JP2001057083A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001057083A
JP2001057083A JP11227703A JP22770399A JP2001057083A JP 2001057083 A JP2001057083 A JP 2001057083A JP 11227703 A JP11227703 A JP 11227703A JP 22770399 A JP22770399 A JP 22770399A JP 2001057083 A JP2001057083 A JP 2001057083A
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JP11227703A
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Kazumasa Ando
一昌 安藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 論理集積回路にマクロセルとして搭載される
スタティック型RAMのサイクルタイムを高速化する。 【解決手段】 ワード線を所定期間だけパルス状に動作
状態とするためのイネーブルパルスENPを、内部クロ
ック信号ICLKと、その可変遅延回路VDLによる反
転遅延信号ICDBとの実質的な論理積信号として生成
するとともに、テスト結果が正常であるときデータ一致
信号DMを選択的に有効レベルとするデータ比較回路
と、データ一致信号DMの有効レベルを受けて選択的に
カウントダウンされるカウンタカウンタCTRを含み、
その出力信号としてk+1ビットの遅延制御信号DC0
〜DCkを生成するパルス幅制御回路PWCとを設け、
VDLの内部クロック信号ICLKに対する遅延時間を
DC0〜DCkに従って選択的に切り換える構成とし、
スタティック型RAMに、イネーブルパルスENPのパ
ルス幅を関連回路の動作特性に応じて自律的に最適化す
る機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、例えば、マイクロプロセッサ等の論理集積回路装
置にマクロセルとして搭載され、かつワード線パルス駆
動方式をとるスタティック型RAM(ランダムアクセス
メモリ)ならびにそのサイクルタイムの高速化に利用し
て特に有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS(相補型MOS)スタティック
型メモリセルが格子配列されてなるメモリアレイをその
基本構成要素とし、マイクロプロセッサ等の論理集積回
路装置にマクロセルとして搭載されるスタティック型R
AMがある。また、メモリアレイの指定ワード線を所定
期間だけパルス状に選択状態とすることで、スタティッ
ク型RAM等のリカバリータイム(回復時間)を短縮
し、そのサイクルタイムを高速化しうるいわゆるワード
線パルス駆動方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、この
発明に先立って、高速マイクロプロセッサにマクロセル
として搭載されるスタティック型RAMの開発設計に従
事し、次のような問題点に気付いた。すなわち、このス
タティック型RAMは、ワード線パルス駆動方式をと
り、そのアドレス選択回路たるロウアドレスデコーダ及
びカラムアドレスデコーダは、イネーブルパルス発生回
路から出力されるイネーブルパルスの有効レベルを受け
て選択的に動作状態とされる。この間、メモリアレイの
指定ワード線が択一的に選択状態とされ、あるいはカラ
ムスイッチによるカラム選択動作やライトアンプ又はリ
ードアンプによる記憶データの実質的な書き込み動作又
は読み出し動作が行われる。所定期間が経過し、イネー
ブルパルスが無効レベルに戻されると、ロウアドレスデ
コーダ及びカラムアドレスデコーダはアクセス状態に関
係なくリカバリー動作を開始し、これによってスタティ
ック型RAMのリカバリータイムが短縮され、そのサイ
クルタイムが高速化される。
【0004】つまり、ワード線パルス駆動方式をとるス
タティック型RAMでは、そのサイクルタイムがイネー
ブルパルスのパルス幅によって決定付けられる訳である
が、従来のスタティック型RAMの場合、イネーブルパ
ルス発生回路はイネーブルパルスのパルス幅を調整・制
御する機能を有さないことが多い。また、パルス幅の制
御機能を持つ場合でも、例えばマスタースライスによる
4段階程度の切り換えしかできず、スタティック型RA
Mのサイクルタイムを限界まで高めるための充分な解像
度及び振り幅を備えないことが多い。この結果、スタテ
ィック型RAMのサイクルタイムの高速化が制約を受
け、スタティック型RAMを搭載するマイクロプロセッ
サ等のマシンサイクルの高速化が制約を受けている。
【0005】この発明の目的は、新しい機能を有するス
タティック型RAM等の半導体記憶装置を提供すること
にある。この発明の他の目的は、スタティック型RAM
等のサイクルタイムを高速化し、スタティック型RAM
等をマクロセルとして搭載するマイクロプロセッサ等の
マシンサイクルを高速化することにある。
【0006】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、マイクロプロセッサ等の論理
集積回路装置にマクロセルとして搭載され、ワード線パ
ルス駆動方式をとるスタティック型RAM等の半導体記
憶装置において、アドレス選択回路となるロウアドレス
デコーダ及びカラムアドレスデコーダ等を所定期間だけ
パルス状に動作状態とするためのイネーブルパルスを、
クロック信号をもとに生成される内部クロック信号と、
その可変遅延回路による反転遅延信号との実質的な論理
積信号として生成するとともに、指定ワード線に結合さ
れたメモリセルに書き込まれ、読み出されるテストデー
タの正常性を判定して、その結果が正常であるときデー
タ一致信号を選択的に有効レベルとするデータ比較回路
と、データ一致信号の有効レベルを受けて選択的にカウ
ントダウンされるカウンタを含み、その出力信号として
所定ビットの遅延制御信号を生成するパルス幅制御回路
とを設け、可変遅延回路の内部クロック信号に対する遅
延時間を遅延制御信号に従って選択的に切り換えうる構
成として、スタティック型RAM等に、指定ワード線を
パルス状に選択状態とする期間を、関連回路の動作特性
に応じて自律的に最適化しうる機能を持たせる。
【0008】上記手段によれば、イネーブルパルスのパ
ルス幅を、関連回路の動作限界近くまで充分にかつ自律
的に短縮し、最適化することができる。この結果、スタ
ティック型RAM等のサイクルタイムを高速化し、これ
をマクロセルとして搭載するマイクロプロセッサ等のマ
シンサイクルを高速化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
スタティック型RAM(半導体記憶装置)の一実施例の
ブロック図が示されている。同図をもとに、まずこの実
施例のスタティック型RAMの構成及び動作の概要につ
いて説明する。なお、この実施例のスタティック型RA
Mは、特に制限されないが、マイクロプロセッサとなる
論理集積回路装置にマクロセルとして搭載され、例えば
そのキャッシュメモリとして機能する。図1の各ブロッ
クを構成する回路素子は、論理集積回路装置の図示され
ない他のブロックを構成する回路素子とともに、公知の
MOSFET(金属酸化物半導体型電界効果トランジス
タ。この明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型
電界効果トランジスタの総称とする)集積回路の製造技
術によって、単結晶シリコンのような1個の半導体基板
面上に形成される。
【0010】図1において、この実施例のスタティック
型RAMは、そのレイアウト所要面積の大半を占めて配
置されるメモリアレイMARYを基本構成要素とする。
メモリアレイMARYは、図の水平方向に平行して配置
される図示されない所定数のワード線と、図の垂直方向
に平行して配置される図示されない所定数組の相補ビッ
ト線とを含む。これらのワード線及び相補ビット線の交
点には、それぞれ一対のCMOSインバータが交差結合
されてなるラッチ回路を中心とする図示されない多数の
スタティック型メモリセルが格子状に配置される。
【0011】メモリアレイMARYを構成するワード線
は、その左方においてロウアドレスデコーダRDに結合
され、択一的に選択状態とされる。ロウアドレスデコー
ダRDには、ロウアドレスバッファRBからi+1ビッ
トの内部Xアドレス信号x0〜xiが供給されるととも
に、後述するイネーブルパルス発生回路PGからイネー
ブルパルスENPが供給され、さらに後述するタイミン
グ発生回路TGから内部メモリイネーブル信号MEが供
給される。ロウアドレスバッファRBには、論理集積回
路装置の前段のアクセスユニットからアドレス入力端子
AX0〜AXiを介してi+1ビットのXアドレス信号
AX0〜AXiが供給される。
【0012】ロウアドレスバッファRBは、スタティッ
ク型RAMが選択状態とされるとき前段のアクセスユニ
ットからアドレス入力端子AX0〜AXiを介して供給
されるXアドレス信号AX0〜AXiを取り込み、保持
するとともに、これらのXアドレス信号をもとにそれぞ
れ非反転及び反転信号からなる内部Xアドレス信号x0
〜xiを形成し、ロウアドレスデコーダRDに供給す
る。また、ロウアドレスデコーダRDは、イネーブルパ
ルスENP及び内部メモリイネーブル信号MEがともに
ハイレベルとされることで選択的に動作状態となり、ロ
ウアドレスバッファRBから供給される内部Xアドレス
信号x0〜xiをデコードして、メモリアレイMARY
の対応するワード線を択一的に選択レベルとする。
【0013】この実施例において、イネーブルパルス発
生回路PGからロウアドレスデコーダRDに供給される
イネーブルパルスENPのパルス幅は、例えば数ns
(ナノ秒)程度の短いものとされ、指定アドレスに対す
る記憶データの書き込み動作又は読み出し動作も、この
間に終了する。これにより、スタティック型RAMのリ
カバリータイムが短縮され、そのサイクルタイムが高速
化されるとともに、これを搭載する論理集積回路装置の
マシンサイクルが高速化される。
【0014】次に、メモリアレイMARYを構成する相
補ビット線は、その下方においてカラムスイッチCSに
結合され、これを介して実質8組ずつ選択的にライトア
ンプWA又はリードアンプRAに接続される。カラムス
イッチCSには、カラムアドレスデコーダCDから所定
ビットのビット線選択信号が供給される。また、カラム
アドレスデコーダCDには、カラムアドレスバッファC
Bからj+1ビットの内部Yアドレス信号y0〜yjが
供給されるとともに、イネーブルパルス発生回路PGか
ら前記イネーブルパルスENPが供給され、さらにタイ
ミング発生回路TGから前記内部メモリイネーブル信号
MEが供給される。
【0015】ライトアンプWA及びリードアンプRA
は、ライトデータバスWDB0〜WDB7ならびにリー
ドデータバスRDB0〜RDB7の各ビットに対応して
設けられる実質8個の単位回路をそれぞれ備える。この
うち、ライトアンプWAの各単位回路の入力端子は、ラ
イトデータバスWDB0〜WDB7からデータ入力制御
回路ICを介してデータ入力バッファIBの対応する単
位回路の出力端子に結合され、リードアンプRAの各単
位回路の出力端子は、リードデータバスRDB0〜RD
B7からデータ比較回路DCを介してデータ出力バッフ
ァOBの対応する単位回路の入力端子に結合される。デ
ータ入力バッファIBの各単位回路の入力端子及びデー
タ出力バッファOBの各単位回路の出力端子は、対応す
るデータ入出力端子IO0〜IO7にそれぞれ共通結合
される。
【0016】データ入力制御回路ICには、さらに、後
述するパルス幅制御回路PWCから8ビットのテストデ
ータTD0〜TD7が供給される。また、データ比較回
路DCの出力信号たるデータ一致信号DM(第1の内部
信号)は、パルス幅制御回路PWCに供給される。デー
タ入力バッファIBの各単位回路には、タイミング発生
回路TGから入力制御信号DICが共通に供給され、デ
ータ出力バッファOBの各単位回路には、出力制御信号
DOCが共通に供給される。
【0017】カラムアドレスバッファCBは、スタティ
ック型RAMが選択状態とされるとき、前段のアクセス
ユニットからアドレス入力端子AY0〜AYjを介して
入力されるYアドレス信号AY0〜AYjを取り込み、
保持するとともに、これらのYアドレス信号をもとにそ
れぞれ非反転及び反転信号からなる内部Yアドレス信号
y0〜yjを形成して、カラムアドレスデコーダCDに
供給する。
【0018】カラムアドレスデコーダCDは、イネーブ
ルパルスENP及び内部メモリイネーブル信号MEがと
もにハイレベルとされることで選択的に動作状態とな
り、内部Yアドレス信号y0〜yjをデコードして、カ
ラムスイッチCSに対するビット線選択信号の対応する
ビットを択一的にハイレベルとする。このとき、カラム
スイッチCSは、メモリアレイMARYのハイレベルの
ビット線選択信号に対応する8組の相補ビット線とライ
トアンプWAの各単位回路の出力端子又はリードアンプ
RAの各単位回路の入力端子との間を選択的に接続状態
とする。
【0019】この実施例において、イネーブルパルス発
生回路PGからカラムアドレスデコーダCDに供給され
るイネーブルパルスENPのパルス幅は、前述のよう
に、数ns程度の短いものとされ、指定アドレスに対す
る記憶データの書き込み動作又は読み出し動作も、この
間に終了する。これにより、スタティック型RAMのリ
カバリータイムが短縮され、そのサイクルタイムが高速
化されるとともに、これを搭載する論理集積回路装置の
マシンサイクルが高速化される。
【0020】データ入力バッファIBの各単位回路は、
スタティック型RAMが書き込みモードで選択状態とさ
れるとき、内部制御信号DICのハイレベルを受けて選
択的に動作状態となり、前段のアクセスユニットからデ
ータ入出力端子IO0〜IO7を介して供給される書き
込みデータを取り込み、データ入力制御回路ICからラ
イトデータバスWDB0〜WDB7を介してライトアン
プWAの対応する単位回路に伝達する。このとき、ライ
トアンプWAの各単位回路は、図示されない内部制御信
号WCに従って選択的に動作状態となり、ライトデータ
バスWDB0〜WDB7を介して入力される書き込みデ
ータを所定の相補書き込み信号として、メモリアレイM
ARYの8個の選択メモリセルに書き込む。
【0021】なお、データ入力制御回路ICは、スタテ
ィック型RAMが後述するテストモードとされるとき、
パルス幅制御回路PWCから供給されるテストデータT
D0〜TD7を書き込みデータとして選択し、ライトデ
ータバスWDB0〜WDB7を介してライトアンプWA
に伝達する。これらのテストデータは、データ比較回路
DCにも伝達され、そのテストデータ比較動作に供され
る。
【0022】一方、リードアンプRAの各単位回路は、
スタティック型RAMが読み出しモードで選択状態とさ
れるとき、メモリアレイMARYの8個の選択メモリセ
ルから対応する相補ビット線を介して出力される読み出
し信号を増幅した後、リードデータバスRDB0〜RD
B7からデータ比較回路DCを介してデータ出力バッフ
ァOBの対応する単位回路に伝達する。このとき、デー
タ出力バッファOBの各単位回路は、内部制御信号DO
Cのハイレベルを受けて選択的に動作状態となり、リー
ドアンプRAから出力される読み出しデータを、データ
入出力端子IO0〜IO7を介して前段のアクセスユニ
ットに出力する。
【0023】なお、データ比較回路DCは、スタティッ
ク型RAMが上記テストモードとされるとき、データ入
力制御回路ICから伝達されるテストデータTD0〜T
D7と、メモリアレイMARYの選択メモリセルから読
み出されるテストデータとをビットごとに比較照合し、
両データが全ビット一致するとき、その出力信号たるデ
ータ一致信号DMを選択的に有効レベルつまりハイレベ
ルとする。
【0024】この実施例において、スタティック型RA
Mは、さらに、電源投入時、パワーオンリセット信号P
ORSを所定期間、つまりスタティック型RAMの各部
が動作可能な状態となるまでの間、選択的に有効レベル
とするパワーオンリセット回路PORを備える。また、
イネーブルパルスENPのパルス幅を関連回路、つまり
メモリアレイMARY,ロウアドレスデコーダRD,カ
ラムアドレスデコーダCD,カラムスイッチCSならび
にライトアンプWA及びリードアンプRA等の動作特性
に合わせて最適化するためのテストモードを備え、その
ためのパルス幅制御回路PWCと上記データ比較回路D
Cとを備える。
【0025】パルス幅制御回路PWCには、パワーオン
リセット回路PORからパワーオンリセット信号POR
Sが供給されるとともに、データ比較回路DCからデー
タ一致信号DMが供給され、その出力信号たるテストメ
モリイネーブル信号TMSB(ここで、それが有効とさ
れるときロウレベルとされるいわゆる反転信号等につい
ては、その名称の末尾にBを付して表す。以下同様)な
らびにk+1ビットの遅延制御信号DC0〜DCkは、
イネーブルパルス発生回路PGに供給される。イネーブ
ルパルス発生回路PGには、さらに、タイミング発生回
路TGから内部クロック信号ICLK(第2の内部信
号)及び内部メモリイネーブル信号MEが供給され、そ
の出力信号は前記イネーブルパルスENPとなる。
【0026】パワーオンリセット回路PORは、電源投
入時、スタティック型RAMの各部が動作可能な状態と
されるまでの間、その出力信号たるパワーオンリセット
信号PORSを選択的に有効レベルつまりハイレベルと
する。また、パルス幅制御回路PWCは、特に制限され
ないが、パワーオンリセット信号PORSの有効レベル
から無効レベルつまりロウレベルへの変化を受けて選択
的に動作状態となり、前記テストモードに必要なテスト
データTD0〜TD7を所定のパターンで生成するとと
もに、テストメモリイネーブル信号TMSBならびに遅
延制御信号DC0〜DCkを生成し、イネーブルパルス
発生回路PGに供給する。
【0027】イネーブルパルス発生回路PGは、内部メ
モリイネーブル信号MEのハイレベルを受けて実質選択
的に動作状態となり、内部クロック信号ICLKをもと
に所定のパルス幅を有するイネーブルパルスENPを生
成して、ロウアドレスデコーダRD及びカラムアドレス
デコーダCD等に供給する。
【0028】データ比較回路DCは、パワーオンリセッ
ト信号PORSのハイレベルからロウレベルへの変化を
受けて上記テストモードが実施される間、メモリアレイ
MARYの8個の選択メモリセルからカラムスイッチC
S,リードアンプRAならびにリードデータバスRDB
0〜RDB7を介して読み出されるテストデータと、パ
ルス幅制御回路PWCからデータ入力制御回路ICを介
して供給されるテストデータTD0〜TD7とをビット
ごとに比較照合する。その結果、両テストデータが全ビ
ット一致するとき、言い換えるならばスタティック型R
AMの各回路が正常に動作し、メモリアレイMARYの
8個の選択メモリセルから読み出されたテストデータに
異常がないとき、その出力信号たるデータ一致信号DM
を選択的にハイレベルとし、両テストデータのいずれか
のビットが一致しないとき、データ一致信号DMを無効
レベルつまりロウレベルのままとする。
【0029】この実施例において、パルス幅制御回路P
WCは、その各ビットの出力信号が上記遅延制御信号D
C0〜DCkとなるk+1ビットのカウンタを含む。こ
のカウンタは、特に制限されないが、パワーオンリセッ
ト信号PORSのハイレベルからロウレベルへの変化を
受けて上記テストモードが開始される当初、その計数値
が最大となるべくプリセットされるとともに、データ比
較回路DCから供給されるデータ一致信号DMの有効レ
ベルつまりハイレベルを受けて選択的にカウントダウン
される。そして、データ一致信号DMが無効レベルつま
りロウレベルとなった時点で一つカウントアップされた
後、その計数値が固定される。
【0030】一方、イネーブルパルス発生回路PGは、
その内部クロック信号ICLKに対する遅延時間がパル
ス幅制御回路PWCから供給される遅延制御信号DC0
〜DCkに従って選択的に切り換えられる可変遅延回路
を含み、内部クロック信号ICLKと、内部クロック信
号ICLKの可変遅延回路による反転遅延信号の論理積
信号として、上記イネーブルパルスENPを生成する。
【0031】前述のように、その各ビットの出力信号が
遅延制御信号DC0〜DCkとなるパルス幅制御回路P
WCのカウンタは、テストモードが開始される当初、そ
の計数値が最大となるべくプリセットとされる。このと
き、カウンタの出力信号たる遅延制御信号DC0〜DC
kの各ビットは、ともに論理“1”つまりハイレベルと
され、これを受けて可変遅延回路の遅延時間は最大とな
って、イネーブルパルスENPのパルス幅は最大値とな
る。これにより、スタティック型RAMの関連回路は、
充分なマージンをもって動作することが可能となり、正
常に動作できるため、データ比較回路DCの出力信号た
るデータ一致信号DMは、テスト結果が正常であること
を示す有効レベルつまりハイレベルとされる。
【0032】パルス幅制御回路PWCでは、データ一致
信号DMのハイレベルを受けてカウンタがカウントダウ
ンされ、データ一致信号DMが無効レベルつまりロウレ
ベルに変化されるまでの間、言い換えるならばイネーブ
ルパルスENPのパルス幅が関連回路の動作限界に達す
るまでの間、カウンタのカウントダウンが繰り返され
る。そして、データ一致信号DMがロウレベルに変化さ
れると、パルス幅制御回路PWCのカウンタが一つだけ
カウントアップされ、固定される。この結果、イネーブ
ルパルスENPのパルス幅は、関連回路の動作限界に最
も近い最小値となり、これによってスタティック型RA
Mのサイクルタイムが高速化され、これを含む論理集積
回路装置のマシンサイクルが高速化されるものとなる。
【0033】なお、パルス幅制御回路PWC及びイネー
ブルパルス発生回路PGの具体的構成及び動作ならびに
その特徴については、後で詳細に説明する。
【0034】タイミング発生回路TGは、前段のアクセ
スユニットから供給されるクロック信号CLK,メモリ
イネーブル信号MENならびにリードライト信号R/W
をもとに、前記各種の内部制御信号を選択的に生成し、
各部に供給する。
【0035】図2には、図1のスタティック型RAMに
含まれるパルス幅制御回路PWC及びイネーブルパルス
発生回路PGの一実施例の回路ブロック図が示されてい
る。また、図3には、図2のパルス幅制御回路PWCの
一実施例の処理フロー図が示され、図4には、図2のパ
ルス幅制御回路PWC及びイネーブルパルス発生回路P
Gの電源投入時における一実施例の信号波形図が示され
ている。これらの図をもとに、パルス幅制御回路PWC
及びイネーブルパルス発生回路PGの具体的構成及び動
作ならびにその特徴について説明する。
【0036】なお、図4では、煩雑となるのを防ぐた
め、テストモードが開始されてから二つ目のサイクルc
y.3で、データ比較回路DCの出力信号たるデータ一
致信号DMが有効レベルからロウレベルに変化されるも
のとした。
【0037】図2において、イネーブルパルス発生回路
PGは、特に制限されないが、その第2の入力端子(こ
こで、例えばナンドゲートNA2の上側の端子から順
に、第1ないし第3の入力端子と称する。以下同様)に
内部クロック信号ICLKを受けるナンドゲートNA2
と、その入力端子に内部クロック信号ICLKを受ける
可変遅延回路VDLとを含む。ナンドゲートNA2の第
1の入力端子には、ナンドゲートNA1の出力信号が供
給され、その第3の入力端子には、内部クロック信号I
CLKの可変遅延回路VDLによる反転遅延信号つまり
遅延内部クロック信号ICDBが供給される。また、ナ
ンドゲートNA1の第1の入力端子には、内部メモリイ
ネーブル信号MEのインバータV1による反転信号が供
給され、その第2の入力端子には、パルス幅制御回路P
WCからテストメモリイネーブル信号TMSBが供給さ
れる。ナンドゲートNA2の出力信号は、インバータV
2によって論理反転された後、イネーブルパルスENP
となる。
【0038】イネーブルパルス発生回路PGの可変遅延
回路VDLには、パルス幅制御回路PWCのカウンタC
TRからk+1ビットの遅延制御信号DC0〜DCkが
供給され、その内部クロック信号ICLKに対する遅延
時間は、パルス幅制御回路PWCから供給される遅延制
御信号DC0〜DCkの論理値に応じて選択的に、かつ
2の(k+1)乗段階で比較的細かに切り換えられる。
【0039】一方、パルス幅制御回路PWCは、特に制
限されないが、パワーオンリセット回路PORの出力信
号たるパワーオンリセット信号PORS及びデータ比較
回路DCの出力信号たるデータ一致信号DMを受ける制
御回路CTLと、k+1ビットのアップダウンカウンタ
からなるカウンタCTRと、テストパターン生成回路T
PTGとを含む。このうち、カウンタCTRには、制御
回路CTLからカウンタプリセット信号PS,カウント
ダウン信号CDならびにカウントアップ信号CUが供給
され、その各ビットの出力信号は、前記遅延制御信号D
C0〜DCkとしてイネーブルパルス発生回路PGの可
変遅延回路VDLに供給される。また、テストパターン
生成回路TPTGには、制御回路CTLからテストパタ
ーン更新信号PTRが供給され、その出力信号は、前記
テストデータTD0〜TD7としてデータ入力制御回路
IC及びデータ比較回路DCに供給される。
【0040】ここで、内部メモリイネーブル信号ME
は、起動制御信号たるメモリイネーブル信号MENのハ
イレベルを受けてスタティック型RAMが選択状態とさ
れるとき、選択的に有効レベルつまりハイレベルとされ
る。また、内部クロック信号ICLKは、クロック信号
CLKをもとに生成され、例えば約50%のデューティ
を有するパルス信号とされる。さらに、データ一致信号
DMは、前述のように、データ比較回路DCによるテス
トデータの比較結果が正常とされるとき選択的に有効レ
ベルつまりハイレベルとされ、パワーオンリセット信号
PORSは、電源が投入されてからスタティック型RA
Mの各部の動作可能な状態となるまでの間一時的に有効
レベルつまりハイレベルとされる。
【0041】言うまでもなく、イネーブルパルス発生回
路PGのナンドゲートNA2の出力信号は、ナンドゲー
トNA1の出力信号がハイレベルとされ、内部クロック
信号ICLKがハイレベルとされ、かつ可変遅延回路V
DLの反転遅延信号つまり遅延内部クロック信号ICD
Bがハイレベルとされるとき、選択的にロウレベルとさ
れ、これを受けてイネーブルパルスENPが選択的にハ
イレベルとされる。また、ナンドゲートNA1の出力信
号は、内部メモリイネーブル信号MEがハイレベルとさ
れ、あるいはテストメモリイネーブル信号TMSBがロ
ウレベルとされるとき、選択的にハイレベルとされ、遅
延内部クロック信号ICDBは、内部クロック信号IC
LKがハイレベルとされてから可変遅延回路VDLの遅
延時間が経過した時点で、選択的にハイレベルとされ
る。
【0042】スタティック型RAMの電源投入時、パル
ス幅制御回路PWCの制御回路CTLは、図3に示され
るように、まずステップST1により、パワーオンリセ
ット信号PORSが有効レベルつまりハイレベル(H)
から無効レベルつまりロウレベル(L)に変化されるの
を待つ。このとき、メモリイネーブル信号MENは、図
4のサイクルcy.0に例示されるように、ロウレベル
とされ、これを受けて内部メモリイネーブル信号MEも
ロウレベルとされる。また、パルス幅制御回路PWCの
カウンタCTRの出力信号たる遅延制御信号DC0〜D
Ckは不確定値とされ、イネーブルパルス発生回路PG
の可変遅延回路VDLの出力信号たる遅延内部クロック
信号ICDBも、内部クロック信号ICLKに従って生
成されるが、テストメモリイネーブル信号TMSBが無
効レベルつまりハイレベルとされるため、イネーブルパ
ルスENPは生成されない。
【0043】電源投入から所定の時間が経過し、パワー
オンリセット信号PORSがロウレベルに変化される
と、パルス幅制御回路PWCの制御回路CTLは、図3
のステップST2により、カウンタプリセット信号PS
を一時的に有効レベルつまりハイレベルとするととも
に、所定時間が経過した時点で、テストメモリイネーブ
ル信号TMSBを有効レベルつまりロウレベルに変化さ
せる。
【0044】パルス幅制御回路PWCのカウンタCTR
では、例えばカウンタプリセット信号PSの立ち下がり
エッジを受けて、その計数値(CTR)が最大値Cma
xとなるべくプリセットされる。このため、イネーブル
パルス発生回路PGの可変遅延回路VDLの内部クロッ
ク信号ICLKに対する遅延時間は、図4のサイクルc
y.1に例示されるように、最大値T1となる。また、
イネーブルパルス発生回路PGでは、テストメモリイネ
ーブル信号TMSBのロウレベルを受けて、ナンドゲー
トNA1の出力信号がハイレベルとなり、内部クロック
信号ICLKと可変遅延回路VDLの出力信号たる遅延
内部クロック信号ICDBがともにハイレベルとされる
間、すなわち可変遅延回路VDLの遅延時間T1に相当
する期間だけイネーブルパルスENPがハイレベルとさ
れる。言うまでもなく、イネーブルパルスENPがハイ
レベルとされる期間T1は、イネーブルパルスENPの
パルス幅Tpwに相当し、その大きさは最大値Tmax
となる。
【0045】前述のように、イネーブルパルスENPの
パルス幅Tpwが最大値Tmaxとされるとき、スタテ
ィック型RAMの各関連回路の動作マージンは充分に大
きくされる。このため、パルス幅制御回路PWCのテス
トパターン生成回路TPTGから出力されるテストデー
タTD0〜TD7をもとに、ステップST3により行わ
れるライト・リードテスト(書き込み・読み出し試験)
は正常に終了し、次のステップST4で行われるテスト
結果の判定では、データ比較回路DCから出力されるデ
ータ一致信号DMは有効レベルつまりハイレベルとな
る。
【0046】パルス幅制御回路PWCの制御回路CTL
は、図4の内部クロック信号ICLKのサイクルcy.
1の立ち下がりエッジで、データ一致信号DMがハイレ
ベルであることを識別し、図3のステップST5により
カウントダウン信号CDを一時的にハイレベルとする。
そして、このカウントダウン信号CDの立ち下がりエッ
ジを受けて、パルス幅制御回路PWCのカウンタCTR
が一つカウントダウンされ、その計数値がCmax−1
となって、可変遅延回路VDLの内部クロック信号IC
LKに対する遅延時間が2番目に長い時間T2となる。
【0047】図3のステップST5によるカウンタCT
Rのカウントダウン動作を終えたパルス幅制御回路PW
Cの制御回路CTLは、テストパターン生成回路TPT
Gに対するテストパターン更新信号PTRを一時的にハ
イレベルとして、テストデータTD0〜TD7を更新さ
せる。そして、ステップST3により、新しいテストデ
ータTD0〜TD7によるライト・リードテストを実行
した後、ステップST4により、データ一致信号DMを
もとに、テスト結果の判定を行う。
【0048】図4のサイクルcy.2における上記テス
ト結果の判定は、データ一致信号DMがハイレベルであ
るため正常であると確認されるが、カウンタCTRの計
数値がCmax−2とされるサイクルcy.3でのテス
ト結果の判定は、データ一致信号DMがロウレベルであ
るため、異常と判定される。このため、制御回路CTL
は、カウントダウン信号CDの生成を停止してカウント
アップ信号CUを1回だけ一時的にハイレベルとすると
ともに、テストメモリイネーブル信号TMSBをハイレ
ベルの無効レベルとする。これにより、パルス幅制御回
路PWCのカウンタCTRの計数値は、直前の計数値C
max−1に戻され、イネーブルパルス発生回路PGの
可変遅延回路VDLの遅延時間もT2に戻される。
【0049】以上のことから、パルス幅制御回路PWC
のカウンタCTRの計数値が、スタティック型RAMの
関連回路の動作限界に最も近い値Cfixに最適化され
るとともに、イネーブルパルス発生回路PGの可変遅延
回路VDLの遅延時間、つまりはイネーブルパルスEN
Pのパルス幅Tpwが、同様にスタティック型RAMの
関連回路の動作限界に最も近い値Tfixに最適化され
る。この結果、スタティック型RAMのサイクルタイム
が関連回路の動作限界に最も近い値まで高速化され、論
理集積回路装置のマシンサイクルが高速化されるものと
なる。
【0050】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)論理集積回路装置にマクロセルとして搭載され、
ワード線パルス駆動方式をとるスタティック型RAM等
において、アドレス選択回路となるロウアドレスデコー
ダ及びカラムアドレスデコーダ等を所定期間だけパルス
状に動作状態とするためのイネーブルパルスを、クロッ
ク信号をもとに生成される内部クロック信号と、その可
変遅延回路による反転遅延信号との実質的な論理積信号
として生成するとともに、指定ワード線に結合されたメ
モリセルに書き込まれ、読み出されるテストデータの正
常性を判定して、その結果が正常であるときデータ一致
信号を選択的に有効レベルとするデータ比較回路と、デ
ータ一致信号の有効レベルを受けて選択的にカウントダ
ウンされるカウンタを含み、その出力信号として所定ビ
ットの遅延制御信号を生成するパルス幅制御回路とを設
け、可変遅延回路の内部クロック信号に対する遅延時間
を遅延制御信号に従って選択的に切り換えうる構成とし
て、スタティック型RAM等に、指定ワード線をパルス
状に選択状態とする期間を、関連回路の動作特性に応じ
て自律的に最適化しうる機能を持たせることで、イネー
ブルパルスのパルス幅を、関連回路の動作限界まで充分
にかつ自律的に短縮し、最適化することができるという
効果が得られる。
【0051】(2)上記(1)項により、スタティック
型RAM等のサイクルタイムを関連回路の動作限界近く
まで高速化できるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、スタティック
型RAMを搭載するマイクロプロセッサ等のマシンサイ
クルを高速化できるという効果が得られる。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、メモリアレイMARYは、任意数の
冗長素子を含むことができるし、その周辺回路を含めて
任意数のメモリマット又はサブアレイに分割することが
できる。また、スタティック型RAMは、例えば×16
ビット又は×32ビット等、任意のビット構成を採りう
る。パルス幅制御回路PWCは、イネーブルパルス発生
回路PGの一部として一体化することができる。さら
に、スタティック型RAMのブロック構成や起動制御信
号,各制御信号ならびにアドレス信号の名称及び組み合
わせならびに有効レベル等は、種々の実施形態を採りう
る。
【0053】図2において、イネーブルパルス発生回路
PGの論理構成は、その基本的条件が満たされる限り種
々の実施形態をとりうる。また、パルス幅制御回路PW
CのカウンタCTRは、例えば前後にシフト可能なシフ
トレジスタに置き換えることができるし、その具体的構
成は各種考えられよう。
【0054】図3において、パルス幅制御回路PWC
は、パワーオンリセット回路PORの出力信号たるパワ
ーオンリセット信号PORSが無効レベルとされる以前
に、つまりパワーオンリセット信号PORSが有効レベ
ルとされてから所定時間が経過した時点でテストモード
を開始するようにしてもよい。また、この実施例では、
データ一致信号DMがロウレベルに変化した時点で、パ
ルス幅制御回路PWCのカウンタCTRを一つだけカウ
ントアップしているが、例えばイネーブルパルス発生回
路PGの動作特性に応じて複数回カウントアップした後
固定してもよい。パルス幅制御回路PWCによるパルス
幅設定手順は、例えば、カウンタCTRの計数値を最小
値にプリセットした後、テスト結果が正常となるまでカ
ウントアップする方法をとる等、種々の実施形態をとり
うる。図4において、各信号の絶対的なレベル及び時間
関係は、本発明の主旨に何ら影響を与えない。
【0055】本実施例では、パワーオンリセット信号P
ORSに従ってパルス幅制御回路PWCによるパルス幅
制御を実施するようにしているが、このパルス幅制御
は、例えば製品出荷前の所定の試験工程で実施し、その
結果をヒューズ等によって保持するようにしてもよい。
また、スタティック型RAMを搭載する論理集積回路装
置がBIST回路等による自己診断機能を有する場合、
パルス幅制御を通常動作の合間をぬってダイナミックに
実施するようにしてもよい。この場合、パルス幅制御回
路PWCは、BIST回路に含まれるものとしてよい。
【0056】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるマイ
クロプロセッサ等の論理集積回路装置にマクロセルとし
て搭載されるスタティック型RAMに適用した場合につ
いて説明したが、それに限定されるものではなく、例え
ば、スタティック型RAMとして単体で形成されるもの
や、ワード線パルス駆動方式をとる他の各種のメモリ集
積回路装置ならびにこれを含むシングルチップマイクロ
コンピュータ等にも適用できる。この発明は、少なくと
もワード線パルス駆動方式をとる半導体記憶装置ならび
にこのような半導体記憶装置を含む装置又はシステムに
広く適用できる。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、マイクロプロセッサ等にマ
クロセルとして搭載され、ワード線パルス駆動方式をと
るスタティック型RAM等の半導体記憶装置において、
アドレス選択回路となるロウアドレスデコーダ及びカラ
ムアドレスデコーダ等を所定期間だけパルス状に動作状
態とするためのイネーブルパルスを、クロック信号をも
とに生成される内部クロック信号と、その可変遅延回路
による反転遅延信号との実質的な論理積信号として生成
するとともに、指定ワード線に結合されたメモリセルに
書き込まれ、読み出されるテストデータの正常性を判定
して、その結果が正常であるときデータ一致信号を選択
的に有効レベルとするデータ比較回路と、データ一致信
号の有効レベルを受けて選択的にカウントダウンされる
カウンタを含み、その出力信号として所定ビットの遅延
制御信号を生成するパルス幅制御回路とを設け、可変遅
延回路の内部クロック信号に対する遅延時間を遅延制御
信号に従って選択的に切り換えうる構成として、スタテ
ィック型RAM等に、指定ワード線をパルス状に選択状
態とする期間を、関連回路の動作特性に応じて自律的に
最適化しうる機能を持たせる。
【0058】これにより、イネーブルパルスのパルス幅
を、関連回路の動作限界近くまで充分にかつ自律的に短
縮し、最適化することができる。この結果、スタティッ
ク型RAM等のサイクルタイムを高速化し、これをマク
ロセルとして搭載するマイクロプロセッサ等のマシンサ
イクルを高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたスタティック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のスタティック型RAMに含まれるパルス
幅制御回路及びイネーブルパルス発生回路の一実施例を
示すブロック図である。
【図3】図2のパルス幅制御回路及びイネーブルパルス
発生回路の一実施例を示す処理フロー図である。
【図4】図2のパルス幅制御回路及びイネーブルパルス
発生回路の電源投入時における一実施例を示す信号波形
図である。
【符号の説明】
MARY……メモリアレイ、RD……ロウアドレスデコ
ーダ、RB……ロウアドレスバッファ、CS……カラム
スイッチ、WA……ライトアンプ、RA……リードアン
プ、CD……カラムアドレスデコーダ、CB……カラム
アドレスバッファ、IB……データ入力バッファ、IC
……データ入力制御回路、DC……データ比較回路、O
B……データ出力バッファ、WDB0〜WDB7……ラ
イトデータバス、RDB0〜RDB7……リードデータ
バス、POR……パワーオンリセット回路、PWC……
パルス幅制御回路、PG……イネーブルパルス発生回
路、AX0〜AXi……Xアドレス信号又はその入力端
子、IO0〜IO7……入出力データ又はその入出力端
子、AY0〜AYj……Yアドレス信号又はその入力端
子、CLK……クロック信号、MEN……メモリイネー
ブル信号又はその入力端子、R/W……リードライト信
号又はその入力端子、ICLK……内部クロック信号、
ME……内部メモリイネーブル信号、DIC……入力制
御信号、DOC……出力制御信号、DM……データ一致
信号、PORS……パワーオンリセット信号、TD0〜
TD7……テストデータ、TMSB……テストメモリイ
ネーブル信号、DC0〜DCk……遅延制御信号、EN
P……イネーブルパルス。CTL……制御回路、TPT
G……テストパターン生成回路、CTR……カウンタ、
VDL……可変遅延回路、V1〜V2……インバータ、
NA1〜NA2……ナンドゲート、CD……カウントダ
ウン信号、PS……プリセット信号、PTR……テスト
パターン更新信号、ICDB……遅延内部クロック信
号。ST1〜ST6……処理ステップ、(CTR)……
遅延カウンタ計数値、Cmax……カウンタ最大値、C
fix……カウンタ最適値、Tpw……パルス幅、Tm
ax……パルス幅最大値、Tfix……パルス幅最適
値。cy.0〜cy.3……サイクル、T1〜T3……
パルス幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 11/34 J 341D Fターム(参考) 5B015 HH01 HH03 HH05 JJ24 KA23 KB84 MM07 NN03 QQ18 RR01 5B018 GA03 HA32 HA33 JA04 JA12 JA21 NA03 PA03 QA13 5B048 AA19 CC02 DD05 5B060 CC02 5L106 AA02 DD08 DD12 DD22 DD25 DD32 FF08 GG03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定ワード線を所定期間だけ選択状態と
    するワード線パルス駆動方式をとり、かつ、上記指定ワ
    ード線を選択状態とする期間を、関連回路の動作特性に
    応じて自律的に最適化しうることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記半導体記憶装置は、 所定のテストモードにおいて、指定ワード線に結合され
    たメモリセルに書き込まれ、読み出されるテストデータ
    の正常性を判定して、その結果が正常であるとき第1の
    内部信号を選択的に有効レベルとするデータ比較回路
    と、 上記第1の内部信号の有効レベルを受けて選択的にカウ
    ントダウン又はカウントアップされるカウンタを含み、
    該カウンタの出力信号として所定ビットの遅延制御信号
    を生成するパルス幅制御回路と、 その第2の内部信号に対する遅延時間が上記遅延制御信
    号に従って選択的に切り換えられる可変遅延回路を含
    み、上記第2の内部信号及びその上記可変遅延回路によ
    る反転遅延信号の実質的な論理積信号としてイネーブル
    パルスを生成するイネーブルパルス発生回路と、 上記イネーブルパルスが有効レベルとされる間、上記指
    定ワード線を選択状態とするロウアドレスデコーダとを
    具備するものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 上記半導体記憶装置は、さらに、その電源が投入されて
    から各部が動作可能な状態となるまでの間、パワーオン
    リセット信号を選択的に有効レベルとするパワーオンリ
    セット回路を具備するものであって、 上記テストモードは、上記パワーオンリセット信号が有
    効レベルとされてから所定時間が経過した時点、あるい
    は有効レベルから無効レベルに変化された時点で開始さ
    れるものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
    て、 上記半導体記憶装置は、クロック信号に従って同期動作
    するスタティック型RAMであって、 上記第2の内部信号は、上記クロック信号をもとに生成
    される内部クロック信号であることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3又は請求
    項4において、 上記半導体記憶装置は、所定の論理集積回路装置にマク
    ロセルとして搭載されるものであることを特徴とする半
    導体記憶装置。
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