JP2001060253A - 記憶媒体のローディング装置 - Google Patents

記憶媒体のローディング装置

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JP2001060253A
JP2001060253A JP11236202A JP23620299A JP2001060253A JP 2001060253 A JP2001060253 A JP 2001060253A JP 11236202 A JP11236202 A JP 11236202A JP 23620299 A JP23620299 A JP 23620299A JP 2001060253 A JP2001060253 A JP 2001060253A
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memory card
storage medium
chassis
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JP11236202A
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English (en)
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Hisashi Hanzawa
寿 半沢
Shoichi Tamaru
昌一 田丸
Taizo Ogawa
泰造 小川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリカードを完全に収納した状態で装着す
る。 【解決手段】 半導体メモリを内蔵したメモリカード1
の一側面に設けられた端子部3が接続される接続端子7
2が設けられたシャーシ26と、メモリカード1を保持
するカード保持部34,35を有し、第1の位置と第2
の位置とに亘って移動可能に取り付けられるホルダ27
と、一端がシャーシ26側に接続され、他端がホルダ2
7側に接続され、ホルダ27が第1の位置から第2の位
置に移動されることで、第1の状態から第2の状態に反
転され、第2の状態になるときの反転力で第1の位置に
あるホルダ27に保持されたメモリカード1の端子部3
を接続端子72に接続させるトグルバネ61と、接続端
子72とメモリカード1の端子部3が接続した第2の位
置にあるホルダ27を第1の位置に移動させるイジェク
ト機構93とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード型メモリ装
置等の記憶媒体の挿脱を容易に行うことができる記憶媒
体のローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリを内蔵したカード型のメモ
リ装置(以下、メモリカードという。)のホルダ装置
は、ビデオカメラ装置、携帯型電子端末等の電子機器に
取り付けられ、また、電子機器に接続される外部記憶装
置に取り付けられている。この種のホルダ装置は、メモ
リカードの挿脱口を外方に臨ませ、メモリカードを保持
するカード保持部が形成されたホルダと、このホルダに
取り付けられ、メモリカードの前面側に設けられた端子
部に接続されるコネクタとを備える。
【0003】そして、ホルダ装置は、メモリカードが端
子部を挿入端として押し込まれるようにして挿入される
と、メモリカードの端子部とコネクタとが係合し、電気
的接続が図られた状態でメモリカードを保持する。この
とき、メモリカードは、ホルダより引き抜くことができ
るように、背面側が外方に臨まされている。そして、メ
モリカードをホルダ装置より取り出す場合、メモリカー
ドは、ホルダ装置に挿入された状態で背面側が把持さ
れ、メモリカードの端子部とコネクタとを離間させる方
向に引き抜くかれることで、ホルダ装置より取り外され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、メモ
リカードは、ホルダ装置に保持されているとき、背面側
がホルダ装置より突出した状態にある。このため、ホル
ダ装置に保持されたメモリカードの背面側に手等が衝突
した場合には、ホルダ装置内でメモリカードの保持位置
が強制的にずれることになり、メモリカードの端子部や
コネクタが損傷してしまうことがある。
【0005】また、ホルダ装置は、挿脱口を外方に臨ま
せて取り付けられていることから、挿脱口より塵埃等が
侵入し、コネクタを汚損してしまうことがあった。
【0006】そこで、本発明は、メモリカード等の記憶
媒体を完全に収納した状態で装着することができる新規
な記憶媒体のローディング装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記憶媒体の
ローディング装置は、上述した課題を解決すべく、半導
体メモリを内蔵した記憶媒体の一側面に設けられた端子
部が接続されるコネクタが設けられたシャーシと、記憶
媒体を保持する記憶媒体保持部を有し、シャーシに対し
て記憶媒体の挿脱を行う第1の位置とコネクタと記憶媒
体の端子部とを接続する第2の位置とに亘って移動可能
に取り付けられるホルダと、一端がシャーシ側に接続さ
れ、他端がホルダ側に接続され、ホルダが第1の位置か
ら第2の位置に移動されることで、第1の状態から第2
の状態に反転され、第2の状態になるときの反転力で第
1の位置にあるホルダに保持された記憶媒体の端子部を
コネクタに接続させる付勢部材と、コネクタと記憶媒体
の端子部が接続した第2の位置にあるホルダを第1の位
置に移動させるイジェクト機構とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたカード
型のメモリ装置(以下、メモリカード。)のローディン
グ装置について図面を参照して説明する。
【0009】本発明が適用されたローディング装置に用
いられるメモリカード1は、図1に示すように、コンピ
ュータ、ビデオカメラ装置、携帯型情報端末等の電子機
器の外部記憶装置として用いられる。このメモリカード
1は、内部に、1つ又は複数の半導体メモリが内蔵され
たカード本体2を有する。
【0010】このカード本体2は、略矩形状をなすカー
ド状に形成されている。そして、このカード本体2のロ
ーディング装置への挿入端となる前面側には、ローディ
ング装置に装着されたとき、ローディング装置側のカー
ド保持部に設けられたコネクタに接続される端子部3が
形成されている。
【0011】この端子部3は、カード本体2の前面から
一方の主面2aに亘って形成された凹部4をローディン
グ装置への挿入方向と平行に立設された複数の仕切壁5
により区画して形成された複数の係合凹部6を有し、そ
れぞれの係合凹部6の底面に、端子7が配設されてな
る。各係合凹部6は、前面側及びカード本体2の一方の
主面2a側が開放端とされ、この開放端側よりローディ
ング装置のカード保持部のコネクタを構成する接続端子
が進入する。このような端子部3は、各係合凹部6の底
面に端子7が配設されていることで、手指が直接端子7
に触れないように端子7の保護が図られている。
【0012】また、カード本体2の前面側の端子部3の
両側には、メモリカード1のローディング装置への誤挿
入を防止するための誤挿入防止機構をメモリカード1を
挿入可能な状態にするための傾斜面部3aが形成されて
いる。
【0013】また、カード本体2の前面側の一方のコー
ナ部は、略弧状をなすように面取り部8が形成され、こ
の面取り部8の一方の主面2a側に切欠部9が形成され
ている。また、カード本体2の他の3つのコーナ部は、
面取りがなされることなく略90°に形成されている。
面取り部8及び切欠部9は、メモリカード1が正規な状
態でローディング装置のカード保持部に保持されたと
き、コネクタの背面側に設けられた誤挿入防止部材の逃
げとなることで、メモリカード1のカード収納部への挿
入を可能とする。また、ローディング装置にメモリカー
ド1が裏返しに挿入され、また、背面側から挿入された
とき、カード収納部の誤挿入防止片は、カード本体2の
面取り部8及び切欠部9が形成されていない他のコーナ
部が当接され、メモリカード1が挿入されることを禁止
する。
【0014】カード本体2の一方の面2a側には、端子
部3の近傍に、誤って情報信号を半導体メモリに記録す
ることを防止する誤記録防止スイッチ11が設けられて
いる。誤記録防止スイッチ11は、カード本体2内の操
作子に連結され、一方にスライドされたとき、情報信号
の記録を許可し、他方にスライドされたとき、新たな情
報信号が上書きされないようにしている。また、カード
本体2の長手方向となる一方の側面部には、切欠部9の
近傍に、ローディング装置に挿入されたとき、メモリカ
ード1の脱落を防止する脱落防止用凹部12が形成され
ている。この脱落防止用凹部12は、ローディング装置
のカード収納部に設けられた脱落防止片が係合すること
で、メモリカード1がカード収納部より脱落することを
防止している。また、カード本体2の他方の側面側の中
程には、脱落防止機構を構成する脱落防止部材の係合突
部が係合する係合凹部13が形成されている。
【0015】また、カード本体2の背面側には、カード
本体2に内蔵された半導体メモリに記憶された内容に関
連する情報を記載することができるラベル14を貼り付
けるためのラベル貼付部15が形成されている。このラ
ベル貼付部15に貼り付けられたラベル14は、ローデ
ィング装置に装着された際に、ローディング装置の窓部
を介して見ることができる。
【0016】以上のようなメモリカード1は、ローディ
ング装置に、主面2aをローディング装置のシャーシ2
6側にし、前面側を挿入端として、図1中A方向に挿入
される。
【0017】以上のようなメモリカード1のローディン
グ装置20は、コンピュータ、ビデオカメラ装置、携帯
型情報端末等の電子機器の外部記憶装置として電子機器
に接続されるものであり、図2及び図3に示すように、
全体が手のひらで把持できる程度の大きさに形成されて
いる。このローディング装置20は、図2及び図3に示
すように、装置本体21を有している。この装置本体2
1には、メモリカード1の挿入側となる前面に、メモリ
カード1の挿脱を行うための挿脱口22が形成され、こ
の挿脱口22は、蓋体82により閉塞されている。この
挿脱口22は、メモリカード1の挿脱時に限って開放さ
れ、非使用時等に内部に塵埃等が侵入することを防止し
ている。
【0018】また、装置本体21のメモリカード1の挿
脱方向と平行な一方の側面には、機器本体21の操作を
行うための操作部23が設けられている。操作部23
は、例えばメモリカード1に情報信号を記録するための
記録開始ボタンやメモリカード1に記録された情報信号
の読み出しを行うための再生開始ボタンや、記録及び再
生動作を停止させるための停止ボタン等から構成されて
いる。また、装置本体21のメモリカード1の挿脱方向
と平行な他方の側面には、装置本体21に装着されてい
るメモリカード1を排出させる操作を行うためのイジェ
クト操作部材24がメモリカード1の挿脱方向と平行な
方向に移動可能に取り付けられている。そして、装置本
体21に装着されているメモリカード1は、イジェクト
操作部材24が装置本体21の平面側に移動操作される
ことで、装置本体21外に排出される。
【0019】また、装置本体21の裏面側には、装置本
体21に装着されたメモリカード1のラベル貼付部15
に貼り付けられたラベル14の記載内容を見ることがで
きるように窓部25が形成されている。利用者は、窓部
25を介して装置本体21に装着されているメモリカー
ド1の種類を識別することができる。
【0020】以上のようなローディング装置20は、図
4及び図5に示すように、装置本体21を構成する筐体
に取り付けられるシャーシ26と、このシャーシ26に
スライド可能に取り付けられるとともに、メモリカード
1を保持するホルダ27とを備える。
【0021】シャーシ26は、図4及び図5に示すよう
に、金属板を打ち抜き折曲して形成され、略矩形状の底
板31と、図示しないが底板31の長手方向の両側に互
いに略平行となるように立ち上がり形成された一対の側
板とを備え、全体が断面略コ字状となるように形成され
ている。そして、ホルダ27は、底板31とこの底板3
1の長手方向の両側に立設された一対の側板とに囲まれ
る領域に、メモリカード1の挿入方向と同じ図2及び図
3中矢印B及び反矢印B方向に移動可能に配設されてい
る。
【0022】ホルダ27が配設されるシャーシ26の底
板31は、長手方向の長さがメモリカード1の長手方向
の長さより長い略矩形状に形成され、メモリカード1を
収納するのに十分な大きさを有している。そして、ホル
ダ27の底板31には、ホルダ27の移動をガイドする
ためのガイド孔32,32,32がホルダ27の移動方
向に沿って形成されている。これらガイド孔32,3
2,32は、ホルダ27の底面に突出したガイド突起が
係合され、ホルダ27の移動領域を規制している。ま
た、底板33には、メモリカード1が装着された際に、
メモリカード1のラベル貼付部15に貼り付けられたラ
ベル14の記載を装置本体21の裏面側に設けられた窓
部25を介して見ることができるように切欠部30が形
成されている。
【0023】以上のようなシャーシ26にスライド可能
に取り付けられるホルダ27は、図4及び図5に示すよ
うに、金属板を折曲して形成されている。このホルダ2
7は、底板33の前面側両側にメモリカード1を保持す
る第1及び第2のカード保持部34,35が形成されて
いる。これら第1及び第2のカード保持部34,35
は、底板33の両側を垂直に折り曲げて形成され、メモ
リカード1の厚さ分の高さを有する互いに略平行な側壁
36,37と、これら側壁36,37の先端側を底板3
3と平行となるように折り曲げて形成された支持片3
8,39とから構成されている。そして、第1及び第2
のカード保持部34,35と底板33とで構成されるホ
ルダ27の前面側には、メモリカード1の挿脱を行うた
めの挿脱用開口部40が形成されている。また、底板3
3の前面側には、シャーシ26の底板31の窓部25に
対応して形成された切欠部30に対応して切欠部43が
形成されている。ホルダ27の切欠部43とシャーシ2
6の切欠部30とは、装置本体21を構成する筐体の窓
部25に対応して形成されていることで、メモリカード
1が装着されたとき、利用者は、シャーシ26の底板3
1やホルダ27の底板33に阻害されることなく、窓部
25よりメモリカード1に貼り付けられたラベル14の
記載内容を見ることができる。
【0024】また、ホルダ27は、その中程から、メモ
リカード1の挿入方向と平行な底板33の両側から側壁
41,41が立設され、これら側壁41,41に、正規
な状態で挿入されたメモリカード1の前面が突き当てら
れる突き当て部42,42が設けられている。突き当て
部42,42には、正規な状態でメモリカード1が挿入
されたとき、前面が当接されるように、メモリカード1
の挿入方向と略直交するように形成されている。そし
て、突き当て部42,42は、メモリカード1が正規な
状態で挿入されると、メモリカード1の前面が当接さ
れ、更にメモリカード1が図4及び図5中矢印B方向に
押圧されることで、ホルダ27を図4及び図5中矢印B
方向にスライドさせる。すなわち、突き当て部42,4
2は、メモリカード1の挿入位置を規制している。
【0025】また、ホルダ27の第2のカード保持部3
5側には、図4及び図5に示すように、装着されたメモ
リカード1の脱落を防止する脱落防止機構46が設けら
れている。この脱落防止機構46は、ホルダ27の第2
のカード保持部35を構成する側壁37に回動可能に取
り付けられた脱落防止部材47を有する。この脱落防止
部材47は、基端側に、軸孔48が穿設され、ホルダ2
7の側壁37に植立された支軸49に挿通されること
で、図5中矢印C及び反矢印C方向に回動可能に支持さ
れている。脱落防止部材47は、トーションバネ51に
よりホルダ27の内方側である図5中矢印C方向に付勢
されている。トーションバネ51は、基体部51aがホ
ルダ27の側壁37に植立された支軸49に脱落防止部
材47の上側から嵌合され、一方のアーム部51bが側
壁37に形成された係止片52に係止され、他方のアー
ム部51cが脱落防止部材47に形成された係止片53
に係止されることで、脱落防止部材47を図5中矢印C
方向に付勢している。
【0026】以上のような脱落防止部材47は、図5に
示すように、先端側に、メモリカード1がホルダ27に
保持された際、メモリカード1の係合凹部13に係合さ
れる係合突部54が形成されている。係合突部54は、
ホルダ27に保持されたメモリカード1の係合凹部13
に係合できるように、ホルダ27の側壁37側に形成さ
れた開口部55よりホルダ27内に臨まされている。こ
の係合突部54は、メモリカード1の傾斜面部3aに押
圧されやすくするため、メモリカード1の挿入側が、傾
斜面部3aと対峙するように傾斜して形成されている。
そして、係合突部54は、メモリカード1が正規な状態
でホルダ27に挿入されたとき、係合凹部13に係合
し、正規な状態で挿入されなかったとき、脱落防止部材
47は、支軸49を中心にカード本体2の主面で押圧さ
れ、図5中反矢印C方向に回動される。
【0027】以上のように構成されるホルダ27は、図
4及び図5に示すように、底板33に突設されたガイド
突起56,56,56が上述したシャーシ26に形成さ
れたガイド孔32,32,32に係合されてシャーシ2
6にメモリカード1の挿脱方向である図4及び図5中矢
印B方向及び反矢印B方向にスライド可能に取り付けら
れる。具体的に、ホルダ27は、メモリカード1の挿脱
が行われるシャーシ26の前面側の第1の位置と、情報
信号の書き込み又は読み出しを行うシャーシ26の背面
側の第2の位置とに亘ってスライドされる。
【0028】そして、シャーシ26とホルダ27とは、
図4及び図5に示すように、付勢部材であるトグルバネ
61により接続されている。このトグルバネ61は、線
状部材が巻回されてなるコイル部62と、コイル部62
より一方の側に延びた第1のアーム部63と、コイル部
62より他方の側に延びた第2のアーム部64とを有す
る。そして、第1のアーム部63の先端部には、シャー
シ26側に係合される第1の係合部63aが形成され、
第2のアーム部64の先端部には、ホルダ27側に係合
される第2の係合部64aが形成されている。第1の係
合部63aは、シャーシ26を構成する底板31に突設
された第1の係合突起65に係合され、第2の係合部6
4aは、ホルダ27を構成する底板33に突設された第
2の係合突起66に係合される。
【0029】以上のようにシャーシ26とホルダ27を
接続したトグルバネ61は、ホルダ27がシャーシ26
の前面側に移動した第1の位置にあるとき、図4及び図
5中反矢印B方向に付勢する第1の状態にある。そし
て、ホルダ27がシャーシ26に対して図4及び図5中
矢印B方向にスライド操作されると、トグルバネ61
は、ホルダ27を図4及び図5中矢印B方向に付勢する
第2の状態に反転し、この反転力でホルダ27をシャー
シ26の背面側の第2の位置にスライドさせる。また、
トグルバネ61は、第2の位置にあるホルダ27が図4
及び図5中反矢印B方向に押圧されると、この押圧力を
受けて、第2の状態から第1の状態に反転し、この反転
力でホルダ27を図4及び図5中矢印B方向に第1の位
置までスライドさせる。
【0030】以上のようにホルダ27がスライド可能に
取り付けられるシャーシ26には、ホルダ27が第2の
位置にあるとき、端子部3が係合するコネクタ67が取
り付けられている。このコネクタ67は、メモリカード
1の端子7との接続を図るための端子板68と、この端
子板68に取り付けられる断面略コ字状のカバー69と
からなる。そして、コネクタ67は、端子板68にカバ
ー69が取り付けられることで、内部にメモリカード1
の前面側が収納される収納部が形成され、前面側に端子
部3が形成されたメモリカード1の前面が挿入される挿
入口71が形成されている。
【0031】コネクタ67の底面を構成する端子板68
は、メモリカード1の前面に形成された端子部3を構成
する端子7が接続される接続端子72がメモリカード1
の端子7の数に対応して設けられている。これら接続端
子72は、略L字状に折曲して形成され、この折曲部が
上方に突出し、メモリカード1の端子7に押圧されて弾
性変位するように設けられている。そして、接続端子7
2は、メモリカード1が挿入され、ホルダ27がシャー
シ26の背面側の第2の位置に移動したとき、メモリカ
ード1の端子部3の開放側より進入し、端子7に押圧状
態で接触することで、端子7と電気的な接続が図られ
る。
【0032】なお、カバー69には、一方の側壁に、メ
モリカード1が挿入された際、メモリカード1の脱落防
止用凹部12が係合される係合弾性片を設けても良い。
メモリカード1は、脱落防止用凹部12にカバー69に
設けられた係合弾性片が係合することで、装着時に脱落
することが防止される。
【0033】以上のようなコネクタ67は、図示しない
がホルダ27の背面側に設けられたコネクタ取付部に配
置され、コネクタ取付部を規制する規制壁等で取付位置
が規制された状態でホルダ27に取り付けられる。
【0034】また、以上のようにホルダ27が移動可能
に取り付けられるシャーシ26には、正規でない状態で
ホルダ27内にメモリカード1が挿入されることを防止
する誤挿入防止機構73が設けられている。この誤挿入
防止機構73は、図4に示すように、メモリカード1が
正規な状態で挿入されなかったときに、メモリカード1
の図4中矢印B方向への挿入を禁止する誤挿入防止部材
74を有する。この誤挿入防止部材74は、中程で、シ
ャーシ26の底板31に立設された支軸59により図4
中矢印D方向及び反矢印D方向に回動可能に支持されて
いる。また、この誤挿入防止部材74は、引っ張りバネ
75により図4中矢印E方向に付勢されている。引っ張
りバネ75は、メモリカード1の挿脱方向と略平行とな
るように配設され、一端がシャーシ26の底板31を切
り起こして形成された係止片76に係止され、他端が誤
挿入防止部材74の基端側に形成された係止部77に係
止されることで、誤挿入防止部材74を、先端部がホル
ダ27の第1のカード保持部34に形成された切欠部7
8よりホルダ27内に臨む図4中矢印D方向に付勢して
いる。なお、誤挿入防止部材74の回動領域は、シャー
シ26の底板31を切り起こして形成された規制片79
に基端部が係合されることで、先端部がホルダ27内に
進入しすぎないようにしている。
【0035】このホルダ27に形成された切欠部78か
らホルダ27内に臨まされる誤挿入防止部材74の先端
部には、メモリカード1が正規な状態で挿入されたと
き、メモリカード1の面取り部8に押圧される被押圧部
81が形成されている。この被押圧部81は、誤挿入防
止部材74が基端部が規制片79に係合し最も図4中矢
印D方向に回動しているとき、メモリカード1の挿入方
向と略直交するように形成されている。
【0036】以上のような誤挿入防止機構73は、メモ
リカード1が挿入されていないとき、誤挿入防止部材7
4が引っ張りバネ75の付勢力により図4中矢印D方向
に回動された状態にある。そして、メモリカード1が正
規な状態で挿入されると、被押圧部81は、メモリカー
ド1の前面側の面取り部8に当接される。このとき、メ
モリカード1の面取り部8は、略円弧状に形成されてい
ることから、メモリカード1は、誤挿入防止部材74を
引っ張りバネ75の付勢力に抗して被押圧部81がホル
ダ27外に位置するように押圧し、図4中反矢印D方向
に回動させる。これによりメモリカード1は、被押圧部
81がメモリカード1の一側面に押圧された状態で、ホ
ルダ27内に突き当て部42に突き当てられるまで挿入
される。また、メモリカード1が正規な状態で挿入され
なかったとき、例えばメモリカード1の背面を挿入端と
して挿入したとき、被押圧部81には、メモリカード1
の背面が当接される。このとき、被押圧部81は、メモ
リカード1の挿入方向に対して略直交していることか
ら、図4中矢印D方向に回動することはなく、従って、
メモリカード1の更なる挿入を禁止する。
【0037】また、ホルダ27がスライド可能に取り付
けられたシャーシ26には、ホルダ27の前面側に形成
されたメモリカード1の挿脱用開口部40、すなわちシ
ャーシ26の前面を閉塞する蓋体82が回動可能に取り
付けられている。この蓋体82は、図4及び図5に示す
ように、挿脱用開口部40を閉塞する閉塞板83と、こ
の閉塞板83の両側に形成される第1及び第2の回動支
持アーム84,85とを備える。
【0038】シャーシ26の一方の側板側に位置する第
1の回動支持アーム84は、図4に示すように、先端側
に、蓋体82を回動支持するための第1の支持孔86が
穿設されている。この第1の支持孔86は、シャーシ2
6の一方の側板の前面側に突設された第1の支軸87に
係合される。
【0039】また、シャーシ26の一方の側壁側に位置
する第2の回動支持アーム85は、図4及び図5に示す
ように、先端側に第1の支持孔86とともに蓋体82を
回動支持するための第2の支持孔88が穿設されてい
る。この第2の支持孔88は、シャーシ26の他方の側
板の前面側に突設された第2の支軸89に係合される。
また、第2の回動支持アーム85の先端部には、蓋体8
2の開閉を制御するための制御突起91が突設されてい
る。この制御突起91は、図5に示すように、シャーシ
26に取り付けられた付勢部材である板ばね92により
図5中矢印F方向に付勢されている。
【0040】以上のような蓋体82は、第1及び第2の
支持孔86,88に第1及び第2の支軸87,89が係
合されることで、第1及び第2の支軸87,89を中心
に回動可能に支持されている。そして、蓋体82は、第
2の回動支持アーム85の制御突起91が板ばね92に
より図5中矢印F方向に押圧されることで、ホルダ27
の前面のメモリカード1の挿脱用開口部40を閉塞する
図5中矢印G方向に回動付勢している。そして、メモリ
カード1がホルダ27の挿脱用開口部40より挿入され
ているとき、蓋体82は、カード本体2により押圧され
ることで、板ばね92の付勢力に抗して図5中反矢印G
方向に第1及び第2の支軸87,89を中心に回動す
る。
【0041】また、シャーシ26の底板31には、図4
に示すように、装置本体21に装着されているメモリカ
ード1を排出するためのイジェクト機構93が設けられ
ている。このイジェクト機構93は、装置本体21を構
成する筐体に取り付けられたイジェクト操作部材24に
より操作されるイジェクト部材94と、イジェクト部材
94により操作されてシャーシ26の背面側の第2の位
置にあるメモリカード1を保持したホルダ27をシャー
シ26の前面側である第1の位置に押圧する回動部材9
5とを備える。
【0042】イジェクト部材94は、シャーシ26とホ
ルダ27とを連結するトグルバネ61によりシャーシ2
6の背面側である第2の位置にあるホルダ27を、シャ
ーシ26の前面側の第1の位置に移動させる部材であ
り、シャーシ26にスライド可能に取り付けられてい
る。このイジェクト部材94には、長手方向に沿って、
ガイド孔97,97が形成されている。そして、ガイド
孔97,97には、シャーシ26の底板31に突設され
たガイド突起98,98が係合されている。
【0043】また、イジェクト部材94は、付勢部材で
あるコイルバネ98により図4中反矢印I方向に付勢さ
れている。すなわち、イジェクト部材94には、シャー
シ26の背面側に対応する端部に形成されたバネ係止片
101にコイルバネ98の一端が係止され、シャーシ2
6の他方の側板の長手方向の中程に形成されたバネ係止
片102にコイルバネ98の他端が係止されることで、
シャーシ26の前面側である図4中反矢印I方向に付勢
されている。
【0044】以上のようにシャーシ26の底板31に取
り付けられるイジェクト部材94には、図4及び図5に
示すように、シャーシ26の前面側に位置する一端側
に、シャーシ26の底板31と平行となし蓋体82の制
御突起91側の端部が立ち上がり形成されたカム片99
が形成されている。カム片99は、メモリカード1を排
出するために、シャーシ26の背面側の第2の位置にあ
るホルダ27をシャーシ26の前面側の第1の位置に移
動させるため、イジェクト部材94をシャーシ26の背
面側となる図4中反矢印I方向にスライドさせたとき、
蓋体82の制御突起91を押圧し、板ばね92により制
御突起91が押圧され、図5中矢印G方向に付勢されて
いる蓋体82を図5中反矢印G方向に回動させる。ま
た、イジェクト部材94のシャーシ26の背面側に位置
する他端には、回動部材95を回動操作するための係合
凹部103が形成されている。
【0045】この係合凹部103に係合され回動操作さ
れる回動部材95は、図4に示すように、中程で、シャ
ーシ26の底板31の背面側に立設された支軸104に
回動可能に支持されている。回動部材95の一端部に
は、シャーシ26の底板31の背面側に、略円弧状に形
成されたガイド孔107にガイドされるとともに、ホル
ダ27の底板33の外面側を押圧する押圧突起105が
形成されている。また、回動部材95の他端部には、イ
ジェクト部材94の係合凹部103に係合する係合突起
106が形成されている。この回動部材95は、係合凹
部103に係合突起106が係合していることから、イ
ジェクト部材94がスライド操作されることで、支軸1
04を支点として、図4中矢印H方向及び反矢印H方向
に回動し、図4中矢印H方向に回動するとき、シャーシ
26の背面側の第2の位置にあるメモリカード1を保持
したホルダ27を図4中反矢印B方向に押圧する。
【0046】なお、イジェクト部材94は、図4に示す
ようにイジェクト操作部材24に形成された接続片10
8を介して装置本体21を構成する筐体に取り付けられ
たイジェクト操作部材24に接続されている。
【0047】以上のようなイジェクト機構93は、ホル
ダ27がシャーシ26の背面側の第2の位置にあると
き、回動部材95が図4中反矢印H方向に回動した状態
にある。また、イジェクト部材94は、コイルバネ98
の付勢力により、図4中矢印G方向に付勢された状態に
ある。そして、メモリカード1を装置本体21より排出
するため、イジェクト部材94が図4中反矢印I方向に
スライドすると、係合凹部103に係合突起106に係
合した回動部材95は、図4中反矢印H方向に回動し、
シャーシ26の背面側の第2の位置にあるホルダ27を
シャーシ26の前面側の第1の位置の方向に押圧する。
【0048】以上のようなローディング装置20は、メ
モリカード1が挿入されていない非使用時にあっては、
次のような状態にある。すなわち、図4及び図5に示す
ように、ホルダ27は、シャーシ26の前面側に移動し
た第1の位置にあり、シャーシ26とホルダ27を接続
するトグルバネ61は、ホルダ27をシャーシ26の前
面側の第1の位置に付勢する第1の状態にある。
【0049】また、蓋体82は、第2の回動支持アーム
85の制御突起91が板ばね92により図5中矢印F方
向に押圧されることで、ホルダ27の前面のメモリカー
ド1の挿脱用開口部40を閉塞する図5中矢印G方向に
回動付勢され、シャーシ26の前面、すなわち第1の位
置にあるホルダ27の挿脱用開口部40を閉塞した状態
にあり、ローディング装置20内に塵埃等が侵入するす
ることを防止している。
【0050】また、脱落防止機構46を構成する脱落防
止部材47は、トーションバネ51により図5中矢印C
方向に付勢され、係合突部54をホルダ27の開口部5
5よりホルダ27内に臨ませている。
【0051】また、誤挿入防止機構73を構成する誤挿
入防止部材74は、引っ張りバネ75の付勢力により図
4中矢印D方向に回動された状態にあり、基端部がシャ
ーシ26に形成された規制片79に規制され、先端部に
形成された被押圧部81がホルダ27内に切欠部78よ
りホルダ27内に臨まされた状態にある。そして、誤挿
入防止部材74は、被押圧部81がメモリカード1の挿
入方向と略直交する状態にあり、メモリカード1が誤挿
入されないようにしている。
【0052】また、イジェクト部材94は、イジェクト
部材94側のバネ係止片101とシャーシ26側のバネ
係止片102とに係止されたコイルバネ98により、シ
ャーシ26の前面側となる図4及び図5中反矢印I方向
にスライドされた状態にある。そして、図4に示すよう
に、イジェクト部材94が接続片108を介して取り付
けられたイジェクト操作部材24も、装置本体21の前
面側にスライドした状態にある。
【0053】そして、ローディング装置20には、図6
及び図7に示すように、メモリカード1が端子部3が設
けられた前面側を挿入端とした正規な状態で挿入され
る。すなわち、メモリカード1をローディング装置20
の前面側より挿入するとき、蓋体82は、手指又はメモ
リカード1の前面を引っかける等して、蓋体82をシャ
ーシ26の前面を閉塞する図5及び図7中矢印G方向に
付勢する板ばね92の付勢力に抗して、シャーシ26の
前面側、すなわちシャーシ26の前面側の第1の位置に
あるホルダの挿脱用開口部40を開放する同図中反矢印
G方向に回動される。
【0054】そして、シャーシ26の前面を蓋体82が
開放すると同時に、図7に示すように、ホルダ27の挿
脱用開口部40からは、メモリカード1が端子部3を挿
入端として挿入される。すると、先ず、誤挿入防止機構
73を構成する誤挿入防止部材74の被押圧部81は、
メモリカード1の前面側の面取り部8に当接される。ま
た、このとき、脱落防止機構46を構成する図7中矢印
C方向に回動された脱落防止部材47は、図7に示すよ
うに、係合突部54がメモリカード1の前面に形成され
た傾斜面部3aに当接された状態となる。
【0055】なお、蓋体82は、ホルダ27に挿入され
たメモリカード1により押圧されることで、蓋体82を
図6及び図7中反矢印G方向に回動された状態が維持さ
れている。
【0056】そして、更にメモリカード1が挿入される
と、メモリカード1は、図8及び図9に示すように、メ
モリカード1の前面の面取り部8が略円弧状に形成され
ていることから、メモリカード1は、側面で誤挿入防止
部材74を引っ張りバネ75の付勢力に抗して被押圧部
81がホルダ27外に位置するように押圧し、図4中反
矢印D方向に回動させた状態で、ホルダ27に形成され
た突き当て部42,42に前面が突き当てられるまで挿
入される。
【0057】以上のようにメモリカード1が挿入される
とき、脱落防止部材47は、メモリカード1の前面側の
先端と主面2a側に形成された係合凹部13との間の領
域により係合突部54が押圧され、一度トーションバネ
51の付勢力に抗して図7中反矢印C方向に回動された
後、図9に示すように、係合突部54がメモリカード1
の係合凹部13に係合し、脱落を防止する。かくして、
シャーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダには、
第1及び第2のカード保持部34,35に保持され、前
面が突き当て部42,42に突き当てられ、位置が規制
された状態で保持される。
【0058】ここで、メモリカード1が上述のような正
規な状態でローディング装置20に挿入されなかった場
合、例えばメモリカード1が背面側から挿入された場
合、図6に示すように、カード本体2の面取り部8が形
成されていない他の3つのコーナ部が面取りがなされる
ことなく略90°に形成されていることから、誤挿入防
止部材74を構成する被押圧部81には、メモリカード
1の挿入端側の面が当接される。このとき、被押圧部8
1は、メモリカード1の挿入方向に対して略直交してい
ることから、図6中矢印D方向に回動することはなく、
従って、誤挿入防止部材74は、メモリカード1の更な
る挿入を禁止する。
【0059】ところで、更にメモリカード1がローディ
ング装置20内に挿入されると、図10及び図11に示
すように、メモリカード1によりホルダ27を図10中
矢印B方向に押圧する押圧力を受けて、トグルバネ61
は、図10中矢印B方向にホルダ27を付勢する第1の
状態から反転し、同図中反矢印B方向にホルダ27を付
勢する第2の状態となり、図10中矢印B方向に付勢す
ることで、ホルダ27をシャーシ26の背面側の第2の
位置にスライドさせる。これにより、シャーシ26に取
り付けられたコネクタ67の接続端子72は、メモリカ
ード1の端子部3の開放端より係合凹部6に係合し、端
子7を押圧した状態で端子7と電気的な接続が図られ
る。これと同時に、メモリカード1はローディング装置
20内に完全に収納され、蓋体82は、図11中反矢印
G方向に回動され、シャーシ26の前面を閉塞し、ロー
ディング装置20内に塵埃等が侵入することを防止す
る。
【0060】以上のようにメモリカード1の端子7とコ
ネクタ67の接続端子72とが接続された状態で、シャ
ーシ26の背面側の第2の位置に装着されたメモリカー
ド1は、制御回路により制御される。具体的に、メモリ
カード1は、この第2の位置に装着された状態におい
て、電子機器からの制御信号により、カード本体2に内
蔵された半導体メモリに情報信号が記録され、また、半
導体メモリに記憶された情報信号を読み出される。
【0061】また、ホルダ27がシャーシ26の背面側
の第2の位置にあるとき、装置本体21に形成された窓
部25からは、ホルダ27の切欠部43とシャーシ26
の切欠部30とが装置本体21を構成する筐体の窓部2
5に対応して形成されていることから、第2の位置にあ
るホルダ27に保持されたメモリカード1のラベル14
の記載内容を見ることができ、利用者は、ローディング
装置20に装着されているメモリカード1の種類を識別
することができる。
【0062】以上のようにメモリカード1が装着された
ローディング装置20は、次のようにメモリカード1を
ローディング装置20外に排出する。すなわち、図12
に示すように、イジェクト操作部材24が装置本体21
の背面側に向かってスライドされ、イジェクト機構93
を構成するイジェクト部材94がコイルバネ98の付勢
力に抗して図12中反矢印I方向にスライドされると、
イジェクト機構93を構成するイジェクト部材94のカ
ム片99は、蓋体82の制御突起91を押圧し、蓋体8
2を図11中反矢印G方向に回動しシャーシ26の前面
を開放し、メモリカード1を排出可能な状態にする。こ
れと同時に、イジェクト機構93を構成する回動部材9
5は、係合凹部103に係合突起106が係合している
ことから、支軸104を支点として、図12中矢印H方
向に回動し、シャーシ26の背面側の第2の位置にある
メモリカード1を保持したホルダ27の背面側を押圧突
起105で図12中反矢印B方向に押圧する。
【0063】ホルダ27が回動部材95が回動押圧さ
れ、シャーシ26の前面側の図12中反矢印B方向にス
ライドされると、トグルバネ61の一端が係止されたホ
ルダ27の第2の係合突起66も図12中反矢印B方向
に移動し、これにより、トグルバネ61は、第2の状態
から第1の状態に反転し、この反転力でホルダ27を図
12中矢印B方向に第1の位置までスライドさせる。こ
れにより、シャーシ26の背面側の第2の位置にあるホ
ルダ27に保持されたメモリカード1の端子部3は、コ
ネクタ67と離間される。
【0064】このとき、メモリカード1は、図8に示す
ように、係合突部54がメモリカード1の係合凹部13
に係合していることから、トグルバネ61が第2の状態
から第1の状態に戻るときの反転力で第2の位置から第
1の位置にスライドしたときの衝撃でローディング装置
20外に飛び出すことを防止することができる。
【0065】この後、メモリカード1は、シャーシ26
の前面側に位置しているホルダ27より引き出される。
すると、蓋体82は、制御突起91が板ばね92により
押圧されることで、ホルダ27の前面のメモリカード1
の挿脱用開口部40を閉塞する方向に回動され、シャー
シ26の前面、すなわち第1の位置にあるホルダ27の
挿脱用開口部40を閉塞し、ローディング装置20内に
塵埃等が侵入することを防止する。そして、イジェクト
操作部材24及びイジェクト操作部材24に接続された
イジェクト部材94は、コイルバネ98の付勢力によ
り、シャーシ26の前面側となる図12中反矢印I方向
にスライドされ、上述した図4に示す初期状態に戻る。
【0066】以上のように構成されたメモリカード1の
ローディング装置20は、メモリカード1を挿脱口22
より挿入することでメモリカード1を装着することがで
き、また、イジェクト操作部材24を装置本体12の背
面側にスライドするだけで、装着されたメモリカード1
を排出することができ、メモリカード1の挿脱操作が容
易となる。また、このローディング装置20は、メモリ
カード1を装置本体21内に全て収納した状態で装着さ
れることから、装着時にメモリカード1の端子7とコネ
クタ67の接続端子72との接続状態がずれることが無
くなり、コネクタ67及びメモリカード1の端子部3の
保護を図ることができるとともに、確実に情報信号の記
録又は再生を行うことができる。また、このローディン
グ装置20は、メモリカード1の挿脱時に限って、蓋体
82が挿脱口22を開放することから、内部に塵埃等が
侵入することを防止することができ、コネクタ67の接
続端子72が汚損することを防止することができる。
【0067】また、本発明が適用されたメモリカード1
のローディング装置20は、次のように構成することも
できる。このローディング装置120は、ホルダ27を
第2の位置から第1の位置に移動させるとき、トグルバ
ネ61が第2の状態から第1の状態になるときの反転力
を無くすリンク機構121を介してシャーシ26とホル
ダ27の接続されていることを特徴とする。なお、この
ローディング装置120は、リンク機構121を除き、
上述したローディング装置20とほぼ同じ構成を有する
ため、同一の部材については同一の符号を付してその詳
細は省略する。
【0068】シャーシ26とホルダ27とを接続するリ
ンク機構121は、図13に示すように、シャーシ27
の底板31に回動可能に支持される第1の回動部材12
2と、ホルダ37の底板33に回動可能に支持される第
2の回動部材123とを備える。
【0069】第1の回動部材122は、全体が略L字状
に形成され、中途部で、シャーシ326の底板31に植
立された支軸124に図13中J方向及び反矢印J方向
に回動可能に支持されている。この第1の回動部材12
2は、トーションバネ125により図13中矢印J方向
に回動付勢されている。このトーションバネ125は、
基部が支軸124に取り付けられ、一端が第1の回動部
材122に形成された係止片126に係止され、他端が
シャーシ26に形成された係止片127に係止されるこ
とで、第1の回動部材122を図13中矢印J方向に回
動付勢している。このようにシャーシ26に回動可能に
取り付けられた第1の回動部材122の一端には、後述
する第1の回動部材122の回動を規制する回動規制部
材の規制部に係合される被押圧部128が形成され、他
端に第2の回動部材123が接続される第1の係合部と
なる係合突起129が形成されている。
【0070】第2の回動部材123は、一端がホルダ2
7の底板33に植立された支軸131に図13中矢印K
及び反矢印K方向に回動可能に取り付けられている。ま
た、第2の回動部材123は、他端に第1の回動部材1
22の他端に形成された係合突起129に係合される略
U字状の第2の係合部となる係合溝132が形成されて
いる。そして、シャーシ26とホルダ27とを接続する
トグルバネ61は、第1のアーム部63の先端部に形成
された第1の係合部63aがシャーシ26の底板31に
植立された支軸124に回動可能に取り付けられた第1
の回動部材122の係合突起129に係合され、第2の
アーム部64の先端部に形成された第2の係合部64a
がホルダ27の底板33に植立された支軸131に係合
されている。したがって、第1の位置にあるホルダ27
は、図13中矢印J方向に回動付勢された第1の回動部
材122の係合突起129とホルダ27の底板33に植
立された支軸131とがトグルバネ61を介して接続さ
れていることから、第1及び第2の回動部材122,1
23を介してトグルバネ61により図13中反矢印B方
向に付勢されている。
【0071】また、リンク機構121は、第1の回動部
材122の図13中反矢印J方向の回動を規制する回動
規制部材133を有する。回動規制部材133は、シャ
ーシ26の底板31に植立された支軸134に図13中
矢印L及び反矢印L方向に回動可能に支持されている。
そして、回動規制部材133は、トーションバネ135
により図13中矢印L方向に回動付勢されている。トー
ションバネ135は、一端が回動規制部材133に設け
られた係止片136に係止され、他端がシャーシ26の
底板31に形成された係止片137に係止されること
で、回動規制部材133を図13中矢印L方向に回動付
勢されている。
【0072】このようにシャーシ26の底板31に回動
可能に取り付けられた回動規制部材133は、一端に第
1の回動部材122の被押圧部128に係合される規制
部138が形成されている。また、回動規制部材133
は、この回動規制部材133の回動を制御する制御突起
139が形成され、この制御突起139は、イジェクト
部材94の図13中矢印I方向及び反矢印I方向のスラ
イドにより回動規制部材133の回動を制御できるよう
に、イジェクト部材94に穿設されたカム孔141に係
合されている。
【0073】イジェクト部材94に形成されたカム孔1
41は、回動規制部材133が回動付勢された側の側縁
に、図13に示す第1の回動部材122側に回動制御部
材133の規制部138を位置させる第1の水平カム部
142と、この第1の水平面部に連続的に形成された傾
斜カム部143と、この傾斜カム部143と連続的に形
成され、回動制御部材133の規制部138を第1の回
動部材122から離間する方向に位置させる第2の水平
カム部144とが設けられている。そして、図13中矢
印L方向に回動付勢されている回動制御部材133は、
イジェクト部材94がコイルバネ98の付勢力によりシ
ャーシ26の前面側である図13中矢印I方向にスライ
ドされているとき、制御突起139が第1の傾斜カム部
142に係合した状態にあり、第1の回動部材122側
に支軸134を中心に回動した状態にある。そして、イ
ジェクト部材94がコイルバネ98の付勢力に抗してシ
ャーシ26の背面側である図13中反矢印I方向にスラ
イドされると、回動制御部材133は、制御突起139
が傾斜カム部143を介して第2の水平カム部144に
移動することで、第1の回動部材122と離間する図1
3中反矢印L方向に回動した状態となる。
【0074】以上のようなリンク機構121を備えたロ
ーディング装置120は、メモリカード1が挿入されて
いない非使用時にあっては、次のような状態にある。す
なわち、図13に示すように、ホルダ27は、シャーシ
26の前面側に移動した第1の位置にある。そして、シ
ャーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダ27は、
図13中矢印J方向に回動付勢された第1の回動部材1
22の係合突起129とホルダ27の底板33に植立さ
れた支軸131とがトグルバネ61を介して接続されて
いることから、第1及び第2の回動部材122,123
を介してトグルバネ61により図13中反矢印B方向に
付勢されている。
【0075】そして、ローディング装置120に、図1
3に示すように、メモリカード1が端子部3が設けられ
た前面側を挿入端とした正規な状態で挿入するとき、蓋
体82は、手指又はメモリカード1の前面を引っかける
等して、蓋体82をシャーシ26の前面を閉塞する板ば
ね92の付勢力に抗して、シャーシ26の前面側、すな
わちシャーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダの
挿脱用開口部40を開放する方向に回動される。そし
て、シャーシ26の前面を蓋体82が開放すると同時
に、シャーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダ2
7の挿脱用開口部40からは、メモリカード1が端子部
3を挿入端として挿入される。すると、メモリカード1
は、正規な状態で挿入されていることから、側面で誤挿
入防止部材74を引っ張りバネ75の付勢力に抗して被
押圧部81がホルダ27外に位置するように押圧し、図
13中反矢印D方向に回動させた状態で、ホルダ27に
形成された突き当て部42,42に前面が突き当てられ
るまで挿入される。このとき、脱落防止部材47は、図
13に示すように、係合突部54がメモリカード1の係
合凹部13に係合し、脱落を防止する。かくして、シャ
ーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダには、第1
及び第2のカード保持部34,35に保持され、前面が
突き当て部42,42に突き当てられ、位置が規制され
た状態で保持される。
【0076】そして、更にメモリカード1がローディン
グ装置120内に挿入されると、図13及び図14に示
すように、メモリカード1の端子部3側を保持したシャ
ーシ26の前面側の第1の位置にあるホルダ27は、シ
ャーシ26の背面側である図13中矢印B方向にスライ
ドし、トグルバネ61の第2の係合部64aが係合され
たホルダ27の支軸131も図13中反矢印B方向に移
動する。すると、第1の係合部63aが第1の回動部材
122の係合突起129に係合し、第2の係合部64a
がホルダ27の支軸131に係合し、ホルダ27と第1
の回動部材122とを接続したトグルバネ61は、トー
ションバネ125により図13中矢印J方向に回動付勢
された第1の回動部材122を図13中反矢印J方向に
回動させる。ここで、回動制御部材133は、イジェク
ト部材94がコイルバネ98の付勢力により図13中矢
印I方向にスライドされ、制御突起139が第1の傾斜
カム部142に係合することで、図13中反矢印J方向
に回動し、規制部138が第1の回動部材122側に位
置した状態にある。したがって、図13中反矢印J方向
に回動された第1の回動部材122の被押圧部128
は、回動規制部材133の規制部138に係合し、第1
の回動部材122は、更なる図13中反矢印J方向の回
動が禁止される。
【0077】そして、メモリカード1が押されること
で、ホルダ27が更に図13中矢印J方向にスライドさ
れると、第1の回動部材122が図13中反矢印J方向
の回動が禁止されていることから、トグルバネ61は、
図13中矢印B方向にホルダ27を付勢する第1の状態
から反転し、図14に示すように、図14中反矢印B方
向にホルダ27を付勢する第2の状態となり、ホルダ2
7を図14中矢印B方向に付勢することで、ホルダ27
をシャーシ26の背面側の第2の位置にスライドさせ
る。これにより、シャーシ26に取り付けられたコネク
タ67の接続端子72は、メモリカード1の端子部3の
開放端より係合凹部6に係合し、端子7を押圧した状態
で端子7と電気的な接続が図られる。これと同時に、メ
モリカード1はローディング装置20内に完全に挿入さ
れ、蓋体82は、シャーシ26を閉塞する方向に回動さ
れ、シャーシ26の前面を閉塞することで、ローディン
グ装置120内に塵埃等が侵入することを防止する。
【0078】以上のようにメモリカード1の端子7とコ
ネクタ67の接続端子72とが接続された状態で、シャ
ーシ26の背面側の第2の位置に装着されたメモリカー
ド1は、制御回路により制御される。具体的に、メモリ
カード1は、この第2の位置に装着された状態におい
て、電子機器からの制御信号により、カード本体2に内
蔵された半導体メモリに情報信号が記録され、また、半
導体メモリに記憶された情報信号を読み出される。
【0079】以上のようにメモリカード1が装着された
ローディング装置120は、次のようにメモリカード1
をローディング装置120外に排出する。すなわち、図
15に示すように、イジェクト操作部材24が装置本体
21の背面側に向かってスライドされ、イジェクト機構
93を構成するイジェクト部材94がコイルバネ98の
付勢力に抗して図15中反矢印I方向にスライドされる
と、イジェクト機構93を構成するイジェクト部材94
のカム片99は、蓋体82の制御突起91を押圧し、蓋
体82を図11中反矢印G方向に回動しシャーシ26の
前面を開放し、メモリカード1を排出可能な状態にす
る。
【0080】また、イジェクト部材94が図15中反矢
印I方向にスライドされることで、回動制御部材133
は、制御突起139が傾斜カム部143を介して第2の
水平カム部144に移動することで、第1の回動部材1
22と離間する図15中反矢印L方向に回動し、規制部
138が第1の回動部材122の被押圧部128と係合
した状態が解除される。そして、第1の回動部材122
は、第1の係合部63aが第1の回動部材122の係合
突起129に係合し、第2の係合部64aがホルダ27
の支軸131に係合したトグルバネ61の付勢力によ
り、図15中反矢印J方向に回動される。
【0081】ここで、第2の回動部材123は、一端が
ホルダ27の底板33に植立された支軸131に回動可
能に取り付けられ、他端が係合溝132が第1の回動部
材122の係合突起129に係合されており、第1の回
動部材122が図15中反矢印J方向に回動されること
で、係合溝132に係合突起129が突き当てられるこ
とで、トグルバネ61の付勢力が無くなることになる。
【0082】そして、更にイジェクト部材94が図15
中反矢印I方向にスライドされると、図16に示すよう
に、イジェクト機構93を構成する回動部材95は、係
合凹部103に係合突起106が係合していることか
ら、支軸104を支点として、図16中矢印H方向に回
動し、シャーシ26の背面側の第2の位置にあるメモリ
カード1を保持したホルダ27の背面側を押圧突起10
5で図16中反矢印B方向に押圧する。ホルダ27が回
動部材95により回動押圧され、シャーシ26の前面側
の図16中反矢印B方向にスライドされると、メモリカ
ード1を保持した第2の位置にあるホルダ27は、シャ
ーシ26の前面側の第1の位置に移動される。これによ
り、シャーシ26の背面側の第2の位置にあるホルダ2
7に保持されたメモリカード1の端子部3は、コネクタ
67と離間される。
【0083】このとき、トグルバネ61は、第2の係合
部64aが係合されたホルダ27の支軸131は、ホル
ダ27が回動部材95により回動押圧され、図16中反
矢印B方向にスライドされることで、シャーシ26の前
面側に移動することから、第2の状態から第1の状態に
反転する。このとき、一端がホルダ27の支軸131に
回動可能に取り付けられた第2の回動部材123は、係
合溝132が第1の回動部材122の係合突起129に
係合され、第1の回動部材122が図15中反矢印J方
向に回動されていることでトグルバネ61の付勢力を無
くしていることから、イジェクト部材94を図16中反
矢印I方向にスライドするときの動作力を小さくするこ
とができる。
【0084】この後、メモリカード1は、シャーシ26
の前面側に位置しているホルダ27より引き出される。
すると、蓋体82は、制御突起91が板ばね92により
押圧されることで、ホルダ27の前面のメモリカード1
の挿脱用開口部40を閉塞する方向に回動され、シャー
シ26の前面、すなわち第1の位置にあるホルダ27の
挿脱用開口部40を閉塞し、ローディング装置120内
に塵埃等が侵入することを防止する。そして、イジェク
ト操作部材24及びイジェクト操作部材24に接続され
たイジェクト部材94は、コイルバネ98の付勢力によ
り、シャーシ26の前面側となる図16中反矢印I方向
にスライドされ、上述した図13に示す初期状態に戻
る。
【0085】以上のようなローディング装置120は、
リンク機構121によりイジェクト部材94を図16中
反矢印I方向にスライドするときの動作力を小さくする
ことができる。すなわち、一端がホルダ27の支軸13
1に回動可能に取り付けられた第2の回動部材123
は、係合溝132が第1の回動部材122の係合突起1
29に係合され、第1の回動部材122が図15中反矢
印J方向に回動されていることでトグルバネ61の付勢
力を無くしていることから、イジェクト部材94を図1
6中反矢印I方向にスライドするときの動作力を小さく
することができる。したがって、このローディング装置
120は、メモリカード1を排出するときのイジェクト
部材94をスライド操作するときの操作力を小さくする
ことができ、操作性の向上を図ることができる。
【0086】なお、上述したメモリカード1のローディ
ング装置20,120を構成するメモリカード1を排出
するためのイジェクト機構は、図17乃至図20に示す
ように構成することもできる。このイジェクト機構15
0は、ローディング装置20,120に装着されたメモ
リカード1の背面側を押圧操作することでローディング
装置20,120より排出することができることを特徴
とする。
【0087】このイジェクト機構150は、図17及び
図18に示すように、メモリカード1の端子部3側が挿
入されるホルダ151に、メモリカード1の端子部3が
設けられた前面が突き当てられるイジェクト部材152
と、ホルダ151の背面板とイジェクト部材152との
間に配設され、イジェクト部材152を排出方向に付勢
する圧縮コイルバネ153,153と、イジェクト部材
152の移動を制御する制御バネ154と、イジェクト
部材152に取り付けられ制御バネ154の一端が係止
される係合部材155とを備える。
【0088】ホルダ151は、金属板等を折曲してメモ
リカード1の前面側を収納できる程度の大きさをなす略
矩形状に形成され、図示しないシャーシに固定して取り
付けられている。そして、このホルダ151には、内部
にメモリカード1の前面側を収納する収納部156が形
成され、メモリカード1の挿入側に、メモリカード1を
収納部156に収納するための挿入口157が形成され
てなる。このホルダ151には、メモリカード1の一方
の主面2aと対向する面に、端子部3の端子7に接続さ
れる接続端子158が設けられている。この接続端子1
58は、略L字状に折曲して形成され、この折曲部が上
方に突出し、メモリカード1の端子7に押圧されて弾性
変位するように設けられている。そして、接続端子15
8は、メモリカード1が挿入され、イジェクト部材15
2がホルダ151の背面板151a側に移動したとき、
メモリカード1の端子部3の開放側より進入し、端子7
に押圧状態で接触することで、端子7と電気的な接続が
図られる。
【0089】このホルダ151内の収納部156には、
メモリカード1の挿入端となる前面が突き当てられるイ
ジェクト部材152がメモリカード1の挿脱操作可能な
第1の位置と、メモリカード1が接続端子158に接続
される第2の位置に亘って移動可能に取り付けられてい
る。このイジェクト部材152は、メモリカード1の前
面が突き当てられる略直線状の第1の規制部159と、
この第1の規制部159の一端に略直角に形成される第
2の規制部160とからなり、全体が略L字状に形成さ
れている。第1の規制部159の内面側は、メモリカー
ド1の端子部3が形成された前面が突き当てられる突き
当て面159aを構成し、第2の規制部160の内面側
は、メモリカード1の一側面が突き当てられる突き当て
面160aを構成する。そして、ホルダ151に挿入さ
れたメモリカード1は、前面が第1の規制部159の突
き当て面159aに突き当てられ、一側面が第2の規制
部160の突き当て面160aに突き当てられること
で、装着位置が規制される。すなわち、このイジェクト
部材152は、メモリカード1の装着位置を確実に規制
することができるように、メモリカード1の面取り部8
が設けられていない側の前面側コーナ部の形状に対応し
て形成されている。
【0090】なお、このイジェクト部材152は、ガイ
ド突起が設けられ、このガイド突起がホルダ151に形
成されたガイド孔に係合することで、メモリカード1の
挿脱操作可能な第1の位置とメモリカード1が接続端子
158に接続される第2の位置とに亘って移動できるよ
うにガイドされている。
【0091】このイジェクト部材152とホルダ151
の背面板151aとの間には、イジェクト部材152を
第1の位置から第2の位置の方向である図17中矢印O
方向に付勢する制御部材となる圧縮コイルバネ153,
153が配設されている。これら圧縮コイルバネ15
3,153は、図示しないが、一端がイジェクト部材1
52の第1の規制部159の外面側に係止され、他端が
背面板151aに係止されている。
【0092】また、ホルダ151のメモリカード1の一
側面と対向する一方の側板151bには、係止片161
が突設され、この係止片161に制御バネ154が取り
付けられている。この制御バネ154は、捻りコイルバ
ネよりなり、一端がホルダ151の天板151bに係止
され、他端側をホルダ151の底板151c側である図
18中矢印P方向に付勢している。制御バネ154の他
端は、略90°に折曲され、係合部162が形成されて
いる。この係合部162は、イジェクト部材152の第
2の規制部160の他端側に取り付けられた係合部材1
55に係止される。
【0093】この係合部材155は、断面形状が略2等
辺三角形をなすように形成され、頂部163がホルダ1
51の側板151bに取り付けられた制御バネ154の
係合部162のやや下側に位置するように、イジェクト
部材152の第2の規制部160の外面に取り付けられ
る。そして、係合部材155のホルダ151の天板15
1c側の面には、制御バネ154の係合部162を押圧
する傾斜面よりなるカム部164が形成されている。こ
のカム部164は、頂部163側からホルダ151の天
板151c側に傾斜して形成されている。また、制御バ
ネ154の頂部163と対向する側には、制御バネ15
4の係合部162が係合される係合凹部165が形成さ
れている。
【0094】以上のようなイジェクト機構150は、メ
モリカード1が挿入されていないとき、図17及び図1
8の状態にある。すなわち、制御バネ154は、係合部
162が係合部材155の係合凹部165に係合してい
ない状態にあり、従って、イジェクト部材152は、圧
縮コイルバネ153,153の付勢力により図17中矢
印O方向に付勢され、メモリカード1の挿脱が行われる
第1の位置にある。
【0095】イジェクト部材152がこの第1の位置に
あるときにメモリカード1が端子部3を挿入端としてホ
ルダ151内に挿入されると、メモリカード1の前面
は、第1の規制部159の突き当て面159aに突き当
てられ、一側面が第2の規制部160の突き当て面16
0aに突き当てられることで、装着位置が規制される。
【0096】イジェクト部材152が第1の位置にある
状態でメモリカード1が更に押圧されると、図19及び
図20に示すように、イジェクト部材152は、圧縮コ
イルバネ153,153の付勢力に抗して図17中反矢
印O方向に移動する。すると、制御バネ154の係合部
162は、付勢力に抗してホルダ151の側板151b
に取り付けられた係合部材155のカム部164に沿っ
て図18中反矢印P方向に移動する。そして、カム部1
64が終了した時点で、制御バネ154の係合部162
は、係合部材155の係合凹部165に係合する。これ
により、イジェクト部材152は、メモリカード1の端
子部3を構成する端子7と接続端子158との接続を図
る第2の位置に保持される。そして、ホルダ151に取
り付けられた接続端子158は、メモリカード1の端子
部3の開放端より係合凹部6に係合し、端子7を押圧し
た状態で端子7と電気的な接続が図られる。なお、この
状態で、メモリカード1は、ローディング装置20,1
20内に収納され、背面側の一部がイジェクトする際、
押圧できるように外方に臨まされている。
【0097】そして、このイジェクト機構150は、次
のようにメモリカード1を排出する。すなわち、ローデ
ィング装置20,120に装着されているメモリカード
1の背面側の一部を押圧すると、イジェクト部材152
は、圧縮コイルバネ153,153の付勢力に抗して図
19中矢印O方向に移動する。すると、制御バネ154
の係合部162は、係合部材155の係合凹部165と
係合した状態が解除され、そして、付勢力により係合部
材155のホルダ151の底板151c側を図20中矢
印P方向に移動する。制御バネ154の係合部162と
係合部材155の係合凹部165との係合状態が解除さ
れたことで、イジェクト部材152は、圧縮コイルバネ
153,153の付勢力により、端子部3と接続端子1
58とを離間させる図19中矢印O方向に移動し、メモ
リカード1の挿脱を行う第1の位置に戻る。この後、メ
モリカード1は、ローディング装置20,120より引
き出され、図17及び図18に示す初期状態に戻る。
【0098】以上のようなイジェクト機構150は、ロ
ーディング装置20,120に装着されたメモリカード
1を取り出すとき、メモリカード1の背面側を押圧操作
するだけでよいことから、メモリカード1のイジェクト
操作を容易に行うことができる。また、このイジェクト
機構150は、イジェクト部材152と圧縮コイルバネ
153,153と制御バネ154と係合部材155を用
いて簡単に構成することができることから、組み立て作
業を容易に行うことができる。
【0099】
【発明の効果】本発明に係る記録媒体のローディング装
置によれば、記憶媒体を保持するホルダが記憶媒体の挿
脱を行う第1の位置と端子部とコネクタとを接続する第
2の位置とに移動し、ホルダが第2の位置のとき、記憶
媒体全体を装置本体に収納することから、記憶媒体の装
着時に記憶媒体の端子部とコネクタとの接続状態がずれ
ることが無くなり、コネクタ及び記憶媒体の端子部の保
護を図ることができるとともに、確実に情報信号の記録
又は再生を行うことができる。また、このローディング
装置は、第2の位置にあるホルダに保持された記憶媒体
を排出するとき、シャーシとホルダとを接続した付勢部
材の反転力により僅かな操作力で記録媒体を装置本体よ
り排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたローディング装置に用いら
れるメモリカードの斜視図である。
【図2】本発明が適用されたローディング装置を上側か
ら見た外観斜視図である。
【図3】ローディング装置を下側から見た外観斜視図で
ある。
【図4】ローディング装置の平面図である。
【図5】ローディング装置の側面図である。
【図6】ローディング装置にメモリカードが挿入され初
期状態を示すローディング装置の平面図である。
【図7】ローディング装置にメモリカードが挿入され初
期状態を示すローディング装置の側面図である。
【図8】シャーシの前面側の第1の位置にあるホルダに
メモリカードが挿入された状態を示すローディング装置
の平面図である。
【図9】シャーシの前面側の第1の位置にあるホルダに
メモリカードが挿入された状態を示すローディング装置
の側面図である。
【図10】ホルダがシャーシの背面側の第2の位置に移
動しメモリカードが装着された状態を示すローディング
装置の平面図である。
【図11】ホルダがシャーシの背面側の第2の位置に移
動しメモリカードが装着された状態を示すローディング
装置の平面図である。
【図12】ローディング装置に装着されたメモリカード
を排出するときの初期状態を示すローディング装置の平
面図である。
【図13】ローディング装置の他の例を示す平面図であ
る。
【図14】ホルダがシャーシの背面側の第2の位置に移
動しメモリカードが装着された状態を示すローディング
装置の平面図である。
【図15】ローディング装置に装着されたメモリカード
を排出するときの初期状態を示すローディング装置の平
面図である。
【図16】メモリカードを保持したシャーシ背面側の第
2の位置にあるホルダがシャーシ前面側の第1の位置に
移動し、メモリカードの背面側を外方に排出した状態を
示すローディング装置の平面図である。
【図17】メモリカードのローディング装置に用いられ
るイジェクト機構の他の例を示す平面図である。
【図18】ローディング装置に用いられるイジェクト機
構の側面図である。
【図19】メモリカードが装着された状態を示すイジェ
クト機構の平面図である。
【図20】メモリカードが装着された状態を示すイジェ
クト機構の側面図である。
【符号の説明】
1 メモリカード、3 端子部、7 端子、13 係合
凹部、20 ローディング装置、24 イジェクト操作
部材、25 窓部、26 シャーシ、27 ホルダ、3
1 底板、33 底板、34 第1のカード保持部、3
5 第2のカード保持部、40 挿脱用開口部、42
突き当て部、46 脱落防止機構、47脱落防止部材、
54 係合突部、61 トグルバネ、67 コネクタ、
72 接続端子、73 誤挿入防止機構、74 誤挿入
防止部材、82 蓋体、91 制御突起、92 板ば
ね、93 イジェクト機構、94 イジェクト部材、9
5回動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 泰造 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B058 CA02 YA16 YA18 5E021 FA05 FA11 FB15 FB16 FB17 FB18 FC06 FC07 FC31 FC38 FC40 HC11 HC36 HC37 JA04 MA19 5E024 CB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体メモリを内蔵した記憶媒体の一側
    面に設けられた端子部が接続されるコネクタが設けられ
    たシャーシと、 記憶媒体を保持する記憶媒体保持部を有し、上記シャー
    シに対して上記記憶媒体の挿脱を行う第1の位置と上記
    コネクタと上記記憶媒体の端子部とを接続する第2の位
    置とに亘って移動可能に取り付けられるホルダと、 一端が上記シャーシ側に接続され、他端が上記ホルダ側
    に接続され、上記ホルダが上記第1の位置から上記第2
    の位置に移動されることで、第1の状態から第2の状態
    に反転され、上記第2の状態になるときの反転力で上記
    第1の位置にある上記ホルダに保持された上記記憶媒体
    の上記端子部を上記コネクタに接続させる付勢部材と、 上記コネクタと上記記憶媒体の上記端子部が接続した上
    記第2の位置にあるホルダを上記第1の位置に移動させ
    るイジェクト機構とを備える記憶媒体のローディング装
    置。
  2. 【請求項2】 イジェクト機構は、上記第2の位置にあ
    る上記ホルダを押圧することで、上記第2の状態にある
    上記付勢部材を上記第1の状態に反転させ、上記第1の
    状態になるときの反転力で上記コネクタと上記記憶媒体
    の端子部とを離間さる上記第1の位置に上記ホルダを移
    動させることを特徴とする請求項1記載の記憶媒体のロ
    ーディング装置。
  3. 【請求項3】 一端に上記ホルダに挿入される上記記憶
    媒体に押圧される被押圧部が形成され、上記被押圧部を
    上記ホルダの上記記憶媒体の挿入側にして上記シャーシ
    又はホルダに回動可能に取り付けられる誤挿入防止部材
    と、上記誤挿入防止部材を上記被押圧部が上記ホルダ内
    に臨むように回動付勢する付勢部材とを有する誤挿入防
    止機構を備え、 上記誤挿入防止機構は、上記記憶媒体が正規の状態で上
    記ホルダに挿入されたとき、上記被押圧部が上記記憶媒
    体に押圧され、上記誤挿入防止部材が上記付勢部材の付
    勢力に抗して上記ホルダ外に待避することで、上記記憶
    媒体を上記ホルダ内に進入可能とすることを特徴とする
    請求項1記載記憶媒体のローディング装置。
  4. 【請求項4】 上記シャーシと上記ホルダとは、上記ホ
    ルダを上記第2の位置から上記第1の位置に移動させる
    とき、上記付勢部材の上記第1の状態になるときの反転
    力を無くすリンク機構を介して接続されていることを特
    徴とする請求項1記載の記憶媒体のローディング装置。
  5. 【請求項5】 上記リンク機構は、上記シャーシに設け
    られた第1の支軸に回動可能に取り付けられ、一端に第
    1の係合部が形成された第1の回動部材と、一端で上記
    ホルダに設けられた第2の支軸に回動可能に取り付けら
    れ、他端に上記第1の回動部材の上記第1の係合部に係
    合される第2の係合部が形成された第2の回動部材とを
    備え、上記付勢部材は、一端が上記第2の回動部材の上
    記第2の係合部が係合された上記第1の回動部材の上記
    第1の係合部に係合され、他端が上記ホルダの上記第2
    の支軸に係合され、上記第2の回動部材は、上記ホルダ
    を上記第2の位置から上記第1の位置に移動させると
    き、上記付勢部材の上記第1の状態になるときの反転力
    を無くすことを特徴とする請求項4記載の記憶媒体のロ
    ーディング装置。
  6. 【請求項6】 上記シャーシが取り付けられる筐体に
    は、上記記憶媒体を保持した上記ホルダが上記第2の位
    置にあるとき、上記記憶媒体に設けられたラベルを見る
    ための窓部が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の記憶媒体のローディング装置。
JP11236202A 1999-08-23 1999-08-23 記憶媒体のローディング装置 Withdrawn JP2001060253A (ja)

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