JP2001055169A - 車両の後部開閉体構造 - Google Patents
車両の後部開閉体構造Info
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Abstract
とに開閉可能なドアをそれぞれ設け、上部荷室用のドア
と下部荷室用のドアが、一体に開閉して上部荷室と下部
荷室とを同時に開閉する形態と、独立して開閉して上部
荷室と下部荷室を開閉する形態とを選択的に取り得るよ
うにした車両の後部開閉体構造を提供する。 【解決手段】車両後部に荷室を備えた車両の荷室を開閉
する後部開閉体構造であって、上記荷室は上部荷室19
と下部荷室20との上下に分割され、上部荷室19と下
部荷室20とにはそれぞれ開閉可能なドア11,18が
設けられ、上部荷室19のドア11と下部荷室20用の
ドア18は、一体に開閉して上部荷室19と下部荷室2
0とを同時に開閉する形態と、独立して開閉して上部荷
室19と下部荷室20を開閉する形態とを選択し得るよ
うに構成したことを特徴とする。
Description
を備えた車両の荷室を開閉するような車両の後部開閉体
構造に関する。
しては、例えば実開平6−68938号公報に記載の構
造がある。すなわち後部荷室を開閉するバックドアを車
体の後部上方に開閉可能に支持させると共に、このバッ
クドアの上半分に対応してリヤウインド配設用の開口を
形成し、この開口に対してリヤウインドを開閉可能に取
付けた車両の後部開閉体構造である。
開閉すると大きい荷物の出入れを容易に行なうことがで
き、またリヤウインドのみを開閉すると手荷物などの小
さい荷物の出入れができ、バックドア、リヤウインドの
開閉操作性の向上および荷物の出入れ性の向上を図るこ
とができる利点がある反面、次のような問題点があっ
た。
インドの開放時に車室内と車外とが連通されるので、車
室内の冷暖房時に外気侵入等により冷暖房効果が損なわ
れると共に、セダンのような独立した荷室を有する構成
ではないため、例えば汚い荷物等を後部荷室に搭載しに
くい問題点があった。
載の発明は、後部荷室を上下に分割し、上部荷室と下部
荷室とに開閉可能なドアをそれぞれ設け、上部荷室用の
ドアと下部荷室用のドアが、一体に開閉して上部荷室と
下部荷室とを同時に開閉する形態と、独立して開閉して
上部荷室と下部荷室を開閉する形態とを選択的に取り得
るように構成することで、車室と区画された独立した荷
室スペース(セダンのような荷室スペース)と、大型の荷
物が出入れしやすい大きい荷室スペース(ハッチバック
のような荷室スペース)と、を選択的に使用することが
でき、独立した荷室スペースの開閉時には冷暖房効果が
損なわれることもなく、また独立した荷室スペースに例
えば汚い荷物等を格納することもできる車両の後部開閉
体構造の提供を目的とする。
求項1記載の発明の目的と併せて、上部荷室用のドアを
車体に対してヒンジ部材により開閉可能に支持し、下部
荷室用のドアを上部荷室用のドアに対してヒンジ部材に
より開閉可能に支持することで、上部荷室用のドアの開
閉時には大きい荷室スペースに対して大型の荷物の出入
れができ、下部荷室用のドアの開閉時には車室と区画さ
れた独立した荷室スペース(下部荷室)に対して荷物の出
入れができる車両の後部開閉体構造の提供を目的とす
る。
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上下の荷室
間を分割する仕切り部材を設け、車体に対して移動可能
に設けられた仕切り部材が上下の荷室を分割する形態
と、上下の両荷室を連通させる形態とを選択的に取り得
るように構成することで、仕切り部材による荷室の分割
形態時には下部荷室を独立した荷室として使用すること
ができ、仕切り部材による荷室の連通形態時には上下の
荷室を1つの連通した荷室と成して、大型荷室を形成す
ることができ、また小物を車室内から出入れすることも
でき、使い勝手性の向上を図ることができる車両の後部
開閉体構造の提供を目的とする。
求項2記載の発明の目的と併せて、上述の下部荷室用の
ドアが上下方向に平行移動して開閉されるように該下部
荷室用のドアを上部荷室用のドアに対してリンク部材を
介して取付けることで、車両後方のドア開閉用のスペー
ス(空間)が小さくても該下部荷室用のドアを容易に開閉
することができる車両の後部開閉体構造の提供を目的と
する。
求項2記載の発明の目的と併せて、上述の下部荷室用の
ドアの上部を、上部荷室用のドアに対してヒンジ部材を
介して開閉可能に支持することで、ドア開閉機構の簡略
化を図ることができると共に、各ドアの開閉方向を同一
と成してドア開閉操作性の向上を図ることができる車両
の後部開閉体構造の提供を目的とする。
の発明は、車両後部に荷室を備えた車両の荷室を開閉す
る後部開閉体構造であって、上記荷室は上部荷室と下部
荷室との上下に分割され、上部荷室と下部荷室とにはそ
れぞれ開閉可能なドアが設けられ、上部荷室のドアと下
部荷室用のドアは、一体に開閉して上部荷室と下部荷室
とを同時に開閉する形態と、独立して開閉して上部荷室
と下部荷室を開閉する形態とを選択し得るように構成し
た車両の後部開閉体構造であることを特徴とする。
求項1記載の発明の構成と併せて、上記上部荷室用のド
アは車体に対してヒンジ部材を介して開閉可能に支持さ
れる一方、上記下部荷室用のドアは上部荷室用のドアに
対してヒンジ部材を介して開閉可能に支持された車両の
後部開閉体構造であることを特徴とする。
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記上部荷
室と下部荷室との間を分割する仕切り部材を設け、該仕
切り部材は車体に対して移動可能に設けられ、上記仕切
り部材は上部荷室と下部荷室とを分割する形態と、上下
の両荷室を連通させる形態とを選択し得るように構成し
た車両の後部開閉体構造であることを特徴とする。
求項2記載の発明の構成と併せて、上記下部荷室用のド
アは上下方向に平行移動して開閉されるように上記上部
荷室用のドアに対してリンク部材を介して取付けられた
車両の後部開閉体構造であることを特徴とする。
求項2記載の発明の構成と併せて、上記下部荷室用のド
アの上部が上記上部荷室用のドアに対してヒンジ部材を
介して開閉可能に支持された車両の後部開閉体構造であ
ることを特徴とする。
によれば、上部荷室用のドアと下部荷室用のドアとを一
体に開閉すると、上部荷室と下部荷室とを同時に開閉す
ることができる(一体開閉形態)。これにより、大型の荷
物が出入れしやすい大きい荷室スペース(ハッチバック
のような荷室スペース)を確保することができる。
室を開閉すると、ドアに対応した荷室が独立して開閉さ
れる(独立開閉形態)。これにより、車室と区画された独
立した荷室スペース(セダンのような荷室スペース)を確
保することができる。
室スペースと、大型の荷物が出入れしやすい大きい荷室
スペースとを選択的に使用することができ、また独立し
た荷室スペースの開閉時には冷暖房効果が損なわれるこ
ともなく、かつ独立した荷室スペースに対して例えば汚
い荷物等を格納することもできる効果がある。
上記請求項1記載の発明の構成と併せて、上部荷室用の
ドアを車体に対してヒンジ部材により開閉可能に支持
し、下部荷室用のドアを上部荷室用のドアに対してヒン
ジ部材により開閉可能に支持したので、上部荷室用のド
アの開閉時には下部荷室用のドアも一体的に開閉され
て、大きい荷室スペースに対して大型の荷物を出入れす
ることができ、下部荷室用のドアの開閉時には、車室と
区画された独立の荷室スペース(下部荷室)に対して荷物
の出入れができる効果がある。
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、車体
に対して移動可能に設けられた仕切り部材で上部荷室と
下部荷室とを分割すると(荷室の分割形態時)、下部荷室
を車室内と独立した荷室として使用することができ、ま
た仕切り部材で上部荷室と下部荷室とを連通させると
(荷室の連通形態時)、上下の荷室を1つの連通した荷室
と成して、大型荷室を形成することができる効果があ
る。また小物を車室内から下部荷室に対して出入れする
ことも可能となり、使い勝手性の向上を図ることができ
る効果がある。
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述の下部荷
室用のドアはリンク部材の作用により上下方向に平行移
動して開閉されるので、車両の後方に存在するドア開閉
用のスペース(空間)が小さい場合であっても、該下部荷
室用のドアを容易に開閉することができる効果がある。
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述の下部荷
室用のドアはその上部のヒンジ部材を支点として上部荷
室用のドアに対して開閉されるので、リンク部材等の複
雑なドア開閉機構を省略して、この開閉機構の簡略化を
図ることができると共に、各ドアの開閉方向を同一と成
して、ドア開閉操作性の向上を図ることができる効果が
ある。
述する。図面は車両の後部開閉体構造を示し、図1〜図
4において、リヤフロア1の後部には凹状のシークレッ
トボックス2を段下げ形成すると共に、このシークレッ
トボックス2の後部には車幅方向に延びるリヤクロスメ
ンバ3を設け、このリヤクロスメンバ3にリヤバンパ4
を取付けている。
よびリヤフロア1上面を覆うフロアマット5を設ける一
方、支点6を中心として傾動可能なリヤシートのシート
バック7にはヘッドレスト8を取付けている。
びるリヤヘッダ10を接合し、このリヤヘッダ10の上
部を支点として開閉可能なメインドア(上部荷室用のド
アで、所謂メインゲート)11を設けている。
に構成され、上枠部12、中間枠部13、下枠部14お
よび左右の枠部15,16を有すると共に、日の字形の
上側開口部にはリヤウインドガラス17を取付け、日の
字形の下側開口部にはその上端側を支点として開閉可能
なサブドア(下部荷室用のドアで、所謂サブゲート)18
を設けている。
18で囲繞された後部荷室を形成し、この後部荷室を上
部荷室19と下部荷室20との上下に分割している。こ
の実施例では上部荷室19と下部荷室20との間を分割
する仕切り部材としてのパッケージトレイ21を設け、
このパッケージトレイ21をシートバック7と連動して
移動する構造または単なる着脱構造により車体に対して
移動可能に構成している。
18は、図1〜図3に仮想線αで示す如く、両ドア1
1,18が一体に開閉して上部荷室19と下部荷室20
とを同時に開閉する形態(一体開閉形態)と、図1〜図3
に仮想線βで示す如く、サブドア18のみが独立して開
閉して下部荷室20を開閉する形態(独立開閉形態)とを
選択的に取り得るように構成している。
21は図1に示す如く、上部荷室19と下部荷室20と
を上下に分割する形態(荷室の分割形態)と、図2、図3
に示す如く上下の両荷室19,20を互に連通させる形
態(荷室の連通形態)とを選択的に取り得るように構成し
ている。
23はリヤコンビランプ、24はリヤピラーである。上
述のパッケージトレイ21をシートバック7と連動して
移動するように構成する場合には、図3、図5の構造を
採用する。
のシートバック7,7の背部にヒンジ部材25,25を
介して連結された平面視コの字状のトレイフレーム26
を設け、このトレイフレーム26の開口部にフロント・
トレイ27とリヤ・トレイ28とを配設し、トレイフレ
ーム26の車幅方向に延びる主体部26aの背部とフロ
ント・トレイ27の前部とヒンジ部材29,29で連結
すると共に、フロント・トレイ27の後端部とリヤ・ト
レイ28の前端部とを複数の蝶番30…で連結する。
びリヤ・トレイ28の左右両側下面はトレイフレーム2
6側に設けられた受け部材(図示せず)にて受け止める。
またトレイフレーム26の左右の脚部26b,26bの
後部外面には車幅方向外方へ突出するアーム31,31
を介してガイドローラ32,32を回転自在に取付け
る。
すように前低後高状に傾斜させた断面コの字状のガイド
レール33,33を取付け、これら左右のガイドレール
33,33のガイド溝を対向させると共に、これらの各
ガイド溝の内部に上述のガイドローラ32,32を回転
自在に配置する。
ら、まずリヤ・トレイ28をフロント・トレイ27上に
折り畳んだ後に、シートバック7を図1の位置から図3
に示すように前方へ傾倒させると、トレイフレーム26
はそのガイドローラ32がガイドレール33で案内され
つつシートバック7にて前方へ牽引されるので、シート
バック7の前方傾倒完了時にはパッケージトレイ21は
前倒されたシートバック7上面に位置して、フロアマッ
ト5と略フルフラット状態となり、シートバック7上面
およびフロアマット5の上面の広いスペースを図3に示
す如く大きい荷室スペースとして用いることができる。
開閉体構造をさらに詳細に説明する。なお図6は図4の
A−A線矢視断面図、図7は図4のB−B線矢視断面
図、図8は図4のC−C線矢視断面図、図9は図4のD
−D線矢視断面図、図10は図4のE−E線矢視断面図
である。
の上部におけるルーフパネル9の後端段下げ部には、固
定ブラケット34、可動ブラケット35、ヒンジピン3
6から成るヒンジ部材37を介してメインドア11の上
枠部12下面を開閉可能に支持させている。
ア11の左右の枠部15,16(但し、図面では左右の
枠部15のみを示す)の下部外面にはストライカ38を
固定し、このストライカ38と対応するボディ側には該
ストライカ38をロックおよびアンロックする電磁式の
ロック装置39を取付けている。
ア11の左右の枠部15,16とボディ側との間には、
メインドア11に開閉補助力を付与するダンパ40,4
0を張架している。上述のメインドア11に対するサブ
ドア18の支持構造及び開閉構造は図9、図10に示す
ように構成している。
接合されたアウタパネル41とインナパネル42とを有
し、インナパネル42の下部前面にはリンク枢着用のブ
ラケット43を接合固定する一方、メインドア11の枠
部15には平面コ字状のヒンジブラケット44を接合固
定している。
5とブラケット43の上部突片のピン46との間に第1
リンク47を張架し、ヒンジブラケット44側のピン4
8とブラケット43の下部突片のピン49との間に第2
リンク50を張架している。
車幅方向の中間部において、第1リンク47とヒンジブ
ラケット44との間には、サブドア18に開閉補助力を
付与するダンパ51を張架して、これら各要素43〜5
1によりサブドア18を上下方向に平行移動して開閉さ
せるためのリンク式ヒンジ機構52を構成している。な
お、図9、図10にあってはリンク式ヒンジ機構52を
その左側の構造についてのみ図示したが、右側の構造は
左右対称に構成される。
中間枠部13下面にはストライカ53を固定し、このス
トライカ53と対応するサブドア18のインナパネル4
2には該ストライカ53をロックおよびアンロックする
ロック装置52を取付けると共に、サブドア18のアウ
タパネル41にはロック装置54をアンロック作動させ
るためのアウタハンドル55を取付けている。
て、以下作用を説明する。図6に示すドア閉成状態から
図9の電磁式のロック装置39を車内操作にてアンロッ
クと成して、このロック装置39によるストライカ38
のロックを解除した後に、ヒンジ部材37を開閉支点と
してメインドア11およびサブドア18を一体的に上方
へ回動操作すると、図11、図12に示すように、これ
ら両ドア11,18を一体的に開放することができる。
ハンドル55を操作して、ロック装置54によるストラ
イカ53のロックを解除した後に、リンク式ヒンジ機構
52を介してサブドア18を上方へ操作すると、2つの
ピン45,48を支点とする第1リンク47、第2リン
ク50の遊端側のピン46,49の移動軌跡により、サ
ブドア18は上方へ平行移動して図13、図14に示す
ようにサブドア18のみを開放することができる。
求項1〜4に相当する実施例)によれば、上部荷室19
用のドア(メインドア11参照)と下部荷室20用のドア
(サブドア18参照)とを一体に開閉すると、上部荷室1
9と下部荷室20とを図11、図12に示す如く同時に
開閉することができる(一体開閉形態)。これにより、大
型の荷物が出入れしやすい大きい荷室スペース(ハッチ
バックのような荷室スペース)を確保することができ
る。
部荷室20を開閉すると、図13、図14に示す如くサ
ブドア18に対応した荷室20が独立して開閉される
(独立開閉形態)。これにより、車室と区画された独立し
た荷室スペース(セダンのような荷室スペース) (下部荷
室20参照)を確保することができる。
室スペースと、大型の荷物が出入れしやすい大きい荷室
スペースとを選択的に使用することができ、また独立し
た荷室スペースの開閉時には冷暖房効果が損なわれるこ
ともなく、かつ独立した荷室スペースに対して例えば汚
い荷物等を格納することもできる効果がある。
ア11参照)を車体に対してヒンジ部材37により開閉
可能に支持し、下部荷室20用のドア(サブドア18参
照)を上部荷室19用のドア(メインドア11参照)に対
してヒンジ部材(リンク式ヒンジ機構52参照)により開
閉可能に支持したので、上部荷室19用のドア(メイン
ドア11参照)の開閉時には下部荷室20用のドア(サブ
ドア18参照)も一体的に開閉されて、大きい荷室スペ
ースに対して大型の荷物を出入れすることができ、下部
荷室20用のドア(サブドア18参照)の開閉時には、車
室と区画された独立の荷室スペース(下部荷室20)に対
して荷物の出入れができる効果がある。
た仕切り部材(パッケージトレイ21参照)で上部荷室1
9と下部荷室20とを分割すると(荷室の分割形態時)、
下部荷室20を車室内と独立した荷室として使用するこ
とができ、また仕切り部材(パッケージトレイ21参照)
で上部荷室19と下部荷室20とを図2、図3に示すよ
うに連通させると(荷室の連通形態時)、上下19,20
の荷室を1つの連通した荷室と成して、大型荷室を形成
することができる効果がある。また図1に仮想線で示す
ようにリヤ・トレイ28を開閉すると、小物を車室内か
ら下部荷室20に対して出入れすることも可能となり、
使い勝手性の向上を図ることができる効果がある。
ブドア18参照)はリンク部材(リンク式ヒンジ機構52
参照)の作用により上下方向に平行移動して開閉される
ので、車両の後方に存在するドア開閉用のスペース(空
間)が小さい場合であっても、該下部荷室20用のドア
(サブドア18参照)を容易に開閉することができる効果
がある。
例(請求項1,2,3,5に相当する実施例)を示し、こ
の実施例では下部荷室20用のサブドア18の上部を、
上部荷室19用のメインドア11における中間枠部13
の背部に対してヒンジ部材56を介して開閉可能に支持
させたものである。
0用のドア(サブドア18参照)はその上部のヒンジ部材
56を支点として上部荷室19用のドア(メインドア1
1参照)に対して開閉されるので、リンク部材等の複雑
なドア開閉機構を省略して、この開閉機構の簡略化を図
ることができると共に、各ドア11,18の開閉方向を
同一と成して、サブドア18の開閉操作性の向上を図る
ことができる効果がある。
構成と同様であり、かつ略同様の作用、効果を奏するの
で、図15において前図と同一の部分には同一符号を付
して、その詳しい説明を省略する。
さらに他の実施例を示す。なお、この実施例において先
の実施例と同一または同等の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略している。
は、車体に対して着脱可能に設けた車体側のラゲッジボ
ード60(図16参照)と、メインドア11における中間
枠部13に取付けられて車体に対して移動可能に構成さ
れたドア側のラゲッジボード61とを設け、これらの両
ラゲッジボード60,61(仕切り部材)により車両後部
の荷室を上部荷室19と下部荷室20(いわゆるラゲッ
ジルーム空間)との上下に分割している。なお、図23
における62は両ラゲッジボード60,61間をシール
するシールラバーで、このシールラバー62はドア側の
ラゲツジボード61の前端部下面に取付けられている。
また図16における63はフロアである。
ィのヒンジ取付け部64にヒンジ部材37(図21参照)
を介してメインドア11が開閉可能に取付けられる。
このメインドア11も先の実施例と同様に背面視で日の
字形状に構成され、日の字形の上側開口部65にはリヤ
ウインドガラス17が配置され、日の字形状の下側開口
部66には図19に示すサブドア18が開閉可能に取付
けられる。
す部分斜視図で、図20のF−F線矢視断面図を図21
に示し、図20のG−G線矢視断面図を図22に示し、
図20のH−H線矢視断面図を図23に示し、図20の
J−J線矢視断面図を図24に示し、図20のK−K線
矢視断面図を図25に示し、図20のL−L線矢視断面
図を図26に示し、図20のM−M線矢視断面図を図2
7に示す。
部13の左右両サイドにはリンク式ヒンジ機構67を介
してサブドア18を開閉可能に取付けている。但し、図
面では左側のリンク式ヒンジ機構67のみを示すが、右
側のリンク式ヒンジ機構67は左右対称に構成されてい
る。
29に示す如く構成している。
ケット68を接合固定する一方、サブドア18側にもヒ
ンジブラケット69を接合固定している。而して、メイ
ンドア11側のヒンジブラケット68にはサブドア18
開閉時の支店となるピン70,71,72を設け、前部
のピン70とサブドア18側のヒンジブラケット69に
おける前部のピン73との間には第1リンク74を張架
している。
ヒンジブラケット69における中間部のピン75との間
には第2リンク76を張架している。さらに後部のピン
72とサブドア18側のヒンジブラケット69における
後部のピン77との間には、サブドア18に開閉補助力
を付与するダンパ51を張架している。
て、以下作用を説明する。図16に示すドア閉成状態か
ら図26の電磁式のロック装置39を車内操作にてアン
ロックと成して、このロック装置39によるストライカ
38のロックを解除した後に、ヒンジ部材37(図21
参照)を開閉支点としてメインドア11およびサブドア
18を一体的に上方へ回動操作すると、図28に示すよ
うに、これら両ドア11,18を一体的に開放すること
ができる。
7のロック装置54によるストライカ53のロックを解
除した後に、リンク式ヒンジ機構67を介してサブドア
18を上方へ操作すると、2つのピン70,71を支点
とする第1リンク74、第2リンク76の遊端側のピン
73,75の移動軌跡により、サブドア18は一旦上方
へ移動した後図29、図30に示すようにサブドア18
のみを前方へ開放することができる。
(請求項1,2,3に相当する実施例)によれば、上部荷
室19用のドア(メインドア11参照)と下部荷室20用
のドア(サブドア18参照)とを一体に開閉すると、上部
荷室19と下部荷室20とを同時に開閉することができ
る(一体開閉形態)。これにより、大型の荷物が出入れし
やすい大きい荷室スペース(ハッチバックのような荷室
スペース)を確保することができる。
て下部荷室20を開閉すると、サブドア18に対応した
荷室20が独立して開閉される(独立開閉形態)。これに
より、車室と区画された独立した荷室スペース(セダン
のような荷室スペース)を確保することができる。
室スペース(下部荷室20参照)と、大型の荷物が出入れ
しやすい大きい荷室スペースとを選択的に使用すること
ができ、また独立した荷室スペースの開閉時には冷暖房
効果が損なわれることもなく、かつ独立した荷室スペー
スに対して例えば汚い荷物等を格納することもできる効
果がある。
ア11参照)を車体に対してヒンジ部材37により開閉
可能に支持し、下部荷室20用のドア(サブドア18参
照)を上部荷室19用のドア(メインドア11参照)に対
してヒンジ部材(リンク式ヒンジ機構67参照)により開
閉可能に支持したので、上部荷室19用のドア(メイン
ドア11参照)の開閉時には下部荷室20用のドア(サブ
ドア18参照)も一体的に開閉されて、大きい荷室スペ
ースに対して大型の荷物を出入れすることができ、下部
荷室20用のドア(サブドア18参照)の開閉時には、車
室と区画された独立の荷室スペース(下部荷室20)に対
して荷物の出入れができる効果がある。
た仕切り部材(ラゲッジボード60,61参照)で上部荷
室19と下部荷室20とを分割すると(荷室の分割形態
時)、下部荷室20を車室内と独立した荷室として使用
することができ、また仕切り部材(ラゲッジボード6
0,61参照)で上部荷室19と下部荷室20とを連通
させると(荷室の連通形態時)、上下19,20の荷室を
1つの連通した荷室と成して、大型荷室を形成すること
ができる効果がある。
において、この発明の上部荷室用のドアは、実施例のメ
インドア11に対応し、以下同様に、下部荷室用のドア
はサブドア18に対応し、下部荷室用のドアを開閉する
ためのヒンジ部材は、リンク式ヒンジ機構52,67、
ヒンジ部材56に対応し、仕切り部材は、パッケージト
レイ21、ラゲッジボード60,61に対応し、リンク
部材は、リンク式ヒンジ機構52に対応するも、この発
明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
面図。
図。
室スペースを形成した状態の概略側面図。
例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】車両後部に荷室を備えた車両の荷室を開閉
する後部開閉体構造であって、上記荷室は上部荷室と下
部荷室との上下に分割され、上部荷室と下部荷室とには
それぞれ開閉可能なドアが設けられ、上部荷室のドアと
下部荷室用のドアは、一体に開閉して上部荷室と下部荷
室とを同時に開閉する形態と、独立して開閉して上部荷
室と下部荷室を開閉する形態とを選択し得るように構成
した車両の後部開閉体構造。 - 【請求項2】上記上部荷室用のドアは車体に対してヒン
ジ部材を介して開閉可能に支持される一方、上記下部荷
室用のドアは上部荷室用のドアに対してヒンジ部材を介
して開閉可能に支持された請求項1記載の車両の後部開
閉体構造。 - 【請求項3】上記上部荷室と下部荷室との間を分割する
仕切り部材を設け、該仕切り部材は車体に対して移動可
能に設けられ、上記仕切り部材は上部荷室と下部荷室と
を分割する形態と、上下の両荷室を連通させる形態とを
選択し得るように構成した請求項1または2記載の車両
の後部開閉体構造。 - 【請求項4】上記下部荷室用のドアは上下方向に平行移
動して開閉されるように上記上部荷室用のドアに対して
リンク部材を介して取付けられた請求項2記載の車両の
後部開閉体構造。 - 【請求項5】上記下部荷室用のドアの上部が上記上部荷
室用のドアに対してヒンジ部材を介して開閉可能に支持
された請求項2記載の車両の後部開閉体構造。
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