JP2001059565A - 接触疲労寿命強度に優れた歯車およびその製造方法 - Google Patents

接触疲労寿命強度に優れた歯車およびその製造方法

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JP2001059565A JP23264299A JP23264299A JP2001059565A JP 2001059565 A JP2001059565 A JP 2001059565A JP 23264299 A JP23264299 A JP 23264299A JP 23264299 A JP23264299 A JP 23264299A JP 2001059565 A JP2001059565 A JP 2001059565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車において、自動車部品の小型軽量化、高
出力化にともない高まる負荷面圧に対応すべく、ピッチ
ング疲労寿命の向上を図る。 【解決手段】 重量%で、C:0.1 〜0.3%、Si:0.01 〜0.
5%、Mn:0.3〜1.5%、S :0.01〜0.06% 、Cr:0.3〜1.5%、
を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなるととも
に、MnS の形状が、その長径長さLと短径長さDの最大
比(L/D) で7以下であるか、もしくは、その最大長さで
12μm以下であり、表層部の不完全焼入れ層が15μm以
下であり、表面でのX線回折半価幅をその鋼材焼鈍後の
半価幅で除して無次元化した値β’が1.65以上で、か
つ、該β’と表面粗さRmax(単位μm)がβ’≦2.23+
0.856ln (Rmax )を満足し、さらに、残留オーステナイ
トが2〜10% であることを特徴とする接触疲労寿命強度
に優れた歯車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車および工作
機械などに用いる歯車、特に、自動車のトランスミッシ
ョン等の駆動伝達系に使用する鋼製の高強度歯車に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の技術分野では、車両重量の軽量
化のため、部品サイズの小型化や、エンジンの高出力化
等が要望されているところ、駆動系に用いる歯車におい
ては、使用時の負荷が大きくなることから、歯元での曲
げ疲労に対する耐性の向上、および、歯車接触時に歯面
に生じるピッチング疲労に対する寿命の向上が要望され
ている。
【0003】歯車は、鋼材が歯形形状に鍛造、切削され
た後、歯面を硬くするため、浸炭焼入れ・焼戻しや、浸
炭窒化焼入れ・焼戻し等の熱処理(以下、浸炭処理)が
施されて製造されている。歯車の歯元での曲げ疲労につ
いては、ショットピーニング等によって付与する圧縮残
留応力が、その疲労寿命の向上に著しい効果を発揮する
ことが、“日本機械学会論文集C編、55巻520号3
034頁(1989)”に報告されていて、しかも、実
際に、この手法が実施されている。
【0004】しかし、ピッチング疲労については、その
発生メカニズムも明確でないまま、各種の対策が提案さ
れている。例えば、特開平1−264727号公報に
は、浸炭処理後にショットピーニングを行い、歯車に圧
縮残留応力を付与する方法が提案されているが、一方、
特開平3−107418号公報には、ショットピーニン
グにより歯面のピッチング疲労はかえって低下するとの
記載がある。また、ショットピーニングは、歯車の表面
を荒らすため、使用時の騒音が問題ともなる。
【0005】ピッチング疲労特性に優れた各種鋼材が、
“特殊鋼44巻3号39〜48頁(1995年)”に報
告されているが、これらの各種鋼材は、いずれも、浸炭
処理時に生成する粒界酸化層や不完全焼入れ層の深さお
よび/もしくは硬さを制御することを目的として、合金
元素の成分調整が行われているものである。しかし、不
完全焼入れ層にある粒界酸化部は、そもそも、初期欠陥
であり、成分調整を行っても、結果として、疲労特性の
向上に結びつきにくい。また、合金元素は、その一部が
酸化物となるため、疲労強度の向上に有効に機能しない
他、さらなる合金元素の添加は、コストアップを招くこ
とになる。
【0006】このように、高負荷荷重下におる歯車のピ
ッチング疲労特性に関しては、その疲労強度を向上させ
る工業的に有益な技術は、未だ見い出されていないのが
実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車のト
ランスミッション等の駆動伝達系に使用する歯車であっ
て、歯元での疲労特性を向上させるべく浸炭処理後にシ
ョットピーニング等の表面硬化処理を施す歯車におい
て、さらに、歯面でのピッチング疲労強度を向上せしめ
ることを課題(目的)とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題に対して研究を重ねた結果、以下の知見を見い出し
た。すなわち、歯車は、その大きさや形状が多種多様で
あることから、ピッチング性の評価については、標準的
なピッチング性評価試験であるローラーピッチング試験
を行ったところ、試験過程において表層部の不完全焼入
れ層が摩耗することにより、ピッチング寿命が大幅に向
上することを見い出した。
【0009】上記摩耗の原因は、ショットブラストやシ
ョットピーニングにより不完全焼入れ層のベイナイト組
織に強加工が施され、組織が脆化するためであるが、摩
耗によりピッチング寿命が向上する理由は、一つには、
不完全焼入れ層およびその中の粒界酸化部で発生する初
期亀裂が摩耗により除去され、その結果、ピッチング発
生が抑制されるからであり、二つめには、摩耗により接
触面積が増加し、その結果、実質面圧が低下するからで
ある。
【0010】そこで、浸炭焼入れ後にショットピーニン
グ等の加工を付与し、不完全焼入れ層が摩耗する条件に
ついて、種々検討した。なお、摩耗量を多くすると歯車
としての形状が損なわれ、また、摩耗量を多くするため
不完全焼入れ層を深くすると、粒界酸化も深くなり、歯
元曲げ疲労特性が低下してしまうから、極端に摩耗させ
ることは、歯車の製造上障害となる。
【0011】さらに、本発明者らは、不完全焼入れ層を
研削により除去した歯車においては、MnS介在物が起
点となってピッチングが発生することをも見い出した。
熱間圧延時に延伸したMnSは、歯面の歯幅方向に延伸
した形態で存在する。そして、歯車では、歯面上を荷重
が接触しながら移動し、その移動方向は、歯幅と、すな
わち、MnSの延伸方向と直角に交差しているから、接
触荷重が歯面を移動する際、MnSと地鉄との界面密着
性が低いことにくわえ、硬質なMnSは変形せず地鉄が
変形するなどして、MnSと地鉄との間に空孔ができ、
ピッチングに至るのである。
【0012】ここで、MnSの延伸を抑制することによ
りMnS端での応力集中を低減することができ、その結
果、MnSと地鉄との間に空孔を発生させる応力を低減
できることが解り、本発明者らは、MnSの形態制御
が、ピッチング寿命の向上に有効であることを見い出し
たのである。以上のとおり、本発明者らは、歯元曲げ
疲労寿命等への影響が少ない程度に、摩耗層となる不完
全焼入れ層を設けると、ピッチングの発生を抑制するこ
とができる、および、使用中に摩耗層が無くなって
も、MnSの形態を制御した層が現れることによりピッ
チング寿命が向上する、との知見を見い出したのであ
る。
【0013】また、本発明者らは、不完全焼入れ層が薄
い場合には、そこに強いショットピーニングを行うと初
期亀裂が発生してしまい、ピッチング寿命を低下させて
しまうとの知見も見い出した。本発明は、こうした知見
に基づきなされたものであり、その要旨とするところ
は、以下のとおりである。 (1)重量%で(以下同じ)、C:0.1〜0.3%、
Si:0.01〜0.5%、Mn:0.3〜1.5%、
S:0.01〜0.06%、および、Cr:0.3〜
1.5%、を含有し、残部Feおよび不可避不純物から
なるとともに、MnSの形状が、その長径長さLと短径
長さDの最大比(L/D)で7以下であるか、もしく
は、その最大長さで12μm以下であり、表層部の不完
全焼入れ層が15μm以下であり、表面でのX線回折半
価幅をその鋼材焼鈍後の半価幅で除して無次元化した値
β’が1.65以上で、かつ、該β’と表面粗さRmax
(単位μm)がβ’≦2.23+0.856ln (Rmax
)を満足し、さらに、残留オーステナイトが2〜10
%であることを特徴とする接触疲労寿命強度に優れた歯
車。 (2)前記表面における圧縮残留応力が25kgf/mm2
上であることを特徴とする前記(1)記載の接触疲労寿
命強度に優れた歯車。 (3)前記成分組成において、さらに、Mo:0.2〜
1.0%、Ni:0.2〜1.0%、の1種または2種
を含有することを特徴とする前記(1)または(2)記
載の接触疲労寿命強度に優れた歯車。 (4)前記成分組成において、さらに、V:0.05〜
0.3%、Ti:0.01〜0.2%、Nb:0.02
〜0.2%、の1種または2種以上を含有することを特
徴とする前記(1)、(2)または(3)記載の接触疲
労寿命強度に優れた歯車。 (5)前記成分組成において、さらに、Ca:0.00
1〜0.01%、Te:0.001〜0.01%、M
g:0.001〜0.01%、Zr:0.005〜0.
1%、の1種または2種以上を含有することを特徴とす
る前記(1)、(2)、(3)または(4)記載の接触
疲労寿命強度に優れた歯車。 (6)前記(1)、(2)、(3)、(4)または
(5)記載の接触疲労寿命強度に優れた歯車を製造する
方法において、浸炭焼入れ・焼戻しもしくは浸炭窒化焼
入れ・焼戻しの後の研削、または、真空浸炭焼入れ・焼
戻しにより、不完全焼入れ層を15μm以下とし、その
後、ショットピーニングまたはショットブラストの表面
硬化処理を、不完全焼入れ層が2μmより小さい場合は
Ah(アークハイト)<0.3mmAで、不完全焼入れ
層が2〜15μmの場合はAh≧0.3mmAで、行う
ことを特徴とする接触疲労寿命強度に優れた歯車の製造
方法。
【0014】なお、ここでいう不完全焼入れ層とは、浸
炭処理後の硬さが、浸炭処理によって得られる所定の硬
さに達していない表層部であるが、浸炭部は硬い上に、
不完全焼入れ部は極表層であるため、硬さ測定から、そ
の深さを精度良く測定することは難しい。そこで、軟化
は、焼入れ性を担う元素が酸化物となり、該元素が有効
に作用しないために生じるとのことを前提にして、本発
明においては、実施例に示すように、浸炭処理材の表層
断面をEPMAによって1000倍に拡大してCr元素
の分布を測定し、該処理材の中心部の濃度に対してCr
濃度が2/3以下に低下している表層部の深さを実測し
て、不完全焼入れ層の深さとした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。まず、本発明の成分組成に係る限定理由について説
明する。Cは、部品として必要な強度、特に、芯部の強
度を確保するために添加する元素であるが、0.1%未
満では、このような強度を十分に得ることができず、一
方、0.3%を越えて添加すると、靭性が低下するの
で、その含有量を0.1%〜0.3%とした。
【0016】Siは、溶製時に脱酸材として用いる元素
であり、0.01%以上の添加が必要である。しかし、
浸炭時に粒界酸化層を生成する元素でもあり、多量添加
は、曲げ疲労特性を低下せしめるなど、浸炭用鋼の特性
を著しく劣化せしめるので、上限を0.5%とした。M
nは、溶製時に脱酸材および脱硫材として用いる他、強
度、靭性、焼入性等を確保するために必要な元素であ
り、0.3%以上の添加が必要である。しかし、1.5
%を越えて添加すると、熱間圧延後の冷却過程でベイナ
イトやマルテンサイトが析出し、鋼組織が硬質な組織と
なり、歯切り等の切削加工に適さなくなるので、上限を
1.5%とした。
【0017】Sは、被削性を高めるのに必要な元素であ
る。歯車部品の製造においては、鍛造で粗成形された
後、歯形部がホブ切り、シェーパー切り等の歯切り加工
により加工され、その後浸炭処理が施されるが、Sは、
その歯切り加工、切削に必要な被削性の向上に有効な元
素であり、0.01%以上添加する必要がある。しか
し、0.06%を越えて添加すると、鍛造時の加工限界
を著しく低下させるし、また、Sが多いと、ピッチング
の起点となるMnS自体が多くなり、疲労寿命の低下に
つながるので、上限を0.06%とした。
【0018】Crは、焼入性の他、機械的性能を確保す
るために必要な元素であり、0.3%以上の添加が必要
である。しかし、この元素も1.5%を越えて添加する
と、熱間圧延後の冷却過程でベイナイトやマルテンサイ
トが析出し、鋼組織が硬質な組織となり、歯切り等の切
削加工に適さなくなるので、上限を1.5%とした。次
に、本発明の他の要件に係る限定理由について説明す
る。
【0019】歯車使用時に不完全焼入れ層が摩耗するこ
とで、ピッチング寿命が向上するが、摩耗が深すぎる
と、歯車精度が低下して騒音、振動等の問題を引き起す
可能性がある。また、不完全焼入れ層が深すぎると粒界
酸化層も深くなり、歯元曲げ疲労を低減させることにな
る。これらのことから、不完全焼入れ層を15μm以下
とした。
【0020】なお、摩耗層となる不完全焼入れ層が無く
ても、MnSの形態制御を行うことにより、ピッチング
寿命を向上せしめることができるから、下限は0μmで
よい。但し、歯元の曲げ疲労向上のために行うショット
ピーニング等の表面硬化処理の際、軟質の不完全焼入れ
層が薄くなると、ショットピーニング時に初期亀裂が発
生したり、表面粗さの低下によってピッチング寿命が低
下するので、後述する表面粗さとショットピーニング条
件との関係が保たれていることが必要となる。
【0021】不完全焼入れ層を摩耗させるには、不完全
焼入れ層が摩耗するように、ショットピーニング等の表
面硬化処理によって加工ひずみを加え、不完全焼入れ層
を脆化させる必要があるが、不完全焼入れ層に圧縮残留
応力がないと、歯車接触時に発生する引張応力により、
摩耗する以前に亀裂が発生・進展してピッチングに至っ
てしまう。そのため、歯車の表面での圧縮残留応力が、
25kgf/mm2 以上必要である。圧縮残留応力が高いほ
ど、歯元曲げ疲労に有効であるから、圧縮残留応力の上
限は規定しない。
【0022】上述のように、不完全焼入れ層を脆化させ
るため該層に加工ひずみを付与する必要があるが、本発
明では、その尺度として、歯面に損傷を与えないことを
考慮してX線回折半価幅を用いることとし、さらに、測
定器、標準試料による差異が生じないように、用いる鋼
材の焼鈍後半価幅で除して無次元化した値β’を用い
た。
【0023】β’が1.65以上でないと、不完全焼入
れ層が脆化せず摩耗が生じない。ショットピーニングが
厳しくなると表面粗さRmax も、β’もともに大きくな
るが、加工ひずみが入りすぎると、摩耗の進展より粒界
酸化部で発生する亀裂の進展の方が早く、ピッチング寿
命が向上しない。特に、不完全焼入れ層が薄い場合は、
ショットピーニング時に初期亀裂が入り、それがピッチ
ング起点となる。
【0024】従って、β’には上限があり、Rmax と
β’の関係において、β’≦2.23+0.856ln
(Rmax )であることが必要である。この式は、後述す
るローラーピッチング試験において多くの実験を繰り返
し、高いピッチング疲労寿命を満足するための条件を重
回帰分析により求めたものである。さらに、残留オース
テナイトが多いと塑性変形をして摩耗が生じないから、
残留オーステナイトの量の上限を10%とした。ショッ
トピーニングすると、表面での残留オーステナイトは低
下するが、強くショットピーニングを行うと、不完全焼
入れ層が脆化しすぎてピッチング寿命が低下することに
なるから、残留オーステナイトの量の下限を2%とし
た。なお、残部の組織はマルテンサイト組織である。
【0025】摩耗が進展して不完全焼入れ層が無くなっ
ても、ピッチング発生を抑制する必要がある。そのため
に、その摩耗後に、ピッチングの起点となるMnSの延
伸が抑制された母層が現れるようにする。そこで、その
延伸が抑制されたMnSの形状とピッチング寿命との関
係を明らかにするべく調査した結果、MnSの長径長さ
Lと短径長さDの最大比(L/D)が7以下であるか、
もしくは、MnSの最大長さが12μm以下であれば、
高いピッチング疲労寿命を確保できることが判明した。
Ca等を添加するとMnSの変形能が低下するから、圧
延時にMnSは延伸せず、楕円形状になる。MnSが、
延伸した形状から、楕円、さらに球状となることによっ
て、MnS端における応力集中が小さくなり、その結
果、MnSと地鉄との剥離が生じにくくなり、ピッチン
グ疲労寿命が向上する。
【0026】従って、MnSの長径長さLと短径長さの
比L/Dが小さい程ピッチング疲労寿命は向上するが、
L/D>7であるとその効果が小さいので、L/D≦7
とした。また、L/Dの値を最大比で規定した理由は、
ピッチング起点となるのは、もっとも高い応力が発生す
る延伸したMnSであり、L/Dの平均値が小さくても
意味がないからである。
【0027】一方、L/Dが大きくても、MnS自体が
小さければピッチングの起点になりにくい。それ故、M
nSの延伸方向長さである長径が短ければピッチングの
起点となりにくいといえるから、最大長径を12μm以
下とした。これは、上記長径が12μmを越えると、M
nSの最大比L/Dをいくら小さくしても、長径12μ
mを越えるMnSは、ピッチング起点になる可能性が高
いからである。
【0028】そして、本発明においては、実施例に示す
ように、素材である丸棒の半径/2部での圧延方向縦断
面に対する200〜500倍の光顕写真から、約200
個のMnSについて長径Lと、短径Dを測定して、L/
Dの最大比、および、最大長さを定義した。なお、Mn
Sは、Ca、Te、Zr、Mg等を含有するものも含む
ものである。
【0029】ここで、本発明に、さらに添加する成分元
素の添加量に係る限定理由について説明する。焼入れ性
を確保する場合、Crだけでは不十分な場合があり、M
oおよびNiなどの元素を必要に応じて添加する。従来
鋼と同等あるいはそれ以上の焼入れ性を与えるために、
Moは0.2%以上添加する。しかし、1.0%を越え
て添加しても、その効果は飽和して経済性を損なうか
ら、上限を1.0%とした。
【0030】Niも焼入れ性向上のため、0.2%以上
添加することが好ましい。しかし、1.0%を越えて添
加しても、その向上効果は飽和して経済性を損なうか
ら、上限を1.0%とした。歯車の軽量化においては、
歯元における曲げ疲労強度も重要である。歯元曲げ疲労
強度を向上させるためには、浸炭後の結晶粒の微細化が
必要である。V、TiおよびNbは炭窒化物を生成し、
浸炭結晶粒の微細化に効果のある元素であり、任意に添
加することができる。その微細化効果を得るには、Vは
0.05%以上、Tiは0.01%以上、および、Nb
は0.02%以上の添加が必要である。しかし、Vを
0.3%を越えて、Tiを0.2%を越えて、また、N
bを0.2%を越えて添加しても上記効果は飽和するか
ら、Vは0.05〜0.3%、Tiは0.01〜0.2
%、Nbは0.02〜0.2%とした。
【0031】MnSの形態を制御するため、Ca、T
e、Mg、Zrの1種または2種以上を含有させるが、
CaおよびTeは、0.001%以上、また、Zrは、
0.005%以上添加することが好ましい。一方、Ca
およびTeは、0.01%を越えて、また、Zrは、
0.1%を越えて添加してもその形態制御効果は飽和す
るので、CaおよびTeは0.001〜0.01%、ま
た、Zrは0.005〜0.1%とした。
【0032】Mgは、MnSなどの硫化物を鋼中に均一
分散させる効果を奏するが、0.001%未満では、M
nSを均一分散させる効果は小さく、また、0.01%
を越えて添加してもその効果は飽和する。それ故、Mg
は、0.001〜0.01%とした。最後に、本発明の
製造方法における要件に係る限定理由について説明す
る。
【0033】MnSの延伸が抑制された所定の鋼材にお
いて、浸炭時の不完全焼入れ層を15μm以下とするた
め、浸炭処理後に研削あるいは研磨する工程が考えられ
る。また、不完全焼入れ層では浸炭時に粒界酸化が生
じ、Cr等の焼入れ性向上元素は酸化物となり、焼入れ
性向上元素として有効に働かないため軟質な層となるこ
とがあるが、この粒界酸化を避けるため、真空浸炭処理
を行い、この真空浸炭処理を行うことで、研削工程を省
略することも考えられる。
【0034】そして、その後、歯元疲労特性の向上のた
めに圧縮残留応力を付与し、かつ、不完全焼入れ層に加
工ひずみを付与するために、ショットピーニング・ショ
ットブラストなどの表面硬化処理が行われる。しかし、
不完全焼入れ層が薄い場合、激しい表面硬化処理を行う
とショット時に初期クラックが発生する等してピッチン
グ寿命が低下する。
【0035】したがって、所定の圧縮残留応力および加
工ひずみを付与するためには、所定の表面硬化処理を行
う必要があるが、不完全焼入れ層が2μmより薄い場合
は、アークハイト(以下;Ah)でAh<0.3mmA
のショットピーニングでないと初期クラックが発生して
しまう。また、不完全焼入れ層が2μm以上の場合は、
軟質の不完全焼入れ層が厚くなるため、Ah≧0.3m
mAのショットショットピーニングを行わないと、加工
ひずみ付与により不完全焼入れ層が脆化しない。
【0036】
【実施例】表1に示す化学成分の鋼を溶製した後造塊
し、次に、分塊圧延、棒鋼圧延して直径70mm(圧延
比50)の丸棒を製造し、さらに、直径32mmの丸棒
へ圧延した。続いて、各圧延材を925℃で焼きならし
処理した。その後、直径32mmの丸棒から、直径が2
6mm、幅28mmの円筒部を有する小ローラー試験片
を作成した。また、直径70mmの丸棒を、直径130
mm、幅25mmの形状へ鍛造した後、925℃で焼き
ならし処理し、直径130mm、幅18mmの大ローラ
ーを作成した。
【0037】
【表1】
【0038】小ローラー試験片と大ローラーを、浸炭ガ
ス雰囲気中で、930℃×5時間加熱→130℃油焼入
れ→180℃×1時間焼戻しの条件で、浸炭焼入れ・焼
戻しの浸炭処理を行った。浸炭窒化処理としては、ガス
浸炭窒化処理(930℃×5時間加熱→炉冷→840℃
×2時間NH3 ガスにより窒化→油焼入れ)をし、その
後、180℃×1時間の焼戻しを行った。浸炭時に生じ
る不完全焼入れ層の深さは、小ローラー試験片の断面を
走査型電子顕微鏡を用いて2000倍で観察して測定し
た。不完全焼入れ層が所定の深さに残るように研削し
た。研削後の表面粗さはRmax 2〜3μmであった。そ
の後、ショットピーニングを施した小ローラー試験片、
および、大ローラーを作成した。ショットピーニング
は、直径0.3〜0.8mmの鋼球を用い、Ah=0.
1〜1.5mmAの条件で行った。
【0039】各小ローラー試験片の表面残留応力,半価
幅,残留オーステナイトを測定した。X線半価幅は、測
定機械や標準試料により誤差がでやすいので、各試験片
の焼鈍材での値で除して無次元化した。その焼鈍は、各
試料とも、850℃×1時間保持後10℃/時間で60
0℃まで徐冷して行った。ピッチング寿命を評価するた
め、小ローラー試験片と大ローラーを組み合わせて、ロ
ーラーピッチング疲労試験を行った。該試験は、試験片
の回転数1000rpm、すべり率40%で、潤滑剤に
はオートマチック用オイルを用い、油温約80℃で行っ
た。ローラーピッチング試験での設定面圧は、300kg
f/mm2 で、小ローラー試験片に発生するピッチングの面
積率が3%以上になった時点を疲労寿命として、それま
での回転数で評価した。
【0040】歯元曲げ疲労特性を評価するため、一歯曲
げ疲労試験を行った。一歯曲げ疲労試験を行うため、前
述の直径130mm、幅25mmの素材を、925℃で
焼きならし処理した後、切削により、モジュール4、歯
数27、ピッチ円直径108mm、歯幅9mmの試験用
平歯車を作成した。各歯車を浸炭処理し、ショットピー
ニングした後、ホブにより研削加工し、精度JIS0〜
1級の歯車を作成した。油圧サーボ式引張試験機を用
い、試験歯車の歯一枚に他方の歯車から負荷がかかるよ
うに試験歯車を組み合わせて、歯元に曲げ荷重を負荷す
る疲労試験を行い、107 回まで破損しない強度を疲労
強度とした。
【0041】さらに、切削性を評価するため、直径70
mmの丸棒の外周切削を行った。加工条件は、工具:S
KH57、切削速度75〜84mm/rev、工具送り
速度0.02mm/rev、切削油:不水溶性油120
l/minである。その際、3000サイクル後の工具
の前逃げ面溝摩耗の長さが300μm以内のものを、合
格という基準で切削加工性を評価した。
【0042】表1に、各種供試材の成分、不完全焼入れ
層の深さ、および、MnSの形状としての最大長径/短
径比と最大長径を示す。MnSの最大長径/短径比と最
大長径は、前述した直径32mmの各圧延材において、
半径/2部の圧延方向の縦断面を光顕で500倍で撮影
し、その写真から、約200個のMnSについて長径L
と短径Dを実測し、その実測値から求めた。浸炭処理
後、小ローラー試験片の表層部の不完全焼入れ層の深さ
を測定すべく、縦断面のCr分布をEMPAで測定し
た。EPMAの測定条件は、加速電圧20Kv、ビーム
径1μmで、ビームスキャン方式で1ポイントあたり6
0mm/sでビームを移動して、マッピングを行った。
Crのマップ図から、中心部の濃度に対して2/3以下
の濃度までの深さを、不完全焼入れ層の深さとして測定
した。
【0043】表1において、発明例の鋼種A〜鋼種Pの
内、鋼種Dおよび鋼種L以外は、L/D≦7となってい
る。鋼種Dおよび鋼種Lは、L/D>14であるが、最
大長径が12μm以下であり、本発明の条件を満足して
いる。比較例の鋼種Q〜鋼種Uは、いずれも所定のMn
S形状でない。さらに、鋼種VはS量が少なく、鋼種W
はS量が多い。これらの供試材を用いて、ショトピーニ
ング後の研削により、不完全焼入れ層の深さを種々変え
た試験片を作成した。表2に、ピッチング疲労寿命と一
歯曲げ疲労強度、および、他の測定結果を示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2より、発明例では、ローラーピッチン
グ疲労寿命は、いずれも、107 回以上であり、一歯曲
げ疲労強度は、98kgf/mm2 以上であった。発明例のN
o.5、No.6、No.10、No.16およびN
o.18は、各鋼種とも浸炭ままでの不完全焼入れ層が
15μm以下であることから、浸炭後に研削することな
くショットピーニングを行ったものである。いずれも、
107以上のピッチング疲労寿命を有し、一歯曲げ疲労
強度は、100kgf/mm2 以上となっている。
【0046】No.3およびNo.9は、研削によっ
て、不完全焼入れ層が無くなるまで研削されたものであ
る。不完全焼入れ層は無く摩耗は発生しなかったが、M
nSの形態が制御されているために、ピッチング疲労寿
命は107 回以上となっている。さらに、一歯曲げ疲労
強度は、130kgf/mm2 以上であり、他の発明例に比べ
ても高くなっている。
【0047】No.13からNo.16は、V、Ti、
Nb等が添加された鋼材を供試材に用いたものである
が、これらの元素による浸炭結晶粒微細化効果によっ
て、一歯曲げ疲労強度が、120kgf/mm2 以上と高い疲
労強度となっている。No.19は、浸炭後にショット
ピーニングを行い、その後研削を行ったものであるが、
これも高いピッチング疲労寿命と一歯曲げ疲労強度を有
している。
【0048】一方、比較例においてNo.20〜No.
24、および、No.26〜No.27は、いずれのピ
ッチング疲労寿命とも4×106 回より低いものであ
る。No.25は、S量が低い鋼種Vを用いたものであ
り、ピッチング起点、および、一歯曲げ疲労の亀裂起点
となるMnSが少ないことから、ピッチング疲労寿命
は、107 回以上であり、一歯曲げ疲労強度は、102
kgf/mm2 と高くなっている。しかし、切削性評価をおこ
なった結果は、この比較例の場合のみ不良であり、実生
産には不向きである。
【0049】No.27は、ショトピーニングが強く、
β’が所定の範囲より大きいために、不完全焼入れ層が
著しく脆化したものである。そのため、ピッチング試験
時に、不完全焼入れ層が摩耗する以前に、亀裂の発生・
進展が進みピッチングに至っている。No.28〜N
o.30は、不完全焼入れ層が所定の範囲より深いもの
である。摩耗発生により、107 回以上のピッチング疲
労寿命となっているが、粒界酸化層が深いために、一歯
曲げ疲労強度が低い結果となっている。
【0050】No.31は、所定のβ’まで加工ひずみ
を与えていないため摩耗が発生せずに、低いピッチング
疲労寿命を示している。圧縮残留応力も低いために、一
歯曲げ疲労強度も低い。No.32は、浸炭後にショッ
トピーニングを行ってから表面研削を行ったものである
が、同様の工程のNo.19に比べて研削代が大きく、
研削によって内部の残留γ(残留オーステナイト)の高
い面が現れ、残留γは10%以上となっている。ローラ
ーピッチング試験においては、表層での摩耗が発生しに
くく、ピッチング疲労寿命が低くなっている。
【0051】No.33〜No.35は、不完全焼入れ
層が2μmより薄い場合において、Ah≧0.3μmの
ショットピーニングを行ったものであるが、ショットピ
ーニング時に内部クラックが生じて、ピッチング疲労寿
命が低くなっている。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、浸炭処理を行った後
にショットピーニング等により浸炭層に加工ひずみを施
すことで、使用時に歯車表面が摩耗してピッチング寿命
が向上し、さらに、摩耗終了後もピッチング発生起点と
なるMnSの形態制御を行った母層が現れることで、ピ
ッチング寿命が飛躍的に向上する。このことは、歯車の
受ける負荷荷重を増大することを可能とし、そして、歯
車自体の小型軽量化を可能とするから、本発明は、歯車
を多く用いる自動車、建築用機械の小型軽量化を実現す
ることができ、燃費改善などに多大の効果をもたらすも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 誠司 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 (72)発明者 蟹沢 秀雄 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 Fターム(参考) 3J030 BC03 CA10 4K042 AA18 BA04 DA01 DA02 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で(以下同じ)、C :0.1〜
    0.3%、Si:0.01〜0.5%、Mn:0.3〜
    1.5%、S :0.01〜0.06%、および、C
    r:0.3〜1.5%、を含有し、残部Feおよび不可
    避不純物からなるとともに、MnSの形状が、その長径
    長さLと短径長さDの最大比(L/D)で7以下である
    か、もしくは、その最大長さで12μm以下であり、表
    層部の不完全焼入れ層が15μm以下であり、表面での
    X線回折半価幅をその鋼材焼鈍後の半価幅で除して無次
    元化した値β’が1.65以上で、かつ、該β’と表面
    粗さRmax(単位μm)がβ’≦2.23+0.856l
    n (Rmax )を満足し、さらに、残留オーステナイトが
    2〜10%であることを特徴とする接触疲労寿命強度に
    優れた歯車。
  2. 【請求項2】 前記表面における圧縮残留応力が25kg
    f/mm2 以上であることを特徴とする請求項1記載の接触
    疲労寿命強度に優れた歯車。
  3. 【請求項3】 前記成分組成において、さらに、Mo:
    0.2〜1.0%、Ni:0.2〜1.0%、の1種ま
    たは2種を含有することを特徴とする請求項1または2
    記載の接触疲労寿命強度に優れた歯車。
  4. 【請求項4】 前記成分組成において、さらに、V :
    0.05〜0.3%、Ti:0.01〜0.2%、N
    b:0.02〜0.2%、の1種または2種以上を含有
    することを特徴とする請求項1、2または3に記載の接
    触疲労寿命強度に優れた歯車。
  5. 【請求項5】 前記成分組成において、さらに、Ca:
    0.001〜0.01%、Te:0.001〜0.01
    %、Mg:0.001〜0.01%、Zr:0.005
    〜0.1%、の1種または2種以上を含有することを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の接触疲労寿命
    強度に優れた歯車。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の接
    触疲労寿命強度に優れた歯車を製造する方法において、
    浸炭焼入れ・焼戻しもしくは浸炭窒化焼入れ・焼戻しの
    後の研削、または、真空浸炭焼入れ・焼戻しにより、表
    層部の不完全焼入れ層を15μm以下とし、その後、シ
    ョットピーニングまたはショットブラストの表面硬化処
    理を、不完全焼入れ層が2μmより小さい場合はAh
    (アークハイト)<0.3mmAで、不完全焼入れ層が
    2〜15μmの場合はAh≧0.3mmAで、行うこと
    を特徴とする接触疲労寿命強度に優れた歯車の製造方
    法。
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