JP2001058154A - 光輝性塗膜形成方法、光輝性塗料組成物および塗装物 - Google Patents

光輝性塗膜形成方法、光輝性塗料組成物および塗装物

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JP2001058154A
JP2001058154A JP11237011A JP23701199A JP2001058154A JP 2001058154 A JP2001058154 A JP 2001058154A JP 11237011 A JP11237011 A JP 11237011A JP 23701199 A JP23701199 A JP 23701199A JP 2001058154 A JP2001058154 A JP 2001058154A
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Nobuhiko Momose
信彦 百瀬
Katsumi Kunugi
克己 椚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】見る角度によって虹色に変化するホログラム顔
料含有光輝性クリヤー塗膜層と、カラーベース塗膜層と
の複合色による意匠の発現が可能で、ホログラム顔料の
突出が起きない塗膜外観が良好で、深みのある光輝感を
呈する塗膜を提供するための光輝性塗膜形成方法、塗料
組成物および塗装物を提供すること。 【解決手段】透明性基材の上に、ホログラム顔料含有光
輝性クリヤー塗膜層を形成後、前記光輝性クリヤー塗膜
層の上にカラーベース塗膜層を形成する光輝性塗膜形成
方法、この塗膜形成方法に用いる光輝性塗料組成物およ
び塗装物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム顔料を
含有した塗膜の光輝性塗膜形成方法、光輝性塗料組成物
およびこれらにより塗装された塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】特表平9−506379号公報には、ホ
ログラム・フレーク顔料を含有する塗料およびその塗料
によって得られた塗膜が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の塗料
が、比較的粒径が大きいホログラム顔料を含有する場
合、それから得られた塗膜は、ホログラム顔料が塗膜か
ら突出し、塗膜外観が十分に得られないことがある。従
って本発明が解決しようとする課題は、透明性基材を用
いることにより、たとえホログラム顔料の粒径が大きく
ても、塗膜外観が良好な、さらに見る角度によって虹色
に変化する光輝感と、ホログラム顔料含有光輝性クリヤ
ー塗膜層とカラーベース塗膜層との複合色による意匠を
発現することが可能な光輝性塗膜形成方法を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。 1.透明性基材の上に、ホログラム顔料含有光輝性クリ
ヤー塗膜層を形成後、上記光輝性クリヤー塗膜層の上に
カラーベース塗膜層を形成する光輝性塗膜形成方法。 2.上記ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層を形
成するのに用いる光輝性塗料組成物。 3.上記の光輝性塗膜形成方法により得られる塗装物。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。本発明の光輝性塗膜形成方法は、透明性基材にホ
ログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層を形成後、上記
ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層の上にカラー
ベース塗膜層を形成するものである。この方法によって
得られる塗装物は、塗膜が形成された面とは異なる面側
を表面として用いるものであり、これは、いわゆるバッ
クコートといわれるものである。
【0006】光輝性塗膜形成方法 本発明の光輝性塗膜形成方法では、透明性を有する基材
に塗膜を形成する。基板が透明であると、基材側からホ
ログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層を観察すること
ができる。この場合、基材が透明なため基材を見る側と
反対側の基材面にホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗
膜層を形成後、さらに上記ホログラム顔料含有光輝性ク
リヤー塗膜層の上にカラーベース塗膜層を形成する。
【0007】透明性基材 透明性を有する基材としては、ガラス等の無機材料;ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類等のプラスチック材
料等並びにこれらの加工品を挙げることができる。上記
基材は、予め脱脂やプラズマ処理等の密着性付与処理等
を施しておくのが好ましい。
【0008】ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層
の形成 本発明の光輝性塗膜形成方法における、基材面に形成す
るホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層は、ホログ
ラム顔料、ビヒクルおよび必要に応じてその他の光輝性
顔料および/または着色顔料を含有するホログラム顔料
含有光輝性クリヤー塗料(以下、光輝性塗料組成物とも
いう)を用いて形成されるクリヤー塗膜層である。
【0009】上記光輝性塗料組成物は、物体からの光の
波面に相当する干渉縞がホログラム像として形成される
ホログラム顔料を含む。これらのホログラム顔料を製造
するには、基板となる支持フィルムの表面に熱可塑性樹
脂層を形成し、その表面に2500Å程度の凹凸を有す
るホログラム面を形成すること、また薄層のフィルムを
積層することや、および基板の表面に紫外線または電子
線硬化型樹脂層に対しレリーフ型ホログラムが形成され
たホログラム原板を圧接し、圧接後に紫外線または電子
線硬化型樹脂層を硬化させてホログラム層を得る。また
必要に応じて、さらに上記ホログラム面の上に、各種金
属を蒸着させて用いたり、表面に保護フィルムをラミネ
ートして用いてもよい。またホログラム層および支持フ
ィルムは、公知の方法で着色してもよい。
【0010】上記ホログラム顔料は、上記基板およびそ
こに形成されたホログラム層を、使用目的に応じて、任
意のサイズのフレーク状にグリッター加工すること等に
より得られる。サイズは、用途に応じて10〜1000
μm程度に加工する。塗膜外観からは、10〜500μ
mが好ましい。フレーク形状については、目的に応じて
円形状、楕円状、四角形状等のものを用いることができ
る。
【0011】これら市販のホログラム顔料として、ダイ
ヤホログラムHG-タイプ、HG−Sタイプ、HG−E
Pタイプ、ダイヤクリスタルカラー(いずれもダイヤ工
業社製)、GEOMETRIC PIGMENTS(ス
ペクトラテック社製)等が挙げられる。
【0012】上記ホログラム顔料の塗料固形分100重
量部に対する固形分重量割合(PWC)は、0.01〜
30%が好ましく、1〜15%がより好ましい。0.0
1%を下回るとホログラム顔料による光輝感が低下し、
30%を超えると塗膜外観が低下する恐れがある。
【0013】上記光輝性塗料組成物に含まれるビヒクル
は、ホログラム顔料、その他の光輝性顔料および/また
は着色顔料を分散するものであって、塗膜形成用樹脂と
必要に応じて架橋剤とから構成される。上記ビヒクルを
構成する上記塗膜形成用樹脂としては、例えば、(a)
アクリル樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)アルキ
ド樹脂、(d)フッ素樹脂、(e)エポキシ樹脂、
(f)ポリウレタン樹脂、(g)ポリエーテル樹脂等が
挙げられ、これらは、2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。特に、アクリル樹脂およびポリエステル
樹脂が好ましく用いられる。
【0014】上記(a)アクリル樹脂としては、アクリ
ル系モノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重
合体を挙げることができる。上記共重合に使用し得るア
クリル系モノマーとしては、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フ
ェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル等のエステル化物類、アクリル酸またはメ
タクリル酸2−ヒドロキシエチルのカプロラクトンの開
環付加物類、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリ
シジル、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−
メチロールアクリルアミド、多価アルコールの(メタ)
アクリル酸エステルなどがある。これらと共重合可能な
上記他のエチレン性不飽和モノマーとしては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢
酸ビニルなどがある。
【0015】上記(b)ポリエステル樹脂としては、飽
和ポリエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げ
られ、例えば、多塩基酸と多価アルコールを加熱縮合し
て得られた縮合物が挙げられる。多塩基酸としては、例
えば、飽和多塩基酸、不飽和多塩基酸等が挙げられ、飽
和多塩基酸としては、例えば、無水フタル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸等が挙げられ、不飽和多塩基酸として
は、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等
が挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、二価
アルコール、三価アルコール等が挙げられ、二価アルコ
ールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール等が挙げられ、三価アルコールとしては、
例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げ
られる。
【0016】また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を
有するタイプとラッカータイプがあるが、通常硬化性を
有するタイプのものが使用される。硬化性を有するタイ
プの場合には、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシア
ネート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン
酸等の架橋剤と混合して用いられ、加熱または常温で硬
化反応を進行させることができる。また、硬化性を有し
ないラッカータイプの塗膜形成用樹脂を硬化性を有する
タイプと併用することも可能である。
【0017】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤との割合としては、固形分換算で塗膜
形成用樹脂が90〜50重量%、架橋剤が10〜50重
量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60重
量%であり、架橋剤が15〜40重量%である。架橋剤
が10重量%未満では(塗膜形成用樹脂が90重量%を
超えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤
が50重量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50重量%
未満では)、光輝性塗料組成物の貯蔵安定性が低下する
とともに硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くな
る。
【0018】上記光輝性塗料組成物は、上記ホログラム
顔料以外のその他の光輝性顔料として、従来から塗料用
として常用されている、例えば、アルミニウムフレーク
顔料、着色アルミニウムフレーク顔料、アルミナフレー
ク顔料、グラファイト顔料、マイカ顔料、金属チタンフ
レーク、ステンレスフレーク、板状酸化鉄またはフタロ
シアニンフレーク等を含有することができる。
【0019】上記光輝性塗料組成物において、着色顔料
を含有することができる。このようなものとして、従来
から塗料用として常用されているものが用いられる。有
機顔料としては、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシ
アニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、キノ
フタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系
顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料等が挙げ
られ、また、無機顔料としては、例えば、黄鉛、黄色酸
化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボンブラック等が
挙げられる。その他の光輝性顔料および/または着色顔
料を含む場合の添加量は、透明性を損なわない範囲の量
を含有することができる。また各種体質顔料を併用する
ことができる。
【0020】上記光輝性塗料組成物は、上記成分の他
に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミドワック
スや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状分散体で
あるポリエチレンワックス、沈降防止剤、硬化触媒、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリコーンや
有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡
剤、滑剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添
加して含有することができる。これらの添加剤は、通
常、上記ビヒクル100重量部(固形分基準)に対して
例えば、それぞれ15重量部以下の割合で配合すること
により、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0021】上記光輝性塗料組成物は、上記構成成分
を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供され
る。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するもの
であればよく、有機溶剤および/または水を使用し得
る。有機溶剤としては、塗料用として常用されているも
のを挙げることができる。例えば、トルエン、キシレン
等の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチルセ
ロソルブ等のエステル類、アルコール類等を例示でき
る。環境面の観点から有機溶剤の使用が規制されている
場合には、水を用いることが好ましい。この場合、適量
の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0022】ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層
は、溶剤型塗料または粉体型塗料により形成してもよ
い。溶剤型塗料としては、一液型塗料を用いてもよい
し、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型樹脂を用
いてもよい。
【0023】ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層
の乾燥膜厚は、10〜100μmが好ましく、10μm
未満ではホログラム顔料による光輝感が、十分に発現で
きず、100μmを超えると塗膜強度が、不充分となる
恐れがある。より好ましくは20〜50μmである。
【0024】カラーベース塗膜層の形成 本発明の光輝性塗膜形成方法においては、上記ホログラ
ム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層にカラーベース塗膜層
を形成する。上記カラーベース塗膜層を形成するのに使
用する塗料は、上記で説明したホログラム顔料含有光輝
性クリヤー塗料で使用するビヒクル、その他の光輝性顔
料および/または着色顔料を利用できる。上記カラーベ
ース塗膜層は、不透明な塗膜層であり、その乾燥膜厚
は、30〜200μmが好ましく、30μm未満では、
不透明な塗膜を得難く、200μmを超えると塗膜強度
が、不充分となる恐れがある。より好ましくは50〜1
50μmである。上記カラーベース塗膜層は、溶剤型塗
料または粉体型塗料により形成してもよい。溶剤型塗料
としては、一液型塗料を用いてもよいし、二液型ウレタ
ン樹脂塗料等のような二液型樹脂を用いてもよい。
【0025】本発明の光輝性塗膜形成方法では、ホログ
ラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層は、透明性基材上に
形成され、基材を見る表面は塗膜形成された面と反対側
の面であるため、大粒径のホログラム顔料でも、塗膜か
らの突出の問題が生じず、また透明性基材が、塗膜の保
護機能を兼ねることになるため塗膜の耐久性が向上す
る。
【0026】塗装方法 各塗膜層を形成する塗装方法は特に限定されないが、ス
プレー法、ロールコーター法等が、また粉体塗料の塗装
は静電塗装が好ましい。ホログラム顔料含有光輝性クリ
ヤー塗膜層形成後、カラーベース塗膜層の形成は、上記
ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層を硬化させて
から行うことができるが、未硬化状態または半硬化状態
の上記ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層に対し
て行う、ウェットオンウェットにより形成してもよい。
乾燥条件は、80〜160℃で所定時間行われ、これに
よって各塗膜層を得ることができる。
【0027】光輝性塗料組成物 本発明の光輝性塗料組成物は、上記ホログラム顔料含有
光輝性クリヤー塗膜層の形成のところで記載したもので
ある。
【0028】塗装物 本発明の塗膜形成方法によって得られる塗装物は、透明
性基材の上に、ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗膜
層、次いでカラーベース塗膜層の順で、上記の塗膜形成
方法により形成された積層塗膜を有している。この塗装
物は、積層塗膜が形成された面と異なる面が表面になる
ように用いられる。
【0029】各塗膜層の好ましい乾燥膜厚は、ホログラ
ム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層が、10〜100μm
であり、カラーベース塗膜層が、30〜200μmであ
る。
【0030】本発明の塗装物は、上記光輝性塗膜形成方
法により、複層塗膜が形成されたもので、自動車部品、
二輪車等の部品、家具、調度品、容器外面、家電、通信
関連の電気機器等の分野で用いることができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり重量部を表す。
【0032】実施例1〜6,比較例1 ホログラム顔料含有光輝性クリヤー塗料組成物の調製 アクリル樹脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチ
ルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/
メタクリル酸の共重合体、数平均分子量約20000、
水酸基価45、酸価15、固形分50重量%)と、メラ
ミン樹脂(ユーバン20SE 三井化学社製、固形分6
0重量%)とを80:20の固形分重量比で配合して得
たビヒクルに対し、ホログラム顔料A(ダイヤホログラ
ムHG−S5EP、平均粒径100μm、ダイヤ工業社
製)、ホログラム顔料B(375GEOMETRIC
PIGMENTS、平均粒径50μm、スペクトラテッ
ク社製)を表1に示す割合で配合した。次いで、有機溶
剤(トルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチルの重
量比=70/15/10/5)とともに攪拌機により塗
装適正粘度になるように攪拌混合し、ホログラム顔料含
有光輝性クリヤー塗料組成物を調製した。ただし比較例
は、ホログラム顔料の代わりに、ホワイトマイカ顔料
(イリオジン103WII、メルク社製)を用いた。
【0033】塗膜形成方法 透明無色のアクリル板(長さ300mm、幅100mm
および厚さ5mm)を脱脂したものを基材とした。この
基材に、先に得られた表1に示すホログラム顔料含有光
輝性クリヤー塗膜層を乾燥膜厚が30μmとなるように
形成後、カラーベース塗料としてB1:(オルガS−9
0ブラック、日本ペイント社製)またはB2(スーパー
ラックM−90シルバー、日本ペイント社製)を乾燥膜
厚が40μmととなるようにウェットオンウェットで、
エアースプレー塗装し、140℃で20分間焼き付けて
カラーベース塗膜層を形成した。得られた塗膜の光輝感
を下記評価方法で評価した。結果を表1に示した。
【0034】評価方法 光輝感:アクリル板の平面側(塗膜が形成された面と異
なる側の面)から見たときに、塗膜のプリズム効果が大
きく、ホログラム顔料の一つ一つが見る角度によって虹
色に変化する光輝感を目視で評価した。 5…上記光輝感が顕著に認められ、深み感もある 4…上記光輝感が顕著に認められる 3…上記光輝感が認められる 2…上記光輝感が多少認められる 1…上記光輝感が認められない
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から明らかのように、本実施例
1〜6は、透明性基材に本発明の塗膜形成方法により塗
膜を形成したものであり、見る角度によって虹色に変化
する光輝感を発現した塗装物が得られた。バックコート
によって塗膜形成を行ったため、ホログラム顔料の突出
が起きないため、大粒径のホログラム顔料でも、塗膜か
らの突出の問題が生じず、また透明性基材が、塗膜の保
護機能を兼ねることになった。一方、比較例では、ホワ
イトマイカを用いた光輝性塗料により、塗膜形成を行っ
たため、見る角度によって虹色に変化する光輝感は発現
しない結果となった。
【0037】
【発明の効果】本発明は、透明性基材の上に、ホログラ
ム顔料含有光輝性クリヤー塗膜層を形成後、上記光輝性
クリヤー塗膜層の上にカラーベース塗膜層を形成したも
のを塗膜形成面とは異なる面から見ることで、ホログラ
ム顔料の突出が起きないため、大粒径のホログラム顔料
でも、塗膜からの突出の問題が生じず、透明性基材が、
塗膜の保護機能を兼ねる塗装物を得ることができる。こ
の方法により得られた塗膜は、プリズム効果が大きく、
ホログラム顔料の一つ一つが見る角度によって虹色に変
化する光輝感を呈する塗装物を得ることができた。
【0038】本発明の方法により得られる塗装物は、上
記光輝感を呈する塗膜を有しているため、自動車・二輪
車等部品、家具、調度品、容器外面、家電・通信業界等
の光輝性が要求される分野において好ましく使用され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 CB04 CB36 DA06 DB13 DB31 EA43 EC11 4J038 CD091 CE051 CG001 DB001 DD001 DG001 EA012 HA036 HA066 HA216 HA546 KA06 KA08 KA15 KA20 NA01 PB02 PB07 PB09 PC03 PC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明性基材の上に、ホログラム顔料含有光
    輝性クリヤー塗膜層を形成後、前記光輝性クリヤー塗膜
    層の上にカラーベース塗膜層を形成する光輝性塗膜形成
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1項記載のホログラム顔料含有光輝
    性クリヤー塗膜層を形成するのに用いる光輝性塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光輝性塗膜形成方法により
    得られる塗装物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539322A (ja) * 2005-04-26 2008-11-13 エイベリ・デニソン・コーポレイション エンボス加工された金属フレーク、方法及び製品

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