JP2001058350A - 二軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法 - Google Patents

二軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法

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JP2001058350A JP23347599A JP23347599A JP2001058350A JP 2001058350 A JP2001058350 A JP 2001058350A JP 23347599 A JP23347599 A JP 23347599A JP 23347599 A JP23347599 A JP 23347599A JP 2001058350 A JP2001058350 A JP 2001058350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度でMD・TD両方向の熱収縮バランスに
優れ、かつ高密度磁気記録テープ用ベースフィルムに用
いた場合において、高出力かつテープエッジの変形や損
傷が無く、走行耐久性に優れ、磁気記録のトラックずれ
が改善された高密度磁気記録媒体用ベースフィルムとし
て優れたフィルムを提供すること。 【解決手段】ポリエステル(A)とポリエーテルイミド
(B)を含有する二軸配向ポリエステルフィルムであっ
て、初期歪み速度0.1mm/mm・minにて測定し
たフィルム幅方向のヤング率(YmTD)が6GPa以
上であって、フィルム長手方向(MD)と幅方向(T
D)の温度100℃における熱収縮率の比(MD/T
D)が0.8〜1.2の範囲であることを特徴とする二
軸配向ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル
(A)とポリエーテルイミド(B)を含有する二軸配向
ポリエステルフィルムおよびその製造方法に関し、さら
に詳しくは、寸法安定性に優れ、高密度磁気記録媒体用
ベースフィルムに適した二軸配向ポリエステルフィルム
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二軸配向ポリエステルフィルムは、その
優れた機械的特性、熱的特性、電気的特性、耐薬品性の
ために、様々な分野で利用されている。特に磁気テープ
用ベースフィルムとしての有用性は、他のフィルムの追
随を許さない。近年においては、高密度記録化、長時間
記録化の要求が高まり、これに伴ってベースフィルムに
は、より一層の薄膜化が要求されると共に高強度で熱収
縮特性、走行耐久性に優れたものの要求が強くなってい
る。これらの要求を満たす手段として、二軸配向ポリエ
ステルフィルムの高強度化が進められている。その手法
としては、縦・横二方向に延伸したフィルムを再度縦方
向に延伸し、さらに再度横方向に延伸する再縦再横延伸
法が提案されている(例えば、特開昭50−13327
6号公報、特開昭55−22915号公報)。しかし、
上記の従来技術によって高強度化したフィルムでは、薄
膜化に伴う強度の不足やMD・TD両方向の熱収縮バラ
ンスの不良等により、テープエッジの変形や損傷を生
じ、記録、再生特性を著しく損なってしまう。また、薄
手で高強度化されたフィルムとして、従来からアラミド
フィルムが用いられているが、高価格でコストの点で不
利である。
【0003】一方ポリエチレンテレフタレート(PE
T)とポリエーテルイミド(PEI)の混合物について
は過去にも報告があり、PEIの分率の増加に伴ってガ
ラス転移温度が上昇することが示されている(例えば
「JOURNAL of APPLIED POLYM
ER SCIENCE 48,935−937(199
3)」、「Macromolecules 28,28
45−2851(1995)」、「POLYMER 3
8,4043−4048(1997)」等)。しかしな
がら、PET/PEIのフィルム関する報告はなく、ま
しては、延伸フィルムにおける強度や熱収縮特性につい
ての総合的な検討はなされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高強
度でMD・TD両方向の熱収縮バランスに優れ、かつ高
密度磁気記録テープ用ベースフィルムに用いた場合にお
いて高出力かつテープエッジの変形や損傷が無く、走行
耐久性および保存性に優れている二軸延伸ポリエステル
フィルムおよびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステ
ル(A)とポリエーテルイミド(B)を含有する二軸配
向ポリエステルフィルムであって、初期歪み速度0.1
mm/mm・minにて測定したフィルム幅方向のヤン
グ率(YmTD)が6GPa以上であって、フィルム長
手方向(MD)と幅方向(TD)の温度100℃におけ
る熱収縮率の比(MD/TD)が0.8〜1.2の範囲
であることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の二軸配向ポリエステルフ
ィルムは、次のような好ましい実施態様を含んでいる。 (a)該二軸配向ポリエステルフィルムの温度100℃
における熱収縮率が、長手方向、幅方向ともに1.0%
以下であること。 (b)10%/分の引張速度で測定したフィルム長手方
向のヤング率(YmMD)が4.5GPa以上であるこ
と。 (c)ポリエーテルイミドを5〜30重量%含有するこ
と。 (d)フィルム厚みが3〜7μmの範囲で、かつ本発明
の二軸配向ポリエステルフイルムをベースフィルムとし
て用いた高密度磁気記録媒体であること。
【0007】また、本発明の上記二軸配向ポリエステル
フィルムを製造する方法は、ポリエステル(A)とポリ
エーテルイミド(B)を含有する未延伸キャストフイル
ムを、フィルムの複屈折(Δn)が0.02以下、結晶
化度が10%以下となるように縦横二軸に延伸した後、
配向を付与する延伸を二軸に行うことを特徴とするもの
からなる。以下本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、ポリエステル(A)とポリエーテルイミド(B)を
含有する二軸配向ポリエステルフィルムであって、初期
歪み速度0.1mm/mm・minにて測定したフィル
ム幅方向のヤング率(YmTD)が6GPa以上であっ
て、フィルム長手方向(MD)と幅方向(TD)の温度
100℃における熱収縮率の比(MD/TD)が0.8
〜1.2の範囲内にあるものである。
【0009】本発明でいう、ポリエステル(A)とは、
分子主鎖中にエステル結合を有する高分子化合物であ
り、ジオールとジカルボン酸から縮重合により得られる
ポリマーである。ジカルボン酸とは、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバチン酸などで代表されるものであり、ま
た、ジオールとは、エチレングリコール、トリメチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノールなどで代表されるものである。本発明に
おいては、特にポリエチレンテレフタレート(PET)
またはその共重合体、ポリブチレンナフタレート(PB
N)またはその共重合体、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)またはその共重合体、およびポリエチレンナ
フタレート(PEN)およびその共重合体などが好まし
く用いられる。これらのポリエステルの繰り返し単位
は、100以上、特に150以上であることが好まし
く、また固有粘度は好ましくは0.6dl/g以上であ
り、より好ましくは0.7d1/g以上である。このよ
うな場合、製膜安定性に優れており好ましい。もちろん
これらのポリエステルには、公知の添加剤、例えぱ滑
剤、安定剤、酸化防止剤、粘度調整剤、帯電防止剤、着
色剤、および顔料などを任意に配合することができる。
【0010】本発明に用いられるポリエーテルイミド
(B)としては、ポリエステル(A)と相溶するポリマ
ーであれば良く、特に限定されないが、2,2−ビス
[4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
プロパン二無水物とm−フェニレンジアミンとの縮合物
が好ましい。このポリエーテルイミドは、「Ulte
m」(登録商標)」の商標名で、General El
ectric社より入手可能である。さらに相溶化剤、
無機粒子や有機粒子、その他の各種添加剤、例えば酸化
防止剤、帯電防止剤、結晶核剤などを添加することもで
きる。
【0011】またポリエーテルイミド(B)の含有量
は、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜
25重量%である。ポリエーテルイミド(B)の含有量
が本発明の範囲外では、寸法安定性あるいは延伸による
フィルム強度が満足しなくなるので好ましくない。特に
ポリエーテルイミド(B)の含有量が30重量%を越え
る場合は、フィルムの結晶性が小さくなるので好ましく
ない。
【0012】本発明のフィルムは、ポリエステル(A)
とポリエーテルイミド(B)を含有する二軸配向ポリエ
ステルフィルムであり、長手方向および幅方向に多段に
延伸して、高度に配向を付与したポリエステルフィルム
である。
【0013】本発明のフィルムでは、初期歪み速度0.
1mm/mm・minにて測定したフィルム幅方向のヤ
ング率(YmTD)が6GPa以上であることが必要で
あり、好ましくは6.5GPa以上である。また、ヤン
グ率の上限は、製膜性、加工特性等の観点から20GP
aである。特に初期歪み速度0.1mm/mm・min
という低速で測定したヤング率は、フィルムの耐クリー
プ特性に密接に関与するので重要である。該ヤング率が
6GPa未満の場合は、磁気テープとした場合のヘッド
当たり不良による出力の低下、テープ走行系におけるテ
ープエッジの変形や損傷を生じ記録、再生特性を著しく
損なってしまうので好ましくない。
【0014】フィルム長手方向(MD)と幅方向(T
D)の温度100℃の熱収縮率の比(MD/TD)は
0.8〜1.2の範囲であり、好ましくは0.9〜1.
1の範囲である。フィルムの熱収縮率の比が本発明の範
囲外では、磁気テープとしての使用環境において、磁気
記録トラックにずれを生じるので好ましくない。
【0015】本発明のフィルムでは、温度100℃にお
ける熱収縮率が長手方向、幅方向ともに1.0%以下が
好ましく、より好ましくは0.8%以下である。また、
熱収縮率の下限は、伸びを生じると加工特性等を低下さ
せるので0%である。該熱収縮率が1.0%より大きい
場合は、磁気記録トラックにずれを生じ易くなるので好
ましくない。
【0016】また、本発明のフィルムでは、10%/分
の引張速度で測定したフィルム長手方向のヤング率(Y
mMD)が4.5GPa以上であることが好ましく、よ
り好ましくは5GPa以上である。また、ヤング率の上
限は、製膜性、加工特性の観点から10GPaである。
該長手方向のヤング率(YmMD)が4.5GPa未満
の場合は、磁気テープにおける、記録、再生、走行時の
張力、巻き回し圧力によって伸びを生じ、磁気記録トラ
ックにずれを生じるので好ましくない。
【0017】また、本発明のフィルムのフィルム厚み
は、高密度磁気記録媒体のベースフィルムの場合、2〜
7μmの範囲が好ましい。より好ましくは3〜7μmの
範囲である。
【0018】また、本発明のフィルムの広角X線ディフ
ラクトメータ法による結晶配向解析で、該ポリエステル
フィルムをその法線を軸として回転したときに得られ
る、該ポリエステル主鎖方向の結晶面の回折ピークの円
周方向の半値幅は、フィルムの引裂伝播抵抗、全方位の
強度等の観点から55〜85度の範囲であることが好ま
しい。より好ましくは60〜85度の範囲である。ここ
で、ポリエステル主鎖方向の結晶面とは、広角X線ディ
フラクトメータ法によって回折ピークとして検知される
結晶面の中で、その法線がポリエステル主鎖方向に最も
近い結晶面であり、ポリエチレンテレフタレートでは
(−105)面、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
では(−306)面である。
【0019】本発明のフィルムでは、ポリエステル
(A)がエチレンテレフタレートを主成分とすることが
好ましい。また、その場合のポリエステル主鎖方向の結
晶サイズは、テープの伸び変形量、テープエッジに変形
や損傷量、テープ破断の発生頻度等の観点から35〜9
0オングストロームの範囲であることが好ましい。
【0020】二軸配向ポリエステルフィルムを、上述し
た本発明の範囲にすることで、高密度磁気記録用テープ
のベースフィルムに適したものとなる。
【0021】また、本発明のフィルムは2層以上に積層
した構造のフィルムであることが好ましい。2層以上の
積層フィルムの場合は、磁気記録面となるフィルム面と
その反対面の表面粗さを異なる設計にすることで、磁気
記録面の表面粗さを高密度磁気記録用ベースフィルムに
適したものにできる。特に、高いレベルの電磁変換特性
を達成するためには、少なくとも磁気記録面の表面粗さ
(Ra)は、0.1〜10nmと超平滑な表面であるこ
とが好ましい。2層以上からなる積層ポリエステルフィ
ルムでは、各層を構成する樹脂のポリエステル(A)と
ポリエーテルイミド(B)の含有量が異なっていても良
く、いずれか一方をポリエステル(A)としても良い。
2層以上を構成する樹脂のポリエステル(A)とポリエ
ーテルイミド(B)の含有量は、同含有量がフィルムの
カール防止の点から好ましい。
【0022】フィルムの表面粗さの変更は、ポリエステ
ル(A)とポリエーテルイミド(B)を含有する樹脂に
無機粒子や有機粒子などを添加することが好ましい。こ
れらの添加粒子の粒径、配合量、形状などは、用途、目
的に応じて選ぶことが可能であるが、通常は、平均粒子
径としては0.005〜3μm、配合量としては、0.
001〜2重量%が好ましい。
【0023】本発明のフィルムの製造方法は、ポリエス
テル(A)とポリエーテルイミド(B)を含有する未延
伸キャストフイルムを、フィルムの複屈折(Δn)が
0.02以下、結晶化度が10%以下となるように縦横
二軸に延伸した後、配向を付与する延伸を二軸に行うこ
とを特徴とするものである。さらに、ポリエステル
(A)とポリエーテルイミド(B)を含有する未延伸キ
ャストフイルムを、縦横二軸に延伸するに際し、延伸温
度をガラス転移温度(Tg)〜(Tg)+60℃の範囲
とし、縦横二軸に合計延伸倍率が1.5〜8倍の範囲で
延伸することが好ましい。
【0024】また、縦横二軸に延伸した後にさらに縦横
二軸に延伸し、フィルム長手方向と幅方向との総合延伸
倍率を30〜100倍の範囲とすることが好ましい。
【0025】ここで延伸倍率とは、長手方向の場合は、
延伸前のフィルム速度と延伸後のフィルム速度の比から
求め、また幅方向の場合は、延伸前のフィルムの幅方向
に等間隔の刻印を記して、その刻印の幅と延伸後のフィ
ルム中央部の平均刻印幅の比から求めたものである。
【0026】次に、本発明の二軸配向ポリエステルフィ
ルムの製造法の一具体例について説明するが、かかる例
に限定されるものではない。
【0027】ポリエステルとして、ポリエチレンテレフ
タレートのペレット(A)とポリエーテルイミド(B)
を、一定の割合で混合して、270〜300℃に加熱さ
れたベント式の二軸押出機に供給して溶融押出し、ポリ
エーテルイミド含有ポリエステルチップを得る。
【0028】得られたポリエーテルイミド含有ポリエス
テルチップを、温度180℃で真空下で十分に乾燥し
て、280〜300℃の温度に加熱された押出機に供給
し、溶融させて、T型口金よりシート状に押し出す。こ
の溶融されたシートを、表面温度10〜40℃に冷却さ
れたドラム上に静電気力で密着させて冷却固化し、実質
的に非晶状態の未延伸キャストフィルムを得る。得られ
た実質的に非晶状態の未延伸キャストフィルムを縦横二
軸に延伸する。本発明で言う縦とはフィルム長手方向を
意味し、横とは幅方向を意味する。この縦横二軸延伸は
逐次二軸方式、もしくは同時二軸方式により行われる。
逐次二軸方式ではロールの周速差を利用して縦方向に延
伸し、特に限定されるものではないがステンターを用い
て横方向に延伸する。縦方向と横方向の延伸の順序は特
に限定されるものではない。また、同時二軸方式では同
時二軸テンターを用いて延伸する。この縦横二軸延伸に
おける延伸温度は、ポリエステルのガラス転移温度(T
g)〜(Tg)+60℃の範囲であり、より好ましい延
伸温度は(Tg)+15℃〜(Tg)+45℃の範囲で
ある。延伸倍率は逐次二軸方式、同時二軸方式ともにフ
ィルム長手方向と幅方向の合計延伸倍率が1.5〜8倍
の範囲、より好ましくは2.5〜6倍の範囲である。
尚、ここで言う合計延伸倍率とは長手方向倍率×幅方向
倍率である。
【0029】このようにして得られた縦横二軸延伸フィ
ルムの複屈折(Δn)は、0〜0.02の範囲であるこ
とが好ましく、より好ましくは0〜0.01の範囲であ
る。また、このようにして得られた延伸後のフィルムの
結晶化度は10%以下であることが好ましく、より好ま
しくは8%以下、さらに好ましくは6%以下である。ま
た、結晶化度の下限は、工業上の生産性等の観点から
0.5%である。
【0030】上記のようにして得られた縦横二軸延伸フ
ィルムを続いてさらに縦横二軸に再延伸してもよい。こ
の縦横二軸延伸は逐次二軸方式、もしくは同時二軸方式
により行われる。逐次二軸延伸の方法は特に限定されな
いが、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸し、公知
のステンターを用いて横方向に延伸するのが普通であ
る。尚、縦方向と横方向の延伸の順序は特に限定される
ものではない。
【0031】また、同時二軸方式では同時二軸テンター
を用いて延伸するが、この場合のクリップの駆動方式
は、スクリュー方式、パンタグラフ方式、リニアモータ
方式のいずれであってもよい。
【0032】また、本発明では、さらに再延伸を行うこ
ともできる。この再延伸は縦方向、または横方向どちら
でも行うことができる。
【0033】こうして延伸の完了した二軸延伸フィルム
の縦方向と横方向の総合延伸倍率は30〜100倍の範
囲であることが好ましく、より好ましくは40倍〜80
倍の範囲である。
【0034】[特性値の評価法] (1)ガラス転移温度Tg 示差走査熱量計として、セイコー電子工業(株)製“ロ
ボットDSC−RDC220”を用い、データー解析装
置として、同社製“ディスクセッション”SSC/52
00を用い、サンプルを約5mg採取し、室温から昇温
速度20℃/分で300℃まで加熱した時に得られる熱
カーブより、Tgを求める。
【0035】(2)ヤング率 オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置
“テンシロンAMF/RTA−100”を用いて、試料
フィルムを幅10mm、試長間100mm、引張り速度
10mm/分(初期歪み速度0.1mm/mm・mi
n)で引っ張った。得られた張力−歪曲線の立上がりの
接線の勾配からヤング率を求めた。測定は25℃、65
%RHの雰囲気下で行った。
【0036】(3)熱収縮率 幅10mmにサンプリングして、200mmの間隔に標
線をマークして、標線の間隔を測定(L0)した後、そ
のフィルムを紙の間に挟み、100℃の温度に制御した
オーブンに入れ、30分処理した後、取り出して、1時
間室温に放置後、標線の間隔を測定(L)して、次式 熱収縮率(%)={ (L0−L)/L0 }×100 から熱収縮率を求め、100℃熱収縮率とした。
【0037】(4)広角X線回析法によるフィルムの結
晶面回析ピークの円周方向の半値幅 X線回析装置((株)理学電機社製 4036A2型
(管球型))を用いて下記の条件で、ディフラクトメー
タ法により測定した。 X線回析装置 (株)理学電機社製 4036A2型(管球型) X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40kV 20mA ゴニオメータ (株)理学電機社製 スリット :2mmφ−1°−1° 検出器 :シンチレーションカウンター 計数記録装置 (株)理学電機社製 RAD−C型。
【0038】2θ/θスキャンで得られた結晶面の回析
ピーク位置に、2cm×2cmに切り出して、方向をそ
ろえて重ね合わせた試料およびカウンターを固定し、試
料を面内回転させることにより円周方向のプロファイル
を得る(βスキャン)。βスキャンで得られたピークプ
ロファイルのうち、ピークの両端の谷部分をバックグラ
ンドとして、ピークの半値幅(deg)を計算した。
【0039】(5)広角X線回析法から得られる結晶サ
イズ X線回析装置((株)理学電機社製 4036A2型)
を用いて下記の条件で、透過法により測定した。 X線回析装置 (株)理学電機社製 4036A2型 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 出力 :40kV 20mA ゴニオメータ (株)理学電機社製 スリット :2mmφ−1°−1° 検出器 :シンチレーションカウンター 計数記録装置 (株)理学電機社製 RAD−C型。
【0040】2cm×2cmに切り出して、方向をそろ
えて重ね合わせ、コロジオン・エタノール溶液で固めた
試料をセットして、広角X線回析測定で得られた2θ/
θ強度データのうち、各方向の面の半価幅から、下記の
Scherrerの式を用いて計算した。 結晶サイズL(オングストローム)=Kλ/β0cosθB K :定数(=1.0) λ :X線の波長(=1.5418オングストローム) θB :ブラッグ角 β0=(βE 2−β1 21/2 βE :見かけの半価幅(実測値) β1 :装置定数(=1.046×10-2) ここで結晶サイズとしては、配向主軸方向のものとし
た。
【0041】(6)複屈折 偏光顕微鏡にベレックコンペンセータを使用してフィル
ムのリターデーションを測定し、次式 複屈折(Δn)=R/d R:リターデーション d:フィルム厚み により複屈折(Δn)を求めた。
【0042】(7)結晶化度 JIS−K−7112の密度勾配管法により、臭化ナト
リウム水溶液を用いてフィルムの密度を測定し、この密
度を用いて、ポリエステルの結晶密度、非晶密度から次
式 結晶化度={(フィルムの密度−非晶密度)/(結晶密
度−非晶密度)}×100 PETの場合:非晶密度:1.335g/cm3 結晶密度:1.455g/cm3 で結晶化度(%)を求めた。
【0043】(8)固有粘度 オルトクロロフェノール中、25℃で測定した溶液粘度
から、下式 ηsp/C=[η]+K[η]2・C ηsp:(溶液粘度/溶媒粘度)−1 C :溶媒100mlあたりの溶解ポリマー重量(g
/100ml、通常1.2採用) K :ハギンス定数(0.343とする) で計算した値を用いた。溶液粘度、溶媒粘度はオストワ
ルド粘度計を用いて測定した。単位は[dl/g]で示
す。
【0044】(9)中心線平均表面粗さ(Ra) (株)小坂研究所製の高精度薄膜段差計ET−10を用
いて測定して、JIS−B−0601に準じて中心線平
均表面粗さ(Ra)を求めた。触針先端半径0.5μ
m、針圧5mg、測定長1mm、カットオフ0.08m
mとした。
【0045】(10)磁気テープの電磁変換特性(C/
N) 本発明のポリエステルフィルムの表面に、下記組成の磁
性塗料および非磁性塗料をエクストルージョンコーター
により重層塗布(上層は磁性塗料で塗布厚0.1μm、
非磁性下層の厚みは適宜変化させた)し、磁気配向さ
せ、乾燥させる。次いで反対面に下記組成のバックコー
ト層を形成した後、小型テストカレンダー装置(スチー
ル/スチールロール、5段)で、温度:85℃、線圧:
200kg/cmでカレンダー処理した後、60℃で、
48時間キュアリングする。上記テープ原反を8mm幅
にスリットし、パンケーキを作成した。次いで、このパ
ンケーキから長さ200m分を、カセットに組み込んで
カセットテープとした。
【0046】このテープに、市販のHi8用VTR(S
ONY社製 EV−BS3000)を用いて、7MHz
±1MHzのC/N(キャリア対ノイズ比)の測定を行
った。このC/Nを市販のHi8用ビデオテープ(SO
NY社製120分MP)と比較して、+3dB以上は
○、+1以上+3dB未満は△、+1dB未満は×と判
定した。○が望ましいが、△でも実用的には使用可能で
ある。
【0047】 (磁性塗料の組成) ・強磁性金属粉末 : 100重量部 ・スルホン酸Na変成塩化ビニル共重合体 : 10重量部 ・スルホン酸Na変成ポリウレタン : 10重量部 ・ポリイソシアネート : 5重量部 ・ステアリン酸 : 1.5重量部 ・オレイン酸 : 1重量部 ・カーボンブラック : 1重量部 ・アルミナ : 10重量部 ・メチルエチルケトン : 75重量部 ・シクロヘキサノン : 75重量部 ・トルエン : 75重量部 (非磁性下層塗料の組成) ・酸化チタン : 100重量部 ・カーボンブラック : 10重量部 ・スルホン酸Na変成塩化ビニル共重合体 : 10重量部 ・スルホン酸Na変成ポリウレタン : 10重量部 ・メチルエチルケトン : 30重量部 ・メチルイソブチルケトン : 30重量部 ・トルエン : 30重量部 (バックコートの組成) ・カーボンブラック(平均粒径20nm) : 95重量部 ・カーボンブラック(平均粒径280nm): 10重量部 ・αアルミナ : 0.1重量部 ・酸化亜鉛 : 0.3重量部 ・スルホン酸Na変成ポリウレタン : 20重量部 ・スルホン酸Na変成塩化ビニル共重合体 : 30重量部 ・シクロヘキサノン : 200重量部 ・メチルエチルケトン : 300重量部 ・トルエン : 100重量部。
【0048】(11)磁気テープの走行耐久性 (10)にて作成したテープを市販のHi8用VTR
(SONY社製 EV−BS3000)を用いて、走行
開始、停止を繰り返し100時間走行させ、走行状態、
テープの状態を調べ、このときの磁気テープの走行耐久
性を下記のように判定した。 ○:テープエッジの伸び、折れ曲がりがなく、削れ跡が
見られない。 △:テープエッジの伸び、折れ曲がりがないが、一部削
れ跡が見られる。 ×:テープエッジの一部が伸び、ワカメ状の変形が見ら
れ、削れ跡が見られる。
【0049】(12)スキュー (10)にて作成したテープに、白黒IQ信号を記録
後、45℃、80%RH下で100時間繰り返し再生を
行い、100時間経過後のモニター上でのずれ量を測定
した。
【0050】
【実施例】以下に、本発明のより具体的な実施例につい
て説明する。
【0051】実施例1〜6、比較例1〜3 ポリエステル(A)としてポリエチレンテレフタレート
(PET)(固有粘度0.85dl/g)のペレット5
0重量%と、ポリエーテルイミド(B)としてGene
ral Electric社製のポリエーテルイミド
“ウルテム”1010のペレット50重量%を290℃
に加熱されたベント式2軸押出機に供給して、溶融押出
し、ポリエーテルイミド50重量%含有ペレット(I)
を得た。
【0052】得られたポリエーテルイミド50重量%含
有ペレット(I)とポリエチレンテレフタレート(固有
粘度0.65、平均径0.4μmの球状架橋ポリスチレ
ン粒子0.1重量%配合)のペレット(II)を180℃
で3時間真空乾燥した後に、それぞれのチップを表1に
示すPEIの含有量(重量%)となるように混合して、
280℃に加熱された押出機に供給して溶融押出し、T
ダイよりシート状に吐出した。さらにこのシートを表面
温度25℃の冷却ドラム上に静電気力で密着させて冷却
固化し、未延伸キャストフィルムを得た。この未延伸キ
ャストフィルムのガラス転移温度を表1に示す。この未
延伸フィルムを、表1に示す条件で延伸を行った。まず
数本のロールの配置された縦延伸機を用いて、ロールの
周速差を利用して縦方向に延伸し、続いてステンターに
より横延伸を行った。その後配向を付与する延伸を行う
ため、ステンターにより引き続き再横延伸を行い、続い
てロール縦延伸機により再縦延伸し、さらにステンター
により再々横延伸した。続いて熱処理を行い、所望の温
度、弛緩率で幅方向に弛緩し、室温に冷却後、フィルム
エッジを除去し厚さ5.5μmの二軸配向フィルムを得
た。実施例6は、縦横二軸に延伸後、配向を付与する延
伸を同時二軸延伸機によって行った例である。比較例1
は、ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.65、
平均径0.4μmの球状架橋ポリスチレン粒子0.1重
量%配合)のペレット(II)を用い、表1の条件で製膜
した以外は実施例1と同様に行った。また比較例2は、
延伸条件を変更して行った例である。比較例3はPEI
含有量が本発明の範囲外とした例である。フィルムの製
造条件(PEIの含有量、キャストフィルムのガラス転
移温度、縦横二軸延伸後の複屈折(Δn)、結晶化度、
延伸温度、延伸倍率等)を表1に、得られたフィルムの
特性(ヤング率、熱収縮率の比(MD/TD)、長手方
向、幅方向の100℃熱収縮率、回折ピークの半値幅、
結晶サイズ、電磁変換特性、磁気テープの走行耐久性、
スキュー特性)を表2に示した。
【0053】実施例7 ポリエステル(A)としてポリエチレン−2,6−ナフ
タレート(PEN)(固有粘度0.65dl/g)のペ
レット50重量%とポリエーテルイミド(B)としてG
eneral Electric社製のポリエーテルイ
ミド“ウルテム”1010のペレット50重量%を29
0℃に加熱されたベント式2軸押出機に供給して、溶融
押出し、ポリエーテルイミド50重量%含有ペレット
(III)を得た。
【0054】得られたポリエーテルイミド50重量%含
有ペレット(III)とポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート(PEN)(固有粘度0.65dl/g、平均径
0.4μmの球状架橋ポリスチレン粒子0.1重量%配
合)のペレット(IV)を180℃で3時間真空乾燥した
後に、チップを表1に示すPEIの含有量(重量%)と
なるように混合して、280℃に加熱された押出機に供
給して溶融押出し、Tダイよりシート状に吐出した。さ
らにこのシートを表面温度25℃の冷却ドラム上に静電
気力で密着させて冷却固化し、未延伸キャストフィルム
を得た。この未延伸キャストフィルムのガラス転移温度
を表1に示す。この未延伸フィルムを、表1に示す条件
で延伸を行った。まず数本のロールの配置された縦延伸
機を用いて、ロールの周速差を利用して縦方向に延伸
し、続いてステンターにより横延伸を行った。その後配
向を付与する延伸を行うため、ステンターにより引き続
き再横延伸を行い、続いてロール縦延伸機により再縦延
伸し、さらにステンターにより再々横延伸した。続いて
熱処理を行い、所望の温度、弛緩率で幅方向に弛緩し、
室温に冷却後、フィルムエッジを除去し厚さ5.5μm
の二軸配向フィルムを得た。フィルムの製造条件(PE
Iの含有量、キャストフィルムのガラス転移温度、縦横
二軸延伸後の複屈折(Δn)、結晶化度、延伸温度、延
伸倍率等)を表1に、得られたフィルムの特性(ヤング
率、熱収縮率の比(MD/TD)、長手方向、幅方向の
100℃熱収縮率、回折ピークの半値幅、結晶サイズ、
電磁変換特性、磁気テープの走行耐久性、スキュー特
性)を表2に示した。
【0055】実施例8 押出機A,B2台を用い、280℃に加熱された押出機
Aには、実施例1〜6で用いたのと同様のPEIを20
重量%含有せしめたポリエチレンテレフタレートV(固
有粘度0.66、平均径0.07μmの球状架橋ポリス
チレン粒子0.1重量%配合)のペレットを180℃で
3時間真空乾燥した後に供給し、同じく280℃に加熱
された押出機Bには、実施例1〜6で用いたのと同様の
PEIを20重量%含有せしめたポリエチレンテレフタ
レートVI(固有粘度0.66、平均径0.4μmの球状
架橋ポリスチレン粒子0.1重量%と平均径0.8μm
の球状架橋ポリスチレン粒子0.015重量%配合)の
ペレットを180℃で3時間真空乾燥した後に供給し、
Tダイ中で合流し(積層比V/VI=9/1)、積層シー
トに押出して、該シートを表面温度25℃のキャストド
ラム上に静電気により密着させて冷却固化し、積層未延
伸キャストフィルムを得た。積層未延伸フィルムを表1
の条件で製膜した以外は、実施例3と同様の方法で二軸
配向フィルムを得た。フィルムの表面粗さは、V層側表
面が3.5nm、VI層側表面が8.3nmである。フィ
ルムの製造条件(PEIの含有量、キャストフィルムの
ガラス転移温度、縦横二軸延伸後の複屈折(Δn)、結
晶化度、延伸温度、延伸倍率等)を表1に、得られたフ
ィルムの特性(ヤング率、熱収縮率の比(MD/T
D)、長手方向、幅方向の100℃熱収縮率、回折ピー
クの半値幅、結晶サイズ、電磁変換特性、磁気テープの
走行耐久性、スキュー特性)を表2に示した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
およびその製造方法によれば、フィルムのヤング率が高
く、フィルム長手方向(MD)と幅方向(TD)の温度
100℃における熱収縮率の比lD/TD)が0.8〜
1.2の範囲である熱収縮率バランスが良いフィルムと
なり、高密度磁気記録用テープとした場合、電磁変換特
性、走行耐久性に優れ、また記録したトラックのずれが
起こりにくくなり、磁気記録媒体用ベースフィルムとし
て、良好な特性を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/73 G11B 5/73 // B29K 67:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA43 AA46 AA60 AA86 AF01 AF20Y AF31Y AF36 AF43 AH14 BA01 BB06 BB08 BC01 BC17 4F100 AK41A AK42 AK49A AL05A BA01 BA02 BA03 BA07 CA20B CC00B EH462 EJ381 EK171 GB41 JA03 JA03A JA11A JA20A JG06B JK01 JK07A JL00 JN18A YY00A 4F210 AA24K AA40 AG01 AH38 AR06 QA02 QA03 QC05 QC15 QD31 QG01 QG18 4J002 CF031 CF041 CF051 CF061 CF071 CM042 GS01 5D006 CB01 CB02 CB07 FA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル(A)とポリエーテルイミド
    (B)を含有する二軸配向ポリエステルフィルムであっ
    て、初期歪み速度0.1mm/mm・minにて測定し
    たフィルム幅方向のヤング率(YmTD)が6GPa以
    上であって、フィルム長手方向(MD)と幅方向(T
    D)の温度100℃における熱収縮率の比(MD/T
    D)が0.8〜1.2の範囲であることを特徴とする二
    軸配向ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】温度100℃における熱収縮率が長手方
    向、幅方向ともに1.0%以下である請求項1に記載の
    二軸配向ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】10%/分の引張速度で測定したフィルム
    長手方向のヤング率(YmMD)が4.5GPa以上で
    ある請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフ
    イルム。
  4. 【請求項4】ポリエーテルイミドを5〜30重量%含有
    する請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエス
    テルフイルム。
  5. 【請求項5】広角X線ディフラクトメータ法による結晶
    配向解析で、該ポリエステルフィルムをその法線を軸と
    して回転したときに得られる該ポリエステル主鎖方向の
    結晶面の回折ピークの円周方向の半値幅が55〜85度
    の範囲である請求項1〜4に記載の二軸配向ポリエステ
    ルフィルム。
  6. 【請求項6】該ポリエステルがエチレンテレフタレート
    を主成分とする請求項1〜5に記載の二軸配向ポリエス
    テルフィルム。
  7. 【請求項7】ポリエステル主鎖方向の結晶サイズが、3
    5〜90オングストロームの範囲である請求項6に記載
    の二軸配向ポリエステルフィルム。
  8. 【請求項8】ポリエステル(A)とポリエーテルイミド
    (B)を含有する未延伸キャストフイルムを、フィルム
    の複屈折(Δn)が0.02以下、結晶化度が10%以
    下となるように縦横二軸に延伸した後、配向を付与する
    延伸を二軸に行うことを特徴とする、請求項1〜7のい
    ずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方
    法。
  9. 【請求項9】ポリエステル(A)とポリエーテルイミド
    (B)を含有する未延伸キャストフイルムを、縦横二軸
    に延伸するに際し、延伸温度をガラス転移温度(Tg)
    〜(Tg)+60℃の範囲とし、縦横二軸に合計延伸倍
    率が1.5〜8倍の範囲で延伸する、請求項8に記載の
    二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】縦横二軸に延伸した後にさらに縦横二軸
    に延伸し、フィルムの長手方向と幅方向との総合延伸倍
    率を30〜100倍の範囲とする、請求項8または9に
    記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
  11. 【請求項11】フィルム厚みが3〜7μmの範囲である
    請求項1〜7のいずれかに記載の二軸配向ポリエステル
    フイルムをベースフィルムとして用いた高密度磁気記録
    媒体。
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