JP2001026586A - 環状化合物およびその用途 - Google Patents

環状化合物およびその用途

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JP2001026586A JP2000134249A JP2000134249A JP2001026586A JP 2001026586 A JP2001026586 A JP 2001026586A JP 2000134249 A JP2000134249 A JP 2000134249A JP 2000134249 A JP2000134249 A JP 2000134249A JP 2001026586 A JP2001026586 A JP 2001026586A
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Mitsuru Shiraishi
充 白石
Masanori Baba
昌範 馬場
Masaki Seto
雅樹 瀬戸
Naoyuki Kanzaki
直之 神崎
Tadashi Nishimura
紀 西村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCR5拮抗作用剤の提供 【解決手段】式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
ないし4個である2価の基を示し、Wは式 【化2】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
す)で表される2価の基などを示し、X2は直鎖部分を
構成する原子数が1ないし4個である2価の基などを示
し、Z1は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合
手または直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個
である2価の基を示し、R2は置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基などを示す]で表される化合物また
はその塩。 【効果】HIV感染症の予防・治療効果

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCR拮抗作用、
特にCCR5拮抗作用を有する新規環状化合物およびそ
の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AIDS(後天性免疫不全症候
群)の治療法としてHIV(ヒト免疫不全ウイルス)プ
ロテアーゼ阻害剤が開発され、従来から使用されてきた
2つのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わせることによ
り、AIDSの治療が格段に進歩したが、AIDS撲滅
のためには未だ十分とは言えず、さらに別の作用機構に
基づく新しい抗AIDS薬の開発が望まれている。HI
Vが標的細胞に侵入する際のレセプターとして、CD4
が以前から知られているが、最近になってマクロファー
ジ指向性HIVのセカンドレセプターとしてCCR5、
T細胞指向性のセカンドレセプターとしてCXCR4と
呼ばれる7回膜貫通型でGタンパク質共役型ケモカイン
レセプターがそれぞれ見い出されており、これらのケモ
カインレセプターがHIVの感染成立・伝播に必須の役
割を果たしていると考えられている。事実、度重なる暴
露にもかかわらずHIV感染に抵抗性を示したヒトは、
そのCCR5遺伝子がホモに欠失した変異をもっていた
との報告もある。したがって、CCR5拮抗物質は、新
しい抗HIV薬となることが期待され、CCR5拮抗作
用を有する新規アニリド誘導体を合成した例が、PCT
/JP98/05708(WO99/32100),特
願平10−234388(WO00/10965),特
願平10−363404(PCT/JP99/0714
8)などの特許出願に記載されているが、現在までにC
CR5拮抗物質がAIDSの治療薬として商品化された
例は未だ報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CCR拮抗
作用、特にCCR5拮抗作用に基づき、HIV感染症、
特にAIDSの予防・治療薬として有用な新規二環性化
合物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、CCR5
拮抗作用を有する化合物につき鋭意検討した結果、下記
式(I)で表わされる化合物又はその塩(以下、化合物
(I)と称することがある)が、CCR拮抗作用、特に
優れたCCR5拮抗作用を示すなどの臨床上望ましい医
薬効果を有することを見い出し、これに基づいて本発明
を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、 (1)式(I)
【化19】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
ないし4個である2価の基を示し、Wは式
【化20】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
介して結合する基、(4)式
【化21】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基(好ましくは、置換されていてもよい炭化水素基また
は置換されていてもよいアミノ基;さらに好ましくは、
置換されていてもよい炭化水素基)を示し、R5'および
6'は互いに結合して隣接する燐原子とともに環状基を
形成していてもよい)で表される基、(5)置換されて
いてもよいアミジノ基または(6)置換されていてもよ
いグアニジノ基を示す]で表される化合物[但し、式
1−X1−W−X2−Z1−Z2− で表される基が式
【化22】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式
【化23】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示し;
式 R1−X1−W−X2−Z1−Z2−で表される基が式
【化24】 (式中、R1およびX1は前記と同意義を示し、環A”は
置換されていてもよいベンゼン環を示し、Q1は環B”
が5〜7員環を形成する二価の基を示し、Q2は水素原
子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよい複素環基を示し、Q3は結合手または二価の
基を示す)で表される基を示すとき、R2は式
【化25】 (式中、R5''およびR6''はそれぞれ置換されていても
よい水酸基を示し、R5''およびR6''は互いに結合して
隣接する燐原子とともに環状基を形成していてもよい)
で表される基を示さない]またはその塩;
【0006】(2)前記(1)記載の化合物またはその
塩のプロドラッグ; (3)R1がそれぞれ置換されていてもよいベンゼン、
フラン、チオフェン、ピリジン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モ
ルホリン、チオモルホリンまたはテトラヒドロピランか
ら水素原子1個を除いて形成される基である前記(1)
記載の化合物; (4)R1が置換されていてもよいフェニルである前記
(1)記載の化合物; (5)X1が結合手、−(CH2a'−[a’は1〜4の
整数を示す]、−(CH2b'−X3−[b’は0〜3の
整数を示し、X3は置換されていてもよいイミノ基、カ
ルボニル基、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄
原子を示す]、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−
NH−または−SO2−NH−である前記(1)記載の
化合物; (6)X1が結合手である前記(1)記載の化合物; (7)X1が−(CH2b'−X3−[b’は0〜3の整
数を示し、X3は置換されていてもよいイミノ基、カル
ボニル基、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原
子を示す]である前記(1)記載の化合物; (8)環Aがそれぞれ置換されていてもよいフラン、チ
オフェン、ピロール、ピリジン、ピランまたはベンゼン
である前記(1)記載の化合物; (9)環Aが置換されていてもよいベンゼンである前記
(1)記載の化合物; (10)環Bが式
【化26】 [式中、E3は置換されていてもよい炭素原子または置
換されていてもよい窒素原子を示し、E4は置換されて
いてもよい炭素原子または窒素原子を示し、bは単結合
または二重結合であることを示し、Yは−Y'−(CH2)
m'−(Y'は−S(O)m−(mは0〜2の整数を示す)、
−O−、−NH−または−CH2−を示し、m’は0〜
2の整数を示す)、−CH=、−CH=CH−または−
N=CH−を示す]で表される、置換可能な任意の位置
に置換基を有していてもよい5〜7員環である前記
(1)記載の化合物; (11)Yが−Y'−(CH2)2−[Y'は−S(O)m
(mは0〜2の整数を示す)、−O−、−NH−または
−CH2−を示す]である前記(10)記載の化合物; (12)E3が置換されていてもよい炭素原子を示し、
4が置換されていてもよい炭素原子を示し、bが二重
結合であることを示す前記(1)記載の化合物; (13)X2が−(CH2a'−[a’は1〜4の整数を
示す]、−(CH2b'−X3−[b’は0〜3の整数を
示し、X3は置換されていてもよいイミノ基、カルボニ
ル基、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を
示す]、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−NH−
または−SO2−NH−である前記(1)記載の化合
物; (14)X2が−CO−NH−である前記(1)記載の
化合物; (15)Z1が(1)結合手または(2)それぞれ置換
されていてもよいベンゼン、フラン、チオフェン、ピリ
ジン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ピロリジン、
ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン
またはテトラヒドロピランから水素原子2個を除いて形
成される2価の環状基である前記(1)記載の化合物; (16)Z1が(1)結合手または(2)それぞれ置換
されていてもよいベンゼン、シクロヘキサンまたはピペ
リジンから水素原子2個を除いて形成される2価の環状
基である前記(1)記載の化合物; (17)Z1が置換されていてもよいフェニレンである
前記(1)記載の化合物; (18)Z2が結合手または置換されていてもよいC1-3
アルキレンである前記(1)記載の化合物; (19)Z2が−Z'−(CH2)n−[Z'は−CH(OH)
−、−C(O)−または−CH2−を示し、nは0〜2の
整数を示す]で表される骨格を有し、任意のメチレン基
に置換基を有していてもよい二価の基である前記(1)
記載の化合物; (20)Z2が結合手またはメチレンである前記(1)
記載の化合物; (21)Z1が6員の2価の環状基であり、Z2の置換位
置がX2のパラ位である前記(1)記載の化合物; (22)R2が(1)置換されていてもよく、窒素原子
が4級アンモニウム化またはオキシド化されていてもよ
いアミノ基、(2)置換されていてもよく、環構成原子
として硫黄原子または酸素原子を含有していてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよい含窒素複素環基、(3)置換されていてもよ
いアミジノ基または(4)置換されていてもよいグアニ
ジノ基である前記(1)記載の化合物; (23)R2が置換されていてもよいアミノ基である前
記(1)記載の化合物; (24)R2が置換されていてもよいアミジノ基または
置換されていてもよいグアニジノ基である前記(1)記
載の化合物; (25)N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
[2−(4−プロポキシフェニル)エトキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボキサミド、N−[4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェ
ニル]−7−[(3−プロポキシベンジル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボキサミド、N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−7−[(2−プロポキシベンジル)オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド、N−[4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]フェニル]−7−[(4−プロポキシフェニル)
メトキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド、N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−7−[(4−プロポキシエ
トキシフェニル)メトキシ]−1,1−ジオキソ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミ
ド、N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−[3−
(4−プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボキサミドまたはそれらの塩; (26)前記(25)記載の化合物またはそれらの塩の
プロドラッグ; (27)前記(1)記載の化合物またはその塩を含有す
る医薬組成物; (28)式
【化27】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
ないし4個である2価の基を示し、Wは式
【化28】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
介して結合する基、(4)式
【化29】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
基、(5)置換されていてもよいアミジノ基または
(6)置換されていてもよいグアニジノ基を示す]で表
される化合物[但し、式 R1−X1−W−X2−Z1−Z
2− で表される基が式
【化30】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式
【化31】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示す]
またはその塩を含有するCCR拮抗(好ましくはCCR
5拮抗)のための医薬組成物; (29)HIVの感染症の予防・治療剤である前記(2
8)記載の組成物; (30)AIDSの予防・治療剤である前記(28)記
載の組成物; (31)AIDSの病態進行抑制剤である前記(28)
記載の組成物; (32)さらにプロテアーゼ阻害剤または/および逆転
写酵素阻害剤を組み合わせてなる前記(29)記載の組
成物; (33)逆転写酵素阻害剤がジドブジン、ジダノシン、
ザルシタビン、ラミブジン、スタブジン、ネビラピン、
デラビルジン、エファビレンツまたはアバカビルである
前記(32)記載の組成物; (34)プロテアーゼ阻害剤がサキナビル、リトナビ
ル、インジナビル、アムプレナビルまたはネルフィナビ
ルである前記(32)記載の組成物; (35)式
【化32】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
ないし4個である2価の基を示し、Wは式
【化33】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
介して結合する基、(4)式
【化34】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
基、(5)置換されていてもよいアミジノ基または
(6)置換されていてもよいグアニジノ基を示す]で表
される化合物[但し、式 R1−X1−W−X2−Z1−Z
2− で表される基が式
【化35】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式
【化36】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示す]
またはその塩とプロテアーゼ阻害剤または/および逆転
写酵素阻害剤とのHIVの感染症の予防・治療のための
使用; (36)前記(28)記載の化合物またはその塩の有効
量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物にお
けるCCRの拮抗方法(好ましくはCCR5拮抗方
法); (37)CCR拮抗(好ましくはCCR5拮抗)のため
の医薬の製造のための前記(28)記載の化合物または
その塩の使用;などに関する。
【0007】上記式(I)中、R1で示される「置換されて
いてもよい5〜6員環基」の「5〜6員環」としては、
ベンゼンなどの6員の芳香族炭化水素、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、シクロペンタンジエン、シクロヘキサンジエンなど
の5〜6員の脂肪族炭化水素、フラン、チオフェン、ピ
ロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキ
サゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、テトラゾ
ール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、
トリアゾールなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する
5〜6員の芳香族複素環、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロチオフェン、ジチオラン、オキサチオラン、ピロ
リジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピ
ラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、オ
キサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジアジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラヒドロピ
ラン、テトラヒドロチオピランなどの窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1
〜4個を含有する5〜6員の非芳香族複素環などから水
素原子1個を除いて形成される基などが挙げられるが、
なかでも、「5〜6員環」としては、ベンゼン、フラ
ン、チオフェン、ピリジン、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホ
リン、チオモルホリン、テトラヒドロピラン(好ましく
は、6員環)などが好ましく、とりわけベンゼンが好ま
しい。R1で示される「置換されていてもよい5〜6員
環基」の「5〜6員環」が有していてもよい「置換基」
としては、例えば、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、置
換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシ
クロアルキル、置換されていてもよい水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(硫黄原子は酸化されていても
よく、置換されていてもよいスルフィニル基または置換
されていてもよいスルホニル基を形成していてもよ
い)、置換されていてもよいアミノ基、置換されていて
もよいアシル、エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基、置換されていてもよい芳香族基などが用いられ
る。R1の置換基としてのハロゲンの例としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられ、とりわけフッ
素および塩素が好ましい。
【0008】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアルキルにおけるアルキルとしては、直鎖状または分
枝状の炭素数1〜10のアルキル、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好ましくは低級
(C1-6)アルキルが挙げられる。該置換されていても
よいアルキルにおける置換基としては、ハロゲン(例、
フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、
水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、チオー
ル、C1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよい
アミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジ
1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラ
ジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロ
ール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミノな
ど)、エステル化またはアミド化されていてもよいカル
ボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイ
ル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキ
シ、トリフルオロエトキシなど)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ−C1-4アルコキシ(例、メト
キシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、
トリフルオロメトキシエトキシ、トリフルオロエトキシ
エトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、
アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホ
ニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)
などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好ま
しい。R1の置換基としての置換されていてもよいシク
ロアルキルにおけるシクロアルキルとしては、例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる。該置換されていてもよいシクロア
ルキルにおける置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸
基、置換されていてもよいチオール基(例、チオール、
1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよいアミ
ノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4
アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、
ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、
イミダゾールなどの5〜6員の環状アミノなど)、エス
テル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基
(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4
アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオ
ロエトキシなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ−C1-4アルコキシ(例、メトキシメトキ
シ、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、トリフルオ
ロメトキシエトキシ、トリフルオロエトキシエトキシな
ど)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げ
られ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。
【0009】R1の置換基としての置換されていてもよ
い水酸基における置換基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよく、ヘテロ原子を含有してい
てもよいシクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチルなどのC3-7シクロアルキル;テトラヒドロフ
ラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピラゾ
リジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、
チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒド
ロチオピラニルなどの1〜2個のヘテロ原子を含有する
飽和の5〜6員複素環基など(好ましくはテトラヒドロ
ピラニルなど);などが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などの置換基が挙げら
れ、上記した(1)置換されていてもよいアルキル、
(2)置換されていてもよいシクロアルキル、(3)置
換されていてもよいアルケニル、(4)置換されていて
もよいシクロアルケニル、(5)置換されていてもよい
アラルキル、(6)置換されていてもよいアシル、およ
び(7)置換されていてもよいアリールが有していても
よい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキ
ルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、ア
ミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど;好ま
しくはハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)、置換され
ていてもよい5〜6員の芳香族複素環〔例、フラン、チ
オフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チア
ゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾー
ル、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、
ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4
個を含有する5〜6員の芳香族複素環など;該複素環が
有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸
基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロ
メチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフル
オロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。〕などが挙げられ、置換基の数としては、
1〜3個が好ましい。
【0010】R1の置換基としての置換されていてもよ
いチオール基における置換基としては、上記した「R1
の置換基としての置換されていてもよい水酸基における
置換基」と同様なものが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (4)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)が挙げられる)などが好ましく、上
記した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置
換されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されて
いてもよいアラルキル、および(4)置換されていても
よいアリールが有していてもよい置換基としては、ハロ
ゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリフルオロエトキシなど)、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルコキシ−C1-4アルコキシ
(例、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシ
エトキシ、トリフルオロメトキシエトキシ、トリフルオ
ロエトキシエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0011】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアミノ基の置換基としては、上記した「R1の置換基
としての置換されていてもよい水酸基における置換基」
と同様な置換基を1〜2個有していてもよいアミノ基な
どが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが好ましく、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアルケニル、(4)置換されていてもよいシク
ロアルケニル、(5)置換されていてもよいアシル、お
よび(6)置換されていてもよいアリールが有していて
もよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、
臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換さ
れていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アル
キルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、
アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルア
ミノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジ
ン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾ
ールなどの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化ま
たはアミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カ
ルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイ
ル、モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキル
カルバモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエ
トキシなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ−C1-4アルコキシ(例、メトキシメトキシ、メ
トキシエトキシ、エトキシエトキシ、トリフルオロメト
キシエトキシ、トリフルオロエトキシエトキシなど)、
ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピ
オニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタン
スルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、
置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、R1
の置換基としての置換されていてもよいアミノ基は、ア
ミノ基の置換基同士が結合して、環状アミノ基(例え
ば、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員環の環構成窒素原子から水素原子1個を
除いて形成され、窒素原子上に結合手を有する環状アミ
ノ基など)を形成していてもよい。該環状アミノ基は、
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、ハ
ロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ、シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリフルオロエトキシなど)、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルコキシ−C1-4アルコキシ
(例、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシ
エトキシ、トリフルオロメトキシエトキシ、トリフルオ
ロエトキシエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0012】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアシルとしては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよい5〜6員の単環の芳香族基
(例えば、フェニル、ピリジルなどが挙げられる)など
がカルボニル基またはスルホニル基と結合したもの
(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボ
ニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカル
ボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−
シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイ
ル、メタンスルホニル、エタンスルホニル等)が挙げら
れ、上記した(2)置換されていてもよいアルキル、
(3)置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置
換されていてもよいアルケニル、(5)置換されていて
もよいシクロアルケニル、および(6)置換されていて
もよい5〜6員の単環の芳香族基が有していてもよい置
換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換されていて
もよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキルチオ
など)、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、
モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テ
トラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、モルホ
リン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾールなどの
5〜6員の環状アミノなど)、エステル化またはアミド
化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボキシ
ル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ
1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモ
イルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ−
1-4アルコキシ(例、メトキシメトキシ、メトキシエ
トキシ、エトキシエトキシ、トリフルオロメトキシエト
キシ、トリフルオロエトキシエトキシなど)、ホルミ
ル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニル
など)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホ
ニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基
の数としては、1〜3個が好ましい。
【0013】R1の置換基としてのエステル化されてい
てもよいカルボキシル基としては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)などがカルボニルオキシ基と結合し
たもの、好ましくはカルボキシル、低級(C1-6)アル
コキシカルボニル、アリールオキシカルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニ
ルなど)などが挙げられ、上記した(2)置換されてい
てもよいアルキル、(3)置換されていてもよいシクロ
アルキル、(4)置換されていてもよいアルケニル、
(5)置換されていてもよいシクロアルケニル、および
(6)置換されていてもよいアリールが有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキ
ルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、ア
ミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ−
1-4アルコキシ(例、メトキシメトキシ、メトキシエ
トキシ、エトキシエトキシ、トリフルオロメトキシエト
キシ、トリフルオロエトキシエトキシなど)、ホルミ
ル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニル
など)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホ
ニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基
の数としては、1〜3個が好ましい。
【0014】R1の置換基としての置換されていてもよ
い芳香族基における芳香族基としては、フェニル、ピリ
ジル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリ
ル、イソキサゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリ
ミジニル、ピリダジニル、トリアゾリル等の5〜6員の
同素または複素環芳香族基、ベンゾフラン、インドー
ル、ベンゾチオフェン、ベンズオキサゾール、ベンズチ
アゾール、インダゾール、ベンズイミダゾール、キノリ
ン、イソキノリン、キノキサリン、フタラジン、キナゾ
リン、シンノリンなどの縮環複素環芳香族基などが挙げ
られる。これらの芳香族基の置換基としては、ハロゲン
(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シ
アノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、
チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)、エステル化またはアミド化されていてもよい
カルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバ
モイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオ
ロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフ
ルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。かかるR1の置換基は、1〜4個(好まし
くは、1〜2個)同一または異なって環のいずれの位置
に置換していてもよい。また、R1で示される「置換さ
れていてもよい5〜6員環」の「5〜6員環」が2個以
上の置換基を有する場合、これらのうち、2個の置換基
が互いに結合して、例えば、低級(C1-6)アルキレン
(例、トリメチレン、テトラメチレンなど)、低級(C
1-6)アルキレンオキシ(例、−CH2−O−CH2−、
−O−CH2−CH2−、−O−CH2−CH2−CH
2−、−O−CH2−CH2−CH2−CH2−、−O−C
(CH3)(CH3)−CH2−CH2−など)、低級
(C1-6)アルキレンチオ(例、−CH2−S−CH2-、-
S-CH2−CH2−、−S−CH2−CH2−CH2−、−S
−CH2−CH2−CH2−CH2−、−S−C(CH3)(C
3)−CH2−CH2−など)、低級(C1-6)アルキレ
ンジオキシ(例、−O−CH2−O−、−O−CH2−C
2−O−、−O−CH2−CH2−CH2−O−など)、
低級(C1-6)アルキレンジチオ(例、−S−CH2−S
−、−S−CH2−CH2−S−、−S−CH2−CH2
CH2−S−など)、オキシ低級(C1-6)アルキレンア
ミノ(例、−O−CH2−NH−、−O−CH2−CH2
−NH−など)、オキシ低級(C1-6)アルキレンチオ
(例、−O−CH2−S−、−O−CH2−CH2−S−
など)、低級(C1-6)アルキレンアミノ(例、−NH
−CH2−CH2−、−NH−CH2−CH2−CH2−な
ど)、低級(C1-6)アルキレンジアミノ(例、−NH
−CH2−NH−、−NH−CH2−CH2−NH−な
ど)、チア低級(C1-6)アルキレンアミノ(例、−S
−CH2−NH−、−S−CH2−CH2−NH−な
ど)、低級(C2-6)アルケニレン(例、−CH2−CH
=CH−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH2
CH=CH−CH2−など)、低級(C4-6)アルカジエ
ニレン(例、−CH=CH−CH=CH−など)などを
形成していてもよい。さらに、R1の置換基2個が互い
に結合して形成する2価の基は、R1で示される「置換
されていてもよい5〜6員環」の「5〜6員環」が有し
ていてもよい「置換基」と同様な置換基(ハロゲン原
子、ニトロ、シアノ、置換されていてもよいアルキル、
置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていて
もよい水酸基、置換されていてもよいチオール基(硫黄
原子は酸化されていてもよく、置換されていてもよいス
ルフィニル基または置換されていてもよいスルホニル基
を形成していてもよい)、置換されていてもよいアミノ
基、置換されていてもよいアシル、エステル化またはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基、置換されてい
てもよい芳香族基など)を1〜3個有していてもよい。
1で示される「置換されていてもよい5〜6員環基」
の「5〜6員環」が有していてもよい「置換基」として
は、とりわけ、ハロゲン化または低級(C1-4)アルコキ
シ化されていてもよい低級(C1-4)アルキル(例、メチ
ル、エチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキ
シメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキ
シエチル、ブトキシエチルなど)、ハロゲン化または低
級(C1-4)アルコキシ化されていてもよい低級(C1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、t−ブトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキ
シメトキシ、エトキシメトキシ、プロポキシメトキシ、
ブトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキ
シ、プロポキシエトキシ、ブトキシエトキシ、メトキシ
プロポキシ、エトキシプロポキシ、プロポキシプロポキ
シ、ブトキシプロポキシなど)、ハロゲン(例、フッ
素、塩素など)、ニトロ、シアノ、1〜2個の低級(C
1-4)アルキル、ホルミルまたは低級(C2-4)アルカノ
イルで置換されていてもよいアミノ(例、アミノ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ホルミルアミノ、アセチル
アミノなど)、5〜6員の環状アミノ基(例、1−ピロ
リジニル、1−ピペラジニル、1−ピペリジニル、4−
モルホリノ、4−チオモルホリノ、1−イミダゾリル、
4−テトラヒドロピラニルなど)などが挙げられる。X
1およびX2で示される「直鎖部分を構成する原子数が1
ないし4個である2価の基」としては、例えば、−(C
2a'−[a’は1〜4の整数(好ましくは1〜2の
整数)を示す]、−(CH2b'−X3−[b’は0〜3
の整数(好ましくは0〜1の整数)を示し、X3は置換
されていてもよいイミノ基(例、低級(C1-6)低級ア
ルキル、低級(C3-7)シクロアルキル、ホルミル、低
級(C2-7)低級アルカノイル、低級(C1-6)低級アル
コキシ−カルボニルなどで置換されていてもよいイミノ
基など)、カルボニル基、酸素原子または酸化されてい
てもよい硫黄原子(例、−S(O)m−(mは0〜2の整
数を示す)など)を示す]、−CH=CH−、−C≡C
−、−CO−NH−、−SO2−NH−などが挙げられ
る。これらの基がWと結合するのは、左右何れの結合手
であってもよいが、X1の場合、右側の結合手を介して
Wと結合するのが好ましく、X2の場合、左側の結合手
を介してWと結合するのが好ましい。X1としては、結
合手、−(CH2b'−O−[b’は0,1または2の
整数(好ましくは0〜1の整数)を示す]、−C≡C−
などが好ましく、結合手がさらに好ましい。X2として
は、−(CH2a'−[a’は1〜2の整数を示す]、
−(CH2b'−X3−[b’は0〜1の整数を示し、X
3は置換されていてもよいイミノ基、カルボニル基、酸
素原子または酸化されていてもよい硫黄原子を示す]、
−CH=CH−、−CO−NH−、−SO2−NH−な
どが好ましく、−CO−NH−がさらに好ましい。
【0015】上記式(I)中、Wで示される式
【化37】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
れていてもよい硫黄原子(例、−S(O)m−(mは0〜
2の整数を示す)など)または酸素原子を示し、aおよ
びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
す)で表される2価の基は、それぞれ
【化38】 (式中の各記号は前記と同意義)のような様式で隣接す
るX1およびX2と結合していることを示す。上記式(I)
中、Aで示される「置換されていてもよい5〜7員環」
の「5〜7員環」としては、C5-7シクロアルカン
(例、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタ
ン等)、C5−7シクロアルケン(例、1−シクロペン
テン、2−シクロペンテン、3−シクロペンテン、2−
シクロヘキセン、3−シクロヘキセン等)、C5−6シ
クロアルカジエン(例、2,4−シクロペンタジエン、
2,4−シクロヘキサジエン、2,5−シクロヘキサジエ
ン等)などの5〜7員(好ましくは5〜6員)の飽和又
は不飽和の脂環式炭化水素;ベンゼンなどの6員の芳香
族炭化水素;酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ば
れたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1ないし2
種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし4個、さら
に好ましくは1ないし2個)含む5〜7員の芳香族複素
環、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環(脂肪族複素
環)等;などが挙げられる。ここで「芳香族複素環」と
しては、5〜6員の芳香族単環式複素環(例えばフラ
ン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサ
ゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、
ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−
オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、フラ
ザン、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジア
ゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,2,3−トリア
ゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピリ
ジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン
等)などが挙げられ、「非芳香族複素環」としては、例
えばピロリジン、テトラヒドロフラン、チオラン、ピペ
リジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、チオモルホ
リン、ピペラジン、ピラン、オキセピン、チエピン、ア
ゼピン等の5〜7員(好ましくは5〜6員)の飽和ある
いは不飽和の非芳香族複素環(脂肪族複素環)など、あ
るいは前記した芳香族単環式複素環の一部又は全部の二
重結合が飽和した5〜6員の非芳香族複素環などが挙げ
られる。Aで示される「置換されていてもよい5〜7員
環」の「5〜7員環」としては、5〜6員の芳香環が好
ましく、さらにベンゼン、フラン、チオフェン、ピロー
ル、ピリジン(好ましくは、6員環)などが好ましく、
とりわけベンゼンが好ましい。Aで示される「置換され
ていてもよい5〜7員環」の「5〜7員環」が有してい
てもよい「置換基」としては、R1で示される「置換さ
れていてもよい5〜6員環基」の「5〜6員環」が有し
ていてもよい「置換基」と同様なものが挙げられる。ま
た、かかるAの置換基は、1〜4個(好ましくは、1〜
2個)同一または異なって環のいずれの位置に置換して
いてもよく、E1およびE2で示される位置あるいはその
他の位置の何れであっても、置換可能な位置であればい
ずれの位置に置換基を有していてもよい。上記式(I)
中、Bで示される「置換されていてもよい5〜7員環」
の「5〜7員環」としては、例えば式
【化39】 で表される、置換可能な任意の位置に置換基を有してい
てもよい5〜7員環などが挙げられる。
【0016】上記式中、Yで示される2価の基は、環B
が置換されていてもよい5〜7員環を形成する2価の基
を示し、例えば、(1)−(CH2)a1−O−(CH2)a2
(a1およびa2は同一または異なって0,1または2を
示す。但し、a1およびa2との和は2以下である)、−
O−(CH=CH)−、−(CH=CH)−O−、(2)−
(CH2)b1−S(O)m−(CH2)b2−(mは0〜2の整数
を示し、b1およびb2は同一または異なって0,1また
は2を示す。但し、b1およびb2との和は2以下であ
る)、−S(O)m−(CH=CH)−、−(CH=CH)−
S(O)m−、(3)−(CH2)d1−(d1は1,2または3
を示す)、−CH2−(CH=CH)−、−(CH=C
H)−CH2−、−CH=CH−、−CH=、(4)−
(CH2)e1−NH−(CH2)e2−(e1およびe2は同一ま
たは異なって0,1または2を示す。但し、e1および
2との和は2以下である)、−NH−(CH=CH)
−、−(CH=CH)−NH−、−(CH2)e6−(N=C
H)−(CH2)e7−、−(CH2)e7−(CH=N)−(CH2)
e6−(e6およびe7はいずれかが0を示し、他方は0ま
たは1を示す)、−(CH2)e8−(N=N)−(CH2e9
−(e8およびe9はいずれかが0を示し、他方は0また
は1を示す)などが挙げられる。具体的には、例えば、
−O−、−O−CH2−、−O−CH2−CH2−、−O
−CH=CH−、−S(O)m−(mは0〜2の整数を示
す)、−S(O)m−CH2−(mは0〜2の整数を示
す)、−S(O)m−CH2−CH2−(mは0〜2の整数
を示す)、−S(O)m−CH=CH−(mは0〜2の整
数を示す)、−CH2−、−(CH22−、−(CH2
3−、−CH=、−CH=CH−、−CH=CH−CH2
−、−CH2−CH=CH−、−NH−、−N=CH
−、−CH=N−、−N=N−(それぞれ、環Aを起点
とした結合を示す)などの2価の基が挙げられる。ま
た、該2価の基は、置換基を有していてもよく、該置換
基としては、R1で示される「置換されていてもよい5
〜6員環基」の「5〜6員環」が有していてもよい「置
換基」と同様なものおよびオキソなどが挙げられるが、
なかでも、低級(C1-3)アルキル(例、メチル、エチ
ル、プロピルなど)、フェニル、オキソ、水酸基などが
好ましい。さらに、該2価の基としては、−O−C(O)
−(環Aを起点とした結合を示す)などのようなもので
もよい。かかる2価の基の置換基は、1〜4個(好まし
くは、1〜2個)同一または異なって置換していてもよ
い。置換位置は、該2価の基に結合可能であればいずれ
でもよい。
【0017】Yで示される2価の基としては、環Aを起
点として−Y'−(CH2)m'−(Y'は−S(O)m−(mは
0〜2の整数を示す)、−O−、−NH−または−CH
2−を示し、m’は0〜2の整数を示す)、−CH=、
−CH=CH−、−N=CH−、−(CH2m'−Y'−
(Y'は−S(O)m−(mは0〜2の整数を示す)、−O
−、−NH−または−CH2−を示し、m’は0〜2の
整数を示す)、−CH=N−などの基が好ましく、なか
でも環Aを起点として−Y'−(CH2)m'−(Y'は−S
(O)m−(mは0〜2の整数を示す)、−O−、−NH
−または−CH2−を示し、m’は0〜2の整数を示
す)、−CH=、−CH=CH−、−N=CH−などの
基が好ましく、とりわけ環Aを起点として−Y'−(C
22−(Y'は−S(O)m−(mは0〜2の整数を示
す)、−O−、−NH−または−CH2−)などの基
(環Bは7員環を示す)が好ましい。Bで示される「置
換されていてもよい5〜7員環」の「5〜7員環」が有
していてもよい「置換基」としては、R1で示される
「置換されていてもよい5〜6員環基」の「5〜6員
環」が有していてもよい「置換基」と同様なものおよび
オキソなどが挙げられる。また、かかるBの置換基は、
1〜4個(好ましくは、1〜2個)同一または異なって
環のいずれの位置に置換していてもよいが、E3の位置
は無置換であることが好ましい。上記式(I)中、E3およ
びE4がそれぞれ置換されていてもよい炭素原子(好ま
しくは無置換の炭素原子)であり、bが二重結合である
化合物が好ましい。上記式(I)中、Z1で示される「2価
の環状基」としては、R1で示される「置換されていて
もよい5〜6員環基」の「5〜6員環」と同様なものか
ら水素原子2個を除いて形成される基などが挙げられ、
なかでもベンゼン、フラン、チオフェン、ピリジン、シ
クロペンタン、シクロヘキサン、ピロリジン、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、テトラ
ヒドロピランなどから水素原子2個を除いて形成される
2価の環状基が好ましく、とりわけベンゼン、シクロヘ
キサン、ピペリジン(好ましくはベンゼン)から水素原
子2個を除いて形成される2価の環状基が好ましく用い
られる。Z1で示される「2価の環状基」は、R1で示さ
れる「置換されていてもよい5〜6員環基」の「5〜6
員環」が有していてもよい「置換基」と同様な置換基を
有していてもよいが、X2およびZ2以外の置換基を有し
ていないことが好ましく、また、Z1が6員の2価の環
状基(好ましくはフェニレン)であるとき、Z2の置換
位置はX2のパラ位であることが好ましい。上記式(I)
中、Z2で示される「直鎖部分を構成する炭素原子数が
1ないし4個である2価の基」は、置換基を有していて
もよい炭素数1ないし4の炭化水素鎖を有する2価の基
(例、C1-4アルキレン、C2-4アルケニレンなど、好ま
しくは、C1-3アルキレン、さらに好ましくはメチレ
ン)などが挙げられる。
【0018】Z2で示される2価の基としては、直鎖部
分を構成する炭素原子数が1ないし4個である2価の鎖
であればいずれでもよく、例えば−(CH2)k1−(k1
1〜4の整数)で表されるアルキレン鎖、−(CH2)k2
−(CH=CH)−(CH2)k3−(k2およびk3は同一ま
たは異なって0,1または2を示す。但し、k2とk3
の和は2以下である)で表されるアルケニレン鎖などが
挙げられる。X1,X2およびZ2で示される2価の基
は、任意の位置(好ましくは炭素原子上)に置換基を有
していてもよく、かかる置換基としては、直鎖部分を構
成する2価の鎖に結合可能なものであればいずれでもよ
いが、例えば、低級(C1-6)アルキル(例、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなど)、低級(C
3-7)シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ルなど)、ホルミル、低級(C2-7)アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、エス
テル化されていてもよいホスホノ基、エステル化されて
いてもよいカルボキシル基、水酸基、オキソなどが挙げ
られ、好ましくは、炭素数1〜6の低級アルキル(好ま
しくは、C1-3アルキル)、水酸基、オキソなどが挙げ
られる。該エステル化されていてもよいホスホノ基とし
ては、−P(O)(OR7)(OR8) [式中、R7およびR
8はそれぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基または炭
素数3〜7のシクロアルキル基を示し、R7およびR8
互いに結合して5〜7員環を形成していてもよい]で表
されるものが挙げられる。上記式中、R7およびR8で表
される炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、炭素
数3〜7のシクロアルキルとしては、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチルなどが挙げられるが、好ましくは、鎖状の炭
素数1〜6の低級アルキル、さらに好ましくは炭素数1
〜3の低級アルキルが挙げられる。R7およびR8として
は、同一であっても異なっていてもよいが、同一である
ことが好ましい。また、R7およびR8は互いに結合して
5〜7員環を形成する場合、R7とR8とが互いに結合し
て、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−で表さ
れる直鎖状のC2-4アルキレン側鎖を形成する。該側鎖
は置換基を有していてもよく、例えばかかる置換基とし
ては、水酸基、ハロゲンなどが挙げられる。
【0019】該エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基のエステル化されたカルボキシル基としては、カル
ボキシル基と炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3
〜7のシクロアルキル基とが結合したもの、例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボ
ニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシ
カルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等が挙げられ
る。Z2で示される2価の基としては、置換されていて
もよいC1-3アルキレン、なかでもC1-3アルキル、水酸
基またはオキソで置換されていてもよいC1-3アルキレ
ンが好ましい。さらに、Z2で示される2価の基として
は、ベンゼン環を起点として−Z'−(CH2n−また
は−(CH2n−Z'−(Z'は−CH(OH)−、−C
(O)−または−CH2−を示し、nは0〜2の整数を
示し、各メチレン基は1〜2個の同一または異なった置
換基を有していてもよい)で表される基、なかでも、ベ
ンゼン環を起点として−Z'−(CH2n−(Z'は−C
H(OH)−、−C(O)−または−CH2−を示し、
nは0〜2の整数(好ましくは、nは0を示す)を示
し、各メチレン基は1〜2個の同一または異なった置換
基を有していてもよい)で表される基、とりわけ、メチ
レンが好ましい。上記式(I)中、R2で示される「置換
されていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化また
はオキシド化されていてもよいアミノ基」の「アミノ
基」としては、1〜2個の置換基を有していてもよいア
ミノ基、3個の置換基を有し、窒素原子が4級アンモニ
ウム化されているアミノ基などが挙げられる。窒素原子
上の置換基が2個以上である場合、それらの置換基は同
一であっても異なっていてもよく、窒素原子上の置換基
が3個である場合、−N+3、−N+2R'および−N+
RR'R''(R、R'およびR''はそれぞれ異なって、水
素または置換基を示す)のいずれのタイプのアミノ基で
あってもよい。また、窒素原子が4級アンモニウム化さ
れているアミノ基のカウンター・アニオンとしては、ハ
ロゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-など)な
どの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など
の無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などの
有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン酸、グル
タミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰イオンな
どが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-、I-などが
好ましい。
【0020】該アミノ基の置換基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、シアノオクチルなどのC
3-8シクロアルキルなどが挙げられる); (2−1)該シクロアルキルは、硫黄原子、酸素原子お
よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有し、オ
キシラン、チオラン、アジリジン、テトラヒドロフラ
ン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、テトラヒド
ロピラン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオ
ピラン 1−オキシド、ピペリジンなど(好ましくは、
6員環のテトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラ
ン、ピペリジンなど)を形成していてもよく、アミノ基
との結合位置は3位または4位(好ましくは、4位)が
好ましい; (2−2)また、該シクロアルキルは、ベンゼン環と縮
合し、インダン(例、インダン−1−イル、インダン−
2−イルなど)、テトラヒドロナフタレン(例、テトラ
ヒドロナフタレン−5−イル、テトラヒドロナフタレン
−6−イルなど)など(好ましくは、インダンなど)を
形成していてもよく; (2−3)さらに、該シクロアルキルは、炭素数1〜2
の直鎖状の原子鎖を介して架橋し、ビシクロ[2.2.
1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシ
クロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.2.2]
ノニルなど(好ましくは、炭素数1〜2の直鎖状の原子
鎖を介した架橋を有するシクロヘキシルなど、さらに好
ましくは、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど)の架
橋環式炭化水素残基を形成していてもよい;
【0021】(3)置換されていてもよいアルケニル
(例えば、アリル(allyl)、クロチル、2−ペンテニ
ル、3−ヘキセニルなど炭素数2〜10のアルケニル、
好ましくは低級(C2-6)アルケニルなどが挙げられ
る); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)、炭素数1〜4のアルコキシカル
ボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニルなど)、炭素数7〜
10のアラルキルオキシカルボニル(例、ベンジルオキ
シカルボニルなど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど); (8)置換されていてもよい複素環基(例えば、フラ
ン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソ
キサゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫
黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原
子1〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環から水素
原子1個を除いて形成される基、テトラヒドロフラン、
テトラヒドロチオフェン、ジチオラン、オキサチオラ
ン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾ
リン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジ
アジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラ
ヒドロピランなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する
5〜6員の非芳香族複素環から水素原子1個を除いて形
成される基など;好ましくは、5〜6員の非芳香族複素
環から水素原子1個を除いて形成される基など;さらに
好ましくは、テトラヒドロフラン、ピペリジン、テトラ
ヒドロピラン、テトラヒドロチオピランなどの1個のヘ
テロ原子を含有する5〜6員の非芳香族複素環から水素
原子1個を除いて形成される基など)などの置換基が挙
げられる。また、該アミノ基の置換基同士が結合して、
ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン
などの5〜7員の環状アミノを形成していてもよい。
【0022】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアラルキル、(6)置換されていてもよいアシ
ル、(7)置換されていてもよいアリール、および
(8)置換されていてもよい複素環基が有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ
など)、C1-4アルキレンジオキシ(例、−O−CH2
O−、−O−CH2−CH2−O−など)、ホルミル、C
2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルな
ど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニルなど)、フェニル−低級
(C1-4)アルキル、C3-7シクロアルキル、シアノ、ニ
トロ、水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、
チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)、エステル化またはアミド化されていてもよい
カルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバ
モイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、低級
(C1-4)アルコキシ−カルボニル、低級(C7-10)ア
ラルキルオキシ−カルボニル、オキソ基(好ましくは、
ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C1-4
アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級(C1-4
アルコキシ、フェニル−低級(C1-4)アルキル、C3-7
シクロアルキル、シアノ、水酸基など)などが挙げら
れ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。
【0023】上記式(I)中、R2で示される「置換され
ていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオ
キシド化されていてもよいアミノ基」は、好ましくは (1)ハロゲン、シアノ、水酸基またはC3-7シクロア
ルキルを1〜3個有していてもよい直鎖または分枝状の
低級(C1-6)アルキル; (2)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキル
を1〜3個有していてもよく、硫黄原子、酸素原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していて
もよく、ベンゼン環と縮合していてもよく、炭素数1〜
2の直鎖状の原子鎖を介して架橋していてもよいC5-8
シクロアルキル(例、それぞれ置換されていてもよいシ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチア
ピラニル、ピペリジニル、インダニル、テトラヒドロナ
フタレニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど); (3)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシを1〜3個有していてもよいフェ
ニル−低級(C1-4)アルキル; (4)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシを1〜3個有していてもよいフェ
ニル;および (5)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシ−低級(C1-4)アルコキシ、フェ
ニル−低級(C1-4)アルキル、シアノまたは水酸基を
1〜3個有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基
(例、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジンなどか
ら水素原子1個を除いて形成される基)から選ばれる置
換基を1〜3個有していてもよいアミノ基である。
【0024】上記式(I)中、「置換されていてもよ
く、環構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有し
ていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオ
キシド化されていてもよい含窒素複素環基」の「含窒素
複素環」としては、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソ
キサゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、トリアゾールなどの1個の窒素原
子の他に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれ
た1〜2種のヘテロ原子1〜3個を含有していてもよい
5〜6員の芳香族複素環、ピロリジン、ピロリン、イミ
ダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリ
ン、ピペリジン、ピペラジン、オキサジン、オキサジア
ジン、チアジン、チアジアジン、モルホリン、チオモル
ホリン、アザシクロヘプタン、アザシクロオクタン(ア
ゾカン)などの1個の窒素原子の他に窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1
〜3個を含有していてもよい5〜8員の非芳香族複素環
などが挙げられ、これらの含窒素複素環は、炭素数1〜
2の直鎖状の原子鎖を介して架橋し、アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[2.2.2]
オクタン(キヌクリジン)など(好ましくは、炭素数1
〜2の直鎖状の原子鎖を介した架橋を有するピペリジン
など)の架橋環式含窒素複素環を形成していてもよい。
上記した含窒素複素環の具体例のなかでも、ピリジン、
イミダゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、
モルホリン、チオモルホリン、アザビシクロ[2.2.
2]オクタン(好ましくは、6員環)が好ましい。該
「含窒素複素環」の窒素原子は、4級アンモニウム化さ
れていてもよく、あるいは酸化されていてもよい。該
「含窒素複素環」の窒素原子が4級アンモニウム化され
ている場合、「窒素原子が4級アンモニウム化されてい
る含窒素複素環基」のカウンター・アニオンとしては、
ハロゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-
ど)などの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン
酸などの無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレ
イン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸など
の有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰イオン
などが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-、I-
どが好ましい。該「含窒素複素環基」は、炭素原子また
は窒素原子のいずれを介してZ2で示される二価の基に
結合していてもよく、2−ピリジル、3−ピリジル、2
−ピペリジニルなどのように環構成炭素原子上で結合し
ていてもよいが、
【化40】 などのように環構成窒素原子上で結合するのが好まし
い。
【0025】該「含窒素複素環」が有していてもよい置
換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、置換されていてもよい低級(C1-4)アル
キル、置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキ
シ、置換されていてもよいフェニル、置換されていても
よいモノまたはジフェニル−低級(C1-4)アルキル、
置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、シアノ、
ニトロ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、低
級(C1-4)アルコキシ−カルボニル、ホルミル、低級
(C2-4)アルカノイル、低級(C1-4)アルキルスルホ
ニル、置換されていてもよい複素環基(例えば、フラ
ン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソ
キサゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫
黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原
子1〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環から水素
原子1個を除いて形成される基、テトラヒドロフラン、
テトラヒドロチオフェン、ジチオラン、オキサチオラ
ン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾ
リン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジ
アジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラ
ヒドロピラン、テトラヒドロチオピランなどの窒素原
子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘ
テロ原子1〜4個を含有する5〜6員の非芳香族複素環
から水素原子1個を除いて形成される基などが挙げら
れ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、
該「含窒素複素環」の窒素原子は酸化されていてもよ
い。該「含窒素複素環」が有していてもよい置換基とし
ての「置換されていてもよい低級(C1-4)アルキ
ル」、「置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキ
シ」、「置換されていてもよいフェニル」、「置換され
ていてもよいモノまたはジフェニル−低級(C1-4)ア
ルキル」、「置換されていてもよいC3-7シクロアルキ
ル」および「置換されていてもよい複素環基」がそれぞ
れ有していてもよい置換基としては、例えば、ハロゲン
(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化
されていてもよい低級(C1-4)アルキル、低級(C
3-10)シクロアルキル、低級(C3-10)シクロアルケニ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレン
ジオキシ、エチレンジオキシなど)、シアノ、ニトロ、
水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、チオー
ル、C1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよい
アミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジ
1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラ
ジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロ
ール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミノな
ど)、エステル化またはアミド化されていてもよいカル
ボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイ
ル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、低級
(C1-4)アルコキシ−カルボニルなどが挙げられ、置
換基の数としては、1〜3個が好ましい。
【0026】上記式(I)中、「置換されていてもよ
く、環構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有し
ていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオ
キシド化されていてもよい含窒素複素環基」の「含窒素
複素環」が有していてもよい置換基としては、(1)ハ
ロゲン、(2)シアノ、(3)水酸基、(4)カルボキ
シル基、(5)低級(C1-4)アルコキシ−カルボニ
ル、(6)ハロゲン、水酸基または低級(C1-4)アル
コキシで置換されていてもよい低級(C1-4)アルキ
ル、(7)ハロゲン、水酸基または低級(C1-4)アル
コキシで置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキ
シ、(8)ハロゲン、低級(C1-4)アルキル、水酸
基、低級(C1-4)アルコキシまたはC1-3アルキレンジ
オキシで置換されていてもよいフェニル、(9)ハロゲ
ン、低級(C1-4)アルキル、水酸基、低級(C1-4)ア
ルコキシまたはC1-3アルキレンジオキシで置換されて
いてもよいモノまたはジフェニル−低級(C1-4)アル
キル、(10)フラン、チオフェン、ピロール、ピリジ
ンなどの5〜6員の芳香族複素環から水素原子1個を除
いて形成される基などが好ましい。
【0027】上記式(I)中、R2で示される「硫黄原子
を介して結合する基」としては、式−S(O)m−RS(式
中、mは0〜2の整数を示し、RSは置換基を示す)で
表される基が挙げられる。上記式中、RSで示される置
換基としては、例えば (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (4)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが好ましく、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアラルキル、および(4)置換されていてもよ
いアリールが有していてもよい置換基としては、ハロゲ
ン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、
シアノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基
(例、チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換され
ていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキ
ルアミノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)、エステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカ
ルバモイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフ
ルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシな
ど)、ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げ
られ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。
【0028】上記式(I)中、R2で示される「式
【化41】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基(好ましくは、置換されていてもよい炭化水素基また
は置換されていてもよいアミノ基;さらに好ましくは、
置換されていてもよい炭化水素基)を示し、R5'および
6'は互いに結合して隣接する燐原子とともに環状基を
形成していてもよい)で表される基」において、R5'お
よびR6'で示される置換されていてもよい炭化水素基に
おける「炭化水素基」としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなどの炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアルキニル(例えば、エチ
ニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニ
ル、2−ペンチニル、3−ヘキシニルなどの炭素数2〜
10のアルキニル、好ましくは低級(C2-6)アルキニ
ルなどが挙げられる); (6)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが挙げられ、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアルケニル、(4)置換されていてもよいシク
ロアルケニル、(5)置換されていてもよいアルキニ
ル、(6)置換されていてもよいアラルキル、および
(7)置換されていてもよいアリールが有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換され
ていてもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキ
ルチオなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、ア
ミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0029】R5'およびR6'で示される「置換されてい
てもよい水酸基」としては、例えば、(1)置換されて
いてもよいアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デ
シルなどのC1-10アルキル、好ましくは低級(C1-6
アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などを有していてもよ
い水酸基などが挙げられる。
【0030】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアラルキル、(6)置換されていてもよいアシ
ル、および(7)置換されていてもよいアリールが有し
ていてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,
塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、
置換されていてもよいチオール基(例、チオール、C
1-4アルキルチオなど)、置換されていてもよいアミノ
基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4
ルキルアミノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピ
ペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イ
ミダゾールなどの5〜6員の環状アミノなど)、エステ
ル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基
(例、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル、モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4
アルキルカルバモイルなど)、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、ホルミル、C
2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルな
ど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の
数としては、1〜3個が好ましい。また、上記式中、R
5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐原子とともに
環状基(好ましくは、5〜7員環)を形成していてもよ
い。かかる環状基は、置換基を有していてもよく、当該
置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、
ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、置換されてい
てもよいチオール基(例、チオール、C1-4アルキルチ
オなど)、置換されていてもよいアミノ基(例、アミ
ノ、モノC1-4アルキルアミノ、ジC1-4アルキルアミ
ノ、テトラヒドロピロール、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピロール、イミダゾール
などの5〜6員の環状アミノなど)、エステル化または
アミド化されていてもよいカルボキシル基(例、カルボ
キシル、C1-4アルコキシカルボニル、カルバモイル、
モノC1-4アルキルカルバモイル、ジC1-4アルキルカル
バモイルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、ト
リフルオロエトキシなど)、ホルミル、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。上記式(I)中、燐原子がホスホニウ
ム塩を形成する場合のカウンター・アニオンとしては、
ハロゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-
ど)などの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン
酸などの無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレ
イン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸など
の有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰イオン
などが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-、I-など
が好ましい。
【0031】R5'およびR6'で示される置換されていて
もよいアミノ基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)ホルミルまたは置換されていてもよいアシル(例
えば、炭素数2〜4のアルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリルなど)、炭素数1
〜4のアルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エ
タンスルホニルなど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などを1〜2個有して
いてもよいアミノ基などが挙げられる。
【0032】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアシル、および(6)置換されていてもよいア
リールが有していてもよい置換基としては、ハロゲン
(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シ
アノ、水酸基、置換されていてもよいチオール基(例、
チオール、C1-4アルキルチオなど)、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、テトラヒドロピロール、
ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状アミ
ノなど)、エステル化またはアミド化されていてもよい
カルボキシル基(例、カルボキシル、C1-4アルコキシ
カルボニル、カルバモイル、モノC1-4アルキルカルバ
モイル、ジC1-4アルキルカルバモイルなど)、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオ
ロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、
ホルミル、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピ
オニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタン
スルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、
置換基の数としては、1〜3個が好ましい。R2で示さ
れる「置換されていてもよいアミジノ基」および「置換
されていてもよいグアニジノ基」における置換基として
は、上記したR2で示される「置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基」における置換基と同様なものが挙
げられるR2としては、(1)置換されていてもよく、
窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
化されていてもよい含窒素複素環基、(3)置換されて
いてもよいアミジノ基または(4)置換されていてもよ
いグアニジノ基であることが好ましく、R2としては、
置換されていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化
されていてもよいアミノ基などがさらに好ましい。ま
た、R2は置換されていてもよいアミジノ基または置換
されていてもよいグアニジノ基であってもよい。
【0033】R2としては、式−NRR”または−N+
R'R”で表される基(式中、R,R’およびR”はそ
れぞれ置換されていてもよい脂肪族炭化水素基(脂肪族
鎖式炭化水素基および脂肪族環式炭化水素基)または置
換されていてもよい脂環式(非芳香族)複素環基を示
す)がさらに好ましい。上記式中、R,R’およびR”
で示される「置換されていてもよい脂肪族炭化水素基」
および「置換されていてもよい脂環式複素環基」として
は、置換基R2で示される「置換されていてもよいアミ
ノ基」が有していてもよい置換基として例示された「置
換されていてもよい脂肪族炭化水素基(例、それぞれ置
換されていてもよいアルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、シクロアルケニルなど)」および「置換されてい
てもよい脂環式複素環基(例、置換されていてもよい5
〜6員の非芳香族複素環など)」と同様なものが挙げら
れる。なかでも、RおよびR’としては、置換されてい
てもよい鎖状炭化水素基(例、それぞれ置換されていて
もよいアルキル、アルケニルなど)が好ましく、置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基がさらに好ましく、置
換されていてもよいメチル基がとりわけ好ましい。R”
としては、置換されていてもよい脂環式炭化水素基(好
ましくは、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル
基;さらに好ましくは置換されていてもよいシクロヘキ
シル)または置換されていてもよい脂環式複素環基(好
ましくは、置換されていてもよい飽和の脂環式複素環基
(好ましくは6員環基);さらに好ましくは、置換され
ていてもよいテトラヒドロピラニル、置換されていても
よいテトラヒドロチオピラニルまたは置換されていても
よいピペリジル;とりわけ好ましくは、置換されていて
もよいテトラヒドロピラニル)が好ましい。式(I)で表
される化合物としては、以下に示す化合物が好ましい。
N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−[2−(4
−プロポキシフェニル)エトキシ]−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
キサミド;N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
[(3−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド;N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
7−[(2−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボキサミド;N−[4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニ
ル]−7−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボキサミド;N−[4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェ
ニル]−7−[(4−エトキシベンジル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボキサミド;N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−7−[[4−(プロポキシメチル)ベンジ
ル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド;N−[1−
(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド;N−
[4−[(2−イミダゾリン−2−イル)メチル]フェ
ニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド;N−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−7−[(4−プロポ
キシフェニル)メトキシ]−1,1−ジオキソ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミ
ド;N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−[(4
−プロポキシエトキシフェニル)メトキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボキサミド;N−[4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニ
ル]−7−[3−(4−プロポキシフェニル)プロポキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド;など本発明の式
(I)で表される化合物の塩としては、薬理学的に許容
される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基
との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸
性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の
好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩な
どのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩な
どのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、ア
ンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適
な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシ
ルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミンなどと
の塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、
例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの
塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例
えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ
酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ
ンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸
との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジ
ン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸と
の塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グル
タミン酸などとの塩が挙げられる。本発明の式(I)で
表される化合物は、水和物であってもよく、非水和物で
あってもよい。また、本発明の式(I)で表される化合
物が、コンフィグレーショナル・アイソマー(配置異性
体)、ジアステレオーマー、コンフォーマーなどとして
存在する場合には、所望により、自体公知の分離・精製
手段でそれぞれを単離することができる。また、式
(I)で表される化合物がラセミ体である場合には、通
常の光学分割手段により、(S)体、(R)体に分離す
ることができ、各々の光学活性体ならびにラセミ体のい
ずれについても、本発明に包含される。本発明で用いら
れる式(I)で表される化合物またはその塩[以下、化
合物(I)と称することがある。]のプロドラッグは、
生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応に
より化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に
酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化
する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合
物(I)に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロド
ラッグとしては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、
アルキル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)
のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチル
アミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、
テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロ
イルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物
など);化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル
化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例、化合物
(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパ
ノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、
アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された
化合物など);化合物(I)のカルボキシル基がエステ
ル化、アミド化された化合物(例、化合物(I)のカル
ボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、
カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエ
ステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキ
シカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエス
テル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ
レン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオ
キシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化され
た化合物など);等が挙げられる。これらの化合物は自
体公知の方法によって化合物(I)から製造することが
できる。また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書
店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163
頁から198頁に記載されているような、生理的条件で
化合物(I)に変化するものであってもよい。また、化
合物(I)は同位元素(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)な
どで標識されていてもよい。
【0034】本発明の式(I)で表される化合物または
その塩(以下、略して式(I)で表される化合物という
場合、その塩および式(I)で表される化合物およびそ
の塩を含むものとする)は、単独で、または薬学的に許
容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散
剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液
状製剤として経口または非経口的に投与することができ
る。非経口的投与の形態としては、注射剤、点滴、坐
剤、膣坐剤などが挙げられるが、特に、膣坐剤はHIV
感染症の予防のために有用である。薬学的に許容される
担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは
無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑
沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補
助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとし
て配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、
着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもでき
る。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D
-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水
ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、
例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合
剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、
D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊剤の好適な
例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロス
カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナ
トリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例としては、
例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、
マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられ
る。溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトー
ル、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタ
ン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナト
リウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化
剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノー
ルアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプ
ロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベ
ンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、などの界
面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
などの親水性高分子などが挙げられる。等張化剤の好適
な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D
-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の好適な例と
しては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩
などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例と
しては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸
エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、
フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸など
が挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜
硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。本発明の式
(I)で表される化合物またはその塩は、他のHIVの
感染症の予防・治療剤(特に、AIDSの予防・治療
剤)と組み合わせて用いてもよい。この場合、これらの
薬物は、別々にあるいは同時に、薬理学的に許容されう
る担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化
し、HIVの感染症の予防・治療のための医薬組成物と
して経口的にまたは非経口的に投与することができる。
薬物を別々に製剤化する場合、別々に製剤化したものを
使用時に希釈剤などを用いて混合して投与することがで
きるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、ある
いは時間差をおいて別々に、同一対象に投与してもよ
い。別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用い
て混合して投与するためのキット製品(例えば、粉末状
の個々の薬物を含有するアンプルと2種以上の薬物を使
用時に混合して溶解するための希釈剤などを含有する注
射用キットなど)、別々に製剤化した個々の製剤を、同
時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与
するためのキット製品(例えば、個々の薬物を含有する
錠剤を同一または別々の袋に入れ、必要に応じ、薬物を
投与する時間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤を同時
にあるいは時間差をおいて別々に投与するための錠剤用
キットなど)なども本発明の医薬組成物含まれる。本発
明の式(I)で表される化合物またはその塩と組み合わ
せて用いられる、他のHIVの感染症の予防・治療剤の
具体的な例としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダ
ノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabin
e)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(stavudi
ne)、アバカビル(abacavir)、アデフォビル(adefov
ir)、アデフォビル ジピボキシル(adefovir dipivox
il)、フォジブジン チドキシル(fozivudine tidoxi
l)などの核酸系逆転写酵素阻害剤;ネビラピン(nevir
apine)、デラビルジン(delavirdine)、エファビレン
ツ(efavirenz)、ロビリド(loviride)、イムノカル
(immunocal)、オルチプラズ(oltipraz)などの非核
酸系逆転写酵素阻害剤(イムノカル(immunocal)、オ
ルチプラズ(oltipraz)などのように抗酸化作用を有す
る薬剤も含む);サキナビル(saquinavir)、リトナビ
ル(ritonavir)、インジナビル(indinavir)、ネルフ
ィナビル(nelfinavir)、アムプレナビル(amprenavi
r)、パリナビル(palinavir)、ラシナビル(lasinavi
r)などのプロテアーゼ阻害剤;などが挙げられる。核
酸系逆転写酵素阻害剤としては、ジドブジン(zidovudi
ne)、ジダノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalc
itabine)、ラミブジン(lamivudine)、スタブジン(s
tavudine)などが好ましく、非核酸系逆転写酵素阻害剤
としては、ネビラピン(nevirapine)、デラビルジン
(delavirdine)などが好ましく、プロテアーゼ阻害剤
としては、サキナビル(saquinavir)、リトナビル(ri
tonavir)、インジナビル(indinavir)、ネルフィナビ
ル(nelfinavir)などが好ましい。
【0035】式(I)で表される化合物またはその塩の
製造法を以下に示す。式(I)で表される化合物または
その塩は自体公知の方法によって製造できる。例えば下
記の方法にしたがって製造できる。また、式(I)で表
される化合物またはその塩は特開平8−73476号公
報に記載の方法またはそれに準じた方法によって製造で
きる。下記の各製造法で用いられる化合物は、反応に支
障を来たさない限り、化合物(I)と同様な塩を形成し
ていてもよい。また、下記各反応において、原料化合物
は、置換基としてアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキ
シル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで
一般的に用いられるような保護基が導入されたものであ
ってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去するこ
とにより目的化合物を得ることができる。アミノ基の保
護基としては、例えば置換基を有していてもよいC1-6
アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル
など)、ホルミル、フェニルカルボニル、C1-6アルキ
ルオキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルなど)、フ
ェニルオキシカルボニル(例えば、ベンズオキシカルボ
ニルなど)、C7-10アラルキルオキシカルボニル(例え
ば、ベンジルオキシカルボニルなど)、トリチル、フタ
ロイルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハ
ロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、
プロピオニル、ブチリルなど)、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし3個程度である。カルボキシ
ル基の保護基としては、例えば置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェ
ニル、トリチル、シリルなどが用いられる。これらの置
換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキルカルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、ホルミ
ル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3
個程度である。
【0036】ヒドロキシ基の保護基としては、例えば置
換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−
ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル(例えば、
ベンジルなど)、C1-6アルキルカルボニル(例えば、
アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニルオ
キシカルボニル、C7-10アラルキルオキシカルボニル
(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラニ
ル、フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換
基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、C1-6アルキル、フェニル、C7-10
アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
ないし4個程度である。また、保護基の導入および除去
方法としては、それ自体公知またはそれに準じる方法
〔例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガ
ニック・ケミストリー(J.F.W.McOmieら、 プレナムプレ
ス社)に記載の方法〕が用いられるが、除去方法として
は、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0037】[A法]化合物(I)またはその塩は、以下
に示す反応に従って、化合物[II]またはその塩と化合
物[III]またはその塩とを反応させることにより、製
造することができる。
【化42】 [式中、Xa2は化合物[III]またはその塩の置換基X
2と反応して、X2を形成する基(例、カルボキシル基
など)を示し、Xb2は化合物[II]またはその塩の置
換基Xa2と反応して、X2を形成する基(例、アミノ基
など)を示し、その他の記号は、前記と同意義を有す
る。] Xa2がカルボキシル基であり、Xb2がアミノ基であ
り、X2が−CO−NH−である場合の製造法を以下に
示す。
【化43】 [式中の各記号は、前記と同意義を有する] 本法ではカルボン酸誘導体[II-1]をアミン誘導体[II
I-1]と反応させることにより化合物[I-1]を製造す
る。[II-1]と[III-1]の縮合反応は通常のペプチド
合成手段により行われる。該ペプチド合成手段は、任意
の公知の方法に従えばよく、例えば M. Bodanskyおよび
M. A. Ondetti 著、ペプチド・シンセシス(Peptide S
ynthesis)、インターサイエンス、ニューヨーク、19
66年;F. M. Finn 及び K. Hofmann 著ザ・プロテイ
ンズ(The Proteins)、第2巻、H .Nenrath, R. L. Hi
ll 編集、アカデミック プレス インク.、ニューヨ
ーク、1976年;泉屋信夫他著“ペプチド合成の基礎
と実験”、丸善(株)、1985年などに記載された方
法、例えば、アジド法、クロライド法、酸無水物法、混
酸無水物法、DCC法、活性エステル法、ウッドワード
試薬Kを用いる方法、カルボニルジイミダゾール法、酸
化還元法、DCC/HONB法などの他、WSC法,シ
アノリン酸ジエチル(DEPC)を用いる方法等があげ
られる。本縮合反応は溶媒中で行うことができる。溶媒
としては、例えば無水または含水のN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトニトリルあるいはこれらの適宜の混合物が
あげられる。反応温度は、通常約−20℃〜約50℃、
好ましくは約−10℃〜約30℃である。反応時間は約
1〜約100時間、好ましくは約2〜約40時間であ
る。このようにして得られる化合物[I-1]は公知の分
離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、
再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製
することができる。
【0038】[B法]
【化44】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例えば第3級ア
ミン残基である場合、化合物[I-2]とハロゲン化アル
キルまたはハロゲン化アラルキルとを反応させることに
より4級化された化合物[I']を製造することができ
る。ここで、ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素
などが挙げられ、ハロゲン化アルキル(例、ハロゲン化
低級(C1-6)アルキルなど)またはハロゲン化アラル
キル(例、ハロゲン化低級(C1-4)アルキル−フェニ
ルなど)は化合物[I-2]1モルに対して通常約1から
5モル用いる。本反応は、不活性溶媒、例えば、トルエ
ン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルアセタミド等、あるいはこれらの
混合溶媒の中で行うことができる。反応温度は、約10
℃ないし約160℃の温度範囲で、好ましくは約20℃
ないし約120℃である。反応時間は約1時間ないし約
100時間、好ましくは約2時間ないし約40時間であ
る。また、本反応は好ましくは、不活性ガス(例えば窒
素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0039】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例
えば第2級アミン残基である場合、化合物[I-2]とハ
ロゲン化アルキルまたはハロゲン化アラルキルとを反応
させることにより、3級化された化合物[I']を製造す
ることができる。ここで、ハロゲン原子としては塩素、
臭素、ヨウ素などが挙げられ、ハロゲン化アルキルまた
はハロゲン化アラルキルは化合物[I-2]1モルに対し
て通常約1から2モル用いる。この反応は、必要に応
じ、等モル量から3倍モル程度のトリエチルアミン,ジ
イソプロピルエチルアミン,ピリジン,水素化リチウ
ム,水素化ナトリウム,ナトリウムメトキシド,ナトリ
ウムエトキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸
水素ナトリウム等を塩基として添加することにより、さ
らにヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリウム等を添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。
【0040】本三級アミノ化反応は、不活性溶媒、例え
ば、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロ
パノール,n−ブタノール,テトラヒドロフラン,ジエ
チルエーテル,ジメトキシエタン,1,4−ジオキサ
ン,トルエン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,
クロロホルム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホル
ムアミド(DMF),ジメチルスルホキシド(DMS
O),ピリジン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行
うことができる。反応は約0℃ないし180℃の温度範
囲で、約1時間ないし約40時間行われる。また、本反
応は好ましくは、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン
等)雰囲気下で行われる。
【0041】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例
えば第2級アミン残基である場合、化合物[I-2]とア
ルデヒド化合物とをトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム、シアン化水素化ホウ素ナトリウム、または水素化
ホウ素ナトリウム等の還元的アミノ試薬の存在下、反応
させることにより、3級化された化合物[I']を製造す
ることができる。本還元的アミノ化反応は、使用する試
薬により反応条件を変えることが望ましく、例えばトリ
アセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる場合、不活
性溶媒、例えばジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,テトラヒドロフラン(THF),ジ
エチルエーテル,ジオキサン,アセトニトリル,ジメチ
ルホルムアミド(DMF)等、あるいはこれらの混合溶
媒の中で行うことができる。本試薬は化合物[I-2]1
モルに対して約1から2モル等量用いる。反応は通常約
0℃から約80℃の温度範囲で約1時間ないし約40時
間行われる。また、本反応は好ましくは、不活性ガス
(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。 化合物[I-2]で表わされるR2”が例えばスルフィ
ド残基、第3級アミン残基である場合、化合物[I-2]
をm−クロロ過安息香酸,過安息香酸,パラニトロ過安
息香酸,マグネシウム・モノパーオキシフタレート,過
酢酸,過酸化水素,過ヨウ素酸ナトリウム,過ヨウ素酸
カリウムなどの酸化剤と反応させることによって、スル
フィニル基,スルホニル基,アミンオキシド基を有する
化合物[I']を製造することができる。この酸化反応
は、使用する酸化剤により反応条件を変えることが望ま
しく、例えばm−クロロ過安息香酸を用いる場合、不活
性溶媒、例えばジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,ジエチルエーテル,テトラヒドロフ
ラン,アセトン,酢酸エチルなど、あるいはこれらの混
合溶媒の中で行うことができる。酸化剤は化合物[I-
2]1モルに対して約1から3モル等量用いる。反応
は、通常−約25℃から約80℃(好ましくは−25℃
から25℃)の温度範囲で、約1時間から約40時間行
われる。
【0042】[C法]
【化45】 化合物[IV]におけるVは、ハロゲン原子(塩素、臭
素、ヨウ素など)、スルホニルオキシ基(メタンスルホ
ニルオキシ基,トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基,ベンゼンスルホニルオキシ基,トルエンスルホニル
オキシ基など)を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。 化合物[IV]と第3級アミンを反応させることによ
り、4級化された化合物[I']を製造することができ
る。本反応は、不活性溶媒、例えばトルエン,ベンゼ
ン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド(DMF),
ジメチルアセタミド等、あるいはこれらの混合溶媒の中
で行うことができる。第3級アミンは、化合物[IV]1
モルに対して約1から3モル用いる。本反応は約10℃
ないし約120℃の温度範囲で、約1時間ないし約40
時間行われる。また、本反応は好ましくは、不活性ガス
(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0043】 化合物[IV]と第3級ホスフィンを反
応させることにより、4級化された化合物[I']を製造
することができる。本反応は、不活性溶媒、例えばトル
エン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホ
ルム,1,2−ジクロロエタン,アセトニトリル,ジメ
チルホルムアミド(DMF)等、あるいはこれらの混合
溶媒の中で行うことができる。第3級ホスフィンは、化
合物[IV]1モルに対して約1から2モル用いる。本反
応は約20℃ないし約150℃の温度範囲で、約1時間
ないし約50時間行われる。また、本反応は好ましく
は、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で
行われる。 化合物[IV]と第1級ないし第2級アミン化合物ま
たはチオール化合物とを反応させることにより、第2級
ないし第3級アミノ基またはチオ基を有する化合物
[I']を製造することができる。第1級ないし第2級ア
ミン化合物またはチオール化合物は、化合物[IV]1モ
ルに対して、通常約1から3モル用いる。この反応は、
必要に応じ等量から3倍モル程度のトリエチルアミン,
ジイソプロピルエチルアミン,ピリジン,水素化リチウ
ム,水素化ナトリウム,ナトリウムメトキシド,ナトリ
ウムエトキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸
水素ナトリウム等を塩基として添加することにより、さ
らにヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリウム等を添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。本置
換反応は、不活性溶媒、例えば、メタノール,エタノー
ル,プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノー
ル,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジメトキ
シエタン,1,4−ジオキサン,トルエン,ベンゼン,
キシレン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2−ジ
クロロエタン,ジメチルホルムアミド(DMF),ジメ
チルスルホキシド(DMSO),ピリジン等、あるいは
これらの混合溶媒の中で行うことができる。反応は約−
10℃ないし約180℃の温度範囲で、約1時間ないし
約40時間行われる。また、本反応は、好ましくは不活
性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われ
る。
【0044】[D法]
【化46】 化合物[V][式中、V'はハロゲン原子(臭素、ヨウ
素等)、スルホニルオキシ基(トリフルオロメタンスル
ホニルオキシ基等)を示し、他の記号は前記と同意義を
示す。]を例えば Suzuki 反応〔アリールホウ酸と、例
えばアリールハライドまたはアリールオキシトリフルオ
ロメタンスルホネートとのパラジウム触媒による交叉縮
合反応;A. Suzuki ら, Synth. Commun. 1981,1
1,513〕に付し、X1が結合手を示し、R1'が5〜
6員環芳香族基を示す化合物[I'']を製造することが
できる。アリールホウ酸は、化合物[V]1モルに対し
て、約等量ないし1.5倍モル用いることにより、化合
物[I'']を得ることができる。また、化合物[V]を例
えばパラジウム触媒〔ジクロロビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム等〕の存在下、アリールアセチレン
化合物との交叉縮合反応〔K. S. Y. Lau ら, J. Org. C
hem., 1981,46,2280;J. W. Tilley, S. Z
awoisky ら, J. Org. Chem., 1988,53,38
6〕に付し、X1が−C≡C−を示し、アセチレン結合
を有する化合物[I'']を製造することができる。アリ
ールアセチレン化合物は、化合物[V]1モルに対し
て、通常、約等量ないし2倍モル用いることにより、化
合物[I'']を得ることができる。 化合物[V][式中、V'は水酸基を示し、他の記号は
前記と同意義を示す。]を例えば Mitsunobu 反応〔縮
合剤として、例えばトリフェニルホスフィンとアゾジカ
ルボン酸ジエチルを用いたエーテル化反応;O. Mitsuno
bu ら, Synthesis., 1981,1〕に付し、エーテル
結合を有する化合物[I'']を製造することができる。
対応するアルコール化合物またはフェノール化合物は、
化合物[V]1モルに対して、約等量ないし3倍モル用
いることにより、化合物[I'']を得ることができる。
また、エーテル結合を有する化合物[I'']は、化合物
[V]とハライド(塩化、臭化、ヨウ化等)化合物、ト
シレート化合物、メシレート化合物などの反応性化合物
とのエーテル化反応によっても、製造することができ
る。該反応性化合物は、化合物[V]1モルに対して、
通常、約等量ないし2倍モル用いる。この反応は、必要
に応じ、約等モル量から3倍モル程度のトリエチルアミ
ン,ジイソプロピルエチルアミン,ピリジン,水素化リ
チウム,水素化ナトリウム,水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシ
ド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリウ
ム等を塩基として添加することにより、さらにヨウ化ナ
トリウム,ヨウ化カリウム等を添加することにより、円
滑に反応を進行させることができる。本反応は、不活性
溶媒、例えば、テトラヒドロフラン,ジエチルエーテ
ル,ジメトキシエタン,1,4−ジオキサン,トルエ
ン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルスルホキシド(DMSO),ピリ
ジン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。反応は約−10℃ないし180℃の温度範囲で、
約1時間ないし約40時間行われる。また、本反応は好
ましくは、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲
気下で行われる。 化合物[V][式中、V'は置換されていてもよいカル
ボニル基またはホスホニウム塩あるいはホスホン酸エス
テル残基を示し、他の記号は前記と同意義を示す。]を
例えば Wittig 反応〔A. Maercker, Org. React.,
, 270(1965)〕や Wittig-Horner-Emmons 反
応〔J. Boutagy, R. Thomas, Chem. Rev.,74, 87
(1974)〕に付し、ビニル結合を有する化合物
[I'']を製造することができる。対応するカルボニル
化合物またはホスホニウム塩あるいはホスホン酸エステ
ル化合物は、化合物[V]1モルに対して、約等量ない
し1.5倍モル用いる。 [E法]
【化47】 まず、化合物[VI][式中、V''はシアノ基を示し、
他の記号は前記と同意義を示す。]とメタノール、エタ
ノール、プロパノール等の低級アルコールとを、塩酸等
の酸の存在下に反応させてイミデート化合物を得る。本
反応は、通常、過剰量の上記アルコールを用いて行わ
れ、約−10℃ないし50℃の温度範囲で、約1時間な
いし約40時間行われる。また、本反応は、不活性溶
媒、例えば、ジエチルエーテル,1,4−ジオキサン,
トルエン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロ
ロホルム,1,2−ジクロロエタン等、あるいはこれら
の混合溶媒の中で行うことができる。次いで、得られた
イミデート化合物を第1級ないし第2級アミン化合物と
の置換反応に付し、アミジン化合物[I''']を製造する
ことができる。第1級ないし第2級アミン化合物は、イ
ミデート化合物1モルに対して、通常、約1ないし5モ
ル用いる。この反応は、必要に応じ、約等モル量から3
倍モル程度のトリエチルアミン,ピリジン,水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド,ナト
リウムエトキシド,炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を
脱塩剤を添加することにより、円滑に反応を進行させる
ことができる。本置換反応は、不活性溶媒、例えば、メ
タノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノー
ル,n−ブタノール,テトラヒドロフラン,ジエチルエ
ーテル,ジメトキシエタン,1,4−ジオキサン,トル
エン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホ
ルム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルスルホキシド(DMSO),ピリ
ジン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。反応は約0℃ないし150℃の温度範囲で、約1
時間ないし約50時間行われる。また、本反応は好まし
くは、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下
で行われる。 化合物[VI][式中、V''はアミノ基を示し、他の記
号は前記と同意義を示す。]をS−アルキル(例えばメ
チル、エチル等)−イソチオウレア化合物との置換反応
に付し、グアニジン化合物[I''']を製造することがで
きる。S−アルキル−イソチオウレア化合物は、化合物
[VI]1モルに対して、通常、約等量ないし2倍モル用
いる。この反応は、必要に応じ、約等モル量から3倍モ
ル程度のトリエチルアミン,ピリジン,水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド,ナトリウ
ムエトキシド,炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を脱塩
剤を添加することにより、円滑に反応を進行させること
ができる。本置換反応は、不活性溶媒、例えば、メタノ
ール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,
n−ブタノール,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテ
ル,ジメトキシエタン,1,4−ジオキサン,トルエ
ン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルスルホキシド(DMSO),ピリ
ジン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。反応は約0℃ないし150℃の温度範囲で、約1
時間ないし約50時間行われる。また、本反応は好まし
くは、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下
で行われる。このようにして得られる化合物(I)は、公
知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、
晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単
離精製することができる。
【0045】出発物質として用いる化合物[II-1]は、
公知の方法(例えば、特開平8−73476号公報に記
載の方法など)またはそれに準じた方法により製造する
ことができ、例えば反応式Iで示す方法並びに後述の参
考例に示す方法またはそれに準じた方法により製造する
ことができる。反応式I
【化48】 [式中、R9はC1-4アルキル基を、Y''は環Bが5ない
し7員環を形成する、不飽和結合を含まない2価の基を
示し、他の記号は前記と同意義を示す。] 本法では、まず式[VII]で表される化合物をポリリン
酸と共に加熱するか、あるいは化合物[VII]を塩化チ
オニル、オキサリルクロリド、オキシ塩化リンまたは五
塩化リン等で酸クロリドとして後、通常のフリーデル−
クラフツ(Friedel・Crafts)反応により環化して化合
物[VIII]を製造する。ついで化合物[VIII]を塩基の
存在下、炭酸エステルと反応させケトエステル[IX]を
製造する。化合物[IX]は、接触水素添加または水素化
ホウ素ナトリウム等による還元反応により化合物[X]
とする。化合物[X]は常法により脱水反応に付して不
飽和カルボン酸エステル[XI]を製造することができ、
ついでエステル加水分解反応に付して、不飽和カルボン
酸[II']を製造することができる。出発物質として用
いる化合物[II]において、Xa2がカルボキシル基でな
い化合物(例えば、Xa2がクロロスルホニル基、ヒドロ
キシメチル基、ハロ(クロロまたはブロモ)メチル基、
ホルミル基、アセトアミド基などである化合物[II])
は、例えば、反応式IIで示す方法並びに後述の参考例
に示す方法またはそれに準じた方法により製造すること
ができる。反応式II
【化49】
【化50】 [式中の各記号は前記と同意義を示す。] 塩化スルホニル化合物[II'a]は、式[VIII]で表され
る化合物を常法により還元(水素化ホウ素ナトリウムま
たは接触水素添加等による還元)、次いで脱水反応に付
して化合物[XII]を製造し、塩化スルフリルとの反応
に付して製造することができる。ヒドロキシメチル化合
物[II'b]は、式[XI]で表されるエステル化合物を常
法により還元(水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウ
ムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIB
AL)等による還元)に付して製造することができる。得
られたヒドロキシメチル化合物[II'b]を塩化チオニル
等によるクロル化反応あるいはトリフェニルホスフィン
−四臭化炭素等によるブロム化反応に付して、ハロメチ
ル化合物[II'c]を製造することができる。また、ヒド
ロキシメチル化合物[II'b]を、活性二酸化マンガン等
による酸化反応に付して、ホルミル化合物[II'd]を製
造することができる。さらに、アミン化合物[II'f]
は、式[II']で表されるカルボン酸化合物を、常法に
より、例えばジフェニルリン酸アミド(DPPA)−t-ブタノ
ールによる転位反応に付し、ウレタン化合物[II'e]を
製造し、次いで酸加水分解反応に付して製造することが
できる。このようにして得られた化合物[II'a]、[I
I'b]、[II'c]、[II'd]、[II'e]あるいは[II'
f]と式[III]で表される化合物とを、前記のアミド化
反応、三級アミノ化反応、還元的アミノ化反応、ビニル
化反応、エーテル化反応、アルキル(アラルキル)化反
応等の各種反応に付すことにより、X2がカルボニルアミ
ド基でない式(I)で表される化合物に導くことができ
る。
【0046】また、化合物[III-1]も、公知の方法
(例えば、特開平8−73476号公報に記載の方法な
ど)またはそれに準じた方法により製造することがで
き、例えば反応式 III で示す方法並びに後述の参考例
に示す方法またはそれに準じた方法により製造すること
ができる。反応式III
【化51】 [式中の各記号は前記と同意義を示す。] 化合物[XIII]の還元反応は、自体公知の方法で行うこ
とができる。例えば、金属による還元、金属水素化物に
よる還元、金属水素錯化合物による還元、ジボランおよ
び置換ボランによる還元、接触水素添加等が用いられ
る。すなわち、この反応は化合物[XIII]を還元剤で処
理することにより行われる。還元剤としては、還元鉄、
亜鉛末などの金属、水素化ホウ素アルカリ金属(例、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等)、水
素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯化合物、水
素化ナトリウムなどの金属水素化物、有機スズ化合物
(水素トリフェニルスズ等)、ニッケル化合物、亜鉛化
合物などの金属および金属塩、パラジウム、白金、ロジ
ウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触還元剤お
よびジボランなどが挙げられるが、パラジウム、白金、
ロジウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触還
元、還元鉄などの金属による還元により有利に行われ
る。この反応は、反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で
行われる。該溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、2−メトキシエタノール、N,N−
ジメチルホルムアミド、酢酸あるいはこれらの混合溶媒
などが還元剤の種類により適宜選択して用いられる。反
応温度は約−20℃〜約150℃,とくに約0℃〜約1
00℃が好適であり、反応時間は、約1〜約24時間程
度である。このようにして得られる化合物[III']は公
知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶
出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離
精製することができる。
【0047】本発明の式(I)で表される化合物または
その塩は、強いCCR5拮抗作用を有するので、人にお
ける種々のHIVの感染症、例えばAIDSの予防なら
びに治療のために使用される。本発明の式(I)で表さ
れる化合物またはその塩は、低毒性で安全に使用するこ
とができる。本発明の式(I)で表される化合物またはそ
の塩は、CCR5拮抗剤として、例えばAIDS予防治
療剤およびAIDSの病態進行抑制剤として使用するこ
とができる。式(I)で表される化合物またはその塩の
1日当たりの投与量は、患者の状態や体重、投与の方法
により異なるが、経口投与の場合成人(体重50Kg)
1人当たり活性成分[式(I)で表される化合物または
その塩]として約5から1000mg、好ましくは約1
0から600mgであり、さらに好ましくは約10〜3
00mgであり、とりわけ好ましくは約15〜150m
gであり、1日当たり1を1回又は2から3回にわけて
投与する。また、式(I)で表される化合物またはその
塩と逆転写酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害
剤とを組み合わせて用いる場合、逆転写酵素阻害剤また
はプロテアーゼ阻害剤の投与量は、例えば通常の投与量
の約1/200ないし1/2以上、約2ないし3倍以下
の範囲で適宜選択される。さらに、2種またはそれ以上
の薬剤を組み合わせて用いる場合に、ある1つの薬剤が
その他の薬剤の代謝に影響を及ぼすときには、各薬剤の
投与量は適宜調整されるが、一般的には、各薬剤の単剤
投与の時の投与量が用いられる。代表的な逆転写酵素阻
害剤およびプロテアーゼ阻害剤の通常の投与量は例えば
以下に示すとおりである。 ジドブジン:100mg ジダノシン:125〜200mg ザルシタビン:0.75mg ラミブジン:150mg スタブジン:30〜40mg サキナビル:600mg リトナビル:600mg インジナビル:800mg ネルフィナビル:750mg また、式(I)で表される化合物またはその塩と逆転写
酵素阻害剤または/およびプロテアーゼ阻害剤とを組み
合わせて用いる場合の具体的な実施態様を以下に示す。 成人(体重50Kg)1人当たり、式(I)で表され
る化合物またはその塩約10〜300mgを、ジドブジ
ン約50〜200mgと併用の形態で、同一対象に投与
する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよく、
また12時間以内の時間差をおいて投与してもよい。 成人(体重50Kg)1人当たり、式(I)で表され
る化合物またはその塩約10〜300mgを、サキナビ
ル約300〜1200mgと併用の形態で、同一対象に
投与する。個々の薬物は、それぞれ同時に投与してもよ
く、また12時間以内の時間差をおいて投与してもよ
い。
【0048】
【発明の効果】本発明の式(I)で表される化合物また
はその塩は、強いCCR5拮抗作用を有するので、ヒト
における種々のHIVの感染症、例えばAIDSの予防
ならびに治療のために有利に使用できる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に実験例、製剤例、参考例、
実施例を示し、本願発明をさらに詳しく説明する。しか
し、これらは、単なる例であって本発明を何ら限定する
ものではない。以下に記載の遺伝子操作法は、成書(Ma
niatis ら、モレキュラー・クローニング、Cold Spring
Harbor Laboratory、1989年)に記載されている方
法もしくは試薬の添付プロトコールに記載されている方
法に従った。
【実施例】実験例 (1)ヒトCCR5ケモカインレセプターのクローニン
グ ヒト脾臓 cDNAからPCR法でCCR5遺伝子のクロ
ーニングを行った。0.5ngの脾臓 cDNA(東洋紡,
QUICK−Clone cDNA)を鋳型とし、Samson らが
報告(Biochemistry 35(11),3362−336
7(1996))しているCCR5遺伝子塩基配列を参
考に作製したプライマーセット WO99/32100の実験例(1)に記載の配列番
号:1〔配列の長さ:34;配列の型:核酸;鎖の数:
一本鎖;トポロジー:直鎖状;配列の種類:他の核酸
合成DNA〕とWO99/32100の実験例(1)に
記載の配列番号:2〔配列の長さ:34;配列の型:核
酸;鎖の数:一本鎖;トポロジー:直鎖状;配列の種
類:他の核酸 合成DNA〕を各25pmol ずつ添加
し、TaKaRa EX Taq(宝酒造)を使用して、PCR反
応をDNAサーマルサイクラー480(パーキンエルマ
ー)にて行った(反応条件:95℃で1分間、60℃で
1分間、75℃で5分間を30サイクル)。そのPCR
産物をアガロースゲル電気泳動し、約1.0kb のDNA
断片を回収した後、Original TA Cloning Kit(フナ
コシ)を用いて、CCR5遺伝子をクローニングした。 (2)ヒトCCR5発現用プラスミドの作製 上記で得られたプラスミドを制限酵素XbaI(宝酒造)
とBamHI(宝酒造)で消化した後、アガロースゲル電
気泳動して約1.0kb のDNA断片を回収した。そのD
NA断片とXbaIとBamHI で消化した動物細胞用発現
プラスミド pcDNA3.1(フナコシ)を混合し、DN
A Ligation Kit Ver.2(宝酒造)で連結して、大
腸菌JM109のコンピテントセル(宝酒造)を形質転
換することでプラスミド pCKR5を得た。
【0050】(3)ヒトCCR5発現用プラスミドのC
HO−K1細胞への導入と発現 10%ウシ胎児血清(ライフテックオリエンタル)を含
むハムF12培地(日本製薬)を用いてテイッシュカル
チャーフラスコ750ml(ベクトンディキンソン)で生
育させたCHO−K1細胞を0.5g/L トリプシン−
0.2g/L EDTA(ライフテックオリエンタル)で
剥がした後、細胞をPBS(ライフテックオリエンタ
ル)で洗浄して遠心(1000rpm,5分)し、PBS
で懸濁した。次に、ジーンパルサー(バイオラッド社)
を用いて、下記の条件に従って、DNAを細胞に導入し
た。即ち、0.4cm ギャップのキュベットに8×106
細胞と10μg のヒトCCR5発現用プラスミド pCK
R5を加え、電圧0.25kV、キャパシタンス960μ
F 下でエレクトロポレーションした。その後、細胞を
10%ウシ胎児血清を含むハムF12培地に移し、24
時間培養後、再び細胞を剥がして遠心し、次に、ジェネ
ティシン(ライフテックオリエンタル)を500μg/
mlになるように加えた10%ウシ胎児血清を含むハムF
12培地で懸濁し、104 細胞/mlとなるように希釈し
て96ウエルプレート(ベクトンディキンソン)に播種
して、ジェネティシン耐性株を得た。次に、得られたジ
ェネティシン耐性株を96ウエルプレート(ベクトンデ
ィキンソン)で培養した後、耐性株の中からCCR5発
現細胞を選択した。即ち、200pMの〔125I〕−RA
NTES(アマーシャム)をリガンドとして添加したア
ッセイバッファー(0.5%BSA,20mM HEPE
S(和光純薬,pH7.2)を含むハムF12培地)中
で室温にて40分間結合反応を行い、氷冷したPBSで
洗浄後、1M NaOHを50μl/ウエルで添加し撹拌
して、γ−カウンターで放射活性を測定することで、リ
ガンドが特異的に結合した細胞、CHO/CCR5株を
選択した。
【0051】(4)CCR5拮抗作用に基づく化合物の
評価 96ウエルマイクロプレートに5×104 細胞/ウエル
でCHO/CCR5株を播種し、24時間培養して培地
を吸引除去後、試験化合物(1μM)含んだアッセイバ
ッファーを各ウエルに加え、リガンドである〔125I〕
−RANTES(アマーシャム)を100pMになるよ
うに添加後、室温で30分間反応した。次に、アッセイ
バッファーを吸引除去後、冷却したPBSで2回洗浄し
た。次に、200μl のマイクロシンチ−20(パッカ
ード)を各ウエルに加え、トップカウント(パッカー
ド)で放射活性を計測した。前記の方法に従って、試験
化合物のCCR5結合阻害率を測定した。結果を〔表
1〕に示す。
【表1】
【0052】本発明における式(I)で表される化合物
またはその塩を有効成分として含有するCCR5拮抗剤
(例、HIV感染症予防治療剤、AIDS予防治療剤な
ど)は、例えば、次のような処方によって製造すること
ができる。 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0053】 (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和後、顆粒化する。これに残りの(4)お
よび(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0054】参考例1 4−メトキシチオフェノール(9.66g)、4−ブロ
モ酪酸エチル(13.5g)、炭酸カリウム(18.8
g)のDMF(200ml)溶液を室温で4時間撹拌し
た。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、残渣のエタノール(200ml)
溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(85m
l)を加え、4時間撹拌した。減圧下エタノールを留去
した後、ジエチルエーテルで抽出した。水層に1N塩酸
(100ml)を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によって集め
た。結晶をヘキサンで洗浄し、無色の結晶として4−
[(4−メトキシフェニル)チオ]酪酸(13.09
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.81-1.96 (2H, m), 2.51 (2
H, t, 7.3 Hz), 2.87(2H, t, J=7.1 Hz), 3.80 (3H,
s), 6.85 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.35 (2H, d, J=8.8 H
z).
【0055】参考例2 4−[(4−メトキシフェニル)チオ]酪酸(10.0
g)およびポリリン酸(145g)の混合物を、80−
90℃で25分間撹拌した。反応混合物を氷に加えた
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン1:7)で分離精製し、黄色の油状物と
して7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−5(2H)−オン(3.87g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.17-2.31 (2H, m), 2.94 (2
H, t, J=6.8 Hz), 3.07 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.83 (3H,
s), 6.94 (1H, dd, J=8.6, 3.0 Hz), 7.383 (1H, d, J
=8.6 Hz), 8.384 (1H, d, J=3.0 Hz).
【0056】参考例3 7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−5(2H)−オン(3.87g)およびナトリウムメ
トキシド(5.0g)の炭酸ジメチル(50ml)懸濁
液を、4時間加熱還流した。反応系に1N塩酸(100
ml)を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、黄色の油状物(4.96g)を得た。得られ
た油状物と水素化ホウ素ナトリウム(0.7g)THF
(50ml)混合物に、−40℃でメタノール(5m
l)を滴下し、−10℃から−20℃で1時間撹拌し
た。反応系に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、黄色の油状物(4.80g)を得
た。得られた油状物およびトリエチルアミン(7.5m
l)のTHF(50ml)溶液に、0℃で塩化メタンス
ルホニル(2.09ml)を加え、0℃で0.5時間、
室温で1時間撹拌した。反応系に1,8−ジアザビシク
ロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)(4.0m
l)を加え、2.5時間撹拌した。反応系に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:
5)で分離精製し、黄色の油状物として7−メトキシ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(3.00g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.86-2.92 (2H, m), 3.18-3.
24 (2H, m), 3.81 (3H, s), 3.84 (3H, s), 6.78 (1H,
dd, J=8.4, 3.0 Hz), 6.90 (1H, d, J=3.0 Hz), 7.41
(1H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1H, s).
【0057】参考例4 7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸メチル(3.00g)のTHF(30
ml)溶液に、0℃で70%3−クロロ過安息香酸
(6.5g)を加え、0℃で0.5時間、室温で1時間
撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え数
分間撹拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を重曹水
(3回)および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、析出した結晶をろ過によっ
て集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、無
色の結晶として7−メトキシ−1,1−ジオキソ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メ
チル(3.15g)を得た。 m.p. 144-145 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ3.04-3.10 (2H, m), 3.59-3.
65 (2H, m), 3.86 (3H, s), 3.90 (3H, s), 6.96-7.02
(2H, m), 7.79 (1H, s), 8.10 (1H, d, J=10.0Hz). 元素分析 C13H14O5S Calcd. C, 55.31 ; H, 5.00 : Fo
und. C, 55.18 ; H, 5.01.
【0058】参考例5 7−メトキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(300m
g)、48%臭化水素酸(3ml)および酢酸(3m
l)混合物を4時間加熱還流した。減圧下濃縮後、さら
に48%臭化水素酸(3ml)、酢酸(3ml)を加
え、8時間加熱還流した。減圧下濃縮し、析出した結晶
をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテル
で洗浄し、淡黄色の結晶として7−ヒドロキシ−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(224mg)を得た。 m.p. 260-265 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.84-2.90 (2H, m), 3.61-
3.68 (2H, m), 6.92-7.02 (2H, m), 7.62 (1H, s), 7.8
5 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析 C11H10O5S0.1H2O Calcd. C, 51.59 ; H, 4.0
2 : Found. C, 51.38; H, 3.87.
【0059】参考例6 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(856mg)
のメタノール(10ml)溶液に硫酸(0.1ml)を
加え、23時間加熱還流した。減圧下濃縮後、水を加え
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した
結晶をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエー
テルで洗浄し、淡黄色の結晶として7−ヒドロキシ−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(848mg)を得た。 m.p. 176-178 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ3.04-3.10 (2H, m), 3.59-3.
66 (2H, m), 3.86 (3H, s), 6.01 (1H, br s), 6.90-6.
94 (2H, m), 7.74 (1H, s), 8.05 (1H, d, J=9.4 Hz). 元素分析 C12H12O5S Calcd. C, 53.72 ; H, 4.51 : Fo
und. C, 53.67 ; H, 4.58.
【0060】参考例7 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(300
mg)、塩化4−クロロベンジル(210mg)、炭酸
カリウム(214mg)のDMF(10ml)混合物を
室温で13時間、50℃で3時間撹拌した。反応系に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:1)で分離精製し、無色の結晶として7−[(4
−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メ
チル(272mg)を得た。 m.p. 130-133 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ3.07 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.
58-3.65 (2H, m), 3.86 (3H, s), 5.12 (2H, s), 7.00-
7.05 (2H, m), 7.32-7.42 (4H, m), 7.77 (1H,s), 8.10
(1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析 C19H17O5SCl Calcd. C, 58.09 ; H, 4.36 :
Found. C, 58.11 ; H,4.61.
【0061】参考例8 7−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸メチル(200mg)のTHF/メタノール
(3/1.5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(14
0mg)の水溶液(0.7ml)を加え、65−70℃
で23時間撹拌した。室温まで冷却後、反応系に1N塩
酸をpHが5になるまで加え、析出した結晶をろ過によ
って集めた。結晶を水、2−プロパノールおよびジイソ
プロピルエーテルで洗浄し、淡黄色の結晶として7−
[(4−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(149mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.91 (2H, t, J=6.6 Hz),
3.68 (2H, t, J=6.6 Hz), 5.26 (2H, s), 7.22 (1H, d
d, J=8.8, 2.6 Hz), 7.37-7.54 (5H, m), 7.72(1H, s),
7.95 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0062】参考例9 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(300
mg)、4−エトキシベンジルアルコール(0.36
g)、トリフェニルホスフィン(0.62g)のTHF
(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジイソプ
ロピル(0.47ml)を加え、室温で3.5日間撹拌
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:1)で分離精製し、無色の
結晶として7−[(4−エトキシベンジル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(279mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.43 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.
03-3.10 (2H, m), 3.58-3.65 (2H, m), 3.85 (3H, s),
4.05 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.07 (2H, s), 6.92(2H, d,
J=8.8 Hz), 7.01-7.06 (2H, m), 7.33 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.77 (1H,s), 8.08 (1H, d, J=9.2 Hz).
【0063】参考例10 7−[(4−エトキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(200mg)のTHF/メタノール
(6/3ml)懸濁液に、室温で炭酸カリウム(137
mg)の水溶液(0.7ml)を加え、70℃で16.
5時間撹拌した。室温まで冷却後、反応系に1N塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をジイ
ソプロピルエーテルで洗浄し、無色の結晶として7−
[(4−エトキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボン酸(147mg)を得た。 m.p. 180-184 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.33 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.86-2.93 (2H, m), 3.65-3.71 (2H, m), 4.03 (2H, q,
J=7.0 Hz), 5.15 (2H, s), 6.95 (2H, d, J=8.8 Hz),
7.21 (1H, dd, J=8.6, 2.4 Hz), 7.37-7.41 (3H, m),
7.72 (1H, m), 7.94 (1H, d, J=8.6 Hz). 元素分析 C20H20O6S Calcd. C, 61.84 ; H, 5.19 : Fo
und. C, 61.85 ; H, 5.35.
【0064】参考例11 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(200
mg)、塩化4−フルオロベンジル(0.090m
l)、炭酸カリウム(134mg)のDMF(5ml)
混合物を55℃で7時間撹拌した。反応系に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:
1)で分離精製し、無色の結晶として7−[(4−フル
オロベンジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(162mg)を得た。 m.p. 141-143 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ3.03-3.10 (2H, m), 3.58-3.
65 (2H, m), 3.85 (3H, s), 5.11 (2H, s), 7.01-7.14
(4H, m), 7.37-7.44 (2H, m), 7.77 (1H, m),8.10 (1H,
d, J=9.2 Hz). 元素分析 C19H17O5SF Calcd. C, 60.63 ; H, 4.55 : F
ound. C, 60.52 ; H,4.66.
【0065】参考例12 7−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(327.4mg)のTHF/メタノ
ール(4/2ml)懸濁液に、室温で炭酸カリウム(2
40mg)の水溶液(1.0ml)を加え、60℃で2
0時間撹拌した。室温まで冷却後、反応系に1N塩酸
(5ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶を
ジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡黄色の結晶として
7−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(241mg)を得た。 m.p. 270-273 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.87-2.94 (2H, m), 3.65-
3.72 (2H, m), 5.23 (2H, s), 7.20-7.29 (3H, m), 7.4
3 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.50-7.57 (2H, m), 7.72 (1H,
s), 7.95 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C18H15O5SF Calcd. C, 59.66 ; H, 4.17 : F
ound. C, 59.43 ; H,4.41.
【0066】参考例13 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(500
mg)、3−ピリジンメタノール(405mg)、トリ
フェニルホスフィン(0.98g)のTHF(10m
l)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジエチル(40%
トルエン溶液)(1.62g)を加え、室温で20時間
撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)で分離精製し、無色の結晶として7
−(3−ピリジルメトキシ)−1,1−ジオキソ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メ
チル(694mg)を得た。7−(3−ピリジルメトキ
シ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(650mg)のT
HF/メタノール(6/3ml)懸濁液に、室温で炭酸
カリウム(415mg)の水溶液(1.4ml)を加
え、60℃で19時間撹拌した。反応系にさらに炭酸カ
リウム(207mg)の水溶液(0,7ml)を加え、
さらに60℃で3日間撹拌した。室温まで冷却後、pH
が7−8になるまで2N塩酸を加え、析出した結晶をろ
過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗
浄し、無色の結晶として7−(3−ピリジルメトキシ)
−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボン酸(493mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.87-2.94 (2H, m), 3.66-
3.72 (2H, m), 5.31 (2H, s), 7.25 (1H, dd, J=8.8,
2.6 Hz), 7.43-7.49 (2H, m), 7.73 (1H, s), 7.89-7.9
3 (1H, m), 7.96 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.58 (1H, dd, J
=4.8, 1.4 Hz),8.70 (1H, d, J=1.4 Hz).
【0067】参考例14 4−ヒドロキシメチル安息香酸メチル(5.0g)のD
MF(100ml)溶液に0℃で60%水素化ナトリウ
ム(1.3g)を加え1時間撹拌した。反応系にヨウ化
プロピル(3ml)を加え、室温で4日間撹拌した。反
応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水
及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:9)で分離精製し、無色の
油状物として4−(プロポキシメチル)安息香酸メチル
(2.09g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
57-1.74 (2H, m), 3.46 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.92 (3H,
s), 4.56 (2H, s), 7.41 (2H, d, J=8.7 Hz),8.02 (2
H, d, J=8.7 Hz).
【0068】参考例15 水素化リチウムアルミニウム(0.40g)のジエチル
エーテル(25ml)懸濁液に、0℃で4−(プロポキ
シメチル)安息香酸メチル(2.09g)のジエチルエ
ーテル(25ml)溶液を1時間かけて滴下した。室温
で2時間撹拌後、反応系に水(0.4ml)、15%水
酸化ナトリウム水溶液(0.4ml)及び水(1.2m
l)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。硫酸マグネ
シウムを加えた後、ろ過によって固体を除いた。減圧下
溶媒を留去し、無色の油状物として4−(プロポキシメ
チル)ベンジルアルコール(1.81g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
57-1.69 (3H, m), 3.43 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.51 (2H,
s), 4.69 (2H, d, J=5.8 Hz), 7.35 (4H, s).
【0069】参考例16 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、4−(プロポキシメチル)ベンジルアルコール
(502mg)、トリフェニルホスフィン(782m
g)のTHF(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボ
ン酸ジエチル(40%トルエン溶液)(1.30g)を
加え、室温で68時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣を
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:
1)で分離精製し、無色の結晶として7−[[4−(プ
ロポキシメチル)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボン酸メチル(1.15g)を得た。7−[[4−(プ
ロポキシメチル)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボン酸メチル(1.15g)のTHF/メタノール(1
0/5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(622m
g)の水溶液(2.1ml)を加え、60℃で2日間撹
拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。水層
に1N塩酸をpHが2−3になるまで加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過
によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
し、無色の結晶として7−[[4−(プロポキシメチ
ル)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(42
5mg)を得た。 m.p. 210-213 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.88 (3H, t, J=7.4 Hz),
1.46-1.64 (2H, m), 2.87-2.93 (2H, m), 3.38 (2H, t,
J=6.6 Hz), 3.65-3.71 (2H, m), 4.46 (2H, s), 5.24
(2H, s), 7.22 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 7.33-7.47
(5H, m), 7.72 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C2224S Calcd. C,
63.44 ; H, 5.81 : Found.
C, 63.29 ; H, 5.76.
【0070】実施例1(化合物1の製造) 7−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸(110mg)のTHF(5ml)懸濁液に、
室温で塩化チオニル(0.042ml)及びDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をTHF(5ml)に溶解させ、室温で4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(70mg)およびトリエチルアミン
(0.2ml)のTHF(5ml)溶液に滴下した。室
温で2.5時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール/酢酸エチル1:3)および再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7−
[(4−クロロベンジル)オキシ]−N−[4−[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル]フェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合
物1)(104mg)を得た。 m.p. 237-239 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.67-1.82 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.55-2.72 (1H, m), 3.09 (2H, t, J=6.8 Hz),
3.30-3.44 (2H, m), 3.58 (2H, s), 3.69 (2H,t, J=6.8
Hz), 3.98-4.09 (2H, m), 5.12 (2H, s), 6.98-7.06
(2H, m), 7.21(1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.37
-7.42 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.91 (1H,
s), 8.10 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C31H33N2O5SCl Calcd. C, 64.07 ; H, 5.72
; N, 4.82 : Found. C, 64.03 ; H, 5.81 ; N, 5.00.
【0071】実施例2(化合物2の製造) 7−[(4−エトキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(110mg)のTHF(5ml)溶液に、
室温で塩化チオニル(0.041ml)及びDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をTHF(5ml)に溶解させ、室温で4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(69mg)およびトリエチルアミン
(0.2ml)のTHF(5ml)溶液に滴下した。室
温で1.5時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール/酢酸エチル1:3)および再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7−
[(4−エトキシベンジル)オキシ]−N−[4−[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル]フェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化
合物2)(109mg)を得た。 m.p. 211-213 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.
68-1.82 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.54-2.74 (1H, m),
3.05-3.12 (2H, m), 3.29-3.44 (2H, m), 3.58(2H, s),
3.66-3.72 (2H, m), 3.98-4.10 (4H, m), 5.07 (2H,
s), 6.92 (2H,d, J=8.8 Hz), 6.98 (1H, d, J=2.6 Hz),
7.04 (1H, dd, J=8.4, 2.6 Hz), 7.20(1H, s), 7.30-
7.35 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.91 (1H,
s), 8.09(1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析 C33H38N2O6S Calcd. C, 67.10 ; H, 6.48 ;
N, 4.74 : Found. C,66.94 ; H, 6.50 ; N, 4.89.
【0072】実施例3(化合物3の製造) 7−(4−フルオロベンジルオキシ)−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボン酸(170mg)のTHF(5ml)懸濁液に、室
温で塩化チオニル(0.068ml)及びDMFを1滴
加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣
をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(114mg)およびトリエチルアミン
(0.2ml)のTHF(5ml)溶液に滴下した。室
温で20時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(エタノール/酢酸エチル1:3)および再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7−
(4−フルオロベンジルオキシ)−N−[4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]フェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物
3)(206mg)を得た。 m.p. 232-234 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.67-1.83 (4H, m), 2.20 (3
H, s), 2.55-2.72 (1H, m), 3.06-3.13 (2H, m), 3.31-
3.44 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.65-3.72 (2H,m), 3.99
-4.10 (2H, m), 5.11 (2H, s), 6.98-7.15 (4H, m), 7.
21 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.37-7.44 (2H,
m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.80 (1H, s), 8.10 (1
H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C31H33N2O5SF Calcd. C, 65.94 ; H, 5.89 ;
N, 4.96 : Found. C,65.59 ; H, 5.67 ; N, 4.97.
【0073】実施例4(化合物4の製造) 7−(3−ピリジルメトキシ)−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸(200mg)のDMF(5ml)溶液に、室温で塩
化チオニル(0.084ml)を加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をDMF(5ml)
に溶解させ、室温で4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(14
1mg)およびトリエチルアミン(0.4ml)のTH
F(5ml)溶液に滴下した。室温で18時間撹拌した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣を塩基性シリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)および再結晶(エタノール)に
よって精製し、無色の結晶としてN−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−7−(3−ピリジルメトキシ)−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボキサミド(化合物4)(77mg)を得
た。 m.p. 225-229 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.67-1.80 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.55-2.74 (1H, m), 3.07-3.14 (2H, m), 3.30-
3.44 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.67-3.73 (2H,m), 3.99
-4.09 (2H, m), 5.17 (2H, s), 7.01-7.08 (2H, m), 7.
22 (1H, s), 7.30-7.40 (3H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.73-7.81 (1H, m), 7.83-7.89 (1H, m), 8.12 (1
H, d, J=8.6 Hz), 8.62-8.70 (2H, m). 元素分析 C30H33N3O5S0.2H2O Calcd. C, 65.36 ; H,
6.11 ; N, 7.62 : Found. C, 65.13 ; H, 6.07 ; N, 7.
50.
【0074】実施例5(化合物5の製造) 7−[[4−(プロポキシメチル)ベンジル]オキシ]
−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボン酸(200mg)のTHF(5m
l)溶液に、室温で塩化チオニル(0.070ml)及
びDMF(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、
0℃で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]アニリン(116mg)およ
びトリエチルアミン(0.27ml)のTHF(5m
l)溶液に滴下した。室温で2日間撹拌した後、水を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル
1:3)および再結晶(エタノール)によって精製し、
無色の結晶としてN−[4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]
−7−[[4−(プロポキシメチル)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物5)(199
mg)を得た。 m.p. 201-203 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
58-1.84 (6H, m), 2.20 (3H, s), 2.56-2.73 (1H, m),
3.05-3.12 (2H, m), 3.31-3.44 (2H, m), 3.46(2H, t,
J=6.6 Hz), 3.57 (2H, s), 3.65-3.72 (2H, m), 3.99-
4.10 (2H, m),4.52 (2H, s), 5.15 (2H, s), 6.98-7.07
(2H, m), 7.20 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.
39 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.85 (1H, s),
8.09 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C35H42N2O6S Calcd. C, 67.94 ; H, 6.84 ;
N, 4.53 : Found. C,67.86 ; H, 6.69 ; N, 4.57.
【0075】参考例17 エチニルベンゼン(511mg, 5.00mmol)、7-ブロモ-2,3-ジ
ヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル(708m
g, 2.50mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(176mg, 0.25mmol)、ヨウ化銅(48mg, 0.25mm
ol)、トリエチルアミン(15ml)の混合物を80℃で17時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し酢酸エチル(70ml)を加え
て1N塩酸(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残
留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル35g, 酢酸
エチル/ヘキサン=1/19)に付した。目的画分を減圧濃縮
しジイソプロピルエーテルを加え不溶物を濾取した。不
溶物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して
7-フェニルエチニル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸メチル(525mg, 1.73mmol, 69%)を得
た。 IR (KBr): 1709, 1501 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.9-3.05 (2H, m), 3.83 (3H, s),
4.2-4.35 (2H, m), 6.96(1H, d, J=8.6Hz), 7.3-7.6 (8
H, m).
【0076】参考例18 7-フェニルエチニル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン
-4-カルボン酸メチル(463mg, 1.52mmol)にメタノール(1
0ml)、THF(10ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(4.56ml)
を加え室温で24時間撹拌した。1N塩酸(4.56ml)を加え減
圧濃縮し、水を加え不溶物を濾取した。不溶物を水、ジ
イソプロピルエーテルで順に洗浄後、減圧濃縮して7-フ
ェニルエチニル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボン酸(417mg, 1.44mmol, 94%)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.8-2.95 (2H, m), 4.2-4.35 (2
H, m), 7.02 (1H, d, J=8.6Hz), 7.35-7.6 (7H, m), 7.
72 (1H, d, J=2.2Hz).
【0077】実施例6(化合物6の製造) 7-フェニルエチニル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン
-4-カルボン酸(140mg,0.48mmol)をDMF(7ml)に溶解し、0
℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(72mg,0.53mmo
l)、4-[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)アミノメ
チル]アニリン(117mg, 0.53mmol)、1-エチル-3-(3-ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(139mg, 0.7
3mmol)、トリエチルアミン(0.202ml, 1.45mmol)、4-ジ
メチルアミノピリジン(3mg)を加え室温で14時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し酢酸エチル(60ml)を加えて水(5
ml×3)、飽和重曹水(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1
5g, 酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイ
ソプロピルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物を
ジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥してN-[4-
[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)アミノメチル]
フェニル]-7-フェニルエチニル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾ
オキセピン-4-カルボキサミド(化合物6)(202mg, 0.4
1mmol, 85%)を得た。 IR (KBr): 1653, 1595, 1514, 1501 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.5-1.85 (4H, m), 2.22 (3H, s),
2.5-2.8 (1H, m), 3.0-3.15 (2H, m), 3.3-3.45 (2H,
m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 4.3-4.45(2H,
m), 6.99 (1H, d, J=8.4Hz), 7.15 (1H, s), 7.25-7.6
(11H, m).
【0078】参考例19 3-ヒドロキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン(1.76g, 10.0mmol)をDMF(10ml)に溶解
し炭酸カリウム(2.76g, 20.0mmol)、ベンジルブロミド
(1.308ml, 11.0mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し残留物に水(20ml)を加え酢酸エチル
(20ml×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル35g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/19)に付し
た。目的画分を減圧濃縮して3-ベンジルオキシ-5-オキ
ソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン(2.
79g)を得た。 IR (KBr): 1674 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.7-1.95 (4H, m), 2.65-2.8 (2H,
m), 2.8-2.95 (2H, m),5.08 (2H, s), 7.04 (1H, dd, J
=2.6, 8.4Hz), 7.13 (1H, d, J=8.4Hz), 7.25-7.5 (6H,
m).
【0079】参考例20 3-ベンジルオキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン(2.72g)を炭酸ジメチル(30ml)に
溶解しナトリウムメトキシド(2.70g, 50.0mmol)を加え
て加熱還流下(110℃)、6時間撹拌した。氷冷下、1N塩酸
(60ml)を加え有機溶媒を減圧留去後、水層を酢酸エチル
(30ml×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル40g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/30)に付し
た。目的画分を減圧濃縮して3-ベンジルオキシ-5-オキ
ソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-6-
カルボン酸メチル(2.88g, 8.88mmol)を得た。
【0080】参考例21 3-ベンジルオキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-6-カルボン酸メチル(2.81g, 8.6
6mmol)をジクロロメタン(40ml)、メタノール(10ml)の混
合溶媒に溶解し、40℃(内温)で水素化ホウ素ナトリウム
(500mg, 13.2mmol)を加えて15℃〜10℃で2時間撹拌し
た。反応液を40℃まで冷却し水(20ml)を加えジクロロメ
タン(40ml, 10ml×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をTHF(30m
l)に溶解し0℃でトリエチルアミン(6.04ml, 43.3mmo
l)、メタンスルホニルクロリド(1.01ml, 13.0mmol)を加
えて室温で20時間撹拌した。反応を完結させるためDBU
(3.89ml, 26.0mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し水(30ml)を加え酢酸エチル(30ml×3)
で抽出した。有機層を1N塩酸(5ml×3)で洗浄、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル60g, 酢酸エチル/ヘキサン=
1/30→1/9)に付した。目的画分を減圧濃縮して2-ベンジ
ルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カ
ルボン酸メチル(2.32g, 7.52mmol, 87%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.1 (2H, m), 2.55-2.65 (2H,
m), 2.7-2.8 (2H, m),3.81 (3H, s), 5.06 (2H, s),
6.84 (1H, dd, J=2.6, 8.4Hz), 6.94 (1H, d, J=2.6H
z), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.5-7.7 (5H, m), 7.64
(1H, s).
【0081】参考例22 2-ベンジルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン-8-カルボン酸メチル(2.28g, 7.39mmol)をメタノー
ル(25ml)に懸濁し1N水酸化ナトリウム水溶液(23ml)を加
えて室温で13時間撹拌した。反応を完結させるためテト
ラヒドロフラン(25ml)を加え60℃で2時間撹拌した。室
温で1N塩酸(23ml)を加え減圧濃縮後、水を加え不溶物を
濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して2-ベンジル
オキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カル
ボン酸(2.09g, 7.10mmol, 96%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.7 (2H,
m), 2.7-2.85 (2H, m),5.07 (2H, s), 6.87 (1H, dd,
J=2.7, 8.3Hz), 6.96 (1H, d, J=2.7Hz), 7.08(1H, d,
J=8.3Hz), 7.25-7.5 (5H, m), 7.77 (1H, s).
【0082】実施例7(化合物7の製造) 2-ベンジルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン-8-カルボン酸(200mg, 0.68mmol)、4-[N-メチル-N-
(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]アニリン(1
65mg, 0.75mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(10
1mg, 0.75mmol)、DMF(10ml)の混合物に0℃で1-[3-(ジメ
チルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
(235mg, 1.23mmol)、トリエチルアミン(0.284ml, 2.04m
mol)を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え水(5ml×3)、飽和重
曹水(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチ
ル)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピルエ
ーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピ
ルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-ベンジルオキシ-N
-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノ
メチル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン-8-カルボキサミド(化合物7)(276mg, 0.56mmol,
82%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.6-1.85 (4H, m), 2.0-2.25 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.5-2.85 (5H, m), 3.3-3.45 (2H,
m), 3.57 (2H, s), 3.95-4.1 (2H, m), 5.07 (2H, s),
6.85 (1H, dd, J=2.7, 8.2Hz), 6.92 (1H, d, J=2.7H
z), 7.09 (1H, d, J=8.2Hz), 7.25-7.5 (5H, m), 7.31
(2H, d, J=8.6Hz), 7.55 (2H, d, J=8.6Hz),7.58 (1H,
s).
【0083】参考例23 3-ヒドロキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン(1.76g, 10.0mmol)をDMF(10ml)に溶解
し炭酸カリウム(2.76g, 20.0mmol)、4-メチルベンジル
ブロミド(2.04g, 11.0mmol)を加えて室温で24時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し残留物に水(20ml)を加え酢酸
エチル(20ml×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル40g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/30)
に付した。目的画分を減圧濃縮して3-(4-メチルベンジ
ルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン(2.74g, 9.77mmol, 98%)を得た。 IR (KBr): 1674 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.7-1.95 (4H, m), 2.36 (3H, s),
2.7-2.8 (2H, m), 2.8-2.95 (2H, m), 5.04 (2H, s),
7.03 (1H, dd, J=2.8, 8.5Hz), 7.12 (1H, d, J=8.5H
z), 7.19 (2H, d, J=7.9Hz), 7.32 (2H, d, J=7.9Hz),
7.36 (1H, d, J=2.8Hz).
【0084】参考例24 3-(4-メチルベンジルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テトラ
ヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン(2.67g, 9.52mmol))を
炭酸ジメチル(40ml)に溶解しナトリウムメトキシド(2.5
7g, 47.6mmol)を加えて加熱還流下(110℃)、6時間撹拌
した。氷冷下、1N塩酸(60ml)を加え有機溶媒を減圧留去
後、水層を酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g, 酢酸エチル/
ヘキサン=1/30)に付した。目的画分を減圧濃縮して3-(4
-メチルベンジルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒド
ロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-6-カルボン酸メチル(2.84
g, 8.39mmol, 88%)を得た。
【0085】参考例25 3-(4-メチルベンジルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テトラ
ヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-6-カルボン酸メチル
(2.77g, 8.19mmol)をジクロロメタン(40ml)、メタノー
ル(10ml)の混合溶媒に溶解し、40℃(内温)で水素化ホウ
素ナトリウム(465mg, 12.3mmol)を加えて20℃〜10℃で2
時間撹拌した。反応液を40℃まで冷却し水(20ml)を加え
ジクロロメタン(40ml, 10ml×2)で抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物
をTHF(30ml)に溶解し0℃でトリエチルアミン(5.70ml, 4
0.9mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.95ml, 12.3mmo
l)を加えて室温で12時間撹拌した。反応を完結させるた
めDBU(3.67ml, 24.5mmol)、ジクロロメタン(30ml)を加
えて室温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し水(30m
l)を加え酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層を1N
塩酸(5ml×3)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル60g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/30→1/9)に付した。
目的画分を減圧濃縮して2-(4-メチルベンジルオキシ)-
6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸
メチル(2.40g, 7.44mmol, 91%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.1 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.55-2.65 (2H, m), 2.7-2.8 (2H, m), 3.81 (3H, s),
5.01 (2H, s), 6.83 (1H, dd, J=3.0, 8.4Hz), 6.92 (1
H, d, J=3.0Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.19 (2H,
d, J=8.0Hz), 7.32(2H, d, J=8.0Hz), 7.64 (1H, s).
【0086】参考例26 2-(4-メチルベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(2.34g, 7.26mmol)
をメタノール(25ml)とTHF(25ml)の混合溶媒に溶解し1N
水酸化ナトリウム水溶液(23ml)を加えて室温で18時間撹
拌した。室温で1N塩酸(23ml)を加え減圧濃縮
後、水を加え不溶物を濾取した。不溶物を水、ヘキサン
で順に洗浄し減圧乾燥して2-(4-メチルベンジルオキシ)
-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸
(2.11g, 6.84mmol, 94%)を得た。 IR (KBr): 1663 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.1 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.55-2.7 (2H, m), 2.7-2.85 (2H, m), 5.02 (2H, s),
6.86 (1H, dd, J=2.7, 8.1Hz), 6.95 (1H, d, J=2.7H
z), 7.07 (1H, d, J=8.1Hz), 7.19 (2H, d, J=8.1Hz),
7.32 (2H, d, J=8.1Hz), 7.77 (1H, s).
【0087】実施例8(化合物8の製造) 2-(4-メチルベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-8-カルボン酸(200mg, 0.65mmol)、4-[N
-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]
アニリン(157mg, 0.71mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(96mg, 0.71mmol)、DMF(10ml)の混合物に0℃で
1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(186mg, 0.97mmol)、トリエチルアミン(0.27
1ml, 1.94mmol)を加えて室温で4日間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え水(5ml×
3)、飽和重曹水(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,
酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプ
ロピルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイ
ソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-(4-メチ
ルベンジルオキシ)-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピ
ラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H
-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボキサミド(化合物8)
(273mg, 0.53mmol, 82%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.6−1.85 (4H,
m), 2.0−2.2 (2H, m), 2.21
(3H, s), 2.36(3H, s), 2.
5−2.85 (5H, m), 3.3−3.45
(2H, m), 3.57 (2H, s), 3.
95−4.1 (2H,m), 5.02 (2H,
s), 6.84 (1H, dd, J=2.5,
8.1Hz), 6.91 (1H, d, J=2.
5Hz), 7.08 (1H, d, J=8.1H
z), 7.19 (2H, d, J=8.3H
z), 7.31 (2H, d, J=8.6H
z), 7.32(2H, d, J=8.3Hz),
7.55 (2H, d, J=8.6Hz),
7.60 (1H, s).
【0088】参考例27 3−ヒドロキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベ
ンゾシクロヘプテン(1.76g, 10.0mmol)をDMF(20ml)に溶
解し炭酸カリウム(2.76g, 20.0mmol)、4-フェニルベン
ジルブロミド(2.72g, 11.0mmol)を加えて室温で24時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(30m
l)、THF(30ml)を加えて水(10ml, 5ml×2)、飽和食塩水
(5ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエーテルを加
え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテル
で洗浄後、減圧乾燥して3-(4-フェニルベンジルオキシ)
-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン(3.00g, 8.76mmol, 88%)を得た。 IR (KBr): 1674 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.7-1.95 (4H, m), 2.7-2.8 (2H,
m), 2.8-2.95 (2H, m), 5.13 (2H, s), 7.06 (1H, dd,
J=2.6, 8.4Hz), 7.14 (1H, d, J=8.4Hz), 7.3-7.65 (10
H, m).
【0089】参考例28 3-(4-フェニルベンジルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テト
ラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン(2.90g, 8.47mmol)
を炭酸ジメチル(80ml)に溶解しナトリウムメトキシド
(2.29g, 42.4mmol)を加えて加熱還流下(110℃)、6時間
撹拌した。氷冷下、1N塩酸(60ml)を加え有機溶媒を減圧
留去後、水層を酢酸エチルとTHFの混合溶媒((30ml/15m
l)×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル50g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/30)に付し
た。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピルエーテルを加
え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテル
で洗浄後、減圧乾燥して3-(4-フェニルベンジルオキシ)
-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン-6-カルボン酸メチル(2.47g, 6.17mmol, 73%)を得
た。
【0090】参考例29 3-(4-フェニルベンジルオキシ)-5-オキソ-6,7,8,9-テト
ラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-6-カルボン酸メチ
ル(2.31g, 5.77mmol)をジクロロメタン(50ml)、メタノ
ール(15ml)の混合溶媒に溶解し、40℃(内温)で水素化ホ
ウ素ナトリウム(327mg, 8.64mmol)を加えて20℃〜10℃
で2時間撹拌した。反応液を40℃まで冷却し水(30ml)を
加えジクロロメタン(50ml, 10ml×2)で抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
留物をジクロロメタン(40ml)に溶解し0℃でトリエチル
アミン(4.02ml, 28.8mmol)、メタンスルホニルクロリド
(0.67ml, 8.7mmol)を加えて室温で16時間撹拌した。反
応を完結させるためDBU(2.59ml,17.3mmol)を加えて室温
で12時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し水(30ml)を加え
酢酸エチル(40ml, 15ml×2)で抽出した。有機層を1N塩
酸(5ml×4)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル60g, トルエン)に付した。目的画分を減圧濃縮し酢酸
エチル、ジイソプロピルエーテルを加え不溶物を濾取し
た。不溶物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾
燥して2-(4-フェニルベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H
-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(1.31g, 3.
41mmol, 59%)を得た。 IR (KBr): 1707 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.7 (2H,
m), 2.7-2.8 (2H, m),3.82 (3H, s), 5.10 (2H, s),
6.87 (1H, dd, J=2.7, 8.3Hz), 6.96 (1H, d, J=2.7H
z), 7.08 (1H, d, J=8.3Hz), 7.3-7.7 (10H, m).
【0091】参考例30 2-(4-フェニルベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(1.22g, 3.17mmo
l)をメタノール(20ml)とTHF(35ml)の混合溶媒に溶解し1
N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加えて室温で18時
間、60℃で2時間撹拌した。室温で1N塩酸(12ml)を加え
減圧濃縮後、水を加え不溶物を濾取した。不溶物を水、
ヘキサンで順に洗浄し減圧乾燥して2-(4-フェニルベン
ジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8
-カルボン酸(1.38g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.8-2.0 (2H, m), 2.4-2.55 (2H,
m), 2.65-2.8 (2H, m),5.16 (2H, s), 6.91 (1H, dd,
J=2.6, 8.4Hz), 7.08 (1H, d, J=2.6Hz), 7.12(1H, d,
J=8.4Hz), 7.3-7.75 (10H, m).
【0092】実施例9(化合物9の製造) 2-(4-フェニルベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(200mg, 0.54mmol)、4-
[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル]アニリン(131mg, 0.59mmol)、1-ヒドロキシベンゾト
リアゾール(80mg,0.59mmol)、DMF(10ml)の混合物に0℃
で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジ
イミド塩酸塩(207mg, 1.08mmol)、トリエチルアミン(0.
226ml, 1.62mmol)を加えて室温で3日間撹拌した。反応
液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え水(5ml
×3)、飽和重曹水(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗
浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃
縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15
g, 酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソ
プロピルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジ
イソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-(4-フ
ェニルベンジルオキシ)-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒド
ロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-6,7-ジヒド
ロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボキサミド(化合
物9)(243mg, 0.42mmol, 79%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.55-1.85 (4H, m), 2.0-2.25 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.5-2.85 (5H, m), 3.25-3.45 (2
H, m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 5.11(2H,
s), 6.87 (1H, dd, J=2.9, 8.0Hz), 6.94 (1H, d, J=2.
9Hz), 7.10 (1H, d, J=8.0Hz), 7.2-7.7 (14H, m).
【0093】参考例31 2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボン酸メチル(327mg, 1.50mmol)をDMF(6ml)に溶
解し炭酸カリウム(415mg, 3.00mmol)、4-フルオロベン
ジルブロミド(0.206ml, 1.65mmol)を加えて室温で15時
間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(4
0ml)を加え水(5ml×2)、飽和食塩水(5ml)で洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残
留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸
エチル/ヘキサン=1/25)に付した。目的画分を減圧濃縮
して2-(4-フルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(485mg, 1.4
9mmol, 99%)を得た。 IR (KBr): 1707 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.82 (3H, s), 5.02 (2H, s), 6.83 (1H, dd, J=
2.7, 8.2Hz), 6.92 (1H, d, J=2.7Hz), 7.0-7.15(2H,
m), 7.07 (1H, d, J=8.2Hz), 7.35-7.45 (2H, m), 7.64
(1H, s).
【0094】参考例32 2-(4-フルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(462mg, 1.42mmo
l)をメタノール(5ml)とTHF(5ml)の混合溶媒に溶解し1N
水酸化ナトリウム水溶液(4.3ml)を加えて50℃で2時間撹
拌した。0℃で1N塩酸(4.3ml)を加え減圧濃縮後、水を加
え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して
2-(4-フルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(458mg)を得た。
【0095】実施例10(化合物10の製造) 2-(4-フルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.54mmol)、4-
[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル]アニリン(144mg, 0.65mmol)、1-ヒドロキシベンゾト
リアゾール(88mg,0.65mmol)、DMF(6ml)の混合物に0℃で
1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(209mg, 1.09mmol)、トリエチルアミン(0.22
8ml, 1.64mmol)を加えて室温で2日間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽和重曹
水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)に付した。目的画
分を減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエーテルを加え
て不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテル
で洗浄後、減圧乾燥して2-(4-フルオロベンジルオキシ)
-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミ
ノメチル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘ
プテン-8-カルボキサミド(化合物10)(228mg, 0.44m
mol, 81%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1603, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.5-1.85 (4H, m), 2.0-2.25 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.85 (5H, m), 3.3-3.45 (2H,
m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 5.02 (2H,
s), 6.83 (1H, dd, J=2.7, 8.3Hz), 6.90 (1H, d, J=2.
7Hz), 7.0-7.15 (2H, m), 7.09 (1H, d, J=8.3Hz), 7.2
9 (1H, s), 7.31 (2H, d, J=8.5Hz), 7.35-7.45 (2H,
m), 7.55 (2H, d, J=8.5Hz), 7.59 (1H, s).
【0096】参考例33 2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボン酸メチル(327mg, 1.50mmol)をDMF(6ml)に溶
解し炭酸カリウム(415mg, 3.00mmol)、2,4-ジフルオロ
ベンジルブロミド(0.212ml, 1.65mmol)を加えて室温で1
7時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチ
ル(40ml)を加え水(5ml×2)、飽和食塩水(5ml)で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,
酢酸エチル/ヘキサン=1/25)に付した。目的画分を減圧
濃縮して2-(2,4-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒ
ドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(50
0mg, 1.45mmol, 97%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.1 (2H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.82 (3H, s), 5.07(2H, s), 6.75-7.0 (4H, m),
7.07 (1H, d, J=8.0Hz), 7.4-7.55 (1H, m), 7.64 (1H,
s).
【0097】参考例34 2-(2,4-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(477mg, 1.3
9mmol)をメタノール(5ml)とTHF(5ml)の混合溶媒に溶解
し1N水酸化ナトリウム水溶液(4.2ml)を加えて50℃で2時
間撹拌した。0℃で1N塩酸(4.2ml)を加え減圧濃縮後、水
を加え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥
して2-(2,4-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-
5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(436mg, 1.32mm
ol, 95%)を得た。
【0098】実施例11(化合物11の製造) 2-(2,4-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.51mmo
l)、4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミ
ノメチル]アニリン(136mg, 0.62mmol)、1-ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(83mg, 0.61mmol)、DMF(6ml)の混合物
に0℃で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカル
ボジイミド塩酸塩(197mg, 1.03mmol)、トリエチルアミ
ン(0.215ml, 1.54mmol)を加えて室温で2日間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽
和重曹水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル15g,酢酸エチル)に付した。目
的画分を減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエーテルを
加えて不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエー
テルで洗浄後、減圧乾燥して2-(2,4-ジフルオロベンジ
ルオキシ)-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-
イル)アミノメチル[フェニル[-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-8-カルボキサミド(化合物11)(228m
g, 0.43mmol, 83%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1510 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.5-1.85 (4H, m), 2.0-2.25 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.85 (5H, m), 3.25-3.45 (2
H, m), 3.57 (2H, s), 3.95-4.1 (2H, m), 5.07 (2H,
s), 6.75-7.0 (4H, m), 7.09 (1H, d, J=8.0Hz), 7.29
(1H, s), 7.31 (2H,d, J=8.6Hz), 7.4-7.65 (1H, m),
7.55 (2H, d, J=8.6Hz), 7.59 (1H, s).
【0099】参考例35 2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボン酸メチル(327mg, 1.50mmol)をDMF(6ml)に溶
解し炭酸カリウム(415mg, 3.00mmol)、2,6-ジフルオロ
ベンジルクロリド(268mg, 1.65mmol)を加えて室温で24
時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル
(40ml)を加え水(5ml×2)、飽和食塩水(5ml)で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,
酢酸エチル/ヘキサン=1/25)に付した。目的画分を減圧
濃縮して2-(2,6-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒ
ドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(50
7mg, 1.47mmol, 98%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.82 (3H, s), 5.11 (2H, s), 6.85-7.0 (2H, m),
6.87 (1H, dd, J=2.8, 8.2Hz), 7.08 (1H, d, J=8.2H
z), 7.25-7.45 (1H, m), 7.66 (1H, s).
【0100】参考例36 2-(2,6-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(486mg, 1.4
1mmol)をメタノール(7ml)とTHF(7ml)の混合溶媒に溶解
し1N水酸化ナトリウム水溶液(4.4ml)を加えて50℃で6時
間撹拌した。0℃で1N塩酸(4.4ml)を加え減圧濃縮後、水
を加え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥
して2-(2,6-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-
5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(450mg, 1.36mm
ol, 97%)を得た。
【0101】実施例12(化合物12の製造) 2-(2,6-ジフルオロベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.51mmo
l)、4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミ
ノメチル]アニリン(136mg, 0.62mmol)、1-ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(83mg, 0.61mmol)、DMF(8ml)の混合物
に0℃で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカル
ボジイミド塩酸塩(197mg, 1.03mmol)、トリエチルアミ
ン(0.215ml, 1.54mmol)を加えて室温で3日間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽
和重曹水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル15g,酢酸エチル)に付した。目
的画分を減圧濃縮し残留物を酢酸エチル(10ml)に溶解し
た。0℃で4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 0.5ml)を加え不
溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄後、減圧乾
燥して2-(2,6-ジフルオロベンジルオキシ)-N-[4-[N-メ
チル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フ
ェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カ
ルボキサミド塩酸塩(化合物12)(255mg,0.45mmol, 8
7%)を得た。IR (KBr): 1651, 1597, 1522 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.55-2.2 (6H, m), 2.45-2.65 (2
H, m), 2.59 (3H, s), 2.65-2.85 (2H, m), 3.2-3.6 (3
H, m), 3.9-4.1 (2H, m), 4.12 (1H, d, J=12.4Hz), 4.
44 (1H, d, J=12.4Hz), 5.11 (2H, s), 6.93 (1H, dd,
J=2.4, 8.1Hz), 7.07 (1H, d, J=2.4Hz), 7.1-7.3 (3H,
m), 7.25 (1H, s), 7.45-7.65 (1H, m),7.53 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.82 (2H, d, J=8.4Hz).
【0102】参考例37 2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボン酸メチル(327mg, 1.50mmol)をDMF(6ml)に溶
解し炭酸カリウム(415mg, 3.00mmol)、3,5-ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジルブロミド(0.302ml, 1.65mmol)を
加えて室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留
物に酢酸エチル(40ml)を加え水(5ml×2)、飽和食塩水(5
ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル15g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/25)に付した。目
的画分を減圧濃縮し残留物にヘキサンを加えて不溶物を
濾取した。不溶物をヘキサンで洗浄後、減圧乾燥して2-
[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]-6,7-
ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチ
ル(524mg, 1.22mmol, 81%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.7 (2H,
m), 2.7-2.85 (2H, m),3.82 (3H, s), 5.16 (2H, s),
6.85 (1H, dd, J=2.7, 8.2Hz), 6.95 (1H, d, J=2.7H
z), 7.11 (1H, d, J=8.2Hz), 7.66 (1H, s), 7.86 (1H,
s), 7.91 (2H, s).
【0103】参考例38 2-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]-6,7
-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチ
ル(494mg, 1.15mmol)をメタノール(7ml)とTHF(7ml)の混
合溶媒に溶解し1N水酸化ナトリウム水溶液(3.5ml)を加
えて50℃で4時間撹拌した。0℃で1N塩酸(3.5ml)を加え
減圧濃縮後、水を加え不溶物を濾取した。不溶物を水で
洗浄し減圧乾燥して2-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)
ベンジルオキシ]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテ
ン-8-カルボン酸(475mg, 1.10mmol, 96%)を得た。
【0104】実施例13(化合物13の製造) 2-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]-6,7
-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170
mg, 0.40mmol)、4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4
-イル)アミノメチル]アニリン 2塩酸塩(127mg, 0.43mmo
l)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(64mg, 0.47mmo
l)、DMF(8ml)の混合物に0℃で1-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(151mg, 0.79mm
ol)、トリエチルアミン(0.275ml, 1.97mmol)を加えて室
温で3日間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸
エチル(40ml)を加え飽和重曹水(10ml, 5ml×2)で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢
酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮し残留物にジ
イソプロピルエーテルを加えて不溶物を濾取した。不溶
物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-
[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]-N-[4-
[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボキサミド(化合物13)(189mg, 0.30mmol, 76
%)を得た。 IR (KBr): 1653, 1601, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.6-1.85 (4H, m), 2.0-2.25 (2H,
m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.85 (5H, m), 3.25-3.45 (2
H, m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.1 (2H, m), 5.16 (2H,
s), 6.85 (1H, dd, J=2.7, 8.2Hz), 6.94 (1H, d, J=2.
7Hz), 7.13 (1H, d,J=8.2Hz), 7.31 (1H, s), 7.32 (2
H, d, J=8.6Hz), 7.55 (2H, d, J=8.6Hz), 7.60 (1H,
s), 7.86 (1H, s), 7.91 (2H, s).
【0105】参考例39 トリフェニルホスフィン(590mg, 2.25mmol)、4-エトキ
シベンジルアルコール(342mg, 2.25mmol)、2-ヒドロキ
シ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン
酸メチル(327mg, 1.50mmol)をTHF(6ml)に溶解し、0℃で
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.439ml, 2.23
mmol)のTHF(2ml)溶液を加えて室温で6時間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル50g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/25→1/19)に
付した。目的画分を減圧濃縮し残留物にジイソプロピル
エーテルを加えて不溶物を濾取した。不溶物をジイソプ
ロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-(4-エトキシ
ベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテ
ン-8-カルボン酸メチル(308mg, 0.87mmol, 58%)を得
た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.42 (3H, t, J=7.0Hz), 1.95-2.1
(2H, m), 2.55-2.8 (4H,m), 3.81 (3H, s), 4.05 (2H,
q, J=7.0Hz), 4.97 (2H, s), 6.84 (1H, dd, J=2.7, 8.
3Hz), 6.91 (2H, d, J=8.7Hz), 6.92 (1H, d, J=2.7H
z), 7.34 (2H, d,J=8.7Hz), 7.65 (1H, s).
【0106】参考例40 2-(4-エトキシベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(296mg, 0.84mmo
l)をメタノール(4ml)とTHF(4ml)の混合溶媒に溶解し1N
水酸化ナトリウム水溶液(2.5ml)を加えて50℃で4時間撹
拌した。0℃で1N塩酸(2.5ml)を加え減圧濃縮後、水を加
え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して
2-(4-エトキシベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(283mg, 0.84mmol)を得
た。
【0107】実施例14(化合物14の製造) 2-(4-エトキシベンジルオキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.50mmol)、4-
[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル[アニリン(133mg, 0.60mmol)、1-ヒドロキシベンゾト
リアゾール(81mg,0.60mmol)、DMF(8ml)の混合物に0℃で
1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(193mg, 1.01mmol)、トリエチルアミン(0.21
ml, 1.51mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽和重曹
水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)に付した。目的画
分を減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエーテルを加え
て不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテル
で洗浄後、減圧乾燥して2-(4-エトキシベンジルオキシ)
-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミ
ノメチル]フェニル[-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘ
プテン-8-カルボキサミド(化合物14)(234mg, 0.43m
mol, 86%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.42 (3H, t, J=7.0Hz), 1.55-1.85
(4H, m), 2.0-2.25 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.8
5 (5H, m), 3.3-3.45 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.95-4.
15 (2H, m), 4.04 (2H, q, J=7.0Hz), 4.98 (2H, s),
6.84 (1H, dd, J=2.8, 8.4Hz), 6.90 (1H, d, J=2.8H
z), 6.91 (2H, d, J=8.8Hz), 7.08 (1H, d, J=8.4Hz),
7.28 (1H, s), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.34 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.55 (2H, d, J=8.4Hz), 7.61 (1H, s).
【0108】参考例41 3-メトキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン(20.32g, 107mmol)を炭酸ジメチル(500m
l)に溶解しナトリウムメトキシド(28.85g, 534mmol)を
加えて加熱還流下(100℃)、6時間撹拌した。氷冷下、2N
塩酸(320ml)を加え有機溶媒を減圧留去後、水層を酢酸
エチル(200ml, 150ml×2)で抽出した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル150g, 酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/19)に付した。目的画分を減圧濃縮して3-メトキシ
-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプ
テン-6-カルボン酸メチル(24.20g, 97.5mmol, 91%)を得
た。
【0109】参考例42 3-メトキシ-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-6-カルボン酸メチル(1079mg, 4.35mmo
l)をジクロロメタン(10ml)、メタノール(2.5ml)の混合
溶媒に溶解し、40℃(内温)で水素化ホウ素ナトリウム(3
00mg, 7.93mmol)を加えて15℃から10℃で1.5時間撹拌し
た。反応液を40℃まで冷却し水(10ml)を加えジクロロメ
タン(×3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧濃縮した。残留物をジクロロメタン(15m
l)に溶解し0℃でトリエチルアミン(3.03ml, 21.7mmo
l)、メタンスルホニルクロリド(0.505ml, 6.52mmol)を
加えて室温で18時間撹拌した。反応を完結させるために
DBU(1.95ml, 13.0mmol)を加えて室温で3時間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し水を加え酢酸エチル(×3)で抽出し
た。有機層を1N塩酸(×3)、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル, 酢酸エチル/ヘキサン=1
/19)に付した。目的画分を減圧濃縮して2-メトキシ-6,7
-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチ
ル(730mg, 3.14mmol, 72%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.1 (2H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.80 (3H, s), 3.82(3H, s), 6.77 (1H, dd, J=2.
7, 8.3Hz), 6.85 (1H, d, J=2.7Hz), 7.06 (1H,d, J=8.
3Hz), 7.66 (1H, s).
【0110】参考例43 2-メトキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-
カルボン酸メチル(5.07g, 21.8mmol)をジクロロメタン
(100ml)に溶解し、60℃から-70℃(内温)で三臭化ホウ素
(1Mジクロロメタン溶液, 87ml)を滴下して70℃から室温
まで昇温しながら5時間撹拌した。ジエチルエーテル、
水(100ml)を順に加えジクロロメタン(100ml, 50ml×2)
で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮した。残留物をメタノール(150ml)に溶解し硫
酸(0.5ml)を加えて加熱還流下(100℃)、24時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し酢酸エチル(150ml)を加え飽和
食塩水(30ml×3)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエ
ーテルを加えて不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロ
ピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して2-ヒドロキシ-6,7
-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチ
ル(4.31g, 19.7mmol, 90%)を得た。 IR (KBr): 1686 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.82 (3H, s), 6.71 (1H, dd, J=2.5, 8.1Hz), 6.
81 (1H, d, J=2.5Hz), 7.02 (1H, d, J=8.1Hz),7.63 (1
H, s).
【0111】参考例44 2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-
8-カルボン酸メチル(400mg, 1.83mmol)をDMF(8ml)に溶
解し炭酸カリウム(507mg, 3.67mmol)、シクロヘキシル
メチルブロミド(0.511ml, 3.66mmol)を加えて室温で23
時間、100℃で6時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留
物に水を加え酢酸エチル(×3)で抽出した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル/ヘ
キサン=1/19)に付した。目的画分を減圧濃縮し残留物を
ヘキサンを加えて不溶物を濾取した。不溶物をヘキサン
で洗浄後、減圧乾燥して2-シクロヘキシルメチルオキシ
-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸
メチル(452mg, 1.44mmol, 78%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 0.9-2.1 (13H, m), 2.55-2.8 (4H,
m), 3.74 (2H, d, J=6.2Hz), 3.81 (3H, s), 6.76 (1H,
dd, J=2.5, 8.1Hz), 6.84 (1H, d, J=2.5Hz), 7.04 (1
H, d, J=8.1Hz), 7.65 (1H, s).
【0112】参考例45 2-シクロヘキシルメチルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(425mg, 1.35mmo
l)をメタノール(5ml)とTHF(5ml)の混合溶媒に溶解し1N
水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を加えて50℃で6時間撹拌
した。0℃で1N塩酸(4ml)を加え減圧濃縮後、水を加え不
溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して2-シ
クロヘキシルメチルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシ
クロヘプテン-8-カルボン酸(389mg, 1.29mmol, 96%)を
得た。
【0113】実施例15(化合物15の製造) 2-シクロヘキシルメチルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベン
ゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.57mmol)、4-
[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル]アニリン(150mg, 0.68mmol)、1-ヒドロキシベンゾト
リアゾール(84mg,0.62mmol)、DMF(6ml)の混合物に0℃で
1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(217mg, 1.13mmol)、トリエチルアミン(0.23
7ml, 1.70mmol)を加えて室温で4日間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽和重曹
水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)に付した。目的画
分を減圧濃縮し残留物を酢酸エチル(10ml)に溶解した。
0℃で4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 0.285ml)を加え不溶
物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄後、減圧乾燥
して2-シクロヘキシルメチルオキシ-N-[4-[N-メチル-N-
(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-
6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボキサ
ミド塩酸塩(化合物15)(258mg, 0.48mmol, 85%)を得
た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1522 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 0.9-1.4 (5H, m), 1.5-2.2 (12H,
m), 2.4-2.65 (2H, m),2.59 (3H, s), 2.65-2.8 (2H,
m), 3.2-3.6 (3H, m), 3.77 (2H, d, J=5.8Hz),3.9-4.1
(2H, m), 4.12 (1H, d, J=12.4Hz), 4.43 (1H, d, J=1
2.4Hz), 6.80 (1H, dd, J=2.5, 8.6Hz), 6.94 (1H, d,
J=2.5Hz), 7.12 (1H, d, J=8.6Hz), 7.25 (1H, s), 7.5
4 (2H, d, J=8.6Hz), 7.81 (2H, d, J=8.6Hz), 10.14
(1H, s).
【0114】参考例46 トリフェニルホスフィン(1.18g, 4.50mmol)、シクロヘ
キサノール(0.468ml, 4.50mmol)、2-ヒドロキシ-6,7-ジ
ヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル
(327mg, 1.50mmol)をTHF(6ml)に溶解し、0℃でジイソプ
ロピルアゾジカルボキシレート(0.886ml, 4.50mmol)のT
HF(4ml)溶液を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減
圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル45g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/25)に付した。目的画分
を減圧濃縮して2-シクロヘキシルオキシ-6,7-ジヒドロ-
5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(434mg,
1.44mmol, 96%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.15-2.1 (12H, m), 2.55-2.65 (2
H, m), 2.65-2.8 (2H, m), 3.81 (3H, s), 4.1-4.3 (1
H, m), 6.77 (1H, dd, J=2.7, 8.1Hz), 6.85 (1H,d, J=
2.7Hz), 7.03 (1H, d, J=8.1Hz), 7.64 (1H, s).
【0115】参考例47 2-シクロヘキシルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシク
ロヘプテン-8-カルボン酸メチル(412mg, 1.37mmol)をメ
タノール(5ml)とTHF(5ml)の混合溶媒に溶解し1N水酸化
ナトリウム水溶液(4.0ml)を加えて50℃で6時間撹拌し
た。0℃で1N塩酸(4.0ml)を加え減圧濃縮後、水を加え不
溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して2-シ
クロヘキシルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘ
プテン-8-カルボン酸(388mg, 1.35mmol, 99%)を得た。
【0116】実施例16(化合物16の製造) 2-シクロヘキシルオキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシク
ロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.59mmol)、4-[N-メ
チル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]ア
ニリン(157mg, 0.71mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(96mg, 0.71mmol)、DMF(8ml)の混合物に0℃で1-
[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(228mg, 1.19mmol)、トリエチルアミン(0.248m
l, 1.78mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。反応液を
減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え飽和重曹水
(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)に付した。目的画分
を減圧濃縮し残留物にジイソプロピルエーテルを加えて
不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテルで
洗浄後、減圧乾燥して2-シクロヘキシルオキシ-N-[4-[N
-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]
フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-
カルボキサミド(化合物16)(248mg, 0.51mmol, 85%)
を得た。 IR (KBr): 1651, 1601, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.15-2.25 (16H, m), 2.21 (3H,
s), 2.5-2.85 (5H, m), 3.25-3.45 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.95-4.1 (2H, m), 4.1-4.3 (1H, m), 6.77 (1H,
dd, J=2.7, 8.2Hz), 6.85 (1H, d, J=2.7Hz), 7.06 (1
H, d, J=8.2Hz), 7.29 (1H, s), 7.31 (2H, d, J=8.4H
z), 7.55 (2H, d, J=8.4Hz), 7.60 (1H, s).
【0117】参考例48 トリフェニルホスフィン(2361mg, 9.00mmol)、1-tert-
ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシピペリジン(1812mg,
9.00mmol)、2-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシク
ロヘプテン-8-カルボン酸メチル(655mg, 3.00mmol)をTH
F(15ml)に溶解し、0℃でジイソプロピルアゾジカルボキ
シレート(1.772ml, 9.00mmol)のTHF(2ml)溶液を加えて
室温で24時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル70g, 酢酸エチル/
ヘキサン=1/9→1/7)に付した。目的画分を減圧濃縮して
2-[(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル)オ
キシ]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カル
ボン酸メチル(1270mg)を得た。 IR (KBr): 1698 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.47 (9H, s), 1.6-2.1 (6H, m),
2.55-2.7 (2H, m), 2.7-2.8 (2H, m), 3.2-3.45 (2H,
m), 3.6-3.8 (2H, m), 3.82 (3H, s), 4.35-4.55 (1H,
m), 6.78 (1H, dd, J=2.7, 8.3Hz), 6.87 (1H, d, J=2.
7Hz), 7.05 (1H, d,J=8.3Hz), 7.63 (1H, s).
【0118】参考例49 2-[(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル)オ
キシ]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カル
ボン酸メチル(1245mg, 3.10mmol)をメタノール(10ml)と
THF(10ml)の混合溶媒に溶解し1N水酸化ナトリウム水溶
液(9.3ml)を加えて室温で23時間撹拌した。0℃で1N塩酸
(9.3ml)を加え減圧濃縮後、水を加え不溶物を濾取し
た。不溶物を水で洗浄し減圧乾燥して2-[(1-tert-ブト
キシカルボニルピペリジン-4-イル)オキシ]-6,7-ジヒド
ロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(1150mg, 2.
97mmol, 96%)を得た。
【0119】実施例17(化合物17の製造) 2-[(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル)オ
キシ]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カル
ボン酸(1088mg, 2.81mmol)、4-[N-メチル-N-(テトラヒ
ドロピラン-4-イル)アミノメチル]アニリン塩酸塩(742m
g, 3.37mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(455m
g, 3.37mmol)、DMF(30ml)の混合物に0℃で1-[3-(ジメチ
ルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(10
77mg, 5.62mmol)、トリエチルアミン(1.174ml, 8.42mmo
l)を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減圧濃縮し
残留物に酢酸エチル(160ml)を加え飽和重曹水(40ml, 20
ml×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル70g, 酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃
縮し2-[(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)オキシ]-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-
イル)アミノメチル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-8-カルボキサミド(化合物17)(1446
mg, 2.45mmol, 87%)を得た。 IR (KBr): 1694, 1667, 1599, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.47 (9H, s), 1.5-2.0 (8H, m),
2.0-2.25 (2H, m), 2.21(3H, s), 2.5-2.85 (5H, m),
3.2-3.45 (4H, m), 3.57 (2H, s), 3.6-3.8 (2H,m), 3.
95-4.1 (2H, m), 4.35-4.5 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=
2.6, 8.2Hz), 6.85 (1H, d, J=2.6Hz), 7.07 (1H, d, J
=8.2Hz), 7.29 (1H, s), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.55
(2H, d, J=8.4Hz), 7.61 (1H, s).
【0120】参考例50 トリフェニルホスフィン(1.18g, 4.50mmol)、テトラヒ
ドロピラン-4-オール(0.429ml, 4.50mmol)、2-ヒドロキ
シ-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン
酸メチル(327mg, 1.50mmol)をTHF(10ml)に溶解し、0℃
でジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.886ml, 4.
50mmol)のTHF(2ml)溶液を加えて室温で3日間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル45g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/25)に付し
た。目的画分を減圧濃縮して2-[(テトラヒドロピラン-4
-イル)オキシ]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン
-8-カルボン酸メチル(427mg, 1.41mmol, 94%)を得た。 IR (KBr): 1709 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.65-1.9 (2H, m), 1.9-2.1 (4H,
m), 2.55-2.7 (2H, m), 2.7-2.8 (2H, m), 3.5-3.65 (2
H, m), 3.82 (3H, s), 3.9-4.05 (2H, m), 4.35-4.55
(1H, m), 6.79 (1H, dd, J=2.4, 8.3Hz), 6.87 (1H, d,
J=2.4Hz), 7.05 (1H, d, J=8.3Hz), 7.63 (1H, s).
【0121】参考例51 2-[(テトラヒドロピラン-4-イル)オキシ]-6,7-ジヒドロ
-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸メチル(406mg,
1.34mmol)をメタノール(7ml)とTHF(7ml)の混合溶媒に
溶解し1N水酸化ナトリウム水溶液(4.0ml)を加えて60℃
で5時間撹拌した。0℃で1N塩酸(4.0ml)を加え減圧濃縮
後、水を加え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄し減
圧乾燥して2-[(テトラヒドロピラン-4-イル)オキシ]-6,
7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(37
0mg, 1.28mmol, 96%)を得た。
【0122】実施例18(化合物18の製造) 2-[(テトラヒドロピラン-4-イル)オキシ]-6,7-ジヒドロ
-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(170mg, 0.59m
mol)、4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)ア
ミノメチル]アニリン 2塩酸塩(190mg, 0.65mmol)、1-ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(96mg, 0.71mmol)、DMF(8m
l)の混合物に0℃で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-
エチルカルボジイミド塩酸塩(226mg, 1.18mmol)、トリ
エチルアミン(0.411ml, 2.95mmol)を加えて室温で3日間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40m
l)を加え飽和重曹水(10ml, 5ml×2)で洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)
に付した。目的画分を減圧濃縮し残留物を酢酸エチル(1
0ml)に溶解した。0℃で4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 0.
6ml)を加え不溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗
浄後、減圧乾燥して2-[(テトラヒドロピラン-4-イル)オ
キシ]-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)
アミノメチル]フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシク
ロヘプテン-8-カルボキサミド塩酸塩(化合物18)(26
4mg, 0.50mmol, 85%)を得た。 IR (KBr): 1649, 1597, 1522 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.45-2.2 (10H, m), 2.45-2.65
(2H, m), 2.59 (3H, s),2.65-2.8 (2H, m), 3.2-3.55
(5H, m), 3.75-4.1 (4H, m), 4.12 (1H, d, J=13.1Hz),
4.44 (1H, d, J=13.1Hz), 4.45-4.65 (1H, m), 6.86
(1H, dd, J=2.4, 8.1Hz), 7.02 (1H, d, J=2.4Hz), 7.1
3 (1H, d, J=8.1Hz), 7.25 (1H, s), 7.55 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.82 (2H, d, J=8.4Hz).
【0123】参考例52 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、4−プロポキシフェネチルアルコール(537
mg)、トリフェニルホスフィン(782mg)のTH
F(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジエチ
ル(40%トルエン溶液)(1.36ml)を加え、室
温で24時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:1)で分
離精製し、7−[(4−プロポキシフェネチル)オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(1.2g)を得
た。7−[(4−プロポキシフェネチル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(1.2g)のTHF/メ
タノール(10/5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム
(622mg)の水溶液(2.1ml)を加え、60℃
で24時間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽
出した。水層に1N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ
過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗
浄し、無色の結晶として7−[(4−プロポキシフェネ
チル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(330mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t, J=7.5 Hz),
1.62-1.80 (2H, m), 2.86-2.92 (2H, m), 2.99 (2H, t,
J=7.0 Hz), 3.63-3.70 (2H, m), 3.89 (2H, t, J=6.6
Hz), 4.28 (2H, t, J=7.0 Hz), 6.86 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.13 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 7.23 (2H, d, J=
8.8 Hz), 7.33 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.72(1H, s), 7.91
(1H, d, J=8.8 Hz).
【0124】参考例53 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、3−プロポキシベンジルアルコール(495m
g)、トリフェニルホスフィン(782mg)のTHF
(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジエチル
(40%トルエン溶液)(1.36ml)を加え、室温
で24時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2)で分離
精製し、7−(3−プロポキシベンジルオキシ)−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸メチル(650mg)を得た。7−
[(3−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸メチル(650mg)のTHF/メタノール
(5/2.5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(62
2mg)の水溶液(2.1ml)を加え、60℃で24
時間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出し
た。水層に1N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過に
よって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
し、無色の結晶として7−[(3−プロポキシベンジ
ル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(379mg)を
得た。 m.p. 205-206 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.63-1.82 (2H, m), 2.87-2.93 (2H, m), 3.65-3.71 (2
H, m), 3.93 (2H, t, J=6.4 Hz), 5.22 (2H, s), 6.88-
6.93 (1H, m), 6.99-7.03 (2H, m), 7.22 (1H, dd, J=
8.7, 2.5 Hz), 7.30 (1H, t, J=8.8 Hz), 7.43 (1H, d,
J=2.5 Hz), 7.72 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.7 Hz). 元素分析 C2122S Calcd. C,
62.67 ; H, 5.51 : Found.
C, 62.35 ; H, 5.45.
【0125】参考例54 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、2−プロポキシベンジルアルコール(537m
g)、トリフェニルホスフィン(782mg)のTHF
(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジエチル
(40%トルエン溶液)(1.36ml)を加え、室温
で22時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2)で分離
精製し、7−[(2−プロポキシベンジル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.67g)を得た。7
−[(2−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(0.67g)のTHF/メタノール
(10/5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(622
mg)の水溶液(2.1ml)を加え、60℃で24時
間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。
水層に1N塩酸(15ml)を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によっ
て集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡
黄色の結晶として7−[(2−プロポキシベンジル)オ
キシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸(270mg)を得た。 m.p. 157-160 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.96 (3H, t, J=7.4 Hz),
1.64-1.82 (2H, m), 2.91 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.68 (2
H, t, J=6.4 Hz), 4.00 (2H, t, J=6.4 Hz), 5.20 (2H,
s), 6.96 (1H, t, J=7.2 Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.20 (1H, dd, J=8.8, 2.4 Hz), 7.28-7.44 (3H,
m), 7.72 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C2122S Calcd. C,
62.67 ; H, 5.51 : Found.
C, 62.40 ; H, 5.38.
【0126】実施例19(化合物19の製造) 7−[(4−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(180mg)のTHF(5ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.063ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(105mg)およびトリ
エチルアミン(0.18ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で5時間撹拌した後、水を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:2)お
よび再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶
としてN−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
[(4−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボキサミド(化合物19)(153mg)を得た。 m.p. 157-158 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.03 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
62-1.86 (6H, m), 2.21 (3H, s), 2.54-2.71 (1H, m),
2.99-3.13 (4H, m), 3.29-3.45 (2H, m), 3.57(2H, s),
3.63-3.70 (2H, m), 3.90 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.97-
4.09 (2H, m),4.19 (2H, t, J=7.0 Hz), 6.84-6.95 (4
H, m), 7.18 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.19(1H, s), 7.32
(2H, d, J=8.4 Hz), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.79 (1
H, s), 8.06 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C35H42N2O6S Calcd. C, 67.94 ; H, 6.84 ;
N, 4.53 : Found. C,68.13 ; H, 6.83 ; N, 4.49.
【0127】実施例20(化合物20の製造) 7−[(3−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸(180mg)のTHF(5ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.065ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(108mg)およびトリ
エチルアミン(0.19ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で67時間撹拌した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3)
および再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結
晶としてN−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
[(3−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド(化合物20)(204mg)を得た。 m.p. 197-199 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
64-1.87 (6H, m), 2.20 (3H, s), 2.54-2.72 (1H, m),
3.06-3.13 (2H, m), 3.29-3.45 (2H, m), 3.57(2H, s),
3.65-3.72 (2H, m), 3.93 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.98-
4.09 (2H, m),5.12 (2H, s), 6.85-7.07 (4H, m), 7.20
(1H, s), 7.30-7.34 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4 H
z), 7.76 (1H, s), 8.09 (1H, d, J=8.8 Hz). 元素分析 C34H40N2O6S Calcd. C, 67.53 ; H, 6.67 ;
N, 4.63 : Found. C,67.49 ; H, 6.63 ; N, 4.46.
【0128】実施例21(化合物21の製造) 7−[(2−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸(180mg)のTHF(5ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.065ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(108mg)およびトリ
エチルアミン(0.18ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で2日間撹拌した後、水を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3)お
よび再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶
としてN−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
[(2−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド(化合物21)(139mg)を得た。 m.p. 190-192 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.03 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
63-1.87 (6H, m), 2.20 (3H, s), 2.55-2.73 (1H, m),
3.09 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.31-3.43 (2H, m),3.57 (2
H, s), 3.68 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.00 (2H, t, J=6.4
Hz), 3.98-4.10(2H, m), 5.21 (2H, s), 6.90-7.02 (3
H, m), 7.07 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz),7.21 (1H, s),
7.28-7.41 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.77 (1
H, s),8.08 (1H, d, J=8.4 Hz). 元素分析 C34H40N2O6S Calcd. C, 67.53 ; H, 6.67 ;
N, 4.63 : Found. C,67.69 ; H, 6.65 ; N, 4.53.
【0129】参考例 55 2−ヒドロキシ−5−ブロモベンジルアルコール(3.
00g)、2−ブロモ−4’−メチルアセトフェノン
(3.50g)及び炭酸カリウム(2.45g)のアセ
トン(50ml)混合液を、80℃で4時間撹拌した。
室温まで冷却後、ろ過によって固体を除き、減圧下濃縮
した。残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン2:3→1:1)で分離精製し、無色の結晶と
して2−[4−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)フェ
ノキシ]−1−(4−メチルフェニル)−1−エタノン
(3.60g)を得た。 m.p. 125-127 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.44 (3H, s), 3.43 (1H, t,
J=6.8 Hz), 4.73 (2H,d, J=6.8 Hz), 5.36 (2H, s),
6.72 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.24-7.36 (3H, m), 7.45 (1
H, d, J=2.6 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3412, 1686, 1606, 1483, 1412, 1234, 1018,
810 cm-1 元素分析 C16H15O3Br Calcd. C, 57.33 ; H, 4.51 ; B
r, 23.84 : Found. C, 57.33 ; H, 4.41 ; Br, 23.86.
【0130】参考例56 2−[4−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)フェノキ
シ]−1−(4−メチルフェニル)−1−エタノン
(3.00g)のアセトニトリル(20ml)溶液に、
室温でトリフェニルホスフィン臭化水素塩(3.17
g)を加え、窒素雰囲気下で2日間加熱還流した。室温
まで冷却後、ジエチルエーテルを加え生じた結晶をろ過
によって集め、無色の結晶として臭化[5−ブロモ−2
−[2−(4−メチルフェニル)−2−オキソエトキ
シ]ベンジル](トリフェニル)ホスホニウム(5.9
4g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.44 (3H, s), 4.82 (2H,
s), 5.29 (2H, d, J=14.0Hz), 6.75 (1H, d, J=8.8 H
z), 7.25-7.39 (4H, m), 7.52-7.81 (15H, m), 7.88(2
H, d, J=8.2 Hz). IR (KBr) 1691, 1489, 1437, 1234, 1120, 816, 748, 7
17, 689, 505 cm-1
【0131】参考例57 臭化[5−ブロモ−2−[2−(4−メチルフェニル)
−2−オキソエトキシ]ベンジル](トリフェニル)ホ
スホニウム(5.53g)のエタノール(20ml)懸
濁液に、室温で20%ナトリウムエトキシドのエタノー
ル溶液(2.85g)を加え24時間撹拌した。反応系
に水(15ml)を加えた後、固体をろ過によって集
め、水で洗浄した。再結晶(エタノール)によって精製
し、無色の結晶として6−ブロモ−3−(4−メチルフ
ェニル)−2H−1−ベンゾピラン(2.16g)を得
た。 m.p. 143 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.38 (3H, s),
5.15 (2H, d, J=1.4 Hz),
6.69−6.74(2H, m), 7.16−7.
28 (4H, m), 7.33 (2H, d,
J=8.4 Hz). IR (KBr) 1479, 1217, 898,
813 cm−1 元素分析 C1613OBr Calcd. C,
63.81 ; H, 4.35 ; Br, 26.
53 : Found. C, 63.67 ; H,
4.37 ; Br, 26.50.
【0132】参考例58 窒素雰囲気下、6−ブロモ−3−(4−メチルフェニ
ル)−2H−1−ベンゾピラン(0.5g)のTHF
(15ml)溶液に、−78℃で1.6Mブチルリチウ
ム(ヘキサン溶液)(1.14ml)を加えた。−78
℃で1時間撹拌した後、反応系にドライアイスを加え、
さらに1時間撹拌した。1N塩酸(10ml)を加えた
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して生じ
た結晶をろ過によって集め、結晶をジエチルエーテル及
びヘキサンで洗浄し、無色の結晶として3−(4−メチ
ルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボン
酸(218mg)を得た。 m.p. 255 ℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.33 (3H, s), 5.27 (2H, d,
J=1.0 Hz), 6.89 (1H,d, J=8.2 Hz), 7.10 (1H, s),
7.24 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.48 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.
71 (1H, dd, J=8.2, 2.2 Hz), 7.77 (1H, d, J=2.2 H
z). IR (KBr) 2976, 1676, 1302, 1223, 806 cm-1 元素分析 C17H14O3 Calcd. C, 76.68 ; H, 5.30 : Fou
nd. C, 76.47 ; H, 5.37.
【0133】実施例22(化合物22の製造) 3−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン
−6−カルボン酸(130mg)のTHF(10ml)
溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.07ml)及
びDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をTHF(20ml)に溶解させ、0℃
で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]アニリン(118mg)、および
トリエチルアミン(0.15ml)を加え、室温で3時
間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を
停止し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣を再結晶(エタノール)によって精製し、淡黄
色の結晶として3−(4−メチルフェニル)−N−[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]フェニル]−2H−1−ベンゾピラ
ン−6−カルボキサミド(化合物22)(162mg)
を得た。 m.p. 230-235 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.52-1.84 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.39 (3H, s),2.56-2.74 (1H, m), 3.30-3.45
(2H, m), 3.58 (2H, s), 3.99-4.10 (2H, m), 5.26 (2
H, d, J=1.6 Hz), 6.82 (1H, s), 6.90 (1H, d, J=9.2
Hz), 7.22 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.30-7.37 (4H, m), 7.
56-7.66 (4H, m), 7.72 (1H, br s).IR (KBr) 3305, 29
47, 2843, 1647, 1599, 1518, 1491, 1406, 1315, 123
8, 1140, 810 cm-1 元素分析 C30H32N2O3・0.2H2O Calcd. C, 76.31 ; H,
6.92 ; N, 5.93 : Found.C, 76.31 ; H, 7.02 ; N, 5.8
8.
【0134】参考例59 ナトリウムエトキシド(20%エタノール溶液、22.
2g)のトルエン(100ml)溶液に0℃で、4−ブ
ロモベンズアルデヒド(10g)及びアジド酢酸エチル
(7.0g)のトルエン(50ml)溶液を10分以上
かけて加えた。室温で2時間撹拌した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:19)
で分離精製し、黄色の油状物として(Z)−2−アジド
−3−(4−ブロモフェニル)−アクリル酸エチル
(6.24g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.40 (3H, t, J=7.2 Hz),
4.38 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.83 (1H, s), 7.51 (2H, d,
J=8.6 Hz), 7.69 (2H, d, J=8.6 Hz). IR (neat) 2121, 1713, 1398, 1379, 1315, 1281, 125
0, 1076, 1011, 824 cm-1
【0135】参考例60 (Z)−2−アジド−3−(4−ブロモフェニル)アク
リル酸エチル(6.24g)のキシレン(200ml)
溶液を、4時間加熱還流した。室温まで冷却後、減圧下
濃縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をキ
シレン及びヘキサンで洗浄し、無色の結晶として6−ブ
ロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチル(3.
21g)を得た。 m.p. 187-188 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43 (3H, t, J=7.2 Hz),
4.41 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.18-7.28 (2H, m), 7.53-7.
59 (2H, m), 8.78-8.97 (1H, m). IR (KBr) 3321, 1695, 1522, 1315, 1240, 1201, 1020,
822, 763, 733 cm-1 元素分析 C11H10NO2Br Calcd. C, 49.28 ; H, 3.76 ;
N, 5.22 : Found. C, 49.45 ; H, 3.63 ; N, 5.06.
【0136】参考例61 アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−1H−インドール−2
−カルボン酸エチル(2.5g)、4−メチルフェニル
ホウ酸(1.39g)及び炭酸カリウム(2.58g)
のトルエン/エタノール/水(90/9/9ml)混合
物を室温で1時間撹拌した。反応系にテトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(0.32g)を加え、1
8時間加熱還流した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン1:5→1:2→1:1)
及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、無色の
結晶として6−(4−メチルフェニル)−1H−インド
ール−2−カルボン酸エチル(1.92g)を得た。 m.p. 163-165 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43 (3H, t, J=7.2 Hz),
2.41 (3H, s), 4.42 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.23-7.27 (2
H, m), 7.29 (1H, s), 7.41 (1H, dd, J=8.4, 1.6 Hz),
7.51-7.61 (3H, m), 7.73 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.86-
8.98 (1H, m).IR (KBr) 3290, 1689, 1520, 1333, 128
2, 1217, 820, 795 cm-1 元素分析 C1817NO Calcd. C,
77.40 ; H, 6.13 ; N, 5.01
: Found. C, 77.48 ; H,
6.21 ; N, 4.89.
【0137】参考例62 6−(4−メチルフェニル)−1H−インドール−2−
カルボン酸エチル(0.6g)のエタノール/THF
(10/10ml)混合溶液に、室温で2N水酸化ナト
リウム水溶液(5ml)を加え64時間撹拌した。反応
系に1N塩酸(15ml)を加えた後、減圧下濃縮し
た。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶
をヘキサンで洗浄し、無色の結晶として6−(4−メチ
ルフェニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(5
09mg)を得た。 m.p. 260 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.35 (3H, s), 7.10 (1
H, s), 7.28 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.35 (1H, dd, J=8.
4, 1.8 Hz), 7.56 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.61 (1H,d, J=
1.8 Hz), 7.71 (1H, d, J=8.4 Hz), 11.81 (1H, s). IR (KBr) 3410, 1666, 1525, 1439, 1273, 1215, 800 c
m-1 元素分析 C16H13NO2 Calcd. C, 76.48 ; H, 5.21 ; N,
5.57 : Found. C, 76.66 ; H, 5.05 ; N, 5.34.
【0138】実施例23(化合物23の製造) 6−(4−メチルフェニル)−1H−インドール−2−
カルボン酸(200mg)のTHF(10ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.35ml)及びD
MFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(20ml)に溶解させ、0℃で4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(193mg)、およびト
リエチルアミン(0.22ml)を加え、室温で18時
間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を
停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
析出した結晶を再結晶(エタノール)によって精製し、
無色の結晶として6−(4−メチルフェニル)−N−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−1H−インドール−
2−カルボキサミド(化合物23)(97mg)を得
た。 m.p. 246-250 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.45-1.79 (4H, m), 2.1
2 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.46-2.69 (1H, m), 3.19-
3.38 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.84-3.96 (2H, m), 7.2
4-7.46 (6H, m), 7.57 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.66 (1H,
s), 7.69-7.80 (3H, m), 10.20 (1H, s), 11.78 (1H,
s). IR (KBr) 3298, 1655, 1601, 1537, 1333, 812 cm-1 元素分析 C29H31N3O2・0.2H2O Calcd. C, 76.19 ; H,
6.92 ; N, 9.19 : Found.C, 76.01 ; H, 6.81 ; N, 9.1
2.
【0139】参考例63 6−(4−メチルフェニル)−1H−インドール−2−
カルボン酸エチル(0.9g)のDMF(10ml)溶
液に、0℃で水素化ナトリウム(60%,0.14g)
を加え、15分撹拌した。反応系にヨウ化メチル(0.
22ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:4)で分離精製し、さらに再結晶(酢酸エチル/
ヘキサン)によって、無色の結晶として1−メチル−6
−(4−メチルフェニル)−1H−インドール−2−カ
ルボン酸エチル(0.80g)を得た。 m.p. 98-99 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.42 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.41 (3H, s), 4.12 (3H, s), 4.38 (2H, q, J=7.0 H
z), 7.26-7.32 (3H, m), 7.40 (1H, dd, J=8.4, 1.4 H
z), 7.54-7.60 (3H, m), 7.71 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1705, 1504, 1400, 1223, 1153, 1084, 822,
798 cm-1 元素分析 C1919NO Calcd. C,
77.79 ; H, 6.53 ; N, 4.77
: Found. C, 77.99 ; H,
6.50 ; N, 4.60.
【0140】参考例64 1−メチル−6−(4−メチルフェニル)−1H−イン
ドール−2−カルボン酸エチル(0.7g)のエタノー
ル/THF(20/10ml)混合溶液に、室温で2N
水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、24時
間撹拌した。反応系に1N塩酸(5ml)を加えた後、
減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によって
集めた。結晶をヘキサンで洗浄し、無色の結晶として1
−メチル−6−(4−メチルフェニル)−1H−インド
ール−2−カルボン酸(600mg)を得た。 m.p. 259 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.36 (3H, s), 4.09 (3
H, s), 7.23 (1H, s), 7.29 (2H, d, J=7.6 Hz), 7.42
(1H, dd, J=8.4, 1.4 Hz), 7.66-7.74 (3H, m), 7.80
(1H, s). IR (KBr) 2916, 1680, 1512, 1470, 1433, 1257, 1228,
920, 820, 798 cm-1 元素分析 C17H15NO2 Calcd. C, 76.96 ; H, 5.70 ; N,
5.28 : Found. C, 76.87 ; H, 5.76 ; N, 5.22.
【0141】実施例 24 (化合物24の製造) 1−メチル−6−(4−メチルフェニル)−1H−イン
ドール−2−カルボン酸(200mg)のTHF(10
ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.20m
l)及びDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をTHF(30ml)に溶解さ
せ、0℃で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]アニリン(183m
g)、およびトリエチルアミン(0.21ml)を加
え、室温で18時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した
水に加えた後、減圧下濃縮し、析出物をろ過によって集
めた。エタノール及び酢酸エチルで洗浄し、粗生成物を
得た。再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結
晶として1−メチル−6−(4−メチルフェニル)−N
−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]フェニル]−1H−インドール
−2−カルボキサミド(化合物24)(298mg)を
得た。 m.p. 225-226 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.62-1.83 (4H, m), 2.22
(3H, s), 2.42 (3H, s),2.56-2.75 (1H, m), 3.29-3.45
(2H, m), 3.59 (2H, s), 3.98-4.11 (2H, m),4.14 (3
H, s), 7.02 (1H, s), 7.26-7.36 (4H, m), 7.43 (1H,
dd, J=8.0, 1.4Hz), 7.57-7.61 (5H, m), 7.71 (1H, d,
J=8.8 Hz), 7.91 (1H, s). IR (KBr) 3298, 1647, 1516, 1462, 1389, 1300, 1250,
1142, 810 cm-1 元素分析 C30H33N3O2 Calcd. C, 77.06 ; H, 7.11 ;
N, 8.99 : Found. C, 76.98 ; H, 7.02 ; N, 8.99.
【0142】参考例65 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(280mg)のメ
タノ−ル(20ml)/酢酸(10ml)懸濁液に10
%パラジウム炭素(50% 含水、70mg) を加え
た。水素ガスを注入し室温で17時間、50℃で3時間
攪拌後、触媒をろ去した。ろ液を濃縮し、さらに酢酸エ
チル/ヘキサンより再結晶し、7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボン酸(187mg)を無色結晶とし
て得た。 m.p. 182-184℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.2-2.3 (2H, m), 2.38
(3H, s), 2.7-2.85 (1H,m), 3.05-3.3 (2H, m), 3.8-3.
9 (1H, m), 4.3-4.4 (1H, m), 7.04 (1H, d, J= 8.6),
7.22 (2H, d, J = 8.2), 7.3-7.4 (2H, m), 7.44 (2H,
d, J = 8.4). IR (KBr) 1692, 1491, 1310, 1250, 1227, 1051, 964,
814cm-1 元素分析 C18H18O3 Calcd. C, 76.57; H, 6.43: Found.
C, 76.48; H, 6.30.
【0143】実施例25(化合物25の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(14
1mg)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]アニリン(110mg)
のDMF(4ml)溶液に氷冷下、シアノりん酸ジエチ
ル(0。08ml)、トリエチルアミン(0.08m
l)を加えた。0℃で30分間、室温で8時間攪拌後、
氷冷下、重曹水を加えた。酢酸エチルで抽出し、食塩水
で洗浄した。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム)
、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=4/1)によ
り精製し、さらに酢酸エチル/ヘキサンより再結晶し、
N−[4−[(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)]アミノメチル]フェニル]−7−(4−
メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボアミド(化合物25)
(43mg)を無色結晶として得た。 m.p. 172-174℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.4-2.0 (4H, m), 2.15-
2.45 (2H, m), 2.38 (6H, s), 2.65-2.85 (1H, m), 2.9
-3.1 (2H, m), 3.2-3.4 (3H, m), 3.7-3.9 (3H,m), 3.9
-4.1 (2H, m), 4.4-4.55 (1H, m), 7.05 (2H, d, J =
8.8), 7.22 (2H,d, J = 8.2), 7.3-7.5 (5H, m), 7.6-
7.75 (2H, m). IR (KBr) 1665, 1609, 1541, 1491, 1418, 1252, 1061,
818cm-1
【0144】参考例66 濃硫酸(30ml)に 1,4−ジブロモベンゼン(2
5g)を加え溶解した。次いで、氷冷下、濃硫酸(30
ml) / 硝酸(8.9ml)の混合液を滴下した。室
温で14時間後、氷水に注ぎ、炭酸カリウムを加え、酢
酸エチルより抽出した。重曹水、食塩水で順次洗浄し、
抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム)、濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン)により精製し、1,4−ジブロモ−2−ニトロベン
ゼン (13.3g)を淡黄色結晶として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 7.56 (dd, 1
H, J = 2.2, 8.6), 7.62
(d, 1H, J =8.6), 7.99 (d,
1H, J = 2.2). IR (KBr) 1537, 1458, 135
2, 1034cm−1
【0145】参考例67 1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼン(5.4g)の
THF(300ml)に液化窒素/ジエチルエ−テル浴
で−100℃に冷却下フェニルリチウム(11.7m
l)を滴下した。30分間撹拌後、DMF(5.9m
l)を滴下し、ドライアイス/アセトン浴に変え、1時
間撹拌した。1N硫酸(40ml)を加え、酢酸エチル
より抽出した。食塩水で洗浄し、乾燥後 (無水硫酸マグ
ネシウム)、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/8)によ
り精製し、4−ジブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド
(3.53g)を茶色固体として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 7.85 (d, 1H, J = 8.2),
7.94 (dd, 1H, J = 1.8,8.2), 8.27 (d, 1H, J = 1.8),
10.39 (s, 1H). IR (KBr) 1699, 1595, 1559, 1534, 1346, 1190, 878,
820cm-1
【0146】参考例68 4−ジブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド(1。89
g)に4−メチルフェニルほう酸(1.23g)、 2
M炭酸カリウム溶液(10ml)、エタノ−ル(10m
l)、 トルエン(30ml)を加え、アルゴン雰囲気
下、室温で30分間撹拌後、テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(380mg)を加え一晩還流し
た。酢酸エチルより抽出し、水、食塩水で順次洗浄し、
抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム)、濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン = 1/9)により精製し、4−(4−メチ
ルフェニル)−2−ニトロベンズアルデヒド(1.17
g)を淡茶色粉末として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 2.44 (s, 3
H), 7.33 (d, 2H, J = 8.
4), 7.57 (d,2H, J = 8.4),
7.96 (dd, 1H, J = 1.6,
8.2), 8.04 (d, 1H, J = 8.
2), 8.29(d, 1H, J = 1.6),
10.44 (s, 1H). IR (KBr) 1696, 1609, 153
4, 1520, 1350, 1188, 814c
−1
【0147】参考例69 4−(4−メチルフェニル)−2−ニトロベンズアルデ
ヒド(590mg)のTHF(50ml)溶液に亜二チ
オン酸ナトリウム(2.66g)/水(25ml)溶液
を加えた。室温で10分間撹拌後、酢酸エチルより抽出
し、食塩水で洗浄した。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグ
ネシウム)、濃縮し、2−アミノ−4−(4−メチルフ
ェニル)ベンズアルデヒド(0.26g)を淡茶色粉末
として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 2.41 (s, 3H), 5.8-6.4
(br, 2H), 6.84 (d, 1H,J = 1.6), 6.98 (dd, 1H, J =
1.6, 8.2), 7.26 (d, 2H, J = 8.2), 7.45-7.6 (m, 3
H), 9.89 (s, 1H). IR (KBr) 1671, 1620, 1591, 1539, 1393, 1208, 1192,
795cm-1
【0148】参考例70 2−アミノ−4−(4−メチルフェニル)ベンズアルデ
ヒド(0.23g)、ピルビン酸(192mg)のメタ
ノ−ル(20ml)溶液に水酸化ナトリウム(349m
g)/メタノ−ル(20ml)溶液を加えた。50−6
0℃で 9時間撹拌後、濃縮した。水で抽出し、ジエチ
ルエ−テルで2回洗浄し、水層に1N塩酸を加えpH1
−2とした。酢酸エチルより抽出し、食塩水で洗浄し
た。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム)、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノ−ル = 4/1)により精製し、4−(4
−メチルフェニル)キノリン−2−カルボン酸 (11
7mg)をオレンジ色粉末として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 2.40 (s, 3H), 7.37 (d,
2H, J = 8.2), 7.80 (d,2H, J = 8.2), 8.0-8.2 (m, 3
H), 8.39 (s, 1H), 8.59 (d, 1H, J = 8.0). IR (KBr) 1620, 1555, 1454, 1404, 1173, 816cm-1
【0149】実施例26(化合物26の製造) 4−(4−メチルフェニル)キノリン−2−カルボン酸
(100mg)のTHF(5ml)溶液に氷冷下、DM
F(1滴)、塩化オキサリル(0.04ml)を加え、
0℃で 30分間撹拌した。一方、4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
アニリン(92mg)のTHF(5ml)溶液に氷冷
下、トリエチルアミン(0.33ml)、次いで上記調
整した酸クロ溶液を加え、室温で1時間攪拌した。氷冷
下、水を加え、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄
し、抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノ−ル=9/1)により精製し、さらに
酢酸エチル/ジエチルエ−テルより再結晶し、N−[4
−[(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)]アミノメチル]フェニル]−7−(4−メチルフ
ェニル)キノリン−2−カルボアミド(化合物26)
(27mg)を無色結晶として得た。 m.p. 148-150℃1 H-NMR (200MHz, CD3OD) δ: 1.6-1.9 (m, 4H), 2.25
(s, 3H), 2.43 (s, 3H),2.6-2.8 (m, 1H), 3.3-3.5 (m,
2H), 3.66 (s, 2H), 3.9-4.1 (m, 2H), 7.35 (d, 2H,
J = 7.8), 7.39 (d, 2H, J = 7.8), 7.74 (d, 2H, J =
7.8), 7.85 (d,2H, J = 7.8), 7.95-8.05 (m, 1H), 8.
08 (d, 1H, J = 8.8), 8.26 (d, 1H, J= 8.2), 8.45-8.
5 (m, 1H), 8.51 (d, 1H, J = 8.2). IR (KBr) 1678, 1522, 1497, 1410, 812cm-1 元素分析 C30H31N3O2・0.2H2O Calcd. C, 76.80; H, 6.7
5; N, 8.96: Found. C,76.84; H, 6.59; N, 8.86.
【0150】実施例27(化合物27の製造) 3−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン
−6−カルボン酸(150mg)のTHF(10ml)
溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.07ml)を
加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(20ml)に溶
解させ、0℃で1−(4−アミノベンジル)ホスホリナ
ン−1−オキシド(138mg)、およびトリエチルア
ミン(0.16ml)を加え、室温で4時間撹拌した。
反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、クロ
ロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣を再結
晶(エタノール)によって精製し、淡黄色の結晶として
3−(4−メチルフェニル)−N−(4−ペンタメチレ
ンホスホリルメチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラ
ン−6−カルボキサミド(化合物27)(204mg)
を得た。 m.p. 235 ℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.40-2.16 (10H, m), 2.39
(3H, s), 3.15 (2H, d, J=13.6 Hz), 5.25 (2H, d, J=
1.4 Hz), 6.82 (1H, s), 6.89 (1H, d, J=9.2 Hz),7.18
-7.29 (4H, m), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.62-7.70
(4H, m), 8.21-8.32(1H, m). IR (KBr) 3226, 1645, 1603, 1541, 1514, 1491, 1410,
1329, 1201, 1165, 1134, 837 cm-1 元素分析 C29H30NO3P・0.3H2O Calcd. C, 73.03 ; H,
6.47 ; N, 2.94 : Found.C, 73.07 ; H, 6.57 ; N, 2.8
7.
【0151】実施例28(化合物28の製造) 3−(4−メチルフェニル)−N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボ
キサミド(80mg)のDMF(30ml)溶液に、室
温でヨウ化メチル(0.04ml)を加え、3日間撹拌
した。減圧下溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加えて
生じた結晶をろ過によって集め、淡黄色の結晶としてヨ
ウ化−N,N−ジメチル−N−[4−[[3−(4−メ
チルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボ
ニル]アミノ]ベンジル]−4−テトラヒドロピラニル
アンモニウム(化合物28)(87mg)を得た。 m.p. 215-218 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.75-2.00 (2H, m), 2.10-
2.23 (2H, m), 2.34 (3H, s), 2.89 (6H, s), 3.26-3.4
3 (2H, m), 3.49-3.68 (1H, m), 4.01-4.12 (2H,m), 4.
47 (2H, s), 5.29 (2H, d, J=1.0 Hz), 6.96 (1H, d, J
=8.0 Hz), 7.10(1H, s), 7.26 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.4
8-7.57 (4H, m), 7.75-7.80 (2H, m), 7.92 (2H, d, J=
8.8 Hz), 10.34 (1H, s). IR (KBr) 3273, 1647, 1597, 1524, 1493, 1323, 810 c
m-1 元素分析 C31H35N2O3I・1.2H2O Calcd. C, 58.90 ; H,
5.96 ; N, 4.43 : Found. C, 58.85 ; H, 5.66 ; N,
4.48.
【0152】参考例71 氷冷下硫酸(28ml)を酢酸(42ml)中に滴下
し、ついでN−(2−(4−ブロモフェニル)エチル)
トリフルオロアセトアミド(7.8g)とパラホルムア
ミド(1.27g)を加え、窒素雰囲気下、一晩撹拌し
た。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を炭酸水素ナトリウム水、水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、7−ブロモ−2−トリフルオロアセチル
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(8.1
g)無色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.87-2.94 (2H, m), 3.81-3.91
(2H, m), 4.72 (0.7H, s), 4.77 (1.3H, s), 7.02-7.09
(1H, m), 7.27-7.37 (2H, m). IR(neat) ν: 2907, 1696cm-1.
【0153】参考例72 7−ブロモ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン(8.1g)、4−メチ
ルフェニルほう酸(3.9g)、2M炭酸カリウム水溶
液(40ml)、エタノール(40ml)にトルエン
(100ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30
分間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(1.26g)を加え、アルゴン雰囲気下、4.
5時間還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣にメタノール(20
0ml)、2M炭酸カリウム水溶液(50ml)を加
え、室温で一晩撹拌した。濃縮後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水洗後、1N塩酸で逆抽出した。水層を1
N水酸化ナトリウム水溶液を用いてアルカリ性とした
後、食塩で飽和し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、7−(4−メチルフェニ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
(4.2g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39 (3H, s), 2.83 (1.5H, t,
J=6.0Hz), 2.91-2.93 (1H, m), 3.17 (1.5H, t, J=6.0H
z), 3.33 (0.5H, s), 3.82 (0.5H, s), 4.08 (1.5H,
s), 7.13-7.25 (4H, m), 7.36 (1H, dd, J=1.8, 7.8),
7.44-7.49 (2H ,m). IR(KBr) ν: 2919, 1427cm-1. Anal. calcd. for C16H17N・0.1H2O: C,85.37; H,7.70;
N,6.22. Found C,85.34;H,7.57; N,6.10.
【0154】参考例73 4−(クロロメチル)フェニルイソシアナート(0.3
8g)のテトラヒドロフラン溶液を7−(4−メチルフ
ェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
(0.5g)のテトラヒドロフラン溶液中に氷冷下滴下
した。1時間撹拌後、溶媒を留去し、4−(7−(4−
メチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−イルカルボニルアミノ)ベンジルクロリ
ド(0.82g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.40 (3H, s), 2.98 (2H t, J=
5.8Hz), 3.77 (2H, t, J=6.1Hz), 4.57 (2H, s), 4.73
(2H, s), 6.48 (1H, br), 7.23-7.30 (4H, m), 7.34-7.
49 (7H, m). IR(KBr) ν: 3303, 3023, 1645cm-1. Anal. calcd. for C24H23ClN2O・0.2H2O: C,73.07; H,5.
98; N,7.10. Found C,73.04; H,5.86; N,7.10.
【0155】参考例74 氷冷下、塩化オキサリル(0.4ml)を4−ブロモメ
チルフェニル酢酸(0.52g)のジクロロメタン(4
ml)懸濁液に加えた。ついでジメチルホルムアミド
(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去
し、残渣のテトラヒドロフラン溶液を7−(4−メチル
フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン(0.5g)とジイソプロピルエチルアミン(0.5
ml)のテトラヒドロフラン溶液中に氷冷下滴下した。
室温で30分間撹拌後、酢酸エチルを加え、沈殿物をろ
去した。ろ液を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、2
−(4−ブロモメチルフェニルアセチル)−7−(4−
メチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン(0.7g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39 (3H, s), 2.75 (1.1H, t,
J=5.9Hz), 2.89 (0.9H,t, J=6.0Hz), 3.69 (1.1H, t, J
=5.9Hz), 3.82 (2H, s), 3.88 (0.9H, t, J=6.0Hz), 4.
44-4.57 (2H, m), 4.66 (0.9H, s), 4.82 (1.1H, s),
7.13-7.47 (11H,m). IR(neat) ν: 3023, 2922, 1642cm-1.
【0156】実施例29(化合物29の製造) 4−(7−(4−メチルフェニル)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−イルカルボニルアミ
ノ)ベンジルクロリド(0.2g)、1−メチルピペリ
ジン(0.19ml)をジメチルホルムアミド(5m
l)に溶かし、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え析出物をろ取した。エタ
ノールから再結晶し、塩化1−メチル−1−(4−
((7−(4−メチルフェニル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−2−イル)カルボニルアミ
ノ)ベンジル)ピペリジニウム(化合物29)(0.2
3g)を無色結晶として得た。 mp 179-180℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.45-1.65 (2H, m), 1.75-1.9
5 (4H, m), 2.34 (3H, s), 2.86-2.92 (5H, m), 3.24-
3.32 (4H, m), 3.76 (2H, t, J=5.9Hz), 4.48 (2H, s),
4.73 (2H, s), 7.25-7.29 (3H, m), 7.38-7.49 (4H,
m), 7.55 (2H, d, J=8.2Hz), 7.65 (2H, d, J=8.6Hz),
8.91 (1H, br). IR(KBr) ν: 3364, 3285, 2948,
1663cm−1. Anal. calcd. for C3036Cl
O・HO: C,70.92; H,7.54;
N,8.27. Found C,70.97;
H,7.80; N,8.03.
【0157】実施例30(化合物30の製造) 4−(7−(4−メチルフェニル)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−イルカルボニルアミ
ノ)ベンジルクロリド(0.2g)、1−エチルピペリ
ジン(0.21ml)をジメチルホルムアミド(5m
l)に溶かし、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え析出物をろ取し、塩化1
−エチル−1−(4−((7−(4−メチルフェニル)
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イ
ル)カルボニルアミノ)ベンジル)ピペリジニウム(化
合物0)(0.24g)を淡赤色アモルファスとして得
た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.33 (3H, t, J=7.2Hz), 1.40
-1.65 (2H, m), 1.75-1.95 (4H, m), 2.35 (3H, s), 2.
89 (2H, t, J=5.6Hz), 3.10-3.33 (6H, m), 3.76(2H,
t, J=5.6Hz), 4.45 (2H, s), 4.73 (2H, s), 7.24-7.29
(3H, m), 7.35-7.48 (4H, m), 7.55 (2H, d, J=8.2H
z), 7.65 (2H, d, J=8.4Hz), 8.91 (1H, br). IR(KBr) δ: 3236, 2948, 1651cm-1. Anal. calcd. for C31H38ClN3O・0.8H2O: C,71.81; H,7.
70; N,8.10. Found C,71.87; H,7.79; N,7.91.
【0158】実施例31(化合物31の製造) 2−(4−ブロモメチルフェニルアセチル)−7−(4
−メチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン(0.2g)、1−メチルピペリジン(0.
17ml)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶か
し、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、酢酸エチルを加え析出物をろ取した。エタノールに
溶かし溶媒を留去し、臭化1−メチル−1−(4−
((7−(4−メチルフェニル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−2−イル)カルボニルメチ
ル)ベンジル)ピペリジニウム(化合物31)(0.2
4g)を無色アモルファスとして得た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.40-1.70 (2H, m), 1.78-1.9
1 (4H, m), 2.34 (3H, s), 2.77-2.88 (2H, m), 2.93
(3H, s), 3.21-3.27 (4H, m), 3.69-3.82 (2H, m), 3.9
0 (2H, s), 4.53 (2H, d, J=8.0Hz), 4.76 (2H, d, J=2
0.8Hz), 7.20-7.30(3H, m), 7.39-7.56 (8H, m). IR(KBr) ν: 3345, 2942, 1636cm-1. Anal.calcd. for C31H37BrN2O・0.5H2O: C,68.63; H,7.0
6; N,5.16. Found C,68.54; H,7.06; N,4.95.
【0159】実施例32(化合物32の製造) 2−(4−ブロモメチルフェニルアセチル)−7−(4
−メチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン(0.2g)、1−エチルピペリジン(0.
19ml)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶か
し、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、酢酸エチルを加え析出物をろ取した。エタノールに
溶かし溶媒を留去し、臭化1−エチル−1−(4−
((7−(4−メチルフェニル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−2−イル)カルボニルメチ
ル)ベンジル)ピペリジニウム(化合物32)(0.2
3g)を無色アモルファスとして得た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.34 (3H, t, J=7.2Hz), 1.40
-1.65 (2H, m), 1.75-1.90 (4H, m), 2.34 (3H, s), 2.
75-2.85 (2H, m), 3.20-3.33 (6H, m), 3.70-3.80 (2H,
m), 3.89 (2H, s), 4.49 (2H, d, J=8.4Hz), 4.76 (2
H, d, J=22.0Hz),7.23-7.27 (3H, m), 7.40-7.56 (8H,
m). IR(KBr) ν: 3353, 2942, 1638cm-1. Anal.calcd. for C32H39BrN2O・0.5H2O: C,69.06; H,7.2
4; N,5.03. Found C,68.82; H,7.38; N,4.78.
【0160】参考例75 4−メトキシベンジルアミン(4.12g)とテトラヒ
ドロ−4H−ピラン−4−オン (3.00g)の1,
2−ジクロロエタン(50ml)溶液にトリアセトキシ
水素化ホウ素ナトリウム(6.99g)を加えた。室温
で2時間攪拌後、37%ホルマリン(2.5ml)溶
液、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.99
g)を加えた。さらに1時間攪拌後、重曹水を加え、ジ
クロロメタンで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液を乾
燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)により精製し、N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)−4−メトキシベンジルアミン(3.
56g)を淡黄色油状物として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 1.6-1.8 (4H, m), 2.19
(3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.37 (2H, dt, J = 3.0,
11.2), 3.53 (2H, s), 3.80 (3H, s), 4.0-4.1(2H,
m), 6.85 (2H, d, J = 8.6), 7.22 (2H, d, J = 8.6). IR (KBr) 1613, 1510, 1456, 1300, 1246, 1173, 1142,
1038cm-1
【0161】参考例76 N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
4−メトキシベンジルアミン(2.19g)のジクロロ
メタン(20ml)溶液に−78℃で三臭化ホウ素のジ
クロロメタン溶液(11ml)を加えた。 −78℃か
らゆっくりと室温まで昇温して2時間攪拌後、 再び−
78℃で三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(5ml)
を追加し、さらに室温で30分間攪拌した。氷冷下、重
曹水を加え、ジクロロメタンで抽出し、減圧下に濃縮し
た。1N 塩酸とジエチルエ−テルを加え、水層を抽出
した。抽出液に炭酸ナトリウムを加えpH8に調整した
後、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液を
乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/メタノ−ル)により精製し、N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)−4−ヒドロキシベ
ンジルアミン(206mg)を淡黄色油状物として得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 1.6-1.8 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.37 (2H, dt, J = 2.8,
11.2), 3.54 (2H, s), 4.0-4.1 (2H, m), 6.74(2H, d,
J = 8.6), 7.17 (2H, d, J = 8.6). IR (KBr) 1613, 1520, 1458, 1246cm-1
【0162】参考例77 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(841mg)とト
リエチルアミン(0.42ml)のTHF(15ml)
溶液に−5℃でクロロ炭酸エチル (0,29ml)/
THF(2ml)溶液を滴下した。−5℃で30分間攪
拌後、不溶物をろ去した。ろ液に氷冷下、水素化ホウ素
ナトリウム(284mg)/ 水(6ml)溶液を滴下
した。室温で1.5時間攪拌後、1N塩酸を加え、酢酸
エチルで抽出した。水、1N水酸化ナトリウム、水、食
塩水で順次洗浄し、抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシ
ウム) 、減圧下に濃縮した。酢酸エチル/ジエチルエ−
テル/ヘキサンより再結晶し、4−ヒドロキシメチル−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン(708mg)を無色結晶として得
た。 m.p. 91-92℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ :2.39 (3H, s), 2.71 (2H,
t, J = 4.8), 4.25 (2H, s), 4.30 (2H, t, J = 4.8),
6.46 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 8.4), 7.23 (2H, d,
J = 8.2), 7.3-7.5 (4H, m). IR (KBr) 1497, 1331, 1265, 1231, 1125, 1040, 1028,
918, 901, 806cm-1 元素分析 C18H18O2 Calcd. C, 81.17; H, 6.81: Found.
C, 81.29; H, 6.88.
【0163】実施例33(化合物33の製造) 4−ヒドロキシメチル−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン (89m
g)、N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)−4−ヒドロキシベンジルアミン(92mg)とト
リブチルホスフィン(0.13ml)に氷冷下、1,1
−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(129mg)を
加えた。0℃で10分間、室温で1時間攪拌後、不溶物
をろ去した。酢酸エチルで抽出し、食塩水で2回洗浄し
た。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下
に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン =4/1)により精製
し、さらに酢酸エチル/ヘキサンより再結晶し、4−
[4−[(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]フェノキシメチル]−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン(化合物33)(45mg)を無色結晶として
得た。m.p. 135-136℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 1.6-1.8 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.39 (3H, s),2.55-2.75 (1H, m), 2.75-2.8
(2H, m), 3.36 (2H, dt, J = 2.8, 11.2), 3.53(2H,
s), 4.0-4.1 (2H, m), 4.32 (2H, t, J = 4.6), 4.61
(2H, s), 6.55 (1H, s), 6.91 (2H, d, J = 8.8), 7.00
(1H, d, J = 8.0), 7.2-7.3 (4H, m), 7.3-7.4 (2H,
m), 7.44 (2H, d, J = 8.2). IR (KBr) 1508, 1493, 1235, 1161, 1003, 816cm-1 元素分析 C31H35NO2・H2O Calcd. C, 78.95; H, 7.91;
N, 2.97: Found. C, 78.83; H, 7.55; N, 2.88.
【0164】参考例78 4−ヒドロキシメチル−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(320m
g)の ジクロロメタン(10ml)溶液にトリフェニ
ルホスフィン(378mg)、四臭化炭素(597m
g)を加え、室温で2時間攪拌した。トリフェニルホス
フィン(157mg)、四臭化炭素(249mg)を追
加し、さらに室温で30分間攪拌後、氷冷下、重曹水を
加え、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液
を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン=1/9)により精製し、さらにジ
エチルエ−テル/ヘキサンで洗浄し、4−ブロモメチル
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン(286mg)を白色粉末として得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 2.39 (3H, s), 2.85 (2
H, t, J = 4.6), 4.20 (2H, s), 4.30 (2H, t, J = 4.
6), 6.59 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 8.8), 7.23(2H,
d, J = 8.2), 7.3-7.4 (2H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.
2). IR (KBr) 1493, 1265, 1236, 1196, 912, 808cm-1
【0165】参考例79 4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]アニリン(551mg)の THF
(50ml)溶液にトリエチルアミン(0.42m
l)、無水酢酸(0.26ml)を加え、室温で3時間
攪拌した。THFを留去し、酢酸エチルで抽出した。重
曹水、食塩水で順次洗浄し、抽出液を乾燥後(無水硫酸
マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチ
ル/ヘキサンより再結晶し、N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]アセタミド(472mg)を淡黄色結晶とし
て得た。 m.p. 105-106℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 1.6-1.8 (4H, m), 2.17
(3H, s), 2.19 (3H, s),2.55-2.7 (1H, m), 3.36 (2H,
dt, J = 3.2, 11.4), 3.55 (2H, s), 3.95-4.1(2H, m),
7.1-7.2 (1H, br), 7.27 (2H, d, J = 8.8), 7.44 (2
H, d, J = 8.8). IR (KBr) 1665, 1601, 1537, 1408, 1316, 1140, 1009,
839cm-1 元素分析 C15H22N2O2 Calcd. C, 68.67; H, 8.45; N,
10.68: Found. C, 68.56; H, 8.38; N, 10.76.
【0166】実施例34(化合物91の製造) N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]フェニル]アセタミド(22
7mg) のDMF(4ml)溶液に氷冷下、水素化ナ
トリウム(36mg)を加えた。室温で 20分間攪拌
後、氷冷下、4−ブロモメチル−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(2
85mg)を加えた。室温で1時間攪拌後、氷冷下、水
を加えた。塩析し、酢酸エチル/THFで抽出した。抽
出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/メタノ−ル=40/1)により精製し、
ジイソプロピルエ−テル /ヘキサンを加えて粉末化し
た。ろ取し、ジイソプロピルエ−テルで洗浄し、N−
[4−[(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]フェニル]−N−[[7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−イル]メチル]アセタミド(化合物9
1)(209mg)を淡黄アモルファスとして得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ :1.6-1.8 (4H, m), 1.91
(3H, s), 2.16 (3H, s),2.37 (3H, s), 2.5-2.65 (1H,
brm), 2.65-2.75 (2H, m), 3.25-3.45 (2H, m),3.55 (2
H, s), 3.9-4.1 (2H, m), 4.23 (2H, d, J = 4.8), 4.5
0 (2H, s), 6.06(1H, s), 6.96 (1H, d, J = 8.6), 7.0
8 (2H, d, J = 7.6), 7.15-7.4 (8H, m). IR (KBr) 1661, 1508, 1491, 1387, 1235, 814cm-1
【0167】参考例80 4−ヒドロキシメチル−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(0.21
g)のジクロロメタン(10ml)溶液に二酸化マンガ
ン(687mg)を加え、室温で3時間攪拌した。不溶
物をろ去し、ジクロロメタンを留去した。残留物を酢酸
エチル/ヘキサンより再結晶し、7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルバルデヒド(192mg)を無色結晶として得
た。 m.p. 132-133℃.1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 2.40 (3H, s), 2.90 (2
H, t, J = 4.4), 4.31 (2H, t, J = 4.4), 7.09 (1H,
d, J = 8.4), 7.2-7.3 (3H, m), 7.4-7.6 (4H, m),9.58
(1H, s). IR (KBr) 1672, 1626, 1495, 1296, 1242, 1163, 1134,
1080, 1028, 810cm-1 元素分析 C18H16O2・0.1H2O Calcd. C, 81.24; H, 6.14:
Found. C, 81.43; H, 6.09.
【0168】実施例35(化合物34の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピンー4ーカルバルデヒド(191m
g)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]アニリン(159mg)の
1,2−ジクロロエタン(5ml)溶液にトリアセトキ
シ水素化ホウ素ナトリウム(168mg)を加えた。室
温で4.5時間攪拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナ
トリウム(76mg)を追加し、さらに4日間攪拌し
た。氷冷下、重曹水を加え、ジクロロメタンで抽出し、
食塩水で洗浄した。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシ
ウム) 、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノ−ル=10/
1)により精製し、4規定塩酸を加え、析出物をろ取
し、酢酸エチルで洗浄し、N−[4−[(N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−N−[7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル]メチ
ルアミン(化合物34)(88mg)を淡黄色粉末とし
て得た。 m.p. 158-160℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.6-2.1 (4H, m), 2.3
3 (3H, s), 2.56 (3H, s), 2.6-2.7 (2H, m), 3.2-3.4
(3H, m), 3.8-4.0 (5H, m), 4.15-4.3 (3H, m),6.50 (1
H, s), 6.67 (2H, d, J = 8.8), 6.94 (1H, d, J = 8.
0), 7.2-7.3 (4H,m), 7.3-7.45 (2H, m), 7.48 (2H, d,
J = 8.2), 8.32 (1H, s), 9.8-10.0 (1H, br). IR (KBr) 1493, 1456, 1238, 816cm-1
【0169】参考例81 4−ブロモメチル−7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(329mg)の
トルエン(10ml)溶液にトリフェニルホスフィン
(393mg)を加え、2時間還流した。放冷し、析出
物をろ取、トルエンで洗浄した。減圧下に乾燥し、[7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−イル]メチルトリフェニルホスホ
ニウム臭化塩(549mg)を白色粉末として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.35 (3H, s), 2.35-2.4
5 (2H, m), 4.07 (2H, t, J = 4.4), 4.48, 4.55 (1H,
s), 6.22, 6.25 (1H, s), 6.93 (1H, d, J = 8.0), 6.9
5-7.05 (1H, m), 7.21 (2H, d, J = 8.6), 7.3-7.4 (3
H, m), 7.7-8.0 (15H, m). IR (KBr) 1489, 1435, 1235, 1115, 810, 723cm-1
【0170】参考例82 N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
4−ヒドロキシベンジルアミン(0.94g)のジクロ
ロメタン(20ml)溶液に二酸化マンガン(3.48
g)を加え、室温で24時間攪拌した。二酸化マンガン
をろ去し、ろ液を留去した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/1)
により精製し、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチル]ベンズアルデヒド
(931mg)を無色油状物として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.5-1.85 (4H, m), 2.22
(3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.38 (2H, dt, J = 2.
8, 11.4), 3.67 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 7.51 (2
H, d, J = 8.0), 7.84 (2H, d, J = 8.0), 10.01 (1H,
s). IR (KBr) 1699, 1607, 1209, 1142, 1086cm-1
【0171】実施例36(化合物35および36の製
造) [7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−イル]メチルトリフェニルホ
スホニウム臭化塩(549mg)、4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
ベンズアルデヒド(217mg)のTHF(10ml)
溶液に氷冷下、t−ブトキシカリウム(104mg)を
加えた。0℃で1時間攪拌後、氷冷下、水を加え、塩析
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後 (無水硫酸
マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン =
2/1)により精製し、初めの留出液を酢酸エチル/ヘキ
サンで再結晶し、(Z)−4−[2−[4−[(N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]フェニル]エテニル]−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(化合
物35)(80mg) を無色結晶として得た。二番目の留出
液を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶し、(E)−4−
[2−[4−[(N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]フェニル]エテニル]−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン(化合物36)(22mg) を無色結晶と
して得た。 化合物35 : m.p. 115-116℃.1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.5-1.8 (4H, m), 2.18
(3H, s), 2.38 (3H, s),2.5-2.7 (3H, m), 3.36 (2H, d
t, J = 2.2, 11.2), 3.56 (2H, s), 3.95-4.1 (2H, m),
4.16 (2H, t, J = 4.6), 6.32 (1H, d, J = 12.2), 6.
49 (1H, d, J =12.2), 6.52 (1H, s), 6.97 (1H, d, J
= 8.4), 7.15-7.35 (8H, m), 7.42 (2H,d, J = 8.4). IR (KBr) 1493, 1264, 1240, 1136, 1080, 1028, 1007,
912, 862, 845, 816cm-1 元素分析 C32H35NO2 Calcd. C, 82.54; H, 7.58; N, 3.
01: Found. C, 82.38; H, 7.75; N, 2.84. 化合物36 : m.p. 119-120℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.6-1.8 (4H, m), 2.23
(3H, s), 2.40 (3H, s),2.6-2.8 (1H, m), 2.95 (2H,
t, J = 4.6), 3.38 (2H, dt, J = 3.0, 11.2), 3.59 (2
H, s), 4.0-4.1 (2H, m), 4.38 (2H, t, J = 4.6), 6.5
8 (1H, d, J = 17.0), 6.59 (1H, s), 6.98 (1H, d, J
= 17.0), 7.01 (1H, d, J = 8.4), 7.2-7.45 (8H, m),
7.46 (2H, d, J = 8.4). IR (KBr) 1491, 1377, 1262, 1231, 1140, 1086, 963,
810cm-1 元素分析 C32H35NO2 Calcd. C, 82.54; H, 7.58; N, 3.
01: Found. C, 82.19; H, 7.33; N, 2.85.
【0172】参考例83 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(561mg)、ジ
フェニルりん酸アジド(0.43ml)、トリエチルア
ミン(0.28ml)とメタノ−ル (10ml)を混
ぜ、5時間還流した。溶媒を留去し、酢酸エチルで抽出
した。5%クエン酸、水、重曹水、水、食塩水で順次洗
浄し、抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧
下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)により精製
し、4−メトキシカルボニルアミノ−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
(180mg)を淡黄色固体として得た。1H-NMR (200M
Hz, CDCl3) δ: 2.38 (3H, s), 2.93 (2H, t, J = 5.
2), 3.74 (3H, s), 4.28 (2H, t, J = 5.2), 6.13 (1H,
brs), 6.62 (1H, s), 6.96 (1H, d,J = 8.2), 7.2-7.4
(4H, m), 7.44 (2H, d, J = 8.2). IR (KBr) 1715, 1489, 1269, 1186, 1047, 1026, 959,
812cm-1
【0173】参考例84 N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
4−(ヒドロキシメチル)ベンジルアミン(0.68
g)、トリフェニルホスフィン(0.91g)のジクロ
ロメタン(10ml)溶液に四臭化炭素(1.44g)
を加え、室温で2時間攪拌した。氷冷下、重曹水を加
え、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液を
乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン=1/9)により精製し、さらにジエチ
ルエ−テル/ヘキサンで洗浄し、N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)−4−(ブロモメチル)
ベンジルアミン(687mg)を白色固体として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.6-1.8 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.37 (2H, dt, J = 3.0,
11.4), 3.58 (2H, s), 4.0-4.1 (2H, m), 4.50(2H,
s), 7.3-7.6 (4H, m). IR (KBr) 1474, 1456, 1431, 1387, 1248, 1142, 1084,
1013, 853cm-1
【0174】実施例37(化合物37の製造) 4−メトキシカルボニルアミノ−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(1
79mg)のDMF(4ml)溶液に氷冷下、水素化ナ
トリウム(27mg)を加えた。室温で 30分間攪拌
後、氷冷下、N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)−4−(ブロモメチル)ベンジルアミン(2
73mg)を加えた。室温で1時間攪拌後、氷冷下、水
を加えた。塩析し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾
燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル/ヘキサン=4/1)により精製し、ジイソプロピル
エ−テル /ヘキサンを加えて粉末化した。ろ取し、ジ
イソプロピルエ−テルで洗浄し、N−メトキシカルボニ
ル−N−[7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル]−N−[[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)]アミノメチル]フェニルメチル]アミン(化合物
37)(25mg)を淡黄アモルファスとして得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.5-1.8 (4H, m), 2.23
(3H, brs), 2.2-2.3 (1H, m), 2.6-2.7 (2H, m), 3.25-
3.4 (2H, m), 3.6-3.7 (2H, m), 3.76 (3H, s),4.0-4.1
(2H, m), 4.1-4.2 (2H, m), 4.72 (2H, s), 6.24 (1H,
s), 6.96 (1H,d, J = 8.4), 7.2-7.7 (10H, m). IR (KBr) 1701, 1493, 1449, 1375, 1264, 1236, 1121c
m-1
【0175】実施例38(化合物38の製造) N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−
4−((7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)メチルアミノ)
ベンジルアミン二塩酸塩(0.25g)を1,2−ジク
ロロエタン(5ml)に溶かし、トリエチルアミン
(0.13ml)、37%ホルムアルデヒド水溶液
(0.05ml)を加え、氷冷下、トリアセトキシ水素
化ほう素ナトリウム(0.14g)を加えた。窒素雰囲
気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化
ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し粗結晶
を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−4−
((N−メチル−N−(7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)
メチル)アミノ)ベンジルアミン(化合物38)(0.
11g)を無色結晶として得た。 mp 110-114℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.60-1.75 (4H, m), 2.21 (3H,
s), 2.37 (3H, s), 2.61(2H, t, J=4.8Hz), 2.63-2.75
(1H, m), 2.97 (3H, s), 3.36 (2H, dt, J=3.0,9.7Hz),
3.52 (2H, s), 3.98 (2H, s), 3.98-4.05 (2H, m), 4.
29 (2H, t, J=4.8Hz), 6.33 (1H, s), 6.72 (2H, d, J=
8.8Hz), 6.99 (1H, d, J=9.2Hz), 7.15-7.23 (4H, m),
7.28-7.33 (2H, m), 7.43 (2H, d, J=8.2Hz). IR(KBr)ν: 2949, 1615, 1520, 1491cm-1. Anal. calcd. for C32H38N2O2・0.2H2O: C,79.04; H,7.9
6; N,5.76. Found C,79.18; H,7.89; N,5.75.
【0176】参考例85 7−(4−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−5−オン(1g)をエ
タノール(50ml)に溶かし、氷冷下、水素化ほう素
ナトリウム(0.3g)を加えた。室温で30分間撹拌
し、水を加え濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水洗後、濃縮した。残渣をビス(2−メトキシエチル)
エーテル(20ml)に溶かし、塩酸(5ml)を加
え、75℃、1時間加熱撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。析
出した7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン(0.78g)をヘキサンを用
いてろ取、無色結晶として得た。 mp 98-100℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.38 (3H, s), 2.65-2.74 (2H,
m), 4.27 (2H, t, J=4.9Hz), 6.01 (1H, dt, J=11.7,
4.4Hz), 6.39 (1H, d, J=11.7Hz), 7.01 (1H, d,J=8.0H
z), 7.23 (2H, d, J=8.2Hz), 7.31-7.38 (2H, m), 7.45
(2H, d, J=8.0Hz). IR(KBr)ν: 3025, 1491cm-1. Anal. calcd. for C17H16O: C,86.41; H,6.82. Found
C,86.17; H,6.61.
【0177】参考例86 氷冷下、ジメチルホルムアミド(0.2ml)に塩化ス
ルフリル(0.17ml)を滴下し、窒素雰囲気下、室
温で10分間撹拌した。7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(0.3g)
を加え、窒素雰囲気下、90℃、3時間加熱した。氷水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒
を留去し、7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−スルホニルクロリド
(0.36g)を淡黄色結晶として得た。 mp 162-166℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.40 (3H, s), 3.27 (2H, t, J
=4.7Hz), 4.41 (2H, t,J=4.7Hz), 7.11 (1H, d, J=9.6H
z), 7.26 (2H, d, J=8.2Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2Hz),
7.57-7.62 (2H, m), 7.70 (1H, s). IR(KBr)ν: 3027, 1634, 1493cm-1. Anal. calcd. for C17H15ClO3S: C,60.98; H,4.52. Fou
nd C,61.14; H,4.26.
【0178】実施例39(化合物39の製造) 4−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル)アニリン(0.13g)、トリエチ
ルアミン(0.22ml)をテトラヒドロフラン(10
ml)に溶かし、氷冷下、7−(4−メチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−スル
ホニルクロリド(0.18g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、粗
結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、7−
(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−メチル−
N−テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル)フ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−スルホンアミド(化合物39)(0.19g)を無
色結晶として得た。 mp 157-162℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.54-1.71 (4H, m), 2.12 (3H,
s), 2.39 (3H, s), 2.50-2.65 (1H, m), 2.98 (2H, t,
J=4.5Hz), 3.31 (2H, dt, J=0.8, 11.0Hz), 3.49 (2H,
s), 3.97-4.11 (2H, m), 4.25 (2H, t, J=4.5Hz), 7.0
2 (1H, d, J=9.2Hz), 7.11 (2H, d, J=8.8Hz), 7.22-7.
26 (4H, m), 7.40-7.50 (5H, m). IR(KBr)ν: 2949, 2847, 1493cm-1. Anal. calcd. for C30H34N2O4S: C,69.47; H,6.61; N,
5.40. Found C,69.27; H,6.50; N,5.37.
【0179】参考例87 4-ニトロベンジルアミン(5.24g, 34.4mmol)、S-メチル-
N,N'-ビス(tert-ブトキシカルボニル)イソチオウレア
(5.00g, 17.2mmol)をTHF(60ml)中、55℃で9時間、室温
で11時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し酢酸エチル(150
ml)を加えて1N塩酸(30ml×3)、飽和食塩水(30ml)で順に
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル150g,酢酸エチル/ヘキサン=1/9→1/6)に付した。目的
画分を減圧濃縮しジイソプロピルエーテルを加え不溶物
を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテルで洗浄
後、減圧乾燥してN-(4-ニトロベンジル)-N',N''-ビス(t
ert-ブトキシカルボニル)グアニジン(5.67g, 14.4mmol,
83%)を得た。 IR (KBr): 1723, 1644, 1620, 1570, 1524 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.50 (18H, s), 4.7-4.8 (2H, m),
7.48 (2H, d, J=8.5Hz),8.21 (2H, d, J=8.5Hz).
【0180】参考例88 N-(4-ニトロベンジル)-N',N''-ビス(tert-ブトキシカル
ボニル)グアニジン(1.97g, 4.99mmol)をTHF(25ml)とメ
タノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、0℃で臭化ニッケ
ル(109mg, 0.50mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(757mg,
20.0mmol)を順に加え室温で30分間撹拌した。0℃で1N
塩酸(40ml)を加え同温度で5分間撹拌した。飽和重曹水
を加えてpHを約8とし酢酸エチルで抽出した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮しジイソプロピ
ルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプ
ロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して4-[N',N''-ビス
(tert-ブトキシカルボニル)グアニジノメチル]アニリン
(1.21g, 3.32mmol, 66%)を得た。 IR (KBr): 1622, 1516 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.47 (9H, s),
1.52 (9H, s), 4.45−4.55
(2H, m), 6.66 (2H, d, J=
8.6Hz), 7.11 (2H, d, J=8.
6Hz).
【0181】実施例40(化合物40の製造) 7−(4−メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオ
キセピン-4-カルボン酸(300mg, 1.07mmol)をDMF(10ml)
に溶解し、0℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(159m
g, 1.18mmol)、4-[N',N''-ビス(tert-ブトキシカルボニ
ル)グアニジノメチル]アニリン(429mg, 1.18mmol)、1-
エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩(308mg, 1.61mmol)、トリエチルアミン(0.447ml,
3.21mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(6mg)を加え室
温で48時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し酢酸エチル(7
0ml)を加えて水(5ml×3)、飽和重曹水(5ml×3)、飽和食
塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/4)に付し
た。目的画分を減圧濃縮し混合溶媒(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/1)を加え不溶物を濾取した。不溶物を混合溶媒(酢
酸エチル/ヘキサン=1/1)で洗浄後、減圧乾燥してN-[4-
[N',N''-ビス(tert-ブトキシカルボニル)グアニジノメ
チル]フェニル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(化合物40)(3
90mg, 0.62mmol, 58%)を得た。 IR (KBr): 1723, 1647, 1617, 1576, 1518 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.48 (9H, s), 1.52 (9H, s), 2.40
(3H, s), 3.0-3.15 (2H, m), 4.3-4.45 (2H, m), 4.55
-4.7 (2H, m), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.2-7.7(11H,
m).
【0182】実施例41(化合物41の製造) N-[4-[N',N''-ビス(tert-ブトキシカルボニル)グアニジ
ノメチル]フェニル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(170mg, 0.27
mmol)に4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 5ml)を加え室温で
18時間撹拌した。反応液を減圧濃縮しジエチルエーテル
を加え不溶物を濾取した。不溶物をジエチルエーテルで
洗浄後、減圧乾燥してN-(4-グアニジノメチルフェニル)
-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセ
ピン-4-カルボキサミド 塩酸塩(化合物41)(130mg,
0.28mmol)を得た。IR (KBr): 1655, 1613, 1597, 1522
cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.35 (3H, s), 2.9-3.05 (2H,
m), 4.2-4.4 (4H, m), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.2-7.
8 (7H, m).
【0183】参考例89 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.93g)のジ
クロロメタン(20ml)溶液に氷冷下、DMF(4
滴)、塩化オキサリル(0.34ml)を加えた。室温
で2時間後、濃縮し、THF(20ml)に溶かした。
また4−アミノベンゾニトリル(412mg)のTHF
(10ml)溶液に氷冷下、トリエチルアミン(1.3
8ml)、次いで上記調整した酸クロ溶液を加え、室温
で17時間攪拌した。氷冷下、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液を乾燥後 (無水硫酸
マグネシウム) 、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)
により精製し、さらに酢酸エチル/ヘキサンより再結晶
し、N−(4−シアノフェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(986mg)を無色結晶として得
た。 m.p. 187-189℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (s, 3H), 3.07 (t,
2H, J = 4.6), 4.36 (t, 2H, J = 4.6), 7.07 (d, 1H,
J = 8.0), 7.2-7.3 (m, 3H), 7.4-7.55 (m, 4H), 7.64
(d, 2H, J = 8.8), 7.74 (d, 2H, J = 8.8).IR (KBr)
2222, 1671, 1588, 1514, 1404, 1316, 1225, 1175, 83
7, 812cm-1 元素分析 C25H20N2O2 Calcd. C, 78.93; H, 5.30; N,
7.36: Found. C, 78.98;H, 5.24; N, 7.26.
【0184】参考例90 N−(4−シアノフェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(347mg)に28%塩化水素/エタ
ノ−ル/ジオキサン溶液(5ml)溶液を加えた。室温
で20時間撹拌後、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄
し、N−[4−(エトキシカルボンイミドイル)フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩
(369mg)を黄色結晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.50 (t, 2H, J = 7.0), 2.34
(s, 3H), 2.9-3.1 (m, 2H), 4.1-4.4 (m, 2H), 4.60
(q, 2H, J = 7.0), 7.06 (d, 1H, J = 8.8), 7.26(d, 2
H, J = 8.4), 7.45-7.65 (m, 4H), 7.7-7.85 (m, 1H),
8.01 (d, 2H, J =8.8), 8.12 (d, 2H, J = 8.8), 10.59
(s, 1H), 10.8-11.2 (br, 1H).
【0185】実施例42(化合物42の製造) N−[4−(エトキシカルボンイミドイル)フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(36
4mg)に14%アンモニア/エタノ−ル(5ml)溶
液を加えた。室温で一晩撹拌後、50℃で3時間撹拌し
た。濃縮し、酢酸エチルに懸濁させ、4N塩酸/酢酸エ
チルを加えた。析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄後、
さらにアセトニトリル/メタノ−ル/酢酸エチルより再
結晶し、N−(4−アミジノフェニル)−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド塩酸塩(化合物42)(12
7mg)を無色結晶として得た。 m.p. 294-296℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (s, 3H), 2.95-
3.05 (m, 2H), 4.25-4.35(m, 2H), 7.06 (d, 1H, J =
8.4), 7.26 (d, 2H, J = 8.0), 7.45 (s, 1H), 7.56
(d, 2H, J = 8.0), 7.5-7.6 (m, 1H), 7.75-7.85 (m, 1
H), 7.84 (d, 2H, J= 8.8), 7.96 (d, 2H, J = 8.8),
8.8-9.0 (brm, 2H), 9.2-9.3 (brm, 2H), 10.45 (s, 1
H). IR (KBr) 1676, 1644, 1597, 1493, 1329, 1258, 845,
814cm-1 元素分析 C2523・HCl・0.3H
O Calcd. C, 68.35; H, 5.6
4; N, 9.56: Found.C, 68.0
9; H, 5.56; N, 9.87.
【0186】実施例43(化合物43の製造) N−[4−(エトキシカルボンイミドイル)フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(16
9mg)のエタノ−ル懸濁液(4ml)溶液にエチルア
ミン(1ml)を加えた。室温で4日間撹拌後、濃縮し
た。酢酸エチルに懸濁させ、4N塩酸/酢酸エチルを加
え、析出物をろ取した。酢酸エチル/メタノ−ルより再
結晶し、N−(4−エチルアミジノフェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(化合物4
3)(25mg)を無色結晶として得た。 m.p. >300℃.1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.25 (t, 3H, J = 7.
2), 2.34 (s, 3H), 2.9-3.1 (m, 2H), 3.3-3.5 (m, 2
H), 4.25-4.4 (m, 2H), 7.06 (d, 1H, J = 8.6), 7.26
(d, 2H, J = 7.6), 7.46 (s, 1H), 7.5-7.65 (m, 3H),
7.75 (d, 2H, J = 8.6), 7.7-7.8 (m, 1H), 7.95 (d, 2
H, J = 8.6), 8.9 (brs, 1H), 9.33 (brs, 1H), 9.6-9.
7 (m, 1H), 10.12 (s, 1H). IR (KBr) 1671, 1518, 1456, 1318, 1231, 816cm-1 元素分析 C27H27N3O2・HCl・0.5H2O Calcd. C, 68.85; H,
6.21; N, 8.92: Found.C, 68.61; H, 6.21; N, 8.94.
【0187】実施例44(化合物44の製造) N−[4−(エトキシカルボンイミドイル)フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(20
0mg)のエタノ−ル溶液(4ml)溶液にモルホリン
(1ml)を加えた。室温で一晩撹拌後、濃縮し、重曹
水を加えた。酢酸エチルより抽出し、食塩水で洗浄し
た。抽出液を乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、4N塩
酸/酢酸エチルを加え、析出物をろ取し、酢酸エチルで
洗浄し、N−[4−(4−モルホリノ)カルボンイミド
イルフェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド塩酸塩(化合物44)(104mg)を無色結晶とし
て得た。 m.p. 209-211℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.3 (s, 3H), 2.9-3.1
(m, 2H), 3.3-3.55 (m,2H), 3.6-3.75 (m, 2H), 3.75-
3.9 (m, 4H), 4.25-4.4 (m, 2H), 7.07 (d, 1H,J = 8.
6), 7.27 (d, 2H, J = 7.6), 7.45 (s, 1H), 7.5-7.7
(m, 3H), 7.60 (d, 2H, J = 7.6), 7.75-7.8 (m, 1H),
7.98 (d, 2H, J = 8.6), 9.30 (s, 1H), 9.54 (s, 1H),
10.43 (s, 1H). IR (KBr) 1663, 1603, 1522, 1493, 1460, 1318, 1248,
1184, 1115, 850, 812cm-1 元素分析 C29H29N3O3・HCl・0.6H2O Calcd. C, 67.66; H,
6.11; N, 8.16: Found. C, 67.45; H, 5.96; N, 7.94.
【0188】実施例45(化合物45の製造) N−(4−シアノメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(200mg)に28%塩化水素
/エタノ−ル/ジオキサン溶液(2ml)溶液を加え
た。一晩冷蔵庫に保存後、濃縮し、残留物に エタノ−
ル (4ml)、モルホリン(1ml) を加えた。室温で1時間撹
拌後、濃縮し、重曹水を加えた。酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を乾燥後 (硫酸マグネシウム) 、濃縮し、残
留物をメタノ−ル/酢酸エチル/ヘキサンより再結晶
し、N−[4−[(4−モルホリノ)カルボンイミドイ
ルメチル]フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物45)(93mg)を無色結晶として
得た。 m.p. 196-198℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.39 (3H,
s), 3.07 (2H, t, J = 4.
8), 3.4−3.55 (4H, m), 3.6
−3.7 (6H, m), 4.34 (2H,
t, J = 4.8), 7.04 (1H, d,
J = 8.4), 7.19 (2H, d, J
= 8.8), 7.2−7.3 (2H, m),
7.4−7.55 (5H, m), 7.60
(2H, d,J = 8.0), 7.79 (1
H, brs). IR (KBr) 1659, 1582, 152
2, 1493, 1318, 1171, 112
3, 1030, 814cm−1 元素分析 C3031・0.5HO Ca
lcd. C, 73.45; H, 6.57;
N, 8.57: Found. C,73.46;
H, 6.43; N, 8.48.
【0189】実施例46(化合物46の製造) N−(4−シアノメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(200mg) に28%塩化水
素/エタノ−ル/ジオキサン溶液(2ml)溶液を加え
た。一晩冷蔵庫に保存後、濃縮し、残留物に エタノ−
ル(4ml)、ピペリジン(1ml)を加えた。室温で
1時間撹拌後、濃縮し、重曹水を加えた。酢酸エチル/
メタノ−ルで抽出した。抽出液を乾燥後 (硫酸マグネシ
ウム) 、濃縮した。残留物に4N塩酸/酢酸エチルを加
え、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄し、N−[4−
[(1−ピペリジノ)カルボンイミドイルメチル]フェ
ニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合
物46)(103mg)を白色粉末として得た。 m.p. 195-197℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.2-1.35 (2H, m), 1.
5-1.65 (4H, m), 2.34 (3H, s), 2.95-3.05 (2H, m),
3.42 (4H, s), 3.5-3.7 (2H, m), 3.95-4.05 (2H,m),
4.25-4.35 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 8.6), 7.2-7.4
(5H, m), 7.5-7.6(3H, m), 7.7-7.8 (3H, m), 8.88 (1
H, brs), 9.4-9.5 (1H, m), 10.07 (1H, s). IR (KBr) 1647, 1630, 1518, 1491, 1321, 1264, 814cm
-1 元素分析 C31H33N3O2・HCl・H2O Calcd. C, 69.71; H, 6.
79; N, 7.87: Found. C,69.67; H, 6.84; N, 7.81.
【0190】参考例91 7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸(1402mg, 5.00mmol)をDMF(30ml)に溶解
し0℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(743mg, 5.50m
mol)、2-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-
イル]エチルアミン(1256mg, 5.50mmol)、1-[3-(ジメチ
ルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(14
38mg, 7.50mmol)を加えて室温で8時間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(120ml)を加え水(30m
l)、飽和重曹水(20ml×3)、飽和食塩水(20ml)で順に洗
浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
酢酸エチル/ヘキサン=1/2→1/1)に付した。目的画分を
減圧濃縮しジイソプロピルエーテルを加え不溶物を濾取
した。不溶物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧
乾燥してN-[2-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン-4-イル]エチル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(1.64g, 3.34
mmol, 67%)を得た。 IR (KBr): 1694, 1674, 1653, 1617, 1539 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.0-1.8 (7H, m), 1.46 (9H, s),
2.39 (3H, s), 2.6-2.8 (2H, m), 2.9-3.05 (2H, m),
3.35-3.5 (2H, m), 4.0-4.2 (2H, m), 4.25-4.35 (2H,
m), 5.75-5.85 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.2Hz), 7.16
(1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.43 (1H, dd, J=
2.5, 8.2Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0Hz), 7.49(1H, d, J=
2.5Hz).
【0191】実施例47(化合物47の製造) N-[2-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イ
ル]エチル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベ
ンゾオキセピン-4-カルボキサミド(491mg, 1.00mmol)に
4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 10ml)を加え室温で3時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(15m
l)を加え水(10ml)、1N塩酸(5ml×2)で抽出した。水層を
8N水酸化ナトリウム水溶液でpH>11とし、ジクロロメタ
ン(15ml×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮しジエチルエーテルを加え不溶物を
濾取した。不溶物をジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾
燥してN-[2-(4-ピペリジル)エチル]-7-(4-メチルフェニ
ル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミ
ド(化合物47)(361mg, 0.92mmol, 92%)を得た。 IR (KBr): 1649, 1607, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.05-1.8 (7H, m), 2.39 (3H, s),
2.5-2.7 (2H, m), 2.9-3.15 (4H, m), 3.35-3.5 (2H,
m), 4.25-4.4 (2H, m), 5.75-5.85 (1H, m), 7.03(1H,
d, J=8.3Hz), 7.16 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.2Hz),
7.43 (1H, dd, J=2.5, 8.3Hz), 7.45 (2H, d, J=8.2H
z), 7.49 (1H, d, J=2.5Hz).
【0192】実施例48(化合物48の製造) N-[2-(4-ピペリジル)エチル]-7-(4-メチルフェニル)-2,
3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(150
mg, 0.38mmol)、テトラヒドロピラン-4-オン(38mg, 0.3
8mmol)を1,2-ジクロロエタン(6ml)に溶解しトリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(122mg, 0.58mmol)、酢酸
(0.022ml, 0.38mmol)を加えて室温で23時間撹拌した。1
N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加えジクロロメタン
(20ml, 10ml×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g, ジクロロメタン/メタノール=1/
0→9/1)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピ
ルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプ
ロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥してN-[2-[1-(テト
ラヒドロピラン-4-イル)ピペリジン-4-イル]エチル]-7-
(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン
-4-カルボキサミド(化合物48)(119mg, 0.25mmol, 6
5%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1615, 1539 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.2-1.9 (11H, m), 2.1-2.3 (2H,
m), 2.39 (3H, s), 2.4-2.65 (1H, m), 2.9-3.1 (4H,
m), 3.25-3.5 (4H, m), 3.95-4.1 (2H, m), 4.35-4.4
(2H, m), 5.75-5.9 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.3Hz),
7.16 (1H, s), 7.24(2H, d, J=8.2Hz), 7.43 (1H, dd,
J=2.4, 8.3Hz), 7.45 (2H, d, J=8.2Hz), 7.49 (1H, d,
J=2.4Hz).
【0193】実施例49(化合物49の製造) N-[2-(4-ピペリジル)エチル]-7-(4-メチルフェニル)-2,
3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(150
mg, 0.38mmol)をDMF(4ml)に溶解し炭酸カリウム(106mg,
0.77mmol)、ベンジルブロミド(0.046ml, 0.39mmol)を
加えて室温で20時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留
物に水(15ml)を加え酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エ
チル/メタノール=1/0→95/5)に付した。目的画分を減圧
濃縮しジイソプロピルエーテルを加え不溶物を濾取し
た。不溶物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾
燥してN-[2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)エチル]-7-
(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン
-4-カルボキサミド(化合物49)(154mg, 0.32mmol, 8
3%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1615, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.15-1.8 (7H, m), 1.85-2.1 (2H,
m), 2.39 (3H, s), 2.8-3.0 (4H, m), 3.3-3.5 (2H,
m), 3.50 (2H, s), 4.25-4.35 (2H, m), 5.7-5.85(1H,
m), 7.03 (1H, d, J=8.5Hz), 7.15 (1H, s), 7.2-7.35
(5H, m), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.43 (1H, dd, J=2.
4, 8.5Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0Hz), 7.48(1H, d, J=2.
4Hz).
【0194】参考例92 7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸(1402mg, 5.00mmol)をDMF(30ml)に溶解
し0℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(743mg, 5.50m
mol)、[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イ
ル]メチルアミン(1393mg, 6.50mmol)、1-[3-(ジメチル
アミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1438
mg, 7.50mmol)を加えて室温で61時間撹拌した。反応液
を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(100ml)を加え水(10ml
×3)、10%硫酸水素カリウム水溶液(10ml×3)、飽和重曹
水(10ml×3)、飽和食塩水(10ml)で順に洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g, 酢酸エチ
ル/ヘキサン=1/2→1/1)に付した。目的画分を減圧濃縮
してN-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イ
ル]メチル-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベン
ゾオキセピン-4-カルボキサミド(2409mg)を得た。 IR (KBr): 1671, 1617, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.0-1.85 (5H, m), 1.46 (9H, s),
2.39 (3H, s), 2.6-2.8(2H, m), 2.9-3.05 (2H, m), 3.
2-3.35 (2H, m), 4.0-4.25 (2H, m), 4.25-4.4(2H, m),
5.85-6.05 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.3Hz), 7.17 (1
H, s), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.44 (1H, dd, J=2.3,
8.3Hz), 7.45 (2H, d, J=8.0Hz), 7.49(1H, d, J=2.3H
z).
【0195】実施例50(化合物50の製造) N-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]メ
チル-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオ
キセピン-4-カルボキサミド(1430mg, 3.00mmol)に4N塩
化水素(酢酸エチル溶液, 50ml)を加え室温で13時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(50ml)を
加え不溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄後、
減圧乾燥してN-(4-ピペリジルメチル)-7-(4-メチルフェ
ニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサ
ミド塩酸塩(化合物50)(1195mg,2.89mmol, 96%)を得
た。 IR (KBr): 1647, 1609, 1535 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.2-1.55 (2H, m), 1.65-1.95 (3
H, m), 2.34 (3H, s), 2.65-2.95 (4H, m), 3.05-3.35
(4H, m), 4.15-4.3 (2H, m), 7.02 (1H, d, J=8.4Hz),
7.26 (1H, s), 7.26 (2H, d, J=8.1Hz), 7.51 (1H, dd,
J=2.2, 8.4Hz),7.55 (2H, d, J=8.1Hz), 7.67 (1H, d,
J=2.2Hz), 8.15-8.3 (1H, m).
【0196】実施例51(化合物51の製造) N-(4-ピペリジルメチル)-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジ
ヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド塩酸塩(2
50mg, 0.61mmol)を1,2-ジクロロエタン(10ml)に懸濁し
トリエチルアミン(0.101ml, 0.72mmol)、テトラヒドロ
ピラン-4-オン(0.067ml, 0.73mmol)、トリアセトキシ水
素化ホウ素ナトリウム(205mg, 0.97mmol)、酢酸(0.042m
l, 0.73mmol)を順に加えて室温で23時間撹拌した。1N水
酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加えジクロロメタン(10m
l×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル15g, ジクロロメタン/メタノール=1/0→9/1)に
付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピルエーテル
を加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピルエー
テルで洗浄後、減圧乾燥してN-[1-(テトラヒドロピラン
-4-イル)ピペリジン-4-イル]メチル-7-(4-メチルフェニ
ル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミ
ド(化合物51)(183mg, 0.40mmol, 66%)を得た。 IR (KBr): 1651, 1615, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.2-1.9 (9H, m), 2.15-2.3 (2H,
m), 2.39 (3H, s), 2.45-2.65 (1H, m), 2.9-3.1 (4H,
m), 3.2-3.45 (4H, m), 3.95-4.1 (2H, m), 4.25-4.35
(2H, m), 5.9-6.05 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.4Hz),
7.18 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.2Hz), 7.43 (1H, dd,
J=2.4, 8.4Hz), 7.45 (2H, d, J=8.2Hz),7.50 (1H, d,
J=2.4Hz).
【0197】参考例93 7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸(1402mg, 5.00mmol)をDMF(30ml)に溶解
し0℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(743mg, 5.50m
mol)、3-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-
イル]プロピルアミン(1333mg, 5.50mmol)、1-[3-(ジメ
チルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
(1438mg, 7.50mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(100ml)を加え水
(10ml×3)、10%硫酸水素カリウム水溶液(10ml×3)、飽
和重曹水(10ml×3)、飽和食塩水(10ml)で順に洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g,
酢酸エチル/ヘキサン=1/3→1/1)に付した。目的画分を
減圧濃縮してN-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペ
リジン-4-イル]プロピル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-
ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(2498m
g, 4.95mmol, 99%)を得た。 IR (KBr): 1694, 1671, 1653, 1620, 1537 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 0.9-1.8 (9H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-2.8 (2H, m), 2.9-3.0 (2H, m), 3.3-3.45 (2H,
m), 4.0-4.15 (2H, m), 4.25-4.4 (2H, m), 5.8-5.9 (1
H, m), 7.03 (1H, d, J=8.2Hz), 7.16 (1H, s), 7.24
(2H, d, J=8.0Hz), 7.43 (1H, dd, J=2.3, 8.2Hz), 7.4
5 (2H, d, J=8.0Hz), 7.49 (1H, d, J=2.3Hz).
【0198】実施例52(化合物52の製造) N-[3-[1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イ
ル]プロピル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-
ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(1514mg, 3.00mmo
l)に4N塩化水素(酢酸エチル溶液, 50ml)を加え室温で16
時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル
(50ml)を加え不溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで
洗浄後、減圧乾燥してN-[3-(4-ピペリジル)プロピル]-7
-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボキサミド塩酸塩(化合物52)(1286mg, 2.
92mmol, 97%)を得た。 IR (KBr): 1647, 1599, 1545 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.1-1.9 (9H, m), 2.34 (3H, s),
2.7-2.95 (4H, m), 3.05-3.4 (4H, m), 4.15-4.3 (2H,
m), 7.02 (1H, d, J=8.4Hz), 7.24 (1H, s), 7.26 (2
H, d, J=8.0Hz), 7.51 (1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.55
(2H, d, J=8.0Hz),7.64 (1H, d, J=2.2Hz), 8.0-8.15
(1H, m).
【0199】実施例53(化合物53の製造) N-[3-(4-ピペリジル)プロピル]-7-(4-メチルフェニル)-
2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド塩
酸塩(250mg, 0.57mmol)を1,2-ジクロロエタン(10ml)に
懸濁しトリエチルアミン(0.095ml, 0.68mmol)、テトラ
ヒドロピラン-4-オン(0.084ml, 0.91mmol)、トリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(192mg, 0.91mmol)、酢酸
(0.039ml, 0.68mmol)を順に加えて室温で16時間撹拌し
た。1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加えジクロロメ
タン(10ml×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル15g, ジクロロメタン/メタノール=1/0
→9/1)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピル
エーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロ
ピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥してN-[3-[1-(4-テト
ラヒドロピラニル)ピペリジン-4-イル]プロピル]-7-(4-
メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボキサミド(化合物53)(198mg, 0.41mmol, 71%)
を得た。 IR (KBr): 1649, 1605, 1541 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.15-1.9 (13H, m), 2.05-2.3 (2H,
m), 2.39 (3H, s), 2.4-2.65 (1H, m), 2.9-3.1 (4H,
m), 3.25-3.5 (4H, m), 3.95-4.1 (2H, m), 4.25-4.4
(2H, m), 5.8-5.95 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.3Hz),
7.16 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.2Hz), 7.43 (1H, dd,
J=2.3, 8.3Hz), 7.45 (2H, d, J=8.2Hz),7.49 (1H, d,
J=2.3Hz).
【0200】参考例94 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1.0g)をジク
ロロメタン(14ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(0.93ml)、ジメチルホルムアミド(1
滴)を加え、室温で、1.5時間撹拌した。溶媒を留去
後、テトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、1−
(t−ブトキシカルボニル)ピペリジン(1.4g)と
トリエチルアミン(1.5ml)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンか
ら再結晶し、N−[1−(t−ブトキシカルボニル)ピ
ペリジン−4−イル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(1.54g)を無色プリズムとして得た。 mp 205-208℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.37-1.42 (2H, m), 1.47 (9H,
s), 1.96-2.04 (2H, m),2.39 (3H, s), 2.84-2.98 (4H,
m), 3.99-4.11 (3H, m), 4.31 (2H, t, J=4.7Hz), 5.7
2 (1H, d, J=7.4Hz), 7.03 (1H, d, J=8.4Hz), 7.13 (1
H, s), 7.24 (2H, d, J=9.2Hz), 7.41-7.49 (4H, m). IR(KBr)ν: 2976, 1694cm-1. Anal. calcd. for C28H34N2O4: C,72.70; H,7.41; N,6.
06. Found C,72.51; H,7.20; N,6.20.
【0201】参考例95 シクロオクタノン(4.07g)、p−トルエンスルホ
ニルヒドラジド(6g)をメタノール(40ml)に懸
濁し、塩酸(1ml)を加え、室温で3日間撹拌した。
濃縮し、析出した結晶をろ取、メタノール、ヘキサン、
ジエチルエーテルで洗い、シクロオクタノン p−トル
エンスルホニルヒドラゾン(7.29g)を無色結晶と
して得た。 mp 140-143℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.10-1.25 (2H, m), 1.35-1.45
(4H, m), 1.55-1.73 (4H, m), 1.88 (1H, br), 2.19-2.
35 (4H, m), 2.42 (3H, s), 7.30 (2H, d, J=8.3Hz),
7.84 (2H, d, J=8.3Hz). IR(KBr)ν: 3221, 2926, 2857cm-1. Anal. calcd. for C15H22N2O2S: C,61.19; H,7.53; N,
9.52. Found C,61.22; H,7.31; N,9.66.
【0202】参考例96 シクロオクタノン p-トルエンスルホニルヒドラゾン
(4.5g)をN,N,N’,N’−テトラエチレンジ
アミン(46ml)に懸濁し、−55℃で1.6M n
−ブチルリチウムヘキサン溶液(38ml)を滴下し
た。アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌後、氷冷
し、DMF(5.9ml)を加え、室温で1時間撹拌し
た。水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N
塩酸、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)によ
り精製し、シクロオクテン−1−カルバルデヒド(1.
5g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.39-1.69 (8H, m), 2.38-2.52
(4H, m), 6.72 (1H, t,J=8.3Hz), 9.41 (1H, s). IR(neat)ν: 2932, 2859, 1675cm-1.
【0203】参考例97 シクロノナノン(1.36g)、p−トルエンスルホニ
ルヒドラジド(1.81g)をメタノール(12ml)
に懸濁し、塩酸(0.3ml)を加え、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、析出した結晶をろ取、冷メタノー
ル、ジエチルエーテル−ヘキサンで洗い、シクロノナノ
ン p−トルエンスルホニルヒドラゾン(2.29g)
を無色結晶として得た。 mp 135-138℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.00-1.10 (2H, m), 1.10-1.25
(2H, m), 1.38-1.76 (8H, m), 2.18-2.24 (2H, m), 2.2
8-2.34 (2H, m), 2.41 (3H, s), 7.30 (2H, d, J=8.0H
z), 7.32 (1H, br), 7.85 (2H, d, J=8.0Hz). IR(KBr)ν: 3223, 2922cm-1. Anal. calcd. for C16H24N2O2S: C,62.30; H,7.84; N,
9.08. Found C,62.42; H,7.66; N,9.21.
【0204】参考例98 シクロノナノンp−トルエンスルホニルヒドラゾン
(2.0g)をN,N,N’,N’−テトラエチレンジ
アミン(20ml)に懸濁し、−55℃で1.6Mn−
ブチルリチウムヘキサン溶液(16.2ml)を滴下し
た。アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌後、氷冷
し、DMF(2.5ml)を加え、室温で1時間撹拌し
た。氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1
N塩酸、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)
により精製し、シクロノネン−1−カルバルデヒド
(0.7g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.35-1.60 (8H, m), 1.60-1.75
(2H, m), 2.36-2.54 (4H, m), 6.61 (1H, t, J=8.8Hz),
9.41 (1H, s). IR(neat)ν: 2928, 2857, 1684cm-1.
【0205】実施例54(化合物54の製造) N−[1−(t−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4
−イル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(1.56g)を酢酸エチル(100ml)に溶かし、
4N塩酸/酢酸エチル(25ml)を加え、室温で一晩
撹拌した。1N水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物54)(1.1g)を無色プ
リズムとして得た。 mp 183-185℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.31-1.50 (2H, m), 1.98-2.06
(2H, m), 2.39 (3H, s),2.75 (2H, dt, J=2.6, 12.0H
z), 2.97 (2H, t, J=4.5Hz), 3.12 (2H, dt, J=12.8,
3.4Hz), 3.90-4.10 (1H, m), 4.32 (2H, t, J=4.5Hz),
5.75 (1H, d, J=8.2Hz), 7.03 (1H, d, J=8.2Hz), 7.14
(1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.40-7.50 (4H,
m). IR(KBr)ν: 3299, 2938, 1651cm-1. Anal. calcd. for C23H26N2O2・0.2H2O: C,75.46; H,7.2
7; N,7.65. Found C,75.49; H,7.15; N,7.56.
【0206】実施例55(化合物55の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、シクロヘキサンカルバ
ルデヒド(0.056g)を1,2−ジクロロエタン
(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(0.13g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液
を用いて中和後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得
た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−シ
クロヘキシルメチルピペリジン−4−イル)−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物55)(0.1
3g)を無色プリズムとして得た。 mp 180-181℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.80-1.00 (2H, m), 1.10-1.17
(4H, m), 1.40-1.80 (7H, m), 1.95-2.14 (4H, m), 2.1
6 (2H, d, J=7.0Hz), 2.39 (3H, s), 2.81-2.88(2H,
m), 2.96 (2H, t, J=4.5Hz), 3.80-4.00 (1H, m), 4.31
(2H, t, J=4.5Hz), 5.74 (1H, br), 7.02 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.14 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.8Hz), 7.36-
7.50 (4H, m). IR(KBr)ν: 2924, 2851, 1651cm-1. Anal. calcd. for C30H38N2O2: C,78.56; H,8.35; N,6.
11. Found C,78.31; H,8.17; N,6.16.
【0207】実施例56(化合物56の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、テトラヒドロ−4H−
ピラン−4−オン(0.06g)を1,2−ジクロロエ
タン(7ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素
化ほう素ナトリウム(0.13g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液を
用いて中和後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物56)
(0.13g)を無色プリズムとして得た。 mp 199-204℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.40-1.80 (6H, m), 2.00-2.15
(2H, m), 2.25-2.39 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.43-2.5
5 (1H, m), 2.90-3.00 (4H, m), 3.28 (2H, dt,J=1.8,
11.6Hz), 3.80-4.00 (1H, m), 4.00-4.10 (2H, m), 4.3
1 (2H, t, J=4.7Hz), 5.72 (1H, d, J=9.2Hz), 7.03 (1
H, d, J=8.0Hz), 7.14 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=9.2H
z), 7.40-7.50 (4H, m). IR(KBr)ν: 3287, 2951, 1651cm
−1. Anal. calcd. for C2834
・0.2HO: C,74.70; H,7.7
0; N,6.22. Found C,74.90;
H,7.89; N,6.39.
【0208】実施例57(化合物57の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、シクロオクテン−1−
カルバルデヒド(0.08g)を1,2−ジクロロエタ
ン(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素
化ほう素ナトリウム(0.12g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液
を用いて中和後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得
た。酢酸エチル/ジエチルエーテル/ヘキサンから再結
晶し、N−(1−(シクロオクテン−1−イル)メチル
ピペリジン−4−イル)−7−(4−メチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボキサミド(化合物57)(0.11g)を無色プリズ
ムとして得た。 mp 148-151℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.48-1.65 (10H, m), 1.69-2.20
(8H, m), 2.39 (3H, s), 2.78-2.84 (4H, m), 2.96 (2
H, t, J=4.6Hz), 3.80-4.00 (1H, m), 4.31 (2H,t, J=
4.6Hz), 5.49 (1H, t, J=8.0Hz), 5.72 (1H, d, J=7.8H
z), 7.03 (1H, d,J=8.2Hz), 7.14 (1H, s), 7.24 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.40-7.50 (4H, m). IR(KBr)ν: 3295, 2924, 1647, 1609cm-1. Anal. calcd. for C32H40N2O2: C,79.30; H,8.32; N,5.
78. Found C,79.02; H,8.12; N,5.71.
【0209】実施例58(化合物58の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、ベンズアルデヒド
(0.05g)を1,2−ジクロロエタン(10ml)
に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリ
ウム(0.12g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩
撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナトリウム水溶液を
用いて中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−ベンジルピペリ
ジン−4−イル)−7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物58)(0.17g)を無色プリズムとし
て得た。 mp 161-162℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.45-1.60 (2H, m), 1.95-2.05
(2H, m), 2.18 (2H, t,J=11.5Hz), 2.39 (3H, s), 2.83
-2.89 (2H, m), 2.96 (2H, t, J=4.7Hz), 3.53(2H, s),
3.80-4.00 (1H, m), 4.31 (2H, t, J=4.7Hz), 5.71 (1
H, d, J=8.0Hz), 7.03 (1H, d, J=8.4Hz), 7.13 (1H,
s), 7.22-7.30 (3H, m), 7.32-7.34 (4H,m), 7.40-7.50
(4H, m). IR(KBr)ν: 3250, 2942, 1649, 1609cm-1. Anal. calcd. for C30H32N2O2・0.2H2O: C,78.99; H,7.1
6; N,6.14. Found C,78.97; H,7.10; N,6.20.
【0210】実施例59(化合物59の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、シクロノネン−1−カ
ルバルデヒド(0.085g)を1,2−ジクロロエタ
ン(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素
化ほう素ナトリウム(0.12g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得
た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−
(シクロノネン−1−イル)メチルピペリジン−4−イ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
59)(0.08g)を無色プリズムとして得た。 mp 128-130℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.46-1.67 (12H, m), 1.96-2.25
(8H, m), 2.39 (3H, s), 2.75-2.85 (2H, m), 2.84 (2
H, s), 2.96 (2H, t, J=4.5Hz), 3.80-4.00 (1H,m), 4.
31 (2H, t, J=4.5Hz), 5.43 (1H, t, J=8.6Hz), 5.74
(1H, d, J=8.0Hz), 7.03 (1H, d, J=8.4Hz), 7.14 (1H,
s), 7.24 (2H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.50(4H, m). IR(KBr)ν: 3299, 2926, 1647, 1609cm-1. Anal. calcd. for C33H42N2O2: C,79.48; H,8.49; N,5.
62. Found C,79.60; H,8.44; N,5.61.
【0211】実施例60(化合物60の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.15g)、シクロヘキシルアセト
アルデヒド(0.07g)を1,2−ジクロロエタン
(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(0.12g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸
エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−(2−シク
ロヘキシルエチル)ピペリジン−4−イル)−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物60)(0.1
6g)を無色プリズムとして得た。 mp 193-196℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.80-1.00 (2H, m), 1.10-1.50
(6H, m), 1.50-1.74 (7H, m), 1.95-2.19 (4H, m), 2.3
4-2.42 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.86-2.98 (4H,m), 3.
80-4.00 (1H, m), 4.32 (2H, t, J=4.7Hz), 5.74 (1H,
d, J=7.6Hz), 7.03 (1H, d, J=8.4Hz), 7.14 (1H, s),
7.25 (2H, d, J=9.2Hz), 7.40-7.51 (4H,m). IR(KBr)ν: 3287, 2924, 2851,
1651cm−1. Anal. calcd. for C3140
: C,78.77; H,8.53; N,5.
93. Found C,78.76; H,8.4
2; N,6.05.
【0212】実施例61(化合物61の製造) N−(4−ピペリジニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.13g)、37%ホルムアルデヒ
ド水溶液(0.04ml)を1,2−ジクロロエタン
(5ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(0.11g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いて中和、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得
た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(1−メ
チルピペリジン−4−イル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物61)(0.11g)を無色プ
リズムとして得た。 mp 180-182℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.47-1.64 (2H, m), 1.99-2.10
(2H, m), 2.16 (2H, dt, J=2.2, 11.5Hz), 2.31 (3H,
s), 2.39 (3H, s), 2.81-2.87 (2H, m), 2.96 (2H, t,
J=4.6Hz), 3.83-3.94 (1H, m), 4.32 (2H, t, J=4.6H
z), 5.72 (1H, d,J=6.8Hz), 7.03 (1H, d, J=8.6Hz),
7.14 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=9.2Hz), 7.40-7.51 (4
H, m). IR(KBr)ν: 3287, 2940, 1647, 1607cm-1. Anal. calcd. for C24H28N2O2・0.1H2O: C,76.20; H,7.5
1; N,7.41. Found C,76.19; H,7.53; N,7.38.
【0213】参考例99 2−ブロモエチルアミン臭化水素塩(5.0g)および
炭酸カリウム(5.06g)のTHF/水(20/5m
l)溶液に、0℃でクロロギ酸ベンジル(4.16g)
を加え、室温で16時間撹拌した。反応系に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、2−ブロ
モエチルカルバミン酸ベンジル(7.32g)を得た。
2−ブロモエチルカルバミン酸ベンジル(7.23
g)、4−ピペリジニルカルバミン酸−tert−ブチ
ル・ギ酸塩(4.63g)およびトリエチルアミン(8
ml)のアセトニトリル(30ml)溶液を24時間加
熱還流した。減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、カラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、無色の固体として
2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピ
ペリジン−1−イル]エチルカルバミン酸ベンジル
(5.5g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.22-1.43 (2H, m), 1.44 (9
H, s), 1.84-1.97 (2H,m), 2.01-2.16 (2H, m), 2.39-
2.49 (2H, m), 2.71-2.85 (2H, m), 3.23-3.35 (2H,
m), 3.36-3.54 (1H, m), 4.29-4.54 (1H, m), 5.10 (2
H, s), 5.18-5.32 (1H, m), 7.29-7.42 (5H, m).
【0214】参考例100 2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピ
ペリジン−1−イル]エチルカルバミン酸ベンジル
(3.0g)およびPd−C(0.3g)のエタノール
(100ml)混合物を水素雰囲気下で、3日間激しく
撹拌した。Pd−Cをろ過によって除き、減圧下濃縮し
て無色の油状物として1−(2−アミノエチル)−4−
ピペリジニルカルバミン酸−tert−ブチル(2.4
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.28-1.46 (2H, m), 1.45 (9
H, s), 1.84-2.00 (2H,m), 2.02-2.15 (2H, m), 2.39
(2H, t, J=6.3 Hz), 2.67-2.88 (4H, m), 3.30-3.56 (1
H, m), 4.36-4.57 (1H, m).
【0215】参考例101 1−(2−アミノエチル)−4−ピペリジニルカルバミ
ン酸−tert−ブチル(2.4g)、テトラヒドロ−
4H−ピラン−4−オン(0,79g)のジクロロエタ
ン(35ml)溶液に、室温で水素化トリアセトキシホ
ウ素ナトリウム(2.19g)を加え、2.5時間撹拌
した。反応系に37%ホルマリン(0.65g)および
水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(2.19g)
を加え、64時間撹拌した。反応系に重曹水を加え、ク
ロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、黄色のオ
イルとして1−[2−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]エチル]−4−ピペリジ
ニルカルバミン酸−tert−ブチル(2.72g)を
得た。1−[2−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノ]エチル]−4−ピペリジニル
カルバミン酸−tert−ブチル(2.72g)のエタ
ノール(30ml)溶液に濃塩酸(10ml)を加え、
7時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣にエタノールおよ
びメタノールを加えさらに濃縮した。析出物をろ過によ
って集め、エタノールおよびジエチルエーテルで洗浄
し、淡黄色の粉末として4−アミノ−1−[2−[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]エチル]ピペリジン・2塩酸塩(1.65g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.64-2.30 (8H, m), 2.76
(3H, s), 2.96-3.84 (12H, m), 3.90-4.06 (2H, m), 8.
30-8.54 (1H, m).
【0216】実施例62(化合物62の合成) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(150mg)及び
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.14g)のア
セトニトリル(10ml)溶液に、室温で1−エチル−
3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
・塩酸塩(0.20g)を加え1時間撹拌した。反応系
に4−アミノ−1−[2−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]エチル]ピペリジン
・2塩酸塩(282mg)、及びトリエチルアミン
(0.15ml)およびジアザビシクロ[5,4,0]
−7−ウンデセン(0.37g)のアセトニトリル溶液
(15ml)を加え、18時間撹拌した。減圧下濃縮し
た後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(ト
リエチルアミン/エタノール/酢酸エチル1:10:1
0)で精製し、さらに再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)
で精製し、無色の結晶として7−(4−メチルフェニ
ル)−N−[1−[2−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]エチル]ピペリジン−
4−イル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(化合物62)(99mg)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.51-1.87 (8H, m), 1.95-2.
08 (2H, m), 2.17-2.32(2H, m), 2.34 (3H, s), 2.39
(3H, s), 2.52-2.76 (4H, m), 2.89-3.04 (3H, m), 3.2
9-3.44 (2H, m), 3.80-4.10 (3H, m), 4.32 (2H, t, J=
4.8 Hz), 5.69-5.79 (1H, m), 7.03 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.15 (1H, s), 7.24 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.41-7.5
1 (4H, m). IR (KBr) 3317, 1641, 1616, 1530, 1493, 1331, 1238,
1140, 816 cm-1 元素分析 C31H41N3O3・0.5H2O Calcd. C, 72.63 ; H,
8.26 ; N, 8.20 : Found.C, 72.53 ; H, 8.26 ; N, 8.2
0.
【0217】参考例102 trans−4−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(19.76
g)、アジ化ジフェニルホスホリル(25.36g)及
びトリエチルアミン(12ml)のトルエン(210m
l)溶液を室温で30分間、100℃で30分間撹拌し
た。反応系にベンジルアルコール(9.7ml)を加え
24時間加熱還流した。室温まで冷却後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を1N塩酸、水、飽和重曹水
及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで洗浄し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:2)及び再結晶(酢酸エチ
ル/ヘキサン)によって精製し、無色の結晶としてtr
ans−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノメ
チル)シクロヘキシルカルバミン酸ベンジル(18.9
3g)を得た。 m.p. 130-131 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95-1.16 (4H, m), 1.44 (9
H, s), 1.32-1.50 (1H,m), 1.70-1.83 (2H, m), 1.98-
2.12 (2H, m), 2.97 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.31-3.56 (1
H, m), 4.48-4.65 (2H, m), 5.08 (2H, s), 7.27-7.39
(5H, m). IR (KBr) 3369, 3344, 1689, 1529, 1282, 1250, 1176
cm-1 元素分析 C2030 Calcd.
C, 66.27 ; H, 8.34 ; N,
7.73 : Found. C, 66.16 ;
H, 8.11 ; N, 7.97.
【0218】参考例103 trans−4−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノメチル)シクロヘキシルカルバミン酸ベンジル(1
8.93g)に濃塩酸(60ml)を加え、室温で16
時間撹拌した。反応系にエタノールを加えた後、減圧下
濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え、析出した結
晶をろ過によって集めた。結晶をジエチルエーテルで洗
浄し、無色の結晶としてtrans−4−アミノメチル
シクロヘキシルカルバミン酸ベンジル・塩酸塩(11.
76g)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.86-1.32 (4H, m), 1.39-
1.62 (1H, m), 1.69-1.91 (4H, m), 2.53-2.70 (2H,
m), 3.12-3.31 (1H, m), 5.00 (2H, s), 7.20 (1H,d, J
=7.8 Hz), 7.29-7.46 (5H, m), 7.92-8.28 (3H, m). IR (KBr) 3365, 1693, 1527, 1267, 1232, 1041, 698 c
m-1
【0219】参考例104 trans−4−アミノメチルシクロヘキシルカルバミ
ン酸ベンジル・塩酸塩(11.56g)、テトラヒドロ
−4H−ピラン−4−オン(3.85g)、トリエチル
アミン(8ml)及び1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン(5.85g)の1,2−ジ
クロロエタン(100ml)溶液に、室温で水素化トリ
アセトキシホウ素ナトリウム(8.96g)を加え、1
4時間撹拌した。反応系に37%ホルマリン(3.43
g)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムを加
え、さらに7時間撹拌した。反応系に水を加え、ジクロ
ロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:4
→1:2)で分離精製し、無色の結晶としてtrans
−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]シクロヘキシルカルバミン酸ベン
ジル(8.45g)を得た。 m.p. 81-84 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.81-1.16 (4H, m), 1.22-1.
42 (2H, m), 1.48-1.71(3H, m), 1.76-1.91 (2H, m),
1.96-2.10 (2H, m), 2.19 (2H, d, J=7.0 Hz), 2.23 (3
H, s), 2.41-2.59 (1H, m), 3.25-3.55 (1H, m), 3.35
(2H, dt, J=2.8,11.4 Hz), 3.93-4.07 (2H, m), 4.50-
4.64 (1H, m), 5.09 (2H, s), 7.26-7.39(5H, m). IR (KBr) 3317, 1713, 1682, 1539, 1265, 1232, 1041,
741 cm-1 元素分析 C21H32N2O3 Calcd. C, 69.97 ; H, 8.95 ;
N, 7.77 : Found. C, 69.57 ; H, 8.80 ; N, 7.81.
【0220】参考例105 trans−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルカルバ
ミン酸ベンジル(6.00g)及び10%Pd−C
(0.6g)のエタノール(100ml)混合物に、室
温でギ酸(2.5ml)を滴下し、16時間撹拌した。
Pd−Cをろ過によって除き、減圧下濃縮した。残渣に
エタノール(100ml)及び濃塩酸(6ml)を加え
た後、減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加
え、生じた粉末をろ過によって集め、エタノール及びジ
エチルエーテルで洗浄し、無色の粉末としてtrans
−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩酸塩
(4.07g)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.89-1.19 (2H, m), 1.22-
1.50 (2H, m), 1.59-2.21 (9H, m), 2.65-3.12 (6H,
m), 3.25-3.52 (2H, m), 3.89-4.03 (2H, m), 8.00-8.2
1 (3H, m), 10.00-10.19 (1H, m). IR (KBr) 3440, 1462, 1086, 1012cm-1
【0221】実施例63(化合物63の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ
オキセピン−4−カルボン酸(200mg)及び1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(145mg)のアセトニ
トリル(10ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−
(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩
酸塩(205mg)を加え2時間撹拌した。反応系にt
rans−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・
2塩酸塩(320mg)、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(326mg)及びト
リエチルアミン(0.2ml)のアセトニトリル溶液
(10ml)を加え、4時間撹拌した。減圧下濃縮した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール/酢酸エチル1:1)及び再結晶(酢酸エチル/
ヘキサン)によって精製し、無色の結晶としてtran
s−7−(4−メチルフェニル)−N−[4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]シクロヘキシル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物63)(2
33mg)を得た。 m.p. 144-146 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.92-1.26 (4H, m), 1.46-
1.73 (5H, m), 1.82-1.96 (2H, m), 2.02-2.17 (2H,
m), 2..23 (2H, d, J=8.4 Hz), 2.25 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 2.43-2.63 (1H, m), 2.96 (2H, t, J=4.8 Hz),
3.29-3.45 (2H, m),3.73-3.92 (1H, m), 3.96-4.09 (2
H, m), 4.31 (2H, t, J=4.8 Hz), 5.64 (1H,d, J=7.4 H
z), 7.02 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.12 (1H, s), 7.24 (2
H, d, J=9.2Hz), 7.40-7.50 (4H, m). IR (KBr) 3323, 1612, 1527, 1493, 1319, 1238, 812 c
m-1 元素分析 C31H40N2O3 Calcd. C, 76.19 ; H, 8.25 ;
N, 5.73 : Found. C, 75.90 ; H, 8.10 ; N, 5.75.
【0222】実施例64(化合物64の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(200m
g)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(146m
g)のアセトニトリル(10ml)懸濁液に、室温で1
−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド・塩酸塩(207mg)を加え2時間撹拌し
た。反応系にtrans−4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘ
キシルアミン・2塩酸塩(323mg)、1,8−ジア
ザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(326m
g)及びトリエチルアミン(0.2ml)のアセトニト
リル溶液(15ml)を加え、10時間撹拌した。減圧
下濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(エタノール/酢酸エチル1:1)及び再結晶(酢
酸エチル/ヘキサン)によって精製し、無色の結晶とし
てtrans−2−(4−メチルフェニル)−N−[4
−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]シクロヘキシル]−6,7−ジヒド
ロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド
(化合物64)(253mg)を得た。 m.p. 163-165 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.88-1.23 (4H, m), 1.31-
1.71 (5H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 1.99-2.18 (4H,
m), 2..23 (2H, d, J=8.4 Hz), 2.25 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 2.43-2.65 (3H, m), 2.76-2.88 (2H, m), 3.26-
3.43 (2H, m), 3.69-3.92 (1H, m), 3.95-4.06 (2H,
m), 5.64-5.75 (1H, m), 7.17-7.26 (3H, m),7.38-7.50
(5H, m). IR (KBr) 3354, 1641, 1616, 1514, 1446, 812 cm-1 元素分析 C32H42N2O2・0.1H2O Calcd. C, 78.68 ; H,
8.71 ; N, 5.73 : Found.C, 78.44 ; H, 8.64 ; N, 5.7
0.
【0223】参考例106 trans−4−アミノメチルシクロヘキシルカルバミ
ン酸ベンジル・塩酸塩(5.0g)、4−ピペリドン−
1−カルボン酸−tert−ブチル(3.31g)及び
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン(2.53g)のアセトニトリル/THF(50/1
00ml)溶液に室温で、水素化トリアセトキシホウ素
ナトリウム(3.87g)を加え、9時間撹拌した。さ
らに反応系に37%ホルマリン(1.48g)及び水素
化トリアセトキシホウ素ナトリウム(3.9g)を加
え、さらに64時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をジエ
チルエーテルで洗浄し、無色の結晶としてtrans−
4−[N−[4−(N−ベンジロキシカルボニルアミ
ノ)シクロヘキシルメチル]−N−メチルアミノ]ピペ
リジン−1−カルボン酸−tert−ブチル(5.28
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04-1.28 (4H, m), 1.46 (9
H, s), 1.53-1.72 (4H,m), 1.80-2.44 (5H, m), 2.52-
3.00 (4H, m), 2.77 (3H, s), 3.19-3.56 (2H, m), 4.1
9-4.41 (2H, m), 4.61-4.71 (1H, m), 5.08 (2H, s),
7.29-7.42 (5H, m). IR (KBr) 3242, 1713, 1687, 1537, 1422, 1248, 1169,
1045, 746 cm-1
【0224】参考例107 trans−4−[N−[4−(N−ベンジロキシカル
ボニルアミノ)シクロヘキシルメチル]−N−メチルア
ミノ]ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチル
(4.5g)及びPd−C(0.43g)のエタノール
(300ml)混合物を、水素雰囲気下で24時間激し
く撹拌した。触媒をろ過によって除き、減圧下濃縮し
た。析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をジエチ
ルエーテルで洗浄し、無色の結晶としてtrans−4
−[N−(4−アミノシクロヘキシルメチル)−N−メ
チルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸−tert−
ブチル(2.80g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.75-1.00 (2H, m), 1.24-1.
56 (5H, m), 1.45 (9H,s), 1.59-1.74 (2H, m), 1.79-
1.95 (2H, m), 2.00-2.26 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.3
3-2.52 (1H, m), 2.55-2.76 (2H, m), 2.81-3.04 (1H,
m), 3.45-4.00 (2H, m), 4.04-4.28 (2H, m). IR (KBr) 2925, 1687, 1433, 1267, 1246, 1169 cm-1
【0225】実施例65(化合物65の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(400mg)及び
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(289mg)のア
セトニトリル(20ml)懸濁液に、室温で1−エチル
−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド・塩酸塩(0.41g)を加え2時間撹拌した。反応
系にtrans−4−[N−(4−アミノシクロヘキシ
ルメチル)−N−メチルアミノ]ピペリジン−1−カル
ボン酸−tert−ブチル(698mg)及びトリエチ
ルアミン(0.4ml)のアセトニトリル溶液(30m
l)を加え、20時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール
/酢酸エチル1:3→1:2)及び再結晶(酢酸エチル
/ヘキサン)によって精製し、無色の結晶としてtra
ns−N−[4−[N−(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−4−イル)−N−メチルアミノメチ
ル]シクロヘキシル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物65)(560mg)を得た。 m.p. 146-150 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94-1.32 (4H, m), 1.46 (9
H, s), 1.55-1.79 (5H,m), 1.81-1.96 (2H, m), 2.01-
2.12 (2H, m), 2.22 (2H, d, J=9.0 Hz), 2.25 (3H,
s), 2.39 (3H, s), 2.36-2.54 (1H, m), 2.57-2.76 (2
H, m), 2.96 (2H, t,J=4.4 Hz), 3.72-3.93 (1H, m),
4.04-4.22 (2H, m), 4.31 (2H, t, J=4.4 Hz), 5.66 (1
H, d, J=7.8 Hz), 7.02 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.12 (1H,
s), 7.19-7.28 (2H, m), 7.38-7.52 (4H, m). IR (KBr) 3352, 1701, 1686, 1618, 1527, 1491, 1425,
1240, 1163, 1043, 812cm-1 元素分析 C36H49N3O4 Calcd. C, 73.56 ; H, 8.40 ;
N, 7.15 : Found. C, 73.38 ; H, 8.13 ; N, 7.16.
【0226】実施例66(化合物66の製造) trans−N−[4−[N−(1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イル)−N−メチルアミ
ノメチル]シクロヘキシル]−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.41g)のエタノール(30m
l)溶液に、室温で濃塩酸(5ml)を加え、2日間撹
拌した。減圧下濃縮後、生じた結晶を再結晶(エタノー
ル/ジエチルエーテル)によって精製し、無色の結晶と
してtrans−N−[4−[N−(ピペリジン−4−
イル)−N−メチルアミノメチル]シクロヘキシル]−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド・2塩酸塩(化
合物66)(381mg)を得た。 m.p. 249 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.93-1.47 (4H, m), 1.62-
2.28 (9H, m), 2.34 (3H, s), 2.73 (3H, s), 2.79-3.1
0 (4H, m), 3.25-3.71 (3H, m), 4.15-4.54 (5H,m), 7.
01 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.19-7.28 (3H, m), 7.48-7.57
(3H, m), 7.62-7.68 (1H, m), 7.91 (1H, d, J=7.8 H
z), 8.98-9.29 (1H, m). IR (KBr) 3390, 2939, 1639, 1493, 1460, 1352, 1267
cm-1 元素分析 C31H43N3O2・2.5H2O Calcd. C, 61.48 ; H,
7.99 ; N, 6.94 : Found.C, 61.68 ; H, 7.54 ; N, 6.9
1.
【0227】実施例67(化合物67の製造) 6−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン
−3−カルボン酸(150mg)及び1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(114mg)のアセトニトリル(1
5ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(16
2mg)を加え2時間撹拌した。反応系にtrans−
4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩酸塩
(253mg)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセン(257mg)及びトリエチルア
ミン(0.16ml)のアセトニトリル溶液(20m
l)を加え、5時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:1)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサ
ン)によって精製し、無色の結晶としてtrans−6
−(4−メチルフェニル)−N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
シクロヘキシル]−2H−1−ベンゾピラン−3−カル
ボキサミド(化合物67)(144mg)を得た。 m.p. 141-143 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.92-1.31 (4H, m), 1.49-1.
71 (5H, m), 1.82-1.95(2H, m), 1.98-2.13 (2H, m),
2.24 (2H, d, J=8.8 Hz), 2.26 (3H, s), 2.39 (3H,
s), 2.44-2.63 (1H, m), 3.28-3.42 (2H, m), 3.70-3.9
2 (1H, m), 3.95-4.06 (2H, m), 5.02 (2H, s), 5.65
(1H, d, J=8.8 Hz), 6.90 (1H, d, J=8.6 Hz), 6.97 (1
H, s), 7.21-7.30 (3H, m), 7.40-7.44 (3H, m).IR (KB
r) 3315, 1647, 1606, 1545, 1487, 1336, 1240, 1142,
808 cm-1 元素分析 C30H38N2O3 Calcd. C, 75.92 ; H, 8.07 ;
N, 5.90 : Found. C, 75.22 ; H, 7.96 ; N, 5.90.
【0228】実施例68(化合物68の製造) 3−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン
−6−カルボン酸(150mg)及び1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(114mg)のアセトニトリル(1
5ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(16
2mg)を加え2時間撹拌した。反応系にtrans−
4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩酸塩
(253mg)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセン(257mg)及びトリエチルア
ミン(0.16ml)のアセトニトリル溶液(20m
l)を加え、4時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を
加えクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール
/酢酸エチル1:2)及び再結晶(エタノール)によっ
て精製し、無色の結晶としてtrans−3−(4−メ
チルフェニル)−N−[4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキ
シル]−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボキサミド
(化合物68)(190mg)を得た。 m.p. 205-207 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.96-1.27 (4H, m), 1.52-1.
76 (5H, m), 1.83-1.96(2H, m), 2.04-2.20 (2H, m),
2.24 (2H, d, J=7.8 Hz), 2.26 (3H, s), 2.38 (3H,
s), 2.45-2.62 (1H, m), 3.29-3.45 (2H, m), 3.83-4.0
9 (3H, m), 5.22 (2H, d, J=1.4 Hz), 5.82 (1H, d, J=
6.8 Hz), 6.79 (1H, s), 6.84 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.2
1 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.34 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.46-
7.51 (2H, m). IR (KBr) 3356, 1633, 1529, 1493, 1331, 1221, 1140,
808 cm-1 元素分析 C30H38N2O3 Calcd. C, 75.92 ; H, 8.07 ;
N, 5.90 : Found. C, 75.82 ; H, 8.08 ; N, 5.93.
【0229】実施例69(化合物69の製造) 2−(4−メチルフェニル)−7,8−ジヒドロ−6H
−シクロヘプタ[b]チオフェン−5−カルボン酸(1
50mg)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1
07mg)のアセトニトリル(15ml)懸濁液に、室
温で1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩(152mg)を加え2時
間撹拌した。反応系にtrans−4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
シクロヘキシルアミン・2塩酸塩(236m)、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(2
40mg)及びトリエチルアミン(0.15ml)のア
セトニトリル溶液(20ml)を加え、20時間撹拌し
た。減圧下濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:2→2:
3)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製
し、淡黄色の結晶としてtrans−2−(4−メチル
フェニル)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシ
ル]−7,8−ジヒドロ−6H−シクロヘプタ[b]チ
オフェン−5−カルボキサミド(化合物69)(137
mg)を得た。 m.p. 192-197 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.81-1.23 (4H, m), 1.52-1.
72 (5H, m), 1.80-1.95(2H, m), 2.00-2.15 (4H, m),
2.24 (2H, d, J=8.8 Hz), 2.26 (3H, s), 2.36 (3H,
s), 2.43-2.63 (1H, m), 2.65-2.77 (2H, m), 3.01-3.1
0 (2H, m), 3.27-3.44 (2H, m), 3.66-3.92 (1H, m),
3.96-4.07 (2H, m), 5.62 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.05 (2
H, s), 7.17 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.42 (2H, d, J=7.8
Hz). IR (KBr) 3278, 1641, 1608, 1535, 1452, 1319, 1236,
1140, 810 cm-1 元素分析 C30H40N2O2S・0.2H2O Calcd. C, 72.60 ; H,
8.20 ; N, 5.64 : Found. C, 72.58 ; H, 8.03 ; N, 5.
65.
【0230】実施例70(化合物70の製造) 2−メチル−6−(4−メチルフェニル)キノリン−3
−カルボン酸(150mg)及び1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(109mg)のアセトニトリル(15m
l)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(156m
g)を加え2時間撹拌した。反応系にtrans−4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩酸塩(24
2mg)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7
−ウンデセン(246mg)及びトリエチルアミン
(0.15ml)のアセトニトリル溶液(15ml)を
加え、4日間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エ
チル1:2→1:1)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサ
ン)によって精製し、無色の結晶としてtrans−2
−メチル−6−(4−メチルフェニル)−N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]シクロヘキシル]キノリン−3−カルボ
キサミド(化合物70)(142mg)を得た。 m.p. 163-165 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93−1.34 (4
H, m), 1.52−1.75 (5H, m),
1.86−2.00(2H, m), 2.12−
2.32 (2H, m), 2.26 (2H,
d, J=5.4 Hz), 2.27 (3H,
s), 2.43 (3H, s), 2.45−2.
65 (1H, m), 2.83 (3H, s),
3.29−3.43 (2H, m), 3.86−
4.09 (3H, m), 5.84 (1H,
d, J=8.8 Hz), 7.30 (2H,
d, J=8.1 Hz), 7.59 (2H,
d, J=8.1 Hz), 7.91 (1H,
d, J=2.2 Hz), 7.98 (1H, d
d, J=8.8, 2.2 Hz), 8.04−
8.09 (2H, m). IR (KBr) 3277, 1639, 153
9, 1491, 1448, 1140, 812
cm−1 元素分析 C3139・0.2HO Ca
lcd. C, 76.10 ; H, 8.12 ;
N, 8.59 : Found.C, 76.00
; H, 8.03 ; N, 8.60.
【0231】実施例71(化合物71の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]アクリル酸(200mg)及び1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(166mg)のアセトニトリ
ル(10ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−
(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩
酸塩(235mg)を加え2時間撹拌した。反応系にt
rans−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・
2塩酸塩(368mg)、トリエチルアミン(0.23
ml)及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7
−ウンデセン(374mg)のアセトニトリル(10m
l)溶液を加え、さらに18時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール
/酢酸エチル1:1)及び再結晶(エタノール/酢酸エ
チル)によって精製し、黄色の結晶としてtrans−
(E)−N−[4−(N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチルシクロヘキシル]−3
−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イ
ル]アクリルアミド(化合物71)(246mg)を得
た。 m.p. 199-201 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95-1.27 (4H, m), 1.48-1.
70 (5H, m), 1.80-1.93(2H, m), 2.02-2.14 (2H, m),
2.23 (2H, dd, J=8.8 Hz), 2.25 (3H, s), 2.37(3H,
s), 2.42-2.61 (1H, m), 3.28-3.43 (2H, m), 3.74-3.9
3 (1H, m), 3.96-4.06 (2H, m), 5.35 (1H, d, J=8.2 H
z), 6.13 (1H, d, J=15.2 Hz), 7.14-7.22(4H, m), 7.4
9 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.69 (1H, d, J=15.2 Hz). IR (KBr) 3273, 1645, 1603, 1549, 1456, 1236, 1211,
797 cm-1 元素分析 C2736S・0.2H
Calcd. C, 71.08 ; H, 8.04
; N, 6.14 : Found. C, 7
1.11 ; H, 7.99 ; N, 6.17
【0232】実施例72(化合物72の製造) (E)−3−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]アクリル酸(150mg)及び1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(124mg)のアセトニトリ
ル(10ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−
(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩
酸塩(177mg)を加え2時間撹拌した。反応系にt
rans−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・
2塩酸塩(276mg)、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(281mg)及びト
リエチルアミン(0.17ml)のアセトニトリル溶液
(15ml)を加え、16時間撹拌した。減圧下濃縮し
た後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エ
タノール/酢酸エチル1:2)及び再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶として(trans,
E)−3−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン−
2−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシ
ル]アクリルアミド(化合物72)(191mg)を得
た。 m.p. 180-183 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94-1.26 (4H, m), 1.50-1.
74 (5H, m), 1.79-1.94(2H, m), 2.01-2.15 (2H, m),
2.23 (2H, d, J=8.4 Hz), 2.25 (3H, s), 2.37 (3H,
s), 2.42-2.62 (1H, m), 3.36 (2H, dt, J=2.8, 11.0 H
z), 3.75-3.94 (1H,m), 3.96-4.06 (2H, m), 5.41 (1H,
d, J=8.4 Hz), 6.18 (1H, d, J=15.4 Hz),7.21 (2H,
d, J=8.0 Hz), 7.36 (1H, s), 7.43-7.48 (3H, m), 7.7
5 (1H, d, J=15.4 Hz). IR (KBr) 3317, 1649, 1614, 1539, 1333, 1201, 816 c
m-1 元素分析 C27H36N2O2S Calcd. C, 71.64 ; H, 8.02 ;
N, 6.19 : Found. C, 71.34 ; H, 7.97 ; N, 6.29.
【0233】実施例73(化合物73の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−
3−イル]アクリル酸(150mg)及び1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(134mg)のアセトニトリル
(15ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩
(0.19g)を加え2時間撹拌した。反応系にtra
ns−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩
酸塩(198mg)、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン(0.2g)及びトリエチル
アミン(0.18ml)のアセトニトリル溶液(20m
l)を加え、64時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水
を加えクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、析出した固体を再結晶(エタノール/酢酸エ
チル)によって精製し、無色の結晶として(tran
s,E)−3−[5−(4−メチルフェニル)ピリジン
−3−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキシ
ル]アクリルアミド(化合物73)(226mg)を得
た。 m.p. 233-236 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.96-1.30 (4H, m), 1.51-1.
71 (5H, m), 1.81-1.95(2H, m), 2.03-2.18 (2H, m),
2.23 (2H, d, J=8.0 Hz), 2.25 (3H, s), 2.42 (3H,
s), 2.45-2.61 (1H, m), 3.36 (2H, dt, J=3.0, 11.4 H
z), 3.77-4.08 (3H,m), 5.53 (1H, d, J=9.2 Hz), 6.50
(1H, d, J=15.4 Hz), 7.30 (2H, d, J=8.1Hz), 7.49
(2H, d, J=8.1 Hz), 7.67 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.93
(1H, dd, J=2.2, 2.2 Hz), 8.69 (1H, d, J=2.2 Hz),
8.78 (1H, d, J=2.2 Hz). IR (KBr) 3302, 1659, 1612, 1541, 1344, 976, 822 cm
-1 元素分析 C28H37N3O2 Calcd. C, 75.13 ; H, 8.33 ;
N, 9.39 : Found. C, 75.06 ; H, 8.11 ; N, 9.34.
【0234】実施例74(化合物74の製造) (E)−3−[4−(4−メチルフェニル)フラン−2
−イル]アクリル酸(150mg)及び1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(133mg)のアセトニトリル
(15ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩
(189mg)を加え2時間撹拌した。反応系にtra
ns−4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]シクロヘキシルアミン・2塩
酸塩(295mg)、1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン(0.3g)及びトリエチル
アミン(0.18ml)のアセトニトリル溶液(15m
l)を加え、4日間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:3→1:2)及び再結晶(酢酸エチル/
ヘキサン)によって精製し、淡黄色の結晶として(tr
ans,E)−3−[4−(4−メチルフェニル)フラ
ン−2−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]シクロヘキ
シル]アクリルアミド(化合物74)(137mg)を
得た。 m.p. 165-167 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.87-1.28 (4H, m), 1.47-1.
66 (5H, m), 1.76-1.96(2H, m), 2.02-2.15 (2H, m),
2.22 (2H, d, J=8.4 Hz), 2.24 (3H, s), 2.38 (3H,
s), 2.42-2.60 (1H, m), 3.28-3.42 (2H, m), 3.73-3.9
2 (1H, m), 3.95-4.06 (2H, m), 5.40 (1H, d, J=8.8 H
z), 6.33 (1H, d, J=15.4 Hz), 6.60 (1H, d, J=3.4 H
z), 6.65 (1H, d, J=3.4 Hz), 7.20 (2H, d, J=8.0 H
z), 7.39 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.60 (2H, d, J=8.0 H
z). IR (KBr) 3319, 1651, 1614, 1541, 1989, 1219, 1142,
955, 779 cm-1 元素分析 C27H36N2O3 Calcd. C, 74.28 ; H, 8.31 ;
N, 6.42 : Found. C, 74.13 ; H, 8.07 ; N, 6.36.
【0235】実施例75(化合物75の製造) trans−(E)−N−[4−(N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチルシクロ
ヘキシル]−3−[5−(4−メチルフェニル)チオフ
ェン−2−イル]アクリルアミド(100mg)のDM
F(3ml)溶液に、室温でヨウ化メチル(0.03m
l)を加え、24時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、
エタノールを加えた。析出した結晶をろ過によって集
め、淡黄色の結晶としてヨウ化−N,N−ジメチル−N
−[trans−4−[(E)−3−[5−(4−メチ
ルフェニル)−2−チエニル]−2−プロペノイルアミ
ノ]シクロヘキシルメチル]−4−テトラヒドロピラニ
ルアンモニウム(化合物75)(87mg)を得た。 m.p. 229-232 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.12-1.37 (4H, m), 1.6
3-2.05 (8H, m), 2.33 (3H, s), 2.99 (6H, s), 3.10-
3.23 (2H, m), 3.26-3.42 (3H, m), 3.46-3.80 (2H,
m), 3.97-4.11 (2H, m), 6.35 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.
25 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.34 (1H, d, J=4.1 Hz), 7.44
(1H, d, J=4.1 Hz), 7.53 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.56
(2H, d, J=8.0 Hz), 8.03 (1H, d, J=7.6 Hz). IR (KBr) 3442, 3240, 2933, 1653, 1606, 1543, 1452,
808 cm-1 元素分析 C28H39N2O2SI・0.3H2O Calcd. C, 56.05 ; H,
6.65 ; N, 4.67 : Found. C, 55.95 ; H, 6.50 ; N,
4.70.
【0236】参考例 108 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1.2g)をジク
ロロメタン(10ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(1.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で、2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフラン(15ml)に溶かし、4−トリフ
ルオロアセトアミドピペリジン(0.85g)とトリエ
チルアミン(1.8ml)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶(1.8g)を得た。酢酸エチル/ヘキサン
から再結晶し、1−(7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
ニル)−4−トリフルオロアセトアミドピペリジンを無
色プリズムとして得た。 mp 189-192℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.40-1.62 (2H, m), 2.05-2.15
(2H, m), 2.39 (3H, s),2.90 (2H, t, J=4.4Hz), 2.98-
3.15 (2H, m), 4.00-4.20 (1H, m), 4.34 (2H,t, J=4.4
Hz), 4.34-4.45 (2H, m), 6.30 (1H, d, J=8.0Hz), 6.4
7 (1H, s), 7.04 (1H, d, J=8.0Hz), 7.24 (2H, d, J=
7.8Hz), 7.35-7.45 (4H, m). IR(KBr)ν: 3250, 2926, 1715cm-1. Anal. calcd. for C25H25F3N2O3: C,65.49; H,5.50; N,
6.11. Found C,65.32; H,5.57; N,6.08.
【0237】実施例76(化合物76の製造) 1−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−トリ
フルオロアセトアミドピペリジン(1.6g)をメタノ
ール(100ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム
(7ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒
を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶し、4−アミノ−1−(7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボニル)ピペリジン(化合物76)(1.1g)を
無色プリズムとして得た。 mp 123-127℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.22-1.40 (2H, m), 1.80-1.95
(2H, m), 2.39 (3H, s),2.90 (2H, t, J=4.4Hz), 2.92-
3.05 (3H, m), 4.14-4.36 (2H, m), 4.34 (2H,t, J=4.4
Hz), 6.46 (1H, s), 7.04 (1H, d, J=8.0Hz), 7.24 (2
H, d, J=8.0Hz),7.37-7.46 (4H, m). IR(KBr)ν: 2938, 1605cm-1. Anal. calcd. for C23H26N2O2: C,76.21; H,7.23; N,7.
73. Found C,75.92; H,7.14; N,7.77.
【0238】実施例77(化合物77の製造) 4−アミノ−1−(7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニ
ル)ピペリジン(0.3g)、テトラヒドロ−4H−ピ
ラン−4−オン(0.083g)を1,2ジクロロエタ
ン(6ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(0.25g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を用いて中和、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を酢
酸エチルに溶かし4N塩酸/酢酸エチル(0.5ml)
を加え、析出した粉末をろ取した。ヘキサンで洗い、1
−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−((テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ)ピペリジン塩酸
塩(化合物77)(0.35g)を無色アモルファスと
して得た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.62 (4H, br), 1.93-2.13 (4
H, m), 2.34 (3H, s), 2.80 (2H, s-like), 2.98 (2H,
br), 3.40-3.53 (4H, m), 3.89-3.94 (2H, m), 4.17-4.
28 (4H, m), 6.54 (1H, s), 7.02 (1H, d, J=8.4Hz),
7.24 (2H, d, J=7.8Hz), 7.46-7.61 (4H, m), 9.07 (2
H, br). IR(KBr)ν: 2951, 2791, 2737, 2693, 1620cm-1. Anal. calcd. for C28H34N2O3・HCl・0.2H2O: C,69.11;
H,7.33; N,5.76. Found C,69.08; H,7.20; N,5.97.
【0239】実施例78(化合物78の製造) 1−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−
((テトラヒドロピラン−4――イル)アミノ)ピペリ
ジン塩酸塩(0.2g)、37%ホルマリン(0.05
ml)、トリエチルアミン(0.06ml)を1,2−
ジクロロエタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセ
トキシ水素化ほう素ナトリウム(0.13g)を加え、
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1
N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣を酢酸エチルに溶かし4N塩酸/酢酸エチル
(0.5ml)を加え、析出した粉末をろ取した。ジエ
チルエーテルで洗い、1−(7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボニル)−4−((N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル))アミノ)ピペリジン塩酸塩(化
合物78)(0.19g)を無色アモルファスとして得
た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.60-1.85 (4H, m), 1.85-2.2
0 (4H, m), 2.34 (3H, s), 2.67 (3H, d, J=4.6Hz), 2.
80 (2H, t-like), 2.96 (2H, br), 3.29-3.46 (3H, m),
3.70 (1H, br), 3.94-4.00 (2H, m), 4.25 (2H, br),
4.28 (2H, t-like), 6.59 (1H, s), 7.03 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.25 (2H, d, J=8.0Hz), 7.46-7.55(3H, m), 7.6
4 (1H, d, J=2.6Hz), 10.07 (1H, br). IR(KBr)ν: 2963, 2649, 1605cm-1. Anal. calcd. for C29H36N2O3・HCl・H2O: C,67.62; H,7.
63; N,5.44. Found C,67.48; H,7.65; N,5.43.
【0240】参考例109 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルバルデヒド(2.0g)、
4−トリフルオロアセトアミドピペリジン(1.56
g)を1,2−ジクロロエタン(50ml)に溶かし、
氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(1.
8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。トリエ
チルアミン(1.1ml)、トリアセトキシ水素化ほう
素ナトリウム(0.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、炭酸水素ナトリウム水
溶液を用いて中和、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶(3.0
g)を得た。一部を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶
し、1−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イルメチル)−4−
トリフルオロアセトアミドピペリジンを淡黄色結晶とし
て得た。 mp 94-96℃. 1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.43-1.61 (2H, m), 1.96-2.17
(4H, m), 2.38 (3H, s), 2.69 (2H, t, J=4.8Hz), 2.82
-2.88 (2H, m), 3.05 (2H, s), 3.75-3.95 (1H, m), 4.
26 (2H, t, J=4.8Hz), 6.13 (1H, d, J=7.2Hz), 6.35
(1H, s), 6.99 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22 (2H, d, J=8.1
Hz), 7.29-7.36 (2H, m), 7.44 (2H, d,J=8.1Hz). IR(KBr)ν: 3299, 2948, 1703cm-1. Anal. calcd. for C25H27F3N2O2・0.2H2O: C,67.01; H,
6.16; N,6.25. Found C,67.16; H,6.13; N,6.07.
【0241】実施例79(化合物79の製造) 1−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−イル)メチル−4−(ト
リフルオロアセトアミド)ピペリジン(2.7g)をメ
タノール(200ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウ
ム(20ml)を加え、室温で2日間撹拌した。濃縮
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、4−アミノ−1−(7−(4−メチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−イル)メチルピペリジン(化合物79)(1.
44g)を無色アモルファスとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26-1.47 (2H, m), 1.77-1.83
(2H, m), 1.92-2.05 (2H, m), 2.38 (3H, s), 2.61-2.6
9 (1H, m), 2.71 (2H, t, J=4.8Hz), 2.80-2.85(2H,
m), 3.03 (2H, s), 4.26 (2H, t, J=4.8Hz), 6.34 (1H,
s), 6.99 (1H, d,J=8.4Hz), 7.22 (2H, d, J=8.0Hz),
7.28-7.36 (2H, m) , 7.45 (2H, d, J=8.0Hz). IR(KBr)ν: 2936, 1576, 1493cm-1. Anal. calcd. for C23H28N2O・0.2H2O: C,78.46; H,8.1
3; N,7.96. Found C,78.35; H,7.97; N,7.56.
【0242】実施例80(化合物80の製造) 4−アミノ−1−(7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)メチ
ルピペリジン(0.4g)、テトラヒドロ−4H−ピラ
ン−4−オン(0.12g)を1,2−ジクロロエタン
(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(0.34g)を加えた。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)で精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンか
ら再結晶し、1−(7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)メチ
ル−4−((テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ)
ピペリジン(化合物80)(0.17g)を無色結晶と
して得た。 mp 101-103℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.26-1.50 (4H, m), 1.78-2.05
(6H, m), 2.38 (3H, s), 2.60-2.72 (3H, m), 2.76-2.8
9 (3H, m), 3.04 (2H, s), 3.40 (2H, dt, J=2.2, 11.7
Hz), 3.94-4.00 (2H, m), 4.26 (2H, t, J=5.0Hz), 6.3
4 (1H, s), 6.99 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22 (2H, d, J=
8.1Hz), 7.28-7.36 (2H, m), 7.45 (2H,d, J=8.1Hz). IR(KBr)ν: 2936, 1493cm-1. Anal. calcd. for C28H36N2O2: C,77.74; H,8.39; N,6.
48. Found C,77.49; H,8.44; N,6.71.
【0243】実施例81(化合物81の製造) 4−アミノ−1−(7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)メチ
ルピペリジン(0.3g)、テトラヒドロ−4H−ピラ
ン−4−オン(0.09g)を1,2−ジクロロエタン
(10ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(0.26g)を加えた。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。37%ホルムアルデヒド水溶
液(0.1ml)を加え、氷冷下、トリアセトキシ水素
化ほう素ナトリウム(0.3g)を加え、窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)で精製した。酢酸エチルに溶かし4N塩酸/酢酸エ
チル(0.4ml)、ヘキサンを加え、析出した粉末を
ろ取した。ヘキサンで洗い、1−(7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−イル)メチル−4−(N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ)ピペリジン二塩酸塩
(化合物81)(0.21g)を無色アモルファスとし
て得た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.70-1.99 (2H, m), 2.07-2.2
4 (2H, m), 2.34 (3H, s), 2.34-2.39 (2H, m), 2.63-
2.74 (3H, m), 2.91 (2H, br), 3.00-3.20 (2H, m), 3.
26-3.40 (2H, m), 3.45-3.61 (2H, m), 3.70-3.90 (3H,
m), 3.90-4.20 (3H, m), 4.25 (2H, br), 6.77 (1H,
s), 7.02 (1H, d, J=8.4Hz), 7.26 (2H, d,J=8.2Hz),
7.45-7.53 (4H, m), 11.06 (2H, br). IR(KBr)ν: 2940, 2654, 1493cm-1.
【0244】参考例110 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(1.00g)をメタノール(25ml)に溶解
させ、濃硫酸(0.1ml)を加え、48時間加熱還流
した。この反応液を室温に冷却後、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をエタノール(50m
l)に溶解させ、乾燥10%パラジウム炭素(0.05
g)を加え、水素雰囲気下、常温常圧で48時間撹拌し
た。パラジウム炭素を濾過操作により除き、濾液を濃縮
した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン=1/2)で精製し、油状物を得た。これを
メタノール(15ml)に溶解させ、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(10ml)を加え3時間加熱還流した。こ
の反応液を室温に冷却後、希塩酸を加えて酸性とし、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶することに
より、7−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−2−カルボン酸(677mg)を無色結晶と
して得た。 mp 164-166℃ 元素分析 C17H16O2として Calcd: C, 80.93; H, 6.39. Found: C, 80.83; H, 6.30. IR (KBr) cm-1: 3030, 2924, 1693, 1483, 1294, 1234,
764, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.83-2.05 (1H, m), 2.2
2-2.35 (1H, m), 2.75-3.05 (3H, m), 3.12 (2H, d, J=
7.4Hz), 7.18 (1H, d, J=7.8Hz), 7.27-7.46 (5H, m),
7.52-7.60 (2H, m).
【0245】実施例82(化合物82の製造) 7−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン−2−カルボン酸(400mg)をTHF(7ml)
に溶解させ、塩化オキサリル(207μl)とDMF1
滴を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残渣をTHF(7ml)に溶解させ、室温で1−
(4−アミノベンジル)ピペリジン(333mg)とト
リエチルアミン(267μl)を加えた。この反応液を
室温で17時間撹拌した後、水(100ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで
再結晶することにより、N−[4−(ピペリジノメチ
ル)フェニル]−7−フェニル−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(化合物8
2)(604mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 185-187℃ 元素分析 C29H32N2Oとして Calcd: C, 82.04; H, 7.60; N, 6.60. Found: C, 81.98; H, 7.45; N, 6.63. IR (KBr) cm-1: 3288, 2933, 1657, 1603, 1537, 1485,
1410, 1321, 760, 6961 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.75 (6H, m), 1.9
0-2.15 (1H, m), 2.18-2.42 (5H, m), 2.60-2.78 (1H,
m), 2.88-3.05 (2H, m), 3.08-3.30 (2H, m), 3.44 (2
H, m), 7.15-7.60 (13H, m).
【0246】実施例83(化合物83の製造) N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−
カルボキサミド(300mg)をDMF(3ml)に溶
解させ、ヨウ化メチル(132μl)を加え、室温で1
7時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(100m
l)を加え、生じた沈殿物を濾取することにより、ヨウ
化1−[4−(7−フェニル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−カルボキサミド)ベンジル]−
1−メチルピペリジニウム(化合物83)(374m
g)を無色結晶として得た。 mp 205-208℃ 元素分析 C30H35N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 62.61; H, 6.30; N, 4.87. Found: C, 62.94; H, 6.08; N, 5.05. IR (KBr) cm-1: 3439, 1660, 1599, 1531, 1485, 1417,
1321, 7601 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.40-1.95 (6H, m), 2.
05-2.20 (1H, m), 2.75-3.10 (9H, m), 3.20-3.35 (4H,
m), 4.52 (2H, s), 7.20 (1H, d, J=8.4Hz), 7.35-7.5
5 (7H, m), 7.64 (2H, d, J=7.6Hz), 7.78 (2H, d, J=
8.2Hz), 10.28 (1H, s).
【0247】参考例111 3−ヒドロキシ安息香酸エチル(5.00g)、臭化ベ
ンジル(4.29ml)、炭酸カリウム(6.24g)
およびアセトン(50ml)から成る混合物を室温で1
6時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣に水(2
00ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃
縮した後、残渣をメタノール(50ml)に溶解し、1
N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加えて2時間
加熱還流した。この反応液を室温に冷却し、濃塩酸を加
えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサ
ンで再結晶することにより、3−ベンジロキシ安息香酸
(5.10g)を無色結晶として得た。 mp 140-141℃ 元素分析 C14H12O3として Calcd: C, 73.67; H, 5.30. Found: C, 73.70; H, 5.32. IR (KBr) cm-1: 3030, 2897, 1684, 1603, 1450, 1323,
1296, 1250, 1039, 760, 7331 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 5.13 (2H, s), 7.18-7.28
(1H, m), 7.28-7.48 (6H, m), 7.70-7.77 (2H, m).
【0248】参考例112 3−ヒドロキシ安息香酸エチル(5.00g)、塩化4
−メチルベンジル(4.78ml)、炭酸カリウム
(6.24g)、ヨウ化ナトリウム(5.41g)およ
びアセトン(50ml)から成る混合物を15時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去した後、残渣に水(200m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮した
後、残渣をメタノール(50ml)に溶解し、1N水酸
化ナトリウム水溶液(50ml)を加えて3時間加熱還
流した。この反応液を室温に冷却し、濃塩酸を加えて酸
性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンで再
結晶することにより、3−(4−メチルベンジロキシ)
安息香酸(5.92g)を無色結晶として得た。 mp 152-154℃ 元素分析 C15H14O3として Calcd: C, 74.36; H, 5.82. Found: C, 74.16; H, 5.77. IR (KBr) cm-1: 3010, 2897, 1684, 1605, 1454, 1298,
1248, 1041, 802, 7601 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 2.37 (3H, s), 5.08 (2H,
s), 7.17-7.27 (3H, m), 7.31-7.43 (3H, m), 7.70-7.
77 (2H, m).
【0249】参考例113 3−ヒドロキシ安息香酸エチル(5.00g)、1−
(クロロメチル)ナフタレン(5.40ml)、炭酸カ
リウム(6.24g)、ヨウ化ナトリウム(触媒量)お
よびアセトン(50ml)から成る混合物を24時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去した後、残渣に水(200
ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し
た後、残渣をメタノール(50ml)に溶解し、1N水
酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加えて2時間加熱
還流した。この反応液を室温に冷却し、濃塩酸を加えて
酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンで
再結晶することにより、3−(1−ナフチルメトキシ)
安息香酸(7.14g)を無色結晶として得た。mp 177
-179℃ 元素分析 C18H14O3として Calcd: C, 77.68; H, 5.07. Found: C, 77.41; H, 4.89. IR (KBr) cm-1: 3049, 2887, 1714, 1691, 1595, 1439,
1308, 1277, 1238, 1014, 781, 7561 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 5.55 (2H, s), 7.24-7.32
(1H, m), 7.35-7.65 (5H, m), 7.73-7.95 (4H, m), 8.
02-8.10 (1H, m).
【0250】実施例84(化合物84の製造) 3−ベンジロキシ安息香酸(800mg)をTHF(1
0ml)に溶解させ、塩化オキサリル(397μl)と
DMF1滴を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧
留去した後、残渣をTHF(15ml)に溶解させ、室
温で1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(733m
g)とトリエチルアミン(589μl)を加えた。この
反応液を室温で17時間撹拌した後、水(100ml)
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶
することにより、3−ベンジロキシ−4’−(ピペリジ
ノメチル)ベンズアニリド(化合物84)(1.06
g)を無色結晶として得た。 mp 137-138℃ 元素分析 C26H28N2O2として Calcd: C, 77.97; H, 7.05; N, 6.99. Found: C, 77.73; H, 7.15; N, 6.91. IR (KBr) cm-1: 3348, 2929, 1645, 1597, 1524, 1319,
1273, 750, 6981H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.38-1.7
0 (6H, m), 2.32-2.43 (4H, m), 3.46 (2H, s), 5.13
(2H, s), 7.11-7.20 (1H, m), 7.28-7.60 (12H, m), 7.
77 (1H, s).
【0251】実施例85(化合物85の製造) 3−(4−メチルベンジロキシ)安息香酸(1.00
g)をTHF(15ml)に溶解させ、塩化オキサリル
(468μl)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(15m
l)に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピ
ペリジン(864mg)とトリエチルアミン(695μ
l)を加えた。この反応液を室温で3時間撹拌した後、
水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル/
ヘキサンで再結晶することにより、3−(4−メチルベ
ンジロキシ)−4’−(ピペリジノメチル)ベンズアニ
リド(化合物85)(1.25g)を無色結晶として得
た。 mp 153-155℃ 元素分析 C27H30N2O2として Calcd: C, 78.23; H, 7.29; N, 6.76. Found: C, 78.05; H, 7.25; N, 6.75. IR (KBr) cm-1: 3348, 2941, 1655, 1597, 1581, 1524,
1410, 1321, 1269, 1051, 8001 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.35-1.75 (6H, m), 2.30
-2.45 (7H, m), 3.47 (2H, s), 5.09 (2H, s), 7.10-7.
40 (9H, m), 7.47-7.60 (3H, m), 7.78 (1H, s).
【0252】実施例86(化合物86の製造) 3−(1−ナフチルメトキシ)安息香酸(1.00g)
をTHF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル(4
07μl)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(15ml)
に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピペリ
ジン(751mg)とトリエチルアミン(604μl)
を加えた。この反応液を室温で96時間撹拌した後、水
(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル/
ヘキサンで再結晶することにより、3−(1−ナフチル
メトキシ)−4’−(ピペリジノメチル)ベンズアニリ
ド(化合物86)(1.25g)を無色結晶として得た。 mp 171-173℃ 元素分析 C30H30N2O2・0.1H2Oとして Calcd: C, 79.65; H, 6.73; N, 6.19. Found: C, 79.55; H, 6.76; N, 6.19. IR (KBr) cm-1: 3350, 2929, 1655, 1597, 1581, 1522,
1410, 1321, 1290, 1269, 7931 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.35-1.70 (6H, m), 2.33
-2.43 (4H, m), 3.47 (2H, s), 5.57 (2H, s), 7.20-7.
65 (12H, m), 7.78 (1H, s), 7.84-7.93 (2H, m), 8.03
-8.08 (1H, m).
【0253】実施例87(化合物87の製造) 3−ベンジロキシ−4’−(ピペリジノメチル)ベンズ
アニリド(560mg)をDMF(3ml)に溶解さ
せ、ヨウ化メチル(261μl)を加え、室温で14時
間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(100ml)を
加え、生じた沈殿物を濾取することにより、ヨウ化1−
[4−(3−ベンジロキシベンゾイルアミノ)ベンジ
ル]−1−メチルピペリジニウム(化合物87)(72
4mg)を無色結晶として得た。 mp 192-194℃ 元素分析 C27H31N2O2Iとして Calcd: C, 59.78; H, 5.76; N, 5.16. Found: C, 59.51; H,5.67; N, 5.46. IR (KBr) cm-1: 3437, 3317, 1662, 1593, 1520, 1317,
1273, 1016, 750, 7001 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
92 (3H, s), 3.20-3.40(4H, m), 4.54 (2H, s), 5.20
(2H, s), 7.23-7.60 (11H, m), 7.92 (2H, d, J=8.4H
z), 10.42 (1H, s).
【0254】実施例88(化合物88の製造) 3−(4−メチルベンジロキシ)−4’−(ピペリジノ
メチル)ベンズアニリド(900mg)をDMF(5m
l)に溶解させ、ヨウ化メチル(405μl)を加え、
室温で15時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(2
00ml)を加え、生じた沈殿物を濾取することによ
り、ヨウ化1−メチル−1−[4−[3−(4−メチル
ベンジロキシ)ベンゾイルアミノ]ベンジル]ピペリジ
ニウム(化合物88)(1.05g)を無色結晶として
得た。 mp 210-212℃ 元素分析 C28H33N2O2I・0.5H2Oとして Calcd: C, 59.47; H, 6.06; N, 4.95. Found: C, 59.77; H,5.94; N, 5.10. IR (KBr) cm-1: 3298, 2949, 1657, 1595, 1520, 1483,
1416, 1321, 1275, 1213, 1012, 8041 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
32 (3H, s), 2.93 (3H,s), 3.20-3.40 (4H, m), 4.56
(2H, s), 5.15 (2H, s), 7.17-7.60 (10H, m), 7.93 (2
H, d, J=8.4Hz), 10.43 (1H, s).
【0255】実施例89(化合物89の製造) 3−(1−ナフチルメトキシ)−4’−(ピペリジノメ
チル)ベンズアニリド(950mg)をDMF(8m
l)に溶解させ、ヨウ化メチル(394μl)を加え、
室温で38時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(2
00ml)を加え、生じた沈殿物を濾取することによ
り、ヨウ化1−メチル−1−[4−[3−(1−ナフチ
ルメトキシ)ベンゾイルアミノ]ベンジル]ピペリジニ
ウム(化合物89)(1.21g)を無色結晶として得
た。 mp 211-213℃ 元素分析 C31H33N2O2Iとして Calcd: C, 62.84; H, 5.61; N, 4.73. Found: C, 62.47; H,5.61; N, 4.73. IR (KBr) cm-1: 3442, 3282, 1655, 1597, 1520, 1485,
1417, 1325, 1273, 7931 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
92 (3H, s), 3.20-3.40(4H, m), 4.54 (2H, s), 5.66
(2H, s), 7.35-7.75 (10H, m), 7.80-8.05 (4H,m), 8.0
7-8.17 (1H, m), 10.44 (1H, s).
【0256】実施例90(化合物90の製造) 3−(4−メチルベンジロキシ)−4’−(ピペリジノ
メチル)ベンズアニリド(150mg)をTHF(5m
l)に溶解させ、0℃で70%mCPBA(m−クロロ
過安息香酸)(116mg)を加え、0℃で1時間撹拌
した。この反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1
0ml)と飽和炭酸カリウム水溶液(10ml)を加
え、室温で30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル/メタノールで再結晶することにより、3−(4
−メチルベンジロキシ)−4’−(1−オキシピペリジ
ノメチル)ベンズアニリド(化合物90)(77mg)
を無色結晶として得た。 mp 128-130℃ 元素分析 C27H30N2O3・1.0H2Oとして Calcd: C, 72.30; H, 7.19; N, 6.25. Found: C, 72.53; H, 6.96; N, 6.28. IR (KBr) cm-1: 3388, 2939, 1662, 1597, 1520, 1414,
1321, 1271, 1211, 806, 7481 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.15−1.80
(4H, m), 2.10−2.50 (5H,
m), 3.00−3.18 (4H, m), 4.
33 (2H, s), 5.09 (2H, s),
7.09−7.60 (10H, m), 7.77
(2H, d,J=8.0Hz), 8.69 (1
H, s).
【0257】実施例91(化合物92の製造) N−[4−(エトキシカルボンイミドイル)フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(20
0mg)のエタノ−ル溶液(4ml)溶液にエチレンジ
アミン(0.09ml)を加えた。室温で一晩撹拌後、
濃縮し、重曹水を加えた。酢酸エチル/テトラヒドロフ
ランより抽出し、食塩水で洗浄した。抽出液を乾燥後
(無水硫酸マグネシウム) 、濃縮し、酢酸エチル/メタ
ノ−ルより再結晶し、N−[4−(2−イミダゾリン−
2−イル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物92)(60mg)を無色結晶として
得た。 m.p. 282-283℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.34 (s, 3H), 2.9-3.
1 (m, 2H), 3.60 (brs,4H), 4.2-4.4 (m, 2H), 6.87 (b
rs, 1H), 7.06 (d, 1H, J = 8.0), 7.27 (d, 2H, J =
8.4), 7.37 (s, 1H), 7.5-7.6 (m, 3H), 7.7-7.8 (m, 5
H), 10.15 (s, 1H). IR (KBr) 1649, 1605, 1525, 1508, 1489, 1321, 1260,
810cm-1 元素分析 C27H25N3O2 Calcd. C, 76.57; H, 5.95; N,
9.92: Found. C, 76.45;H, 6.08; N, 9.97.
【0258】実施例92(化合物93の製造) N−[4−(2−イミダゾリン−2−イル)フェニル]
−7−(メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(120mg)の
THF/DMF(10ml/1ml)溶液にトリエチル
アミン(0.09ml)、塩化アセチル(0.024m
l)を加え、室温で 1 時間攪拌した。氷冷下、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出液を
乾燥後 (無水硫酸マグネシウム) 、濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メ
タノ−ル)により精製し、さらに酢酸エチル/メタノ−
ルで再結晶し、N−[4−(1−アセチル−2−イミダ
ゾリン−2−イル)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物9
3)(56mg)を無色結晶として得た。 m.p. 222-224℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.90 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 3.05-3.15 (2H, m), 3.85-4.15 (4H, m), 4.36
(2H, t, J = 4.6), 7.06 (1H, d, J = 8.6), 7.2-7.3
(2H, m), 7.4-7.6 (6H, m), 7.67 (2H, d, J = 8.8),
7.78 (1H, brs).IR (KBr) 1665, 1649, 1530, 1512, 13
91, 1279, 841, 814cm-1 元素分析 C29H27N3O3 Calcd. C, 74.82; H, 5.85; N,
9.03: Found. C, 74.58;H, 5.67; N, 8.95.
【0259】実施例93(化合物94の製造) N−(4−シアノメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(789mg)に氷冷下、24%
塩化水素/エタノ−ル/ジオキサン溶液(10ml)を
加えた。室温で3時間攪拌後、濃縮した。エタノ−ル
(20ml)を加えて懸濁させ、氷冷下、エチレンジア
ミン(0.4ml)を加えた。室温で15時間撹拌後、
濃縮し、重曹水を加えた。酢酸エチルより抽出し、食塩
水で洗浄した。乾燥後 (硫酸マグネシウム) 、濃縮し、
酢酸エチル/メタノ−ルより再結晶し、N−[4−
[(2−イミダゾリン−2−イル)メチル]フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物9
4)(580mg)を無色結晶として得た。 m.p. 210-212℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.38 (3H, s), 3.0-3.1
(2H, m), 3.49 (2H, s),3.59 (4H, s), 4.25-4.35 (2H,
m), 7.03 (d, 1H, J = 8.2), 7.15-7.35 (5H,m), 7.4-
7.6 (6H, m). IR (KBr) 1649, 1603, 1516, 1493, 1327, 1265, 1256,
816cm-1 元素分析 C2827・0.1HO Ca
lcd. C, 73.82; H, 6.42;
N, 9.22: Found. C,73.85;
H, 6.31; N, 9.08.
【0260】実施例94(化合物95の製造) N−[4−[(2−イミダゾリン−2−イル)メチル]
フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(200mg)のTHF(10ml) /DMF(1m
l)溶液にトリエチルアミン(0.095ml)、塩化
アセチル(0,036ml)を加え、室温で1時間攪拌
した。氷冷下、重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。
食塩水で洗浄し、抽出液を乾燥後 (硫酸マグネシウム)
、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル)ついで再結晶(酢酸エチル/ジエ
チルエ−テル)により精製し、N−[4−[(1−アセ
チル−2−イミダゾリン−2−イル)メチル]フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
95)(77mg)を無色結晶として得た。 m.p. 174-176℃ 1H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.13 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 3.0-3.15 (2H, m), 3.8-3.9 (4H, m), 4.15 (2
H, s), 4.36 (2H, t, J = 4.8), 7.05 (1H, d, J =8.
0), 7.2-7.35 (4H, m), 7.4-7.6 (7H, m). IR (KBr) 1655, 1532, 1516, 1493, 1395, 1319, 1244,
814cm-1 元素分析 C30H29N3O3・0.8H2O Calcd. C, 72.94; H, 6.2
4; N, 8.51: Found. C,72.99; H, 6.00; N, 8.53.
【0261】実施例95(化合物96の製造) N−[4−[(2−イミダゾリン−2−イル)メチル]
フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(150mg)のTHF(5ml)懸濁液にトリエチル
アミン(0.06ml)、クロロ炭酸メチル(0.03
ml)を加えた。0℃で1時間攪拌後、氷冷下、重曹水
を加え、酢酸エチルで抽出した。食塩水で洗浄し、抽出
液を乾燥後(硫酸マグネシウム) 、減圧下に濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン=4/1)により精製し、さらに酢酸エ
チル/ヘキサンより再結晶し、N−[4−[(1−メト
キシカルボニル−2−イミダゾリン−2−イル)メチ
ル]フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物96)(71mg)を無色結晶として得た。 m.p. 170-171℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.39 (3H, s), 3.07 (2
H, t, J = 5.0), 3.73 (3H, s), 3.81 (4H, s), 4.08
(2H, s), 4.36 (2H, t, J = 5.0), 7.06 (1H, d, J= 8.
6), 7.2-7.35 (4H, m), 7.4-7.6 (7H, m). IR (KBr) 1730, 1663, 1514, 1491, 1381, 1318, 1265,
1020, 810cm-1 元素分析 C30H29N3O4 Calcd. C, 72.71; H, 5.90; N,
8.48: Found. C, 72.43;H, 5.94; N, 8.33.
【0262】参考例114 3−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.00g)をアセ
トン(70ml)に溶解させ、塩化4−メチルベンジル
(6.51ml)、炭酸カリウム(8.49g)および
ヨウ化ナトリウム(7.36g)を加え、24時間加熱
還流した後、溶媒を減圧留去した。残渣に水(200m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン=1/10)で精製することに
より、3−(4−メチルベンジロキシ)ベンズアルデヒ
ド(7.86g)を無色油状物として得た。 IR (KBr) cm-1: 2922, 1697, 1599, 1483, 1450, 1383,
1261, 1147, 1020, 789, 6831 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 2.37 (3H, s), 5.09 (2H,
s), 7.17-7.37 (5H, m), 7.52-7.60 (3H, m), 9.98 (1
H, s).
【0263】参考例115 α,α’−ジブロモ−p−キシレン(12.5g)をT
HF(100ml)に溶解させ、ピペリジン(4.68
ml)を加え、室温で4時間撹拌した。この反応液に1
N塩酸(100ml)を加え、室温で5分間撹拌した。
二相を分離後、水層をジエチルエーテルで洗浄し、1N
水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、
そのままカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン=2/1)で精製し、溶媒量が約200mlとなる
まで濃縮した。この溶液にトリフェニルホスフィン
(7.46g)とトルエン(100ml)を加え、40
時間加熱還流した。生じた沈殿物を濾取することによ
り、臭化トリフェニル[4−(ピペリジノメチル)ベン
ジル]ホスホニウム(8.14g)を無色結晶として得
た。 mp 234-236℃ 元素分析 C31H33NBrPとして Calcd: C, 70.19; H, 6.27; N, 2.64. Found: C, 70.03; H, 6.37; N, 2.65. IR (KBr) cm-1: 2845, 1441, 1113, 995, 752, 719, 68
91 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.30-1.55 (6H, m), 2.
12-2.32 (4H, m), 3.28-3.40 (2H, m) 5.14 (2H, d, J=
15.4Hz), 6.91 (2H, dd, J=2.2, 8.0Hz), 7.12 (2H, d,
J=8.0Hz), 7.60-7.78 (12H, m), 7.85-7.95 (3H, m).
【0264】実施例96(化合物97の製造) 臭化トリフェニル[4−(ピペリジノメチル)ベンジ
ル]ホスホニウム(1.06g)とTHF(10ml)
から成る混合物に、窒素雰囲気下、0℃で1.6Mブチ
ルリチウムヘキサン溶液(1.28ml)を滴下し、3
0分撹拌した。この反応液に3−(4−メチルベンジロ
キシ)ベンズアルデヒド(453mg)を加え、室温で
1時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/トリエ
チルアミン=20/1)で精製し、ヘキサンで再結晶す
ることにより、(E)−1−[4−[3−(4−メチル
ベンジロキシ)スチリル]ベンジル]ピペリジン(化合
物97)(330mg)を無色結晶として得た。 mp 87-88℃ 元素分析 C28H31NOとして Calcd: C, 84.59; H, 7.86; N, 3.52. Found: C, 84.30; H, 7.78; N, 3.60. IR (KBr) cm-1: 2924, 1601, 1578, 1443, 1281, 1157,
1036, 968, 797, 781,6851 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.38-1.65 (6H, m), 2.33
-2.46 (7H, m), 3.48 (2H, s), 5.07 (2H, s), 6.83-6.
90 (1H, m), 7.05-7.38 (11H, m), 7.46 (2H, d,J=8.2H
z).
【0265】実施例97(化合物98の製造) (E)−1−[4−[3−(4−メチルベンジロキシ)
スチリル]ベンジル]ピペリジン(150mg)をDM
F(3ml)に溶解させ、ヨウ化メチル(70μl)を
加え、室温で66時間撹拌した。この反応液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、酢酸
エチル/メタノールで再結晶することにより、ヨウ化
(E)−1−メチル−1−[4−[3−(4−メチルベ
ンジロキシ)スチリル]ベンジル]ピペリジニウム(化
合物100)(183mg)を無色結晶として得た。 mp 189-192℃ 元素分析 C29H34NOIとして Calcd: C, 64.56; H, 6.35; N, 2.60. Found: C, 64.29; H, 6.27; N, 2.88. IR (KBr) cm-1: 3442, 2956, 1593, 1466, 1443, 1267,
1211, 1189, 1014, 878, 8061 H NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.75-2.05 (6H, m), 2.37
(3H, s), 3.21 (3H, s), 3.52-3.66 (2H, m), 3.75-3.
90 (2H, m), 5.04 (2H, s), 5.16 (2H, s), 6.86-6.95
(1H, m), 7.03-7.15 (4H, m), 7.18-7.37 (5H, m), 7.4
9 (2H, d, J=8.4Hz), 7.66 (2H, d, J=8.4Hz).
【0266】参考例116 2−ヒドロキシベンジルアルコール(3.00g)、2
−クロロエチルプロピルエーテル(4.0ml)、ヨウ
化ナトリウム(4.75g)、炭酸カリウム(6.68
g)のDMF(30ml)混合物を、90℃で24時間
撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2)で精製し、黄
色の油状物として2−(2−プロポキシエトキシ)ベン
ジルアルコール(2.35g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.92 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
54-1.68 (2H, m), 3.31(1H, t, J=7.0 Hz), 3.48 (2H,
t, J=6.8 Hz), 3.76-3.81 (2H, m), 4.19-4.24(2H, m),
4.67 (2H, d, J=7.0 Hz), 6.89-6.99 (2H, m), 7.22-
7.30 (2H, m).IR (neat) 3427, 1603, 1601, 1495, 145
4, 1288, 1244, 1120, 1051, 754 cm-1
【0267】参考例117 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、2−(2−プロポキシエトキシ)ベンジルアル
コール(0.63g)、トリフェニルホスフィン(78
2mg)のTHF(10ml)溶液に、0℃でアゾジカ
ルボン酸ジエチル(40%トルエン溶液,1.36m
l)を加え、室温で20時間撹拌した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサ
ン1:2)で分離精製し、粗7−[[2−(2−プロポ
キシエトキシ)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(1.04g)を得た。粗7−[[2−(2
−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸メチル(1.04g)のTHF−メタノー
ル(10−5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(62
2mg)の水溶液(2.1ml)を加え、60℃で24
時間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出し
た。水層に1N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、黄色のアモルファスと
してとして7−[[2−(2−プロポキシエトキシ)ベ
ンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(136m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.91 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
55-1.65 (2H, m), 3.05-3.12 (2H, m), 3.48 (2H, t, J
=6.6 Hz), 3.59-3.66 (2H, m), 3.78-3.83 (2H,m), 4.1
7-4.24 (2H, m), 5.24 (2H, s), 6.92-7.03 (2H, m),
7.09-7.12 (2H,m), 7.28-7.41 (2H, m), 7.87 (1H, s),
8.09 (1H, d, J=9.4 Hz).
【0268】参考例118 4−ヒドロキシベンジルアルコール(1.5g)、1−
ブロモプロパン(1.3ml)、炭酸カリウム(2.5
g)のアセトン(50ml)混合物を、60℃で8時間
撹拌した。減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液および飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、黄色の油状物として4−プロポキシベンジルアル
コール(1.37g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
52 (1H, t, J=5.4 Hz),1.72-1.90 (2H, m), 3.93 (2H,
t, J=6.6 Hz), 4.62 (2H, d, J=5.4 Hz), 6.89(2H, d,
J=8.8 Hz), 7.29 (2H, d, J=8.8 Hz).
【0269】参考例119 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、4−プロポキシベンジルアルコール(495m
g)、トリフェニルホスフィン(782mg)のTHF
(10ml)溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジエチル
(40%トルエン溶液,1.36ml)を加え、室温で
64時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2)で分離精
製し、7−[(4−プロポキシベンジル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(500mg)を得た。7
−[(4−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(500mg)のTHF−メタノール
(10−5ml)溶液に、室温で炭酸カリウム(498
mg)の水溶液(1.7ml)を加え、60℃で24時
間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。
水層に1N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって
集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡黄
色の結晶として7−[(4−プロポキシベンジル)オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(255mg)を得た。 m.p. 250-254℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.63-1.81 (2H, m), 2.90 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.78 (2
H, t, J=6.6 Hz), 3.93 (2H, t, J=6.6 Hz), 5.15 (2H,
s), 6.95 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.20 (1H, dd, J=8.8,
2.6 Hz), 7.36-7.40 (3H, m), 7.71 (1H, s), 7.93 (1
H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3075, 1674, 1597, 1566, 1512, 1416, 1294,
1277, 1163, 1128, 1069 cm-1 元素分析 C21H22O6S Calcd. C, 62.67 ; H, 5.51 : Fo
und. C, 62.36 ; H, 5.60.
【0270】参考例120 2−エトキシベンジルアルコール(0.46g)のTH
F(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.44
ml)およびピリジン(1滴)を加え、2時間撹拌し
た。減圧下濃縮し、残渣のDMF(10ml)溶液に、
7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)および炭酸カリウム(615mg)を加え、60
℃で20時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2)で分
離精製し、橙色の結晶として7−[(2−エトキシベン
ジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(249
mg)を得た。7−[(2−エトキシベンジル)オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(220mg)のT
HF−メタノール(5−2.5ml)溶液に、室温で炭
酸カリウム(151mg)の水溶液(1.0ml)を加
え、60℃で20時間撹拌した。室温まで冷却後、1N
塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、無色の結晶と
して7−[(2−エトキシベンジル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(156mg)を得た。 m.p. 158-160℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.32 (3H, t, J=6.9 Hz),
2.87-2.93 (2H, m), 3.65-3.71 (2H, m), 4.10 (2H, q,
J=6.9 Hz), 5.19 (2H, s), 6.92-7.07 (2H, m),7.20
(1H, dd, J=8.6, 2.6 Hz), 7.30-7.41 (3H, m), 7.72
(1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.6 Hz). IR (KBr) 3076, 1690, 1591, 1564, 1494, 1292, 1281,
1246, 1165, 1128, 1069 cm-1 元素分析 C20H20O6S・0.2H2O Calcd. C, 61.27 ; H, 5.
24 : Found. C, 61.18 ;H, 5.17.
【0271】参考例121 2−メトキシベンジルアルコール(0.42g)のTH
F(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.44
ml)およびピリジン(1滴)を加え、1時間撹拌し
た。減圧下濃縮し、残渣のDMF(10ml)溶液に、
7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)および炭酸カリウム(830mg)を加え、60
℃で16時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2)で分
離精製し、橙色の結晶として7−[(2−メトキシベン
ジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(250
mg)を得た。7−[(2−メトキシベンジル)オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(230mg)のT
HF−メタノール(5−2.5ml)溶液に、室温で炭
酸カリウム(164mg)の水溶液(1.0ml)を加
え、60℃で20時間撹拌した。室温まで冷却後、1N
塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、無色の結晶と
して7−[(2−メトキシベンジル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(172mg)を得た。 m.p. 168-171℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.90 (2H, t, J=6.4 Hz),
3.68 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.83 (3H, s), 5.19 (2H,
s), 6.98 (1H, t, J=7.3 Hz), 7.07 (1H, d, J=7.8Hz),
7.21 (1H, dd, J=8.8, 2.4 Hz), 7.32-7.44 (3H, m),
7.73 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3185, 1676, 1588, 1497, 1325, 1296, 1283,
1252, 1165, 1128 cm-1 元素分析 C19H18O6S・0.25H2O Calcd. C, 60.23 ; H,
4.92 : Found. C, 60.02; H, 5.20.
【0272】参考例122 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、塩化2−クロロベンジル(0.25ml)、炭
酸カリウム(309mg)のDMF(10ml)混合物
を、60℃で5時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:
2)で分離精製し、無色の結晶として7−[(2−クロ
ロベンジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(413mg)を得た。 m.p. 182-184℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ3.04-3.11 (2H, m), 3.59-3.
66 (2H, m), 3.86 (3H,s), 5.25 (2H, s), 7.04-7.09
(2H, m), 7.29-7.36 (2H, m), 7.40-7.53 (2H, m), 7.7
9 (1H, s), 8.12 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1701, 1588, 1433, 1329, 1312, 1285, 1260,
1167, 1128 cm-1 元素分析 C19H17O5SCl Calcd. C, 58.09 ; H, 4.36 :
Found. C, 57.84 ; H, 4.42.
【0273】参考例123 7−[(2−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸メチル(350mg)のTHF−メタノール
(7−3.5ml)溶液に、室温で2M炭酸カリウム水
溶液(0.9mg)を加え、65℃で20時間撹拌し
た。室温まで冷却後、1N塩酸(10ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶
をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテル
で洗浄し、無色の結晶として7−[(2−クロロベンジ
ル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(303mg)を
得た。 m.p. 238-241℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.88 (2H, m), 3.66-3.73
(2H, m), 5.30 (2H, s),7.25 (1H, dd, J=8.8, 2.6 H
z), 7.40-7.66 (5H, m), 7.74 (1H, s), 7.97 (1H, d,
J=8.8 Hz). IR (KBr) 3086, 1672, 1590, 1318, 1296, 1260, 1167,
1127 cm-1 元素分析 C18H15O5SCl Calcd. C, 57.07 ; H, 3.99 :
Found. C, 56.81 ; H, 4.12.
【0274】参考例124 2−ヒドロキシベンジルアルコール(2.00g)、2
−ブロモエチルエチルエーテル(2.7ml)、炭酸カ
リウム(4.45g)のDMF(20ml)混合物を、
90℃で3日間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル:ヘキサン1:2)で精製し、淡黄色の油状物とし
て2−(2−エトキシエトキシ)ベンジルアルコール
(2.30g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.
58 (2H, q, J=7.0 Hz),3.76-3.81 (2H, m), 4.19-4.24
(2H, m), 4.67 (2H, s), 6.89-6.99 (2H, m), 7.22-7.3
1 (2H, m). IR (neat) 3441, 1603, 1590, 1493, 1453, 1244, 111
9, 1049 cm-1
【0275】参考例125 2−(2−エトキシエトキシ)ベンジルアルコール
(0.60g)のトルエン(5ml)溶液に、室温で塩
化チオニル(0.33ml)およびピリジン(1滴)を
加え、1時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣のDMF(10
ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(400mg)および炭酸カリウム(415m
g)を加え、65℃で3時間撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン1:2→1:1)で分離精製し、淡黄色の油状物
として7−[[2−(2−エトキシエトキシ)ベンジ
ル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.64
g)を得た。7−[[2−(2−エトキシエトキシ)ベ
ンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.
64g)のTHF−メタノール(6−3ml)溶液に、
室温で1M炭酸カリウム水溶液(2.9ml)を加え、
60℃で20時間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸エチ
ルで抽出した。水層に1N塩酸(10ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶
をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテル
で洗浄し、淡黄色の結晶として7−[[2−(2−エト
キシエトキシ)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(385mg)を得た。 m.p. 134-136 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.04 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.90 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.46 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.
65-3.71 (4H, m), 4.14-4.18 (2H, m), 5.20 (2H, s),
6.95-7.10 (2H, m), 7.21 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz),
7.30-7.44 (3H, m), 7.72 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.
8 Hz). IR (KBr) 3447, 1686, 1622, 1586, 1281, 1250, 1163,
1127 cm-1 元素分析 C22H24O7S Calcd. C, 61.10 ; H, 5.59 : Fo
und. C, 60.90 ; H, 5.72.
【0276】参考例126 3−ヒドロキシフェネチルアルコール(1.50g)、
臭化プロパン(1.3ml(14.9ミリモル)、炭酸
カリウム(2.25g)のアセトン(50ml)混合物
を、3日間加熱還流した。減圧下濃縮後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶
液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、淡黄色の油状物として3−プロポ
キシフェネチルアルコール(1.70g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
40 (1H, t, J=5.8 Hz),1.72-1.80 (2H, m), 2.84 (2H,
t, J=6.4 Hz), 3.82-3.95 (4H, m), 6.74-6.82(3H, m),
7.18-7.26 (1H, m). IR (neat) 3289, 1601, 1583, 1487, 1449, 1392, 125
9, 1157, 1047, 779, 696cm-1
【0277】参考例127 3−プロポキシフェネチルアルコール(0.54g)お
よびトリエチルアミン(0.84ml)のTHF(10
ml)溶液に、0℃で塩化メタンスルホニル(0.35
ml)を加え、1時間撹拌した。反応系に水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣のDM
F(10ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸メチル(400mg)および炭酸カリウム
(0.48g)を加え、70℃で5時間撹拌した。反応
系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として
7−[(3−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸メチル(0.42g)を得た。7−
[(3−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(0.42g)のTHF−メタノール
(10−5ml)溶液に、室温で1M炭酸カリウム水溶
液(2ml)を加え、65℃で24時間撹拌した。室温
まで冷却後、1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をヘキサンで洗浄し、褐色の結晶として目的物(2
91mg)を得た。 m.p. 86-88℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.63-1.81 (2H, m), 2.89 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.03 (2
H, t, J=6.8 Hz), 3.67 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.91 (2H,
t, J=6.4 Hz), 4.33 (2H, t, J=7.0 Hz), 6.76-6.81
(1H, m), 6.86-6.90 (2H, m), 7.12-7.25 (2H, m), 7.3
4 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.72 (1H, s), 7.92(1H, d, J=
8.8 Hz). IR (KBr) 3466, 1682, 1588, 1291, 1260, 1161, 1127,
1067 cm-1 元素分析 C22H24O6S・0.25H2O Calcd. C, 62.77 ; H,
5.87 : Found. C, 62.66; H, 5.83.
【0278】参考例128 2−ヒドロキシフェネチルアルコール(1.5g)、1
−ブロモプロパン(1.3ml)、炭酸カリウム(2.
25g)のアセトン(50ml)混合物を、60℃で6
4時間撹拌した。減圧下濃縮後、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し、黄色の油状物として2−プロポキシフェネチ
ルアルコール(2.02g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
68-1.92 (3H, m), 2.93(2H, t, J=6.4 Hz), 3.81-3.87
(2H, m), 3.95 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.84-6.94(2H, m),
7.15-7.25 (2H, m). IR (neat) 3343, 1601, 1494, 1474, 1454, 1242, 111
9, 1049, 1019, 982, 752cm-1
【0279】参考例129 2−プロポキシフェネチルアルコール(0.54g)お
よびトリエチルアミン(0.84ml)のTHF(10
ml)溶液に、0℃で塩化メタンスルホニル(0.35
ml)を加え、1.5時間撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣
のDMF(10ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸メチル(400mg)および炭酸カリウ
ム(414mg)を加え、60℃で22時間撹拌した。
反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物と
して7−[(2−プロポキシフェネチル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.31g)を得た。7
−[(2−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸メチル(0.31g)のTHF−メタノー
ル(10−5ml)溶液に、室温で1M炭酸カリウム水
溶液(1.5ml)を加え、65℃で24時間撹拌し
た。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。水層に1
N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、無色の結晶と
して7−[(2−プロポキシフェネチル)オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(136mg)を得た。 m.p. 184-186 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.99 (3H, t, J=7.5 Hz),
1.65-1.81 (2H, m), 2.85-2.94 (2H, m), 3.01-3.09 (2
H, m), 3.62-3.70 (2H, m), 3.96 (2H, t, J=6.4Hz),
4.25-4.32 (2H, m), 6.83-6.98 (2H, m), 7.12-7.32 (4
H, m), 7.72 (1H,s), 7.92 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1674, 1588, 1291, 1252, 1167, 1127 cm-1 元素分析 C22H24O6S Calcd. C, 63.44 ; H, 5.81 : Fo
und. C, 63.06 ; H, 5.97.
【0280】参考例130 4−ヒドロキシベンジルアルコール(3.00g)、2
−ブロモエチルエチルエーテル(4.1ml)、炭酸カ
リウム(6.68g)のDMF(30ml)混合物を、
90℃で3日間撹拌した。反応系に水を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、1N水酸化ナトリウム水溶液
および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン1:2→1:1)で分離精製
し、淡黄色の油状物として4−(2−エトキシエトキ
シ)ベンジルアルコール(2.45g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
56 (1H, t, J=5.4 Hz),3.61 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.77-
3.82 (2H, m), 4.10-4.15 (2H, m), 4.62 (2H,d, J=5.4
Hz), 6.92 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.29 (2H, d, J=8.6 H
z). IR (neat) 3385, 1613, 1514, 1248,1175, 1117, 1065
cm-1
【0281】参考例131 4−(2−エトキシエトキシ)ベンジルアルコール
(0.60g)のトルエン(5ml)溶液に、室温で塩
化チオニル(0.33ml)およびピリジン(1滴)を
加え、2時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣のDM
F(10ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸メチル(400mg)および炭酸カリウム(4
14mg)を加え、70℃で3時間撹拌した。反応系に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として7
−[[4−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.59g)を得
た。7−[[4−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]
オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.59g)
のTHF−メタノール(10−5ml)溶液に、室温で
1M炭酸カリウム水溶液(2.6ml)を加え、65℃
で24時間撹拌した。反応系にさらに1M炭酸カリウム
水溶液(1.3ml)を加え、65℃で16時間撹拌し
た。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。水層に1
N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡黄色の結晶
として7−[[4−(2−エトキシエトキシ)ベンジ
ル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(215mg)を
得た。 m.p. 256-258℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.14 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.90 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.50 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.
65-3.71 (4H, m), 4.07-4.11 (2H, m), 5.16 (2H, s),
6.97 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.21 (1H, dd, J=8.8, 2.6 H
z), 7.37-7.41 (3H, m), 7.72 (1H, s), 7.93 (1H, d,
J=8.8 Hz). IR (KBr) 3073, 1672, 1620, 1595, 1566, 1512, 1415,
1292, 1269, 1223, 1161, 1128, 1067 cm-1 元素分析 C2224S・0.25HO Ca
lcd. C, 60.47 ; H, 5.65 :
Found. C, 60.40; H, 5.6
2.
【0282】参考例132 4−ヒドロキシベンジルアルコール(3.00g)、2
−ブロモエチルプロピルエーテル(4.0ml)、ヨウ
化ナトリウム(4.75g)、炭酸カリウム(6.68
g)のDMF(30ml)混合物を、90℃で3日間撹
拌した。反応系に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン1:2→1:1)で分離精製
し、淡黄色の油状物として4−(2−プロポキシエトキ
シ)ベンジルアルコール(2.27g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
52-1.69 (3H, m), 3.50(2H, t, J=6.8 Hz), 3.79 (2H,
t, J=4.9 Hz), 4.13 (2H, t, J=4.9 Hz), 4.62(2H, d,
J=6.0 Hz), 6.92 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.28 (2H, d, J=
8.6 Hz). IR (neat) 3382, 1613, 1586, 1514, 1456, 1302, 124
6, 1175, 1125, 1065, 1022, 1069, 993, 824 cm-1
【0283】参考例133 4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジルアルコール
(0.63g)のトルエン(5ml)溶液に、室温で塩
化チオニル(0.33ml)およびピリジン(1滴)を
加え、1.5時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を重曹水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣
のDMF(10ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸メチル(400mg)および炭酸カリウ
ム(414mg)を加え、65℃で2時間撹拌した。反
応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物と
して7−[[4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジ
ル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.54
g)を得た。7−[[4−(2−プロポキシエトキシ)
ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(0.54g)のTHF−メタノール(10−5ml)
溶液に、室温で1M炭酸カリウム水溶液2.4ml
(2.6ミリモル)を加え、65℃で20時間撹拌し
た。室温まで冷却後、酢酸エチルで抽出した。水層に1
N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡黄色の結晶
として7−[[4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジ
ル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(321mg)を
得た。 m.p. 244-250℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.87 (3H, t, J=7.5 Hz),
1.44-1.61 (2H, m), 2.90 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.41 (2
H, t, J=6.6 Hz), 3.64-3.72 (4H, m), 4.07-4.12 (2H,
m), 5.16 (2H, s), 6.97 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.20 (1
H, dd, J=8.4, 2.4 Hz), 7.37-7.41 (3H, m), 7.72 (1
H, s), 7.93 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3418, 1688, 1615, 1588, 1566, 1514, 1417,
1292, 1250, 1163, 1128 cm-1 元素分析 C23H26O7S・0.5H2O Calcd. C, 60.65 ; H, 5.
97 : Found. C, 60.61 ;H, 5.75.
【0284】参考例134 プロトカテキュアルデヒド(4.45g)をジメチルホ
ルムアミド(65ml)に溶解させ、1−プロピルブロ
ミド(9.91g)及び炭酸カリウム(13.4g)を
加え、室温で19時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチ
ルで希釈し、水、1N水酸化ナトリウム水溶液、水及び
飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)で精製し、黄色オイルとして3,4−ジプロ
ポキシベンズアルデヒド(6.72g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
07 (3H, t, J=7.4 Hz),1.88 (2H, sextet, J=7.1 Hz),
1.89, (2H, sextet, J=7.1 Hz), 4.03 (2H, t,J=6.6 H
z), 4.05 (2H, t, J=6.6 Hz), 6.96 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.40 (1H, s), 7.42 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 9.
83 (1H, s).
【0285】参考例135 3,4−ジプロポキベンズアルデヒド(6.65g)に
メタノール(90ml)を加え、水素化ホウ素ナトリウ
ム(1.13g)を0℃で加えた。混合物を0℃で30
分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、黄色オイルと
して3,4−ジプロポキベンジルアルコール(6.22
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.040(3H, t, J=7.5 Hz),
1.044 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.60 (1H, br s), 1.84 (2
H, sextet, J=7.2 Hz), 1.85, (2H, sextet, J=7.1Hz),
3.96 (2H, t, J=6.5 Hz), 3.98 (2H, t, J=6.6 Hz),
4.60 (2H, s), 6.86-6.93 (3H, m).
【0286】参考例136 3,4−ジプロポキシベンジルアルコール(673m
g)のトルエン(5ml)溶液に、室温で塩化チオニル
(0.33ml)およびピリジン(1滴)を加え、2時
間撹拌した。反応系に水を加え,酢酸エチルで抽出し
た。有機層を重曹水,飽和食塩水で洗浄し,硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣のDMF(10
ml)溶液に、7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(400mg)および炭酸カリウム(414m
g)を加え、70℃で5時間撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン
1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として7−
[(3,4−ジプロポキシ)ベンジル]オキシ]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸メチル(0.45g)を得た。7−
[(3,4−ジプロポキシ)ベンジル]オキシ]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸メチル(0.45g)のTHF−メタ
ノール(5−2.5ml)溶液に、室温で1M炭酸カリ
ウム水溶液(2.0ml)を加え、65℃で24時間撹
拌した。室温まで冷却後1N塩酸(10ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結
晶をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテ
ルで洗浄し、無色の結晶として7−[(3,4−ジプロ
ポキシ)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸
(306mg)を得た。 m.p. 147-150 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.98 (6H, t, J=7.6 Hz),
1.63-1.81 (4H, m), 2.69-2.93 (2H, m), 3.64-3.71 (2
H, m), 3.92 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.93 (2H, t,J=6.4 H
z), 5.14 (2H, s), 6.90-7.02 (2H, m), 7.07 (1H, s),
7.20 (1H, dd,J=8.8, 2.6 Hz), 7.41 (1H, d, J=2.6 H
z), 7.72 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.8Hz). IR (KBr) 3076, 1674, 1593, 1566, 1512, 1294, 1275,
1256, 1163, 1128, 1067 cm-1 元素分析 C24H28O7S Calcd. C, 62.59 ; H, 6.13 : Fo
und. C, 62.36 ; H, 6.14.
【0287】参考例137 エチルバニリン(5.0g)、2−クロロエチルプロピ
ルエーテル(4.6ml)、ヨウ化ナトリウム(5.4
6g)、炭酸カリウム(6.23g)のDMF(50m
l)混合物を90℃で3日間撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン1:3)で分離精製し、淡黄色の油状物として
3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)ベンズ
アルデヒド(7.34g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
47 (3H, t, J=7.0 Hz),1.53-1.70 (2H, m), 3.53 (2H,
t, J=6.7 Hz), 3.86 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.14(2H, q,
J=7.0 Hz), 4.26 (2H, t, J=5.0 Hz), 7.02 (1H, d, J=
8.0 Hz), 7.40-7.45 (2H, m), 9.84 (1H, s). IR (neat) 1686, 1586, 1508, 1435, 1395, 1265, 113
2, 1042 cm-1
【0288】参考例138 3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)ベンズ
アルデヒド(7.34g)のメタノール(30ml)溶
液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(1.10g)を
加え、1時間撹拌した。減圧下濃縮後、1N塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、無色
の油状物として3−エトキシ−4−(2−プロポキシエ
トキシ)ベンジルアルコール(7.35g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
44 (3H, t, J=6.9 Hz),1.62-1.71 (3H, m), 3.51 (2H,
t, J=6.6 Hz), 3.81 (2H, t, J=5.1 Hz), 4.04-4.19 (4
H, m), 4.61 (2H, d, J=5.8 Hz), 6.83-6.94 (3H, m). IR (neat) 3418, 1514, 1427, 1262, 1233, 1136, 1044
cm-1
【0289】参考例139 3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジ
ルアルコール(0.76g)のトルエン(5ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.33ml)およびピリジ
ン(1滴)を加え、2時間撹拌した。反応系に水を加
え,酢酸エチルで抽出した。有機層を重曹水,飽和食塩
水で洗浄し,硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣のDMF(10ml)溶液に、7−ヒドロキシ
−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボン酸メチル(400mg)および炭
酸カリウム(414mg)を加え、70℃で2時間撹拌
した。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン1:2→1:1)で分離精製
し、淡黄色の油状物として7−[[3−エトキシ−4−
(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキシ]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸メチル(0.76g)を得た。7−
[[3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)ベ
ンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.
76g)のTHF−メタノール(10−5ml)溶液
に、室温で1M炭酸カリウム水溶液(3.0ml)を加
え、65℃で20時間撹拌した。室温まで冷却後、酢酸
エチルで抽出した。水層に1N塩酸(10ml)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じ
た結晶をろ過によって集めた。結晶をジイソプロピルエ
ーテルで洗浄し、淡黄色の結晶として7−[[3−エト
キシ−4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(178mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.87 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.32 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.44-1.62 (2H, m), 2.90 (2
H, t, J=6.2 Hz), 3.43 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.64-3.71
(4H, m), 3.98-4.10 (4H, m), 5.14 (2H, s), 6.94-7.
01 (2H, m), 7.08(1H, s), 7.20 (1H, dd, J=8.8, 2.6
Hz), 7.41 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.72 (1H, s), 7.94 (1
H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3422, 1674, 1593, 1568, 1514, 1294, 1258,
1163, 1128, 1065 cm-1
【0290】参考例140 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、4−プロポキシフェニルホウ酸(536m
g)、酢酸銅(II)(271mg)、MS(モレキュラ
ーシーブス)4A(1.0g)のジクロロメタン(15
ml)混合物に、室温でトリエチルアミン(1.04m
l)を加え、20時間撹拌した。ろ過によって不溶物を
除去した後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2)で分離精製
し、淡黄色の油状物として7−(4−プロポキシフェノ
キシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.31g)を
得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
74-1.90 (2H, m), 3.04-3.10 (2H, m), 3.59-3.65 (2H,
m), 3.84 (3H, s), 3.94 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.91-7.
03 (6H, m), 7.70 (1H, s), 8.07 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (neat) 1715, 1590, 1566, 1505, 1472, 1435, 132
3, 1294, 1279, 1240, 1202, 1125, 912, 839, 747 cm
-1
【0291】参考例141 7−(4−プロポキシフェノキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.31g)のTHF−メタノール(5−
2.5ml)溶液に室温で1M炭酸カリウム水溶液
(1.5ml)を加え、65℃で40時間撹拌した。室
温まで冷却後、1N塩酸(10ml)を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過
によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
し、淡黄色の結晶として7−(4−プロポキシフェノキ
シ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(226mg)を得た。 m.p. 192-194℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.00 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.65-1.83 (2H, m), 2.91 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.71 (2
H, t, J=6.7 Hz), 3.94 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.99-7.13
(5H, m), 7.27 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.66 (1H, s), 7.
98 (1H, d, J=8.8Hz). IR (KBr) 1696, 1508, 1472, 1296, 1242, 1202, 1127
cm-1 元素分析 C20H20O6S・0.5H2O Calcd. C, 60.44 ; H, 5.
33 : Found. C, 60.43 ;H, 5.25.
【0292】参考例142 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、3−プロポキシフェニルホウ酸(536m
g)、酢酸銅(II)(271mg)、MS4A(0.8
g)のジクロロメタン(15ml)混合物に、室温でト
リエチルアミン(1.04ml)を加え、17時間撹拌
した。ろ過によって不溶物を除去した後、減圧下濃縮し
た。残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として7
−(3−プロポキシフェノキシ)−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(0.39g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
72-1.90 (2H, m), 3.05-3.12 (2H, m), 3.59-3.66 (2H,
m), 3.84 (3H, s), 3.91 (2H, t, J=6.6 Hz), 6.60-6.
66 (2H, m), 6.76-6.82 (1H, m), 7.04-7.09 (2H, m),
7.26-7.35 (1H, m), 7.12 (1H, s), 8.11 (1H, d, J=9.
0 Hz). IR (neat) 1715, 1609, 1586, 1566, 1487, 1472, 143
5, 1321, 1277, 1242, 1215, 1163, 1128, 748 cm-1
【0293】参考例143 7−(3−プロポキシフェノキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(0.53g)のTHF−メタノール(10
−5ml)溶液に室温で1M炭酸カリウム水溶液(2.
6ml)を加え、65℃で40時間撹拌した。室温まで
冷却後、1N塩酸(10ml)を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によっ
て集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡
黄色の結晶として7−(3−プロポキシフェノキシ)−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(412mg)を得た。 m.p. 180-181℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t,
J=7.3 Hz), 1.63−1.82 (2
H, m), 2.88−2.95 (2H, m),
3.69−3.75 (2H, m), 3.93
(2H, t, J=6.4 Hz), 6.65−
6.76 (2H, m), 6.81−6.85
(1H, m), 7.11 (1H, dd, J=
8.8, 2.6 Hz), 7.31−7.40
(2H, m), 7.68 (1H, s), 8.
00 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3068, 1678, 160
9, 1586, 1568, 1487, 128
3, 1242, 1159, 1128, 1036
cm−1元素分析 C2020S Calc
d. C, 61.84 ; H, 5.19 : F
ound. C, 61.63 ; H, 5.16.
【0294】参考例144 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
0g)、4−プロピルフェニルホウ酸(0.49g)、
酢酸銅(II)(0.27g)、MS4A(0.8g)の
ジクロロメタン(15ml)混合物に、室温でトリエチ
ルアミン(1.04ml)を加え、20時間撹拌した。
ろ過によって不溶物を除去した後、減圧下濃縮した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン
1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として7−(4
−プロピルフェノキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(0.40g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.97 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.
57-1.77 (6H, m), 2.62(2H, t, J=7.7 Hz), 3.04-3.11
(2H, m), 3.59-3.66 (2H, m), 3.84 (3H, s), 6.96-7.0
5 (4H, m), 7.23 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.71 (1H, s),
8.09 (1H, d, J=9.2 Hz). IR (neat) 1714, 1586, 1564, 1505, 1323, 1294, 127
9, 1252, 1215, 1167, 1127, 748 cm-1
【0295】参考例145 7−(4−プロピルフェノキシ)−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(0.40g)のTHF−メタノール(10−
5ml)溶液に室温で1M炭酸カリウム水溶液(3.0
ml)を加え、65℃で20時間撹拌した。室温まで冷
却後、1N塩酸(10ml)を加え酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によって
集めた。結晶をヘキサンで洗浄し、淡黄色の結晶として
7−(4−プロピルフェノキシ)−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸(254mg)を得た。 m.p. 147-149℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.93 (3H, t, J=7.4 Hz),
1.52-1.71 (2H, m), 2.54-2.62 (2H, m), 2.88-2.94 (2
H, m), 3.68-3.75 (2H, m), 7.03-7.09 (3H, m),7.29
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.33 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.66 (1
H, s), 7.99 (1H,d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1692, 1588, 1566, 1505, 1294, 1254, 1211,
1167, 1127 cm-1 元素分析 C20H20O5S Calcd. C, 64.50 ; H, 5.41 : Fo
und. C, 64.32 ; H, 5.21.
【0296】参考例146 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
0g)、3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェニルホウ酸(0.80g)、酢酸銅(II)
(0.27g)、MS4A(0.8g)のジクロロメタ
ン(15ml)混合物に、室温でトリエチルアミン
(1.04ml)を加え、16時間撹拌した。ろ過によ
って不溶物を除去した後、減圧下濃縮した。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:2→
2:3)で分離精製し、淡黄色の油状物として7−[3
−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)フェノキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.45g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.95 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
44 (3H, t, J=7.0 Hz),1.56-1.70 (2H, m), 3.04-3.11
(2H, m), 3.53 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.58-3.65(2H, m),
3.80-3.85 (5H, m), 4.03 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.17-
4.22 (2H, m), 6.56-6.63 (2H, m), 6.94-7.04 (3H,
m), 7.70 (1H, s), 8.08 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (neat) 1715, 1588, 1566, 1507, 1480, 1321, 127
7, 1244, 1219, 1165, 1127 cm-1
【0297】参考例147 7−[3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)
フェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.45
g)のTHF−メタノール(10−5ml)溶液に室温
で1M炭酸カリウム水溶液(1.8ml)を加え、65
℃で20時間撹拌した。室温まで冷却後、1N塩酸(1
0ml)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をヘキ
サンで洗浄し、淡黄色の結晶として7−[3−エトキシ
−4−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボン酸(283mg)を得た。 m.p. 116-118℃1 H-NMR (200MHz,DMSO-d6)δ0.88 (3H, t, J=7.5 Hz),
1.31 (3H, t, J=7.0 Hz),1.44-1.62 (2H, m), 2.85-2.9
6 (2H, m), 3.44 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.68-3.73(4H,
m), 4.01 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.08-4.12 (2H, m), 6.6
6 (1H, dd, J=8.8, 2.4 Hz), 6.82 (1H, d, J=2.4 Hz),
7.01-7.07 (2H, m), 7.28 (1H, d, J=2.6Hz), 7.66 (1
H, s), 7.98 (1H, d, J=8.6 Hz). IR (KBr) 3397, 1694, 1593, 1562, 1507, 1291, 1248,
1223, 1128 cm-1 元素分析 C24H28O8S・0.5H2O Calcd. C, 59.37 ; H, 6.
02 : Found. C, 59.23 ;H, 6.03.
【0298】参考例148 2−ブロモベンジルアルコール(10.0g)のTHF
(100ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60
%,2.35g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応
系に1−ブロモプロパン(5.8ml)を加え、60℃
で20時間撹拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン1:9)で分離精製
し、無色の油状物として2−ブロモベンジルプロピルエ
ーテル(7.88g)を得た。1 H-NMR (200MHz,CDCl3)δ0.97 (3H, t,
J=7.3 Hz), 1.59−1.77 (2H,
m), 3.52 (2H, t, J=6.6 H
z), 4.57 (2H, s), 7.09−7.
18 (1H, m), 7.28−7.35 (1
H, m), 7.45−7.56 (2H, m).
【0299】参考例149 アルゴン雰囲気下、マグネシウム(0.83g)のTH
F(30ml)混合物に、室温で1,2−ジブロモエタ
ン(0.1ml)を加え、引き続き60℃で2−ブロモ
ベンジルプロピルエーテル(7.88g)のTHF(4
0ml)溶液を30分かけて滴下した。滴下後、60℃
でさらに2時間撹拌した後−78℃に冷却し、トリメチ
ルホウ酸(12ml)のTHF(24ml)溶液を滴下
した。−78℃で1時間撹拌後、室温で10時間撹拌し
た。反応系に1N塩酸(100ml)を加え、30分間
撹拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をヘキサンで
洗浄し、無色の結晶として2−プロポキシメチルフェニ
ルホウ酸(2.95g)を得た。1 H-NMR (200MHz,DMSO-d6)δ0.88 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.44-1.63 (2H, m), 3.38(2H, t, J=6.6 Hz), 4.57 (2
H, s), 7.19-7.33 (3H, m), 7.51 (1H, d, J=6.6Hz).
【0300】参考例150 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
0g)、2−プロポキシメチルフェニルホウ酸(0.8
0g)、酢酸銅(II)(0.27g)、MS4A(0.
8g)のジクロロメタン(15ml)混合物に、室温で
トリエチルアミン(1.04ml)を加え、20時間撹
拌した。ろ過によって不溶物を除去した後、減圧下濃縮
した。残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン1:2)で分離精製し、淡黄色の油状物として
7−(2−プロポキシメチルフェノキシ)−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(0.13g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.86 (3H, t, J=7.6 Hz), 1.
44-1.62 (2H, m), 3.05-3.11 (2H, m), 3.39 (2H, t, J
=6.8 Hz), 3.59-3.65 (2H, m), 3.84 (3H, s), 4.46 (2
H, s), 6.97-7.02 (3H, m), 7.35-7.40 (2H, m), 7.58
(1H, dd, J=7.1,2.1 Hz), 7.70 (1H, s), 8.09 (1H, d,
J=9.6 Hz).
【0301】参考例151 7−(2−プロポキシメチルフェノキシ)−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(0.37g)のTHF−メタノール
(10−5ml)溶液に室温で1M炭酸カリウム水溶液
(1.8ml)を加え、65℃で20時間撹拌した。室
温まで冷却後、1N塩酸(10ml)を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過
によって集めた。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
し、淡黄色の結晶として7−(2−プロポキシメチルフ
ェノキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(229mg)を得
た。 m.p. 139-141℃1 H-NMR (200MHz,DMSO-d6)δ0.78 (3H, t, J=7.5 Hz),
1.32-1.50 (2H, m), 2.91(2H, t, J=6.3 Hz), 3.16-3.4
6 (2H, m), 3.71 (2H, t, J=6.3 Hz), 4.42 (2H,s), 7.
00 (1H, dd, J=8.4, 2.6 Hz), 7.09-7.14 (1H, m), 7.2
7 (1H, d, J=2.6Hz), 7.31-7.48 (2H, m), 7.55 (1H, d
d, J=7.4, 1.8 Hz), 7.65 (1H, s), 7.98 (1H, d, J=8.
4 Hz). IR (KBr) 1676, 1563, 1296, 1264, 1219, 1123 cm-1 元素分析 C21H22O6S Calcd. C, 62.67 ; H, 5.51 : Fo
und. C, 62.28 ; H, 5.79.
【0302】実施例98(化合物99の製造) 7−[[2−(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オ
キシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸(136mg)のTHF
(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.095
ml)及びDMF(1滴)を加えて1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(10ml)に溶
解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(79
mg)およびトリエチルアミン(0.2ml)のTHF
(2ml)溶液に滴下した。室温で40時間撹拌した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール:酢
酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶としてN−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[[2−
(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキシ]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボキサミド(化合物99)(65mg)を得
た。 m.p. 136-138 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.89 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
53-1.77 (6H, m), 2.21(3H, s), 2.54-2.74 (1H, m),
3.09 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.31-3.45 (2H, m), 3.48 (2
H, t, J=6.7 Hz), 3.57 (2H, s), 3.69 (2H, t, J=6.7
Hz), 3.78-3.83 (2H, m), 3.99-4.09 (2H, m), 4.17-4.
22 (2H, m), 5.24 (2H, s), 6.91-7.09 (4H, m), 7.22
(1H, s), 7.30-7.41 (4H, m), 7.52 (2H, d, J=8.4 H
z), 7.89 (1H, s), 8.07 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3235, 1653, 1636, 1591, 1532, 1514, 1495,
1412, 1316, 1292, 1258, 1121 cm-1 元素分析 C36H44N2O7S Calcd. C, 66.64 ; H, 6.84 ;
N, 4.32 : Found. C, 66.45 ; H, 6.96 ; N, 4.22.
【0303】実施例99(化合物100の製造) 7−[(4−プロポキシベンジル)オキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸(180mg)のTHF(10ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.065ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(108mg)およびト
リエチルアミン(0.25ml)のTHF(2ml)溶
液に滴下した。室温で40時間撹拌した後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:
3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[[(4−プロ
ポキシベンジル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド
(化合物100)(139mg)を得た。 m.p. 205-207 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
64-1.87 (6H, m), 2.21(3H, s), 2.56-2.73 (1H, m),
3.09 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.30-3.44 (2H, m), 3.57 (2
H, s), 3.69 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.94 (2H, t, J=7.0
Hz), 4.00-4.10 (2H, m), 5.07 (2H, s), 6.93 (2H, d,
J=8.8 Hz), 6.98-7.07 (2H, m), 7.20 (1H, s), 7.31-
7.35 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.83 (1H,
s), 8.09 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3244, 1653, 1634, 1599, 1514, 1410, 1319,
1292, 1254, 1123 cm-1 元素分析 C34H40N2O6S Calcd. C, 67.53 ; H, 6.67 ;
N, 4.63 : Found. C, 67.31 ; H, 6.72 ; N, 4.62.
【0304】実施例100(化合物101の製造) 7−[(2−エトキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(130mg)のTHF(10ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.045ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(80mg)およびトリ
エチルアミン(0.18ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で16時間撹拌した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:3)
で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノール)に
よって精製し、無色の結晶として7−[(2−エトキシ
ベンジル)オキシ]−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物101)
(103mg)を得た。 m.p. 211-214 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.42 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
66-1.83 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.55-2.74 (1H, m),
3.09 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.31-3.42 (2H, m), 3.57 (2
H, s), 3.69 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.99-4.09 (2H, m),
4.11 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.21 (2H, s), 6.89-7.02 (3
H, m), 7.08 (1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz), 7.22 (1H, s),
7.30-7.40 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.84
(1H, s), 8.08 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3252, 1655, 1636, 1605, 1590, 1530, 1497,
1412, 1318, 1292, 1250,1167, 1121, 1044 cm-1 元素分析 C33H38N2O6S Calcd. C, 67.10 ; H, 6.48 ;
N, 4.74 : Found. C, 66.93 ; H, 6.34 ; N, 4.70.
【0305】実施例101(化合物102の製造) 7−[(2−メトキシベンジル)オキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(140mg)のTHF(10ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.055ml)及びDMF
(1滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(91mg)およびトリ
エチルアミン(0.21ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で16時間撹拌した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:3)
で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノール)に
よって精製し、無色の結晶として7−[(2−メトキシ
ベンジル)オキシ]−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物102)
(101mg)を得た。 m.p. 223-225 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.62-1.82 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.55-2.73 (1H,m), 3.09 (2H, t, J=6.8 Hz),
3.31-3.43 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.69 (2H, t, J=6.
8 Hz), 3.88 (3H, s), 3.98-4.10 (2H, m), 5.19 (2H,
s), 6.92-7.02 (3H, m), 7.07 (1H, dd, J=8.8, 2.6 H
z), 7.21 (1H, s), 7.30-7.41 (4H, m), 7.53 (2H, d,
J=8.4 Hz), 7.84 (1H, s), 8.08 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3256, 1655, 1603, 1590, 1528, 1497, 1412,
1318, 1292, 1254, 1167, 1121 cm-1 元素分析 C32H36N2O6S Calcd. C, 66.64 ; H, 6.29 ;
N, 4.86 : Found. C, 66.41 ; H, 6.30 ; N, 4.80.
【0306】実施例102(化合物103の製造) 7−[(2−クロロベンジル)オキシ]−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸(180mg)のTHF(10ml)溶液に、
室温で塩化チオニル(0.070ml)及びDMF(1
滴)を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をTHF(15ml)に溶解させ、0℃で4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(115mg)およびト
リエチルアミン(0.26ml)のTHF(2ml)溶
液に滴下した。室温で20時間撹拌した後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:
3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶として7−[(2−ク
ロロベンジル)オキシ]−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物1
03)(131mg)を得た。 m.p. 205-207 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.68-1.83 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.55-2.72 (1H,m), 3.10 (2H, t, J=6.8 Hz),
3.31-3.43 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.70 (2H, t, J=6.
8 Hz), 3.98-4.09 (2H, m), 5.25 (2H, s), 7.01-7.10
(2H, m), 7.23 (1H, s), 7.29-7.36 (4H, m), 7.40-7.5
6 (4H, m), 7.90 (1H, s), 8.11 (1H, d,J=8.8 Hz). IR (KBr) 3282, 1657, 1637, 1591, 1530, 1410, 1318,
1292, 1254, 1167, 1142, 1123 cm-1 元素分析 C31H33N2O5SCl0.3H2O Calcd. C, 63.48 ; H,
5.77 ; N, 4.78 : Found. C, 63.29 ; H, 5.73 ; N,
4.55.
【0307】実施例103(化合物104の製造) 7−[[2−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(180mg)のTHF
(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.061
ml)及びDMF(1滴)を加えて1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(10ml)に溶
解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(10
2mg)およびトリエチルアミン(0.23ml)のT
HF(2ml)溶液に滴下した。室温で16時間撹拌し
た後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール:
酢酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結晶を再結
晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7
−[[2−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボキサミド(化合物104)(109mg)
を得た。 m.p. 132-136 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.20 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
68-1.83 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.56-2.75 (1H, m),
3.05-3.11 (2H, m), 3.31-3.45 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.59 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.65-3.72 (2H, m), 3.7
9-3.84 (2H, m), 3.99-4.10 (2H, m), 4.17-4.22 (2H,
m), 5.25 (2H, s), 6.90-7.10 (4H, m), 7.23 (1H, s),
7.30-7.41 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.02
(1H, s), 8.07(1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3254, 1655, 1636, 1591, 1530, 1410, 1314,
1292, 1258, 1121 cm-1 元素分析 C35H42N2O7S Calcd. C, 66.22 ; H, 6.67 ;
N, 4.41 : Found. C, 65.88 ; H, 6.56 ; N, 4.43.
【0308】実施例104(化合物105の製造) 7−[(3−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(140mg)のTHF(10ml)溶
液に、室温で塩化チオニル(0.049ml)及びDM
F(1滴)を加えて1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0
℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]アニリン(82mg)およ
びトリエチルアミン(0.19ml)のTHF(2m
l)溶液に滴下した。室温で16時間撹拌した後、水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル
1:3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノ
ール)によって精製し、淡黄色の結晶としてN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[(3−プロポ
キシフェネチル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド
(化合物105)(95mg)を得た。 m.p. 153-154 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t,
J=7.3 Hz), 1.67−1.90 (6H,
m), 2.21(3H, s), 2.54−2.
73 (1H, m), 3.02−3.14 (4
H, m), 3.29−3.45 (2H, m),
3.57 (2H, s), 3.65−3.71
(2H, m), 3.92 (2H, t, J=
6.5 Hz), 3.99−4.09 (2H,
m), 4.24 (2H, t, J=7.0 H
z), 6.77−6.97 (5H, m), 7.
19 (1H, s), 7.23−7.34 (3
H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.92 (1H, s), 8.06
(1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3254, 1655, 163
4, 1599, 1530, 1410, 131
8, 1292, 1260, 1159, 1123
cm−1 元素分析 C3542S Calcd.
C, 67.94 ; H, 6.84 ; N,
4.53 : Found. C, 67.78 ;
H, 6.56 ; N, 4.39.
【0309】実施例105(化合物106の製造) 7−[(2−プロポキシフェネチル)オキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸(100mg)のTHF(10ml)溶
液に、室温で塩化チオニル(0.035ml)及びDM
F(1滴)を加えて1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0
℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノ]メチル]アニリン(59mg)およ
びトリエチルアミン(0.13ml)のTHF(2m
l)溶液に滴下した。室温で20時間撹拌した後、水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル
1:3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノ
ール)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−[(2−プロポ
キシフェネチル)オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド
(化合物106)(89mg)を得た。 m.p. 161-162 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
63-1.94 (6H, m), 2.21(3H, s), 2.55-2.73 (1H, m),
3.05-3.18 (4H, m), 3.29-3.45 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.68 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.97 (2H, t, J=6.4 H
z), 3.99-4.09 (2H, m), 4.25 (2H, t, J=7.5 Hz), 6.8
3-7.03 (4H, m), 7.19-7.23 (3H, m), 7.32 (2H, d, J=
8.4 Hz), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.80 (1H, s), 8.0
6 (1H, d, J=8.6 Hz). IR (KBr) 3268, 1651, 1634,1599, 1530, 1495, 1410,
1316, 1291, 1256, 1240, 1121 cm-1 元素分析 C3542S Calcd.
C, 67.94 ; H, 6.84 ; N,
4.53 : Found. C, 67.72 ;
H, 6.56 ; N, 4.36.
【0310】実施例106(化合物107の製造) 7−[[4−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(160mg)のTHF
(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.054
ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(10m
l)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(90mg)およびトリエチルアミン(0.21m
l)のTHF(2ml)溶液に滴下した。室温で3日間
撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノ
ール:酢酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結晶
を再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶と
してN−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−
[[4−(2−エトキシエトキシ)ベンジル]オキシ]
−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボキサミド(化合物107)(135
mg)を得た。 m.p. 185-187 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
66-1.82 (4H, m), 2.20(3H, s), 2.56-2.73 (1H, m),
3.04-3.11 (2H, m), 3.29-3.44 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.61 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.66-3.72 (2H, m), 3.7
8-3.83 (2H, m), 3.98-4.09 (2H, m), 4.11-4.16 (2H,
m), 5.07 (2H, s), 6.94-7.06 (4H, m), 7.20 (1H, s),
7.29-7.35 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.96
(1H, s), 8.08(1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3227, 1655, 1638, 1597, 1518, 1410, 1314,
1292, 1254, 1123 cm-1 元素分析 C35H42N2O7S Calcd. C, 66.22 ; H, 6.67 ;
N, 4.41 : Found. C, 65.95 ; H, 6.57 ; N, 4.30.
【0311】実施例107(化合物108の製造) 7−[[4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オ
キシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸(180mg)のTHF
(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.059
ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(10m
l)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(97mg)およびトリエチルアミン(0.22m
l)のTHF(2ml)溶液に滴下した。室温で18時
間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール:酢酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結
晶を再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶
としてN−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−
[[4−(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキ
シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物108)(1
41mg)を得た。 m.p. 175-176℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
56-1.78 (6H, m), 2.20(3H, s), 2.55-2.71 (1H, m),
3.05-3.11 (2H, m), 3.30-3.45 (2H, m), 3.50 (2H, t,
J=6.7 Hz), 3.57 (2H, s), 3.66-3.73 (2H, m), 3.77-
3.82 (2H, m), 3.98-4.09 (2H, m), 4.11-4.16 (2H,
m), 5.07 (2H, s), 6.94-7.07 (4H, m), 7.20 (1H, s),
7.30-7.51 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.94
(1H, s), 8.08(1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3258, 1655, 1636, 1595, 1516, 1410, 1316,
1292, 1251, 1165, 1123 cm-1 元素分析 C36H44N2O7S Calcd. C, 66.64 ; H, 6.84 ;
N, 4.32 : Found. C, 66.78 ; H, 6.67 ; N, 4.08.
【0312】実施例108(化合物109の製造) 7−[(3,4−ジプロポキシ)ベンジル]オキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(180mg)のTHF(10m
l)溶液に、室温で塩化チオニル(0.057ml)及
びDMF(1滴)を加えて1.5時間撹拌した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をTHF(15ml)に溶解さ
せ、0℃で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(95m
g)およびトリエチルアミン(0.22ml)のTHF
(2ml)溶液に滴下した。室温で20時間撹拌した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール:酢
酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7−
[(3,4−ジプロポキシ)ベンジル]オキシ]−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボキサミド(化合物109)(161mg)を得た。 m.p. 186-187 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (6H, t, J=7.4 Hz), 1.
65-1.93 (8H, m), 2.20(3H, s), 2.53-2.71 (1H, m),
3.05-3.12 (2H, m), 3.31-3.44 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.65-3.72 (2H, m), 3.97 (4H, t, J=6.5 Hz), 3.9
9-4.10 (2H, m), 5.05 (2H, s), 6.90-6.99 (4H, m),
7.04 (1H, dd, J=8.8, 2.6 Hz), 7.20 (1H, s), 7.32
(2H, d, J=8.6 Hz), 7.53 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.84 (1
H, s), 8.09 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3238, 1653, 1634, 1593, 1514, 1410, 1316,
1292, 1258, 1167, 1140, 1121 cm-1 元素分析 C37H46N2O7S Calcd. C, 67.04 ; H, 6.99 ;
N, 4.23 : Found. C, 66.83 ; H, 6.86 ; N, 4.31.
【0313】実施例109(化合物110の製造) 7−[[3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキ
シ)ベンジル]オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(12
0mg)のTHF(10ml)溶液に、室温で塩化チオ
ニル(0.036ml)及びDMF(1滴)を加えて
1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を
THF(10ml)に溶解させ、0℃で4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]アニリン(58mg)およびトリエチルアミン
(0.13ml)のTHF(2ml)溶液に滴下した。
室温で20時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール:酢酸エチル1:3)で精製し、さ
らに生じた結晶を再結晶(エタノール)によって精製
し、淡黄色の結晶として7−[[3−エトキシ−4−
(2−プロポキシエトキシ)ベンジル]オキシ]−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カル
ボキサミド(化合物110)(47mg)を得た。 m.p. 146-147 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.93 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
44 (3H, t, J=7.0 Hz),1.54-1.81 (6H, m), 2.22 (3H,
s), 2.56-2.76 (1H, m), 3.05-3.12 (2H, m), 3.30-3.4
4 (2H, m), 3.52 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.59 (2H, s),
3.65-3.72 (2H, m), 3.82 (2H, t, J=5.2 Hz), 3.98-4.
12 (4H, m), 4.18 (2H, t, J=5.2 Hz), 5.06 (2H, s),
6.94-7.07 (5H, m), 7.21 (1H, s), 7.33 (2H, d, J=8.
2 Hz), 7.53 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.81 (1H, s), 8.09
(1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3115, 1653, 1595, 1514, 1410, 1316, 1291,
1260, 1123 cm-1 元素分析 C38H48N2O8S・1.0H2O Calcd. C, 64.20 ; H,
7.09 ; N, 3.94 : Found. C, 64.47 ; H, 6.86 ; N, 3.
99.
【0314】実施例110(化合物111の製造) 7−(4−プロポキシフェノキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(110mg)のTHF(10ml)溶液に、室温
で塩化チオニル(0.041ml)及びDMF(1滴)
を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4−[[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]アニリン(69mg)およびトリエチルア
ミン(0.16ml)のTHF(2ml)溶液に滴下し
た。室温で20時間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(エタノール:酢酸エチル1:3)で精製
し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノール)によって
精製し、無色の結晶としてN−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−7−(4−プロポキシフェノキシ)−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボキサミド(化合物111)(68m
g)を得た。 m.p. 139-141 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.05 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
61-1.88 (6H, m), 2.20(3H, s), 2.53-2.72 (1H, m),
3.10 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.30-3.46 (2H, m), 3.57 (2
H, s), 3.70 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.93 (2H, t, J=6.6
Hz), 3.99-4.10 (2H, m), 6.91-7.04 (6H, m), 7.15 (1
H, s), 7.31 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.52 (2H, d, J=8.6
Hz), 7.86 (1H, s), 8.08 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3262, 1649, 1601, 1534, 1503, 1410, 1318,
1308, 1294, 1236, 1204, 1125 cm-1 元素分析 C33H38N2O6S Calcd. C, 67.10 ; H, 6.48 ;
N, 4.74 : Found. C, 66.99 ; H, 6.38 ; N, 4.71.
【0315】実施例111(化合物112の製造) 7−(3−プロポキシフェノキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(200mg)のTHF(10ml)溶液に、室温
で塩化チオニル(0.075ml)及びDMF(1滴)
を加えて1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(124mg)およびト
リエチルアミン(0.28ml)のTHF(2ml)溶
液に滴下した。室温で67時間撹拌した後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:
3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(3−プロポキ
シフェノキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物1
12)(146mg)を得た。 m.p. 143-144 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
67-1.89 (6H, m), 2.20(3H, s), 2.54-2.70 (1H, m),
3.08-3.14 (2H, m), 3.30-3.43 (2H, m), 3.56 (2H,
s), 3.67-3.74 (2H, m), 3.91 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.9
8-4.08 (2H, m), 6.62-6.66 (2H, m), 6.78 (1H, dd, J
=9.0, 2.2 Hz), 6.97 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.06 (1H, d
d, J=8.8, 2.2 Hz), 7.16 (1H, s), 7.29-7.50 (3H,
m), 7.51 (2H,d, J=8.4 Hz), 7.88 (1H, s), 8.10 (1H,
d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3241, 1651, 1630, 1599, 1563, 1530, 1473,
1410, 1319, 1294, 1267, 1165, 1138, 1125 cm-1 元素分析 C33H38N2O6S Calcd. C, 67.10 ; H, 6.48 ;
N, 4.74 : Found. C, 67.34 ; H, 6.50 ; N, 4.88.
【0316】実施例112(化合物113の製造) 7−(4−プロピルフェノキシ)−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸(150mg)のTHF(10ml)溶液に、室温で
塩化チオニル(0.059ml)及びDMF(1滴)を
加えて1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃で4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン(97mg)およびトリ
エチルアミン(0.22ml)のTHF(2ml)溶液
に滴下した。室温で13時間撹拌した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:3)
で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノール)に
よって精製し、無色の結晶としてN−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]
メチル]フェニル]−7−(4−プロピルフェノキシ)
−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボキサミド(化合物113)(124
mg)を得た。 m.p. 147-149 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.97 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.
57-1.81 (6H, m), 2.20(3H, s), 2.55-2.73 (3H, m),
3.07-3.14 (2H, m), 3.29-3.44 (2H, m), 3.57 (2H,
s), 3.67-3.74 (2H, m), 3.98-4.10 (2H, m), 6.95-7.0
6 (4H, m), 7.15 (1H, s), 7.23 (2H, d, J=8.8 Hz),
7.31 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.51 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.
88 (1H, s), 8.09 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 3289, 1651, 1597, 1566, 1507, 1410, 1318,
1294, 1254, 1206, 1140, 1121 cm-1 元素分析 C33H38N2O5S Calcd. C, 68.96 ; H, 6.66 ;
N, 4.87 : Found. C, 69.22 ; H, 6.48 ; N, 4.93.
【0317】実施例113(化合物114の製造) 7−[3−エトキシ−4−(2−プロポキシエトキシ)
フェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(180mg)の
THF(10ml)溶液に、室温で塩化チオニル(0.
055ml)及びDMF(1滴)を加えて1.5時間撹
拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(10
ml)に溶解させ、0℃で4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]ア
ニリン(92mg)およびトリエチルアミン(0.21
ml)のTHF(2ml)溶液に滴下した。室温で4時
間撹拌した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール:酢酸エチル1:3)で精製し、さらに生じた結
晶を再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶
として7−[3−エトキシ−4−(2−プロポキシエト
キシ)フェノキシ]−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物114)
(140mg)を得た。 m.p. 159-160 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.94 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
44 (3H, t, J=7.0 Hz),1.50-1.83 (6H, m), 2.20 (3H,
s), 2.54-2.75 (1H, m), 3.07-3.14 (2H, m), 3.30-3.4
3 (2H, m), 3.52 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.57 (2H, s),
3.66-3.73 (2H, m), 3.82 (2H, t, J=5.0 Hz), 3.98-4.
08 (4H, m), 4.18 (2H, t, J=5.0 Hz), 6.57-6.63 (2H,
m), 6.91-7.04 (3H, m), 7.15 (1H, s), 7.31 (2H, d,
J=8.3 Hz), 7.52 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.91 (1H, s),
8.09 (1H, d, J=8.8 Hz).IR (KBr) 3310, 1655, 1601,
1534, 1508, 1408, 1312, 1250, 1219, 1169, 1140, 11
25 cm-1 元素分析 C37H46N2O8S・0.25H2O Calcd. C, 65.03 ; H,
6.86 ; N, 4.10 : Found. C, 65.05 ; H, 6.94 ; N,
4.03.
【0318】実施例114(化合物115の製造) 7−(2−プロポキシメチルフェノキシ)−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(150mg)のTHF(10ml)溶液
に、室温で塩化チオニル(0.054ml)及びDMF
(1滴)を加えて1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、0℃
で4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]アニリン(90mg)および
トリエチルアミン(0.21ml)のTHF(2ml)
溶液に滴下した。室温で20時間撹拌した後、水を加え
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(エタノール:酢酸エチル1:
3)で精製し、さらに生じた結晶を再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−7−(2−プロポキ
シメチルフェノキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化
合物115)(130mg)を得た。 m.p. 162-164 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ0.86 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
45-1.80 (6H, m), 2.20(3H, s), 2.55-2.72 (1H, m),
3.08-3.15 (2H, m), 3.30-3.42 (4H, m), 3.57 (2H,
s), 3.67-3.74 (2H, m), 3.99-4.11 (2H, m), 4.47 (2
H, s), 6.92 (1H, d,J=2.6 Hz), 6.99-7.03 (2H, m),
7.14 (1H, s), 7.24-7.40 (4H, m), 7.48-7.61 (3H,
m), 7.74 (1H, s), 8.10 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3329, 1646, 1626, 1599, 1562, 1531, 1512,
1411, 1314, 1259, 1159, 1125 cm-1 元素分析 C34H40N2O6S Calcd. C, 67.53 ; H, 6.67 ;
N, 4.63 : Found. C, 67.25 ; H, 6.81 ; N, 4.51.
【0319】参考例152 3−メチル−4−プロポキシエトキシフェニルホウ酸
(710mg)、7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(400mg)、酢酸第二銅(270mg)を
ジクロロメタン(15ml)に懸濁させ、そこにトリエ
チルアミン(1.04ml)を加えた。塩化カルシウム
管をつけて一日撹拌した後、セライトを加え不溶物を濾
別した。濾液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して褐色の油状物として7−[3−メチル−
4−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−1,1
−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸メチル(475mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.55-1.70 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 3.07 (t, 2H, J=7.
2 Hz), 3.53 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.62 (t, 2H,J=5.8 H
z), 3.80-3.85 (m, 5H), 4.15 (t, 2H, J=4.8 Hz), 6.8
5-6.86 (m, 3H),6.95-7.02 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 8.
07 (d, 1H, J=8.2 Hz).
【0320】参考例153 7−[3−メチル−4−(2−プロポキシエトキシ)フ
ェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(470m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)とメタノール
(5ml)の混合溶液に1N炭酸カリウム水溶液(2.
9ml)を加え、65℃で一日加熱した。放冷した後、
混合溶液に水を加えて1N塩酸で酸性(pH=4)にし
て。酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で
留去して、褐色の油状物として7−[3−メチル−4−
(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(375mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.95 (t, 3H, J=7.4 Hz),
1.60-1.70 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 3.09 (t, 2H, J=6.
6 Hz), 3.54 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.63 (t, 2H,J=6.2 H
z), 3.83 (t, 2H, J=5.2 Hz), 4.15 (t, 2H, J=4.8 H
z), 6.85-6.86 (m,3H), 6.98-7.02 (m, 2H), 7.79 (s,
1H), 8.09 (d, 1H, J=8.8 Hz).
【0321】実施例115(化合物116の製造) 7−[3−メチル−4−(2−プロポキシエトキシ)フ
ェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(370mg)をテ
トラヒドロフラン(10ml)に溶かし、DMF(0.
1ml)を加えた。次いで、0℃において塩化チオニル
(196mg)を加えたのち、室温、窒素雰囲気下にお
いて1.5時間撹拌した。減圧下で溶媒と過剰の塩化チ
オニルを留去して得られた残渣を、テトラヒドロフラン
(10ml)に溶かし、4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリ
ン(201mg)、トリエチルアミン(185mg)の
テトラヒドロフラン(10ml)の溶液に0℃において
加えた。室温に戻して終夜撹拌した後水を加えて、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精
製し、ヘキサン/酢酸エチルから再結晶して、無色の結
晶として(化合物116)(94mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94 (t, 3H, J=6.2 Hz),
1.60-1.80 (m, 6H), 2.20 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.6
4 (br, 1H), 3.10 (t, 2H, J=7.2 Hz), 3.36 (dt, 2H,
J=11.0, 2.2 Hz), 3.52 (t, 2H, J=6.6 Hz), 3.57 (s,
2H), 3.70 (t, 2H, J=7.4 Hz), 3.81 (t, 2H, J=5.6 H
z), 4.04 (d, 2H, J=11.8 Hz), 4.14 (t, 2H, J=5.2 H
z), 6.86-6.90 (m, 4H), 6.99 (dd, 2H, J=9.2, 2.2 H
z), 7.14 (s,1H), 7.31 (d, 2H, J=8.2 Hz), 7.51 (d,
2H, J=8.4 Hz), 7.87 (s, 1H), 8.08(d, 1H, J=8.8 H
z). 元素分析 C36H44N2O7S Calcd. C, 66.64 ; H, 6.84 ;
N, 4.32 : Found. C, 66.59 ; H, 6.76 ; N, 4.27.
【0322】参考例154 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、3−メトキシベンジルクロリド(350mg)
及び炭酸カリウム(412mg)をDMF(15ml)
に懸濁させ、60℃で13時間撹拌した。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→ヘキサン:酢酸
エチル=3:1)で精製し、7−(3−メトキシベンジ
ロキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(459mg)
を淡黄色アモルファスとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ3.06 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.
61 (2H, t, J=7.0 Hz),3.83 (3H, s), 3.85 (3H, s),
5.13 (2H, s), 6.87-7.02 (4H, m), 7.06 (1H, s), 7.3
2 (1H, t, J=7.7Hz), 7.77 (1H, s), 8.08 (1H, d, J=
8.4 Hz). IR (KBr) 1713, 1590, 1493, 1321, 1292, 1269, 1246,
1217, 1163, 1128 cm-1.
【0323】参考例155 7−(3−メトキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(436mg)をTHF−メタノール(10
−5ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(1.
2ml)を加え、60℃で14.5時間撹拌した。反応
混合物を1N塩酸で処理し、そのpHを2とした。酢酸
エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、析出した結晶をヘキサン−酢酸エチルですす
ぎ、7−(3−メトキシベンジロキシ)−1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸(271mg)を白色結晶として得た。 mp 220-222℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.91 (2H, t-like), 3.69
(2H, t, J=6.2 Hz), 3.77 (3H, s), 5.23 (2H, s), 6.9
0-6.94 (1H, m), 7.05 (2H, s, d-like), 7.20-7.43 (3
H, m), 7.72 (1H, s), 7.95 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1684, 1597, 1564, 1493, 1454, 1285, 1256,
1173, 1130, 1073, 1032, 772 cm-1. Anal. Calcd. for C19H18O6S: C, 60.95; H, 4.85. Fou
nd: C, 60.70; H, 4.94.
【0324】実施例116(化合物117の製造) 7−(3−メトキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(204mg)をTHF(10ml)に懸濁させ、
DMF(1滴)及び塩化チオニル(0.079ml)を
加え、室温で1時間撹拌した。減圧下濃縮し、THF
(10ml)に溶解した。4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]ア
ニリン2塩酸塩(192mg)をTHF(10ml)で
懸濁させ、トリエチルアミン(0.57ml)を滴下
し、ついで、先に調製した酸クロリドのTHF溶液を0
℃で滴下した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混
合物を濃縮し、酢酸エチルを加え、水及び飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル→酢酸エチル:エタノール=10:
1)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行い、7
−(3−メトキシベンジロキシ)−N−[4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド
(化合物117)(217mg)を淡黄色結晶として得
た。 mp 181-185 ℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.69-1.77 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.57-2.69 (1H,m), 3.09 (2H, t, J=6.6Hz), 3.
37 (2H, td, J=11.1, 3.3 Hz), 3.57 (2H, s),3.69 (2
H, t, J=6.8 Hz), 3.83 (3H, s), 4.01-4.07 (2H, m),
5.13 (2H, s), 6.87-7.07 (5H, m), 7.20 (1H, s), 7.2
9-7.37 (3H, m), 7.53 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.81 (1H,
s), 8.09 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1667, 1597, 1566, 1522, 1491, 1410, 1314,
1287, 1267, 1163, 1142, 1127, 1065, 737 cm-1. Anal. Calcd. for C32H36N2O6S (0.4H2O): C, 65.82;
H, 6.35; N, 4.80. Found: C, 65.76; H, 6.33; N, 4.5
0.
【0325】参考例156 3−ヒドロキシベンジルアルコール(3.56g)にア
セトン(100ml)を加え、ヨードエタン(6.7
g)及び炭酸カリウム(7.9g)を加え、61時間加
熱還流した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルを加え、
水、1N水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、3−エトキシベンジルアルコール(4.
15)をオイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.42 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
69-1.73 (1H, m), 4.05(2H, q, J=6.9 Hz), 4.67 (2H,
d, J=5.8 Hz), 6.83 (1H, dd, J=8.2, 2.6 Hz),6.91-6.
95 (2H, m), 7.27 (1H, t, J=8.1 Hz).
【0326】参考例157 3−エトキシベンジルアルコール(4.15g)にトル
エン(50ml)を加え、ピリジン1滴及び塩化チオニ
ル(3.0ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応
混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、3−エ
トキシベンジルクロリド(5.34g)をオイルとして
得た。7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(400mg)、上記3−エトキシベンジルクロリド
(636mg)及び炭酸カリウム(515mg)をDM
F(15ml)に懸濁させ、60℃で14時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩
水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製し、7−(3−エトキシベンジロキシ)−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(308mg)を黄色アモ
ルファスとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.
07 (2H, t, J=6.6 Hz),3.61 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.86
(3H, s), 4.05 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.13 (2H,s), 6.91
-7.06 (4H, m), 7.24-7.31 (2H, m), 7.77 (1H, s), 8.
08 (1H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1713, 1590, 1289, 1267, 1215, 1163, 1128
cm-1.
【0327】参考例158 7−(3−エトキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(298mg)をTHF−メタノール(10
−5ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(0.
75ml)を加え、60℃で16.5時間撹拌した。反
応混合物を1N塩酸で処理し、そのpHを2とした。酢
酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、析出した結晶をヘキサン
−酢酸エチルですすぎ、7−(3−エトキシベンジロキ
シ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸(45mg)を白色結晶と
して得た。母液を減圧下、濃縮し、7−(3−エトキシ
ベンジロキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(340mg)
を茶色オイルとして得た。この化合物はこれ以上精製せ
ずに次の反応に用いた。 mp 150-154℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.33 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.90 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.67 (2H, t, J=6.7 Hz), 4.
03 (2H, q, J=7.1 Hz), 5.21 (2H, s), 6.86-6.91 (1H,
m), 6.99-7.02 (2H, m), 7.21 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.
30 (1H, t, J=8.0Hz), 7.41 (1H, d-like), 7.72 (1H,
s), 7.94 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1692, 1588, 1292, 1277, 1258, 1159, 1127
cm-1. Anal. Calcd. for C20H20O6S (0.2H2O): C, 61.27; H,
5.19. Found: C, 61.06;H, 5.26.
【0328】実施例117(化合物118の製造) 7−(3−エトキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸(250mg)をTHF(10ml)に懸濁させ、
DMF(1滴)及び塩化チオニル(0.090ml)を
加え、室温で1時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣をT
HF(10ml)に溶解した。4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
アニリン2塩酸塩(226mg)をTHF(5.0m
l)で懸濁させ、トリエチルアミン(0.67ml)を
滴下し、ついで、先に調製した酸クロリドのTHF溶液
を0℃で滴下した。混合物を0℃で20分間、室温で1
6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルを加
え、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸エチ
ル:エタノール=10:1)で精製し、さらにエタノー
ルから再結晶を行い、7−(3−エトキシベンジロキ
シ)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1,
1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
−4−カルボキサミド(化合物118)(71mg)を
白色結晶として得た。 mp 189-192 ℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.42 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.
60-1.75 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.60-2.69 (1H, m),
3.08 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.37 (2H, td, J=11.2, 3.1
Hz), 3.57 (2H, s), 3.68 (2H, t, J=6.8 Hz), 4.04 (2
H, q, J=7.0 Hz),3.99-4.10 (2H, m), 5.12 (2H, s),
6.86-7.06 (5H, m), 7.20 (1H, s), 7.29-7.34 (3H,
m), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.85 (1H, s), 8.08 (1
H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1663, 1597, 1566, 1410, 1291, 1264, 1163,
1142, 1125, 1065, 735cm-1. Anal. Calcd. for C33H38N2O6S (0.3H2O): C, 66.49;
H, 6.53; N, 4.70. Found: C, 66.29; H, 6.42; N, 4.4
7.
【0329】参考例159 サリチルアルデヒド(12.2g)をDMF(100m
l)に溶解させ、1−ブロモプロパン(14.7g)及
び炭酸カリウム(20.7g)を加え、室温で21.5
時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及
び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、2−プロポキシベン
ズアルデヒド(15.47g)をオイルとして得た。1H
NMR (200MHz, CDCl3)δ1.08 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.89
(2H, sextet, J=7.0Hz), 4.05 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.
96-7.05 (2H,m), 7.54 (1H, td, J=7.9, 1.9Hz), 7.84
(1H, dd, J=7.6, 1.8 Hz), 10.53 (1H, s).
【0330】参考例160 2−プロポキシベンズアルデヒド(15.47g)及び
(トリフェニルホスホルアニリデン)酢酸メチル(3
6.1g)をトルエン(150ml)に懸濁させ、2時
間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水
及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、析出した
トリフェニルホスフィンオキシドを除き、エーテルで洗
浄した。濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)
で精製し、2−プロポキシケイ皮酸エチル(21.24
g)を黄色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3, ratio ; ca. 5 : 1)δ1.03
(0.5H, t, J=7.5 Hz), 1.08 (2.5H, t, J=7.5 Hz), 1.2
1 (0.5H, t, J=7.1 Hz), 1.34 (2.5H, t, J=7.1 Hz),
1.85 and 1.89 (2H, each sextet, J=7.1 Hz), 3.94
(0.33H, t, J=6.4 Hz),4.00 (1.67H, t, J=6.6 Hz), 4.
14 (0.33H, q, J=7.4 Hz), 4.26 (1.67H, q, J=7.2 H
z), 5.95 (0.17H, d, J=12.4 Hz), 6.54 (0.83H, d, J=
16.2 Hz), 6.85 (0.17H, d, J=8.4 Hz), 6.90 (0.83H,
d, J=9.2 Hz), 6.94 (1H, t, J=7.1 Hz),7.00 (0.17H,
d, J=12.8 Hz), 7.32 (1H, td, J=7.8, 1.6 Hz), 7.51
(0.83H, dd, J=7.5, 1.7 Hz), 7.58 (0.17H, dd, J=7.
5, 1.7 Hz), 8.02 (0.83H, d, J=16.6 Hz).
【0331】参考例161 水素化リチウムアルミニウム(6.87g)をエーテル
(300ml)に懸濁させ、2−プロポキシケイ皮酸エ
チル(21.2g)のエーテル溶液(100ml)を0
℃で40分間かけて滴下した。滴下後、室温で1時間撹
拌した。反応混合物に水(7ml)、15%水酸化ナトリ
ウム水溶液(7ml)及び水(21ml)を加え、さらに室温
で1時間撹拌した。反応混合物をエーテルで希釈し、無
水硫酸マグネシウムを加え、乾燥した。濾過した後、濾
液を減圧下濃縮し、3−(2−プロポキシフェニル)−
1−プロパノール(17.01g)を無色オイルとして
得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
75-1.93 (4H, m), 2.75(2H, t, J=7.1 Hz), 3.60 (2H,
q, J=5.7 Hz), 3.95 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.83-6.92 (2
H, m), 7.13-7.24 (2H, m).
【0332】参考例162 3−(2−プロポキシフェニル)−1−プロパノール
(729mg)をTHF(35ml)に溶解させ、トリ
エチルアミン(1.57ml)及びメタンスルホニルク
ロリド(0.44ml)を0℃で加えた。0℃で20分
間、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、メタンスルホン酸3−(2−プロポキシフェニル)
プロピル(1.06g)を無色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.06 (3H, t,
J=7.5 Hz), 1.83 (2H, sext
et, J=7.0Hz), 2.07 (2H, q
uint, J=6.9 Hz), 2.76 (2
H, t, J=7.3 Hz), 2.98 (3
H, s), 3.93 (2H, t, J=6.4
Hz), 4.24 (2H, t, J=6.6
Hz), 6.82−6.91 (2H, m),
7.11−7.22 (2H, m).
【0333】参考例163 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(400
mg)、メタンスルホン酸3−(2−プロポキシフェニ
ル)プロピル(1.06g)及び炭酸カリウム(309
mg)をDMF(15ml)に懸濁させ、60℃で3時
間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び
飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)で精製し、7−[3−(2−プロポキシフェ
ニル)プロポキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(8
32mg)を黄色オイルとして得た。7−[3−(2−
プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,1−ジオキソ
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
ン酸メチル(832mg)をTHF−メタノール(15
−7.5ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液
(1.5ml)を加え、60℃で20時間撹拌した。反
応混合物を1N塩酸で処理し、そのpHを2とした。酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、析
出した結晶をヘキサン−酢酸エチルですすぎ、7−[3
−(2−プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,1−
ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸(474mg)を白色結晶として得た。 mp 153-157℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.98 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.70 (2H, sextet, J=6.9 Hz), 2.00 (2H, quint-lik
e), 2.72 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.90 (2H, t, J=6.4Hz),
3.67 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.90 (2H, t, J=6.3 Hz),
4.11 (2H, t, J=6.3Hz), 6.84 (1H, t, J=7.3 Hz), 6.9
2 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.09-7.19 (3H, m),7.30 (1H,
d, J=2.2 Hz), 7.72 (1H, s), 7.92 (1H, d, J=8.8 H
z),.IR (KBr) 1674, 1597, 1566, 1493, 1454, 1319, 1
296, 1279, 1251, 1167, 1130, 1071, 747, 527 cm-1. Anal. Calcd. for C23H26O6S (0.4H2O): C, 63.11; H,
6.17. Found: C, 62.92;H, 6.37.
【0334】実施例118(化合物119の製造) 7−[3−(2−プロポキシフェニル)プロポキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(504mg)をTHF(20m
l)に懸濁させ、DMF(1滴)及び塩化チオニル
(0.17ml)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧
下濃縮後、残渣をTHF(25ml)に溶解した。4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン2塩酸塩(412mg)
をTHF(12ml)で懸濁させ、トリエチルアミン
(1.22ml)を滴下し、ついで、先に調製した酸ク
ロリドのTHF溶液を0℃で滴下した。混合物を室温で
4時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルを加
え、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、固体の残渣をエ
タノールから再結晶を行い、N−[4−[[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−7−[3−(2−プロポキシフェニ
ル)プロポキシ]1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物1
19)(469mg)を白色結晶として得た。 mp 184-186℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.05 (3H, t,
J=7.5 Hz), 1.64−1.82 (4H,
m), 1.80(2H, sextet, J=
7.1 Hz), 2.12 (2H, quint,
J=7.3 Hz), 2.21 (3H, s),
2.57−2.72 (1H, m), 2.82
(2H, t, J=7.3 Hz), 3.08
(2H, t, J=6.6 Hz), 3.37
(2H, td, J=11.2, 3.0 Hz),
3.58 (2H, s), 3.68 (2H,
t, J=6.8 Hz), 3.92 (2H,
t, J=6.4 Hz), 4.00−4.07
(2H, m), 4.03 (2H, t, J=
6.4 Hz), 6.82−6.96 (4H,
m),7.11−7.22 (3H, m), 7.3
2 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.54
(2H, d, J=8.4 Hz), 7.84
(1H, s), 8.06 (1H, d, J=
8.8 Hz). IR (KBr) 2940 1667, 1595,
1522, 1493, 1454, 1410,
1291, 1260, 1242, 1163, 1
125, 1065, 754, 735 cm−1. Anal. Calcd. for C3644
S (0.1HO): C, 68.13;
H, 7.02; N, 4.41. Found:
C, 67.93; H, 7.02; N, 4.2
4.
【0335】参考例164 3−ヒドロキシベンズアルデヒド(12.2g)をDM
F(100ml)に溶解させ、1−ブロモプロパン(1
4.7g)及び炭酸カリウム(20.7g)を加え、室
温で17時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、2
−プロポキシベンズアルデヒド(16.18g)をオイ
ルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.05 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
84 (2H, sextet, J=7.0Hz), 3.98 (2H, t, J=6.6 Hz),
7.15-7.22 (1H,m), 7.38-7.46 (3H, m), 9.97 (1H, s).
【0336】参考例165 ジエチルホスホノ酢酸エチル(24.7g)にTHF
(200ml)を加え、水素化ナトリウム(60%、
4.4g)を0℃で加えた後、3−プロポキシベンズア
ルデヒド(16.1g)のTHF(100ml)溶液を
滴下した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混
合物を水に注ぎ、塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
6:1)で精製し、3−プロポキシケイ皮酸エチル(2
4.0g)を黄色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.05 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
34 (3H, t, J=7.1 Hz),1.82 (2H, sextet, J=7.0 Hz),
3.94 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.27 (2H, q, J=7.2Hz), 6.4
2 (1H, d, J=16.2 Hz), 6.90-6.95 (1H, m), 7.05-7.12
(2H, m), 7.29(1H, t, J=7.7 Hz), 7.65 (1H, d, J=1
6.2 Hz).
【0337】参考例166 水素化リチウムアルミニウム(7.58g)をエーテル
(300ml)に懸濁させ、3−プロポキシケイ皮酸エ
チル(24.0g)のエーテル溶液(100ml)を0
℃で1時間かけて滴下した。滴下後、混合物を室温で1
時間撹拌した。反応混合物に水(7.6ml)、15%
水酸化ナトリウム水溶液(7.6ml)及び水(22m
l)を加え、さらに室温で0.5時間撹拌した。反応混
合物をエーテルで希釈し、無水硫酸マグネシウムを加
え、乾燥した。濾過した後、濾液を減圧下濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で精製し3−(3−プロポキシフェ
ニル)−1−プロパノール(15.23g)を無色オイ
ルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
27 (1H, t, J=3.7 Hz),1.83 (2H, sextet, J=7.1 Hz),
1.81-1.96 (2H, m), 2.68 (2H, t, J=7.7 Hz),3.68 (2
H, q, J=5.9 Hz), 3.91 (2H, t, J=6.6 Hz), 6.70-6.80
(3H, m), 7.19(1H, t, J=8.1 Hz).
【0338】参考例167 3−(3−プロポキシフェニル)−1−プロパノール
(731mg)にTHF(20ml)を加え、トリエチ
ルアミン(1.57ml)及びメタンスルホニルクロリ
ド(0.44ml)を0℃で加えた。混合物を0℃で2
0分間撹拌し、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物
を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去し、メタンスルホン酸3−(3−プロポキ
シフェニル)プロピル(1.10g)を無色オイルとし
て得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.04 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
80 (2H, sextet, J=7.1Hz), 2.01-2.14 (2H, m), 2.72
(2H, t, J=7.5 Hz), 3.00 (3H, s), 3.91 (2H,t, J=6.6
Hz), 4.23 (2H, t, J=6.2 Hz), 6.74-6.78 (3H, m),
7.16-7.24 (1H,m).
【0339】参考例168 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(394
mg)、メタンスルホン酸3−(3−プロポキシフェニ
ル)プロピル(1099mg)及び炭酸カリウム(30
4mg)をDMF(15ml)に懸濁させ、70℃で5
時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及
び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:1)で精製し、7−[3−(3−プロポキシフ
ェニル)プロポキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(765mg)を黄色オイルとして得た。7−[3−
(3−プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(765mg)をTHFメタノール
(15−7.5ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水
溶液(1.5ml)を加え、60℃で18時間撹拌し
た。反応混合物を1N塩酸で処理し、そのpHを2とし
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、析出した結晶をヘキサン−酢酸エチルですすぎ、
7−[3−(3−プロポキシフェニル)プロポキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(470mg)を白色結晶として
得た。 mp 128-131℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.95 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.69 (2H, sextet, J=7.0 Hz), 2.04 (2H, quint, J=7.
1 Hz), 2.71 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.90 (2H, t,J=6.6 H
z), 3.67 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.87 (2H, t, J=6.6 H
z), 4.09 (2H, t,J=6.2 Hz), 6.72-6.80 (3H, m), 7.14
(1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz), 7.18 (1H, t,J=7.9 Hz).
7.32 (1H, d-like), 7.72 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=8.
4 Hz).IR (KBr) 1698, 1595, 1564, 1319, 1291, 1277,
1258, 1163, 1130, 1071, 748cm-1. Anal. Calcd. for C23H26O6S (0.4H2O): C, 63.11; H,
6.17. Found: C, 62.95;H, 5.95.
【0340】実施例119(化合物120の製造) 7−[3−(3−プロポキシフェニル)プロポキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(395mg)をTHF(12m
l)に懸濁させ、DMF(1滴)及び塩化チオニル
(0.13ml)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧
下濃縮後、残渣をTHF(10ml)に溶解した。4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン2塩酸塩(323mg)
をTHF(12ml)で懸濁させ、トリエチルアミン
(0.96ml)を滴下し、ついで、先に調製した酸ク
ロリドのTHF溶液を0℃で滴下した。混合物を室温で
15時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで
希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸エ
チル:エタノール=10:1)で精製し、さらにエタノ
ールから再結晶を行い、N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−7−[3−(3−プロポキシフェニル)プ
ロポキシ]1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物120)
(302mg)を白色結晶として得た。 mp 145-146℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.02 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
66-1.81 (4H, m), 1.79(2H, sextet, J=7.2 Hz), 2.14
(2H, quint, J=7.1 Hz), 2.21 (3H, s), 2.57-2.70 (1
H, m), 2.78 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.09 (2H, t, J=6.8
Hz), 3.37 (2H, td, J=11.2, 2.9 Hz), 3.57 (2H, s),
3.68 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.89 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.
00-4.06 (2H, m), 4.03 (2H, t, J=6.3 Hz), 6.73-6.79
(3H, m),6.88 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.94 (1H, dd, J=
8.8, 2.6 Hz), 7.20 (1H, s and 1H, t, J=8.1 Hz), 7.
32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.84
(1H, s), 8.07 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 2948, 1667, 1595, 1564, 1526, 1518, 1408,
1316, 1289, 1262, 1161, 1142, 1125, 1065 cm-1. Anal. Calcd. for C36H44N2O6S (0.4H2O): C, 67.56;
H, 7.06; N, 4.38. Found: C, 67.32; H, 6.82; N, 4.3
0.
【0341】参考例169 3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−プロパノール
(1.33g)、1−ブロモプロパン(1.2ml)及
び炭酸カリウム(2.25g)のアセトン(100m
l)混合物を、2日間加熱還流した。減圧下濃縮後、残
渣に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を1N水酸
化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、無色の油
状物として3−(4−プロポキシフェニル)−1−プロ
パノール(1.61g)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.03 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
70-1.91 (4H, m), 2.61-2.69 (3H, m), 3.67 (2H, t, J
=6.5 Hz), 3.90 (2H, t, J=6.6 Hz), 6.83 (2H,d, J=8.
4 Hz), 7.10 (2H, d, J=8.4 Hz).
【0342】参考例170 3−(4−プロポキシフェニル)−1−プロパノール
(735mg)にTHF(20ml)を加え、トリエチ
ルアミン(1.58ml)及び塩化メタンスルホニル
(0.44ml)を0℃で加えた。混合物を0℃で20
分間撹拌し、室温で20分間撹拌した。反応混合物を酢
酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、メタンスルホン酸3−(4−プロポキシ
フェニル)プロピル(1.02g)を無色オイルとして
得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.03 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.
80 (2H, sextet, J=7.0Hz), 2.04 (2H, quint, J=7.0 H
z), 2.69 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.99 (3H, s), 3.90 (2
H, t, J=6.6 Hz), 4.22 (2H, t, J=6.4 Hz), 6.81-6.87
(2H, m), 7.07-7.11 (2H, m).
【0343】参考例171 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(401
mg)、メタンスルホン酸3−(4−プロポキシフェニ
ル)プロピル(1017mg)及び炭酸カリウム(31
0mg)をDMF(15ml)に懸濁させ、75℃で5
時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及
び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:1)で精製し、7−[3−(4−プロポキシフ
ェニル)プロポキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(937mg)を黄色オイルとして得た。7−[3−
(4−プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(937mg )をTHFメタノール
(15−7.5ml)に溶解させ、2M炭酸カリウム水
溶液(1.5ml)を加え、60℃で18.5時間撹拌
した。反応混合物を1N塩酸で処理し、そのpHを2と
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、析出した結晶をヘキサン−酢酸エチルですすぎ、
7−[3−(4−プロポキシフェニル)プロポキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(333mg)を白色結晶として
得た。 mp 168-170℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ0.97 (3H, t, J=7.3 Hz),
1.71 (2H, sextet, J=7.1 Hz), 2.00 (2H, quint-lik
e), 2.67 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.90 (2H, t-like),3.67
(2H, t, J=6.6 Hz), 3.87 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.08
(2H, t-like), 6.83(2H, d, J=8.4 Hz), 7.10-7.14 (1
H, m), 7.12 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.30 (1H,d-like),
7.72 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=9.0 Hz). IR (KBr) 1686, 1593, 1564, 1510, 1294, 1279, 1240,
1163, 1130, 1073 cm-1. Anal. Calcd. for C23H26O6S (0.3H2O): C, 63.37; H,
6.15. Found: C, 63.07;H, 6.21.
【0344】実施例120(化合物121の製造) 7−[3−(4−プロポキシフェニル)プロポキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(260mg)をTHF(12m
l)に懸濁させ、DMF(1滴)及び塩化チオニル
(0.088ml)を加え、室温で1時間撹拌した。減
圧下濃縮後、残渣をTHF(10ml)に溶解した。4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]アニリン2塩酸塩(213mg)
をTHF(12ml)で懸濁させ、トリエチルアミン
(0.63ml)を滴下し、ついで、先に調製した酸ク
ロリドのTHF溶液を0℃で滴下した。混合物を室温で
15時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで
希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸エ
チル:エタノール=10:1)で精製し、さらにエタノ
ールから再結晶を行い、N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−7−[3−(4−プロポキシフェニル)プ
ロポキシ]1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物121)
(281mg)を白色結晶として得た。 mp 178-181℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.02 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.
69-1.81 (4H, m), 1.79(2H, sextet, J=7.1 Hz), 2.10
(2H, quint, J=7.3 Hz), 2.20 (3H, s), 2.57-2.67 (1
H, m), 2.75 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.08 (2H, t, J=6.6
Hz), 3.37 (2H, td, J=11.1, 3.1 Hz), 3.57 (2H, s),
3.68 (2H, t, J=6.7 Hz), 3.89 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.
01 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 6.83 (2H,
d, J=8.4Hz), 6.89 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.94 (1H, d
d, J=8.6, 2.4 Hz), 7.09 (2H, d,J=8.8 Hz), 7.20 (1
H, s), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.53 (2H, d, J=8.4
Hz),7.84 (1H, s), 8.07 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 2942, 1665, 1595, 1512, 1408, 1314, 1289,
1244, 1163, 1125, 1065 cm-1. Anal. Calcd. for C36H44N2O6S (0.6H2O): C, 67.18;
H, 7.08; N, 4.35. Found: C, 66.93; H, 6.93; N, 4.4
3.
【0345】参考例172 プロトカテキュアルデヒド(5.15g)をDMF(7
0ml)に溶解させ、ヨウ化エタン(14.5g)及び
炭酸カリウム(15.5g)を加え、室温で17.5時
間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、1
N水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水でそれぞ
れ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
し、3,4−ジエトキシベンズアルデヒド(6.73
g)を黄色オイルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.48 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.
51 (3H, t, J=6.9 Hz),4.16 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.19
(2H, q, J=6.9 Hz), 6.96 (1H, d, J=8.0 Hz),7.40 (1
H, s), 7.43 (1H, dd, J=8.0, 1.8 Hz), 9.84 (1H, s).
【0346】参考例173 3,4−ジエトキシベンズアルデヒド(6.68g)に
メタノール(100ml)を加え、水素化ホウ素ナトリ
ウム(1.30g)を0℃で加えた。混合物を0℃で4
5分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、3,4−ジ
エトキシベンジルアルコール(6.64g)を黄色オイ
ルとして得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.445 (3H, t, J=7.0 Hz),
1.452 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.62 (1H, br s), 4.09 (2
H, q, J=6.9 Hz), 4.11 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.60(2H,
s), 6.86-6.93 (3H, m).
【0347】参考例174 3,4−ジエトキシベンジルアルコール(736mg)
をトルエン(10ml)に溶解させ、ピリジン(1滴)
及び塩化チオニル(0.41ml)を加え、室温で20
分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、3,4−ジエトキシベンジルクロリド(802m
g)をオイルとして得た。7−ヒドロキシ−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸メチル(403mg)、3,4−ジエトキシ
ベンジルクロリド(802mg)及び炭酸カリウム(3
11mg)をDMF(15ml)に懸濁させ、70℃で
3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水
及び飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製し、7−(3,4−ジエトキシベ
ンジロキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(818m
g)を黄色アモルファスとして得た。7−(3,4−ジ
エトキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(818mg)をTHFメタノール(15−7.5m
l)に溶解させ、2M炭酸カリウム水溶液(1.5m
l)を加え、60℃で14時間撹拌した。反応混合物を
1N塩酸で処理し、そのpHを2とした。酢酸エチルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、析出した結晶
をヘキサン−酢酸エチルですすぎ、7−(3,4−ジエ
トキシベンジロキシ)−1,1−ジオキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(3.0
2g)を白色結晶として得た。 mp 145-146℃ (dec.).1 H NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.32 (6H, t, J=6.9 Hz),
2.90 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.68 (2H, t, J=6.4 Hz), 4.
02 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.03 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.14
(2H, s), 6.94 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.99 (1H, d, J=
9.8 Hz), 7.07 (1H, s), 7.21 (1H, dd, J=8.9, 2.3 H
z), 7.41 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.72 (1H, s), 7.94 (1
H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1674, 1593, 1566, 1514, 1292, 1258, 1225,
1165, 1128, 1069, 1038 cm-1. Anal. Calcd. for C22H24O7S (0.3H2O): C, 60.34; H,
5.66. Found: C, 60.15;H, 5.58.
【0348】実施例121(化合物122の製造) 7−(3,4−ジエトキシベンジロキシ)−1,1−ジ
オキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(293mg)をTHF(13ml)に懸濁
させ、DMF(1滴)及び塩化チオニル(0.15m
l)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下濃縮後、残
渣をTHF(10ml)に溶解した。4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メ
チル]アニリン2塩酸塩(298mg)をTHF(15
ml)で懸濁させ、トリエチルアミン(0.91ml)
を滴下し、ついで、先に調製した酸クロリドのTHF溶
液を0℃で滴下した。混合物を室温で60.5時間撹拌
した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:エタノ
ール=10:1)で精製し、さらにエタノールから再結
晶を行い、N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−
7−(3,4−ジエトキシベンジロキシ)1,1−ジオ
キソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド(化合物122)(212mg)を白色結
晶として得た。 mp 186-188℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ1.46 (6H, t, J=7.0 Hz), 1.
69-1.77 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.57-2.70 (1H, m),
3.09 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.37 (2H, td, J=11.2, 2.9
Hz), 3.57 (2H, s), 3.69 (2H, t, J=6.8 Hz), 4.01-4.
05 (2H, m), 4.11(4H, q, J=7.1 Hz), 5.05 (2H, s),
6.86-6.98 (4H, m), 7.04 (1H, dd, J=8.6, 2.4 Hz),
7.21 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.54 (2H, d,
J=8.4 Hz),7.87 (1H, s), 8.09 (1H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1669, 1595, 1514, 1410, 1312, 1289, 1260,
1236, 1163, 1140, 1125, 1063, 1042, 737 cm-1. Anal. Calcd. for C35H42N2O7S (0.3H2O): C, 65.66;
H, 6.71; N, 4.38. Found: C, 65.56; H, 6.56; N, 4.3
5.
【0349】参考例175 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
0g)を塩化メチレン(15ml)に溶解し、4−(2
−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸(0.67g)
を加え、モレキュラーシーブス4A(0.8g)を加え
て5分間攪拌した。酢酸銅(0.27g)、トリエチル
アミン(1.04ml)を加え,室温にて5時間攪拌し
た。セライトろ過して、酢酸エチルにて洗浄した。得ら
れた溶液を減圧下溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて
精製し、7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェノ
キシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.23g)を
得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.95(3H, t, J=7.4Hz), 1.5
7-1.71(2H, m), 3.07(2H, t, J=6.6Hz), 3.55(2H, t, J
=6.6Hz), 3.65(2H, t, J=6.6Hz), 3.78-3.85(2H,m), 3.
84(3H, s), 4.10-4.17(2H, m), 6.96-7.02(6H, m), 7.6
9(1H, s), 8.08(1H, d, J=8.8Hz)
【0350】参考例176 7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.40g)をTHF
(12ml)/メタノール(6.0ml)に溶解し、1規
定水酸化カリウム(2.7ml)を加え、65度にて1
6時間攪拌した。室温に冷却後、減圧下溶媒を半分に濃
縮した。1規定水酸化ナトリウム(3.0ml)を加
え、酢酸エチルにて洗浄した。1規定塩酸にてpH≒5
とした後、酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(=8/1)
にて洗浄し、7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フ
ェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.25g)を得
た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.95(3H, t, J=7.4Hz), 1.5
6-1.74(2H, m), 3.08(2H, t, J=6.2Hz), 3.52(2H, t, J
=6.6Hz), 3.59-3.67(2H, m), 3.79-3.84(2H, m),4.10-
4.17(2H, m), 6.97-7.03(6H, m), 7.29(1H, m), 8.09(1
H, d, J=8.6Hz)
【0351】実施例122(化合物123の製造) 7−[4−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(0.25g)をTHF(7.5
ml)に溶解し、DMF(二滴)、塩化チオニル(50
μl)を加え、室温にて1時間攪拌した溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(140mg)、トリエチルアミン
(0.40ml)のTHF溶液(7.5ml)に、氷冷
下滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に加
え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/エタノール=3/1)にて精製し、ヘキ
サン/酢酸エチルにて再結晶し、N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−7−[4−(2−プロポキシエトキ
シ)フェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物
123)(115mg)を得た。 m.p. 106-109℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.94(3H, t, J=7.4Hz), 1.5
5-1.75(6H, m), 2.20(3H, s), 2.64(1H, m), 3.10(2H,
t, J=6.6Hz), 3.37(2H, td, J=11.0, 3.0Hz), 3.50(2H,
t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s), 3.70(2H, t, J=6.6Hz),
3.77-3.83(2H, m),4.00-4.16(4H, m), 6.89-7.02(5H,
m), 7.04(1H, s), 7.31(2H, d, J=8.4Hz),7.51(2H, d,
J=8.6Hz), 7.89(1H, s), 8.08(1H, d, J=8.4Hz) IR(KBr) 3281, 2955, 1649, 1599, 1501, 1410, 1238,
1204, 1125, 988, 829cm-1
【0352】参考例177 7−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
0g)を塩化メチレン(15ml)に溶解し、3−(2
−プロポキシエトキシ)フェニルほう酸(0.67g)
を加え、モレキュラーシーブス4A(0.8g)を加え
て5分間攪拌した。酢酸銅(0.27g)、トリエチル
アミン(1.04ml)を加え,室温にて5時間攪拌し
た。セライトろ過して、酢酸エチルにて洗浄した。得ら
れた溶液を減圧下溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて
精製し、7−[3−(2−プロポキシエトキシ)フェノ
キシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.36g)を
得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.5
6-1.69(2H, m), 3.09(2H, t, J=6.4Hz), 3.49(2H, t, J
=6.6Hz), 3.59-3.66(2H, m), 3.76-3.81(2H, m),3.84(3
H, s), 4.09-4.14(2H, m), 6.63-6.69(2H, m), 6.79-6.
85(1H, m), 7.03-7.09(2H, m), 7.31-7.35(1H, m), 7.7
1(1H, s), 8.10(1H, d, J=8.4Hz)
【0353】参考例178 7−[3−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.36g)をTHF
(10.8ml)/メタノール(5.4ml)に溶解し、
1規定水酸化カリウム(2.4ml)を加え、65度に
て16時間攪拌した。室温に冷却後、減圧下溶媒を半分
に濃縮した。1規定水酸化ナトリウム(3.0ml)を
加え、酢酸エチルにて洗浄した。1規定塩酸にてpHを
約5とした後、酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を
除去し、得られた残さをヘキサン/酢酸エチル(=8/
1)にて洗浄し、7−[3−(2−プロポキシエトキ
シ)フェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.27
g)を得た。1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.5
4-1.71(2H, m), 3.06-3.13(2H, m), 3.50(2H, t, J=6.6
Hz), 3.60-3.67(2H, m), 3.76-3.82(2H, m), 4.07-4.13
(2H, m), 6.64-6.69(2H, m), 6.79-6.85(1H, m), 7.04-
7.10(2H, m), 7.26-7.36(1H, m), 7.81(1H, s), 8.12(1
H, d, J=9.4Hz)
【0354】実施例123(化合物124の製造) 7−[3−(2−プロポキシエトキシ)フェノキシ]−
1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(0.26g)をTHF(7.8
ml)に溶解し、DMF(二滴)、塩化チオニル(53
μl)を加え、室温にて1時間攪拌した溶液を、4−
[メチル(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(146mg)、トリエチルアミン
(0.42ml)のTHF溶液(7.8ml)に、氷冷
下滴下して室温にて2時間攪拌した。反応液を水中に加
え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/エタノール=4/1)にて精製し、ヘキ
サン/酢酸エチルにて再結晶し、N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラニル−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−7−[3−(2−プロポキシエトキ
シ)フェノキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物
124)(108mg)を得た。 m.p. 98-102℃1 H-NMR(200MHz, CDCl3) δ 0.92(3H, t, J=7.2Hz), 1.5
6-1.82(6H, m), 2.20(3H, s), 2.65(1H, m), 3.10(2H,
t, J=6.6Hz), 3.36(2H, td, J=11.0, 2.6Hz), 3.48(2H,
t, J=6.6Hz), 3.57(2H, s), 3.64-3.72(2H, m), 3.75-
3.81(2H, m), 4.10-4.13(4H, m), 6.63-6.68(2H, m),
6.77-6.83(1H, m), 6.95(1H, d, J=2.2Hz),7.05(1H, d
d, J=8.8, 2.4Hz), 7.17(1H, s), 7.26-7.35(3H, m),
7.52(2H, d,J=8.4Hz), 8.05(1H, s), 8.09(1H, d, J=8.
4Hz) IR(KBr) 3289, 2942, 1647, 1599, 1530, 1410, 1304,
1138, 1055cm-1
【0355】実施例124(化合物125の製造) 7−[4−(3−エトキシプロピル)フェノキシ]−
1, 1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸(0.12g)をTHF(5m
l)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル(0.05m
l)、DMF(触媒量)を加え、室温で1.5時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去した。残渣をTHF(10m
l)に溶かし、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(0.08g)、トリエチルアミン(0.21ml)の
THF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲
気下、室温で4時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)で
精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶し、7−[4−(3−エトキシプロピル)フェノキ
シ]−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1, 1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物125)
(0.15g)を無色結晶として得た。 mp 156-157 ℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.22 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.
57-1.76 (4H, m), 1.84-1.98 (2H, m), 2.20 (3H, s),
2.59-2.69 (1H, m), 2.72 (2H, t, J = 6.2 Hz),3.11
(2H, t, J = 6.6 Hz), 3.30-3.54 (6H, m), 3.56 (2H,
s), 3.69 (2H, t,J = 6.8 Hz), 4.01-4.07 (2H, m), 6.
95-7.05 (4H, m), 7.16 (1H, s), 7.23-7.33 (4H, m),
7.51 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.75 (1H, s), 8.09 (1H,
d, J = 8.4 Hz). IR (KBr) ν: 2946, 2853, 1667, 1595, 1507 cm-1. Anal. calcd. for C35H42N2O6S: C, 67.94; H, 6.84;
N, 4.53. Found C, 67.64; H, 6.82; N, 4.41.
【0356】実施例125(化合物126の製造) 7−[4−(2−エトキシエトキシ)−3,5−ジメチ
ルフェノキシ]−1,1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.25g)
をTHF(5ml)に溶かし、氷冷下、塩化チオニル
(0.08ml)、DMF(触媒量)を加え、室温で
1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した。残渣をT
HF(10ml)に溶かし、4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(0.14g)、トリエチルアミン(0.
4ml)のTHF(5ml)溶液中に氷冷下、滴下し
た。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。減圧下溶媒を
留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/トリエチ
ルアミン)で精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶し、7−[4−(2−エトキシエトキ
シ)−3,5−ジメチルフェノキシ]−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−1, 1−ジオ
キソ−2, 3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド(化合物126)(0.28g)を無色結
晶として得た。 mp 111-113 ℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.26 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.
63-1.74 (4H, m), 2.20(3H, s), 2.30 (6H, s), 2.50-
2.71 (1H, m), 3.11 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.37(2H, d
t, J = 3.0, 11.0 Hz), 3.57 (2H, s), 3.60-3.80 (6H,
m), 3.94-4.06(4H, m), 6.72 (2H, s), 6.93 (1H, d,
J = 2.4 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 2.4,8.4 Hz), 7.16
(1H, s), 7.31 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.51 (2H, d, J
= 8.6Hz), 7.72 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 8.8 Hz). IR (KBr) ν: 2934, 2849, 1669, 1597, 1564, 1520 cm
-1. Anal. calcd. for C36H44N2O7S: C, 66.64; H, 6.84;
N, 4.32. Found C, 66.52; H, 6.87; N, 4.10.
【0357】参考例179 マグネシウム(0.37g)を無水THF(5ml)に
懸濁後、窒素雰囲気下撹拌し、ジブロモエタン(触媒
量)次いで1−ブロモ−4−(3−エトキシプロピル)
ベンゼン(3.4g)の無水THF(30ml)溶液を
滴下した。50℃、1.5時間加熱後、−78℃に冷却
し、ほう酸トリメチル(3.1ml)を滴下した。室温
に戻し、一晩撹拌した。1N塩酸を加え、濃縮し、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/メタノール/トリエチルアミン)で精製し、4
−(3−エトキシプロピル)フェニルほう酸(1.25
g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl) 1.23 (3
H, t, J = 7.0 Hz), 1.90−
2.00 (2H, m), 2.79(2H, t,
J = 7.7 Hz), 3.42−3.55
(4H, m), 7.34 (2H, d, J =
7.6 Hz), 8.16 (2H, d, J
= 7.6 Hz).
【0358】参考例180 7−ヒドロキシ−1, 1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
g)、4−(3−エトキシプロピル)フェニルほう酸
(0.65g)、酢酸銅(0.27g)、モレキュラー
シーブス4A(0.8g)をジクロロメタン(15m
l)に懸濁し、トリエチルアミン(1.0ml)を加
え、室温、一晩撹拌した。セライトを用いてろ過し、ろ
液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、7−
[4−(3−エトキシプロピル)フェノキシ]−1, 1
−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−
4−カルボン酸メチル(0.28g)を無色結晶として
得た。 mp 93-94 ℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.23 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.
85-1.99 (2H, m), 2.73(2H, t, J = 7.7 Hz), 3.08 (2
H, t, J = 6.6 Hz), 3.43-3.66 (6H, m), 3.84 (3H,
s), 6.97-7.05 (4H, m), 7.25 (2H, d, J = 8.4 Hz),
7.71 (1H, s), 8.09(1H, d, J = 9.6 Hz). IR (KBr) ν: 2975, 2949, 2865, 1713 cm-1.
【0359】参考例181 7−[4−(3−エトキシプロピル)フェノキシ]−
1, 1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボン酸メチル(0.28g)をメタノー
ル(5ml)、THF(10ml)に溶かし、1N水酸
化ナトリウム水溶液(0.6ml)を加え、70℃、5
時間加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて中和し、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去
し、7−[4−(3−エトキシプロピル)フェノキシ]
−1, 1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボン酸(0.12g)を無色結晶とし
て得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.
85-1.99 (2H, m), 2.73(2H, t, J = 7.9 Hz), 3.09 (2
H, t, J = 6.6 Hz), 3.43-3.56 (4H, m), 3.64 (2H, t,
J = 6.8 Hz), 6.96-7.05 (4H, m), 7.23-7.26 (2H,
m), 7.81 (1H, s),8.10 (1H, d, J = 9.6 Hz). IR (KBr) ν: 2975, 2934, 2870, 1713 cm-1.
【0360】参考例182 60%水素化ナトリウム(4.4g)をDMF(50m
l)に懸濁し、氷冷下、4−ブロモ−2,6−ジメチル
フェノール(20g)のDMF(100ml)溶液を滴
下した。窒素雰囲気下、室温、2時間撹拌後、ブロモエ
チルエチルエーテル(12.3ml)、よう化ナトリウ
ム(16.4g)を加え、75℃、一晩加熱した。水中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、5−ブロモ−
2−(2−エトキシエトキシ)−1,3−ジメチルベン
ゼン(24.1g)を無色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.
26 (6H, s), 3.60 (2H,q, J = 7.0 Hz), 3.72-3.77 (2
H, m), 3.88-3.93 (2H, m), 7.13 (2H, s).IR (neat)
ν: 2975, 2926, 2870, 1472 cm-1.
【0361】参考例183 マグネシウム(2.36g)を無水THF(100m
l)に懸濁後、窒素雰囲気下撹拌し、ジブロモエタン
(触媒量)次いで5−ブロモ−2−(2−エトキシエト
キシ)−1,3−ジメチルベンゼン(24.1g)の無
水THF(100ml)溶液を滴下した。55℃、2.
5時間加熱後、−78℃に冷却し、ほう酸トリメチル
(19.8ml)を滴下した。室温に戻し、一晩撹拌し
た。1N塩酸を加え、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、4−(2−エトキ
シエトキシ)−3,5−ジメチルフェニルほう酸(8.
4g)を無色結晶として得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.16 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.
21 (3H, s), 2.26 (3H,s), 3.46 (2H, q, J = 7.2 Hz),
3.65-3.69 (2H, m), 3.85-3.90 (2H, m), 7.48 (2H,
s).
【0362】参考例184 7−ヒドロキシ−1, 1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.4
g)、4−(2−エトキシエトキシ)−3,5−ジメチ
ルフェニルほう酸(0.71g)、酢酸銅(0.27
g)、モレキュラーシーブス4A(0.8g)をジクロ
ロメタン(15ml)に懸濁し、トリエチルアミン
(1.0ml)を加え、室温、一晩撹拌した。セライト
を用いてろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、7−[4−(2−エトキシエトキシ)−
3,5−ジメチルフェノキシ]−1, 1−ジオキソ−
2, 3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸メチル(0.39g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.27 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.
31 (6H, s), 3.08 (2H,t, J = 6.4 Hz), 3.58-3.68 (4
H, m), 3.76-3.81 (2H, m), 3.84 (3H, s), 3.95-4.00
(2H, m), 6.71 (2H, s), 6.99-7.04 (2H, m), 7.71 (1
H, s), 8.08 (1H,d, J = 8.4 Hz). IR (neat) ν: 2975, 2951, 2926, 2868, 1713 cm-1.
【0363】参考例185 7−[4−(2−エトキシエトキシ)−3,5−ジメチ
ルフェノキシ]−1,1−ジオキソ−2, 3−ジヒドロ
−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.3
9g)をメタノール(5ml)、THF(10ml)に
溶かし、1M炭酸カリウム水溶液(2.5ml)を加
え、70℃、一晩加熱した。濃縮後、1N塩酸を用いて
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
溶媒を留去し、7−[4−(2−エトキシエトキシ)−
3,5−ジメチルフェノキシ]−1, 1−ジオキソ−
2, 3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン
酸(0.33g)を無色結晶として得た。 mp 149-153 ℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3) 1.27 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.
31 (6H, s), 3.10 (2H,t, J = 6.4 Hz), 3.58-3.69 (4
H, m), 3.77-3.81 (2H, m), 3.96-4.00 (2H, m),6.72
(2H, s), 7.02-7.06 (2H, m), 7.83 (1H, s), 8.10 (1
H, d, J = 9.0 Hz). IR (KBr) ν: 2976, 2865, 1709,
1694 cm−1. Anal. calcd. for C2326
S: C, 61.87; H, 5.87. Fou
nd C, 61.59; H, 5.71.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/381 A61K 31/381 31/404 31/404 31/427 31/427 31/4406 31/4406 31/4453 31/4453 31/453 31/453 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/496 31/496 31/5377 31/5377 45/00 45/00 A61P 31/18 A61P 31/18 43/00 111 43/00 111 C07D 295/12 C07D 295/12 Z 311/58 311/58 313/08 313/08 401/12 401/12 405/12 405/12 407/12 407/12 409/12 409/12 409/14 409/14 C07F 9/6561 C07F 9/6561 Z (72)発明者 西村 紀 茨城県つくば市大字東平塚586番地2

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
    し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
    ないし4個である2価の基を示し、Wは式 【化2】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
    い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
    ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
    原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
    よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
    れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
    びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
    す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
    する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
    は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
    は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
    2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
    窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
    いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
    構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
    もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
    化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
    介して結合する基、(4)式 【化3】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
    はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
    ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
    基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
    原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
    基、(5)置換されていてもよいアミジノ基または
    (6)置換されていてもよいグアニジノ基を示す]で表
    される化合物[但し、式 R1−X1−W−X2−Z1−Z
    2− で表される基が式 【化4】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式 【化5】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
    を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
    ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
    し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
    で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
    素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
    れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
    ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示し;
    式 R1−X1−W−X2−Z1−Z2−で表される基が式 【化6】 (式中、R1およびX1は前記と同意義を示し、環A”は
    置換されていてもよいベンゼン環を示し、Q1は環B”
    が5〜7員環を形成する二価の基を示し、Q2は水素原
    子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
    いてもよい複素環基を示し、Q3は結合手または二価の
    基を示す)で表される基を示すとき、R2は式 【化7】 (式中、R5''およびR6''はそれぞれ置換されていても
    よい水酸基を示し、R5''およびR6''は互いに結合して
    隣接する燐原子とともに環状基を形成していてもよい)
    で表される基を示さない]またはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物またはその塩のプロ
    ドラッグ。
  3. 【請求項3】R1がそれぞれ置換されていてもよいベン
    ゼン、フラン、チオフェン、ピリジン、シクロペンタ
    ン、シクロヘキサン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラ
    ジン、モルホリン、チオモルホリンまたはテトラヒドロ
    ピランから水素原子1個を除いて形成される基である請
    求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が置換されていてもよいフェニルであ
    る請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】X1が結合手、−(CH2a'−[a’は1
    〜4の整数を示す]、−(CH2b'−X3−[b’は0
    〜3の整数を示し、X3は置換されていてもよいイミノ
    基、カルボニル基、酸素原子または酸化されていてもよ
    い硫黄原子を示す]、−CH=CH−、−C≡C−、−
    CO−NH−または−SO2−NH−である請求項1記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】X1が結合手である請求項1記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】X1が−(CH2b'−X3−[b’は0〜
    3の整数を示し、X3は置換されていてもよいイミノ
    基、カルボニル基、酸素原子または酸化されていてもよ
    い硫黄原子を示す]である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】環Aがそれぞれ置換されていてもよいフラ
    ン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ピランまたはベ
    ンゼンである請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】環Aが置換されていてもよいベンゼンであ
    る請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】環Bが式 【化8】 [式中、E3は置換されていてもよい炭素原子または置
    換されていてもよい窒素原子を示し、E4は置換されて
    いてもよい炭素原子または窒素原子を示し、bは単結合
    または二重結合であることを示し、Yは−Y'−(CH2)
    m'−(Y'は−S(O)m−(mは0〜2の整数を示す)、
    −O−、−NH−または−CH2−を示し、m’は0〜
    2の整数を示す)、−CH=、−CH=CH−または−
    N=CH−を示す]で表される、置換可能な任意の位置
    に置換基を有していてもよい5〜7員環である請求項1
    記載の化合物。
  11. 【請求項11】Yが−Y'−(CH2)2−[Y'は−S(O)
    m−(mは0〜2の整数を示す)、−O−、−NH−ま
    たは−CH2−を示す]である請求項10記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】E3が置換されていてもよい炭素原子を
    示し、E4が置換されていてもよい炭素原子を示し、b
    が二重結合であることを示す請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】X2が−(CH2a'−[a’は1〜4の
    整数を示す]、−(CH2b'−X3−[b’は0〜3の
    整数を示し、X3は置換されていてもよいイミノ基、カ
    ルボニル基、酸素原子または酸化されていてもよい硫黄
    原子を示す]、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−
    NH−または−SO2−NH−である請求項1記載の化
    合物。
  14. 【請求項14】X2が−CO−NH−である請求項1記
    載の化合物。
  15. 【請求項15】Z1が(1)結合手または(2)それぞ
    れ置換されていてもよいベンゼン、フラン、チオフェ
    ン、ピリジン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ピロ
    リジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモ
    ルホリンまたはテトラヒドロピランから水素原子2個を
    除いて形成される2価の環状基である請求項1記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】Z1が(1)結合手または(2)それぞ
    れ置換されていてもよいベンゼン、シクロヘキサンまた
    はピペリジンから水素原子2個を除いて形成される2価
    の環状基である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】Z1が置換されていてもよいフェニレン
    である請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】Z2が結合手または置換されていてもよ
    いC1-3アルキレンである請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】Z2が−Z'−(CH2)n−[Z'は−CH
    (OH)−、−C(O)−または−CH2−を示し、nは0
    〜2の整数を示す]で表される骨格を有し、任意のメチ
    レン基に置換基を有していてもよい二価の基である請求
    項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】Z2が結合手またはメチレンである請求
    項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】Z1が6員の2価の環状基であり、Z2
    置換位置がX2のパラ位である請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】R2が(1)置換されていてもよく、窒
    素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されてい
    てもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環構
    成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していても
    よく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化
    されていてもよい含窒素複素環基、(3)置換されてい
    てもよいアミジノ基または(4)置換されていてもよい
    グアニジノ基である請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】R2が置換されていてもよいアミノ基で
    ある請求項1記載の化合物。
  24. 【請求項24】R2が置換されていてもよいアミジノ基
    または置換されていてもよいグアニジノ基である請求項
    1記載の化合物。
  25. 【請求項25】N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
    ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
    7−[2−(4−プロポキシフェニル)エトキシ]−
    1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
    ピン−4−カルボキサミド、N−[4−[N−メチル−
    N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
    フェニル]−7−[(3−プロポキシベンジル)オキ
    シ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
    ゾチエピン−4−カルボキサミド、N−[4−[N−メ
    チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
    チル]フェニル]−7−[(2−プロポキシベンジル)
    オキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−
    ベンゾチエピン−4−カルボキサミド、N−[4−[N
    −メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
    ノメチル]フェニル]−7−[(4−プロポキシフェニ
    ル)メトキシ]−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ
    −1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド、N−[4
    −[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
    ル)アミノメチル]フェニル]−7−[(4−プロポキ
    シエトキシフェニル)メトキシ]−1,1−ジオキソ−
    2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキ
    サミド、N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
    ピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−
    [3−(4−プロポキシフェニル)プロポキシ]−1,
    1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン
    −4−カルボキサミドまたはそれらの塩。
  26. 【請求項26】請求項25記載の化合物またはそれらの
    塩のプロドラッグ。
  27. 【請求項27】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有する医薬組成物。
  28. 【請求項28】式 【化9】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
    し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
    ないし4個である2価の基を示し、Wは式 【化10】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
    い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
    ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
    原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
    よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
    れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
    びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
    す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
    する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
    は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
    は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
    2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
    窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
    いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
    構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
    もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
    化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
    介して結合する基、(4)式 【化11】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
    はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
    ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
    基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
    原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
    基、(5)置換されていてもよいアミジノ基または
    (6)置換されていてもよいグアニジノ基を示す]で表
    される化合物[但し、式 R1−X1−W−X2−Z1−Z
    2− で表される基が式 【化12】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式 【化13】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
    を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
    ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
    し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
    で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
    素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
    れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
    ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示す]
    またはその塩を含有するCCR拮抗のための医薬組成
    物。
  29. 【請求項29】HIVの感染症の予防・治療剤である請
    求項28記載の組成物。
  30. 【請求項30】AIDSの予防・治療剤である請求項2
    8記載の組成物。
  31. 【請求項31】AIDSの病態進行抑制剤である請求項
    28記載の組成物。
  32. 【請求項32】さらにプロテアーゼ阻害剤または/およ
    び逆転写酵素阻害剤を組み合わせてなる請求項29記載
    の組成物。
  33. 【請求項33】逆転写酵素阻害剤がジドブジン、ジダノ
    シン、ザルシタビン、ラミブジン、スタブジン、ネビラ
    ピン、デラビルジン、エファビレンツまたはアバカビル
    である請求項32記載の組成物。
  34. 【請求項34】プロテアーゼ阻害剤がサキナビル、リト
    ナビル、インジナビル、アムプレナビルまたはネルフィ
    ナビルである請求項32記載の組成物。
  35. 【請求項35】式 【化14】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環基を示
    し、X1は結合手または直鎖部分を構成する原子数が1
    ないし4個である2価の基を示し、Wは式 【化15】 (式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよ
    い5〜7員環を示し、E1およびE4はそれぞれ置換され
    ていてもよい炭素原子または置換されていてもよい窒素
    原子を示し、E2およびE3はそれぞれ置換されていても
    よい炭素原子、置換されていてもよい窒素原子、酸化さ
    れていてもよい硫黄原子または酸素原子を示し、aおよ
    びbはそれぞれ単結合または二重結合であることを示
    す)で表される2価の基を示し、X2は直鎖部分を構成
    する原子数が1ないし4個である2価の基を示し、Z1
    は結合手または2価の環状基を示し、Z2は結合手また
    は直鎖部分を構成する炭素原子数が1ないし4個である
    2価の基を示し、R2は(1)置換されていてもよく、
    窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド化されて
    いてもよいアミノ基、(2)置換されていてもよく、環
    構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有していて
    もよく、窒素原子が4級アンモニウム化またはオキシド
    化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を
    介して結合する基、(4)式 【化16】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
    はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
    ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
    基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
    原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
    基、(5)置換されていてもよいアミジノ基または
    (6)置換されていてもよいグアニジノ基を示す]で表
    される化合物[但し、式 R1−X1−W−X2−Z1−Z
    2− で表される基が式 【化17】 (式中、R1は前記と同意義を示し、W’は式 【化18】 (式中、環A’は置換されていてもよい5〜6員芳香環
    を示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換され
    ていてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示
    し、環B’は置換されていてもよい5〜7員環を示す)
    で表される二価の基を示し、Zは直鎖部分を構成する炭
    素原子数が1ないし4個である2価の基を示す)で表さ
    れる基を示すとき、R2は置換されていてもよいアミジ
    ノ基または置換されていてもよいグアニジノ基を示す]
    またはその塩とプロテアーゼ阻害剤または/および逆転
    写酵素阻害剤とのHIVの感染症の予防・治療のための
    使用。
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