JP2001058289A - 可撓性管の溶接接合装置 - Google Patents
可撓性管の溶接接合装置Info
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Abstract
曲があっても塑性変形による折れの発生がしにくいレー
ザスポット溶接による接合を行う。 【解決手段】 可撓性管1a,1bおよび金物部品2を
把持するチャック4a,4b,5はそれぞれ同一軸線に
配設され、回転自在に保持されている。各チャック4
a,4b,5はそれぞれチャックプーリ17,18a,
18bを有している。各チャックプーリ17,18a,
18bはそれぞれタイミングベルト15,16a,16
bを介してスプライン軸12に嵌合したプーリ13,1
4a,14bと接続している。スプライン軸12はモー
タ10と接続しており、モータ10はモータドライブコ
ントローラ11に接続している。ヘッドスライダー8に
はヘッド取付部7を介してレーザ照射ヘッド6がチャッ
ク4a,4b,5の軸線上方を移動自在に支持されてい
る。
Description
に用いられる軟性または硬性の可撓性管と可撓性管、お
よび可撓性管と金物部品とに対して、レーザを用いた溶
接を行う可撓性管の溶接接合装置に関する。
した軟性または硬性の可撓性管と可撓性管、および可撓
性管と金物部品に対してレーザ溶接する手段としては、
例えば特開平4−61854号公報に開示されているよ
うに、2本の可撓性管のそれぞれの端部、あるいは可撓
性管と金物部品の端部を突き合わせて、その突き合わせ
部分の外周をレーザ溶接して接合し、前記2本の可撓性
管の接合部については、少なくとも一方の可撓性管に外
周接合部の溶接部を含む金属素線とその隣接する金属素
線とをレーザスポット溶接により複数箇所溶着するもの
である。
溶接により熱影響を受けた溶接部を含む溶接部近傍の金
属素線に対して、熱影響部を剛体化するものである。
されている線材溶接接合用の自動突き合わせ装置は、図
3に示すように、一対のチャック支持台35,36に回
転自在に保持され、正対するとともに軸心が一致するよ
うに配設された一対のチャック33,34を用いて2本
の線材31,32を突き合わせて把持し、チャック3
3,34の軸心の中間点上方に支持されたレーザ溶接ト
ーチ37により溶接接合を行う。チャック33,34は
チャックブレーキプーリ38,39およびチャックプー
リ40,41を有している。
ーキベルト42,43およびブレーキプーリ44,45
を介して回転固定または回転自在に切り換わるブレーキ
46,47と接続している。ブレーキ46,47が回転
固定または回転自在に切り換わることにより、メインモ
ータ49の回転でチャック33,34が開閉したり、ま
たは開閉せずにチャック33,34全体が回転するよう
になっている。メインモータ49はストッパ台48に設
けられており、メインモータ49は回転自在に保持され
たスプライン軸50に直結している。スプライン軸50
にはプーリ51およびプーリ52が嵌合されており、プ
ーリ51,52とチャックプーリ40,41とにはタイ
ミングベルト53,54が張架されている。
をチャック33,34内に送り込んで突き合わせた後、
ブレーキ46,47を回転固定にしてメインモータ49
を回転させ、チャック33,34を閉じて把持する。次
に、ブレーキ46,47を回転自在にしてメインモータ
49を回転させ、チャック33,34を開閉せずにその
全体を回転させて同期回転を行う。この時に、レーザ接
合トーチ37から溶接の為のレーザを線材31,32の
突き合わせ部に与えることで、その突き合わせ部分の外
周をレーザ溶接して接合する。
来技術の金属素線をコイル状に巻いて形成した軟性また
は硬性の可撓性管と可撓性管、および可撓性管と金物部
品に対してレーザ溶接する手段において、可撓性管の外
周に施すレーザ溶接により熱影響を受けた溶接部を含む
溶接部近傍の金属素線に対し、レーザスポット溶接で金
属素線間の1周の間隔をあけて複数箇所溶着して熱影響
部の剛体化された硬質部を形成する際、金属素線間の1
周を複数箇所レーザスポット溶接で溶着する間隔にバラ
ツキが生じて均等でないと、金属素線間の周回りに施す
硬質部の形成に片寄りが生じ、可撓性管の外周接合部の
溶接部近傍の周回りで周りに比べて機械的強度の低下を
抑えて弾性限界の低下をなくすことができない部分が生
じるとともに、その部分への応力集中が生じる。そのた
め、可撓性管の外周接合部の溶接部近傍を、周りに比べ
て弾性限界の低下をなくしていない方向で何回も強く屈
曲させた場合には、塑性変形による折れが発生する。
合わせ装置において、線材を可撓性管に代えて行った場
合には、レーザ溶接時に可撓性管を突き合わせた状態で
チャックに把持し、チャック全体を同期回転させている
だけであるので、チャック回転機構の回転ムラやレーザ
接合トーチからのレーザ照射パルスの出射間隔のバラツ
キ等の影響により、可撓性管の外周接合部における溶接
部近傍の金属素線間の1周を均等に複数箇所レーザスポ
ット溶接で溶着することができない。
レーザ溶接接合において、全周にわたってレーザパルス
照射のレーザスポット溶接でレーザスポットをオーバー
ラップさせて接合する場合も、レーザ溶接時にチャック
全体を同期回転させているだけでは、上記と同様に、可
撓性管の外周接合部の全周に施すレーザスポットのオー
バーラップ量が全周にわたって均等に形成されずにバラ
ツキ。このため、可撓性管の溶接接合部の周回りで弾性
限度の低下の度合いが不均一となり、可撓性管の外周接
合部における溶接部近傍の金属素線間の1周を複数箇所
レーザスポット溶接で溶着する補強を行っても、可撓性
管の外周接合部における溶接部近傍の周回りで周りに比
べて弾性限界の低下した部分が発生する。
の全周にわたって均等に弾性限界の低下がなく、可撓性
管の溶接接合部近傍での頻繁な強い屈曲があっても塑性
変形による折れの発生がしにくいレーザスポット溶接に
よる可撓性管の接合が行える可撓性管の溶接接合装置に
ある。
イル状に巻いて形成した軟性または硬性の可撓性管と可
撓性管、および可撓性管と金物部品を、チャックを用い
て正対するとともに軸心が一致するように保持し、それ
ぞれの端部を突き合わせながらチャック全体を回転さ
せ、突き合わせ部とその近傍の全周または1周の複数箇
所をレーザパルス照射によりレーザスポット溶接接合を
行う装置において、前記チャックの回転角の位置決めが
行えるモータと、該モータの回転角度制御手段と、モー
タの回転をチャック全体に同期をとって同量の回転量を
伝達する回転伝達手段とから構成したことを特徴とする
可撓性管の溶接接合装置である。
び可撓性管と金物部品をチャック内に送り込んでそれぞ
れの端部を突き合わせた後、チャックを閉じて把持す
る。次に、レーザ照射ヘッドから溶接の為のレーザパル
スを可撓性管の突き合わせ部に1パルス照射して与え、
レーザスポットを形成する。そして、レーザ照射ヘッド
に対して可撓性管の突き合わせ部がその周回りの次に形
成するレーザスポットの位置となる回転角度にチャック
全体を回転させ、位置決めして停止する。この回転・位
置決めは、モータの回転角度制御手段により回転角の位
置決めができるモータで回転させ、さらに回転伝達手段
により同期をとってモータの回転に応じた同量の回転量
をチャック全体に伝達して行う。
へレーザパルスを1パルス照射してレーザスポットを形
成する。
体すなわち可撓性管の突き合わせ部を回転させて位置決
め停止し、この位置でレーザパルスを1パルス照射して
レーザスポットを形成する。
わせ部分の外周を全周にわたって均等にレーザスポット
溶接で接合することができる。
管と金物部品をその突き合わせ部でレーザ接合溶接した
ものをチャック内に送り込んだ後、チャックを閉じて把
持する。次に、レーザ照射ヘッドから溶着の為のレーザ
パルスを可撓性管の外周接合部における溶接部近傍の金
属素線間に1パルス照射して与え、レーザスポットを形
成する。そして、金属素線間の1周を複数箇所レーザス
ポット溶接で溶着するにあたり、次のレーザスポットが
形成されるべき位置となる回転角度で、前記と同様に、
チャック全体すなわち可撓性管の外周接合部における溶
接部近傍の金属素線間を回転させて位置決め停止し、こ
の位置でレーザパルスを1パルス照射してレーザスポッ
トを形成する。
合部における溶接部近傍の金属素線間の1周を均等に複
数箇所レーザスポット溶接で溶着することができる。
形態を示す正面図および平面図である。
ック支持台21,22,23が載置されている。チャッ
ク支持台21,22には各々可撓性管1a,1bを把持
する一対のチャック4a,4bが回転自在に保持され、
正対するとともに軸心が一致するように配設されてい
る。チャック4a,4bは各々外周から中心に向けて動
く3個のチャック爪3a,3bを有している。チャック
爪3a,3bは各々図示しないチャック開閉機構により
径方向に移動する。さらに、チャック4a,4bは各々
チャックプーリ18a,18bを有している。
するチャック5が回転自在に保持され、チャック4a,
4bの同一軸線上に配設されている。チャック5はチャ
ックプーリ17を有している。
ステッピングモータか、エンコーダを取り付けたサーボ
系により回転角の位置決めができるDCサーボモータま
たはACサーボモータから成り、スプライン軸12に直
結されている。また、モータ10は回転角度制御手段の
モータドライブコントローラ11に接続されている。ス
プライン軸12はチャック支持台21,22,23に回
転自在に保持されている。スプライン軸12にはプーリ
13,14b,14aが嵌合されている。プーリ13と
チャックプーリ17とにはタイミングベルト15が張架
され、プーリ14bとチャックプーリ18bとにはタイ
ミングベルト16bが張架され、プーリ14aとチャッ
クプーリ18aとにはタイミングベルト16aが張架さ
れている。
ス20に固設された固定台9上に載置されている。ヘッ
ドスライダー8にはヘッド取付部7が設けられ、レーザ
照射ヘッド6がヘッド取付部7に上下動自在に設けられ
ており、レーザ照射ヘッド6はチャック4a,4b,5
の軸線上方を移動自在に支持されている。
0.4mmの金属素線をコイル状に巻いて形成した軟性
または硬性の外径1.6mmの可撓性管1aと可撓性管
1b、および可撓性管1bと外径2mmの金物部品2に
対して、それぞれの端部を突き合わせて、その突き合わ
せ部分の外周をレーザ溶接して接合する作用を説明す
る。その突き合わせ部分の外周のレーザ溶接接合方法と
しては、まず突き合わせ部の全周にわたって12点のレ
ーザパルス照射のレーザスポット溶接でレーザスポット
をオーバーラップさせて接合し、次にこの外周接合部の
溶接部近傍の金属素線間の1周を4箇所レーザスポット
溶接で溶着して補強を行う方法を説明する。
示しない搬送機構により順番に一対のチャック4a,4
b内に送り込んでそれぞれの端部を突き合わせ、可撓性
管1aと可撓性管1bの突き合わせ部がチャック4a,
4bの軸心のほぼ中間点に位置決めされるように導く。
次に、図示しないチャック開閉機構により両方のチャッ
ク4a,4bを閉じて各々チャック爪3a,3bで可撓
性管1a,1bを把持する。そして、ヘッドスライダー
8を駆動してレーザ照射ヘッド6を可撓性管1a,1b
の突き合わせ部上方に移動する。
接の為の最初のレーザパルスを可撓性管1a,1bの突
き合わせ部に1パルス照射して与え、最初のレーザスポ
ットを形成する。そして、全周にわたって均等に12箇
所にレーザスポットを形成する為の回転角度30°で、
レーザ照射ヘッド6に対して可撓性管1a,1bの突き
合わせ部を、一対のチャック4a,4b全体をモータド
ライバーコントローラ11でモータ10の回転角度制御
を行ってモータ10を回転させ、同期回転伝達手段のス
プライン軸12と少なくともプーリ14a,14b,1
8a,18b、タイミングベルト16a,16bとによ
り同期をとってモータ10の回転に応じた同じ回転量を
伝達し、回転させて位置決めして停止させる。
せ部にレーザパルスを1パルス照射して2番目のレーザ
スポットを形成する。同様に、前記と同じ回転角度30
°で一対のチャック4a,4b全体、すなわち可撓性管
1a,1bの突き合わせ部を回転させて位置決め停止
し、この位置でレーザパルスを1パルス照射して次のレ
ーザスポットを形成する。この動作をあと9回繰り返し
て、可撓性管1a,1bの突き合わせ部分の外周を全周
にわたって均等に12箇所レーザスポットを形成するレ
ーザスポット溶接で接合することができる。
ザ照射ヘッド6を、既に接合溶接を行った可撓性管1
a,1bの外周接合部の溶接部を含む金属素線とその隣
接する金属素線とにまたがる位置の上方に移動する。そ
して、レーザ照射ヘッド6から補強スポット溶着の為の
最初のレーザパルスを可撓性管1a,1bの外周接合部
の溶接部近傍の金属素線間に1パルス照射して与え、最
初のレーザスポットを形成する。
ポット溶接で溶着する為の回転角度90°で、前記と同
様に、一対のチャック4a,4b全体、すなわち可撓性
管1a,1bの外周接合部の溶接部近傍の金属素線間を
回転させて位置決め停止し、この位置でレーザパルスを
1パルス照射して次のレーザスポットを形成する。この
動作をあと2回繰り返して、可撓性管1a,1bの外周
接合部の溶接部近傍の金属素線間の1周を均等に4箇所
レーザスポットを形成するレーザスポット溶接で溶着し
て、外周接合部を補強することができる。
も、以下の点で異なる以外は上記説明した作用と同様に
して、それぞれの端部を突き合わせ、その突き合わせ部
分の外周をレーザ溶接して接合することができる。
ャック5内に挿入して、図示しないチャック開閉機構に
よりチャック5を閉じて把持する。次に、可撓性管1b
を図示しない搬送機構によりチャック4a,4b内に送
り込み、さらに、可撓性管1bの端部が金物部品2の端
部に突き当たるまで送り込んで、可撓性管1bと金物部
品2の端部を突き合わせて位置決めする。そして、図示
しないチャック開閉機構により両方のチャック4a,4
bを閉じて各々チャック爪3a,3bで可撓性管1bを
把持する。
を駆動して可撓性管1bと金物部品2の突き合わせ部上
方か、既に接合溶接を行った可撓性管1bと金物部品2
の外周接合部の溶接部を含む可撓性管1bの金属素線と
その隣接する金属素線とにまたがる位置の上方に移動さ
れる。チャック4a,4bに把持された可撓性管1bと
チャック5に把持された金物部品2に対するレーザ溶接
時の同期回転の同期回転伝達手段は、スプライン軸1
2,プーリ13,14a,14b,17,18a,18
bとタイミングベルト15,16a,16bとにより同
期をとってモータ10の回転に応じた同じ回転量を伝達
して行われる。
可撓性管1aと可撓性管1bのレーザ溶接接合と、可撓
性管1bと金物部品2のレーザ溶接接合の順番はどちら
を先に行っても構わない。また、前記説明した可撓性管
1bと金物部品2のレーザ溶接接合はチャック4a,4
bとチャック5を用いて行ったが、チャック4aに可撓
性管1bを把持しチャック4bに金物部品2を把持して
行っても差し支えない。
に巻いて形成した軟性または硬性の可撓性管と可撓性管
または可撓性管と金物部品に対して、溶接接合部の全周
にわたって均等に弾性限界の低下がなく、可撓性管の溶
接接合部近傍での頻繁な強い屈曲があっても塑性変形に
よる折れの発生がしにくいレーザスポット溶接による接
合を行うことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 金属素線をコイル状に巻いて形成した軟
性または硬性の可撓性管と可撓性管、および可撓性管と
金物部品を、チャックを用いて正対するとともに軸心が
一致するように保持し、それぞれの端部を突き合わせな
がらチャック全体を回転させ、突き合わせ部とその近傍
の全周または1周の複数箇所をレーザパルス照射により
レーザスポット溶接接合を行う装置において、前記チャ
ックの回転角の位置決めが行えるモータと、該モータの
回転角度制御手段と、モータの回転をチャック全体に同
期をとって同量の回転量を伝達する回転伝達手段とから
構成したことを特徴とする可撓性管の溶接接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23647999A JP3860365B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 可撓性管の溶接接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23647999A JP3860365B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 可撓性管の溶接接合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001058289A true JP2001058289A (ja) | 2001-03-06 |
JP3860365B2 JP3860365B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=17001353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23647999A Expired - Fee Related JP3860365B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 可撓性管の溶接接合装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3860365B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-08-24 JP JP23647999A patent/JP3860365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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