JP3599305B2 - 溶接装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接対象材を廻しながら溶接する装置に関し、特に、これに限定する意図ではないが、金属管被覆光ファイバケ−ブルの金属管に鞘管をつなぎ接続する溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
理解を容易にするために、金属管被覆光ファイバケ−ブルをつなぎ接続する溶接装置を例示すると、金属管被覆光ファイバケ−ブルは例えば10Km程度の単位で製造される。このケ−ブルの敷設長が10Kmを越える場合、例えば100Km近くになる場合、10単位のケ−ブルをつないで一本の連続したケ−ブルとする必要がある。従来は、金属管直径が3mm以下の細径ケ−ブルの場合、該金属管より太径のつなぎ管(鞘管)が用いられる。接続対象の一方のケ−ブルの端部を鞘管に通して、両ケ−ブルの光ファイバの端面同志を接合し、そして鞘管を、その中間点が略接合面の位置になるようにすべらして両ケ−ブルの金属管端部を共に鞘管内に収めて、鞘管の両端面部を両ケ−ブルの金属管の外周に、YAGレ―ザでパルス溶接する。この種の溶接方法が特開平5−50294号公報に開示されている。
【0003】
溶接にかかる前に、加締めによって鞘管の両端部がケ−ブル外被すなわち金属管に固着される。そして鞘管を径方向に分離可能な割りチャックに横押し込みで挿入し挟持して、割りチャックを回転させることによって鞘管およびそれに固定したケ−ブルをそれらの中心軸を中心にねじり回転させてYAGレーザでパルス溶接して、周方向1回転の溶接を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
割りチャックが、鞘管の受入れ/取外しを行なうために2分割であるので、それを回転駆動するために一体として保持するチャック支持機構が複雑であり、また、鞘管の受入れ/取外しのためのチャック支持機構操作に手数がかかる。
【0005】
本発明は、溶接対象材の保持/解除操作が容易な溶接装置を提供することを第1の目的とし、溶接対象材の保持をより確実にすることを第2の目的とし、溶接位置決めを正確にすることを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の溶接装置は、y方向に延びる中心軸(Lyc)を中心とする円筒状であって、筒外から筒内空間へ筒径方向に溶接対象材(1)を、横移動で差し込みこれによりy方向に円筒を貫通させるためのすり割(2)、が開いた回転台(3);前記中心軸位置にある溶接対象材(1)を加締める開閉ダイス (4a,4b) を有し、y方向に前記回転台(3)の内空間を貫通し該溶接対象材 (1) 挟持するための、前記回転台(3)で支持された第1開閉クランパ(4);第1開閉クランパ(4)にy方向で隣接した位置において前記溶接対象材 (1) を加締め保持するための回転不可の第2開閉クランパ (7) ;第1開閉クランパ(4)が挟持する溶接対象材(1)を溶接するための溶接ト−チ(5);および、前記回転台(3)を回転駆動する手段(6);を備える。なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参考までに付記した。
【0007】
これによれば、溶接対象材(1)を、回転台(3)の筒外から、すり割(2)を通して筒径方向に横移動で差し込み、筒内空間に移すことができる。そして溶接対象材 (1)を開閉クランパ(4)で挟持すると、溶接対象材(1)はy方向に回転台(3)の内空間を貫通し回転台(3)の中心軸(Lyc)に位置する。回転駆動手段(6)が回転台(3)を回転駆動すると、回転台(3)と共に開閉クランパ(4)が、中心軸(Lyc)を中心に回転し、溶接対象材(1)が中心軸(Lyc)を中心に回転する。したがって溶接ト−チ(5)を固定したまま、溶接対象材(1)を周方向に溶接することができる。一周の溶接が終了すると、開閉クランパ(4)を開いて、溶接対象材(1)を回転台(3)の内空間から、すり割(2)を通して筒外方向に横移動で引き出し、回転台(3)の外に取り出すことができる。回転台(3)に対する溶接対象材(1)の保持/解除は、開閉クランパ(4)の閉/開操作のみで実現するので、溶接対象材(1)の装着,除去作業が容易である。
また、
A:回転不可の第2開閉クランパ(7)にて溶接対象材(1)を加締めて保持,
B:第1開閉クランパ(4)にて溶接対象材(1)を挟んで加締めて保持,
C:回転不可の第2開閉クランパ(7)を解放して、回転台(3)を+β°回転駆動,
D:回転不可の第2開閉クランパ(7)を解放して、回転台(3)を−β°回転駆動,および、
E:回転不可の第2開閉クランパ(7)を解放、
を選択的に行なうことができる。そして、例えばβを120°とした場合には、
〔A〕−[B]−C−〔A〕−D−[B]−C−〔A〕−D−[B]−Eとこの順に実行することにより、回転不可の第2開閉クランパ(7)による加締め(A)および第1開閉クランパ(4)による加締め(B)を、金属管(1)に120°ピッチで3回行なうことができ、金属管(1)の周方向に均等に加締め(A,B)を行なうことができる。そしてこの加締めを終えて回転不可の第2開閉クランパ(7)を解放(E)すると、溶接対象材(1)は、回転台(3)で支持された第1開閉クランパ(4)のみで挟持されており、回転台(3)を廻しながら金属管(1)を一周する溶接を行なうことができる。この溶接の間、例えば溶接対象材(1)が鞘管であって、それに細管(光ファイバケ−ブルの外被管)が挿入されている場合、上述の加締めにより鞘管と細管との結合が強固であり、鞘管を第1開閉クランパ(4)で挟持して回転させるとき、鞘管と細管が確実に一体で回転する。したがって両者間の溶接の信頼性が高い。
【0008】
【発明の実施の形態】
(2)y方向に延びる中心軸(Lyc)を中心とする円筒状であって、筒外から筒内空間へ筒径方向に溶接対象材(1)を、横移動で差し込みこれによりy方向に円筒を貫通させるためのすり割(2)、が開いた、前記中心軸が延びる方向に離れた複数の回転台(3);前記中心軸位置にある溶接対象材(1)を加締める開閉ダイス (4a,4b) を有し、y方向に前記回転台(3)の内空間を貫通し該溶接対象材 (1) 挟持するための、それぞれが前記回転台(3)で支持された複数の第1開閉クランパ(4);第1開閉クランパ(4)それぞれにy方向で隣接した位置において前記溶接対象材 (1) を加締め保持するための回転不可の複数の第2開閉クランパ (7) ;第1開閉クランパ(4)が挟持する溶接対象材(1)を溶接するための少くとも1台の溶接ト−チ(5);および、前記回転台を回転駆動する手段(6);を備える溶接装置。
【0009】
回転台(3)が複数台であってy方向に分布するので、溶接対象材(1)が長い場合に、y方向の複数点で溶接対象材(1)を第1開閉クランパ(4)で挟持して中心軸(Lyc)に置くことができ、溶接対象材(1)の保持姿勢が安定し中心軸(Lyc)を中心とした溶接対象材(1)の回転において回転振れを生じない。溶接対象材(1)の保持がより確実になり、しかも溶接位置決めをより正確にすることができる。
【0010】
)x方向に延び前記溶接ト−チ(5)を保持するア−ム(8),該ア−ムをx軸を中心に回転可に支持するト−チ旋回機構(9)、および、該ト−チ旋回機構をz方向に昇降可に支持するト−チ昇降機構(10)を更に備える。
【0011】
これによれば、例えば溶接対象材(1)が鞘管であって、それを細管(光ファイバケ−ブルの外被管)に溶接する場合、鞘管と細管とを上述のように加締めで結合した後に、溶接ト−チ(5)を、ト−チ旋回機構(9)およびト−チ昇降機構(10)で溶接姿勢に設定し、姿勢を調整することができる。溶接を終了すると退避姿勢に戻すことができる。
【0012】
)ト−チ昇降機構(10)をy方向に移動可に支持するト−チ移動機構(11)を更に備える。鞘管の一端の溶接を終了すると、溶接ト−チ(5)をト−チ旋回機構(9)およびト−チ昇降機構(10)で退避姿勢にして、ト−チ移動機構(11)でト−チを鞘管の他端側に移し、そしてト−チ旋回機構(9)およびト−チ昇降機構(10)でト−チを溶接姿勢にして他端側を溶接することができる。一台の溶接ト−チ(5)で、鞘管の両端の溶接を行なうことができる。
【0013】
)溶接ト−チ(5)は、溶接のためのYAGレ−ザ溶接器およびその指向線に沿う視準用の光線を投射する視準器を含む。溶接に先立って、鞘管を回転させながら、鞘管に対する視準用の光線の当り位置を監視して、ト−チ旋回機構(9),ト−チ昇降機構(10)およびト−チ移動機構(11)で溶接ト−チ(5)の溶接ねらい位置(視準用光線の当る位置)を調整することができる。
【0014】
(6)装置は更に、前記ア−ム(8)で支持され、視準用光線の溶接対象材(1)上の照射位置を監視するための撮像器(12)を備える。撮像器(12)のビデオ信号を2次元ディスプレイに与えて表示することにより鞘管に対する視準用の光線の当り位置を監視して、ト−チ旋回機構(9),ト−チ昇降機構(10)およびト−チ移動機構(11)で溶接ト−チ(5)の溶接ねらい位置(視準用光線の当る位置)を調整することができる。すなわち溶接位置を予め正確に定めることができる。
【0015】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】
図1に本発明の一実施例の平面を示し、図2に正面を、図3に左側面を示す。装置基台21には、回転台基台22が固定されており、この基台22で支持された2個の下支持ロ−ラ23,24(図3)で、外形が糸巻き状の、中空回転台3が下支持され、かつ、基台22で支持された下押えロ−ラ25(図3)が、回転台3の内フランジを下方に押えている。回転台3には、外歯リングギア26が固着されており、その歯に駆動ギア27(図4)が噛み合っている。
【0017】
駆動ギア27は減速機28の出力軸に固着され、減速機28の入力軸を電気モ−タ6が回転駆動する。電気モ−タ6が正転すると、回転台3が、その中心軸Lycを中心に正回転駆動される。電気モ−タ6が逆転すると回転台3が逆回転駆動される。
【0018】
回転台3および外歯リングギア26には、中心軸Lycに対して斜めに、回転台3の筒外から筒内空間へ筒径方向に溶接対象材を、横移動で差し込みこれによりy方向に回転台3を貫通させるためのすり割2が開けられている。すり割2を斜めにしているので、ロ−ラ23〜25の位置にすり割2があるときにも、すり割2の外の平滑部にロ−ラが当り、また、駆動ギア28の位置にすり割2があるときにも、駆動ギア28が外歯リングギア26の歯と確実に噛み合う。したがってすり割2があっても、ロ−ラ23〜25による回転台3の支持が安定し、かつ駆動ギア28と外歯リングギア26との噛み合いが確実で、回転台3に振動を生じないし、駆動トルクの伝達に瞬間的な途絶を生じない。なお、すり割2のスロット幅は、後述する鞘管1(図5〜7)の外直径よりやや大きい。このスロット幅は、後述する光ファイバケ−ブルの外被金属管34,35(図5〜7)の外直径よりわずかに大きい、狭幅としてもよい。
【0019】
回転台3には、1対の加締めダイス4a,4b(図3),それらを相対的に閉じる方向および開く方向に駆動する開閉機構および開閉駆動する小型油圧シリンダでなる開閉クランパ4が支持されており、該1対の加締めダイス4a,4bの、6角形を半割りにした内形状の管加締め口の口中心が中心線Lyc上に位置する。管加締め口に鞘管1(図6)を置いて油圧シリンダで加締めダイスを閉駆動すると、鞘管1が略6角形状に加締められ、加締めダイス4a,4bで挟持される。
【0020】
開閉クランパ4の上述の1対の加締めダイス4a,4bと、y方向で隣接する位置に、開閉クランパ7(図1,図3)の1対の加締めダイスが位置する(図6)。開閉クランパ7の構造は開閉クランパ4と同じである。しかし開閉クランパ7は、xスライド基台29で支持されx方向にスライドしうるxスライダで支持されている。xスライダは、x駆動機構を介して電気モ−タ30でx方向に駆動される。電気モ−タ30の正転により、開閉クランパ7(の1対の加締めダイスの管加締め口)は図3に示す退避位置からx方向で開閉クランパ4(の1対の加締めダイス4a,4bの管加締め口)の位置に駆動され、電気モ−タの逆転により、該位置から図3に示す退避位置に駆動される。y方向では、開閉クランパ4は、開閉クランパ7よりも回転台3に近い位置にあり、開閉クランパ4は内側クランパ、開閉クランパ7は外側クランパである(図6)。
【0021】
基台21の、x方向に延びるy方向中央線Lxcの位置に、鞘管保持用の手動クランパ31(図1,図2)があり、該クランパ31の管支持中心は中心軸Lycに設定されている。
【0022】
上述の、回転台基台22〜電気モ−タ30の組合せでなる第1支持機構と同じ構造の第2支持機構が、y方向中央線Lxcに関して第1支持機構と対称に、装置基台21上に設置されている(図1)。
【0023】
第1支持機構の回転台3の外側に、光ファイバケ−ブルの外被管34(図5〜7)を保持するための手動クランパ32(図1,図2)があり、また、第2支持機構の回転台3の外側に、光ファイバケ−ブルの外被管35(図5〜7)を保持するための手動クランパ33(図1,図2)がある。これらの手動クランパ32,33の管支持中心も中心軸Lycに設定されている。
【0024】
装置基台21上に、y駆動基台41(図1〜3)が固定されており、基台41上の、y方向に延びるレ−ル上に、y走行基台42が、y方向に移動自在に乗っている。このy走行基台42がト−チ移動機構11を介して電気モ−タ45でy方向に駆動される。すなわち、y走行基台42は、それに固着された図示しないナットを有し、該ナットにねじ結合したねじ棒43および減速機44を介して電気モ−タ45でy方向に駆動される。y走行基台42が図1に示す左作業位置にあるときに電気モ−タ45が正転すると、y走行基台42は図1上で右方に移動する。このト−チ移動機構11を使用して、溶接ト−チ5のy位置を設定および調整することができる。
【0025】
y走行基台42には、昇降基台46(図3)が昇降可に支持されており、y走行基台42上のト−チ昇降機構10を介して、y走行基台42上の電気モ−タ(図示略)でz方向に昇降駆動される。このト−チ昇降機構10を使用して、溶接ト−チ5のz位置を設定および調整することができる。
【0026】
昇降基台46には、x軸(x方向に平行な軸線)を中心に回転可にア−ム台47(図3)が支持されており、昇降基台46上のト−チ旋回機構9を介して、昇降基台46上の電気モ−タ(図示略)で回転駆動される。ア−ム台47には、該x軸を中心とする円の径方向に延びかつx方向に延びるト−チ支持ア−ム8が固着されており、このア−ム8に、溶接ト−チ5,照明器48および2次元CCDカメラ12(図3)が、それぞれ手動の姿勢調整機構(図示せず)を介して支持されている。なお、図3上においては、溶接ト−チ5,照明器48およびカメラ12を明確に示すため、ト−チ支持ア−ム8は点線で示したが、実際には、ア−ム8は実線で示されるべきであり、ア−ム8の向こう側(紙面の裏側)に溶接ト−チ5,照明器48およびカメラ12が位置する。溶接ト−チ5は、ア−ム台47の回転半径方向に平行であって、溶接ト−チ5の溶接狙線(指向線)はx軸と直交し、しかも中心軸Lycと交わる。ト−チ旋回機構9を使用してト−チ支持ア−ム8をx軸廻りに回転させて、中心軸Lycに対する溶接ト−チ5の傾斜(溶接狙線の角度θ)を設定又は調整することができる。
【0027】
溶接ト−チ5は、YAGレ−ザパルス溶接器と視準用の低出力He−Neレ−ザを内蔵し、視準モ−ドではYAGレ−ザパルス溶接器はオフでHe−Neレ−ザが、YAGレ−ザパルス溶接器の溶接狙線(指向線)に合致した視準用レ−ザ光線を連続して出射する。カメラ12が溶接点(視準用レ−ザ光線の物体反射点)を中心とする所定領域を撮影し、図示しないCRTディスプレイ上に撮影画像を映す。オペレ−タは、CRTディスプレイ上の映像から、溶接対象材上の視準用レ−ザ光線の反射点(レ−ザスポット)を視認して、該反射点が溶接予定位置となるように、上述のト−チ旋回機構9,ト−チ昇降機構10およびト−チ移動機構11を使用して溶接ト−チ5のy,z位置および姿勢(角度θ)を調整することができる。溶接モ−ドでは視準用のHe−Neレ−ザはオフで、YAGレ−ザパルス溶接器が、溶接用レ−ザパルスを連続的に出射する。
【0028】
溶接点周りをガスシ−ルドするためのノズル部材49および50(図2)がそれぞれ、回転台3(左,右各1個)に固着された開閉クランパ4と、手動開閉クランパ32および33との間に位置する。これらのノズル部材49および50は、中心軸Lyc周りに分布し上側が開いた馬蹄形の、多数のガスノズルが分布したノズル基幹を有する。ノズル部材49および50には、溶接点周りをシ−ルドするためのアンゴンガスが供給され、それが多数のノズルから、溶接点を取り囲むガスカ−テンを形成するように、噴出する。
【0029】
次に、以上に説明した実施例装置の使用態様を説明する。
1)まず、実施例装置は、金属管被覆光ファイバケ−ブルを、鞘管を用いてつなぎ接続するためのものであり、光ファイバケ−ブルの外被管である金属管と、中継用の鞘管は、共にステンレス(SUS)であり、次の寸法のものを溶接対象とする:
Figure 0003599305
2)溶接箇所
鞘管の両端部、鞘管1ケに付2箇所。
【0030】
3)溶接工程の概要
3−1 金属管のセット
図5に示すように、前工程で、つなぎ対象の2つの光ファイバケ−ブルの一方を鞘管1に通して、両ケ−ブルの光ファイバの端面が接合され、接合部の外周に補強被覆36が施こされている。
【0031】
(1)鞘管1の略中央が補強被覆36の位置になるように鞘管1をずらして、鞘管1の内部に両ケ−ブルの外被金属管34,35の端部を挿入し、この状態で、両ケ−ブルの外被金属管34,35の一方を、左,右回転台3(図1)の外周の外から横移動で、すり割2を通して回転台内部に挿入する。そして外被金属管34,35および鞘管1の3者を同時に、鞘管1の略中間部が手動開閉クランパ31の位置になるように、y方向にずらす。
【0032】
(2)鞘管1のみを左方にずらして、右側光ファイバケ−ブルの外被金属管35の端面を所定位置に合せて、右側光ファイバケ−ブルの外被金属管35を手動開閉クランパ33で保持する。
【0033】
(3)鞘管1を右側光ファイバケ−ブルの外被金属管35方向にスライドさせ、該外被金属管35に約100mmラップさせる。
【0034】
(4)鞘管1を手動開閉クランパ31で保持し、次に左側光ファイバケ−ブルの外被金属管34を手動開閉クランパ32で保持する。以上の行程で、両光ファイバケ−ブルの外被金属管34,35および鞘管1を、中心軸Lycに揃った一直線状に定める。
【0035】
そして、左,右の開閉クランパ7を中心軸Lycの位置に駆動して、
A:左,右の開閉クランパ7で、鞘管1の左,右端を加締めて保持、
する。そして手動クランパ31〜33の管保持を解除する。
【0036】
次に、
B:左,右の開閉クランパ4で鞘管1の左,右端を挟んで加締めて保持、
する(図6)。そして左,右の開閉クランパ7の保持を解除すると、鞘管1の左,右両端の、クランパ4および7による一回の加締めが終わり、鞘管1に左,右光ファイバケ−ブルの外被金属管34,35が、加締めにより固定され、鞘管1が左,右クランパ4のみで保持された状態となる。このように一回の加締めを終えて、更に左,右の開閉クランパ7を退避位置にx方向駆動することにより、後に説明する、鞘管1の左,右端面溶接に進むことができる。
【0037】
しかし、鞘管1の加締めによる端形状を極力円形にならし、しかも鞘管1と外被金属管34,35との結合をより強固にするのが好ましい。そのようにするためには、鞘管1を中心軸Lycを中心に180°以下の角度廻わして、加締めを行なう工程を複数回行なう。例えば120°づつ廻して合計で3回の加締めを行なうときには、上記AおよびBを終えると、次に、
C:左,右の開閉クランパ7の保持を解除して、左,右回転台3を+120°回転駆動、
する。次に、A:左,右の開閉クランパ7で、鞘管1の左,右端を加締めて保持する。次に、
D:左,右の開閉クランパ7の保持を解除して、左,右の回転台3を−120°回転駆動、
する。そして上記B,C,A,DおよびBを、同様にこの順に実行し、そして、
E:左,右の開閉クランパ7の保持を解放、
する。これにより、鞘管1の両端が、周方向120°ピッチで、合計3回の加締めが行なわれて、鞘管1が左,右の開閉クランパ4のみで保持された状態となる。ここで左,右の開閉クランパ7を退避位置にx方向駆動する。
【0038】
3−2 鞘管1の左端面の溶接
(1)溶接ト−チ5の、視準用のHe−Neレーザを照射し、CRTディスプレイ上の、CCD撮影カメラ12が撮影した映像上のレ−ザスポットが、鞘管1の左端面と、左側光ファイバケ−ブルの外被金属管34の外周面とが交わる隅となるように溶接ト−チ5のy,z位置および中心軸Lycに対する角度θを調整する。
【0039】
(2)視準用のHe−Neレーザを照射し続け、鞘管1を1回転させ、溶接希望部に対するレ−ザスポット(溶接予定点)の位置ずれの確認をする。不都合であれば微調整を行う。終了にて反対方向に1回転し原位置に戻る。
【0040】
(3)YAGレーザにて溶接
YAGレーザパルス照射とともに鞘管1を1回転させる。
【0041】
(4)終了にて反対方向に1回転し原位置に戻る。
【0042】
3−3 鞘管1の右端面の溶接
(1)溶接ト−チ5を上駆動する。上限位置に到達すると上駆動を停止し、溶接ト−チ5を垂直姿勢(図4上の1点鎖線で示す姿勢)に廻わす。そして右方向に駆動する。鞘管1の右端面の溶接位置(y位置)に到達したら、そこで右駆動を止めて、溶接ト−チ5を、右向きで角度θの姿勢(図4の図面に左,右反転処理を施した姿勢)に廻わす。そして下降させて溶接位置に定める。
(2)以降の操作および動作は、上述の、鞘管1の左端面の溶接と同様である。
【0043】
以上の工程でつなぎ溶接が終った光ファイバケ−ブルの中継部を図7に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図1に示す溶接装置の正面図である。
【図3】図1に示す溶接装置の左側面図である。
【図4】図2に示す左側の第1支持機構2〜32の主要部の拡大側面図である。
【図5】2つの光ファイバケ−ブルの外被金属管34,35の端部を、それらの光ファイバのみを接続した状態で示す拡大正面図である。
【図6】図5に示す光ファイバケ−ブルを、鞘管1を介して図1に示す溶接装置の開閉クランパ4で挟持した状態を示す拡大正面図である。
【図7】図1に示す溶接装置で鞘管1を中継溶接した光ファイバケ−ブルの拡大正面図である。
【符号の説明】
1:鞘管 2:すり割
3:回転台 4:開閉クランパ
4a,4b:加締めダイス
5:溶接ト−チ 6:電気モ−タ
7:開閉クランパ 8:ト−チ支持ア−ム
9:ト−チ旋回機構 10:ト−チ昇降機構
11:ト−チ移動機構 12:CCDカメラ
21:装置基台 22:回転台基台
23,24:下支持ロ−ラ
25:下押えロ−ラ 26:外歯リングギア
27:駆動ギア 28:減速機
29:xスライド基台 30:電気モ−タ
31〜33:手動クランパ
41:y駆動基台 42:y走行基台
43:ねじ棒 44:減速機
45:電気モ−タ 46:昇降基台
47:ア−ム台 48:照明器
49,50:ノズル部材

Claims (6)

  1. y方向に延びる中心軸を中心とする円筒状であって、筒外から筒内空間へ筒径方向に溶接対象材を、横移動で差し込みこれによりy方向に円筒を貫通させるためのすり割、が開いた回転台;
    前記中心軸位置にある溶接対象材を加締める開閉ダイスを有し、y方向に前記回転台の内空間を貫通し該溶接対象材を挟持するための、前記回転台で支持された第1開閉クランパ;
    第1開閉クランパにy方向で隣接した位置において前記溶接対象材を加締め保持するための回転不可の第2開閉クランパ;
    第1開閉クランパが挟持する溶接対象材を溶接するための溶接ト−チ;および、
    前記回転台を回転駆動する手段;
    を備える溶接装置。
  2. y方向に延びる中心軸を中心とする円筒状であって、筒外から筒内空間へ筒径方向に溶接対象材を、横移動で差し込みこれによりy方向に円筒を貫通させるためのすり割、が開いた、前記中心軸が延びる方向に離れた複数の回転台;
    前記中心軸位置にある溶接対象材を加締める開閉ダイスを有し、y方向に前記回転台の内空間を貫通し該溶接対象材を挟持するための、それぞれが各回転台で支持された複数の第1開閉クランパ;
    第1開閉クランパそれぞれにy方向で隣接した位置において前記溶接対象材を加締め保持するための回転不可の複数の第2開閉クランパ;
    前記開閉クランパが挟持する溶接対象材を溶接するための少くとも1台の溶接ト−チ;および、
    前記回転台を回転駆動する手段;を備える溶接装置。
  3. x方向に延び前記溶接ト−チを保持するア−ム,該ア−ムをx軸を中心に回転可に支持するト−チ旋回機構、および、該ト−チ旋回機構をz方向に昇降可に支持するト−チ昇降機構を更に備える、請求項1又は請求項2記載の溶接装置。
  4. ト−チ昇降機構をy方向に移動可に支持するト−チ移動機構を更に備える請求項記載の溶接装置。
  5. 溶接ト−チは、溶接のためのYAGレ−ザ溶接器およびその指向線に沿う視準用の光線を投射する視準器を含む、請求項又は請求項記載の溶接装置。
  6. 装置は更に、前記ア−ムで支持され、視準用光線の溶接対象材上の照射位置を監視するための撮像器を備える;請求項5記載の溶接装置。
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