JP2001054114A - データ伝送方法及びデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送方法及びデータ伝送装置

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JP2001054114A
JP2001054114A JP22742099A JP22742099A JP2001054114A JP 2001054114 A JP2001054114 A JP 2001054114A JP 22742099 A JP22742099 A JP 22742099A JP 22742099 A JP22742099 A JP 22742099A JP 2001054114 A JP2001054114 A JP 2001054114A
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signal
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JP22742099A
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Shigeyuki Yamashita
重行 山下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SDTI信号について、比較的容易に整えるこ
とができる手段をもって、その複数を、受信側で確実に
再生され得るように多重化して、伝送することができる
ものとする。 【解決手段】少なくとも一つを除く他のものを水平同期
期間部分が揃えられた状態とするとともに、少なくとも
一つを他のものについての水平同期期間部分に映像デー
タ期間部分を対応させるべく他のものに対する時間差を
生じた状態とした複数のSDTI信号に多重化処理を施
して20ビットワード列データを形成し、その20ビッ
トワード列データに、伝送速度変換処理を施すととも
に、所定のワード間隔を置いて、予め定められたコード
が与えられた20ビットワード同期データを含んだ付加
ワードデータグループを挿入して、複合20ビットワー
ド列データを形成し、その複合20ビットワード列デー
タをシリアルデータに変換して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、複数のディジタル信号に多重化処理を施
して20ビットワード列データを得るとともに、得られ
た20ビットワード列データにワード同期データを含ん
だ付加ワードデータグループを挿入して複合20ビット
ワード列データを形成し、その複合20ビットワード列
データを伝送すべく送出するデータ伝送方法及びその実
施に供されるデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報等の各種の信号情報をあらわす
情報データを含んだディジタルデータの伝送に関する分
野においては、ディジタルデータをシリアルデータと
し、そのシリアルデータに基づく電気信号を得て、それ
を同軸ケーブルあるいはツイステッドペアライン等が用
いられて形成された伝送路を通じて伝送するシステム、
あるいは、ディジタルデータをシリアルデータとし、そ
のシリアルデータを光信号に変換して、オプティカル・
ファイバーが用いられて形成された伝送路を通じて伝送
するシステム等が実用化されている。
【0003】一方、画像情報をあらわすディジタルデー
タ、即ち、画像情報データは、通常、データ量が膨大な
ものとなるので、例えば、その伝送,記録等が行われる
にあたっては、データの品質を実質的に低下させること
なくデータ量を低減させることができるデータ圧縮が施
されたものとされることが望まれる。それゆえ、画像情
報データについて、そのデータ量を低減させるためのデ
ータ圧縮技術の研究開発が種々行われてきているが、そ
れらの成果の一つとして、画像情報、特に、動画情報を
あらわすディジタルデータである画像情報データについ
てのデータ圧縮に関して、それを実施する手法として、
国際標準化団体のもとにおける技術委員会の傘下の作業
部会であるMPEG(Moving Picture Experts Group)
によって検討され、規格として承認された、MPEGと
称される標準方式が提案されている。
【0004】このMPEGと称される標準方式にあって
は、画像情報データに高能率符号化によるデータ圧縮が
施されることになるが、画像情報データについてのMP
EGに従った高能率符号化によるデータ圧縮が行われる
場合には、極めて高い圧縮率のデータ圧縮を実現でき、
しかも、データ圧縮が施された画像情報データに基づい
て再生される画像を高品質なものとすることができる利
点が得られる。従って、ディジタル・ビデオカメラ,デ
ィジタル・ビデオテープレコーダ等の業務用あるいは家
庭用電子機器の分野において、MPEGに従った高能率
符号化によるデータ圧縮が施された画像情報データ(M
PEG画像情報データ)を取り扱うものが増加していく
傾向にある。
【0005】このようなMPEG画像情報データの如く
の圧縮されたディジタル映像データ、さらには、それに
音声データが加えられて成る圧縮されたディジタル映像
及び音声データを、シリアルデータとして伝送路を通じ
て伝送するにあたって用いられるべく開発されたインタ
ーフェースとして、SDTI(Serial Data Transport
Interface)と称されるものが提案されている。このSD
TIは、米国のSMPTE(Society of Motion Pictur
e and Television Engineers :映画テレビジョン技術者
協会) により“SMPTE 305M”をもって規格化
されている。
【0006】SDTIのもとにおける信号フォーマット
(SDTI信号フォーマット)は、例えば、図10に示
される如くとされる。図10のAは、シリアル化された
ときのビット伝送レートを270Mbpsとするもとで
のSDTI信号フォーマットにおける1ライン期間分を
示し、1ワードが10ビットで構成される10ビットワ
ード列データを形成している。そして、斯かる1ライン
期間分が、例えば、525個連なって成る525ライン
期間分によって1フレーム期間分が形成される。
【0007】図10のAに示される1ライン期間分にあ
っては、タイミング基準コードデータ:EAV(End of
Active Video) で始まり、それに補助データ (Ancillar
y Data) 部及びタイミング基準コードデータ:SAV(S
tart of Active Video) が続き、さらに、それにペイロ
ード(Payload) 部が続く。EAV及びSAVの夫々は、
同じワード構成をとり、各々が10ビット構成とされる
4ワード(3FF,000,000,XYZ;16進表
示(以下において同様))が順次配列されてなる。補助
データ部には、ヘッダーデータが含まれる。そして、ペ
イロード部には、ユーザーデータと誤り検出符号:CR
Cとが配される。このようなもとで、EAV,補助デー
タ部及びSAVを含む部分が、水平同期期間部分とされ
る。
【0008】補助データ部に含まれるヘッダーデータに
あっては、例えば、図10のBに示される如く、EAV
に続く3ワード(000,3FF,3FF)から成る補
助信号フラッグ:ADFが配され、それに続いて、デー
タ識別:DID,第2データ識別:SDID,データカ
ウント:DC,ライン番号:LN0,ライン番号:LN
1,ライン番号誤り検出符号:LNCRC0,ライン番号
誤り検出符号:LNCRC1,コード及び認定アドレス識
別:C&AAI,16ワードの宛先アドレス,16ワー
ドの送信元アドレス,ブロックタイプ:BT,ペイロー
ド誤り検出符号フラッグ:CRCFL,ヘッダー拡張用予
備データ:RSV0〜RSV4,ヘッダー誤り検出符
号:HDCRC0,ヘッダー誤り検出符号:HDCRC1,
チェック・サム:CSが順次配される。斯かるヘッダー
データは、合計53ワードから成るものとされる。
【0009】そして、圧縮されたディジタル映像データ
もしくは映像及び音声データの伝送に用いられるSDT
I信号フォーマットに従って形成されたディジタル信号
(以下、SDTI信号という)は、パラレルデータから
シリアルデータに変換され、例えば、スクランブル処理
が施されて、電気信号あるいは光信号とされる伝送信号
の形で伝送される。
【0010】斯かる際におけるスクランブル処理は、そ
の対象とされるシリアルデータを多項式をもってあらわ
されるものとし、それを原始多項式、例えば、9次の原
始多項式:X9 +X4 +1で順次除して、その演算結果
である商を伝送データとして得るようにし、統計的に伝
送データのマーク率(“0”と“1”との割合)を平均
的に1/2とするとともに、伝送データを原始多項式に
よる暗号化が図られたものとなす処理とされる。実際の
伝送データの送出にあたっては、例えば、9次の原始多
項式:X9 +X4 +1での除算により得られた商を直接
に送出するのではなく、その商をさらに式:X+1で除
し、伝送データを、それとそれを反転したデータとが同
じ情報を有することになるデータ(極性フリーのデー
タ)となす。
【0011】なお、伝送データを受ける受信側では、受
けた伝送データに、式:X+1を乗じ、さらに、9次の
原始多項式:X9 +X4 +1を乗じることによるデスク
ランブル処理を行って、元のシリアルデータを再生す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、SDT
I信号にあっては、シリアルデータに変換されての伝送
路を通じた伝送にあたり、単独のSDTI信号について
のみならず、複数のSDTI信号を、受信側で確実に再
生され得るように多重化して伝送できることになれば、
SDTI信号の効率的な利用が図られ、さらには、SD
TI信号の利用範囲が拡大されることになる。そして、
SDTI信号の効率的な利用、あるいは、SDTI信号
の利用範囲の拡大等は、例えば、業務用あるいは家庭用
電子機器の分野における技術の更なる発展をもたらす。
従って、このような観点から、比較的容易に整えること
ができる手段をもって、複数のSDTI信号を、受信側
で確実に再生され得るように多重化して伝送できる方策
が望まれるところとなる。
【0013】しかしながら、従来にあっては、SDTI
信号について、その複数を、受信側において確実に再生
され得るように多重化して伝送することができる伝送シ
ステムを実現させた具体例は見当たらない。また、斯か
る複数のSDTI信号を、受信側で確実に再生され得る
ように多重化して伝送することができる伝送システムに
関する技術について記載された文献等も見出せない。
【0014】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、SDTI信号について、比較的容易
に整えることができる手段をもって、その複数を、受信
側で確実に再生され得るように多重化して伝送すること
ができるデータ伝送方法及びその実施に供されるデータ
伝送装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項6までのいずれかに記載され
た発明に係るデータ伝送方法は、複数のSDTI信号の
うちの少なくとも一つを除く他のものを、水平同期期間
部分が揃えられた状態とするとともに、上述の少なくと
も一つを、他のものについての水平同期期間部分に映像
データ期間部分を対応させるべく、他のものに対する時
間差を生じた状態としたもとで、複数のSDTI信号に
多重化処理を施して20ビットワード列データを形成
し、その20ビットワード列データに、伝送速度変換処
理を施すとともに、所定のワード間隔を置いて、予め定
められたコードが与えられた20ビットワード同期デー
タを含んだ付加ワードデータグループを挿入して、複合
20ビットワード列データを形成し、複合20ビットワ
ード列データをシリアルデータに変換して、そのシリア
ルデータを伝送すべく送信するものとされる。
【0016】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るデータ伝送方法は、付加ワ
ードデータグループを、予め定められたコードの割当が
なされた複数個の20ビットワードデータが特定の配列
をもって連なる部分を、20ビットワード同期データと
して含むものに選定するものとされる。
【0017】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7に記載された発明に係るデータ伝送装置は、複数の
SDTI信号のうちの少なくとも一つを除く他のもの
を、水平同期期間部分が揃えられた状態とするととも
に、上述の少なくとも一つを、他のものについての水平
同期期間部分に映像データ期間部分を対応させるべく、
他のものに対する時間差を生じた状態としたもとで、複
数のSDTI信号に多重化処理を施して20ビットワー
ド列データを形成する20ビットワード列データ形成手
段と、20ビットワード列データ形成手段から得られる
20ビットワード列データに、伝送速度変換処理を施す
とともに、所定のワード間隔を置いて、予め定められた
コードが与えられた20ビットワード同期データを含ん
だ付加ワードデータグループを挿入して、複合20ビッ
トワード列データを形成する複合データ形成手段と、複
合データ形成手段から得られる複合20ビットワード列
データをシリアルデータに変換して、そのシリアルデー
タを伝送すべく送信するデータ送出手段とを備えて構成
される。
【0018】上述の如くの本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法にあっては、少なくとも一つを
除く他のものが水平同期期間部分が揃えられた状態とさ
れるとともに、少なくとも一つが他のものについての水
平同期期間部分に映像データ期間部分を対応させるべく
他のものに対する時間差を生じた状態とされた、複数の
SDTI信号に基づいて形成され、シリアルデータに変
換されて伝送されるべく送信される複合20ビットワー
ド列データには、予め定められたコードが与えられた2
0ビットワード同期データが含まれていることになる。
このような20ビットワード同期データは、例えば、本
願の特許請求の範囲における請求項2に記載された発明
に係るデータ伝送方法における如く、予め定められたコ
ードの割当がなされた複数の20ビットワードデータが
特定の配列をもって連なるものに選定され、複数のSD
TI信号に多重化処理が施されて得られる20ビットワ
ード列データに付加ワードデータグループが挿入される
ことによってのみ、複合20ビットワード列データ中に
現れるものとされる。
【0019】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合20ビットワード列データに含まれた20ビット
ワード同期データは、それを含んだ複合20ビットワー
ド列データに基づくシリアルデータを受ける受信側にお
いて、受けられたシリアルデータに基づいて得られる複
合20ビットワード列データから複数のSDTI信号を
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出されることになるものとされる。それ
ゆえ、受信側にあっては、受信された複合20ビットワ
ード列データに基づく複数のSDTI信号の再生処理の
ために必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる
状態が確保される。
【0020】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法にあっては、予め定められたコ
ードが与えられた20ビットワード同期データが付加さ
れた複合20ビットワード列データのシリアルデータへ
の変換,変換されたシリアルデータの送信、さらには、
受信側における、シリアルデータの受信,受信されたシ
リアルデータの複合20ビットワード列データへの変換
等を、例えば、HDTVシステム(高精細度テレビジョ
ンシステム)のもとにおけるディジタル映像信号の送信
及び受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用して行
うことができる。従って、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発
明に係るデータ伝送方法によれば、SDTI信号につい
て、比較的容易に整えることができる手段をもって、そ
の複数を、受信側で確実に再生され得るように多重化し
て、伝送することができることになる。
【0021】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7に記載された発明に係るデータ伝送装置にあって
は、データ送出手段によりシリアルデータに変換されて
伝送されるべく送信される複合20ビットワード列デー
タには、予め定められたコードが与えられた20ビット
ワード同期データが含まれていることになり、斯かる2
0ビットワード同期データは、例えば、予め定められた
コードの割当がなされた複数の20ビットワードデータ
が特定の配列をもって連なるものに選定され、複数のS
DTI信号に多重化処理が施されて得られる20ビット
ワード列データに付加ワードデータグループが挿入され
ることによってのみ、複合20ビットワード列データ中
に現れるものとされる。
【0022】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合20ビットワード列データに含まれた20ビット
ワード同期データは、それを含んだ複合20ビットワー
ド列データに基づくシリアルデータを受ける受信側にお
いて、受けられたシリアルデータに基づいて得られる複
合20ビットワード列データから複数のSDTI信号を
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出されることになるものとされ、それゆ
え、受信側にあっては、受信された複合20ビットワー
ド列データに基づく複数のSDTI信号の再生処理のた
めに必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる状
態が確保される。
【0023】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項7に記載された発明に係るデータ伝送装置によ
れば、予め定められたコードが与えられた20ビットワ
ード同期データが付加された複合20ビットワード列デ
ータのシリアルデータへの変換,変換されたシリアルデ
ータの送信、さらには、受信側における、シリアルデー
タの受信,受信されたシリアルデータの複合20ビット
ワード列データへの変換等を、例えば、HDTVシステ
ムのもとにおけるディジタル映像信号の送信及び受信に
用いられる伝送回路ディバイスを利用して行うことがで
き、従って、SDTI信号について、比較的容易に整え
ることができる手段をもって、その複数を、受信側で確
実に再生され得るように多重化して、伝送することがで
きることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1,2,3,5または6に記載された発明
に係るデータ伝送方法の例が実施される、本願の特許請
求の範囲における請求項7に記載された発明に係るデー
タ伝送装置の例を示す。
【0025】図1に示される例においては、例えば、5
チャンネルのSDTI信号DTIS1,DTIS2,D
TIS3,DTIS4及びDTIS5が、それらのうち
のSDTI信号DTIS1〜DTIS4については、直
接に、20ビットワード列データ形成部10に供給され
る状態とされ、また、それらのうちのSDTI信号DT
IS5については、時間差付与部11においてSDTI
信号DTIS5’とされて、20ビットワード列データ
形成部10に供給される状態とされる。時間差付与部1
1は、SDTI信号DTIS5に、SDTI信号DTI
S1〜DTIS4の夫々に対する所定の時間差をもた
せ、それによりSDTI信号DTIS5をSDTI信号
DTIS5’となす。
【0026】これらの5チャンネルのSDTI信号DT
IS1〜DTIS5の夫々は、図10のA及びBに示さ
れる如くの、SDTI信号フォーマットに従って形成さ
れる10ビットワード列データとされる10ビット量子
化ディジタル信号に、シリアルデータへの変換が行われ
ることにより得られるものとされ、そのビット伝送レー
トを、例えば、270Mbpsとするスクランブル処理
が施されていないシリアルデータであって、相互にビッ
ト同期がとられたものとされる。また、SDTI信号D
TIS1〜DTIS5は、各々の水平同期期間部分が揃
えられた状態とされて到来する。
【0027】そして、SDTI信号DTIS1〜DTI
S4は、各々の水平同期期間部分が揃えられた状態をも
って20ビットワード列データ形成部10に供給される
が、SDTI信号DTIS5は、時間差付与部11にお
いて、SDTI信号DTIS1〜DTIS4の夫々につ
いての水平同期期間部分にその映像データ期間部分を対
応させるべく、SDTI信号DTIS1〜DTIS4の
夫々に対する時間差を生じたSDTI信号DTIS5’
として、20ビットワード列データ形成部10に供給さ
れる。斯かる際に、時間差付与部11においてSDTI
信号DTIS5’に付与されるSDTI信号DTIS1
〜DTIS4の夫々に対する時間差は、Hを1ライン期
間に対応する時間として、例えば、20.5Hに選定さ
れる。
【0028】20ビットワード列データ形成部10にお
いては、SDTI信号DTIS1〜DTIS4が各々に
ついての水平同期期間部分が揃えられた状態にあり、S
DTI信号DTIS5’が、SDTI信号DTIS1〜
DTIS4の夫々についての水平同期期間部分にその映
像データ期間部分を対応させるべく、SDTI信号DT
IS1〜DTIS4の夫々に対して、例えば、20.5
Hの時間差を生じた状態にあるもとで、斯かる5チャン
ネルのSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTI
S5’に、それらの夫々から、例えば、10ビット宛を
順次取り出すことを繰り返して多重化する多重化処理を
施し、それにより、ワード伝送レートを、例えば、6
7.5MBpsとする20ビットワード列データDM
(20)を得る。そして、20ビットワード列データ形
成部10から得られる20ビットワード列データDM
(20)は、複合データ形成部12に供給される。
【0029】複合データ形成部12にあっては、20ビ
ットワード列データDM(20)が速度変換・データ挿
入部13に供給される。また、速度変換・データ挿入部
13には、ワードデータ送出部14から、予め定められ
たコードの割当がなされた20ビットワード同期データ
を含んだ複数の20ビットワードデータによって構成さ
れる付加ワードデータグループDWTが供給される。
【0030】そして、速度変換・データ挿入部13にお
いては、ワード伝送レートを67.5MBpsとする2
0ビットワード列データDM(20)に対して、そのワ
ード伝送レートを、例えば、67.5MBpsから7
4.25MBpsに変換する速度変換を施すとともに、
所定のワード間隔を置いて、ワードデータ送出部14か
らの20ビットワード同期データを含んだ付加ワードデ
ータグループDWTを挿入し、それにより、5チャンネ
ルのSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTIS
5’に基づく、ワード伝送レートを、例えば、74.2
5MBpsとする複合20ビットワード列データDZ
(20)を形成する。
【0031】図2は、速度変換・データ挿入部13につ
いての具体構成例を示す。この図2に示される例におい
ては、5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜DTI
S4及びDTIS5’に基づく20ビットワード列デー
タDM(20)がスイッチ15に供給される。スイッチ
15は、スイッチ制御信号形成部16からの制御信号C
SAに応じて、所定の期間毎、例えば、1ms間毎の切
換えを行い、それにより、20ビットワード列データD
M(20)を、1ms間毎にメモリ部17とメモリ部1
8とに交互に供給して、20ビットワード列データDM
(20)についてのメモリ部17とメモリ部18とに対
する振分供給を行う。
【0032】また、メモリ部17とメモリ部18とに関
連して、メモリ制御信号形成部19が設けられており、
メモリ制御信号形成部19には、例えば、5チャンネル
のSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTIS
5’の夫々におけるクロック信号に同期した周波数を2
70MHzとするクロック信号CAと、周波数を74.
25MHzとするクロック信号CBとが供給される。そ
して、メモリ制御信号形成部19は、クロック信号CA
に基づいて、周波数を270MHz/4=67.5MH
zとする書込制御信号QWを発生するとともに、クロッ
ク信号CBに基づいて、周波数を、74.25MHzと
する読出制御信号QRを発生し、書込制御信号QWと読
出制御信号QRとをメモリ部17及びメモリ部18の両
者に供給する。
【0033】それにより、メモリ部17においては、ス
イッチ15を通じて20ビットワード列データDM(2
0)が供給される期間において、20ビットワード列デ
ータDM(20)が、周波数を67.5MHzとする書
込制御信号QWに応じて、ワード伝送レートを67.5
MBpsとする状態で書き込まれる。また、メモリ部1
8においても、スイッチ15を通じて20ビットワード
列データDM(20)が供給される期間において、20
ビットワード列データDM(20)が、周波数を67.
5MHzとする書込制御信号QWに応じて、ワード伝送
レートを67.5MBpsとする状態で書き込まれる。
従って、メモリ部17及びメモリ部18の夫々における
20ビットワード列データDM(20)のワード伝送レ
ートを67.5MBpsとする状態での書込みが、スイ
ッチ15の1ms間毎の切換えに従って交互に1ms間
づつ行われる。
【0034】メモリ部17に1ms間に亙って書き込ま
れた20ビットワード列データDM(20)は、その次
の1ms間のうちに、周波数を74.25MHzとする
読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レートを74.
25MBpsとする20ビットワード列データDM'(2
0)としてメモリ部17から読み出され、スイッチ20
に供給される。また、メモリ部18に1ms間に亙って
書き込まれた20ビットワード列データDM(20)
も、その次の1ms間のうちに、周波数を74.25M
Hzとする読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レー
トを74.25MBpsとする20ビットワード列デー
タDM'(20)としてメモリ部18から読み出され、ス
イッチ20に供給される。スイッチ20には、ワードデ
ータ送出部14からの付加ワードデータグループDWT
も供給される。付加ワードデータグループDWTは、そ
のワード伝送速度を74.25MBpsとするものとさ
れる。
【0035】スイッチ20は、スイッチ制御信号形成部
16からの制御信号CSBに応じて、ワードデータ送出
部14からのワード伝送レートを74.25MBpsと
する付加ワードデータグループDWT,メモリ部18か
ら読み出されたワード伝送レートを74.25MBps
とする20ビットワード列データDM'(20)、及び、
メモリ部17から読み出されたワード伝送レートを7
4.25MBpsとする20ビットワード列データD
M'(20)の夫々を、所定のワード期間分宛順次取り出
す。それにより、スイッチ20から、ワード伝送レート
が74.25MBpsに変換された20ビットワード列
データDM'(20)に、所定のワード間隔を置いてワー
ド伝送レートを74.25MBpsとする付加ワードデ
ータグループDWTが挿入されて形成される、複合20
ビットワード列データDZ(20)が導出される。
【0036】ワードデータ送出部14からのワード伝送
レートを74.25MBpsとする付加ワードデータグ
ループDWTは、予め定められたコードが与えられた2
0ビットワード同期データを含んだ複数の20ビットワ
ードデータによって構成され、20ビットワード同期デ
ータは、例えば、図10のA及びBに示される如くのS
DTI信号フォーマットに含まれるEAVのうちの3ワ
ードに相当する3個の10ビットワードデータ3FF
h,000h及び000h(hは16進表示であること
をあらわし、以下において同様)から成るデータグルー
プの2個が多重化されて形成される3個のワードデータ
である、3FF:3FFh,000: 000h及び00
0:000hが、順次配列されて成るものとされる。3
FF:3FFhは、10ビットワードデータ3FFhと
10ビットワードデータ3FFhとがビット多重されて
20ビットワードデータとされたものであり、また、0
00:000hは、10ビットワードデータ000hと
10ビットワードデータ000hとがビット多重されて
20ビットワードデータとされたものである。
【0037】そして、ワードデータ送出部14からのワ
ード伝送速度を74.25MBpsとする付加ワードデ
ータグループDWTは、20ビットワード同期データで
ある3個の20ビットワードデータ3FF:3FFh,
000:000h及び000:000hと、その他の2
0ビットワードデータとを含んで形成される。
【0038】斯かる付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の一つにおいて、20ビットワード同期
データである連続する3個の20ビットワードデータ3
FF:3FFh,000:000h及び000:000
hに先立って、任意の20ビットワードデータDXが配
されるものとされる。このような付加ワードデータグル
ープDWTが挿入されて形成される複合20ビットワー
ド列データDZ(20)は、その付加ワードデータグル
ープDWTが挿入された部分が、例えば、図3に示され
る如くとされる。図3において、DMは、図2に示され
るメモリ部17及び18の夫々から読み出された20ビ
ットワード列データDM'(20) を形成する20ビット
ワードデータをあらわしており、DXは、任意の20ビ
ットワードデータをあらわしており、また、矢印tは時
間経過をあらわす。
【0039】また、付加ワードデータグループDWT
は、その具体例の他の一つにおいて、20ビットワード
同期データである連続する3個の20ビットワードデー
タ3FF:3FFh,000:000h及び000:0
00hの前後に、任意の20ビットワードデータDXが
配されるものとされる。このような付加ワードデータグ
ループDWTが挿入されて形成される複合20ビットワ
ード列データDZ(20)は、その付加ワードデータグ
ループDWTが挿入された部分が、例えば、図4に示さ
れる如くとされる。図4においても、DMは、図2に示
されるメモリ部17及び18の夫々から読み出された2
0ビットワード列データDM'(20) を形成する20ビ
ットワードデータをあらわしており、DXは、任意の2
0ビットワードデータをあらわしており、また、矢印t
は時間経過をあらわす。
【0040】上述の如くにして、速度変換・データ挿入
部13において形成される複合20ビットワード列デー
タDZ(20)は、複合データ形成部12から送出され
て、パラレル/シリアル(P/S)変換部21に供給さ
れる。P/S変換部21にあっては、複合20ビットワ
ード列データDZ(20)に、パラレルデータをシリア
ルデータに変換するP/S変換を施して、複合20ビッ
トワード列データDZ(20)に基づく、ビット伝送レ
ートを74.25×20=1.485Gbpsとするシ
リアルデータを得るとともに、そのシリアルデータを、
例えば、9次の原始多項式:X9 +X4 +1で除し、さ
らに、式:X+1で除することによる、複合20ビット
ワード列データDZ(20)に基づくシリアルデータに
対するスクランブル処理を行って、スクランブル処理が
施されたシリアルデータDZSを形成し、そのシリアル
データDZSを送信部22に供給する。
【0041】送信部22は、シリアルデータDZSを、
例えば、同軸ケーブルあるいはオプティカル・ファイバ
ーが用いられて形成されたデータ伝送路を通じて伝送す
べく、同軸ケーブルが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した電気信号、あるいは、オプティカル・ファイ
バーが用いられて形成されたデータ伝送路に適した光信
号とされる伝送信号SZに変換して送信する。それによ
って、スクランブル処理が施されたシリアルデータDZ
Sの伝送が行われる。
【0042】上述の如くにして、SDTI信号DTIS
1〜DTIS4が各々についての水平同期期間部分が揃
えられた状態にあり、SDTI信号DTIS5’が、S
DTI信号DTIS1〜DTIS4の夫々についての水
平同期期間部分にその映像データ期間部分を対応させる
べく、SDTI信号DTIS1〜DTIS4の夫々に対
して、例えば、20.5Hの時間差を生じた状態にある
ものとされた、5チャンネルのSDTI信号DTIS1
〜DTIS4及びDTIS5’に基づく20ビットワー
ド列データDM(20)に、20ビットワード同期デー
タである連続する3個の20ビットワードデータ3F
F:3FFh,000:000h及び000:000h
を含んだ付加ワードデータグループDWTが挿入されて
形成される複合20ビットワード列データDZ(20)
が、スクランブル処理が施されたシリアルデータDZS
に変換されて伝送されることになるが、その際、5チャ
ンネルのSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDT
IS5' に基づく20ビットワード列データDM(2
0)中に、20ビットワード同期データである連続する
3個の20ビットワードデータ3FF:3FFh,00
0:000h及び000:000hに相当する部分が出
現すると、20ビットワード列データDM(20)に2
0ビットワード同期データを挿入する意味が無くなって
しまう。
【0043】5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜
DTIS4及びDTIS5’に基づく20ビットワード
列データDM(20)中に、20ビットワード同期デー
タである連続する3個の20ビットワードデータ3F
F:3FFh,000:000h及び000:000h
に相当する部分が出現すると仮定すると、5チャンネル
のSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTIS
5’に、それらの夫々から、例えば、10ビット宛を順
次取り出すことを繰り返して多重化する多重化処理を施
すにあたり、多重化されていくデータ中に連続する6個
の10ビットワードデータ3FFh,3FFh,000
h,000h,000h及び000hが現れることにな
る。従って、20ビットワード列データDM(20)中
に20ビットワード同期データである連続する3個の2
0ビットワードデータ3FF:3FFh,000:00
0h及び000:000hに相当する部分が出現するか
否かは、5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜DT
IS4及びDTIS5’に多重化処理が施されて多重化
されていくデータ中に、連続する6個の10ビットワー
ドデータ3FFh,3FFh,000h,000h,0
00h及び000hが現れるか否かの問題となる。この
点に関しては、以下の理由により、多重化されたデータ
中に斯かる部分は現れないことになる。
【0044】5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜
DTIS4及びDTIS5’に多重化処理が施されて得
られる多重化されていくデータ中に、連続する6個の1
0ビットワードデータ3FFh,3FFh,000h,
000h,000h及び000hが現れるのは、(1)
一番目及び二番目の10ビットワードデータ3FFhの
夫々が、5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜DT
IS4及びDTIS5’におけるEAVもしくはSAV
中の3FFhまたは補助データ中の3FFhに基づいて
得られ、(2)2個の10ビットワードデータ3FFh
及び3FFhに続く一番目から四番目までの10ビット
ワードデータ000hの夫々が、5チャンネルのSDT
I信号DTIS1〜DTIS4及びDTIS5’におけ
るタイミング基準データEAVもしくはSAV中の00
0hまたは補助データ中の000hに基づいて得られ
る、という条件が成り立つ場合である。
【0045】ところが、5チャンネルのSDTI信号D
TIS1〜DTIS4及びDTIS5’は、SDTI信
号DTIS1〜DTIS4が各々についての水平同期期
間部分が揃えられた状態にあり、SDTI信号DTIS
5’が、SDTI信号DTIS1〜DTIS4の夫々に
ついての水平同期期間部分にその映像データ期間部分を
対応させるべく、SDTI信号DTIS1〜DTIS4
の夫々に対して、例えば、20.5Hの時間差を生じた
状態にある。それゆえ、SDTI信号DTIS1〜DT
IS4から、それらの水平ブランキング期間部分におけ
るEAVもしくはSAV中の3FFhあるいは000
h、または、補助データ中の3FFhあるいは000h
が得られるとき、SDTI信号DTIS5’は、タイミ
ング基準データEAV及びSAV,補助データ等が存在
する水平ブランキング期間部分とはなっていず、映像デ
ータ期間部分となっていて、SDTI信号DTIS5’
からは、それらにおけるタイミング基準データEAVも
しくはSAV中の3FFhあるいは000h、または、
補助データ中の3FFhあるいは000hは得られな
い。
【0046】従って、上述の条件(1)及び(2)は成り
立たず、5チャンネルのSDTI信号DTIS1〜DT
IS4及びDTIS5’に多重化処理が施されて得られ
る多重化されていくデータ中に、連続する6個の10ビ
ットワードデータ3FFh,3FFh,000h,00
0h,000h及び000hは現れない。即ち、20ビ
ットワード列データDM(20)中に、20ビットワー
ド同期データである連続する3個の20ビットワードデ
ータ3FF:3FFh,000:000h及び000:
000hに相当する部分は出現しないことになる。
【0047】上述の如くの図1に示されるデータ伝送装
置にあっては、P/S変換部21及び送信部22が、ワ
ード伝送レートを74.25MBpsとする20ビット
ワード列データをビット伝送レートを1.485Gbp
sとするシリアルデータに変換し、スクランブル処理を
施して伝送することになるので、このようなP/S変換
部21及び送信部22を、例えば、HDTVシステムの
もとにおけるディジタル映像信号の送信用に提供されて
いる集積回路(IC)素子を有効に利用して構成するこ
とができる。従って、ビット伝送レートを270Mbp
sとする5チャンネルのSDTI信号を、20ビットワ
ード同期データにより受信側での再生処理に必要とされ
るデータ同期状態が確実に得られるものとして、新たな
回路要素等の開発を要することなく、比較的容易に整え
ることができる手段をもって行えることになる。
【0048】図5は、本願の特許請求の範囲における請
求項1,2,4,5または6に記載された発明に係るデ
ータ伝送方法の例が実施される、本願の特許請求の範囲
における請求項7に記載された発明に係るデータ伝送装
置の例を示す。
【0049】図5に示される例においては、例えば、5
チャンネルのSDTI信号DTIP1,DTIP2,D
TIP3,DTIP4及びDTIP5が、それらのうち
のSDTI信号DTIP1〜DTIP4については、直
接に、20ビットワード列データ形成部30に供給され
る状態とされ、また、それらのうちのSDTI信号DT
IP5については、時間差付与部31においてSDTI
信号DTIP5’とされて、20ビットワード列データ
形成部30に供給される状態とされる。時間差付与部3
1は、SDTI信号DTIP5に、SDTI信号DTI
P1〜DTIP4の夫々に対する所定の時間差をもた
せ、それによりSDTI信号DTIP5をSDTI信号
DTIP5’となす。
【0050】これらの5チャンネルのSDTI信号DT
IP1〜DTIP5の夫々は、図10のA及びBに示さ
れる如くの、SDTI信号フォーマットに従って形成さ
れる10ビットワード列データとされる10ビット量子
化ディジタル信号であり、そのワード伝送レートを、例
えば、27MBpsとするパラレルデータであって、相
互にワード同期がとられたものとされる。また、SDT
I信号DTIP1〜DTIP5は、各々の水平同期期間
部分が揃えられた状態とされて到来する。
【0051】そして、SDTI信号DTIP1〜DTI
P4は、各々の水平同期期間部分が揃えられた状態をも
って20ビットワード列データ形成部30に供給される
が、SDTI信号DTIP5は、時間差付与部31にお
いて、SDTI信号DTIP1〜DTIP4の夫々につ
いての水平同期期間部分にその映像データ期間部分を対
応させるべく、SDTI信号DTIP1〜DTIP4の
夫々に対する時間差を生じたSDTI信号DTIP5’
として、20ビットワード列データ形成部30に供給さ
れる。斯かる際に、時間差付与部31においてSDTI
信号DTIP5’に付与されるSDTI信号DTIP1
〜DTIP4の夫々に対する時間差は、Hを1水平期間
に対応する時間として、例えば、20.5Hに選定され
る。
【0052】20ビットワード列データ形成部30にお
いては、SDTI信号DTIP1〜DTIP4が各々に
ついての水平同期期間部分が揃えられた状態にあり、S
DTI信号DTIP5’が、SDTI信号DTIP1〜
DTIP4の夫々についての水平同期期間部分にその映
像データ期間部分を対応させるべく、SDTI信号DT
IP1〜DTIP4の夫々に対して、例えば、20.5
Hの時間差を生じた状態にあるもとで、斯かる5チャン
ネルのSDTI信号DTIP1〜DTIP4及びDTI
P5’に、それらの夫々から、例えば、1ワード=10
ビット宛を順次取り出すことを繰り返して多重化する多
重化処理を施し、それにより、ワード伝送レートを、例
えば、67.5MBpsとする20ビットワード列デー
タDM(20)を得る。そして、20ビットワード列デ
ータ形成部30から得られる20ビットワード列データ
DM(20)は、複合データ形成部32に供給される。
【0053】複合データ形成部32にあっては、20ビ
ットワード列データDM(20)が速度変換・データ挿
入部33に供給される。また、速度変換・データ挿入部
33には、ワードデータ送出部34から、予め定められ
たコードの割当がなされた20ビットワード同期データ
を含んだ複数の20ビットワードデータによって構成さ
れる付加ワードデータグループDWTが供給される。
【0054】そして、速度変換・データ挿入部33にお
いては、ワード伝送速度を67.5MBpsとする20
ビットワード列データDM(20)に対して、そのワー
ド伝送速度を、例えば、67.5MBpsから74.2
5MBpsに変換する速度変換を施すとともに、所定の
ワード間隔を置いて、ワードデータ送出部34からの2
0ビットワード同期データを含んだ付加ワードデータグ
ループDWTを挿入し、それにより、5チャンネルのS
DTI信号DTIP1〜DTIP4 及びDTIP5’に
基づく、ワード伝送速度を、例えば、74.25MBp
sとする複合20ビットワード列データDZ(20)を
形成する。
【0055】速度変換・データ挿入部33の具体構成例
は、図2に示される速度変換・データ挿入部13につい
ての具体構成例と同様なものとされる。また、ワードデ
ータ送出部34から送出される20ビットワード同期デ
ータを含んだ付加ワードデータグループDWTも、図1
に示されるワードデータ送出部14から送出される20
ビットワード同期データを含んだ付加ワードデータグル
ープDWTと同様なものとされ、その具体例の一つは、
20ビットワード同期データである連続する3個の20
ビットワードデータ3FF:3FFh,000:000
h及び000:000hに先立って、任意の20ビット
ワードデータDXが配されるものとされ、また、具体例
の他の一つは、20ビットワード同期データである連続
する3個の20ビットワードデータ3FF:3FFh,
000:000h及び000:000hの前後に、任意
の20ビットワードデータDXが配されるものとされ
る。
【0056】そして、速度変換・データ挿入部33にお
いては、図1に示される速度変換・データ挿入部13と
同様な動作が行われ、それにより、付加ワードデータグ
ループDWTが挿入された部分が、例えば、図3あるい
は図4に示される如くとされ、ワード伝送速度を74.
25MBpsとする、複合20ビットワード列データD
Z(20) が得られる。
【0057】上述の如くにして、速度変換・データ挿入
部33において形成される複合20ビットワード列デー
タDZ(20)は、複合データ形成部32から送出され
て、P/S変換部35に供給される。P/S変換部35
にあっては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)に、パラレルデータをシリアルデータに変換するP
/S変換を施して、複合20ビットワード列データDZ
(20)に基づくシリアルデータを得るとともに、その
シリアルデータを、例えば、9次の原始多項式:X9
4 +1で除し、さらに、式:X+1で除することによ
る、複合20ビットワード列データDZ(20)に基づ
くシリアルデータに対するスクランブル処理を行って、
スクランブル処理が施されたシリアルデータDZSを形
成し、そのシリアルデータDZSを送信部36に供給す
る。
【0058】送信部36は、シリアルデータDZSを、
例えば、同軸ケーブルあるいはオプティカル・ファイバ
ーが用いられて形成されたデータ伝送路を通じて伝送す
べく、同軸ケーブルが用いられて形成されたデータ伝送
路に適した電気信号、あるいは、オプティカル・ファイ
バーが用いられて形成されたデータ伝送路に適した光信
号とされる伝送信号SZに変換して送信する。それによ
って、スクランブル処理が施されたシリアルデータDZ
Sの伝送が行われる。
【0059】上述の如くにして、SDTI信号DTIP
1〜DTIP4が各々についての水平同期期間部分が揃
えられた状態にあり、SDTI信号DTIP5’が、S
DTI信号DTIP1〜DTIP4の夫々についての水
平同期期間部分にその映像データ期間部分を対応させる
べく、SDTI信号DTIP1〜DTIP4の夫々に対
して、例えば、20.5Hの時間差を生じた状態にある
ものとされた5チャンネルのSDTI信号DTIP1〜
DTIP4及びDTIP5’に基づく20ビットワード
列データDM(20)に、20ビットワード同期データ
である連続する3個の20ビットワードデータ3FF:
3FFh,000:000h及び000:000hを含
んだ付加ワードデータグループDWTが挿入されて形成
される複合20ビットワード列データDZ(20)が、
スクランブル処理が施されたシリアルデータDZSに変
換されて伝送されることになる。その際、5チャンネル
のSDTI信号DTIP1〜DTIP4及びDTIP
5’に基づく20ビットワード列データDM(20)中
に、20ビットワード同期データである連続する3個の
20ビットワードデータ3FF:3FFh,000:0
00h及び000:000hに相当する部分が出現する
と、20ビットワード列データDM(20)に20ビッ
トワード同期データを挿入する意味が無くなってしまう
が、図1に示される例において得られる5チャンネルの
SDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTIS5’
に基づく20ビットワード列データDM(20)の場合
と同様な理由により、5チャンネルのSDTI信号DT
IP1〜DTIP4及びDTIP5’に基づく20ビッ
トワード列データDM(20)中に、連続する3個の2
0ビットワードデータ3FF:3FFh,000:00
0h及び000:000hに相当する部分は出現しな
い。
【0060】上述の如くの図5示されるデータ伝送装置
にあっても、P/S変換部35及び送信部36が、ワー
ド伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワ
ード列データをビット伝送レートを1.485Gbps
とするシリアルデータに変換し、スクランブル処理を施
して伝送することになるので、このようなP/S変換部
35及び送信部36を、例えば、HDTVシステムのも
とにおけるディジタル映像信号の送信用に提供されてい
る集積回路(IC)素子を有効に利用して構成すること
ができる。従って、ビット伝送レートを270Mbps
とする5チャンネルのSDTI信号を、20ビットワー
ド同期データにより受信側での再生処理に必要とされる
データ同期状態が確実に得られるものとして、新たな回
路要素等の開発を要することなく、比較的容易に整える
ことができる手段をもって行えることになる。
【0061】図6は、本願の特許請求の範囲に記載され
た発明に係るデータ伝送方法の例に従って図1に示され
るデータ伝送装置の例における送信部22から送出され
る、複合20ビットワード列データDZ(20)が変換
されて得られた、スクランブル処理が施されたシリアル
データDZSに基づく伝送信号SZを受信するデータ受
信装置の一例を示す。
【0062】この図6に示されるデータ受信装置の例に
あっては、例えば、同軸ケーブルが用いられて形成され
たデータ伝送路に適した電気信号、あるいは、オプティ
カル・ファイバーが用いられて形成されたデータ伝送路
に適した光信号とされる伝送信号SZを受信する受信部
41が備えられている。受信部41は、伝送信号SZを
受信するとき、受信された伝送信号SZに基づく、スク
ランブル処理が施されたシリアルデータDZSを再生
し、それをシリアル/パラレル(S/P)変換・同期デ
ータ検出部42に供給する。
【0063】S/P変換・同期データ検出部42にあっ
ては、スクランブル処理が施されたシリアルデータDZ
Sに、式:X+1を乗じ、さらに、9次の原始多項式:
9+X4 +1を乗じることによる、スクランブル処理
が施されたシリアルデータDZSに対するデスクランブ
ル処理を行い、スクランブル処理前のシリアルデータを
得る。さらに、S/P変換・同期データ検出部42にあ
っては、スクランブル処理が施されたシリアルデータD
ZSにデスクランブル処理が施されて得られるシリアル
データにS/P変換を施して、図7のAもしくは図8の
Aに示される如くの、例えば、ワード伝送速度を74.
25MBpsとするパラレルデータである複合20ビッ
トワード列データDZ(20)を形成する。そして、S
/P変換・同期データ検出部42から得られる複合20
ビットワード列データDZ(20)は、速度変換・同期
データ分離部43に供給される。
【0064】また、S/P変換・同期データ検出部42
においては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)における付加ワードデータグループDWT中の、2
0ビットワード同期データである連続する3個の20ビ
ットワードデータ3FF:3FFh,000:000h
及び000:000hを検出して、同期データ検出出力
信号SWSを送出する。この同期データ検出出力信号S
WSは、例えば、S/P変換・同期データ検出部42に
おいて検出される、複合20ビットワード列データDZ
(20)における付加ワードデータグループDWT中の
連続する3個の20ビットワードデータ3FF:3FF
h,000:000h及び000:000hのうちの最
後のものに対応して、図7のBもしくは図8のBに示さ
れる如くに得られる。なお、図7及び図8における矢印
tは、時間経過をあらわす。
【0065】このようにして、S/P変換・同期データ
検出部42から得られる同期データ検出出力信号SWS
は、制御信号形成部44に供給される。そして、制御信
号形成部44においては、同期データ検出出力信号SW
Sに基づく同期制御信号CWが形成される。
【0066】S/P変換・同期データ検出部42からの
複合20ビットワード列データDZ(20)が供給され
る速度変換・同期データ分離部43には、制御信号形成
部44からの同期制御信号CWも供給される。そして、
速度変換・同期データ分離部43においては、同期制御
信号CWによるワード同期制御が行われるもとで、複合
20ビットワード列データDZ(20) から、ワード伝
送速度を74.25MBpsとする20ビットワード列
データDM(20) と、付加ワードデータグループDW
Tとが分離されて取り出されるとともに、取り出された
20ビットワード列データDM(20) に、ワード伝送
速度を74.25MBpsとするものから、ワード伝送
速度を67.5MBpsとするものへの速度変換が施さ
れる。
【0067】速度変換・同期データ分離部43から得ら
れる、ワード伝送速度を67.5MBpsとする20ビ
ットワード列データDM(20) は、データ分離部45
に供給される。データ分離部45においては、速度変換
・同期データ分離部43からの20ビットワード列デー
タDM(20) を構成する各20ビットワードデータに
おける20個のビットデータが10個宛順次5個のグル
ープに区分けされるとともに、各グループのビットデー
タの夫々が個別に取り出される状態が継続されて、20
ビットワード列データDM(20) に基づく、各々がビ
ット伝送速度を270Mbpsとするシリアルデータと
される5チャンネルのSDTI信号DTIS1,DTI
S2,DTIS3,DTIS4及びDTIS5’が、互
いに分離されて形成される。それにより、データ分離部
45から、再生された5チャンネルのSDTI信号DT
IS1〜DTIS4及びDTIS5’が導出される。
【0068】このようにして、各々がビット伝送速度を
270Mbpsとするシリアルデータとされた5チャン
ネルのSDTI信号DTIS1〜DTIS4及びDTI
S5’の夫々が再生される。そして、再生されたSDT
I信号DTIS1〜DTIS4は、各々についての水平
同期期間部分が揃えられた状態にあり、また再生された
SDTI信号DTIS5’は、SDTI信号DTIS1
〜DTIS4の夫々についての水平同期期間部分にその
映像データ期間部分を対応させるべく、SDTI信号D
TIS1〜DTIS4の夫々に対して、例えば、20.
5Hの時間差を生じた状態にあるものとされる。
【0069】図9は、本願の特許請求の範囲に記載され
た発明に係るデータ伝送方法の例に従って図5に示され
るデータ伝送装置の例における送信部36から送出され
る、複合20ビットワード列データDZ(20)が変換
されて得られた、スクランブル処理が施されたシリアル
データDZSに基づく伝送信号SZを受信するデータ受
信装置の一例を示す。
【0070】この図9に示されるデータ受信装置の例に
あっては、例えば、同軸ケーブルが用いられて形成され
たデータ伝送路に適した電気信号、あるいは、オプティ
カル・ファイバーが用いられて形成されたデータ伝送路
に適した光信号とされる伝送信号SZを受信する受信部
51が備えられている。受信部51は、伝送信号SZを
受信するとき、受信された伝送信号SZに基づく、スク
ランブル処理が施されたシリアルデータDZSを再生
し、それをS/P変換・同期データ検出部52に供給す
る。
【0071】S/P変換・同期データ検出部52にあっ
ては、スクランブル処理が施されたシリアルデータDZ
Sに、式:X+1を乗じ、さらに、9次の原始多項式:
9+X4 +1を乗じることによる、スクランブル処理
が施されたシリアルデータDZSに対するデスクランブ
ル処理を行い、スクランブル処理前のシリアルデータを
得る。さらに、S/P変換・同期データ検出部52にあ
っては、スクランブル処理が施されたシリアルデータD
ZSにデスクランブル処理が施されて得られるシリアル
データにS/P変換を施して、図7のAもしくは図8の
Aに示される如くの、例えば、ワード伝送速度を74.
25MBpsとするパラレルデータである複合20ビッ
トワード列データDZ(20)を形成する。そして、S
/P変換・同期データ検出部52から得られる複合20
ビットワード列データDZ(20)は、速度変換・同期
データ分離部53に供給される。
【0072】また、S/P変換・同期データ検出部52
においては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)における付加ワードデータグループDWT中の、2
0ビットワード同期データである連続する3個の20ビ
ットワードデータ3FF:3FFh,000:000h
及び000:000hを検出して、同期データ検出出力
信号SWSを送出する。この同期データ検出出力信号S
WSは、例えば、S/P変換・同期データ検出部52に
おいて検出される、複合20ビットワード列データDZ
(20)における付加ワードデータグループDWT中の
連続する3個の20ビットワードデータ3FF:3FF
h,000:000h及び000:000hのうちの最
後のものに対応して、図7のBもしくは図8のBに示さ
れる如くに得られる。
【0073】このようにして、S/P変換・同期データ
検出部52から得られる同期データ検出出力信号SWS
は、制御信号形成部54に供給される。そして、制御信
号形成部54においては、同期データ検出出力信号SW
Sに基づく同期制御信号CWが形成される。
【0074】S/P変換・同期データ検出部52からの
複合20ビットワード列データDZ(20)が供給され
る速度変換・同期データ分離部53には、制御信号形成
部54からの同期制御信号CWも供給される。そして、
速度変換・同期データ分離部53においては、同期制御
信号CWによるワード同期制御が行われるもとで、複合
20ビットワード列データDZ(20) から、ワード伝
送速度を74.25MBpsとする20ビットワード列
データDM(20) と、付加ワードデータグループDW
Tとが分離されて取り出されるとともに、取り出された
20ビットワード列データDM(20) に、ワード伝送
速度を74.25MBpsとするものから、ワード伝送
速度を67.5MBpsとするものへの速度変換が施さ
れる。
【0075】速度変換・同期データ分離部53から得ら
れる、ワード伝送速度を67.5MBpsとする20ビ
ットワード列データDM(20) は、データ分離部55
に供給される。データ分離部55においては、速度変換
・同期データ分離部53からの20ビットワード列デー
タDM(20) を構成する各20ビットワードデータに
おける20個のビットデータが10個宛順次5個のグル
ープに区分けされて個別に取り出される状態が継続さ
れ、それにより、20ビットワード列データDM(2
0) に基づく、各々がワード伝送速度を27MBpsと
するパラレルデータとされる5チャンネルのSDTI信
号DTIP1,DTIP2,DTIP3,DTIP4及
びDTIP5’が、互いに分離されて形成される。それ
により、データ分離部55から、再生された5チャンネ
ルのSDTI信号DTIP1〜DTIP4及びDTIP
5’が導出される。
【0076】このようにして、各々がワード伝送速度を
27MBpsとするパラレルデータとされた5チャンネ
ルのSDTI信号DTIP1〜DTIP4及びDTIP
5’の夫々が再生される。そして、再生されたSDTI
信号DTIP1〜DTIP4は、各々についての水平同
期期間部分が揃えられた状態にあり、また再生されたS
DTI信号DTIP5’は、SDTI信号DTIP1〜
DTIP4の夫々についての水平同期期間部分にその映
像データ期間部分を対応させるべく、SDTI信号DT
IP1〜DTIP4の夫々に対して、例えば、20.5
Hの時間差を生じた状態にあるものとされる。
【0077】上述の図1あるいは図5に示されるデータ
伝送装置の例が用いられて実施されるデータ伝送方法の
例にあっては、多重化処理に供される5チャンネルのS
DTI信号が、それらのうちの4チャンネルのSDTI
信号については、各々についての水平同期期間部分が揃
えられた状態におかれ、他の1チャンネルのSDTI信
号については、4チャンネルのSDTI信号の夫々につ
いての水平同期期間部分にその映像データ期間部分を対
応させるべく、4チャンネルのSDTI信号の夫々に対
して、例えば、20.5Hの時間差を生じた状態におか
れるものとされている。しかしながら、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに
記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願
の特許請求の範囲における請求項7に記載された発明に
係るデータ伝送装置のもとにあっては、多重化処理に供
されるSDTI信号は、5チャンネルに限られる必要は
なく、任意の複数チャンネルとなすことができ、また、
任意の複数チャンネルのSDTI信号については、多重
化処理に供するにあたり、それらのうちの少なくとも一
つを除く他のものを、水平同期期間部分が揃えられた状
態となすとともに、少なくとも一つを、他のものについ
ての水平同期期間部分に映像データ期間部分を対応させ
るべく他のものに対する時間差を生じた状態となすこと
ができる。
【0078】また、図1に示されるデータ伝送装置の例
が用いられて実施されるデータ伝送方法の例において
は、多重伝送される5チャンネルのシリアルデータとさ
れたSDTI信号が、夫々のビット伝送速度を、例え
ば、270Mbpsとするものとなされているが、多重
伝送される5チャンネルのシリアルデータとされたSD
TI信号の各々のビット伝送速度は、270Mbpsに
限られるものではない。さらに、図5に示されるデータ
伝送装置の例が用いられて実施されるデータ伝送方法の
例においては、多重伝送される5チャンネルのパラレル
データとされたSDTI信号が、夫々のワード伝送速度
を、例えば、27MBpsとするものとなされている
が、多重伝送される5チャンネルのパラレルデータとさ
れたSDTI信号の各々のワード伝送速度も、27MB
psに限られるものではない。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいず
れかに記載された発明に係るデータ伝送方法にあって
は、少なくとも一つを除く他のものが水平同期期間部分
が揃えられた状態とされるとともに、少なくとも一つが
他のものについての水平同期期間部分に映像データ期間
部分を対応させるべく他のものに対する時間差を生じた
状態とされた、複数のSDTI信号に基づいて形成さ
れ、シリアルデータに変換されて伝送されるべく送信さ
れる複合20ビットワード列データには、予め定められ
たコードが与えられた20ビットワード同期データが含
まれていることになり、斯かる20ビットワード同期デ
ータは、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項
2に記載された発明に係るデータ伝送方法における如
く、予め定められたコードの割当がなされた複数の20
ビットワードデータが特定の配列をもって連なるものに
選定され、複数のSDTI信号に多重化処理が施されて
得られる20ビットワード列データに付加ワードデータ
グループが挿入されることによってのみ、複合20ビッ
トワード列データ中に現れるものとされる。
【0080】そして、予め定められたコードが与えられ
て複合20ビットワード列データに含まれた20ビット
ワード同期データは、それを含んだ複合20ビットワー
ド列データに基づくシリアルデータを受ける受信側にお
いて、受けられたシリアルデータに基づいて得られる複
合20ビットワード列データから複数のSDTI信号を
再生するための処理に必要とされるワード同期データと
して、適正に検出されることになるものとされる。それ
ゆえ、受信側にあっては、受信された複合20ビットワ
ード列データに基づく複数のSDTI信号の再生処理の
ために必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる
状態が確保される。
【0081】そして、このような、本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載
された発明に係るデータ伝送方法にあっては、予め定め
られたコードが与えられた20ビットワード同期データ
が付加された複合20ビットワード列データのシリアル
データへの変換,変換されたシリアルデータの送信、さ
らには、受信側における、シリアルデータの受信,受信
されたシリアルデータの複合20ビットワード列データ
への変換等を、例えば、HDTVシステムのもとにおけ
るディジタル映像信号の送信及び受信に用いられる伝送
回路ディバイスを有効利用して行うことができる。従っ
て、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項
6までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方
法によれば、SDTI信号について、比較的容易に整え
ることができる手段をもって、その複数を、受信側で確
実に再生され得るように多重化して、伝送することがで
きることになる。
【0082】また、本願の特許請求の範囲における請求
項7に記載された発明に係るデータ伝送装置にあって
は、データ送出手段によりシリアルデータに変換されて
伝送されるべく送信される複合20ビットワード列デー
タには、予め定められたコードが与えられた20ビット
ワード同期データが含まれていることになり、斯かる2
0ビットワード同期データは、例えば、予め定められた
コードの割当がなされた複数の20ビットワードデータ
が特定の配列をもって連なるものに選定され、複数のS
DTI信号に多重化処理が施されて得られる20ビット
ワード列データに付加ワードデータグループが挿入され
ることによってのみ、複合20ビットワード列データ中
に現れるものとされる。そして、予め定められたコード
が与えられて複合20ビットワード列データに含まれた
20ビットワード同期データは、それを含んだ複合20
ビットワード列データに基づくシリアルデータを受ける
受信側において、受けられたシリアルデータに基づいて
得られる複合20ビットワード列データから複数のSD
TI信号を再生するための処理に必要とされるワード同
期データとして、適正に検出されることになるものとさ
れ、それゆえ、受信側にあっては、受信された複合20
ビットワード列データに基づく複数のSDTI信号の再
生処理のために必要とされるデータ同期状態が、確実に
得られる状態が確保される。
【0083】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項7に記載された発明に係るデータ伝送装置によ
れば、予め定められたコードが与えられた20ビットワ
ード同期データが付加された複合20ビットワード列デ
ータのシリアルデータへの変換,変換されたシリアルデ
ータの送信、さらには、受信側における、シリアルデー
タの受信,受信されたシリアルデータの複合20ビット
ワード列データへの変換等を、例えば、HDTVシステ
ムのもとにおけるディジタル映像信号の送信及び受信に
用いられる伝送回路ディバイスを有効利用して行うこと
ができ、従って、SDTI信号について、比較的容易に
整えることができる手段をもって、その複数を、受信側
で確実に再生され得るように多重化して、伝送すること
ができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,3,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例が実施されるデータ伝送装置の一例を示すブロ
ック構成図である。
【図2】 図1に示されるデータ伝送装置における速度
変換・データ挿入部の具体構成例を示すブロック構成図
である。
【図3】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,3,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例の説明に供されるタイムチャートである。
【図4】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,3,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例の説明に供されるタイムチャートである。
【図5】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,4,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例が実施されるデータ伝送装置の一例を示すブロ
ック構成図である。
【図6】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,3,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例に従って送出される伝送信号を受信するデータ
受信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図7】 図6に示されるデータ受信装置の例について
の動作説明に供されるタイムチャートである。
【図8】 図6に示されるデータ受信装置の例について
の動作説明に供されるタイムチャートである。
【図9】 本願の特許請求の範囲における請求項1,
2,4,5または6に記載された発明に係るデータ伝送
方法の例に従って送出される伝送信号を受信するデータ
受信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図10】 SDTI信号フォーマットの一例の説明に
供される概念図である。
【符号の説明】
10,30・・・20ビットワード列データ形成部,
11,31・・・時間差付与部, 12,32・・・複
合データ形成部, 13,33・・・速度変換・データ
挿入部, 14,34・・・ワードデータ送出部, 1
5,20・・・スイッチ, 16・・・スイッチ制御信
号形成部, 17,18・・・メモリ部, 19・・・
メモリ制御信号形成部, 21,35・・・P/S変換
部, 22,36・・・送信部, 41,51・・・受
信部, 42,52・・・S/P変換・同期データ検出
部, 43,53・・・速度変換・同期データ分離部,
44,54・・・制御信号形成部, 45,55・・・
データ分離部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が圧縮されたディジタル映像データも
    しくは映像及び音声データの伝送に用いられる特定の信
    号フォーマットに従って形成された複数のディジタル信
    号のうちの、少なくとも一つを除く他のものを、水平同
    期期間部分が揃えられた状態とするとともに、上記少な
    くとも一つを、上記他のものについての水平同期期間部
    分に映像データ期間部分を対応させるべく、上記他のも
    のに対する時間差を生じた状態としたもとで、上記複数
    のディジタル信号に多重化処理を施して20ビットワー
    ド列データを形成し、該20ビットワード列データに、
    伝送速度変換処理を施すとともに、所定のワード間隔を
    置いて、予め定められたコードが与えられた20ビット
    ワード同期データを含んだ付加ワードデータグループを
    挿入して、複合20ビットワード列データを形成し、該
    複合20ビットワード列データをシリアルデータに変換
    して、該シリアルデータを伝送すべく送信するデータ伝
    送方法。
  2. 【請求項2】付加ワードデータグループを、予め定めら
    れたコードの割当がなされた複数個の20ビットワード
    データが特定の配列をもって連なる部分を、20ビット
    ワード同期データとして含むものに選定することを特徴
    とする請求項1記載のデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】複数のディジタル信号を、各々が10ビッ
    ト量子化ディジタル信号がシリアルデータに変換される
    ことにより得られ、相互にビット同期関係にあるものと
    することを特徴とする請求項1または2記載のデータ伝
    送方法。
  4. 【請求項4】複数のディジタル信号を、各々が10ビッ
    ト量子化ディジタル信号とされたパラレルデータであっ
    て、相互にワード同期関係にあるものとすることを特徴
    とする請求項1または2記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】付加ワードデータグループを、複数のディ
    ジタル信号の夫々に含まれるタイミング基準データに基
    づいて、予め定められたコードの割当がなされた複数個
    の20ビットワードデータが特定の配列をもって連なる
    部分を、20ビットワード同期データとして含むものに
    選定することを特徴とする請求項3または4記載のデー
    タ伝送方法。
  6. 【請求項6】複合20ビットワード列データが変換して
    得られるシリアルデータに、スクランブル処理を施し、
    該スクランブル処理が施されたシリアルデータを伝送す
    べく送信することを特徴とする請求項1から請求項5ま
    でのいずれかに記載のデータ伝送方法。
  7. 【請求項7】各々が圧縮されたディジタル映像データも
    しくは映像及び音声データの伝送に用いられる特定の信
    号フォーマットに従って形成された複数のディジタル信
    号のうちの、少なくとも一つを除く他のものを、水平同
    期期間部分が揃えられた状態とするとともに、上記少な
    くとも一つを、上記他のものについての水平同期期間部
    分に映像データ期間部分を対応させるべく、上記他のも
    のに対する時間差を生じた状態としたもとで、上記複数
    のディジタル信号に多重化処理を施して20ビットワー
    ド列データを形成する20ビットワード列データ形成手
    段と、 該20ビットワード列データ形成手段から得られる20
    ビットワード列データに、伝送速度変換処理を施すとと
    もに、所定のワード間隔を置いて、予め定められたコー
    ドが与えられた20ビットワード同期データを含んだ付
    加ワードデータグループを挿入して、複合20ビットワ
    ード列データを形成する複合データ形成手段と、 該複合データ形成手段から得られる複合20ビットワー
    ド列データをシリアルデータに変換して、該シリアルデ
    ータを伝送すべく送信するデータ送出手段と、を備える
    データ伝送装置。
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