JP2001058992A - ベンゾアゼピン誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

ベンゾアゼピン誘導体、その製造法および用途

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JP2001058992A
JP2001058992A JP2000185904A JP2000185904A JP2001058992A JP 2001058992 A JP2001058992 A JP 2001058992A JP 2000185904 A JP2000185904 A JP 2000185904A JP 2000185904 A JP2000185904 A JP 2000185904A JP 2001058992 A JP2001058992 A JP 2001058992A
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dihydro
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benzazepine
amino
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Mitsuru Shiraishi
充 白石
Masanori Baba
昌範 馬場
Yoshio Aramaki
慶夫 荒牧
Naoyuki Kanzaki
直之 神崎
Tadashi Nishimura
紀 西村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCR5拮抗作用剤の提供 【解決手段】式 【化1】 [式中、R1は式 R−Z1−X−Z2−(式中、Rは水素
原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、X
は置換されていてもよいアルキレン鎖を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヘテロ原子を示す。)で表される置換基
を有し、さらに置換基を有していてもよい5〜6員芳香
環を示し、Rで示される基は5〜6員芳香環と結合して
環を形成していてもよく、Yは置換されていてもよいイ
ミノ基を示し、R2およびR3はそれぞれ置換されていて
もよい脂肪族炭化水素基または置換されていてもよい脂
環式複素環基を示す]で表される化合物またはその塩。 【効果】HIV感染症の予防・治療効果

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ベンゾアゼピ
ン誘導体、その製造法および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AIDS(後天性免疫不全症候
群)の治療法としてHIV(ヒト免疫不全ウイルス)プ
ロテアーゼ阻害剤が開発され、従来から使用されてきた
2つのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わせることによ
り、AIDSの治療が格段に進歩したが、AIDS撲滅
のためには未だ十分とは言えず、さらに別の作用機構に
基づく新しい抗AIDS薬の開発が望まれている。HI
Vが標的細胞に侵入する際のレセプターとして、CD4
が以前から知られているが、最近になってマクロファー
ジ指向性HIVのセカンドレセプターとしてCCR5、
T細胞指向性のセカンドレセプターとしてCXCR4と
呼ばれる7回膜貫通型でGタンパク質共役型ケモカイン
レセプターがそれぞれ見い出されており、これらのケモ
カインレセプターがHIVの感染成立・伝播に必須の役
割を果たしていると考えられている。事実、度重なる暴
露にもかかわらずHIV感染に抵抗性を示したヒトは、
そのCCR5遺伝子がホモに欠失した変異をもっていた
との報告もある。したがって、CCR5拮抗物質は、新
しい抗HIV薬となることが期待されるが、現在までに
CCR5拮抗物質がAIDSの治療薬として開発された
例は未だない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CCR5拮抗作用に基
づく抗AIDS薬を探索するためには、CCR5遺伝子
をヒト組織由来のcDNAライブラリーよりクローン化
して動物細胞用発現ベクターに連結し、動物細胞に導入
してCCR5発現細胞株を取得する必要がある。次にこ
の形質転換細胞株を用いて、天然のリガンドであるCC
ケモカインRANTESがCCR5に結合するのを強く阻害す
る化合物をスクリーニングしなければならないが、本拮
抗作用を有する経口投与に適した低分子化合物の報告は
殆どなされていないのが現状である。本発明は、CCR
5拮抗作用に基づき、HIV感染症、特にAIDSの予
防・治療薬として有用であり、経口投与に適した新規ア
リニド誘導体、その製造法および用途を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、CCR5
拮抗作用を有する化合物につき鋭意検討した結果、下記
式(I)で表わされるベンゾアゼピン誘導体又はその塩
(以下、化合物(I)と略称することがある)が、CC
ケモカイン受容体(CCR)拮抗作用、特に、優れたC
CR5拮抗作用を示すとともに、ヒト末梢血単核球細胞
へのHIV感染を顕著に抑制するなどの臨床上望ましい
医薬効果を有すること、さらに経口での吸収性が優れて
いることを見い出し、これに基づいて本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明は、 (1)式(I)
【化5】 [式中、R1は式 R−Z1−X−Z2−(式中、Rは水素
原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、X
は置換されていてもよいアルキレン鎖を示し、Z1およ
びZ2はそれぞれヘテロ原子を示す。)で表される置換基
を有し、さらに置換基を有していてもよい5〜6員芳香
環を示し、Rで示される基は5〜6員芳香環と結合して
環を形成していてもよく、Yは置換されていてもよいイ
ミノ基を示し、R2およびR3はそれぞれ置換されていて
もよい脂肪族炭化水素基または置換されていてもよい脂
環式複素環基を示す]で表される化合物またはその塩; (2)前記(1)記載の化合物またはその塩のプロドラ
ッグ; (3)5〜6員芳香環がベンゼン、フランまたはチオフ
ェンである前記(1)記載の化合物; (4)5〜6員芳香環がベンゼンである前記(1)記載
の化合物: (5)Rがハロゲン化されていてもよい低級アルキル基
である前記(1)記載の化合物; (6)Xが−(CH2)n−(nは1〜4の整数を示す)で
ある前記(1)記載の化合物; (7)Z1およびZ2がそれぞれ−O−、−S(O)m
(mは0〜2の整数を示す)または−N(R4)−(R4
水素原子または置換されていてもよい低級アルキル基を
示す)である前記(1)記載の化合物; (8)Z1が−O−または−S(O)m−(mは0〜2の整
数を示す)である前記(1)記載の化合物; (9)Z1が−O−である前記(1)記載の化合物; (10)Z2が−O−または−N(R4)−(R4は水素原
子または置換されていてもよい低級アルキル基を示す)
である前記(1)記載の化合物; (11)Z2が−O−である前記(1)記載の化合物; (12)Yが−N(R5)−(R5は水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素基または置換されていてもよいアシ
ル基を示す)である前記(1)記載の化合物; (13)R5がC1-4アルキル、ホルミルまたはC2-5
ルカノイルである前記(12)記載の化合物; (14)R5が式 −(CH2)k−R6 〔式中、kは0また
は1を示し、R6は置換されていてもよい5〜6員の単
環の芳香族基を示す。〕で表される基である前記(1
2)記載の化合物; (15)R2が置換されていてもよい鎖状炭化水素基で
ある前記(1)記載の化合物; (16)R2が置換されていてもよい低級アルキル基で
ある前記(1)記載の化合物; (17)R3が置換されていてもよい脂環式炭化水素基
または置換されていてもよい脂環式複素環基である前記
(1)記載の化合物; (18)脂環式炭化水素基が低級シクロアルキル基であ
る前記(17)記載の化合物; (19)脂環式炭化水素基がシクロヘキシルである前記
(17)記載の化合物; (20)脂環式複素環基が飽和の脂環式複素環基である
前記(17)記載の化合物; (21)脂環式複素環基がテトラヒドロピラニル、テト
ラヒドロチオピラニルまたはピペリジルである前記(1
7)記載の化合物; (22)脂環式複素環基がテトラヒドロピラニルである
前記(17)記載の化合物; (23)7−(4−エトキシエトキシフェニル)−1−
エチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸アミド、1−エチル−7−(4−プロポキシエトキシ
フェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド、7−(4−エトキシエトキシフェニル)−
1−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸アミド、1−ホルミル−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェ
ニル)−1−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸アミド、N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニ
ル)−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸アミド、1−ベンジル−7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキ
シエトキシフェニル)−1−シクロプロピルメチル−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−1−フェニル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−
(3,4−メチレンジオキシ)フェニル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4
−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−メチルオキ
サゾール−5−イル)−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド、1−アリル−7−(4−ブトキ
シエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
1−(3−チエニル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブ
トキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−1−(チアゾール−2−イル)メチル
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
1−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−メチル
イソチアゾール−4−イル)メチル−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキ
シエトキシフェニル)−1−(1−エチルピラゾール−
4−イル)メチル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェ
ニル)−1−イソブチル−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド、1−イソブチル−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロポキ
シエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシ
エトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−1−(チアゾール−5−イル)メチル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(1−メチ
ルテトラゾール−5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミドおよび7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(2−メチルテ
トラゾール−5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミドからなる群か
ら選ばれた化合物またはその塩; (24)前記(23)記載の化合物またはその塩のプロ
ドラッグ; (25)式
【化6】 (式中、各記号は前記(1)記載と同意義)で表される
化合物、その塩またはその反応性誘導体と式
【化7】 (式中、各記号は前記(1)記載と同意義)で表される
化合物またはその塩とを縮合反応に付すことを特徴とす
る式
【化8】 (式中、各記号は前記(1)記載と同意義)で表される
化合物またはその塩の製造法; (26)前記(1)記載の化合物またはその塩を含有す
る医薬組成物; (27)CCケモカイン受容体(CCR)拮抗剤である
前記(26)記載の組成物; (28)CCR5拮抗剤である前記(26)記載の組成
物; (29)HIVの感染症の予防・治療剤である前記(2
6)記載の組成物; (30)AIDSの予防・治療剤である前記(26)記
載の組成物; (31)AIDSの病態進行抑制剤である前記(26)
記載の組成物; (32)さらにプロテアーゼ阻害剤または/および逆転
写酵素阻害剤を組み合わせてなる前記(29)記載の組
成物; (33)逆転写酵素阻害剤がジドブジン、ジダノシン、
ザルシタビン、ラミブジン、スタブジン、ネビラピン、
デラビルジン、エファビレンツまたはアバカビルである
前記(32)記載の組成物; (34)プロテアーゼ阻害剤がサキナビル、リトナビ
ル、インジナビルまたはネルフィナビルである前記(3
2)記載の組成物; (35)前記(1)記載の化合物またはその塩とプロテ
アーゼ阻害剤または/および逆転写酵素阻害剤とのHI
Vの感染症の予防・治療のための使用; (36)前記(1)記載の化合物またはその塩の有効量
を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけ
るCCケモカイン受容体(CCR)の拮抗方法; (37)CCケモカイン受容体(CCR)拮抗のための
医薬の製造のための前記(1)記載の化合物またはその
塩の使用;などに関する。
【0006】上記式(I)中、R1で示される「式 R−
1−X−Z2−(式中、Rは水素原子または置換されて
いてもよい炭化水素基を示し、Xは置換されていてもよ
いアルキレン鎖を示し、Z1およびZ2はそれぞれヘテロ
原子を示す。)で表される置換基を有し、さらに置換基
を有していてもよい5〜6員芳香環」の「5〜6員芳香
環」としては、ベンゼンなどの6員の芳香族炭化水素、
フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾ
ール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イ
ソキサゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピ
リミジン、ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ
原子1〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環、など
が挙げられるが、なかでもベンゼン、フラン、チオフェ
ン、ピリジンなどが好ましく、ベンゼン、フランまたは
チオフェンがより好ましく、とりわけベンゼンが好まし
い。
【0007】Rで示される「置換されていてもよい炭化
水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、 (1)アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル
などのC1-10アルキル、好ましくは低級(C1-6)アル
キル、さらに好ましくは低級(C1-4)アルキルなどが
挙げられる); (2)シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチルなどのC3-7シクロアルキルなどが挙げられ
る); (3)アルケニル(例えば、アリル(allyl)、クロチ
ル、2−ペンテニル、3−ヘキセニルなどの炭素数2〜
10のアルケニル、好ましくは低級(C2-6)アルケニ
ルなどが挙げられる); (4)シクロアルケニル(例えば、2−シクロペンテニ
ル、2−シクロヘキセニル、2−シクロペンテニルメチ
ル、2−シクロヘキセニルメチルなど炭素数3〜7のシ
クロアルケニルなどが挙げられる); (5)アルキニル(例えば、エチニル、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ペンチニル、
3−ヘキシニルなどの炭素数2〜10のアルキニル、好
ましくは低級(C2-6)アルキニルなどが挙げられ
る); (6)アラルキル(例えば、フェニル−C1-4アルキル
(例、ベンジル、フェネチルなど)などが挙げられ
る); (7)アリール(例えば、フェニル、ナフチルなどが挙
げられる); (8)シクロアルキル−アルキル(例えば、シクロプロ
ピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチルなど
のC3-7シクロアルキル−C1-4アルキルなどが挙げられ
る);などが挙げられ、上記した(1)アルキル、
(2)シクロアルキル、(3)アルケニル、(4)シク
ロアルケニル、(5)アルキニル、(6)アラルキル、
(7)アリールおよび(8)シクロアルキル−アルキル
が有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フ
ッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水
酸基、置換されていてもよいチオール基(例、チオー
ル、C1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよい
アミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジ
1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラ
ジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロ
ール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミノな
ど)、エステル化またはアミド化されていてもよいカル
ボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイ
ル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメ
チル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオ
ロエトキシなど)、C1-4アルキレンジオキシ(例、−
O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−など)、
置換されていてもよいスルホンアミド〔例、置換されて
いてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキル
アミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロー
ル、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホ
リン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状ア
ミノなど)が−SO2−に結合して形成される基な
ど〕、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)、置換され
ていてもよい複素環基などが挙げられ、置換基の数とし
ては、1〜3個が好ましい。ここで、Rで示される「置
換されていてもよい炭化水素基」の置換基としての「置
換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と
しては、芳香族複素環または非芳香族複素環から1個の
水素原子を取り除いて形成される基などが挙げられる。
該芳香族複素環としては、例えば、フラン、チオフェ
ン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾー
ル、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、
テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリ
ダジン、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾ
ールなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ば
れた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する5〜6員
の芳香族複素環などが挙げられ、該非芳香族複素環とし
ては、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオ
フェン、ジオキソラン、ジチオラン、オキサチオラン、
ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリ
ン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジ
ン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジア
ジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラヒ
ドロピランなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子か
ら選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する5
〜6員の非芳香族複素環および前記芳香族複素環の一部
または全部の結合が飽和の結合である非芳香族複素環な
ど(好ましくは、ピラゾール、チアゾール、オキサゾー
ル、テトラゾールなどの芳香族複素環)が挙げられる。
Rで示される「置換されていてもよい炭化水素基」の置
換基としての「置換されていてもよい複素環基」におけ
る「複素環基」は、置換可能な任意の位置に1〜3個の
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよい
チオール基(例、チオール、C1-4アルキルチオな
ど)、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、モ
ノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テト
ラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリ
ン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾールなどの5
〜6員の環状アミノなど)、エステル化またはアミド化
されていてもよいカルボキシル基(例、カルボキシル、
1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4
アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイル
など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C1-4アルキ
レンジオキシ(例、−O−CH2−O−、−O−CH2
CH2−O−など)、置換されていてもよいスルホンア
ミド〔例、置換されていてもよいアミノ基(例、アミ
ノ、モノC1- 4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)が−SO2−に結合
して形成される基など〕、ホルミル、C2-4アルカノイ
ル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキ
ルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニ
ルなど)など(好ましくは、C1-4アルキルなど)が挙
げられる。また、式 R−Z1−X−Z2−(式中、各記
号は前記と同意義を示す。)で表される基が1価の基で
ある(5〜6員芳香環と結合して環を形成しない)場
合、Rとしては、置換されていてもよいアルキル基が好
ましく、ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基が
より好ましく、とりわけ、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基が好ましい。
【0008】Xで示される「置換されていてもよいアル
キレン鎖」としては、例えば、置換基を有していてもよ
く、直鎖状または分枝状であってもよいC1-6アルキレ
ンなどが挙げられるが、該アルキレン鎖における直鎖部
分の炭素原子数は1ないし4個であることが好ましく、
とりわけ、Xとしては、置換されていてもよい直鎖状の
1-4アルキレン(好ましくはエチレンまたはプロピレ
ン)が好ましい。Xで示される「置換されていてもよい
アルキレン鎖」における「アルキレン鎖」 が有してい
てもよい置換基としては、直鎖部分を構成する2価の鎖
に結合可能なものであればいずれでもよいが、例えば、
炭素数1〜6の低級アルキル(例、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ネオペンチル、ヘキシルなど)、低級(C3-7)シクロ
アルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)、ホ
ルミル、低級(C2-7)アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニル、ブチリルなど)、エステル化されていて
もよいホスホノ基、エステル化されていてもよいカルボ
キシル基、水酸基、オキソなどが挙げられ、好ましく
は、炭素数1〜6の低級アルキル(好ましくは、C1-3
アルキル)、水酸基、オキソなどが挙げられる。該エス
テル化されていてもよいホスホノ基としては、P(O)
(OR7)(OR)[式中、RおよびR8はそれぞれ水
素、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜7のシ
クロアルキル基を示し、R7およびR8は互いに結合して
5〜7員環を形成していてもよい]で表されるものが挙
げられる。上記式中、R7およびR8で表される炭素数1
〜6のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、炭素数3〜7のシ
クロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
などが挙げられるが、好ましくは、鎖状の炭素数1〜6
の低級アルキル、さらに好ましくは炭素数1〜3の低級
アルキルが挙げられる。R7およびR8としては、同一で
あっても異なっていてもよいが、同一であることが好ま
しい。また、R7およびR8は互いに結合して5〜7員環
を形成する場合、R7とR8とが互いに結合して、−(C
2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−で表される直鎖
状のC2-4アルキレン側鎖を形成する。該側鎖は置換基
を有していてもよく、例えばかかる置換基としては、水
酸基、ハロゲンなどが挙げられる。該エステル化されて
いてもよいカルボキシル基のエステル体としては、カル
ボキシル基と炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3
〜7のシクロアルキル基とが結合したもの、例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボ
ニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシ
カルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等が挙げられ
る。Xとしては、置換されていてもよいC1-4アルキレ
ン、なかでもC1-3アルキル、水酸基またはオキソで置
換されていてもよいC1-4アルキレンが好ましく、とり
わけ、式−(CH2)n−(nは1〜4の整数を示す)で表
される基が好ましい。
【0009】Z1およびZ2で示されるヘテロ原子として
は、例えば、−O−、−S(O)m−(mは0〜2の整数
を示す)、−N(R4)−(R4は水素原子または置換され
ていてもよい低級アルキル基を示す)などが挙げられる
が、Z1としては−O−または−S(O)m−(mは0〜2
の整数を示す)が好ましく、−O−がより好ましい。ま
た、Z2としては、−O−または−N(R4)−(R4は水
素原子または置換されていてもよい低級アルキル基を示
す)が好ましく、−O−がより好ましい。R4で示され
る置換されていてもよい低級アルキル基としては、Rで
示される「置換されていてもよい炭化水素基」として例
示された「置換されていてもよい低級アルキル基」と同
様なものが挙げられる。
【0010】R1で示される「式 R−Z1−X−Z2
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)で表される置
換基を有し、さらに置換基を有していてもよい5〜6員
芳香環」の「5〜6員環」が、式 R−Z1−X−Z2
で表される基以外に有していてもよい「置換基」として
は、例えば、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、置換され
ていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロア
ルキル、置換されていてもよい水酸基、置換されていて
もよいチオール基(硫黄原子は酸化されていてもよく、
置換されていてもよいスルフィニル基または置換されて
いてもよいスルホニル基を形成していてもよい)、置換
されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシ
ル基、エステル化またはアミド化されていてもよいカル
ボキシル基、置換されていてもよい芳香族基などが用い
られる。
【0011】R1の置換基としてのハロゲンの例として
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられ、とり
わけフッ素および塩素が好ましい。R1の置換基として
の置換されていてもよいアルキルにおけるアルキルとし
ては、直鎖状または分枝状の炭素数1〜10のアルキ
ル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどのC1-10
アルキル、好ましくは低級(C1-6)アルキルが挙げら
れる。該置換されていてもよいアルキルにおける置換基
としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素
など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよ
いチオール基(例、チオール、C1-4アルキルチオな
ど)、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、モ
ノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テト
ラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリ
ン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾールなどの5
〜6員の環状アミノなど)、エステル化またはアミド化
されていてもよいカルボキシル基(例、カルボキシル、
1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4
アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイル
など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ−C1-4アル
コキシ(例、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エ
トキシエトキシ、トリフルオロメトキシエトキシ、トリ
フルオロエトキシエトキシなど)、ホルミル、C2-4
ルカノイル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C
1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の数として
は、1〜3個が好ましい。R1の置換基としての置換さ
れていてもよいシクロアルキルにおけるシクロアルキル
としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの
3-7シクロアルキルなどが挙げられる。該置換されて
いてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、ハ
ロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフ
ルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0012】R1の置換基としての置換されていてもよ
い水酸基における置換基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよく、ヘテロ原子を含有してい
てもよいシクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチルなどのC3-7シクロアルキル;テトラヒドロフ
ラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピラゾ
リジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、
チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒド
ロチオピラニルなどの1〜2個のヘテロ原子を含有する
飽和の5〜6員複素環基など(好ましくはテトラヒドロ
ピラニルなど);などが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などの置換基が挙げら
れ、上記した(1)置換されていてもよいアルキル、
(2)置換されていてもよいシクロアルキル、(3)置
換されていてもよいアルケニル、(4)置換されていて
もよいシクロアルケニル、(5)置換されていてもよい
アラルキル、(6)置換されていてもよいアシル、およ
び(7)置換されていてもよいアリールが有していても
よい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキ
ルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、ア
ミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど;好ま
しくはハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)、置換され
ていてもよい5〜6員の芳香族複素環〔例、フラン、チ
オフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チア
ゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾー
ル、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、
ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4
個を含有する5〜6員の芳香族複素環など;該複素環が
有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸
基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロ
メチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフル
オロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。〕などが挙げられ、置換基の数としては、
1〜3個が好ましい。
【0013】R1の置換基としての置換されていてもよ
いチオール基における置換基としては、上記した「R1
の置換基としての置換されていてもよい水酸基における
置換基」と同様なものが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (4)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)などが好ましく、上記した(1)置
換されていてもよいアルキル、(2)置換されていても
よいシクロアルキル、(3)置換されていてもよいアラ
ルキル、および(4)置換されていてもよいアリールが
有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸
基、置換されていてもよいチオール基(例、チオール、
1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよいアミ
ノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4
アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、
ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、
イミダゾールなどの5〜6員の環状アミノなど)、エス
テル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基
(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4
アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ
など)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチ
ル、プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル
(例、メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)など
が挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好まし
い。
【0014】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアミノ基の置換基としては、上記した「R1の置換基
としての置換されていてもよい水酸基における置換基」
と同様な置換基を1〜2個有していてもよいアミノ基な
どが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが好ましく、
【0015】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアシル、および(6)置換されていてもよいア
リールが有していてもよい置換基としては、ハロゲン
(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シ
アノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、
チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)、エステル化またはアミド化されていてもよい
カルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバ
モイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオ
ロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフ
ルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。また、R1の置換基としての置換されてい
てもよいアミノ基は、アミノ基の置換基同士が結合し
て、環状のアミノ基(例えば、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)を形成していてもよい。該環状アミノ基は、置
換基を有していてもよく、かかる置換基としては、ハロ
ゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフ
ルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0016】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアシル基としては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよい5〜6員の単環の芳香族基
(例えば、フェニル、5〜6員の芳香族複素環基(例え
ば、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、
イソキサゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジル、
ピリミジニル、ピリダジニル、トリアゾリルなどの窒素
原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種の
ヘテロ原子1〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環
基など;好ましくは、ピリジル、チエニルなど)などが
挙げられる); (7)置換されていてもよい5〜6員の単環の非芳香族
複素環基(例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロ
チオフェン、ジオキソラン、ジチオラン、オキサチオラ
ン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾ
リン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジ
アジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラ
ヒドロピランなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する
5〜6員の単環の非芳香族複素環から1個の水素原子を
取り除いて形成される基など;好ましくは、ジオキソラ
ニルなどが挙げられる。)などがカルボニル基またはス
ルホニル基と結合したもの(例、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリ
ル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタ
ノイル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカル
ボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカ
ルボニル、クロトニル、2−シクロヘキセンカルボニ
ル、ベンゾイル、ニコチノイル、メタンスルホニル、エ
タンスルホニル等)が挙げられ、上記した(2)置換さ
れていてもよいアルキル、(3)置換されていてもよい
シクロアルキル、(4)置換されていてもよいアルケニ
ル、(5)置換されていてもよいシクロアルケニル、
(6)置換されていてもよい5〜6員の単環の芳香族基
および(7)置換されていてもよい5〜6員の単環の非
芳香族複素環基が有していてもよい置換基としては、ハ
ロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフ
ルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、C1-4アルキレンジオキシ
(例、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−
など)、置換されていてもよいスルホンアミド〔例、置
換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4
アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒド
ロピロール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チ
オモルホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員
の環状アミノなど)が−SO2−に結合して形成される
基など〕、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチ
ル、プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル
(例、メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)など
が挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好まし
い。
【0017】R1の置換基としてのエステル化されてい
てもよいカルボキシル基としては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)などがカルボニルオキシ基と結合し
たもの、好ましくはカルボキシル、低級(C1-6)アル
コキシカルボニル、アリールオキシカルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニ
ルなど)などが挙げられ、上記した(2)置換されてい
てもよいアルキル、(3)置換されていてもよいシクロ
アルキル、(4)置換されていてもよいアルケニル、
(5)置換されていてもよいシクロアルケニル、および
(6)置換されていてもよいアリールが有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキ
ルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、ア
ミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、ホ
ルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオ
ニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンス
ルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、置
換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、R1
置換基としてのアミド化されていてもよいカルボキシル
基としては、上記した「R1の置換基としての置換され
ていてもよいアミノ基」と同様な「置換されていてもよ
いアミノ基」などがカルボニル基と結合したもの、好ま
しくはカルバモイル、モノC1-6アルキルカルバモイ
ル、ジC1-6アルキルカルバモイルなどが挙げられる。
【0018】R1の置換基としての置換されていてもよ
い芳香族基における芳香族基としては、フェニル、ピリ
ジル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリ
ル、イソキサゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリ
ミジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、オキサジアゾ
リル、チアジアゾリル等の5〜6員の同素または複素環
芳香族基、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェ
ン、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、インダゾ
ール、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、
キノキサリン、フタラジン、キナゾリン、シンノリンな
どの縮環複素環芳香族基などが挙げられる。これらの芳
香族基の置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置
換されていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4
アルキルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基
(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アル
キルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペ
リジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミ
ダゾールなどの5〜6員の環状アミノなど)、エステル
化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基
(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4
アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ
など)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチ
ル、プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル
(例、メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)など
が挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好まし
い。かかるR1の置換基は、1〜4個(好ましくは、1
〜2個)同一または異なって環のいずれの位置に置換し
ていてもよい。
【0019】また、Rで示される基が5〜6員芳香環と
結合して環を形成する場合、式 R−Z1−X−Z2
(式中、各記号は前記と同意義;Rとしては水素原子が
好ましい)で表される基は、例えば、低級(C1-6)ア
ルキレンジオキシ(例、−O−CH2−O−、−O−C
2−CH2−O−、−O−CH2−CH2−CH2−O−
など)、オキシ低級(C1-6)アルキレンアミノ(例、
−O−CH2−NH−、−O−CH2−CH2−NH−な
ど)、オキシ低級(C1-6)アルキレンチオ(例、−O
−CH2−S−、−O−CH2−CH2−S−など)、低
級(C1-6)アルキレンジアミノ(例、−NH−CH2
NH−、−NH−CH2−CH2−NH−など)、チア低
級(C1-6)アルキレンアミノ(例、−S−CH2−NH
−、−S−CH2−CH2−NH−など)、などの2価の
基を形成する。R1で示される「式 R−Z1−X−Z2
(式中、各記号は前記と同意義を示す。)で表される置
換基を有し、さらに置換基を有していてもよい5〜6員
芳香環」の「5〜6員環」が、式 R−Z1−X−Z2
で表される基以外に有していてもよい「置換基」として
は、とりわけ、ハロゲン化または低級(C1-4)アルコキ
シ化されていてもよい低級(C1-4)アルキル(例、メチ
ル、エチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキ
シメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキ
シエチル、ブトキシエチルなど)、ハロゲン化または低
級(C1-4)アルコキシ化されていてもよい低級(C1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、t−ブトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキ
シメトキシ、エトキシメトキシ、プロポキシメトキシ、
ブトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキ
シ、プロポキシエトキシ、ブトキシエトキシ、メトキシ
プロポキシ、エトキシプロポキシ、プロポキシプロポキ
シ、ブトキシプロポキシなど)、ハロゲン(例、フッ
素、塩素など)、ニトロ、シアノ、1〜2個の低級(C
1-4)アルキル、ホルミルまたは低級(C2-4)アルカノ
イルで置換されていてもよいアミノ(例、アミノ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ホルミルアミノ、アセチル
アミノなど)、5〜6員の環状アミノ(例、1−ピロリ
ジニル、1−ピペラジニル、1−ピペリジニル、4−モ
ルホリノ、4−チオモルホリノ、1−イミダゾリル、4
−テトラヒドロピラニルなど)などが挙げられる。ま
た、R1がベンゼンである場合、式 R−Z1−X−Z2
で表される基の置換位置としては、パラ位が好ましく、
式 R−Z1−X−Z2−で表される基以外に「5〜6員
芳香環」が有していてもよい「置換基」の置換位置とし
ては、メタ位が好ましい。
【0020】上記式中、Yで示される「置換されていて
もよいイミノ基」としては、例えば、式−N(R5)−
〔式中、R5は水素原子または置換基を示す。〕で表さ
れる2価の基などが挙げられる。R5としては、水素原
子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていて
もよい複素環基、置換されていてもよい水酸基、置換さ
れていてもよいチオール基(硫黄原子は酸化されていて
もよく、置換されていてもよいスルフィニル基または置
換されていてもよいスルホニル基を形成していてもよ
い)、置換されていてもよいアミノ基、エステル化また
はアミド化されていてもよいカルボキシル基、置換され
ていてもよいアシル基などが好ましく、水素原子、置換
されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複
素環基、置換されていてもよいアシル基などがさらに好
ましい。R5の好ましい態様としては、水素原子、置換
されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよいア
シル基などが挙げられ、C1-4アルキル、C1-4アルキル
スルホニル、ホルミル、C2-5アルカノイルなどがより
好ましく、C1-4アルキル、ホルミル、C2-5アルカノイ
ルなどがさらに好ましく、とりわけ、ホルミルまたはエ
チルが好ましい。 R5の他の好ましい態様としては、
式 −(CH2)k−R6 〔式中、kは0または1を示し、
6は置換されていてもよい5〜6員の単環の芳香族基
(例えば、R1の置換基としての置換されていてもよい
アシル基の項において例示された「(6)置換されてい
てもよい5〜6員の単環の芳香族基」と同様なものな
ど;好ましくはハロゲン、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシなどでそれぞれ置換されていてもよいフェニル、
ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、テトラゾリル
など)を示す。〕で表される基などが挙げられる。ま
た、R5としての「置換されていてもよい炭化水素基」
の具体的な例としては、Rとしての「置換されていても
よい炭化水素基」と同様なものが挙げられ、R5として
の「置換されていてもよい複素環基」の具体的な例とし
ては、Rで示される「置換されていてもよい炭化水素
基」の置換基としての「置換されていてもよい複素環
基」と同様なものが挙げられ、R5としての「置換され
ていてもよい水酸基」、「置換されていてもよいチオー
ル基」、「置換されていてもよいアミノ基」、「エステ
ル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基」
および「置換されていてもよいアシル基」の具体的な例
としては、R1の置換基としての「置換されていてもよ
い水酸基」、「置換されていてもよいチオール基」、
「置換されていてもよいアミノ基」、「エステル化また
はアミド化されていてもよいカルボキシル基」および
「置換されていてもよいアシル基」と同様なものが挙げ
られる。
【0021】上記式(I)中、R2およびR3で示される
「置換されていてもよい脂肪族炭化水素基(脂肪族鎖式
炭化水素基および脂肪族環式炭化水素基)」としては、
例えば、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのC
3-8シクロアルキルなどが挙げられる); (2−1)該シクロアルキルは、硫黄原子、酸素原子お
よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有し、オ
キシラン、チオラン、アジリジン、テトラヒドロフラ
ン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、テトラヒド
ロピラン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオ
ピラン 1−オキシド、ピペリジンなど(好ましくは、
6員環のテトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラ
ン、ピペリジンなど)を形成していてもよく; (2−2)また、該シクロアルキルは、ベンゼン環と縮
合し、インダン、テトラヒドロナフタレンなど(好まし
くは、インダンなど)を形成していてもよく; (2−3)さらに、該シクロアルキルは、炭素数1〜2
の直鎖状の原子鎖を介して架橋し、ビシクロ[2.2.
1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシ
クロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.2.2]
ノニルなど(好ましくは、炭素数1〜2の直鎖状の原子
鎖を介した架橋を有するシクロヘキシルなど、さらに好
ましくは、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど)の架
橋環式炭化水素残基を形成していてもよい; (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る);などが挙げられる。
【0022】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、および(4)
置換されていてもよいシクロアルケニルが有していても
よい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ
など)、C1-4アルキレンジオキシ(例、−O−CH2
O−、−O−CH2−CH2−O−など)、ホルミル、C
2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルな
ど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニルなど)、フェニル−低級
(C1-4)アルキル、C3-7シクロアルキル、シアノ、ニ
トロ、水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、
チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)、エステル化またはアミド化されていてもよい
カルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバ
モイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、低級
(C1- 4)アルコキシ−カルボニル、オキソ基(好まし
くは、ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシ、フェニル−低級(C1-4)アルキル、
3-7シクロアルキル、シアノ、水酸基など)などが挙
げられ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。R
2およびR3で示される「置換されていてもよい脂肪族炭
化水素基」としては、 (1)ハロゲン、シアノ、水酸基またはC3-7シクロア
ルキルを1〜3個有していてもよい直鎖または分枝状の
低級(C1-6)アルキル; (2)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキル
を1〜3個有していてもよく、硫黄原子、酸素原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していて
もよく、ベンゼン環と縮合していてもよく、炭素数1〜
2の直鎖状の原子鎖を介して架橋していてもよいC5-8
シクロアルキル(例、それぞれ置換されていてもよいシ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチア
ピラニル、ピペリジニル、インダニル、テトラヒドロナ
フタレニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど);
などが好ましい。
【0023】上記式(I)中、R2およびR3で示される
「置換されていてもよい脂環式(非芳香族)複素環基」
としては、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロ
チオフェン、ジオキソラン、ジチオラン、オキサチオラ
ン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾ
リン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジ
アジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラ
ヒドロピランなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する
5〜6員の非芳香族複素環;などが挙げられるが、テト
ラヒドロフラン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、テ
トラヒドロチオピランなどの1個のヘテロ原子を含有す
る5〜6員の非芳香族複素環などが好ましい。
【0024】R2およびR3で示される「置換されていて
もよい脂環式複素環基」における「脂環式複素環基」が
有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていて
もよい低級(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフル
オロエトキシなど)、C1-4アルキレンジオキシ(例、
−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−な
ど)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)、フェニル
−低級(C1-4)アルキル、C3-7シクロアルキル、シア
ノ、ニトロ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、低
級(C1-4)アルコキシ−カルボニル、オキソ基(好ま
しくは、ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシ、フェニル−低級(C1-4)アルキ
ル、C3-7シクロアルキル、シアノ、水酸基など)など
が挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好まし
い。なかでも、R2としては、置換されていてもよい鎖
状炭化水素基(例、それぞれ置換されていてもよいアル
キル、アルケニルなど)が好ましく、置換されていても
よい低級C1-6アルキル基がさらに好ましく、とりわけ
置換されていてもよいメチル基が好ましい。R3として
は、置換されていてもよい脂環式炭化水素基(例、それ
ぞれ置換されていてもよいシクロアルキル、シクロアル
ケニルなど;好ましくは、置換されていてもよい低級C
3-8シクロアルキル基;さらに好ましくは置換されてい
てもよいシクロヘキシル)または置換されていてもよい
脂環式複素環基(好ましくは、置換されていてもよい飽
和の脂環式複素環基(好ましくは6員環基);さらに好
ましくは、置換されていてもよいテトラヒドロピラニ
ル、置換されていてもよいテトラヒドロチオピラニルま
たは置換されていてもよいピペリジル;とりわけ好まし
くは、置換されていてもよいテトラヒドロピラニル)が
好ましい。
【0025】上記式(I)で表される化合物としては、
7−(4−エトキシエトキシフェニル)−1−エチル−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、
1−エチル−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−エチ
ル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド、7−(4−エトキシエトキシフェニル)−1−ホル
ミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、1−ホルミル−7−(4−プロポキシエトキシフ
ェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1
−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−5−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−プロピ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カル
ボン酸アミド、N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−
プロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸アミド、1−ベンジル−7−(4−ブトキ
シエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−シクロプロピルメチル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4
−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−1−フェニル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3,4−メ
チレンジオキシ)フェニル−N−[4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキ
シフェニル)−1−(2−メチルオキサゾール−5−イ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、1−アリル−7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(3−チエ
ニル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシ
フェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−1−(チアゾール−2−イル)メチル−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(1−メチ
ルピラゾール−4−イル)メチル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキ
シエトキシフェニル)−1−(3−メチルイソチアゾー
ル−4−イル)メチル−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(1−エチルピラゾール−4−イル)メ
チル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−イ
ソブチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸アミド、1−イソブチル−N−[4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−
(チアゾール−5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4
−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−1−(1−メチルテトラゾール−
5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエト
キシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1−(2−メチルテトラゾール−5−イル)メチ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カル
ボン酸アミドなどが好ましい。
【0026】本発明の式(I)で表される化合物の塩と
しては、薬理学的に許容される塩が好ましく、例えば無
機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸
との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げら
れる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナト
リウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウ
ム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;なら
びにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられ
る。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジ
ルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸と
の塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝
酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との
塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、ク
エン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙
げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、
例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙
げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例え
ばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられ
る。本発明の式(I)で表される化合物は、水和物であ
ってもよく、非水和物であってもよい。また、本発明の
式(I)で表される化合物が、コンフィグレーショナル
・アイソマー(配置異性体)、ジアステレオーマー、コ
ンフォーマーなどとして存在する場合には、所望によ
り、自体公知の分離・精製手段でそれぞれを単離するこ
とができる。また、式(I)で表される化合物がラセミ
体である場合には、通常の光学分割手段により、(S)
体、(R)体に分離することができ、各々の光学活性体
ならびにラセミ体のいずれについても、本発明に包含さ
れる。本発明で用いられる式(I)で表される化合物ま
たはその塩[以下、化合物(I)と称することがあ
る。]のプロドラッグは、生体内における生理条件下で
酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する
化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起
こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加
水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物を
いう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物
(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化さ
れた化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノ
イル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4
−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル
化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、
tert−ブチル化された化合物など);化合物(I)
の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化
された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル
化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、
サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミ
ノメチルカルボニル化された化合物など);化合物
(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化された
化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエ
ステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエス
テル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイル
オキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエ
チルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチ
ルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチル
エステル化、メチルアミド化された化合物など);等が
挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって
化合物(I)から製造することができる。また、化合物
(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬
品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載
されているような、生理的条件で化合物(I)に変化す
るものであってもよい。また、化合物(I)は同位元素
(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)などで標識されていて
もよい。
【0027】本発明の式(I)で表される化合物または
その塩は、単独で、または薬学的に許容される担体と配
合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製
剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経
口または非経口的に(好ましくは経口的に)投与するこ
とができる。非経口的投与の形態としては、注射剤、点
滴、坐剤、膣坐剤などが挙げられるが、特に、膣坐剤は
HIV感染症の予防のために有用である。薬学的に許容
される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あ
るいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形
剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、
溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤な
どとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸
化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることも
できる。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白
糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽
質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例とし
ては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられ
る。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロー
ス、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊
剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチル
スターチナトリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例
としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレング
リコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油など
が挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、例えば
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-
マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリス
アミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリル
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリ
ン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等
張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グ
リセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤
の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化
剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなど
が挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラ
オキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジ
ルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、
ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例とし
ては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられ
る。
【0028】本発明は、さらに式(I)で表される化合
物またはその塩の製造法を提供する。式(I)で表され
る化合物またはその塩は自体公知の方法(例えば、開平
8−73476号公報に記載の方法など)またはそれに
準じた方法によって製造できる。また、例えば下記の方
法にしたがって製造できる。下記式(II),(III),
(IV),(V),(I−1)および(I−2)で表される
化合物(以下、略して化合物(II),化合物(III),
化合物(IV),化合物(V),化合物(I−1)および
化合物(I−2)ということがある)の塩は、化合物
(I)との塩と同様なものが用いられる。また、下記各
反応において、原料化合物は、置換基としてアミノ基、
カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これら
の基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保
護基が導入されたものであってもよく、反応後に必要に
応じて保護基を除去することにより目的化合物を得るこ
とができる。アミノ基の保護基としては、例えば置換基
を有していてもよいC1-6アルキルカルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニ
ルカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニル(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブ
トキシカルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル
(例えば、ベンズオキシカルボニルなど)、C7-10アラ
ルキルオキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカル
ボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いられ
る。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキルカ
ルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル
など)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ない
し3個程度である。カルボキシル基の保護基としては、
例えば置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリル
などが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリルなど)、ホルミル、ニトロ基などが用い
られ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0029】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert
−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル(例え
ば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニ
ルオキシカルボニル、C7-10アラルキルオキシカルボニ
ル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラニ
ル、フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換
基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、C1-6アルキル、フェニル、C7-10
アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
ないし4個程度である。また、保護基の導入および除去
方法としては、それ自体公知またはそれに準じる方法
〔例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガ
ニック・ケミストリー(J.F.W.McOmieら、 プレナムプレ
ス社)に記載の方法〕が用いられるが、除去方法として
は、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0030】[A法]
【化9】 [式中の各記号は、前記と同意義を有する] 本法では化合物(II)を化合物(III)と反応させるこ
とによりアニリド化合物(I)を製造することができ
る。化合物(II)と化合物(III)の縮合反応は通常の
ペプチド合成手段により行われる。該ペプチド合成手段
は、任意の公知の方法に従えばよく、例えば M. Bodans
ky および M. A. Ondetti 著、ペプチド・シンセシス
(Peptide Synthesis)、インターサイエンス、ニュー
ヨーク、1966年;F. M. Finn 及び K. Hofmann 著
ザ・プロテインズ(The Proteins)、第2巻、H .Nenra
th, R. L. Hill編集、アカデミック プレス イン
ク.、ニューヨーク、1976年;泉屋信夫他著“ペプ
チド合成の基礎と実験”、丸善(株)、1985年など
に記載された方法、例えば、アジド法、クロライド法、
酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、活性エステル
法、ウッドワード試薬Kを用いる方法、カルボニルジイ
ミダゾール法、酸化還元法、DCC/HONB法などの
他、WSC法,シアノリン酸ジエチル(DEPC)を用
いる方法等があげられる。本縮合反応は溶媒中で行うこ
とができる。溶媒としては、例えば無水または含水の
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)、ピリジン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキ
サン、アセトニトリルあるいはこれらの適宜の混合物が
あげられる。本縮合反応は、化合物(II)1モルに対し
て化合物(III)を通常約1から2モル用いる。反応温
度は、通常約−20℃〜約50℃、好ましくは約−10
℃〜約30℃である。反応時間は約1〜約100時間、
好ましくは約2〜約40時間である。このようにして得
られる化合物(I)は公知の分離精製手段、例えば濃
縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマ
トグラフィーなどにより単離精製することができる。ま
た、式(II)で表される化合物またはその塩は新規化合
物であり、式(I)で表される化合物またはその塩の合
成中間体として有用である。
【0031】[B法]
【化10】 化合物(I-1)または化合物(I-2)とハロゲン化アル
キルまたはハロゲン化アラルキルとを反応させることに
より、化合物(I)を製造することができる。ここで、
ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素などが挙げら
れ、ハロゲン化アルキルまたはハロゲン化アラルキルは
化合物(I-1)または化合物(I-2)1モルに対して通常
約1から2モル用いる。この反応は、必要に応じ、等量
から3倍モル程度のトリエチルアミン,ジイソプロピル
エチルアミン,ピリジン,水素化リチウム,水素化ナト
リウム,ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシ
ド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリウ
ム等を塩基として添加することにより、さらにヨウ化ナ
トリウム,ヨウ化カリウム等を添加することにより、円
滑に反応を進行させることもできる。本三級アミノ化反
応は、不活性溶媒、例えば、メタノール,エタノール,
プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノール,テ
トラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジメトキシエタ
ン,1,4−ジオキサン,トルエン,ベンゼン,キシレ
ン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2−ジクロロ
エタン,ジメチルホルムアミド(DMF),ジメチルス
ルホキシド(DMSO),ピリジン等、あるいはこれら
の混合溶媒の中で行うことができる。反応は約0℃ない
し180℃の温度範囲で、約1時間ないし約40時間行
われる。また、本反応は好ましくは、不活性ガス(例え
ば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。 化合物(I-1)または化合物(I-2)とアルデヒド化合
物とをトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアン
化水素化ホウ素ナトリウム、または水素化ホウ素ナトリ
ウム等の還元的アミノ試薬の存在下、反応させることに
より、3級化された化合物(I)を製造することができ
る。本還元的アミノ化反応は、使用する試薬により反応
条件を変えることが望ましく、例えばトリアセトキシ水
素化ホウ素ナトリウムを用いる場合、不活性溶媒、例え
ばジクロロメタン,クロロホルム,1,2−ジクロロエ
タン,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジオキ
サン,アセトニトリル,ジメチルホルムアミド(DM
F)等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。本試薬は化合物(I-1)または化合物(I-2)1モ
ルに対して約1から2モル等量用いる。反応は通常約0
℃から約80℃の温度範囲で約1時間ないし約40時間
行われる。また、本反応は好ましくは、不活性ガス(例
えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0032】[C法]
【化11】 化合物(IV)におけるVは、ハロゲン原子(塩素、臭
素、ヨウ素など)、スルホニルオキシ基(メタンスルホ
ニルオキシ基,トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基,ベンゼンスルホニルオキシ基,トルエンスルホニル
オキシ基など)を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。化合物(IV)と第2級アミン化合物とを反応させる
ことにより、第3級アミノ基を有する化合物(I)を製
造することができる。第2級アミン化合物は、化合物
(IV)1モルに対して、通常約1から3モル用いる。こ
の反応は、必要に応じ等量から3倍モル程度のトリエチ
ルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,ピリジン,水
素化リチウム,水素化ナトリウム,ナトリウムメトキシ
ド,ナトリウムエトキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリ
ウム,炭酸水素ナトリウム等を塩基として添加すること
により、さらにヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリウム等を
添加することにより、円滑に反応を進行させることもで
きる。本置換反応は、不活性溶媒、例えば、メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,n
−ブタノール,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテ
ル,ジメトキシエタン,1,4−ジオキサン,トルエ
ン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルスルホキシド(DMSO),ピリ
ジン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。反応は約−10℃ないし約180℃の温度範囲
で、約1時間ないし約40時間行われる。また、本反応
は、好ましくは不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)
雰囲気下で行われる。
【0033】[D法]
【化12】 化合物(V)[式中、V'はハロゲン原子(臭素、ヨウ素
等)、スルホニルオキシ基(トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ基等)を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。]を例えば Suzuki 反応〔アリールホウ酸と、例え
ばアリールハライドまたはアリールオキシトリフルオロ
メタンスルホネートとのパラジウム触媒による交叉縮合
反応;A. Suzuki ら, Synth. Commun. 1981,1
1,513〕に付し、R1が5〜6員環芳香族基を示す
化合物(I)を製造することができる。アリールホウ酸
は、化合物(V)1モルに対して、約等量ないし1.5倍
モル用いることにより、化合物(I)を得ることができ
る。
【0034】このようにして得られる化合物(I)は公
知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、
晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単
離精製することができる。出発物質として用いる化合物
(II)は、公知の方法(例えば、特開平8−73476
号公報に記載の方法など)またはそれに準じた方法によ
り製造することができ、例えば反応式Iまたは反応式I
Iで示す方法並びに後述の参考例に示す方法またはそれ
に準じた方法により製造することができる。
【0035】反応式I
【化13】 [式中、R9はC1-4アルキル基を示し、R5'はR5で示
される置換基と同意義を示し、他の記号は前記と同意義
を示す。] 本法では、まず式(VI)で表される化合物をポリリン酸
と共に加熱するか、あるいは化合物(VI)を塩化チオニ
ル、オキサリルクロリド、オキシ塩化リンまたは五塩化
リン等で酸クロリドとした後、通常のフリーデル−クラ
フツ(Friedel・Crafts)反応により環化して化合物(V
II)を製造する。ついで化合物(VII)を塩基の存在
下、炭酸エステルと反応させケトエステル(VIII)を製
造する。化合物(VIII)は、接触水素添加または水素化
ホウ素ナトリウム等による還元反応により化合物(IX)
とする。化合物(IX)は常法により脱水反応に付して化
合物(X)とする。化合物(X)はエステル加水分解反応
に付して、不飽和カルボン酸(II)を製造することがで
きる。反応式II
【化14】 [式中、R10はC1-4アルキル基を示し、他の記号は前
記と同意義を示す。] 化合物(XII)を Dieckmann(型)縮合反応(J.P.Schae
fer and J.J.Bloomfield,Org. Reactions, 1967, 1
5, 1)に付し、化合物(VIII)ないし化合物(IX)を製
造することができる。化合物(VIII)ないし化合物(I
X)を反応式I記載の方法に従って順次反応させること
により、不飽和カルボン酸化合物(II)を製造すること
ができる。
【0036】また、化合物(III)も、公知の方法(例
えば、特開平8−73476号公報に記載の方法など)
またはそれに準じた方法により製造することができ、例
えば反応式 III で示す方法並びに後述の参考例に示す
方法またはそれに準じた方法により製造することができ
る。反応式III
【化15】 化合物(XIII)の還元反応は、自体公知の方法で行うこ
とができる。例えば、金属による還元、金属水素化物に
よる還元、金属水素錯化合物による還元、ジボランおよ
び置換ボランによる還元、接触水素添加等が用いられ
る。すなわち、この反応は化合物(XIII)を還元剤で処
理することにより行われる。還元剤としては、還元鉄、
亜鉛末などの金属、水素化ホウ素アルカリ金属(例、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等)、水
素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯化合物、水
素化ナトリウムなどの金属水素化物、有機スズ化合物
(水素トリフェニルスズ等)、ニッケル化合物、亜鉛化
合物などの金属および金属塩、パラジウム、白金、ロジ
ウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触還元剤お
よびジボランなどが挙げられるが、パラジウム、白金、
ロジウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触還
元、還元鉄などの金属による還元により有利に行われ
る。この反応は、反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で
行われる。該溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、2−メトキシエタノール、N,N−
ジメチルホルムアミド、酢酸あるいはこれらの混合溶媒
などが還元剤の種類により適宜選択して用いられる。反
応温度は約−20℃〜約150℃,とくに約0℃〜約1
00℃が好適であり、反応時間は、約1〜約24時間程
度である。このようにして得られる化合物(II)または
(III)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、
溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーな
どにより単離精製することができる。本発明の式(I)
で表される化合物またはその塩は、他のHIVの感染症
の予防・治療剤(特に、AIDSの予防・治療剤)と組
み合わせて用いてもよい。この場合、これらの薬物は、
別々にあるいは同時に、薬理学的に許容されうる担体、
賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化し、HI
Vの感染症の予防・治療のための医薬組成物として経口
的にまたは非経口的に投与することができる。薬物を別
々に製剤化する場合、別々に製剤化したものを使用時に
希釈剤などを用いて混合して投与することができるが、
別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間
差をおいて別々に、同一対象に投与してもよい。別々に
製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して
投与するためのキット製品(例えば、粉末状の個々の薬
物を含有するアンプルと2種以上の薬物を使用時に混合
して溶解するための希釈剤などを含有する注射用キット
など)、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、ある
いは時間差をおいて別々に、同一対象に投与するための
キット製品(例えば、個々の薬物を含有する錠剤を同一
または別々の袋に入れ、必要に応じ、薬物を投与する時
間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤を同時にあるいは
時間差をおいて別々に投与するための錠剤用キットな
ど)なども本発明の医薬組成物含まれる。本発明の式
(I)で表される化合物またはその塩と組み合わせて用
いられる、他のHIVの感染症の予防・治療剤の具体的
な例としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン
(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、ラミ
ブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudine)、ア
バカビル(abacavir)、アデフォビル(adefovir)、ア
デフォビル ジピボキシル(adefovir dipivoxil)、フ
ォジブジン チドキシル(fozivudine tidoxil)などの
核酸系逆転写酵素阻害剤;ネビラピン(nevirapine)、
デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(efavi
renz)、ロビリド(loviride)、イムノカル(immunoca
l)、オルチプラズ(oltipraz)などの非核酸系逆転写
酵素阻害剤(イムノカル(immunocal)、オルチプラズ
(oltipraz)などのように抗酸化作用を有する薬剤も含
む);サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritona
vir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル
(nelfinavir)、アムプレナビル(amprenavir)、パリ
ナビル(palinavir)、ラシナビル(lasinavir)などの
プロテアーゼ阻害剤;などが挙げられる。核酸系逆転写
酵素阻害剤としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダ
ノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabin
e)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudi
ne)などが好ましく、非核酸系逆転写酵素阻害剤として
は、ネビラピン(nevirapine)、デラビルジン(delavi
rdine)などが好ましく、プロテアーゼ阻害剤として
は、サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ritonavi
r)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビル(ne
lfinavir)などが好ましい。本発明の式(I)で表され
る化合物またはその塩は、上記したプロテアーゼ阻害
剤、核酸系逆転写酵素阻害剤などの他、例えば、T細胞
指向性HIV−1のセカンドレセプターであるCXCR
4の拮抗剤(例、AMD―3100など)、HIV−1
の表面抗原に対する抗体やHIV−1のワクチンとも組
み合わせて用いることができる。
【0037】本発明の式(I)で表される化合物または
その塩は、CCケモカイン受容体(CCR)拮抗作用、
とりわけ強いCCR5拮抗作用を有するので、人におけ
る種々のHIVの感染症、例えばAIDSの予防ならび
に治療のために使用される。本発明の式(I)で表され
る化合物またはその塩は、低毒性で安全に使用すること
ができる。本発明の式(I)で表される化合物またはその
塩は、CCR5拮抗剤として、例えばAIDS予防治療
剤およびAIDSの病態進行抑制剤として使用すること
ができる。式(I)で表される化合物またはその塩の1
日当たりの投与量は、患者の状態や体重、投与の方法に
より異なるが、経口投与の場合成人(体重50Kg)1
人当たり活性成分[式(I)で表される化合物またはそ
の塩]として約5から1000mg、好ましくは約10
から600mgであり、さらに好ましくは約10〜30
0mgであり、とりわけ好ましくは約15〜150mg
であり、1日当たり1回又は2から3回にわけて投与す
る。また、式(I)で表される化合物またはその塩と逆
転写酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害剤とを
組み合わせて用いる場合、逆転写酵素阻害剤またはプロ
テアーゼ阻害剤の投与量は、例えば通常の投与量の約1
/200ないし1/2以上、約2ないし3倍以下の範囲
で適宜選択される。さらに、2種またはそれ以上の薬剤
を組み合わせて用いる場合に、ある1つの薬剤がその他
の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、各薬剤の投与量
は適宜調整されるが、一般的には、各薬剤の単剤投与の
時の投与量が用いられる。代表的な逆転写酵素阻害剤お
よびプロテアーゼ阻害剤の通常の投与量は例えば以下に
示すとおりである。 ジドブジン:100mg ジダノシン:125〜200mg ザルシタビン:0.75mg ラミブジン:150mg スタブジン:30〜40mg サキナビル:600mg リトナビル:600mg インジナビル:800mg ネルフィナビル:750mg また、式(I)で表される化合物またはその塩と逆転写
酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害剤とを組み
合わせて用いる場合の具体的な実施態様を以下に示す。 成人(体重50Kg)1人当たり、式(I)で表され
る化合物またはその塩約10〜300mgを、ジドブジ
ン約50〜200mgと併用の形態で、同一対象に投与
する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよく、
また12時間以内の時間差をおいて投与してもよい。 成人(体重50Kg)1人当たり、式(I)で表され
る化合物またはその塩約10〜300mgを、サキナビ
ル約300〜1200mgと併用の形態で、同一対象に
投与する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよ
く、また12時間以内の時間差をおいて投与してもよ
い。
【0038】
【発明の効果】本発明の式(I)で表される化合物また
はその塩は、強いCCケモカイン受容体(CCR)拮抗
作用、特に、優れたCCR5拮抗作用を有するので、人
における種々のHIVの感染症、例えばAIDSの予防
ならびに治療のために有利に使用できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に実験例、製剤例、参考例、
実施例を示し、本願発明をさらに詳しく説明する。しか
し、これらは、単なる例であって本発明を何ら限定する
ものではない。以下に記載の遺伝子操作法は、成書(Ma
niatis ら、モレキュラー・クローニング、Cold Spring
Harbor Laboratory、1989年)に記載されている方
法もしくは試薬の添付プロトコールに記載されている方
法に従った。 実験例 (1)ヒトCCR5ケモカインレセプターのクローニン
グ ヒト脾臓 cDNAからPCR法でCCR5遺伝子のクロ
ーニングを行った。0.5ngの脾臓 cDNA(東洋紡,
QUICK−Clone cDNA)を鋳型とし、Samson らが
報告(Biochemistry 35(11),3362−336
7(1996))しているCCR5遺伝子塩基配列を参
考に作製したプライマーセットWO99/32100の
実験例(1)に記載の配列番号:1〔配列の長さ:3
4;配列の型:核酸;鎖の数:一本鎖;トポロジー:直
鎖状;配列の種類:他の核酸 合成DNA〕とWO99
/32100の実験例(1)に記載の配列番号:2〔配
列の長さ:34;配列の型:核酸;鎖の数:一本鎖;ト
ポロジー:直鎖状;配列の種類:他の核酸 合成DN
A〕を各25pmol ずつ添加し、TaKaRa EX Taq(宝
酒造)を使用して、PCR反応をDNAサーマルサイク
ラー480(パーキンエルマー)にて行った(反応条
件:95℃で1分間、60℃で1分間、75℃で5分間
を30サイクル)。そのPCR産物をアガロースゲル電
気泳動し、約1.0kb のDNA断片を回収した後、Orig
inal TA Cloning Kit(フナコシ)を用いて、CCR
5遺伝子をクローニングした。 (2)ヒトCCR5発現用プラスミドの作製 上記で得られたプラスミドを制限酵素XbaI(宝酒造)
とBamHI(宝酒造)で消化した後、アガロースゲル電
気泳動して約1.0kb のDNA断片を回収した。そのD
NA断片とXbaIとBamHI で消化した動物細胞用発現
プラスミド pcDNA3.1(フナコシ)を混合し、DN
A Ligation Kit Ver.2(宝酒造)で連結して、大
腸菌JM109のコンピテントセル(宝酒造)を形質転
換することでプラスミド pCKR5を得た。
【0040】(3)ヒトCCR5発現用プラスミドのC
HO−K1細胞への導入と発現 10%ウシ胎児血清(ライフテックオリエンタル)を含
むハムF12培地(日本製薬)を用いてテイッシュカル
チャーフラスコ750ml(ベクトンディキンソン)で生
育させたCHO−K1細胞を0.5g/L トリプシン−
0.2g/L EDTA(ライフテックオリエンタル)で
剥がした後、細胞をPBS(ライフテックオリエンタ
ル)で洗浄して遠心(1000rpm,5分)し、PBS
で懸濁した。次に、ジーンパルサー(バイオラッド社)
を用いて、下記の条件に従って、DNAを細胞に導入し
た。即ち、0.4cm ギャップのキュベットに8×106
細胞と10μg のヒトCCR5発現用プラスミド pCK
R5を加え、電圧0.25kV、キャパシタンス960μ
F 下でエレクトロポレーションした。その後、細胞を
10%ウシ胎児血清を含むハムF12培地に移し、24
時間培養後、再び細胞を剥がして遠心し、次に、ジェネ
ティシン(ライフテックオリエンタル)を500μg/
mlになるように加えた10%ウシ胎児血清を含むハムF
12培地で懸濁し、104 細胞/mlとなるように希釈し
て96ウエルプレート(ベクトンディキンソン)に播種
して、ジェネティシン耐性株を得た。次に、得られたジ
ェネティシン耐性株を96ウエルプレート(ベクトンデ
ィキンソン)で培養した後、耐性株の中からCCR5発
現細胞を選択した。即ち、200pMの〔125I〕−RA
NTES(アマーシャム)をリガンドとして添加したア
ッセイバッファー(0.5%BSA,20mM HEPE
S(和光純薬,pH7.2)を含むハムF12培地)中
で室温にて40分間結合反応を行い、氷冷したPBSで
洗浄後、1M NaOHを50μl/ウエルで添加し撹拌
して、γ−カウンターで放射活性を測定することで、リ
ガンドが特異的に結合した細胞、CCR5/CHO株を
選択した。
【0041】(4)CCR5拮抗作用に基づく化合物の
評価 96ウエルマイクロプレートに5×104 細胞/ウエル
でCCR5/CHO株を播種し、24時間培養して培地
を吸引除去後、試験化合物(1μM)含んだアッセイバ
ッファーを各ウエルに加え、リガンドである〔125I〕
−RANTES(アマーシャム)を100pMになるよ
うに添加後、室温で40分間反応した。次に、アッセイ
バッファーを吸引除去後、冷却したPBSで2回洗浄し
た。次に、200μl のマイクロシンチ−20(パッカ
ード)を各ウエルに加え、トップカウント(パッカー
ド)で放射活性を計測した。前記の方法に従って、試験
化合物のCCR5結合阻害率を測定した。結果を〔表
1〕に示す。
【表1】
【0042】(5)MAGI−CCR5細胞へのHIV
−1感染阻止効果 HIV−1 LTRの下流にβ−ガラクトシターゼ遺伝
子を連結したプラスミドをCD4陽性のHeLa細胞に
導入し、さらにヒトCCR5遺伝子を導入した形質転換
細胞MAGI−CCR5を用いて、HIV−1感染の程
度をβ−ガラクトシターゼ活性(5−ブロモ−4−クロ
ロ−3−インドリル−β−D−ガラクトピラノシドの分
解による青色発色)を指標に判定した。具体的には、M
AGI−CCR5細胞を10%血清含有DMEM培地で
5×104/mlに調整し、200μlずつ96穴プレ
ートの各ウェルに播種した。37℃で一夜培養後、培地
を吸引除去して、1.6μMの薬剤を含む上記培地10
0μlと300PFUのHIV−1 Ba−L株を含む
上記培地100μlを添加し、37℃で2日間培養し
た。培地を吸引除去した後、細胞固定液(1%ホルムア
ルデヒド,0.2%グルタルアルデヒドを含むPBS)
を200μl添加して室温で5分間放置後、PBSで2
回洗浄した。染色液(4μM potassium ferrocyanide,
4μM potassium ferricyanade, 2μM MgC
2,0.4mg/ml X−galを含むPBS)を10
0μl添加して37℃で50分間放置後、PBSで2回
洗浄した。顕微鏡で青色に発色した細胞数を数えてHI
V−1 感染細胞数とした。この方法でHIV−1感染
阻害率を測定した結果を〔表2〕に示す。
【表2】
【0043】
【実施例】本発明における式(I)で表される化合物ま
たはその塩を有効成分として含有するCCR5拮抗剤
(例、HIV感染症予防治療剤、AIDS予防治療剤な
ど)は、例えば、次のような処方によって製造すること
ができる。 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0044】 (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和後、顆粒化する。これに残りの(4)お
よび(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0045】参考例1 1−ホルミル−7−(4−モルホリノフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸(0.18g)をDMF(14ml)に溶かし、氷
冷下、塩化チオニル(0.1ml)を加え、室温で30
分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF
(50ml)に懸濁し、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(0.13g)、トリエチルアミン(0.33m
l)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。減圧下溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。エタノール/ヘキ
サンから再結晶し、1−ホルミル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボキサミド(0.16g)を無色結晶
として得た。 mp 234-243℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.70-1.75(4H, m), 2.21(3H,
s), 2.60-2.67(1H, m), 3.03(2H, t, J=5.4Hz), 3.21-
3.26(4H, m), 3.37(2H, dt, J=2.8, 11.2Hz), 3.58(2H,
s), 3.87-3.95(6H, m), 4.02-4.07(2H, m), 7.00(2H,
d, J=8.8Hz), 7.19(1H, d, J=8.6Hz), 7.32(2H, d, J=
8.4Hz), 7.47-7.59(7H, m), 7.69(1H, d, J=2.2Hz), 8.
55(1H, s). IR(KBr) ν: 2953, 2845, 1667cm-1. Anal. calcd. for C35H40N4O4: C, 72.39; H, 6.94; N,
9.65. Found C, 72.03; H, 6.65; N, 9.49.
【0046】参考例2 7−(4−エトキシフェニル)−1−ホルミル−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(0.2g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下、
塩化チオニル(0.11ml)を加え、室温で30分間
撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(15
ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.15g)、トリエチルアミン(0.41ml)の
THF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲
気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから
再結晶し、7−(4−エトキシフェニル)−1−ホルミ
ル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボキサミド(0.25g)を無色結晶として得た。 mp 211-215℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45(3H, t, J=6.9Hz), 1.59-1.
75(4H, m), 2.21(3H, s), 2.60-2.68(1H, m), 3.04(2H,
t, J=5.5Hz), 3.37(2H, dt, J=2.8, 11.3Hz), 3.58(2
H, s), 3.93(2H, t, J=5.5Hz), 4.01-4.18(4H, m), 6.9
9(2H, d, J=8.8Hz), 7.19(1H, d, J=8.6Hz), 7.32(2H,
d, J=8.4Hz), 7.46-7.58(6H, m), 7.68(1H,d, J=2.0H
z), 8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 2940, 1667cm-1. Anal. calcd. for C33H37N3O4・0.2H2O: C, 72.96; H,
6.94; N, 7.73. Found C,72.89; H, 6.91; N, 7.59.
【0047】参考例3 7−(3, 4−ジエトキシフェニル)−1−ホルミル−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(0.25g)をDMF(5ml)に溶かし、
氷冷下、塩化チオニル(0.12ml)を加え、室温で
30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTH
F(25ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]
アニリン(0.16g)、トリエチルアミン(0.46
ml)のTHF(4ml)溶液中に氷冷下、滴下した。
窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ジ
エチルエーテルから再結晶し、7−(3, 4−ジエトキ
シフェニル)−1−ホルミル−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ア
ミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.26
g)を黄色結晶として得た。 mp 145-148℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.49(3H, t, J=7.0Hz), 1.50(3
H, t, J=7.0Hz), 1.62-1.75(4H, m), 2.21(3H, s), 2.6
1-2.70(1H, m), 3.04(2H, t, J=5.4Hz), 3.38(2H,dt, J
=3.0, 11.2Hz), 3.58(2H, s), 3.93(2H, t, J=5.4Hz),
3.95-4.10(2H, m), 4.10-4.24(4H, m), 6.97(1H, d, J=
8.8Hz), 7.11-7.21(3H, m), 7.33(2H, d,J=8.4Hz), 7.4
9-7.59(4H, m), 7.68(1H, d, J=2.0Hz), 8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 2980, 2944, 1667cm-1. Anal. calcd. for C35H41N3O5・0.2H2O: C, 71.58; H,
7.10; N, 7.15. Found C,71.40; H, 7.00; N, 7.22.
【0048】参考例4 1−メタンスルホニル−7−(4−モルホリノフェニ
ル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(0.3g)をDMF(10ml)に溶
かし、氷冷下、塩化チオニル(0.15ml)を加え、
室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣
をTHF(50ml)に懸濁し、4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(0.19g)、トリエチルアミン
(0.5ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル/エタノールから再結晶し、1−メタンスルホニル−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7
−(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.2
6g)を淡黄色結晶として得た。 mp 239-243℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.70-1.77(4H, m), 2.22(3H,
s), 2.60-2.70(1H, m), 2.89(3H, s), 3.13(2H, t-lik
e), 3.21-3.26(4H, m), 3.37(2H, dt, J=2.6, 11.5Hz),
3.59(2H, s), 3.87-3.91(6H, m), 4.02-4.11(2H, m),
7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.34(2H, d, J=8.8Hz), 7.50-
7.66(9H, m). IR(KBr) ν: 2951, 2847, 1661, 1609, 1520cm-1. Anal. calcd. for C35H42N4O5S・0.3H2O: C, 66.08; H,
6.75; N, 8.81. Found C, 66.06; H, 6.50; N, 8.55.
【0049】参考例5 7−(4−エトキシフェニル)−1−メタンスルホニル
−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸(0.13g)をTHF(12ml)に懸濁
し、氷冷下、塩化チオニル(0.04ml)とDMF
(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した。残渣をTHF(15ml)に溶かし、4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4
−イル)アミノメチル]アニリン(0.08g)、トリ
エチルアミン(0.14ml)のTHF(5ml)溶液
中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌
した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を
得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、7−(4−
エトキシフェニル)−1−メタンスルホニル−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミ
ド(0.16g)を無色結晶として得た。 mp 184-186℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45(3H, t, J=7.0Hz), 1.64-1.
75(4H, m), 2.21(3H, s), 2.61-2.72(1H, m), 2.88(3H,
s), 3.13(2H, t, J=5.3Hz), 3.37(2H, dt, J=2.6, 11.
2Hz), 3.59(2H, s), 3.91(2H, t, J=5.3Hz), 4.01-4.07
(2H, m), 4.09(2H, q, J=7.0Hz), 6.98(2H, d, J=8.8H
z), 7.33(2H, d, J=8.8Hz), 7.48-7.68(9H,m). IR(KBr) ν: 2946, 2843, 1661, 1609, 1518, 1495cm
-1. Anal. calcd. for C33H39N3O5S: C, 67.21; H, 6.67;
N, 7.13. Found C, 67.25; H, 6.33; N, 7.05.
【0050】参考例6 1−メトキシカルボニル−7−(4−モルホリノフェニ
ル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(0.15g)をDMF(8ml)に溶
かし、氷冷下、塩化チオニル(0.07ml)を加え、
室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣
をTHF(25ml)に懸濁し、4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(0.12g)、トリエチルアミン
(0.26ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、
滴下した。窒素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。減圧
下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:メタノール/トリ
エチルアミン/酢酸エチル)を用いて精製し、粗結晶を
得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、1−メトキ
シカルボニル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−7−(4−モルホリノフェニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(0.14g)を無色結晶として得た。 mp 193-197℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.57-1.80(4H, m), 2.21(3H,
s), 2.65(1H, br), 3.03(2H, br), 3.20-3.23(4H, m),
3.37(2H, dt, J=3.0, 9.9Hz), 3.58(2H, s), 3.78(3H,
s), 3.78(2H, br), 3.87-3.92(4H, m), 4.01-4.14(2H,
m), 6.99(2H, d, J=9.2Hz), 7.30-7.60(10H, m). IR(KBr) ν: 2957, 2855, 1701cm-1. Anal. calcd. for C36H42N4O5・0.2H2O: C, 70.38; H,
6.96; N, 9.12. Found C,70.35; H, 6.81; N, 9.09.
【0051】参考例7 3,4−ジエチルフェニルホウ酸(264mg)と7−ブロ
モ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸アミド(406mg)を水:エタ
ノール:トルエン(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶
解させ、炭酸カリウム(162mg)を加えた。この混合物
をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し、テトラキ
ストリフェニルホスフィンパラジウム(39mg)を加え、
アルゴン雰囲気下で13時間加熱還流をした。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(45g、酢酸エチル:エタノール=20:
1)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行うこと
により7−(3,4−ジエチルフェニル)−1−メチル
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸アミド(263mg、55%)を黄色結晶として得た。 mp 127-129℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ1.47 (3H, t, J=7.0Hz), 1.
48 (3H, t, J=7.0Hz),1.69-1.76 (4H, m), 2.21 (3H,
s), 2.53-2.74 (1H, m), 2.96 (2H, t, J=4.5Hz), 3.09
(3H, s), 3.31-3.43 (4H, m), 3.57 (2H, s), 4.01-4.
07 (2H, m), 4.13 (2H, q, J=7.0Hz), 4.17 (2H, q, J=
7.0Hz), 6.87 (1H, d, J=8.6Hz), 6.93(1H, d, J=9.0H
z), 7.07 (1H, dd, J=6.9, 2.1Hz), 7.09 (1H, s), 7.3
0 (2H, d, J=8.6Hz), 7.41-7.42 (2H, m), 7.48 (1H, d
d, J=9.1, 2.3Hz), 7.54 (2H, d,J=8.6Hz), 7.59 (1H,
s). IR (KBr) 1653, 1599, 1514, 1503, 1478, 1406, 1312,
1246, 1188, 1140, 1044 cm-1. Anal. Calcd. for C35H43N3O4: C, 73.78; H, 7.61; N,
7.38. Found: C, 73.49; H, 7.54; N, 7.15.
【0052】参考例8 1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−[4
−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸エチル(45
4mg)をTHF及びエタノールの混合溶媒(1:1、v/v、3
0.0ml)に溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(3.0
ml)を加え、室温で62時間撹拌した。1N塩酸を加え
て、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、
留去し、1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−
7−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸を
白色結晶として得た。得られた1−[(4−メチルフェ
ニル)スルホニル]−7−[4−(4−モルホリノ)フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸をDMF(15.0ml)に懸濁させ、塩
化チオニル(0.15ml)を加え、室温で1時間撹拌した。
減圧下溶媒を留去し、残渣をジクロロメタン(10.0ml)
に溶解させた。一方、4−[[(N−メチル−N−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
アニリン二塩酸塩(296mg)にジクロロメタン(15.0m
l)を加え、トリエチルアミン(0.88ml)を加えた。先
に調製した酸クロリド溶液を0℃で滴下した。混合物を
室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、分液
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下、留去し、残渣をエタノールから再結晶を行い、
1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[4−
(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(359m
g、60%)を白色結晶として得た。 mp 258-262℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.70-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.53-2.74 (1H, m), 2.98 (2
H, t, J=5.5Hz), 3.23 (4H, t, J=4.9Hz), 3.38(2H, t
d, J=10.4, 3.2Hz), 3.58 (2H, s), 3.89 (4H, t, J=4.
8Hz), 3.99 (2H,t, J=5.4Hz), 4.01-4.09 (2H, m), 6.9
9 (2H, d, J=8.8Hz), 6.97-7.06 (2H, m), 7.19 (2H,
d, J=7.6Hz), 7.29-7.34 (2H, m), 7.45 (2H, d, J=8.6
Hz), 7.53(2H, d, J=8.6Hz), 7.50-7.65 (5H, m). IR (KBr) 1663, 1609, 1605, 1518, 1495, 1345, 1308,
1233, 1159, 1121, 1090, 928, 816, 733, 671 cm-1. Anal. Calcd. for C41H46N4O5S (0.1H2O additive): C,
69.49; H, 6.57; N,7.91. Found: C, 69.27; H, 6.63;
N, 7.92.
【0053】参考例9 1−アセチル−7−[4−(4−モルホリノ)フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸(365mg)をDMF(15.0ml)に懸濁さ
せ、塩化チオニル(0.17ml)を加え、室温で1時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去し、残渣をジクロロメタン(1
0.0ml)に溶解させた。一方、4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン二塩酸塩(327mg)にジクロロメタン
(15.0ml)を加え、トリエチルアミン(0.97ml)を加え
た。先に調製した酸クロリド溶液を0℃で滴下した。混
合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え、
分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(50g、酢酸エチル:エタノール=9:1)
で精製し、ヘキサン/酢酸エチルで洗浄し、1−アセチ
ル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−7−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸
アミド(116mg、21%)を淡黄色結晶として得た。 mp 141-145℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.65-1.87 (4H, m), 2.09
(3H, s), 2.23 (3H, s), 2.61-2.78 (1H, m), 2.81-3.0
5 (3H, m), 3.24 (4H, t, J=4.7Hz), 3.37 (2H, td, J=
11.4, 2.7Hz), 3.60 (2H, s), 3.90 (4H, t, J=4.8Hz),
4.02-4.07 (2H, m), 4.75-4.91 (1H, m),7.23-7.27 (1
H, m), 7.34 (2H, d, J=8.4Hz), 7.52-7.69 (8H, m). IR (KBr) 1657, 1609, 1514, 1497, 1451, 1395, 1314,
1258, 1235 cm-1. Anal. Calcd. for C36H42N4O4 (1.2H2O additive): C,
70.15; H, 7.26; N, 9.09. Found: C, 69.91; H, 7.05;
N, 9.03.
【0054】参考例10 (4−ジエチルアミノ)フェニルホウ酸(234mg)と7
−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(391mg)を水:
エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、18.0ml)
に溶解させ、炭酸カリウム(268mg)を加えた。この混
合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し、テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(37mg)を加
え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流をした。反応
混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれ
ぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(45g、酢酸エチル:エタノール=2
0:1)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行う
ことにより7−(4−ジエチルアミノフェニル)−1−
メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸アミド(145mg、33%)を黄色結晶として
得た。 mp 178-180℃. 1H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.19 (6H,
t, J=7.0Hz), 1.64-1.76 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.54
-2.72 (1H, m), 2.95 (2H, t, J=4.5Hz), 3.07(3H, s),
3.31-3.44 (4H, m), 3.39 (4H, q, J=7.1Hz), 3.57 (2
H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 6.74 (2H, d, J=9.0Hz),
6.86 (1H, d, J=8.6Hz), 7.30 (2H, d,J=8.4Hz), 7.41-
7.59 (8H, m). IR (KBr) 2948, 1644, 1597, 1514, 1497, 1406, 1312,
1283, 1246, 1188, 1071, 810, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C35H44N4O2 (0.1H2O additive): C,
75.80; H, 8.03; N, 10.10. Found: C, 75.51; H, 7.9
5; N, 10.10.
【0055】参考例11 4−プロポキシフェニルホウ酸(203mg)と7−ブロモ
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(455mg)を水:エタノー
ル:トルエン(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶解さ
せ、炭酸カリウム(312mg)を加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し、テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(43mg)を加え、アル
ゴン雰囲気下で10時間加熱還流をした。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(30g、酢酸エチル:エタノール:トリエチルア
ミン=100:5:1)で精製し、さらにエタノール/
ヘキサンから再結晶を行うことにより1−メチル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−
(4−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(349m
g、69%)を黄色結晶として得た。 mp 149-151℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (3H, t, J=7.4Hz),
1.63-1.76 (4H, m), 1.83 (2H, sextet, J=7.2Hz), 2.2
0 (3H, s), 2.53-2.73 (1H, m), 2.95 (2H, t,J=4.5H
z), 3.07 (3H, s), 3.31-3.43 (4H, m), 3.56 (2H, s),
3.96 (2H, t, J=6.6Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 6.87 (1
H, d, J=8.4Hz), 6.95 (2H, d, J=8.8Hz),7.29 (2H, d,
J=8.6Hz), 7.39 (1H, s), 7.43 (1H, dd, J=8.6, 2.2H
z), 7.47(2H, d, J=8.6Hz), 1H (d) was concealed und
er 7.49, 7.54 (2H, d, J=8.6Hz), 7.62 (1H, s). IR (KBr) 2946, 1651, 1607, 1514, 1505, 1312, 1242,
1182, 814 cm-1. Anal. Calcd. for C34H41N3O3 (0.1H2O additive): C,
75.41; H, 7.67; N, 7.76. Found: C, 75.30; H, 7.75;
N, 7.82.
【0056】参考例12 1−ホルミル−7−(4−プロポキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸(433mg)をDMF(10.0ml)に懸濁させ、塩化チ
オニル(0.22ml)を加え、室温で30分間撹拌した。減
圧下溶媒を留去し、残渣へTHF(15.0ml)を加えた。
一方、4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン二塩酸
塩(434mg)にTHF(10.0ml)を加え、さらにトリエ
チルアミン(1.29ml)を加えた。先に調製した酸クロリ
ド懸濁液を0℃で滴下した。混合物を室温で4時間攪拌
した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水及び飽和食塩
水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をエタノールか
ら再結晶を行い、1−ホルミル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロポキシフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド(554mg、81%)を白色結晶と
して得た。 mp 207-209℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ1.06 (3H, t, J=7.4Hz), 1.
63-1.77 (4H, m), 1.85 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.21
(3H, s), 2.57-2.72 (1H, m), 3.04 (2H, t, J=4.8Hz),
3.37 (2H, td, J=11.4, 3.1Hz), 3.57 (2H, s), 3.90-
4.08 (6H, m),7.00 (2H, d, J=9.0Hz), 7.20 (1H, d, J
=8.2Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4Hz), 7.47-7.54 (6H, m),
7.57 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.68 (1H, d, J=2.0H
z), 8.56(1H, s). IR (KBr) 1669, 1609, 1522, 1497, 1360, 1314, 1252
cm-1. Anal. Calcd. for C34H39N3O4: C, 73.75; H, 7.10; N,
7.59. Found: C, 73.48; H, 7.11; N, 7.50.
【0057】参考例13 1−メチルスルホニル−7−(4−プロポキシフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸(236mg)をTHF(10.0ml)及び触媒
量のDMFに懸濁させ、オキサリルクロリド(0.13ml)
を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、
残渣へTHF(10.0ml)を加えた。一方、4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン二塩酸塩(207mg)へT
HF(10.0ml)を加え、さらにトリエチルアミン(0.61
ml)を加えた。先に調製した酸クロリド懸濁液を0℃で
滴下した。混合物を室温で3.5時間攪拌した。反応混
合物に酢酸エチルを加え、水、1N水酸化ナトリウム水
溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10
g、酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミン=10
0:10:1)で精製し、続いてエタノールから再結晶
を行い、1−メチルスルホニル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロポキシフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド(205mg、58%)を白色結晶と
して得た。 mp 199-202℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.06 (3H, t, J=7.4Hz),
1.63-1.79 (4H, m), 1.85 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.2
1 (3H, s), 2.54-2.74 (1H, m), 2.98 (3H, s),3.14 (2
H, t, J=5.2Hz), 3.38 (2H, td, J=11.3, 3.2Hz), 3.58
(2H, s), 3.89-4.07 (6H, m), 6.96-7.03 (2H, m), 7.
33 (2H, d, J=8.4Hz), 7.47-7.67 (9H,m). IR (KBr) 1653, 1609, 1518, 1493, 1341, 1314, 1248,
1154 cm-1. Anal. Calcd. for C34H41N3O5S: C, 67.64; H, 6.84;
N, 6.96. Found: C, 67.37; H, 6.77; N, 6.89.
【0058】参考例14 7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−メ
チルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸(182mg)をTHF(10.0m
l)及び触媒量のDMFに懸濁させ、オキサリルクロリ
ド(0.12ml)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶
媒を留去し、残渣にTHF(10.0ml)を加えた。一方、
4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン二塩酸塩(15
8mg)にTHF(10.0ml)を加え、さらにトリエチルア
ミン(0.47ml)を加えた。先に調製した酸クロリド懸濁
液を0℃で滴下した。混合物を室温で3時間攪拌した。
反応混合物に酢酸エチルを加え、水、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(15g、酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール:トリエ
チルアミン=100:10:1)で精製し、続いてエタ
ノールから再結晶を行い、7−(4−エトキシ−3−フ
ルオロフェニル)−1−メチルスルホニル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド(140mg、51%)を白色結晶として得た。 mp 199-202℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49 (3H, t, J=7.0Hz),
1.64-1.77 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.57-2.70 (1H,
m), 2.89 (3H, s), 3.14 (2H, t, J=5.4Hz), 3.38(2H,
td, J=11.3, 2.9Hz), 3.57 (2H, s), 3.91 (2H, t, J=
5.7Hz), 4.02-4.07(2H, m), 4.17 (2H, q, J=6.9Hz),
7.04 (1H, t, J=8.8Hz), 7.28-7.35 (3H, m), 7.48-7.6
1 (7H, m), 7.65 (1H, d, J=8.4Hz). IR (KBr) 1661, 1522, 1497, 1343, 1310, 1269, 1238,
1154, 1138 cm-1. Anal. Calcd. for C33H38FN3O5S (0.3H2O additive):
C, 64.64; H, 6.35; N,6.85. Found: C, 64.46; H, 6.4
1; N, 6.80.
【0059】参考例15 7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−ホ
ルミル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸(398mg)をDMF(5.5ml)に溶解さ
せ、塩化チオニル(0.20ml)を加え、室温で30分間撹
拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣へTHF(10.0ml)
を加えた。一方、4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニ
リン二塩酸塩(394mg)にTHF(10.0ml)を加え、さ
らにトリエチルアミン(1.17ml)を加えた。先に調製し
た酸クロリド懸濁液を0℃で滴下した。混合物を室温で
4時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、
1N水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれ
ぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残渣をエタノールから再結
晶を行い、7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニ
ル)−1−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸アミド(453mg、73%)を白
色結晶として得た。 mp 193-196℃. 1H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49 (3H,
t, J=7.0Hz), 1.64-1.75 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.58
-2.74 (1H, m), 3.04 (2H, t, J=5.0Hz), 3.37(2H, td,
J=11.3, 3.1Hz), 3.58 (2H, s), 3.92 (2H, t, J=5.3H
z), 4.02-4.07(2H, m), 4.17 (2H, q, J=7.1Hz), 7.05
(1H, t, J=8.6Hz), 7.20 (1H, d, J=8.4Hz), 7.29-7.37
(5H, m), 7.45 (1H, s), 7.54 (2H, d, J=8.4Hz), 7.5
6 (1H,s), 7.66 (1H, d, J=2.0Hz), 8.55 (1H, s). IR (KBr) 1667, 1514, 1501, 1360, 1314, 1269, 1238
cm-1. Anal. Calcd. for C33H36FN3O4 (0.1H2O additive): C,
70.85; H, 6.52; N,7.51. Found: C, 70.55; H, 6.54;
N, 7.45.
【0060】参考例16 5−ブロモ−N−トシルアントラニル酸メチル(200
g)のDMF(450ml)溶液を氷冷下、60%水素
化ナトリウム(25g)のDMF(50ml)懸濁液中
に滴下した。窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した後、
ヨウ化ナトリウム(78g)と4−ブロモ酪酸エチル
(82ml)を加え、窒素雰囲気下85℃で24時間加
熱撹拌した。カリウムt−ブトキシド(70g)を氷冷
下加えた後、85℃で1.5時間加熱撹拌した。溶媒を
留去し、氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、7−ブロモ−5−ヒドロキ
シ−1−トシル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸エチル(メチル)(混合物)
(153g)を白色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.31(1.5H, t, J=7.1Hz), 2.29
(2H, t, J=6.4Hz), 2.40(3H, s), 3.72(1.5H, s), 4.08
(2H, t, J=6.4Hz), 4.17(1H, q, J=7.1Hz), 7.17(2H,
d, J=8.2Hz), 7.38(2H, d, J=8.0Hz), 7.41-7.46(1H,
m), 7.60-7.66(2H, m), 11.83(0.5H, s), 11.91(0.5H,
s).
【0061】参考例17 7−ブロモ−5−ヒドロキシ−1−トシル−2, 3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸エ
チル(メチル)(混合物)(32.4g)に酢酸(20
0ml)と濃硫酸(120ml)を加え、80℃で2.
5時間加熱撹拌した。氷中に注ぎ、水酸化ナトリウム水
溶液で中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、7−ブ
ロモ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−5−オン(8.55g)を淡黄色結晶として得
た。 mp 99-101℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.18(2H, quint, J=7.1Hz), 2.8
2(2H, t, J=7.2Hz), 3.25(2H, t, J=6.6Hz), 4.65(1H,
br), 6.65(1H, d, J=8.6Hz), 7.20(1H, dd, J=2.2, 8.6
Hz), 7.82(1H, d, J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 3364、2955, 1661cm-1.
【0062】参考例18 7−ブロモ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−5−オン(7g)、ジメチルアミノピリジ
ン(22g)をTHF(200ml)に溶かし、二炭酸
ジt−ブチル(60g)を加え、1.5時間還流した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を1Mクエン酸水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン)で精製し、7−ブロモ−1−(t−ブトキ
シカルボニル)−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−5−オンと7−ブロモ−1−(t−ブ
トキシカルボニル)−5−(t−ブトキシカルボニルオ
キシ)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
の混合物(24.6g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.43(4.5H, s), 1.49(9H, s),
2.15(1H, quint, J=6.8Hz), 2.76(2H, t, J=6.8Hz), 3.
73(2H, t, J=6.8Hz), 5.97(0.5H, t, J=4.6Hz), 7.17
(0.5H, br), 7.35(1H, br), 7.54-7.59(1H, m), 7.98
(0.5H, d, J=2.6Hz).
【0063】参考例19 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−1,
2, 3, 4−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼピン−5−
オンと7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−
5−(t−ブトキシカルボニルオキシ)−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピンの混合物(33.3
g)を炭酸ジメチル(400ml)に溶かし、ナトリウ
ムメトキシド(23.0g)を加え、窒素雰囲気下、
2.5時間還流した。氷水中に注ぎ、1Mクエン酸水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−ブロ
モ−1−(t−ブトキシカルボニル)−1, 2, 3, 4
−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼピン−5−オン−4−
カルボン酸メチル(23.8g)を黄色オイルとして得
た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.36(4.5H, s), 1.52(4.5H, s),
2.43-2.55(2H, m), 3.39-3.54(0.5H, m), 3.72(1.5H,
s), 3.84(1.5H, s), 3.89-4.04(2H, m), 7.12(0.5H, b
r), 7.42(0.5H, br), 7.51(0.5H, dd, J=2.2, 8.4Hz),
7.58(0.5H, dd, J=2.4, 8.6Hz), 7.82(0.5H, d, J=2.2H
z), 8.00(0.5H, d, J=2.2Hz).
【0064】参考例20 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−1,
2, 3, 4−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼピン−5−
オン−4−カルボン酸メチル(7.2g)をTHF(1
50ml)に溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(0.7
g)を−40℃で加えた。さらにメタノール(15m
l)を滴下し、−15℃で1時間撹拌した。1Mクエン
酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をTHF(150ml)に溶か
し、トリエチルアミン(7.5ml)を加え、氷冷下、
塩化メタンスルホニル(2.1ml)を滴下した。窒素
雰囲気下、室温で1.5時間撹拌後、DBU(13.5
ml)を室温で滴下し、混合物を90℃、10分間加熱
撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボ
ニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(5.18g)を無色結晶とし
て得た。 mp 144-145℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.47(9H, s), 2.89(2H, t, J=4.
8Hz), 3.61(2H, br), 3.83(3H, s), 7.27(1H, br), 7.3
9(1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 7.54-7.55(2H, m).IR(KBr)
ν: 2978, 1709 cm-1. Anal. calcd. for C17H20BrNO4: C, 53.42; H, 5.27;
N, 3.66. Found C, 53.58; H, 5.12; N, 3.52.
【0065】参考例21 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.5g)を酢酸エチル(50ml)に溶か
し、6N塩酸(2ml)を加え、80℃、2時間加熱撹
拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、7−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.0g)を黄色
結晶として得た。 mp 143-145℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.85(2H, t, J=4.8Hz), 3.35(2
H, t, J=4.8Hz), 3.80(3H, s), 4.62(1H, br), 6.49(1
H, d, J=8.4Hz), 7.15(1H, dd, J=2.4, 8.4Hz), 7.37(1
H, d, J=2.4Hz), 7.53(1H, s). IR(KBr)ν: 3384, 2949, 1694cm-1. Anal. calcd. for C12H12BrNO2: C, 51.09; H, 4.29;
N, 4.96. Found C, 51.17; H, 4.32; N, 4.97.
【0066】参考例22 ぎ酸(0.4ml)を無水酢酸(0.84ml)に氷冷
下滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌し
た。THF(5ml)を加え、氷冷下、7−ブロモ−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(1.0g)のTHF(15ml)溶液
を滴下した。室温で一晩撹拌後、溶媒を留去した。水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−ブロモ−
1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(1.07g)を無色結
晶として得た。 mp 175-176℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.93(2H, t, J=5.3Hz), 3.80(2
H, t, J=5.3Hz), 3.83(3H, s), 7.01(1H, d, J=8.5Hz),
7.50(1H, dd, J=2.2, 8.5Hz), 7.58(1H, s), 7.65(1H,
d, J=2.2Hz), 8.46(1H, s). IR(KBr) ν: 2951, 1713, 1680cm-1. Anal. calcd. for C13H12BrNO3: C, 50.34; H, 3.90;
N, 4.52. Found C, 50.43; H, 3.75; N, 4.45.
【0067】参考例23 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3.51
g)、4−モルホリノフェニルほう酸(3.51g)、
炭酸カリウム(3.75g)に水(20ml)、エタノ
ール(20ml)、トルエン(100ml)の混合液を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で40分間撹拌した。テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.
52g)を加え、アルゴン雰囲気下で12時間還流し
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−ホルミル−7
−(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3.
64g)を淡黄色結晶として得た。 mp 178-181℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.95(2H, t, J=5.1Hz), 3.23(4
H, t, J=4.9Hz), 3.82-3.92(6H, m), 3.84(3H, s), 6.9
7-7.04(2H, m), 7.17(1H, d, J=8.2Hz), 7.45-7.60(3H,
m), 7.69(1H, d, J=2.2Hz), 7.76(1H, s), 8.53(1H,
s). IR(KBr) ν: 2951, 2830, 1709, 1674cm-1.
【0068】参考例24 1−ホルミル−7−(4−モルホリノフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(3.54g)をメタノール(250m
l)、THF(250ml)に溶かし、1N水酸化ナト
リウム水溶液(90ml)を加え、室温で一晩撹拌し
た。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、1−ホルミル−7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(3.30g)を無色結晶とし
て得た。 mp 247-257℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 2.75(2H, t-like), 3.14-3.19
(4H, m), 3.70-3.78(6H,m), 7.03(2H, d, J=8.8Hz), 7.
36(1H, d, J=8.4Hz), 7.62-7.71(4H, m), 7.87(1H, s),
8.51(1H, s). IR(KBr) ν: 1671 cm-1. Anal. calcd. for C22H22N2O4・0.7H2O: C, 67.57; H,
6.03; N, 7.16. Found C,67.48; H, 5.74; N, 6.98.
【0069】参考例25 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(2.0g)、4−モルホリノフェニルほう酸
(1.2g)、1M炭酸カリウム水溶液(15ml)、
エタノール(15ml)、トルエン(100ml)の混
合物をアルゴン雰囲気下、室温で20分間撹拌した。テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.
24g)を加え、アルゴン雰囲気下で12時間還流し
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−(t−ブトキシカ
ルボニル)−7−(4−モルホリノフェニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(2.0g)を淡黄色結晶として得た。 mp 183-185℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.49(9H, s), 2.90(2H, t, J=5.
0Hz), 3.19-3.24(4H, m), 3.69(2H, br), 3.83(3H, s),
3.87-3.91(4H, m), 6.98(2H, d, J=9.0Hz), 7.48(2H,
br), 7.52(2H, d, J=9.0Hz), 7.58(1H, s), 7.73(1H,
s). IR(KBr) ν: 2973, 1705 cm-1. Anal. calcd. for C27H32N2O5: C, 69.81; H, 6.94; N,
6.03. Found C, 69.57;H, 6.76; N, 5.76.
【0070】参考例26 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(2.0g)を酢酸エチ
ル(100ml)に溶かし、6N塩酸(40ml)を加
え、80℃、30分間加熱撹拌した。1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(1.46g)を黄色結
晶として得た。 mp 175-182℃(dec.). 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.89(2H, t, J=4.5Hz), 3.17-3.
22(4H, m), 3.41(2H, t,J=4.5Hz), 3.81(3H, s), 3.87-
3.91(4H, m), 6.67(1H, d, J=8.3Hz), 6.97(2H,d, J=8.
8Hz), 7.33(1H, dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.45-7.50(3H,
m), 7.73(1H, s). IR(KBr) ν: 3378, 2953, 1694 cm-1. Anal. calcd. for C22H24N2O3・0.2H2O: C, 71.80; H,
6.68; N, 7.61. Found C,71.51; H, 6.72; N, 7.47.
【0071】参考例27 ぎ酸(0.1ml)を無水酢酸(0.2ml)に氷冷下
滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌した。
THF(2ml)を加え、氷冷下、7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(0.3g)のTHF
(15ml)溶液を滴下した。室温で1.5時間撹拌
後、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、1−ホルミル−7−(4−モルホリノフ
ェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.3g)を淡黄色結晶と
して得た。
【0072】参考例28 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.0g)、4−エトキシフェニルほう酸
(0.5g)、1M炭酸カリウム水溶液(8ml)、エ
タノール(8ml)、トルエン(50ml)の混合物を
アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.12
g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン)で精製し、1−(t−ブトキシカルボニル)
−7−(4−エトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(1.1g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.38-1.49(12H, m), 2.91(2H,
t, J=5.3Hz), 3.68(2H, br), 3.83(3H, s), 4.09(2H,
q, J=7.0Hz), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 7.47-7.55(4H,
m), 7.58(1H, s), 7.74(1H, 4). IR(KBr) ν: 2980, 1705cm-1.
【0073】参考例29 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−(4−エトキシ
フェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(1.1g)を酢酸エチル
(50ml)に溶かし、6N塩酸(10ml)を加え、
80℃、40分間加熱撹拌した。1N水酸化ナトリウム
水溶液を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。溶媒を留去し、7−(4−エトキシフェ
ニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(0.78g)を黄色結晶とし
て得た。 mp 157-158℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.43(3H, t, J=7.0Hz), 2.88(2
H, t, J=4.6Hz), 3.40(2H, t, J=4.6Hz), 3.81(3H, s),
4.07(2H, q, J=7.0Hz), 6.66(1H, d, J=8.3Hz),6.94(2
H, d, J=9.2Hz), 7.31(1H, dd, J=2.2, 8.3Hz), 7.41-
7.47(3H, m), 7.73(1H, s). IR(KBr) ν: 3380, 2980, 2948, 1699cm-1.
【0074】参考例30 ぎ酸(0.09ml)を無水酢酸(0.18ml)に氷
冷下滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌し
た。THF(2ml)を加え、氷冷下、7−(4−エト
キシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(0.25g)のTH
F(15ml)溶液を滴下した。室温で4時間撹拌後、
溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を
留去し、7−(4−エトキシフェニル)−1−ホルミル
−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(0.24g)を無色結晶として得
た。 mp 133-135℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45(3H, t, J=6.9 Hz), 2.95(2
H, t, J=4.9Hz), 3.82-3.88(5H, m), 4.09(2H, q, J=6.
9Hz), 6.99(2H, d, J=8.8Hz), 7.17(1H, d, J=8.0Hz),
7.49-7.58(3H, m), 7.68(1H, d, J=2.2Hz), 7.75(1H,
s), 8.53(1H, s). IR(KBr) ν: 2980, 2948, 1709, 1678cm-1.
【0075】参考例31 7−(4−エトキシフェニル)−1−ホルミル−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(0.24g)をメタノール(25ml)、T
HF(30ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶
液(5ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮し、水
を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、7−(4−エトキシフェニ
ル)−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.23g)を淡黄色
結晶として得た。 mp 224-226℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.46(3H, t, J=6.9Hz), 2.97(2
H, t, J=5.1Hz), 3.88(2H, t, J=5.1Hz), 4.10(2H, q,
J=6.9Hz), 7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.20(1H, d, J=8.1H
z), 7.53(2H, d, J=8.8Hz), 7.59(1H, dd, J=2.0, 8.1H
z), 7.70(1H, d, J=2.0Hz), 7.86(1H, s), 8.56(1H,
s). IR(KBr) ν: 2982, 1669, 1682cm-1. Anal. calcd. for C20H19NO4・0.4H2O: C, 69.71; H, 5.
79; N, 4.06. Found C,69.80; H, 6.00; N, 3.80.
【0076】参考例32 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.0g)、4−(2−エトキシエトキシ)
フェニルほう酸(0.6g)、1M炭酸カリウム水溶液
(8ml)、エタノール(8ml)、トルエン(50m
l)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で20分間撹拌
した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0.12g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−(t−ブトキ
シカルボニル)−7−[4−(2−エトキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(1.1g)を無色オイル
として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26(3H, t, J=7.1Hz), 1.49(9
H, s), 2.91(2H, t, J=4.8Hz), 3.63(2H, q, J=7.1Hz),
3.68(2H, br), 3.83(2H, t, J=4.9Hz), 3.83(3H,s),
4.17(2H, t, J=4.9Hz), 7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.47-
7.53(4H, m), 7.58(1H, s), 7.73(1H, s). IR(neat) ν: 2976, 1705cm-1.
【0077】参考例33 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−(2−エ
トキシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.1
g)を酢酸エチル(50ml)に溶かし、6N塩酸(2
0ml)を加え、80℃、45分間加熱撹拌した。1N
水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−
[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−2, 3−
ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
メチル(0.7g)を黄色結晶として得た。 mp 102-108℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26(3H, t, J=7.0Hz), 2.88(2
H, t, J=4.7Hz), 3.40(2H, t, J=4.7Hz), 3.62(2H, q,
J=7.0Hz), 3.81(3H, s), 3.82(2H, t, J=5.0Hz),4.16(2
H, t, J=5.0Hz), 6.67(1H, d, J=8.5Hz), 6.97(2H, d,
J=8.8Hz), 7.31(1H, dd, J=2.2, 8.5Hz), 7.42-7.47(3
H, m), 7.73(1H, s). IR(KBr) ν: 3370, 2976, 2946, 2870, 1698cm-1. Anal. calcd. for C22H25NO4: C, 71.91; H, 6.86; N,
3.81. Found C, 71.88;H, 6.79; N, 3.78.
【0078】参考例34 ぎ酸(0.13ml)を無水酢酸(0.25ml)に氷
冷下滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌し
た。THF(2ml)を加え、氷冷下、7−[4−(2
−エトキシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.25g)のTHF(10ml)溶液を滴下した。
室温で一晩撹拌後、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、7−[4−(2−エトキシ
エトキシ)フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.2g)を無色結晶として得た。 mp 138-142℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.27(3H, t, J=6.9Hz), 2.95(2
H, t, J=5.1Hz), 3.63(2H, q, J=6.9Hz), 3.81-3.88(7
H, m), 4.19(2H, t, J=5.0Hz), 7.03(2H, d, J=8.8Hz),
7.17(1H, d, J=8.2Hz), 7.48-7.59(3H, m), 7.68(1H,
d, J=2.2Hz), 7.75(1H, s). IR(KBr) ν: 2872, 1709, 1678cm-1. Anal. calcd. for C23H25NO5: C, 69.86; H, 6.37; N,
3.54. Found C, 69.88;H, 6.43; N, 3.49.
【0079】参考例35 7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−
ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.2g)をメタノール
(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、室温で一晩撹拌
した。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、7−[4
−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−ホルミル
−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸(0.19g)を無色結晶として得た。 mp 190-192℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.27(3H, t, J=7.0Hz), 2.97(2
H, t, J=4.4Hz), 3.64(2H, q, J=7.0Hz), 3.81-3.90(4
H, m), 4.19(2H, t, J=5.0Hz), 7.03(2H, d, J=8.8Hz),
7.19(1H, d, J=8.2Hz), 7.52(2H, d, J=8.8Hz), 7.59
(1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 7.69(1H, d, J=2.2Hz), 7.85
(1H, s), 8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 2936, 2872, 1682, 1671cm-1. Anal. calcd. for C22H23NO5: C, 69.28; H, 6.08; N,
3.67. Found C, 69.00;H, 6.31; N, 3.56.
【0080】参考例36 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(20
g)、4−(2−エトキシエトキシ)フェニルほう酸
(14.9g)、1M炭酸カリウム水溶液(130m
l)、エタノール(130ml)、トルエン(1000
ml)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(3g)を加え、アルゴン雰囲気下で15時間還流
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−[4−(2−
エトキシエトキシ)フェニル]−1−ホルミル−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(25.2g)を無色結晶として得た。
【0081】参考例37 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.0g)、4−(3−エトキシプロポキ
シ)フェニルほう酸(0.62g)、1M炭酸カリウム
水溶液(8ml)、エタノール(8ml)、トルエン
(50ml)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30
分間撹拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0.12g)を加え、アルゴン雰囲気下で
一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−(t−
ブトキシカルボニル)−7−[4−(3−エトキシプロ
ポキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.2g)を無
色結晶として得た。 mp 125-128℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.49(9
H, s), 2.02-2.14(2H, m), 2.91(2H, t, J=4.2Hz), 3.5
1(2H, q, J=7.0Hz), 3.62(2H, t, J=6.3Hz), 3.65(2H,
br), 3.83(3H, s), 4.12(2H, t, J=6.2Hz), 6.98(2H,
d, J=8.8Hz), 7.40-7.55(4H, m), 7.57(1H, s), 7.73(1
H, s). IR(KBr) ν: 2976, 2948, 2872, 1705cm-1.
【0082】参考例38 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−(3−エ
トキシプロポキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.
2g)を酢酸エチル(50ml)に溶かし、6N塩酸
(10ml)を加え、80℃、30分間加熱撹拌した。
1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、7
−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.8g)を黄色結晶として得た。 mp 99-102℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 2.01-2.
13(2H, m), 2.88(2H, t,J=4.7Hz), 3.41(2H, t, J=4.7H
z), 3.51(2H, q, J=7.0Hz), 3.62(2H, t, J=6.2Hz), 3.
81(3H, s), 4.10(2H, t, J=6.2Hz), 4.78(1H, br), 6.6
7(1H, d, J=8.5Hz), 6.95(2H, d, J=8.8Hz), 7.32(1H,
dd, J=2.2, 8.5Hz), 7.43-7.47(3H, m),7.73(1H, s). IR(KBr) ν: 3374, 2949, 2868, 1699cm-1. Anal. calcd. for C23H27NO4: C, 72.42; H, 7.13; N,
3.67. Found C, 72.24;H, 7.04; N, 3.67.
【0083】参考例39 ぎ酸(0.11ml)を無水酢酸(0.22ml)に氷
冷下滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌し
た。THF(2ml)を加え、氷冷下、7−[4−(3
−エトキシプロポキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.35g)のTHF(15ml)溶液を滴下した。
室温で一晩撹拌後、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、7−[4−(3−エトキシ
プロポキシ)フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.36g)を無色結晶として得た。 mp 112-113℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 2.03-2.
15(2H, m), 2.95(2H, t,J=4.8Hz), 3.52(2H, q, J=7.0H
z), 3.63(2H, t, J=6.3Hz), 3.84(3H, s), 3.84(2H, t,
J=4.8Hz), 4.13(2H, t, J=6.3Hz), 7.01(2H, d, J=8.8
Hz), 7.17(1H, d, J=8.2Hz), 7.52(2H, d, J=8.8Hz),
7.56(1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 7.68(1H, d, J=2.2Hz),
7.75(1H, s), 8.53(1H, s). IR(KBr) ν: 2951, 2872, 1709, 1678cm-1. Anal. calcd. for C24H27NO5・0.2H2O: C, 69.78; H,
6.69; N, 3.39. Found C,69.98; H, 6.79; N, 3.28.
【0084】参考例40 7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−1
−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.31g)をメタノー
ル(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水
酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え、50℃、1.
5時間加熱撹拌した。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中
和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニ
ル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.3g)を無色結晶
として得た。 mp 179-181℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.1Hz), 2.03-2.
15(2H, m), 2.97(2H, t,J=5.5Hz), 3.52(2H, q, J=7.1H
z), 3.63(2H, t, J=6.3Hz), 3.88(2H, t, J=5.5Hz), 4.
13(2H, t, J=6.0Hz), 7.01(2H, d, J=8.8Hz), 7.19(1H,
d, J=8.1Hz), 7.52(2H, d, J=8.8Hz), 7.58(1H, dd, J
=2.0, 8.1Hz), 7.69(1H, d, J=2.0Hz), 7.85(1H, s),
8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 3036, 2870, 1682cm-1. Anal. calcd. for C23H25NO5: C, 69.86; H, 6.37; N,
3.54. Found C, 69.64;H, 6.32; N, 3.55.
【0085】参考例41 7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.0g)、3, 4−ジエトキシフェニルほ
う酸(0.63g)、1M炭酸カリウム水溶液(8m
l)、エタノール(8ml)、トルエン(50ml)の
混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0.12g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流し
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−(t−ブトキシカ
ルボニル)−7−(3, 4−ジエトキシフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(1.3g)を無色結晶として得た。 mp 168-173℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45-1.53(15H, m), 2.90(2H,
t, J=5.0Hz), 3.68(2H, br), 3.83(3H, s), 4.09-4.23
(4H, m), 6.95(1H, d, J=9.2Hz), 7.09-7.14(2H, m),
7.40-7.52(2H, m), 7.57(1H, s), 7.74(1H, s). IR(KBr) ν: 2980, 1705cm-1. Anal. calcd. for C27H33NO6: C, 69.36; H, 7.11; N,
3.00. Found C, 69.17;H, 7.11; N, 2.93.
【0086】参考例42 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−(3, 4−ジエ
トキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.3g)を酢酸
エチル(50ml)に溶かし、6N塩酸(10ml)を
加え、80℃、1時間加熱撹拌した。1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−(3, 4−ジエ
トキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.7g)を黄色
結晶として得た。 mp 159-164℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.43-1.52(6H, m), 2.89(2H, t,
J=4.8Hz), 3.41(2H, t,J=4.8Hz), 3.81(3H, s), 4.08-
4.22(4H, m), 6.67(1H, d, J=8.4Hz), 6.92(1H,d, J=9.
2Hz), 7.03-7.07(2H, m), 7.31(1H, dd, J=2.2, 8.2H
z), 7.45(1H, d,J=2.2Hz), 7.73(1H, s). IR(KBr) ν: 3391, 2980, 1688cm-1. Anal. calcd. for C22H25NO4・0.2H2O: C, 71.21; H, 6.
90; N, 3.77. Found C,71.23; H, 6.88; N, 3.67.
【0087】参考例43 ぎ酸(0.11ml)を無水酢酸(0.22ml)に氷
冷下滴下し、窒素雰囲気下、50℃で2時間加熱撹拌し
た。THF(2ml)を加え、氷冷下、7−(3, 4−
ジエトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.35g)
のTHF(20ml)溶液を滴下した。室温で一晩撹拌
後、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、7−(3, 4−ジエトキシフェニル)−
1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(0.35g)を無色結
晶として得た。 mp 152-153℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45-1.54(6H, m), 2.95(2H, t,
J=5.3Hz), 3.82-3.88(5H, m), 4.10-4.24(4H, m), 6.9
7(1H, d, J=8.8Hz), 7.11-7.19(3H, m), 7.56(1H, dd,
J=2.2, 8.4Hz), 7.67(1H, d, J=2.2Hz), 7.76(1H, s),
8.53(1H, s). IR(KBr) ν: 2980, 1709, 1678cm-1. Anal. calcd. for C23H25NO5・0.2H2O: C, 69.23; H, 6.
42; N, 3.51. Found C,69.39; H, 6.39; N, 3.48.
【0088】参考例44 7−(3, 4−ジエトキシフェニル)−1−ホルミル−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.33g)をメタノール(25m
l)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(8ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃
縮し、水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、7−(3, 4−ジ
エトキシフェニル)−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.3
2g)を無色結晶として得た。 mp 228-233℃(dec.). 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.49(3H, t, J=7.0Hz), 1.50(3
H, t, J=7.0Hz), 2.97(2H, t, J=5.5Hz), 3.88(2H, t,
J=5.5Hz), 4.11-4.24(4H, m), 6.97(1H, d, J=8.7Hz),
7.11-7.21(3H, m), 7.59(1H, dd, J=2.0, 8.7Hz), 7.69
(1H, d, J=2.0Hz),7.86(1H, s), 8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 2980, 1682, 1669cm-1. Anal. calcd. for C22H23NO5: C, 69.28; H, 6.08; N,
3.67. Found C, 69.31;H, 6.23; N, 3.60.
【0089】参考例45 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.25
g)、4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.23g)、1M炭酸カリウム水溶液(2.5m
l)、エタノール(2.5ml)、トルエン(25m
l)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌
した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0.04g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−[4−(2−
ブトキシエトキシ)フェニル]−1−ホルミル−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(0.23g)を無色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 1.34-1.
45(2H, m), 1.55-1.69(2H, m), 2.94(2H, t, J=5.0Hz),
3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.79-3.87(7H, m), 4.18(2H,
t, J=5.0Hz), 7.02(2H, d, J=9.2Hz), 7.17(1H, d, J=
8.4Hz), 7.48-7.58(3H, m), 7.68(1H, d, J=2.2Hz), 7.
75(1H, s), 8.53(1H, s). IR(neat) ν: 2938, 2870, 1713, 1682cm-1.
【0090】参考例46 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.23g)をメタノール
(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、55℃、1.5
時間加熱撹拌した。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル)−
1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.24g)を無色アモルフ
ァスとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.94(3H, t, J=7.3Hz), 1.27-1.
45(2H, m), 1.55-1.66(2H, m), 2.97(2H, t, J=4.9Hz),
3.57(2H, t, J=6.8Hz), 3.80-3.90(4H, m), 4.18(2H,
t, J=4.9Hz), 7.06(2H, d, J=8.8Hz), 7.19(1H, d, J=
8.2Hz), 7.52(2H,d, J=8.8Hz), 7.58(1H, dd, J=2.0,
8.2Hz), 7.69(1H, d, J=2.0Hz), 7.85(1H,s), 8.55(1H,
s). IR(KBr) ν: 2955, 2934, 2867, 1682, 1669cm-1.
【0091】参考例47 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.2
g)、4−[N−(2−エトキシエチル)−N−メチル
アミノ]フェニルほう酸(0.17g)、炭酸カリウム
(0.2g)、水(1.1ml)、エタノール(1.1
ml)、トルエン(10.7ml)の混合物をアルゴン
雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0.03g)を加
え、アルゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、7−[4−[N−(2−エトキシエチ
ル)−N−メチルアミノ]フェニル]−1−ホルミル−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.22g)を無色アモルファスとし
て得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 2.91-2.
97(2H, m), 3.05(3H, s), 3.52(2H, q, J=7.0Hz), 3.58
-3.63(4H, m), 3.81-3.88(2H, m), 3.84(3H, s),6.81(2
H, d, J=8.8Hz), 7.14(1H, d, J=8.2Hz), 7.46-7.57(3
H, m), 7.67(1H,d, J=2.0Hz), 7.75(1H, s), 8.52(1H,
s). IR(KBr) ν: 1707, 1678, 1610, 1503, 1358, 1261, 12
34, 1196cm-1.
【0092】参考例48 7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−メチル
アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.22g)をメタノール(6.6ml)、THF
(4.4ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液
(2.2ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮し、
水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、7−[4−[N−(2−
エトキシエチル)−N−メチルアミノ]フェニル]−1
−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.18g)を無色アモルファ
スとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.10(3H, t, J=7.4Hz), 2.68-2.
81(2H, m), 2.97(3H, s), 3.26-3.38(2H, m), 3.44(2
H, q, J=7.0Hz), 3.54(3H, s), 3.68-3.73(2H, m), 6.7
9(2H, d, J=8.8Hz), 7.36(1H, d, J=8.8Hz), 7.56-7.73
(4H, m), 7.86(1H,s), 8.52(1H, s). IR(KBr) ν: 2975, 2876, 1678, 1611, 1503, 1312, 14
31, 1292, 1273, 1194,1117, 810cm-1.
【0093】参考例49 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.2
g)、4−[N−(2−エトキシエチル)−N−エチル
アミノ]フェニルほう酸(0.46g)、1M炭酸カリ
ウム水溶液(3.2ml)、エタノール(3.2m
l)、トルエン(25ml)の混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌した。テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0.03g)を加え、アル
ゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−エ
チルアミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.23g)を緑色アモルファスとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.17-1.26(6H, m), 2.94(2H, t,
J=4.8Hz), 3.42-3.64(8H, m), 3.82-3.87(5H, m), 6.7
8(2H, d, J=8.8Hz), 7.13(1H, d, J=8.1Hz), 7.47(2H,
d, J=8.8Hz), 7.54(1H, dd, J=2.1, 8.1Hz), 7.66(1H,
d, J=2.1Hz), 7.75(1H, s), 8.51(1H, s). IR(KBr) ν: 2973, 2868, 1709, 1678cm-1.
【0094】参考例50 7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−エチル
アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.23g)をメタノール(25ml)、THF(2
5ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(5.
5ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮し、水を加
え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、7−[4−[N−(2−エトキ
シエチル)−N−エチルアミノ]フェニル]−1−ホル
ミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(0.2g)を淡緑色結晶として得た。 mp 182-184℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.17-1.30(6H, m), 2.97(2H, t,
J=5.7Hz), 3.43-3.65(8H, m), 3.87(2H, t, J=5.7Hz),
6.79(2H, d, J=8.8Hz), 7.16(1H, d, J=8.4Hz),7.48(2
H, d, J=8.8Hz), 7.58(1H, dd, J=2.0, 8.4Hz), 7.68(1
H, d, J=2.0Hz),7.86(1H, s), 8.54(1H, s). IR(KBr) ν: 2973, 2872, 1682cm-1.
【0095】参考例51 7−ブロモ−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.25
g)、4−[N−エチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アミノ]フェニルほう酸(0.3g)、1M炭酸カ
リウム水溶液(2.5ml)、エタノール(2.5m
l)、トルエン(25ml)の混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌した。テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0.04g)を加え、アル
ゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7
−[4−[N−エチル−N−(2−プロポキシエチル)
アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.31g)を緑色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.93(3H, t, J=7.3Hz), 1.21(3
H, t, J=7.0Hz), 1.59-1.66(2H, m), 2.94(2H, t, J=5.
2Hz), 3.39-3.64(8H, m), 3.82-3.87(5H, m), 6.78(2H,
d, J=9.0Hz), 7.14(1H, d, J=8.2Hz), 7.47(2H, d, J=
9.0Hz), 7.55(1H,dd, J=2.0, 8.2Hz), 7.66(1H, d, J=
2.0Hz), 7.75(1H, s), 8.52(1H, s). IR(neat) ν: 2942, 2867, 1709, 1682cm-1.
【0096】参考例52 7−[4−[N−エチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.31g)をメタノール(25ml)、THF
(25ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液
(7ml)を加え、60℃、1.5時間加熱撹拌した。
濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、7−[4−[N
−エチル−N−(2−プロポキシエチル)アミノ]フェ
ニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.29g)を淡黄
色結晶として得た。 mp 169-171℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.93(3H, t, J=7.5Hz), 1.21(3
H, t, J=7.0Hz), 1.56-1.66(2H, m), 2.96(2H, t, J=5.
0Hz), 3.39-3.62(8H, m), 3.87(2H, t, J=5.0Hz),6.78
(2H, d, J=8.8Hz), 7.16(1H, d, J=8.0Hz), 7.47(2H,
d, J=8.8Hz), 7.58(1H, dd, J=2.0, 8.0Hz), 7.68(1H,
d, J=2.0Hz), 7.84(1H, s), 8.54(1H, s). IR(KBr) ν: 2967, 2870, 1680cm-1.
【0097】参考例53 7−(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.7g)、ピリジン(1.2ml)をTHF(50
ml)に溶かし、メタンスルホン酸無水物(1.5g)
を加え、窒素雰囲気下、50℃、3時間加熱撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、1−メタンスルホニル−7−(4−モルホリノフェ
ニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(0.4g)を淡黄色結晶とし
て得た。 mp 224-226℃(dec.). 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.78(3H, s), 3.05(2H, t, J=5.
0Hz), 3.21-3.26(4H, m), 3.85-3.92(9H, m), 6.99(2H,
d, J=9.2Hz), 7.50-7.58(3H, m), 7.63-7.69(2H, m),
7.80(1H, s). IR(KBr) ν: 2953, 1709cm-1.
【0098】参考例54 1−メタンスルホニル−7−(4−モルホリノフェニ
ル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.4g)をメタノール(10
0ml)、THF(100ml)に溶かし、1N水酸化
ナトリウム水溶液(10ml)を加え、室温で一晩撹拌
した。1N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を追加
し、60℃、1.5時間加熱撹拌した。濃縮し、水を加
え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、1−メタンスルホニル−7−
(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.36g)
を淡黄色結晶として得た。 mp 264-275℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3+CD3OD) 2.79(3H, s), 3.02(2H,
t, J=5.1Hz), 3.21-3.26(4H, m), 3.84-3.92(6H, m),
7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.50-7.58(3H, m), 7.64-7.68
(2H, m), 7.83(1H, s). IR(KBr) ν: 2969, 2832, 1671cm-1. Anal. calcd. for C22H24N2O5S: C, 61.66; H, 5.65;
N, 6.54. Found C, 61.48; H, 5.81; N, 6.25.
【0099】参考例55 7−(4−エトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.
25g)、ピリジン(0.6ml)をTHF(25m
l)に溶かし、メタンスルホン酸無水物(0.67g)
を加え、窒素雰囲気下、40℃、一晩加熱撹拌した。メ
タンスルホン酸無水物(0.13g)を追加し、40
℃、4時間加熱撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−(4−エトキシフ
ェニル)−1−メタンスルホニル−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.14g)を淡黄色結晶として得た。 mp 175-181℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45(3H, t, J=7.1Hz), 2.78(3
H, s), 3.05(2H, t, J=4.9Hz), 3.84-3.89(5H, m), 4.0
9(2H, q, J=7.1Hz), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.49-7.57
(3H, m), 7.63(1H, d, J=2.2Hz), 7.67(1H, d, J=8.4H
z), 7.80(1H, s). IR(KBr) ν: 2984, 1711cm-1.
【0100】参考例56 7−(4−エトキシフェニル)−1−メタンスルホニル
−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(0.14g)をメタノール(25m
l)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(3ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃
縮し、水を加え、1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、7−(4−エトキ
シフェニル)−1−メタンスルホニル−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.
13g)を淡黄色結晶として得た。 mp 237-242℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.46(3H, t, J=7.0Hz), 2.81(3
H, s), 3.08(2H, t, J=5.9Hz), 3.89(2H, t, J=5.9Hz),
4.10(2H, q, J=7.0Hz), 6.99(2H, d, J=8.8Hz),7.52(2
H, d, J=8.8Hz), 7.58(1H, dd, J=2.0, 8.4Hz), 7.65(1
H, d, J=2.0Hz),7.70(1H, d, J=8.4Hz), 7.91(1H, s). IR(KBr) ν: 2984, 1669cm-1.
【0101】参考例57 7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.25g)、ピリジン(0.5ml)を
THF(30ml)に溶かし、メタンスルホン酸無水物
(0.6g)を加え、窒素雰囲気下、50℃、一晩加熱
撹拌した。メタンスルホン酸無水物(0.1g)を追加
し、50℃、2時間加熱撹拌した。溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−[4−(2
−エトキシエトキシ)フェニル]−1−メタンスルホニ
ル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸メチル(0.13g)を淡黄色結晶として
得た。 mp 143-146℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.27(3H, t, J=6.9Hz), 2.78(3
H, s), 3.06(2H, t, J=5.2Hz), 3.63(2H, q, J=6.9Hz),
3.81-3.89(7H, m), 4.19(2H, t, J=4.9Hz), 7.03(2H,
d, J=8.8Hz), 7.49-7.57(3H, m), 7.64(1H, d, J=2.0H
z), 7.68(1H, d, J=8.4Hz), 7.81(1H, s). IR(KBr) ν: 2932, 2872, 1709cm-1.
【0102】参考例58 7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−
メタンスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.13g)をメ
タノール(20ml)、THF(20ml)に溶かし、
1N水酸化ナトリウム水溶液(3ml)を加え、室温で
一晩撹拌した。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和し
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−
1−メタンスルホニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.12g)を淡黄
色結晶として得た。 mp 222-225℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.27(3H, t, J=7.1Hz), 2.81(3
H, s), 3.08(2H, t, J=5.1Hz), 3.63(2H, q, J=7.1Hz),
3.81-3.91(4H, m), 4.19(2H, t, J=4.8Hz), 7.03(2H,
d, J=8.8Hz), 7.52(2H, d, J=8.8Hz), 7.57(1H, dd, J=
2.2, 9.0Hz), 7.64(1H, d, J=2.2Hz), 7.67(1H, d, J=
9.0Hz), 7.90(1H, s). IR(KBr) ν: 2978, 2872, 1694, 1669cm-1.
【0103】参考例59 7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.4g)、ピリジン(0.75m
l)をTHF(35ml)に溶かし、メタンスルホン酸
無水物(0.92g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一
晩撹拌した。メタンスルホン酸無水物(0.25g)を
追加し、50℃、一晩加熱撹拌した。溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−[4−
(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−1−メタンス
ルホニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.26g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 127-129℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 2.02-2.
15(2H, m), 2.78(3H, s), 3.05(2H, t, J=5.5Hz), 3.51
(2H, q, J=7.0Hz), 3.62(2H, t, J=6.2Hz), 3.85(3H,
s), 3.86(2H, t, J=5.5Hz), 4.12(2H, t, J=6.2Hz), 7.
00(2H, d, J=8.8Hz), 7.51(2H, d, J=8.8Hz), 7.55(1H,
dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.63(1H, d, J=2.2Hz), 7.67(1H,
d, J=8.4Hz), 7.80(1H, s). IR(KBr) ν: 2951, 2872, 1711cm-1.
【0104】参考例60 7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−1
−メタンスルホニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.22g)を
メタノール(25ml)、THF(25ml)に溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、室
温で一晩撹拌した。濃縮し、水を加え、1N塩酸で中和
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]
−1−メタンスルホニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.23g)を淡
黄色結晶として得た。 mp 210-212℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.2Hz), 2.03-2.
15(2H, m), 2.81(3H, s), 3.08(2H, t, J=5.5Hz), 3.52
(2H, q, J=7.2Hz), 3.63(2H, t, J=6.0Hz), 3.89(2H,
t, J=5.5Hz), 4.13(2H, t, J=6.2Hz), 7.00(2H, d, J=
8.8Hz), 7.52(2H, d, J=8.8Hz), 7.57(1H, dd, J=1.8,
8.4Hz), 7.65(1H, d, J=1.8Hz), 7.69(1H, d, J=8.4H
z), 7.91(1H, s). IR(KBr) ν: 3036, 2870, 1671cm-1. Anal. calcd. for C23H27NO6S: C, 62.00; H, 6.11; N,
3.14. Found C, 62.17;H, 5.99; N, 3.17.
【0105】参考例61 7−ブロモ−1, 2, 3, 4−テトラヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−5−オン(0.68g)を炭酸ジメチル
(15ml)に溶かし、ナトリウムメトキシド(0.9
2g)を加え、窒素雰囲気下、8時間還流した。氷水中
に注ぎ、1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、淡黄色オイル(0.88g)を得た。THF(30
ml)に溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(0.1g)
を−40℃で加えた。さらにメタノール(3ml)を滴
下し、−15℃で1時間撹拌した。水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をTHF(25ml)に溶かし、トリエチルアミン
(0.7ml)を加え、氷冷下、塩化メタンスルホニル
(0.6ml)を滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩
撹拌後、DBU(2.5ml)を室温で滴下し、30分
間還流した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製し、7−ブロモ−1−メトキシカルボニル
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(0.3g)を無色結晶として得た。 mp 135-136℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.92(2H, t, J=5.1Hz), 3.70(2
H, br), 3.74(3H, s), 3.82(3H, s), 7.26(1H, br), 7.
42(1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.56-7.57(2H, m). IR(KBr) ν: 2951, 1713cm-1. Anal. calcd. for C14H14BrNO4: C, 49.43; H, 4.15;
N, 4.12. Found C, 49.53; H, 4.08; N, 4.06.
【0106】参考例62 7−ブロモ−1−メトキシカルボニル−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.3g)、4−モルホリノフェニルほう酸(0.2
2g)、1M炭酸カリウム水溶液(2.5ml)、エタ
ノール(2.5ml)、トルエン(25ml)の混合物
をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.04
g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン)で精製し、1−メトキシカルボニル−7−
(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.3
1g)を淡黄色結晶として得た。 mp 216-220℃(dec.). 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.94(2H, t, J=5.4Hz), 3.20-3.
25(4H, m), 3.75(2H, br), 3.76(3H, br), 3.83(3H,
s), 3.87-3.92(4H, m), 6.99(2H, d, J=9.0Hz), 7.39(1
H, br), 7.50-7.55(3H, m), 7.60(1H, s), 7.73(1H,
s). IR(KBr) ν: 2953, 1713cm-1. Anal. calcd. for C24H26N2O5・0.2H2O: C, 67.65; H,
6.25; N, 6.57. Found C,67.50; H, 6.10; N, 6.58.
【0107】参考例63 1−メトキシカルボニル−7−(4−モルホリノフェニ
ル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.31g)をメタノール(4
0ml)、THF(60ml)に溶かし、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(5ml)を加え、室温で一晩撹拌し
た。1N水酸化ナトリウム水溶液(2.5ml)を追加
し、室温で一晩撹拌した。濃縮し、1N塩酸で中和し
た。析出した結晶をろ取、水洗し、1−メトキシカルボ
ニル−7−(4−モルホリノフェニル)−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.29g)を無色結晶として得た。 mp 274-279℃(dec.). 1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 2.78(2H, t-like), 3.16-3.18
(4H, m), 3.60(2H, br),3.66(3H, s), 3.75-3.77(4H,
m), 7.03(2H, d, J=8.6Hz), 7.40(1H, d, J=8.4Hz), 7.
58-7.69(4H, m), 7.79(1H, s), 12.65(1H, br). IR(KBr) ν: 2969, 1705, 1678cm-1. Anal. calcd. for C23H24N2O5・0.5H2O: C, 66.17; H,
6.04; N, 6.71. Found C,66.15; H, 5.74; N, 6.68.
【0108】参考例64 4−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)アミノ酪酸
エチル(3.16g)及びトシルクロリド(2.88g)をピリジ
ン(10.0ml)に溶解させ、その混合物を50℃で62時
間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N塩
酸及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(150g、ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1→4:1)で精製し、4−(4
−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−4−[(4−メチ
ルフェニル)スルホニル]アミノ酪酸エチル(1.47g、3
1%)を茶色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.23 (3H, t, J=7.0Hz),
1.77 (2H, quint, J=7.2Hz), 2.35 (2H, t, J=7.1Hz),
2.45 (3H, s), 3.27-3.38 (1H, m), 3.88-3.96(1H, m),
4.09 (2H, q, J=6.9Hz), 6.60 (1H, d, J=8.6Hz), 7.2
9 (2H, d, J=9.2Hz), 7.44 (2H, d, J=8.4Hz), 7.59 (1
H, dd, J=8.5, 2.5Hz), 8.15 (1H, d,J=2.6Hz), 10.35
(1H, s). IR (KBr) 1732, 1694, 1474, 1377, 1350, 1184, 1163,
723, 655, 579 cm-1.
【0109】参考例65 4−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−4−
[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ酪酸エチ
ル(1456mg)をt−ブタノール及びトルエンの混合溶媒
(1:10、v/v、66.0ml)に溶解させ、室温でt−ブトキ
シカリウム(384mg)を加えた。その混合物を100℃
で1時間撹拌した。1N塩酸を加えて、弱酸性溶液にし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(75g、ヘキサン:酢酸エチル=6:
1)で精製し、7−ブロモ−1−[(4−メチルフェニ
ル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸エチル(413mg、30%)を黄
色アモルファスとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.29 (3H, t, J=7.2Hz),
2.35 (3H, s), 2.86 (2H, td, J=5.8, 1.4Hz), 3.87 (2
H, t, J=6.1Hz), 4.19 (2H, q, J=7.1Hz), 7.13 (2H,
d, J=8.0Hz), 7.15-7.19 (1H, m), 7.39-7.55 (5H, m). IR (KBr) 1709, 1485, 1350, 1246, 1194, 1163, 1090,
710, 696, 662 cm-1.
【0110】参考例66 4−(4−モルホリノ)フェニルホウ酸(278mg)と7
−ブロモ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸エチル(403mg)を水:エタノール:トルエ
ン(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カ
リウム(297mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲
気下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウム(41mg)を加え、アルゴン雰囲気
下で13時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(45
g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1→3:1)で精製
し、1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−
[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸エチル
(460mg、96%)を黄色結晶として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.30 (3H, t, J=7.2Hz),
2.34 (3H, s), 2.87 (2H, t, J=5.3Hz), 3.23 (4H, t,
J=4.9Hz), 3.90 (4H, t, J=4.8Hz), 3.90-3.95(2H, m),
4.20 (2H, q, J=7.1Hz), 6.99 (2H, d, J=9.0Hz), 7.1
2 (2H, d, J=8.2Hz), 7.36 (1H, s), 7.45 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.53 (2H, d, J=8.6Hz), 7.46-7.68 (3H, m). IR (KBr) 1705, 1609, 1493, 1348, 1233, 1161, 1123,
1092, 932, 818, 671cm-1.
【0111】参考例67 7−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(369mg)をTHF(10.0ml)に溶解させ、ピリジ
ン(0.11ml)及びアセチルクロリド(0.086ml)をそれ
ぞれ室温及び0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹
拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、1−アセチル−
7−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(400mg、97%)を淡黄色アモルファスとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.05 (3H, s), 2.74-3.19
(3H, m), 3.24 (4H,t, J=4.8Hz), 3.83 (3H, s), 3.90
(4H, t, J=4.8Hz), 4.73-4.85 (1H, m), 7.01 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.23 (1H, d, J=8.2Hz), 7.54 (2H, d, J=8.
8Hz), 7.51-7.56 (1H, m), 7.67 (1H, d, J=1.8Hz), 7.
74 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1659, 1609, 1497, 1389, 1233, 1123
cm-1.
【0112】参考例68 1−アセチル−7−[4−(4−モルホリノ)フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸メチル(394mg)をTHF及びエタノー
ルの混合溶媒(1:1、v/v、10.0ml)に溶解させ、1N水
酸化ナトリウム水溶液(3.0ml)を加え、室温で12時
間撹拌した。1N塩酸を加えて、弱酸性溶液にした後、
酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、1−アセチル−7
−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸(37
2mg、98%)を淡黄色結晶として得た。1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.95 (3H, s), 2.75 (3
H, br), 3.17 (4H, t,J=4.7Hz), 3.76 (4H, t, J=4.8H
z), 4.54 (1H, br), 7.03 (2H, d, J=8.8Hz),7.46 (1H,
d, J=8.2Hz), 7.63-7.72 (4H, m), 7.88 (1H, s).
【0113】参考例69 アントラニル酸メチル(247.8g、1.30mol)をTHF(5
00ml)に溶解させ、ピリジン(205.7g、2.60ml)とトシ
ルクロリド(260.2g、1.37mol)を室温でそれぞれ加
え、14.5時間(終夜)撹拌した。反応混合物に酢酸
エチル、水を加え、抽出し、有機層を1N塩酸、水及び
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去し、得られた結晶を酢酸エチ
ル、IPE(イソプロピルエーテル)で洗浄し、白色結
晶としてN−トシルアントラニル酸メチル(348.0g)を
得た。母液を同様に処理をしてN−トシルアントラニル
酸メチル(32.4g)を得た。収量380.4g(96%)。 mp 111-112℃.1 H NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.36 (3H, s), 3.88 (3H,
s), 7.03 (1H, td, J=7.6, 1.7Hz), 7.22 (2H, d, J=8.
0Hz), 7.45 (1H, td, J=7.9, 1.5Hz), 7.67-7.78 (1H,
m), 7.75 (2H, d, J=8.4Hz), 7.92 (1H, dd, J=8.0, 1.
6Hz), 10.63 (1H, brs). IR (KBr) 3173, 1688, 1493, 1260, 1161, 1090, 567 c
m-1.
【0114】参考例70 N−トシルアントラニル酸メチル(100g、328mmol)及
び酢酸ナトリウム(29.6g、361mmol)を85%酢酸溶液
(1000ml)で懸濁させ、室温で臭素(21.0ml、408mmo
l)の85%酢酸溶液(100ml)を滴下した。混合物を7
0℃で2時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム5水和物を
室温で加え、過剰の臭素を還元した。減圧下濃縮し、水
及び酢酸エチルを加え、分液した。有機層を炭酸カリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた結晶を
IPEで洗浄し、白色結晶として5−ブロモ−N−トシ
ルアントラニル酸メチル(116.6g)を得た。母液を同様
に処理して5−ブロモ−N−トシルアントラニル酸メチ
ル(6.9g)を得た。収量123.5g(98%)。 mp 123-124℃.1 H NMR (CDCl3, 200MHz) δ2.38 (3H, s), 3.89 (3H,
s), 7.24 (2H, d, J=9.2Hz), 7.53 (1H, dd, J=8.8, 2.
2Hz), 7.61 (1H, d, J=8.6Hz), 7.73 (2H, d, J=8.0H
z), 8.03 (1H, d, J=2.2Hz), 10.52 (1H, brs).
【0115】参考例71 4−プロポキシフェニルホウ酸(746mg)と7−ブロモ
−1−(t−ブトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル
(1320mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:1
0、v/v、42.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(1145m
g)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で
30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(160mg)を加え、アルゴン雰囲気下で14.
5時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(75g、ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、1−(t−ブ
トキシカルボニル)−7−(4−プロポキシフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸メチルを黄色アモルファスとして得た。得ら
れた1−(t−ブトキシカルボニル)−7−(4−プロ
ポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸メチルを酢酸エチル(80m
l)に溶解させ、6N塩酸(20ml)を室温で加え、その
混合物を100℃で30分間撹拌した。1N水酸化ナト
リウム及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて、中
和した。有機層を分液し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得られた
結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、7−(4−プロ
ポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸メチル(947mg)を黄色結
晶として得た。母液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(15g、ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、目的物(147mg)を得た。収量1094m
g(94%)。 mp 134-137℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (3H, t, J=8.1Hz),
1.83 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.88 (2H, t, J=4.4Hz),
3.40 (2H, t, J=4.8Hz), 3.81 (3H, s), 3.96(2H, t,
J=6.6Hz), 6.67 (1H, d, J=8.4Hz), 6.90-6.98 (2H,
m), 7.32 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 7.45 (2H, d, J=8.
4Hz), 7.46 (1H, d, J=1.8Hz), 7.73 (1H,s). IR (KBr) 3384, 2963, 1698, 1609, 1499, 1269, 1242,
1209, 1177, 818 cm-1. Anal. Calcd. for C21H23NO3 (0.1H2O additive): C, 7
4.36; H, 6.89; N, 4.13. Found: C, 74.31; H, 6.81;
N, 4.10.
【0116】参考例72 ギ酸(0.32ml)を無水酢酸(0.65ml)に0℃で加え、6
0℃で2時間攪拌した。空冷した後、THF(10ml)で
希釈した。7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸
メチル(520mg)をTHF(10ml)に溶解させ、先に調
製したギ酸無水物THF溶液に0℃で滴下した。混合物
を室温で1.5時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残
渣を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得られた
結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1−ホルミル−
7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(56
3mg)を白色結晶として得た。 mp 151.5-153℃. 1H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.07 (3
H, t, J=7.5Hz), 1.85(2H, sextet, J=7.1Hz), 2.92 (2
H, t, J=5.1Hz), 3.84 (3H, s), 3.85 (2H, t,J=5.5H
z), 3.98 (2H, t, J=6.6Hz), 6.98-7.02 (2H, m), 7.17
(1H, d, J=8.0Hz), 7.48-7.54 (2H, m), 7.56 (1H, d
d, J=8.2, 2.2Hz), 7.68 (1H, d, J=2.0Hz), 7.76 (1H,
s), 8.53 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1678, 1497, 1358, 1236, 1192, 824 c
m-1. Anal. Calcd. for C22H23NO4: C, 72.31; H, 6.34; N,
3.83. Found: C, 72.35; H, 6.45; N, 3.83.
【0117】参考例73 7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(43
1mg)をTHF(15.0ml)に溶解させ、ピリジン(1.0m
l)を加え、THF(5.0ml)に溶解したメタンスルホン
酸無水物(1.11g)を室温で加えた。混合物を50℃で
15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
水、1N塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留
去し、得られた結晶を酢酸エチルで洗浄し、1−メチル
スルホニル−7−(4−プロポキシフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸メチル(238mg)を白色結晶として得た。母液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15
g、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、目的物
を得た。得られた1−メチルスルホニル−7−(4−プ
ロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸メチルを合わせ、THF
及びエタノールの混合溶媒(1:1、v/v、40ml)に溶解さ
せ、1N水酸化ナトリウム水溶液(14.0ml)を加え、室
温で18時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮し、1N
塩酸を加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し1−
メチルスルホニル−7−(4−プロポキシフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸(273mg、53%)を白色結晶として得た。 mp 261-263℃(dec.).1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ1.00 (3H, t, J=7.3Hz),
1.76 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.91 (2H, t-like), 3.0
8 (3H, s), 3.71 (2H, t-like), 3.98 (2H, t,J=6.6H
z), 7.02 (2H, d, J=8.6Hz), 7.51 (1H, d, J=8.4Hz),
7.61-7.65 (1H,m), 7.67 (2H, d, J=8.8Hz), 7.75 (1H,
s), 7.86 (1H, d, J=1.4Hz). IR (KBr) 1669, 1499, 1435, 1341, 1273, 1248, 1144,
970, 824, 787 cm-1. Anal. Calcd. for C21H23NO5S (0.2H2O additive): C,
62.27; H, 5.82; N, 3.46. Found: C, 62.17; H, 5.87;
N, 3.45.
【0118】参考例74 1−ホルミル−7−(4−プロポキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(501mg)をTHF及びエタノールの混合溶
媒(1:1、v/v、24.0ml)に溶解させ、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(15.0ml)を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応混合物を若干濃縮し、1N塩酸を加えて、弱酸
性溶液にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及
び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得られた結晶を酢
酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1−ホルミル−7−(4
−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1
−ベンズアゼピン−4−カルボン酸(482mg)を白色結
晶として得た。 mp 215-217℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ1.03 (3H, t, J=7.4Hz),
1.71-1.84 (2H, m), 2.79 (2H, t, J=5.4Hz), 3.75 (2
H, t, J=5.6Hz), 3.98 (2H, t, J=6.5Hz), 7.00(2H, d,
J=8.8Hz), 7.34 (1H, d, J=8.4Hz), 7.59-7.65 (3H,
m), 7.73 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=1.6Hz), 8.53 (1H,
s). IR (KBr) 1701, 1682, 1644, 1501, 1366, 1294, 1256,
1233, 1186, 820 cm-1. Anal. Calcd. for C21H21NO4: C, 71.78; H, 6.02; N,
3.99. Found: C, 72.08; H, 6.12; N, 4.06.
【0119】参考例75 4−エトキシ−3−フルオロフェニルホウ酸(754mg)
と7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(1305mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、v/v、42.0ml)に溶解させ、炭酸カリ
ウム(1132mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(158mg)を加え、アルゴン雰囲気
下で10時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(75
g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、1−
(t−ブトキシカルボニル)−7−(4−エトキシ−3
−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−
ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチルを黄色アモルフ
ァスとして得た。得られた1−(t−ブトキシカルボニ
ル)−7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸メチルを酢酸エチル(80ml)に溶解させ、1N
塩酸(15ml)を室温で加え、その混合物を100℃で1
時間撹拌した。1N水酸化ナトリウム及び飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を用いて、中和した。酢酸エチルを加
え、有機層を分液し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(50g、ヘキサン:酢酸
エチル=9:1→4:1→2:1)で精製し、7−(4
−エトキシ−3−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル
(1007mg、86%)を黄色結晶として得た。 mp 134-137℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.47 (3H, t, J=7.0Hz),
2.89 (2H, t, J=4.4Hz), 3.41 (2H, q, J=4.8Hz), 3.81
(3H, s), 4.14 (2H, q, J=7.1Hz), 4.63 (1H,brs), 6.
67 (1H, d, J=8.2Hz), 6.94-7.03 (1H, m), 7.19-7.31
(3H, m), 7.44(1H, d, J=2.2Hz), 7.71 (1H, s). IR (KBr) 3385, 1696, 1624, 1503, 1478, 1435, 1312,
1292, 1235, 1211, 1173 cm-1. Anal. Calcd. for C20H20FNO3: C, 70.37; H, 5.91; N,
4.10. Found: C, 70.35; H, 5.73; N, 4.03.
【0120】参考例76 ギ酸(0.31ml)を無水酢酸(0.63ml)に0℃で加え、6
0℃で2時間攪拌した。空冷した後、THF(10ml)で
希釈した。7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸メチル(510mg)をTHF(10ml)に溶
解させ、先に調製したギ酸無水物THF溶液に0℃で滴
下した。混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下
留去し、残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、7
−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−ホル
ミル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸メチル(490mg、89%)を白色結晶として
得た。 mp 126-127.5℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49 (3H, t, J=7.0Hz),
2.95 (2H, td, J=5.5,1.1Hz), 3.83-3.88 (2H, m), 3.8
4 (3H, s), 4.17 (2H, q, J=7.1Hz), 7.05 (1H, t, J=
8.7Hz), 7.19 (1H, d, J=8.0Hz), 7.28-7.37 (2H, m),
7.54 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.66 (1H, d, J=2.2H
z), 7.75 (1H, s), 8.54 (1H, s). IR (KBr) 1707, 1674, 1501, 1269, 1236 cm-1. Anal. Calcd. for C21H20FNO4: C, 68.28; H, 5.46; N,
3.79. Found: C, 68.18; H, 5.52; N, 3.70.
【0121】参考例77 7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸メチル(345mg)をTHF(10.0ml)に溶解させ、ピ
リジン(0.82ml)を加え、THF(5.0ml)に溶解した
メタンスルホン酸無水物(880mg)を室温で加えた。混
合物を室温で37.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、水、1N塩酸、水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下、留去し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘ
キサンで洗浄し、7−(4−エトキシ−3−フルオロフ
ェニル)−1−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(19
3mg)を白色結晶として得た。母液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(15g、ヘキサン:
酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物を得た。得られ
た7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−
メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸メチルを合わせ、THF及
びエタノールの混合溶媒(1:1、v/v、10.0ml)に溶解さ
せ、1N水酸化ナトリウム水溶液(3.6ml)を加え、室
温で16.5時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮し、
1N塩酸を加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、
留去し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄
し、7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1
−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸(213mg、52%)を白色結
晶として得た。 mp 237-239℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.38 (3H, t, J=7.0Hz),
2.90 (2H, t, J=5.4Hz), 3.09 (3H, s), 3.70 (2H, t,
J=4.8Hz), 4.16 (2H, q, J=7.1Hz), 7.23 (1H, d, J=
8.9Hz), 7.50-7.56 (2H, m), 7.63-7.71 (2H, m), 7.76
(1H, s), 7.94(1H, d, J=1.6Hz). IR (KBr) 1686, 1669, 1622, 1499, 1350, 1271, 1150,
970, 801, 783 cm-1. Anal. Calcd. for C20H20FNO5S (0.3H2O additive): C,
58.47; H, 5.05; N,3.41. Found: C, 58.50; H, 4.94;
N, 3.44.
【0122】参考例78 7−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−ホ
ルミル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸メチル(441mg)をTHF及びエタノ
ールの混合溶媒(1:1、v/v、20.0ml)に溶解させ、1N
水酸化ナトリウム水溶液(12.0ml)を加え、室温で16
時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮し、1N塩酸を加
えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得られ
た結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、7−(4−エ
トキシ−3−フルオロフェニル)−1−ホルミル−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸(435mg)を白色結晶として得た。 mp 220-222℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.37 (3H, t, J=7.0Hz),
2.74 (2H, t-like),3.71 (2H, t-like), 4.16 (2H, q,
J=6.9Hz), 7.24 (1H, t, J=8.8Hz), 7.41 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.53-7.58 (1H, m), 7.65-7.75 (3H, m), 7.99
(1H, d-like),8.53 (1H, s). IR (KBr) 1705, 1655, 1499, 1362, 1304, 1292, 1273,
1231, 1217, 1196, 1134, 816 cm-1. Anal. Calcd. for C20H18FNO4 (0.2H2O additive): C,
66.92; H, 5.17; N, 3.90. Found: C, 66.80; H, 5.28;
N, 3.81.
【0123】参考例79 4−[(2−メチルチオ)エトキシ]フェニルホウ酸
(760mg)と7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸メチル(1141mg)を水:エタノール:ト
ルエン(1:1:10、v/v、36.0ml)に溶解させ、炭
酸カリウム(990mg)を加えた。この混合物をアルゴン
雰囲気下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(138mg)を加え、アルゴン
雰囲気下で10時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(50g、ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1)で
精製し、1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−
(2−メチルチオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1370mg、98%)を白色結晶として得た。 mp 142.5-143.5℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ1.50 (9H, s), 2.24 (3H,
s), 2.89-2.95 (4H, m), 3.63-3.70 (2H, br), 3.84 (3
H, s), 4.21 (2H, t, J=6.8Hz), 6.99 (2H, d,J=8.8H
z), 7.46-7.58 (5H, m), 7.74 (1H, s). IR (KBr) 1703, 1497, 1391, 1238, 1163 cm-1. Anal. Calcd. for C26H31NO5S: C, 66.50; H, 6.65; N,
2.98. Found: C, 66.27; H, 6.68; N, 3.04.
【0124】参考例80 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−(2−メ
チルチオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(1320
mg)を酢酸エチル(80ml)に溶解させ、1N塩酸(15m
l)を室温で加え、その混合物を90℃で1.5時間撹
拌した。1N水酸化ナトリウム及び飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を用いて、中和した。酢酸エチルを加え、有
機層を分液し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び
飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得られた結晶を酢酸
エチル/ヘキサンで洗浄し、7−[4−(2−メチルチ
オ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1
−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(910mg)を
黄色結晶として得た。母液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(20g、ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で精製し、7−[4−(2−メチル
チオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(110mg)
を黄色結晶として得た。収量、1020mg (98%)。 mp 114.5-117℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ2.24 (3H, s), 2.89 (2H,
t, J=4.2Hz), 2.91 (2H, t, J=6.8Hz), 3.41 (2H, t, J
=4.7Hz), 3.81 (3H, s), 4.20 (2H, t, J=6.9Hz), 4.63
-4.72 (1H, br), 6.68 (1H, d, J=8.4Hz), 6.96 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.32 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.46 (1
H, d, J=2.6Hz), 7.47 (2H, d, J=8.8Hz),7.73 (1H,
s). IR (KBr) 3380, 1698, 1609, 1499, 1269, 1244, 1209,
1174 cm-1. Anal. Calcd. for C21H23NO3S: C, 68.27; H, 6.27; N,
3.79. Found: C, 68.16; H, 6.22; N, 3.75.
【0125】参考例81 ギ酸(0.32ml)を無水酢酸(0.65ml)に0℃で加え、5
5℃で2時間攪拌した。空冷した後、THF(10ml)で
希釈した。7−[4−(2−メチルチオ)エトキシフェ
ニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸メチル(565mg)をTHF(15ml)に
溶解させ、先に調製したギ酸無水物THF溶液に0℃で
滴下した。混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧
下留去し、残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1
−ホルミル−7−[4−(2−メチルチオ)エトキシフ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(578mg、95%)を白色結晶と
して得た。 mp 160-162℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ2.24 (3H, s), 2.93 (2H,
t, J=6.7Hz), 2.95 (2H, t, J=4.6Hz), 3.83-3.88 (2H,
m), 3.84 (3H, s), 4.22 (2H, t, J=6.8Hz), 6.97-7.0
4 (2H, m), 7.18 (1H, d, J=8.2Hz), 7.49-7.55 (2H,
m), 7.56 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.68 (1H, d, J=1.
8Hz), 7.76 (1H, s), 8.53 (1H, s). IR (KBr) 1705, 1673, 1607, 1497, 1435, 1358, 1236,
1192, 824 cm-1. Anal. Calcd. for C22H23NO4S: C, 66.48; H, 5.83; N,
3.52. Found: C, 66.23; H, 5.93; N, 3.41.
【0126】参考例82 7−[4−(2−メチルチオ)エトキシフェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸メチル(374mg)及びピリジン(0.82ml)をTHF(1
0.0ml)に溶解させ、THF(5.0ml)に溶解したメタン
スルホン酸無水物(882mg)を室温で加えた。混合物を
50℃で13時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、水、1N塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(25g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:
1)で精製し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで
洗浄し、1−メチルスルホニル−7−[4−(2−メチ
ルチオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(201m
g、44%)を白色結晶として得た。 mp 157-159℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.24 (3H, s), 2.78 (3H,
s), 2.92 (2H, t, J=6.8Hz), 3.05 (2H, td-like, J=5.
4Hz (t)), 3.86 (3H, s), 3.87 (2H, t, J=5.9Hz), 4.2
2 (2H, t, J=6.7Hz), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz), 7.49-7.
57 (3H, m), 7.64 (1H, d, J=2.0Hz), 7.68 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.81 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1493, 1343, 1248, 1155 cm-1. Anal. Calcd. for C22H25NO5S2: C, 59.04; H, 5.63;
N, 3.13. Found: C, 58.91; H, 5.65; N, 3.08.
【0127】参考例83 1−ホルミル−7−[4−(2−メチルチオ)エトキシ
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(531mg)をTHF及びエ
タノールの混合溶媒(1:1、v/v、40.0ml)に溶解させ、
1N水酸化ナトリウム水溶液(13.5ml)を加え、室温で
14時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮し、1N塩酸
を加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、
得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1−ホ
ルミル−7−[4−(2−メチルチオ)エトキシフェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸(470mg、92%)を白色結晶として得た。 mp 199-201℃. 1H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.18 (3
H, s), 2.76 (2H, t-like), 2.87 (2H, t, J=6.6Hz),
3.72 (2H, t-like), 4.21 (2H, t, J=6.2Hz), 7.04 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.40 (1H, d, J=8.8Hz), 7.67-7.74
(4H, m), 7.91 (1H,s), 8.53 (1H, s). IR (KBr) 1688, 1671, 1501, 1422, 1364, 1292, 1256,
1194, 1182, 1019, 822 cm-1. Anal. Calcd. for C21H21NO4S: C, 65.78; H, 5.52; N,
3.65. Found: C, 65.49; H, 5.62; N, 3.58.
【0128】参考例84 1−メチルスルホニル−7−[4−(2−メチルチオ)
エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(169mg)をTH
F及びエタノールの混合溶媒(1:1、v/v、20.0ml)に溶
解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(5.5ml)を加
え、室温で14時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮
し、1N塩酸を加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下、留去し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗
浄し、1−メチルスルホニル−7−[4−(2−メチル
チオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸(157mg、96%)を
白色結晶として得た。 mp 234-239℃(dec.).1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.17 (3H, s), 2.87 (2
H, t, J=6.6Hz), 2.90(2H, t-like), 3.08 (3H, s), 3.
70 (2H, t-like), 4.21 (2H, t, J=6.6Hz), 7.05 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.51 (1H, d, J=8.0Hz), 7.61-7.75 (4H,
m), 7.86 (1H,d-like). IR (KBr) 1669, 1495, 1437, 1343, 1271, 1250, 1240,
1144, 824, 517 cm-1. Anal. Calcd. for C21H23NO5S2: C, 58.18; H, 5.35;
N, 3.23. Found: C, 58.39; H, 5.39; N, 3.17.
【0129】参考例85 4−(2−プロポキシ)エトキシフェニルホウ酸(920m
g)と7−ブロモ−1−(t−ブトキシカルボニル)−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(1308mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、v/v、42.0ml)に溶解させ、炭酸カリ
ウム(1135mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(119mg)を加え、アルゴン雰囲気
下で14.5時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(50g、ヘキサン:酢酸エチル=9:1→3:1)で
精製し、1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−
(2−プロポキシ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1536mg、93%)を無色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (3H, t, J=7.4Hz),
1.49 (9H, s), 1.66 (2H, sextet, J=7.1Hz), 2.91 (2
H, t, J=4.7Hz), 3.52 (2H, t, J=6.7Hz), 3.55-3.82
(2H, br), 3.82 (2H, t, J=4.9Hz), 3.83 (3H, s), 4.1
8 (2H, t, J=4.9Hz), 7.01 (2H, d, J=8.8Hz), 7.45-7.
58 (5H, m), 7.74 (1H, s). IR (KBr) 1705, 1497, 1391, 1287, 1236, 1163, 1086
cm-1.
【0130】参考例86 1−(t−ブトキシカルボニル)−7−[4−(2−プ
ロポキシ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(1536
mg)を酢酸エチル(80ml)に溶解させ、1N塩酸(20m
l)を室温で加え、その混合物を90℃で1時間撹拌し
た。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて、中和し
た。酢酸エチルを加え、有機層を分液し、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、
留去し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄
し、7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェニル]
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸メチル(523mg)を黄色結晶として得た。母
液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(65g、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精
製し、7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸メチル(606mg)を黄色結晶として得
た。収量、1129mg (93%)。 mp 86-88℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (3H, t, J=7.4Hz),
1.65 (2H, sextet, J=7.2Hz), 2.89 (2H, t, J=4.5Hz),
3.40 (2H, brs), 3.51 (2H, t, J=6.8Hz), 3.81 (3H,
s and 2H, t, J=4.9Hz), 4.16 (2H, t, J=5.0Hz), 4.60
(1H, brs), 6.67 (1H, d, J=8.4Hz), 6.95-7.01 (2H,
m), 7.32 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 7.42-7.48 (2H,
m), 7.46 (1H, d, J=2.0Hz), 7.73 (1H, s). IR (KBr) 3380, 1698, 1611, 1501, 1269, 1246, 1209,
1177, 820 cm-1. Anal. Calcd. for C23H27NO4: C, 72.42; H, 7.13; N,
3.67. Found: C, 72.28; H, 7.09; N, 3.73.
【0131】参考例87 ギ酸(0.25ml)を無水酢酸(0.51ml)に0℃で加え、5
5℃で2時間攪拌した。空冷した後、THF(10ml)で
希釈した。7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェ
ニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸メチル(462mg)をTHF(15ml)に
溶解させ、先に調製したギ酸無水物THF溶液に0℃で
滴下した。混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧
下留去し、残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1
−ホルミル−7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(496mg)を白色結晶として
得た。 mp 107-108℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (3H, t, J=7.3Hz),
1.62 (2H, sextet, J=7.2Hz), 2.95 (2H, t, J=4.7Hz),
3.52 (2H, t, J=6.7Hz), 3.80-3.88 (4H, m),3.84 (3
H, s), 4.18 (2H, t, J=4.9Hz), 7.03 (2H, d, J=8.8H
z), 7.17 (1H, d,J=8.0Hz), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz),
7.56 (1H, dd, J=8.0, 2.2Hz), 7.68 (1H,d, J=1.8Hz),
7.75 (1H, s), 8.53 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1678, 1360, 1291, 1236, 1192, 824 c
m-1. Anal. Calcd. for C24H27NO5: C, 70.40; H, 6.65; N,
3.42. Found: C, 70.37; H, 6.64; N, 3.41.
【0132】参考例88 7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(600mg)及びピリジン(1.53ml)をT
HF(20.0ml)に溶解させ、THF(10.0ml)に溶解し
たメタンスルホン酸無水物(1.64g)を室温で加えた。
混合物を50℃で14.5時間撹拌した。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、水、1N塩酸、水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(35g、ヘキサン:酢酸エチル=4:
1→2:1)で精製し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘ
キサンで洗浄し、1−メチルスルホニル−7−[4−
(2−プロポキシ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(231mg)を白色結晶として得た。母液を減圧下濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(350
g、ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)で精製
し、1−メチルスルホニル−7−[4−(2−プロポキ
シ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1
−ベンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(170mg)を
白色結晶として得た。収量、402mg(56%)。 mp 119-121℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.95 (3H, t, J=7.4Hz), 1.
65 (2H, sextet, J=7.3Hz), 2.78 (3H, s), 3.05 (2H,
t, J=5.5Hz), 3.52 (2H, t, J=6.8Hz), 3.80-3.89 (4H,
m), 3.85 (3H, s), 4.18 (2H, t, J=5.0Hz), 7.02 (2
H, d, J=8.8Hz),7.51 (2H, d, J=8.8Hz), 7.54 (1H, d
d, J=8.4, 2.2Hz), 7.63 (1H, d, J=1.8Hz), 7.67 (1H,
d, J=8.4Hz), 7.80 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1493, 1345, 1289, 1248, 1188, 1155,
1132, 1103 cm-1. Anal. Calcd. for C24H29NO6S (0.4H2O additive): C,
61.76; H, 6.44; N, 3.00. Found: C, 61.61; H, 6.22;
N, 2.96.
【0133】参考例89 1−ホルミル−7−[4−(2−プロポキシ)エトキシ
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(445mg)をTHF及びエタ
ノールの混合溶媒(1:1、v/v、30.0ml)に溶解させ、1
N水酸化ナトリウム水溶液(11.0ml)を加え、室温で1
3時間撹拌した。反応混合物を若干濃縮し、1N塩酸を
加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、得ら
れた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、1−ホルミ
ル−7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェニル]
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸(430mg)を白色結晶として得た。 mp 165-166℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 0.88 (3H, t, J=7.5Hz),
1.54 (2H, sextet, J=7.1Hz), 2.75 (2H, t-like), 3.
43 (2H, t, J=6.8Hz), 3.72 (4H, t, J=4.6Hz), 4.15
(2H, t, J=4.6Hz), 7.04 (2H, d, J=8.8Hz), 7.40 (1H,
d, J=8.0Hz), 7.69 (2H, d, J=8.8Hz), 7.67-7.74 (2
H, m), 7.92 (1H, d, J=1.8Hz), 8.53 (1H, s). IR (KBr) 1682, 1499, 1360, 1291, 1258, 1246, 1192,
1130, 820 cm-1. Anal. Calcd. for C23H25NO5: C, 69.86; H, 6.37; N,
3.54. Found: C, 69.69; H, 6.38; N, 4.59.
【0134】参考例90 1−メチルスルホニル−7−[4−(2−プロポキシ)
エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸メチル(354mg)をTH
F及びエタノールの混合溶媒(1:1、v/v、30.0ml)に溶
解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(7.7ml)を加
え、室温で15.5時間撹拌した。反応混合物を若干濃
縮し、1N塩酸を加えて、弱酸性溶液にした後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水でそれぞれ
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下、留去し、得られた結晶を酢酸エチル/ヘキサンで洗
浄し、1−メチルスルホニル−7−[4−(2−プロポ
キシ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸(337mg、98%)を
白色結晶として得た。 mp 213-215℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ0.88 (3H, t, J=7.3Hz),
1.54 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.50 (3H, s), 3.33 (2
H, t-like), 3.43 (2H, t, J=6.6Hz), 3.72 (4H, t-lik
e), 4.15 (2H, t-like), 7.04 (2H, d, J=8.8Hz), 7.51
(1H, d, J=8.0Hz), 7.63-7.75 (4H, m), 7.88 (1H,
s). IR (KBr) 1669, 1493, 1341, 1294, 1271, 1250, 1154,
1128,785, 519 cm-1. Anal. Calcd. for C23H27NO6S (0.1H2O additive): C,
61.75; H, 6.13; N, 3.13. Found: C, 61.50; H, 5.88;
N, 3.01.
【0135】参考例91 4−[[N−(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ]酪
酸(50.0g)をTHF(1000ml)に溶解させ、臭化プロ
ピル(77.5g)及びヨウ化ナトリウム(94.4g)を加え、
−5℃で60%水素化ナトリウム(25.2g)を徐々に加
えた。窒素雰囲気下、混合物を0℃で15分間撹拌し、
さらに75℃で4日間撹拌した。反応混合物を減圧下濃
縮し、水を加えた。水層を水酸化ナトリウム(粒状)を
用いてpH11にし、エーテル(2回)で洗浄した。水
層を濃塩酸を用いてpH2にし、酢酸エチル(3回)で
抽出した。有機層を1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水を用いてそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、4−[[N−
(ベンジロキシ)カルボニル]−N−プロピルアミノ]
酪酸(35.8g、61%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=7.3Hz),
1.50-1.57 (2H, m), 1.85-1.90 (2H, m), 2.34-2.41 (2
H, m), 3.17-3.30 (4H, m), 5.13 (2H, s), 7.35 (5H,
s).
【0136】参考例92 4−[[N−(ベンジロキシ)カルボニル]−N−プロ
ピルアミノ]酪酸(35.8g)へt−ブタノール(350ml)
を加え、二炭酸ジt−ブチル(140g)を加えた。さらに
ジメチルアミノピリジン(4.69g)を加え、室温で30
分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、淡黄
色オイルとして4−[[N−(ベンジロキシ)カルボニ
ル]−N−プロピルアミノ]酪酸t−ブチル(23.8g、5
5%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.88 (3H, t, J=7.3Hz), 1.
45 (9H, s), 1.52-1.59 (2H, m), 1.81-1.84 (2H, m),
2.23 (2H, t, J=7.1Hz), 3.17-3.27 (4H, m),5.13 (2H,
s), 7.35 (5H, s). IR (KBr) 2969, 1728, 1703, 1476, 1456, 1422, 1368,
1242, 1155, 1136 cm-1.
【0137】参考例93 4−[[N−(ベンジロキシ)カルボニル]−N−プロ
ピルアミノ]酪酸t−ブチル(23.7g)をメタノール(2
50ml)に溶解させ、10%パラジウム−炭素(2.37g)を
加え、水素風船下、室温で2時間撹拌した。10%パラジ
ウム−炭素を除き、溶媒を減圧下留去し、無色オイルと
して4−プロピルアミノ酪酸t−ブチル[16.8g(メタ
ノールを含む)]を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, t, J=7.1Hz),
1.45 (9H, s), 1.47-1.67 (4H, m), 1.70-1.85 (2H,
m), 2.25 (2H, q, J=7.9Hz), 2.60 (2H, dt, J=11.6,
7.2Hz), 3.21 (1H, m). IR (KBr) 2967, 2936, 1728, 1480, 1456, 1424, 1368,
1246, 1155 cm-1.
【0138】参考例94 4−プロピルアミノ酪酸t−ブチル(14.2g、70.7mmo
l)のDMF(20ml)溶液に5−ブロモ−2−フルオロ
ベンズアルデヒド(14.4g、70.9mmol)及び炭酸カリウ
ム(14.7g、106mmol)を室温で順次加えた。混合物を8
0℃で94時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=10:1)で精製し、黄色オイルとして4−(4−ブ
ロモ−2−ホルミルフェニル)プロピルアミノ酪酸t−
ブチル(14.2g、52%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.84 (3H, t, J=7.8Hz), 1.
45 (9H, s), 1.42-1.63 (2H, m), 1.81 (2H, quint, J=
7.4Hz), 2.19 (2H, t, J=7.5Hz), 3.09 (2H, t, J=7.6H
z), 3.17 (2H, t, J=7.5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.8Hz),
7.56 (1H, dd,J=8.7, 2.5Hz), 7.90 (1H, d, J=2.6Hz),
10.24 (1H, s). IR (KBr) 2971, 1730, 1694, 1480, 1368, 1244, 1157
cm-1.
【0139】参考例95 4−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)プロピル酪
酸t−ブチル(14.1g)をt−ブタノール及びトルエン
(1:10、v/v、440ml)に溶解させ、t−ブトキシナ
トリウム(5.29g)を室温で加え、1時間加熱還流(9
0℃)をした。空冷後、酢酸エチルで希釈し、水、0.
5N水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、黄色オイ
ルとして7−ブロモ−1−プロピル−2,3−ジヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸t−ブチ
ル(8.07g、60%)を得た。1H NMR (200MHz, CDCl3) δ
0.95 (3H, t, J=7.5Hz), 1.53 (9H, s), 1.68 (2H, sex
tet, J=7.6Hz), 2.75 (2H, t, J=4.4Hz), 3.18-3.26 (4
H, m), 6.67 (1H,d, J=9.2Hz), 7.22 (1H, dd, J=8.8,
2.6Hz), 7.39 (1H, d, J=2.6Hz), 7.46 (1H, s). IR (KBr) 2969, 1698, 1497, 1368, 1269, 1254, 1159
cm-1.
【0140】参考例96 7−ブロモ−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸t−ブチル(8.05
g)を酢酸エチル(80ml)に溶解させ、4N塩酸酢酸エ
チル溶液(80ml)を加え、その混合物を室温で12時間
撹拌した。水を加え、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を用いてそのpHを2とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下留去し、固体の残渣をヘキサン−酢酸エチルで洗
浄し、黄色結晶として7−ブロモ−1−プロピル−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸(2.61g、39%)を得た。 mp 172-173℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (3H, t, J=7.3Hz),
1.70 (2H, sextet, J=7.5Hz), 2.81 (2H, t, J=4.6Hz),
3.22-3.29 (4H, m), 6.70 (1H, d, J=8.8Hz),7.25 (1
H, dd, J=8.8, 2.6Hz), 7.43 (1H, d, J=2.0Hz), 7.69
(1H, s). IR (KBr) 2963, 1674, 1497, 1410, 1277, 1171 cm-1. Anal. Calcd. for C14H16BrNO2: C, 54.21; H, 5.20;
N, 4.52. Found: C, 54.17; H, 5.05; N, 4.42.
【0141】参考例97 7−ブロモ−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸(2430mg、7.83mm
ol)をDMF(12ml)に溶解させ、塩化チオニル(1.4m
l)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留
去し、残渣をTHF(50ml)に懸濁させた。4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン2塩酸塩(2757mg)にT
HF(40ml)を加え、トリエチルアミン(8.2ml)を滴
下し、室温で30分間撹拌した。ついで、先に調製した
酸クロリドTHF懸濁液を0℃で滴下した。混合物を室
温で21時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチ
ルを加え、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1)で精製し、さらに酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶を行い、黄色結晶として7
−ブロモ−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェ
ニル]−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−1−
ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(3219mg、80
%)を得た。 mp 134-136℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.97 (3H, t, J=7.5Hz), 1.
60-1.80 (6H, m), 2.21 (3H, s), 2.57-2.70 (1H, m),
2.89 (2H, t, J=4.6Hz), 3.22-3.30 (4H, m),3.37 (2H,
td, J=11.1, 2.8Hz), 3.57 (2H, s), 4.01-4.07 (2H,
m), 6.71 (1H,d, J=9.2Hz), 7.19 (1H, s), 7.24 (1H,
dd, J=9.0, 2.6Hz), 7.30 (2H, d, J=8.4Hz), 7.41 (1
H, d, J=2.6Hz), 7.50 (1H, s), 7.52 (2H, d, J=8.4H
z). IR (KBr) 2957, 1645, 1597, 1514, 1497, 1406, 1314,
1246, 1173 cm-1. Anal. Calcd. for C27H34BrN3O2 : C, 63.28; H, 6.69;
N, 8.20. Found: C,63.19; H, 6.54; N, 8.05. 実施例1(化合物1の製造) 7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−
ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.18g)をDMF(10m
l)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.09ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た。残渣をTHF(20ml)に溶かし、4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノメチル]アニリン(0.12g)、トリエチルア
ミン(0.33ml)のTHF(10ml)溶液中に氷
冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得
た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、7−[4−
[(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−ホルミル
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物1)(0.23g)を無色結晶と
して得た。 mp 192-194℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26(3H, t, J=7.0Hz), 1.59-1.
75(4H, m), 2.21(3H, s), 2.59-2.70(1H, m), 3.02(2H,
t, J=5.1Hz), 3.37(2H, dt, J=1.5, 11.4Hz), 3.57(2
H, s), 3.63(2H, q, J=7.0Hz), 3.83(2H, t, J=4.8Hz),
3.91(2H, t, J=5.1Hz), 4.01-4.07(2H, m), 4.18(2H,
t, J=4.8Hz), 7.02(2H, d, J=8.8Hz), 7.18(1H, d, J=
8.4Hz), 7.31(2H, d, J=8.4Hz), 7.45-7.57(6H, m), 7.
65(1H, br),7.66(1H, d, J=1.8Hz), 8.54(1H, s). IR(KBr) ν: 3297, 2946, 2847, 1669cm-1. Anal. calcd. for C35H41N3O5: C, 72.02; H, 7.08; N,
7.20. Found C, 71.90;H, 6.79; N, 7.05.
【0142】実施例2(化合物2の製造) 7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−1
−ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.25g)をDMF(5m
l)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.12ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た。残渣をTHF(15ml)に懸濁し、4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノメチル)アニリン(0.16g)、トリエチルア
ミン(0.44ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減
圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢
酸エチル/ヘキサンから再結晶し、7−[4−(3−エ
トキシプロポキシ)フェニル]−1−ホルミル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物2)(0.29g)を無色結晶として得
た。 mp 166-169℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 1.64-1.
82(4H, m), 2.02-2.15(2H, m), 2.21(3H, s), 2.60-2.6
8(1H, m), 3.03(2H, t, J=5.5Hz), 3.37(2H, dt,J=2.6,
11.2Hz), 3.46-3.66(6H, m), 3.92(2H, t, J=5.5Hz),
4.02-4.07(2H, m), 4.13(2H, t, J=6.3Hz), 7.01(2H,
d, J=8.8Hz), 7.19(1H, d, J=8.2Hz), 7.32(2H, d, J=
8.6Hz), 7.47-7.60(6H, m), 7.68(1H, d, J=2.0Hz), 8.
55(1H, s). IR(KBr) ν: 2946, 2849, 1669cm-1. Anal. calcd. for C36H43N3O5: C, 72.34; H, 7.25; N,
7.03. Found C, 72.54;H, 7.11; N, 7.00.
【0143】実施例3(化合物3の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
ホルミル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.23g)をDMF(5ml)
に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.11ml)を加
え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。
残渣をTHF(25ml)に溶かし、4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノメチル]アニリン(0.15g)、トリエチルアミン
(0.4ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。エタノー
ルから再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニル]−1−ホルミル−N−[[4−[(N−メチ
ル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ア
ミノ)メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物3)
(0.23g)を無色結晶として得た。 mp 171-173℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 1.31-1.
49(2H, m), 1.55-1.65(2H, m), 1.70-1.75(4H, m), 2.2
1(3H, s), 2.60-2.71(1H, m), 3.04(2H, t, J=5.5Hz),
3.37(2H, dt, J=3.2, 11.3Hz), 3.53-3.59(4H, m), 3.8
2(2H, t, J=4.9Hz), 3.92(2H, t, J=5.5Hz), 4.01-4.07
(2H, m), 4.18(2H, t, J=4.9Hz), 7.03(2H, d, J=8.8H
z), 7.19(1H, d, J=8.2Hz), 7.32(2H, d, J=8.4Hz), 7.
46-7.56(6H,m), 7.68(1H, d, J=1.8Hz), 8.55(1H, s). IR(KBr) ν: 2940, 1669, 1518, 1497cm-1. Anal. calcd. for C37H45N3O5: C, 72.64; H, 7.41; N,
6.87. Found C, 72.48;H, 7.11; N, 6.71.
【0144】実施例4(化合物4の製造) 7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−メチル
アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.1
7g)をDMF(3.5ml)に溶かし、氷冷下、塩化
チオニル(0.08ml)を加え、室温で30分間撹拌
した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25m
l)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.11g)、トリエチルアミン(0.31ml)の
THF(6.5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素
雰囲気下、室温で1時間撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル/エタノール)を用いて精製し粗結晶を得た。エタノ
ールから再結晶し、7−[4−[N−(2−エトキシエ
チル)−N−メチルアミノ]フェニル]−1−ホルミル
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物4)(0.14g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 157-158℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.21(3H, t, J=7.4Hz), 1.59-1.
82(4H, m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, m), 2.96-3.06(2H,
m), 3.05(3H, s), 3.30-3.43(2H, m), 3.52(2H,q, J=
7.0Hz), 3.57(2H, s), 3.56-3.63(2H, m), 3.88-3.94(2
H, m), 3.99-4.07(2H, m), 6.80(2H, d, J=8.8Hz), 7.1
6(1H, m), 7.29-7.56(7H, m), 7.66(1H, s), 8.53(1H,
s). IR(KBr) ν: 2946, 2849, 1669, 1609, 1505, 1360, 13
16, 1204, 1113, 814cm-1.
【0145】実施例5(化合物5の製造) 7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−エチル
アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.2
g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化チオニ
ル(0.09ml)を加え、室温で30分間撹拌した。
減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25ml)に溶
かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(0.20
g)、トリエチルアミン(0.35ml)のTHF(5
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶
し、7−[4−[N−(2−エトキシエチル)−N−エ
チルアミノ]フェニル]−1−ホルミル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物5)(0.23g)を淡黄色結晶として得た。 mp 162-164℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.17-1.30(6H, m), 1.70-1.80(4
H, m), 2.21(3H, s), 2.55-2.75(1H, m), 3.03(2H, t,
J=5.2Hz), 3.33-3.62(12H, m), 3.92(2H, t, J=5.2Hz),
4.01-4.14(2H, m), 6.78(2H, d, J=8.8Hz), 7.16(1H,
d, J=8.4Hz), 7.32(2H, d, J=8.4Hz), 7.45-7.56(6H,
m), 7.66(1H, d, J=2.0Hz), 8.54(1H, s).IR(KBr) ν:
2849, 1661, 1609, 1552, 1501cm-1. Anal. calcd. for C37H46N4O4・0.2H2O: C, 72.33; H,
7.61; N, 9.12. Found C,72.30; H, 7.70; N, 9.23.
【0146】実施例6(化合物6の製造) 7−[4−[N−エチル−N−(2−プロポキシエチ
ル)アミノ]フェニル]−1−ホルミル−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.25g)をDMF(7ml)に溶かし、氷冷下、
塩化チオニル(0.11ml)を加え、室温で30分間
撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25
ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.16g)、トリエチルアミン(0.41ml)の
THF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲
気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから
再結晶し、7−[4−[N−エチル−N−(2−プロポ
キシエチル)アミノ]フェニル]−1−ホルミル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物6)(0.27g)を淡黄色結晶として
得た。 mp 146-149℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.93(3H, t, J=7.3Hz), 1.20(3
H, t, J=6.9Hz), 1.59-1.75(6H, m), 2.21(3H, s), 2.5
5-2.75(1H, m), 3.03(2H, t, J=5.4Hz), 3.31-3.61(12
H, m), 3.92(2H, t, J=5.4Hz), 4.01-4.14(2H, m), 6.7
8(2H, d, J=9.2Hz),7.16(1H, d, J=8.4Hz), 7.32(2H,
d, J=8.4Hz), 7.45-7.56(6H, m), 7.66(1H,d, J=2.2H
z), 8.54(1H, s). IR(KBr) ν: 2942, 1669cm-1. Anal. calcd. for C38H48N4O4・0.3H2O: C, 72.42; H,
7.77; N, 8.89. Found C,72.57; H, 7.53; N, 8.59.
【0147】実施例7(化合物7の製造) 7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−1−
メタンスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(0.14g)をTHF
(15ml)に懸濁し、氷冷下、塩化チオニル(0.0
4ml)とDMF(触媒量)を加え、室温で1.5時間
撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(15
ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.08g)、トリエチルアミン(0.14ml)の
THF(15ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰
囲気下、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、7−[4−(2−エトキシエトキ
シ)フェニル]−1−メタンスルホニル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物7)(0.15g)を無色アモルファスとして
得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26(3H, t, J=7.0Hz), 1.60-1.
76(4H, m), 2.22(3H, s), 2.67(1H, br), 2.89(3H, s),
3.14(2H, t, J=5.2Hz), 3.37(2H, dt, J=3.0, 11.0H
z), 3.59(2H, s), 3.63(2H, q, J=7.0Hz), 3.83(2H, t,
J=4.8Hz), 3.92(2H, t, J=5.2Hz), 4.01-4.07(2H, m),
4.18(2H, t, J=4.6Hz), 7.02(2H, d, J=8.8Hz), 7.33
(2H, d, J=8.8Hz), 7.49-7.67(8H, m). IR(KBr) ν: 2934, 2849, 1661, 1609, 1520, 1495c
m-1. Anal. calcd. for C35H43N3O6S: C, 66.33; H, 6.84;
N, 6.63. Found C, 66.39; H, 6.76; N, 6.57.
【0148】実施例8(化合物8の製造) 7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル]−1
−メタンスルホニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.20g)をTHF
(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.06
ml)とDMF(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(15ml)
に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(0.
11g)、トリエチルアミン(0.19ml)のTHF
(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶
し、7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニル)
−1−メタンスルホニル−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物8)
(0.22g)を無色結晶として得た。mp 157-160℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22(3H, t, J=7.0Hz), 1.65-1.
76(4H, m), 2.06-2.15(2H, m), 2.22(3H, s), 2.55-2.7
8(1H, m), 2.89(3H, s), 3.14(2H, t, J=5.1Hz),3.38(2
H, dt, J=2.6, 11.2Hz), 3.46-3.65(6H, m), 3.92(2H,
t, J=5.1Hz), 3.95-4.15(4H, m), 7.00(2H, d, J=9.2H
z), 7.34(2H, d, J=8.4Hz), 7.49-7.67(9H, m). IR(KBr) ν: 2926, 2851, 1671, 1595, 1524cm-1.
【0149】実施例9(化合物9の製造) 4−(2−エトキシエトキシ)フェニルホウ酸(315m
g)と7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(485m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(332mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(46mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル:エタ
ノール=9:1)で精製し、さらにエタノールから再結
晶を行うことにより7−[4−(2−エトキシエトキ
シ)フェニル]−1−メチル−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ア
ミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物
9)(230mg、40%)を黄色結晶として得た。 mp 122-125℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J=7.0Hz),
1.23-1.76 (4H, m), 2.20 (3H, s), 2.53-2.71 (1H,
m), 2.94 (2H, t, J=4.4Hz), 3.07 (3H, s), 3.32(2H,
t, J=4.5Hz), 3.37 (2H, td, J=11.4, 2.9Hz), 3.56 (2
H, s), 3.62 (2H,q, J=7.0Hz), 3.81 (2H, t, J=4.9H
z), 4.01-4.07 (2H, m), 4.16 (2H, t, J=5.0Hz), 6.86
(1H, d, J=8.6Hz), 6.97 (2H, d, J=8.8Hz), 7.29 (2
H, d, J=9.0Hz), 7.38 (1H, s), 7.43 (1H, dd, J=8.6,
2.2Hz), 7.47 (2H, d, J=8.8Hz), 1H(d) was conceale
d under 7.49, 7.54 (2H, d, J=8.6Hz), 7.66 (1H, s). IR (KBr) 2946, 2847, 1653, 1607, 1501, 1312, 1244,
1186, 1119, 814 cm-1. Anal. Calcd. for C35H43N3O4: C, 73.78; H, 7.61; N,
7.38. Found: C, 73.93; H, 7.39; N, 7.44.
【0150】実施例10(化合物10の製造) 1−メチルスルホニル−7−[4−(2−メチルチオ)
エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸(207mg)をDMF(5.0
ml)に溶解させ、塩化チオニル(0.09ml)を加え、室温
で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣にTH
F(10.0ml)を加えた。一方、4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン二塩酸塩(168mg)にTHF(5.0ml)
を加え、さらにトリエチルアミン(0.50ml)を加えた。
先に調製した酸クロリド懸濁液を0℃で滴下した。混合
物を室温で4時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを
加え、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15
g、酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール:トリエチル
アミン=100:10:1)で精製し、続いてエタノー
ルから再結晶を行い、1−メチルスルホニル−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[4−
(2−メチルチオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド(化合物10)(176mg、58%)を白色結晶として得
た。 mp 174-177℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.64-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.24 (3H, s), 2.60-2.72 (1H, m), 2.89 (3
H, s), 2.92 (2H, t, J=6.9Hz), 3.14 (2H, t,J=5.3H
z), 3.38 (2H, td, J=11.4, 2.9Hz), 3.58 (2H, s), 3.
92 (2H, t, J=5.3Hz), 4.02-4.07 (2H, m), 4.22 (2H,
t, J=6.8Hz), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz), 7.33 (2H, d, J
=8.4Hz), 7.50-7.67 (9H, m). IR (KBr) 1655, 1607, 1517, 1493, 1341, 1314, 1248,
1154 cm-1. Anal. Calcd. for C34H41N3O5S2: C, 64.22; H, 6.50;
N, 6.61. Found: C, 64.03; H, 6.51; N, 6.55.
【0151】実施例11(化合物11の製造) 1−ホルミル−7−[4−(2−メチルチオ)エトキシ
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸(484mg)をDMF(10.0ml)に
溶解させ、塩化チオニル(0.23ml)を加え、室温で30
分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣へTHF(1
0.0ml)を加えた。一方、4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]アニリン二塩酸塩(444mg)にTHF(10.0ml)
を加え、さらにトリエチルアミン(1.32ml)を加えた。
先に調製した酸クロリド懸濁液を0℃で滴下した。混合
物を室温で3時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを
加え、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30
g、酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール:トリエチル
アミン=100:10:1)で精製し、続いてエタノー
ルから再結晶を行い、1−ホルミル−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[4−(2−メ
チルチオ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合
物11)(555mg、75%)を白色結晶として得た。 mp 180-183℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.64-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.24 (3H, s), 2.59-2.67 (1H, m), 2.92 (2
H, t, J=6.8Hz), 3.04 (2H, t, J=4.6Hz), 3.37(2H, t
d, J=11.2, 2.9Hz), 3.57 (2H, s), 3.92 (2H, t, J=5.
3Hz), 4.01-4.07(2H, m), 4.22 (2H, t, J=6.8Hz), 7.0
1 (2H, d, J=8.8Hz), 7.20 (1H, d, J=8.0Hz), 7.32 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.47-7.58 (7H, m), 7.68 (1H, d, J=
1.8Hz),8.55 (1H, s). IR (KBr) 1667, 1607, 1514, 1497, 1360, 1314, 1246,
824 cm-1. Anal. Calcd. for C34H39N3O4S (0.2H2O additive): C,
69.29; H, 6.74; N,7.13. Found: C, 69.09; H, 6.58;
N, 7.01.
【0152】実施例12(化合物12の製造) 4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルホウ酸(242m
g)と7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(436m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(299mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(42mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル:エタ
ノール:トリエチルアミン=180:20:1)で精製
し、さらにエタノール/ヘキサンから再結晶を行うこと
により、1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物12)(186m
g、35%)を黄色結晶として得た。 mp 136-138℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (3H, t, J=7.3Hz),
1.65 (2H, sextet, J=7.2Hz), 1.69-1.76 (4H, m), 2.2
1 (3H, s), 2.57-2.72 (1H, m), 2.96 (2H, t,J=4.4H
z), 3.09 (3H, s), 3.32-3.43 (4H, m), 3.51 (2H, t,
J=6.8Hz), 3.56 (2H, s), 3.81 (2H, t, J=5.0Hz), 4.0
1-4.06 (2H, m), 4.16 (2H, t, J=4.9Hz),6.88 (1H, d,
J=8.4Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2H, d, J=
8.6Hz), 7.40-7.56 (8H, m). IR (KBr) 1651, 1607, 1514, 1501, 1312, 1244, 1186
cm-1. Anal. Calcd. for C36H45N3O4 (0.3H2O additive): C,
73.39; H, 7.80; N, 7.13. Found: C, 73.12; H, 7.67;
N, 7.08.
【0153】実施例13(化合物13の製造) 4−(3−エトキシプロポキシ)フェニルホウ酸(250m
g)と7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(450m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(308mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(43mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(25g、酢酸エチル:エタ
ノール:トリエチルアミン=100:10:1)で精製
し、さらにエタノール/ヘキサンから再結晶を行うこと
により、7−[4−(3−エトキシプロポキシ)フェニ
ル]−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物13)(35
9mg、66%)を黄色結晶として得た。 mp 98-100℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.21 (3H, t, J=6.9Hz),
1.63-1.79 (4H, m), 2.07 (2H, quint, J=6.3Hz), 2.21
(3H, s), 2.54-2.75 (1H, m), 2.96 (2H, t, J=4.4H
z), 3.09 (3H, s), 3.31-3.43 (4H, m), 3.51 (2H, q,
J=7.0Hz), 3.56 (2H, s), 3.62 (2H, t, J=6.3Hz), 4.0
0-4.07 (2H, m), 4.10 (2H, t, J=6.2Hz),6.88 (1H, d,
J=8.6Hz), 6.97 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2H, d, J=
8.6Hz), 7.40-7.56 (3H, m), 7.40 (1H, s), 7.48 (2H,
d, J=9.0Hz), 7.54 (2H, d, J=8.6Hz). IR (KBr) 1647, 1607, 1514, 1501, 1312, 1244, 1182,
1115 cm-1. Anal. Calcd. for C36H45N3O4 (0.2H2O additive): C,
73.62; H, 7.79; N, 7.15. Found: C, 73.53; H, 7.63;
N, 7.11.
【0154】実施例14(化合物14の製造) 1−ホルミル−7−[4−(2−プロポキシ)エトキシ
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸(379mg)をDMF(9.5ml)に溶
解させ、塩化チオニル(0.18ml)を加え、室温で30分
間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣へTHF(15.0
ml)を加えた。一方、4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
アニリン二塩酸塩(337mg)にTHF(10.0ml)を加
え、さらにトリエチルアミン(1.00ml)を加えた。先に
調製した酸クロリド懸濁液を0℃で滴下した。混合物を
室温で15時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加
え、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(35g、酢
酸エチル→酢酸エチル:エタノール=10:1→酢酸エ
チル:エタノール:トリエチルアミン=100:10:
1)で精製し、続いてエタノールから再結晶を行い、1
−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−7−[4−(2−プロポキシ)エトキシフェ
ニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸アミド(化合物14)(459mg、80%)
を白色結晶として得た。 mp 187-189℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.95 (3H, t, J=7.4Hz), 1.
57-1.74 (6H, m), 2.20 (3H, s), 2.56-2.72 (1H, m),
3.03 (2H, t, J=5.2Hz), 3.37 (2H, td, J=11.0, 2.8H
z), 3.52 (2H, t, J=6.8Hz), 3.57 (2H, s), 3.82 (2H,
t, J=4.9Hz), 3.92 (2H, t, J=5.3Hz), 4.01-4.07 (2
H, m), 4.18 (2H, t, J=4.9Hz), 7.03 (2H, d, J=8.8H
z), 7.19 (1H, d, J=8.4Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz),
7.46-7.58 (7H, m), 7.67 (1H, s), 8.55 (1H, s). IR (KBr) 1667, 1609, 1518, 1497, 1360, 1314, 1248,
824 cm-1. Anal. Calcd. for C36H43N3O5: C, 72.34; H, 7.25; N,
7.03. Found: C, 72.39; H, 7.32; N, 7.08.
【0155】実施例15(化合物15の製造) 1−メチルスルホニル−7−[4−(2−プロポキシ)
エトキシフェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸(296mg)をDMF(6.5
ml)に溶解させ、塩化チオニル(0.12ml)を加え、室温
で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣にTH
F(15.0ml)を加えた。一方、4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン二塩酸塩(234mg)にTHF(10.0m
l)を加え、さらにトリエチルアミン(0.69ml)を加え
た。先に調製した酸クロリド懸濁液を0℃で滴下した。
混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチ
ルを加え、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25
g、酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール:トリエチル
アミン=100:10:1)で精製し、続いてエタノー
ルから再結晶を行い、1−メチルスルホニル−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[4−
(2−プロポキシ)エトキシフェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド(化合物15)(248mg、58%)を白色結晶として得
た。 mp 161-162℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (3H, t, J=7.3Hz),
1.65 (2H, sextet, J=7.1Hz), 1.69-1.77 (4H, m), 2.2
1 (3H, s), 2.54-2.70 (1H, m), 2.88 (3H, s),3.13 (2
H, t, J=5.0Hz), 3.37 (2H, td, J=11.4, 5.6Hz), 3.52
(2H, t, J=6.8Hz), 3.57 (2H, s), 3.82 (2H, t, J=4.
8Hz), 3.91 (2H, t, J=5.7Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 4.
18 (2H, t, J=5.0Hz), 7.00-7.04 (2H, m), 7.32 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8Hz), 7.48-7.66 (7H,
m). IR (KBr) 1663, 1609, 1516, 1493, 1343, 1310, 1248,
1154, 667 cm-1. Anal. Calcd. for C36H45N3O6S: C, 66.74; H, 7.00;
N, 6.49. Found: C, 66.56; H, 7.03; N, 6.36.
【0156】実施例16(化合物16の製造) 4−(2−エトキシエトキシ)フェニルホウ酸(339m
g)と7−ブロモ−1−エチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(537m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(357mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(50mg)を加え、アルゴン雰囲気下で14時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(35g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:エタノー
ル:トリエチルアミン=100:10:0.5)で精製
し、さらに酢酸エチル/IPEから再結晶を行うことに
より、7−[4−(2−エトキシエトキシ)フェニル]
−1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(化合物16)(332mg、5
3%)を黄色結晶として得た。 mp 114.5-116.5℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J=6.9Hz),
1.32 (3H, t, J=7.1Hz), 1.63-1.76 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.59-2.69 (1H, m), 2.91 (2H, t, J=4.8Hz),
3.31-3.42 (4H, m), 3.44 (2H, q, J=7.0Hz), 3.57 (2
H, s), 3.64 (2H, t, J=6.9Hz), 3.82 (2H, t, J=4.8H
z), 4.01-4.06 (2H, m), 4.16 (2H, t, J=5.0Hz), 6.91
(1H, d, J=8.8Hz), 6.98 (2H, d, J=9.2Hz), 7.30 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.40 (1H, s), 7.47 (2H, d, J=9.2H
z), 7.53 (2H, d, J=8.4Hz), 7.40-7.56(3H, m). IR (KBr) 1651, 1607, 1514, 1501, 1312, 1244, 1175,
1140, 1119 cm-1. Anal. Calcd. for C36H45N3O4 (0.2H2O additive): C,
73.62; H, 7.79; N, 7.15. Found: C, 73.45; H, 7.85;
N, 7.05.
【0157】実施例17(化合物17の製造) 4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルホウ酸(272m
g)と7−ブロモ−1−エチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(404m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(269mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(37mg)を加え、アルゴン雰囲気下で14時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:エタノー
ル:トリエチルアミン=100:10:0.5)で精製
し、さらに酢酸エチル/IPEから再結晶を行うことに
より、1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物17)(221m
g、46%)を黄色結晶として得た。 mp 106-108℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (3H, t, J=7.5Hz),
1.32 (3H, t, J=6.9Hz), 1.65 (2H, sextet, J=7.1Hz),
1.70-1.76 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.56-2.69(1H,
m), 2.92 (2H, t, J=4.0Hz), 3.31-3.46 (6H, m), 3.51
(2H, t, J=6.8Hz), 3.56 (2H, s), 3.81 (2H, t, J=4.
9Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 4.16 (2H, t,J=5.0Hz), 6.9
2 (1H, d, J=8.4Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.40 (1H, s), 7.47 (2H, d, J=8.8H
z), 7.54 (2H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.56 (3H, m). IR (KBr) 2928, 1651, 1645, 1607, 1514, 1501, 1314,
1244, 1175 cm-1. Anal. Calcd. for C37H47N3O4 (0.3H2O additive): C,
73.67; H, 7.95; N, 6.97. Found: C, 73.52; H, 7.76;
N, 6.95.
【0158】実施例18(化合物18の製造) 4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルホウ酸(324m
g)と7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(440m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(301mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(42mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:エタノー
ル:トリエチルアミン=100:10:0.5)で精製
し、さらに酢酸エチル/IPEから再結晶を行うことに
より、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(化合物18)(287mg、5
3%)を黄色結晶として得た。 mp 107-110℃. 1H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (3H,
t, J=7.2Hz), 1.39 (2H, sextet, J=7.3Hz), 1.55-1.79
(6H, m), 2.21 (3H, s), 2.57-2.75 (1H, m),2.96 (2
H, t, J=4.4Hz), 3.09 (3H, s), 3.31-3.38 (2H, m),
3.37 (2H, td, J=11.6, 2.7Hz), 3.55 (2H, t, J=6.6H
z), 3.57 (2H, s), 3.81 (2H, t, J=5.0Hz), 4.00-4.08
(2H, m), 4.16 (2H, t, J=4.9Hz), 6.88 (1H, d, J=8.
6Hz), 6.96-7.01 (2H, m), 7.30 (2H, d, J=8.4Hz), 7.
40-7.56 (4H, m), 7.48 (2H, d, J=9.0Hz), 7.54 (2H,
d, J=8.6Hz). IR (KBr) 2955, 2936, 1651, 1607, 1514, 1312, 1244,
1186 cm-1. Anal. Calcd. for C37H47N3O4 (0.1H2O additive): C,
74.12; H, 7.93; N, 7.01. Found: C, 73.90; H, 7.82;
N, 7.12.
【0159】実施例19(化合物19の製造) 4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルホウ酸(301m
g)と7−ブロモ−1−エチル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(420m
g)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/v、
18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(279mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(39mg)を加え、アルゴン雰囲気下で14時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:エタノー
ル:トリエチルアミン=100:10:0.5)で精製
し、さらに酢酸エチル/IPEから再結晶を行うことに
より、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(化合物19)(218mg、4
2%)を黄色結晶として得た。 mp 102-106℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (3H, t, J=7.1Hz),
1.32 (3H, t, J=7.0Hz), 1.39 (2H, sextet, J=7.4Hz),
1.54-1.76 (6H, m), 2.21 (3H, s), 2.54-2.72(1H,
m), 2.92 (2H, t, J=4.6Hz), 3.31-3.50 (6H, m), 3.55
(2H, t, J=6.6Hz), 3.57 (2H, s), 3.81 (2H, t, J=4.
9Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 4.16 (2H, t,J=5.0Hz), 6.9
2 (1H, d, J=8.6Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.40 (1H, s), 7.44-7.56 (3H, m),
7.47 (2H, d, J=9.0Hz), 7.54 (2H,d, J=8.4Hz). IR (KBr) 2953, 2932, 1651, 1605, 1514, 1501, 1406,
1314, 1244, 1175 cm-1. Anal. Calcd. for C38H49N3O4 (0.2H2O additive): C,
74.16; H, 8.09; N, 6.83. Found: C, 73.92; H, 8.19;
N, 6.59.
【0160】実施例20(化合物20の製造) 4−[(2−エトキシ)エトキシ]−3−フルオロフェ
ニルホウ酸(355mg)と7−ブロモ−1−ホルミル−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド(517mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリ
ウム(344mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(48mg)を加え、アルゴン雰囲気下
で10時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30
g、酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール=10:1→
酢酸エチル:エタノール:トリエチルアミン=100:
10:1)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行
うことにより、7−[4−(2−エトキシ)エトキシ−
3−フルオロフェニル]−1−ホルミル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミ
ド(化合物20)(476mg、76%)を白色結晶として得
た。 mp 188-191℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J=7.1Hz),
1.64-1.77 (4H, m), 2.20 (3H, s), 2.57-2.72 (1H,
m), 3.04 (2H, t, J=5.2Hz), 3.37 (2H, td, J=11.3,
2.9Hz), 3.57 (2H, s), 3.63 (2H, q, J=7.0Hz), 3.85
(2H, t, J=4.9Hz),3.92 (2H, t, J=5.6Hz), 4.01-4.07
(2H, m), 4.25 (2H, t, J=4.9Hz), 7.09 (1H, t, J=8.6
Hz), 7.20 (1H, d, J=8.2Hz), 7.29-7.36 (2H, m), 7.3
2 (2H, d, J=8.0Hz), 7.45 (1H, s), 7.53 (2H + 1H,
d, J=8.8Hz), 7.56 (1H, s), 7.65 (1H, d, J=2.2Hz),
8.55 (1H, s). IR (KBr) 1669, 1501, 1358, 1314, 1269, 1238, 1198,
1138, 1125 cm-1. Anal. Calcd. for C35H40FN3O5: C, 69.86; H, 6.70;
N, 6.98. Found: C, 69.66; H, 6.40; N, 6.71.
【0161】実施例21(化合物21の製造) 3−クロロ−4−(2−エトキシ)エトキシフェニルホ
ウ酸(280mg)と7−ブロモ−1−ホルミル−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸ア
ミド(380mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:
10、v/v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(253m
g)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で
30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(35mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間
加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水
及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25g、酢酸エチ
ル→酢酸エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:
エタノール:トリエチルアミン=100:10:0.
5)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行うこと
により、7−[3−クロロ−4−(2−エトキシ)エト
キシフェニル]−1−ホルミル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物
21)(342mg、73%)を白色結晶として得た。 mp 198-200℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ1.26 (3H, t, J=6.9Hz), 1.
64-1.76 (4H, m), 2.20 (3H, s), 2.57-2.69 (1H, m),
3.04 (2H, t, J=5.2Hz), 3.37 (2H, td, J=11.1, 2.9H
z), 3.57 (2H, s), 3.67 (2H, q, J=7.0Hz), 3.88 (2H,
t, J=5.0Hz), 3.91 (2H, t, J=6.0Hz), 4.01-4.06 (2
H, m), 4.24 (2H, t, J=4.9Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4H
z), 7.20 (1H, d, J=8.2Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4Hz),
7.43 (1H, dd, J=8.6, 2.4Hz), 7.44 (1H, s), 7.54 (2
H + 1H, d, J=8.4Hz), 7.56 (1H, s), 7.61 (1H, d, J=
2.2Hz), 7.65 (1H, d, J=2.2Hz), 8.55 (1H, s). IR (KBr) 1669, 1599, 1516, 1493, 1360, 1314, 1292,
1260, 1140, 1065 cm-1. Anal. Calcd. for C35H40ClN3O5: C, 68.00; H, 6.52;
N, 6.80. Found: C, 67.71; H, 6.43; N, 6.71.
【0162】実施例22(化合物22の製造) 4−(3−プロポキシ)プロポキシフェニルホウ酸(27
0mg)と7−ブロモ−1−ホルミル−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(37
7mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/
v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(251mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(35mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(25g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1→酢酸エチル:エタノー
ル:トリエチルアミン=100:10:0.5)で精製
し、さらにエタノールから再結晶を行うことにより、1
−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−7−[4−(3−プロポキシ)プロポキシフ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド(化合物22)(304mg、66
%)を白色結晶として得た。 mp 174-177℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, t, J=7.3Hz),
1.60 (2H, sextet, J=7.1Hz), 1.69-1.76 (4H, m), 2.0
8 (2H, quint, J=6.2Hz), 2.20 (3H, s), 2.59-2.69 (1
H, m), 3.03 (2H, t, J=4.9Hz), 3.31-3.41 (2H, m),
3.41 (2H, t, J=6.6Hz), 3.57 (2H, s), 3.61 (2H, t,
J=6.0Hz), 3.92 (2H, t, J=5.3Hz), 4.01-4.09 (2H,
m), 4.12 (2H, t, J=6.4Hz), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz),
7.19 (1H, d,J=8.0Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.46
(1H, s), 7.51 (2H, d, J=8.4Hz), 7.54 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.49-7.58 (2H, m), 7.67 (1H, d, J=1.8Hz), 8.5
4 (1H, s). IR (KBr) 2940, 1669, 1607, 1516, 1497, 1360, 1314,
1248, 1119 cm-1. Anal. Calcd. for C37H45N3O5: C, 72.64; H, 7.41; N,
6.87. Found: C, 72.46; H, 7.62; N, 6.95.
【0163】実施例23(化合物23の製造) 3−エトキシ−4−(2−プロポキシ)エトキシフェニ
ルホウ酸(324mg)と7−ブロモ−1−ホルミル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸アミド(401mg)を水:エタノール:トルエン(1:
1:10、v/v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(2
67mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温
で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィン
パラジウム(37mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時
間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25g、酢酸エ
チル→酢酸エチル:エタノール=10:1→酢酸エチ
ル:エタノール:トリエチルアミン=100:10:
0.5)で精製し、さらに酢酸エチル/IPEから再結
晶を行うことにより、7−[3−エトキシ−4−(2−
プロポキシ)エトキシフェニル]−1−ホルミル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸アミド(化合物23)(317mg、61%)を白色結晶とし
て得た。 mp 117-119℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ0.94 (3H, t, J=7.3Hz), 1.
48 (3H, t, J=6.9Hz),1.64 (2H, sextet, J=7.2Hz), 1.
64-1.76 (4H, m), 2.20 (3H, s), 2.57-2.70(1H, m),
3.03 (2H, t, J=3.6Hz), 3.37 (2H, td, J=11.2, 2.7H
z), 3.53 (2H,t, J=6.7Hz), 3.56 (2H, s), 3.84 (2H,
t, J=5.1Hz), 3.92 (2H, t, J=5.3Hz),4.01-4.07 (2H,
m), 4.16 (2H, q, J=7.1Hz), 4.22 (2H, t, J=5.2Hz),
7.03 (1H, d, J=8.8Hz), 7.10 (1H, s), 7.11 (1H, dd,
J=8.4, 2.2Hz), 7.18 (1H, d,J=8.4Hz), 7.32 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.50 (2H, d, J=8.4Hz), 7.54 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.57 (1H, d, J=2.6Hz), 7.60 (1H, s), 7.57
(1H, d, J=1.8Hz), 8.54(1H, s). IR (KBr) 2942, 1671, 1597, 1514, 1499, 1408, 1360,
1316, 1254, 1202, 1140 cm-1. Anal. Calcd. for C38H47N3O6 (0.1H2O additive): C,
70.92; H, 7.39; N, 6.53. Found: C, 70.71; H, 7.36;
N, 6.47.
【0164】実施例24(化合物24の製造) (2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
イル)ホウ酸(221mg)と7−ブロモ−1−メチル−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド(397mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリ
ウム(272mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(38mg)を加え、アルゴン雰囲気下
で10時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(35
g、酢酸エチル:エタノール=20:1)で精製し、さ
らにエタノールから再結晶を行うことにより7−(2,
3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(化合物24)(215mg、4
9%)を黄色結晶として得た。 mp 164-165℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.63-1.76 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.53-2.73 (1H, m), 2.95 (2H, t, J=4.4Hz),
3.07 (3H, s), 3.31-3.43 (4H, m), 3.56 (2H, s), 4.
01-4.07 (2H, m), 4.29 (4H, s), 6.86 (1H, d, J=8.4H
z), 6.90 (1H,d, J=9.6Hz), 7.05 (1H, dd, J=10.4, 2.
2Hz), 7.07 (1H, s), 7.29 (2H, d, J=8.6Hz), 7.37-7.
55 (3H, m), 7.54 (2H, d, J=8.6Hz), 7.62 (1H, s). IR (KBr) 2948, 1644, 1597, 1514, 1497, 1406, 1312,
1283, 1246, 1188, 1071, 810, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C33H37N3O4 (0.2H2O additive): C,
72.96; H, 6.94; N, 7.73. Found: C, 72.86; H, 6.91;
N, 7.70.
【0165】実施例25(化合物25の製造) 4−(2−エトキシエトキシ)フェニルホウ酸(246m
g)と7−ブロモ−1−プロピル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(40
0mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/
v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(259mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(36mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(30g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1)で精製し、さらに酢酸
エチル−IPEから再結晶を行うことにより7−[4−
(2−エトキシエトキシ)フェニル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−プロピル
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸アミド(化合物25)(216mg、46%)を黄色
結晶として得た。 mp 144-147 ℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.99 (3H, t, J=7.4Hz),
1.26 (3H, t, J=6.9Hz), 1.63-1.84 (6H, m), 2.20 (3
H, s), 2.56-2.69 (1H, m), 2.91 (2H, t, J=4.4Hz),
3.28-3.43 (6H, m), 3.56 (2H, s), 3.62 (2H, q, J=7.
0Hz), 3.81 (2H, t, J=4.9Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 4.
16 (2H, t, J=4.8Hz), 6.90 (1H, d, J=8.6Hz), 6.98
(2H, d, J=8.8Hz), 7.29 (2H, d, J=8.4Hz), 7.37-7.55
(8H, m). IR (KBr) 2957, 2940, 1644, 1605, 1499, 1406, 1312,
1240, 1177, 1140, 1121 cm-1. Anal. Calcd. for C37H47N3O4 : C, 74.34; H, 7.92;
N, 7.03. Found: C, 74.13; H, 7.76; N, 7.17.
【0166】実施例26(化合物26の製造) 4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルホウ酸(260m
g)と7−ブロモ−1−プロピル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(39
6mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/
v、18.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(256mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(36mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(25g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1)で精製し、さらに酢酸
エチル−IPEから再結晶を行うことによりN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[4−
(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−1−プロピル
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸アミド(化合物26)(252mg、53%)を黄色
結晶として得た。 mp 128-130 ℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (3H, t, J=7.5Hz),
0.99 (3H, t, J=7.6Hz), 1.59-1.81 (8H, m), 2.20 (3
H, s), 2.56-2.69 (1H, m), 2.92 (2H, t-like),3.28-
3.43 (6H, m), 3.51 (2H, t, J=6.7Hz), 3.56 (2H, s),
3.81 (2H, t, J=5.0Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 4.16 (2
H, t, J=5.0Hz), 6.90 (1H, d, J=8.4Hz),6.98 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.29 (2H, d, J=8.8Hz), 7.38-7.55 (8H,
m). IR (KBr) 2957, 2940, 1644, 1605, 1499, 1406, 1312,
1240, 1177, 1140, 1121 cm-1. Anal. Calcd. for C38H49N3O4 : C, 74.60; H, 8.07;
N, 6.87. Found: C, 74.31; H, 8.21; N, 7.12.
【0167】実施例27(化合物27の製造) 4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルホウ酸(519m
g)と7−ブロモ−1−プロピル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−4−カルボン酸アミド(74
5mg)を水:エタノール:トルエン(1:1:10、v/
v、24.0ml)に溶解させ、炭酸カリウム(482mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(67mg)を加え、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流
をした。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和
食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(35g、酢酸エチル→酢酸
エチル:エタノール=10:1)で精製し、さらに酢酸
エチル−IPEから再結晶を行うことにより7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−プロピル
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−4−
カルボン酸アミド(化合物27)(453mg、50%)を黄色
結晶として得た。 mp 122-124℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (3H, t, J=7.1Hz),
0.99 (3H, t, J=7.3Hz), 1.39 (2H, sextet, J=7.2Hz),
1.54-1.80 (8H, m), 2.20 (3H, s), 2.53-2.71(1H,
m), 2.91 (2H, t, J=4.0Hz), 3.27-3.43 (6H, m), 3.52
-3.58 (4H, m), 3.80 (2H, t, J=5.0Hz), 4.01-4.06 (2
H, m), 4.15 (2H, t, J=4.7Hz), 6.89 (1H, d, J=8.8H
z), 6.97 (2H, d, J=8.8Hz), 7.29 (2H, d, J=8.4Hz),
7.37-7.59 (8H, m). IR (KBr) 2957, 2940, 1644, 1605, 1499, 1406, 1312,
1240, 1177, 1140, 1121 cm-1. Anal. Calcd. for C39H51N3O4 : C, 74.85; H, 8.21;
N, 6.71. Found: C, 74.64; H, 8.36; N, 6.93. 実施例28(化合物28の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェ
ニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボキサミド(1.4g)を1N塩酸(50m
l)、THF(50ml)に溶かし、4.5時間還流し
た。濃縮後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物28)(1.0g)を黄色結晶と
して得た。 mp 119-123 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.34-1.75(8H, m), 2.21 (3H, s), 2.60-
2.65 (1H, m), 2.96 (2H, t-like), 3.32-3.58(8H, m),
3.80 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 4.16
(2H, t, J = 5.0 Hz), 4.57 (1H, br), 6.70 (1H, d,
J = 8.2 Hz), 6.98 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.26-7.32
(4H, m), 7.43-7.56 (5H, m). IR (KBr) ν: 3328, 294
6, 2851,1651, 1609, 1514, 1499 cm-1. Anal. calcd.
for C36H45N3O4・0.25H2O: C, 73.50; H, 7.80; N, 7.1
4. Found C, 73.54; H, 7.79; N, 7.15. 実施例29(化合物29の製造) 1−プロピオニル−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(0.2g)をDMF(5m
l)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.09ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た。残渣をTHF(15ml)に溶かし、4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノメチル]アニリン(0.15g)、トリエチルア
ミン(0.34ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減
圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶し、1−プロピオニル−
7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
キサミド(化合物29)(0.1g)を淡黄色結晶とし
て得た。 mp 167-169 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.95 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.08 (3H,t, J = 7.5 Hz), 1.58-1.75 (6
H, m), 2.12-2.21 (1H, m), 2.21 (3H, s), 2.40-2.75
(2H, m), 2.75-3.00 (2H, m), 3.10-3.30 (1H, m), 3.3
7 (2H, dt, J =2.8, 11.2 Hz), 3.52 (2H, t, J = 6.7
Hz), 3.58 (2H, s), 3.82 (2H, t, J =4.8 Hz), 4.01-
4.06 (2H, m), 4.19 (2H, t, J = 4.8 Hz), 4.81-4.88
(1H, m),7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.24-7.34 (3H,
m), 7.50-7.56 (6H, m), 7.67 (1H, s). IR (KBr) ν:
2944, 1653 cm-1. Anal. calcd. for C38H47N3O5・0.5H2
O:C, 71.90; H, 7.62; N, 6.62. Found C, 71.84; H,
7.48; N, 6.71. 実施例30(化合物30の製造) 1−ブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フ
ェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.30g)をDMF(6ml)
に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.15ml)を加
え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。
残渣をTHF(20ml)に懸濁し、4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノメチル]アニリン(0.17g)、トリエチルアミン
(0.42ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、
滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)を用いて精製した。酢酸エチル−エタノ
ールに溶かし、6N塩酸を加え、溶媒を留去した。ジエ
チルエーテルを加え析出した沈殿をろ取し、1−ブチル
−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド二塩酸塩(化合物30)(0.36g)を
淡黄色アモルファスとして得た。1 H-NMR (δppm, DMSO-d6) 0.84-1.02 (6H, m), 1.30-1.
45 (2H, m), 1.49-1.70(4H, m), 1.70-1.95 (2H, m),
1.95-2.20 (2H, m), 2.58 (3H, d, J = 5.0 Hz),2.80-
2.85 (2H, m), 3.20-3.46 (8H, m), 3.66-3.84 (3H,
m), 3.96-4.14 (3H,m), 4.12 (2H, t, J = 4.7 Hz), 4.
39-4.45 (1H, m), 6.93-7.02 (3H, m), 7.41-7.63 (7H,
m), 7.81 (2H, d, J = 8.4 Hz), 10.00 (1H, s), 10.2
2 (1H, br).IR (KBr) ν: 2691, 2930, 2872, 1653, 16
09, 1518, 1501 cm-1. Anal. calcd. for C39H51N3O4・2
HCl・H2O: C, 65.35; H, 7.73; N, 5.86. Found C, 65.0
4; H, 7.88; N, 5.66. 実施例31(化合物31の製造) 7−ブロモ−1−シクロプロピル−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.
45g)、4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルほう
酸(0.23g)、1M炭酸カリウム水溶液(1.5m
l)、エタノール(1.5ml)、トルエン(25m
l)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌
した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0.05g)を加え、アルゴン雰囲気下で3時間還
流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で精製
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−シクロプロピル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物31)(0.
25g)を淡黄色結晶として得た。 mp 117-120 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.55-0.62 (2
H, m), 0.85-0.93 (2H, m), 0.93 (3H, t, J = 7.0 H
z), 1.21-1.76 (8H, m), 2.20 (3H, s), 2.56-2.74(2H,
m), 2.90 (2H, t-like), 3.34 (2H, dt, J = 8.0, 11.
4 Hz), 3.43-3.59 (6H, m), 3.80 (2H, t, J = 5.0 H
z), 4.00-4.06 (2H, m), 4.16 (2H, t, J = 5.0 Hz),
6.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.25-7.36 (3H, m), 7.42-
7.54 (7H, m). Anal. calcd. for C39H49N3O4: C, 75.0
9; H, 7.92; N, 6.74. Found C, 75.09;H, 8.14; N, 6.
78. 実施例32(化合物32の製造) 1−ベンジル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.15g)をDMF(4m
l)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.06ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た。残渣をTHF(25ml)に溶かし、4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノメチル]アニリン(0.09g)、トリエチルア
ミン(0.23ml)のTHF(10ml)溶液中に氷
冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノー
ル/トリエチルアミン)で精製した。酢酸エチルに溶か
し、4N塩酸−酢酸エチルを加え、溶媒を留去し、1−
ベンジル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェ
ニル]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド塩酸塩(化合物32)(0.14
g)を黄色アモルファスとして得た。1 H-NMR (δppm, DMSO-d6) 0.87 (3H, t, J = 7.3 Hz),
1.48-1.59 (2H, m), 1.65-2.15 (4H, m), 2.57 (3H, d,
J = 4.8 Hz), 2.81 (2H, s), 3.25-3.45 (7H, m), 3.9
8-4.13 (5H, m), 4.39-4.46 (1H, m), 4.66 (2H, s),
6.86 (1H, d, J =8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz),
7.27-7.57 (11H, m), 7.67 (1H, s), 7.81 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 10.04 (1H, s), 10.44 (1H, br). IR (KBr)
ν: 2963,2868, 1655, 1607, 1518, 1499 cm-1. Anal.
calcd. for C42H49N3O4・HCl・1.5H2O: C, 69.74; H, 7.
39; N, 5.81. Found C, 69.35; H, 7.40; N, 5.84. 実施例33(化合物33の製造) 1−ベンジル−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.3g)をTHF(5ml)に
溶かし、氷冷下、塩化オキサリル(0.11ml)、D
MF(触媒量)を加え、室温で30分間撹拌した。減圧
下溶媒を留去した。残渣をTHF(25ml)に溶か
し、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(0.15
g)、トリエチルアミン(0.44ml)のTHF(1
0ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室
温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で精製し、
粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、1
−ベンジル−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェ
ニル]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(化合物33)(0.26g)を淡
黄色結晶として得た。 mp 127-131 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.30-1.75(8H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-
2.70 (1H, m), 2.85 (2H, t-like), 3.31-3.38(4H, m),
3.52-3.58 (4H, m), 3.80 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.01
-4.05 (2H, m),4.16 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.61 (2H,
s), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98(2H, d, J = 8.8
Hz), 7.26-7.56 (14H, m). IR (KBr) ν: 2934, 2851,
1651,1601, 1514, 1501 cm-1. Anal. calcd. for C43H
51N3O4・0.25H2O: C, 76.13; H,7.65; N, 6.19. Found
C, 76.19; H, 7.55; N, 6.19. 実施例34(化合物34の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロヘキシルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.25g)をTH
F(3ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル(0.
09ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1時間撹
拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25m
l)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.14g)、トリエチルアミン(0.36ml)の
THF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲
気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を留去し、粗結晶を得た。ジエチルエーテル−酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶し、7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−シクロヘキシルメチル−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物34)(0.28g)を淡黄色結
晶として得た。 mp 115-117 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 0.93-1.84(19H, m), 2.21 (3H, s), 2.58
-2.66 (1H, m), 2.91 (2H, t-like), 3.22 (2H,d, J =
6.6 Hz), 3.30-3.46 (4H, m), 3.50-3.58 (4H, m), 3.8
0 (2H, t, J =4.9 Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 4.16 (2H,
t, J = 4.9 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.37-
7.56 (7H, m). IR (KBr) ν: 2924, 2849, 1651, 1605,
1516, 1499 cm-1. Anal. calcd. for C43H57N3O4: C,
75.96; H, 8.45; N, 6.18. Found C, 75.93; H, 8.58;
N, 6.21.
【0168】実施例35(化合物35の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロプロピルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.35g)をTH
F(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル(0.
14ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1時間撹
拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25m
l)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.20g)、トリエチルアミン(0.56ml)の
THF(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰
囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で
精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−シクロプロピルメチル−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ア
ミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物3
5)(0.36g)を黄色結晶として得た。 mp 92-94 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.26-0.33 (2H,
m), 0.60-0.69 (2H, m),0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.
05-1.18 (1H, m), 1.22-2.05 (8H, m), 2.21 (3H, s),
2.59-2.67 (1H, m), 2.95 (2H, t-like), 3.25 (2H, d,
J = 6.2 Hz), 3.32-3.58 (8H, m), 3.80 (2H, t, J =
5.0 Hz), 3.93-4.18 (4H, m), 6.95-7.00(3H, m), 7.29
(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.41-7.58 (7H, m). IR (KBr)
ν: 3289, 2940, 2870, 1651, 1607, 1516, 1499 cm-1.
Anal. calcd. for C40H51N3O4:C, 75.32; H, 8.06; N,
6.59. Found C, 75.21; H, 8.12; N, 6.49. 実施例36(化合物36の製造) 1−シクロプロピルメチル−7−[4−(2−プロポキ
シエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.25g)をT
HF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル
(0.11ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF
(25ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(0.14g)、トリエチルアミン(0.41m
l)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミ
ン)で精製した。酢酸エチルに溶かし、4N塩酸−酢酸
エチルを加え、溶媒を留去し、1−シクロプロピルメチ
ル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド二塩酸塩(化合物36)(0.32g)を
淡黄色アモルファスとして得た。1 H-NMR (δppm, DMSO-d6) 0.29-0.31 (2H, m), 0.54-0.
57 (2H, m), 0.88 (2H,t, J = 7.5 Hz), 1.06-1.13 (1
H, m), 1.45-1.63 (2H, m), 1.70-2.20 (4H, m),2.57
(3H, d, J = 4.8 Hz), 2.89 (2H, br), 3.25-3.46 (9H,
m), 3.69-3.74 (2H, m), 4.10-4.14 (5H, m), 4.37-4.
45 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.03-7.11 (1
H, m), 7.44-7.59 (6H, m), 7.68 (1H, s), 7.81 (2H,
d, J = 8.6Hz), 10.07 (1H, s), 10.63 (1H, br). 実施例37(化合物37の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロブチルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.25g)をTHF
(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル(0.1
ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(25ml)
に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(0.
13g)、トリエチルアミン(0.4ml)のTHF
(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で精製し
た。酢酸エチルに溶かし、4N塩酸−酢酸エチルを加
え、溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−シクロブチルメチル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
二塩酸塩(化合物37)(0.27g)を淡黄色アモル
ファスとして得た。1 H-NMR (δppm, DMSO-d6) 0.89 (3H, t, J = 7.1 Hz),
1.24-1.58 (4H, m), 1.73-2.15 (1H, m), 2.57 (3H, d,
J = 4.8 Hz), 2.60-2.85 (3H, m), 3.20-3.49 (10H,
m), 3.96-4.13 (5H, m), 4.38-4.44 (1H, m), 6.97-7.0
2 (3H, m), 7.40-7.63 (7H, m), 7.80 (2H, d, J = 8.8
Hz), 10.02 (1H, s), 10.41 (1H, s). Anal. calcd. f
or C41H53N3O4・2HCl・1.5H2O: C, 65.50; H, 7.78; N,
5.59. FoundC, 65.51; H, 7.77; N, 5.24. 実施例38(化合物38の製造) 1−フェニル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.2g)をDMF(6ml)
に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.08ml)を加
え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。
残渣をTHF(25ml)に懸濁し、4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノメチル]アニリン(0.12g)、トリエチルアミン
(0.31ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、
滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)で精製した。酢酸エチルに溶かし、4N
塩酸−酢酸エチルを加え、溶媒を留去し、1−フェニル
−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド塩酸塩(化合物38)(0.17g)を黄
色結晶として得た。 mp 223-224 ℃. 1H-NMR (δppm, DMSO-d6) 0.88 (3H,
t, J = 7.3 Hz), 1.45-1.60 (2H, m), 1.70-1.95 (2H,
m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.58 (3H, d, J = 4.8 Hz),
2.84 (2H, br), 3.22-3.46 (4H, m), 3.72 (2H, t, J =
4.7 Hz), 3.75-4.12 (5H, m), 4.15 (2H, t, J = 4.7
Hz), 4.39-4.46 (1H, m), 6.80-6.90 (1H, m), 6.98-7.
07 (4H, m), 7.20-7.30 (3H, m), 7.47-7.57 (4H, m),
7.65 (2H, d,J = 8.8 Hz), 7.79 (2H, d, J = 8.8 Hz),
7.85 (1H, s), 9.96 (1H, br), 10.07 (1H, s). IR (K
Br) ν: 2961, 2928, 2863, 1651, 1593, 1520, 1495 c
m-1.Anal. calcd. for C41H47N3O4・HCl・0.5H2O: C, 71.
23; H, 7.14; N, 6.08. Found C, 71.56; H, 7.17; N,
6.18. 実施例39(化合物39の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.25g)をTHF(5ml)
に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル(0.1ml)、D
MF(触媒量)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下
溶媒を留去した。残渣をTHF(25ml)に懸濁し、
4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノメチル]アニリン(0.13g)、
トリエチルアミン(0.38ml)のTHF(5ml)
溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩
撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
メタノール/トリエチルアミン)で精製し、7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−フェニル−
N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物39)(0.21g)を黄色アモ
ルファスとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
27-1.49 (2H, m), 1.55-1.74 (6H, m), 2.19 (3H, s),
2.58-2.66 (1H, m), 2.93 (2H, t, J = 4.8 Hz),3.36
(2H, dt, J = 3.2, 10.8 Hz), 3.52-3.59 (4H, m), 3.8
1 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.89 (2H, t, J = 4.8 Hz),
4.00-4.06 (2H, m), 4.17 (2H, t, J = 5.0Hz), 6.88-
7.02 (5H, m), 7.21-7.30 (4H, m), 7.41 (1H, dd, J =
2.2, 8.6 Hz), 7.48-7.53 (6H, m), 7.64 (1H, d, J =
2.2 Hz). IR (KBr) ν: 2953, 2934, 2847, 1653, 159
5, 1520, 1495 cm-1. Anal. calcd. for C42H49N3O4・0.
25H2O: C, 75.93; H, 7.51; N, 6.32. Found C, 75.80;
H, 7.40; N, 6.30.
【0169】実施例40(化合物40の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.15g)を
THF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル
(0.06ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で3
0分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF
(30ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(0.07g)、トリエチルアミン(0.2m
l)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミ
ン)で精製し粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(3−メトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物40)(0.11g)を淡黄色結晶として得
た。 mp 94-97 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J
= 7.4 Hz), 1.27-1.76 (8H, m), 2.20 (3H, s), 2.58-
2.69 (1H, m), 2.95 (2H, t-like), 3.36 (2H, dt, J =
3.4, 11.5 Hz), 3.52-3.59 (4H, m), 3.76 (3H, s),
3.76-3.87 (4H, m),4.00-4.06 (2H, m), 4.17 (2H, t,
J = 4.9 Hz), 6.43-6.62 (3H, m), 7.00 (2H, d, J =
8.8 Hz), 7.14-7.30 (3H, m), 7.40-7.54 (7H, m), 7.6
4 (1H, d, J= 1.8 Hz). IR (KBr) ν: 2955, 2845, 166
1, 1595, 1516, 1493 cm-1. Anal. calcd. for C43H51N
3O5: C, 74.86; H, 7.45; N, 6.09. Found C, 74.52;
H, 7.66; N, 6.19. 実施例41(化合物41の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−メトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.2g)をT
HF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル
(0.08ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF
(20ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(0.1g)、トリエチルアミン(0.3ml)
のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰
囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で
精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(4−メトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物41)(0.22g)を黄色アモルファスとし
て得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.
26-1.48 (2H, m), 1.54-1.74 (6H, m), 2.20 (3H, s),
2.58-2.66 (1H, m), 2.90 (2H, t-like), 3.37 (2H, d
t, J = 2.2, 12.7 Hz), 3.52-3.58 (4H, m), 3.78-3.83
(7H, m), 4.01-4.06 (2H, m), 4.16 (2H, t, J = 4.9
Hz), 6.85-7.05 (7H, m), 7.26-7.34 (2H,m), 7.46-7.5
9 (7H, m). 実施例42(化合物42の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−プロポキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.2g)を
THF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキサリル
(0.05ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF
(20ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(0.11g)、トリエチルアミン(0.3m
l)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミ
ン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−1−(4−プロポキシフェニル)−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミ
ド(化合物42)(0.2g)を黄色アモルファスとし
て得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
04 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.34-1.48 (2H, m), 1.54-1.
86 (8H, m), 2.20 (3H, s), 2.58-2.69 (1H, m),2.88
(2H, t-like), 3.36 (2H, dt, J = 3.4, 11.0 Hz), 3.5
2-3.58 (5H, m),3.78-3.83 (4H, m), 3.90 (2H, t, J =
10.1 Hz), 4.00-4.17 (4H, m), 6.84-7.03 (7H, m),
7.26-7.33 (2H, m), 7.45-7.61 (7H, m). IR (KBr) ν:
2936, 2872, 1651, 1607, 1495 cm-1. 実施例43(化合物43の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.25g)をTHF(5ml)に溶かし、氷冷下、
塩化オキサリル(0.1ml)、DMF(触媒量)を加
え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残
渣をTHF(30ml)に溶かし、4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ
メチル]アニリン(0.13g)、トリエチルアミン
(0.35ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、
滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−(3,4−メチレンジオキシ
フェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(化合物43)(0.28g)
を黄色アモルファスとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
22-1.48 (4H, m), 1.54-1.74 (4H, m), 2.20 (3H, s),
2.58-2.67 (1H, m), 2.91 (2H, t-like), 3.37 (2H, d
t, J = 3.0, 11.2 Hz), 3.52-3.59 (4H, m), 3.78-3.83
(4H, m), 4.01-4.19 (4H, m), 5.95 (2H, s), 6.50 (1
H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 6.61 (1H, d, J= 2.2 Hz),
6.76 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.97-7.03 (3H, m), 7.26-
7.37 (3H,m), 7.46-7.59 (7H, m). IR (KBr) ν: 2951,
2872, 1651, 1607, 1514, 1487 cm-1. 実施例44(化合物17の製造) 1−(N−アセチルグリシル)−7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−N−[4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.5g)を
オキシ塩化リン(25ml)に溶かし、室温で7時間、
ついで50℃、2時間加熱撹拌した。溶媒を留去し、炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣を塩基性
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(2−メチルオキサゾール−5−
イル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(化合物44)(0.26g)を淡
黄色結晶として得た。 mp 125-128 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.22-1.48(2H, m), 1.54-1.76 (6H, m),
2.20 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.55-2.70 (1H,m), 2.96
(2H, t-like), 3.36 (2H, dt, J = 2.6, 11.0 Hz), 3.
52-3.58 (4H, m), 3.72 (2H, t-like), 3.80 (2H, t, J
= 4.8 Hz), 4.00-4.06 (2H, m), 4.15(2H, t, J = 4.8
Hz), 6.33 (1H, s), 6.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.08
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.26-7.56 (8H, m), 7.76 (1H,
s). IR (KBr) ν: 2936, 2870,1651, 1599, 1516, 149
5 cm-1. Anal. calcd. for C40H48N4O5: C, 72.26; H,
7.28; N, 8.43. Found C, 72.16; H, 7.10; N, 8.51.
【0170】実施例45(化合物45の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メチルチアゾール−4−イル)−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.
13g)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン二塩酸
塩(0.1g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.06g)をDMF(20ml)に懸濁し、氷冷
下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(0.15g)、トリエチルアミ
ン(0.18ml)、4−ジメチルアミノピリジン(触
媒量)を加え、室温で、一晩撹拌した。水中に注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール
/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶し、
7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メチルチアゾール−4−イル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物45)(0.087g)を淡黄色結晶として得
た。 mp 115-123 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.30-1.45(2H, m), 1.55-1.76 (6H, m),
2.21 (3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 2.67 (3H,s), 2.94
(2H, t-like), 3.36 (2H, dt, J = 2.6, 11.2 Hz), 3.
52-3.59 (4H, m), 3.81 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.01-4.
19 (6H, m), 5.93 (1H, s), 7.00 (2H,d, J = 8.8 Hz),
7.31 (1H, s), 7.43-7.60 (9H, m). IR (KBr) ν: 293
2, 2870, 2843, 1659, 1597, 1526, 1518, 1495 cm-1. 実施例46(化合物46の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.15
g)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン二塩酸塩
(0.11g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.06g)をDMF(20ml)に懸濁し、氷冷
下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(0.16g)、トリエチルアミ
ン(0.2ml)、4−ジメチルアミノピリジン(触媒
量)を加え、室温で、一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メ
タノール/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を
得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(4−ス
ルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物46)
(0.085g)を黄色結晶として得た。 mp 108-111 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.2 Hz), 1.33-1.48(2H, m), 1.54-1.75 (6H, m),
2.15 (3H, s), 2.57-2.67 (1H, m), 2.78-2.94(2H, m),
3.33 (2H, t, J = 10.3 Hz), 3.46-3.58 (4H, m), 3.7
8-3.82 (4H, m), 3.97-4.02 (2H, m), 4.06-4.14 (2H,
m), 6.78 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.19-7.29 (3H, m), 7.36-7.63 (9H, m), 8.16
(1H, s). 実施例47(化合物47の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(N,N−ジメチル−4−スルファモイルフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(0.3g)、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン二塩酸塩(0.19g)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.07g)をDMF(25ml)に懸
濁し、氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.15g)、トリ
エチルアミン(0.37ml)、4−ジメチルアミノピ
リジン(触媒量)を加え、室温で、一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢
酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)により精製
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(N,N−ジメチル−4−スルファモイルフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(化合物47)(0.12g)を無
色結晶として得た。 mp 94-98 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl
0.94 (3H, t, J = 7.1 Hz),
1.22−1.74 (8H, m), 2.20
(3H, s), 2.55−2.70 (1H,
m), 2.70 (6H, s), 3.02 (2
H, t−like), 3.36 (2H, dt,
J = 2.6, 11.0 Hz), 3.53−
3.60 (4H, m), 3.82 (2H,
t, J = 5.0 Hz), 3.85−4.14
(4H, m), 4.18 (2H, t, J
= 5.0 Hz), 6.96 (2H, d, J
= 8.8 Hz), 7.03 (2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.30 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.37−7.63
(9H, m), 7.70 (1H, d, J =
2.2 Hz). 実施例48(化合物48の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(N−メチル−4−スルファモイルフェニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(0.4g)をTHF(7ml)に溶かし、氷冷下、
塩化オキサリル(0.19ml)、DMF(触媒量)を
加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。
残渣をTHF(25ml)に溶かし、4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノメチル]アニリン二塩酸塩(0.28g)、トリエチ
ルアミン(0.5ml)のTHF(5ml)懸濁液中に
氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣を塩基
性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)
で精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(N−メチル−4−スルファモイルフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(化合物48)(0.28g)を淡
黄色結晶として得た。 mp 96-99 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J
= 7.3 Hz), 1.29-1.71 (8H, m), 2.17 (3H, s), 2.59
(3H, d, J = 4.0 Hz), 2.60-2.70 (1H, m), 2.95(2H, t
-like), 3.35 (2H, dt, J = 2.6, 11.4 Hz), 3.52-3.59
(4H, m), 3.79-3.88 (4H, m), 3.99-4.17 (4H, m), 4.
66 (1H, br), 6.86 (2H, d, J = 8.8 Hz),6.99 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.23-7.66 (12H, m), 8.05 (1H, d, J =
9.6 Hz).IR (KBr) ν: 2942, 2853, 1661, 1590, 1495
cm-1. 参考例98 塩化プロピオニル(1.0ml)を7−(2−プロポキ
シエトキシ)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(0.2g)、炭酸カリ
ウム(2.2g)のDMF(10ml)懸濁液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製し、1
−プロピオニル−7−(2−プロポキシエトキシ)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.2g)を淡黄色オイルとして得
た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.95 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
05 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.57-1.75 (2H, m), 2.09-2.
20 (1H, m), 2.41-2.53 (1H, m), 2.75-2.84 (2H, m),
2.88-3.10 (1H, m), 3.52 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.80-
3.83 (5H, m), 4.18 (2H, t, J = 4.6 Hz), 4.75-4.80
(1H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.24 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 7.48-7.55 (3H, m), 7.65 (1H, d, J = 1.8
Hz), 7.73(1H, s). IR (neat) ν: 2948, 2874, 1713,
1661 cm-1. 参考例99 1−プロピオニル−7−(2−プロポキシエトキシ)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.2g)をメタノール(25m
l)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(5ml)を加え、室温で、一晩撹拌した。
濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、1−プロピオ
ニル−7−(2−プロポキシエトキシ)−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.2g)を無色結晶として得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.95 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
07 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.57-1.75 (2H, m), 2.12-2.
22 (1H, m), 2.43-2.55 (1H, m), 2.78-2.88 (2H, m),
3.00-3.10 (1H, m), 3.53 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.83
(2H, t, J = 5.0Hz), 4.19 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.78
-4.80 (1H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.26 (1H,
d, J = 8.2 Hz), 7.51-7.56 (3H, m), 7.67 (1H, d, J
= 1.4 Hz), 7.83 (1H, s). IR (KBr) ν: 2940, 2876,
1705 cm-1.
【0171】参考例100 7−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(1.0g)、n−ブチル
アルデヒド(1.3ml)、酢酸(0.41ml)を
1,2−ジクロロエタン(20ml)に溶かし、氷冷
下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(3.8
g)を加え、室温で、一晩撹拌した。水中に注ぎ、炭酸
水素ナトリウム水溶液を用いて中和し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン)を用いて精製し、7−ブロモ−1−ブチル−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.9g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.96 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
27-1.45 (2H, m), 1.56-1.72 (2H, m), 2.79 (2H, t, J
= 4.2 Hz), 3.19-3.31 (4H, m), 3.80 (3H, s),6.69
(1H, d, J = 8.8 Hz), 7.23 (1H, dd, J = 2.5, 8.8 H
z), 7.42 (1H, d,J = 2.5 Hz), 7.57 (1H, s). 参考例101 7−ブロモ−1−ブチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.45
g)、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.66g)、1M炭酸カリウム水溶液(4ml)、
エタノール(4ml)、トルエン(25ml)の混合物
をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.12
g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン)で精製し、1−ブチル−7−[4−(2−プ
ロポキシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.
5g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.91-1.01 (6H, m), 1.30-1.45
(2H, m), 1.57-1.73 (4H, m), 2.80 (2H, t, J = 4.6
Hz), 3.25-3.37 (4H, m), 3.51 (2H, t, J = 6.1Hz),
3.78-3.83 (5H, m), 4.16 (2H, t, J = 4.9 Hz), 6.87
(1H, d, J = 8.4Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.37
-7.51 (4H, m), 7.76 (1H, s). IR (neat) ν: 2959, 2
928, 2870, 1698, 1607, 1501 cm-1. 参考例102 1−ブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フ
ェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.5g)をメタノール
(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(17ml)を加え、50℃、5時
間加熱撹拌した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、1−ブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(0.38g)を黄色結晶と
して得た。 mp 176-177 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.91-1.02 (6
H, m), 1.35-1.46 (2H, m), 1.60-1.74 (4H, m), 2.84
(2H, t-like), 3.32-3.39 (4H, m), 3.52 (2H, t,J =
6.8 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.1 Hz), 4.17 (2H, t, J
= 5.1 Hz), 6.88 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.98 (2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.40-7.53 (4H, m), 7.88 (1H, s). IR
(KBr) ν: 2959, 2932, 2872, 1669, 1607, 1501 cm-1.
Anal. calcd. for C26H33NO4: C, 73.73; H, 7.85; N,
3.31. Found C, 73.42; H, 7.86; N,3.25. 参考例103 4−ブロモ酪酸t−ブチル(33.5g)をシクロプロ
ピルアミン(50ml)中に40℃で滴下し、よう化ナ
トリウム(22.6g)を加え、一晩還流した。溶媒を
留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去した。減圧蒸留により精製し、
N−シクロプロピル−4−アミノ酪酸t−ブチル(1
2.6g)を無色オイルとして得た。 bp 85-90 ℃ / 5 mm. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.27-0.4
7 (4H, m), 1.45 (9H, s), 1.69-1.84 (2H, m), 2.08-
2.15 (1H, m), 2.26 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.71(2H,
t, J = 7.3 Hz). 参考例104 5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(20
g)、N−シクロプロピル−4−アミノ酪酸t−ブチル
(14.5g)、炭酸ナトリウム(13.8g)、水
(70ml)、DMSO(70ml)を80℃、5日
間、110℃、3日間加熱した。水中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン)で精製し、N−(4−ブロモ−2−ホルミ
ルフェニル)−N−シクロプロピル−4−アミノ酪酸t
−ブチル(6.4g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.45-0.52 (2H, m), 0.72-0.78
(2H, m), 1.41 (9H, s), 1.88-1.98 (2H, m), 2.17 (2
H, t, J = 7.1 Hz), 2.66-2.73 (1H, m), 3.29 (2H, t,
J = 7.5 Hz), 7.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.53 (1H,
dd, J = 2.6, 8.8Hz), 7.84 (1H, d, J = 2.6 Hz), 10.
09 (1H, s).
【0172】参考例105 N−(4−ブロモ−2−ホルミルフェニル)−N−シク
ロプロピル−4−アミノ酪酸t−ブチル(1g)をTH
F(10ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.59g)を加え、55℃、1.5時間加熱した。
溶媒を留去し、水で抽出した。水層を酢酸エチルで洗浄
後、1N塩酸を加えて中和した。酢酸エチルで抽出し、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、7−ブロモ−1−シ
クロプロピル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.44g)を黄色結晶とし
て得た。 mp 225-230 ℃(dec.).1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.42-0.5
0 (2H, m), 0.80-0.84 (2H, m), 2.60-2.80 (3H, m),
3.24-3.34 (2H, m), 7.13 (1H, d, J = 8.8 Hz),7.38
(1H, dd, J = 2.4, 8.8 Hz), 7.45 (1H, s), 7.53 (1H,
d, J = 2.4 Hz),12.39 (1H, br). Anal. calcd. for C
14H14BrNO2: C, 54.56; H, 4.58; N, 4.55. Found C, 5
4.20; H, 4.60; N, 4.30. 参考例106 7−ブロモ−1−シクロプロピル−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.4
g)をTHF(15ml)に溶かし、氷冷下、塩化オキ
サリル(0.26ml)、DMF(触媒量)を加え、室
温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣を
THF(30ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(0.34g)、トリエチルアミン(0.
9ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下し
た。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を
留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチ
ルアミン)で精製し、7−ブロモ−1−シクロプロピル
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2
H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(0.55g)を黄色結晶として得た。 mp 133-136 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.50-0.58 (2
H, m), 0.79-0.88 (2H, m), 1.63-1.76 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.58-2.71 (2H, m), 2.86 (2H, t, J =8.8 H
z), 3.37 (2H, dt, J = 3.0, 11.4 Hz), 3.46 (2H, t,
J = 4.9 Hz), 3.56(2H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 7.08
(1H, d, J = 8.8 Hz), 7.14 (1H, s), 7.26-7.32 (2H,
m), 7.37 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.57(1H, s). Anal. calcd. for C27H32BrN3O2:
C, 63.53; H, 6.32; N, 8.23. Found C, 63.30; H, 6.2
6; N, 8.15. 参考例107 7−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.3g)をDMF(3
ml)に溶かし、60%水素化ナトリウム(0.05
g)のDMF(1ml)懸濁液中に氷冷下滴下した。窒
素雰囲気下、10分間撹拌し、ベンジルブロミド(0.
15ml)を加え、45℃、4時間加熱した。水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−ベンジル−7
−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.3g)を黄色オイルと
して得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 2.75 (2H, t, J = 4.9 Hz), 3.
26 (2H, t, J = 4.9 Hz), 3.80 (3H, s), 4.52 (2H,
s), 6.67 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.19 (1H, dd, J= 2.
4, 8.8 Hz), 7.22-7.45 (6H, m), 7.47 (1H, d, J = 2.
4 Hz), 7.63 (1H, s). IR (neat) ν: 1703 cm-1. 参考例108 1−ベンジル−7−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.3
g)、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.24g)、1M炭酸カリウム水溶液(2.5m
l)、エタノール(2.5ml)、トルエン(25m
l)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌
した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0.04g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1−ベンジル−7
−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.27g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.
58-1.70 (2H, m), 2.77(2H, t, J = 4.6 Hz), 3.32 (2
H, t, J = 4.6 Hz), 3.51(2H, t, J = 6.8 Hz),3.78-3.
83 (2H, m), 3.81 (3H, s), 4.07-4.18 (2H, m), 4.59
(2H, s), 6.87 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (2H, d, J
= 8.8 Hz), 7.26-7.41 (6H, m), 7.47 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.56 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.83 (1H, s). IR
(neat) ν:3027, 2874, 1701, 1499 cm-1. 参考例109 1−ベンジル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.27g)をメタノー
ル(10ml)、THF(10ml)に溶かし、1N水
酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、室温で、一
晩撹拌した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、
1−ベンジル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.16g)を黄色結晶として
得た。 mp 139-142 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.59-1.70(2H, m), 2.80 (2H, t, J = 4.
6 Hz), 3.34 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.52 (2H,t, J =
6.8 Hz), 3.78-3.84 (2H, m), 4.14-4.19 (2H, m), 4.6
1(2H, s), 6.87(1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J
= 8.8 Hz), 7.26-7.49 (8H, m), 7.57 (1H, d, J = 2.2
Hz), 7.95 (1H, s). IR (KBr) ν: 2934, 2870, 1674,
1607, 1501 cm-1. Anal. calcd. for C29H31NO4: C, 7
6.12; H, 6.83; N, 3.06. FoundC, 75.77; H, 6.95; N,
3.15.
【0173】参考例110 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.4g)、ベンズアルデヒド(0.43
g)を1,2−ジクロロエタン(7ml)に溶かし、ト
リアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(0.43g)を
加え、窒素雰囲気下、室温で、一晩撹拌した。水中に注
ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、1−ベ
ンジル−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.49g)をオイルとして得
た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
30-1.48 (2H, m), 1.54-1.68 (2H, m), 2.77 (2H, t, J
= 4.7 Hz), 3.31 (2H, t, J = 4.7 Hz), 3.55 (2H, t,
J = 6.6 Hz), 3.78-3.82 (5H, m), 4.15 (2H, t, J =
4.8 Hz), 4.59 (2H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.8 Hz),
6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.26-7.68 (7H, m), 7.82-
7.91 (3H, m). IR (neat) ν: 2934, 2870, 1703, 160
7, 1501 cm-1. 参考例111 1−ベンジル−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.49g)をメタノール
(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、50℃、一晩
加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、1
−ベンジル−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェ
ニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(0.47g)を黄色結晶として得
た。 mp 133-138 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.4 Hz), 1.34-1.45(2H, m), 1.54-1.65 (2H, m),
2.80 (2H, br), 3.34 (2H, br), 3.56 (2H, t,J = 6.6
Hz), 3.80 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J = 5.
0 Hz), 4.61 (2H, s), 6.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.9
8 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.26-7.49 (8H, m), 7.57 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 7.94 (1H, s). IR (KBr) ν: 295
7, 2934, 2867, 1674, 1609, 1501 cm-1. Anal. calcd.
for C30H33NO4: C, 76.41; H, 7.05; N, 2.97. Found
C, 76.06; H, 7.15; N, 2.68. 参考例112 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.3g)、シクロヘキサンカルボアルデ
ヒド(0.43g)を1,2−ジクロロエタン(5m
l)に溶かし、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(0.32g)を加え、窒素雰囲気下、室温で、3.5
時間撹拌した。水中に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−シクロヘキシルメチル−2, 3−
ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
メチル(0.37g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.89-1.81 (15H, m), 0.93 (3
H, t, J = 7.3 Hz), 2.81(2H, t, J = 4.2 Hz), 3.19
(2H, d, J = 6.6 Hz), 3.29 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.5
5 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.78-3.82 (5H, m), 4.15 (2
H, t, J = 4.9 Hz),6.87 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.97
(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.36-7.51 (4H, m),7.76 (1H,
s). IR (neat) ν: 2930, 2849, 1699, 1607, 1499 cm
-1. 参考例113 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロヘキシルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.37g)
をメタノール(25ml)、THF(25ml)に溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)を加
え、室温で、一晩撹拌した。濃縮後、1N塩酸を用いて
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−1−シクロヘキシルメチル−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.
32g)を黄色結晶として得た。 mp 124-125 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.90-1.85 (15
H, m), 0.93 (3H, t, J= 7.2 Hz), 2.83 (2H, t-like),
3.22 (2H, d, J = 6.6 Hz), 3.32 (2H, t-like), 3.56
(2H, t, J = 6.6 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.
16 (2H, t, J =5.0 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.8 Hz),
6.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.39-7.53 (4H, m), 7.88
(1H, s). IR (KBr) ν: 2926, 1674, 1607, 1499 cm-1.
Anal. calcd. for C30H39NO4: C, 75.44; H, 8.23; N,
2.93. Found C, 75.46; H, 8.23;N, 2.96. 参考例114 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.4g)、シクロプロパンカルボアルデ
ヒド(0.3g)を1,2−ジクロロエタン(7ml)
に溶かし、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(0.43g)を加え、窒素雰囲気下、室温で、一晩撹
拌した。水中に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−シクロプロピルメチル−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.45g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.24-0.32 (2H, m), 0.58-0.67
(2H, m), 0.93 (3H, t,J = 7.3 Hz), 1.08-1.15 (1H,
m), 1.34-1.49 (2H, m), 1.55-1.68 (2H, m), 2.86 (2
H, t, J = 4.4 Hz), 3.23 (2H, d, J = 6.6 Hz), 3.39
(2H, t, J = 4.7Hz), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.73
-3.83 (5H, m), 4.11-4.18 (2H, m), 6.92-7.01 (3H,
m), 7.38-7.53 (4H, m), 7.77 (1H, s). IR (neat) ν:
2953, 2930, 2870, 1699, 1607, 1499 cm-1.
【0176】参考例115 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロプロピルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.45g)
をメタノール(25ml)、THF(25ml)に溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、
室温で、一晩撹拌した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−シクロプロピルメチル−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.42
g)を黄色結晶として得た。 mp 152-155 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.25-0.33 (2
H, m), 0.59-0.68 (2H, m), 0.93 (3H, t, J = 7.3 H
z), 1.05-1.20 (1H, m), 1.30-1.49 (2H, m), 1.55-1.6
9 (2H, m), 2.87 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.25 (2H, d,
J = 6.4 Hz), 3.42 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.56 (2H,
t, J = 6.6 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.0Hz), 4.16 (2H,
t, J = 5.0 Hz), 6.93-7.00 (3H, m), 7.40-7.54 (4H,
m), 7.89 (1H,s). IR (KBr) ν: 2959, 2936, 2868, 1
669, 1607, 1501 cm-1. Anal. calcd.for C27H33NO4:
C, 74.45; H, 7.64; N, 3.22. Found C, 74.27; H, 7.4
5; N, 3.21. 参考例116 7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.3g)、シクロプロパンカルボア
ルデヒド(0.22g)を1,2−ジクロロエタン(5
ml)に溶かし、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウ
ム(0.33g)を加え、窒素雰囲気下、室温で、4時
間撹拌した。水中に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、1−シクロプロピルメチル−7−[4−
(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.34g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.24-0.32 (2H, m), 0.58-0.67
(2H, m), 0.94 (3H, t,J = 7.5 Hz), 1.05-1.15 (1H,
m), 1.60-1.74 (2H, m), 2.85 (2H, t, J = 4.6Hz), 3.
23 (2H, d, J = 6.6 Hz), 3.39 (2H, t, J = 4.6 Hz),
3.51 (2H, t, J= 6.7 Hz), 3.79-3.84 (5H, m), 4.16
(2H, t, J = 5.0 Hz), 6.91-7.01 (3H,m), 7.38-7.52
(4H, m), 7.77 (1H, s). IR (neat) ν: 2936, 2872, 1
699, 1607, 1499 cm-1. 参考例117 1−シクロプロピルメチル−7−[4−(2−プロポキ
シエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.34
g)をメタノール(25ml)、THF(25ml)に
溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)を
加え、室温で、一晩撹拌した。50℃、1時間加熱し、
濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、1−シクロプ
ロピルメチル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.30g)を黄色結晶として
得た。 mp 154-156 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.25-0.33 (2
H, m), 0.59-0.68 (2H, m), 0.95 (3H, t, J = 7.3 H
z), 1.05-1.18 (1H, m), 1.56-1.74 (2H, m), 2.87(2H,
t, J = 4.8 Hz), 3.25 (2H, d, J = 6.2 Hz), 3.42 (2
H, t, J = 4.8 Hz),3.51 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.81
(2H, t, J = 4.9 Hz), 4.17 (2H, t, J = 4.9 Hz), 6.9
3-7.00 (3H, m), 7.40-7.53 (4H, m), 7.88 (1H, s). I
R (KBr) ν:2963, 1669, 1518 cm-1. Anal. calcd. for
C26H31NO4: C, 74.08; H, 7.41; N,3.32. Found C, 7
4.03; H, 7.53; N, 3.27. 参考例118 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.4g)、シクロブタンカルボアルデヒ
ド(0.5g)を1,2−ジクロロエタン(7ml)に
溶かし、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(0.
43g)を加え、窒素雰囲気下、室温で、4時間撹拌し
た。水中に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留
去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−シクロブチルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.47
g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
34-1.45 (2H, m), 1.54-2.13 (8H, m), 2.70-2.81 (3H,
m), 3.26 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.38 (2H, d,J = 7.4
Hz), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.78-3.83 (5H, m),
4.16 (2H, t, J= 4.9 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.8 H
z), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.37-7.51 (4H, m),
7.75 (1H, s). 参考例119 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
シクロブチルメチル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.47g)を
メタノール(25ml)、THF(25ml)に溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、
50℃、一晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−シクロブチルメチル−2, 3−ジヒドロ−1
H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.40
g)を黄色結晶として得た。 mp 110-112 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.30-2.00(8H, m), 2.00-2.15 (2H, m),
2.71-2.80 (3H, m), 3.29 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.39
(2H, d, J = 7.0 Hz), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.8
0 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J = 5.0 Hz),
6.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (2H, d,J = 8.8 Hz),
7.39-7.51 (4H, m), 7.85 (1H, s). Anal. calcd. for
C28H35NO4: C, 74.80; H, 7.85; N, 3.12. Found C, 7
4.51; H, 7.92; N, 2.98.
【0177】参考例120 7−ブロモ−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.5g)、ピバル酸銅
(0.05g)をジクロロメタン(15ml)に溶か
し、トリフェニルビスマスジアセテート(1.1g)を
加え、室温で、一晩撹拌した。3N塩酸中に注ぎ、撹拌
後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製し、7−ブロモ−1−フェニル−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(0.27g)を黄色結晶として得た。 mp 104-106 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 2.82 (2H, t,
J = 4.4 Hz), 3.76 (2H,t, J = 4.4 Hz), 3.78 (3H,
s), 6.90-7.00 (4H, m), 7.22-7.30 (3H, m), 7.58 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 7.62 (1H, s). IR (KBr) ν: 294
9, 1705 cm-1. Anal.calcd. for C18H16BrNO2: C, 60.3
5; H, 4.50; N, 3.91. Found C, 60.19; H,4.28; N, 3.
85. 参考例121 7−ブロモ−1−フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.27
g)、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.23g)、1M炭酸カリウム水溶液(3ml)、
エタノール(3ml)、トルエン(25ml)の混合物
をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.04
g)を加え、アルゴン雰囲気下で一晩還流した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン)で精製し、1−フェニル−7−[4−(2−
プロポキシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.26g)を黄色結晶として得た。 mp 117-119 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.95 (3H, t,
J = 7.5 Hz), 1.57-1.71(2H, m), 2.85 (2H, t, J = 4.
6 Hz), 3.52 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.79 (3H,s), 3.79
-3.84 (4H, m), 4.18 (2H, t, J = 5.0 Hz), 6.87-7.03
(5H, m), 7.16-7.30 (3H, m), 7.40 (1H, dd, J = 2.
2, 8.4 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.8 Hz),7.64 (1H, d,
J = 2.2 Hz), 7.80 (1H, s). IR (KBr) ν: 1705, 1493
cm-1. Anal. calcd. for C29H31NO4: C, 76.12; H, 6.
83; N, 3.06. Found C, 75.81; H, 6.75; N, 2.77. 参考例122 1−フェニル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.23g)をメタノー
ル(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水
酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、50℃、一
晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、
1−フェニル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.23g)を黄色結晶として
得た。 mp 135-139 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.95 (3H, t,
J = 7.5 Hz), 1.60-1.71(2H, m), 2.86 (2H, t-like),
3.52 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.80-3.85 (4H, m), 4.18
(2H, t, J = 4.8 Hz), 6.90-7.04 (5H, m), 7.17 (1H,
d, J = 8.5 Hz),7.23-7.31 (2H, m), 7.40 (1H, dd, J
= 2.2, 8.5 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.65 (1H,
d, J = 2.2 Hz), 7.90 (1H, s). IR (KBr) ν: 2963,
2936, 2872, 1674, 1609, 1593, 1493 cm-1. Anal. cal
cd. for C28H29NO4: C, 75.82;H, 6.59; N, 3.16. Foun
d C, 75.43; H, 6.37; N, 3.10. 参考例123 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.5g)、ピバル酸銅(0.07g)を
ジクロロメタン(10ml)に溶かし、トリフェニルビ
スマスジアセテート(0.78g)を加え、室温で、一
晩撹拌した。3N塩酸中に注ぎ、撹拌後、1N水酸化ナ
トリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(0.42g)を黄色結
晶として得た。 mp 80-82 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t, J
= 7.1 Hz), 1.31-1.49 (2H, m), 1.56-1.69 (2H, m),
2.85 (2H, t, J = 4.4 Hz), 3.56 (2H, t, J = 6.6 H
z), 3.79-3.84 (7H, m), 4.17 (2H, t, J = 4.9 Hz),
6.87-7.02 (5H, m), 7.16-7.30 (3H, m), 7.40 (1H, d
d, J = 2.2, 8.8 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.6
4 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.80 (1H, s). IR (KBr) ν:
2955, 2868, 1705, 1593, 1495 cm-1. Anal. calcd. fo
r C30H33NO4: C, 76.41; H, 7.05; N, 2.97. Found C,
76.30; H, 7.17; N, 2.90. 参考例124 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.37g)をメタノール
(25ml)、THF(25ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(7.5ml)を加え、室温で、一
晩撹拌した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、
7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.27g)を黄色結晶として得
た。 mp 129-131 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.2 Hz), 1.34-1.49(2H, m), 1.55-1.69 (2H, m),
2.86 (2H, t, J = 4.4 Hz), 3.56 (2H, t, J =6.6 Hz),
3.79-3.84 (4H, m), 4.17 (2H, t, J = 4.8 Hz), 6.90
-7.04 (5H, m),7.17 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.23-7.31
(2H, m), 7.40 (1H, dd, J = 2.2, 8.6Hz), 7.50 (2H,
d, J = 7.2 Hz), 7.64 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.90 (1
H, s).IR (KBr) ν: 2957, 2870, 1674, 1609, 1593, 1
493 cm-1. Anal. calcd. for C29H31NO4: C, 76.12; H,
6.83; N, 3.06. Found C, 76.18; H, 6.85; N, 3.21.
【0178】参考例125 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.25g)、ピバル酸銅(0.04g)
をジクロロメタン(7ml)に溶かし、トリ(3−メト
キシフェニル)ビスマスジアセテート(1.5g)を加
え、室温で、一晩撹拌した。3N塩酸中に注ぎ、撹拌
後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(3−メトキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.16g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
34-1.45 (2H, m), 1.55-1.65 (2H, m), 2.86 (2H, t, J
= 4.8 Hz), 3.56 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.75 (3H,
s), 3.79 (3H, s), 3.79-3.84 (4H, m), 4.17 (2H, t,
J = 4.9 Hz), 6.42-6.60 (3H, m), 7.00 (2H, d, J =
8.8 Hz), 7.11-7.26 (2H, m), 7.41 (1H, dd,J = 2.2,
8.4 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.64 (1H, d, J
= 2.2 Hz), 7.78 (1H, s). IR (neat) ν: 2955, 2932,
2870, 1705 cm-1. 参考例126 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.16
g)をメタノール(25ml)、THF(25ml)に
溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.8ml)を
加え、50℃、一晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用い
て中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(3−メトキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸(0.16g)を黄色結晶として得た。 mp 154-156 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl
0.94 (3H, t, J = 7.4 Hz),
1.34−1.45(2H, m), 1.55−
1.65 (2H, m), 2.87 (2H, t
−like), 3.56 (2H, t, J =
6.6 Hz), 3.76 (3H, s), 3.
79−3.84 (4H, m), 4.17 (2
H, t, J = 4.8 Hz), 6.45−
6.61 (3H, m), 7.00 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.13−7.24
(2H, m), 7.42 (1H, dd, J
= 2.2, 8.4 Hz), 7.51 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 7.64
(1H, d, J = 2.2 Hz), 7.88
(1H, s). Anal. calcd. fo
r C3033NO: C, 73.90; H,
6.82; N, 2.87. Found C,7
3.73; H, 6.72; N, 2.83. 参考例127 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.3g)、ピバル酸銅(0.06g)を
ジクロロメタン(10ml)に溶かし、トリ(4−メト
キシフェニル)ビスマスジアセテート(1.5g)を加
え、室温で、一晩撹拌した。3N塩酸中に注ぎ、撹拌
後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.38g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
30-1.45 (2H, m), 1.55-1.65 (2H, m), 2.82 (2H, t, J
= 4.4 Hz), 3.56 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.72-3.83 (1
0H, m), 4.16 (2H, t, J = 4.4 Hz), 6.85-6.91 (3H,
m), 6.96-7.04 (4H, m), 7.30 (1H, dd, J = 2.2, 8.4
Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.
2 Hz), 7.82 (1H, s). IR (neat) ν: 2955, 1705, 160
9, 1508, 1491 cm-1. 参考例128 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−メトキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.38
g)をメタノール(25ml)、THF(25ml)に
溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加
え、50℃、一晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−2, 3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.27g)を黄色結晶として得た。 mp 164-166 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.34-1.49(2H, m), 1.54-1.68 (2H, m),
2.83 (2H, t-like), 3.55 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.74-
3.83 (7H, m), 4.16 (2H, t, J = 4.9 Hz), 6.85-7.06
(7H, m), 7.31 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 7.47 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.2Hz), 7.92 (1
H, s). IR (KBr) ν: 2957, 2928, 2868, 1674, 1609,
1508, 1493 cm-1. Anal. calcd. for C30H33NO5: C, 7
3.90; H, 6.82; N, 2.87. Found C,73.87; H, 6.89; N,
2.70. 参考例129 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.2g)、ピバル酸銅(0.04g)を
ジクロロメタン(7ml)に溶かし、トリ(4−プロポ
キシフェニル)ビスマスジアセテート(1.1g)を加
え、室温で、一晩撹拌した。3N塩酸中に注ぎ、撹拌
後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(4−プロポキシフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.25g)を黄色オイルとして得
た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.
04 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.34-1.45 (2H, m), 1.54-1.
68 (2H, m), 1.75-1.86 (2H, m), 2.81 (2H, t,J = 4.4
Hz), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.71-3.83 (7H, m),
3.90 (2H, t, J= 6.6 Hz), 4.14-4.18 (2H, m), 6.84-
6.90 (3H, m), 6.96-7.02 (4H, m), 7.29 (1H, dd, J =
2.2, 8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.58 (1H,
d, J =2.2 Hz), 7.82 (1H, s). IR (neat) ν: 2957,
2934, 2870, 1705, 1622, 1609,1507, 1489 cm-1.
【0179】参考例130 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−プロポキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.2
5g)をメタノール(50ml)、THF(50ml)
に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加
え、50℃、一晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−1−(4−プロポキシフェニル)−2, 3−
ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.21g)を黄色結晶として得た。 mp 182-185 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.04 (3H,t, J = 7.6 Hz), 1.30-1.49 (2
H, m), 1.54-1.68 (2H, m), 1.76-1.86 (2H, m), 2.83
(2H, t-like), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.76 (2H,
t-like), 3.80 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.91 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 4.16 (2H, t, J = 5.0 Hz),6.84-7.05 (7H,
m), 7.30 (1H, dd, J = 2.2, 8.6 Hz), 7.47 (2H, d,
J = 8.8Hz), 7.58 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.92 (1H,
s). IR (KBr) ν: 2959, 2934, 2872, 1669, 1609, 150
8, 1493 cm-1. Anal. calcd. for C32H37NO5: C, 74.5
4; H, 7.23; N, 2.72. Found C, 74.19; H, 7.32; N,
2.87. 参考例131 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.25g)、ピバル酸銅(0.05g)
をジクロロメタン(7ml)に溶かし、トリ(3,4−
メチレンジオキシフェニル)ビスマスジアセテート
(1.3g)を加え、室温で、一晩撹拌した。3N塩酸
中に注ぎ、撹拌後、1N水酸化ナトリウム水溶液で中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−[4−(2−
ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.3g)を
黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
30-1.49 (2H, m), 1.55-1.68 (2H, m), 2.82 (2H, t, J
= 4.6 Hz), 3.56 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.73 (2H, t,
J = 4.9 Hz), 3.79-3.84 (5H, m), 4.17 (2H, t, J =
4.9 Hz), 5.94 (2H, s), 6.49 (1H, dd, J = 2.2, 8.4
Hz), 6.60 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.75 (1H, d, J = 8.
4 Hz), 6.94-7.02 (3H, m), 7.33 (1H, dd, J = 2.2,
8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (1H, d, J
= 2.2 Hz), 7.80 (1H, s). IR (neat) ν: 2955, 2932,
2870, 1703, 1609, 1485 cm-1. 参考例132 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2, 3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.3g)をメタノール(25ml)、THF(2
5ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(6m
l)を加え、2時間還流した。濃縮後、1N塩酸を用い
て中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(3,4−メチレンジオキシフェ
ニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(0.26g)を黄色結晶として得
た。 mp 145-148 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.30-1.49(2H, m), 1.55-1.68 (2H, m),
2.84 (2H, t, J = 5.2 Hz), 3.56 (2H, t, J =6.6 Hz),
3.74 (2H, t, J = 5.2 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.0 H
z), 4.17 (2H, t, J = 5.0 Hz), 5.95 (2H, s), 6.52
(1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 6.62 (1H, d, J = 2.2 H
z), 6.76 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.92-7.01 (3H, m),
7.34 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J =
8.8 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.2 Hz),7.91 (1H, s). IR
(KBr) ν: 2932, 2867, 1678, 1609, 1486 cm-1. Ana
l. calcd. for C30H31NO6: C, 71.84; H, 6.23; N, 2.7
9. Found C, 71.61; H, 6.19; N, 2.62. 参考例133 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(1g)、ピリジン(2ml)をTHF(2
5ml)に溶かし、氷冷下、塩化クロロアセチル(1m
l)を滴下した。窒素雰囲気下、室温で、1時間撹拌
し、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)
で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−クロロアセチル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.1
g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
30-1.69 (4H, m), 2.78-3.13 (3H, m), 3.56 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 3.80-3.84 (5H, m), 3.93 (1H, d,J = 12.
8 Hz), 4.11-4.20 (3H, m), 4.76-4.84 (1H, m), 7.03
(2H, d, J = 8.8Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.50
-7.58 (3H, m), 7.68 (1H, d, J = 1.8Hz), 7.74 (1H,
s). 参考例134 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
クロロアセチル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(1.1g)をDMF
(30ml)に溶かし、アジ化ナトリウム(0.23
g)を加え、65℃、1時間加熱した。水中に注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン)で精製し、淡黄色オイル(0.8
g)を得た。THF(50ml)に溶かし、トリフェニ
ルホスフィン(1.1g)、水(触媒量)を加え、50
℃、1.5時間加熱した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/メタノール/トリエチルアミン)で精製し、淡
黄色オイル(0.7g)を得た。THF(15ml)に
溶かし、ピリジン(0.7ml)、無水酢酸(0.25
ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で、一晩撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。溶媒を留去し、1−(N−アセチルグ
リシル)−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.67g)を無色結晶として
得た。 mp 130-134 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.26-1.69(4H, m), 2.01 (3H,s), 2.76-
3.12 (3H, m), 3.51-3.62 (3H, m), 3.78-3.83 (5H,
m), 4.16 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.33 (1H, dd, J = 4.
0, 18.0 Hz), 4.73-4.80 (1H, m), 6.42 (1H, br), 7.0
3 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.28 (1H, d, J =7.8 Hz), 7.
49-7.56 (3H, m), 7.65 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.72 (1
H, s). IR (KBr) ν: 3316, 2951, 2934, 2870, 1713,
1661 cm-1. Anal. calcd. for C28H34N2O6: C, 68.00;
H, 6.93; N, 5.66. Found C, 67.84; H, 6.74; N, 5.6
1.
【0180】参考例135 1−(N−アセチルグリシル)−7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.2
g)をメタノール(50ml)に溶かし、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(13ml)を加え、室温で、一晩撹拌
した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、1−
(N−アセチルグリシル)−7−[4−(2−ブトキシ
エトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(1.1g)を無色結
晶として得た。 mp 196-201 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.26-1.69(4H, m), 2.02 (3H,s), 2.78-
3.15 (3H, m), 3.53-3.62 (3H, m), 3.82 (2H, t, J =
4.9 Hz), 4.19 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.36 (1H, dd, J
= 4.0, 18.0 Hz), 4.75-4.82 (1H, m), 6.53 (1H, b
r), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.31 (1H,d, J = 8.0
Hz), 7.50-7.58 (3H, m), 7.67 (1H, d, J = 2.2 Hz),
7.81 (1H, s). IR (KBr) ν: 2951, 2872, 1669 cm-1.
Anal. calcd. for C27H32N2O6: C, 66.86; H, 6.75; N,
5.78. Found C, 66.65; H, 6.73; N, 5.97. 参考例136 1−(N−アセチルグリシル)−7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.85g)、
4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノメチル]アニリン二塩酸塩(0.5
2g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.3
g)をDMF(20ml)に懸濁し、氷冷下、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩(1g)、トリエチルアミン(1.7ml)、
4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)を加え、室温
で、一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣
を塩基性シリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/
トリエチルアミン)により精製し、1−(N−アセチル
グリシル)−7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェ
ニル]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(1.1g)を淡黄色アモルファス
として得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.
25-1.75 (8H, m), 2.05(3H,s), 2.19 (3H,s), 2.55-2.7
0 (1H, m), 2.86-3.14 (3H, m), 3.37 (2H, dt,J = 2.
6, 11.0 Hz), 3.53-3.71 (5H, m), 3.82 (2H, t, J =
5.0 Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 4.11-4.28 (3H, m), 4.7
5-4.81 (1H, m), 6.49 (1H, br), 7.02 (2H, d, J = 8.
4 Hz), 7.24-7.33 (4H, m), 7.43-7.61 (6H, m), 8.09
(1H, s). 参考例137 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
クロロアセチル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(0.75g)、チオ
アセトアミド(0.36g)をトルエン(25ml)に
懸濁し、90℃、1時間加熱した。酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)
で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(2−メチルチアゾール−4−イル)−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.17g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
26-1.65 (4H, m), 2.67(3H, s), 2.86 (2H, t, J = 5.3
Hz), 3.56 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.80 (3H, s), 3.81
(2H, t, J = 4.9 Hz), 3.95 (2H, t, J = 5.3 Hz), 4.
17 (2H, t, J =4.9 Hz), 5.92 (1H, s), 7.00 (2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.43 (2H, s), 7.51 (2H,d, J = 8.8 H
z), 7.62 (1H, s), 7.77 (1H, s). 参考例138 7−ブロモ−1−フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.68
g)をジクロロメタン(15ml)に溶かし、氷冷下、
クロロスルホン酸(0.32ml)を滴下した。室温
で、30分間撹拌後、クロロスルホン酸(0.2ml)
を追加し、室温で、10分間撹拌した。反応液を氷冷
下、アンモニア水(10ml)中に滴下し、30分間撹
拌した。溶媒を留去し、残渣に熱酢酸エチルを加え、不
溶物をろ去、ろ液の溶媒を留去した。析出した7−ブロ
モ−1−(4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.33g)をろ取、酢酸エチル−ヘキサンで洗
い、黄色結晶として得た。 mp 200-203 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 2.89 (2H, t,
J = 5.5 Hz), 3.78 (3H,s), 3.84 (2H, t, J = 5.5 H
z), 4.65 (2H, s), 6.87 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.18
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 H
z), 7.60 (1H, s), 7.68 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.73
(2H, d, J = 9.2 Hz). IR (KBr) ν: 1713 cm-1. Anal.
calcd. for C18H17BrN2O4S: C, 49.44; H, 3.92; N,
6.41. Found C,49.30; H, 4.20; N, 6.04. 参考例139 7−ブロモ−1−(4−スルファモイルフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.31g)、4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニルほう酸(0.22g)、1M炭酸カリ
ウム水溶液(3ml)、エタノール(5ml)、トルエ
ン(50ml)の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で3
0分間撹拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0.04g)を加え、アルゴン雰囲気
下で3時間還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7
−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.34g)を黄色結晶として得た。 mp 163-165 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.35-1.46(2H, m), 1.56-1.66 (2H, m),
2.92 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.57 (2H, t, J =6.6 Hz),
3.79 (3H, s), 3.79-3.92 (4H, m), 4.18 (2H, t, J =
4.8 Hz), 4.73(2H, s), 6.91 (2H, d, J = 9.2 Hz),
7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.34 (1H,d, J = 8.2 Hz),
7.50-7.56 (3H, m), 7.71-7.77 (4H, m). IR (KBr)
ν: 2957,2934, 2870, 1705, 1590, 1493 cm-1. Anal.
calcd. for C30H34N2O6S・0.25H2O: C, 65.43; H, 6.22;
N, 5.09. Found C, 65.04; H, 6.35; N, 4.91.
【0181】参考例140 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.34g)をメタノール(50ml)、THF(1
5ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(10
ml)を加え、2時間、還流した。濃縮後、1N塩酸を
用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(4−スルファモイルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸(0.3g)を黄色結晶として得た。 mp 185-195 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.27-1.46(2H, m), 1.55-1.66 (2H, m),
2.92 (2H, t-like), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.82
(2H, t, J = 4.9 Hz), 3.90 (2H, t-like), 4.19 (2H,
t, J = 4.9 Hz),4.73 (2H, s), 6.93 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.35(1H, d, J = 8.0
Hz), 7.52-7.56 (3H, m), 7.72-7.76 (3H, m), 7.85
(1H,s).Anal. calcd. for C29H32N2O6S: C, 64.91; H,
6.01; N, 5.22. Found C, 65.08; H, 6.17; N, 5.03. 参考例141 7−ブロモ−1−フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.4
g)をジクロロメタン(10ml)に溶かし、氷冷下、
クロロスルホン酸(0.74ml)を滴下した。室温
で、30分間撹拌後、クロロスルホン酸(0.37m
l)を追加し、室温で、30分間撹拌した。反応液を氷
冷下、2Mジメチルアミンメタノール溶液(35ml)
中に滴下し、室温で、一晩撹拌した。溶媒を留去し、残
渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。溶媒を留去し、7−ブロモ−1−(N,N−ジメ
チル−4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.37g)を黄色結晶として得た。 mp 210-213 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 2.69 (6H, s),
2.90 (2H, t, J = 5.1Hz), 3.79 (3H, s), 3.84 (2H,
t, J = 5.1 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.21 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz),
7.57-7.62 (3H,m), 7.68 (1H, d, J = 2.2 Hz). IR (K
Br) ν: 2955, 1709, 1595, 1582, 1501,1483 cm-1. An
al. calcd. for C20H21BrN2O4S: C, 51.62; H, 4.55;
N, 6.02.Found C, 51.60; H, 4.55; N, 5.78. 参考例142 7−ブロモ−1−(N,N−ジメチル−4−スルファモ
イルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(0.35g)、4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニルほう酸(0.19
g)、1M炭酸カリウム水溶液(2ml)、エタノール
(2ml)、トルエン(50ml)の混合物をアルゴン
雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0.04g)を加
え、アルゴン雰囲気下で6時間還流した。酢酸エチルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フ
ェニル]−1−(N,N−ジメチル−4−スルファモイ
ルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(0.35g)を無色結
晶として得た。 mp 150-153 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.3 Hz), 1.35-1.66(4H, m), 2.69 (6H, s), 2.93
(2H, t-like), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.80 (3H,
s), 3.80-3.89 (4H, m), 4.19 (2H, t, J = 5.0 Hz),
6.94 (2H, d, J =8.8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz),
7.38 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.51-7.62(5H, m), 7.71
(1H, s), 7.78 (1H, s). IR (KBr) ν: 2959, 2868, 17
09, 1590, 1495 cm-1. Anal. calcd. for C32H38N2O6S:
C, 66.41; H, 6.62; N, 4.84. Found C, 66.25; H, 6.
89; N, 4.76. 参考例143 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(N,N−ジメチル−4−スルファモイルフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.34g)をメタノール(50m
l)、THF(50ml)に溶かし、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(10ml)を加え、室温で一晩撹拌後、6
0℃、1時間加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(N,N−ジメチル−4−スルファモイルフ
ェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.33g)を黄色結晶として得
た。 mp 236-238 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.30-1.50(2H, m), 1.56-1.66 (2H, m),
2.69 (6H, s), 2.93 (2H, t-like), 3.57 (2H,t, J =
6.6 Hz), 3.83 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.91 (2H, t-lik
e), 4.19 (2H, t, J = 4.8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 9.2
Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.39(1H, d, J = 8.
6 Hz), 7.52-7.63 (5H, m), 7.72 (1H, d, J = 2.2 H
z), 7.88 (1H, s). IR (KBr) ν: 2959, 2934, 2872, 1
671, 1590, 1501, 1491 cm-1. Anal. calcd. for C31H
36N2O6S: C, 65.94; H, 6.43; N, 4.96. Found C, 65.8
2; H,6.46; N, 4.85. 参考例144 7−ブロモ−1−フェニル−2, 3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1g)を
ジクロロメタン(20ml)に溶かし、氷冷下、クロロ
スルホン酸(0.93ml)を滴下した。室温で、1時
間撹拌し、反応液を氷冷下、40%メチルアミン水溶液
(20ml)中に滴下し、室温で、一晩撹拌した。濃縮
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒
を留去し、7−ブロモ−1−(N−メチル−4−スルフ
ァモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1g)を黄色結
晶として得た。 mp 201-204 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 2.65 (3H, d,
J = 5.4 Hz), 2.90 (2H,t, J = 4.6 Hz), 3.79 (3H,
s), 3.84 (2H, t, J = 4.6 Hz), 4.23 (1H, q, J= 5.4
Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.30 (1H, d, J = 8.
8 Hz), 7.44 (1H,dd, J = 2.2, 8.8 Hz), 7.57-7.69 (4
H, m). IR (KBr) ν: 3277, 2953, 1705,1595, 1501 cm
-1. Anal. calcd. for C19H19BrN2O4S: C, 50.56; H,
4.24; N,6.21. Found C, 50.62; H, 4.20; N, 6.48.
【0182】参考例145 7−ブロモ−1−(N−メチル−4−スルファモイルフ
ェニル)−2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(1g)、4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニルほう酸(0.69g)、1M炭酸
カリウム水溶液(8ml)、エタノール(8ml)、ト
ルエン(100ml)の混合物をアルゴン雰囲気下、室
温で30分間撹拌した。テトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(0.13g)を加え、アルゴン雰
囲気下で2.5時間還流した。酢酸エチルで抽出し、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(N−メチル−4−スルファモイルフェニル)−
2, 3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(1.1g)を無色結晶として得た。 mp 142-146 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.2 Hz), 1.35-1.46(2H, m), 1.57-1.66 (2H, m),
2.65 (3H, d, J = 5.6 Hz), 2.92 (2H, t, J =4.8 Hz),
3.56 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.80 (3H, s), 3.80-3.92
(4H, m), 4.10-4.21 (3H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.36(1H, d, J = 8.4
Hz), 7.50-7.56 (3H, m), 7.67 (2H, d, J = 8.8 Hz),
7.71 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.77 (1H, s). IR (KBr)
ν: 2957, 1709, 1590, 1495
cm−1. Anal. calcd. for C
3136S: C, 65.94; H,
6.43; N, 4.96. Found C, 6
5.76; H, 6.36; N, 4.81. 参考例146 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(N−メチル−4−スルファモイルフェニル)−2, 3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(1.1g)をメタノール(100ml)、T
HF(100ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水
溶液(19ml)を加え、50℃、6時間加熱した。濃
縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(N−メチ
ル−4−スルファモイルフェニル)−2, 3−ジヒドロ
−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(1g)
を淡黄色結晶として得た。 mp 208-210 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.1 Hz), 1.31-1.50(2H, m), 1.55-1.69 (2H, m),
2.65 (3H, d, J = 5.6 Hz), 2.92 (2H, t-like), 3.57
(2H, t, J = 6.6 Hz), 3.82 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.9
1 (2H, t-like),4.19 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.27 (1H,
q, J = 5.6 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.03 (2
H, d, J = 8.6 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.52-
7.56 (3H, m), 7.67 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.71 (1H,
d, J = 2.2 Hz), 7.86 (1H, s).IR (KBr) ν: 2959, 29
32, 2872, 1682, 1590, 1493 cm-1. Anal. calcd. for
C30H34N2O6S: C, 65.43; H, 6.22; N, 5.09. Found C,
65.18; H, 6.01; N, 5.02. 実施例49(化合物49の製造) 1−アリル−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸(180mg)のテトラヒドロフラン(10ml)
溶液にDMFを1滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル
(152mg)を加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下
で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の塩化チオニル
を留去した後、得られた残渣をテトラヒドロフラン(3
0ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン
(113mg)、トリエチルアミン(516mg)のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃において加え
た。室温で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を
加えて、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:
8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶
として1−アリル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物49)(125mg)を得た。 m.p. 110.0-111.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.59-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.65 (br, 1H), 2.
91 (br, 2H), 3.30-3.43 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=6.8
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.97-4.
06 (m, 4H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 5.28 (d, 2H, J
=12.8 Hz), 5.95 (br, 1H), 6.89 (d, 1H, J=8.2 Hz),
6.99 (d, 2H, J= 8.8 Hz), 7.30 (d, 2H, J=8.4 Hz),
7.37-7.56(m, 8H). 元素分析 C38H47N3O4 Calcd. C, 74.18 ; H, 7.75 ; N,
6.83 : Found. C, 73.87 ; H, 7.95 ; N, 6.78.
【0183】実施例50(化合物50の製造) 1−アリル−7−ブロモ−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(262mg)、4−ブトキシ
エトキシフェニルホウ酸(169mg)、炭酸カリウム
(196mg)をトルエン(15ml)、エタノール
(1.5ml)、水(1.5ml)に懸濁させ、アルゴ
ン雰囲気下で30分間撹拌した。次いでテトラキストリ
フェニルフォスフィンパラジウム(45mg)を加え、
アルゴン雰囲気下、100℃で6時間加熱した。放冷し
た後水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エチル=
1:16)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色
の結晶として1−アリル−7−(4−ブトキシエトキシ
フェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
キサミド(化合物50)(46mg)を得た。 m.p. 103.0-104.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.49 (m, 2H), 1.58-1.82 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.67 (br, 1H), 2.90 (br, 2H), 3.32-3.43 (m, 4
H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.9
3-4.10 (m, 4H), 4.16 (t, 2H, J=4.6 Hz), 5.29 (d, 2
H, J=14.0 Hz), 5.95 (br, 1H), 6.90 (d, 1H, J=8.6 H
z), 6.98 (d, 2H, J= 8.8 Hz), 7.30 (d, 2H, J=8.4 H
z), 7.38-7.56(m, 8H). 実施例51(化合物51の製造) 1−(2−メトキシベンジル)−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(190mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで
0℃で塩化チオニル(139mg)を加えた後、室温に
戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と
過剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテト
ラヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]アニリン(104mg)、トリエチルアミ
ン(476mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下におい
て3.5時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾
燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノ
ール:酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルか
ら再結晶して黄色の結晶として1−(2−メトキシベン
ジル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7
−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物51)(169mg)を得た。 m.p. 118.0-119.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.59-1.82 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.65 (br, 1H), 2.
89 (br, 2H), 3.30-3.42 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=7.0
Hz) , 3.57 (s, 2H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.89
(s, 3H), 4.04 (d, 2H, J=11.0 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
5.2 Hz), 4.59 (s, 2H), 6.82 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.9
2-6.99(m, 4H), 7.16 (d, 1H, J=6.6 Hz), 7.28-7.35
(m, 4H), 7.43-7.56 (m, 7H). 元素分析 C43H51N3O5・0.2H2O Calcd. C, 74.47 ; H, 7.
42 ; N, 6.06 : Found.C, 74.20 ; H, 7.53 ; N, 6.02. 実施例52(化合物52の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−メ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(230mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(164mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(121mg)、トリエチルアミン
(558mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において
3.5時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノー
ル:酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから
再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキ
シフェニル)−1−(2−メトキシベンジル)−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物
52)(236mg)を得た。 m.p. 111.5-112.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.25-1.44 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.90 (br, 2H), 3.32-3.42 (m, 4
H), 3.52-3.57 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.8
9 (s, 3H), 4.04 (d,2H, J=11.8 Hz), 4.15 (t, 2H, J=
5.6 Hz), 4.59 (s, 2H), 6.82 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.9
2-6.99 (m, 4H), 7.16 (d, 1H, J=6.6 Hz), 7.26-7.32
(m, 4H), 7.44-7.57 (m, 7H). 元素分析 C44H53N3O5・0.1H2O Calcd. C, 74.88 ; H, 7.
60 ; N, 5.96 : Found.C, 74.62 ; H, 7.39 ; N, 5.89. 実施例53(化合物53の製造) 1−(3−メトキシベンジル)−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(110mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで
0℃で塩化チオニル(80mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(60mg)、トリエチルアミン(2
73mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において5時
間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。
溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸
エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶し
て黄色の結晶として1−(3−メトキシベンジル)−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プ
ロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物53)
(62mg)を得た。 m.p. 113.0-114.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.56-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.62 (br, 1H), 2.
86 (br, 2H), 3.32-3.45 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=6.6
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.03 (d, 2H,
J=9.8 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.58 (s, 2H),
6.82-6.92 (m, 4H), 6.98 (d, 2H, J=8.8Hz), 7.26-7.3
8 (m, 4H), 7.45-7.56 (m, 7H). 実施例54(化合物54の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−メ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(150mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(107mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(79mg)、トリエチルアミン(3
63mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において終夜
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−1−(3−メトキシベンジル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物5
4)(29mg)を得た。 m.p. 107.5-108.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.33-1.45 (m, 2H), 1.57-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.64 (br, 1H), 2.86 (br, 2H), 3.32-3.45 (m, 4
H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.57 (s, 2H), 3.78-3.8
3 (m, 5H), 4.03 (d,2H, J=9.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
5.0 Hz), 4.58 (s, 2H), 6.82-6.92 (m, 4H),6.97 (d,
2H, J=8.8 Hz), 7.26-7.39 (m, 4H), 7.44-7.55 (m, 7
H). 元素分析 C44H53N3O5 Calcd. C, 75.08 ; H, 7.59; N,
5.97 : Found. C, 74.74; H, 7.52 ; N, 5.91.
【0184】実施例55(化合物55の製造) 1−(4−メトキシベンジル)−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(110mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで
0℃で塩化チオニル(96mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(71mg)、トリエチルアミン(3
28mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において終夜
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
黄色の結晶として1−(4−メトキシベンジル)−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロ
ポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合55)(86
mg)を得た。 m.p. 160.0-161.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.8 Hz),
1.58-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.64 (br, 1H), 2.
81 (br, 2H), 3.32-3.42 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=6.6
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.78-3.82 (m, 5H), 4.03 (d, 2H,
J=9.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.54 (s, 2H),
6.89-7.00 (m, 5H), 7.22-7.41 (m, 5H),7.45-7.56 (m,
7H). 元素分析 C43H51N3O5・0.4H2O Calcd. C, 74.08 ; H, 7.
43 ; N, 6.03 : Found.C, 73.82 ; H, 7.60 ; N, 5.99. 実施例56(化合物56の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(4−メ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(140mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(100mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(74mg)、トリエチルアミン(3
44mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において3.
5時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物5
6)(89mg)を得た。 m.p. 151.0-152.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.26-1.46 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.64 (br, 1H), 2.81 (br, 2H), 3.28-3.42 (m, 4
H), 3.52-3.60 (m, 4H), 3.77-3.82 (m, 5H), 4.03 (d,
2H, J=10.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.54 (s,
2H), 6.89-7.22 (m, 5H), 7.20-7.40 (m, 5H), 7.45-7.
56 (m, 7H). 元素分析 C44H53N3O5・0.3H2O Calcd. C, 74.50 ; H, 7.
62 ; N, 5.93 : Found.C, 74.34 ; H, 7.62 ; N, 5.96. 実施例57(化合物57の製造) 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−(3−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(250mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(193mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(143mg)、トリエチルアミン
(655mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において
終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶としてN−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)
−1−(3−チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物57)
(260mg)を得た。 m.p. 131.5-132.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.58-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.64 (br, 1H), 2.
84 (br, 2H), 3.32-3.42 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=7.0
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.81 (t, 2H, J=4.2 Hz), 4.03
(d, 2H, J=10.6 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.58
(s, 2H), 6.93-7.06 (m, 4H), 7.16 (br, 1H), 7.28-7.
42 (m, 4H), 7.45-7.55 (m, 7H). 元素分析 C40H47N3O4S・0.1H2O Calcd. C, 71.95 ; H,
7.13 ; N, 6.29 : Found.C, 71.66 ; H, 7.12 ; N, 6.2
2. 実施例58(化合物58の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−チ
エニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(250mg)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃
で塩化チオニル(187mg)を加えた後、室温に戻し
て窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰
の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒ
ドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]アニリン(138mg)、トリエチルアミン(6
38mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において終夜
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−
(3−チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボキサミド (化合物58)(233mg)を得た。 m.p. 122.0-123.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.50 (m, 2H), 1.60-1.75 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.60 (br, 1H), 2.84 (br, 2H), 3.32-3.45 (m, 4
H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.0 Hz), 4.0
5 (d, 2H, J=12.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.58
(s, 2H), 6.93-7.06 (m, 4H), 7.16 (br, 1H), 7.32-
7.42 (m, 4H), 7.45-7.55 (m, 7H). 元素分析 C41H49N3O4S Calcd. C, 72.43 ; H, 7.26 ;
N, 6.18 : Found. C, 72.03 ; H, 7.44 ; N, 6.12. 実施例59(化合物59の製造) 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−(2−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(240mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(184mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(137mg)、トリエチルアミン
(629mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において
終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶としてN−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)
−1−(2−チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物59)
(152mg)を得た。 m.p. 104.5-105.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.57-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.62 (br, 1H), 2.
88 (br, 2H), 3.32-3.41 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=6.6
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.04
(d, 2H, J=11.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.73
(s, 2H), 6.96-7.05 (m, 5H), 7.26-7.32 (m, 3H), 7.4
0-7.60 (m, 8H). 元素分析 C40H47N3O4S Calcd. C, 72.15 ; H, 7.11 ;
N, 6.31 : Found. C, 71.87 ; H, 6.92 ; N, 6.26.
【0185】実施例60(化合物60の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−チ
エニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(110mg)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃
で塩化チオニル(82mg)を加えた後、室温に戻して
窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の
塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒド
ロフラン(20ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(61mg)、トリエチルアミン(279
mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃に
おいて加えた。室温で、窒素雰囲気下において3時間撹
拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒
を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エチ
ル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄
色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(2
−チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボキサミド(化合物60)(86m
g)を得た。 m.p. 84.0-85.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 2H, J=7.2 Hz),
1.34-1.50 (m, 2H), 1.59-1.80 (m, 6H), 2.22 (s, 3
H), 2.66 (br, 1H), 2.89 (br, 2H), 3.30-3.45 (m, 4
H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.58 (s, 2H), 3.80 (t,
2H, J=4.0 Hz), 4.04 (d, 2H, J=12.6 Hz), 4.16 (t,
2H, J=5.4 Hz), 4.73 (s, 2H), 6.96-7.06 (m, 5H), 7.
29-7.33 (m, 3H), 7.45-7.56 (m, 8H). 元素分析 C41H49N3O4S Calcd. C, 71.29 ; H, 7.33 ;
N, 6.08 : Found. C, 71.14 ; H, 7.12 ; N, 6.01. 実施例61(化合物61の製造) 1−(3−フリルメチル)−7−(4−プロポキシエト
キシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃
で塩化チオニル(159mg)を加えた後、室温に戻し
て窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰
の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒ
ドロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]アニリン(118mg)、トリエチルアミン(5
46mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において4.
5時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶として1−(3−フリルメチル)−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プ
ロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物61)
(153mg)を得た。 m.p. 115.0-116.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.59-1.85 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.65 (br, 1H), 2.
85 (br, 2H), 3.32-3.43 (m, 4H), 3.51 (t, 2H,J=6.6
Hz), 3.57 (s, 2H), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.04
(d, 2H, J=14.6 Hz), 4.17 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.41
(s, 2H), 6.40 (s, 1H), 6.96-7.01 (m, 3H), 7.30 (d,
2H, J=8.8 Hz) , 7.43-7.56 (m, 10H). 元素分析 C40H47N3O5 Calcd. C, 73.93 ; H, 7.29 ; N,
6.47 : Found. C, 73.53 ; H, 7.32 ; N, 6.38. 実施例62(化合物62の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−フ
リルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃で
塩化チオニル(155mg)を加えた後、室温に戻して
窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の
塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒド
ロフラン(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(115mg)、トリエチルアミン(52
6mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃
において加えた。室温で、窒素雰囲気下において4.5
時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(3−フリルメチル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物6
2)(125mg)を得た。 m.p. 116.0-117.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.25-1.45 (m, 2H), 1.58-1.81 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.84 (br, 2H), 3.32-3.43 (m, 4
H), 3.56 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.57 (s, 2H), 3.80 (t,
2H, J=4.8 Hz), 4.04 (d, 2H, J=10.6 Hz), 4.16 (t,
2H, J=5.4 Hz), 4.41 (s, 2H), 6.40 (d, 1H,J=0.8 H
z), 6.96-7.01 (m, 3H), 7.30 (d, 2H, J=8.8 Hz) , 7.
38-7.56 (m, 10H). 元素分析 C41H49N3O5・0.2H2O Calcd. C, 73.81 ; H, 7.
41 ; N, 6.30 : Found.C, 73.71 ; H, 7.43 ; N, 6.18. 実施例63(化合物63の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−エ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(138mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(103mg)、トリエチルアミン
(476mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において
終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(2−エトキシベンジル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物6
3)(161mg)を得た。 m.p. 104.5-105.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.32-1.47 (m, 5H), 1.56-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.63 (br, 1H), 2.90 (br, 2H), 3.32-3.42 (m, 4
H), 3.52-3.57 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.0
1-4.18 (m, 6H), 4.60 (s, 2H), 6.84 (d, 1H, J=8.8 H
z), 6.89-6.99 (m, 5H), 7.16 (d, 1H, J=6.2Hz) , 7.2
7-7.37 (m, 4H), 7.44-7.56 (m, 6H). 元素分析 C45H55N3O5 Calcd. C, 75.28 ; H, 7.72 ; N,
5.85 : Found. C, 74.94 ; H, 7.77 ; N, 5.67. 実施例64(化合物64の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−プ
ロポキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで
0℃で塩化チオニル(134mg)を加えた後、室温に
戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と
過剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテト
ラヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]アニリン(100mg)、トリエチルアミ
ン(455mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下におい
て4.5時間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾
燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノ
ール:酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルか
ら再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエト
キシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1−(3−プロポキシベンジル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物64)(207mg)を得た。 m.p. 114.5-115.5 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.02 (t, 3H, J=7.4 Hz), 1.34-1.45 (m, 2H), 1.57-1.
85 (m, 8H), 2.21 (s, 3H), 2.63 (br, 1H), 2.86 (br,
2H), 3.30-3.46 (m, 4H), 3.52-3.59 (m, 4H), 3.80
(t, 2H, J=4.0 Hz), 3.91 (t, 2H, J=6.6 Hz), 4.04
(d, 2H, J=10.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.57
(s, 2H), 6.85-7.00 (m, 6H), 7.26-7.40 (m, 4H), 7.4
5-7.56 (m, 7H). 元素分析 C46H57N3O5 Calcd. C, 75.48 ; H, 7.85 ; N,
5.74 : Found. C, 75.21 ; H, 7.85 ; N, 5.64.
【0186】実施例65(化合物65の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2,5
−ジメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次
いで0℃で塩化チオニル(134mg)を加えた後、室
温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶
媒と過剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣を
テトラヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(100mg)、トリエ
チルアミン(455mg)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気
下において終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで
乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタ
ノール:酢酸エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチル
から再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−(2,5−ジメトキシベンジ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミ
ド(化合物65)(210mg)を得た。 m.p. 143.0-144.0 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.32-1.45 (m, 2H), 1.56-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.90 (br, 2H), 3.32-3.47 (m, 4
H), 3.55 (t, 2H, J=2.0 Hz), 3.57 (s, 2H), 3.71 (s,
3H), 3.80 (t, 2H,J=4.0 Hz), 3.84 (s, 3H), 4.04
(d, 2H, J=14.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.56
(s, 2H), 6.76-6.89 (m, 4H), 6.97 (d, 2H, J=8.8 H
z), 7.26-7.36 (m,3H), 7.44-7.56 (m, 7H). 元素分析 C45H55N3O6 Calcd. C, 73.64 ; H, 7.55 ; N,
5.73 : Found. C, 73.37 ; H, 7.63 ; N, 5.66. 実施例66(化合物66の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フ
ルオロベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(146mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過
剰の塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(108mg)、トリエチルアミン
(496mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において
終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:
酢酸エチル=1:8)、黄色のアモルファスとして7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フルオ
ロベンジル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物66)(139mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.30-1.50 (m, 2H), 1.51-1.82 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.64 (br, 1H), 2.88 (br, 2H), 3.30-3.45 (m, 4
H), 3.50-3.62 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.0
4 (d, 2H, J=11.0 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.65
(s, 2H), 6.86 (d, 1H, J=8.6 Hz), 6.98 (d, 2H, J=
8.8 Hz), 7.07-7.16 (m, 2H), 7.20-7.60 (m, 12H). 元素分析 C43H501N3O4・0.8H2O Calcd. C, 73.13 ; H,
7.14 ; N, 5.95 : Found.C, 72.93 ; H, 7.22 ; N, 5.7
9. 実施例67(化合物67の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルイミダゾール−2−イル)メチル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(140
mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にDMF
を一滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル(41mg)
を加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌し
た。次いでこの混合物を4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(75mg)、トリエチルアミン(346mg)のテ
トラヒドロフラン(30ml)溶液に0℃において加え
た。室温で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を
加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留
去して得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し(酢酸エチル)、ヘキサン−酢
酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブ
トキシエトキシフェニル)−1−[(1−メチルイミダ
ゾール−2−イル)メチル]−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボキサミド(化合物67)(65mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.30-1.45 (m, 2H), 1.55-1.80 (m, 6H), 2.20 (s, 3
H), 2.51 (br, 2H), 2.64 (br, 1H), 3.30-3.45 (m, 4
H), 3.52-3.59 (m, 5H), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.0
4 (d, 2H, J=10.2 Hz), 4.17 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.62
(s, 2H), 4.79 (s, 2H), 6.90 (d, 1H, J=1.2 Hz), 6.
97-7.01 (m, 3H), 7.07 (d, 1H, J=8.0 Hz), 7.27-7.32
(m, 2H), 7.46-7.57 (m, 8H). 実施例68(化合物68の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(チアゾ
ール−2−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(70mg)のジクロロメ
タン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0
℃で塩化チオニル(23mg)を加えた後、室温に戻し
て窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次いでこの溶液を4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(42mg)、トリエチ
ルアミン(385mg)のジクロロメタン(20ml)
溶液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下にお
いて終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノー
ル:酢酸エチル=1:3)、黄色のアモルファスとして
7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(チアゾール−
2−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボキサミド(化合物68)(66mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.33-1.45 (m, 2H), 1.58-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.95 (br, 2H), 3.30-3.57 (m, 8
H), 3.80 (t, 2H, J=4.0 Hz), 4.04 (d, 2H, J=10.4 H
z), 4.16 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.88 (s, 2H), 6.96-7.0
3 (m, 3H), 7.26-7.60 (m, 8H), 7.80 (d, 1H,J=3.2 H
z). 元素分析 C40H48N4O4S Calcd. C, 70.56 ; H, 7.11 ;
N, 8.23 : Found. C, 70.38 ; H, 7.12 ; N, 8.18. 実施例69(化合物69の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(380m
g)のジクロロメタン(20ml)溶液にDMFを一滴
加えた。次いで0℃で塩化チオニル(124mg)を加
えた後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。
次いでこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(2
29mg)、トリエチルアミン(2.1g)のジクロロ
メタン(30ml)溶液に0℃において加えた。室温
で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を加えて、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:3)、ヘキサ
ン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−メチ
ルピラゾール−4−イル)メチル]−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物69)(33
8mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.63 (br, 1H), 2.85 (br, 2H), 3.28-3.45 (m, 4
H), 3.52-3.59 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J=4.0 Hz), 3.9
0 (s, 3H), 4.04 (d,2H, J=11.6 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
5.4 Hz), 4.44 (s, 2H), 6.96-7.01 (m, 3H), 7.15-7.2
2 (m, 3H), 7.26-7.39 (m, 3H), 7.45-7.55 (m, 9H). 元素分析 C41H51N5O4 Calcd. C, 72.64 ; H, 7.58 ; N,
10.33 : Found. C, 72.34 ; H, 7.59 ; N, 10.34.
【0187】実施例70(化合物70の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルピラゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(200m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にDMFを
一滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル(150mg)
を加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌し
た。次いでこの混合液を4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(111mg)、トリエチルアミン(1.0g)のテ
トラヒドロフラン(25ml)溶液に0℃において加え
た。室温で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を
加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:
3)、黄色のアモルファスとして7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−[(1−メチルピラゾール−5
−イル)メチル]−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボキサミド(化合物70)(60mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.40-2.70 (m, 3H), 3.30-3.45 (m, 4H), 3.52-3.5
9 (m, 4H), 3.79-3.84 (m, 5H), 4.04 (d, 2H, J=10.6
Hz), 4.17 (t, 2H,J=5.2 Hz), 4.55 (s, 2H), 6.25 (d,
1H, J=1.8 Hz), 6.93-7.02 (m, 3H), 7.30(d, 2H, J=
8.4 Hz), 7.42-7.57 (m, 9H). 元素分析 C41H51N5O4・0.2H2O Calcd. C, 72.26 ; H, 7.
60 ; N, 10.28 : Found.C, 72.02 ; H, 7.46 ; N, 10.0
3. 実施例71(化合物71の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3,
5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)メチル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(140mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液にDMFを一滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル
(102mg)を加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下
で1時間撹拌した。次いでこの混合液を4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(75mg)、トリエチルアミン(6
90mg)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において終夜
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:3)、黄色のアモルファスとして7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3,5−ジメチ
ルイソキサゾール−4−イル)メチル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物7
1)(45mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.33-1.45 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.22 (s, 6
H), 2.41 (s, 3H), 2.67 (br, 2H), 3.20 (br, 2H), 3.
30-3.44 (m, 2H), 3.52-3.59 (m, 4H), 3.81 (t, 2H, J
=4.8 Hz), 4.04 (d,2H, J=9.2 Hz), 4.17 (t, 2H, J=5.
4 Hz), 4.29 (s, 2H), 6.95-7.02 (m, 3H),7.31 (d, 2
H, J=8.4 Hz), 7.42-7.57 (m, 8H). 元素分析 C42H52N4O5・0.2H2O Calcd. C, 72.42 ; H, 7.
52 ; N, 8.04 : Found.C, 72.15 ; H, 7.72 ; N, 7.81. 実施例72(化合物72の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フ
リルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(200mg)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃で
塩化チオニル(155mg)を加えた後、室温に戻して
窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の
塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒド
ロフラン(15ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(115mg)、トリエチルアミン(1.
1g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃に
おいて加えた。室温で、窒素雰囲気下において2.5時
間撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。
溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸
エチル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶し
て黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−1−(2−フリルメチル)−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物72)(19
9mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.37-1.48 (m, 2H), 1.58-1.80 (m, 6H), 2.22 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.85 (br, 2H), 3.27-3.46 (m, 4
H), 3.52-3.57 (m, 4H), 3.81 (t, 2H, J=4.6 Hz), 4.0
3 (d, 2H, J=11.8 Hz), 4.16 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.51
(s, 2H), 6.29 (d, 1H, J=3.2 Hz), 6.38 (dd, 1H, J=
2.8, 1.8 Hz), 6.98 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.09 (d, 1H,
J=8.8 Hz), 7.31 (d, 2H, J=8.6 Hz), 7.40-7.56 (m,
9H). 元素分析 C41H49N3O5・0.1H2O Calcd. C, 73.97 ; H, 7.
42 ; N, 6.31 : Found.C, 73.77 ; H, 7.24 ; N, 6.28. 実施例73(化合物73の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−ピ
リジルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(50mg)のジクロロメタン(5
ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃で塩化チ
オニル(17mg)を加えた後、室温に戻して窒素雰囲
気下で1時間撹拌した。次いでこの溶液を4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]アニリン(31mg)、トリエチルアミン
(278mg)のジクロロメタン(15ml)溶液に0
℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下において終夜
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:3)、黄色のアモルファスとして7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−1−(2−ピリジルメチル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミ
ド(化合物73)(31mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.44 (m, 2H), 1.52-1.82 (m, 6H), 2.22 (s, 3
H), 2.65 (br, 1H), 2.93 (br, 2H), 3.30-3.58 (m, 8
H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.04 (d, 2H, J=10.6 H
z), 4.15 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.73 (s, 2H), 6.85 (d,
1H, J=8.6 Hz), 6.97 (d, 2H, J=8.6 Hz), 7.20-7.37
(m, 5H), 7.44-7.71 (m, 8H) , 8.65 (d, 1H, J=5.2 H
z). 実施例74(化合物74の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(150m
g)、1−メチルピロール−2−カルボキシアルデヒド
(140mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)
溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(326
mg)を加え窒素雰囲気下、室温で4日間撹拌した。次
いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して(メタノール:酢酸エチル=
1:6)黄色のアモルファスとして7−(4−ブトキシ
エトキシフェニル)−1−[(1−メチルピロール−2
−イル)メチル]−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボキサミド(化合物74)(8mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.49 (m, 2H), 1.54-1.85 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.50 (br, 2H), 2.65 (br, 1H), 3.25-3.59 (m, 11
H), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.04 (d, 2H, J=11.8 H
z), 4.17 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.47 (s, 2H), 6.11 (t,
1H, J=2.8 Hz), 6.16 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.97-
7.06 (m, 3H), 7.29 (d, 2H, J=9.8 Hz), 7.46-7.56
(m, 8H).
【0188】実施例75(化合物75の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(130m
g)、2−メチルオキサゾール−4−カルボキシアルデ
ヒド(100mg)の1,2−ジクロロエタン(10m
l)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3
78mg)を加え窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌し
た。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒
を減圧下で留去して得られた残渣を、塩基性シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸
エチル=1:2)黄色のアモルファスとして7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2−メチルオキ
サゾール−4−イル)メチル]−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボキサミド(化合物75)(29m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.54-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.48 (s, 3H), 2.63 (br, 1H), 2.90 (br, 2H), 3.
30-3.45 (m, 4H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J
=4.6 Hz), 4.04 (d,2H, J=11.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
4.4 Hz), 4.43 (s, 2H), 6.96-7.05 (m, 3H), 7.30 (d,
2H, J=8.4 Hz), 7.38-7.55 (m, 9H). 実施例76(化合物76の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2−
メチルチアゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(150m
g)のクロロホルム(10ml)溶液にDMFを一滴加
えた。次いで0℃で塩化チオニル(47mg)を加えた
後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次い
でこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(87m
g)、トリエチルアミン(800mg)のクロロホルム
(20ml)溶液に0℃において加えた。室温で、窒素
雰囲気下において終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシ
ウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し
(メタノール:酢酸エチル=1:3)、黄色のアモルフ
ァスとして7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1
−[(2−メチルチアゾール−4−イル)メチル]−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
5−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物76)(37mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.82 (m, 6H), 2.22 (s, 3
H), 2.66 (br, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.91 (br, 2H), 3.
30-3.48 (m, 4H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J
=4.4 Hz), 4.04 (d,2H, J=11.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
5.4 Hz), 4.67 (s, 2H), 6.92-7.00 (m, 4H), 7.26-7.6
0 (m, 10H). 実施例77(化合物77の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3−
メチルイソチアゾール−5−イル)メチル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(15
0mg)のジクロロメタン(10ml)溶液にDMFを
一滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル(47mg)を
加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌し
た。次いでこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン
(87mg)、トリエチルアミン(800mg)のジク
ロロメタン(20ml)溶液に0℃において加えた。室
温で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を加え
て、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:3)、ヘ
キサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3−メ
チルイソチアゾール−5−イル)メチル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物7
7)(96mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=6.8 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.49 (s, 3H), 2.64 (br, 1H), 2.94 (br, 2H), 3.
31-3.41 (m, 4H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.80 (t, 2H, J
=4.4 Hz), 4.04 (d,2H, J=10.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
5.4 Hz), 4.79 (s, 2H), 6.90-7.01 (m, 4H), 7.31 (d,
2H, J=8.8 Hz), 7.38-7.56 (m, 8H). 元素分析 C41H50N4O4S Calcd. C, 70.86 ; H, 7.25 ;
N, 8.06 : Found. C, 70.57; H, 7.01 ; N, 8.02. 実施例78(化合物78の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−チ
エニルカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(100mg)のジクロロメタ
ン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃
で塩化チオニル(31mg)を加えた後、室温に戻して
窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次いでこの溶液を4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(57mg)、トリエチ
ルアミン(520mg)のジクロロメタン(20ml)
溶液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下にお
いて終夜撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し(メタノー
ル:酢酸エチル=1:3)、ヘキサン−酢酸エチルから
再結晶して無色の結晶として7−(4−ブトキシエトキ
シフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1−(2−チエニルカルボニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物78)(43mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.81 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.62 (br, 1H), 3.10 (br, 2H), 3.37 (td, 2H, J=
10.6, 2.8 Hz), 3.53-3.59 (m, 4H), 3.82 (t, 2H, J=
4.4 Hz), 4.04 (d, 2H, J=12.6 Hz), 4.18 (t, 2H, J=
5.0 Hz), 6.80-6.83 (m, 2H), 7.02 (d, 2H, J=8.8 H
z), 7.12 (d, 1H, J=8.0 Hz), 7.29-7.41 (m, 4H), 7.5
1-7.60 (m, 6H),7.74 (d, 1H, J=2.2 Hz). 元素分析 C41H47N3O5S・0.2H2O Calcd. C, 70.60 ; H,
6.85 ; N, 6.02 : Found.C, 70.46 ; H, 6.89 ; N, 5.9
7. 実施例79(化合物79の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
エチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(150m
g)のジクロロメタン(10ml)溶液にDMFを一滴
加えた。次いで0℃で塩化チオニル(47mg)を加え
た後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次
いでこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(88
mg)、トリエチルアミン(805mg)のジクロロメ
タン(20ml)溶液に0℃において加えた。室温で、
窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を加えて、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精
製し(メタノール:酢酸エチル=1:3)、ヘキサン−
酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−エチルピラ
ゾール−4−イル)メチル]−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボキサミド(化合物79)(99mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.85 (m, 11H), 2.21 (s, 3H), 2.64 (br, 1H),
2.84 (br, 2H), 3.29-3.46 (m, 4H), 3.52-3.59 (m, 4
H), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.04 (d, 2H, J=9.4 H
z), 4.11-4.18 (m, 4H), 4.44 (s, 2H), 6.96-7.01 (m,
3H), 7.28-7.36 (m, 3H), 7.40-7.56 (m, 9H). 元素分析 C42H53N5O4 Calcd. C, 72.91 ; H, 7.72 ; N,
10.12 : Found. C, 72.69 ; H, 8.00 ; N, 9.92
【0189】実施例80(化合物80の製造) 2−メチルジオキソラン−2−イル酢酸のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで
0℃で塩化チオニル(80mg)を加えた後、室温に戻
して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。この溶液を7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボキサミド(100mg)、ピリ
ジン(528mg)のテトラヒドロフラン(20ml)
溶液に0℃において加えた。室温で、窒素雰囲気下にお
いて終夜撹拌して、セライトを用いて不溶物を濾去した
後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エチル=
1:3)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して無色の
結晶として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1
−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)アセチル]−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物80)(60mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.85 (m, 11H), 2.21 (s, 3H), 2.50-3.05 (m, 5
H), 3.20 (d, 1H, J=13.6 Hz), 3.38 (td, 2H, J=10.8,
3.6 Hz), 3.53-3.70 (m, 5H), 3.75-3.95 (m, 5H), 4.
04 (d, 2H, J=10.2Hz), 4.18 (t, 2H, J=5.4 Hz), 4.90
(d, 1H, J=13.2 Hz), 7.03 (d, 2H, J=9.2 Hz), 7.29-
7.35 (m, 3H), 7.51-7.67 (m, 8H). 元素分析 C42H53N3O7・0.1H2O Calcd. C, 70.68 ; H, 7.
51 ; N, 5.89 : Found.C, 70.41 ; H, 7.33 ; N, 5.89. 実施例81(化合物81の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(4−
メチルチアゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(150m
g)、4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(88mg)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(96mg)のDM
F(15ml)溶液に、触媒量のN,N−ジメチル−4
−アミノピリジンを加えた後1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピルカルボジイミド(137mg)を
加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。水を加え
て、酢酸エチルで抽出して有機層を飽和食塩水で洗い硫
酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:3)、黄色
のアモルファスとしてとして7−(4−ブトキシエトキ
シフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1−[(4−メチルチアゾール−5−イル)メチ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物81)(7mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.47 (m, 2H), 1.51-1.80 (m, 6H), 2.21 (s, 3
H), 2.52 (s, 3H), 2.63 (br, 1H), 2.84 (br, 2H), 3.
33-3.42 (m, 4H), 3.52-3.59 (m, 4H), 3.81 (t, 2H, J
=4.4 Hz), 4.04 (d,2H, J=12.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=
4.8 Hz), 4.67 (s, 2H), 6.95 (d, 1H, J=6.2 Hz), 6.9
9 (d, 2H, J=7.0 Hz), 7.30 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.40-
7.56 (m, 8H), 8.68 (s, 1H). 実施例82(化合物82の製造) 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
イソプロピルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(1
50mg)のジクロロメタン(10ml)溶液にDMF
を一滴加えた。次いで0℃で塩化チオニル(49mg)
を加えた後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌し
た。次いでこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン
(90mg)、トリエチルアミン(830mg)のジク
ロロメタン(20ml)溶液に0℃において加えた。室
温で、窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を加え
て、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:3)、ヘ
キサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−イ
ソプロピルピラゾール−4−イル)メチル]−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物8
2)(119mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.85 (m, 14H), 2.21 (s, 3H), 2.65 (br, 1H),
2.84 (br, 2H), 3.36-3.52 (m, 4H), 3.56-3.59 (m, 4
H), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.04 (d, 2H, J=11.8 H
z), 4.16 (t, 2H, J=5.0 z), 4.44-4.52 (m, 3H), 6.96
-7.02 (m, 3H), 7.30 (d, 2H, J=8.6 Hz), 7.39-7.56
(m, 10H). 元素分析 C43H55N5O4 Calcd. C, 73.16 ; H, 7.85 ; N,
9.92 : Found. C, 72.99 ; H, 7.76 ; N, 9.75 参考例147 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(0.1
7g)のDMF(5ml)懸濁液に7−ブロモ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1.0g)のDMF(10ml)溶液を0℃、窒素
雰囲気下で滴下した後室温に戻して1時間撹拌した。次
いで臭化アリル(0.56g)のDMF(5ml)溶液
を0℃において滴下した後、室温に戻して終夜撹拌し
た。酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層を飽和食塩
水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=7:
1)黄色の油状物として1−アリル−7−ブロモ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.38g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.79 (t, 2H, J=5.4 Hz),
3.22 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.80 (s, 3H), 3.89 (d, 2H,
J=4.8 Hz), 5.16-5.28 (m, 2H), 5.81-5.97 (m,1H),
6.58 (d, 1H, J=8.8 Hz), 7.23 (dd, 1H, J=8.8, 2.6 H
z), 7.4 (d, 1H,J=2.6 Hz), 7.59 (s, 1H). 参考例148 1−アリル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(274mg)、4
−プロポキシエトキシフェニルホウ酸(248mg)、
炭酸カリウム(307mg)をトルエン(20ml)、
エタノール(2ml)、水(2ml)に懸濁させ、アル
ゴン雰囲気下で30分間撹拌した。次いでテトラキスト
リフェニルフォスフィンパラジウム(69mg)を加
え、アルゴン雰囲気下、100℃で8時間加熱した。放
冷した後水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)黄色の油状物として1−アリル−7−(4−プ
ロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(269mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.8 Hz),
1.58-1.75 (m, 2H), 2.81 (t, 2H, J=5.6 Hz), 3.27
(t, 2H, J=4.4 Hz), 3.51 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.75-3.
83 (m, 5H), 3.96 (d, 2H, J=5.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J
=4.8 Hz), 5.23-5.30 (m, 2H), 5.88-6.02 (m, 1H), 6.
87 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.97 (d, 2H, J=8.4Hz), 7.39
(dd, 1H, J=8.8, 2.2 Hz), 7.46 (d, 2H, J=8.4 Hz),
7.52 (d, 1H,J=2.2 Hz), 7.78 (s, 1H). 参考例149 1−アリル−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(262mg)のテトラヒドロフラン(19
ml)、メタノール(19ml)の混合溶液に1N水酸
化ナトリウム水溶液(6.3ml)を加え室温で終夜撹
拌した。次いで0℃で水、1N塩酸を加えて酸性にして
(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた固体をヘキサンで洗って、黄色
の結晶として1−アリル−7−(4−プロポキシエトキ
シフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(199mg)を得た。 m.p. 152.0-153.0℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.56-1.74 (m, 2H), 3.00 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.30
(t, 2H, J=5.2 Hz), 3.51 (t, 2H, J=6.4 Hz), 3.81
(t, 2H, J=5.0 Hz), 3.97 (d, 2H, J=5.2 Hz), 4.16
(t, 2H, J=4.8 Hz), 5.24-5.30 (m, 2H), 5.89-6.10
(m, 1H), 6.88 (d, 1H, J=8.4 Hz), 6.98 (d, 2H,J=8.4
Hz), 7.40-7.49 (m, 3H), 7.53 (d, 1H, J=2.6 Hz),
7.88 (s, 1H). 元素分析 C25H29NO4・0.1H2O Calcd. C, 73.36 ; H, 7.1
9 ; N, 3.42 : Found. C, 73.11 ; H, 7.09 ; N, 3.25.
【0190】参考例150 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(0.2
3g)のテトラヒドロフラン(5ml)懸濁液に7−ブ
ロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.80g)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液を0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室
温に戻して30分間撹拌した。次いで臭化アリル(5.
12g)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を0℃に
おいて滴下した後、60℃で5日間加熱した。酢酸エチ
ルと水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗って硫
酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製して(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)黄色の油状
物として1−アリル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アリル(0.22
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.81 (t, 2H, J=5.8 Hz),
3.23 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.90 (d, 2H, J=4.8 Hz), 4.
69-4.73 (m, 2H), 5.11-5.42 (m, 4H), 5.81-6.07 (m,
2H), 6.68 (d, 1H, J=9.2 Hz), 7.23 (dd, 1H, J=8.8,
2.2 Hz), 7.43 (d, 1H, J=2.4 Hz), 7.62 (s, 1H). 参考例151 1−アリル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アリル(224mg)のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液にテトラキストリフ
ェニルフォスフィンパラジウム(74mg)、モルホリ
ン(560mg)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で2
時間撹拌した。0℃で水を加え、次いで1N塩酸で酸性
にして(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を
0.1N塩酸で洗い、さらに水、飽和食塩水で洗って硫
酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て、黄色のアモルファスとして1−アリル−7−ブロモ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸(198mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.80 (t, 2H, J=4.2 Hz),
3.23 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.91 (d, 2H, J=4.8 Hz), 5.
17-5.28 (m, 2H), 5.84-5.98 (m, 1H), 6.69 (d,1H, J=
9.2 Hz), 7.24 (dd, 1H, J=8.8, 2.2 Hz), 7.43-7.73
(m, 2H). 参考例152 1−アリル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(320mg)をテトラヒ
ドロフラン(15ml)に溶かし、DMF(0.3m
l)を加えた。次いで、0℃において塩化チオニル
(0.23ml)を加えた後、室温で、窒素雰囲気下に
おいて2時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の塩化チオ
ニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒドロフラン
(25ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]ア
ニリン(275mg)、トリエチルアミン(1.27
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃にお
いて加えた。室温に戻して終夜撹拌した後水を加えて、
酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製し(メタノール:酢酸エチル=1:8)、黄
色の油状物として1−アリル−7−ブロモ−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(266m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.75 (br, 4H), 2.21 (s,
3H), 2.65 (br, 1H), 2.88 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.29
(t, 2H, J=5.0 Hz), 3.37 (dt, 2H, J=8.2, 2.4 Hz),
3.57 (s, 2H), 3.92 (d, 2H, J=4.8 Hz), 4.04 (d, 2H,
J=11.8 Hz), 5.20-5.30 (m, 2H), 5.85-5.96 (m, 1H),
6.72 (d, 1H, J=9.2 Hz), 7.22-7.32 (m, 3H), 7.42-
7.54 (m, 4H). 参考例153 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(300mg)、2−メトキシベンズアルデヒド(53
5mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液に
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(749mg)
を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次いで水
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留
去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄
色の油状物として(1−(2−メトキシベンジル)−7
−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
94mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.58-1.70 (m, 2H), 2.82 (br, 2H), 3.35 (br, 2H),
3.51 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.94 (m, 8H), 4.16
(t, 2H, J=4.6 Hz), 4.57 (s, 2H), 6.78 (d, 1H, J=9.
2 Hz), 6.88-6.99 (m, 4H), 7.15 (d, 1H, J=8.0 Hz),
7.26-7.44 (m, 2H), 7.46 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.55
(d, 1H, J=2.4 Hz), 7.84 (s, 1H). 参考例154 1−(2−メトキシベンジル)−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(394mg)のテトラ
ヒドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の
混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加
え室温で1日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さら
に1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた
固体をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶
として1−(2−メトキシベンジル)−7−(4−プロ
ポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸(217mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.59-1.70 (m, 2H), 2.84 (br, 2H), 3.37 (br, 2H),
3.51 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.
89 (s, 3H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.58 (s, 2H),
6.80 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.91-7.00 (m, 4H), 7.14
(d, 1H, J=6.6 Hz), 7.29-7.36 (m, 2H), 7.46 (d, 2H,
J=8.8 Hz), 7.55 (d, 1H, J=2.4 Hz), 7.94 (s, 1H). 元素分析 C30H33NO5 Calcd. C, 73.90 ; H, 6.82 ; N,
2.87 : Found. C, 73.58; H, 6.66 ; N, 2.76.
【0191】参考例155 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、2−メトキシベンズアルデヒド(517m
g)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液にトリ
アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(724mg)を加
え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次いで水を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の
油状物として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
1−(2−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(391m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.37-1.45 (m, 2H), 1.55-1.64 (m, 2H), 2.82 (br, 2
H), 3.35 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.
82 (m, 5H), 3.88 (s, 3H), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz),
4.57 (s, 2H), 6.78 (d, 1H, J=8.4 Hz), 6.91-6.99
(m, 4H), 7.14 (d, 1H, J=6.4 Hz), 7.26-7.40 (m, 2
H), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.54 (d, 1H, J=2.4 H
z), 7.84 (s, 1H). 参考例156 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−メ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(391mg)のテトラヒ
ドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混
合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え
室温で1日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに
1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシ
ウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固
体をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶と
して7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2
−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(257mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.57-1.64 (m, 2H), 2.84 (br, 2
H), 3.36 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.80
(t, 2H, J=4.8 Hz), 3.88 (s, 3H), 4.15 (t, 2H, J=5.
2 Hz), 4.58 (s, 2H), 6.79 (d, 1H, J=9.2 Hz), 6.91-
6.99 (m, 4H), 7.14 (d, 1H, J=7.4 Hz), 7.29-7.36
(m, 2H), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.55 (d, 1H, J=2.
4 Hz), 7.94 (s,1H). 元素分析 C31H35NO5 Calcd. C, 74.23 ; H, 7.03 ; N,
2.79 : Found. C, 73.96; H, 6.91 ; N, 2.75. 参考例157 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(0.2
3g)のテトラヒドロフラン(5ml)懸濁液に7−ブ
ロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.80g)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液を0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室
温に戻して1時間撹拌した。次いで3−メトキシベンジ
ルブロマイド(2.29g)のテトラヒドロフラン(5
ml)溶液を0℃において滴下した後、室温に戻して3
日間撹拌した。酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層
を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。
溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)黄色の油状物として7−ブロモ−1−(3
−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(0.69g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.76 (t, 2H, J=5.8 Hz),
3.26 (t, 2H, J=3.8 Hz), 3.79-3.81 (m, 6H), 4.49
(s, 2H), 6.67 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.78-6.93 (m,3H),
7.17-7.31 (m, 2H), 7.46 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.63
(s, 1H). 参考例158 7−ブロモ−1−(3−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(691mg)のテトラヒドロフラン(50ml)、メ
タノール(50ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(17ml)を加え室温で3日間撹拌した。次
いで0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて酸性にし
て(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を
減圧下で留去して得られた固体をヘキサン−酢酸エチル
から再結晶して黄色の結晶として7−ブロモ−1−(3
−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(369mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.78 (t, 2H, J=5.6 Hz),
3.29 (t, 2H, J=5.6 Hz), 3.79 (s, 3H), 4.51 (s, 2
H), 6.68 (d, 1H, J=9.2 Hz), 6.78-6.84 (m, 3H),7.20
-7.32 (m, 2H), 7.48 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.73 (s, 1
H). 元素分析 C19H18NO3Br Calcd. C, 58.78 ; H, 4.67 ;
N, 3.61 : Found. C, 58.81 ; H, 4.68 ; N, 3.61. 参考例159 7−ブロモ−1−(3−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(30
0mg)、4−プロポキシエトキシフェニルホウ酸(3
46mg)、炭酸カリウム(534mg)をトルエン
(20ml)、エタノール(2ml)、水(2ml)に
懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌した。次い
でテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(6
2mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間
加熱した。放冷した後水を加え1N塩酸で酸性にして
(pH=4)酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒
を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから再
結晶して黄色の結晶として1−(3−メトキシベンジ
ル)−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(118mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.60-1.70 (m, 2H), 2.81 (br, 2H), 3.34 (br, 2H),
3.51 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.80-3.84 (m, 5H), 4.16
(t, 2H, J=5.0 Hz), 4.58 (s, 2H), 6.85-6.90 (m, 4
H), 6.98 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.26-7.45 (m, 2H), 7.4
7 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.56 (d, 1H, J=2.4 Hz), 7.93
(s, 1H).
【0192】参考例160 7−ブロモ−1−(3−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(320mg)、4−ブトキシエトキシフェニルホウ酸
(246mg)、炭酸カリウム(285mg)をトルエ
ン(15ml)、エタノール(1.5ml)、水(1.
5ml)に懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌
した。次いでテトラキストリフェニルフォスフィンパラ
ジウム(64mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100
℃で8時間加熱した。放冷した後水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウム
で乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)黄色の油状物として
7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−メ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(207mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.30-1.50 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H), 2.78 (t, 2H,
J=4.8 Hz), 3.31 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.82 (m, 8H), 4.16 (t, 2H, J=5.0 H
z), 4.56 (s, 2H),6.77-6.90 (m, 4H), 6.97 (d, 2H, J
=8.6 Hz), 7.24-7.29 (m, 1H), 7.36 (dd,1H, J=8.4,
2.2 Hz), 7.46 (d, 2H, J=9.2 Hz), 7.55 (d, 1H, J=2.
2 Hz),7.82(s, 1H). 参考例161 7−ブロモ−1−(2−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(20
2mg)のテトラヒドロフラン(13ml)、メタノー
ル(13ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶
液(4ml)を加え室温で3日間撹拌した。次いで0℃
で水を加え、さらに1N塩酸を加えて酸性にして(pH
=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で
留去して得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(3−メトキシベンジル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(161
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 2.81 (br, 2
H), 3.34 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.
83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.58 (s, 2H),
6.82-6.90 (m, 4H), 6.98 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.29-7.
41 (m, 2H), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.56 (d, 1H, J
=2.4 Hz), 7.93 (s, 1H). 参考例162 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(0.1
6g)のDMF(5ml)懸濁液に7−ブロモ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1.00g)のDMF(10ml)溶液を0℃、窒
素雰囲気下で滴下した後室温に戻して1時間撹拌した。
次いで4−メトキシベンジルブロマイド(0.67g)
のDMF(5ml)溶液を0℃において滴下した後、ヨ
ウ化ナトリウム(0.83g)を加え60℃で終夜加熱
した。酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層を飽和食
塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)黄色の油状物として7−ブロモ−1−(4−メトキ
シベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(0.92g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.72 (t, 2H, J=4.4 Hz),
3.23 (t, 2H, J=5.0 Hz), 3.80-3.82 (m, 6H), 4.46
(s, 2H), 6.70 (d, 1H, J=4.6 Hz), 6.90 (d, 2H,J=8.4
Hz), 7.22-7.29 (m, 1H), 7.46 (d, 1H, J=2.2 Hz),
7.62 (s, 1H). 参考例163 7−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(920mg)のテトラヒドロフラン(70ml)、メ
タノール(70ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(23ml)を加え室温で1日間撹拌した。次
いで0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて酸性にし
て(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を
減圧下で留去して得られた固体をヘキサン−酢酸エチル
から再結晶して黄色の結晶として7−ブロモ−1−(4
−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(644mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.74 (t, 2H, J=4.4 Hz),
3.26 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.82 (s, 3H), 4.48 (s, 2
H), 6.71 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.89 (s, 2H), 7.16(d,
2H, J=8.4 Hz), 7.23 (dd, 1H, J=8.8, 2.6 Hz), 7.48
(d, 1H, J=2.6 Hz), 7.73 (s, 1H). 元素分析 C19H18NO3Br Calcd. C, 58.78 ; H, 4.67 ;
N, 3.61 : Found. C, 58.60 ; H, 4.61 ; N, 3.57. 参考例164 7−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(30
0mg)、4−プロポキシエトキシフェニルホウ酸(3
46mg)、炭酸カリウム(534mg)をトルエン
(20ml)、エタノール(2ml)、水(2ml)に
懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌した。次い
でテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(6
3mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で4時間
加熱した。放冷した後水を加え1N塩酸で酸性にして
(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製した(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)。得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから再
結晶して黄色の結晶として1−(4−メトキシベンジ
ル)−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(117mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.60-1.70 (m, 2H), 2.76 (br, 2H), 3.31 (br, 2H),
3.51 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.79-3.84 (m, 5H), 4.16
(t, 2H, J=4.6 Hz), 4.54 (s, 2H), 6.88-7.00 (m, 5
H), 7.22 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.39 (d, 1H, J=10.6 H
z), 7.47 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.56 (d, 1H, J=2.2 H
z), 7.92 (s, 1H).
【0193】参考例165 7−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(30
0mg)、4−ブトキシエトキシフェニルホウ酸(36
8mg)、炭酸カリウム(534mg)をトルエン(2
0ml)、エタノール(2ml)、水(2ml)に懸濁
させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌した。次いでテ
トラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(63m
g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間加熱
した。放冷した後水を加え1N塩酸で酸性にして(pH
=4)酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製した(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)。得られた固体をヘキサンで洗って黄色の結晶とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(4−
メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(149mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.25-1.41 (m, 2H), 1.58-1.65 (m, 2H), 2.76 (br, 2
H), 3.31 (br, 2H), 3.56 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.78-3.
82 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.4 Hz), 4.54 (s, 2H),
6.88-7.000 (m, 5H), 7.22 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.39
(dd, 1H, J=10.2, 2.4 Hz), 7.47 (d, 2H, J=8.8 Hz),
7.57 (d, 1H, J=2.4 Hz), 7.92 (s, 1H). 元素分析 C31H35NO5 Calcd. C, 74.23 ; H, 7.03 ; N,
2.79 : Found. C, 73.88; H, 6.78 ; N, 2.85. 参考例166 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(300mg)、3−チオフェンカルボキシアルデヒド
(441mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)
溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(416
mg)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次
いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)黄色の油状物として7−(4−プロポキシエトキシ
フェニル)−1−(3−チエニルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(375mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.60-1.70 (m, 2H), 2.76 (t, 2H, J=3.6 Hz), 3.31
(t, 2H, J=3.6 Hz), 3.51 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.79-3.
83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.56 (s, 2H),
6.90-7.04 (m, 4H),7.12-7.14 (m, 1H), 7.32-7.45 (m,
2H), 7.47 (d, 2H, J=8.6 Hz), 7.55 (d,1H, J=2.2 H
z), 7.81 (s, 1H). 参考例167 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−(3−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(375mg)のテトラヒ
ドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混
合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え
室温で終夜撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1
N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固体
をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶とし
て7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−(3
−チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(317mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.56-1.74 (m, 2H), 2.78 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.51
(t, 2H, J=6.8 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.17
(t, 2H, J=5.2 Hz), 4.58 (s, 2H), 6.91-7.05 (m, 4
H), 7.13 (br, 1H), 7.33-7.49 (m, 4H), 7.56 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.91 (s, 1H). 元素分析 C27H29NO4S Calcd. C, 69.95 ; H, 6.31 ; N,
3.02 : Found. C, 69.78 ; H, 6.30 ; N, 3.01. 参考例168 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、3−チオフェンカルボキシアルデヒド(4
26mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液
にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(402m
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次い
で水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(3−チエニルメチル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
73mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.25-1.45 (m, 2H), 1.57-1.65 (m, 2H), 2.76 (t, 2H,
J=3.6 Hz), 3.31 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 H
z), 4.56 (s, 2H),6.90-7.13 (m, 5H), 7.32-7.41 (m,
2H), 7.47 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.55 (s,1H), 7.81 (s,
1H). 参考例169 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−チ
エニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(373mg)のテトラヒド
ロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混合
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え室
温で3日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1
N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固体
をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(297mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.57-1.65 (m, 2H), 2.78 (t, 2H,
J=4.0 Hz), 3.29 (t, 2H, J=4.0 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.80 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.
2 Hz), 4.57 (s,2H), 6.73-7.00 (m, 3H), 7.03 (dd, 1
H, J=5.0. 1.4 Hz), 7.33-7.49 (m, 4H), 7.56 (d, 1H,
J=1.8 Hz), 7.90 (s, 1H). 元素分析 C28H31NO4S・0.1H2O Calcd. C, 70.14 ; H, 6.
56 ; N, 2.92 : Found.C, 69.85 ; H, 6.46 ; N, 2.86.
【0194】参考例170 2−ヒドロキシメチルチオフェン(1.0g)のトルエ
ン(10ml)溶液にピリジンを1滴加え、次いで塩化
チオニル(1.56g)を加えた。1時間室温で撹拌し
た後、酢酸エチルを加えて水で洗った。有機層を1N水
酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を留去して、濃褐
色の油状物として2−クロロメチルチオフェン(1.1
6g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 4.82 (s, 2H) 6.93-7.00
(m, 1H), 7.09 (d, 1H, J=3.0 Hz), 7.31 (dd, 1H, J=
5.2, 1.0 Hz). 参考例171 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(0.1
6g)のDMF(5ml)懸濁液に7−ブロモ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1.00g)のDMF(10ml)溶液を0℃、窒
素雰囲気下で滴下した後室温に戻して1時間撹拌した。
次いで2−クロロメチルチオフェン(1.07g)のD
MF(5ml)溶液を0℃において滴下した後、ヨウ化
ナトリウム(0.83g)を加えて60℃で終夜加熱し
た。酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層を飽和食塩
水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)黄色の油状物として7−ブロモ−1−(2−チエニ
ルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.82g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.78 (t, 2H, J=3.6 Hz),
3.27 (t, 2H, J=3.6 Hz), 3.80 (s, 3H), 4.65 (s, 2
H), 6.82 (d, 1H, J=7.8 Hz), 6.70-7.03 (m, 2H),7.24
-7.35 (m, 2H), 7.47 (d, 1H, J=2.8 Hz), 7.61 (s, 1
H). 参考例172 7−ブロモ−1−(2−チエニルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(810mg)のテトラヒドロフラン(60ml)、メ
タノール(60ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(21ml)を加え室温で終夜撹拌した。次い
で0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて酸性にして
(pH=4)酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた固体をヘキサン−酢酸エチルか
ら再結晶して黄色の結晶として7−ブロモ−1−(2−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(574mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.79 (t, 2H, J=4.4 Hz),
3.30 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.66 (s, 2H), 6.83 (d, 1H,
J=4.4 Hz), 6.97-7.01 (m, 2H), 7.24-7.49 (m,21H),
7.48 (d, 1H, J=2.4 Hz), 7.71 (s, 1H). 元素分析 C16H14NO2SBr Calcd. C, 52.76 ; H, 3.87 ;
N, 3.85 : Found. C, 52.80 ; H, 3.95 ; N, 3.68. 参考例173 7−ブロモ−1−(2−チエニルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(500
mg)、4−プロポキシエトキシフェニルホウ酸(61
5mg)、炭酸カリウム(949mg)をトルエン(3
0ml)、エタノール(3ml)、水(3ml)に懸濁
させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌した。次いでテ
トラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(111
mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間加
熱した。放冷した後水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−1−(2−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(269mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.59-1.74 (m, 2H), 2.79 (br, 2H), 3.30 (br, 2H),
3.51 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.
15 (br, 2H), 4.68 (br, 2H), 6.90-7.10 (m, 5H), 7.2
3-7.26 (m, 1H), 7.43-7.47 (m, 3H), 7.54 (br, 1H),
7.90 (s, 1H). 元素分析 C2729NOS・0.2HO Ca
lcd. C, 69.41 ; H, 6.34 ;
N, 3.00 : Found.C, 69.18
; H, 6.05 ; N, 3.01. 参考例174 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、チオフェン−2−カルボキシアルデヒド
(422mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)
溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(796
mg)を加え、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次
いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(2−チエニルメチル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
73mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.30-1.47 (m, 2H), 1.56-1.71 (m, 2H), 2.80 (t, 2H,
J=5.4 Hz), 3.32 (t, 2H, J=5.4 Hz), 3.55 (t,2H, J=
7.0 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.0 H
z), 4.71 (s, 2H),6.96-7.02 (m, 5H), 7.29 (dd, 1H,
J=4.8. 1.4 Hz), 7.40-7.49 (m, 3H), 7.55 (d, 1H, J=
2.2 Hz), 7.80 (s, 1H).
【0195】参考例175 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−チ
エニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(373mg)のテトラヒド
ロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混合
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え室
温で1日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1
N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固体
をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−
チエニルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(249mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.70 (m, 4H), 2.81 (t, 2H, J=3.6 Hz), 3.34
(t, 2H, J=3.6 Hz), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.80
(t, 2H, J=4.2 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.72
(s, 2H), 6.96-7.04 (m,5H), 7.26-7.31 (m, 1H), 7.41
-7.49 (m, 3H), 7.55 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.89(s, 1
H). 元素分析 C28H31NO4S Calcd. C, 70.41 ; H, 6.54 ; N,
2.93 : Found. C, 70.15 ; H, 6.51 ; N, 2.79. 参考例176 7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(300mg)、3−フルアルデヒド(378mg)の
1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液にトリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(416mg)を加え窒素
雰囲気下、室温で終夜撹拌した。次いで水を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られ
た残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の油状物と
して1−(3−フリルメチル)−7−(4−プロポキシ
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(362mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.57-1.70 (m, 2H), 2.76 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.27
(t, 2H, J=5.2 Hz), 3.51 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.79-3.
84 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.38 (s, 2H),
6.37 (d, 1H, J=0.8Hz), 6.96-7.00 (m, 3H), 7.38-7.4
9 (m, 5H), 7.54 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.79(s, 1H). 参考例177 1−(3−フリルメチル)−7−(4−プロポキシエト
キシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(362mg)のテトラヒド
ロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混合
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え室
温で5日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1
N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固体
をヘキサンで洗って黄色の結晶として1−(3−フリル
メチル)−7−(4−プロポキシエトキシフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(307mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.60-1.70 (m, 2H), 2.80 (br, 2H), 3.30 (br, 2H),
3.52 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.0 Hz), 4.
17 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.40 (s, 2H), 6.39 (s, 1H),
6.95-7.01 (m, 3H), 7.39-7.49 (m, 5H), 7.54 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.89 (s, 1H). 元素分析 C27H29NO5 Calcd. C, 72.46 ; H, 6.53 ; N,
3.13: Found. C, 72.13; H, 6.45 ; N, 3.00. 参考例178 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、3−フルアルデヒド(365mg)の1,
2−ジクロロエタン(10ml)溶液にトリアセトキシ
水素化ホウ素ナトリウム(402mg)を加え窒素雰囲
気下、室温で5日間撹拌した。次いで水を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた
残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
て(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)黄色の油状物とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−
フリルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(310mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.50 (m, 2H), 1.56-1.69 (m, 2H), 2.76 (t, 2H,
J=7.2 Hz), 3.28 (t, 2H, J=5.6 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.0 H
z), 4.38 (s, 2H),6.38 (d, 1H, J=0.8 Hz), 6.93-7.00
(m, 3H), 7.39-7.49 (m, 5H), 7.54 (d,1H, J=2.2 H
z), 7.79 (s, 1H). 参考例179 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−フ
リルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(310mg)のテトラヒドロ
フラン(21ml)、メタノール(21ml)の混合溶
液に1N水酸化ナトリウム水溶液(7ml)を加え室温
で3日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1N
塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウム
で乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた固体を
ヘキサンで洗って黄色の結晶として7−(4−ブトキシ
エトキシフェニル)−1−(3−フリルメチル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(312mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.31-1.45 (m, 2H), 1.55-1.70 (m, 2H), 2.79 (t, 2H,
J=4.6 Hz), 3.30 (t, 2H, J=4.6 Hz), 3.56 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.
0 Hz), 4.40 (s,2H), 6.38 (s, 1H), 6.95-7.01 (m, 3
H), 7.40-7.49 (m, 5H), 7.55 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.9
0 (s, 1H). 元素分析 C28H31NO5・0.2H2O Calcd. C, 72.29 ; H, 6.8
0 ; N, 3.01 : Found. C, 72.15 ; H, 6.95 ; N, 2.93.
【0196】参考例180 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、2−エトキシベンズアルデヒド(570m
g)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液にトリ
アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(402mg)を加
え窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。次いで水を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の
油状物として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
1−(2−エトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(402m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.33-1.64 (m, 7H), 2.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.34
(t, 2H, J=4.4 Hz), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.
82 (m, 5H), 4.04-4.18 (m, 4H), 4.58 (s, 2H), 6.74-
6.99 (m, 6H), 7.14(d, 1H, J=7.8 Hz), 7.32 (dd, 1H,
J=8.4, 2.6 Hz), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.54 (d,
1H, J=2.2 Hz), 7.84 (s, 1H). 参考例181 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−エ
トキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(402mg)のテトラヒ
ドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混
合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え
室温で4日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに
1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシ
ウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢
酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブ
トキシエトキシフェニル)−1−(2−エトキシベンジ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(297mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.47 (m, 5H), 1.50-1.65 (m, 2H), 2.83 (br, 2
H), 3.37 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.80
(t, 2H, J=4.4 Hz), 4.10 (q, 2H, J=5.0 Hz), 4.16
(t, 2H, J=4.8 Hz), 4.59 (s, 2H), 6.82 (d, 1H, J=8.
8 Hz), 6.90-6.99 (m, 5H). 7.15 (d, 1H, J=7.4 Hz),
7.26-7.37 (m, 1H), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.56
(d, 1H, J=2.2 Hz), 7.94 (s, 1H). 元素分析 C32H37NO5 Calcd. C, 74.54 ; H, 7.23 ; N,
2.72 : Found. C, 74.48; H, 7.17 ; N, 2.92. 参考例182 3−ヒドロキシベンズアルデヒド(10.0g)のDM
F(120ml)溶液に炭酸カリウム(15.8g)、
1−ブロモプロパン(12.1g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で終夜撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで
抽出した後、1N水酸化ナトリウム水溶液で2回、水で
3回、飽和食塩水で1回洗った。硫酸マグネシウムで乾
燥させた後減圧下で溶媒を留去して、無色の液体として
3−プロポキシベンズアルデヒド(13.4g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.75-1.93 (m, 2H), 3.99 (t, 2H, J=6.6 Hz), 7.15-7.
21 (m, 1H), 7.39 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.41-7.45 (m,
2H). 参考例183 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、3−プロポキシベンズアルデヒド(623
mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液にト
リアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(804mg)を
加え窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。次いで水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗っ
て硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去
して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色
の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)
−1−(3−プロポキシベンジル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(412
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.89-1.09 (m, 6H), 1.33-
1.45 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H), 1.74-1.85 (m, 2
H), 2.78 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.31 (t, 2H, J=5.2 H
z), 3.55 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 3.9
0 (t, 2H, J=6.6 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.4 Hz), 4.55
(s, 2H), 6.80-6.89 (m, 4H), 6.97 (d, 2H,J=8.8 Hz),
7.22-7.49 (m, 4H), 7.54 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.82
(s, 1H). 参考例184 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−プ
ロポキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(412mg)のテトラ
ヒドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の
混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加
え室温で4日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さら
に1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−
酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−プロポキシベ
ンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸(308mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.03 (t, 3H, J=7.2 Hz), 1.30-1.50 (m, 2H), 1.50-1.
70 (m, 2H), 1.74-1.85 (m, 2H), 2.81 (br, 2H), 3.35
(br, 2H), 3.56 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=
4.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.57 (s, 2H), 6.8
1-6.91 (m, 4H), 6.98 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.24-7.35
(m, 1H), 7.38 (dd, 1H, J=8.4, 1.4 Hz), 7.47 (d, 2
H, J=8.8 Hz), 7.56 (d, 1H, J=1.4 Hz), 7.93 (s, 1
H). 元素分析 C33H39NO5 Calcd. C, 74.83 ; H, 7.42 ; N,
2.64 : Found. C, 74.76; H, 7.38 ; N, 2.74.
【0197】参考例185 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、2,5−ジメトキシベンズアルデヒド(6
31mg)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液
にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8042m
g)を加え窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。次い
で水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(2,5−ジメトキシベンジル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(290mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.37-1.45 (m, 2H), 1.55-1.70 (m, 2H), 2.81 (br, 2
H), 3.34 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.70
(s, 3H), 3.78-3.84 (m, 8H), 4.16 (t, 2H, J=5.4 H
z), 4.53 (s, 2H), 6.75-6.83 (m, 4H), 6.97 (d, 2H,
J=8.8 Hz), 7.30 (dd, 1H, J=8.8, 1.3 Hz), 7.46 (d,
2H, J=8.8 Hz), 7.57 (d, 1H, J=1.3 Hz), 7.83 (s, 1
H). 参考例186 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−プ
ロポキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(290mg)のテトラ
ヒドロフラン(21ml)、メタノール(21ml)の
混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(7ml)を加
え室温で4日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さら
に1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−
酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−
ブトキシエトキシフェニル)−1−(2,5−ジメトキ
シベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(237mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=6.8 Hz),
1.32-1.45 (m, 2H), 1.50-1.64 (m, 2H), 2.83 (br, 2
H), 3.35 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.71
(s, 3H), 3.80 (t, 2H, J=5.0 Hz), 3.84 (s, 3H), 4.1
6 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.55 (s, 2H), 6.75-6.83 (m, 4
H), 6.97 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.35 (dd, 1H,J=8.8, 1.
3 Hz), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.54 (d, 1H, J=1.3
Hz), 7.93 (s, 1H). 元素分析 C32H37NO6・0.1H2O Calcd. C, 72.05 ; H, 7.0
3 ; N, 2.63 : Found. C, 71.83 ; H, 7.18 ; N, 2.57. 参考例187 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、2−フルオロベンズアルデヒド(471m
g)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液にトリ
アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(402mg)を加
え窒素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。次いで水を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の
油状物として7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
1−(2−フルオロベンジル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(382m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.30-1.45 (m, 2H), 1.54-1.70 (m, 2H), 2.80 (t, 2H,
J=4.0 Hz), 3.34 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.83 (m 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.2 Hz),
4.63 (s, 2H),6.82 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.95-7.48
(m, 9H), 7.56 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.82(s, 1H). 参考例188 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フ
ルオロベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(382mg)のテトラヒ
ドロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混
合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え
室温で4日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに
1N塩酸を加えて酸性にして(pH=4)酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシ
ウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢
酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブ
トキシエトキシフェニル)−1−(2−フルオロベンジ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(309mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 2.81 (br, 2
H), 3.37 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.8 Hz), 3.80
(t, 2H, J=4.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.65
(s, 2H), 6.84 (d, 1H,J=8.4 Hz), 6.98 (d, 2H, J=8.8
Hz), 7.06-7.15 (m, 2H), 7.24-7.40 (m, 3H), 7.46
(d, 2H, J=8.8 Hz), 7.57 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.93
(s, 1H). 元素分析 C30H32NO4F Calcd. C, 73.60 ; H, 6.59 ; N,
2.86 : Found. C, 73.48 ; H, 6.46 ; N, 3.01. 参考例189 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
00mg)、1−メチル−2−イミダゾールカルボキシ
アルデヒド(696mg)の1,2−ジクロロエタン
(20ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム(804mg)を加え窒素雰囲気下、室温で4日間
撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して(酢酸エチル)
黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフェニ
ル)−1−[(1−メチルイミダゾール−2−イル)メ
チル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(367mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.38-1.45 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 2.41 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 3.30 (t, 2H, J=5.0 Hz), 3.51 (s,3H),
3.56 (t, 2H, J=6.2 Hz), 3.79-3.83 (m, 5H), 4.17
(t, 2H, J=4.4 Hz),4.61 (s, 2H), 6.88 (d, 1H, J=1.0
Hz), 6.97-7.06 (m, 4H), 7.44-7.50 (m,3H), 7.56
(d, 2H, J=2.2 Hz), 7.77 (s, 1H).
【0198】参考例190 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルイミダゾール−2−イル)メチル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(367mg)のテトラヒドロフラン(24ml)、メ
タノール(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(8ml)を加え室温で3日間撹拌した。次い
で0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として
7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルイミダゾール−2−イル)メチル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(285
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.50 (m, 2H), 1.54-1.70 (m, 2H), 2.47 (br, 2
H), 3.32 (br, 2H), 3.54-3.59 (m, 5H), 3.80 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.4 Hz), 4.68 (s, 2H),
6.88 (s, 1H), 6.98 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.03-7.07
(m, 2H), 7.45-7.49 (m, 3H), 7.57 (d, 1H,J=2.2 H
z), 7.85 (s, 1H). 元素分析 C28H35N3O4 Calcd. C, 70.42 ; H, 7.39 ; N,
8.80 : Found. C, 70.27 ; H, 7.43 ; N, 8.73. 参考例191 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、2−チアゾールカルボキシアルデヒド(4
45mg)の1,2−ジクロロエタン(20ml)溶液
にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(416m
g)を加え窒素雰囲気下、室温で1日間撹拌した。次い
で水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(チアゾール−2−イルメチル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(212mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.57-1.70 (m, 2H), 2.87 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 3.42 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.82 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.6 H
z), 4.86 (s, 2H),6.95-7.00 (m, 3H), 7.30 (d, 1H, J
=3.2 Hz), 7.40 (dd, 1H, J=8.4, 2.2 Hz), 7.46 (d, 2
H, J=8.6 Hz), 7.56 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.78-7.81
(m, 2H). 参考例192 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(チアゾ
ール−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(212mg)のテ
トラヒドロフラン(18ml)、メタノール(18m
l)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(6m
l)を加え室温で終夜撹拌した。次いで0℃で水を加
え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢酸
エチルから再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブト
キシエトキシフェニル)−1−(チアゾール−2−イル
メチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸(153mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 2.89 (br, 2
H), 3.45 (br, 2H), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.80
(t, 2H, J=4.4 Hz), 4.16 (t, 2H, J=5.6 Hz), 4.88
(s, 2H), 6.96-7.01 (m, 3H), 7.31 (d, 1H, J=3.2 H
z), 7.46-7.49 (m, 3H), 7.57 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.8
0 (d, 1H, J=3.4 Hz), 7.91 (s, 1H). 元素分析 C27H30N2O4S Calcd. C, 67.76 ; H, 6.32 ;
N, 5.85 : Found. C, 67.76 ; H, 6.39 ; N, 5.70. 参考例193 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(1.5g)、2−メトキシベン
ズアルデヒド(3.62g)の1,2−ジクロロエタン
(50ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム(2.82g)を加え窒素雰囲気下、室温で1日間
撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢
酸エチル=5:1)黄色の油状物として7−ブロモ−1
−(2−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.62g)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.79 (t, 2H, J=5.2 Hz),
3.29 (t, 2H, J=5.6 Hz), 3.80 (s, 3H), 3.86 (s, 3
H), 4.50 (s, 2H), 6.60 (d, 1H, J=9.2 Hz), 6.88-7.0
7 (m, 3H), 7.16 (dd, 1H, J=8.8, 2.6 Hz), 7.20-7.31
(m, 1H), 7.46 (d,1H, J=2.6 Hz), 7.64 (s, 1H). 参考例194 7−ブロモ−1−(2−メトキシベンジル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(712mg)、4−プロポキシフェニルホウ酸(41
6mg)、炭酸カリウム(636mg)をトルエン(2
5ml)、エタノール(2.5ml)、水(2.5m
l)に懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分間撹拌し
た。次いでテトラキストリフェニルフォスフィンパラジ
ウム(143mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100
℃で5時間加熱した。放冷した後水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウム
で乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の油状物として
7−(4−プロポキシフェニル)−1−(2−メトキシ
ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(663mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.81-1.88 (m, 2H), 2.82 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.34
(t, 2H, J=5.2 Hz), 3.82 (s, 3H), 3.88 (s, 3H),3.95
(t, 2H, J=6.6 Hz), 4.56 (s, 2H), 6.76-7.15 (m, 6
H), 7.26-7.35 (m,2H), 7.45 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.57
-7.60 (m, 1H), 7.84 (s, 1H).
【0199】参考例195 7−(プロポキシフェニル)−1−(2−メトキシベン
ジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(601mg)のテトラヒドロフラン
(39ml)、メタノール(39ml)の混合溶液に1
N水酸化ナトリウム水溶液(13ml)を加え室温で4
日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1N塩酸
を加えて中性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。
溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢酸エチルから再結晶
して黄色の結晶として7−(4−プロポキシフェニル)
−1−(2−メトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(406mg)を
得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.77-1.88 (m, 2H), 2.84 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.37
(t, 2H, J=4.8 Hz), 3.88 (s, 3H), 3.95 (t, 2H,J=6.6
Hz), 4.58 (s, 2H), 6.79 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.92-
6.96 (m, 4H), 7.14(d, 1H, J=6.0 Hz), 7.26-7.37 (m,
2H), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.56 (d,1H, J=2.2 H
z), 7.95 (s, 1H). 元素分析 C29H29NO4・0.3H2O Calcd. C, 75.56 ; H, 6.4
7 ; N, 3.04 : Found. C, 75.47 ; H, 6.58 ; N, 3.04. 参考例196 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(1.5
g)の乾燥テトラヒドロフラン(30ml)懸濁液に4
−ブロモピラゾール(5.0g)の乾燥テトラヒドロフ
ラン(30ml)溶液を0℃、窒素雰囲気下で滴下した
後室温に戻して1時間撹拌した。この混合液にヨウ化メ
チル(5.31g)の乾燥テトラヒドロフラン溶液(2
0ml)を0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室温に戻し
て3時間撹拌した。溶液をテトラヒドロフランで薄めた
後、セライトを用いて不溶物を濾去した。濾液を減圧下
で濃縮した後、さらにヘキサンを加えて不溶物を濾去し
た。濾液を減圧下で濃縮して、薄黄色の液体として4−
ブロモ−1−メチルピラゾール(5.12g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.89 (s, 3H), 7.38 (s, 1
H), 7.44 (s, 1H). 参考例197 4−ブロモ−1−メチルピラゾール(3.0g)の乾燥
テトラヒドロフラン(50ml)溶液に−78℃、窒素
雰囲気下においてn−ブチルリチウム(14.0ml,
1.6Mヘキサン溶液)を滴下した。30分後、DMF
(6.8g)を−78℃、窒素雰囲気下において滴下し
た後、室温に戻して1時間撹拌した。次いで0℃で1N
塩酸(50ml)を加えて30分撹拌した後、1N水酸
化ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで3回抽
出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)薄
黄色の油状物として1−メチルピラゾール−4−カルボ
キシアルデヒド(540mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.97 (s, 3H), 7.91 (s, 1
H), 7.96 (s, 1H), 9.86(s, 1H). 参考例198 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
88mg)、1−メチルピラゾール−4−カルボキシア
ルデヒド(540mg)の1,2−ジクロロエタン(1
5ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(519mg)を加え窒素雰囲気下、室温で1日間撹拌
した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:3)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−[(1−メチルピラゾール−4
−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(321mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.70 (m, 2H), 2.76 (t, 2H,
J=5.0 Hz), 3.27 (t, 2H, J=5.0 Hz), 3.56 (t,2H, J=
7.0 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 3.89 (s, 3H), 4.16 (t,
2H, J=5.2 Hz),4.42 (s, 2H), 6.92-7.00 (m, 3H), 7.
29 (s, 1H), 7.40 (dd, 1H, J=8.4, 1.8Hz), 7.45-7.49
(m, 3H), 7.54 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.78 (s, 1H). 参考例199 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
21mg)のテトラヒドロフラン(24ml)、メタノ
ール(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(8ml)を加え室温で3日間撹拌した。次いで0
℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキ
サン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−メチ
ルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(239mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.49 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H), 2.79 (t, 2H,
J=4.2 Hz), 3.30 (t, 2H, J=4.2 Hz), 3.56 (t,2H, J=
8.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.90 (s, 3H), 4.1
6 (t, 2H, J=5.2Hz), 4.44 (s, 2H), 6.94-7.01 (m, 3
H), 7.30 (s, 1H), 7.40-7.50 (m, 4H),7.56 (d, 1H, J
=2.0 Hz), 7.90 (s, 1H). 元素分析 C28H33N3O4 Calcd. C, 70.71 ; H, 6.99 ; N,
8.84 : Found. C, 70.52 ; H, 6.90 ; N, 8.70.
【0200】参考例200 1−メチルピラゾール(10.0g)の乾燥テトラヒド
ロフラン(200ml)溶液に−78℃、窒素雰囲気下
においてn−ブチルリチウム(91.3ml,1.6M
ヘキサン溶液)を滴下した。30分後、DMF(44.
6g)を−78℃、窒素雰囲気下において滴下した後、
室温に戻して2時間撹拌した。次いで0℃で1N塩酸
(200ml)を加えて30分撹拌した後、1N水酸化
ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで3回抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留
去して薄黄色の油状物として1−メチル−5−ピラゾー
ルカルボキシアルデヒド(11.7g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 4.19 (s, 3H), 6.90 (d, 1
H, J=2.2 Hz), 7.54 (d,1H, J=1.8 Hz), 9.88 (s, 1H). 参考例201 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
00mg)、1−メチルピラゾール−5−カルボキシア
ルデヒド(696mg)の1,2−ジクロロエタン(1
5ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(670mg)を加え窒素雰囲気下、室温で1日間撹拌
した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:3)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−[(1−メチルピラゾール−5
−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(391mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.55-1.70 (m, 2H), 2.58 (t, 2H,
J=4.8 Hz), 3.27 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.56 (t,2H, J=
7.0 Hz), 3.79-3.83 (m, 8H), 4.17 (t, 2H, J=4.4 H
z), 4.52 (s, 2H),6.22 (d, 1H, J=1.8 Hz), 6.92 (d,
1H, J=8.8 Hz), 6.99 (d, 2H, J=8.8 Hz),7.40-7.50
(m, 4H), 7.57 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.79 (s, 1H). 参考例202 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルピラゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
91mg)のテトラヒドロフラン(24ml)、メタノ
ール(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(8ml)を加え室温で3日間撹拌した。次いで0
℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキ
サン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−メチ
ルピラゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(263mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H), 2.62 (br, 2
H), 3.30 (br, 2H), 3.56 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.79-3.
84 (m, 5H), 4.17 (t, 2H, J=5.0 Hz), 4.54 (s, 2H),
6.22 (d, 1H, J=1.8 Hz), 6.93 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.
99 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.43-7.50 (m, 4H), 7.58 (d,
1H, J=2.2 Hz), 7.89 (s, 1H). 元素分析 C2833 Calcd. C,
70.71 ; H, 6.99 ; N, 8.8
4 : Found. C, 70.48 ; H,
6.90 ; N, 8.80. 参考例203 2,5−ジメチルイソオキサゾール(10.0g)のを
水(100ml)に溶かし、濃硫酸(35.3g)、4
0%ホルムアルデヒド水溶液(46.4g)を0℃で加
えた後、70℃で終夜加熱した。0℃で1N水酸化ナト
リウム水溶液で中和して、クロロホルムで3回抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下で溶媒を
留去して得られた残渣を減圧蒸留して無色の液体として
4−ヒドロキシメチル−2,5−ジメチルイソオキサゾ
ール(2.54g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.31 (s, 3H), 2.39 (s, 3
H), 4.48 (s, 2H). 参考例204 4−ヒドロキシメチル−2,5−ジメチルイソオキサゾ
ール(2.45g)の酢酸エチル(50ml)溶液に活
性二酸化マンガン(24.5g)を加え、室温で3日間
撹拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、濾液を減
圧下で濃縮して無色の油状物として2,5−ジメチルイ
ソオキサゾール−4−カルボキシアルデヒド(1.5
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.42 (s, 3H), 2.69 (s, 3
H), 9.95 (s, 1H).
【0201】参考例205 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
00mg)、2,5−ジメチルイソオキサゾール−4−
カルボキシアルデヒド(791mg)の1,2−ジクロ
ロエタン(15ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ
素ナトリウム(2.0g)を加え窒素雰囲気下、室温で
7日間撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾
燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)黄色の油状物として7−(4
−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2,5−ジメ
チルイソキサゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(309mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.48 (m, 2H), 1.49-1.68 (m, 2H), 2.19 (s, 3
H), 2.27 (s, 3H), 2.59 (t, 2H, J=4.0 Hz), 3.13(t,
2H, J=4.4 Hz), 3.56 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.79-3.84
(m, 5H), 4.17 (t,2H, J=4.6 Hz), 4.26 (s, 2H), 6.93
(d, 1H, J=8.4 Hz), 6.99 (d, 2H, J=8.8Hz), 7.42-7.
50 (m, 3H), 7.57 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.78 (s, 1H). 参考例206 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
メチルピラゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(2
22mg)のテトラヒドロフラン(13ml)、メタノ
ール(13ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(4.4ml)を加え室温で4日間撹拌した。次い
で0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として
7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2,
5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)メチル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(164mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.0Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.55-1.65 (m, 2H), 2.20 (s, 3
H), 2.39 (s, 3H), 2.62 (br, 2H), 3.16 (br, 2H),3.5
6 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz), 4.17
(t, 2H, J=5.0 Hz),4.28 (s, 2H), 6.93-7.02 (m, 3H),
7.46-7.51 (m, 3H), 7.58 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.87
(s, 1H). 元素分析 C29H35N2O5 Calcd. C, 70.85 ; H, 7.18 ; N,
5.70 : Found. C, 70.71 ; H, 6.90 ; N, 5.43. 参考例207 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(4
00mg)、フルフラール(485mg)の1,2−ジ
クロロエタン(15ml)溶液にトリアセトキシ水素化
ホウ素ナトリウム(536mg)を加え窒素雰囲気下、
室温で1日間撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウム
で乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)黄色の油状物として
7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フ
リルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(319mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.45 (m, 2H), 1.46-1.70 (m, 2H), 2.77 (t, 2H,
J=4.0 Hz), 3.30 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=5.0 H
z), 4.49 (s, 2H),6.28 (d, 2H, J=3.4 Hz), 6.37 (dd,
1H, J=2.8, 1.8 Hz), 6.98 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.06
(d, 1H, J=8.8 Hz), 7.41-7.50 (m, 4H), 7.54 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.79 (s, 1H). 参考例208 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−フ
リルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(319mg)のテトラヒドロ
フラン(21ml)、メタノール(21ml)の混合溶
液に1N水酸化ナトリウム水溶液(7ml)を加え室温
で5日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1N
塩酸を加えて中性にして酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢酸エチルから再
結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシ
フェニル)−1−(2−フリルメチル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(256m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.50 (m, 2H), 1.55-1.70 (m, 2H), 2.79 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 3.33 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.56 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.17 (t, 2H, J=4.
8 Hz), 4.50 (s,2H), 6.29 (d, 1H, J=3.2 Hz), 6.38
(dd, 1H, J=2.8, 1.8 Hz), 6.99 (d, 2H,J=8.8 Hz), 7.
08 (d, 1H, J=9.0 Hz), 7.42-7.50 (m, 4H), 7.55 (d,
1H, J=2.2 Hz), 7.90 (s, 1H). 元素分析 C28H31NO5 Calcd. C, 72.86 ; H, 6.77 ; N,
3.03 : Found. C, 72.63; H, 6.67 ; N, 2.82. 参考例209 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(4
00mg)、ピリジン−2−カルボキシアルデヒド(5
42mg)の1,2−ジクロロエタン(15ml)溶液
にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.07
g)を加え窒素雰囲気下、室温で4日間撹拌した。次い
で水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下
で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエトキシフ
ェニル)−1−(2−ピリジルメチル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
78mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.65 (m, 2H), 2.84 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 3.40 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.8 Hz), 3.78-3.82 (m, 5H), 4.15 (t, 2H, J=5.2 H
z), 4.71 (s, 2H),6.82 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.97 (d,
2H, J=8.8 Hz), 7.21-7.29 (m, 2H), 7.35(dd, 1H, J=
8.8, 2.2 Hz), 7.46 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.56 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.67 (td, 1H, J=9.0, 2.0 Hz), 7.83 (s,
1H), 8.62 (d, 1H, J=4.0 Hz).
【0202】参考例210 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−ピ
リジルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(378mg)のテトラヒド
ロフラン(24ml)、メタノール(24ml)の混合
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加え室
温で2日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さらに1
N塩酸を加えて中性にして酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢酸エチルから再
結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエトキシ
フェニル)−1−(2−ピリジルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(260
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.48 (m, 2H), 1.54-1.68 (m, 2H), 2.87 (t, 2H,
J=4.4 Hz), 3.43 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.55 (t,2H, J=
6.6 Hz), 3.80 (t, 2H, J=4.6 H), 4.16 (t, 2H, J=5.6
Hz), 4.74 (s,2H), 6.83 (d, 1H, J=8.8 Hz), 6.97
(d, 2H, J=8.8 Hz), 7.20-7.31 (m, 2H),7.37 (dd, 1H,
J=8.8, 2.2 Hz), 7.46 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.58 (d,
1H, J=1.8Hz), 7.69 (td, 1H, J=7.8, 2.0 Hz), 7.94
(s, 1H), 8.64 (d, 1H, J=5.2 Hz). 元素分析 C29H32N2O4・0.3H2O Calcd. C, 72.87 ; H, 6.
87 ; N, 5.86 : Found.C, 72.74 ; H, 6.73 ; N, 5.69. 参考例211 アセトアミド(4.0g)のテトラヒドロフラン(30
0ml)溶液に炭酸水素ナトリウム(28.4g)を加
え、さらに80%ブロモピルビン酸エチル(21.5
g)を0℃で加えた後85℃で終夜加熱した。室温に戻
した後、セライトを用いて不溶物を濾去して減圧下で溶
媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(1
50ml)に溶かした後、0℃でトリフルオロ酢酸無水
物を滴下した。減圧下で濃縮した後酢酸エチルを加え
て、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗い、さらに
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去した後、減圧蒸留して2−メチルオキ
サゾール−4−カルボン酸エチル(4.67g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.38 (t, 3H, J=7.4 Hz),
2.54 (s, 3H), 4.39 (q,2H, J=7.4 Hz), 8.14 (s, 1H). 参考例212 水素化リチウムアルミニウム(553mg)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)懸濁液に2−メチル−オキサゾ
ール−4−カルボン酸エチル(2.26g)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)溶液を窒素雰囲気下において滴
下した後、室温で6時間撹拌した。水(0.55m
l)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.55m
l)、水(1.65ml)を順に加えた後、室温で2時
間撹拌した後硫酸マグネシウムで乾燥させた。セライト
を用いて不溶物を濾去した後、溶媒を減圧下で留去して
4−ヒドロキシメチル−2−メチルオキサゾール(1.
11g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.45 (s, 3H), 4.56 (d, 2
H, J=1.0 Hz), 7.48 (s,1H). 参考例213 オキサリルクロライド(3.53g)のジクロロメタン
(100ml)溶液に−78℃、窒素雰囲気下でDMS
O(2.89g)のジクロロメタン(10ml)溶液を
滴下した。次いで4−ヒドロキシメチル−2−メチルオ
キサゾールのジクロロメタン(50ml)溶液を滴下し
た後−45℃で1時間撹拌した。次いで、トリエチルア
ミン(10.3g)を−45℃で滴下した後、0℃で3
0分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50m
l)、水(200ml)を加えた後、酢酸エチルで抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して褐色
の結晶として2−メチルオキサゾール−4−カルボキシ
アルデヒド(0.10g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.55 (s, 3H), 8.17 (s, 1
H), 9.91 (s, 1H). 参考例214 チオアセトアミド(11.9g)のテトラヒドロフラン
(600ml)溶液に炭酸水素ナトリウム(66.4
g)を加え、さらに80%ブロモピルビン酸エチル(5
0.0g)を0℃で加えて終夜撹拌した。セライトを用
いて不溶物を濾去して減圧下で溶媒を留去した。得られ
た残渣をテトラヒドロフラン(170ml)に溶かした
後、0℃でトリフルオロ酢酸無水物(170ml)を滴
下して1時間室温で撹拌した。次いで0℃でピリジン
(200ml)を滴下し室温で3時間攪拌した後、減圧
下で溶媒を留去した。酢酸エチルを加えた後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗い、さらに飽和食塩水で洗っ
て硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して褐色の
結晶として2−メチルチアゾール−4−カルボン酸エチ
ル(13.0g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.41 (t, 3H, J=7.4 Hz),
2.78 (s, 3H), 4.43 (q,2H, J=7.4 Hz), 8.04 (s, 1H).
【0203】参考例215 水素化リチウムアルミニウム(0.89g)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)懸濁液に2−メチルチアゾール
−4−カルボン酸エチル(4.00g)のテトラヒドロ
フラン(30ml)溶液を窒素雰囲気下において滴下し
た後、室温で2時間撹拌した。水(0.9ml)、15
%水酸化ナトリウム水溶液(0.9ml)、水(2.7
ml)を順に加えた後、室温で2時間撹拌した。硫酸マ
グネシウムで乾燥させた後、セライトを用いて不溶物を
濾去した。溶媒を減圧下で留去して4−ヒドロキシメチ
ル−2−メチルチアゾール(2.18g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.71 (s, 3H), 4.73 (d, 2
H, J=0.8 Hz), 7.03 (s,1H). 参考例216 4−ヒドロキシメチル−2−メチルチアゾール(2.1
8g)の酢酸エチル(50ml)溶液に活性二酸化マン
ガン(21.8g)を加え、室温で1日間撹拌した。セ
ライトを用いて不溶物を濾去した後、濾液を減圧下で濃
縮して褐色の油状物として2−メチルチアゾール−4−
カルボキシアルデヒド(0.9g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.80 (s, 3H), 8.05 (s, 1
H), 9.99 (s, 1H). 参考例217 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
00mg)、2−メチルチアゾール−4−カルボキシア
ルデヒド(804mg)の1,2−ジクロロエタン(2
0ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(1.6g)を加え窒素雰囲気下、室温で4日間撹拌し
た。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒
を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル
=3:2)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエト
キシフェニル)−1−[(2−メチルチアゾール−4−
イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(550mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 2.74 (s, 3
H), 2.83 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.38 (t, 2H, J=4.0Hz),
3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16
(t, 2H, J=5.0 Hz),4.65 (s, 2H), 6.89-6.99 (m, 4H),
7.37 (dd, 1H, J=8.8, 2.2 Hz), 7.46 (d,2H, J=8.8 H
z), 7.54 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.81 (s, 1H). 参考例218 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2−
メチルチアゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
50mg)のテトラヒドロフラン(33ml)、メタノ
ール(33ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(11ml)を加え室温で2日間撹拌した。次いで
0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫
酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘ
キサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7
−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(2−メ
チルチアゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(427m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.58-1.65 (m, 2H), 2.75 (s, 3
H), 2.85 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.40 (t, 2H, J=4.4Hz),
3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.80 (t, 2H, J=4.4 Hz),
4.16 (t, 2H, J=5.4Hz), 4.66 (s, 2H), 6.90-7.00 (m,
4H), 7.40 (dd, 1H, J=9.4, 2.6 Hz), 7.46 (d, 2H, J
=8.8 Hz), 7.55 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.91 (s, 1H). 元素分析 C28H32N2O4S Calcd. C, 68.27 ; H, 6.55 ;
N, 5.69 : Found. C, 68.25 ; H, 6.69 ; N, 5.82. 参考例219 5−アミノ−3−メチルイソチアゾール・塩酸塩(1
0.0g)を水(28ml)、氷(100cc)に懸濁
させ、そこに濃硫酸(28ml)を加えた。次いで0℃
で亜硝酸ナトリウム(4.82g)の水溶液(100m
l)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、ヨウ化カリ
ウム(11.6g)の水溶液(70ml)を0℃で滴下
した。次いで、80℃で1時間加熱した後0℃において
酢酸エチルを加えて、炭酸カリウムで中和した。分液し
た後有機層を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥させた。溶媒を減圧下で留去した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で原点成分を除い
て濃褐色の油状物として5−ヨード−3−メチルイソチ
アゾール(10.6g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.51 (s, 3H), 7.15 (s, 1
H).
【0204】参考例220 5−ヨード−3−メチルイソチアゾール(10.0g)
の乾燥テトラヒドロフラン(150ml)溶液に−78
℃、窒素雰囲気下においてn−ブチルリチウム(33.
3ml,1.6Mヘキサン溶液)を滴下した。30分
後、DMF(9.7g)を−78℃、窒素雰囲気下にお
いて滴下した後、室温に戻して2時間撹拌した。次いで
0℃で1N塩酸(75ml)を加えて30分撹拌した後
酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、
減圧下で溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で原点成分を除い
て、濃褐色の油状物として3−メチルイソチアゾール−
5−カルボキシアルデヒド(5.0g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.59 (s, 3H), 7.54 (s, 1
H), 10.08 (s, 1H). 参考例221 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
00mg)、3−メチルイソチアゾール−5−カルボキ
シアルデヒド(803mg)の1,2−ジクロロエタン
(15ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム(807mg)を加え窒素雰囲気下、室温で1日間
撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(で精製して(ヘキサン:
酢酸エチル=2:1)黄色の油状物として7−(4−ブ
トキシエトキシフェニル)−1−[(3−メチルイソチ
アゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(640m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3
H, J=7.2 Hz), 1.34−1.45
(m, 2H), 1.50−1.70 (m, 2
H), 2.48 (s, 3H), 2.85
(t, 2H, J=4.4 Hz), 3.34
(t, 2H, J=4.8Hz), 3.55
(t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78−
3.82 (m, 5H), 4.16 (t, 2
H, J=5.0 Hz),4.76 (s, 2
H), 6.87−7.00 (m, 4H), 7.
41 (dd, 1H, J=8.8, 2.2 H
z), 7.47 (d,2H, J=8.8 H
z), 7.56 (d, 1H, J=2.2 H
z), 7.80 (s, 1H). 参考例222 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3−
メチルイソチアゾール−5−イル)メチル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(640mg)のテトラヒドロフラン(39ml)、メ
タノール(39ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(13ml)を加え室温で1日間撹拌した。次
いで0℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にし
て酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗
い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去
しヘキサン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(3
−メチルイソチアゾール−5−イル)メチル]−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(4
60mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.55-1.69 (m, 2H), 2.49 (s, 3
H), 2.87 (t, 2H, J=4.4 Hz), 3.37 (t, 2H, J=4.4Hz),
3.56 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=4.4 Hz),
4.16 (t, 2H, J=5.0Hz), 4.78 (s, 2H), 6.89-7.01 (m,
4H), 7.40-7.49 (m, 3H), 7.58 (d, 1H, J=1.8 Hz),
7.91 (s, 1H). 元素分析 C28H32N2O4S Calcd. C, 68.27 ; H, 6.55 ;
N, 5.69 : Found. C, 67.94 ; H, 6.55 ; N, 5.97. 参考例223 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(200mg)、ピリジン(12
3mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、0
℃で2−テノイルクロライド(208mg)を加えた
後、、78℃で終夜加熱した。放冷した後、水を加えて
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去
し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して無色の結晶と
して7−ブロモ−1−(2−チエニルカルボニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(236mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.98 (br, 2H), 3.82 (s,
3H), 6.73 (dd, 1H, J=4.0, 1.0 Hz), 6.80-6.85 (m, 1
H), 6.91 (d, 1H, 8.8), 7.26-7.31 (m, 1H), 7.37 (d
d, 1H, J=5.2, 1.4 Hz), 7.68-7.69 (m, 2H). 元素分析 C17H14NO3Br Calcd. C, 52.05 ; H, 3.60 ;
N, 3.57 : Found. C, 52.05 ; H, 3.45 ; N, 3.38. 参考例224 7−ブロモ−1−(2−チエニルカルボニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(210mg)、4−ブトキシエトキシフェニルホウ
酸(166mg)、炭酸カリウム(192mg)をトル
エン(10ml)、エタノール(1.0ml)、水
(1.0ml)に懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分
間撹拌した。次いでテトラキストリフェニルフォスフィ
ンパラジウム(43mg)を加え、アルゴン雰囲気下、
100℃で5時間加熱した。放冷した後水を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた
残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)、無色の油状物とし
て7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−
チエニルカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(201mg)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.30-1.45 (m, 2H), 1.50-1.65 (m, 2H), 3.00 (br, 2
H), 3.56 (t, 2H, J=7.0 Hz), 3.79-3.84 (m, 5H), 4.1
8 (t, 2H, J=4.8 Hz), 6.74-6.82 (m, 2H), 7.02 (d, 2
H, J=8.8 Hz), 7.08 (d, 1H, J=8.4 Hz), 7.32-7.40
(m, 2H), 7.54 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.72 (d,1H, J=2.2
Hz), 7.83 (s, 1H).
【0205】参考例225 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−チ
エニルカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸メチル(200mg)のテトラ
ヒドロフラン(12ml)、メタノール(12ml)の
混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を加
え室温で1日間撹拌した。次いで0℃で水を加え、さら
に1N塩酸を加えて中性にして酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を減圧下で留去しヘキサン−酢酸エチルか
ら再結晶して黄色の結晶として7−(4−ブトキシエト
キシフェニル)−1−(2−チエニルカルボニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(171mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.70 (m, 2H), 3.02 (br, 2
H), 3.56 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.82 (t, 2H, J=4.4 H
z), 4.18 (t, 2H, J=5.0 Hz), 6.72-6.83 (m, 2H), 7.0
2 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.09 (d, 1H, J=8.4 Hz), 7.34-
7.42 (m, 2H), 7.54 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.74 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.92 (s, 1H). 元素分析 C28H29NO5S Calcd. C, 68.41 ; H, 5.95 ; N,
2.85 : Found. C, 68.18 ; H, 6.03 ; N, 2.84. 参考例226 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(2.3
g)のテトラヒドロフラン(40ml)懸濁液に4−ブ
ロモピラゾール(7.0g)のテトラヒドロフラン(5
0ml)溶液を0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室温に
戻して1時間撹拌した。この混合液にヨウ化エチル
(8.9g)のテトラヒドロフラン溶液(30ml)を
0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室温に戻して終夜撹拌
した。溶液をテトラヒドロフランで薄めた後、セライト
を用いて不溶物を濾去した。濾液を減圧下で濃縮した
後、さらにヘキサンを加えて不溶物を濾去した。濾液を
減圧下で濃縮して、薄黄色の液体として4−ブロモ−1
−エチルピラゾール(7.72g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.48 (t, 3H, J=7.8 Hz),
4.16 (q, 2H, J=7.4 Hz), 7.41 (s, 1H), 7.45 (s, 1
H). 参考例227 4−ブロモ−1−エチルピラゾール(7.0g)の乾燥
テトラヒドロフラン(150ml)溶液に−78℃、窒
素雰囲気下においてn−ブチルリチウム(30ml,
1.6Mヘキサン溶液)を滴下した。30分後、DMF
(14.6g)を−78℃、窒素雰囲気下において滴下
した後、室温に戻して1時間撹拌した。次いで0℃で1
N塩酸(60ml)を加えて30分撹拌した後、1N水
酸化ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで5回
抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒
を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
薄黄色の油状物として1−エチルピラゾール−4−カル
ボキシアルデヒド(2.9g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.54 (t, 3H, J=7.2 Hz),
4.24 (q, 2H, J=7.4 Hz), 7.95 (s, 1H), 7.97 (s, 1
H), 9.86 (s, 1H). 参考例228 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、1−エチルピラゾール−4−カルボキシア
ルデヒド(471mg)の1,2−ジクロロエタン(1
0ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(804mg)を加え窒素雰囲気下、室温で2日間撹拌
した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−[(1−エチルピラゾール−4
−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(382mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.70 (m, 7H),2.76(br, 2H), 3.27 (br, 2H), 3.5
6 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.39-3.83 (m, 5H), 4.07-4.29
(m, 4H), 4.42 (s, 2H), 6.94-7.00 (m, 3H), 7.33-7.5
4 (m, 6H), 7.79(s, 1H). 参考例229 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
エチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
82mg)のテトラヒドロフラン(24ml)、メタノ
ール(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(8ml)を加え室温で1日間撹拌した。次いで0
℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキ
サン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−エチ
ルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(287mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.34-1.65 (m, 7H), 2.78 (br, 2H), 3.29 (br, 2H),
3.56 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.
11-4.22 (m, 4H), 4.44 (s, 2H), 6.95-7.01 (m, 3H),
7.34 (s, 1H), 7.41-7.50 (m, 4H), 7.56 (d, 1H, J=2.
2 Hz), 7.79 (s, 1H). 元素分析 C29H35N3O4 Calcd. C, 71.14 ; H, 7.21 ; N,
8.58 : Found. C, 70.84 ; H, 7.47 ; N, 8.48.
【0206】参考例230 2−メチルジオキソラン−2−イル酢酸エチル(2.0
g)のメタノール(69ml)溶液に1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(23ml)を加えて、室温で終夜撹拌し
た。ついで1N塩酸で中和した後溶媒を減圧下で留去し
た。酢酸エチルを加えた後、硫酸マグネシウムで乾燥さ
せた。溶媒を減圧下で留去して無色のアモルファスとし
て2−メチルジオキソラン−2−イル酢酸(1.63
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.51 (s, 3H), 2.74 (s, 2
H), 4.03 (s, 4H). 参考例231 5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール
(2.5g)のジクロロメタン(125ml)溶液にセ
ライト(10.0g)を加えた後、PCC(18.9
g)を加えて窒素雰囲気下で2時間撹拌した。不溶物を
濾去しエーテルで洗った。溶媒を減圧下で留去した後、
フロリジルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で
原点成分を除いてヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
4−メチルチアゾール−5−カルボキシアルデヒド(6
92mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.80 (s, 3H), 8.98 (s, 1
H), 10.15 (s, 1H). 参考例232 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、4−メチルチアゾール−5−カルボキシア
ルデヒド(482mg)の1,2−ジクロロエタン(1
5ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(804mg)を加え窒素雰囲気下、室温で6日間撹拌
した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)黄色の油状物として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−1−[(4−メチルチアゾール−5
−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(284mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50-1.70 (m, 2H), 2.50 (s, 3
H), 2.76 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.26 (t, 2H, J=5.2Hz),
3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.83 (m, 5H), 4.16
(t, 2H, J=4.4 Hz), 4.65 (s, 2H), 6.93 (d, 1H, J=8.
8 Hz), 6.98 (d, 2H, J=9.2 Hz), 7.41-7.50 (m, 3H),
7.56 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.78 (s, 1H), 8.66 (s, 1
H). 参考例233 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(4−
メチルチアゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(2
84mg)のテトラヒドロフラン(18ml)、メタノ
ール(18ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(6ml)を加え室温で1日間撹拌した。次いで0
℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキ
サン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(4−メチ
ルチアゾール−5−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(201mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.30-1.50 (m, 2H), 1.50-1.70 (m, 2H), 2.51 (s, 3
H), 2.79 (br, 2H), 3.29 (br, 2H), 3.56 (t, 2H,J=6.
6 Hz), 3.81 (t, 2H, J= 4.8Hz), 4.17 (t, 2H, J=5.2
Hz), 4.67 (s, 2H), 6.92-7.01 (m, 3H), 7.43-7.50
(m, 3H), 7.58 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.89 (s,1H), 8.68
(s, 1H). 元素分析 C2832S Calcd.
C, 68.27 ; H, 6.55 ; N,
5.69 : Found. C, 67.95 ;
H, 6.56 ; N, 5.63. 参考例234 7−ブロモ−1−[(4−メチルフェニル)スルフォニ
ル]−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチルと7−ブロモ−1
−[(4−メチルフェニル)スルフォニル]−オキソ−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸エチルの混合物(135.0g)のテト
ラヒドロフラン溶液(1200ml)に−65℃で水素
化ホウ素ナトリウム(11.1g)を加えた後、メタノ
ール(120ml)を滴下した。滴下終了後、−15℃
−25℃で1.5時間撹拌した後、アセトン(67.8
g,1.17モル)を−25℃で滴下してさらに30分
間撹拌した。−45℃で酢酸エチル、水を加えて分液
し、有機相を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾
燥させた。溶媒を減圧下で留去して、褐色の油状物(1
52.3g)を得た。そのまま乾燥テトラヒドロフラン
(1000ml)に溶かしてメタンスルホニルクロライ
ド(50.1g)を0℃、窒素雰囲気下で滴下した。滴
下終了後室温で1時間撹拌した後、DBU(66.6
g)を滴下して5時間撹拌した。水を加えて酢酸エチル
で抽出し、有機相を1N塩酸で2回洗った。さらに水、
飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して、褐色の油状物(148g)を得
た。これを酢酸(520ml)に溶かし濃硫酸(260
ml,4.88モル)を0℃で加えた後、90℃で3時
間加熱した。放冷した後水(40ml)を加えて再び9
0℃で2.5時間加熱した。放冷した後、溶媒を減圧下
で留去した。得られた残渣に氷を加え、pH=4になる
まで6N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固
体をろ取し、1N水酸化ナトリウム溶液(1500m
l)に溶かした。不溶物を濾過して除き、濾液にpH=
4になるまで2N塩酸を0℃で加え、析出した固体を濾
取した。減圧下で乾燥させ、緑色の固体として7−ブロ
モ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カル
ボン酸(69.4g)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.36 (t, 2H, J=4.8 H
z), 2.87 (t, 2H, J= 4.8Hz), 6.35 (d, 1H, J=8.6 H
z), 6.84 (dd, 1H, J=8.6, 2.6 Hz), 7.08 (d, 1H,J=2.
6 Hz), 7.12 (s, 1H).
【0207】参考例235 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(68.2g)のメタノール懸濁液(1
000ml)に0℃で濃硫酸(37.3g)を加えた
後、80℃で10時間加熱した。放冷した後溶媒を減圧
下で留去し、酢酸エチルと水を加え、0℃でpH=4に
なるまで1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。分液し
て有機相を水、飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで
乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムで原点を除き(酢酸エチル)得られた固
体をジイソプロピルエーテルで洗って7−ブロモ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(44.0g)を得た。濾液をシリカゲルカラム
(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して、7−ブ
ロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(3.4g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.86 (t, 2H, J=5.2 Hz),
3.36 (t, 2H, J=5.2 Hz), 3.80 (s, 3H), 4.57 (br, 1
H), 6.49 (d, 1H, J=8.4 Hz), 7.15 (dd, 1H, J=8.4,
2.2 Hz), 7.38 (d, 1H, J=2.2 Hz), 7.53 (s, 1H). 参考例236 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(3.0g)、4−プロポキシエ
トキシフェニルホウ酸(3.1g)、炭酸カリウム
(3.8g)をトルエン(100ml)、エタノール
(10ml)、水(10ml)に懸濁させ、アルゴン雰
囲気下で30分間撹拌した。次いでテトラキストリフェ
ニルフォスフィンパラジウム(860mg)を加え、ア
ルゴン雰囲気下、100℃で8時間加熱した。放冷した
後水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で
留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
得られた固体をヘキサンで洗って、黄色の結晶として7
−(4−プロポキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(2.59g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (3H, t, J=7.2 Hz),
1.56-1.74 (2H, m), 2.88 (2H, t, J=4.8 Hz), 3.41 (2
H, t, J=4.8 Hz), 3.51 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.78-3.83
(m, 5H), 4.16 (2H, t, J=4.8 Hz), 6.66 (1H, d, J=
8.0 Hz), 6.97 (2H, d, J=6.68 Hz), 7.31 (1H, dd, J=
8.0, 2.2 Hz), 7.43-7.47 (3H, m), 7.725(1H, s). 参考例237 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(5.0g)、4−ブトエトキシ
フェニルホウ酸(4.6g)、1M炭酸カリウム水溶液
(35ml)をトルエン(200ml)、エタノール
(35ml)に懸濁させ、アルゴン雰囲気下で30分間
撹拌した。次いでテトラキストリフェニルフォスフィン
パラジウム(1.0g)を加え、アルゴン雰囲気下、1
00℃で終夜加熱した。放冷した後水を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)得られた固体をヘキ
サンで洗って、黄色の結晶として7−(4−ブトキシエ
トキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(5.7g)を得た。 m.p. 205-207 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.29-1.49 (2H, m), 1.55-1.68 (2H, m), 2.86-2.95 (2
H, m), 3.41-3.45 (2H, m), 3.56 (2H, t, J=6.6Hz),
3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.
68 (1H, d, J=8.6Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.34
(1H, dd, J=8.6, 2.0 Hz), 7.43-7.48 (3H, m), 7.85
(1H, s). C23H27NO4 Calcd. C, 72.42 ; H, 7.13 ; N, 3.67 : Fo
und. C, 72.32 ; H, 7.01 ; N, 3.84. 参考例238 ヘキサンで3回洗った60%水素化ナトリウム(4.2
g)のテトラヒドロフラン(40ml)懸濁液に4−ブ
ロモピラゾール(7.0g)のテトラヒドロフラン(5
0ml)溶液を0℃、窒素雰囲気下で滴下した後室温に
戻して1時間撹拌した。この混合液にヨウ化エチル(1
7.8g)のテトラヒドロフラン溶液(30ml)を0
℃、窒素雰囲気下で滴下した後、1日間還流した。溶液
をテトラヒドロフランで薄めた後、セライトを用いて不
溶物を濾去した。濾液を減圧下で濃縮した後、さらにヘ
キサンを加えて不溶物を濾去した。濾液を減圧下で濃縮
した後、減圧下で蒸留して薄黄色の液体として4−ブロ
モ−1−イソプロピルピラゾール(5.8g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.50 (d, 6H, J=6.6 Hz),
4.40-4.54 (m, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.45 (s, 1H). 参考例239 4−ブロモ−1−イソプロピルピラゾール(5.0g)
の乾燥エーテル(75ml)溶液に−78℃、窒素雰囲
気下においてn−ブチルリチウム(22ml,1.6M
ヘキサン溶液)を滴下した。30分後、DMF(9.7
g)を−78℃、窒素雰囲気下において滴下した後、室
温に戻して1時間撹拌した。次いで0℃で1N塩酸(4
0ml)を加えて30分撹拌した後、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで5回抽出した。
硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去して
薄黄色の油状物として1−イソプロピルピラゾール−4
−カルボキシアルデヒド(3.6g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.55 (d, 6H, J=6.6 Hz),
4.48-4.61 (m, 1H), 7.98 (s, 2H), 9.86 (s, 1H).
【0208】参考例240 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
00mg)、1−イソプロピルピラゾール−4−カルボ
キシアルデヒド(524mg)の1,2−ジクロロエタ
ン(10ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナト
リウム(964mg)を加え窒素雰囲気下、室温で4日
間撹拌した。次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)黄色の油状物として7−(4−ブト
キシエトキシフェニル)−1−[(1−イソプロピルピ
ラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(392m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.65 (m, 10H),2.75 (t, 2H, J=5.0 Hz), 3.26
(t, 2H, J=5.0 Hz), 3.55 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.78-3.
83 (m, 5H), 4.16 (t, 2H, J=4.8 Hz), 4.42 (s, 2H),
4.44-4.61 (m, 1H),6.94-7.00 (m, 3H), 7.36-7.50 (m,
5H), 7.55 (d, 1H, J=2.6 Hz), 7.79 (s,1H). 参考例241 7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−
エチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(3
92mg)のテトラヒドロフラン(24ml)、メタノ
ール(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(8ml)を加え室温で3日間撹拌した。次いで0
℃で水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去しヘキ
サン−酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として7−
(4−ブトキシエトキシフェニル)−1−[(1−イソ
プロピルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(229
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3H, J=7.0 Hz),
1.34-1.45 (m, 2H), 1.50 (d, 6H, J=6.6 Hz), 1.53-1.
68 (m, 2H), 2.77 (br, 2H), 3.29 (br, 2H), 3.56 (t,
2H, J=6.6 Hz), 3.81 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.16 (t, 2
H, J=5.0 Hz), 4.43-4.52 (m, 3H), 6.96-7.00 (m, 3
H), 7.36-7.55 (m, 6H), 7.89 (s, 1H). 元素分析 C30H37N3O4 Calcd. C, 71.54 ; H, 7.40 ; N,
8.34 : Found. C, 71.16 ; H, 7.24 ; N, 8.23. 参考例242 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(800mg)、1−エチルピラ
ゾール−4−カルボキシアルデヒド(1.05g)の
1,2−ジクロロエタン(30ml)溶液にトリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(3.0g)、酢酸(85
3mg)を加え窒素雰囲気下、室温で2日間撹拌した。
次いで水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗って硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧下で留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)黄色の油状物として7−ブロモ−1−[(1−
エチルピラゾール−4−イル)メチル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(5
93mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.48 (t, 3H, J=6.6 Hz),
2.73 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.22 (t, 2H, J=4.8 Hz), 3.
80 (s, 3H), 4.15 (q, 2H, J=7.4 Hz), 4.36 (s,2H),
6.77 (d, 1H, J=8.8 Hz), 7.22-7.29 (m, 2H), 7.42
(s, 1H), 7.45 (d,1H, J=2.2 Hz), 7.60 (s, 1H). 参考例243 7−ブロモ−1−[(1−エチルピラゾール−4−イ
ル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸メチル(550mg)、4−プロポキ
シフェニルホウ酸(329mg)、炭酸カリウム(50
6mg)をトルエン(15ml)、エタノール(1.5
ml)、水(1.5ml)に懸濁させ、アルゴン雰囲気
下で30分間撹拌した。次いでテトラキストリフェニル
フォスフィンパラジウム(81mg)を加え、アルゴン
雰囲気下、100℃で6時間加熱した。放冷した後水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い
硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し
て得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)、黄色の
油状物として1−[(1−エチルピラゾール−4−イ
ル)メチル]−7−(4−プロポキシフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(370mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.06 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.48 (t, 3H, J=7.4 Hz), 1.75-1.95 (m, 2H), 2.76
(t, 2H, J=5.4 Hz), 3.27 (t, 2H, J=5.4 Hz), 3.81
(s, 3H), 3.96 (t, 2H, J=6.6 Hz), 4.16 (q, 2H, J=7.
4 Hz), 4.42 (s, 2H),6.93-6.97 (m, 3H), 7.33 (s, 1
H), 7.38-7.49 (m, 4H), 7.54 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.79
(s, 1H). 参考例244 1−[(1−エチルピラゾール−4−イル)メチル]−
7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(370m
g)のテトラヒドロフラン(24ml)、メタノール
(24ml)の混合溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液
(8ml)を加え室温で1日間撹拌した。次いで0℃で
水を加え、さらに1N塩酸を加えて中性にして酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去し黄色の油
状物として1−[(1−エチルピラゾール−4−イル)
メチル]−7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(33
0mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.06 (t, 3H, J=7.6 Hz),
1.49 (t, 3H, J=7.4 Hz), 1.78-1.89 (m, 2H), 2.78 (b
r, 2H), 3.30 (br, 2H), 3.96 (t, 2H, J=6.6 Hz), 4.1
6 (q, 2H, J=7.4 Hz), 4.44 (s, 2H), 6.93-6.99 (m, 3
H), 7.34 (s, 1H), 7.40-7.50 (m, 4H), 7.56 (d, 1H,
J=2.2 Hz), 7.89 (s, 1H).
【0209】参考例245 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メチルチアゾール−4−イル)−2, 3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.17g)をメタノール(25ml)、THF(1
0ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液(4m
l)を加え、室温で、一晩撹拌後、60℃、5時間、加
熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、7−
[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2
−メチルチアゾール−4−イル)−2, 3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.12
g)を黄色結晶として得た。 mp 155-158 ℃. 1H-NMR (δppm, CDCl3) 0.94 (3H, t,
J = 7.2 Hz), 1.31-1.49(2H, m), 1.55-1.69 (2H, m),
2.67 (3H, s), 2.87 (2H, t-like), 3.56 (2H,t, J =
6.6 Hz), 3.82 (2H, t, J = 4.9 Hz), 3.96 (2H, t-lik
e), 4.17 (2H, t, J = 4.9 Hz), 5.97 (1H, s), 7.00
(2H, d, J = 8.6 Hz), 7.44 (2H, s), 7.51 (2H, d, J
= 8.6 Hz), 7.63 (1H, s), 7.88 (1H, s). IR (KBr)
ν: 2926, 1674, 1530, 1495
cm−1. 参考例246 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.30g)をTHF(6.0ml)に溶解し、
氷冷下60%水素化ナトリウム(61mg)を加え、室
温にて1時間攪拌した。クロチルブロマイド(0.31
ml)を加えた後、60℃にて4日間攪拌した。室温に
冷却後、反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−クロチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.23
g)を得た。 H−NMR(200MHz, CDCl) δ 0.9
3(3H, t, J=7.2Hz), 1.33-1.45(2H, m), 1.54-1.65(2H,
m), 1.75(3H, d, J=5.2Hz), 2.71-2.82(2H, m), 3.22-
3.27(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.77-3.82(2H,
m), 3.81(3H, s), 3.88(2H, d, J=4.4Hz),5.22(1H, m),
5.63(1H, m), 6.85-7.01(3H, m), 7.36-7.49(4H, m),
7.77(1H, s) 参考例247 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
クロチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸メチル(0.22g)をTHF(4.4m
l)/メタノール(4.4ml)に溶解し、1規定水酸
化ナトリウム(2.2ml)を加え、40℃にて6時間
攪拌した。1規定塩酸にてpH≒5とした後、減圧下溶
媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩
水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下
溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル
(=8/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−クロチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(198mg)
を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
4-1.45(2H, m), 1.54-1.65(2H, m), 1.76(3H, d, J=5.4
Hz), 2.82(2H, m), 3.27(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6H
z), 3.78-3.83(2H, m), 3.89(3H, s), 4.13-4.18(2H,
m), 5.23(1H, m), 5.66(1H, m), 6.88(1H, d, J=6.2H
z), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.38-7.53(4H, m), 7.88(1
H, s) 実施例83(化合物83の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
クロチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸(0.20g)をDMF(3.9ml)に
溶解し、塩化チオニル(82μl)を加え、室温にて1
時間攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さのT
HF溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−4
−イル)アミノメチル]アニリン(111mg)、トリ
エチルアミン(0.31ml)のTHF溶液(3.3m
l)に、氷冷下滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応
液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水
にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶
媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精
製し、イソプロピルエーテル/酢酸エチルにて再結晶
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−クロチル−N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物83)(9mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.2
5-1.45(2H, m), 1.53-1.78(6H, m), 2.20(3H, s), 2.68
(1H, m), 3.33-3.43(4H, m), 3.55(2H, t, J=7.0Hz),
3.59(2H, s), 3.77-3.80(2H, m), 3.88(2H, m), 3.98-
4.07(2H, m), 4.12-4.18(2H, m), 5.24(1H, m), 5.62(1
H, m), 6.68(3H, s), 6.90(1H, d, J=8.4Hz), 6.97(2H,
d, J=8.8Hz), 7.27-7.58(7H, m) 参考例248 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(2.0g)を1,2−ジクロロ
エタン(70ml)に溶解し、イソブチルアルデヒド
(3.2ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウ
ム(5.26g)を加え、室温にて12時間攪拌した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さを水中に加え、酢酸
エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=6/1)にて精製し、7−ブロモ−1−
イソブチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(1.82g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.92(6H, d, J=6.6Hz), 2.0
3(1H, m), 2.77-2.82(2H, m), 3.10(2H, d, J=7.4Hz),
3.21-3.26(2H, m), 3.80(3H, s), 6.71(1H, d, J=8.8H
z), 7.19-7.26(1H, m), 7.42(1H, d, J=2.6Hz), 7.58(1
H, s) 参考例249 7−ブロモ−1−イソブチル−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.90g)
をトルエン/エタノール/水(=10/1/1、41m
l)に溶解し、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニ
ルほう酸(0.72g)、炭酸カリウム(0.81g)
を加え、アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(123mg)を加
え、14時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水
中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=8/1)にて精製し、1
−イソブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.79g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
5(6H, d, J=6.6Hz), 1.57-1.72(2H, m), 1.98-2.15(1H,
m), 2.80-2.85(2H, m), 3.16(2H, d, J=7.2Hz),3.27-
3.32(2H, m), 3.51(2H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.83(2H,
m), 3.81(3H, s),4.13-4.19(2H, m), 6.89(1H, d, J=8.
8Hz), 6.95-7.00(2H, m), 7.39(1H, dd, J=8.8, 2.2H
z), 7.43-7.49(3H, m), 7.77(1H, s) IR(KBr) 2961, 2870, 1701, 1607, 1499, 1248, 1180,
927, 820cm-1
【0210】参考例250 1−イソブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(0.79g)をTHF(1
5.8ml)/メタノール(15.8ml)に溶解し、
1規定水酸化ナトリウム(7.9ml)を加え、室温に
て20時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒4とした
後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽出
し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/
酢酸エチル(=6/1)にて洗浄し、1−イソブチル−
7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(0.57g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.95(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
6(6H, d, J=6.6Hz), 1.59-1.71(2H, m), 2.00-2.17(1H,
m), 2.80-2.86(2H, m), 3.19(2H, d, J=7.2Hz),3.30-
3.35(2H, m), 3.52(2H, t, J=6.6Hz), 3.81(2H, t, J=
4.8Hz), 4.17(2H,t, J=4.8Hz), 6.90(1H, d, J=8.8Hz),
6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.38-7.53(4H, m), 7.89(1H,
s) 実施例84(化合物84の製造) 1−イソブチル−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.57g)をTHF(11.4
ml)に溶解し、オキサリルクロライド(0.23m
l)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さのTHF溶液を、4−[メチル(テ
トラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチル]アニリ
ン(0.33g)、トリエチルアミン(0.94ml)
のTHF溶液(9.9ml)に、氷冷下滴下し、室温に
て14時間攪拌した。反応液を水中に加え、酢酸エチル
にて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エ
タノール=4/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチル
にて再結晶し、1−イソブチル−N−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(化合物84)(0.56g)
を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
7(6H, d, J=6.6Hz), 1.62-1.82(6H, m), 2.00-2.17(1H,
m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, m), 2.87-2.95(2H,m), 3.
18(2H, d, J=7.4Hz), 3.30-3.43(4H, m), 3.51(2H,t, J
=7.0Hz), 3.56(2H, s), 3.78-3.83(2H, m), 3.99-4.07
(2H, m), 4.13-4.19(2H, m), 6.91(1H, d,J=8.8Hz), 6.
97(2H, d, J=8.8Hz), 7.27-7.57(10H, m) IR(KBr) 3303, 2957, 1636, 1607, 1499, 1244, 1122,
926, 812cm-1 元素分析 C39H51N3O4 Calcd. C, 74.85 ; N, 6.71 ; H,
8.21 : Found. C, 74.69 ; N, 6.92 ; H, 8.34 参考例251 7−ブロモ−1−イソブチル−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.90g)
をトルエン/エタノール/水(=10/1/1、41m
l)に溶解し、4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル
ほう酸(0.76g)、炭酸カリウム(0.81g)を
加え、アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(123mg)を加
え、14時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水
中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=8/1)にて精製し、7
−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−イ
ソブチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸メチル(0.75g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
5(6H, d, J=6.6Hz), 1.37-1.67(4H, m), 2.26(1H, m),
2.82(2H, m), 3.17(2H, d, J=4.8Hz), 3.30(2H,t, J=4.
8Hz), 3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.77-3.83(2H, m), 3.81
(3H, s), 4.13-4.18(2H, m), 6.89(1H, d, J=8.4Hz),
6.94-7.00(2H, m), 7.36-7.52(4H, m), 7.77(1H, s) IR(KBr) 2959, 1703, 1607, 1499, 1244, 1181, 814cm
-1 参考例252 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
イソブチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(0.75g)をTHF(15.
0ml)/メタノール(15.0ml)に溶解し、1規
定水酸化ナトリウム(7.5ml)を加え、室温にて2
0時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒4とした後、減
圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽出し、飽
和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エ
チル(=6/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−イソブチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.6
1g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 0.9
6(6H, d, J=6.6Hz), 1.34-1.47(2H, m), 1.54-1.66(2H,
m), 2.08(1H, m), 2.79-2.85(2H, m), 3.19(2H,d, J=
6.8Hz), 3.30-3.35(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.
81(2H, t, J=4.8Hz), 4.16(2H, J=4.8Hz), 6.90(1H, d,
J=8.8Hz), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.38-7.53(4H, m),
7.89(1H, s)
【0211】実施例85(化合物85の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
イソブチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(0.60g)をTHF(12.0m
l)に溶解し、オキサリルクロライド(0.24ml)
を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さのTHF溶液を、4−[メチル(テト
ラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.33g)、トリエチルアミン(0.96ml)の
THF溶液(9.6ml)に、氷冷下滴下し、室温にて
14時間攪拌した。反応液を水中に加え、酢酸エチルに
て抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタ
ノール=4/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルに
て再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェ
ニル]−1−イソブチル−N−[4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボキサミド(化合物85)(0.49g)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
7(6H, d, J=6.6Hz), 1.33-1.46(2H, m), 1.54-1.77(6H,
m), 2.07(1H, m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, m),2.88-2.
95(2H, m), 3.18(2H, d, J=7.4Hz), 3.30-3.43(4H, m),
3.51-3.59(2H,m), 3.56(2H, s), 3.77-3.83(2H, m),
3.98-4.07(2H, m), 4.12-4.18(2H, m), 6.91(1H, d, J=
8.8Hz), 6.99(2H, d, J=8.4Hz), 7.29(1H, d, J=8.4H
z), 7.36-7.58(9H, m) IR(KBr) 3303, 2955, 1636, 1597, 1499, 1242, 1121,
926, 812cm-1 元素分析 C40H53N3O4 Calcd. C, 75.08 ; N, 6.57 ; H,
8.35 : Found. C, 74.99 ; N, 6.69 ; H, 8.16 参考例253 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(1.7g)を1,2−ジクロロ
エタン(60ml)に溶解し、イソペンチルアルデヒド
(3.1g)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(4.5g)を加え、室温にて12時間攪拌した。減圧
下溶媒を除去し、得られた残さを水中に加えて、酢酸エ
チルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=5/1)にて精製し、7−ブロモ−1−イ
ソペンチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(1.84g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.95(6H, d, J=6.2Hz), 1.4
8-1.62(3H, m), 2.79(2H, t, J=4.4Hz), 3.21(2H, t, J
=4.4Hz), 3.24-3.33(2H, m), 3.80(3H, s), 6.68(1H,
d, J=8.8Hz), 7.20-7.26(1H, m), 7.41(1H, d, J=2.2H
z), 7.56(1H, s) 参考例254 7−ブロモ−1−イソペンチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.8g)
をTHF(36ml)/メタノール(36ml)に溶解
し、1規定水酸化ナトリウム(18ml)を加え、室温
にて24時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒5とした
後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽出
し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/
酢酸エチル(=6/1)にて洗浄し、7−ブロモ−1−
イソペンチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(1.51g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.96(6H, d, J=6.2Hz), 1.5
2-1.71(3H, m), 2.78-2.84(2H, m), 3.21-3.26(2H, m),
3.32(2H, d, J=8.2Hz), 6.69(1H, d, J=8.8Hz),7.22-
7.29(1H, m), 7.43(1H, d, J=2.2Hz), 7.68(1H, s)
【0212】参考例255 7−ブロモ−1−イソペンチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(1.5g)をDM
F(30ml)に溶解し、塩化チオニル(0.84m
l)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さのTHF溶液を、4−[メチル(テ
トラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチル]アニリ
ン(1.04g)、トリエチルアミン(3.2ml)の
THF溶液(20.8ml)に、氷冷下滴下し、室温に
て16時間攪拌した。反応液を水中に加え、酢酸エチル
にて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エ
タノール=3/1)にて精製し、7−ブロモ−1−イソ
ペンチル−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミ
ド(1.35g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.96(6H, d, J=6.2Hz), 1.5
4-1.86(5H, m), 2.21(3H, s), 2.66(1H, m), 2.88(2H,
m), 3.26(2H, m), 3.28-3.44(2H, m), 3.57(2H,s), 3.9
8-4.11(2H, m), 6.70(1H, d, J=8.8Hz), 7.18-7.40(3H,
m), 7.54(2H, d,J=8.4Hz), 7.64(1H, s), 8.02(1H, s) 実施例86(化合物86の製造) 7−ブロモ−1−イソペンチル−N−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(0.66g)をトルエン/エ
タノール/水(=10/1/1、31.5ml)に溶解
し、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.33g)、炭酸カリウム(0.37g)を加え、
アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(56mg)を加え、16時
間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水中に加え、
酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/エタノール=3/1)にて精製した。酢酸エチ
ルに溶解し、ろ過して得られた溶液を、減圧下溶媒を除
去し、イソプロピルエーテル/酢酸エチルにて再結晶
し、1−イソペンチル−N−[4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェ
ニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物86)(80mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.4Hz), 0.9
6(6H, d, J=6.0Hz), 1.54-1.76(6H, m), 2.21(3H, s),
2.68(1H, m), 2.89(2H, m), 3.30-3.50(9H, m),3.51(2
H, t, J=6.2Hz), 3.58(2H,s), 3.98-4.07(2H, m), 4.15
(2H, t, J=4.8Hz), 6.65(1H, s), 6.70-6.81(1H, m),
6.88(1H, d, J=9.2Hz), 6.96(2H, d, J=8.6Hz), 7.30-
7.69(9H, m) IR(KBr) 3312, 2953, 2867, 1644, 1605, 1501, 1244,
829cm-1 実施例87(化合物87の製造) 7−ブロモ−1−イソペンチル−N−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(0.66g)をトルエン/エ
タノール/水(=10/1/1、31.5ml)に溶解
し、4−(2−ブトキシエトキシ)フェニルほう酸
(0.35g)、炭酸カリウム(0.37g)を加え、
アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(56mg)を加え、16時
間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水中に加え、
酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/エタノール=3/1)にて精製した。酢酸エチ
ルに溶解し、ろ過して得られた溶液を、減圧下溶媒を除
去し、イソプロピルエーテル/酢酸エチルにて再結晶
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−イソペンチル−N−[4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物87)(74mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 0.9
8(6H, d, J=6.2Hz), 1.33-1.45(2H, m), 1.54-1.75(6H,
m), 2.21(3H, s), 2.67(1H, m), 2.85-2.92(2H,m), 3.
30-3.43(9H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.58(2H, s),
3.77-3.83(2H,m), 4.00-4.06(2H, m), 4.12-4.17(2H,
m), 6.66(1H, s), 6.89(1H, d, J=8.8Hz), 6.97(2H, d,
J=8.8Hz), 7.29(2H, d, J=8.4Hz), 7.38-7.63(7H, m) IR(KBr) 3328, 2957, 2870, 1642, 1607, 1503, 1242,
1140, 823cm-1 参考例256 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.70g)をTHF(14.0ml)に溶解
し、0℃にて60%水素化ナトリウム(142mg)を
加え、室温にて1時間攪拌した。1−ブロモ−3−メチ
ル−2−ブテン(0.83ml)を加え、60℃にて6
0時間攪拌した。室温に冷却後、水中に加え,酢酸エチ
ルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル=4/1)にて精製し、7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−1−(3−メチル−2−ブ
テニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸メチル(0.71g)を得た.1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, d, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.54-1.68(2H, m), 1.75(3H, s), 1.78
(3H, s), 2.78-2.83(2H, m), 3.19-3.25(2H, m),3.55(2
H, t, J=6.6Hz), 3.77-3.80(2H, m), 3.93(2H, d, J=6.
2Hz), 4.10-4.18(2H, m), 5.32(1H, m), 6.86(1H, d, J
=8.4Hz), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 7.37-7.52(4H, m),
7.76(1H, s) 参考例257 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メチル−2−ブテニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.70
g)をTHF(14ml)/メタノール(14ml)に溶
解し、1規定水酸化ナトリウム(7.0ml)を加え、
室温にて24時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒5と
した後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて
抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて
乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサ
ン/酢酸エチル(=6/1)にて洗浄し、7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(3−メチ
ル−2−ブテニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.46g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, d, J=7.2Hz), 1.3
5-1.47(2H, m), 1.54-1.65(2H, m), 1.76(3H, s), 1.79
(3H, s), 2.79-2.85(2H, m), 3.21-3.29(2H, m),3.56(2
H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.83(2H, m), 3.95(2H, d, J=5.
8Hz), 4.13-4.19(2H, m), 5.33(1H, m), 6.87(1H, d, J
=8.4Hz), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.38-7.54(2H, m),
7.47(2H, d, J=8.8Hz), 7.89(1H, s) 実施例88(化合物88の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メチル−2−ブテニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.45g)をT
HF(9.0ml)に溶解し、オキサリルクロライド
(0.18ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(0.24g)、トリエチルアミン
(0.70ml)のTHF溶液(7.2ml)に、氷冷
下滴下し、室温にて14時間攪拌した。反応液を水中に
加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精製し、ヘ
キサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−1−イソブチル−N−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物8
8)(0.33g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, d, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.54-1.67(6H, m), 1.77(3H, s), 1.80
(3H, s), 2.21(3H, m), 2.65(1H, m), 2.91(2H,m), 3.2
5-3.44(4H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s),
3.80(2H, t, J=4.8Hz), 3.95(2H, d, J=6.2Hz), 4.00-
4.08(2H, m), 4.16(2H, t, J=4.6Hz), 5.34(1H, m), 6.
89(1H, d, J=8.8Hz), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 7.27-7.5
6(10H, m) IR(KBr) 2926, 2865, 1703, 1607, 1499, 1244, 1181,
814cm-1 元素分析 C41H53N3O4 Calcd. C, 75.54 ; N, 6.45 ; H,
8.19 : Found. C, 75.39 ; N, 6.40 ; H, 8.03 参考例258 2−エトキシエタノール(22.8g)をTHF(22
8ml)に溶解し、0℃にてトリエチルアミン(49.
3ml)、メタンスルホニルクロライド(23.6m
l)を加えて,室温にて1時間攪拌した。反応液を水中
に加え,酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さを、4−[(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ]酪酸(30.0g)、60%水素化ナトリ
ウム(10.1g)のTHF溶液(450ml)に滴下
した。60℃にて16時間攪拌し、室温に冷却後、反応
液を水中に加え,1規定水酸化ナトリウム(50ml)
を加えて酢酸エチルにて洗浄した。1規定塩酸にて中和
し、酢酸エチルにて抽出した。飽和チオ硫酸ナトリウム
水溶液にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さを塩化メチレン(5
4.6ml)に溶解し、濃硫酸(3.23ml)、硫酸
マグネシウム(28.3g)の塩化メチレン溶液(27
3ml)に滴下した。2−メチル−2−プロパノール
(28.1ml)を加え、室温にて18時間攪拌した。
飽和重曹水を加え,pH≒8とした後、酢酸エチルにて
抽出した。水にて洗浄後、飽和食塩水にて洗浄し、硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=6/1→5/1)にて精製し、4−
[(ベンジルオキシカルボニル)(2−エトキシエチ
ル)アミノ]酪酸 tert−ブチル(8.7g)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.20(3H, d, J=7.4Hz), 1.4
4(9H, s), 1.71-1.82(2H, m), 2.27(2H, t, J=7.2Hz),
2.64(2H, t, J=7.4Hz), 2.72-2.81(2H, m), 3.50(2H,
q, J=7.4Hz), 3.50-3.56(2H, m) 参考例259 4−[(ベンジルオキシカルボニル)(2−エトキシエ
チル)アミノ]酪酸tert−ブチル(8.7g)をメ
タノール(87ml)に溶解し、10%パラジウム/カ
ーボン(0.87g)を加え,水素雰囲気下3時間攪拌
した。セライトろ過にて10%パラジウム/カーボンを
除去し、得られた溶液を減圧下溶媒を除去し、4−
[(2−エトキシエチル)アミノ]酪酸 tert−ブ
チル(5.5g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.26(3H, d, J=7.0Hz), 1.4
3(9H, s), 1.77-1.87(2H, m), 2.18-2.27(2H, m), 3.31
-3.57(6H, m), 5.13(2H, s), 7.32-7.37(5H, m)
【0213】参考例260 4−[(2−エトキシエチル)アミノ]酪酸 tert
−ブチル(5.5g)をDMF(43.9ml)に溶解
し、5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(4.
4g)を加えた後、炭酸カリウム(3.6g)を加え、
90℃にて60時間攪拌した。室温に冷却後、反応液を
水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を
除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1→5/1)にて
精製し、4−[4−ブロモ(2−エトキシエチル)−2
−ホルミルアニリノ]酪酸 tert−ブチル(2.3
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.12(3H, d, J=7.0Hz), 1.4
1(9H, s), 1.76-1.81(2H, m), 2.16-2.24(2H, m), 3.23
(2H, t, J=7.4Hz), 3.28-3.39(4H, m), 3.37(2H,q, J=
7.0Hz), 3.43-3.49(2H, m),7.14(1H, d, J=8.6Hz), 7.5
9(1H, dd, J=8.8,2.6Hz), 7.91(1H, d, J=2.4Hz), 10.3
0(1H, s) 参考例261 4−[4−ブロモ(2−エトキシエチル)−2−ホルミ
ルアニリノ]酪酸 tert−ブチル(0.24g)を
トルエン(4.8ml)/2−メチル−2−プロパノー
ル(0.48ml)に溶解し、カリウム tert−ブ
トキシド(72mg)を加え,100℃にて1時間攪拌
した。室温に冷却後、反応液を水中に加え、酢酸エチル
にて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=6/1)にて精製し、7−ブロモ−1−(2−
エトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸 tert−ブチル(0.15
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.5
3(9H, s), 2.76(2H, t,J=4.4Hz), 3.26(2H, t, J=4.4H
z), 3.44-3.54(2H, m), 3.52(2H, q, J=7.0Hz),3.62-3.
69(2H, m),6.82(1H, d, J=8.8Hz), 7.22(1H, dd, J=8.
8, 2.6Hz), 7.39(1H, d, J=2.2Hz), 7.46(1H, s) 参考例262 7−ブロモ−1−(2−エトキシエチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸 ter
t−ブチル(1.1g)を酢酸エチル(22ml)に溶
解し、室温にて4規定塩酸/酢酸エチル(11ml)を
加えて24時間攪拌した。飽和重曹水を加え、pH≒4
とした後、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(=8/
1)にて洗浄し、7−ブロモ−1−(2−エトキシエチ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(0.73g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 2.8
2(2H, t, J=4.4Hz), 3.30(2H, t, J=4.4Hz), 3.51(2H,
t, J=4.4Hz), 3.52(2H, q, J=7.0Hz), 3.67(2H,t, J=5.
2Hz), 6.85(1H, d, J=8.8Hz), 7.23-7.29(1H, m), 7.44
(1H, d, J=2.2Hz), 7.69(1H, s) 参考例263 7−ブロモ−1−(2−エトキシエチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.7
3g)をDMF(14.6ml)に溶解し、塩化チオニ
ル(0.39ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液を、4
−[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノ
メチル]アニリン(0.53g)、トリエチルアミン
(1.5ml)のTHF溶液(15.9ml)に、氷冷
下滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に加
え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し、7−
ブロモ−1−(2−エトキシエチル)−N−[4−[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボキサミド(0.66g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.21(3H, t, J=7.0Hz), 1.6
3-1.82(4H, m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, m), 2.87-2.96
(4H, m), 3.31-3.38(4H, m), 3.47-3.58(2H, m),3.56(2
H, s), 3.64-3.70(2H, m), 3.97-4.09(2H, m), 6.85(1
H, d, J=8.8Hz),7.19-7.32(4H, m), 7.40(1H, d, J=2.6
Hz), 7.50-7.56(2H, m), 8.01(1H, s) 実施例89(化合物89の製造) 7−ブロモ−1−(2−エトキシエチル)−N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.32g)をト
ルエン/エタノール/水(=20/1/1、14.3m
l)に溶解し、4−(2−プロポキシエトキシ)フェニ
ルほう酸(0.16g)、炭酸カリウム(0.18g)
を加え、アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(27mg)を加
え、14時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水
中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し
た。酢酸エチルに溶解し、ろ過して得られた溶液を、減
圧下溶媒を除去し、イソプロピルエーテル/酢酸エチル
にて再結晶し、1−(2−エトキシエチル)−N−[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]フェニル]−7−[4−(2−プロ
ポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物89)
(60mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 1.5
9-1.80(6H, m), 2.21(3H, s), 2.65(1H, m), 2.92(2H,
m), 3.22-3.69(8H, m), 3.57(2H, s), 3.69-3.73(2H,
m), 3.78-3.84(2H, m), 3.99-4.17(2H, m), 4.16(2H,
t, J=4.8Hz), 6.69(1H, s), 6.95-7.03(3H, m), 7.30-
7.56(9H, m)
【0214】実施例90(化合物90の製造) 7−ブロモ−1−(2−エトキシエチル)−N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボキサミド(0.32g)をト
ルエン/エタノール/水(=20/1/1、14.3m
l)に溶解し、4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル
ほう酸(0.17g)、炭酸カリウム(0.18g)を
加え、アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(27mg)を加え、
14時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液を水中に
加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製した。
酢酸エチルに溶解し、ろ過して得られた溶液を、減圧下
溶媒を除去し、イソプロピルエーテル/酢酸エチルにて
再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(2−エトキシエチル)−N−[4−[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボキサミド(化合物90)(15m
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.2
3(3H, t, J=7.0Hz), 1.29-1.45(2H, m), 1.54-1.75(6H,
m), 2.21(3H, s), 2.65(1H, m), 2.92(2H, m),3.30-3.
44(4H, m), 3.50-3.60(4H, m), 3.57(2H, s), 3.67-3.7
2(2H, m), 3.98-4.07(2H, m), 4.13-4.18(2H, t, J=4.8
Hz), 6.70(1H, s), 6.95-7.03(3H, m), 7.27-7.55(9H,
m) 参考例264 2−メトキシエタノール(20g)をTHF(400m
l)に溶解し、0℃にてトリエチルアミン(47.6m
l)、4−ジメチルアミノピリジン(9.66g)、p
−トルエンスルホニルクロライド(60.2g)を加え
て,室温にて2時間攪拌した。60℃にて3時間攪拌し
た後、反応液を水中に加え,酢酸エチルにて抽出した。
飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を除去し、得られた残さを、4−[(ベ
ンジルオキシカルボニル)アミノ]酪酸(30.2
g)、60%水素化ナトリウム(10.2g)のTHF
溶液(453ml)に滴下した。65℃にて24時間攪
拌し、室温に冷却後、反応液を水中に加え、1規定水酸
化ナトリウム(50ml)を加えて酢酸エチルにて洗浄
した。1規定塩酸にて中和し、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液にて洗浄し、硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られ
た残さを塩化メチレン(90ml)に溶解し、濃硫酸
(5.4ml)、硫酸マグネシウム(48.9g)の塩
化メチレン溶液(450ml)に滴下した。2−メチル
−2−プロパノール(48.6ml)を加え、室温にて
18時間攪拌した。飽和重曹水を加え,pH≒8とした
後、酢酸エチルにて抽出した。水にて洗浄後、飽和食塩
水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下
溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1→5/
1)にて精製し、4−[(ベンジルオキシカルボニル)
(2−メトキシエチル)アミノ]酪酸 tert−ブチ
ル(10.7g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.43(9H, s), 1.75-1.87(2
H, m), 2.27(2H, t, J=7.2Hz), 3.18-3.58(9H, m), 5.1
3(2H, s)
【0215】参考例265 4−[(ベンジルオキシカルボニル)(2−メトキシエ
チル)アミノ]酪酸tert−ブチル(30.0g)を
メタノール(300ml)に溶解し、10%パラジウム
/カーボン(3.0g)を加え,水素雰囲気下3時間攪
拌した。セライトろ過にて10%パラジウム/カーボン
を除去した後、減圧下溶媒を除去し、得られた残さを、
5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(15.8
g)、炭酸ナトリウム(9.9g)のDMF溶液(18
6ml)に滴下した。90℃にて65時間攪拌し、室温
に冷却後、反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)にて精製し、4−[4−ブロモ(2−メトキシエ
チル)−2−ホルミルアニリノ]酪酸 tert−ブチ
ル(6.0g)を得た。4−[4−ブロモ(2−メトキ
シエチル)−2−ホルミルアニリノ]酪酸 tert−
ブチル(6.0g)をトルエン(60ml)/2−メチ
ル−2−プロパノール(6.0ml)に溶解し、カリウ
ム tert−ブトキシド(1.85g)を加え,10
0℃にて1時間攪拌した。室温に冷却後、反応液を水中
に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製し、7−
ブロモ−1−(2−メトキシエチル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピンカルボン酸 tert−ブチル
(1.8g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.53(9H, s), 2.75(2H, t,
J=4.4Hz), 3.24(2H, t,J=4.8Hz), 3.39(3H, s), 3.55-
3.65(4H, m), 6.73(1H, d, J=9.0Hz), 7.19-7.40(3H,
m), 7.46(1H, s) 参考例266 7−ブロモ−1−(2−メトキシエチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸 ter
t−ブチル(1.8g)をトルエン/エタノール/水
(=10/1/1、62.4ml)に溶解し、4−(2
−ブトキシエトキシ)フェニルほう酸(1.68g)、
炭酸カリウム(1.55g)を加え、アルゴン雰囲気下
30分攪拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(0.22g)を加え、16時間加熱還流し
た。室温に冷却後、反応液を水中に加え、酢酸エチルに
て抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル=5/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシ
エトキシ)フェニル]−1−(2−メトキシエチル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸 tert−ブチル(1.4g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.54(9H, s), 1.53-1.65(2H, m), 2.75
-2.80(2H, m), 3.32(2H, m), 3.41(3H, s), 3.49-3.58
(4H, m), 3.63-3.67(2H, m), 3.72-3.83(2H, m), 4.13-
4.18(2H, m), 6.78(1H, d, J=5.4Hz), 6.87(2H, d, J=
8.8Hz), 7.38(1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 7.43-7.48(3H,
m), 7.65(1H, s) 参考例267 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸 tert−ブチル(1.
4g)を酢酸エチル(28ml)に溶解し、室温にて4
規定塩酸/酢酸エチル(14ml)を加え、60℃にて
2時間攪拌した。室温に冷却後、飽和重曹水を加え、p
H≒5とした後、減圧下溶媒を除去し、得られた残さを
ヘキサン/酢酸エチル(=6/1)にて洗浄し、7−
[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2
−メトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.61g、49%)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.54-1.66(2H, m), 2.84(2H, m), 3.34
-3.44(2H, m), 3.41(3H, s), 3.56(2H, t, J=6.6Hz),
3.52-3.59(2H, m), 3.65-3.71(2H, m), 4.13-4.18(2H,
m), 6.98(2H, d, J=8.4Hz), 7.00(1H, d, J=8.8Hz), 7.
40-7.50(4H, m), 7.89(1H, s) 実施例91(化合物91の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(0.60g)をTHF
(12.0ml)に溶解し、オキサリルクロライド
(0.24ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(0.33g)、トリエチルアミン
(0.95ml)のTHF溶液(9.9ml)に、氷冷
下滴下し、室温にて14時間攪拌した。反応液を水中に
加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精製し、ヘ
キサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−1−(2−メトキシエチ
ル)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物91)(0.57g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
0-1.45(2H, m), 1.54-1.76(2H, m), 2.20(3H, s), 2.64
(1H, m), 2.91(2H, m), 3.30-3.41(2H, m), 3.41(3H,
s), 3.51-3.59(2H, m), 3.56(2H, s), 3.65-3.71(2H,
m), 3.77-3.83(2H,m), 4.00-4.17(2H, m), 4.15(2H, t,
J=4.8Hz), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 6.99(1H, d, J=8.4
Hz), 7.30(1H, d, J=8.8Hz), 7.39-7.56(9H, m) IR(KBr) 3321, 2922, 1640, 1609, 1501, 1244, 1140,
822cm-1 参考例268 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.60g)をTHF(12.0ml)に溶解
し、ピリジン(0.37ml)、4−ジメチルアミノピ
リジン(56mg)を加えた後、クロトン酸無水物
(0.58ml)を加え,50℃にて24時間攪拌し
た。室温に冷却後、反応液を水中に加え、酢酸エチルに
て抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル=3/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシ
エトキシ)フェニル]−1−[(E)−2−ブテノイ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(0.53g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
4-1.46(2H, m), 1.55-1.66(2H, m), 3.52-3.60(2H, t,
J=6.2Hz), 3.79-3.85(2H, m), 3.83(3H, s), 4.15-4.21
(2H, m), 4.94-5.11(1H, m), 5.88-6.04(1H, m), 7.02
(2H, d, J=8.8Hz),7.24-7.29(1H, m), 7.53(3H, d, J=
8.4Hz), 7.66(1H, s), 7.74(1H, s) 参考例269 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
[(E)−2−ブテノイル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.53g)
をTHF(10.6ml)/メタノール(10.6ml)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(5.3ml)を加
え、室温にて20時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒
5とした後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチル
にて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘ
キサン/酢酸エチル(=8/1)にて洗浄し、7−[4
−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−[(E)
−2−ブテノイル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.40g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.97(3H, t, J=6.8Hz), 1.3
1-1.50(2H, m), 1.54-1.63(2H, m), 1.80(3H, d, J=6.4
Hz), 3.57(2H, t, J=6.6Hz), 3.82(2H, m), 4.19(2H,
m), 4.90(1H, m), 6.01(1H, m), 7.03(2H, d, J=8.4H
z), 7.21(1H, d, J=8.4Hz), 7.52-7.57(3H, m), 7.67(1
H, s), 7.84(1H, s) 実施例92(化合物92の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
[(E)−2−ブテノイル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.39g)をTH
F(7.8ml)に溶解し、DMF(二滴)、オキサリ
ルクロライド(0.15ml)を加え、室温にて1時間
攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF
溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(210mg)、トリエチ
ルアミン(0.60ml)のTHF溶液(6.3ml)
に、氷冷下滴下して室温にて14時間攪拌した。反応液
を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水に
て洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒
を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精製
し、イソプロピルエーテル/酢酸エチルにて再結晶し、
1−[(E)−2−ブテノイル]−7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(化合物92)(168mg)
を得た。 m.p. 148-150℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 1.2
5-1.49(2H, m), 1.54-1.82(9H, m), 2.21(3H, s), 2.65
(1H, m), 2.93(3H, s), 3.16-3.43(3H, m), 3.52-3.60
(2H, m), 3.56(2H, s), 3.79-3.85(2H, m), 3.98-4.09
(2H, m), 4.91(1H,m), 6.00-6.09(1H, m), 7.03(2H, d,
J=8.8Hz), 7.18-7.33(3H, m), 7.39-7.67(8H, m) IR(KBr) 2936, 2851, 1659, 1609, 1495, 1250, 1140,
826cm-1 元素分析 C40H49N3O5・0.7H2O Calcd. C, 72.51 ; N, 6.
32 ; H, 7.65 : Found.C, 72.33 ; N, 6.05 ; H, 7.42
【0216】参考例270 1−イソプロピル−2−ピロリドン(9.2g)に4規
定水酸化ナトリウム(36ml)を加え,3.5時間攪
拌した。0℃に冷却後,濃塩酸にて中和した。室温にて
炭酸ナトリウム(15.3g)を加えた後、5−ブロモ
−2−フルオロベンズアルデヒド(7.3g)のジメチ
ルスルホキサイド溶液(96ml)を滴下し、5時間加
熱還流した。室温に冷却後、6規定塩酸にてpH≒4と
し、酢酸エチル/THFにて抽出した。飽和食塩水にて
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を
除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1→3/2)にて
精製し、4−(4−ブロモ−2−ホルミルイソプロピル
アニリノ)酪酸(0.92g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.12(6H, d, J=6.6Hz), 1.7
4(2H, m), 2.37(2H, t,J=7.0Hz), 3.16(2H, t, J=6.6H
z), 3.30(1H, m), 7.12(1H, d, J=8.8Hz), 7.60(1H, d,
J=8.8, 2.4Hz), 7.95(1H, d, J=2.4Hz), 10.21(1H, s) 参考例271 4−(4−ブロモ−2−ホルミルイソプロピルアニリ
ノ)酪酸(0.9g)をDMF(4.5ml)に溶解
し、炭酸カリウム(0.49g)を加えた後,よう化メ
チル(0.2ml)を滴下して、室温にて1時間攪拌し
た。炭酸ジメチル(9ml)を加え,28%ナトリウム
メトキシド/メタノール溶液(1.27g)を加えて5
0℃にて1時間攪拌した。室温に冷却後、2規定塩酸に
て中和し、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1→8/1)にて
精製し、7−ブロモ−1−イソプロピル−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.50g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.24(6H, d, J=6.6Hz), 2.7
3-2.79(2H, m), 3.15(2H, t, J=4.8Hz), 3.80(3H, s),
3.98(1H, s), 6.70(1H, d, J=9.0Hz), 7.22(1H,d, J=2.
6Hz), 7.42(1H, d, J=2.6Hz), 7.55(1H, s) 参考例272 7−ブロモ−1−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.50
g)をトルエン/エタノール/水(=10/1/1、2
0.4ml)に溶解し、4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニルほう酸(0.48g)、炭酸カリウム(0.4
7g)を加え、アルゴン雰囲気下30分攪拌した。テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.10
g)を加え、14時間加熱還流した。室温に冷却後、反
応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩
水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下
溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1→8/
1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニル]−1−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.44
g)を得た。7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェ
ニル]−1−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.44g)を
THF(8.8ml)/メタノール(8.8ml)に溶解
し、1規定水酸化ナトリウム(4.4ml)を加え、5
0℃にて4時間攪拌した。室温に冷却後、1規定塩酸に
てpH≒5とした後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢
酸エチル/THFにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(12/1)にて
洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(320mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.2
8(6H, d, J=6.6Hz), 1.28-1.68(4H, m), 2.77-2.83(2H,
m), 3.20-3.26(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6Hz),3.81(2
H, t, J=4.8Hz), 4.11(1H, m), 4.13-4.18(2H, m), 6.9
0(1H, d, J=8.8Hz), 6.98(2H, d, J=8.4Hz), 7.25-7.54
(4H, m), 7.87(1H, s) 実施例93(化合物93の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
イソプロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(0.32g)をTHF(6.4m
l)に溶解し、DMF(二滴)を加えた後、オキサリル
クロライド(165μl)を加え、室温にて1時間攪拌
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液
を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)
アミノメチル]アニリン(183mg)、トリエチルア
ミン(0.63ml)のTHF溶液(5.5ml)に氷
冷下滴下し、室温にて3時間攪拌した。反応液を水中に
加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精製し、7
−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−イ
ソプロピル−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物93)(284mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.2
9(6H, d, J=6.6Hz), 1.32-1.54(2H, m), 1.57-1.76(6H,
m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, s), 2.89(2H, m),3.24-3.
43(4H, m), 3.55(2H, t, J=6.2Hz), 3.56(2H, s), 3.80
(2H, m), 4.00-4.08(2H, m), 4.10(1H, m), 4.16(2H,
m), 6.92(1H, d, J=8.8Hz), 6.97(2H, d,J=8.8Hz), 7.2
9(2H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.56(8H, m) IR(KBr) 2959, 2870, 1667, 1597, 1514, 1497, 1404,
1242, 820cm-1 元素分析 C39H51N3O4・0.5H2O Calcd. C, 73.78 ; N, 6.
62 ; H, 8.26 : Found.C, 74.04; N, 6.53 ; H, 8.41 参考例273 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(1.37g)をTHF(27.4ml)に溶解し、
0℃にて60%水素化ナトリウム(0.27g)を加
え、室温にて1時間攪拌した。3−ブロモ−1−(トリ
メチルシリル)−1−プロピン(1.48ml)を加
え、65℃にて90時間攪拌した。室温に冷却後,反応
液を水中に加え,酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水
にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶
媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(3−トリメチルシリル−2−プロピニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.78g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.18(9H, s), 0.93(3H, t,
J=7.4Hz), 1.34-1.44(2H, m), 1.55-1.64(2H, m), 2.82
-2.90(2H, m), 3.33-3.40(4H, m), 3.56(2H, t,J=6.2H
z), 3.78-3.84(2H, m), 3.82(3H, s), 4.07(2H, s), 4.
10-4.19(2H, m),6.97-7.06(3H, m), 7.43(4H, m), 7.76
(1H, s) 参考例274 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−トリメチルシリル−2−プロピニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.78g)をTHF(7.8ml)/メタノール
(7.8ml)に溶解し、2規定水酸化カリウム(7.
8ml)を加え、室温にて16時間攪拌した。6規定塩
酸にpH≒4とした後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。
酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られ
た残さをヘキサン/酢酸エチル(=8/1)にて洗浄
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(2−プロピニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(0.52g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.3
4-1.47(2H, m), 1.55-1.68(2H, m), 2.31(1H, m), 2.84
-2.95(2H, m), 3.37-3.43(2H, m), 3.56(2H, t,J=6.6H
z), 3.78-3.84(2H, m), 4.08(2H, d, J=2.2Hz), 4.14-
4.19(2H, m), 6.99(2H, d, J=8.8Hz), 7.06(1H, d, J=
8.8Hz), 7.45-7.56(4H, m), 7.87(1H, s) 実施例94(化合物94の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−プロピニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸(0.52g)をTHF(1
0.4ml)に溶解し、DMF(二滴)を加えた後、オ
キサリルクロライド(0.27ml)を加え、室温にて
2時間攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さの
THF溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−
4−イル)アミノメチル]アニリン(0.30g)、ト
リエチルアミン(1.04ml)のTHF溶液(9.0
ml)に氷冷下滴下して、室温にて15時間攪拌した。
反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食
塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧
下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/エタノール=4/1)に
て精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−
[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−N−[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]フェニル]−1−(2−プロピニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物94)(570mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
3-1.46(2H, m), 1.54-1.75(6H, m), 2.20(3H, s), 2.32
(1H, m), 2.64(1H, m), 2.90-2.97(2H, m), 3.30-3.42
(6H, m), 3.51-3.59(2H, m), 3.55(2H, s), 3.77-3.83
(2H, m), 4.00-4.17(4H, m), 4.06(1H, m), 6.97(2H,
d, J=8.8Hz), 7.05(2H, d, J=8.8Hz), 7.31-7.56(8H,
m), 7.67(1H, s) IR(KBr) 3322, 3249, 2948, 1642, 1607, 1499, 1240,
1140, 810cm-1 元素分析 C39H47N3O4 Calcd. C, 75.33 ; N, 6.76 ; H,
7.62 : Found. C, 75.39 ; N, 6.74 ; H, 7.53
【0217】参考例275 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(1.20g)をTHF(24.0ml)に溶解し、
0℃にて60%水素化ナトリウム(0.24g)を加
え、室温にて1時間攪拌した。1−ブロモ−2−ブチン
(0.80ml)を加え、65℃にて4日間攪拌した。
室温に冷却後,反応液を水中に加え,酢酸エチルにて抽
出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて
乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシエト
キシ)フェニル]−1−(2−ブチニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.50g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.3
0-1.45(2H, m), 1.53-1.68(2H, m),1.83-1.86(3H, m),
2.83-2.89(2H, m), 3.30-3.38(2H, m), 3.56(2H,t, J=
6.6Hz), 3.78-3.84(2H, m), 3.81(3H, s), 4.01(2H, d,
J=2.2Hz), 4.13-4.18(2H, m), 6.98(2H, d, J=8.8Hz),
7.04(1H, d, J=8.8Hz), 7.42-7.54(4H, m), 7.76(1H,
s) 参考例276 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−ブチニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.50g)をTHF
(5.0ml)/メタノール(5.0ml)に溶解し、2
規定水酸化カリウム(5.0ml)を加え、50℃にて
3時間攪拌した。6規定塩酸にてpH≒4とした後、減
圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽出し、飽
和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エ
チル(=8/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−(2−ブチニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.40g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
5-1.45(2H, m), 1.55-1.64(2H, m), 1.86(3H, s), 2.88
(2H, m), 3.38(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6Hz),3.78-3.
84(2H, m), 4.02(2H, d, J=2.0Hz), 4.17(2H, t, J=4.8
Hz), 6.98(2H, d, J=8.6Hz), 7.05(1H, d, J=8.4Hz),
7.44-7.55(4H, m), 7.87(1H, s) IR(KBr) 2922, 1677, 1607, 1503, 1275, 1248, 1192,
924, 806cm-1
【0218】実施例95(化合物95の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−ブチニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.40g)をTHF(8.0
ml)に溶解し、DMF(二滴)を加えた後、オキサリ
ルクロライド(0.20ml)を加え、室温にて1時間
攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF
溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(224mg)、トリエチ
ルアミン(0.64ml)のTHF溶液(6.7ml)
に氷冷下滴下し、室温にて12時間攪拌した。反応液を
水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を
除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/エタノール=4/1→3/1)に
て精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−
[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2
−ブチニル)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキ
サミド(化合物95)(359mg)を得た。 m.p. 129-131℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.2
6-1.48(2H, m), 1.54-1.76(6H, m), 1.86(23H, s), 2.2
1(3H, s), 2.64(1H, m), 2.96(2H, m), 3.30-3.44(4H,
m), 3.55(2H, t, J=6.2Hz), 3.56(2H, s), 3.80(2H, t,
J=4.8Hz), 4.00-4.10(4H, m), 4.13-4.18(2H, m), 6.9
8(2H, d, J=8.8Hz), 7.07(2H, d, J=8.8Hz), 7.30(2H,
m), 7.39-7.58(8H, m) IR(KBr) 2953, 1655, 1605, 1514, 1499, 1244, 1138,
814cm-1 元素分析 C40H49N3O4 Calcd. C,75.56 ; N, 6.61 ; H,
7.77 : Found. C,75.53; N, 6.52 ; H, 7.79 参考例277 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.56g)をTHF(11.2ml)に溶解
し、ピリジン(0.17ml)、クロロギ酸エチル
(0.18ml)を加え、室温にて3時間攪拌した。4
−ジメチルアミノピリジン(169mg)を加え、室温
にて2時間攪拌した。反応液を水中に加え、酢酸エチル
にて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=3/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−(エトキシカルボニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(580mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.
26-1.42(5H, m), 1.55-1.62(2H, m), 2.93(2H, m), 3.5
6(2H, t, J=6.6Hz), 3.66-3.84(4H, m), 3.83(3H, s),
4.14-4.29(4H, m), 7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.47-7.59
(5H, m), 7.73(1H,s) 参考例278 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(エトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.58g)をT
HF(8.7ml)/メタノール(8.7ml)に溶解
し、1規定水酸化ナトリウム(8.7ml)を加え、5
0℃にて4時間攪拌した。6規定塩酸にてpH≒4とし
た後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽
出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン
/酢酸エチル(=8/1)にて洗浄し、7−[4−(2
−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(エトキシカル
ボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸(0.46g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.2
9(3H, t, J=6.6Hz), 1.56-1.66(2H, m), 2.95(2H, m),
3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.75-3.85(4H, m), 4.17(2H,
t, J=4.8Hz), 4.23(2H, q, J=6.6Hz), 7.01(2H, d, J=
8.4Hz), 7.51-7.62(5H, m), 7.84(1H, s) 実施例96(化合物96の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(エトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸(0.46g)をTHF
(9.2ml)に溶解し、DMF(二滴)を加えた後、
オキサリルクロライド(0.22ml)を加え、室温に
て1時間攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さ
のTHF溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル
−4−イル)アミノメチル]アニリン(246mg)、
トリエチルアミン(0.71ml)のTHF溶液(7.
4ml)に氷冷下滴下し、室温にて12時間攪拌した。
反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食
塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧
下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/エタノール=4/1→3
/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(エトキシカルボニル)−4−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(化合物96)(0.48g)
を得た。 m.p. 152-154℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t,
J=7.2Hz), 1.29(3H, t, J=
6.4Hz), 1.33−1.45(2H, m),
1.54−1.75(6H, m), 2.21(3
H, s), 2.65(1H, m), 3.00
(2H, m),3.30−3.43(2H, m),
3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.
57(2H, s), 3.81(2H, m),
4.00−4.20(2H, m), 4.17(2
H, t, J=4.8Hz), 4.23(2H,
q, J=6.4Hz), 7.00(2H, d,
J=8.8Hz), 7.31(2H, d, J=
8.8Hz), 7.46−7.60(8H, m) IR(KBr) 3308, 2955, 2870,
1699, 1609, 1497, 1250,
1208, 1140, 922, 826,731c
−1 元素分析 C3848 Calcd. C,
71.00 ; N, 6.54 ; H, 7.5
3 : Found. C, 71.14 ; N,
6.26 ; H, 7.36 参考例279 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.43g)をピリジン(4.3ml)に溶解
し、クロロギ酸アリル(0.23ml)を加え、室温に
て14時間攪拌した。4−ジメチルアミノピリジン(4
0mg)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を水
中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、1
−(アリルオキシカルボニル)−7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.30g)を
得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.2
8-1.45(2H, m), 1.54-1.66(2H, m), 2.94(2H, m), 3.56
(2H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.85(4H, m), 3.83(3H,s), 4.
15-4.19(2H, m), 4.67(1H, m), 5.24(1H, m), 5.94(1H,
m), 7.00(2H, d, J=8.8Hz), 7.43-7.60(5H, m), 7.73
(1H, s)
【0219】参考例280 1−(アリルオキシカルボニル)−7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.30g)
をTHF(4.5ml)/メタノール(4.5ml)に溶
解し、1規定水酸化ナトリウム(3.0ml)を加え、
室温にて4時間攪拌した。1規定塩酸にてpH≒4とし
た後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エチルにて抽
出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン
/酢酸エチル(=8/1)にて洗浄し、1−(アリルオ
キシカルボニル)−7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸(0.25g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
0-1.49(2H, m), 1.54-1.69(2H, m), 2.97(2H, m), 3.56
(2H, t, J=6.6Hz), 3.75-3.87(4H, m), 4.18(2H,d, J=
4.8Hz), 4.68(1H, m), 5.24(1H, m), 5.96(1H, m), 7.0
1(2H, d, J=8.4Hz), 7.49-7.61(5H, m), 7.85(1H, s) 実施例97(化合物97の製造) 1−(アリルオキシカルボニル)−7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.24g)をTH
F(4.8ml)に溶解し、DMF(二滴)を加えた
後、オキサリルクロライド(0.11ml)を加え、室
温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた
残さのTHF溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラ
ニル−4−イル)アミノメチル]アニリン(125m
g)、トリエチルアミン(0.36ml)のTHF溶液
(5.0ml)に氷冷下滴下し、室温にて12時間攪拌
した。反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。
飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノール=4
/1→3/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて
再結晶し、1−(アリルオキシカルボニル)−7−[4
−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−4−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−1−カルボキサミド(化合物97)
(0.23g)を得た。 m.p. 160-162℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
3-1.49(2H, m), 1.54-1.75(6H, m), 2.21(3H, s), 2.65
(1H, m), 3.02(2H, m), 3.37(2H, td, J=11.0, 2.8Hz),
3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s), 3.81(2H, m),
3.99-4.08(2H, m),3.99-4.08(2H, m), 4.14-4.20(2H,
m), 4.67(1H, m), 5.25(1H, m), 5.92(1H,m), 7.00(2H,
d, J=8.4Hz), 7.31(2H, d, J=8.4Hz), 7.47-7.58(9H,
m) IR(KBr) 3353, 2953, 2845, 1686, 1658, 1611, 1533,
1316, 1206, 1086, 922,829, 764cm-1 元素分析 C4049 Calcd. C,
71.94 ; N, 6.29 ; H, 7.4
0 : Found. C, 71.69 ; N,
6.33 ; H, 7.49 参考例281 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.50g)
を1,2−ジクロロエタン(15ml)に溶解し、1,
3−チアゾール−5−カルバルデヒド(0.43g)、
トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(0.80g)
を加え、室温にて24時間攪拌した。トリアセトキシ水
素化ほう素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪
拌した。減圧下溶媒を除去して得られた残さを水中に加
えて、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2→2/3)にて精製
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.50g)を得た。 H−NMR(200MHz, CDCl) δ 0.9
3(3H, t, J=7.2Hz), 1.34-1.44(2H, m), 1.54-1.65(2H,
m), 2.79(2H, m), 3.30(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6H
z), 3.78-3.83(2H,m), 3.81(3H, s), 4.16(2H, m), 6.9
4-7.10(3H, m), 7.39-7.57(3H, m), 7.56(1H, d, J=2.2
Hz), 7.79(1H, s), 7.83(1H, s), 8.78(1H, s) 参考例282 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1,3−チアゾール−5−イルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.50g)をTHF(5.0ml)/メタノール(1
0ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(5.0m
l)を加え、室温にて16時間攪拌した。1規定塩酸に
てpH≒5とした後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢
酸エチル/THFにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(8/1)にて洗
浄し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(385mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.3
4-1.44(2H, m), 1.55-1.67(2H, m), 2.82(2H, m), 3.33
(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.81(2H, t, J=4.8H
z), 4.17(2H, m), 4.77(2H, s), 6.97(1H, d, J=8.8H
z), 6.99(2H, d, J=8.8Hz), 7.41-7.50(3H, m), 7.58(1
H, d, J=1.8Hz), 7.85(1H, s), 7.91(1H, s),8.81(1H,
s) 実施例98(化合物98の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1,3−チアゾール−5−イルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.3
8g)を塩化メチレン(19ml)に溶解し、DMF
(二滴)を加えた後、オキサリルクロライド(90μ
l)を加え、室温にて2時間攪拌した溶液を、4−[メ
チル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(198mg)、トリエチルアミン(2.
75ml)の塩化メチレン溶液(7.6ml)に氷冷下
滴下して、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に加
え、塩化メチレンにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=2/1)にて精製し、7
−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−N−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−1−(1,3−チア
ゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物98)(1
90mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
0-1.48(2H, m), 1.53-1.72(2H, m), 2.21(3H, s), 2.66
(1H, m), 2.87(2H, m), 3.30-3.43(4H, m), 3.55(2H,
t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s), 3.80(2H, m), 3.97-4.09(2
H, m), 4.16(2H, m), 4.77(2H, m), 6.98(4H, d, J=8.8
Hz), 7.27-7.58(9H, m), 7.84(1H, s), 8.79(1H, s) IR(KBr) 3293, 2955, 1645, 1609, 1518, 1499, 1406,
1242, 1140, 821cm-1 参考例283 アセチルチオアミド(5.0g)をエタノール(50m
l)に溶解し、2−クロロアセト酢酸エチル(11.0
g)を加えた後、16時間加熱還流した。室温に冷却
後、減圧下溶媒を除去し、得られた残さを水中に加え、
酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、2,4−ジメ
チル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸エチル
(9.1g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 1.36(3H, t, J=7.2Hz), 2.6
8(3H, m), 2.69(3H, s),4.32(2H, q, J=7.2Hz) 参考例284 2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−カルボン
酸エチル(5.0g)のTHF(50ml)溶液を、氷
冷下、水素化リチウムアルミニウム(1.1g)のTH
F溶液(150ml)に滴下した。室温にて4時間攪拌
後、水(1.1ml)、15%水酸化ナトリウム水溶液
(1.1ml)、水(3.3ml)を加え、10分間攪
拌した。セライトろ過し、メタノールにて洗浄した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)に
て精製し、(2,4−ジメチル−1,3−チアゾル−5
−イル)メタノール(2.0g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 2.31(3H, s), 2.62(3H, s),
3.14(1H, br), 4.72(2H, d, J=5.0Hz)
【0220】参考例285 2,4−ジメチル−1,3−チアゾル−5−イル)メタ
ノール(1.0g)をTHF(20ml)に溶解し、活
性二酸化マンガン(6.0g)を加え、室温にて3時間
攪拌した。活性二酸化マンガン(3.0g)を加え、室
温にて1時間攪拌した。セライトろ過し、メタノールに
て洗浄した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル/メタノール=10/10/1)にて精製し、2,4
−ジメチル−1,3−チアゾール−5−カルバルデヒド
(0.32g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 2.70(3H, s), 2.73(3H, s),
10.13(1H, s) 参考例286 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.70g)
を1,2−ジクロロエタン(21ml)に溶解し、2,
4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−カルバルデヒ
ド(0.62g)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリ
ウム(1.5g)を加え、室温にて36時間攪拌した。
60℃にて12時間攪拌後、室温に冷却し、減圧下溶媒
を除去した。残さを水中に加えて、酢酸エチルにて抽出
した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
1/1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−(2,4−ジメチル−1,3−チ
アゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.26g)
を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
7-1.44(2H, m), 1.54-1.67(2H, m), 2.40(3H, s), 2.62
(3H, s), 2.76(2H, t, J=4.4Hz), 3.24(2H, m),3.55(2
H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.83(2H, m), 3.81(3H, s), 4.1
6(2H, m), 4.56(2H, s), 6.93(1H, d, J=8.8Hz), 6.98
(2H, d, J=8.8Hz), 7.39-7.49(3H, m), 7.55(1H, d, J=
2.2Hz), 7.78(1H, s) 参考例287 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルメ
チル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸メチル(0.25g)をTHF(5.0ml)
/メタノール(2.5ml)に溶解し、1規定水酸化ナ
トリウム(2.5ml)を加え、室温にて16時間攪拌
した。1規定塩酸にてpH≒5とした後、減圧下溶媒を
半分に濃縮した。酢酸エチル/THFにて抽出し、飽和
食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチ
ル(8/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−(2,4−ジメチル−1,3
−チアゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(190mg)を
得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
2-1.46(2H, m), 1.56-1.68(2H, m), 2.42(3H, s), 2.64
(3H, s), 2.78(2H, m), 3.27(2H, m), 3.56(2H,t, J=6.
6Hz), 3.81(2H, t, J=4.8Hz), 4.17(2H, t, J=4.8Hz),
4.59(2H, s), 6.92-7.10(3H, m), 7.42-7.50(3H, m),
7.57(1H, d, J=1.8Hz), 7.89(1H, s)IR(KBr) 2924, 168
4, 1607, 1501, 1235, 1126, 968, 810cm-1 実施例99(化合物99の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルメ
チル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−
カルボン酸(0.19g)を塩化メチレン(9.5m
l)に溶解し、DMF(二滴)を加えた後、塩化チオニ
ル(32μl)を加え、室温にて2時間攪拌した溶液
を、4−[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)
アミノメチル]アニリン(91mg)、トリエチルアミ
ン(1.0ml)の塩化メチレン溶液(5.6ml)に
氷冷下滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中
に加え、塩化メチレンにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/エタノール=2/1)にて精製し、
ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−
ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2,4−ジメチ
ル−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−N−[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチルフェニル]−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物99)
(135mg)を得た。 m.p. 125-128℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
7-1.45(2H, m), 1.57-1.77(6H, m), 2.21(3H, s), 2.43
(3H, s), 2.64(3H, s), 2.84(2H, m), 3.28-3.44(2H,
m), 3.52-3.59(2H, m), 3.55(2H, s), 3.81(2H, t, J=
4.8Hz), 3.98-4.08(2H, m), 4.16(2H, t, J=4.8Hz), 4.
59(2H, s), 6.96(1H, d, J=8.8Hz), 6.99(2H, d, J=8.8
Hz), 7.30(2H, d, J=8.4Hz), 7.40-7.56(8H, m) IR(KBr) 3227, 2959, 1655, 1603, 1499, 1406, 1315,
1248, 1177, 820cm-1 元素分析 C42H52N4O4S・0.5H2O Calcd. C, 70.26 ; N,
7.80 ; H, 7.44 : Found. C, 70.36 ; N, 7.47 ; H, 7.
54 参考例288 テトラゾール−5−カルボン酸エチル(9.4g)のT
HF(94ml)溶液を、氷冷下、水素化リチウムアル
ミニウム(2.5g)のTHF溶液(282ml)に滴
下した。室温にて3時間攪拌後、水(2.5ml)、1
5%水酸化ナトリウム水溶液(2.5ml)、水(7.
5ml)を加え、10分間攪拌した。セライトろ過し、
メタノールにて洗浄した。減圧下溶媒を除去し、得られ
た残さをDMF(190ml)に溶解し、活性二酸化マ
ンガン(37g)を加え、室温にて16時間攪拌した。
セライトろ過し、メタノールにて洗浄した。減圧下溶媒
を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(=1
/1)にて洗浄し、テトラゾール−5−カルバルデヒド
(4.6g)を得た。1 H-NMR((200MHz, DMSO-d6) δ 10.10(1H, s) 参考例289 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(0.70g)を1,2−ジクロロエタン(14m
l)/酢酸(7ml)に溶解し、テトラゾール−5−カ
ルバルデヒド(0.31g)、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(1.5g)を加え、40℃にて18時
間攪拌後、室温に冷却し、減圧下溶媒を除去した。得ら
れた残さを水中に加えて、酢酸エチルにて抽出した。飽
和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノール=15/
1)にて精製し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニル]−1−(テトラゾール−5−イルメチル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸メチル(0.67g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
6-1.45(2H, m), 1.55-1.66(2H, m), 2.74(2H, m), 3.33
(2H, m), 3.59(2H, t, J=6.6Hz), 3.67(3H, s),3.83(2
H, t, J=4.6Hz), 4.15(2H, m), 4.85(2H, s), 6.79(1H,
d, J=8.6Hz), 6.88(2H, d, J=8.6Hz), 7.27-7.37(3H,
m), 7.45(1H, d, J=2.0Hz), 7.68(1H, s)
【0221】参考例290 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(テトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.6
7g)をTHF(6.7ml)/メタノール(6.7m
l)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(6.7ml)
を加え、50℃にて4時間攪拌した。1規定塩酸にてp
H≒4とした後、減圧下溶媒を半分に濃縮した。酢酸エ
チル/THFにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸
マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得ら
れた残さをヘキサン/酢酸エチル(2/1)にて洗浄
し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−
1−(テトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.45
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, DMSO-d6) δ 0.89(3H, t, J=7.2Hz),
1.04-1.55(4H, m), 2.72(2H, m), 3.33(2H, m), 3.46(2
H, t, J=6.6Hz), 3.72(3H, s), 4.11(2H, t, J=4.6Hz),
4.91(2H, s), 6.91-7.00(3H, m), 7.43-7.71(5H, m)
【0222】実施例100(化合物100の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(テトラゾール5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(0.27g)を
THF(8.1ml)に溶解し、DMF(二滴)を加え
た後、塩化チオニル(51μl)を加え、室温にて1時
間攪拌した溶液を、4−[メチル(テトラヒドロピラニ
ル−4−イル)アミノメチル]アニリン(145m
g)、トリエチルアミン(1.62ml)のTHF溶液
(8.1ml)に氷冷下滴下し、室温にて2時間攪拌し
た。反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽
和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残さをエタノールに溶解
し、酢酸エチルを加え、析出物をろ取し、ヘキサン/エ
タノールにて再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエト
キシ)フェニル]−N−[4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニ
ル]−1−(テトラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物100)(42mg)を得た。1 H-NMR(200MHz, DMSO-d6) δ 0.89(3H, t, J=7.2Hz),
1.28-1.39(2H, m), 1.47-1.55(2H, m), 1.55-1.92(4H,
m), 2.28-2.38(1H, m), 2.34(3H, s), 2.83(2H, m), 3.
24-3.45(4H, m), 3.46(2H, t, J=6.4Hz), 3.71(2H, m),
3.86-3.99(4H, m), 4.11(2H, m), 4.81(2H, s), 6.58
(1H, d, J=8.8Hz), 6.99(2H, d, J=8.8Hz),7.11(2H, d,
J=8.4Hz), 7.33-7.75(7H, m), 9.89(1H, s) 参考例291 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(テトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.0
g)をアセトニトリル(100ml)に溶解し、炭酸カ
リウム(0.87g)、ヨウ化メチル(0.31ml)
を加え、室温にて4時間攪拌した。減圧下溶媒を半分に
濃縮し、水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食
塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧
下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル
(=8/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−(1−メチルテトラゾール−
5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.33g)、7−[4
−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2−メ
チルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(0.
44g)を得た。1 H-NMR(1-メチル体; 200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t,
J=7.2Hz), 1.30-1.44(2H, m), 1.45-1.66(2H, m), 2.59
(2H, m), 3.35(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz),3.81(2
H, t, J=4.8Hz), 3.95(3H, s), 4.16(2H, t, J=4.8Hz),
4.86(2H, s), 6.96(1H, d, J=8.4Hz), 6.99(2H, d, J=
8.8Hz), 7.26-7.48(3H, m), 7.57(1H, d,J=2.2Hz), 7.7
8(1H, s)1 H-NMR(2-メチル体; 200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t,
J=7.2Hz), 1.22-1.44(2H, m), 1.55-1.65(2H, m), 2.86
(2H, m), 3.42(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz),3.77-3.
83(2H, m), 3.81(3H, s), 4.15(2H, t, J=4.8Hz), 4.36
(23H, s), 4.75(2H, s), 6.97(2H, d, J=8.2Hz), 7.13
(1H, d, J=8.8Hz), 7.39-7.54(3H, m), 7.78(1H, s) 参考例292 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1−メチルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.32g)をTHF(6.4ml)/メタノール
(3.2ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム
(3.2ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。1
規定塩酸にてpH≒4とした後、減圧下溶媒を半分に濃
縮した。酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(5/1)に
て洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(1−メチルテトラゾール−5−イルメチ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(0.25g)を得た。1 H-NMR(200MHz, DMSO-d6) δ 0.89(3H, t, J=7.2Hz),
1.27-1.41(2H, m), 1.44-1.57(2H, m), 2.69(2H, m),
3.32(2H, m), 3.47(2H, t, J=6.6Hz), 3.72(2H, m), 4.
03(3H, s), 4.09(2H, m), 4.96(2H, s), 6.87-6.99(3H,
m), 7.43(1H, d, J=8.8Hz), 7.53-7.63(3H, m), 7.71
(1H, s) IR(KBr) 2957, 2932, 1667, 1609, 1505, 1435, 1273,
1244, 1119, 828, 797cm-1 実施例101(化合物101の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1−メチルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(2
30mg)をTHF(6.9ml)に溶解し、DMF
(二滴)を加えた後、オキサリルクロライド(63μ
l)を加え、室温にて1時間攪拌した溶液を、4−[メ
チル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(120mg)、トリエチルアミン(1.
34ml)のTHF溶液(6.9ml)に氷冷下滴下
し、室温にて3時間攪拌した。反応液を水中に加え、酢
酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られ
た残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/エタノール=3/1)にて精製し、ヘキサン/酢
酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−ブトキシエト
キシ)フェニル]−N−[4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニ
ル]−1−(1−メチルテトラゾール−5−イルメチ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(化合物101)(114mg)を得た。 m.p. 132-135℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
1-1.46(2H, m), 1.56-1.81(6H, m), 2.20(3H, s), 2.54
-2.73(3H, m), 2.95(2H, m), 3.30-3.42(4H, m),3.51-
3.59(2H, t, J=6.2Hz), 3.56(2H, s), 3.78-3.84(2H,
m), 3.96-4.17(2H,m), 3.98(3H, s), 4.15(2H, t, J=4.
8Hz), 4.81(2H, s), 6.96(2H, d, J=8.4Hz), 6.98(1H,
d, J=8.4Hz), 7.40-7.58(7H, m), 7.70(1H, s) IR(KBr) 3294, 2932, 1659, 1607, 1516, 1501, 1406,
1360, 1244, 1138, 820cm-1 元素分析 C39H49N7O4 Calcd. C, 68.90 ; N, 14.42 ;
H, 7.26 : Found. C, 68.82 ; N, 14.17 ; H, 7.08 参考例293 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メチルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.43g)をTHF(4.3ml)/メタノール
(4.3ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム
(4.3ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。1
規定塩酸にてpH≒4とした後、減圧下溶媒を半分に濃
縮した。酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(5/1)に
て洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(2−メチルテトラゾール−5−イルメチ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(0.37g)を得た。1 H-NMR(200MHz, DMSO-d6) δ 0.89(3H, t, J=7.2Hz),
1.27-1.41(2H, m), 1.43-1.58(2H, m), 2.76(2H, m),
3.33(2H, m), 3.47(2H, t, J=6.6Hz), 3.69-3.74(2H,
m), 4.07-4.12(2H, m), 4.37(3H, s), 4.81(2H, s), 6.
97(2H, d), 7.06(1H,d, J=8.8Hz), 7.42-7.60(4H, m),
7.70(1H, s) IR(KBr) 3034, 2934, 1672, 1607, 1501, 1404, 1246,
1190, 1132, 816cm-1 実施例102(化合物102の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−メチルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.34mg)をTHF(10.2ml)に溶解し、
DMF(二滴)を加えた後、オキサリルクロライド(9
3μl)を加え、室温にて1時間攪拌した溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(177mg)、トリエチルアミン
(1.98ml)のTHF溶液(10.2ml)に氷冷
下滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に加
え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し、ヘキ
サン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−1−(2−メチルテトラゾール−5−イル
メチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボキサミド(化合物102)(193mg)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
2-1.45(2H, m), 1.57-1.76(6H, m), 2.21(3H, s), 2.65
(1H, m), 2.95(2H, m), 3.30-3.48(4H, m), 3.55(2H,
t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s), 3.77-3.83(2H, m), 3.98-
4.08(2H, m), 4.10-4.18(2H, m), 4.37(3H, s), 4.78(2
H, s), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 7.05(1H, d,J=8.4Hz),
7.30(2H, d, J=8.4Hz), 7.39-7.56(8H, m) IR(KBr) 3312, 2930, 1644, 1607, 1503, 1406, 1360,
1242, 1140, 810cm-1 実施例103(化合物103の製造) 1−(3−メトキシプロピル)−7−[4−(2−プロ
ポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(250mg)
のTHF(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル
(0.083ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(15ml)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(138mg)およびトリエチルアミン
(0.48ml)のTHF(3ml)溶液に滴下した。
室温で3時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(エタノール:酢酸エチル1:4→1:3→
1:2)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(ヘキサ
ン−酢酸エチル)によって精製し、黄色の結晶として1
−(3−メトキシプロピル)−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]フェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボキサミド(化合物103)(26
4mg)を得た。 m.p. 87-90 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
53-1.82 (6H, m), 1.90-2.06 (2H, m), 2.21 (3H, s),
2.51-2.74 (1H, m), 2.86-2.97 (2H, m), 3.28-3.66 (1
5H, m), 3.81 (2H, t, J=4.9 Hz), 3.98-4.11 (2H, m),
4.16 (2H, t, J=4.9 Hz), 6.95 (1H, d, J=8.8 Hz),
6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.30 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.
38-7.57 (8H, m). IR (KBr) 3233, 1638, 1607, 1516, 1501, 1314, 1246,
1186, 1117 cm-1 元素分析 C39H51N3O5 Calcd. C, 72.98 ; H, 8.01 ;
N, 6.55 : Found. C, 72.65 ; H, 7.98 ; N, 6.35. 実施例104(化合物104の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メトキシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(200mg)の
THF(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.
064ml)及びDMF(1滴)を加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(15m
l)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(107mg)およびトリエチルアミン(0.37m
l)のTHF(5ml)溶液に滴下した。室温で18時
間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール:酢酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結
晶を再結晶(ヘキサン−酢酸エチル)によって精製し、
黄色の結晶として7−[4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニル]−1−(3−メトキシプロピル)−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物104)(264.2mg)を得た。 m.p. 87-90 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
32-1.46 (2H, m), 1.50-1.82 (6H, m), 1.89-2.03 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.72 (1H, m), 2.84-2.96 (2
H, m), 3.28-3.61 (15H, m), 3.80 (2H, t, J=4.8 Hz),
3.98-4.09 (2H,m), 4.16 (2H, t, J=4.8 Hz), 6.95 (1
H, d, J=8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.31 (2H,
d, J=8.4 Hz), 7.36-7.57 (8H, m). IR (KBr) 3334, 1640, 1609, 1516, 1503, 1314, 1244,
1184, 1119 cm-1 元素分析 C40H53N3O5・0.5H2O Calcd. C, 72.26 ; H,
8.18 ; N, 6.32 : Found. C, 72.51 ; H, 7.93 ; N, 6.
10.
【0223】実施例105(化合物105の製造) 1−(3−エトキシプロピル)−7−[4−(2−プロ
ポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(250mg)
のTHF(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル
(0.080ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(20ml)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(133mg)およびトリエチルアミン
(0.46ml)のTHF(3ml)溶液に滴下した。
室温で2.5時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(エタノール:酢酸エチル1:9→1:3)で
精製し、さらに生じた結晶を再結晶(ヘキサン−酢酸エ
チル)によって精製し、黄色の結晶として1−(3−エ
トキシプロピル)−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェ
ニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボキサミド(化合物105)(242mg)
を得た。 m.p. 99-101 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
23 (3H, t, J=6.9 Hz),1.53-1.82 (6H, m), 1.90-2.04
(2H, m), 2.21 (3H, s), 2.53-2.73 (1H, m), 2.87-2.9
6 (2H, m), 3.30-3.60 (14H, m), 3.81 (2H, t, J=5.0
Hz), 3.98-4.10(2H, m), 4.17 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.9
5-7.00 (3H, m), 7.30 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.36-7.58
(8H, m). IR (KBr) 3305, 1640, 1607, 1501, 1406, 1314, 1244,
1123 cm-1 元素分析 C40H53N3O5・0.25H2O Calcd. C, 72.75 ; H,
8.17 ; N, 6.36 : Found. C, 72.81 ; H, 8.08 ; N,
6.27. 実施例106(化合物106の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−エトキシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(250mg)の
THF(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.
078ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5時間撹
拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(20
ml)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]ア
ニリン(128mg)およびトリエチルアミン(0.4
4ml)のTHF(3ml)溶液に滴下した。室温で6
4時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(エタノール:酢酸エチル1:4)で精製し、さらに生
じた結晶を再結晶(ヘキサン−酢酸エチル)によって精
製し、黄色の結晶として7−[4−(2−ブトキシエト
キシ)フェニル]−1−(3−エトキシプロピル)−N
−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド
(化合物106)(224mg)を得た。 m.p. 95-97 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
24 (3H, t, J=6.9 Hz),1.30-1.48 (2H, m), 1.52-1.84
(6H, m), 1.90-2.06 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.52-2.7
5 (1H, m), 2.86-2.97 (2H, m), 3.30-3.60 (14H, m),
3.80 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.98-4.09 (2H, m), 4.16 (2
H, t, J=4.9 Hz), 6.94-7.03 (3H, m), 7.30 (2H, d, J
=8.4 Hz), 7.36-7.57 (8H, m). IR (KBr) 3323, 1638, 1607, 1516, 1501, 1406, 1314,
1244, 1123 cm-1 元素分析 C41H55N3O5 Calcd. C, 73.51 ; H, 8.28 ;
N, 6.27 : Found. C, 73.60 ; H, 8.16 ; N, 6.23. 実施例107(化合物107の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
[(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メ
チル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボン酸(300mg)のTHF(10ml)
溶液に、室温で塩化チオニル(0.068ml)及びD
MF(1滴)を加えて1時間撹拌した。反応混合物を0
℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]アニリン(151mg)お
よびトリエチルアミン(0.7ml)のTHF(3m
l)溶液に滴下した。室温で20時間撹拌した後、水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル
1:19→1:10)で分離精製し、さらに生じた結晶
を再結晶(酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル)によ
って精製し、黄色の結晶として7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−[(2−メチル−1,3
−ジオキソラン−2−イル)メチル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合
物107)(144mg)を得た。 m.p. 123-126℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
31-1.47 (5H, m), 1.51-1.83 (6H, m), 2.21 (3H, s),
2.54-2.73 (1H, m), 2.86-2.97 (2H, m), 3.28-3.60 (1
0H, m), 3.80 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.93-4.09 (6H, m),
4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz),
7.26-7.32 (3H, m), 7.39-7.50 (8H, m).IR (KBr) 324
5, 1645, 1607, 1516, 1499, 1406, 1316, 1244, 1175,
1140, 1046 cm-1 元素分析 C41H53N3O6・0.25H2O Calcd. C, 71.54 ; H,
7.83 ; N, 6.10 : Found. C, 71.49 ; H, 7.96 ; N,
6.03. 実施例108(化合物108の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
[(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メ
チル]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(100mg)、塩化セリウム・7水和物
(300mg)、ヨウ化ナトリウム(19mg)のアセ
トニトリル(5ml)混合物を、60℃で5日間撹拌し
た。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール:酢酸エチル1:3)で分離精製し、黄色の結晶
として7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]
−1−(2−オキソプロピル)−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化合物108)
(52mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
32-1.47 (2H, m), 1.53-2.05 (6H, m), 2.26 (3H, s),
2.38 (3H, s), 3.29-3.47 (4H, m), 3.55 (2H, t, J=6.
6 Hz), 3.74-3.86 (4H, m), 4.01-4.21 (6H, m), 6.54
(1H, d, J=8.0 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.26-7.
67 (10H, m). IR (KBr) 3302, 1728, 1651, 1607, 1518, 1501, 1244,
914 cm-1 実施例109(化合物109の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
プロピル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(16.4g)の酢酸エチル(1500m
l)溶液に、室温で4N塩酸−酢酸エチル(25ml)
を加え、1時間撹拌した。析出している結晶をろ過によ
って集めた後、再結晶(2−プロパノール)によって精
製し、淡黄色の結晶として7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−プロピル−N−[4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド・二塩酸塩(化
合物109)(8.61g)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.88 (3H, t, J=7.1 Hz),
0.94 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.22-2.18 (10H, m), 2.57
(3H, s), 2.78-2.90 (2H, m), 3.21-3.41 (7H, m), 3.4
6 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.68-3.73 (2H, m), 3.91-4.15
(5H, m), 4.35-4.60 (1H, m), 6.97-7.02 (3H, m), 7.4
2-7.58 (6H, m), 7.65 (1H, s), 7.81 (2H,d, J=8.4 H
z), 10.03 (1H, s), 10.45-10.59 (1H, m). IR (KBr) 3248, 1663, 1609, 1521, 1501, 1464, 1312,
1248, 1180, 1121, 831cm-1 元素分析 C39H53N3O4Cl2 Calcd. C, 67.04 ; H, 7.65
; N, 6.01 : Found. C,67.10 ; H, 7.51 ; N, 6.14.
【0224】実施例110(化合物110の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
プロピル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボキサミド(2.0g)のエタノール(150ml)
溶液に、室温でフマル酸(371mg)を加え、0.5
時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え
析出した結晶をろ過によって集めた。再結晶(2−プロ
パノール)によって精製し、黄色の結晶として7−[4
−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−プロピル
−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサ
ミド・フマル酸塩(化合物110)(1.86g)を得
た。 m.p. 159-161℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 0.9
9 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.30-1.45 (2H, m), 1.51-1.86
(8H, m), 2.24 (3H, s), 2.61-2.79 (1H, m), 2.86-2.9
5 (2H, m), 3.24-3.43 (6H, m), 3.55 (2H, t, J=6.4 H
z), 3.62 (2H, s), 3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.98-4.0
9 (2H, m), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.90 (1H, d, J=
8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.26-7.57 (12H,
m). IR (KBr) 3365, 1653, 1609, 1520, 1501, 1316, 1246,
1177 cm-1 元素分析 C43H55N3O8 Calcd. C, 69.61 ; H, 7.47 ;
N, 5.66 : Found. C, 69.51 ; H, 7.46 ; N, 5.88. 参考例294 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.80g)、3−メト
キシプロピオンアルデヒド(1.25g)の1,2−ジ
クロロエタン(10ml)溶液に、室温で水素化トリア
セトキシホウ素ナトリウム(1.81g)を加え24時
間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン1:3→1:2)で分離精
製し、黄色の油状物として7−ブロモ−1−(3−メト
キシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(935mg)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.83-1.96 (2H, m), 2.79 (2
H, t, J=4.0 Hz), 3.22(2H, t, J=4.9 Hz), 3.34 (3H,
s), 3.37-3.45 (4H, m), 3.80 (3H, s), 6.75 (1H, d,
J=9.2 Hz), 7.21-7.26 (1H, m), 7.42 (1H, d, J=2.6 H
z), 7.57 (1H, s). IR (neat) 1699, 1626, 1588, 1539, 1495, 1435, 125
6, 1177, 1117, 1086 cm-1
【0225】参考例295 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−1−(3−メトキシプ
ロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(450mg)、4−(2−
プロポキシエトキシ)フェニルホウ酸(313mg)及
び炭酸カリウム(351mg)のトルエン−エタノール
−水(15−1.5−1.5ml)混合物を室温で1時
間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム(73mg)を加え、20時間加熱還流し
た。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン1:4→1:2)で分離精製
し、黄色の油状物として1−(3−メトキシプロピル)
−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(376mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
55-1.73 (2H, m), 1.86-2.03 (2H, m), 2.79-2.84 (2H,
m), 3.26-3.31 (2H, m), 3.36 (3H, s), 3.42-3.55 (6
H, m), 3.81 (3H, s), 3.83 (2H, t, J=4.9 Hz), 4.16
(2H, t, J=4.9 Hz), 6.92 (1H, d, J=8.8 Hz), 6.97 (2
H, d, J=8.8 Hz), 7.38-7.51 (4H, m), 7.76 (1H, s). IR (neat) 1699, 1607, 1505, 1456, 1435, 1244, 118
1, 1119cm-1 参考例296 1−(3−メトキシプロピル)−7−[4−(2−プロ
ポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(376
mg)のTHF−メタノール(5−10ml)混合溶液
に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(3.0ml)
を加え、50℃で24時間撹拌した。減圧下濃縮後、p
Hが3〜4になるまで1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって
集めた。結晶をジイソプロピルエーテル及びヘキサンで
洗浄し、黄色の結晶として1−(3−メトキシプロピ
ル)−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(346mg)を得た。 m.p. 114-115 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
56-1.73 (2H, m), 1.88-2.04 (2H, m), 2.78-2.89 (2H,
m), 3.24-3.35 (2H, m), 3.36 (3H, s), 3.43-3.55 (6
H, m), 3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.17 (2H, t, J=5.0
Hz), 6.94 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.40-7.53 (4H, m), 7.88 (1H, s).IR (KBr) 1671,
1607, 1501, 1273, 1252, 1186, 1115 cm-1 元素分析 C26H33NO5 Calcd. C, 71.05 ; H, 7.57 ; N,
3.19 : Found. C, 70.78 ; H, 7.38 ; N, 3.01. 参考例297 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−1−(3−メトキシプ
ロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸メチル(478.2mg)、4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニルホウ酸(354m
g)及び炭酸カリウム(373mg)のトルエン−エタ
ノール−水(15−1.5−1.5ml)混合物を室温
で1時間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(78mg)を加え、16時間加熱
還流した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン1:4→1:3→1:2)
で分離精製し、黄色の油状物として目的物(362m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
30-1.49 (2H, m), 1.53-1.69 (2H, m), 1.87-2.03 (2H,
m), 2.78-2.86 (2H, m), 3.28 (2H, t, J=4.8 Hz), 3.
36 (3H, s), 3.42-3.50 (4H, m), 3.55 (2H, t, J=6.7
Hz), 3.78-3.83 (5H, m), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.
90-7.00 (3H, m), 7.38-7.51 (4H, m), 7.76 (1H, s). IR (neat) 1699, 1622, 1607, 1505, 1456, 1435, 124
6, 1182, 1119, 818 cm-1 参考例298 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−メトキシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(362.
3mg)のTHF−メタノール(5−10ml)混合溶
液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(2.8m
l)を加え、50℃で15時間撹拌した。減圧下濃縮
後、pHが3〜4になるまで1N塩酸を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過に
よって集めた。結晶をジイソプロピルエーテル及びヘキ
サンで洗浄し、黄色の結晶として7−[4−(2−ブト
キシエトキシ)フェニル]−1−(3−メトキシプロピ
ル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(283mg)を得た。 m.p. 99-101 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.
29-1.48 (2H, m), 1.53-1.70 (2H, m), 1.88-2.04 (2H,
m), 2.80-2.89 (2H, m), 3.25-3.35 (2H, m), 3.37 (3
H, s), 3.43-3.49 (4H, m), 3.56 (2H, t, J=6.6 Hz),
3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.
94 (1H, d, J=8.6 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.40
-7.53 (4H, m), 7.88 (1H, s). IR (KBr) 1671, 1607, 1501, 1269, 1246, 1184, 1115
cm-1 元素分析 C27H35NO5 Calcd. C, 71.50 ; H, 7.78 ; N,
3.09 : Found. C, 71.31 ; H, 7.75 ; N, 2.99. 参考例299 7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(400mg)、3−エトキシプロピオ
ンアルデヒド(0.53g)の1,2−ジクロロエタン
(10ml)溶液に、室温で水素化トリアセトキシホウ
素ナトリウム(0.66g)を加え、20時間撹拌し
た。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン1:4→1:3)で分離精製
し、黄色の油状物として1−(3−エトキシプロピル)
−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸メチル(475mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
23 (3H, t, J=6.9 Hz),1.52-1.72 (2H, m), 1.88-2.03
(2H, m), 2.80-2.84 (2H, m), 3.26-3.31 (2H,m), 3.43
-3.55 (8H, m), 3.79-3.84 (5H, m), 4.16 (2H, t, J=
5.0 Hz), 6.94 (1H, d, J=8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.
8 Hz), 7.40 (1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz),7.47 (2H, d, J
=8.8 Hz), 7.51 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.76 (1H, s).
【0226】参考例300 1−(3−エトキシプロピル)−7−[4−(2−プロ
ポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1H
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(475
mg)のTHF−メタノール(5−10ml)混合溶液
に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(3.0ml)
を加え、50℃で62時間撹拌した。減圧下濃縮後、1
N塩酸(3.0ml)を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテル及びヘキサンで洗浄し、
黄色の結晶として1−(3−エトキシプロピル)−7−
[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(390mg)を得た。 m.p. 98-100 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
23 (3H, t, J=7.2 Hz),1.53-1.74 (2H, m), 1.89-2.04
(2H, m), 2.79-2.89 (2H, m), 3.26-3.35 (2H,m), 3.44
-3.55 (8H, m), 3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.17 (2H,
t, J=5.0 Hz), 6.96 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.98 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.39-7.52 (4H, m), 7.87 (1H, s). IR (KBr) 1669, 1607, 1501, 1275, 1248, 1184, 1125
cm-1 元素分析 C27H35NO5 Calcd. C, 71.50 ; H, 7.78 ; N,
3.09 : Found. C, 71.23 ; H, 7.84 ; N, 3.16. 参考例301 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(400mg)、3−エトキシプロピオンア
ルデヒド(0.52g)の1,2−ジクロロエタン(1
0ml)溶液に、室温で水素化トリアセトキシホウ素ナ
トリウム(0.64g)を加え、20時間撹拌した。反
応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン1:4→1:3)で分離精製し、黄色の油
状物として7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニ
ル]−1−(3−エトキシプロピル)−2,3−ジヒド
ロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(452mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t,
J=7.2 Hz), 1.23 (3H, t, J
=7.1 Hz),1.28−1.68 (4H,
m), 1.89−2.06 (2H, m), 2.
78−2.87 (2H, m), 3.27−3.3
1 (2H,m), 3.43−3.59 (8H,
m), 3.78−3.83 (5H, m), 4.
16 (2H, t, J=4.9 Hz), 6.9
4 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.98
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.37−
7.52 (4H, m), 7.76 (1H,
s). IR (neat) 1699, 1622, 160
9, 1501, 1454, 1435, 137
3, 1354, 1246, 1181, 112
5, 818 cm−1 参考例302 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(3−エトキシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(452m
g)のTHF−メタノール(5−10ml)混合溶液
に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(3.0ml)
を加え、50℃で40時間撹拌した。減圧下濃縮後、1
N塩酸(3.0ml)を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をヘキサンで洗浄し、黄色の結晶として7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(3−エト
キシプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(340mg)を得た。 m.p. 76-78 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
23 (3H, t, J=7.0 Hz),1.30-1.47 (2H, m), 1.53-1.68
(2H, m), 1.88-2.04 (2H, m), 2.79-2.88 (2H,m), 3.26
-3.37 (2H, m), 3.44-3.59 (8H, m), 3.81 (2H, t, J=
4.9 Hz), 4.16 (2H, t, J=4.9 Hz), 6.96 (1H, d, J=8.
8 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.40-7.54 (4H, m),
7.88 (1H, s). IR (KBr) 1667, 1607, 1501, 1271, 1248, 1184, 1125
cm-1 元素分析 C28H37NO5 Calcd. C, 71.92 ; H, 7.98 ; N,
3.00 : Found. C, 71.89 ; H, 8.08 ; N, 2.68. 参考例303 酸素雰囲気下、塩化パラジウム(96mg)、塩化第一銅
(218mg)のDMF−水(7−1ml)混合物を6
0℃で18時間撹拌した。反応系に7−ブロモ−1−
(2−プロペニル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(500mg)の
DMF−水(7−1ml)溶液を加え、60℃で7時間
撹拌した。反応系に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:4→1:2)で分
離精製し、黄色の結晶として7−ブロモ−1−(2−オ
キソプロピル)−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(311mg)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.21 (3H, s), 2.82 (2H, t,
J=4.6 Hz), 3.30 (2H,t, J=4.6 Hz), 3.81 (3H, s),
4.08 (2H, s), 6.31 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.21 (1H, d
d, J=8.8, 2.2 Hz), 7.46 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.59 (1
H, s). 参考例304 7−ブロモ−1−(2−オキソプロピル)−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メ
チル(1.29g)、エチレングリコール(2.3g)
及びp−トルエンスルホン酸・一水和物(36mg)の
トルエン(10ml)溶液を、3日間水を除去しながら
加熱還流した。室温まで冷却後、重曹水をアルカリ性に
なるまで加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン1:4)で分離精製し、黄色の結晶として7−
ブロモ−1−[(2−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−イル)メチル]− 2,3−ジヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(992mg)
を得た。 m.p. 96-99℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.57 (3H, s), 2.78-2.83 (2
H, m), 3.34-3.39 (2H,m), 3.43 (2H, s), 3.80 (3H,
s), 3.88-3.99 (4H, m), 7.13 (1H, d, J=9.2 Hz), 7.2
2-7.27 (1H, m), 7.42 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.58 (1H,
s). IR (KBr) 1703, 1626, 1495, 1435, 1258, 1217, 1179,
1086, 1047 cm-1 元素分析 C17H20NO4Br Calcd. C, 53.42 ; H, 5.27 ;
N, 3.66 : Found. C, 53.34 ; H, 5.50 ; N, 3.64.
【0227】参考例305 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−1−[(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]−2,3−
ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
メチル(960mg)、4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニルホウ酸(0.66g)および炭酸カリウム
(0.69g)のトルエン−エタノール−水(25−
2.5−2.5ml)混合液を室温で1時間撹拌した。
反応系に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ム(144mg)を加え、8時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、酢酸エチルで抽出し硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
で分離精製し、黄色の油状物として7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−1−[(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]−7−[4
−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(796mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
31-1.47 (5H, m), 1.52-1.67 (2H, m), 1.78-1.86 (2H,
m), 3.41-3.45 (2H, m), 3.49 (2H, s), 3.56 (2H, t,
J=6.6 Hz), 3.78-3.83 (5H, m), 3.97 (4H, s), 4.16
(2H, t, J=5.0 Hz), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.26-7.
30 (1H, m), 7.39-7.51 (4H, m), 7.77 (1H, s). IR (neat) 1699, 1609, 1505, 1495, 1435, 1242, 118
1, 1127, 1047 cm-1 参考例306 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
[(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メ
チル]−7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸メチル(795.7mg)のTHF−メ
タノール(5−5ml)混合溶液に、室温で1N水酸化
ナトリウム水溶液(3.2ml)を加え、50℃で16
時間撹拌した。減圧下濃縮後、1N塩酸(4ml)を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じ
た結晶をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエ
ーテルで洗浄し、黄色の結晶として7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−1−[(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]−7−[4
−(2−プロポキシエトキシ)フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(664mg)を得た。 m.p. 127-129℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
30-1.49 (5H, m), 1.52-1.68 (2H, m), 2.81-2.89 (2H,
m), 3.41-3.49 (2H, m), 3.51 (2H, s), 3.56 (2H, t,
J=6.6 Hz), 3.81 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.91-4.01 (4H,
m), 4.17 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.98 (2H, t, J=8.8 H
z), 7.26-7.32 (1H, m), 7.41-7.53 (4H, m), 7.89 (1
H, s). IR (KBr) 1665, 1611, 1503, 1427, 1246, 1184, 1046
cm-1 元素分析 C28H35NO6 Calcd. C, 69.83 ; H, 7.33 ; N,
2.91 : Found. C, 69.78 ; H, 7.39 ; N, 2.81. 参考例307 7−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−5−オン(5.0g)、プロピオン
アルデヒド(15ml)及び酢酸(4.7ml)の1,
2−ジクロロエタン(250ml)溶液に、室温で水素
化トリアセトキシホウ素ナトリウム(22.0g)を加
え、6時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:4)
で分離精製し、黄色の油状物として7−ブロモ−1−プ
ロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ
ンゾアゼピン−5−オン(5.89g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.00 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
58-1.81 (2H, m), 2.18-2.33 (2H, m), 2.75 (2H, t, J
=7.2 Hz), 3.26 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.38 (2H,t, J=7.
7 Hz), 6.76 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.34 (1H, dd, J=9.
0, 2.6 Hz), 7.84(1H, d, J=2.6 Hz). IR (neat) 1667, 1590, 1487, 1443, 1412, 1381, 136
6, 1337, 1296, 1281, 1252, 1223, 1206, 1161, 1136,
1117, 808 cm-1 参考例308 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−1−プロピル−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン
−5−オン(5.89g)、4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニルホウ酸(5.45g)及び炭酸カリウム
(5.74g)のトルエン−エタノール−水(200−
20−20ml)混合物を、室温で1時間撹拌した。反
応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.72g)を加え、3時間加熱還流した。室温まで
冷却後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサ
ン1:9→1:4)で分離精製し、黄色の油状物として
7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
プロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−
ベンゾアゼピン−5−オンを(7.15g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
02 (3H, t, J=7.5 Hz),1.29-1.47 (2H, m), 1.52-1.84
(4H, m), 2.18-2.35 (2H, m), 2.80 (2H, t, J=7.1 H
z), 3.31 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.44 (2H, t, J=7.5 H
z), 3.55 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.80 (2H, t, J=4.9 H
z), 4.15 (2H, t, J=4.9 Hz), 6.92-6.98 (3H,m), 7.46
-7.54 (3H, m), 7.96 (1H, d, J=2.6 Hz). 参考例309 アルゴン雰囲気下、7−[4−(2−ブトキシエトキ
シ)フェニル]−1−プロピル−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−5−オン(50
0mg)のTHF(15ml)溶液に、−78℃でリチ
ウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mヘキサ
ン溶液、3.8ml)を滴下した。−78℃で2時間撹
拌した後、減圧下アルゴンを除き二酸化炭素に置換し
た。反応混合物をアセトン−ドライアイスバスから外
し、室温で2時間撹拌した。反応系に水及び酢酸エチル
を加えた後、0℃で1N塩酸をpHが6になるまでゆっ
くりと加えた。酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
ロータリーエバポレーターで濃縮し、黄色の油状物(9
81mg)を得た。上記油状物(980.9mg)のエ
タノール(20ml)溶液に0℃で水素化ホウ素ナトリ
ウム(0.48g)を加え、窒素雰囲気下で室温で2時
間撹拌した。減圧下エタノールを留去した後、水及び酢
酸エチルを加えた。0℃で1N塩酸をpHが6になるま
でゆっくりと滴下した。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下ロータ
リーエバポレーターで濃縮後、残渣を(769mg)の
1,2−ジメトキシエタン(20ml)溶液に、室温で
濃塩酸(1.5ml)を加え、1時間加熱還流した。室
温まで冷却し、水、酢酸エチルを加えた。0℃で1N水
酸化ナトリウム水溶液をpHが4になるまで滴下した。
酢酸エチルで抽出後、有機層に水を加え、さらに1N水
酸化ナトリウム水溶液をpHが6になるまで加えた。分
液し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2→
1:1)で分離精製し、黄色の結晶として7−[4−
(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−プロピル−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(374mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.96-1.02 (6H, m), 1.34-1.
45 (2H, m), 1.54-1.80(4H, m), 2.84 (2H, m), 3.28-
3.35 (4H, m), 3.55 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.80 (2H, t,
J=5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.88 (1H, d, J
=8.8 Hz), 6.98 (2H, t, J=8.8 Hz), 7.39-7.52 (4H,
m), 7.88 (1H, s).
【0228】参考例310 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−2,
3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸メチル(1.0g,2.53ミリモル)及びプロピ
オンアルデヒド(1ml,13.86ミリモル)の1,
2−ジクロロエタン(30ml)溶液に、室温で水素化
トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.9g,8.96
ミリモル)を加え、24時間撹拌した。反応系に1N水
酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をTHF(50m
l)、メタノール(50ml)に溶解させ、1N水酸化
ナトリウム水溶液を加えた。1時間加熱還流した後、減
圧下濃縮した。残渣に1N塩酸を加えた後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶を
ろ過によって集め、黄色の結晶として7−[4−(2−
ブトキシエトキシ)フェニル]−1−プロピル−2,3
−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(0.895g)を得た。 m.p. 145-146 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.96-1.02 (6H, m), 1.34-1.
45 (2H, m), 1.54-1.80(4H, m), 2.84 (2H, m), 3.28-
3.35 (4H, m), 3.55 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.80 (2H, t,
J=5.0 Hz), 4.16 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.88 (1H, d, J
=8.8 Hz), 6.98 (2H, t, J=8.8 Hz), 7.39-7.52 (4H,
m), 7.88 (1H, s). IR (KBr) 2975, 2925, 2870, 1670, 1605, 1500 cm-1 元素分析 C26H33NO4 Calcd. C, 73.73 ; H, 7.85 ; N,
3.31 : Found. C, 73.68 ; H, 8.11 ; N, 3.23. 参考例311 4−モルホリノフェニルホウ酸(237mg)と7−ブ
ロモ−1−プロピル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン−4
−カルボン酸アミド(391mg)を水:エタノール:
トルエン(1:1:10、v/v、18.0ml)に溶解させ、
炭酸カリウム(253mg)を加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し、テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(35mg)を加え、
アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流をした。反応混合
物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール=1
0:1)で精製し、さらに酢酸エチル−イジソプロピル
エーテル−ヘキサンから再結晶を行うことによりN−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−モル
ホリノフェニル)−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−
1−ベンズアゼピン−4−カルボキサミド(222m
g)を黄色結晶として得た。 mp 114-118 ℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.99 (3H, t, J=7.4 Hz),
1.64-1.81 (6H, m), 2.21 (3H, s), 2.57-2.70 (1H,
m), 2.92 (2H, t, J=4.8 Hz), 3.20 (4H, t, J=4.8Hz),
3.28-3.43 (6H, m), 3.57 (2H, s), 3.89 (4H, t, J=
4.8 Hz), 4.01-4.07(2H, m), 6.90 (1H, d, J=8.8 Hz),
6.97 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.30 (2H, d, J=8.8 Hz),
7.39-7.56 (8H, m). IR (KBr) 2955, 1649, 1605, 1512, 1503, 1451, 1406,
1312, 1233, 1175, 1119, 928, 812, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C37H46N4O3 (1.1H2O): C, 72.31; H,
7.90; N, 9.12. Found:C, 72.09; H, 7.66; N, 8.87. 参考例312 1−(2−メトキシベンジル)−7−(4−プロポキシ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸(340mg)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液にDMFを一滴加えた。次いで0℃で
塩化チオニル(267mg)を加えた後、室温に戻して
窒素雰囲気下で1時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の
塩化チオニルを留去した後、得られた残渣をテトラヒド
ロフラン(30ml)に懸濁させ、4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]アニリン(197mg)、トリエチルアミン(90
6mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃
において加えた。室温で、窒素雰囲気下において1時間
撹拌した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗い硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製し(メタノール:酢酸エ
チル=1:8)、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して
黄色の結晶として1−(2−メトキシベンジル)−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロ
ポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボキサミド(337mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, 3H, J=7.2 Hz),
1.60-1.88 (m, 6H), 2.21 (s, 3H), 2.64 (br, 1H), 2.
90 (br, 2H), 3.32-3.45 (m, 4H), 3.57 (s, 2H), 3.89
(s, 3H), 3.92-4.08 (m, 4H), 4.59 (s, 2H), 6.82
(d, 1H, J=8.8 Hz),6.92-6.97 (m, 4H), 7.15-7.22 (m,
1H), 7.26-7.38 (m, 4H), 7.44-7.60 (m,7H). 参考例313 1−[(1−エチルピラゾール−4−イル)メチル]−
7−(4−プロポキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸(330mg)の
ジクロロメタン(15ml)溶液にDMFを一滴加え
た。次いで0℃で塩化チオニル(118mg)を加えた
後、室温に戻して窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次い
でこの溶液を4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(219
mg)、トリエチルアミン(2.01g)のジクロロメ
タン(15ml)溶液に0℃において加えた。室温で、
窒素雰囲気下において終夜撹拌した後水を加えて、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精
製し(メタノール:酢酸エチル=1:4)、ヘキサン−
酢酸エチルから再結晶して黄色の結晶として1−[(1
−エチルピラゾール−4−イル)メチル]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロポキ
シフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン
−4−カルボキサミド(362mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.05 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.49 (t, 3H, J=7.4 Hz), 1.58-1.88 (m, 6H), 2.21
(s, 3H), 2.65 (br, 1H), 2.84 (br, 2H), 3.25-3.42
(m, 4H), 3.57 (s, 2H), 3.93-4.06 (m, 4H), 4.16 (q,
2H, J=7.4 Hz), 4.40 (s, 2H), 6.94-7.01 (m, 3H),
7.26-7.40 (m, 4H), 7.45-7.56 (m, 8H). 元素分析 C39H47N5O3 Calcd. C, 73.90 ; H, 7.47 ; N,
11.05 : Found. C, 73.58 ; H, 7.47 ; N, 10.86 参考例314 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(テトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル(1.9
g)をアセトニトリル(190ml)に溶解し、炭酸カ
リウム(1.65g)、ヨウ化エチル(0.76ml)
を加え、50℃にて16時間攪拌した。減圧化溶媒を1
/3まで濃縮した後、水中に加え、酢酸エチルにて抽出
した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1→1/2)にて精製し、7−[4−(2−ブトキ
シエトキシ)フェニル]−1−(1−エチルテトラゾー
ル−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸メチル(1.05g)、7−
[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2
−エチルテトラゾール−5−イルメチル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチル
(0.42g)を得た。1 H-NMR(1−エチル体; 200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H,
t, J=7.2Hz), 1.33-1.45(2H, m), 1.44(3H, t, J=7.0H
z), 1.47-1.66(2H, m), 2.58(2H, t, J=4.6Hz), 3.37(2
H, t, J=5.0Hz), 3.56(2H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.84(2
H, m), 3.81(3H, s),4.13-4.19(2H, m), 4.31(2H, q, J
=7.0Hz), 4.84(2H, s), 6.95-7.02(3H, m),7.42-7.49(3
H, m), 7.57(1H, m), 7.78(1H, s)1 H-NMR(2−エチル体; 200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H,
t, J=7.0Hz), 1.33-1.49(2H, m), 1.57-1.65(2H, m),
1.65(3H, t, J=7.4Hz), 2.83-2.91(2H, m), 3.39-3.45
(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.83(2H, m),
3.82(3H, s), 4.07-4.18(2H, m), 4.67(2H, q, J=7.4H
z), 4.75(2H, s), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.16(1H, d,
J=8.4Hz), 7.40-7.54(4H, m), 7.79(1H, s)
【0229】参考例315 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1−エチルテロラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(0.11g)をTHF(2.2ml)/メタノール
(2.2ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム(1.
1ml)を加え、50℃にて4時間攪拌した。室温に冷
却後、6規定塩酸にてpH≒5とした後、減圧下溶媒を半
分まで除去した。酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水に
て洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒
を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(8/
1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエトキシ)
フェニル]−1−(1−エチルテロラゾール−5−イル
メチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸(0.10g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
4-1.45(2H, m), 1.46(3H, t, J=7.4Hz), 1.54-1.65(2H,
m), 2.62(2H, m), 3.40(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6H
z), 3.78-3.84(2H, m), 4.14-4.19(2H, m), 4.29(2H,
q, J=7.4Hz), 4.86(2H, s), 6.99(3H, d, J=8.8Hz), 7.
44-7.49(3H, m), 7.58(1H, d, J=2.2Hz), 7.88(1H, s) IR(KBr) 2957, 2932, 1667, 1609, 1505, 1435, 1273,
1244, 1119, 828, 797cm-1 実施例111(化合物111の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(1−エチルテロラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.10g)をTHF(6.0ml)に溶解し、DM
F(二滴)を加えた後、0℃にてオキザリルクロライド
(35μl)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下
溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液を、4−[メ
チル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチ
ル]フェニルアラニン(50mg)、トリエチルアミン
(0.17ml)のTHF溶液(6.0ml)に0℃に
て滴下して、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に
加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し、ヘ
キサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−ブ
トキシエトキシ)フェニル]−1−(1−エチルテロラ
ゾール−5−イルメチル)−N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボキサミド(化合物111)(34mg)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.46(3H, t, J=7.2Hz), 1.57-1.75(6H,
m), 2.21(3H, s), 2.68(3H, m), 3.36-3.43(4H,m), 3.
51-3.59(2H, m), 3.59(2H, s), 3.77-3.83(2H, m), 4.0
0-4.17(4H, m),4.32(2H, q, J=7.2Hz), 4.81(2H, s),
6.98(3H, d, J=8.8Hz), 7.30(2H, d, J=8.4Hz), 7.42-
7.82(8H, m) IR(KBr) 3277, 2934, 1651, 1607, 1505, 1242, 822cm
-1 参考例316 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−エチルテロラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸メチ
ル(1.04g)をTHF(20.8ml)/メタノール
(20.8ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム
(10.4ml)を加え、50℃にて4時間攪拌した。
室温に冷却後、6規定塩酸にてpH≒5とした後、減圧下
溶媒を半分まで除去した。酢酸エチルにて抽出し、飽和
食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチ
ル(8/1)にて洗浄し、7−[4−(2−ブトキシエ
トキシ)フェニル]−1−(2−エチルテロラゾール−
5−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸(0.76g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.55-1.65(2H, m), 1.66(3H, t, J=7.4
Hz), 2.88(2H, m), 3.45(2H, m), 3.56(2H, t, J=6.6H
z), 3.81(2H, m), 4.13-4.18(2H, m), 4.68(2H, q, J=
7.4Hz), 4.77(2H, s), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.17(1
H, d, J=8.8Hz), 7.41-7.49(3H, m), 7.55(1H, d, J=2.
2Hz), 7.91(1H, s) IR(KBr) 3034, 2934, 1672, 1607, 1501, 1404, 1246,
1190, 1132, 816cm-1
【0230】実施例112(化合物112の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
(2−エチルテロラゾール−5−イルメチル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸
(0.75mg)をTHF(15ml)に溶解し、DM
F(三滴)を加えた後、0℃にてオキザリルクロライド
(0.26ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。減
圧下溶媒を除去し、得られた残さのTHF溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]フェニルアラニン(0.38g)、トリエチルア
ミン(1.26ml)のTHF溶液(11.4ml)に
0℃にて滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を水
中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除
去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し、
ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、7−[4−(2−
ブトキシエトキシ)フェニル]−1−(2−エチルテロ
ラゾール−5−イルメチル)−N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボキサミド(化合物112)(0.48
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.2Hz), 1.3
3-1.45(2H, m), 1.54-1.78(6H, m), 1.66(3H, t, J=7.2
Hz), 2.21(3H, s), 2.65(1H, m), 2.95(2H, m),3.30-3.
43(2H, m), 3.46-3.50(2H, m), 3.55(2H, t, J=6.6Hz),
3.57(2H, s), 3.77-3.83(2H, m), 3.99-4.08(2H, m),
4.12-4.18(2H, m), 4.68(2H, q, J=7.2Hz), 4.78(2H,
s), 6.98(2H, d, J=8.8Hz), 7.18(1H, d, J=8.4Hz), 7.
30(2H, d,J=8.8Hz), 7.39-7.59(8H, m) IR(KBr) 3306, 2934, 1644, 1505, 1244, 1140, 812cm
-1 元素分析 C40H51N7O4 Calcd. C, 69.24 ; N, 14.13 ;
H, 7.41 : Found. C, 69.04 ; N, 14.04 ; H, 7.44 実施例113(化合物27の製造) 7−[4−(2−ブトキシエトキシ)フェニル]−1−
プロピル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸(4.00g)のTHF(40ml)溶液に、
室温で塩化チオニル(1.72ml)及びDMF(0.
5ml)を加え、1時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣
をTHF(50ml)及びDMF(10ml)に溶解さ
せ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン・2塩酸塩
(3.05g)及びトリエチルアミン(7.9ml)の
THF(30ml)混合物に滴下した。室温で16時間
攪拌後、反応系に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(エタノール:酢酸エチル1:19)で分離精製し、さ
らに再結晶(2−プロパノール)によって精製し黄色の
結晶として目的物(化合物27)(4.19g)を得
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/513 A61K 31/513 31/52 31/52 31/55 31/55 31/5513 31/5513 31/7072 31/7072 31/708 31/708 45/00 45/00 45/06 45/06 A61P 31/18 A61P 31/18 43/00 111 43/00 111 C07D 223/16 C07D 223/16 A 405/14 405/14 409/14 409/14 413/14 413/14 417/14 417/14 (72)発明者 西村 紀 茨城県つくば市大字東平塚586番地2

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1は式 R−Z1−X−Z2−(式中、Rは水素
    原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、X
    は置換されていてもよいアルキレン鎖を示し、Z1およ
    びZ2はそれぞれヘテロ原子を示す。)で表される置換基
    を有し、さらに置換基を有していてもよい5〜6員芳香
    環を示し、Rで示される基は5〜6員芳香環と結合して
    環を形成していてもよく、Yは置換されていてもよいイ
    ミノ基を示し、R2およびR3はそれぞれ置換されていて
    もよい脂肪族炭化水素基または置換されていてもよい脂
    環式複素環基を示す]で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物またはその塩のプロ
    ドラッグ。
  3. 【請求項3】5〜6員芳香環がベンゼン、フランまたは
    チオフェンである請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】5〜6員芳香環がベンゼンである請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】Rがハロゲン化されていてもよい低級アル
    キル基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】Xが−(CH2)n−(nは1〜4の整数を示
    す)である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】Z1およびZ2がそれぞれ−O−、−S(O)
    m−(mは0〜2の整数を示す)または−N(R4)−(R
    4は水素原子または置換されていてもよい低級アルキル
    基を示す)である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Z1が−O−または−S(O)m−(mは0〜
    2の整数を示す)である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Z1が−O−である請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】Z2が−O−または−N(R4)−(R4
    水素原子または置換されていてもよい低級アルキル基を
    示す)である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Z2が−O−である請求項1記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】Yが−N(R5)−(R5は水素原子、置換
    されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよ
    いアシル基を示す)である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】R5がC1-4アルキル、ホルミルまたはC
    2-5アルカノイルである請求項12記載の化合物。
  14. 【請求項14】R5が式 −(CH2)k−R6 〔式中、kは
    0または1を示し、R6は置換されていてもよい5〜6
    員の単環の芳香族基を示す。〕で表される基である請求
    項12記載の化合物。
  15. 【請求項15】R2が置換されていてもよい鎖状炭化水
    素基である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】R2が置換されていてもよい低級アルキ
    ル基である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】R3が置換されていてもよい脂環式炭化
    水素基または置換されていてもよい脂環式複素環基であ
    る請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】脂環式炭化水素基が低級シクロアルキル
    基である請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】脂環式炭化水素基がシクロヘキシルであ
    る請求項17記載の化合物。
  20. 【請求項20】脂環式複素環基が飽和の脂環式複素環基
    である請求項17記載の化合物。
  21. 【請求項21】脂環式複素環基がテトラヒドロピラニ
    ル、テトラヒドロチオピラニルまたはピペリジルである
    請求項17記載の化合物。
  22. 【請求項22】脂環式複素環基がテトラヒドロピラニル
    である請求項17記載の化合物。
  23. 【請求項23】7−(4−エトキシエトキシフェニル)
    −1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
    ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
    ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
    ルボン酸アミド、1−エチル−7−(4−プロポキシエ
    トキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−
    (テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
    ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
    −カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェ
    ニル)−1−エチル−N−[4−[[N−メチル−N−
    (テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
    ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
    −カルボン酸アミド、7−(4−エトキシエトキシフェ
    ニル)−1−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N
    −(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
    フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
    4−カルボン酸アミド、1−ホルミル−7−(4−プロ
    ポキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル
    −N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
    ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
    ン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキ
    シフェニル)−1−ホルミル−N−[4−[[N−メチ
    ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
    チル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
    ピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエト
    キシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
    トラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチル]フェニ
    ル]−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
    ゼピン−4−カルボン酸アミド、N−[4−[[N−メ
    チル−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]
    メチル]フェニル]−7−(4−プロポキシエトキシフ
    ェニル)−1−プロピル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
    ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、1−ベンジル−7
    −(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
    [[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
    ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
    1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4
    −ブトキシエトキシフェニル)−1−シクロプロピルメ
    チル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
    ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,
    3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
    ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−
    [4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
    −イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−フェニル−
    2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
    酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−1
    −(3,4−メチレンジオキシ)フェニル−N−[4−
    [[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
    ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
    1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4
    −ブトキシエトキシフェニル)−1−(2−メチルオキ
    サゾール−5−イル)−N−[4−[[N−メチル−N
    −(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
    フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
    4−カルボン酸アミド、1−アリル−7−(4−ブトキ
    シエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N
    −(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
    フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
    4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフ
    ェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
    ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
    1−(3−チエニル)メチル−2,3−ジヒドロ−1−
    ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブ
    トキシエトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル
    −N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
    ル]フェニル]−1−(チアゾール−2−イル)メチル
    −2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
    ン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−
    1−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル−N−
    [4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
    −イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒド
    ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−
    (4−ブトキシエトキシフェニル)−1−(3−メチル
    イソチアゾール−4−イル)メチル−N−[4−[[N
    −メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミ
    ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
    ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキ
    シエトキシフェニル)−1−(1−エチルピラゾール−
    4−イル)メチル−N−[4−[[N−メチル−N−
    (テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
    ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
    −カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシエトキシフェ
    ニル)−1−イソブチル−N−[4−[[N−メチル−
    N−(テトラヒドロピラン−5−イル)アミノ]メチ
    ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
    ン−4−カルボン酸アミド、1−イソブチル−N−[4
    −[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−5−イ
    ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(4−プロポキ
    シエトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
    アゼピン−4−カルボン酸アミド、7−(4−ブトキシ
    エトキシフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−
    (テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
    ェニル]−1−(チアゾール−5−イル)メチル−2,
    3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸ア
    ミド、7−(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−
    [4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
    −イル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(1−メチ
    ルテトラゾール−5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ
    −1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミドおよび7
    −(4−ブトキシエトキシフェニル)−N−[4−
    [[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
    ル)アミノ]メチル]フェニル]−1−(2−メチルテ
    トラゾール−5−イル)メチル−2,3−ジヒドロ−1
    −ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミドからなる群か
    ら選ばれた化合物またはその塩。
  24. 【請求項24】請求項23記載の化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  25. 【請求項25】式 【化2】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義)で表される化
    合物、その塩またはその反応性誘導体と式 【化3】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義)で表される化
    合物またはその塩とを縮合反応に付すことを特徴とする
    式 【化4】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義)で表される化
    合物またはその塩の製造法。
  26. 【請求項26】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有する医薬組成物。
  27. 【請求項27】CCケモカイン受容体拮抗剤である請求
    項26記載の組成物。
  28. 【請求項28】CCR5拮抗剤である請求項26記載の
    組成物。
  29. 【請求項29】HIVの感染症の予防・治療剤である請
    求項26記載の組成物。
  30. 【請求項30】AIDSの予防・治療剤である請求項2
    6記載の組成物。
  31. 【請求項31】AIDSの病態進行抑制剤である請求項
    26記載の組成物。
  32. 【請求項32】さらにプロテアーゼ阻害剤または/およ
    び逆転写酵素阻害剤を組み合わせてなる請求項29記載
    の組成物。
  33. 【請求項33】逆転写酵素阻害剤がジドブジン、ジダノ
    シン、ザルシタビン、ラミブジン、スタブジン、ネビラ
    ピン、デラビルジン、エファビレンツまたはアバカビル
    である請求項32記載の組成物。
  34. 【請求項34】プロテアーゼ阻害剤がサキナビル、リト
    ナビル、インジナビルまたはネルフィナビルである請求
    項32記載の組成物。
  35. 【請求項35】請求項1記載の化合物またはその塩とプ
    ロテアーゼ阻害剤または/および逆転写酵素阻害剤との
    HIVの感染症の予防・治療のための使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006512339A (ja) * 2002-12-13 2006-04-13 スミスクライン ビーチャム コーポレーション Ccr5アンタゴニストとしてのインダン化合物
JP2022539752A (ja) * 2019-06-24 2022-09-13 深▲せん▼市▲りん▼方生物医薬科技有限公司 Ccr2/ccr5アンタゴニストとしてのヘテロシクロアルキル系化合物
WO2023143112A1 (zh) * 2022-01-26 2023-08-03 无锡瓴方生物医药科技有限公司 氮杂苯并八元环化合物的盐型、晶型及其应用

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