JP2001057148A - バリアリブ製造方法 - Google Patents

バリアリブ製造方法

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JP2001057148A
JP2001057148A JP23244499A JP23244499A JP2001057148A JP 2001057148 A JP2001057148 A JP 2001057148A JP 23244499 A JP23244499 A JP 23244499A JP 23244499 A JP23244499 A JP 23244499A JP 2001057148 A JP2001057148 A JP 2001057148A
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Japan
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barrier rib
mold
paste
barrier
film
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English (en)
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Ryoji Taura
良治 田浦
Hiroaki Shimazutsu
博章 島筒
Junichi Iifushi
順一 飯伏
Tadashi Rokkaku
正 六角
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の良いバリアリブを離型性良く、簡便で
迅速且つ安定して製造すること。 【解決手段】 剥離用のフイルム303を加圧型302
で基本型301aの凹凸形状に沿って覆うことにより剥
離用フイルム被覆のバリアリブ成形型301を作製し、
このバリアリブ成形型301の凹部にバリアリブ材料を
刷り込み、バリアリブ材料が刷り込まれた表面にガラス
基板を密着させ、紫外線照射にてバリアリブ材料を硬化
させ、硬化したバリアリブ材料をガラス基板とともにバ
リアリブ成形型301から剥離し、焼成してバリアリブ
を形成すると共に、バリアリブに残存するするフイルム
を焼成により燃焼消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上にバリアリブ
を製造する方法に関し、例えば、セル障壁により形成さ
れた複数の放電用空間を備えてなるプラズマディスプレ
イパネル(以下、PDPと記す)のセル障壁(以下、バ
リアリブあるいはリブと記す)の製造に適用して有用な
ものである。
【0002】
【従来の技術】図22にPDPの構成例を示す。図示の
PDPでは、リア基板(背面基板)10上にデータ電極
11を介して白色誘電体層12が配置され、この白色誘
電体層12の表面にバリアリブ(セル障壁)5が接着さ
れている。バリアリブ5の表面にはR、G、B、各蛍光
層13が塗られており、プラズマ発光でカラー発光す
る。一方、フロント基板(前面基板)20にはバス電極
付きの透明電極23を介して透明誘電体層22が配置さ
れ、透明誘電体層22の表面は保護層21で被覆されて
いる。このフロント基板20の一式をリア基板10と一
体化することにより、PDPとなる。
【0003】図23に、バリアリブ5の形状及び寸法の
一例を示す。個々のバリアリブ5は、例えば、高さ0.2
mm、幅0.04〜0.08mm、長さ600mmであり、数千
本等、多数のバリアリブ5がピッチ0.2 mm程度で全体
として微細な凹凸形状をなして白色誘電体層12上に設
けられる。バリアリブ5は、バリアリブ5間の各溝内で
発光する光を相互に遮断するためのものであり、適度な
硬さや密度を有し、絶縁効果も必要とされる。そのた
め、バリアリブ5の材質は主にセラミックやガラス粉末
で構成される。
【0004】次に、バリアリブ製造方法の従来例とし
て、印刷法及び型使用法について説明する。
【0005】[従来例1(印刷法)]PDPのバリアリ
ブ製造方法として、従来、ガラス基板上にガラスペース
トをスクリーン印刷法によりパターニングし、その後、
焼成する印刷法が知られている。その際、バリアリブに
必要な高さを得るために、印刷と乾燥を数十回繰り返す
ことによって、ガラスペースト層を積層する方法が取ら
れている。
【0006】[従来例2(ガラス型使用法:特開平09−
012336号公報)]また、PDPのバリアリブ製造方法の
従来例として、特開平09−012336号公報に開示されたガ
ラス型を使用する方法が知られており、図24(a)〜
(e)に示す。このガラス型使用法では、同図(a)に
示すように、まず、ガラス型30にリブ形状に相当する
凹部31を予め多数形成しておき、各凹部31にバリア
リブペースト(低融点ガラス微粉)35を塗布する。バ
リアリブペースト35には、微量の光硬化性樹脂を含有
してある。その後、同図(b)に示すように、余剰のバ
リアリブペーストをスクレーパ等でかきとってガラス型
30の表面を平坦にし、型凹部のみにバリアリブペース
ト35を付着させる。その後、同図(c)に示すよう
に、ガラス基板38をガラス型30に重ねる。これを反
転させ、型凹部のバリアリブペースト形成側をガラス基
板38に密着させ、次いで、紫外線等を照射して、バリ
アリブペーストを硬化させる。硬化後、同図(d)に示
すように、ガラス型30をガラス基板38から剥離さ
せ、ガラス基板38上にバリアリブ5を転写させる。次
いで、同図(e)に示すように、焼成を行うことによ
り、バリアリブ5の完成となる。
【0007】ガラス型30は、サンドブラスト法とエッ
チング処理で成形され、その後、離型材形成処理を行な
って製作される。
【0008】[従来例3(フイルム型使用法:特開平08
−273537号公報)]PDPのバリアリブ製造方法の他の
従来例として、特開平08−273537号公報に開示されたフ
イルム型を使用する方法が知られており、図25及び図
26に示す。このフイルム型使用法は、図25に示すよ
うな回転型50に設けた凹部42aを利用して、型材4
5でフィルム40上に凹部41と凸部42を作成し、こ
れをフィルム型43としてバリアリブを製造するもので
ある。型材45は硬化性樹脂材である。ここで、51と
52はフィルム40に対するライン保持ロール、53は
型材45の原料タンク、54は型材塗布ロールである。
型材45は回転型50の凹部42aに流し込まれ、硬化
装置55にて硬化されてフィルム40上に凸部42とし
て転写される。
【0009】このようなフィルム型43をバリアリブ成
形型として用い、図26(a)に示すように、バリアリ
ブペースト48をブレード49で刷り込む。その後、同
図(b)に示すように反転させてバリアリブペースト4
8をガラス基板47に転写し、フィルム型43を剥離す
る。これにより、ガラス基板47上にバリアリブ5が形
成される。フィルム型43の剥離後、ガラス基板47上
のバリアリブ5を硬化させる。ここで、41はフィルム
型43の凹部、42は凸部を示す。
【0010】[従来例4(シリコンシート型使用法:特
開平10−134705号公報)]PDPのバリアリブ製造方法
の他の従来例として、特開平10−134705号公報に開示さ
れたシリコンシート型を使用する方法が知られており、
図27に示す。このシリコンシート型使用法では、図2
7(a)に示すように溝部形状として微細な溝236を
有したマスタ金型231を固定盤235上にセットし、
このマスタ金型231に半硬化シリコンシート232
を、板状体233を介して可動盤230で加圧し、加圧
状態でヒートプレスすることにより、半硬化シリコンシ
ート232にマスタ金型231の溝形状を転写して、硬
化したシリコンシート型240(図27(b)参照)を
作製する。
【0011】このような硬化シリコンシート型240を
バリアリブ成形型として用い、図27(b)に示すよう
に、硬化シリコンシート型240の溝部にバリアリブ材
料245を流し込み、ガラス基板246を重ねて加圧す
る。そして、この加圧状態で、所定時間、所定温度で加
熱し、バリアリブ材料245が多少とも硬化してガラス
基板246に接着した後(半硬化状態)、半硬化したバ
リアリブとガラス基板246を硬化シリコンシート型2
40から剥離する。
【0012】[従来例5(有機材料型使用法:特開平10
−208628号公報)]PDPのバリアリブ製造方法の他の
従来例として、特開平10−208628号公報に開示された有
機材料型を使用する方法が知られており、図28に示
す。この有機材料型使用法では、図28(a)に示すよ
うにガラス基板202に電極パターン206を形成して
おき、このガラス基板202上に同図(b)に示すよう
に有機材料(PETフイルム)でなる成形型(以下、有
機材料型)207をセットする。この有機材料型207
には凹凸が形成されており、凸部214間に空間213
がある。この空間213に同図(c)に示すようにバリ
アリブ材料208を充填し、ガラス基板202ごと加熱
炉で加熱することにより、バリアリブ材料208を硬化
させると共に、有機材料型207を燃焼して消去する。
これにより、同図(d)に示すように、ガラス基板20
2上にバリアリブ204が形成される。図中、203は
放電表示セル、205は電極を示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】[印刷法の欠点]印刷
法の場合、製造装置は特殊でなく工程が容易であるとい
う利点がある反面、工程数が多くなるという欠点があ
る。また、スクリーン印刷によるバリアリブの形状が焼
成前に崩れ、しかも、印刷の繰り返し回数が増えるにつ
れて形状精度が悪化するという傾向があるため、精巧さ
に劣るという欠点がある。
【0014】[ガラス型使用法の欠点]ガラス型30を
使用する場合、ガラス型30の成形はサンドブラスト法
とエッチング処理で行ない、その後、離型材形成処理を
行なってガラス型30を製作する成形方法であるため、
型成形が容易でないという欠点がある。また、バリアリ
ブペースト(低融点ガラス微粉)35とガラス型30が
ガラスという同一材のため両者は接着しやすく、バリア
リブペースト35を紫外線硬化した後の離型が困難とな
り、バリアリブ5の欠損やガラス型30が破損しやすい
という欠点がある。更に、ガラス型30に塗布した離型
剤は一回のバリアリブ成形で剥離され易いという欠点が
ある。また、凹型の寸法が微細なため、剥離材が凹部に
詰まる等、実際には離型材を良好に塗ることは困難であ
る。これらのため、ガラス型30を使用したバリアリブ
製造方法は、量産機としては効果的な方法とは言えな
い。
【0015】特に、バリアリブ5の上述した形状及び寸
法から、ガラス型30の溝は深さ0.2 mm、幅0.12〜0.
16mmと微細の上、数百mm〜1000mm以上と長い
ため、多数の溝内にバリアリブペースト35を途中に抜
けなく、安定に刷り込むことは困難である。
【0016】[フィルム型使用法の欠点]フィルム型4
3を使用する場合、フィルム型43の製作方法は、ガラ
ス型30の場合より比較的容易であり、また、量産向き
でもあるという利点がある。また、型材45が樹脂材で
あるから、ガラス型30の場合よりも離型性が良いとい
う利点もある。
【0017】しかしながら、フィルム型43を使用した
方法の場合、フィルム型43でガラス基板47上にバリ
アリブペースト48を転写するのみであり、この状態で
バリアリブペースト48を硬化させないため、フィルム
型43の剥離時に、ガラス基板47上に転写形成したバ
リアリブ5が欠損しやすいという欠点がある。ここで、
バリアリブペースト48を紫外線等により硬化させない
のは、フィルム型43がフィルム40及び樹脂の型材4
5で形成されているので、耐熱性が悪いためと思われ
る。
【0018】また、フィルム型43の基材がフィルム材
で柔らかいため、微細な型形状精度が狂いやすいという
欠点もある。
【0019】また、バリアリブ5の上述した形状及び寸
法から、フィルム型43の溝は深さ0.2 mm、幅0.12〜
0.16mmと微細の上、数百mm〜1000mm以上と長
いため、多数の溝内にバリアリブペースト48を途中に
抜けなく、安定に刷り込むことは困難である。
【0020】[シリコンシート型使用法の欠点]硬化シ
リコンシート型240を使用する場合、バリアリブ材料
245との離型性は比較的良いが、マスタ金型231か
ら転写された溝部形状が変化し易いという欠点があり、
数回の使用で溝部形状の変化により離型性が悪化し、完
全な離型ができなくなり易い。
【0021】また、硬化シリコンシート型240にバリ
アリブ材料245を流し込んだ後、ガラス基板246を
重ねて加圧した状態で所定時間、所定温度で加熱し、バ
リアリブ材料245が多少とも半硬化状態になったした
後、硬化シリコンシート型240からガラス基板246
を剥離するため、バリアリブ材料245が完全にはガラ
ス基板246に接着せず、溝部からバリアリブ材料24
5を離型できない場合も発生することがある。
【0022】[有機材料型使用法の欠点]有機材料(P
ETフイルム)型207を使用して、離型せずに、有機
材料型207を燃焼する方法の場合、バリアリブ材料2
08を溝部(空間)213から離型する必要がないの
で、完全な離型が行えるという利点がある。
【0023】しかし、この有機材料型207は、フイル
ムを張り合わせて製作するとのことであるが、有機材料
型207の具体的な作製方法は特開平10−208628号公報
に記載されてなく、例えば50インチサイズといった大
きなPDP製造において、大きく且つ燃焼可能な有機材
料型207をどのように加工し、バリアリブを形成する
か不明である。
【0024】本発明は、上述のような従来技術に鑑み、
精度の良いバリアリブを離型性良く、簡便で迅速且つ安
定して製造し得る方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明では下記の方法に
より上記課題を解決する。
【0026】請求項1に係る発明は、バリアリブを基板
上に製造する方法において、表面の凹凸部をその凹凸形
状に沿って剥離用のフイルムで覆ったバリアリブ成形型
を用い、該バリアリブ成形型の凹部にバリアリブ材料を
刷り込み、バリアリブ材料が刷り込まれた表面に基板を
密着させ、紫外線等の照射にてバリアリブ材料を硬化さ
せ、硬化したバリアリブ材料を基板とともにバリアリブ
成形型から剥離し、焼成してバリアリブを形成すると共
に、バリアリブに残存するフイルムを該焼成により燃焼
消去することを特徴とするバリアリブ製造方法である。
【0027】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、表面に凹凸部が形成された基本型と、該基本型とは
逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、更に、前記フイ
ルムとして片面に接着性を有するフイルムを用い、該接
着面を基本型の表面に向けて前記フイルムを基本型と加
圧型の間に挟み、基本型と加圧型を嵌合させ、その後、
加圧型を外すことにより、前記バリアリブ成形型を作製
することを特徴とするバリアリブ製造方法である。
【0028】請求項3に係る発明は、請求項1におい
て、表面に凹凸部が形成された基本型と、該基本型とは
逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記フイルムと
基本型に互いに逆極性の静電気を帯電して両者を静電引
力により吸着し、この状態で基本型と加圧型を嵌合さ
せ、加圧型を外した後、静電気を放電することにより、
前記バリアリブ成形型を作製することを特徴とするバリ
アリブ製造方法である。
【0029】請求項4に係る発明は、請求項1におい
て、表面に凹凸部が形成された基本型と、該基本型とは
逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記フイルムと
加圧型に同極性の静電気を帯電して両者を静電斥力によ
り離反させ、この状態で基本型と加圧型を嵌合させ、加
圧型を外した後、静電気を放電することにより、前記バ
リアリブ成形型を作製することを特徴とするバリアリブ
製造方法である。
【0030】請求項5に係る発明は、バリアリブを基板
上に製造する方法において、バリアリブ形状に対応した
凹凸型を樹脂材で形成してバリアリブ成形型とし、該バ
リアリブ成形型の凹部にバリアリブ材料を刷り込み、バ
リアリブ材料が刷り込みまれた表面に基板を密着させ、
紫外線等の照射にてバリアリブ材料を硬化させ、その
後、バリアリブ成形型を加熱して軟化させ、軟化したバ
リアリブ成形型をバリアリブ材料及び基板から剥離する
ことを特徴とするバリアリブ製造方法である。
【0031】請求項6に係る発明は、請求項5におい
て、前記バリアリブ材料として、紫外線等により連鎖硬
化する光硬化型エポキシ樹脂組成物が添加されたペース
ト状材料を用い、このペースト状バリアリブ材料を加圧
とバキューム吸引によりバリアリブ成形型に刷り込むこ
とを特徴とするバリアリブ製造方法である。
【0032】請求項7に係る発明は、バリアリブを基板
上に製造する方法において、バリアリブ形状に対応した
凹凸型をセルロイド材で形成してバリアリブ成形型と
し、該バリアリブ成形型の凹部にバリアリブ材料を刷り
込み、バリアリブ材料が刷り込まれた表面に基板を密着
させ、紫外線等の照射にてバリアリブ材料を硬化させ、
その後、バリアリブ成形型を酢酸エチルにより軟化さ
せ、軟化したバリアリブ成形型をバリアリブ材料及び基
板から剥離することを特徴とするバリアリブ製造方法で
ある。
【0033】請求項8に係る発明は、請求項7におい
て、表面に凹凸部が形成されたひな型と、該ひな型とは
逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型の凹凸部に
酢酸エチルを付着し、この状態でひな型と加圧型の間に
前記セルロイド材を挟み、ひな型と加圧型を嵌合させ、
その後、加圧型を外し、ひな型からセルロイド材を剥離
することにより、前記バリアリブ成形型を作製すること
を特徴とするバリアリブ製造方法である。
【0034】請求項9に係る発明は、請求項7におい
て、表面に凹凸部が形成されたひな型と、該ひな型とは
逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型の表面に前
記セルロイド材を載せ、該セルロイド材に酢酸エチルを
付着し、この状態でひな型と加圧型を嵌合させ、その
後、加圧型を外し、ひな型からセルロイド材を剥離する
ことにより、前記バリアリブ成形型を作製することを特
徴とするバリアリブ製造方法である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。
【0036】[実施形態例1:隔離用フイルム被覆バリ
アリブ成形型の使用]図1、図2を参照して、本発明に
係るバリアリブ製造方法の実施形態例1として、剥離用
のフイルム303で凹凸部がその形状に沿って覆われた
バリアリブ成形型301を使用する例を説明する。図
1、図2はいずれも断面図を示している。
【0037】本例では、基本型301aとフイルム30
3と加圧型302を用いてバリアリブ成形型301を作
製し、このバリアリブ成形型301を用いてバリアリブ
308を製造する。
【0038】フイルム303はバリアリブ焼成時にその
時の温度で燃焼して消去されるものであれば、特に材料
の制限はない。また、フイルム303は薄いものであれ
ば使用でき、バリアリブが高さ0.2mm、幅0.04
〜0.08mm程度であれば、厚さは例えば5〜10μ
m程度とされる。
【0039】更に、この例のフイルム303は基本型3
01aにのみ接着させるべく、図1(a)に示すよう
に、片面303aのみに接着性を有している。
【0040】基本型301aと加圧型302の溝形状の
凹凸は嵌合できるように、互いに逆形状となっており、
更に、実際のバリアリブの寸法に対し、フイルム303
の厚さ分を考慮した凹凸寸法となっている。
【0041】基本型301aと加圧型302はともに、
精密に加工された金属型であっても、樹脂材やその他の
材料で形成されたものであっても、または、特願平10−
228979号で発明者が提案した「リソグラフィーとNiメ
ッキ法」を利用したNiメッキ型でも良く、精度を保つ
ことができる型であれば何でも良い。
【0042】ここで、リソグラフィーとNiメッキ法を
利用して基本型301a及び加圧型302を形成する場
合は、例えば、基材上にレジスト材や軟質材等からなる
型材を所定厚さで塗布し、この型材の上に所定間隔(バ
リアリブの間隔に相当)でマスクパターンを複数貼り付
け、型材及びマスクパターンに対して紫外線を照射した
後に洗浄する。これにより、マスクパターンで保護され
ない部分の型材は除去され、保護された部分の型材は縦
壁となって残存し、この間に溝ができる。次に、基材及
び残存型材(縦壁)の上方から、所定厚さのニッケルメ
ッキが得られるまで、ニッケルメッキ処理を施す。その
後、電解エッチング処理を施して、残存型材(縦壁)を
溶融除去する。これにより、基材上にニッケルメッキに
より形成された型が作製される。この型は、高精度、高
強度、低コスト、製作容易、繰り返し使用可能等の利点
がある。また、ニッケルメッキ処理に用いるニッケル内
にアクリル材やテフロン材等の樹脂を分散させたものを
用いることにより、より精巧で堅牢となり、離型性の良
い基本型301aあるいは加圧型302が得られ、耐久
性が向上する。
【0043】まず、図1(a)に示すように、接着面3
03aを基本型301aの凹凸表面に向けてフイルム3
03を基本型301aに載せ、フイルム303を挟んで
加圧型302を基本型301aに押し付け加圧する。
【0044】このとき、基本型301aと加圧型302
の溝形状の凹凸は逆形状であり、また、凹凸がフイルム
303の厚さ分考慮した寸法になっており、更に、フイ
ルム303の基本型301a側の面303aは接着性を
有していることから、図1(b)に示すように、フイル
ム303は加圧時に基本型301aにその凹凸形状に応
じて接着し、これを覆うことになる。
【0045】加圧後、図1(c)に示すように、加圧型
302を基本型301aから剥がすと、フイルム303
は基本型301aの凹凸部に倣って成形され、更に、接
着効果によって基本型301aに接着している。
【0046】かくして、表面の凹凸部がその凹凸形状に
沿ってフイルム303で覆われたバリアリブ成形型30
1が得られる。なお、バリアリブ成形型の溝方向両端は
閉じられている。
【0047】次に、図2(a)に示すように、フイルム
303の上からバリアリブ成形型301の溝部に、紫外
線硬化するバリアリブ材料306を刷り込み、ガラス基
板305を押し付け加圧して、接着させる。
【0048】この状態(図2(a)の状態)で、ガラス
基板305の側から紫外線を照射し、バリアリブ材料3
06を紫外線硬化させる。紫外線照射は例えば、5KW
で1分程度で良い。
【0049】バリアリブ材料306が硬化したら、図2
(b)に示すように、ガラス基板305とバリアリブ成
形型301とを分離させる。
【0050】この分離において、硬化したバリアリブ材
307は、ガラス基板305に強固に接着しており、ま
た、フイルム303によってバリアリブ成形型301の
基本型301aから隔離されているので、バリアリブ成
形型301から容易に完全に離型できる。
【0051】そして、硬化したバリアリブ材307をガ
ラス基板305とともに例えば560°C程度で焼成す
る。これにより、図2(c)に示すように、焼成された
バリアリブ308を得る。
【0052】但し、フイルム303は熱に弱いので、紫
外線照射による熱で、図2(b)に304で示すように
部分的に剥離し、基本型301aや硬化したバリアリブ
材307に付着している
【0053】そこで、バリアリブ成形型301について
は、フイルム303が燃焼する温度に加熱し、残存した
フイルム304を燃焼して消去させる。あるいは、バリ
アリブ成形型301に残存したフイルム303を化学薬
品処理で除去しても良い。これによって得られた基本型
301aは、バリアリブ成形型301の作製に再利用す
ることができる。
【0054】一方、硬化したバリアリブ材307に付着
したフイルム304は、前述した焼成工程において例え
ば560°C程度に加熱されるため燃焼し、図2(c)
に示すように、消滅する。
【0055】以上説明したバリアリブ製造方法によれ
ば、バリアリブ材料306とバリリブ成形型301との
間では、バリアリブ材料306が基本301aに直接接
することがないので、両者が接着することがなく、よっ
て完全な離型が行われる。
【0056】なお、紫外線等で硬化するバリアリブ材料
306、及び、バリアリブ材料306の刷り込み方法に
ついては、後述する。
【0057】[実施形態例2:バリアリブの形状例]図
3に本発明が対象とするバリアリブの形状例を示す。図
3(a)は実施形態例1で説明した台形状のバリアリブ
308の例を示し、同図(b)は矩形状のバリアリブ3
09の例を示し、同図(c)三角形状のバリアリブ31
0の例を示している。同図(d)は形状にかかわらず、
ピッチや高さが異なっているバリアリブ311の例を示
している。
【0058】[実施形態例3:バリアリブ成形型301
の他の作製例]次に、図4、図5を参照して、フイルム
303が接着面を何も持たない場合について、剥離用フ
イルム被覆バリアリブ成形型301を作製する方法を説
明する。図4、図5はいずれも断面図を示している。
【0059】まず、図4に示す第1例を説明する。図4
(a)に示すように、基本型301aとフイルム303
の互いに向き合う面に異なる極性(プラスとマイナス、
または、マイナスとプラス)の静電気を帯電させ、静電
引力によりフイルム303を基本型301aに吸着させ
る。
【0060】この際、基本型301aとフイルム303
は絶縁性の材料で作ったものが好ましい。
【0061】この状態で、図4(b)に示すように、基
本型301aと加圧型302を加圧して嵌合させる。
【0062】その後、図4(c)に示すように、加圧型
302を基本型301aから外す。この際、フイルム3
03が基本型301aに静電引力により吸着されている
ので、加圧型302にはフイルム303が付着しない。
加圧型302を外した後、基本型301aとフイルム3
03の静電気を放電する。
【0063】次に、図5に示す第2例を説明する。図5
(a)に示すように、加圧型302とフイルム303の
互いに向き合う面に同極性(プラスとプラス、または、
マイナスとマイナス)の静電気を帯電させ、静電斥力に
よりフイルム303を加圧型302から離反させる。
【0064】この際、加圧型302とフイルム303は
絶縁性の材料で作ったものが好ましい。
【0065】この状態で、図5(b)に示すように、基
本型301aと加圧型302を加圧して嵌合させる。
【0066】その後、図5(c)に示すように、加圧型
302を基本型301aから外す。この際、フイルム3
03が加圧型302から静電引力により離反するので、
加圧型302にはフイルム303が付着しない。加圧型
302を外した後、加圧型302とフイルム303の静
電気を放電する。
【0067】かくして、フイルム303が接着面を何も
持たない場合でも、表面の凹凸部がその凹凸形状に沿っ
てフイルム303で覆われたバリアリブ成形型301が
得られる。
【0068】[実施形態例4:樹脂材製バリアリブ成形
型の使用]次に、図6、図7を参照して、バリアリブ成
形型403に樹脂材402を使用した場合のバリアリブ
製造方法の例を説明する。図6、図7はいずれも断面図
を示している。
【0069】まず、図6(a)に示すように、ひな型4
01と、樹脂材402及び補強板404とを用意する。
樹脂材402と補強板404は接着材で接着されてい
る。
【0070】ひな型401は溝部(凹部)と凸部を多数
備えており、実際のバリアリブ形状とほぼ一致した形状
となっている。ひな型401の形成は、機械加工による
方式でも良いし、前述の「リソグラフィーとNiメッキ
法」を利用したNiメッキ型でもよい。また、これら以
外の方式でも精度よく加工でき、強度のある型であれば
何ら問題ない。
【0071】このようなひな型401に、図6(b)に
示すように、樹脂材402を重ね、加圧してひな型40
1の凹凸形状を樹脂材402に転写する。このとき、適
宜、樹脂材402を加熱して柔らかくして、加圧・鍛造
すると良い。
【0072】その後、図6(c)に示すように、ひな型
401から樹脂材402を離型させ、凹凸形状が形成さ
れたバリアリブ成形型403を得る。
【0073】ここで、樹脂材402としては、型取り用
に開発され、市販されているシリコン材(例えば、東芝
シリコン(株)等の液状タイプのシリコン、東レ(株)
のシートタイプのシリコン)が適している。但し、これ
に限らず、凹凸の転写性が良い樹脂材であれは、何でも
良い。
【0074】樹脂材製バリアリブ成形型403(補強板
404付き)が完成したら、図7(a)に示すように、
このバリアリブ成形型403の溝部にバリアリブ材料3
06を刷り込み、その上にガラス基板305を載せてセ
ットする。
【0075】この状態で、紫外線照射によりバリアリブ
材料306を硬化させる。
【0076】この紫外線硬化により、図7(b)に示す
ように、ガス基板305上に強固に接着したバリアリブ
材料307が得られる。
【0077】この硬化時に、紫外線照射による発生熱で
バリアリブ成形型403と補強板404間の接着剤が接
着性能を失い、図7(b)に示すように、バリアリブ成
形型403と補強板404が互いに剥離する。
【0078】一方、硬化したバリアリブ材料307にく
っついているバリアリブ成形型403を適宜な手段で加
熱する。この加熱により、バリアリブ成形型403は図
7(c)に示すように軟化し、接着性能が消滅したバリ
アリブ成形型403aとなるので、バリアリブ材料30
7から自然剥離といえるように容易に離型できる。ここ
での加熱温度は、使用する樹脂材402により異なる
が、樹脂材402が軟化開始する温度以上、例えば、2
00°Cから360°C程度で良い。
【0079】ガラス基板305に形成されたバリアリブ
材307は焼成処理され、図7(d)に示すように、バ
リアリブ308となる。
【0080】軟化したバリアリブ成形型403aから剥
離した補強板404は洗浄し、次回のバリアリブ成形型
の作製に使用することができる。軟化したバリアリブ成
形型403aは廃却とする。
【0081】このように樹脂材製バリアリブ成形型40
3を使用したバリアリブ製造方法では、バリアリブ成形
型403とバリアリブ材307とを強制的に無理やり剥
離するのではなく、加熱による軟化で自然剥離させるの
で、従来法で発生していたバリアリブの剥がれ等、離型
の失敗を解消することができ、精細なバリアリブを形成
できる。
【0082】また、樹脂材製バリアリブ成形型403を
使用すると、変形性があるため、ガラス基板305が平
坦さを若干欠いた場合でも、これに追従して良く密着性
する。
【0083】[実施形態例5:セルロイド製バリアリブ
成形型の使用]次に、図8、図9を参照して、セルロイ
ド材502をバリアリブ成形型503に使用した場合の
バリアリブ製造方法の例を説明する。図8、図9はいず
れも断面図を示している。
【0084】まず、図8(a)に示すように、ひな型5
01と、セルロイド材502及びその補強板504を用
意する。セルロイド材502と補強板504は接着材に
より接着している。
【0085】ひな型501は先のひな型401と同様、
溝部(凹部)と凸部を多数備えており、実際のバリアリ
ブ形状とほぼ一致した形状となっている。ひな型501
の形成も、機械加工による方式でも良いし、前述の「リ
ソグラフィーとNiメッキ法」を利用したNiメッキ型
でもよい。また、これら以外の方式でも精度よく加工で
き、強度のある型であれば何ら問題ない。
【0086】このようなひな型501の凹凸部表面に、
図8(a)に示すように、酢酸エチル505を付着させ
る。この酢酸エチル505の付着は、塗布や、酢酸エチ
ル槽にひな型501を浸すこと等により、達成すること
ができる。
【0087】そして、酢酸エチル505が蒸発しきらな
い内に、図8(b)に示すように、ひな型501にセル
ロイド材502を重ねて加圧する。このとき、セルロイ
ド材502が酢酸エチル505により軟化するので、軟
化したセルロイド材502にひな型501の凹凸形状が
良好に転写する。
【0088】あるいは、ひな型501の凹凸部表面にセ
ルロイド材502を重ね、この状態で、セルロイド材5
02の上に酢酸エチル505を塗布等により付着させ、
酢酸エチル505が蒸発しきらない内に、ひな型501
上にセルロイド材502を加圧する。この場合にも、セ
ルロイド材502が酢酸エチル505により軟化するの
で、軟化したセルロイド材502にひな型501の凹凸
形状が良好に転写する。
【0089】いずれの場合も、加圧後、図8(c)に示
すように、ひな型501からセルロイド材502を離型
するこにより、凹凸形状が転写形成されたセルロイド材
製バリアリブ成形型503を得る。
【0090】セルロイド材製バリアリブ成形型503
(補強板504付き)が完成したら、図9(a)に示す
ように、このバリアリブ成形型503の溝部にバリアリ
ブ材料306を刷り込み、その上にガラス基板305を
載せてセットする。
【0091】この状態で、紫外線照射によりバリアリブ
材料306を硬化させる。
【0092】この紫外線硬化により、図9(b)に示す
ように、ガス基板305上に強固に接着したバリアリブ
材料307が得られる。
【0093】この硬化時に、紫外線照射による発生熱で
バリアリブ成形型503と補強板504間の接着剤が接
着性能を失い、図9(b)に示すように、バリアリブ成
形型503と補強板504が互いに剥離する。
【0094】一方、硬化したバリアリブ材料307にく
っついているバリアリブ成形型503には酢酸エチル5
05を付着させる。このとき、セルロイド材製のバリア
リブ成形型503は酢酸エチル505により、図9
(c)に示すように軟化し、接着性能が消滅したバリア
リブ成形型503aとなるので、酢酸エチル505が蒸
発しきらない内であれば、バリアリブ材料307から自
然剥離といえるように容易に離型できる。酢酸エチル5
05の付着は、塗布や、バリアリブ成形型503を酢酸
エチル槽に浸すこと等により、達成することができる。
【0095】ガラス基板305に形成されたバリアリブ
材307は焼成処理されて、図9(d)に示すように、
バリアリブ308となる。
【0096】剥離した補強板504は洗浄し、次回のバ
リアリブ成形型作製に使用することができる。軟化した
バリアリブ成形型503aは酢酸エチル505の蒸発
後、変形したまま硬化するが、廃却とする。
【0097】このようにセルロイド材製のバリアリブ成
形型503を使用したバリアリブ製造方法では、バリア
リブ成形型503とバリアリブ材307とを強制的に無
理に剥離するのではなく、酢酸エチルによる軟化で自然
剥離させるので、従来法で発生していたバリアリブの剥
がれ等、離型の失敗を解消することができ、精細なバリ
アリブを形成できる。また、セルロイド材製のバリアリ
ブ成形型503は精細な凹凸形状を正確に転写できる。
【0098】[実施形態例6:バリアペースト刷込み方
法の例]次に、図10〜図13を参照して、バリアペー
ストの刷込み方法の例を説明する。
【0099】この例では、バリアリブ材料として、ガラ
ス粉末とセラミック粉末をベースに、紫外線等により連
鎖硬化する光硬化型エポキシ樹脂組成物を添加したペー
スト状材料を使用するものとする。以下、この種のバリ
アリブ材料をバリアリブペーストと呼ぶ。
【0100】例えば、ガラス粉末とセラミック粉末に紫
外線硬化溶剤を20パーセント位入れて練ったものをバ
リアリブペーストとして使用する。このようにガラスと
セラミック粉末をベースに、紫外線等の光により連鎖硬
化する光硬化型エポキシ樹脂組成物を添加したバリアリ
ブペーストを使用する場合は、バリアリブペーストが未
硬化の状態でバリアリブ成形型に刷り込み、光硬化させ
てバリアリブを強化してから、離型すると良い。
【0101】以下の例で使用するバリアリブ成形型65
は、実施形態例1または実施形態例3で製作使用した剥
離用フイルム被覆のバリアリブ成形型301、あるい
は、実施形態例4で製作使用した樹脂材製のバリアリブ
成形型403、あるいは、実施形態例5で製作使用した
セルロイド材製のバリアリブ成形型503であり、これ
らのバリアリブ成形型301、403、503を総称し
てバリアリブ成形型65と呼ぶ。66はバリアリブ成形
型65に形成されたバリアリブに対応する溝部(凹部)
である。
【0102】まず、図10に示すように、バリアリブ成
形型65の上に密着してバリアリブペースト刷込み装置
80をセットする。バリアリブペースト刷込み装置80
の一端(図では左端)には、バリアリブ成形型65の上
に密着してガラス基板305をセットする。
【0103】バリアリブペースト刷込み装置80には、
バリアリブペースト85を加圧充填するバリアリブペー
スト加圧室85aが備えられ、このバリアリブペースト
加圧室85aより基端側に、バリアリブペースト85を
バキューム吸引するバリアリブペースト吸引部分82が
備えられている。
【0104】このような構成で行うバリアリブペースト
の刷込み工程を以下説明する。
【0105】図10は刷込み開始時の状態を示してお
り、バリアリブ成形型65の溝部66の一端(左先端)
に、バリアリブペースト加圧室85a下面の吐出孔(刷
込み部)が接するようにバリアリブペースト刷込み装置
80を配置する。ここでバリアリブペースト刷込み装置
80とガラス基板305はバリアリブ成形型65に密着
している。
【0106】図11(a)は、図10の刷込み開始時の
状態で、圧力P1で加圧しながら、他方で負圧q1でバ
キューム吸引を開始した状態を示しており、バリアリブ
ペースト85はバリアリブ成形型65の各溝内に刷込ま
れる。符号75は、刷り込まれたバリアリブペーストを
示す。
【0107】図11(b)はバリアリブ成形型65を左
方へ移動開始した状態であり、溝部66内に刷込まれた
バリアリブペースト85が溝部66内に残る様子を示し
ている。
【0108】図12はバリアリブ成形型65の移動を更
に進めた状態であり、バリアリブペースト刷込み装置8
0の下部分では、バリアリブペースト85がバキューム
吸引部分82まで刷り込まれた状態を保持しつつ、刷り
込みが進行する様子を示している。
【0109】ここで、加圧だけの場合は圧力が大き過ぎ
るとバリアリブペーストが漏れて吹き出たり、バキュー
ム吸引だけの場合は溝の途中でバリアリブペーストが途
切れて抜けが生じたりするが、加圧とバキューム吸引し
ながらバリアリブペースト85を刷り込むことにより、
これらの問題ががなくなる。バキューム吸引の負圧q1
は略真空で良く、加圧力はP1はバリアリブペーストが
漏れ出ない程度に抑えると良い。例えば、加圧力P1:
負圧q1=2:1等とされる。
【0110】図13を参照して、バリアリブペースト8
5の刷込み長さLを説明する。図13(a)において、
バリアリブ成形型65に設けた溝部66にバリアリブペ
ーストを刷り込むが、溝部表面をガラス基板305で密
閉した状態で、加圧力P1およびバキューム圧力q1を
作用させるため、この溝66内に刷込まれる長さLは、
下式(1)に示す計算式で求められる。 (P1−q1)δ1 ・δ2 =τ×2(δ1 +δ2 )×L L=ΔP・δ1 ・δ2 /(τ×2(δ1 +δ2 )) …式(1) ここで、τはバリアリブペーストの粘性抵抗、ΔPは加
圧力P1とバキューム圧力q1の差圧である。また、δ
1 とδ2 は図13(b)に示すように、それぞれ溝部6
6の縦寸法と横寸法である。
【0111】式(1)より、刷込み長さLは、差圧ΔP
と溝寸法δ1 、δ2 が大きく、バリアリブペーストの粘
性抵抗τが小さい程、バリアリブペーストを長く刷り込
める。しかし、溝66の寸法・形状はバリアリブ形状が
決まっているため、容易には変更できない。そのため、
条件調整が可能な差圧ΔPを利用する。つまり、加圧し
ながら他方でバキューム吸引することにより、差圧ΔP
を大きくすることにより、刷込み長さLを長くしてい
る。
【0112】[実施形態例7:バリアリブペースト刷込
み装置の例1]図14にバリアリブペースト刷込み装置
の第1例80aを示す。図14(a)は側面断面図、同
図(b)はかきとり部を拡大して示す断面図である。バ
リアリブ成形型65の溝66部分の表面に、ガラス基板
305を押し付けながらバリアリブペースト刷込み装置
80aをセットする。110はバリアリブ成形型65の
ホルダーである。
【0113】このバリアリブペースト刷込み装置80a
のバリアリブペースト加圧室85aには、図14(a)
に示すように、バリアリブペースト供給装置92があ
り、バリアリブペースト85を加圧装置90、具体的に
は空気袋(エアバッグ)で加圧供給する機構となってい
る。空気袋(バリアリブペースト加圧装置)90は上方
からばねで抑えられ、適宜な加圧兼減圧機(図示省略)
に接続されている。
【0114】また、バリアリブペースト刷込み装置80
aの図示右側(バリアリブ成形型65の移動方向後寄
り)には、バリアリブ成形型65の溝66からバリアリ
ブペースト85をバキューム吸引するためのバキューム
室82及び吸引孔83と吸引ホース83aが設けられて
いる。バキューム室82は装置下面に開口し、吸引孔8
3に連通している。吸引孔83は吸引ホース83aを介
して吸引機(図示省略)に接続されている。
【0115】バリアリブペースト刷込み装置80aは溝
66の配列方向(紙面に直角方向)に長い。これに伴
い、バリアリブペースト加圧室85aの下面には、多数
の溝66部分に接するように長孔(幅は、例えば1mm
程度)が明けられている。また、吸引孔83も、バリア
リブペースト加圧室85aと同じ多数の溝66部分に接
するように長孔(幅は、例えば1mm程度)が明けられ
ている。
【0116】この空気袋(バリアリブペースト加圧装
置)90とバリアリブペースト吸引装置(82、83、
83a及び吸引機)により、バリアリブペースト供給装
置92内のバリアリブペースト85をバリアリブ成形型
65の多数の溝66に刷り込む。その際、バリアリブ成
形型65を移動させながら、順次刷り込みを行う。
【0117】上記構造のバリアリブペースト刷込み装置
80aにより、基本的には、バリアリブペースト85は
溝66のみに刷り込まれる。
【0118】しかし、バリアリブ成形型65の一部の凸
部にバリアリブペースト85が付着することが考えられ
る。この場合の対策として、図14(b)に示すよう
に、付着したバリアリブペーストをかき取る装置とし
て、溝66の配列方向(紙面に直角方向)に長いかき取
り板94を、バリアリブペースト加圧室85aより前方
にて、バリアリブペースト刷込み装置80aに設けてあ
る。このかき取り板94はバリアリブ成形型65の凸部
に付着したバリアリブペーストをかき取るスクレーパで
あるから、かき取り板加圧装置93により、かき取り板
94の押し付け力を調整しながらかき取るようにしてあ
る。かき取られたバリアリブペーストは負圧等により、
隙間部94aから排出される。
【0119】更に、未硬化時のバリアリブペーストに気
泡等が混入しないように、バリアリブペースト刷込み装
置80aへのバリアリブペースト供給を無空気状態で行
なう構成としている。そのため、脱泡された状態でバリ
アリブペーストを貯蔵するバリアリブペースト補給タン
ク95がバリアリブペースト刷込み装置80aに備えら
れ、バリアリブペースト供給装置92内のバリアリブペ
ースト85も脱泡されており、バリアリブペースト補給
タンク95からバリアリブペースト供給装置92に至る
バリアリブペーストの通路も空気から遮断されている。
【0120】また、バリアリブペースト85は使用中に
減少してくるため、定期的に補給する必要がある。この
バリアリブペースト補給も無空気状態で行なう構成とし
ている。具体的には、バリアリブペースト補給装置はバ
リアリブペースト補給タンク95、バルブ91、バリア
リブペースト補給孔96から構成されるが、補給方法の
詳細については後述する。
【0121】以上のように、バリアリブペースト85を
加圧しながら溝66内に押し込み、同時に他方からバキ
ューム吸引することによって、バリアリブペースト85
がバリアリブ成形型65の溝66にスムーズに刷り込ま
れ、欠陥の無い良好な刷り込みが行なわれる。
【0122】[実施形態例8:バリアリブペースト刷込
み装置の例2]図15にバリアリブペースト刷込み装置
の第2例として、回転型ローラ88を使用した装置80
bを示す。
【0123】このバリアリブペースト刷込み装置80b
では、バリアリブペースト加圧室85a内の下部に、ス
ポンジ等の弾性材料で作製したローラ88を回転可能に
備えている。ローラ88は、バリアリブ成形型65の溝
66に対応して凹凸が形成されたものでも、このような
凹凸がないものでも良い。
【0124】ローラ88はバリアリブ成形型65の移動
方向と同方向または逆方向に回転される。
【0125】また、バリアリブペースト加圧室85aに
は、先のバリアリブペースト刷込み装置80aと同様、
バリアリブペースト供給装置92があり、バリアリブペ
ースト85を加圧装置90、具体的には空気袋(エアバ
ッグ)で加圧供給する機構となっている。空気袋(バリ
アリブペースト加圧装置)90は上方からばねで抑えら
れ、適宜な加圧兼減圧機(図示省略)に接続されてい
る。
【0126】また、バリアリブペースト刷込み装置80
bの図示右側(バリアリブ成形型65の移動方向後寄
り)には、バリアリブ成形型65の溝66からバリアリ
ブペースト85をバキューム吸引するためのバキューム
室82及び吸引孔83が設けられている。また、装置後
部の下部に、シール材89を配してある。バキューム室
82は装置下面に開口し、吸引孔83に連通している。
吸引孔83は吸引ホース(図示省略)を介して吸引機
(図示省略)に接続されている。
【0127】更に、バリアリブペースト刷込み装置80
bの左端には、ガラス基板305をバキュームにより保
持する保持装置100を配してある。
【0128】バリアリブペースト刷込み装置80bは溝
66の配列方向(紙面に直角方向)に長い。これに伴
い、バリアリブペースト加圧室85aの下面には、多数
の溝66部分に接するように長孔(幅は、例えば1mm
程度)が明けられている。また、吸引孔83も、バリア
リブペースト加圧室85aと同じ多数の溝66部分に接
するように長孔(幅は,例えば1mm程度)が明けられ
ている。
【0129】バリアリブペースト刷込み装置80bも、
先のバリアリブペースト刷込み装置80aと同様、バリ
アリブ成形型65の溝66部分の表面に、ガラス基板3
05を押し付けながらセットする。
【0130】上述したローラ88と、空気袋(バリアリ
ブペースト加圧装置)90と、バリアリブペースト吸引
装置(82、83、83a及び吸引機)により、バリア
リブペースト供給装置92内のバリアリブペースト85
をバリアリブ成形型65の多数の溝66に刷り込む。そ
の際、バリアリブ成形型65を移動させながら、順次刷
り込みを行う。
【0131】ここで、刷り込みは、回転するローラ88
により行なわれ、加圧されたバリアリブペースト85を
溝66内に強制的に送り込み、慣らして刷込む。
【0132】上記構造のバリアリブペースト刷込み装置
80bにより、基本的には、バリアリブペースト85は
溝66のみに刷り込まれる。また、このバリアリブペー
スト刷込み装置80bでは、バリアリブペースト85の
粘性が高い場合でも、回転刷り込み型のローラ88で強
制的に且つ慣らして刷込めるため、確実な刷り込みが行
なえる。
【0133】しかし、このバリアリブペースト刷込み装
置80bの場合も、バリアリブ成形型65の一部の凸部
にバリアリブペースト85が付着することが考えられ
る。この場合の対策として、図15に示すように、溝6
6の配列方向(紙面に直角方向)に長いかき取り板94
を、バリアリブペースト加圧室85aより前方にて、バ
リアリブペースト刷込み装置80bに設けてある。この
かき取り板94はバリアリブ成形型65の凸部に付着し
たバリアリブペーストをかき取るスクレーパであるか
ら、かき取り板加圧装置93により、かき取り板94の
押し付け力を調整しながらかき取るようにしてある。か
き取られたバリアリブペーストは負圧等により、隙間部
94aから排出される。
【0134】更に、未硬化時のバリアリブペーストに気
泡等が混入しないように、バリアリブペースト刷込み装
置80bへのバリアリブペースト供給を無空気状態で行
なう構成としている。そのため、脱泡された状態でバリ
アリブペーストを貯蔵するバリアリブペースト補給タン
ク95がバリアリブペースト刷込み装置80bに備えら
れ、バリアリブペースト供給装置92内のバリアリブペ
ースト85も脱泡されており、バリアリブペースト補給
タンク95からバリアリブペースト供給装置92に至る
バリアリブペーストの通路も空気から遮断されている。
【0135】また、バリアリブペースト85は使用中に
減少してくるため、定期的に補給する必要がある。この
バリアリブペースト補給も無空気状態で行なう構成とし
ている。具体的には、バリアリブペースト補給装置はバ
リアリブペースト補給タンク95、バルブ91、バリア
リブペースト補給孔96から構成されるが、補給方法の
詳細については後述する。
【0136】以上のように、バリアリブペースト85を
加圧しながら溝66内に押し込み、同時に他方からバキ
ューム吸引し、更にローラ88で強制的に刷り込むこと
によって、バリアリブペースト85がバリアリブ成形型
65の溝66にスムーズに刷り込まれ、欠陥の無い良好
な刷り込みが行なわれる。
【0137】[実施形態例9:バリアリブ成形型の溝内
のみへの刷込み方法の例]図16〜図18に、バリアリ
ブ成形型65の溝66のみに確実にバリアリブペースト
85を刷込むための方法及び構造例を、バリアリブペー
スト刷込み部の拡大図として示す。図16は平面断面
図、図17は側面断面図、図18は正面断面図を示す。
【0138】図16〜図18に示すように、バリアリブ
ペースト刷込み装置80(バリアリブペースト刷込み装
置80aとバリアリブペースト刷込み装置80b両方)
のバリアリブペースト加圧室85aの下面に、バリアリ
ブ成形型65の各溝66のみに対応した刷込み孔86を
形成したバリアリブペースト制限板材84を設けてあ
る。バリアリブペースト85はこの刷込み孔86からバ
リアリブ成形型65の溝66のみに加圧供給され、溝6
6以外の凸部には付着し難い構成としてある。
【0139】ここで、バリアリブペースト制限板材84
は溝66の配列方向(紙面に直角方向)に長く、多数の
溝66に対応して刷込み孔86を多数形成してある。
【0140】本例では、制限板材カセット81により、
バリアリブペースト制限板材84をバリアリブペースト
加圧室85aの下面に取り付けている。また、制限板材
カセット81をバリアリブペースト制限板材84を補強
するための治具として用いてもいる。その理由は、バリ
アリブペースト制限板材84に設ける刷込み孔86が例
えば直径0.15mm以下と微細なため、通常の機械加工で
はバリアリブペースト制限板材84が薄くないと加工で
きないので、本例では、薄いバリアリブペースト制限板
材84を複数枚積層して用い、この積層物をバリアリブ
ペースト加圧室85aの下面に取り付けているためであ
る。
【0141】勿論、レーザ加工やエッチング処理等によ
り、1枚の厚いバリアリブペースト制限板材84に微細
な刷込み孔86を形成しても良い。
【0142】バリアリブペースト制限板材84は必ずし
も用いる必要はない。
【0143】[実施形態例10:バリアリブペーストの
補給方法の例]図19に、常に脱泡されたエアー混入の
無いバリアリブペーストを補給するための方法及び構造
の例を断面図で示す。図19(a)は加圧刷込み中の状
態図、同図(b)は補給開始時の状態図、同図(c)は
補給中の状態図を示す。
【0144】図19(a)に示すものは、バリアリブペ
ースト制限板材84を介してバリアリブペースト85を
加圧装置90で刷り込んでいる状況である。ここで加圧
装置90としてエアバック等のようにエアーで膨らむ方
式のものを利用している。
【0145】加圧しながら刷り込むとき、バリアリブペ
ースト85が所定値まで減少したら、これを適宜なセン
サで検出して、図19(b)に示すようにバルブ91を
開き、バリアリブペースト補給タンク95からバリアリ
ブペースト85を流入しやすくする。
【0146】更に、バルブ91の開きに同期して、図1
9(b)、(c)に示すようにエアバック等の加圧装置
90を減圧させる。これにより,バリアリブペースト加
圧室85aに負圧が発生する。この負圧及びバリアリブ
ペースト補給タンク95の圧力(自重を含む加圧)の作
用で、バリアリブペーストがバリアリブペースト補給タ
ンク95から加圧室85a内に補給する。所定量の補給
が完了したら、これを適宜なセンサで検出して、バルブ
91を閉じ、補給経路を遮断した後、図19(a)のよ
うに再び加圧装置90で加圧しながら、他方でバキュー
ム吸引を行って、バリアリブペースト85を刷り込む。
【0147】以上により、常にエアー混入の無い、脱泡
されたバリアリブペースト85を供給でき、刷り込み精
度が向上する。
【0148】[実施形態例11:量産可能なバリアリブ
製造装置の例]図20と図21に、量産可能としたバリ
アリブ製造装置の構成例を示す。図20は刷込み開始時
の状態を示す側面図、図21は刷込みが完了し、バリア
リブペーストを硬化している状態を示す側面図である。
【0149】まず、図20において、装置構成を説明す
る。架台120にモータ122で駆動されるリニアガイ
ドシステム121を組み込んである。このリニアガイド
システム121に型ホルダ110を取り付け、バリアリ
ブ成形型65をセットする。このバリアリブ成形型65
上にバリアリブペースト刷込み装置80(バリアリブペ
ースト刷込み装置80a、バリアリブペースト刷込み装
置80bのどちらでの良い)を密着させる。同時に、バ
リアリブ成形型65上にガラス基板305が密着可能な
ように、ガラス基板受けガイド102上にガラス基板3
05をセットし、ガラス基板保持装置100で保持す
る。
【0150】バリアリブペースト刷込み装置80には、
先の実施形態例で説明したバリアリブペースト加圧、吸
引、補給、かき取り用等の各装置が組み込まれている。
【0151】図20の状態でバリアリブペーストの刷り
込みを開始するが、刷り込みながらバリアリブ成形型6
5をリニアガイドシステム121で図示左側に逐次移動
して行く。
【0152】バリアリブペーストをバリアリブ成形型6
5の溝66に刷り込みながら、バリアリブ成形型65は
移動し、図21に示すように、図示左端まで移動して刷
り込み完了となる。
【0153】刷り込みが完了したら、バリアリブペース
ト刷込み装置80は適宜な昇降装置により上昇してバリ
アリブ成形型65から離れる。
【0154】その後、ガラス基板押え装置105に設け
てある押え治具101が適宜な昇降装置により下降し
て、図21に示すように、ガラス基板305をバリアリ
ブ成形型65に押し付け加圧する。
【0155】このようにガラス基板307を押し付け加
圧した状態で、バリアリブペースト硬化用装置、例えば
紫外線ランプ(UVランプ)109等で、バリアリブペ
ーストを照射し、硬化させる。
【0156】ここで、バリアリブペーストにはガラスと
セラミックの粉末材をベースに、紫外線等により連鎖硬
化する光硬化型エポキシ樹脂組成物を添加して、ペース
ト状とした材料を使用しているのでバリアリブ成形型6
5内のバリアリブペーストは速やかに(例えば、5KW
の紫外線照射では、1分程度で)硬化する。
【0157】バリアリブペーストが硬化したのち、ガラ
ス基板押え装置105の押え治具101を開放し、ガラ
ス基板保持装置100でガラス基板305を吸引しなが
ら、ガラス基板押え装置105を上昇させることによ
り、ガラス基板305はバリアリブ成形型65から離れ
て上昇する。
【0158】この時、バリアリブ成形型65の溝66に
刷り込まれたバリアリブペーストは硬化しており、更
に、この硬化時にガラス基板305と密着していたの
で、ガラス基板305と接していた部分がガラス基板3
05に強固に接着される。
【0159】そのため、バリアリブ成形型65が実施形
態例1または3で示した剥離用フイルム被覆のバリアリ
ブ成形型301の場合は、ガラス基板305の上昇によ
り、バリアリブ成形型65の溝66内の硬化したバリア
リブペーストは、ガラス基板305と共にバリアリブ成
形型65から剥離される。
【0160】バリアリブ成形型65が実施形態例4で示
した樹脂材製バリアリブ成形型403または実施形態例
5で示したセルロイド材製バリアリブ成形型503の場
合は、ガラス基板305の上昇により、バリアリブ成形
型65はその補強板404または504から剥離され、
硬化したバリアリブペーストと共に上昇する。
【0161】ガラス基板305の離型後、次のガラス基
板と交換し、リニアガイドシステム121を後退させ、
再び図20のようにセットすることにより、以下同様の
工程を繰り返してバリアリブの量産が行なえる。
【0162】バリアリブ成形型とガラス基板305との
離型、剥離用フイルム被覆バリアリブ成形型301から
のフイルム除去、樹脂材製バリアリブ成形型403の加
熱による軟化、及び、セルロイド材製バリアリブ成形型
503の酢酸エチルによる軟化は、別のラインで適宜行
うようにしている。
【0163】本発明は、PDPのバリアリブに限ること
なく、各種のリブ製造に適用可能である。
【0164】
【発明の効果】請求項1に係る発明の方法によれば、表
面の凹凸部をその凹凸形状に沿って剥離用のフイルムで
覆ったバリアリブ成形型を用い、該バリアリブ成形型の
凹部にバリアリブ材料を刷り込み、バリアリブ材料が刷
り込まれた表面に基板を密着させ、紫外線等の照射にて
バリアリブ材料を硬化させ、硬化したバリアリブ材料を
基板とともにバリアリブ成形型から剥離し、焼成してバ
リアリブを形成すると共に、バリアリブに残存するする
フイルムを該焼成により燃焼消去するので、フイルムに
介在によりバリアリブの完全な離型が行われる。このよ
うに離型性が良いから、簡便で迅速且つ安定してバリア
リブを製造することができる。
【0165】請求項2に係る発明の方法によれば、請求
項1において、表面に凹凸部が形成された基本型と、該
基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、更
に、前記フイルムとして片面に接着性を有するフイルム
を用い、該接着面を基本型の表面に向けて前記フイルム
を基本型と加圧型の間に挟み、基本型と加圧型を嵌合さ
せ、その後、加圧型を外すことにより、加圧型にフイル
ムが付着することなく、剥離用フイルム被覆のバリアリ
ブ成形型を容易に作製することができる。
【0166】請求項3に係る発明の方法によれば、請求
項1において、表面に凹凸部が形成された基本型と、該
基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記
フイルムと基本型に互いに逆極性の静電気を帯電して両
者を静電引力により吸着し、この状態で基本型と加圧型
を嵌合させ、加圧型を外した後、静電気を放電するの
で、加圧型にフイルムが付着することなく、剥離用フイ
ルム被覆のバリアリブ成形型を作製することができる。
【0167】請求項4に係る発明の方法によれば、請求
項1において、表面に凹凸部が形成された基本型と、該
基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記
フイルムと加圧型に同極性の静電気を帯電して両者を静
電斥力により離反させ、この状態で基本型と加圧型を嵌
合させ、加圧型を外した後、静電気を放電するので、加
圧型にフイルムが付着することなく、剥離用フイルム被
覆のバリアリブ成形型を作製することができる。
【0168】請求項5に係る発明の方法によれば、バリ
アリブ形状に対応した凹凸型を樹脂材で形成してバリア
リブ成形型とし、該バリアリブ成形型の凹部にバリアリ
ブ材料を刷り込み、バリアリブ材料が刷り込みまれた表
面に基板を密着させ、紫外線等の照射にてバリアリブ材
料を硬化させ、その後、バリアリブ成形型を加熱して軟
化させ、軟化したバリアリブ成形型をバリアリブ材料及
び基板から剥離するので、硬化したバリアリブ材料を強
制的に無理やり剥離しなくても、バリアリブ成形型の加
熱による軟化で自然剥離し、従来法で発生していたバリ
アリブの剥がれ等、離型の失敗を解消することができ、
精細なバリアリブを製造できる。また離型性が良いか
ら、簡便で迅速且つ安定してバリアリブを製造すること
ができる。
【0169】請求項6に係る発明の装置によれば、請求
項5において、前記バリアリブ材料として、紫外線等に
より連鎖硬化する光硬化型エポキシ樹脂組成物が添加さ
れたペースト状材料を用い、このペースト状バリアリブ
材料を加圧とバキューム吸引によりバリアリブ成形型に
刷り込むので、バリアリブ成形型の微細な溝内に途中で
抜けを生じることなく、安定且つ確実に、高い刷り込み
精度でバリアリブペーストを刷り込むことができ、バリ
アリブを高い精度で製造することができる。
【0170】請求項7に係る発明の装置によれば、バリ
アリブ形状に対応した凹凸型をセルロイド材で形成して
バリアリブ成形型とし、該バリアリブ成形型の凹部にバ
リアリブ材料を刷り込み、バリアリブ材料が刷り込まれ
た表面に基板を密着させ、紫外線等の照射にてバリアリ
ブ材料を硬化させ、、その後、バリアリブ成形型を酢酸
エチルにより軟化させ、軟化したバリアリブ成形型をバ
リアリブ材料及び基板から剥離するので、硬化したバリ
アリブ材料を強制的に無理やり剥離しなくても、バリア
リブ成形型の酢酸エチルによる軟化で自然剥離し、従来
法で発生していたバリアリブの剥がれ等、離型の失敗を
解消することができ、精細なバリアリブを製造できる。
また、離型性が良いから、簡便で迅速且つ安定してバリ
アリブを製造することができる。
【0171】請求項8に係る発明の装置によれば、請求
項7において、表面に凹凸部が形成されたひな型と、該
ひな型とは逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型
の凹凸部に酢酸エチルを付着し、この状態でひな型と加
圧型の間に前記セルロイド材を挟み、ひな型と加圧型を
嵌合させ、その後、加圧型を外し、ひな型からセルロイ
ド材を剥離するので、セルロイド材製のバリアリブ成形
型を容易に作製することができる。
【0172】請求項9に係る発明の装置によれば、請求
項7において、表面に凹凸部が形成されたひな型と、該
ひな型とは逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型
の表面に前記セルロイド材を載せ、該セルロイド材に酢
酸エチルを付着し、この状態でひな型と加圧型を嵌合さ
せ、その後、加圧型を外し、ひな型からセルロイド材を
剥離するので、セルロイド材製のバリアリブ成形型を容
易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例1として、剥離用フイルム
被覆バリアリブ成形型を用いたバリアリブ製造方法の例
を示す図である。
【図2】図1に続いて、剥離用フイルム被覆バリアリブ
成形型を用いたバリアリブ製造方法の例を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施形態例2として、バリアリブの形
状例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態例3として、剥離用フイルム
被覆バリアリブ成形型の他の作製例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態例3として、剥離用フイルム
被覆バリアリブ成形型の更に他の作製例を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施形態例4として、樹脂材製バリア
リブ成形型を用いたバリアリブ製造方法の例を示す図で
ある。
【図7】図6に続いて、樹脂材製バリアリブ成形型を用
いたバリアリブ製造方法の例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態例5として、セルロイド材製
バリアリブ成形型を用いたバリアリブ製造方法の例を示
す図である。
【図9】図8に続いて、セルロイド材製バリアリブ成形
型を用いたバリアリブ製造方法の例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態例6として、バリアリブペ
ースト刷込み方法の例を示す図である。
【図11】図10に続いて、バリアリブペースト刷込み
方法の例を示す図である。
【図12】図11に続いて、バリアリブペースト刷込み
方法の例を示す図である。
【図13】バリアリブペースト刷込み長さを説明する図
である。
【図14】本発明の実施形態例7として、バリアリブペ
ースト刷込み装置の例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態例8として、バリアリブペ
ースト刷込み装置の他の例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態例9として、バリアリブ成
形型の溝内のみへのバリアリブペースト刷込み方法の例
を示す図である。
【図17】図16に続いて、バリアリブ成形型の溝内の
みへのバリアリブペースト刷込み方法の例を示す図であ
る。
【図18】図17に続いて、バリアリブ成形型の溝内の
みへのバリアリブペースト刷込み方法の例を示す図であ
る。
【図19】本発明の実施形態例10として、バリアリブ
ペーストの補給方法の例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態例11として、量産に適し
たバリアリブ製造装置の例を示す図である。
【図21】本発明の実施形態例11として、量産に適し
たバリアリブ製造装置の例を示す図である。
【図22】PDPの構造例を示す図である。
【図23】バリアリブの形状例を示す図である。
【図24】従来のガラス型使用法を示す図である。
【図25】従来のフィルム型使用法を示す図である。
【図26】従来のフィルム型使用法を示す図である。
【図27】従来のシリコンシート型使用法を示す図であ
る。
【図28】従来の有機材料型使用法を示す図である。
【符号の説明】
5 バリアリブ 10 リア基板 11 データ電極 12 白色誘電体層 13 蛍光層 20 フロント基板 21 保護層 22 透明誘電体層 23 透明電極 30 ガラス型 31 凹部 35 バリアリブペースト 38 ガラス基板 40 フイルム 41 凹部 42 凸部 42a 凹部 43 フィルム型 45 型材 47 ガラス基板 48 バリアリブペースト 49 ブレード 50 回転型 51、52 ライン保持ロール 53 原料タンク 54 型材塗布ロール 55 硬化装置 65 各種のバリアリブ成形型 66 凹部(溝部) 75 刷り込まれたバリアリブペースト 80 バリアリブペースト刷込み装置 80a バリアリブペースト刷込み装置 80b バリアリブペースト刷込み装置 81 制限板材カセット 82 バリアリブペースト吸引部分(バキューム室) 83 吸引孔 83a 吸引ホース 84 バリアリブペースト制限板材 85 バリアリブペースト 85a バリアリブペースト加圧室 86 刷込み孔 88 回転型ローラ 89 シール材 90 バリアリブペースト加圧装置(空気袋) 91 バルブ 92 バリアリブペースト供給装置 93 かき取り板加圧装置 94 かき取り板 94a 隙間部 95 バリアリブペースト補給タンク 96 バリアリブペースト補給孔 100 ガラス基板保持装置 101 押え治具 102 ガラス基板受ガイド 105 ガラス基板押え装置 109 紫外線ランプ 110 バリアリブ成形型ホルダ 120 架台 121 リニアガイドシステム 122 モータ 202 基板 203 放電表示セル 204 バリアリブ 205 電極 206 電極パターン 207 有機材料成形型 208 バリアリブ材料 213 空間 214 凸部 230 可動盤 231 マスタ金型 232 半硬化シリコンシート 233 板状体 235 固定盤 236 微細溝 240 硬化シリコンシート成形型 245 バリアリブ材料 246 ガラス基板 301 剥離用フイルム被覆バリアリブ成形型 301a 基本型 302 加圧型 303 剥離用フイルム 303a 接着面 304 残存フイルム 305 ガラス基板 306 バリアリブ材料 307 硬化したバリアリブ材料 308、309、310、311 バリアリブ 401 ひな型 402 樹脂材 403 樹脂材製バリアリブ成形型 403a 軟化した樹脂材製バリアリブ成形型 404 補強板 501 ひな型 502 セルロイド材 503 セルロイド製バリアリブ成形型 503a 軟化したセルロイド材製バリアリブ成形型 504 補強板 505 酢酸エチル
フロントページの続き (72)発明者 飯伏 順一 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 六角 正 広島県広島市安佐南区祇園三丁目2番1号 三菱重工業株式会社広島工機工場内 Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GF19 JA20 KA16 KA20 MA24 MA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリアリブを基板上に製造する方法にお
    いて、表面の凹凸部をその凹凸形状に沿って剥離用のフ
    イルムで覆ったバリアリブ成形型を用い、該バリアリブ
    成形型の凹部にバリアリブ材料を刷り込み、バリアリブ
    材料が刷り込まれた表面に基板を密着させ、紫外線等の
    照射にてバリアリブ材料を硬化させ、硬化したバリアリ
    ブ材料を基板とともにバリアリブ成形型から剥離し、焼
    成してバリアリブを形成すると共に、バリアリブに残存
    するするフイルムを該焼成により燃焼消去することを特
    徴とするバリアリブ製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に凹凸部が形成された基本型と、該
    基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、更
    に、前記フイルムとして片面に接着性を有するフイルム
    を用い、該接着面を基本型の表面に向けて前記フイルム
    を基本型と加圧型の間に挟み、基本型と加圧型を嵌合さ
    せ、その後、加圧型を外すことにより、前記バリアリブ
    成形型を作製することを特徴とする請求項1記載のバリ
    アリブ製造方法。
  3. 【請求項3】 表面に凹凸部が形成された基本型と、該
    基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記
    フイルムと基本型に互いに逆極性の静電気を帯電して両
    者を静電引力により吸着し、この状態で基本型と加圧型
    を嵌合させ、加圧型を外した後、静電気を放電すること
    により、前記バリアリブ成形型を作製することを特徴と
    する請求項1記載のバリアリブ製造方法。
  4. 【請求項4】 表面に凹凸部が形成された基本型と、該
    基本型とは逆の凹凸形状を有する加圧型とを用い、前記
    フイルムと加圧型に同極性の静電気を帯電して両者を静
    電斥力により離反させ、この状態で基本型と加圧型を嵌
    合させ、加圧型を外した後、静電気を放電することによ
    り、前記バリアリブ成形型を作製することを特徴とする
    請求項1記載のバリアリブ製造方法。
  5. 【請求項5】 バリアリブを基板上に製造する方法にお
    いて、バリアリブ形状に対応した凹凸型を樹脂材で形成
    してバリアリブ成形型とし、該バリアリブ成形型の凹部
    にバリアリブ材料を刷り込み、バリアリブ材料が刷り込
    みまれた表面に基板を密着させ、紫外線等の照射にてバ
    リアリブ材料を硬化させ、その後、バリアリブ成形型を
    加熱して軟化させ、軟化したバリアリブ成形型をバリア
    リブ材料及び基板から剥離することを特徴とするバリア
    リブ製造方法。
  6. 【請求項6】 前記バリアリブ材料として、紫外線等に
    より連鎖硬化する光硬化型エポキシ樹脂組成物が添加さ
    れたペースト状材料を用い、このペースト状バリアリブ
    材料を加圧とバキューム吸引によりバリアリブ成形型に
    刷り込むことを特徴とする請求項5記載のバリアリブ製
    造方法。
  7. 【請求項7】 バリアリブを基板上に製造する方法にお
    いて、バリアリブ形状に対応した凹凸型をセルロイド材
    で形成してバリアリブ成形型とし、該バリアリブ成形型
    の凹部にバリアリブ材料を刷り込み、バリアリブ材料が
    刷り込まれた表面に基板を密着させ、紫外線等の照射に
    てバリアリブ材料を硬化させ、その後、バリアリブ成形
    型を酢酸エチルにより軟化させ、軟化したバリアリブ成
    形型をバリアリブ材料及び基板から剥離することを特徴
    とするバリアリブ製造方法。
  8. 【請求項8】 表面に凹凸部が形成されたひな型と、該
    ひな型とは逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型
    の凹凸部に酢酸エチルを付着し、この状態でひな型と加
    圧型の間に前記セルロイド材を挟み、ひな型と加圧型を
    嵌合させ、その後、加圧型を外し、ひな型からセルロイ
    ド材を剥離することにより、前記バリアリブ成形型を作
    製することを特徴とする請求項7記載のバリアリブ製造
    方法。
  9. 【請求項9】 表面に凹凸部が形成されたひな型と、該
    ひな型とは逆の凹凸形状を有する加圧型を用い、ひな型
    の表面に前記セルロイド材を載せ、該セルロイド材に酢
    酸エチルを付着し、この状態でひな型と加圧型を嵌合さ
    せ、その後、加圧型を外し、ひな型からセルロイド材を
    剥離することにより、前記バリアリブ成形型を作製する
    ことを特徴とする請求項8記載のバリアリブ製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017247A (ko) * 2001-08-24 2003-03-03 주식회사 유피디 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 형성용 페이스트 조성물및 그를 사용한 격벽 형성방법

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