JP2001057434A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2001057434A
JP2001057434A JP2000181499A JP2000181499A JP2001057434A JP 2001057434 A JP2001057434 A JP 2001057434A JP 2000181499 A JP2000181499 A JP 2000181499A JP 2000181499 A JP2000181499 A JP 2000181499A JP 2001057434 A JP2001057434 A JP 2001057434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
source
electrode
film
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000181499A
Other languages
English (en)
Inventor
Koyu Cho
宏勇 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2000181499A priority Critical patent/JP2001057434A/ja
Publication of JP2001057434A publication Critical patent/JP2001057434A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜トランジスタを用いた半導体装置に於い
て、遮光方法提供する。 【解決手段】絶縁表面上に形成され、ソース領域、ドレ
イン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、前
記半導体膜上に形成されたゲイト絶縁膜と、前記ゲイト
絶縁膜上に形成されたゲイト電極と、前記ゲイト電極上
方に形成された有機樹脂膜又は酸化珪素膜と有機樹脂膜
とでなる多層膜でなる第1の層間絶縁膜と、前記ソース
領域に接続され、前記第1の層間絶縁膜上に形成された
ソース電極と、前記第1の層間絶縁膜に形成され、前記
ソース電極を間に挟む第2の層間絶縁膜とを有し、前記
ソース電極はチャネル形成領域に照射される光を遮光
し、前記第2の層間絶縁膜は窒化珪素、窒化アルミニウ
ム及び酸化アルミニウムのいずれかであることを特徴と
する半導体装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本明細書で開示する発明は、液晶
表示装置等の電気光学装置に用いられる薄膜トランジス
タの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示装置に
代表される電気光学装置において、駆動素子やスイッチ
ング素子として薄膜トランジスタ(TFTと称される)
を用いる構成が知られている。薄膜トランジスタは、ガ
ラス基板上等に気相法により半導体(一般にシリコン半
導体)の薄膜を形成し、該薄膜半導体を用いて構成され
るものである。この薄膜トランジスタは、イメージセン
サ等にも利用される。
【0003】図4に従来技術における薄膜トランジスタ
を用いたアクティブマトリクス回路の一つの画素の部分
の上面図及び断面図を示す。図4(A)は断面図であ
り、図4(B)に示す上面図のA−A’で示される断面
を示すものである。図4(A)にその断面が示される薄
膜トランジスタは、ガラス基板401、該ガラス基板4
01上に設けられたソース領域402とチャネル形成領
域403とドレイン領域404とを備えたアモルファス
シリコンまたは結晶性シリコンからなる半導体活性層、
酸化珪素もしくは窒化珪素からなるゲイト絶縁膜40
5、酸化珪素からなる層間絶縁層407、ドレインコン
タクト部412、ソースコンタクト部411、ドレイン
電極410、ドレイン電極410に連結され画素電極を
構成する透明導電膜(ITO等)408で構成されてい
る。(TFTの動作においては、上記のソース/ドレイ
ンの関係は逆転することもある)
【0004】この図4(A)で示される薄膜トランジス
タのソース領域402は、ソースコンタクト部411を
介してソース線409に接続されている。またゲイト電
極406がゲイト線413に接続されている。一般にソ
ース線とゲイト線は直交するが、そうでない場合も考え
られる。ゲイト電極406およびゲイト線413は、一
般にアルミニウム等の金属や燐の添加された多結晶シリ
コン等の半導体で構成されている。
【0005】図4に示されるのは単一の画素であるが、
実際には、図4で示すような画素がソース線とゲイト線
の交点に少なくとも1つ配置されることでアクティブマ
トリクス回路が形成され、アクティブマトリクス回路の
形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板、さら
にはの間に液晶材料を封入することにより液晶パネルが
構成される。このような構成を有する液晶パネルを用い
た液晶表示装置としては、 (1)液晶パネルにライト(バックライト)を当て、液
晶表示をおこなう。 (2)液晶表示パネルに強力な光源を当て、液晶パネル
を透過した光をスクリーンに投射して映像を写す。(液
晶プロジェクター) (3)液晶表示パネルの裏面側に反射板を配置し、外部
からの光の反射光で表示をおこなう。といった方法があ
る。
【0006】上記方法の中で特に(1)と(2)の方式
を採用し、ガラス基板側から光の照射を行う場合、活性
層特にチャネル形成領域を照射光から遮蔽する必要があ
る。これは活性層(図4の402〜404で示される半
導体層)が、アモルファスシリコンや多結晶シリコン等
の結晶性シリコンで形成されていることに起因する。一
般にシリコン半導体に光が照射されることで、その抵抗
は変化する。特にアモルファスシリコンや結晶性シリコ
ンを用いた場合には、膜中に不対結合手が存在してお
り、強光の照射によって、その電気的な特性が大きく変
化してしまう。また、チャネル形成領域は真性の半導体
が用いられるが、これはソース/ドレインに用いられる
N型もしくはP型の半導体に比較すると、光による抵抗
変化が大きいので、チャネル形成領域に光が照射される
ことは是非とも避けなければならないことであった。
【0007】図4に示されるゲイト電極が半導体活性層
の上にある構造の薄膜トランジスタ(トップゲイト型T
FT)において、414で示されるようにゲイト電極4
06上から光の照射をおこなう場合、ゲイト電極406
がマスクとなるので、チャネル形成領域403へは光が
進入しないと考えられるかもしれない。しかしながら、
実際には照射される光414はゲイト電極406を回り
込んで、一部の光がチャネル形成領域403に進入し、
チャネル形成領域の伝導率が光の照射によって変化し、
その特性が変化してしまう。
【0008】すなわち、ゲイト電極だけではチャネル形
成領域への光の進入を完全に防止することは不可能であ
る。これはチャネル形成領域とゲイト電極が自己整合的
(セルフアライン的)に形成される場合には顕著であっ
た。この問題を解決するには、やはり別途、遮光層や遮
光膜を設ける構成が有用であるが、この場合も作製工程
の増加という問題が生じてしまう。
【0009】
【発明を解決しようとする課題】本発明は、図4で示さ
れるような薄膜トランジスタの構成において、活性層、
特にチャネル形成領域に光が照射されない、もしくは光
が進入しないような構成を、その作製工程を増やさずに
実現することを課題とする。特に本発明では、ゲイト電
極とソース/ドレインとの重なりが極めて小さいセルフ
アラインプロセスによって、ソース/ドレインの形成さ
れた薄膜トランジスタを有するアクティブマトリクス回
路に関して有効である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、アクティブ
マトリクス回路において、ソース線もしくはその延長上
の配線もしくは電極(この両者は明確に区別できるもの
ではない)をチャネル形成領域の遮光に用いるべく、チ
ャネル形成領域を覆って、ソース線もしくはその延長上
の配線もしくは電極を形成することを特徴とする。チャ
ネル形成領域はゲイト電極と半導体活性層の重なる部分
に含まれるので、このような領域を覆って、ソース線も
しくはその延長上の配線・電極を形成することもほぼ同
義である。上記構成において、絶縁表面を有する基板と
しては、ガラス基板やプラスチック基板、絶縁膜がその
表面に形成された金属基板や半導体基板を挙げることが
できる。
【0011】薄膜トランスタのソース線またはその延長
上の配線・電極が、少なくとも前記薄膜トランジタのチ
ャネル形成領域とを覆って形成されているという構成の
例として、図2(D)に示す構成を挙げることができ
る。図2(D)には、薄膜トランジスタのソース領域1
04にコンタクト部108で接続されたソース線の電極
・配線112が、チャネル形成領域105を覆う構成が
示されている。即ち、図2(D)には、電極配線112
がゲイト電極107とともに、その下に設けられたチャ
ネル形成領域105の遮光膜として機能する構成が示さ
れている。
【0012】なお、同様な構成は画素電極103とドレ
イン103とを接続する配線・電極を用いても可能であ
ると考えられるかもしれない。しかしながら、この場合
には、画素電極とゲイト電極の間の寄生容量が大きくな
り、ゲイト線の電位変化が画素電極に影響し、アクティ
ブマトリクスの動作において著しい障害をもたらす。
(例えば、小野記久雄他、フラットパネルディスプレ
ー’91、p109)一方、本発明のようにソース線と
ゲイト線の寄生容量による容量結合は薄膜トランジスタ
の動作速度に対しては障害となるものの、画素の電位に
影響することはないので、画像表示上は何ら問題となら
ない。また、本発明によって、ゲイト電極の上にソース
配線が重なることによって生じる寄生容量も、もともと
アクティブマトリクスのソース線とゲイト線の交差部に
おける寄生容量の10倍以下であり、実質的には障害と
ならない。
【0013】図2に断面が示される上記構成の具体的な
上面から眺めた様子を図1(A)に示す。図1(B)
は、図1(A)の回路図である。図1(A)から明らか
なように、画素電極103はコンタクト部109を介し
て、配線によって薄膜トランジスタのドレイン領域10
6と接続されているが、この配線はチャネル形成領域を
覆う構造とはなっていない。一方、薄膜トランジスタの
ソース領域104とコンタクト108を介して接続され
るソース線の延長部分112はチャネル形成領域(すな
わち、ゲイト電極107と半導体活性層との重なった部
分)を覆って形成されており、チャネル形成領域105
の遮光層として機能する。
【0014】
【作用】薄膜トランジスタのソース(またはドレイン)
に接続された配線・電極がチャネル形成領域の遮光層と
して機能するように構成することで、前記電極側から照
射される光照射によって、薄膜トランジスタの特性が変
化したり、劣化したりする問題を解決することができ
る。また、他方のドレイン(またはソース)に接続され
る配線・電極は画素電極に接続される。
【0015】本発明によって、液晶表示パネルを構成す
る場合には、光がアクティブマトリクス基板の上方から
照射されるように、すなわち、光源から、対向基板、ア
クティブマトリクス基板と配置されるようすることが必
要である。アクティブマトリクス基板の下方(薄膜トラ
ンジスタの裏側)から光を照射した場合には、本発明の
遮光の効果は全くなくなる。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の概略の上面図を図1
(A)に示す。またその回路図を図1(B)に示す。図
1は、アクティブマトリクス型の液晶表示装置の一つの
画素電極部分を示すものである。図1(A)には、画素
に配置された画素電極103と、画素電極に接続された
スイッチング用の薄膜トランジスタを構成するソース領
域104、チャネル形成領域105、ドレイン領域10
6と、ソース領域108にコンタクト部108を介して
接続されたソース線102と、チャネル領域105上に
ゲイト絶縁膜(図示せず)を介して設けられたゲイト電
極107と、該ゲイト電極107から延在したゲイト線
101とが示されている。
【0017】また、図1(B)には、薄膜トランジスタ
110と該薄膜トランジスタ110のドレイン領域10
6に接続され(実際には(A)に示すようにコンタクト
109を介して接続される)、画素電極103から電界
を印加される液晶111とが示されている。
【0018】図1のB−B’で示される断面を図2
(D)に示す。本実施例に示す構成においては、図1
(A)や図2(D)に示すように、ソース電極配線10
2の一部が薄膜トランジスタの半分以上を覆うように構
成されている。ソース線やゲイト線はアルミニウムやそ
の他の金属さらには半導体またはそれらの積層体で構成
される。
【0019】図1や図2に示す構成を採用した場合、ゲ
イト電極側から照射される光が延在したソース電極配線
112によって遮蔽されるので、薄膜トランジスタの半
分以上の領域に光が照射されることない構成とすること
ができる。特にチャネル形成領域105にゲイト電極1
07の側面を回り込んで照射される光を遮蔽することが
できる。
【0020】図1及び図2(D)に示す薄膜トランジス
タの作製工程を図2(A)以下に示す。以下においては
マトリクスを構成する一つの画素に配置されるTFTに
ついてその作製工程を示す。勿論、他にマトリクス配置
された多数の画素が同様な構成が形成されることはいう
までもない。
【0021】まずガラス基板200を用意する。基板と
しては、絶縁表面を有する基板であれば用いることがで
きる。例えば絶縁膜がその表面に形成された半導体基板
や金属基板を用いることができる。
【0022】ガラス基板200の表面には、図示しない
が下地膜として酸化珪素膜や窒化珪素膜を形成する。こ
れは、ガラス基板からの不純物の拡散防止や熱処理時の
ストレス緩和のためである。
【0023】そして薄膜トランジスタの活性層を構成す
る薄膜半導体201を形成する。ここでは、プラズマC
VD法または減圧熱CVD法によってアモルファスシリ
コン薄膜を1000Åの厚さに形成する。(図2(A)
【0024】本実施例においては、活性層として結晶化
した半導体層を用いるので、ここで201で示されるア
モルファスシリコン薄膜を結晶化する。結晶化は、60
0℃、12時間の加熱処理(熱アニール)を不活性雰囲
気中で行うことによりおこなう。結晶化促進のためにニ
ッケル等の結晶化を助長する元素を微量添加してもよ
い。
【0025】なお、結晶化工程は、レーザー光やそれと
同等な強光の照射によるものであってもよい。さらに、
一度、熱アニールによって結晶化したシリコン膜にレー
ザー光もしくはそれと同等な強光を照射してもよい。ま
た薄膜トランジスタの特性が低くてよいのであれば、ア
モルファスシリコンのままであってもよい。
【0026】次に薄膜トランジスタの活性層の大きさに
結晶化したシリコン半導体薄膜をパターニングする。こ
うして薄膜トランジスタの活性層202を形成する。そ
してゲイト絶縁膜となる酸化珪素膜203を1000Å
の厚さにプラズマCVD法またはスパッタリング法によ
って形成する。
【0027】次にアルミニウム等の金属もしくは燐をド
ープした多結晶シリコンを形成し、そして、パターニン
グを施すことにより、ゲイト電極107を形成する。こ
の際、ゲイト配線101(図1(A)参照)も同時に形
成される。
【0028】そして、燐のイオン注入を行い、ソース1
04とドレイン106とを形成する。この際、ゲイト電
極107がマスクとなり、領域104と106とに燐イ
オンが注入され、領域105には燐イオンが注入されな
い。こうしてチャネル形成領域105も同時に形成され
る。燐が注入されたためにソースおよびドレインはN型
となる。ソース/ドレインをP型とするには、例えば、
ホウ素を注入すればよい。(図2(C))
【0029】次に先のイオン注入において損傷した部分
のアニールと注入された不純物イオンの活性化のために
レーザー光の照射によるアニールを行う。ここではKr
Fエキシマレーザーを用いる。この工程は、600℃程
度の低温での熱アニールでおこなってもよい。(図2
(C))
【0030】次に層間絶縁層として酸化珪素膜107を
形成し、さらに穴明けパターニングを施し、金属配線を
形成することにより、コンタクト部108、109を形
成する。配線パターンは、図1(A)に示すように、ソ
ース線102から延在した112で示されるソース配線
部分が薄膜トランジスタの半分以上を覆っている構成と
なっている。
【0031】特にチャネル形成領域105の上部を覆う
ようにソース配線112が設けられていることは重要で
ある。このような構成を採用することにより、ゲイト電
極側から照射される光がチャネル形成領域105に照射
されない構成とすることができ、光の照射による薄膜ト
ランジタの特性変化や劣化がない構成とすることができ
る。
【0032】〔実施例2〕本実施例は、ゲイト電極とし
てアルミニウムを用い、ゲイト電極の側面および上面に
陽極酸化工程によって形成した酸化物層を形成し、耐圧
を高めた構造を有する薄膜トランジスタに関する。図3
に本実施例の作製工程を説明する。まずガラス基板30
0上に下地膜(図示せず)として酸化珪素膜を2000
Åの厚さに成膜する。次にアモルファスシリコン薄膜3
01をプラズマCVD法または減圧熱CVD法で形成す
る。(図3(A))
【0033】次に600℃、12時間の加熱処理を施す
ことにより、アモルファスシリコン膜301を結晶化さ
せる。そして薄膜トランジスタの活性層の大きさにパタ
ーニングを施し、結晶性を有するシリコン薄膜よりなる
活性層302を形成する。そしてゲイト絶縁膜として機
能する酸化珪素膜303を1000Åの厚さにプラズマ
CVD法またはスパッタ法によって形成する。(図3
(B))
【0034】次にゲイト電極となるアルミニウムを主成
分とする膜を5000Åの厚さに形成する。アルミニウ
ムには0.1〜0.5重量%、例えば、0.2重量%の
スカンジウム(Sc)を混入させると、その後の陽極酸
化工程等におけるヒロックの発生を防止することができ
た。
【0035】その後、アルミニウム膜のエッチングを施
し、ゲイト電極304を形成する。そして、ほぼ中性の
電解溶液中でゲイト電極304を陽極として陽極酸化を
行うことにより、酸化物層306を1000〜3000
Å、例えば、2000Å程度の厚さに形成する。その際
にはゲイト電極に印加される電圧は最大で120V程度
になる。この酸化物層は十分な耐圧を示すことが好まし
い。そのため、十分に緻密な酸化膜とすることが望まれ
る。上記のような条件で作製された陽極酸化物被膜はバ
リヤ型の陽極酸化物と称され、最大印加電圧(この場合
は120V)の90%程度の耐圧がある。(図3
(C))
【0036】次に燐のイオン注入を行い、領域306及
び領域307に燐を注入し、ソース306とドレイン3
07とを形成する。この際、308がチャネル形成領域
として、自己整合的に形成される。なお、実施例1の場
合とは異なり、陽極酸化物被膜305の厚さの分だけ、
ソース/ドレインがゲイト電極から遠ざかった、いわゆ
るオフセット状態となる。このようなオフセット状態
は、薄膜トランジスタに顕著なリーク電流を低減するこ
とに有効である。次にKrFエキシマレーザーを照射す
ることにより、イオン注入が行われた領域のアニールと
注入されたイオンの活性化をおこなう。(図3(C))
【0037】次に層間絶縁層として酸化珪素膜309を
プラズマCVD法で7000Å程度の厚さに成膜する。
この層間絶縁層は、酸化珪素と有機樹脂との積層や有機
樹脂で構成するのでもよい。
【0038】さらに画素電極310をITOで形成する
とともに穴明けエッチングをおこない、金属電極配線を
形成する。金属配線・電極313はソース線に延在する
配線・電極で、312でコンタクトしている。コンタク
ト311から延在しているドレイン電極・配線は、画素
電極310に接続されている。
【0039】本実施例においても、ソース配線に延在し
た電極313が薄膜トランジスタのソース306とチャ
ネル形成領域308とを覆うように形成されているの
で、チャネル形成領域に光が照射されることがなく、光
照射による薄膜トランジスタの特性変化や劣化がない構
成を実現することができる。
【0040】特に本実施例のようにアルミニウムを主成
分とする電極の周囲に酸化物層を設けた構成を採用した
場合には、ソースに接続された配線・電極でチャネル形
成領域を覆う構成が有用である。アルミニウムの酸化物
層は透光性を有しているので、何ら遮光層が存在してい
ない場合、ゲイト電極側から照射された光がオフセット
ゲイト領域(チャネル形成領域308において、ゲイト
電極304が覆っていない領域)を通して、もしくは、
屈折してチャネル形成領域に照射されてしまう。従っ
て、本実施例のように電極配線313を形成することに
より、オフセットゲイト領域やチャンネル形成領域に光
が照射されない構成とすることができる。
【0041】加えて、実施例1の場合にはゲイト電極と
ソース線の間には層間絶縁物しか存在しなかった。しか
しながら、薄膜トランジスタの部分は構造が複雑で、段
差が多く、単一の層間絶縁物では段差被覆性に問題が生
じることもあり、絶縁性が不十分なこともあった。しか
し、本実施例では、層間絶縁物に加えて、ゲイト電極の
上面および側面に耐圧の十分な陽極酸化物が被覆されて
おり、ソース線とゲイト電極との間のリーク電流を極
力、低減させることが可能であった。
【0042】本実施例では、燐を不純物として用いたた
めにNチャネル型のTFTとなった。しかしながら、一
般にNチャネル型TFTはリーク電流が大きいことから
アクティブマトリクスの画素としては、Pチャネル型T
FTの方が好ましい。その場合には図3(C)の工程に
おいて、燐の代わりにホウ素をドーピングすればよい。
【0043】〔実施例3〕 図5に本実施例を示す。実
施例1および2においては、画素とTFTのドレインと
は金属配線で接続されていたが、図5のように、ITO
によって直接、接続されてもよい。本実施例では、IT
Oの存在する層とソース線の存在する層とを異なるよう
に設計した。この場合には、ITOのパターニングの際
の電蝕反応を抑制することができる。ソース線形成まで
の作製方法は実施例2とほぼ同様である。
【0044】図5において、基板/下地酸化膜500上
にソース506、チャネル形成領域508、ドレイン5
07を有する多結晶シリコン活性層が形成され、さら
に、酸化珪素のゲイト絶縁膜503が形成されている。
ソース/ドレインはP型とした。そして、チャネル形成
領域上にはゲイト電極504が設けられ、ゲイト電極の
周囲には陽極酸化膜505が存在する。このTFTを覆
って、層間絶縁物509が形成される。そして、まず、
ソース506に対してコンタクトホール512を形成
し、ここにソース線513を設ける。この場合もソース
線の延長の金属配線・電極513はチャネル形成領域を
覆っている。
【0045】次に第2の層間絶縁物514を形成し、ド
レイン507に対してコンタクホール511を形成す
る。第2の層間絶縁物の材料としては、酸化珪素より
は、パッシベーション膜として用いられる窒化珪素、酸
化アルミニウム、窒化アルミニウムの方が好ましい。そ
して、ドレイン507に直接、ITO膜の画素電極51
0が接続されている。
【0046】〔実施例4〕 図6に本実施例を示す。実
施例1乃至3においては、TFTの上方からの光の入射
に対してTFTのチャネル形成領域を保護するものであ
ったが、図6のようにTFTの下方からの光をも遮光す
る構造と組み合わせてもよい。本実施例は、TFTの下
方に遮光膜614設けたことを特徴とする。これはクモ
ム等の金属で形成され、接地されている。図6におい
て、基板500上に、遮光膜614を形成し、その上に
酸化珪素の下地膜602を設けた。さらに、ソース60
6、チャネル形成領域608、ドレイン607を有する
多結晶シリコン活性層が形成され、さらに、酸化珪素の
ゲイト絶縁膜603が形成されている。
【0047】そして、チャネル形成領域上にはゲイト電
極604が設けられ、ゲイト電極の周囲には陽極酸化膜
605が存在する。このTFTを覆って、層間絶縁物6
09が形成され、コンタクトホール611、612が、
ドレイン、ソースにそれぞれに対して設けられている。
そして、ソース606には金属電極・配線613が、ド
レイン607にはITO膜の画素電極610が接続され
ている。この場合もソース線の延長の金属配線・電極6
13はチャネル形成領域を覆っている。なお、図6で
は、ソース線と画素電極が同じ層に存在するが、、実施
例3と同様に異なる層に存在するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】薄膜トランジスタのソース配線によっ
て、当該薄膜トランジスタのチャネル形成領域とを覆う
状態で形成することにより、この薄膜トランジスタの上
面から照射される光がチャネル形成領域に照射すること
を防ぐことができ、光照射による薄膜トランジスタの特
性変化や劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の画素部分と、そこに形成された薄膜
トランジスタの上面図とその回路図を示す。
【図2】 実施例の薄膜トランジスタの作製工程を示
す。
【図3】 実施例の薄膜トランジスタの作製工程を示
す。
【図4】 画素部分に形成された従来技術における薄膜
トランジスタの構成を示す。
【図5】 実施例の薄膜トランジスタの構造を示す。
【図6】 実施例の薄膜トランジスタの構造を示す。
【符号の説明】
101・・・・ゲイト線 102・・・・ソース線 103・・・・画素電極 104・・・・ソース 105・・・・チャネル形成領域 106・・・・ドレイン 107・・・・ゲイト電極 108・・・・コンタクト部 109・・・・コンタクト部 110・・・・薄膜トランジスタ 111・・・・液晶 112・・・・ソース電極配線 200・・・・ガラス基板 201・・・・アモルファスシリコン半導体層 202・・・・活性層(結晶性シリコン層) 203・・・・ゲイト絶縁膜(酸化珪素膜)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面上に形成され、ソース領域、ドレ
    イン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、 前記半導体膜上に形成されたゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上に形成されたゲイト電極と、 前記ゲイト電極上方に形成された有機樹脂膜又は酸化珪
    素膜と有機樹脂膜とでなる多層膜でなる第1の層間絶縁
    膜と、 前記ソース領域に接続され、前記第1の層間絶縁膜上に
    形成されたソース電極と、 前記第1の層間絶縁膜に形成され、前記ソース電極を間
    に挟む第2の層間絶縁膜とを有し、 前記ソース電極はチャネル形成領域に照射される光を遮
    光し、 前記第2の層間絶縁膜は窒化珪素、窒化アルミニウム及
    び酸化アルミニウムのいずれかであることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記半導体膜の下に遮光膜を有することを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記遮光膜は接地されていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記画素電極は第1及び第2の層間絶縁膜に形成された
    コンタクトホールを通して前記ドレイン領域に接続され
    ていることを特徴とする半導体装置。
JP2000181499A 2000-01-01 2000-06-16 半導体装置 Pending JP2001057434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181499A JP2001057434A (ja) 2000-01-01 2000-06-16 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181499A JP2001057434A (ja) 2000-01-01 2000-06-16 半導体装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11444994A Division JPH07302912A (ja) 1994-04-29 1994-04-29 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001057434A true JP2001057434A (ja) 2001-02-27

Family

ID=18682416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000181499A Pending JP2001057434A (ja) 2000-01-01 2000-06-16 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001057434A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100905051B1 (ko) * 2003-02-11 2009-06-30 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 어레이 기판 및 그의 제조 방법
CN115527948A (zh) * 2022-11-04 2022-12-27 惠科股份有限公司 显示面板的制作方法、显示面板以及显示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100905051B1 (ko) * 2003-02-11 2009-06-30 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 어레이 기판 및 그의 제조 방법
CN115527948A (zh) * 2022-11-04 2022-12-27 惠科股份有限公司 显示面板的制作方法、显示面板以及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7102164B2 (en) Semiconductor device having a conductive layer with a light shielding part
JP5128091B2 (ja) 表示装置及びその製造方法
KR102055247B1 (ko) Tft 어레이 기판, 그 제조 방법, 및 디스플레이 디바이스
KR100898773B1 (ko) 액티브 매트릭스 표시장치
US6927809B2 (en) Active matrix substrate and display device
US20020063261A1 (en) Semiconductor device and process for fabricating the same
JPH1031235A (ja) 液晶表示装置
TWI224708B (en) Opto-electronic apparatus and manufacturing method of semiconductor apparatus
JP4896314B2 (ja) 表示装置
KR20010021188A (ko) 투과형 액정 표시 장치
US6734052B2 (en) Method of manufacturing thin film transistor
JP2005057240A (ja) 薄膜半導体素子、及び薄膜半導体素子の製造方法
US20030169381A1 (en) Liquid crystal display device having gate electrode with two conducting layers, one used for self-aligned formation of the TFT semiconductor regions
KR20030074485A (ko) 반도체 장치
JP2001060693A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
JP2001057434A (ja) 半導体装置
US20060267015A1 (en) Thin film transistor, production method thereof and liquid crystal display device
KR100856864B1 (ko) 액정표시장치용 박막트랜지스터의 제조방법 및 그 제조방법에 따른 박막트랜지스터
KR102092544B1 (ko) 어레이 기판 및 이의 제조 방법
KR100984355B1 (ko) 박막 트랜지스터 표시판
JP2023076275A (ja) アクティブマトリクス基板および液晶表示装置
JP2000091592A (ja) 半導体装置
JP2000077677A (ja) 薄膜トランジスタ
JP2009224396A (ja) 薄膜トランジスタ基板、およびその製造方法、並びに表示装置
KR20050070484A (ko) 박막 트랜지스터 표시판 및 그 제조 방법