JP2001054480A - 洗面台の後方に配される枠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水パン４０の背面側の、洗面所１６の側壁
１８内に、水道管を立ち上げ埋設しなくて済むようにす
る。 【解決手段】 洗面台２７の左右の側壁３２の外面と外
面が面一又はほぼ面一となるような間隔をあけて配され
た左右一対の側板２と、これら側板２の上端をつなぐ天
板３と、左右の側板２をつなぐ連結材４と、前記左右の
側板２の一方の上部に設けられた洗濯機用給水ホース４
２の接続短管１３を有する給水器具７とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面台の後方に配
される枠装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の洗面所には、洗面台（この明細書
で、洗面台とは、洗面ボウルと、洗面ボウルの上縁部の
前部及び左右部に洗面ボウルを囲うようにして設けられ
た前壁及び左右側壁とを有するもの、及び、洗面ボウル
と、洗面ボウルが取り付けられた天板の前縁及び左右縁
部に洗面ボウルを囲うようにして設けられた前壁及び左
右側壁とを有するものをいう。）や、洗濯機を設置する
ための防水パンが洗面所の側壁に沿うようにして設置さ
れ、防水パンの背面側の、洗面所の側壁内には水道管が
立ち上げ埋設され、この水道管の上端部（洗濯機と衝突
・干渉しない位置にある）に洗濯機用の水栓が接続され
ていた。

【０００３】

【従来技術の欠点】前記従来の洗面所には以下の如き欠
点があった。防水パンの背面側の、洗面所の側壁内に、
水道管を立ち上げ埋設しなければならず、その施工が面
倒であるという欠点があった。また、洗濯機の上方に水
栓が前方突出状に位置するため、その水栓が美観を損ね
るという欠点があった。

【０００４】

【前記欠点を解消するための手段】本発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。請求項１の
発明は、洗面台の左右の側壁の外面と外面が面一又はほ
ぼ面一となるような間隔をあけて配された左右一対の側
板と、これら側板の上端をつなぐ天板と、左右の側板を
つなぐ連結材と、前記左右の側板の一方の上部に設けら
れた洗濯機用給水ホースの接続短管を有する給水器具と
を有するものである。請求項２の発明は、前記天板に、
給水器具が設けられた側に張り出した棚が設けられてい
る請求項１記載のものである。請求項３の発明は、前記
枠装置の前面の内、洗面台によって閉塞されない部分
が、装飾板で覆われている請求項１又は２記載のもので
ある。請求項４の発明は、前記給水器具が、直方体のケ
ーシングと、ケーシング内に納められた開閉弁装置とを
有し、前記ケーシングに、開閉弁装置の入口を有する入
口短管、同出口を有する接続短管及び同開閉操作つまみ
を外部に臨ませるための開口が形成されている請求項１
〜３のいずれかに記載のものである。

【０００５】

【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏する。 請求項１の発明によれば、従来必要であった、防水パ
ンの背面側の、洗面所の側壁内に水道管を立ち上げ埋設
する手間をなくすことが出来る。また、洗濯機の上方に
水栓が前方突出状に位置するものでないので、美観を損
ねるということもない。更に、１つの枠装置を水平に１
８０度回転させることにより、給水器具を左右のいずれ
にも向けることが出来るので、洗面台の左右いずれの側
方に洗濯機を配する場合においても、１つの枠装置で対
応出来る。 請求項２の発明によれば、天板に、給水器具が設けら
れた側に張り出した棚が設けられているので、洗濯に必
要な洗剤や小物を棚に載置出来て便利である。 請求項３の発明によれば、洗面ボウルの下方に物品収
納庫を設けない形式の洗面台の後方に本枠装置を設ける
ことが出来る。 請求項４の発明によれば、洗面台の後方に配される枠
装置の給水器具付近を外観上スッキリとしたものとする
ことが出来る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。まず、図３及び図４を参照しつつ枠装置１自体に
ついて説明する。なお、この説明において、前とは図３
紙面表側を、後とは同裏側をいい、左とは図３左側を、
右とは同図右側をいう。枠装置１は、後述の洗面台２７
の左右の側壁３２の外面と外面が面一又はほぼ面一とな
るように外面間の距離が「Ｌ」となされた左右一対の側
板２と、これら側板２の上端をつなぐ天板３（棚として
使用される）と、左右の側板２をつなぐ所要本の連結材
４と、前記左右の側板２の一方の上部に、この実施の形
態では右側の側板２の上部に設けられた給水器具７とを
有している。

【０００７】前記天板３に、給水器具７が設けられた側
に張り出した棚８が設けられている。。

【０００８】前記給水器具７は公知のもので、直方体の
ケーシング１０と、このケーシング１０内に納められた
開閉弁装置１１とを有している。前記ケーシング１０
に、開閉弁装置１１の入口を有する入口短管１２、同出
口を有する接続短管１３及び同開閉操作つまみ１４を外
部に臨ませるための開口が形成されている。なお、給水
器具７は、右側の側板２に形成された左右方向に貫通す
る開口に嵌められて、右側の側板２の外面よりほとんど
突出しないような状態で右側の側板２に取り付けられて
いる。

【０００９】次に、図１及び図２を参照しつつ枠装置１
を利用して洗面台２７等を洗面所１６に設置した例につ
いて説明する。なお、この説明において、前とは図１紙
面表側を、後とは同裏側をいい、左とは図１左側を、右
とは同図右側をいう。

【００１０】洗面所１６の側壁１８の前方に洗面台設置
スペース１９が設けられ、この洗面台設置スペース１９
の床１７から開閉弁２１を有する給水管２０及び開閉弁
２３を有する給湯管２２が立ち上げられている。洗面台
設置スペース１９の後部に側壁１８に密接するようにし
て枠装置１が設置され、この枠装置１の前方に位置する
ようにして洗面台設置スペース１９に洗面台２７が設置
されている。なお、洗面台２７と枠装置１とは公知の連
結手段によって相互に連結される。前記洗面台２７は、
洗面ボウル３０を取り付ける開口を有すると共に枠装置
１の天板３にまで伸びるバックガード２９を有する天板
２８と、天板２８の開口に設けられた洗面ボウル３０
と、天板２８が取り付けられた上面開放で且つ内部が物
品収納空間となされた前面に扉等を有するキャビネット
３１（物品収納庫を構成する）とを有している。キャビ
ネット３１の左右側壁３２の外面と枠装置１の側板２の
外面とは、面一又はほぼ面一となるようになされてい
る。また、側壁３２の上部を含むキャビネット３１の上
部によって洗面ボウル３０が囲まれたかちとなってい
る。

【００１１】前記開閉弁２１は２つの出口を有し、その
１つと給水器具７の入口短管１２とが導管３４によって
接続され、他の１つとバックガード２９に設けられた混
合栓３６の給水口とが導管３５によって接続されてい
る。また、開閉弁２３の出口と混合栓３６の給湯口とが
導管３８によって接続されている。前記混合栓３６の出
口とバックガード２９に着脱自在に設けられた吐出ヘッ
ド３７とが可撓性管（図示略）によって接続されてい
る。

【００１２】洗面台２７の右側の床１７に防水パン４０
が設置され、この防水パン４０に洗濯機４１が載置さ
れ、この洗濯機４１の給水口と給水器具７の接続短管１
３とが洗濯機用給水ホース４２によって接続されてい
る。洗濯機用給水ホース４２の、接続短管１３に接続さ
れる端部に公知の接続具４３（図１参照）が取り付けら
れ、この接続具４３と接続短管１３とが組をなして、着
脱がワンタッチで行なえる公知のワンタッチカップリン
グを構成している。

【００１３】

【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 （１）洗濯機用給水ホース４２の、接続短管１３に接続
される端部に接続具４３を設けずに、洗濯機用給水ホー
ス４２を直接に接続短管１３に接続する場合もある。 （２）給水器具７は、普通の水栓（いわゆるカラン）で
あってもよい。 （３）洗面台は、図２に示す一点鎖線より下の、キャビ
ネット３１の部分を有しないものであってもよい。この
場合、枠装置１の前面の内、洗面台によって閉塞されな
い部分は、装飾板で覆われる。なお、洗面ボウルに接続
され排水管は装飾板の前方に位置して外部から見えるが
それは止むを得ない。 （４）一般的には、洗面台２７の上方に位置するように
して、側壁１８には公知の化粧キャビネット等が取り付
けられる。 （５）棚８はない場合もある。 （６）給水器具７の入口短管１２に給湯管を接続するよ
うにしてもよい。 （７）洗面台２７の左側方に防水パン４０（洗濯機４
１）を配する場合、枠装置１を水平に１８０度回転させ
て給水器具７を左に向ければよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】枠装置を示す拡大正面図である。

【図４】図３の一部破砕の右側面図である。

【符号の説明】

１ 枠装置 ２ 側板 ３ 天板 ４ 連結材 ７ 給水器具 １３ 接続短管 ２７ 洗面台 ４２ 洗濯機用給水ホース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 裕 大阪府大阪市住之江区平林南２丁目10番60 号 永大産業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面台の左右の側壁の外面と外面が面一
   又はほぼ面一となるような間隔をあけて配された左右一
   対の側板と、これら側板の上端をつなぐ天板と、左右の
   側板をつなぐ連結材と、前記左右の側板の一方の上部に
   設けられた洗濯機用給水ホースの接続短管を有する給水
   器具とを有する、洗面台の後方に配される枠装置。
2. 【請求項２】 前記天板に、給水器具が設けられた側に
   張り出した棚が設けられている請求項１記載の洗面台の
   後方に配される枠装置。
3. 【請求項３】 前記枠装置の前面の内、洗面台によって
   閉塞されない部分が、装飾板で覆われている請求項１又
   は２記載の洗面台の後方に配される枠装置。
4. 【請求項４】 前記給水器具が、直方体のケーシング
   と、ケーシング内に納められた開閉弁装置とを有し、前
   記ケーシングに、開閉弁装置の入口を有する入口短管、
   同出口を有する接続短管及び同開閉操作つまみを外部に
   臨ませるための開口が形成されている請求項１〜３のい
   ずれかに記載の洗面台の後方に配される枠装置。