JP2001053008A - 半導体製造装置のクリーニング方法 - Google Patents

半導体製造装置のクリーニング方法

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JP2001053008A
JP2001053008A JP11221607A JP22160799A JP2001053008A JP 2001053008 A JP2001053008 A JP 2001053008A JP 11221607 A JP11221607 A JP 11221607A JP 22160799 A JP22160799 A JP 22160799A JP 2001053008 A JP2001053008 A JP 2001053008A
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cleaning
vacuum pump
fluorine
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Shigeru Ota
殖 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造装置のクリーニング方法におい
て、稼働率の低下を招くことなしに、主真空ポンプに付
着した副生成物を除去して基板に付着するパーティクル
を低減する。 【解決手段】 CVD装置1のクリーニングを行う場
合、まず、ゲートバルブ24を閉じた状態で、ターボ分
子ポンプ25の回転を停止させる。続いて、ゲートバル
ブ24を開き、ドライポンプ28により処理チャンバ2
内をターボ分子ポンプ25を介して真空引きする。続い
て、ガス供給源11cのArガスをリアクターキャビテ
ィ18に流し、マイクロ波ジェネレータ19によりマイ
クロ波を印加し、プラズマを発生させる。続いて、ガス
供給源11dのNF3ガスをアクターキャビティ18に
流してラジカル化させ、このフッ素ラジカルF*を処理
チャンバ2に送ることによって、クリーニングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度プラズマ式
CVD装置といったような半導体製造装置のクリーニン
グ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高密度プラズマ(HDP)式CVD装置
は、例えば、処理チャンバと、この処理チャンバ内を真
空引きする主真空ポンプと、この主真空ポンプの下流側
に設けられ、処理チャンバ内を真空引きする補助真空ポ
ンプとを備えている。ここで、高真空下で成膜処理を行
う場合には、主真空ポンプとしてターボ分子ポンプが用
いられることが多い。このターボ分子ポンプは、例え
ば、2枚ブレード式のターボスロットルバルブ及びゲー
トバルブを介して、処理チャンバと連通・隔離可能に設
けられている。
【0003】このようなCVD装置において、成膜処理
により生じる排ガスには、副生成物(例えば、SiO2
成膜時にはSiO2)が含まれており、このような副生
成物が処理チャンバ内に多く存在していると、ウェハ
(基板)に付着するパーティクルも多くなる。
【0004】そこで、従来では、まずゲートバルブを閉
じて、処理チャンバとターボ分子ポンプとを隔離する。
そして、その状態で、処理チャンバ内を補助真空ポンプ
により直接真空引きしながら、フッ素系ガスを流して処
理チャンバ内にフッ素ラジカルを生成する、いわゆるド
ライクリーニングを行うことによって、処理チャンバ内
に存在する副生成物を分解除去していた。また、ターボ
分子ポンプについては、所定の枚数だけ成膜処理を行っ
た後で取り外し、業者によってメンテナンスを行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、上述
したように業者によってターボ分子ポンプのメンテナン
スが行われていたが、この場合には、メンテナンスに時
間、費用がかかるため、稼働率の低下を招いていた。ま
た、ターボ分子ポンプのメンテナンスを長期間行わない
でいると、ターボ分子ポンプに付着・堆積する副生成物
が徐々に増加し、それが処理チャンバ内に逆流し、ウェ
ハに付着するパーティクルを増長させる可能性がある。
【0006】本発明の目的は、稼働率の低下を招くこと
なしに、主真空ポンプに付着した副生成物を除去して基
板に付着するパーティクルを低減することができる半導
体製造装置のクリーニング方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、処理チャンバと、この処理チャンバ内を
真空引きする主真空ポンプと、この主真空ポンプの下流
側に設けられ、処理チャンバ内を真空引きする補助真空
ポンプとを備えた半導体製造装置のクリーニング方法で
あって、主真空ポンプの作動を停止させるステップと、
主真空ポンプの作動を停止させた後、処理チャンバ内を
補助真空ポンプにより主真空ポンプを介して真空引きし
ながら、フッ素系ガスを流して処理チャンバ内にフッ素
ラジカルを生成することによって、クリーニングを行う
ステップとを含む半導体製造装置のクリーニング方法を
提供する。例えば、主真空ポンプとしてターボ分子ポン
プを使用する。
【0008】このように主真空ポンプの作動を停止させ
た状態で、処理チャンバ内を主真空ポンプを介して真空
引きしながら、処理チャンバ内にフッ素ラジカルを生成
することにより、処理チャンバ及び主真空ポンプの内部
に付着・堆積した副生成物(例えばSiO2)が分解除
去される。これにより、稼働率の低下を招くことなし
に、主真空ポンプに堆積した副生成物を除去して基板に
付着するパーティクルを低減することができる。
【0009】ここで、主真空ポンプを作動させた状態
で、上記のようなクリーニングを行うことも考えられる
が、この場合には、主真空ポンプの排気能力によって主
真空ポンプ内を高圧力にすることができないため、クリ
ーニング効率が低下し、付着・堆積物が徐々に増加する
恐れがある。
【0010】上記半導体製造装置のクリーニング方法に
おいて、好ましくは、フッ素系ガスを、処理チャンバ内
の圧力が0.5〜5.0Torrになるような流量だけ
流す。これにより、プラズマ放電によるフッ素系ガスの
ラジカル化が効果的に行える。
【0011】また、好ましくは、フッ素系ガスとして、
NF3ガス、CF4ガス、C26ガスのいずれかを用い
る。これにより、処理チャンバ及び主真空ポンプ内に付
着した副生成物の分解除去を促進させることができる。
【0012】さらに、好ましくは、処理チャンバ内にフ
ッ素ラジカルを生成する際、まず不活性ガスを流してプ
ラズマを発生させ、その後フッ素系ガスのみを所定時間
だけ流す。これにより、処理チャンバ及び主真空ポンプ
の内部に付着・堆積した副生成物が確実に分解除去され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体製造装
置のクリーニング方法の好適な実施形態について図面を
参照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係るクリーニング方法が
適用される半導体製造装置として高密度プラズマ(HD
P)式CVD装置を示す概略構成図である。同図におい
て、CVD装置1は、内部が減圧される処理チャンバ2
を備えている。この処理チャンバ2には、シリコンウェ
ハ(基板)Wを当該処理チャンバ2内に導入するための
基板導入口2aが形成されている。処理チャンバ2内に
は、ウェハWを支持する基板支持部材3が配設され、こ
の基板支持部材3の上部には、ウェハWを固定するため
の静電チャック4が設けられている。処理チャンバ2の
上部には、ドーム5が当該処理チャンバ2を覆うように
設けられ、このドーム5上には、ドーム温度を設定する
ヒータープレート6及びコールドプレート7が置かれて
いる。
【0015】処理チャンバ2にはガス導入口8aが設け
られていると共に、ドーム5にはガス導入口8bが設け
られている。各ガス導入口8a,8bには、ガス供給ラ
イン10a,10bを介してガス供給源11a〜11c
が接続され、これらガス供給源11a〜11cからのガ
スのうち各プロセスで必要とするガスをガス導入口8
a,8bを介して処理チャンバ2内に供給する。ここ
で、ガス供給源11aはSiH4ガスの供給源であり、
ガス供給源11bはO2ガスの供給源であり、ガス供給
源11cはArガス(不活性ガス)の供給源である。S
iH4ガス、O2ガスは、成膜プロセスにおける成膜ガス
として使用され、Arガスは、成膜ガス及びクリーニン
グガス(後述)のキャリアガスとして使用される。ま
た、各ガス供給ライン10a,10bには、ガス導入口
8a,8bに供給されるガスの量を制御する質量流量コ
ントローラ12が設けられている。
【0016】ドーム5には、サイドコイル13a及びト
ップコイル13bが取り付けられている。各コイル13
a,13bにはRFジェネレータ14a,14bが接続
されており、このRFジェネレータ14a,14bによ
り処理チャンバ2内にプラズマを生成する。また、コイ
ル13a,13bとRFジェネレータ14a,14bと
の間には、RFジェネレータ14a,14bの出力イン
ピーダンスをそれぞれのコイル13a,13bにマッチ
させるマッチングネットワーク15a,15bが設けら
れている。また、静電チャック4には、マッチングネッ
トワーク15cを介してRFジェネレータ14cが接続
されている。このRFジェネレータ14cは、RFジェ
ネレータ14a,14bによって生成されたプラズマ核
種のウェハW表面への移送を高めるためのものである。
【0017】処理チャンバ2にはガス導入口16が設け
られ、このガス導入口16には、ガス供給ライン17を
介してリアクターキャビティ18が接続されている。こ
のリアクターキャビティ18は、プラズマを生成するた
めのマイクロ波ジェネレータ19を有すると共に、ガス
供給ライン20を介してガス供給源11c,11dと接
続されている。ここで、ガス供給源11dはNF3ガス
の供給源であり、このNF3ガスは、クリーニングプロ
セスにおけるクリーニングガスとして使用される。ま
た、ガス供給ライン20には、リアクターキャビティ1
8に供給されるガスの量を制御する質量流量コントロー
ラ21が設けられている。
【0018】処理チャンバ2の下方には、スロットル弁
チャンバ22が処理チャンバ2と連通するように設けら
れており、このスロットル弁チャンバ22内には2枚ブ
レード式のターボスロットルバルブ23が格納されてい
る。スロットル弁チャンバ22の下方には、ゲートバル
ブ24を介して、処理チャンバ2内を真空引きするター
ボ分子ポンプ(主真空ポンプ)25が設置されており、
ゲートバルブ24を開閉することによって、スロットル
弁チャンバ22とターボ分子ポンプ25の吸気口とを連
通・隔離できるようになっている。このようなターボス
ロットルバルブ23、ゲートバルブ24及びターボ分子
ポンプ25を設けることにより、成膜時における処理チ
ャンバ2内の圧力を10mTorr以下に安定して制御
することができる。
【0019】ターボ分子ポンプ25の排気口26には排
気配管27が接続され、この排気配管27には、処理チ
ャンバ2内を真空引きするドライポンプ(補助真空ポン
プ)28が設けられている。また、スロットル弁チャン
バ22の排気口29と排気配管27とは排気配管30で
接続され、この排気配管30にはラフスロットルバルブ
31が設けられている。また、排気配管27及び30に
は、アイソレーションバルブ32及び33が設けられて
いる。
【0020】以上のように構成したCVD装置1におい
て、SiO2膜の成膜処理を行う場合、まず図2(a)
に示すように、ゲートバルブ24を開き、スロットルバ
ルブ23を所定の角度で開いた状態で、ドライポンプ2
8及びターボ分子ポンプ25により処理チャンバ2内を
真空引きすると共に、ガス供給源11cのArガスをガ
ス導入口8a,8bから処理チャンバ2内に導入する。
そして、処理チャンバ2内の圧力が所定値になったら、
RFジェネレータ14a,14bによりコイル13a,
13bに高周波を印加し、処理チャンバ2内にプラズマ
を発生させる。続いて、ガス導入口11aのSiH4
ス及びガス供給源11bのO2ガスをガス導入口8a,
8bから処理チャンバ2内に順次導入すると、SiH4
及びO2は、イオンまたはラジカルに電離された状態で
基板支持部材3上のウェハWに達し、化学反応によりウ
ェハWの表面にSiO2膜が形成される。
【0021】次に、本発明に係るCVD装置1のクリー
ニング方法の手順を図3のフローチャートにより説明す
る。図3は、上記成膜処理時の状態からクリーニングを
行い、復帰させるまでの手順を示している。ここで、ド
ライポンプ28及びターボ分子ポンプ25の作動やスロ
ットルバルブ23及びゲートバルブ24等の開閉は、オ
ペレータによる手動操作により行うものとする。また、
処理チャンバ2内は、所定の真空度(例えば1mTor
r以下)に維持されているものとする。
【0022】(1)まず、ゲートバルブ24を閉じた状
態で、処理チャンバ2内を大気圧に開放する。そして、
ターボ分子ポンプ25の回転を停止させる。また、アイ
ソレーションバルブ32を閉じる(ステップ101)。
【0023】(2)続いて、ドライポンプ28の回転も
停止させる。このとき、ターボ分子ポンプ25内は真空
状態なので、クランプ(図示せず)を緩めて大気圧状態
にする(ステップ102)。
【0024】(3)続いて、ゲートバルブ24をハウジ
ング(図示せず)から取り外し、ターボ分子ポンプ25
やゲートバルブ24に破片等が乗っているかどうかを確
認し、あればそれを取り除く(ステップ103)。この
ようにすることで、ターボ分子ポンプ25のロータディ
スク等が破損することが防止される。
【0025】(4)続いて、ゲートバルブ24をハウジ
ングに組み付け、ドライポンプ28を作動させる(ステ
ップ104)。
【0026】(5)続いて、図2(b)に示すように、
ラフスロットルバルブ31を所定の角度に開き、アイソ
レーションバルブ33を開いた状態で、ドライポンプ2
8により処理チャンバ2内を排気配管30を介して徐々
に真空引きし、処理チャンバ2内を所定の真空度(例え
ば30mTorr以下)にする(ステップ105)。
【0027】(6)続いて、アイソレーションバルブ3
2を開き、ドライポンプ28によりターボ分子ポンプ2
5内を真空引きする(ステップ106)。
【0028】(7)続いて、図2(c)に示すように、
ゲートバルブ24を開くと共に、ラフスロットルバルブ
31及びアイソレーションバルブ33を閉じ、ドライポ
ンプ28により処理チャンバ2内をターボ分子ポンプ2
5を介して真空引きする(ステップ107)。
【0029】(8)続いて、ガス供給源11cのArガ
スをリアクターキャビティ18に所定量(例えば700
sccm)だけ流す。このガス流によって処理チャンバ
2内の圧力が上昇していく。そして、処理チャンバ2内
の圧力がマイクロ波プラズマを発する程度の値(例えば
600mTorr)以上になったら、マイクロ波ジェネ
レータ19によりマイクロ波を印加し、プラズマを発生
させる(ステップ108)。
【0030】(9)続いて、ガス供給源11dのNF3
ガスをアクターキャビティ18に徐々に流し始めると共
に、Arガスの供給量を徐々に減少させていく(ステッ
プ109)。このとき、NF3ガスはプラズマ中で解離
してラジカル化し始め、このフッ素ラジカルF*が、ガ
ス供給ライン17を介して処理チャンバ2に送られ、こ
れにより処理チャンバ2、スロットル弁チャンバ22、
ゲートバルブ24及びターボ分子ポンプ25の内部がク
リーニングされる。なお、処理チャンバ2内の圧力を常
に一定に保つために、アクターキャビティ18に流すガ
ス流量の合計は700sccmになるようにする。
【0031】(10)そして、Arガスの流量がゼロに
なり、NF3ガスの流量が700sccmになったら、
この状態で数分間(例えば10分間)のクリーニングを
行う(ステップ110)。この時の処理チャンバ2内の
圧力は、例えば1.8Torr程度となっている。な
お、処理チャンバ2内の圧力は、ガス流量、ガスの排気
速度、処理チャンバ2の容積などで決まるものであり、
ここでは、処理チャンバ2内の圧力が1.8Torr程
度になるように、NF3ガスの流量を700sccmと
している。このように処理チャンバ2内の圧力を設定す
るのは、プラズマ放電によるフッ素ラジカルF*の生成
が効率よく行われるようにするためである。
【0032】(11)その後、マイクロ波ジェネレータ
19によるマイクロ波の印加を停止すると共に、NF3
ガスの供給を停止し、ドライポンプ28により処理チャ
ンバ2内の真空引きを行う(ステップ111)。
【0033】(12)続いて、ガス供給源11cのAr
ガスをガス供給ライン10a,10b,20を介してガ
ス導入口8a,8b,16から処理チャンバ2内にそれ
ぞれ所定の流量だけ流し、所定時間(例えば1分間)の
パージを行う(ステップ112)。
【0034】(13)そして、Arガスの供給を停止
し、ドライポンプ28により処理チャンバ2内の真空引
きを行う(ステップ113)。
【0035】(14)続いて、ターボ分子ポンプ25を
回転させ、リークチェック、ウェハWの搬送テスト、ダ
ミーウェハの成膜等を行う(ステップ114)。
【0036】以上のような本発明に係る方法によりクリ
ーニングを行ったときの一実験データを図4に示す。同
図において、棒グラフは、処理チャンバ2内にウェハW
を配置してゲートバルブ24を5回開閉したときに、ウ
ェハWに付着するパーティクル(0.2μmより大きい
もの)が増加した数を示したものである。折れ線グラフ
は、処理チャンバ2内にウェハWを配置して2分程度放
置したときに、ウェハWに付着するパーティクル(0.
2μmより大きいもの)が増加した数を示したものであ
る。また、本発明に係るクリーニング方法との比較のた
めに、ターボ分子ポンプ25を作動(回転)させた状態
で、ドライポンプ28により処理チャンバ2内をターボ
分子ポンプ25を介して真空引きしながら、NF3ガス
をプラズマ中に流してフッ素ラジカルF*を処理チャン
バ2内に供給するというクリーニングを行った。
【0037】図4から分かるように、ターボ分子ポンプ
25を作動させた状態で、フッ素ラジカルF*を用いた
ドライクリーニングを行った場合には、クリーニング前
よりもパーティクル数が増加してしまうという結果が得
られた。この原因は、ターボ分子ポンプ25を回転させ
た状態で上記のドライクリーニングを実施しようとする
と、ターボ分子ポンプ25の排気能力によってポンプ2
5内の圧力が低くなるため、フッ素ラジカルF*が副生
成物と十分に反応できず、ターボ分子ポンプ25内に付
着した副生成物の分解除去が困難となることに加えて、
不十分なクリーニングにより残留物が処理チャンバ2内
でまきあがったことが考えられる。
【0038】これに対し、本発明に係るクリーニング方
法のようにターボ分子ポンプ25の回転を停止した状態
で、フッ素ラジカルF*を用いたドライクリーニングを
行った場合には、パーティクル数が激減するという結果
が得られた。また、2回目のクリーニングでは、更にパ
ーティクル数が減少した。
【0039】以上のように本実施形態にあっては、ター
ボ分子ポンプ25の回転を停止した状態で、フッ素ラジ
カルF*によるドライクリーニングを行うようにしたの
で、処理チャンバ2、スロットル弁チャンバ22、ゲー
トバルブ24及びターボ分子ポンプ25の内部に付着・
堆積した副生成物や粉塵等が効果的に除去される。した
がって、ウェハWに付着するパーティクルが低減され
る。また、このようなクリーニングを定期的に行うこと
により、ターボ分子ポンプ25を取り外してメンテナン
スを行う必要が無くなり、安定した生産稼働が可能とな
る。
【0040】なお、本実施形態においては、処理チャン
バ2内の圧力が1.8Torr程度となるようにフッ素
系ガスの流す量を設定したが、フッ素系ガスの流量は特
にこれに限られない。この場合、プラズマ放電によりフ
ッ素ラジカルF*を効率よく生成するためには、フッ素
系ガスの流量は、処理チャンバ2内の圧力を0.5〜
5.0Torrにするように設定するのが好ましい。
【0041】また、フッ素系ガスとしてNF3ガスを使
用したが、他のフッ素系ガス、例えばCF4ガスやC2
6ガスを使用してもよい。また、処理チャンバ2内にフ
ッ素ラジカルF*を供給する際、フッ素系ガスと不活性
ガス(Arガス)との混合ガスを供給した後、フッ素系
ガスのみを供給するようにしたが、特にこれに限られ
ず、最初からフッ素系ガスのみを供給してもよいし、あ
るいはフッ素系ガスと酸化系ガス(O2ガス)との混合
ガスを供給してもよい。
【0042】また、本実施形態のCVD装置1は、処理
チャンバ2の外部のリアクターキャビティ18でフッ素
ラジカルF*を生成し、処理チャンバ2内に供給するも
のであるが、本発明は、処理チャンバ内でフッ素ラジカ
ルF*を発生させるCVD装置にも適用できる。また、
本実施形態のCVD装置1は、Arガスにマイクロ波を
印加してプラズマを発生させるものであるが、本発明
は、フッ素系ガスに高周波やマイクロ波を印加してプラ
ズマを発生させるCVD装置にも適用できる。さらに、
本実施形態はSiO2成膜用のCVD装置1であるが、
本発明は、他のCVD装置やエッチング装置等の半導体
製造装置にも適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、主真空ポンプの作動を
停止させた状態で、処理チャンバ内を補助真空ポンプに
より主真空ポンプを介して真空引きしながら、処理チャ
ンバ内にフッ素ラジカルを生成するようにしたので、処
理チャンバだけでなく主真空ポンプの内部に付着・堆積
した副生成物も分解除去され、これによりウェハWに付
着するパーティクルが低減される。また、このようなク
リーニングを定期的に行うことにより、安定した生産稼
働が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーニング方法が適用される半
導体製造装置として高密度プラズマ(HDP)式CVD
装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すCVD装置のクリーニングを行うと
きの当該CVD装置の真空排気系の状態を示す概略図で
ある。
【図3】本発明に係るクリーニング方法の手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係るクリーニング方法を実施したとき
の一実験データを示す図である。
【符号の説明】
1…高密度プラズマ式CVD装置、2…処理チャンバ、
25…ターボ分子ポンプ(主真空ポンプ)、28…ドラ
イポンプ(補助真空ポンプ)。
フロントページの続き (72)発明者 太田 殖 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内 Fターム(参考) 4K029 BD01 DA09 4K030 CA04 DA06 5F004 AA15 BA20 BB11 BC03 BC08 DA01 DA02 DA17 DA26 5F045 AB32 AC01 AC02 AC11 AC16 BB14 DP03 EB06 EE06 EG05 EH11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理チャンバと、この処理チャンバ内を
    真空引きする主真空ポンプと、この主真空ポンプの下流
    側に設けられ、前記処理チャンバ内を真空引きする補助
    真空ポンプとを備えた半導体製造装置のクリーニング方
    法であって、 前記主真空ポンプの作動を停止させるステップと、 前記主真空ポンプの作動を停止させた後、前記処理チャ
    ンバ内を前記補助真空ポンプにより前記主真空ポンプを
    介して真空引きしながら、フッ素系ガスを流して前記処
    理チャンバ内にフッ素ラジカルを生成することによっ
    て、クリーニングを行うステップとを含む半導体製造装
    置のクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系ガスを、前記処理チャンバ
    内の圧力が0.5〜5.0Torrになるような流量だ
    け流す請求項1記載の半導体製造装置のクリーニング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系ガスとして、NF3ガス、
    CF4ガス、C26ガスのいずれかを用いる請求項1ま
    たは2記載の半導体製造装置のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 前記処理チャンバ内に前記フッ素ラジカ
    ルを生成する際、まず不活性ガスを流してプラズマを発
    生させ、その後前記フッ素系ガスのみを所定時間だけ流
    す請求項1〜3のいずれか一項記載の半導体製造装置の
    クリーニング方法。
  5. 【請求項5】 前記主真空ポンプとしてターボ分子ポン
    プを使用する請求項1〜4のいずれか一項記載の半導体
    製造装置のクリーニング方法。
JP11221607A 1999-08-04 1999-08-04 半導体製造装置のクリーニング方法 Withdrawn JP2001053008A (ja)

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