JPH10162457A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH10162457A
JPH10162457A JP8320279A JP32027996A JPH10162457A JP H10162457 A JPH10162457 A JP H10162457A JP 8320279 A JP8320279 A JP 8320279A JP 32027996 A JP32027996 A JP 32027996A JP H10162457 A JPH10162457 A JP H10162457A
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JP
Japan
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cassette
reel
mini
recording
lever
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Application number
JP8320279A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Suzuki
勝弘 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10162457A publication Critical patent/JPH10162457A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミニカセットがカセット挿入口側へ移動するの
を抑止する。 【解決手段】この記録再生装置では、リール台ブロック
41Aにカム41Eを設ける。一方、ローラー36Fを
有する背面押レバー36と爪部37Aを有するリールロ
ック解除爪37とを支持台35に回動自在に取り付け
る。リール台ブロック41Aが前進し、リール軸33
A,33Bの間隔が狭められたときには、カム41Eの
先端がリールロック解除爪37の傾斜部37Dを突き押
してリールロック解除爪37を回動させる。これに伴っ
て、背面押レバー36が回動する。背面押レバー36は
ストッパー35Cによりほぼ垂直に起き上がったところ
で停止する。その後、リールロック解除爪37のみがコ
イルバネ38に抗して回動し、リールロック解除爪37
の下端面がカム41Eの上面に乗り上がるとリールロッ
ク解除爪37がほぼ垂直に起き上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばビデオカ
セットテープレコーダ(VTR)等に使用して好適な記
録再生装置に関する。詳しくは、大きさの異なる複数種
類のカセットの記録再生を同一のリール駆動系を用いて
行えるようにするためのリールリンク機構に連動して起
き上がるカセット抑止手段をミニカセット装着時のカセ
ット背面側に対接するように設けることによって、ミニ
カセットがカセット挿入口側へ移動することを防止する
ようにした記録再生装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、大きさの異なる複数種類のカ
セットを同一のリール駆動系を用いて記録再生すること
ができるVTRが知られている。図9はここで使われる
カセット(標準カセット2)の斜視図である。また、図
10はVTR1に標準カセット2(ミニカセット3)を
挿入した場合の装置の横断面を示したものであり、図1
1及び図12は標準カセット2及びミニカセット3がそ
れぞれ挿入された場合の底面図である。図13は標準カ
セット2が装着された場合の装置の横断面を示してい
る。
【0003】ここで使われる標準カセット2及びミニカ
セット3の内部には記録再生用の磁気テープが収納され
ている。これら双方の磁気テープは共に同じ幅のものが
採用されているが、ハウジングの外形寸法はミニカセッ
ト3の方が標準カセット2に比べて小さく構成されてい
る。つまり、標準カセット2とミニカセット3のカセッ
ト本体の大きさを除く基本的な構成は同じである。
【0004】図9は標準カセット2を示したものであ
り、磁気テープが収納されるカセット本体に回動自在に
取り付けられた前蓋4とこれと連動するように取り付け
られた上蓋5とを有している。標準カセット2の装着時
にはこれらの蓋が開かれて磁気テープがローディングさ
れる。なお、前蓋4は閉じられる方向にコイルバネによ
って付勢されている。
【0005】同図において、標準カセット2の背面には
シールラベルを貼着するための凹部50が形成されてい
る。これの横には磁気テープの記録状況を記録あるいは
読み出しするためのアクセス端子14が設けられてい
る。アクセス端子14はカセット本体に穿設された4つ
の窓のそれぞれに金属製の端子が配されて構成されてい
る。これら端子はカセット本体内に配されたメモリーI
C51にそれぞれ接続されている。このメモリーIC5
1に磁気テープの記録状況が記録される。なお、アクセ
ス端子14の上部にはスライドスイッチ52が配されて
おり、磁気テープが記録可能か否かを使用者が設定でき
るようになっている。
【0006】また、標準カセット2及びミニカセット3
の底部には図11及び図12のように、磁気テープが巻
回された左右一対のテープリール6,6の一部が露出し
ている。テープリール6,6の中央部には後述するリー
ル軸7に嵌合する嵌合部8,8が形成されている。テー
プリール6,6の間にはリール回転防止用のリールロッ
ク9が配されている。リールロック9とカセット本体の
間にはスプリング(図示はしない)が配され、リールロ
ック9は一方側(図11及び図12では上方)へ付勢さ
れている。また、リールロック9には傾斜部10が形成
されているため、後述するリールロック解除爪11が侵
入すると、リールロック9は水平方向に移動されるよう
になされている。
【0007】また、底部には前蓋4から所定距離を保持
して基準穴12,12が穿設されている。これら基準穴
12,12によって、カセット装着時に、カセットが所
定の場所に位置決めされる。
【0008】このように構成された標準カセット2とミ
ニカセット3はフロントパネル17のカセット挿入口1
8から挿入されると、図10〜図12のように横長のカ
セットステージ15上に載置され、同時に開閉蓋16に
よって下方に押圧される。すなわち、カセットステージ
15と開閉蓋16がカセットをクランプするようになさ
れている。
【0009】カセットステージ15は図11及び図12
のように、薄板を板金等によって加工したもので、その
横幅は標準カセット2の横幅にほぼ近い寸法になされて
いる。開閉蓋16はカセット圧着レバー19によって回
動可能に支持され、カセット挿入口4を内側から開閉す
るようになっている。カセット圧着レバー19はカセッ
トステージ15の両端に一体形成された側板に回動自在
に支持されるとともに、スプリング20によって下方に
付勢されている。この付勢力が開閉蓋16のクランプ力
になる。
【0010】そして、標準カセット2(ミニカセット
3)はカセットステージ15と開閉蓋16とによってク
ランプされたまま、VTR1内に水平に引き込まれる。
水平方向に引き込まれた後は垂直に下降し、図13に示
すように、前蓋4及び上蓋5が開放された状態で基準穴
12が基準ピン21に嵌合してVTR1の所定の場所に
装着される。同時に、装置本体に固定されたリールロッ
ク解除爪11がリールロック9の傾斜部10に当接し、
リールロック9をスプリングの付勢力に抗してスライド
させる。
【0011】前蓋4及び上蓋5の開放は1個のフック部
22によって行われる。フック部22は先端が湾曲した
カギ棒状となされ、前蓋開閉レバー23の棒体部24に
設けられている。前蓋開閉レバー23は棒体部24と側
板部25,25とで構成されている。棒体部24は標準
カセット2の横幅にほぼ近い長さの棒状となされ、この
両脇に板状の側板部25,25が一体的に配されてい
る。側板部25,25は支点ピン26,26によってカ
セットステージ15の両側板に回動自在に支持されてい
る。
【0012】標準カセット2が下降する前は、フック部
22は前蓋4の下側に位置するように前蓋開閉レバー2
3が倒されている。前蓋開閉レバー23が標準カセット
2及びカセットステージ15とともに下降したとき、V
TR1本体に取付固定されている前蓋開閉板27が前蓋
開閉レバー23の側板部25を突き上げて前蓋開閉レバ
ー23を反時計方向に回動させる。これにより、前蓋4
及び上蓋5が開放されるとともに、テープリール6のロ
ックが解除されて磁気テープをローディングできるよう
になる。
【0013】このとき、前蓋4の開放とリールロック9
のスライド解除は共にこれらを付勢するコイルバネ及び
スプリングの付勢力に抗して行われるので、この付勢力
によってカセット本体がカセット挿入口18側へ押し戻
されないように開閉蓋16によるクランプ力を高めに設
定している。これにより、カセットを強い力でクランプ
しながら所定の場所に装着することができる。
【0014】標準カセット2の基準穴12が基準ピン2
1に嵌合した状態では、標準カセット2はカセットステ
ージ15の上方に若干押し上げられる。標準カセット2
はこの状態で開閉蓋16によって下方に押圧されている
ので、この装着状態が維持される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13のV
TR1では、前蓋4及び上蓋5が開放され、リールロッ
ク9が解除されるとき、これらの反力によってカセット
本体がカセット挿入口18側へ押し戻されないように開
閉蓋16によるクランプ力を大きく設定している。ま
た、カセットステージ15は標準カセット2の横幅にほ
ぼ等しく設定されているので、カセットステージ15上
にミニカセット3が載置されてクランプされた場合に
は、カセットステージ15が下側にたわんで変形してし
まうという問題があった。
【0016】また、クランプ力が大きい場合、カセット
とカセットステージ15上の摩擦が増してカセットがカ
セットステージ15上を滑り難くなるため、カセット排
出時にカセットが正しく排出されなくなるという問題が
あった。
【0017】そこで、本発明は、上述した問題を解決し
たものであって、クランプ力を高めずにカセットがカセ
ット挿入口側へ押し戻されるのを防止できる記録再生装
置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係る記録再生装置では、大きさの異なる
複数種類のカセットを同一のリール駆動系を用いて記録
再生できるようにリールリンク機構が設けられた記録再
生装置において、リールリンク機構の動作に連動して起
き上がるカセット抑止手段がミニカセット装着時のカセ
ット背面側に対接するように設けられたことを特徴とす
るものである。
【0019】この発明において、ミニカセットが挿入さ
れたときは、リールリンク機構の動作に連動してカセッ
ト抑止手段が起き上がり、このカセット抑止手段がミニ
カセット装着時のカセット背面側に対接することによっ
て、ミニカセットがカセット挿入口側へ押し戻されるの
を防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る記録再生装
置をVTRに適用した場合の実施の一形態について、図
面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1〜図4は記録再生装置30の要部の上
面図であり、図5〜図8はその側面図である。図1及び
図5において、記録再生装置30は後述する標準カセッ
ト2とこれよりもサイズの小さなミニカセット3の2種
類のテープカセットを同一のリール駆動系を用いて記録
再生することができるものである。テープリールを巻き
取るリール軸33A,33Bは移動可能に配されてお
り、この例では、リール軸33Aの移動に連動するよう
にカセット抑止手段である背面押レバー36が取り付け
られている。
【0022】背面押レバー36は、L字形状の支持台3
5の上部の先端に取り付けられており、主体36Aとレ
バー部36Bとレバーリブ36Cとを有している。主体
36Aは器状となされ、内側にコイルバネ38が納めら
れている。主体36Aの一部には切欠部36Dが形成さ
れ、コイルバネ38の一端が掛止されている。一方、コ
イルバネ38の他端はリールロック解除爪37に掛止さ
れており、背面押レバー36はリールロック解除爪37
に対して反時計方向に回転付勢されている(図5)。
【0023】また、主体36Aの外周面にはレバー部3
6Bが立設され、その先端にはローラー36Fが回転自
在に取り付けられている。これにより、ミニカセット3
の背面13に対接する部分がカセット背面13に転接す
ることになるので、ミニカセット3の背面13に貼着さ
れているシールラベル等が擦られることがなくなり、シ
ールラベル等に傷が付いたり剥がれたりすることがな
い。レバー部36Bの反対側にはレバーリブ36Cが立
設され、その先端には背面押レバー36の回動を規制す
るための掛止部36Gが突設されている。掛止部36G
は支持台35のストッパー35Cに当接することにより
掛止される。
【0024】また、レバー部36Bとレバーリブ36C
の間には小片のレバーストッパー36Eが1個設けら
れ、リールロック解除爪37のピン37Cにコイルバネ
38によって当接している。リールロック解除爪37は
背面押レバー36に並んでコイルバネ39と共に、支持
台35の上部の先端に取り付けられており、爪部37A
と支持部37Bとを有している。そして、リールロック
解除爪37はコイルバネ39の付勢力により、支持台3
5に対して時計方向に回転付勢されている(図5)。つ
まり、リールロック解除爪37が外力によって反時計方
向に回動される場合には、背面押レバー36も反時計方
向に掛止部36Gがストッパー35Cに当接する所定の
位置まで回動され、その後リールロック解除爪37はコ
イルバネ38に抗して回転し、ピン37Cはレバースト
ッパー36Eより離れ、所定の位置で停止する。逆にリ
ールロック解除爪37がコイルバネ39の付勢力によっ
て時計方向に回動する場合には、背面押レバー36はピ
ン37Cによって時計方向に回動される。
【0025】また、爪部37Aの下端にはリールロック
解除爪37を回動させる外力が加わるための傾斜部37
Dが形成されている。後述するカム41Eが前進して傾
斜部37Dを突き押すことによってリールロック解除爪
37が起き上がるようになっている。
【0026】ところで、支持台35は装置本体に固定さ
れており、基台部35Bとこれに垂設された支持部35
Aとを有している。また、支持部35Aの基幹部分には
ストッパー35Cが凸設されている。そして、基台部3
5Bの挿嵌孔35Eには後述する案内シャフト35D,
35Dの一端が上面視V字状に挿嵌されている。
【0027】一方、図1に示すように、リール軸33
A,33Bは円柱状の回転体33C,33Dの上部に一
体的に形成され、これらはリール台ブロック41A,4
1Bに回転自在に取り付けられている。リール台ブロッ
ク41A,41Bには棒状の案内シャフト35D,35
Dがそれぞれ挿通されている。案内シャフト35Dはそ
の両端が装置本体側に固定されており、リール台ブロッ
ク41A,41Bはこれらに沿って自在に摺動すること
ができるようになされている。
【0028】また、リール台ブロック41A,41Bの
一方の側面には作用部41C,41Dが設けられてお
り、図示しない摺動力伝達手段に連結されている。これ
によって、リール台ブロック41A,41Bを移動させ
ることができる。そして、リール軸33A,33Bの間
隔が適宜調節される。また、リール台ブロック41Aの
作用部41Cの近傍には刀状のカム41Eがリールロッ
ク解除爪37の方を向いて設けられている。カム41E
は先端がやや鋭角に形成されるとともに、傾斜部41F
が形成されている。リール台ブロック41Aが前方に摺
動することによって、カム41Eの先端が上述の傾斜部
37D(図5)に当接する。リール台ブロック41Aが
最前部に到達したときには、背面押レバー36及びリー
ルロック解除爪37が垂直に起き上がるようになされて
いる。
【0029】このように、リールロック解除爪37が起
き上がることを利用して支持台35に背面押レバー36
を具備したので、構成を簡単にすることができる。
【0030】さて、このように構成された記録再生装置
30に標準カセット2またはミニカセット3が装着され
る場合を説明する。標準カセット2,ミニカセット3及
びクランプの機構は従来例と同様であり、その説明は省
略する。
【0031】図1において、標準カセット2はフロント
パネル42のカセット挿入口43から挿入され、カセッ
トステージ15の先端に垂設されたカセットストッパー
11A,11Aに突き当たるところまで押し込まれる。
このとき、リール軸33A,33Bの間隔が標準カセッ
ト2の嵌合部8,8の間隔に対応するようにリール台ブ
ロック41A,41Bの位置が制御される。この状態で
は、背面押レバー36はコイルバネ39の付勢力によっ
てリールロック解除爪37と共に倒されており、標準カ
セット2の装着の際、邪魔にならないようになってい
る。
【0032】そして、図2及び図5に示すように、クラ
ンプされた標準カセット2は嵌合部8,8がリール軸3
3A,33Bの真上に位置するところまで水平に搬送さ
れる。次に、図6に示すように、標準カセット2はロー
ラー36Fをコイルバネ38に抗して押下してコイルバ
ネ38によって当接していたピン37Cより、レバース
トッパー36Eが離れることにより背面押レバー36の
みを倒しながら垂直に下降する。このように、標準カセ
ット2が下降するときは、背面押レバー36が押し倒さ
れるように構成してあるので、標準カセット2の装着が
妨げられることはない。なお、コイルバネ38は標準カ
セット2の下降を妨げない様に、きわめて弱い付勢力に
設定されている。
【0033】ここで、標準カセット2の下降時には、標
準カセット2の前蓋4がバネの付勢力に抗して開放され
ると共に、装置本体に固定されたリールロック解除爪4
4がカセット内に侵入してリールロック9をスライド解
除させる。また、嵌合部8,8がリール軸33A,33
Bに嵌合される。さらに、装置本体に立設されている基
準ピン45,45にカセット底部の基準穴12,12が
嵌合して標準カセット2がカセットステージ15の上方
に僅かに押し上げられる(浮き上がる)と共に、カセッ
ト圧着レバー19のカセット圧着力によって水平に装着
固定される。
【0034】ミニカセット3がカセット挿入口43に挿
入されてカセットステージ15上に載置された場合に
は、図3に示すように、リール台ブロック41A,41
Bが前進し、ミニカセット3の大きさに対応してリール
軸33A,33Bの間隔が狭められる。このとき、リー
ル台ブロック41Aに設けられたカム41Eの先端がリ
ールロック解除爪37の傾斜部37Dを突き押してリー
ルロック解除爪37を回動させる。これと共に、背面押
レバー36がコイルバネ38の付勢力によって起き上が
る。背面押レバー36がリールロック解除爪37と共に
徐々に起き上がり掛止部36Gがストッパー35Cに当
接すると背面押レバー36は所定の位置に達し停止し、
その後ピン37Cがレバーストッパー36Eより離れ
る。これによって、リールロック解除爪37のみ回動し
続け、傾斜部37Dが傾斜部41F上を滑って爪部37
Aの下端面がカム41Eの上面に乗り上がると、リール
ロック解除爪37が停止し、垂直に起き上がる。
【0035】次に、図4及び図7に示すように、ミニカ
セット3はリール軸33A,33B上の所定の位置まで
水平に搬送される。この状態から垂直に下降すると、図
8のように前蓋4がバネの付勢力に抗して開放されると
共に、リールロック解除爪37の爪部37Aがカセット
内に侵入してリールロック9がスライド解除される。こ
のとき、背面押レバー36は垂直に起き上がっているの
で、ミニカセット3はその背面13の横方向中央右部を
背面押レバー36のローラー36Fに転接されながら垂
直に下降する。背面押レバー36はその掛止部36Gが
支持台35のストッパー35Cに当接して掛止されてい
るので、ミニカセット3は垂直方向のみに移動するよう
規制される。
【0036】そのため、カセット背面13がローラー3
6Fのほぼ真横に下降するように背面押レバー36の配
置場所を設定しているが、この例では、ローラー36F
はカセット背面13を押圧する程度にわずかに奥側(図
7,図8では右側)に位置するように設定されている。
このため、レバーリブ36Cをやや薄厚に樹脂成形する
ことによって、レバーリブ36Cに弾性を持たせミニカ
セット背面を充分な力で押せる様にしてある。
【0037】ここで、前蓋4の開放及びリールロック9
のスライド解除はミニカセット3に対して相対的に行わ
れる動作であり、双方の動作による反力は共にミニカセ
ット3をカセット挿入口43側へ押し戻そうとする力と
して作用する。背面押レバー36はミニカセット3が装
着時に不用意に移動するのを抑止するためのものであ
り、前蓋4を開放させるときの反力やリールロック9を
スライド解除させるときの反力がミニカセット3をカセ
ット挿入口43側へ押し戻すのを防止することができ
る。つまり、ミニカセット3の嵌合部8,8及びカセッ
ト底部の基準穴12,12がリール軸33A,33Bお
よび基準ピン45,45に真上からそれぞれ嵌合するの
で、ミニカセット3は確実に装着される。
【0038】また、背面押レバー36のローラー36F
は背面13の横方向中央より右部に転接するよう配され
ている。一方、ミニカセット3の前蓋4は前蓋開閉レバ
ー23のフック部22により開閉されるが、フック部2
2はミニカセット3の前蓋4の右側に当接して蓋の開閉
を行っている。よって蓋の反力は右側の方が強く、トー
タルの反力としてはミニカセット3の右側の方が大き
く、ローラー36Fを右側に転接するようにし、効果的
にミニカセット3を押し込んでいる。また、右部を転接
させることで前蓋開閉レバー23のフック部22が前蓋
4より空振ることも効果的に防いでいる。
【0039】なお、この例では、メモリーIC51内蔵
のテープカセットを使用する場合を説明したが、メモリ
ー用のICを内蔵していない通常のテープカセットを使
用する記録再生装置に適用することも可能である。ま
た、標準カセット2とこれよりもサイズの小さなミニカ
セット3の2種類のテープカセットが装着される場合で
説明したが、これに限定されず、例えば、大きさが3種
類以上あるテープカセットを装着可能な記録再生装置に
適用することもできる。
【0040】また、カセット抑止手段である背面押レバ
ー36にローラー36Fを取り付けた場合を説明した
が、これに限定されず、ピン状に形成されたカセット抑
止手段にパッドなどを取り付けてもよい。また、カセッ
ト抑止手段のカセット背面13に対する抑止位置は中央
右部分とは限らず、アクセス端子14及びスライドスイ
ッチ52が配されている場所を除けばカセット背面のど
こであってもよい。
【0041】さらに、この例では、背面押レバー36に
弾性を持たせ、テープカセットを押し込む力を発生させ
ているが、背面押レバー36とカセット背面にわずかな
隙間を取り、背面押レバー36を剛体とすることも、も
ちろん可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録再
生装置では、大きさの異なる複数種類のカセットの記録
再生を同一のリール駆動系を用いて行えるようにするた
めのリールリンク機構に連動して起き上がるカセット抑
止手段をミニカセット装着時のカセット背面側に対接す
るように設けることによって、ミニカセットがカセット
挿入口側へ移動することを防止するようにしたものであ
る。
【0043】したがって、ミニカセット装着時におい
て、前蓋の開放やリールロックのスライド解除による反
力によって、ミニカセットがカセット挿入口側へ移動す
るのを抑止するので、ミニカセットを確実に装着させる
ことができるという効果がある。また、ミニカセット装
着時にリールロック解除爪が起き上がることを利用して
これと並列にカセット抑止手段を具備しただけので、簡
単な構成にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録再生装置30の要部の上面図(標準カセッ
ト2が挿入された状態)である。
【図2】記録再生装置30の要部の上面図(標準カセッ
ト2が装着される状態)である。
【図3】記録再生装置30の要部の上面図(ミニカセッ
ト3が挿入された状態)である。
【図4】記録再生装置30の要部の上面図(ミニカセッ
ト3が装着される状態)である。
【図5】図2の側面図である(標準カセット2が下降す
る前の状態)。
【図6】図2の側面図である(標準カセット2が装着さ
れた状態)。
【図7】図4の側面図である(ミニカセット3が下降す
る前の状態)。
【図8】図4の側面図である(ミニカセット3が装着さ
れた状態)。
【図9】標準カセット2の背面側の斜視図である。
【図10】従来のVTR1の要部の断面図である。
【図11】カセットステージ15に標準カセット2が載
置された場合の底面図である。
【図12】カセットステージ15にミニカセット3が載
置された場合の底面図である。
【図13】標準カセット2(ミニカセット3)が装着さ
れた場合の要部の断面図である。
【符号の説明】
1・・・VTR、2・・・標準カセット、3・・・ミニ
カセット、4・・・前蓋、5・・・上蓋、6・・・テー
プリール、7,33A,33B・・・リール軸、8・・
・嵌合部、9・・・リールロック、10,37D,41
F・・・傾斜部、11,37,44・・・リールロック
解除爪、11A・・・カセットストッパー、12・・・
基準穴、13・・・背面、14・・・アクセス端子、1
5・・・カセットステージ、16・・・開閉蓋、17,
42・・・フロントパネル、18,43・・・カセット
挿入口、19・・・カセット圧着レバー、20・・・ス
プリング、21,45・・・基準ピン、22・・・フッ
ク部、23・・・前蓋開閉レバー、24・・・棒体部、
25・・・側板部、26・・・支点ピン、27・・・前
蓋開閉板、30・・・記録再生装置、33C,33D・
・・回転体、35・・・支持台、35A・・・支持部、
35B・・・基台部、35C・・・ストッパー、35D
・・・案内シャフト、35E・・・挿嵌孔、36・・・
背面押レバー、36A・・・主体、36B・・・レバー
部、36C・・・レバーリブ、36D・・・切欠部、3
6E・・・レバーストッパー、36F・・・ローラー、
36G・・・掛止部、37A・・・爪部、37B・・・
支持部、37C・・・ピン、38,39・・・コイルバ
ネ、41A,41B・・・リール台ブロック、41C,
41D・・・作用部、41E・・・カム、50・・・凹
部、51・・・メモリーIC、52・・・スライドスイ
ッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きさの異なる複数種類のカセットを同
    一のリール駆動系を用いて記録再生できるようにリール
    リンク機構が設けられた記録再生装置において、 上記リールリンク機構の動作に連動して起き上がるカセ
    ット抑止手段がミニカセット装着時のカセット背面側に
    対接するように設けられたことを特徴とする記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 上記カセット抑止手段がリールロック解
    除爪に連動して起き上がるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記カセット抑止手段の対接部分に上記
    ミニカセット背面に転接するローラーを具備したことを
    特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記カセット抑止手段をピン状に形成す
    ると共に、その先端に上記ミニカセット背面を保護する
    ためのパッドを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記カセット抑止手段が上記ミニカセッ
    ト背面の中央右部に対接するようになされたことを特徴
    とする請求項1記載の記録再生装置。
JP8320279A 1996-11-29 1996-11-29 記録再生装置 Pending JPH10162457A (ja)

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