JP2001058914A - 顆粒配合化粧料 - Google Patents

顆粒配合化粧料

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JP2001058914A
JP2001058914A JP11232500A JP23250099A JP2001058914A JP 2001058914 A JP2001058914 A JP 2001058914A JP 11232500 A JP11232500 A JP 11232500A JP 23250099 A JP23250099 A JP 23250099A JP 2001058914 A JP2001058914 A JP 2001058914A
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granulated
cosmetic
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methyl
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JP11232500A
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Takafumi Kurosawa
卓文 黒沢
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルボキシビニルポリマーを配合した化粧料
においても、顆粒の低温安定性に優れた顆粒配合化粧料
を提供すること。 【解決手段】 下記(A)〜(D)を必須成分として含
有することを特徴とする顆粒配合化粧料。 (A)カルボキシビニルポリマー (B)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール及び
/又は2−アミノ−2−メチル−1、3−プロパンジオ
ール (C)造粒顆粒 (D)アルコール

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顆粒配合化粧料に関
する。さらに詳しくは、カルボキシビニルポリマーを配
合した化粧料において、造粒顆粒の低温安定性を著しく
向上させた顆粒配合化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】造粒顆粒は、洗浄効果やマッサージ効果
の補助剤として、また、薬剤、顔料、色素を混合して、
薬剤を安定配合したり、外観上の美しさや清涼感などの
効果感を演出する目的として広く化粧料に配合されてい
る。
【0003】一方、カルボキシビニルポリマーは、増粘
剤として化粧料基剤に広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルボ
キシビニルポリマーを含有する水性ゲル基剤に造粒顆粒
を配合した化粧料においては、低温下で基剤が凍結する
ことにより顆粒が破壊され、期待する効果が得られない
という問題点があった。この現象は基剤中にアルコール
を含有する場合に特に顕著である。
【0005】本発明者は上述の観点に鑑み、カルボキシ
ビニルポリマーを配合した化粧料に造粒顆粒を安定に配
合すべく鋭意研究した結果、カルボキシビニルポリマー
の中和剤として水酸化カリウムや水酸化ナトリウムを用
いる代わりに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノー
ル又は2−アミノ−2−メチル−1、3−プロパンジオ
ールを用いると、基剤中にアルコールを含有する場合に
おいても、造粒顆粒の低温安定性が向上することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、カルボキシビニルポリマー及び
アルコールを配合した化粧料における造粒顆粒の低温安
定性を高めた顆粒配合化粧料を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(A)〜(D)を必須成分として含有することを特徴
とする顆粒配合化粧料を提供するものである。 (A)カルボキシビニルポリマー (B)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール及び
/又は2−アミノ−2−メチル−1、3−プロパンジオ
ール (C)造粒顆粒 (D)アルコール
【0008】また、本発明は、前記顆粒配合化粧料のp
Hが5〜8に調整されていることを特徴とする前記の顆
粒配合化粧料を提供するものである。
【0009】さらに、本発明は、前記(C)造粒顆粒
が、水に不溶な粉末をエチルセルロースで造粒した造粒
顆粒であることを特徴とする前記の顆粒配合化粧料を提
供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0011】本発明で用いる(A)成分のカルボキシビ
ニルポリマーは、化粧料に用いられるものであれば特に
制限はなく使用でき、具体的には、例えば、ハイビスワ
コー104、ハイビスワコー105(以上、和光純薬工
業社製)、カーボポール940、カーボポール941、
カーボポール980、カーボポール981、カーボポー
ル934、カーボポール1341、カーボポール134
2(以上、B.F.Goodrich Chemical社製)等の市販品が
挙げられる。
【0012】(A)成分は、通常増粘剤として配合さ
れ、その配合量は、化粧料にべたつかない優れた使用感
と適度な増粘効果を付与するため、顆粒配合化粧料全量
に対して、0.001〜5重量%、特に0.01〜1重
量%が好ましい。
【0013】本発明で用いる(B)成分の2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール及び/又は2−アミノ−
2−メチル−1、3−プロパンジオールは上記カルボキ
シビニルポリマーの中和剤として配合され、その配合量
は中和した後の化粧料のpHが5〜8になるように配合
することが好ましい。
【0014】本発明で用いる(C)成分の造粒顆粒とは
粉末等を結合剤で造粒して得られる顆粒を意味する。造
粒顆粒の結合剤としては、通常造粒化に際して結合剤と
して使用されているものであればいずれのものも使用で
き、例えば、エチルセルロース、アセチルセルロース、
ニトロセルロース、酢酸ビニル樹脂等が挙げられる。ま
た、造粒顆粒の造粒される物質としては水に不溶の粉末
であればいずれの粉末も用いることができる。例えば、
タルク、マイカ、セリサイト、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄、カオリン、シリカなどの一般的な無機顔料や、
水に不溶の塩類例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシ
ウムなどである。また、汎用高分子材料も用いることが
できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン等の炭化水素系高分子、ナイロン等のポリアミ
ドメタクリレート系高分子、ポリウレタン系高分子、シ
リコン系高分子、及びこれらの共重合体である。また、
水溶性の粉末も上記の成分とともに併合することができ
る。さらに粉末の中には必要に応じて色素や薬剤等も配
合することができる。これらの粉末を一種又は二種以
上、必要な目的に応じて前述の結合剤を用いて、常法に
より造粒する。
【0015】(C)成分の造粒顆粒の配合量は目的とす
る製品に応じて適宜決定されるが、通常、顆粒配合化粧
料全量に対して、0.001〜60重量%、好ましく
は、0.01〜20重量%である。
【0016】(D)成分のアルコールは、清涼感を付与
するために配合されるもので、例えば、エタノールが好
ましく使用される。配合量は清涼感のある使用性が得ら
れるように顆粒配合化粧料全量に対して1〜25重量%
が好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%である。
1重量%未満ではアルコールの配合効果が得られず、2
5重量%を超えて配合するとアルコールによる刺激感の
デメリットを生じる。
【0017】本発明の顆粒配合化粧料は水性基剤に上記
必須成分を配合したものであるが、他の任意成分を本発
明の効果を損なわない範囲において適宜配合し、常法に
より製造することが出来る。このような任意成分として
は、例えば、上記以外の水溶性高分子、油分、保湿剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、着色剤、香
料、防腐剤等が挙げられる。
【0018】本発明の顆粒配合化粧料は、例えば、化粧
水、乳液、クリーム、美容液、マッサージジェル、マッ
サージクリーム、洗顔料、ボディー洗浄料、パックなど
として好ましく利用される。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれによって何ら限定されるもので
はない。配合量は重量%を表す。
【0020】「実施例1〜6、比較例1〜2」「表1」
に示す組成の顆粒配合美容液を調整し、低温での顆粒の
安定性について評価した。その結果を「表1」に示す。
【0021】<製法> A:(1)に(3)、(4)を攪拌混合する。 B:(9)、(10)、(11)、(12)を(2)に
溶解する。 C:AにBを加えて攪拌混合する。 D:Cに(5)または(6)または(7)を加えて増粘
させた後、(8)を添加して攪拌混合を行う。
【0022】<評価方法>実施例及び比較例の化粧水
を、−20℃に24時間保管し、顆粒の状態を目視によ
り観察し、下記の基準に従って顆粒の低温安定性を評価
した。 (評価基準) 顆粒が崩壊せずに安定して存在している状態:○ 顆粒が崩壊している状態 :×
【0023】
【表1】
【0024】「表1」の結果より、本発明である実施例
1〜6は低温下でも顆粒が崩壊することなく安定に存在
しているが、比較例1〜2(中和剤に2−アミノ−2−
メチル−1−プロパノールを使用していない)は低温化
で顆粒が崩壊してしまい、顆粒の低温安定性が劣ってい
ることが分かる。
【0025】以下に、本発明の他の実施例を挙げる。
【0026】 実施例7 保湿乳液 (1)セチルアルコール 1重量% (2)ワセリン 2 (3)スクワラン 6 (4)ジメチルポリシロキサン 2 (5)エタノール 5 (6)グリセリン 4 (7)1,3−ブチレングリコール 4 (8)POE(10)モノオレイン酸エステル 1 (9)グリセロールモノステアリン酸エステル 1 (10)カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 20 (11)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.1 (12)顆粒化酸化チタン末 0.5 (13)パラベン 0.2 (14)香料 0.05 (15)精製水 残余 製法 (15)に(6)、(7)を加え70℃に加熱し、水相
パーツを調整する。(1)〜(4)を混合した後
(8)、(9)、(13)、(14)を加え70℃に加
熱する。これを先の水相パーツに加え乳化し、ここに
(10)、(5)、(12)を添加した後に(11)を
加え攪拌混合し目的の保湿乳液を得た。
【0027】 実施例8 クレンジングローション (1)ステアリルアルコール 0.5重量% (2)硬化パーム油 3 (3)流動パラフィン 35 (4)ジプロピレングリコール 6 (5)PEG400 4 (6)エタノール 3 (7)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.6 (8)POE(20)オレイルアルコールエーテル 2.4 (9)カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 15 (10)2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.1 (11)顆粒化ポリエチレン末 3 (12)パラベン 0.2 (13)EDTA−3Na・2HO 0.1 (14)香料 0.1 (15)精製水 残余 製法 (15)に(4)、(5)、(13)を加え70℃に加
熱して水相パーツを調整する。(1)〜(3)を加熱溶
解後、(7)、(8)、(12)、(14)を加え70
℃に調整する。これを先の水相パーツに加え乳化する。
さらに(9)、(11)、(6)、(10)を添加し、
攪拌混合し目的のクレンジングローションを得た。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、カルボキシビニルポリ
マーを配合した化粧料においても、顆粒の低温安定性に
優れた顆粒配合化粧料を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 617 A61K 31/00 617J Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AB242 AB432 AC012 AC022 AC072 AC101 AC102 AC122 AC402 AC422 AC432 AC442 AC482 AC532 AC541 AC542 AD022 AD042 AD091 AD092 AD152 AD261 AD262 AD662 BB21 CC01 CC04 CC05 CC23 DD23 DD31 EE01 FF05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(D)を必須成分として含
    有することを特徴とする顆粒配合化粧料。 (A)カルボキシビニルポリマー (B)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール及び
    /又は2−アミノ−2−メチル−1、3−プロパンジオ
    ール (C)造粒顆粒 (D)アルコール
  2. 【請求項2】 前記顆粒配合化粧料のpHが5〜8に調
    整されていることを特徴とする請求項1記載の顆粒配合
    化粧料。
  3. 【請求項3】 前記(C)造粒顆粒が、水に不溶な粉末
    をエチルセルロースで造粒した造粒顆粒であることを特
    徴とする請求項1または2記載の顆粒配合化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015107709A1 (ja) * 2014-01-17 2015-07-23 大塚製薬株式会社 皮膚用乳化組成物

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CN105899188A (zh) * 2014-01-17 2016-08-24 大塚制药株式会社 皮肤用乳液组合物
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