JP2001055976A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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- JP2001055976A JP2001055976A JP11229650A JP22965099A JP2001055976A JP 2001055976 A JP2001055976 A JP 2001055976A JP 11229650 A JP11229650 A JP 11229650A JP 22965099 A JP22965099 A JP 22965099A JP 2001055976 A JP2001055976 A JP 2001055976A
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Abstract
関して、マフラー内の冷媒流れに関して、吸入損失を低
下し、高効率化を図る。 【解決手段】 モーター部3と、シリンダ5等の機械部
2を収納した密閉容器1と、マフラー25と、吸入管2
9とから構成され、マフラー25は密閉容器1内に連通
するマフラー入口流路26と、シリンダ5に連通するマ
フラー出口流路27を備え、吸入管29、マフラー入口
流路26、マフラー出口流路27の順で流路断面積が同
等またはそれ以上であることから、マフラー25内の冷
媒が流路抵抗を受けずにシリンダ5側へ吸入されるた
め、吸入効率が向上し、圧縮機効率を向上させることが
できる。
Description
使用される密閉型圧縮機に関するものである。
化の観点から種々の改良がなされている。
74786号公報に示されているものがある。
参照にしながら、上記した特公平6−74786号公報
に示されている従来の密閉型圧縮機について説明する。
図10は従来の密閉型圧縮機の上面図で、図11は従来
の密閉型圧縮機の縦断面図で、図12は圧縮機内に装着
されたシリンダ装置のヘッド部分と接続した従来のマフ
ラーの部分図、図13は図12の左側パンを内側から見
た図である。
て、1は密閉容器、2は密閉容器1内に弾性支持された
機械部、3は機械部2に配設されたモーター部である。
けられたシリンダ5、ピストン6、クランクシャフト
7、コンロッド8、シリンダカバー9、バルブプレート
10等より構成される。
2と、右側パン13と、吸気接続部14からなり、各々
の嵌合部に嵌め込まれ、超音波溶接等により密着成形さ
れ構成されたマフラーである。また、マフラー11はシ
リンダカバー9の各々の嵌合部に嵌め込まれた状態で、
シリンダブロック4、バルブプレート10、シリンダカ
バー9、マフラー11を密着固定させている。マフラー
11内は左側パン12と右側パン13の内側に設けられ
た各々の中間壁15により4つのチャンバー16、1
7、18、19が構成され、各々のチャンバー16、1
7、18、19は絞り通路20、21、22により連通
している。23は冷媒吸入口である。24は密閉容器1
に設置された吸入管である。
機について、以下その動作を説明する。
いる。冷却システム(図示せず)から吸入管24を介し
て密閉容器1壁面で開放された冷媒は、マフラー11の
冷媒吸入口23から吸い込まれ、図12,図13の第1
のチャンバー16へ導かれる。その後、第1の絞り通路
20を介して一旦第2のチャンバー17へ至り、第2の
絞り通路21を通り、第3のチャンバー18へ至る。そ
の後、第3の絞り通路22を通り、第4のチャンバー1
9に導かれ、吸入接続部14内を通り、シリンダ5内へ
導かれる。
生する冷媒の圧力脈動は上記流れの逆向きに伝播してい
き、マフラー11の4つのチャンバー16、17、1
8、19と3つの絞り通路20、21、22により、膨
張、縮流を繰り返し減衰する。
8、19は三角形断面をもちパン床は平行な壁面を持た
ないため、マフラー11内での定常的な共鳴振動を発生
しにくくしている。
従来のマフラー11は、4つのチャンバー16、17、
18、19と絞り通路20、21、22で構成され、冷
媒流路断面が複雑に変化するため、冷媒の流れ損失を引
き起こし、冷媒吸入時の損失を増加させる可能性がある
という欠点があった。さらに冷媒がチャンバー16,1
7,18,19内に滞留する時間が増加して冷媒ガス温
度が上昇してしまう可能性があるという欠点があった。
本発明の目的は、マフラー11内を流れる冷媒が流路抵
抗を受けずにシリンダ5内へ吸入されることにより、吸
入効率の良好な密閉型圧縮機を提供することを目的とす
る。また、上記従来の構成では、冷媒給入口23と吸入
管24との間に十分な空間があるため、冷媒ガスは吸入
管24を介して密閉容器1内に一旦開放され冷媒吸入口
23に導かれるまでに密閉容器1内の高温ガスにより加
熱され、その結果冷媒循環量および冷却性能が低下する
可能性があるという欠点があった。本発明の他の目的
は、密閉容器1内に開放された冷媒が密閉容器1内の高
温ガスからの受熱損失をなるべく受けることなくマフラ
ー11内に吸入されるようにして冷媒循環量を増加させ
るようにした密閉型圧縮機を提供することを目的とす
る。また、上記従来の構成では、吸入管24と冷媒吸入
口23が近接して接触する際に破損する可能性があると
いう欠点があった。本発明の他の目的は、吸入管24と
冷媒吸入口23が接触する際の衝撃力を緩和して接触に
伴う破損を防止し、また騒音増加を抑制する密閉型圧縮
機を提供することを目的とする。また、上記従来の構成
では、加熱された密閉容器1から吸入管24に熱伝導が
生じて、冷却システムから導かれた冷媒ガスの温度を上
昇させてしまう可能性があるという欠点があった。本発
明の他の目的は、冷媒ガスが吸入管24を通過する際に
温度上昇することを防ぎ、高効率仕様の密閉型圧縮機を
提供することを目的とする。また、上記従来の構成で
は、吸入管24と冷媒吸入口23の相対位置が固定され
ているため、相対距離が近接している場合には接触して
しまい、また距離が遠い場合には冷媒ガスが温度上昇し
てしまうという可能性があるという欠点があった。本発
明の他の目的は、運転時に冷媒の温度上昇を抑制し、冷
媒循環量を増加させ、また停止時及び輸送時に吸入管2
4と冷媒吸入口23の接触による破損を防ぎ、また騒音
増加を抑制する密閉型圧縮機を提供することを目的とす
る。
本発明は、モーター部と、シリンダ等の機械部を収納し
た密閉容器と、マフラーと、吸入管とから構成され、マ
フラーは密閉容器内に連通するマフラー入口流路と、シ
リンダに連通するマフラー出口流路を備え、吸入管、マ
フラー入口流路、マフラー出口流路の順で流路断面積が
同等またはそれ以上であることを特徴としたものであ
る。これにより、マフラー内の冷媒が流路抵抗を受けず
にシリンダ内へ吸入されることにより、吸入効率の向上
を図ることができる。また、本発明は、モーター部と、
シリンダ等の機械部を収納した密閉容器と、吸入管と、
密閉容器内に連通するマフラー入口流路を備えたマフラ
ーとから構成され、マフラー入口流路の密閉容器側の開
口部端面に吸入管を囲う仕切板を設置したものである。
これにより、密閉容器内に開放された冷媒が密閉容器内
の高温ガスから熱をできるだけ受けずにマフラー内に吸
入されるようにし冷媒循環量を増加させることができ
る。また、本発明は、仕切板を弾性体としたものであ
る。これにより、吸入管と冷媒吸入口が接触する際に衝
撃力を緩和して接触に伴う破損を防止し、また発生を抑
制することができる。また、本発明は、吸入管を弾性体
としたものである。これにより、冷媒ガスが吸入管を通
過する際に温度上昇することを防ぐことができる。ま
た、本発明は、吸入管を蛇腹形状の熱収縮性を有する材
料にしたものである。
制し、冷媒循環量を増加させる。また停止時及び輸送時
に吸入管と冷媒吸入口の接触による破損を防ぎ、また騒
音の発生を抑制することができる。
は、モーター部と、シリンダ等の機械部を収納した密閉
容器と、マフラーと、吸入管とから構成され、前記マフ
ラーは前記密閉容器内に連通するマフラー入口流路と、
前記シリンダに連通するマフラー出口流路を備え、前記
吸入管、前記マフラー入口流路、前記マフラー出口流路
の順で流路断面積が同等またはそれ以上となる構成であ
り、冷却システムから導かれた冷媒は互いの開口部が近
接された吸入管、マフラー入口流路、そしてマフラー出
口流路を通過する。このとき、それぞれの管の開口部に
おいて、冷媒は一旦空間へ開放されてから近接された次
の管へ導かれるが、冷媒が導かれる下流側の管断面積が
上流側の管断面積以上となっていることから、冷媒は一
旦密閉容器及びマフラー内に開放されるが滞留すること
なくスムーズな流れを形成することができる。その結
果、冷媒は殆ど損失を受けずにシリンダ内へ導かれるた
め、吸入効率が向上する。さらにマフラー内に導かれた
冷媒は、マフラー内に滞留することなくシリンダ側へ吸
入されることから冷媒の温度上昇も抑制され冷媒循環量
が増加するという作用を有する。請求項2に記載の発明
は、モーター部と、シリンダ等の機械部を収納した密閉
容器と、吸入管と、前記密閉容器内に連通するマフラー
入口流路を備えたマフラーとから構成され、前記マフラ
ー入口流路の前記密閉容器側の開口部端面に前記吸入管
を囲う仕切板を設置したものであり、冷却システムから
導かれた冷媒は、吸入管を介して一旦密閉容器内へ開放
される。そして近接、対向しているマフラー入口流路へ
導かれるがこのとき、吸入管を囲うように仕切板を設け
ているため冷媒は密閉容器内の高温ガスからの受熱の影
響を受けることなくマフラー内へ直接吸入される。その
結果、より温度の低い冷媒をシリンダに供給することが
でき冷媒循環量を増加させられるという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明におい
て、仕切板を弾性体にするよう構成したものであり、吸
入管を囲うように仕切板を設けているため冷媒は密閉容
器内の高温ガスからの受熱の影響を受けることなくマフ
ラー内へ吸入されるため、冷媒循環量が増加する。さら
に、吸入管と仕切板が近接した状態で、輸送時および起
動、停止時に生じる機械部の振動によって仕切板と吸入
管接触する。この時仕切板が弾性体であることから、接
触時の衝撃力を緩和して吸入管や仕切板の破損を防止
し、また衝撃に伴う騒音増加を低減することができると
いう作用を有する。請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、吸入管を弾性体にするよう構成
したものであり、吸入管を囲うように仕切板を設けてい
るため冷媒は密閉容器内の高温ガスからの受熱の影響を
受けることなくマフラー内へ吸入されるため、冷媒循環
量が増加する。さらに、吸入管と仕切板が近接した状態
で、輸送時および起動、停止時に生じる機械部の振動に
よって仕切板と吸入管は接触する。この時吸入管が弾性
体であることから、接触時の衝撃力を緩和して吸入管や
仕切板の破損を防止し、また衝撃に伴う騒音増加を低減
することができる。さらに、吸入管が熱伝導性の低い弾
性体を用いていることから、密閉容器からの熱が吸入管
を介して冷媒に伝達するのを抑制し、冷媒の温度上昇を
防ぐという作用を有する。請求項5に記載の発明は、請
求項2に記載の発明において吸入管を蛇腹形状の熱収縮
性を有する材料にしたものであり、運転時に吸入管が仕
切板に覆われる構成になり、吸入管からマフラーに吸入
される際の冷媒の温度上昇を抑制し、冷媒循環量を増加
させる。また停止時及び輸送時には吸入管と仕切板の接
触を回避して衝撃による破損を防ぐことができるという
作用を有する。
て、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一構成
については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
る密閉型圧縮機の正面図である。図2は同実施例の密閉
型圧縮機の図1のA−A線における断面図である。図3
は同実施例のマフラーの断面図である。図1、図2、図
3において、25はマフラーで、密閉容器1内に連通す
るマフラー入口流路26と、シリンダ5に連通するマフ
ラー出口流路27と、マフラー入口流路26及びマフラ
ー出口流路27のマフラー25内開口部に近接対向配置
された開口部をもつ連通管28とから構成されている。
29は密閉容器1に設置された吸入管である。
6、連通管28、マフラー出口流路27の順で流路断面
積は同等あるいはそれ以上となる。
いて以下その動作を説明する。冷媒は、冷却システム
(図示せず)から吸入管29を介して一旦密閉容器1へ
導かれるが、吸入管29とマフラー入口流路26の開口
部が近接、対向しているため比較的早くマフラー25内
へ吸い込まれる。さらにマフラー入口流路26のマフラ
ー25内開口部においてマフラー25内へ開放された冷
媒は、近接かつ対向している連通管28の開口部へ導か
れる。このとき、冷媒の流れの下流側に位置する連通管
28の管内径が上流側に位置するマフラー入口流路26
内径以上となっていることから、冷媒は一旦マフラー2
5内に開放されて滞留することなく連通管28に流入し
てスムーズな冷媒の流れを形成することができる。同様
の効果が連通管28とマフラー出口流路27が近接対向
する開口部においても得られその結果、吸入管29、マ
フラー入口流路26、連通管28、マフラー出口流路2
7のそれぞれの開口部において、冷媒は殆ど損失を受け
ず最終的にシリンダ5内へ導かれ、吸入効率を向上させ
る。さらにマフラー25内に導かれた冷媒は、マフラー
25内に滞留することなくシリンダ5に吸入されること
から冷媒の温度上昇も抑制され冷媒循環量が増加して効
率を向上させることができる。以上のように本実施例の
密閉型圧縮機は、モーター部3と、シリンダ5等の機械
部2を収納した密閉容器1と、マフラー25と、吸入管
29とから構成され、マフラー25は密閉容器1内に連
通するマフラー入口流路26と、シリンダ5に連通する
マフラー出口流路27と、マフラー入口流路26及びマ
フラー出口流路27のマフラー25内開口部に近接対向
配置された開口部をもつ連通管28を備え、吸入管2
9、マフラー入口流路26、マフラー出口流路27の順
で流路断面積が同等またはそれ以上であることから、冷
媒は一旦密閉容器1及びマフラー25内に開放されるが
滞留することなくスムーズな流れを形成することができ
るため、殆ど損失を受けずにシリンダ内へ導かれるた
め、吸入効率が向上し、冷却効率を増加させることがで
きる。尚、本実施例のマフラー25に連通管28を設置
したが、連通管28がなくても同様の効果が得られる。
よる密閉型圧縮機の正面図である。図5は同実施例の密
閉型圧縮機の図4のB−B線における断面図である。図
4、図5において、30は密閉容器1に挿入された吸入
管で、31はマフラーで、密閉容器1内に連通するマフ
ラー入口流路32と、シリンダ5へ連通するマフラー出
口流路33と、マフラー入口流路32及びマフラー出口
流路33のマフラー31内開口部に近接配置された開口
部をもつ連通管34とからなる。35はマフラー入口流
路32の密閉容器1側の開口部端面に吸入管30を囲う
よう設置された仕切板である。
いて以下その動作を説明する。冷却システム(図示せ
ず)から導かれた冷媒は、吸入管30を介して一旦密閉
容器1内へ開放される。そして近接、対向しているマフ
ラー入口流路32へ導かれるがこのとき、吸入管30周
りまで仕切板35を設けているため冷媒は密閉容器1内
の高温ガスからの受熱の影響を殆ど受けることなくマフ
ラー31内へ吸入される。これにより温度の低い冷媒を
シリンダ5へ供給することができ冷媒循環量及び効率を
増加させることができる。また同時に、マフラー入口流
路32へ導かれる冷媒の一部は仕切板35内空間で一旦
滞留するため過剰に流入しようとする冷凍機油を排除す
ることができる。以上のように本実施例の密閉型圧縮機
は、モーター部3と、シリンダ5等の機械部2を収納し
た密閉容器1と、吸入管30と、密閉容器1内に連通す
るマフラー入口流路32と、シリンダ5へ連通するマフ
ラー出口流路33と、マフラー入口流路32及びマフラ
ー出口流路33のマフラー31内開口部に近接配置され
た開口部をもつ連通管34を備えたマフラー31とから
構成され、マフラー入口流路32の密閉容器1側の開口
部端面に吸入管30を囲う仕切板35を設置したもので
あり、密閉容器1内に開放された冷媒を仕切板35内に
滞留させるため、モーター部3等からの受熱をなるべく
受けず比較的低温の冷媒ガスをマフラー31内に吸入さ
せられることから、冷媒循環量が増大し、効率を向上さ
せることができる。尚、本実施例のマフラー31に連通
管34を設置したが、連通管34がなくても同様の効果
が得られる。
よる密閉型圧縮機の正面図である。実施例2と同一構成
については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
入管で、38はマフラー入口流路32に設置したゴムな
どの弾性体材料とした仕切板であり、吸入管37を覆う
状態になっている。
いて以下その動作を説明する。仕切板38は吸入管37
を覆うよう周辺まで設けられていることから、冷媒は密
閉容器1内の高温ガスからの受熱の影響を受けることな
くマフラー36内へ吸入されるため、冷媒循環量が増加
する。また、マフラー入口流路32へ導かれる冷媒の一
部は仕切板38内空間で一旦滞留するため過剰に流入し
ようとする冷凍機油を排除することができる。さらに、
吸入管37と仕切板38が近接した状態で、輸送時およ
び起動、停止時に生じる機械部の振動によって仕切板3
8と吸入管37が接触する。この時仕切板38がゴムな
どの柔軟性のある弾性体であることから、接触時の衝撃
力を緩和して吸入管37や仕切板38の破損及び衝撃に
伴う騒音増加を低減させることができる。以上のよう
に、本実施例の密閉型圧縮機は、仕切板38を弾性体と
したことから、冷媒は密閉容器1内の高温ガスからの受
熱の影響を受けることなくマフラー36内へ吸入される
ため、冷媒循環量および効率が増加する。さらに、吸入
管37と仕切板38が接触する際の衝撃力を緩和して接
触に伴う破損防止及び騒音増加を低減することができ
る。なお、本実施例の仕切板38はゴムなどの弾性体と
したが柔軟性のある材料であれば同様の効果を得ること
ができる。
よる密閉型圧縮機の正面図である。実施例2と同一構成
については同一符号を付して詳細な説明を省略する。図
7において、39はマフラーで、40はマフラー入口流
路32に設置した仕切板であり、41はゴムなどの弾性
体材料とした吸入管である。
いて以下その動作を説明する。仕切板40は吸入管41
を覆うようその周辺まで設けられていることから、冷媒
は密閉容器1内の高温ガスからの受熱の影響を受けるこ
となくマフラー39内へ吸入されるため、冷媒循環量が
増加させられる。また、マフラー入口流路32へ導かれ
る冷媒の一部は仕切板40内空間で一旦滞留するため過
剰に流入しようとする冷凍機油を排除することができ
る。さらに、吸入管41と仕切板40が近接した状態
で、輸送時および起動、停止時に生じる機械部2の振動
によって仕切板40と吸入管41が接触する。この時吸
入管41がゴムなどの柔軟性のある弾性体であることか
ら、接触時の衝撃力を緩和して仕切板40や吸入管41
の破損及び衝撃に伴う騒音増加を低減することができ
る。また、吸入管41の材質が熱伝導性の低い材料であ
ることから、密閉容器1からの熱を吸入管41を介して
冷媒に伝達することを抑制し、冷媒の温度上昇を防ぐこ
とができる。以上のように、本実施例の密閉型圧縮機
は、吸入管41を弾性体としたことから、密閉容器1か
らの熱を吸入管41を介して冷媒に伝達することを抑制
し、さらに密閉容器1内の高温ガスからの受熱の影響を
受けることなくマフラー39内へ吸入されるため、冷媒
循環量および効率が増加する。さらに、吸入管41と仕
切板40が接触する際に衝撃力を緩和して接触に伴う破
損を防止し、また騒音増加を低減することができる。な
お、本実施例の吸入管41はゴムなどの弾性体としたが
柔軟性のある材料であれば同様の効果を得ることができ
る。 (実施例5)図8は、本発明の実施例5による運転時の
マフラーの要部断面図である。図9は、本発明の実施例
5による停止時のマフラーの要部断面図である。実施例
2と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
流路32の密閉容器1内に開口する端面に設けられた仕
切板であり、43は蛇腹形状で熱収縮する吸入管であ
る。
いて以下その動作を説明する。例えば、図8のように圧
縮機が運転しているとき、吸入管43は密閉容器1内か
らの熱を受けて膨張してマフラー31に設置された仕切
板42の内部空間まで延びる。そして冷媒は吸入管43
からマフラー31に吸入されるまでに密閉容器1内の高
温ガスからの受熱の影響を受けず、低い温度を維持しな
がらマフラー31に吸入される。その結果、シリンダ5
に吸入される冷媒の温度上昇を抑制し、冷媒循環量並び
に効率を増加させることができる。また、図9の運転停
止時並びに輸送時において、密閉容器1内の温度が低下
すると、吸入管43自体の温度が低下する。その結果、
吸入管43が収縮してマフラー31に設置された仕切板
42から吸入管43先端部が離れて吸入管43と仕切板
42の衝突を回避することができる。
吸入管43を蛇腹形状の熱収縮性を有する材料にしたこ
とから、運転時に吸入管43が仕切板42に覆われる構
成であり、吸入管43からマフラー31に吸入される冷
媒の温度上昇を抑制し、冷媒循環量を増加させる。また
停止時及び輸送時には吸入管43と仕切板42の接触を
回避して衝撃による破損を防ぐことができる。
明は、モーター部と、シリンダ等の機械部を収納した密
閉容器と、マフラーと、吸入管とから構成され、マフラ
ーは密閉容器内に連通するマフラー入口流路と、シリン
ダに連通するマフラー出口流路を備え、吸入管、マフラ
ー入口流路、マフラー出口流路の順で流路断面積が同等
またはそれ以上であることから、マフラー内の冷媒が流
路抵抗を受けずにシリンダ側へ吸入されるため、吸入効
率が向上し、圧縮機効率を向上させることができる。ま
た、請求項2に記載の発明は、モーター部と、シリンダ
等の機械部を収納した密閉容器と、吸入管と、密閉容器
内に連通するマフラー入口流路を備えたマフラーとから
構成され、マフラー入口流路の密閉容器側の開口部端面
に吸入管を囲う仕切板を設置したことから、密閉容器内
に開放された冷媒が密閉容器内の高温ガスから熱をなる
べく受けずにマフラー内に吸入されるため、冷媒循環量
及び効率を増加させることができる。
弾性体としたことから、冷媒は密閉容器内の高温ガスか
らの受熱の影響を受けることなくマフラー内へ吸入され
るため、冷媒循環量および効率が増加する。さらに、吸
入管と仕切板が接触する際の衝撃力を緩和して接触に伴
う破損防止及び騒音増加を低減することができる。ま
た、請求項4に記載の発明は、吸入管を弾性体としたこ
とから、密閉容器からの熱を吸入管を介して冷媒に伝達
することを抑制し、さらに密閉容器内の高温ガスからの
受熱の影響を受けることなくマフラー内へ吸入されるた
め、冷媒循環量および効率が増加する。さらに、吸入管
と仕切板が接触する際に衝撃力を緩和して接触に伴う破
損を防止し、また騒音増加を低減することができる。ま
た、請求項5に記載の発明は、吸入管を蛇腹形状の熱収
縮性を有する材料にしたことから、運転時に吸入管が仕
切板に覆われるため吸入管からマフラーに吸入される冷
媒の温度上昇を抑制し、冷媒循環量を増加させる。また
停止時及び輸送時には吸入管と仕切板の接触を回避して
衝撃による破損を防ぐことができる。
ける断面図
ける断面図
ける要部断面図
ける要部断面図
ンダ装置のヘッド部分と接続した部分図
ら見た図
Claims (5)
- 【請求項1】 モーター部と、シリンダ等の機械部を収
納した密閉容器と、マフラーと、吸入管とから構成さ
れ、前記マフラーは前記密閉容器内に連通するマフラー
入口流路と、前記シリンダに連通するマフラー出口流路
を備え、前記吸入管、前記マフラー入口流路、前記マフ
ラー出口流路の順で流路断面積が同等またはそれ以上で
あることを特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 モーター部と、シリンダ等の機械部を収
納した密閉容器と、吸入管と、前記密閉容器内に連通す
るマフラー入口流路を備えたマフラーとから構成され、
前記マフラー入口流路の前記密閉容器側の開口部端面に
前記吸入管を囲う仕切板を設置したことを特徴とする密
閉型圧縮機。 - 【請求項3】 仕切板を弾性体としたことを特徴とする
請求項2記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項4】 吸入管を弾性体としたことを特徴とする
請求項2記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項5】 吸入管を蛇腹形状の熱収縮性を有する材
料にしたことを特徴とする請求項2記載の密閉型圧縮機
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22965099A JP4474698B2 (ja) | 1999-08-16 | 1999-08-16 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22965099A JP4474698B2 (ja) | 1999-08-16 | 1999-08-16 | 密閉型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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