JP2001051283A - 液晶表示装置のパネル素形材 - Google Patents
液晶表示装置のパネル素形材Info
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Abstract
外側の領域の基板間隔を等しくすることにより、シール
材近傍で発生する歪みを緩和し、液晶表示装置の基板間
隔を均一にすることにより良好な表示特性を有する液晶
表示装置を製造するためのパネル素形材を提供する。 【解決手段】 電極基板1上にシール材8により囲まれ
た液晶表示を行なうための表示領域6と、電極基板と対
向基板2とを重ね合わせたのち、切断して廃棄される、
シール材により囲まれた領域の外側である表示領域外と
が存在し、二枚の基板を重ね合わせたとき、表示領域と
表示領域外の基板間隔が等しくなるように、表示領域外
に基板間隔を補正する手段を備えており、手段が、電極
基板および対向基板にそれぞれ形成される補正用膜1
0,11と両補正用膜に挟持されるスペーサ7とからな
る。
Description
ル素形材に関する。さらに詳しくは、表示画面周辺部の
セルギャップの膨らみを抑制し、輝度ムラのない、良好
な表示特性を有する液晶表示装置を製造するためのパネ
ル素形材に関する。
などの特長を有するため、腕時計、電卓などの表示装置
として広く用いられている。とくに薄膜トランジスタ
(TFT)などによりアクティブ駆動を行なう液晶表示
装置は、ワードプロセッサまたはパーソナルコンピュー
タなどの表示装置であるCRTに置き換わりつつあり、
これに伴いさらなる表示特性の改善が求められている。
明する。
上にTFTや液晶を駆動するための電極が形成されてい
る電極基板および色表示を行なうための色材層が形成さ
れている対向基板を用いる。どちらか一方の基板上に基
板間隔を一定に保つためのスペーサを散布する。つい
で、どちらか一方の基板の所定の位置に2枚の基板を接
着するとともに、液晶注入領域を決定するためのシール
材を塗布したのち、これらの基板を画素が一致するよう
に重ね合わせる。図12は切断する前の電極基板および
対向基板の平面図を示す。図13は2つの基板を重ね合
わせたX−X線断面図である。図12〜13において、
51は切断前の電極基板、52は切断前の対向基板、5
3は電極基板側に形成された電極層、54は表示領域、
55は色表示を行なうための色材層、56は液晶表示装
置として用いられる領域、57はスペーサ、58は液晶
注入領域を決定するシール材である。一般に、シール材
58中には基板51、52の間隔を保持するためのスペ
ーサが混合されている。シール材58が色材層55上に
形成されると、色材層55の密着力が弱いため基板5
1、52が剥がれてしまう問題があるため、シール材5
8は色材層55を避けて塗布される。
を加えながらシール材58を硬化し接着させる。ガラス
基板の電極基板51と対向基板52を所定の大きさに切
り出すためのスクライブラインを59の矢印の位置に形
成したのち、圧力を加えガラスを切断し、ついで液晶注
入を行ない所定のプロセスを経ることにより液晶表示装
置が得られる。
に、電極基板51上の液晶表示装置として使用する領域
56にのみTFTや配線が形成され、また対向基板52
には通常カラー表示を行なうための色材層が形成されて
いる。
れる部分には種々の薄膜が形成されているが、その他の
領域にはほとんど薄膜が形成されていないため、同一形
状のスペーサを散布した場合、熱圧着工程において、図
14で模式的に示すように基板51、52が変形し、歪
みが生じる。このとき、シール材58が硬化し二枚の基
板51、52が接着されるため、歪みが保持されたまま
になる。こののち、所定の大きさになるようにガラス切
断、液晶注入を行なうことにより、表示領域と表示領域
外の境界部分にあるシール材58の周辺に歪みが集中
し、図15に示されるようにシール材58の近傍のセル
ギャップd1が表示領域中央部のセルギャップd2より
大きくなる。この結果、セルギャップの差に起因する輝
度ムラおよび応答速度の変化が生じて表示品位が低下す
る。
液晶表示装置に代表される複屈折モードを用いた液晶表
示装置はセルギャップの分布の影響を受けやすく、大き
な問題となっている。
として、たとえば特開昭64−10216号公報などが
提案されているが、これは対向基板(CF)側にのみ基
板間隔補正用のパターンを形成している。しかし、アク
ティブマトリクス駆動を行なう場合、電極基板(TF
T)の表示領域とそれ以外の領域では層構造が異なるた
め、CF側にのみ基板間隔補正用のパターンを形成して
も均一な基板間隔を得ることができない。
領域とそれの外側の領域の基板間隔を等しくすることに
より、シール材近傍で発生する歪みを緩和し、液晶表示
装置の基板間隔を均一にすることにより、良好な表示特
性を有する液晶表示装置を製造するためのパネル素形材
を提供することを目的とする。
基板と対向基板側のガラス基板の間隔のことである。
パネル素形材は、電極基板と対向基板とのあいだに配向
膜およびスペーサを介して液晶組成物を狭持し、前記二
枚の基板が液晶組成物の封入領域を決定するシール材に
より接着されており、前記電極基板上にマトリクス状に
配置された、複数の映像信号と走査信号線に囲まれたス
イッチング素子を有する画素部を形成したアクティブマ
トリクス型液晶表示装置を製造するためのパネル素形材
であって、前記電極基板上にシール材により囲まれた液
晶表示を行なうための表示領域と、該電極基板と対向基
板とを重ね合わせたのち、切断して廃棄される、シール
材により囲まれた領域の外側である表示領域外とが存在
し、前記二枚の基板を重ね合わせたとき、前記表示領域
と表示領域外の基板間隔が等しくなるように、表示領域
外に基板間隔を補正する手段を備えており、該手段が、
前記電極基板および対向基板にそれぞれ形成される補正
用膜と該両補正用膜に挟持されるスペーサとからなるこ
とを特徴とする。
は、電極基板と対向基板とのあいだに配向膜およびスペ
ーサを介して液晶組成物を狭持し、電極基板上にマトリ
クス状に配置された、複数の映像信号と走査信号線に囲
まれたスイッチング素子を有する画素部を形成したアク
ティブマトリクス型液晶表示装置を製造するためのパネ
ル素形材であって、電極基板上にシール材により囲まれ
た液晶表示を行なうための表示領域と、対向基板と重ね
合わせたのち、切断して廃棄されるシール材により囲ま
れた領域の外側である表示領域外が存在し、前記二枚の
基板を重ね合わせたとき、前記表示領域と表示領域外の
基板間隔が等しくなるように、表示領域外に基板間隔を
補正するスペーサを備えており、表示領域上の基板間隔
を保持するためのスペーサ径をg1、表示領域外のスペ
ーサ径をg2、対向基材の色材層の厚さをh0、電極基
板の薄膜トランジスタ部の厚さをh1とすると、 |(g1+h0+h1)−g2|<1.5μm であることを特徴とする。
よび電極基板の表示領域外に基板間隔の補正用の手段で
ある膜とスペーサを形成する場合を例にとって説明す
る。
示す。図1において、1は切断する前の電極基板、2は
切断する前の対向基板、3は液晶を駆動するための電極
層、5は色材層、6は液晶表示装置として使用される領
域、7はスペーサ、8はシール材、10は対向基板2側
に形成された基板間隔の補正用膜、11は電極基板1側
に形成された基板間隔の補正用膜を示す。このとき、表
示領域と表示領域外の基板間隔がほぼ等しくなるように
基板間隔の補正用膜10、11の厚さを表示領域内の膜
厚(電極層3と色材層5の膜厚)と等しくする必要があ
る。このとき、表示領域内外の膜厚が等しく、またスペ
ーサ径がいずれの領域でもほぼ等しいので、基板間隔は
等しくなる。このため電極基板上にマトリクス状に配置
された、複数の映像信号と走査信号線に囲まれたスイッ
チング素子を有する画素部を形成した均一なセルギャッ
プのアクティブマトリクス型液晶表示装置が得られる。
は表示領域外全域に形成されている方が望ましいが、液
晶注入領域を決定するシール(パターン)近傍に形成し
てあれば所望の効果が得られる。
いずれか一方にのみ基板間隔の補正用膜を設ける場合
は、もう一方の基板に形成される膜の分の厚さを設ける
必要があるためプロセスが増加する。対向基板および電
極基板の両方に表示領域と膜構成が同じようなギャップ
調整用パターンを設けるようにすると、現行プロセスを
変更することなくギャップ精度を向上させることができ
る。
手段であるシール材を形成する場合を例にとって説明す
る。
示す。図2において、8は液晶注入領域を決定するシー
ル材、12はギャップ補正用シール材を示す。前記2種
類のシール材8、12には間隔を保持するためのスペー
サ(図示せず)が混入されている。液晶注入領域を決定
するシール材8中に混合させるスペーサの径は、基板間
隔を決定する表示領域内に配置されるスペーサ7の径と
対向基板2上に形成されている色材層5の厚さの合計と
ほぼ等しくすることが好ましい。ギャップ補正用シール
材12内に混合されるスペーサの大きさは、基板間隔を
決定する表示領域内に配置されるスペーサ7と対向基板
2上に形成されている色材層5の厚さと電極基板1上に
形成されている電極層3の最も高い部分の高さの合計と
ほぼ等しくすることが好ましい。図2に示されるよう
に、熱圧着時、ギャップ補正用シール12より基板の外
側は変形してしまい歪みが生じるが、補正用シール材1
2の近傍に集中するため、液晶注入領域を決定するシー
ル材8の近傍の歪みが緩和される。この結果、セルギャ
ップが均一な液晶表示装置が得られる。なお、前記液晶
注入領域を決定するシール材8のパターンとギャップ補
正用シール材12との距離は、シール材8近傍の歪みを
より小さくするために、10mm以内であるのが好まし
い。
ル材8の近傍の基板間隔を表示領域とほぼ等しくし、熱
圧着時の基板の歪みを緩和することにより、セルギャッ
プが均一な液晶表示装置を得ることができる。
発明の液晶表示装置のパネル素形材を説明する。
ーフィルタ基板を用いた。この着色層の厚さは約1μm
であった。電極基板として、薄膜トランジスタ(TF
T)が形成されており櫛形電極を有し、TFT部の厚さ
が約1.0μmであるものを用いた。
写法により、配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配向
膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
スペンサを用い、液晶注入領域を決定するシール材13
のパターンを形成した。このシール材13としては、マ
クロロッドPF−47(日本電気硝子(株)製)を約2
wt%の割合で混合したものを使用した。こののち、基
板間隔の補正用のシール材14のパターンを形成した。
このシール材14としては、マイクロロッドPF−64
(日本電気硝子(株)製)を約2wt%の割合で混合し
たものを使用した。シール材13とシール材14との距
離Lは4辺とも等しく3mmであった。
パールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散
布密度約300個/mm2で散布した。
が一致するように重ね合わせた。このときの基板の断面
図を図4に示す。ついで、約200℃および600g/
cm 2の圧力で加熱圧着することにより、電極基板1と
対向基板2を接着させた。このときのシール材13、1
4の幅は約1mmとなった。なお、前記基板間隔を補正
する補正用シール材の厚さをd0、液晶封入領域を決定
するシール材内に混合されるスペーサ径をd1、電極基
板の薄膜トランジスタ部の厚さの差をd3とすると、 |(d1+d3)−d0|<1.0μm を満足している。
るようにパネル切断を行ない、そののちの屈折率異方性
が0.079、誘電率異方性が10.4の液晶を注入
し、液晶表示素子を得た。画面中央部を16カ所測定し
たところ、液晶層の厚さは平均約3.6μmとなった。
ルギャップ均一性が良くなり表示画面の輝度ムラがほと
んど視認されなくなるなど、良好な表示特性を有する液
晶表示装置(実施例1)が得られた。
シール材とギャップ補正用シール材の距離が4辺とも等
しい場合を用いたが、両シール材の距離がおのおの異な
っても同様の効果が得られる。
た。
写法により、配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配向
膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
に示すように液晶注入領域を決定するシール材8および
基板間隔の補正用のシール材12を形成した。シール材
8、12にはマイクロロッドPF−47(日本電気硝子
(株)製)を約2wt%の割合で混合したものを使用し
た。シール材8とシール材12との距離は4辺とも等し
く4mmであった。
パールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散
布密度約300個/mm2で散布した。
一致するように重ね合わせたのち、約200℃および6
00g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、電極
基板と対向基板を接着させた。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
079、誘電率異方性が10.4の液晶を注入し、液晶
表示素子を得た。画面中央部を16カ所測定したとこ
ろ、液晶層の厚さは平均約3.6μmとなった。周辺部
と中央部のセルギャップの差は約0.3μmとなった。
晶表示装置(比較例1)では、表示画面周辺部の輝度値
が中央部と異なり、輝度ムラが視認され、良好な表示特
性を得ることができなかった。
た。
写法により配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配向膜
を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
に示すように液晶注入領域を決定するシール材8を形成
した。シール材8にはマイクロロッドPF−47(日本
電気硝子(株)製)を約2wt%の割合で混合したもの
を使用した。
パールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散
布密度約300個/mm2で散布した。
一致するように重ね合わせたのち、約200℃および6
00g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、電極
基板と対向基板を接着させた。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
079、誘電率異方性が10.4の液晶を注入し、液晶
表示素子を得た。画面中央部を16カ所測定したとこ
ろ、液晶層の厚さは平均約3.6μmとなった。周辺部
と中央部のセルギャップの差は約0.4μmとなった。
晶表示装置(比較例2)では、表示画面周辺部の輝度値
が中央部とことなり、輝度ムラが視認され良好な表示特
性を得ることができなかった。
このとき、メインシール材とギャップ補正用のシール材
との距離を6mmとした。
ルギャップ均一性が良くなり表示画面の輝度ムラがほと
んど視認されなくなるなど、良好な表示特性を有する液
晶表示装置(実施例2)が得られた。
このときメインシール材とギャップ補正用のシール材と
の距離を8mmとした。
ルギャップ均一性が改善され、表示画面の輝度ムラがほ
とんど視認されなくなるなど、良好な表示特性を有する
液晶表示装置(実施例3)が得られた。
このとき、図5に示すようなギャップ補正用シール材1
4のパターンを形成し、メインシール材13とギャップ
補正用のシール材14との距離Lを4mmとした。
ルギャップ均一性が良くなり表示画面の輝度ムラがほと
んど視認されなくなるなど、良好な表示特性を有する液
晶表示装置(実施例4)が得られた。
外に液晶を駆動するための電極層3と同様の積層構造の
補正用膜15が形成されている基板と、対向基板2とし
て表示領域外にカラー表示を行なうための色材層5と同
様の積層構造を有する膜16が形成されているカラーフ
ィルタ基板を用いた。
ング処理を行なった。電極基板1にはディスペンサを用
いた所定のパターンになるようにシール材13を塗布し
た。シール材13にはマイクロロッドPF−47(日本
電気硝子(株)製)を約2wt%の割合で混合したもの
を使用した。
するためのスペーサ7として直径3.4μmのミクロパ
ールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散布
密度約300個/mm2で散布した。
ように重ね合わせた。このときの基板の断面形状を図6
に示す。つぎに所定のプロセスを経ることにより液晶表
示装置を得ることができた。このときの液晶層の厚さは
3.6μmとなった。表示領域外の補正用膜と液晶注入
領域を決定するシール材13のパターンとの距離X1、
X2はそれぞれ4mm、5mmであった。
なり表示画面の輝度ムラがほとんど視認されなくなるな
ど、良好な表示特性を有する液晶表示装置が得られた。
と同じ層構造を有する補正用膜を形成することにより、
プロセスの増加を抑制できる。
の外側の領域に表示領域と同じ層構造を有する補正用膜
15を形成した基板、対向基板2としてカラーフィルタ
基板を用いた。なお、本実施の形態では、電極基板に補
正用膜を形成したが、対向基板または電極基板および対
向基板に形成することもできる。
に転写法により配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配
向膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
定のパターンになるようにシール材13を塗布した。さ
らに表示領域外の補正用膜15上に基板間隔の補正用シ
ール材17を形成した。シール材13、17は4.7μ
mのスペーサ材(マイクロロッドPF−47、日本電気
硝子(株)製)を約2wt%の割合で混合したものを使
用した。
するためのスペーサ7として直径3.4μmのミクロパ
ールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散布
密度約300個/mm2で散布した。
素が一致するように重ね合わせたのち、約200℃およ
び600g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、
電極基板1と対向基板2を接着させた。
図7に示されるように、表示領域と表示領域外の基板間
隔が等しくなり、シール近傍に歪みがほとんど生じなか
った。このときシール材13とシール材17の間隔は4
mmであった。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
079、誘電率異方性が10.4の液晶を注入し、液晶
表示素子を得た。液晶層の厚さは3.6μmとなった。
ャップの面内均一性が良好で、良好な表示特性を有する
液晶表示装置(実施例5)を得ることができた。
約1μmの着色層が基板上に形成されているカラーフィ
ルタ基板を用いた。電極基板1として、薄膜トランジス
タ(TFT)が形成されており櫛形電極を有し、TFT
部と表示領域外部の高さの差が約1μmであるものを用
いた。
に転写法により、配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し
配向膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なっ
た。
定のパターンになるようにシール材13を塗布した。シ
ール材13にはマイクロロッドPF−47(日本電気硝
子(株)製)を約2wt%の割合で混合したものを使用
した。
するためのスペーサ7として直径3.4μmのミクロパ
ールSP2034(積水ファインケミカル社製)を散布
密度約300個/mm2で散布した。こののち、表示領
域上にマスクをし、直径6μmのスペーサ18を散布し
た。この結果、表示領域外に直径6μmのスペーサ18
が散布密度約300個/mm2で配置された。
素が一致するように重ね合わせたのち、約200℃およ
び600g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、
電極基板1と対向基板2を接着させた。なお、表示領域
上の基板間隔を保持するためのスペーサ径をg1、表示
領域外のスペーサ径をg2、対向基材の色材層の厚さを
h0、電極基板の薄膜トランジスタ部の厚さをh1とす
ると、 |(g1+h0+h1)−g2|<1.5μm を満足している。
図8に示されるように表示領域と表示領域外の基板間隔
が等しくなり、シール近傍に歪みがほとんど生じなかっ
た。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
079、誘電率異方性が7.6の液晶を注入し、液晶表
示素子を得た。液晶層の厚さは3.6μmとなった。
好で、良好な表示特性を有する液晶表示装置を得ること
ができる。
対向基板2としてカラーフィルタ基板を用いた。このカ
ラーフィルタ基板に感光性レジストをスピンコート法で
塗布し、所定のマスクを用いてパターニングを行ない表
示領域のブラックマトリクス上に基板間隔を一定に保つ
ための柱状スペーサ19を形成した。一方、電極基板1
上に感光性レジストをスピンコート法で塗布し、所定の
マスクを用いて表示領域外に基板間隔を保持するための
感光性樹脂の柱状スペーサ20を形成した。柱状スペー
サ20は半球、円柱または角柱の形状を呈しており、基
板に1番近い部分の直径は約10μmであった。このと
き、電極基板1の柱の高さが約5.4μm、対向基板2
の柱の高さが約3μmとなった。
に転写法により配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配
向膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
ール材13を塗布した。シール材13にはマイクロロッ
ドPF−47(日本電気硝子(株)製)を約2wt%の
割合で混合したものを使用した。
素が一致するように重ね合わせたのち、約200℃およ
び600g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、
電極基板1と対向基板2を接着させた。このときの基板
の断面図を図9に示す。なお、対向基板の色材層の厚さ
をh1、電極基板の電極層の平均厚さをh2、表示領域
に形成されている基板間隔を決定する突起の高さをh
3、表示領域外に形成されている基板間隔を補正する複
数の突起のパターンの高さをh4とすると、 h3<h4 および |(h1+h2+h3)−h4|<1.5μm している。また、本発明において、複数の突起が形成す
る基板間隔は、突起の高さだけでは決められない場合が
あるため、複数の突起が形成する基板間隔補正用のパタ
ーンの高さ、たとえばパターンの最も高い部分の厚さな
どで決定する。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
079、誘電率異方性が10.4の液晶を注入し、液晶
表示素子を得た。液晶層の厚さは3.3μmとなった。
なるなど、良好な表示特性を有する液晶表示装置が得ら
れる。
ステッドネマティック(twisted nemati
c)モード対応の電極構造の基板を用いた。電極基板1
の表示領域外に表示領域と同様の層構造を有する膜23
を形成した。また、対向基板2には、カラー表示を行な
うための色材層5が形成されておりその色層が表示領域
外にも形成されているものを用いた。
性レジストを塗布した。こののち、所定のマスクを用い
パターニングを行ないブラックマトリクス上に柱状スペ
ーサ21を形成した。また、表示領域外にも同様の方法
でパターニングを行ない柱状スペーサ21を形成した。
このときスペーサ21の高さは4.3μmとなった。
に転写法により配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し配
向膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なった。
の領域にシール材13を塗布した。シール材13にはマ
イクロロッドPF−60(日本電気硝子(株)製)を約
2wt%の割合で混合したものを使用した。
素が一致するように重ね合わせたのち、約200℃およ
び600g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、
電極基板1と対向基板2を接着させた。
シール材13と対向基板2の表示領域外に形成された膜
22との距離X3は4mmであった。本実施の形態では
シール材13と対向基板2の表示領域外に形成された膜
22との距離と、シール材13と電極基板1の表示領域
外に形成された膜23の距離は等しかったが、等しくな
くても効果が得られる。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
087、誘電率異方性が7.6の液晶を注入し、液晶表
示装置を得た。液晶層の厚さは4.5μmとなった。
なるなど、良好な表示特性を有する液晶表示装置が得ら
れる。
分散性の方が、パターニングして形成する柱状のスペー
サの厚みムラより大きいので、スペーサとして、ビーズ
状のものを用いるより、パターニングを行ない柱状のス
ペーサを形成する方が基板間隔の制御がより容易にな
る。
ステッドネマティック(twisted nemati
c)モード対応の電極構造の基板を用いた。電極基板1
の表示領域外に基板間隔を補正するための膜25を形成
した。また、対向基板2には、カラー表示を行なうため
の色材層5が形成されているカラーフィルタ基板を用い
た。
性レジストを塗布した。こののち、所定のマスクを用い
パターニングを行ないブラックマトリクス上に柱状スペ
ーサ24を形成した。また、表示領域外にも同様の方法
でパターニングを行ない柱状スペーサ24を形成した。
このときのスペーサ24の高さは4.3μmとなった。
に転写法により、配向膜の溶液を塗布したのち、焼成し
配向膜を形成した。そののち、ラビング処理を行なっ
た。
の領域にシール材13を塗布した。シール材13にはマ
イクロロッドPF−60(日本電気硝子(株)製)を約
2wt%の割合で混合したものを使用した。
素が一致するように重ね合わせたのち、約200℃およ
び600g/cm2の圧力で加熱圧着することにより、
電極基板1と対向基板2を接着させた。
シール材13と電極基板1の表示領域外に形成された膜
25との距離X4は5mmであった。
にパネル切断を行ない、そののち、屈折率異方性が0.
087、誘電率異方性が7.6の液晶を注入し、液晶表
示装置を得た。液晶層の厚さは4.5μmとなった。
なるなど、良好な表示特性を有する液晶表示装置が得ら
れる。
サを形成し、電極基板側に基板間隔の補正用膜を形成し
たが、対向基板上に基板間隔の補正用膜を形成し、電極
基板側に柱状スペーサを形成しても同様の効果が得られ
る。
表示領域に形成された柱状スペーサに代えて、基板間隔
を保持するためのスペーサを配置することもできる。こ
のとき、対向基板の色材層の厚さをh1、電極基板の電
極層の平均厚さをh2、表示領域に配置されている基板
間隔を決定するスペーサ径をh3、表示領域外に形成さ
れている基板間隔を補正する複数の突起のパターンの高
さをh4とすると、 h3<h4 および |(h1+h2+h3)−h4|<1.5μm のが好ましい。
表示領域と表示領域外との基板間隔をほぼ等しくし、液
晶注入領域を決定するシール材近傍の歪みを緩和するこ
とにより、セルギャップの表示領域での均一性を向上さ
せることができる。この結果、輝度分布の小さい良好な
表示特性を有する液晶表示装置を得ることができる。
面図である。
す断面図である。
の形態を示す断面図である。
実施の形態を示す断面図である。
一実施の形態を示す平面図である。
る一実施の形態を示す断面図である。
る一実施の形態を示す断面図である。
る一実施の形態を示す断面図である。
る一実施の形態を示す断面図である。
なる一実施の形態を示す断面図である。
なる一実施の形態を示す断面図である。
の平面図である。
る。
図である。
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 電極基板と対向基板とのあいだに配向膜
およびスペーサを介して液晶組成物を狭持し、前記二枚
の基板が液晶組成物の封入領域を決定するシール材によ
り接着されており、前記電極基板上にマトリクス状に配
置された、複数の映像信号と走査信号線に囲まれたスイ
ッチング素子を有する画素部を形成したアクティブマト
リクス型液晶表示装置を製造するためのパネル素形材で
あって、前記電極基板上にシール材により囲まれた液晶
表示を行なうための表示領域と、該電極基板と対向基板
とを重ね合わせたのち、切断して廃棄される、シール材
により囲まれた領域の外側である表示領域外とが存在
し、前記二枚の基板を重ね合わせたとき、前記表示領域
と表示領域外の基板間隔が等しくなるように、表示領域
外に基板間隔を補正する手段を備えており、該手段が、
前記電極基板および対向基板にそれぞれ形成される補正
用膜と該両補正用膜に挟持されるスペーサとからなるこ
とを特徴とする液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置のパネル素
形材において、補正用膜とスペーサに代えて、基板間隔
を補正する手段として、前記電極基板と対向基板とのあ
いだに形成される補正用シール材を用いてなることを特
徴とする液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項3】 前記基板間隔を補正する補正用シール材
の厚さをd0、液晶封入領域を決定するシール材内に混
合されるスペーサ径をd1、電極基板の薄膜トランジス
タ部の厚さの差をd3とすると、|(d1+d3)−d
0|<1.0μmであることを特徴とする請求項2記載
の液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項4】 前記補正用シール材が前記電極基板およ
び/または対向基板に形成される補正用膜を介して形成
されてなることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装
置のパネル素形材。 - 【請求項5】 請求項1記載の液晶表示装置のパネル素
形材において、補正用膜とスペーサに代えて、基板間隔
を補正する手段として、複数の突起を用いてなることを
特徴とする液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項6】 前記突起が前記電極基板および/または
対向基板に形成される補正用膜を介して形成されてなる
ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置のパネル
素形材。 - 【請求項7】 前記突起が、対向基板の色材層の厚さを
h1、電極基板の電極層の平均厚さをh2、表示領域に
配置されている基板間隔を決定するスペーサ径をh3、
表示領域外に形成されている基板間隔を補正する複数の
突起のパターンの高さをh4とすると、 h3<h4 および |(h1+h2+h3)−h4|<1.5μm を満足することを特徴とする請求項5記載の液晶表示装
置のパネル素形材。 - 【請求項8】 前記表示領域に配置されるスペーサに代
えて、複数の突起が形成されてなることを特徴とする請
求項5または6記載の液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項9】 前記突起が、対向基板の色材層の厚さを
h1、電極基板の電極層の平均厚さをh2、表示領域に
形成されている基板間隔を決定する突起の高さをh3、
表示領域外に形成されている基板間隔を補正する複数の
突起のパターンの高さをh4とすると、 h3<h4 および |(h1+h2+h3)−h4|<1.5μm を満足することを特徴とする請求項8記載の液晶表示装
置のパネル素形材。 - 【請求項10】 前記突起が、半球、円柱または角柱を
呈することを特徴とする請求項5、6、7、8または9
記載の液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項11】 前記突起が感光性樹脂からなることを
特徴とする請求項5、6、7、8、9または10記載の
液晶表示装置のパネル素形材。 - 【請求項12】 前記表示領域外に形成される補正用膜
が、表示領域と同じプロセスにより形成されてなること
を特徴とする請求項1、4または6記載の液晶表示装置
のパネル素形材。 - 【請求項13】 液晶注入領域を決定するシール材のパ
ターンと基板間隔を補正する手段との距離が10mm以
内であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11または12記載の液晶表示
装置のパネル素形材。 - 【請求項14】 電極基板と対向基板とのあいだに配向
膜およびスペーサを介して液晶組成物を狭持し、電極基
板上にマトリクス状に配置された、複数の映像信号と走
査信号線に囲まれたスイッチング素子を有する画素部を
形成したアクティブマトリクス型液晶表示装置を製造す
るためのパネル素形材であって、電極基板上にシール材
により囲まれた液晶表示を行なうための表示領域と、対
向基板と重ね合わせたのち、切断して廃棄されるシール
材により囲まれた領域の外側である表示領域外が存在
し、前記二枚の基板を重ね合わせたとき、前記表示領域
と表示領域外の基板間隔が等しくなるように、表示領域
外に基板間隔を補正するスペーサを備えており、表示領
域上の基板間隔を保持するためのスペーサ径をg1、表
示領域外のスペーサ径をg2、対向基材の色材層の厚さ
をh0、電極基板の薄膜トランジスタ部の厚さをh1と
すると、 |(g1+h0+h1)−g2|<1.5μm であることを特徴とする液晶表示装置のパネル素形材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11224189A JP2001051283A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 液晶表示装置のパネル素形材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11224189A JP2001051283A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 液晶表示装置のパネル素形材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001051283A true JP2001051283A (ja) | 2001-02-23 |
JP2001051283A5 JP2001051283A5 (ja) | 2006-08-31 |
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ID=16809927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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