持解除
手段の作動の事実を明確に知ることができ、また、ディ
スクカートリッジの取り出しがより容易になるように構
成されている。
【0136】即ち、開閉蓋保持手段の解除前は、開閉蓋
201は、引張りバネ713の引張り弾性力により押圧
回転部材711の押圧部712により、開閉蓋保持板7
01の保持鉤702に掛止された状態で押圧固定されて
いる(図16)。従って、開閉蓋201の鉤部214と
開閉蓋保持板701の保持鉤702との掛止が解かれる
と(図22)、引張りバネ713の引張り弾性力によ
り、開閉蓋201が挿入部602より排出される方向に
押し出され、これと一体化したディスクカートリッジは
排出方向に移動する。従って、使用者は、開閉蓋保持解
除手段の作動の事実を知ることができ、また、ディスク
カートリッジの一端部が挿入部602の開口部に露出す
るから取り出しがより容易になる。
【0137】開閉蓋201の鉤部214と開閉蓋保持板
701の保持鉤702との掛止が解かれ、開閉蓋201
が挿入部602から外部に押し出されると同時に、開閉
蓋201のヒンジ204が弾性回復して、第1のロック
突起203がロック孔105に嵌合する。また、実施の
形態1のディスクカートリッジにおいては、第3のロッ
ク孔106周辺のケース本体101の弾性変形が回復し
て、第3のロック突起209が第3のロック孔106に
嵌合する。この結果、ケース本体101と開閉蓋201
とは一体となり、アダプタ500から取り出すことがで
きる。
【0138】なお、一方で、ケース本体を挿入部602
に挿入していない状態で、即ち、図18に示した状態
で、使用者が誤って上記開閉蓋保持解除手段を作動させ
てしまうと、露出したディスク10を挿入部602から
誤って落としてしまう可能性がある。前述の開閉蓋安定
保持手段による排出力が強い場合は、ディスク10が挿
入部602から勢いよく飛び出す可能性もあり(ケース
本体が装着されていないために質量が小さい)、なおさ
ら問題である。従って、このような場合には、上記開閉
蓋保持解除手段を操作できないような安全機構を装備し
ていることが望ましい。
【0139】本実施の形態に係るアダプタは、かかる観
点から開閉蓋保持解除ロック手段を有している。
【0140】本実施の形態の開閉蓋保持解除ロック手段
は、図13、図14に示したように、下ケース601に
固定された支軸613を回動中心として回動可能に保持
され、一端部にロック突起756を有するディスク規制
部材751aと、下ケース601に固定され、ディスク
規制部材751aの一部と当接することによりディスク
規制部材751aの回動を規制する固定ピン614と、
ディスク規制部材751aのバネ係止部755と下ケー
ス601とに係止され、ディスク規制部材751aを固
定ピン614に弾性力により押圧固定するねじりコイル
バネ760と、開閉蓋保持解除バー731の一側部に、
ディスク規制部材751aのロック突起756と係合す
るように形成された切り欠き734とからなる。
【0141】かかる構成からなる開閉蓋保持解除ロック
手段の動作を説明する。
【0142】図18に示したように、アダプタの挿入部
602に開閉蓋201及びディスク10が装着された状
態では、ディスク規制部材751aはコイルバネ760
により固定ピン614に押圧固定されている。図23は
この状態のディスク規制部材751aの部分拡大斜視図
であり、図24はその平面図である。図18、図23、
図24に示したように、このとき、ディスク規制部材7
51aのロック突起756は開閉蓋保持解除バー731
の一側部に形成された切り欠き734に入り込んだ状態
になっている。
【0143】この状態で、使用者が開閉蓋保持解除手段
の操作レバー732を図18、図24の紙面下方向に押
し込んだとする。開閉蓋保持解除バー731は、ある程
度移動した後、開閉蓋保持解除バー731の切り欠き7
34の端部が、ディスク規制部材751aのロック突起
756に当接する。
【0144】図25は開閉蓋保持解除バー731の切り
欠き734の端部がディスク規制部材751aのロック
突起756に当接している状態を示した平面図であり、
図26はその部分斜視図である。
【0145】使用者の押し込み力により、切り欠き73
4の端部はディスク規制部材751aを支軸613を回
動中心として、図25において反時計方向に回動させよ
うとするが、ディスク規制部材751aは固定ピン61
4に当接して回動することができない。結局、開閉蓋保
持解除バー731はこれ以上移動することができず、開
閉蓋保持解除手段の作動にまでは至らない。
【0146】従って、ケース本体を挿入部602に挿入
していない状態で、使用者が誤って開閉蓋保持解除手段
を作動させてしまう危険が排除される。
【0147】なお、ケース本体101が挿入部602に
挿入されている状態では、図16に示すように、ディス
ク規制部材751aの一端面に形成されたケース本体当
接部757がケース本体101の側面に当接し、ディス
ク規制部材751aは支軸613を回動中心として、図
16に示すように時計方向に回動する。その結果、ディ
スク規制部材751aのロック突起756は、開閉蓋保
持解除バー731の切り欠き734から逃げるため、上
記開閉蓋保持解除ロック手段は働かず、使用者は開閉蓋
保持解除バー731の操作レバー732を操作してディ
スクカートリッジを取り出すことができる。
【0148】次に、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タのディスク規制手段について説明する。
【0149】本発明のディスク規制手段は、アダプタの
挿入部602にディスク10が装着された状態(図1
8)から、ケース本体101を挿入部602に挿入して
いくに際して、ディスク10が確実にケース本体の開口
102に挿入されるように、ディスクを厚み方向に位置
規制するための手段であり、操作の便宜から装備してる
のが好ましいものである。
【0150】本実施の形態のディスク規制手段は、図1
3、図14に示したように、下ケース601の挿入部6
02の開口付近の両端部に形成された2つの支軸61
3,613をそれぞれ回動中心として回動可能に保持さ
れ、一端部にディスクを両面から把持するように形成さ
れた第1の規制部752を有するディスク規制部材75
1a,751bと、下ケース601に固定され、ディス
ク規制部材751a,751bの一部と当接することに
よりディスク規制部材751a,751bの回動を規制
する固定ピン614,614と、ディスク規制部材75
1a,751bのバネ係止部755と下ケース602と
に係止され、ディスク規制部材751a,751bを固
定ピン614,614に弾性力により押圧固定するねじ
りコイルバネ760,760とからなる。なお、ディス
ク規制手段は挿入部602の開口付近の両端部にそれぞ
れ設けられているが、本説明では同一の機能を有する部
材については両者を区別することなく同一の符号を用い
ている。
【0151】かかる構成からなるディスク規制手段の動
作を説明する。
【0152】図18、図23、図24に示したように、
アダプタの挿入部602に開閉蓋201及びディスク1
0が装着された状態では、ディスク規制部材751a,
751bはいずれもねじりコイルバネ760により固定
ピン614に押圧固定されている。このとき、ディスク
規制部材751a,751bの第1の規制部752がデ
ィスク10の端部を両面側から把持し、ディスクの厚み
方向の位置を規制している。従って、この状態からケー
ス本体101を挿入部602に挿入していくと、ディス
ク10を確実にケース本体の開口102に挿入すること
ができる。
【0153】なお、ディスク10の端部がケース本体1
01の開口102に挿入された後、更にケース本体10
1を挿入部602に挿入していくと、ディスク規制部材
751a,751bの一端面に形成されたケース本体当
接部757がケース本体101の側面に当接し、ディス
ク規制部材751a,751bは支軸613を回動中心
として、図17に示すように、ディスク規制部材751
aは時計方向に、ディスク規制部材751bは反時計方
向にそれぞれ回動し、挿入部602の外に逃げるように
されている。
【0154】上記の構成を有するディスク規制手段にお
いて、ディスクをアダプタに収納してドライブ装置に装
着する際には、内蔵されたディスクは回転可能な状態で
ある必要があり、これには回転時の面触れや偏心を考慮
する必要がある。したがって、ディスク10が上記第1
の規制部752に把持されたままの状態では、ディスク
の回転に支障を来たすおそれがある。一方、これを考慮
して第1の規制部752による把持の「遊び」が大きす
ぎると、ディスクの厚み方向に位置規制される範囲が広
くなり、ケース本体の開口102にディスク10を確実
に挿入するのが困難になる。
【0155】また、ディスクをアダプタに収納してドラ
イブ装置に装着する際には、ディスクの回転中心とドラ
イブ装置の回転軸との位置ずれはなるべく小さい方が好
ましい。
【0156】従って、アダプタをドライブ装置に装着す
る際には、上記第1の規制部による位置規制より緩やか
な位置規制手段により、内蔵されたディスクを位置規制
しておくことが好ましい。
【0157】本実施の形態にかかるアダプタは、ディス
ク規制部材751a,751bの第1の規制部752に
隣接して設けられた第2の規制部753によりこれを実
現した。
【0158】以下に、第2の規制部の機能について説明
する。
【0159】図18、図23、図24に示したように、
ディスク10が前記第1の規制部752により把持され
た状態で扉510を閉める。ディスク規制部材751
a,751bの端部には、扉510と当接する当接部材
として挿入部602の開口側に突出するように位置規制
突起754がそれぞれ設けられており、扉510を閉め
た際に扉の当接面514、515が、ディスク規制部材
751aの位置規制突起754、ディスク規制部材75
1bの位置規制突起754にそれぞれ当接する。これに
より、ディスク規制部材751a,751bは支軸61
3を回動中心として、図19に示すように、ディスク規
制部材751aは時計方向に、ディスク規制部材751
bは反時計方向にそれぞれ僅かに回動する。扉510が
閉まると、ディスク規制部材751a,751bは、ね
じりコイルバネ760の弾性力により、それぞれの位置
規制突起754が扉510の当接面514、515に当
接した状態で弾性保持される。
【0160】図27は、扉510が閉まり、ディスク規
制部材751aの第2の規制部753がディスク10を
把持している状態を示した部分斜視図であり、図28は
その平面図である。扉510が閉まると、ディスク規制
部材751a,751bの第1の規制部752の部分は
ディスク10から離れ、隣接する第2の規制部753が
ディスク10を両面から挟むような状態になる。
【0161】図23、図24と比較すれば明らかな通
り、第2の規制部753による把持は、第1の規制部7
52による把持と比較して、ディスク10の厚み方向の
すき間が大きい。従って、ドライブ装置に装着したとき
のディスクの回転時の面触れや偏心を考慮しても、ディ
スクの回転に何ら支障がない。しかも、ディスク面と平
行な方向のディスクの位置規制は、ディスク保持部材2
02を含む開閉蓋201とともにディスク規制部材75
1a、751bにより行われるので、ドライブ装置に装
着する際のディスクの回転中心とドライブ装置の回転軸
との位置ずれも許容範囲内に抑えることができる。
【0162】なお、本実施の形態ではディスク規制手段
を構成するディスク規制部材751aの一部が、同時に
前記開閉蓋保持解除ロック手段の構成要素の一部ともな
るように構成した。これにより、構成の簡素化、部品点
数の減少を図ることができる。しかしながら、この例に
限られず、両者を別個の構成部品で構成してももちろん
構わない。
【0163】また、本発明の実施の形態3に係るアダプ
タは、ドライブ装置に装着されると、シャッター503
が開けられ、ヘッド開口窓502、603をドライブ装
置のヘッドが通過する。従って、アダプタ及びアダプタ
内部に装着される開閉蓋はヘッドの通過領域を確保する
形状であることが必要である。
【0164】図29は、開閉蓋201及びディスク10
が収納された本実施の形態のアダプタ500のシャッタ
ー503を開いた状態を示した概略斜視図である。ま
た、図30は、図29のIII−III線矢印方向の一部断面
図である。
【0165】図示したように、本実施の形態のアダプタ
は、ヘッド開口窓502、603内に架橋部615を有
する。架橋部615は、ヘッド開口窓502、603内
をヘッドが通過できるようにするために上ケース501
及び下ケース601の外表面より薄く、段落ちして形成
してある。段落ちした架橋部615の厚みd11は、当該
アダプタと外形上の互換性を有するディスクカートリッ
ジの該当部分と同じ厚みになるように形成される。ドラ
イブ装置のヘッドは、ヘッド開口窓502、603内は
最大厚みがd11であることを前提に設計してあるから、
開閉蓋保持板701の厚みd12、及び開閉蓋201の厚
みd13のいずれもが、架橋部615の厚みd11と同じか
又はこれより薄いことが好ましい。
【0166】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4に係るディスクカートリッジについて説明する。
【0167】図31は本発明の実施の形態4に係るディ
スクカートリッジの一例の外観を示した外観斜視図であ
り、図32は図31に示したディスクカートリッジの主
要構成部品の概略形状を示す分解斜視図、図33は図3
1に示したディスクカートリッジの構成部品である開閉
蓋を示す斜視図であり、図34は図31に示したディス
クカートリッジの開閉蓋とディスクカートリッジのケー
ス本体とが離間し、ディスクカートリッジに収納されて
いたディスクが取り出される途中の状態を示す概略平面
図であり、図35は図31に示したディスクカートリッ
ジの開閉蓋とディスクカートリッジのケース本体とが離
間し、ディスクカートリッジに収納されていたディスク
が取り出された状態を示す概略平面図であり、図36は
図31に示したディスクカートリッジの可動片の一例
で、ケース本体の上ハーフに一体成型された可動片の細
部を示す拡大斜視図であり、図37は図31に示したデ
ィスクカートリッジの第3のロック手段の部分を拡大し
た一部断面斜視図であり、図38は図31に示したディ
スクカートリッジのグリップ部を拡大した断面図であ
る。実施の形態1と同一の機能を有する部材については
同一の符号を用いており、それらについての説明は重複
するので本欄では省略する。
【0168】本実施の形態4に係るディスクカートリッ
ジが前記実施の形態1に係るディスクカートリッジと相
違するのは、開閉蓋からディスクが外れないようにディ
スクを厚み方向に挟み込んで保持する位置規制部(フラ
ンジ)を追加した点にある。さらに、第3のロック手段
に、後述する実施の形態5に係るアダプタの可逆の第3
のロック解除手段に対応できる可動片を設けた点にあ
る。
【0169】図31〜図35に示したように、本発明の
第4の実施の形態に係わるディスクカートリッジ100
0は、ケース本体1110と、ケース本体1110内部
に引き出し可能に収納された開閉蓋1120を有する。
ケース本体1110は、ディスク10が挿入され、又は
取り出される開口1111と、開口1111に連設さ
れ、ディスク10が収納される空間を形成するディスク
収納部1112と、開口1111付近に設けられたディ
スク面と平行に弾性変形が可能な可動片1503と、ケ
ース本体1110の中心線に対して対称の位置に設けら
れた第3のロック突起209を外力により除去する際に
その案内を行う案内孔1119と、後述する開閉蓋11
20のグリップ部1501と嵌合するグリップ案内部1
113を備えている。また、ケース本体1110は矩形
状で、その内部はほぼ同じ形状に形成された上下のケー
ス1110a、1110bとにより構成されている。な
お可動片1503と案内孔1119はほぼ対向するよう
に、上下ケース1110a、1110bのそれぞれに各
1つずつ形成されている。
【0170】図36に示すように、可動片1503は、
ブリッジ部1503aを介してケース本体1110と一
体成型で形成されている。ブリッジ部1503aが弾性
変形することにより、可動片1503は少なくともディ
スク面と平行な面内方向に変位させることができる。第
3のロック突起209(図36には図示せず)が嵌合す
る第3のロック孔1511は、その壁面の一部が可動片
1503によって構成されており、可動片1503は開
閉蓋の第3のロック突起209を掛け止めできるように
先端部は鉤状に形成されている。可動片1503をディ
スク面と平行な面内において図中矢印1503bの向き
に所定位置まで弾性的に移動させると、第3のロック孔
1511から矢印209aの方向にケース本体1110
外部へ通じる通路(空隙)が形成される。この通路20
9aに第3のロック突起209を通過させることによ
り、第3のロック手段による開閉蓋202の固定保持状
態を可逆的に解除することができる。第3のロック孔1
511は、ディスクカートリッジの初期状態では第3の
ロック突起209が嵌合し閉塞した状態になっている。
【0171】開閉蓋1120は、一対のディスク保持部
材202と、第1のロック突起203と、第3のロック
突起209と、後述するアダプタの開閉蓋保持手段と係
合する鉤部1123と、グリップ部1501を備えてい
る。
【0172】第3のロック突起209は、開閉蓋112
0のグリップ部1501の両側に各1つずつ配される。
2つの第3のロック突起209は、開閉蓋1120の表
裏に同様に突起を形成するのではなく、一方の突起20
9が一方の面側に突出していれば、他方の突起209は
他方の面側に突出するように形成されている。図37
(a)に示すように、第3のロック突起209が第3の
ロック孔1511に嵌合しているとき、ロックキー20
8の他端面は、ロック孔1511に対向して形成された
案内孔1119内に露出した状態にある。この状態にお
いて、案内孔1119から所定の外力(例えば、ペン先
により押圧される)を与えることによって、ロックキー
208は不可逆的に切り取られるように設計されてい
る。これにより、第3のロック手段の不可逆的な解除が
行なえる。
【0173】また、ディスク保持部材202の根本付近
の両側面に、第1の溝部1124が設けられ、後述する
アダプタの高さ位置保持部材1240に設けられた第1
の保持部1242と嵌合することにより高さ位置保持手
段を構成する。さらに、開閉蓋1120に、開閉蓋11
20がケース本体1110に組み込まれた状態で露出す
る側面に第2の溝部1125が設けられ、後述するアダ
プタの操作部材1210aの第2の保持部1216と嵌
合し、同じく高さ位置保持手段を構成する。第2の溝部
1125は開閉蓋1120の中心近傍に形成されるが、
開閉蓋1120の中心線に対しては非対称になっている
(例えば、形状又は形成位置が非対称)。そのため、後
述するアダプタにディスクカートリッジ1000を所定
の位置まで挿入するとき、一方向からのみ挿入可能であ
り、ディスクカートリッジのA面とアダプタのA面とを
対応することができる。また、鉤部1123はディスク
カートリッジ挿入方向に対し、左右対称の形状を有して
いる。
【0174】ディスク保持部材202は図33に示した
ように、その最先端部202bはケース本体1110の
嵌合部1117と嵌合し、ディスク保持部材202を位
置規制している。さらに、開閉蓋1120をケース本体
1110に差し込む際に、円滑に差し込めるように、最
先端部202bには、ディスク10の幅方向、及び厚み
方向に傾斜が設けられている。
【0175】また、ディスク保持部材202の両先端部
側の表裏両面にはディスク10の厚み方向にディスク1
0と所定の間隔(ディスク10が収納される空間を形成
するディスク収納部1112と同じ間隔)を有し、ディ
スク10が後述のアダプタに収納された際の高さ方向の
位置規制を行う第1のフランジ1126が形成されてい
る(なお、図33では、前記最先端部202bの説明の
ため、奥側のディスク保持部材202の上側の第1のフ
ランジ1126を切断した状態を図示してある)。第1
のフランジ1126はディスク方向に突出した突出部を
有し、該突出部がディスクの厚み方向の位置を規制す
る。同様に、図38に示したように、グリップ部150
1の表裏両面はディスク10方向に突出し、ディスク1
0の厚み方向の位置を規制する第2のフランジ1502
を構成している。第1のフランジ1126と第2のフラ
ンジ1502は、開閉蓋1120をケース本体1110
から引き出したとき、ディスク10が開閉蓋から外れて
落下することが無いように、ディスク10を保持するこ
とができる。第1のフランジ1126は、開閉蓋112
0の基本的な肉厚から一段高く形成され、開閉蓋112
0がケース本体1110に収納されたとき、第1のフラ
ンジ1126はディスク収納部1112内に形成された
窪み部1509と嵌合する。第1のフランジ1126は
溝部1127により厚み方向に弾性変形可能になってい
るので、開閉蓋1120をケース本体1110から引き
出すとき、第1のフランジ1126がディスク10の厚
み方向に弾性変形することにより、第1のフランジ11
26はケース本体1110に形成された窪み部1509
から抜け出し、ディスク収納部1112、開口1111
を通過することが可能となる。さらに第1のフランジ1
126は、成形可能なように、上下が互い違いに形成さ
れている(図35参照)。
【0176】一方、ケース本体1110から開閉蓋11
20を引き出す動作は実施の形態1に係るディスクカー
トりッジと同じであり、図34に示すように、ディスク
保持部材202の先端部が収納されたディスク10を確
実に把持する結果、ディスク10は開閉蓋1120と共
に図35に示した状態に引き出される。開閉蓋1120
の中央近傍にあるグリップ部1501には、上述したデ
ィスク10の厚み方向の位置を規制する、ディスク方向
に突出した第2のフランジ1502が設けられているた
め、ディスク10が開閉蓋1120から落下することは
無い。そこで、ディスク10を掴み、開閉蓋1120の
先端部の方向に引き抜くと、ディスク10の外周面によ
りディスク保持部材202を外側に弾性変形させながら
ディスク10を開閉蓋1120から取り去ることができ
る。
【0177】また、グリップ部1501は、開閉蓋11
20の基本厚みより一段高くなっている。その高くなっ
た形状はディスクカートリッジ1000の中心線に対し
て、左右対称でないように設計されている。同様に、グ
リップ部1501と係合するケース本体1110のグリ
ップ案内部1113もディスクカートリッジ1000の
中心線に対して、左右対称でない。従って、開閉蓋11
20とケース本体1110との組み付けが一方向からの
み可能に構成されている。よって、開閉蓋1120をケ
ース本体1110から引き出した後、再び組み付けると
き、元の方向からのみ組み付けが可能であり、後述のア
ダプタに開閉蓋1120とディスク10を受け渡した
後、再び開閉蓋1120をケース本体1110に組み付
けるとき、元の方向からのみ組み付け可能であり、ディ
スクカートリッジ1000のA面とアダプタのA面、デ
ィスクカートリッジのB面とアダプタのB面とを対応さ
せることが可能となる。勿論、ディスクカートリッジ1
000をアダプタに装着するとき、ディスクカートリッ
ジ1000のA面とアダプタのA面とを対応させ、一方
向からのみ装着可能に構成することも必要であるが、こ
れに関しては後述することにする。またグリップ部15
01とケース本体1110とは図38に示すように重な
りあって嵌合しているため、塵、埃がディスクカートリ
ッジ1000の内部に侵入することを防ぐことができ
る。
【0178】ケース本体1110は、ヘッド開口窓18
0とシャッター181と弾性バネ182とスライダー1
104を有している。スライダー1104はケース本体
1110に形成された2つのガイド部1507、150
8にガイドされ、左右方向に移動自在となっている。ま
た、スライダ1104はシャッター181を固定すると
共に、弾性バネ182の一方が懸架されている。弾性バ
ネ182の他方はケース本体1110に懸架され、シャ
ッター181がヘッド開口窓180を閉塞する方向に付
勢している。スライダーに形成されたシャッター開閉孔
1506は、ドライブ装置に設けられた図示しないシャ
ッター開閉レバーと嵌合し、シャッター181を開閉す
ることができる。
【0179】ディスク保持部材202の最先端部202
bはケース本体1110の嵌合部1117と嵌合し、位
置規制されているためディスク保持部材202の先端が
内側に倒れ、ディスク10と接触するのを防いでいる。
【0180】図33に示すように、第1のロック突起2
03の形状は、ロック孔105と嵌合し、開閉蓋112
0とケース本体1110との分離を防ぐ方向の段部20
3aと反対側にも段部203bが形成されている。段部
203bは後述するアダプタに挿入された際に挿入位置
保持手段を構成するアダプタの挿入位置保持部材125
0の段部1250aと当接する。
【0181】なお、ヒンジ204の一部には、図33に
示すような第1のロック解除爪205が形成されてい
る。第1のロック解除爪205は、後述するアダプタの
操作部材1210a,1210bの第1のロック解除バ
ー1214により押圧され、ヒンジ204を内側の方向
に変位させる。
【0182】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態4のディスクカートリッジを挿入できる実施の形態5
に係るアダプタについて図面を参照しながら説明する。
【0183】図39は本発明の実施の形態5に係るアダ
プタの外観を示した全体斜視図、図40は図39のアダ
プタの上ハーフ、及びシャッタを取り除いて内部構造の
概略を示した平面図、図41は図39のアダプタの構成
部品の概略を示した分解斜視図である。実施の形態3と
同一の機能を有する部材については同一の符号を用いて
おり、それらについての説明は重複するので本欄では省
略する。
【0184】本実施の形態のアダプタ1200は、矩形
状の上ケース1220と下ケース1230とで組み合わ
されてディスクカートリッジを収容できるようなケース
状に構成されており、挿入部602、扉510、ヘッド
開口窓502、603、シャッタ503、及びアダプタ
1200をドライブ装置に装着していない場合にはシャ
ッタ503を閉状態に維持するための弾性バネ(図示せ
ず)が設けられている。
【0185】図40に示すように、操作部材1210
a、1210bは、ディスクカートリッジ挿入方向と直
角な方向に移動可能に、挿入部602の奥部に設置され
ている。そして、一方の操作部材1210aはバネ12
12により図面左側の方向に付勢され、他方の操作部材
1210bはバネ1213により図面右側の方向に付勢
されている。つまり、操作部材1210a、1210b
はお互いが離れる方向に付勢されている。操作部材12
10aはヘッド開口窓502、603を跨いで延在し、
その側面には開閉蓋1120に形成されたヒンジ204
の一部に形成された第1のロック解除爪205(図33
参照)と当接可能な第1のロック解除バー1214と、
ケース本体1110の可動片1503に形成された第2
の凹部1512(図36参照)と嵌合する第2の凸部1
513と、開閉蓋1120に形成された鉤部1123
(図33参照)と係合する保持鉤1215とが突出し設
けられている。また、操作部材1210bにも同様の第
1のロック解除バー1214、第2の凸部1513、保
持鉤1215が勝手違いの形状(ディスクカートリッジ
の挿入方向の中心線に対して対象な形状)に形成されて
いる。上記一対の第1のロック解除バー1214は本発
明の第1のロック解除手段を構成し、上記一対の第2の
凸部1513は本発明の第3のロック解除手段を構成
し、前記一対の保持鉤1215は本発明の第1の開閉蓋
保持手段を構成する。
【0186】さらに操作部材1210aの側面の中央近
傍には開閉蓋1120に形成された第2の溝部1125
(図33参照)に侵入し、開閉蓋1120をディスクの
厚さ方向に保持する第2の保持部1216が形成されて
いる。また、操作部材1210aの右端部にはラック1
217が形成され、操作部材1210aの上面側に突出
する摘み部1218を上ケース1220に形成された窓
部1221から指により右側に移動すると、ラック12
17と噛合する歯車(ピニオンギア)1203が回転
し、さらに、歯車1203と噛合するラックを有する操
作部材1210bが左側に移動し、左右両方向に設けら
れた第1のロック解除バー1214、第2の凸部151
3及び保持鉤1215が同時に互いに近づく方向に移動
する。即ち、ディスクカートリッジの挿入方向の左右に
設けられている第1のロック解除手段、第3のロック解
除手段、及び第1の開閉蓋保持手段を同時に作動するこ
とができる。
【0187】開閉蓋1120の高さ位置を保持するため
の高さ位置保持部材1240が、図40及び図41に示
すように、挿入部602の左右に、ディスクカートリッ
ジの挿入方向と直角な方向に移動可能に設置され、バネ
1241により挿入部602の内側の方向に付勢されて
いる。高さ位置保持部材1240には、開閉蓋1120
に形成された第1の溝部1124に侵入し開閉蓋112
0を保持する第1の保持部1242が形成されており、
上記の第2の保持部1216とともに、本発明の第2の
開閉蓋保持手段のうちの高さ位置保持手段を構成してい
る。
【0188】開閉蓋を挿入方向の所定位置に保持するた
めの挿入位置保持部材1250が、図40及び図41に
示すように、挿入部602の奥の、挿入部602の外側
の左右に設置されている。挿入位置保持部材1250
は、上下ケース1220,1230に軸1251を中心
に回動自在に設けられ、挿入部602側の方向にバネ1
252により付勢される。挿入位置保持部材1250の
一端に設けられた段部1250aが、開閉蓋1120に
形成された第1のロック突起203の段部203bと係
合し、開閉蓋1120を保持する。このように、一対の
挿入位置保持部材1250は本発明の第2の開閉蓋保持
手段のうち挿入位置保持手段を構成している。
【0189】ガイド部材1270が、挿入部602の入
り口近傍で、ディスクカートリッジの挿入方向の左右に
設置されている。ガイド部材1270は、下ケース12
30に形成された溝部1234とディスク規制部材12
80とに挟まれて、挿入方向と平行な方向にのみ移動可
能である。
【0190】ディスク10の厚み方向の位置を規制する
ためのディスク規制部材1280が、挿入部602の入
り口近傍の両側に、支軸613を中心に回動自在に設置
されている。ディスク規制部材1280はねじりコイル
バネ760によって、挿入部602側に向かって付勢さ
れており、ガイド部材1270に当接している。
【0191】以上の結果、ガイド部材1270は、ねじ
りコイルバネ760の弾性力により、ディスク規制部材
1280を介して、挿入部602の入口方向(図40に
おいて紙面下側方向)に付勢される。付勢されたガイド
部材1270は、停止面1271が溝部1234に押圧
された状態で保持されている。
【0192】本発明の実施の形態5に係るアダプタ12
00へのディスク10の装着方法の概略を図42〜図4
7を用いて以下に説明する。
【0193】扉510を開き、ディスクカートリッジ1
000を、ケース本体1110の開口1111を前にし
て挿入部602に挿入する(図42)。
【0194】ディスクカートリッジ1000は、ガイド
部材1270と挿入部602により案内され、ディスク
規制部材1280、及び高さ位置保持部材1240、及
び挿入位置保持部材1250を押し広げながら、操作部
材1210a、1210b近傍まで挿入される。する
と、開閉蓋1120のヒンジ204に形成された第1の
ロック解除爪205と操作部材1210a、1210b
に形成された第1のロック解除バー1214とが当接
し、ディスクカートリッジ1000はアダプタ内部で軽
く把持された状態になる。同時に可動片1503に形成
された第2の凹部1512に操作部材1210a、12
10bに形成された第2の凸部1513が嵌入する(図
48(a),(b))。このとき、第1のロック解除バ
ー1214により把持された以上の力で、ディスクカー
トリッジ1000を抜き取ろうとすれば、ディスクカー
トリッジ1000は、簡単に抜き取ることができる。勿
論、ディスクカートリッジ1000の状態は初期の状態
(ディスクが収納された状態)を保ったままである。
【0195】次に、操作部材1210aに形成された摘
み部1218を上ケース1220の窓部1221から指
で引っ掛け、ディスクカートリッジ1000の挿入方向
と直角な方向(ここでは右)に移動すると、ヒンジ20
4、及び可動片1503が内側方向に弾性変形する。ヒ
ンジ204が内側方向に弾性変形すると、これと一体に
形成された第1のロック突起203も内側に移動し、ケ
ース本体1110に形成されたロック孔105との嵌合
が解除される(第1のロック解除手段の作動)。また、
可動片1503が内側方向に弾性的に移動すると、第3
のロック孔1511の壁面の一部が移動して、第3のロ
ック突起209が通過できる通路が形成される(第3の
ロック解除手段の作動)。同時に操作部材1210a、
1210bに形成された保持鈎1215が開閉蓋112
0に形成された鈎部1123と係合する(第1の開閉蓋
保持手段の作動)。かくして、第1のロック手段、及び
第3のロック手段が解除され、ケース本体1110と開
閉蓋1120とが分離可能となり、かつ、開閉蓋112
0は操作部材1210a、1210bに係止される。
【0196】この状態を保ったままで、ケース本体11
10をアダプタ1200から抜き取ると、ディスク10
と開閉蓋1120とはアダプタ内部に残る。また、ケー
ス本体1110を抜き取ることにより、挿入位置保持部
材1250に形成された段部1250aが開閉蓋112
0に形成された第1のロック突起203の段部203b
と係合し、開閉蓋1120の挿入方向の位置を規制する
(第2の開閉蓋保持手段のうちの挿入位置保持手段の作
動)。また、挿入位置保持手段が作動した状態で、操作
部材1210aに形成された第2の保持部1216が開
閉蓋1120に形成された第2の溝部1125に浸入
し、開閉蓋1120のディスク厚み方向の位置が規制さ
れる。更に、高さ位置保持部材1240に形成された第
1の保持部1242が開閉蓋1120に形成された第1
の溝部1124に侵入し、開閉蓋1120のディスク厚
み方向の位置が規制される(第2の開閉蓋保持手段のう
ちの高さ位置保持手段の作動)。かくして、開閉蓋11
20は所定の位置で保持される。図46にこの状態を示
す。
【0197】次に、扉510を閉じ(図47)、これを
このアダプタ1200と外形上互換性を有するディスク
カートリッジ用ドライブ装置に装着すれば、アダプタ内
のディスク10に記録された情報の再生、又は情報の記
録、若しくは消去が可能になる。
【0198】以下に、上記の構造、機能について順番に
説明する。
【0199】本発明の第1のロック解除手段、第3のロ
ック解除手段、及び第1の開閉蓋保持手段について説明
する。
【0200】第1のロック解除手段は、開閉蓋1120
に形成されたヒンジ204に形成された第1のロック解
除爪205と操作部材1210a、1210bに形成さ
れた第1のロック解除バー1214とが当接した状態
で、操作部材1210aの摘み部1218を上ケース1
220の窓部1221から右側方向に押すと、第1のロ
ック解除バー1214がアダプタ1200の内側方向に
移動しようとし、ヒンジ204を内側に変形させる。そ
の結果、第1のロック突起203とロック孔105との
嵌合が解除される。
【0201】また第3のロック解除手段は、ケース本体
1110に形成された可動片1503に形成された第2
の凹部1512に、操作部材1210a、1210bに
形成された第2の凸部1513が嵌入した状態で、操作
部材1210aの摘み部1218を上ケース220の窓
部1221から右側方向に押すと、第2の凸部1513
がアダプタ1200の内側方向に移動し、可動片150
3を内側に変形させる。これにより第3のロック突起2
09が通過できる通路が形成される。
【0202】よって、第1のロック突起203とロック
孔105とのロックと、可動片1503と第3のロック
突起209との掛け止めが解除され、開閉蓋1120と
ケース本体1110とは分離が可能な状態になる。
【0203】また、操作部材1210aの摘み部121
8を押すことにより、操作部材1210a、1210b
に形成された保持鉤1215が内側方向に移動し、開閉
蓋1120に形成された鉤部1123と係合し、開閉蓋
1120を係止する。
【0204】このように、第1のロック解除手段、第3
のロック解除手段と第1の開閉蓋保持手段との作動によ
り、開閉蓋1120をアダプタ1200の内部に残し、
ケース本体1110をアダプタ1200より抜き取るこ
とが可能になる。当然、操作部材1210a,1210
bを操作し、ケース本体1110をアダプタ1200か
ら引き抜く際、ディスク10は開閉蓋1120に把持さ
れるので、ディスク10もアダプタ1200の内部に残
った状態になる。
【0205】図44は操作部材1210a,1210b
を操作し、第1のロック解除手段、第3のロック解除手
段、及び第1の開閉蓋保持手段とが作動した状態を示す
状態図で、ヒンジ204が変位され、開閉蓋1120の
鉤部1123と操作部材1210a、1210bの保持
鉤1215とが係合した状態を示している。
【0206】また、図48は第3のロック解除手段を示
す図である。操作部材1210a、1210bに形成さ
れた第2の凸部1513が、ケース本体1110に形成
された可動片1503の第2の凹部1512に嵌入し
(図48(a),(b))、操作部材1210a、12
10bが作動して可動片1503が内側方向(図48
(c)では紙面左方向)に移動し、開閉蓋1120に形
成された第3のロック突起209が通過できる通路が形
成され、第3のロック手段が解除される(図48
(c))。
【0207】次に、本発明における第2の開閉蓋保持手
段である挿入位置保持手段と高さ位置保持手段について
説明する。
【0208】挿入位置保持手段は、アダプタ1200内
部からケース本体1110を引き抜いた後、開閉蓋11
20がアダプタ1200から抜けないように挿入方向に
位置規制することを目的としている。即ち、ディスクカ
ートリッジ1000をアダプタ1200に差し込むと、
ケース本体1110の側面で、挿入位置保持部材125
0は、挿入部602の外側の方向に回動される。次に、
操作部材1210aを操作し、ディスク10、開閉蓋1
120をアダプタ1200内部に残したまま、ケース本
体1110をアダプタ内部から抜き取ると、挿入位置保
持部材1250はバネ1252の付勢力により、挿入部
602の内側の方向に回動し、挿入位置保持部材125
0の段部1250aが開閉蓋1120に形成された第1
のロック突起203の段部203bと係合する。その
後、第1の開閉蓋保持手段が解除されても、開閉蓋11
20がアダプタ1200から抜けることはなくなる。ま
た、前述の開閉蓋1120に形成された第1のロック解
除爪205と操作部材1210a、1210bに形成さ
れた第1のロック解除バー1214とによっても開閉蓋
はディスク面と平行な面方向に位置規制されており、不
慮に開閉蓋1120の位置が変わることはない。
【0209】高さ位置保持手段は、開閉蓋1120のデ
ィスク厚み方向の位置を制御することを目的としてい
る。即ちディスクカートリッジ1000をアダプタ12
00に差し込むと、ケース本体1110の側面で、高さ
位置保持部材1240は、挿入部602外側の方向に移
動される。そして、第1の開閉蓋保持手段が作動した
後、開閉蓋1120とケース本体1110とが分離する
のとほぼ同時に、高さ位置保持部材1240はバネ12
41の付勢力により、挿入部602の内側の方向に移動
する。すると、高さ位置保持部材1240に形成された
第1の保持部1242が開閉蓋1120に形成された第
1の溝部1124に侵入し、開閉蓋1120のディスク
厚み方向の位置を規制する。また、ディスクカートリッ
ジ1000がアダプタ1200に差し込まれたときに開
閉蓋1120に形成された第2の溝部1125に操作部
材1210aに形成された第2の保持部1216が侵入
し、開閉蓋1120のディスク厚み方向の位置を規制し
ている。このように、高さ位置保持手段により開閉蓋1
120の高さ位置を規制することで、開閉蓋1120に
形成された第1のフランジ1126と第2のフランジ1
502とで、アダプタ1200内部に収納されたディス
ク10の厚み方向の位置を規制することができる。な
お、このとき、第2の溝部1125の形状は、操作部材
1210aの移動量を考慮し、移動量の分、長く形成さ
れていることは言うまでもない。さらに上述したように
第2の保持部1216と第2の溝部1125とは一方向
からのみ嵌入可能に設計されているため、前述したディ
スクカートリッジ1000のA面とアダプタ1200の
A面、ディスクカートリッジB面とアダプタ1200の
B面とを対応させて装着することができる。
【0210】次に、ディスクを把持し、位置規制するデ
ィスク規制手段の説明をする。なお、この機能は実施の
形態3のディスク規制手段と同一であるので構成の異な
る個所について主に説明する。図49はディスク規制部
材1280の斜視図、図50はディスク規制部材の側面
図である。
【0211】開閉蓋1120の第1のフランジ1126
と、第2のフランジ1502とで位置規制されたディス
ク10のディスク厚み方向の可動幅は、ディスクカート
リッジ1000の内壁により規制される可動幅とほぼ同
じであり、回転自在な幅を有している。かかる状態のデ
ィスク10をケース本体1110に収納しようとする
と、ケース本体1110と接触して、確実にケース本体
1110内部に収納することができない状態が考えられ
る。本実施の形態のディスク規制手段は、このような状
態を回避するために使用される。
【0212】ディスク規制手段は、図41、図46及び
図47に示したように、挿入部602の開口付近の両端
部に形成された2つの支軸613をそれぞれ回動中心と
して回動可能に保持され、図49及び図50に示すよう
に、一端部にディスク10を両面から把持するように形
成された第1の規制部1285を有するディスク規制部
材1280と、ディスク規制部材1280のバネ係止面
1286と下ケース1230とに係止され、ディスク規
制部材1280を挿入部602側に付勢するねじりコイ
ルバネ760とからなる。ディスク規制部材1280
は、更にディスクの回転が可能な程度にディスクを位置
規制する第2の規制部1284が第1の規制部1285
と隣接して形成されている。
【0213】かかる構成からなるディスク規制手段の動
作を説明する。図46に示したように、挿入部602に
開閉蓋1120、及びディスク10が装着された状態で
は、一対のディスク規制部材1280はいずれも、ガイ
ド部材1270と当接している。ガイド部材1270
は、ガイド部材1270に設けられた停止面1271と
下ケース1230に形成された溝部1234(図41参
照)とにより、ディスクカートリッジ挿入方向の位置を
規制されているから、ディスク規制部材1280はねじ
りコイルバネ760により、挿入部602方向に押圧さ
れた状態で静止している。このとき、ディスク規制部材
1280の第1の規制部1285がディスク10の端部
を両面側から把持し、ディスク厚み方向の位置を規制し
ている。従って、この状態からケース本体1110を挿
入部602に挿入していくと、ディスク10を確実にケ
ース本体1110の開口1111に挿入することができ
る。
【0214】なお、ディスク10の端部がケース本体1
110の開口1111に挿入された後、更にケース本体
1110を挿入部602に挿入していくと、ディスク規
制部材1280の一側面のケース本体当接面1287が
ケース本体1110の側面と当接し、ディスク規制部材
1280は支軸613を回動中心として、図45に示す
ように、一方のディスク規制部材1280は時計方向
に、他方のディスク規制部材1280は反時計方向にそ
れぞれ回動し、挿入部602の外に逃げるようになって
いる。
【0215】図46に示したように、ディスク10が第
1の規制部1285により把持された状態で扉510を
閉めると、扉510を閉める動作に連動し、ガイド部材
1270の一端部と扉510とが当接し、ガイド部材1
270がディスクカートリッジ挿入方向に押し込まれて
いく。これにより、ガイド部材1270の他方の端部が
ディスク規制部材1280を押圧し、ディスク規制部材
1280は支軸613を回動中心にして、挿入部602
の外に逃げる方向に、一方のディスク規制部材1280
は時計方向に、他方のディスク規制部材1280は反時
計方向に僅かに回動する。
【0216】図47は、扉510が閉まり、ディスク規
制部材1280の第2の規制部1284がディスク10
を把持している状態を示した平面図である。扉510が
閉まると、ディスク規制部材1280の第1の規制部1
285はディスク10から離れる状態になる。かかる状
態でのディスク規制部材1280の第2の規制部128
4によるディスクの規制は、開閉蓋1120の第1のフ
ランジ1126、第2のフランジ1502によるディス
クの規制よりも大きく設定されていることは言うまでも
ない。
【0217】さて、次に、本発明の実施の形態5に係る
アダプタに収納されたディスクの取り出し方法の概略を
説明する。
【0218】図47の状態から扉510を開き(図4
6)、挿入部602にケース本体1110を挿入する
(図45)。このとき、ケース本体1110の側面とデ
ィスク規制部材1280とが当接し、ディスク規制部材
1280をねじりコイルバネ760に抗して、挿入部6
02の外側の方向に回動させる。ケース本体1110の
ディスク収納部1112にディスク10、及び開閉蓋1
120が順次挿入されて行き、これらが、完全にディス
ク収納部1112に収納されるまで、ケース本体111
0を挿入部602に挿入する(図43)。この課程で、
ケース本体1110の側面と、高さ位置保持部材124
0とが当接し、高さ位置保持部材1240はバネ124
1に抗して挿入部602の外側の方向に移動され、高さ
位置保持手段が解除される。また、ケース本体1110
の側面と挿入位置保持部材1250とが当接し、挿入位
置保持部材1250はバネ252に抗して挿入部602
の外側の方向に回動する。従って、ディスクカートリッ
ジの挿入位置保持手段が解除される。以上のように本実
施の形態によれば、第2の開閉蓋保持手段としての高さ
位置保持手段と挿入位置保持手段の解除動作が、ケース
本体1110を挿入部602に挿入していくだけで順次
行なわれる。即ち、本実施の形態における開閉蓋保持解
除手段は、実施の形態3におけるアダプタ500の開閉
蓋保持解除バー731のような特別の部材を必要とせ
ず、上記の動作をするように構成された高さ位置保持手
段と挿入位置保持手段の各構成要素によって構成され
る。
【0219】ケース本体1110を更に挿入していく
と、開閉蓋1120の両側に形成された第1のロック突
起203の段部203bがケース本体1110の開口1
111の入口端部に当接する。開口1111の入口端部
には傾斜面が形成されているので、第1のロック突起2
03は該傾斜面で内側方向の力を受け、ヒンジ204が
弾性変形する。この結果、ヒンジ204が弾性変形した
状態で、第1のロック突起203は開口1111の内壁
104上を摺動する。
【0220】開閉蓋1120がディスク収納部1112
に完全に収納されると、ディスクカートリッジ1000
の第1のロック手段および第3のロック手段が機能す
る。即ち、図31〜図35を参照しながら説明したよう
に、第1のロック突起203がロック孔105に到着し
たところで、ヒンジ204が弾性回復して、ロック突起
203がロック孔105に嵌合して、ケース本体111
0に開閉蓋1120が固定保持される。ほぼ同時に、ケ
ース本体の可動片1503の斜面1510と開閉蓋11
20の第3のロック突起209とが当接し、可動片15
03を内側に弾性変形させながら第3のロック突起20
9が通路209aを通過して行き、完全に通過すると、
可動片1503は元の状態に戻り、第3のロック突起2
09が第3のロック孔1511に掛け止めされる。
【0221】以上により、開閉蓋1120とディスク1
0は、ケース本体1110と一体に外部に取り出すこと
が可能になる(図42)。
【0222】以上のように本実施形態によれば、操作部
材1210aを手動により操作し、第1のロック解除手
段、第3のロック解除手段、第1の開閉蓋保持手段を同
時に作動することにより、簡単な構成のアダプタが実現
できる。
【0223】さらに、開閉蓋1120をアダプタの挿入
部602内に保持した状態のときに、開閉蓋1120に
形成されたヒンジ204が弾性変形していない状態で保
持する構成としたので、ヒンジ204を変形することに
より発生するクリープを防ぐことが可能である。
【0224】同様に、開閉蓋1120をアダプタの挿入
部602内に保持した状態のときに、可動片1503と
ケース本体1110とを接続するブリッジ部1503a
は弾性変形していないので、開閉蓋1120をアダプタ
内に長期間装着しておいてもブリッジ部1503aがク
リープ変形することがない。
【0225】また、第2の開閉蓋保持手段の解除動作
が、挿入部602にケース本体1110を挿入していく
だけで進行するので、ディスクの取り出しの操作性が向
上する。
【0226】また、開閉蓋1120をアダプタ内に装着
後の開閉蓋1120の保持は、第1の開閉蓋保持手段と
は別個に設けられた第2の開閉蓋保持手段によって達成
されるので、例えば扉510が開いた状態(図46の状
態)で使用者が誤って摘み部1218を操作しても開閉
蓋1120やディスク10を挿入部602から落下する
事故が生じない。従って、実施の形態3に示した開閉蓋
保持解除ロック手段を設ける必要がなく、構造が簡素化
できる。
【0227】
【実施例】本発明を実施例を用いて更に詳細に説明す
る。
【0228】DVD(デジタルビデオディスク)RAM
の規格には、直径120mmのDVDRAMディスクを
収納するカートリッジについての規定がある。一方、D
VDRAMの携帯性を向上させるために直径80mmの
DVDRAMディスクとそれを収納するディスクカート
リッジの出現が期待され、その規格が検討されている。
【0229】そこで、本実施例では、直径80mmのD
VDRAMディスクを収納するディスクカートリッジを
上記実施の形態1、2、4に従って試作し、一方、直径
120mmのDVDRAMディスクを収納するDVDR
AM規格に従ったカートリッジと互換性を有するアダプ
タを上記実施の形態3、5に従って試作し、直径80m
mのDVDRAMディスクを該アダプタに装着して、D
VDRAM用ドライブ装置にて情報の記録・再生・消去
を試みた。
【0230】試作したディスクカートリッジ及びアダプ
タの詳細は以下の通りである。
【0231】(ディスクカートリッジ1)実施の形態1
に示した構造を有する直径80mmのDVDRAMディ
スクを収納するディスクカートリッジを試作した。
【0232】カートリッジケースは幅85mm、奥行き
90mm、厚み5mm、開口窓180の幅は23mmで
ある。
【0233】ケース本体101はポリカーボネート、開
閉蓋201はポリアセタールを用いて、それぞれ所定形
状に作製した。シャッター181は厚み0.2mmのス
テンレス板を加工したものである。また、ベルトオープ
ナ183はポリアセタールの成形品とした。
【0234】得られたディスクカートリッジを、直径8
0mmのDVDRAMディスクを収納するディスクカー
トリッジ用として別途試作検討中のドライブ装置に装着
し、情報の記録・再生・消去が可能であることを確認し
た。
【0235】(ディスクカートリッジ2)実施の形態2
に示した構造を有する直径80mmのDVDRAMディ
スクを収納するディスクカートリッジを試作した。
【0236】カートリッジケースは幅85mm、奥行き
90mm、厚み5mm、開口窓180の幅は23mmで
ある。
【0237】ケース本体101はポリカーボネート、開
閉蓋201はポリアセタールを用いて、それぞれ所定形
状に作製した。シャッター181は厚み0.2mmのス
テンレス板を加工したものである。また、ベルトオープ
ナ183はポリアセタールの成形品とした。
【0238】得られたディスクカートリッジを、直径8
0mmのDVDRAMディスクを収納するディスクカー
トリッジ用として別途試作検討中のドライブ装置に装着
し、情報の記録・再生・消去が可能であることを確認し
た。
【0239】(ディスクカートリッジ3)実施の形態4
に示した構造を有する直径80mmのDVDRAMディ
スクを収納するディスクカートリッジを試作した。
【0240】カートリッジケースは幅90mm、奥行き
92mm、厚み5.2mm、開口窓180の幅は26m
mである。
【0241】ケース本体1110はポリカーボネート、
開閉蓋1120とスライダー1104はポリアセタール
を、それぞれ所定形状に作製した。シャッター181は
厚み0.5mmのポリアセタール板を加工したものであ
る。
【0242】得られたディスクカートリッジを、直径8
0mmのDVDRAMディスクを収納するディスクカー
トリッジ用として別途試作検討中のドライブ装置に装着
し、情報の記録・再生・消去が可能であることを確認し
た。
【0243】(アダプタ1)実施の形態3に示した構造
を有し、直径120mmのDVDRAMディスクを収納
するDVDRAM規格に従ったカートリッジと互換性を
有するアダプタを試作した。
【0244】アダプタのケースは幅124.6mm、奥
行き135.5mm、厚み8mmである。上下ケースに
は、図12、図13に示したように、ディスクモータ及
び光ヘッドを挿入するための開口窓があり、左右に開閉
可能なシャッターで閉塞されている。開口窓の幅は、デ
ィスクモータ用が34mm、光ヘッド用が39mmであ
る。
【0245】上ケース501、下ケース601、及び扉
510はポリカーボネート、押圧回転部材711、ディ
スク規制部材751a,751bはポリアセタールを、
それぞれ所定形状に作製した。開閉蓋保持板701、開
閉蓋保持解除バー731はステンレス板を所定形状に加
工して得た。
【0246】(アダプタ2)実施の形態5に示した構造
を有し、直径120mmのDVDRAMディスクを収納
するDVDRAM規格に従ったカートリッジと互換性を
有するアダプタを試作した。
【0247】アダプタのケースは幅124.6mm、奥
行き135.5mm、厚み8mmである。上下ケースに
は、図39、図40に示したように、ディスクモータ及
び光ヘッドを挿入するための開口窓があり、左右に開閉
可能なシャッターで閉塞されている。開口窓の幅は、デ
ィスクモータ用が34mm、光ヘッド用が39mmであ
る。
【0248】上ケース1220、下ケース1230、及
び扉510はポリカーボネート、操作部材1210、高
さ位置保持部材1240、挿入位置保持部材1250、
ディスク規制部材1280はポリアセタールを、それぞ
れ所定形状に作製した。
【0249】(効果)得られたアダプタ1の挿入部60
2に、上記ディスクカートリッジ1、2を順に挿入し
て、ディスク及び開閉蓋をアダプタに装着し、DVDR
AM規格に従ったカートリッジ用ドライブ装置にかけた
ところ、いずれも情報の記録・再生・消去が何ら問題な
く行えるこを確認した。その後、アダプタの挿入部60
2にケース本体を挿入して、内蔵されたディスク及び開
閉蓋を取り出した。ディスク及び開閉蓋の、ケース本体
によるアダプタへの装着及び取り出しの操作性は、特に
問題がなかった。また、得られたアダプタ2の挿入部6
02に、上記ディスクカートリッジ3を挿入してアダプ
タ1と同様な試験を行い、同様な効果を確認した。
【0250】
【発明の効果】請求項1に記載のディスクカートリッジ
とすることにより、そのままの状態でこれと互換性を有
するディスクカートリッジのためのドライブ装置に装着
して情報の記録・再生・消去が可能でありながら、所定
のアダプタを介することにより、それより大きなサイズ
のディスクカートリッジ用ドライブ装置でも情報の記録
・再生・消去をすることができる。しかも、大きなサイ
ズ用のドライブ装置側に大きな設計変更を要せず、ま
た、使用者が直接ディスク状記録媒体に触れることがな
いために、情報の信頼性とディスクの耐久性が確保され
る。
【0251】また、請求項20に記載のアダプタとする
ことにより、小さいサイズのディスクの情報の記録・再
生・消去を、当該アダプタと互換性を有する大きいサイ
ズのディスクカートリッジ用ドライブ装置で実現するこ
とができる。しかも、大きなサイズ用のドライブ装置側
に大きな設計変更を要せず、また、使用者が直接ディス
ク状記録媒体に触れることがないために、情報の信頼性
とディスクの耐久性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るディスクカート
リッジの一例の外観を示した概略斜視図である。
【図2】 図1に示したディスクカートリッジの主要構
成部品の概略形状を示した分解斜視図である。
【図3】 図1に示したディスクカートリッジの組立の
途中又は開閉蓋を引き出した状態を示した概略平面図で
ある。
【図4】 実施の形態1に係るディスクカートリッジが
第2のロック手段により開閉蓋の引き出し方向の移動が
制限された状態を示した概略図であり、(a)はその平
面図、(b)はその側面図である。
【図5】 実施の形態1に係る開閉蓋の第3のロック手
段の部分を拡大した部分拡大斜視図である。
【図6】 実施の形態1に係るディスクカートリッジの
第3のロック手段の部分を拡大した一部断面斜視図であ
り、(a)はロック状態、(b)はロックを解除した状
態をそれぞれ示す。
【図7】 実施の形態1に係るディスクカートリッジの
第3のロック手段を解除して、開閉蓋を引き出した状態
を示した概略斜視図である。
【図8】 実施の形態1に係るディスクカートリッジに
おいて、開閉蓋に対してケース本体を表裏を逆にしてに
挿入した場合を示した概略斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係るディスクカート
リッジの一例の外観を示した一部切り欠き概略斜視図で
ある。
【図10】 図9に示したディスクカートリッジの主要
構成部品の概略形状を示した分解斜視図である。
【図11】 図9に示したディスクカートリッジの組立
の途中又は開閉蓋を引き出した状態を示した概略平面図
である。
【図12】 本発明の実施の形態3に係るアダプタの一
例の外観を示した全体斜視図である。
【図13】 図12のアダプタの上ケース及びシャッタ
ーを取り除いて、内部構造の概略を示した平面図であ
る。
【図14】 図12のアダプタの構成部品(但し、上ケ
ース及びシャッターを除く)の概略を示した分解斜視図
である。
【図15】 実施の形態3に係るアダプタの扉を開き、
実施の形態1に係るディスクカートリッジを挿入部に挿
入した状態の概略を示した平面図である(但し、内部構
造が分かるように、上ケース及びシャッターを取り除い
て示している)。
【図16】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
手段により実施の形態1に係るディスクカートリッジの
開閉蓋が保持された状態の概略を示した平面図である
(但し、内部構造が分かるように、上ケース及びシャッ
ターを取り除いて示している)。
【図17】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
手段が作動した後、ケース本体を抜き取る状態、また
は、該開閉蓋保持手段が作動した状態でケース本体をア
ダプタ内に挿入する状態の概略を示した一部切り欠き平
面図である(但し、内部構造が分かるように、上ケース
及びシャッターを取り除いて示している)。
【図18】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
手段により実施の形態1に係るディスクカートリッジの
開閉蓋が保持され、ケース本体を取り去った状態の概略
を示した平面図である(但し、内部構造が分かるよう
に、上ケース及びシャッターを取り除いて示してい
る)。
【図19】 図18の状態において、更に扉を閉じた状
態の概略を示した平面図である(但し、内部構造が分か
るように、上ケース及びシャッターを取り除いて示して
いる)。
【図20】 実施の形態3に係るアダプタの第3のロッ
ク解除手段の動作状態を説明するための部分拡大図であ
り、(a)はディスク面に垂直な面であって、第3のロ
ック解除突起607の中心を通る面での部分断面図、
(b)は(a)のI−I線での矢印方向断面図、(c)
は(a)のII−II線での矢印方向断面図である。
【図21】 実施の形態3に係るアダプタにおいて、挿
入部内にケース本体を残したままで扉を閉じようとした
状態の概略を示した平面図である。
【図22】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
解除手段の動作状態の概略を示した平面図である(但
し、内部構造が分かるように、上ケース及びシャッター
を取り除いて示している)。
【図23】 実施の形態3に係るアダプタのディスク規
制部材の扉を開いた状態での部分拡大斜視図である。
【図24】 実施の形態3に係るアダプタのディスク規
制部材の扉を開いた状態での部分拡大平面図である。
【図25】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
解除ロック手段の動作状態の概略を示した平面図である
(但し、内部構造が分かるように、上ケース及びシャッ
ターを取り除いて示している)。
【図26】 実施の形態3に係るアダプタの開閉蓋保持
解除ロック手段の動作状態の概略を示した部分拡大斜視
図である
【図27】 実施の形態3に係るアダプタのディスク規
制部材の扉を閉じた状態での部分拡大斜視図である。
【図28】 実施の形態3に係るアダプタのディスク規
制部材の扉を閉じた状態での部分拡大平面図である。
【図29】 実施の形態3に係るアダプタに開閉蓋及び
ディスクを収納し、シャッターを開いた状態を示した概
略斜視図である。
【図30】 図29のIII−III線矢印方向の一部断面図
である。
【図31】 実施の形態4に係るディスクカートリッジ
の外観を示した概略斜視図である。
【図32】 図31に示したディスクカートリッジの主
要構成部品の概略形状を示した分解斜視図である。
【図33】 図31に示したディスクカートリッジの構
成部品である開閉蓋の概略形状を示した斜視図である。
【図34】 図31に示したディスクカートリッジの開
閉蓋を引き出す途中で、ディスク保持部材がディスクを
把持した状態を示した概略平面図である。
【図35】 図31に示したディスクカートリッジの開
閉蓋を引き出し、ケース本体からディスクが取り出され
た状態を示した概略平面図である。
【図36】 図31に示したディスクカートリッジのケ
ース本体の可動片の概略形状を示した斜視図である。
【図37】 図31に示したディスクカートリッジの第
3のロック手段の断面斜視図であり、(a)はロックし
た状態で、(b)はロックを解除した状態を示した斜視
図である。
【図38】 図31に示したディスクカートリッジのグ
リップ部を拡大した断面図である。
【図39】 実施の形態5に係るアダプタの外観を示し
た全体斜視図である。
【図40】 図39に示したアダプタの上ハーフ及びシ
ャッターを取り除いて内部構造の概略を示した平面図で
ある。
【図41】 図39に示したアダプタの構成部品の概略
を示した分解斜視図である。
【図42】 図39に示したアダプタの扉を開き、図3
1に示したディスクカートリッジを挿入部に挿入した状
態の概略を示した平面図である(但し、内部構造が解る
ように、上ハーフ、及びシャッターを取り除いて示して
いる)。
【図43】 図39に示したアダプタの扉を開き、図3
1に示したディスクカートリッジを挿入部に挿入し、操
作部材を操作し、第1のロック解除手段、第3のロック
解除手段、及び第1の開閉蓋保持手段が作動できる状態
の概略を示した平面図である(但し、内部構造が解るよ
うに、上ハーフ、及びシャッターを取り除いて示してい
る)。
【図44】 図39に示したアダプタの操作部材を操作
し、第1のロック解除手段と第3のロック解除手段と第
1の開閉蓋保持手段とが作動した状態の操作部材と開閉
蓋と歯車とを示した部分平面図である。
【図45】 図39に示したアダプタの第2の開閉蓋保
持手段が作動した後、ケース本体を抜き取る状態、また
は、該第2の開閉蓋保持手段が作動した状態で、ケース
本体をアダプタ内に挿入する状態の概略を示した平面図
である(但し、内部構造が解るように、上ハーフ、及び
シャッターを取り除いて示している)。
【図46】 図39に示したアダプタの第2の開閉蓋保
持手段により、図31に示したディスクカートリッジの
開閉蓋が保持され、ケース本体を取り去った状態の概略
を示した平面図である(但し、内部構造が解るように、
上ハーフ、及びシャッターを取り除いて示している)。
【図47】 図39に示したアダプタの図46の状態よ
り、扉を閉じた状態の概略を示した平面図である(但
し、内部構造が解るように、上ハーフ、及びシャッター
を取り除いて示している)。
【図48】 図39のアダプタの第3のロック解除手段
のの動作を説明するための部分拡大図であり、(a)は
解除動作前の概略斜視図、(b)は解除動作前の平面
図、(c)は解除動作時の状態を示す平面図である。
【図49】 図39のアダプタの構成部品であるディス
ク規制部材の概略を示す斜視図である。
【図50】 図49のディスク規制部材の側面図であ
る。
【図51】 小サイズのディスクカートリッジをアダプ
タを介して大サイズのディスクカートリッジ用ドライブ
装置で記録・再生・消去する場合の、従来の方法の一例
を示した概略斜視図である。
【符号の説明】
10 ディスク状記録媒体(ディスク) 100 ディスクカートリッジ 101 ケース本体 102 開口 103 ディスク収納部 104 内壁 105 ロック孔 106 第3のロック孔 107、108 切り欠き 180 ヘッド開口窓 181 シャッター 182 弾性バネ 183 ベルトオープナ 184 オープナフック 185 位置決め孔 201 開閉蓋 202 ディスク保持部材 202a ディスク保持部材の外側に湾曲した部分 202b ディスク保持部材の最先端部 203 第1のロック突起 203a,203b 段部 204 ヒンジ 205 第1のロック解除爪 206 第1のロック解除つまみ 207 第2のロック突起 208 ロックキー 209 第3のロック突起 210 接続部 210′ 破断した接続部 211、212 誤挿入防止突起 213 凹部 214 鉤部 300 ディスクカートリッジ 301 ケース本体 401 開閉蓋 500 アダプタ 501 上ケース 502 ヘッド開口窓 503 シャッター 510 扉 511 扉フック 512 ケース本体当接面 513 回動軸 514、515 当接面 601 下ケース 602 挿入部 603 ヘッド開口窓 604 ガイド壁 605 当接壁 606 第1のロック解除バー 607 第3のロック解除突起(誤挿入防止突起) 608 ガイドピン 609 第2のロック解除突起 610 弾性バー 611 ガイドピン 612 止め輪 613 支軸 614 固定ピン 615 架橋部 701 開閉蓋保持板 702 保持鉤 703 引張りバネ 704 解除ピン 711 押圧回転部材 712 押圧部 713 引張りバネ 731 開閉蓋保持解除バー 732 操作レバー 733 傾斜ガイド 734 切り欠き 735 圧縮コイルバネ 751a、751b ディスク規制部材 752 第1の規制部 753 第2の規制部 754 位置規制突起 755 バネ係止部 756 ロック突起 757 ケース本体当接部 760 ねじりコイルバネ 1000 ディスクカートリッジ 1104 スライダー 1110 ケース本体 1110a 上ケース 1110b 下ケース 1111 開口 1112 ディスク収納部 1113 グリップ案内部 1117 嵌合部 1119 案内孔 1120 開閉蓋 1123 鉤部 1124 第1の溝部 1125 第2の溝部 1126 第1のフランジ 1127 溝部 1200 アダプタ 1203 歯車 1210a,1210b 操作部材 1212,1213,1241,1252 バネ 1214 第1のロック解除バー 1215 保持鉤 1216 第2の保持部 1217 ラック 1218 摘み部 1220 上ケース 1221 窓部 1230 下ケース 1234 溝部 1240 高さ位置保持部材 1242 第1の保持部 1250 挿入位置保持部材 1250a 段部 1251 軸 1270 ガイド部材 1271 停止面 1280 ディスク規制部材 1284 第2の規制部 1285 第1の規制部 1286 バネ係止面 1287 ケース本体当接面 1501 グリップ部 1502 第2のフランジ 1503 可動片 1503a ブリッジ部 1506 シャッタ開閉孔 1507,1508 ガイド部 1509 窪み部 1510 斜面 1511 第3のロック孔 1512 第2の凹部 1513 第2の凸部 1901 小サイズのディスクカートリッジ 1902 ヘッド開口窓 1903 シャッター 1911 カートリッジアダプタ 1912 ヘッド開口窓 1913 シャッター 1914 カートリッジ挿入口 1921 ドライブ装置 1924 カートリッジ挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 重人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−114782(JP,A) 特開 平10−188516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 G11B 23/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク取り出し用の開口と前記開口に
    連設されたディスク収納部とを備えたケース本体と、 ディスクを保持する一対のディスク保持部材を備えた開
    閉蓋と、 前記ケース本体と前記開閉蓋との誤挿入防止手段とを有
    し、 前記開閉蓋は前記ディスク収納部に引き出し可能に収納
    され、前記開閉蓋を前記ディスク収納部から引き出す際
    に、前記一対のディスク保持部材が前記ディスクをディ
    スクの面内方向に把持することを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記誤挿入防止手段が、前記開閉蓋に設
    けられたグリップ部と前記ケース本体に設けられた前記
    グリップ部と嵌合するグリップ案内部とからなることを
    特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記誤挿入防止手段が、前記開閉蓋の前
    記ケース本体のディスク収納部への挿入方向中心線に対
    して非対称に、前記ケース本体と前記開閉蓋のそれぞれ
    に設けられた嵌合部材からなることを特徴とする請求項
    1に記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記嵌合部材が、前記開閉蓋に設けられ
    たグリップ部と前記ケース本体に設けられた前記グリッ
    プ部と嵌合するグリップ案内部からなることを特徴とす
    る請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 ディスクカートリッジの誤挿入防止手段
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のディスク
    カートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記誤挿入防止手段が、ディスクカート
    リッジ挿入方向前端面に、挿入方向中心線に対して非対
    称に形成された凹部からなることを特徴とする請求項5
    に記載のディスクカートリッジ。
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