JP2001050615A - 絞り装置 - Google Patents
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Abstract
給することができず、冷媒流動音が大きくなる。 【解決手段】 周方向に回転する円柱状または円盤状の
主弁体10と、この主弁体10に形成され回転により冷
媒流れ方向に連通する多孔体12の絞り部とを備えた。
Description
好適で、冷媒流動音を低減する絞り装置に関するもので
ある。
動に対応するためにインバーターなどの容量可変型圧縮
機が用いられ、空調負荷の大小に応じて圧縮機の回転周
波数が制御されている。ところが冷房運転時に圧縮機回
転が小さくなると蒸発温度も上昇し、蒸発器での除湿能
力が低下したり、あるいは蒸発温度が室内の露点温度以
上に上昇し、除湿できなくなったりする問題点があっ
た。
せる手段としては次のような空気調和装置が考案されて
いる。図27は例えば特開平11-51514号公報に示さ
れた従来の空気調和装置の冷媒回路図を、図28は図2
7に備えられた一般的な絞り弁の断面図を示す。図にお
いて1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換器、4は
第1流量制御装置、5は第1室内熱交換器、6は第2流
量制御装置、7は第2室内熱交換器であり、これらは配
管で順次接続され冷凍サイクルを構成している。
明する。冷房運転では、圧縮機1を出た冷媒は四方弁2
を通過して、室外熱交換器3で凝縮液化し、第1流量制
御装置4の二方弁18は閉じられているため、絞り装置
19で減圧され室内熱交換器5において蒸発気化し再び
四方弁2を介して圧縮機1に戻る。また、暖房運転では
圧縮機1を出た冷媒は冷房運転とは逆に四方弁2を通過
して、室内熱交換器5で凝縮液化し、第1流量制御装置
4の二方弁9は閉じられているため主絞り装置8で減圧
され室外熱交換器3において蒸発気化し再び四方弁2を
介して圧縮機1に戻る。
4の主絞り装置8は閉じられ、二方弁9を開け第2流量
制御弁6で冷媒流量を制御することにより、第1室内熱
交換器が凝縮器すなわち再熱器、第2室内熱交換器7が
蒸発器として動作し、室内空気は第1室内熱交換器で加
熱されるため、室温の低下が小さい除湿運転が可能とな
る。
気調和装置では、室内ユニット内に設置する第2流量制
御弁として、通常、オリフィスを有する流量制御弁を用
いているため、このオリフィスを冷媒が通過する時に発
生する冷媒流動音が大きく、室内環境を悪化させる要因
となっていた。特に除湿運転時には第2流量制御弁の入
口が気液二相冷媒となり、冷媒流動音が大きくなるとい
う問題があった。
動音低減策としては、特開平11−51514号公報に
示された流量制御弁内に複数の切り込み溝と弁体からな
るオリフィス状の絞り流路を設けたものがある。ところ
がこの冷媒流動音低減策では絞り部が複数のオリフィス
形状の流路で気液二相冷媒を連続的に流すように工夫し
たものであるが、加工上配置し得る流路数が有限である
ため効果的ではなく冷媒流動音が大きくなるといった問
題があった。その結果、第2流量制御装置の周囲に遮音
材や制振材を設けるなどの追加の対策を必要とし、コス
ト増加や設置性の悪化およびリサイクル性の悪化などの
問題もあった。
報に示された空気調和装置で用いられている流量制御装
置では、図29の断面図に示すように冷媒流動音を低減
するために絞りの上流および下流側にフィルタとして多
孔体25を設けてある。しかしながら、多孔体と絞り部
(10、14)の間にオリフィス16があり距離が離れ
ているため、気液二相冷媒を連続的に絞り部に効果的に
供給することはできず、冷媒流動音が大きくなるといっ
た問題があった。
になされたもので、冷媒の流動制御に好適で、冷媒流動
音を低減できる絞り装置を得ることを目的とする。
は、周方向に回転する円柱状または円盤状の可動部と、
この可動部に形成され前記回転により冷媒流れ方向に連
通する多孔質透過材より成る絞り部とを備えたものであ
る。
り冷媒流れ方向に貫通する貫通流路を備えたものであ
る。
り冷媒の流れ遮断する遮断部を備えたものである。
孔質透過材で形成したものである。
よび冷媒流出口を備えたものである。
口および冷媒流出口を備えたものである。
る。
材で構成したものである。
構成したものである。
異なる流動抵抗の絞り部を備えたものである。
抵抗の順に前記可動部の回転方向に配置されたものであ
る。
しているものである。
して配列しているものである。
切りを設けたものである。
回転駆動するものである。
閉可能な主弁座および主弁体と、前記主弁座および主弁
体が閉時に閉部を前記弁室内バイパスするバイパス流路
と、このバイパス流路に設けられ冷媒流れ方向に連通す
る多孔質透過材とを備え、前記多孔質透過材で絞り部を
構成したものである。
えたものである。
材を備えたものである。
材を備えたものである。
部と前記多孔質透過材とを略面一としたものである。
配置されたものである。
向に垂直な冷媒流入口と、この冷媒流入口からの冷媒流
を拡散する拡散部材とを備えたものである。
ある。
のオリフィスの直前または直後に設けられ絞り機能を有
する多孔質透過材とを備えたものである。
体と、弁室底面に第2流路が開口する主弁座と、弁室内
に前記主弁座を閉止できる主弁体とを備え、前記主弁体
および主弁座で主絞り部を構成し、前記主絞り部の直前
または直後に多孔質透過材を用いた補助絞り部を構成し
たものである。
する補助絞り部を設けたものである。
し、前記補助絞り部との当接時に前記主弁座とでオリフ
ィス部を構成するものである。
多孔質透過材で構成した絞り部とを備え、前記二方弁と
絞り部とを並列に接続したものである。
のである。
0.5マイクロメートルの範囲としたものである。
ある。
実施の形態の一例を示す空気調和装置の冷媒回路図で、
従来装置と同様の部分は同一符号で表している。図にお
いて、1は圧縮機、2は冷房運転および暖房運転の冷媒
の流れを切換える流路切換え手段で例えば四方弁、3は
室外熱交換器、4は第1流量制御装置、5は第1室内熱
交換器、6は第2流量制御装置、7は第2室内熱交換器
であり、これらは配管によって順次接続され冷凍サイク
ルを構成している。この冷凍サイクルの冷媒には、R3
2とR125の混合冷媒であるR410Aが用いられ、
冷凍機油としてはアルキルベンゼン系油が用いられてい
る。
量制御装置の構成断面図を示す図であり、図において、
8は第1室内熱交換器5と接続され、冷媒流入口となる
配管、9は第2室内熱交換器7と接続され冷媒流出口と
なる配管、10は主弁体であり円柱状に形成され、円柱
中心を軸に周方向に摺動しながら回転する。11は主弁
体10を駆動するステッピングモータで、図示しない制
御部からの指令に基づいてステッピングモーター11を
駆動し主弁体10を調整する。
主弁体10の断面図であり、図において、13は主弁体
10に形成され、冷媒が流路抵抗を殆ど受けることなく
通過可能な貫通流路となる溝である。主弁体10は全体
が多孔質透過材で形成され、通気孔(流体が透過できる
多孔質体表面及び内部の気孔)の平均直径が40マイク
ロメートルの焼結金属(以下多孔体12または焼結金属
という)で構成されている。焼結金属は、金属粉末ある
いは合金粉末を型に入れて加圧成形し、次いで溶融点以
下の温度で焼結を行なって製造されたものである。
量制御弁6と第1室内熱交換器5と接続される配管8と
第2室内熱交換器7と接続される配管9において、それ
ぞれの配管断面積以上の断面積を有する。さらに、ステ
ッピングモータ11を駆動することにより、図4の(b)
のごとく、主弁体の溝13が第2流量制御弁と第1室内
熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と
接続される配管9の位置まで移動することによって、圧
力損失がほとんどない状態で接続することができる。ま
た、同様にステッピングモータ11を駆動することによ
り、図4の(a)のごとく、第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9が
主弁体10の多孔体12を介して接続される。
凍サイクルの動作について説明する。図1では冷房時の
冷媒の流れを実線矢印で示している。冷房運転は起動時
や夏季時など部屋の空調顕熱負荷と潜熱負荷がともに大
きい場合に対応する通常冷房運転と中間期や梅雨時期の
ように空調顕熱負荷は小さいが、潜熱負荷が大きな場合
に対応する除湿運転に分けられる。通常冷房運転は、第
2流量制御装置6のステッピングモーター11を駆動す
ることにより、主弁体10の溝13が第2流量制御装置
と第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9の位置に固定されている。
れている圧縮機1を出た高温高圧の蒸気冷媒は四方弁2
を通過して、室外熱交換器3で凝縮液化し、第1流量制
御装置4で減圧され低圧二相冷媒となって第1室内熱交
換器5に流入し蒸発気化し、第2流量制御装置6を大き
な圧力損失なしに通過し再び第2室内熱交換器7で蒸発
気化し、低圧蒸気冷媒となって再び四方弁2を介して圧
縮機1に戻る。
に主弁体10の溝13が第2流量制御装置と第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9の位置にあるため、この第2流量制御装
置を通過する冷媒はほとんど圧力損失がないため冷房能
力や効率低下などは起こらない。また、第1流量制御装
置は例えば圧縮機1の吸入部分で冷媒の過熱度が10℃
となるように制御されている。このような冷凍サイクル
では室内熱交換器5で冷媒が蒸発することにより室内か
ら熱を奪い、室外熱交換器3で冷媒が凝縮することによ
って室内で奪った熱を室外で放出することによって室内
を冷房する。
す圧力-エンタルピー線図を用いて説明する。なお、図
5に示した英文字は、図1に示した英文字と対応してい
る。この除湿運転時は、図示しない制御部が第2流量制
御装置のステッピングモーターを駆動し、主弁体10を
図4(a)に示すように主弁体10の溝13以外の部分
が第2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接続される
配管8の端部と第2室内熱交換器7と接続される配管9
の端部が密着する位置にある。
れている圧縮機1を出た高温高圧の蒸気冷媒(A点)は
四方弁2を通過して、室外熱交換器3で外気と熱交換し
て凝縮し気液二相冷媒となる(B点)。この高圧二相冷
媒は第1流量制御装置4で若干減圧され、中間圧の気液
二相冷媒となって第1室内熱交換器5に流入する(C
点)。第1室内熱交換器に流入した中間圧の気液二相冷
媒は、室内空気と熱交換を行いさらに凝縮する(D
点)。第1室内熱交換器を流出した気液二相冷媒は第2
流量制御装置6に流入する。
ように主弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換
器5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と
接続される配管9の端部に密着する位置にあるため、主
弁体10を成す多孔質透過材の通気孔を通って第2室内
熱交換器7に流入する。この主弁体10の通気孔は40
マイクロメートル程度でありこの通気孔を通る冷媒は減
圧されて、低圧の気液二相冷媒となって、第2室内熱交
換器7に流入する(E点)。第2室内熱交換器7に流入
した冷媒は、室内空気の顕熱および潜熱を奪って蒸発す
る。第2室内熱交換器を出た低圧蒸気冷媒は再び四方弁
2を介して圧縮機1に戻る。室内空気は、第1室内熱交
換器5で加熱され、第2室内熱交換器7で冷却除湿され
るため、部屋の室温低下を防ぎながら除湿を行うことが
できる。
周波数や室外熱交換器3のファン回転数を調整して、室
外熱交換器3の熱交換量を制御し、第1室内熱交換器5
による室内空気の加熱量を制御して吹出し温度を広範囲
に制御できる。また、第1流量制御装置4の開度や室内
ファン回転数を制御して第1室内熱交換器の凝縮温度を
制御し、第1室内熱交換器5による室内空気の加熱量を
制御することもできる。また、第2流量制御装置6は例
えば圧縮機吸入冷媒の過熱度が10℃となるように制御
される。
で構成したため、気液二相冷媒が通過する際に発生する
冷媒流動音を大幅に低減できる。通常のオリフィスタイ
プの流量制御装置に気液二相冷媒が通過する際には、大
きな冷媒流動音が発生する。特に気液二相冷媒の流動様
式がスラグ流となる場合に大きな冷媒流動音が発生する
ことが知られている。この原因は気液二相冷媒の流動様
式がスラグ流の場合は、図6に示すように流れ方向に対
して蒸気冷媒が断続的に流れ、絞り部流路より大きな蒸
気スラグもしくは蒸気気泡が絞り部流路を通過する際に
絞り部流路上流の蒸気スラグもしくは蒸気気泡が崩壊す
ることにより、それらが振動することや、絞り部を蒸気
冷媒と液冷媒が交互に通過するため、冷媒の速度は蒸気
冷媒が通過する際は速く、液冷媒が通過する際は遅くな
るため、それに伴って圧力も変動するためである。ま
た、従来の第2流量制御装置6出口においては出口流路
が1ヶ所〜4ヵ所であるため冷媒流速が速く、出口部分
では流れに渦が発生し噴流騒音も大きくなっている。
二相冷媒や液冷媒は焼結金属で構成されている主弁体1
0の微細で無数の通気孔を通過し減圧される。そのた
め、蒸気スラグや蒸気泡が崩壊することは無い。また、
蒸気冷媒と液冷媒が同時に絞り部を通過するため冷媒の
速度変動が生じず、圧力も変動しない。従来のオリフィ
スでは流路が1ヶ所であるが、焼結金属では内部の流路
が複雑に構成され、この内部で圧力が低下している。焼
結金属のような多孔体は内部において流速変動は圧力変
動として繰り返され一部熱エネルギに変換しながら圧力
変動を一定にする効果がある。これを一般に吸音効果と
言い、音を消すメカニズムと考えられる。また、多孔体
内部で冷媒の流速が十分に減速され、一定となるため、
絞り部出口部も流れに渦が発生することも無く噴流騒音
も小さくなる。
材や制振材を絞り装置6の周囲に巻きつけるなどの対策
も不要でコスト低減となり、さらに空気調和装置のリサ
イクル性も向上する。なお、上述した気液二相冷媒に起
因する冷媒流動音の課題に関しては空気調和器に限定さ
れることなく、冷蔵庫などの冷凍サイクル一般について
の課題であり、本実施の形態の絞り装置はこのような冷
凍サイクル一般に広く適用することで、同様の効果が得
られる。
量特性(冷媒流量と圧力損失の関係)は主弁体10に用
いる多孔体の径や冷媒が通過する流路長さおよび多孔体
の空隙率(単位体積あたりの隙間容積)を調整すること
によって調整することができる。すなわちある冷媒流量
を小さな圧力損失で流す場合は多孔体の通気孔径を大き
くしたり(多孔体の素子を大きくする)、流路長さを短
くしたり(弁本体を短くする)、空隙率が大きい多孔体
を用いれば良い。また、逆にある冷媒流量を大きな圧力
損失で流す場合は多孔体の通気孔径を小さくしたり(多
孔体の素子を小さくする)、流路長さを長くしたり(弁
本体を長くする)、空隙率が小さい多孔体を用いれば良
い。このような主弁体に用いる多孔体の通気孔の径や弁
本体の形状は、機器設計時に最適に設計される。
結金属(金属粉末あるいは合金粉末を型に入れて加圧成
形し、融点以下の温度で焼結を行って製造されたもの)
やセラミック、発砲金属および発砲樹脂などを用いる。
11で駆動することが出来るため、絞り部入口部の主弁
体10がサイクル内の異物により目詰まりを起こしたと
しても、モーターを駆動することによって新たな面を入
口部に移動することにより、目詰まりによる性能低下を
防止することが出来る。さらに、主弁体全面の多孔体入
口部が目詰まりを起こしたとしても、主弁体10には溝
13を設けているため絞り部入口に一部溝の部分を含む
位置に主弁体10をモーターにより駆動することによっ
て絞り装置としての機能を保つことができ、絞り装置と
しての信頼性を十分に持っているため、空気調和装置と
しても十分な信頼性を持ったものを提供することが出来
る。
転制御法について説明する。空気調和装置には、部屋内
に居る居住者の好みの温湿度環境を設定するために、例
えば設定温度と設定湿度が空調装置運転時に設定され
る。なおこの設定温度と設定湿度は、居住者がそれぞれ
の設定値を室内ユニットのリモコンから直接入力しても
よく、また暑がりの人用、寒がりの人用や子供用、老人
用など室内ユニットのリモコンに対象とする居住者別に
定めた温度および湿度の最適値テーブルを記憶させ、対
象居住者のみを直接入力するようにしてもよい。また室
内ユニット22には、室内の温度および湿度を検知する
ために、室内ユニットの吸い込み空気の温度および湿度
を検出するセンサーがそれぞれ設けられている。
現在の室内吸込み空気温度との差を温度偏差、設定湿度
と現在の室内吸込み空気湿度との差を湿度偏差として演
算し、最終的にこれらの偏差がゼロあるいは所定の値以
内となるように空気調和装置の圧縮機1の回転周波数、
室外ファン回転数、室内ファン回転数、第1流量制御弁
4の絞り開度、および第2流量制御弁6の開閉を制御す
る。この時、温度および湿度偏差をゼロあるいは所定の
値以内に制御する際には、温度偏差を湿度偏差よりも優
先して空気調和装置の制御を行なう。
差および湿度偏差がともに大きい場合は、第2流量制御
弁6を図4(b)に示すように主弁体10の溝13が第
2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接続される配管
8と第2室内熱交換器7と接続される配管9の位置とな
るよう制御部が指示する。この第2流量制御装置を通過
する冷媒はほとんど圧力損失がないため冷房能力や効率
低下などは起こらない。このように第2流量制御弁6を
開状態とし、まず通常冷房運転で、室内の温度偏差を優
先的にゼロまたは所定の値以内となるように運転する。
空気調和装置の冷房能力が部屋の熱負荷と一致し、温度
偏差がゼロまたは所定の値以内となった場合に、湿度偏
差を検出し、この時、湿度偏差がゼロまたは所定の値以
内となっている場合は、現在の運転を続行する。
り、この時の湿度偏差がまだ大きな値となっている場合
は、第2流量制御弁6を図4(a)に示すように主弁体
10の溝13以外の部分が第2流量制御装置と第1室内
熱交換器5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換
器7と接続される配管9の端部と密着する位置にする。
このように第2流量制御弁6を絞り、冷房除湿運転に切
換える。この冷房除湿運転では、室内の温度偏差がゼロ
または所定の値以内を維持できるように、第2室内熱交
換器7の加熱量を制御するとともに、湿度偏差がゼロま
たは所定の値以内に入るように、第1室内熱交換器5の
冷却除湿量を制御する。第2室内熱交換器7の加熱量の
制御には、室外熱交換器3のファン回転数や第1流量制
御弁4の開度などによって調整する。また第1室内熱交
換器5の冷却除湿量の制御には、圧縮機1の回転周波数
や室内ユニット22のファン回転数などによって制御す
る。
時の部屋の負荷に応じて、冷媒回路を通常冷房運転と冷
房除湿運転に切換えることにより、部屋内の温湿度環境
を、居住者の好みに応じて最適な状態に制御することが
できる。また、冷房、除湿、暖房などのモードの変化や
空調負荷の変化により絞り装置を通過する冷媒の相状態
や気液の混在比が変化しても多孔体12の焼結金属内を
冷媒が低騒音で安定的に流れることができる。
2による空気調和装置について説明する。本実施の形態
は、暖房運転に関するもので、空気調和機を構成する冷
媒回路は、例えば実施の形態1での図1と同様であり、
第2流量制御弁6の構造は図2と同様である。本実施の
形態による空気調和装置の暖房時の動作について説明す
る。図1では暖房時の冷媒の流れを破線矢印で示してい
る。通常の暖房運転は、第2流量制御弁6を図4(b)
に示すように主弁体10の溝13が第2流量制御装置と
第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交
換器7と接続される配管9の位置となるよう制御部が指
示する。
気は、四方弁2を通って第2室内熱交換器7および第1
室内熱交換器5に流入し、室内空気と熱交換して凝縮、
液化する。なお第2流量制御弁6は、図4(b)に示す
ように配管8と配管9とが大きな開口面積で接続されて
いるので、この弁を通過する際の冷媒圧力損失はほとん
どなく、圧力損失による暖房能力や効率面での低下もな
い。第1室内熱交換器5を出た高圧の液冷媒は、第1流
量制御弁4で低圧に減圧され、気液二相冷媒となって室
外熱交換器3で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱
交換器3を出た低圧の蒸気冷媒は、四方弁2を通って再
び圧縮機1に戻る。この通常冷房運転時の第1流量制御
弁4の開度は、例えば室外熱交換器3の出口冷媒の過熱
度が5℃となるように制御されている。
に示した英文字と対応させて説明する。この暖房除湿運
転時は、第2流量制御弁6を図4(a)に示すように主
弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接
続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と接続され
る配管9の端部に密着する位置となるよう制御部が指示
する。この時、圧縮機1を出た高温高圧の冷媒蒸気(F
点)は、四方弁2を通って第2室内熱交換器7流入し、
室内空気と熱交換して凝縮する(E点)。この高圧の液
冷媒あるいは気液二相冷媒は、第2流量制御弁6に流入
する。
うに主弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換器
5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と接
続される配管9の端部に密着しているため、この弁に流
入した冷媒は、焼結金属で構成されている主弁体24内
の通気孔を通って第1室内熱交換器5に流入する。この
主弁体10の通気孔は40マイクロメートル程度であ
り、この通気孔を通る冷媒は減圧されて、中間圧の気液
二相冷媒となって、第1室内熱交換器5に流入する(D
点)。この第1室内熱交換器5に流入した冷媒の飽和温
度は室内空気の露点温度以下であり、室内空気の顕熱お
よび潜熱を奪って蒸発する(C点)。第1室内熱交換器
5を出た中間圧の気液二相冷媒は、第1流量制御弁4に
流入し、低圧まで減圧され、さらに室外熱交換器3に流
入し、室外空気と熱交換して蒸発する。室内外熱交換器
4を出た低圧の蒸気冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮
機1に戻る。
室内熱交換器7で加熱されるとともに、第1室内熱交換
器5で冷却除湿されるため、部屋を暖房しながら除湿を
行うことができる。また暖房除湿運転では、圧縮機1の
回転周波数や室外熱交換器3のファン回転数を調整し
て、室外熱交換器3の熱交換量を制御し、第1室内熱交
換器5による室内空気の加熱量を制御して吹出し温度を
広範囲に制御できる。また第1流量制御弁7の開度や室
内ファン回転数を調整して、第1室内熱交換器5の蒸発
温度を制御し、第1室内熱交換器5による室内空気の除
湿量を制御することもできる。また第2流量制御弁4の
開度は、例えば第2室内熱交換器7の出口冷媒の過冷却
度が10℃となるように制御されている。
弁本体として用いた第2流量制御弁を用いているため、
暖房時の除湿運転が可能となるとともに、この暖房除湿
運転時の冷媒流動音の発生を防止でき、温湿度環境およ
び騒音面でも快適な空間が実現できる。
を図4(a)に示すように主弁体10が第2流量制御装
置と第1室内熱交換器5と接続される配管8の端部と第
2室内熱交換器7と接続される配管9の端部に密着させ
絞ることにより、暖房吹出し温度を高温化することも可
能となる。すなわち、暖房起動時に上記暖房除湿サイク
ルを形成し、第1室内熱交換器5の蒸発温度を室内の吸
込み空気温度とほぼ等しくなるように第2流量制御弁で
制御する。第1室内熱交換器5の蒸発温度が室内の吸込
み空気温度とほぼ等しいため、第1室内熱交換器5では
ほとんど冷却および除湿は行なわれず、結果として暖房
時の凝縮器の伝熱面積が通常の暖房運転の約半分にな
り、このため凝縮温度は通常の暖房運転よりも上昇し、
吹出し温度の高温化が可能となる。さらにこの暖房高温
吹出し運転時でも、第2流量制御弁6での冷媒流動音発
生はなく、騒音面でも問題となることはない。
体的な暖房運転制御法の一例について説明する。この空
気調和装置には、実施の形態1で説明したように、設定
温度と設定湿度および吸込み空気温度と湿度が入力され
ている。この空気調和装置は、暖房起動時に高温吹出し
運転運転を所定の時間、たとえば5分間行ない、その後
通常暖房運転に移行する。この後、部屋の温度偏差およ
び湿度偏差に応じて、通常暖房運転と暖房除湿運転を切
換制御される。
4(a)に示すように主弁体10が第2流量制御装置と
第1室内熱交換器5と接続される配管8の端部と第2室
内熱交換器7と接続される配管9の端部に密着させた絞
り状態とし、圧縮機1を起動する。この時、第1室内熱
交換器5での冷却除湿能力がゼロとなるように、室外熱
交換器3のファン回転数や第1流量制御弁4の弁開度な
どを調整して、第1室内熱交換器5の蒸発温度が、吸込
み空気温度と等しくなるように制御する。圧縮機起動か
ら所定の時間である5分間が経過すると、第2流量制御
弁6を図4(b)に示すような開状態とし、通常暖房運
転に移行する。
内となるように、圧縮機1の回転周波数や、室内ファン
の回転数、室外ファンの回転数を調整する。この暖房通
常運転により温度偏差がゼロまたは所定の値以内となっ
た場合は、湿度偏差を検出し、この湿度偏差がゼロまた
は所定の値以内の場合、および湿度偏差が所定の値以上
であっても、加湿を必要とする場合には、通常暖房運転
を継続する。一方、湿度偏差がゼロまたは所定の値以上
であり、除湿を必要とする場合には、第2流量制御弁6
を図4(a)に示すような絞り状態とし、暖房除湿運転
を行なう。
ゼロまたは所定の値以内を維持できるように、第2室内
熱交換器7の加熱量を制御するとともに、湿度偏差がゼ
ロまたは所定の値以内に入るように、第1室内熱交換器
5の冷却除湿量を制御する。第2室内熱交換器7の加熱
量の制御には、圧縮機1の回転周波数や室内ユニット2
2のファン回転数などによって制御する。また第1室内
熱交換器5の冷却除湿量の制御には、室外熱交換器3の
ファン回転数や第1流量制御弁4の開度などによって調
整する。
時の運転時間や部屋の負荷に応じて、冷媒回路を暖房高
温吹出し運転や通常暖房運転、暖房除湿運転に切換える
ことにより、部屋内の温湿度環境を、居住者の好みに応
じて最適な状態に制御することができる。
態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の構
成断面図であり、図8は図7に示す第2流量制御装置の
主弁体10の断面図であり、図2および図3に示したも
のと同一または同様の構成部品には同一符号を付して、
その重複する説明を省略する。この実施の形態では、主
弁体10は通常用いられるの樹脂もしくは金属の芯部分
10aに多孔体12を組み込んでいる。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図9の(a)の位
置にすることで、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5
と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続される
配管9を圧力損失がほとんどなしに接続することができ
る。また、同様にステッピングモータ11を駆動するこ
とにより、図9の(b)のごとく、主弁体10の多孔体1
2が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内
熱交換器7と接続される配管9とに12bの位置で対面
し、通気孔を介して接続される。同様にステッピングモ
ータ11を駆動することにより、図9の(c)のごとく、
主弁体10の多孔体12が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9と
に多孔体12cの位置で対面し、通気孔を介して接続さ
れる。同様にステッピングモータ11を駆動することに
より、図9の(d)のごとく、主弁体10の遮断部10d
が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9とに対面し、流路を遮断す
る。
0全体を焼結金属で成形するよりも、本実施の形態で示
したように主弁体10の一部を焼結金属で形成する方が
材料費は安価で冷媒流動音の発生しない第2流量制御装
置6を得ることができる。また、芯部10aによって溝
13が多孔湿透過体12と連通状態にならないため、図
9(a)の開状態では冷媒が多孔質透過体12に流れ込
むことがなく、多孔質透過体12の耐久性を向上させる
ことができる。
1の回転数を最小にした能力よりも小さい場合など、圧
縮機1が発停を繰り返すような断続運転となった場合
に、本実施の形態で示した主弁体10のように樹脂また
は金属面を有する遮断部10dを対面さて図9の(d)
のごとく、全閉とすることにより、圧縮機停止時に室外
熱交換器3内の圧力と室内熱交換器5内の圧力を運転中
の状態に保ち、次回圧縮機1が起動する際の立ちあがり
性能を向上させることにより省エネルギー運転を実現す
ることが出来る。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図であり、図11はこの発明の実施の形態の他
の例を示す第2流量制御装置の主弁体10の断面図であ
り、図2および図3に示したものと同一または同様の構
成部品には同一符号を付して、その重複する説明を省略
する。この実施の形態では、主弁体10は通常用いられ
る樹脂もしくは金属に焼結金属を弁体中心に対して連続
的に焼結金属が厚くなるように組み込んでいる。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図12の(a)の
ごとく、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9と
を結ぶ接続流路を形成するような位置にする。こに状態
では圧力損失がほとんどなしに接続することができる。
また、同様にステッピングモータ11を駆動することに
より、図12の(b)のごとく、主弁体10の多孔体12
が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9とに流動抵抗が大きな多孔
体12の薄肉部である12bと対面する位置となり、通
気孔を介して接続される。
動することにより、図12の(c)のごとく、主弁体10
の多孔体12が第1室内熱交換器5と接続される配管8
と第2室内熱交換器7と接続される配管9とに流動抵抗
が小さな多孔体12の厚肉部である12cと対面する位
置となり、通気孔を介して接続される。さらに、ステッ
ピングモータ11を駆動することにより、図12の(d)
のごとく、主弁体10の遮断部10dが第1室内熱交換
器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続さ
れる配管8とに対面し、冷媒流路を遮断する。
0全体を焼結金属で成形するよりも、本実施の形態で示
したように主弁体10の一部を焼結金属で形成する方が
材料費は安価で冷媒流動音の発生しない第2流量制御装
置を得ることができる。さらに、空調負荷に応じて空気
調和装置の圧縮機1の回転数を調整した場合など、冷凍
サイクルを最も効率良く運転するための第1室内熱交換
器5と第2室内熱交換器7の圧力差を第2流量制御装置
6のステッピングモーター11で弁体を移動させること
によって調整することができる。焼結金属を連続させる
ことにより、主弁体10の加工が簡単になり、また、多
孔体12が配管8、9と直接対面する部分とその周囲部
分を流路とすることができるので、主弁体10を小型化
することができる。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図であり、図14はこの発明の実施の形態の他
の例を示す第2流量制御装置の主弁体10の断面図であ
り、図2および図3に示したものと同一または同様の構
成部品には同一符号を付して、その重複する説明を省略
する。この実施の形態では、主弁体10は通常用いられ
る樹脂もしくは金属を芯10aとし、そこに通気孔の平
均直径が異なる焼結金属の多孔体12d、12e、12
fを流動抵抗順に周方向に3種類組み込んみ配置し、そ
れぞれの間を芯10aと同一素材の仕切り10bで仕切
っている。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図15の(a)の
ごとく、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9を
圧力損失がほとんどなしに接続することができる。ま
た、同様にステッピングモータ11を駆動することによ
り、図15の(b)のごとく、主弁体10のうち流動抵抗
の小さな多孔体12dが第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とに
対面し、通気孔を介して接続される。
することにより、図15の(c)のごとく、中くらいの流
動抵抗である多孔体12eが第1室内熱交換器5と接続
される配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9
とに対面し、通気孔を介して接続される。さらに、同様
にステッピングモータを駆動することにより、図15の
(d)のごとく、流動抵抗が大きな多孔体12cが第1室
内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7
と接続される配管9とに対面し、通気孔を介して接続さ
れる。さらに、同様にステッピングモータを駆動するこ
とにより、図15の(e)のごとく、主弁体10の遮断部
10dが第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2
室内熱交換器7と接続される配管9とに対面し、冷媒流
路を遮断する。
いられる樹脂もしくは金属に焼結金属を弁体中心に対し
て連続的に焼結金属が厚くなるように組み込んで成形す
るよりも、本実施の形態で示したように主弁体10の3
個所に通気孔の平均直径が異なる焼結金属を3種類組み
込んで主弁体10形成する方が加工は容易でかつ安価で
冷媒流動音の発生しない第2流量制御装置を得ることが
できる。また、複数の多孔体12を仕切り10bで仕切
ることで、各多孔体12の流路断面積を正確に区切るこ
とができ、精度よく流量制御が行なえる。特に本実施の
形態のように流動抵抗の異なる多孔体間を仕切り10d
で仕切れば、流動抵抗の小さい多孔体へ冷媒が流れ込む
ことを防止できる。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。この実施の形態では、主弁体10は通常用
いられる樹脂もしくは金属であり、弁室内において主弁
体10と弁座14で形成される冷媒流路の空間を円柱上
に形成した多孔体12で埋めてある。この焼結金属は通
気孔の平均直径が0.5マイクロメートルから200マ
イクロメートルである。弁座14は弁室内の配管9側で
周囲の多孔体12と配管9とを連通状態にする連通口を
形成している。
弁体10と弁座14が引き離れ、図16の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているのでほとんど圧力損失のない状態でこれら
配管間を接続することができる。また、電磁コイル15
に通電するすることにより、図16の(b)のように、主
弁体10と弁座14を密着させることにより形成される
焼結金属の多孔体12の絞り流路へ多孔体12の通気孔
を介して、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第
2室内熱交換器7と接続される配管9たが接続される。
弁体10の駆動をで行うため、ステッングモータより低
コストに低騒音絞り装置を実現することができる。さら
に、多孔体を円柱状に構成しているためその加工も容易
である。さらに、多孔体の冷媒入口部を大きくすること
ができるため、目詰まり耐力も大幅に向上している。こ
の実施の形態では多孔体を円柱状に形成した場合につい
て説明したが、弁体10と弁座14で形成される空間に
合わせた形状であれば良い。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。また、図18はこの実施の形態の流量制御
装置に用いられるオリフィス16の詳細図である。この
実施の形態では、主弁体10および弁座14は通常用い
られる樹脂もしくは金属で形成され、電磁コイル15の
通断電により主弁体10が弁室内を上下方向に移動す
る。主弁体10と弁座14で形成される弁室内には、弁
座14をバイパスして配管9へ至る冷媒流路が筒状の弁
座14の周囲に形成されている。
メートルから500マイクロメートルとした焼結金属の
多孔体12が弁座14の上端と略面一になるよう一様に
設けられ、さらに多孔体12の間に内径0.5ミリメー
トルで厚さ1ミリメートルのオリフィス16を冷媒の流
れ方向に均等に4ヶ所設けてある。オリフィス16は上
下の多孔体12に挟まれ、弁室側壁に嵌合されるととも
に下側(冷媒流れ下流側の多孔体12が弁室底面に当接
することで一定の位置に固定状態となっている。弁座1
4は弁室内下部(配管9側)には当接せず、冷媒流路と
配管9とを連通する一定の間隔が空いているが、弁座1
4はオリフィス16に固定または一体に成形されること
で、上下方向に固定状態にあるオリフィス16によって
上記間隔を保持している。
弁体10と弁座14が引き離れ、図17の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が弁座14内を通路と
する大きな開口面積で接続されているので、ほとんど圧
力損失がない状態で接続することができる。また、電磁
コイル15に通電するすることにより、図17の(b)の
ように、主弁体10と弁座14を密着させることにより
形成される弁座14周囲の冷媒流路を、焼結金属の多孔
体12の通気孔とオリフィス16を介して、第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9とが接続される。
として機能する。オリフィス16とその上下の多孔体1
2は密着状態にある。オリフィス16の上部側(冷媒流
れ上流側)の多孔体12は気液二相冷媒を混合状態で通
過させ、また、オリフィス16によって発生する圧力変
動が上流側に伝わることを防止する。オリフィス16の
下部側(冷媒流れ下流側)の多孔体12はオリフィス1
6によって発生する圧力降下はないが、出口側での噴流
によって発生する圧力変動が下流側に伝わることを防止
する。
続され、冷媒は配管8を通じて弁室側部から流入する。
その際、弁室の中央には上下方向に主弁体10が位置
し、流入した冷媒を拡散する拡散部材としての役割を果
たす。このように配管8から流入した冷媒は主弁体10
に当たって拡散することで、冷媒が配管8と反対側の弁
室内壁に当たって弁室内の配管8と反対側の多孔体12
に偏って流入することを防止でき、冷媒流路を有効に使
える。また、弁室内壁に当たって拡散させると、弁室内
の冷媒が当たる側と配管側(拡散した冷媒が多孔体12
に流入する側)とで気液二相冷媒が液体と気体とに分離
し、絞り部を流れる冷媒の相状態が均一にならないが、
主弁体10が弁室中央で流入冷媒を拡散することで、冷
媒の相状態がより均一な状態で多孔体12へ流入する。
略面一なので、弁開時(主弁体10が上方に移動し、弁
座14と離れた状態)には、配管8から流入した冷媒が
円滑に弁座14内へと流れ込む。また、弁座14の上端
部と多孔体12の上面とを略面一とすることで、弁室内
の高さ寸法を小さくすることができる。主弁体10は弁
座14との当接面周囲の角を落としてあるので、弁閉時
(主弁体10と弁座14とが当接した状態)に多孔体1
2と当接することはなく、多孔体12は主弁体10との
当接に耐え得る強度や耐久性を必要としない。弁座14
はオリフィス16と一体化され、オリフィス16と多孔
体12とが密着しているので、弁座14と多孔体12と
の位置関係も一定に保たれ、長年の使用によって主弁体
10と多孔体12とが当接することはない。
16としているため、補助絞り部である焼結金属の多孔
体12の通気孔径を大きくすることができるため目詰ま
り耐力がさらに向上する。また、弁座14とオリフィス
16を一体で成形しているため、弁座14の位置決めが
容易である。さらに多孔体12がオリフィス16の直
前、直後に配置されているため、気液二相冷媒でも連続
的に通過させることができ、冷媒流動音の低減が図れ
る。また、実施の形態ではオリフィス16を4ヶ所の例
を示したが、オリフィスの内径と厚さは設計時の流量特
性に応じて最適に設計されるため、1ヶ所から無数であ
っても良い。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。この実施の形態では、主弁体10および弁
座14は通常用いられる樹脂もしくは金属であり形成さ
れ、主弁体10と弁座14で形成される弁室内の冷媒流
路と絞り部出口側直後に通気孔の径を100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルとした補助絞り部と
しての機能を担う焼結金属の多孔体12i、hを設けて
ある。焼結金属は通気孔の平均直径が100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルであり、冷媒の流動
抵抗を小さくしてある。
し形状をした溝13を形成し、また対する弁座14も弁
座14に満たされる多孔体12hの主弁体10との当接
面よりも低くなるよう構成されている。この結果、主弁
体10が多孔体12hと当接した状態で、溝13を介し
て流路が形成される。この流路は狭く、流路抵抗が大き
いため、主絞り部として機能するオリフィス部を構成す
る。
弁体10と弁座14が引き離れ、図19の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているので、焼結金属の多孔体12での圧力損失
程度で冷媒流路を接続することができる。また、電磁コ
イル15に通電するすることにより、図19の(b)のよ
うに、主弁体10と弁座14を密着させることにより形
成される焼結金属の多孔体12の通気孔と主弁体10と
弁座に設けてある溝13で形成されるオリフィス部を介
して、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9接続される。
16としているため、補助絞り部である焼結金属の多孔
体12の通気孔径を大きくすることができるため目詰ま
り耐力が向上する。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図である。図2に示したものと同一または同様
の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明を
省略する。17は切換え流路であり、電磁コイルまたは
ステッピングモータにより駆動する。18は第2流量制
御装置出口流路で、切替え流路17の回転方向に複数の
通過流路を形成し、流動抵抗なく配管9aへと導く通過
孔18aと、流動抵抗となる多孔体12が設けられ、減
圧して配管9bへと導く絞り部18bとをそれぞれ成
す。また、図21は図20のA−A‘断面の図であり、
切換え流路の動作を表している。
切換え流路17が第2流量制御装置出口流路として通過
孔18aと接続されると第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とが
ほとんど圧力損失なしで接続することができる。(図2
1の(a))また、同様にステッピングモータ駆動するこ
とにより、図21の(b)のように、切換え流路17と第
2流量制御装置出口流路として絞り部18bと接続する
ことにより、焼結金属の多孔体12の通気孔を介して、
第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交
換器7と接続される配管9とが接続される。
18bの形状に合わせた円柱状に構成しているためその
加工も容易であり、低コストで低騒音流量制御装置が実
現できる。さらに、多孔体12の冷媒入口部形状の変更
が容易であるため流量特性に応じた設計変更が容易であ
る。この実施の形態では多孔体を円柱状に形成した場合
について説明したが、弁座14の形状に合わせた形状で
あれば良い。
の形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置
6の構成断面図である。図20または図21に示したも
のと同一または同様の構成部品には同一符号を付して、
その重複する説明を省略する。また、図23は図21の
A−A‘断面の図であり、切換え流路の動作を表してい
る。この実施の形態では第2流量制御装置出口流路のう
ち、絞り部18b、18cに通気孔の径(流路抵抗)が
異なる焼結金属の多孔体12e、12fを組み込んでい
る。
え流路17が第2流量制御装置出口流路うちの通過孔1
8aと接続されると第1室内熱交換器5と接続される配
管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とがほと
んど圧力損失なしで接続することができる。(図23の
(a))また、同様にステッピングモータを駆動すること
により、図21の(b)のように、切換え流路17と第2
流量制御装置出口流路の流路抵抗の小さな絞り部18b
を接続することにより形成されると、焼結金属の多孔体
12の通気孔を介して、第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とが
接続される。さらに、ステッピングモータを駆動するこ
とにより、図21の(c)のように、切換え流路17と第
2流量制御装置出口流路のうち流路抵抗の大きな絞り部
18cを接続することにより18bより流動抵抗が大き
い焼結金属の多孔体12の通気孔を介して、第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9とが接続される。
流路18を3ヶ所とし、2ヶ所に流動抵抗が異なるよう
に通気孔の直径を変えて設置しているので空調負荷に応
じて冷媒流量を制御し、冷凍能力を調整することができ
るため、より快適な除湿運転を可能としている。
気孔の径が0.5マイクロメートルから100マイクロ
メートルの多孔体を用いて説明した。絞り部を通気孔径
が100マイクロメートルから500マイクロメートル
の多孔体で途中に内径0.5から3ミリメートルのオリ
フィスを挟み込んで構成する絞り部であっても良い。
の形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置
6の構成図であり、図において18は二方弁、19は二
方弁18をバイパスするバイパス流路となる配管20に
形成された絞り部である。また、図24は絞り部19の
詳細図であり、図25はその他の実施形態を示す絞り部
の詳細図である。図24において、12は多孔体、16
はオリフィス、20は配管である。多孔体12はオリフ
ィス16を隙間なく挟み込んだ状態で配管20に圧入さ
れている。多孔体12は通気孔の径を100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルで厚さを1ミリメー
トルから100ミリメートルとした焼結金属の多孔体1
2間に内径1.0ミリメートルで厚さ1ミリメートルの
オリフィス16を1ヶ所設けてある。
弁体10と弁座14が引き離れ、図24の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているのでほとんど圧力損失が内状態で接続する
ことができる。また、電磁コイル15に通電することに
より、図24の(b)のように、主弁体10と弁座14を
密着させることにより、絞り部19で形成される焼結金
属の多孔体12の通気孔を介して、第1室内熱交換器5
と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続される
配管9とが接続される。
み合わせたため、絞り部19の構造が簡易化され低コス
トで低騒音絞りが実現できる。また、多孔体12とオリ
フィス16は隙間なく配管20内に設けてあるので、気
液二相冷媒を均質に混合したまま、オリフィスに流入さ
せることができ、圧力変動を抑え、冷媒流動音を低減す
ることができる。また、実施の形態ではオリフィス16
を1ヶ所の例を示したが、オリフィスの内径と厚さは設
計時の流量特性に応じて最適に設計されるため、オリフ
ィスの個数は1ヶ所から無数で、厚さはどのくらいであ
っても良い。
気調和装置の冷媒としてR410Aを用いた場合につい
て説明した。R410AはHFC系冷媒であり、オゾン
層を破壊しない地球環境保全に適した冷媒であるととも
に、従来冷媒として用いられてきたR22に比べて、冷
媒圧力損失が小さいため、第2流量制御装置6の絞り部
に用いる多孔体の通気孔の径を小さくでき、より一層冷
媒流動音低減効果を得ることができる冷媒である。
は、R410Aに限ることはなく、HFC系冷媒である
R407CやR404A、R507Aであっても良い。
また、地球温暖化防止の観点から、地球温暖化系数の小
さなHFC系冷媒であるR32単独、R152a単独あ
るいはR32/R134aなどの混合冷媒であっても良
い。また、プロパンやブタン、イソブタンなどのHC系
冷媒やアンモニア、二酸化炭素、エーテルなどの自然系
冷媒およびそれらの混合冷媒であっても良い。
向に回転する円柱状または円盤状の可動部と、この可動
部に形成され前記回転により冷媒流れ方向に連通する多
孔質透過材より成る絞り部とを備えたので、冷媒流動音
の発生を防止して騒音を低減できる効果が得られる。
り冷媒流れ方向に貫通する貫通流路を備えたので、冷媒
流動音の発生を防止して騒音を低減した絞り状態と、流
動抵抗のほとんどない開状態とを選択できる効果が得ら
れる。
り冷媒の流れを遮断する遮断部を備えたので、冷媒流動
音の発生を防止して騒音を低減した絞り状態と、冷媒流
れのない閉状態とを選択できる効果が得られる。
孔質透過材で形成したので、貫通流路と多孔質透過材と
により冷媒流路を確保することができる効果が得られ
る。
よび冷媒流出口を備えたので、可動部の各口対応部の面
積を周面側で調節でき、可動部の径を小さくできる効果
が得られる。
口および冷媒流出口を備えたので、冷媒を絞り部内に直
線的で均一に流せる効果が得られる。
体が選択的に使用でき、長寿命化できる効果が得られ
る。
材で構成したので、コストが安く、絞り部の流動抵抗が
正確になる効果が得られる。
構成したので、成形が容易で、小型化できる効果が得ら
れる。
異なる流動抵抗の絞り部を備えたので、流動抵抗を可変
できる効果が得られる。
抵抗の順に前記可動部の回転方向に配置されているの
で、可動部の回転時に抵抗順に所望の流動抵抗の位置に
できるから、不意に流動抵抗が低下し過ぎたりすること
を防止できる。
しているので、多孔室透過材の成形が容易で可動部を小
型化できる効果が得られる。
して配列しているので、各絞り部の流動抵抗が独立し、
精度が向上する効果が得られる。
切りを設けたので、異なる流動抵抗の絞り部間の距離を
近づけることができ、小型化が図れる効果が得られる。
回転駆動するので、冷媒流入口および冷媒流出口と絞り
部との位置関係を正確に合わせることができ、可動部を
小型化できる効果が得られる。
閉可能な主弁座および主弁体と、前記主弁座および主弁
体が閉時に閉部を前記弁室内バイパスするバイパス流路
と、このバイパス流路に設けられ冷媒流れ方向に連通す
る多孔質透過材とを備え、前記多孔質透過材で絞り部を
構成したので、絞り部の目詰まり耐力に優れた絞り部と
できる効果が得られる。
えたので、絞り能力を高く維持しながら、目詰まり耐力
に優れた絞り部とできる効果が得られる。
材を備えたので、オリフィスによって発生する圧力変動
が上流側に伝わることを防止できる効果が得られる。
材を備えたので、オリフィスを通過する噴流による圧力
変動が下流側に伝わることを防止できる効果が得られ
る。
部と前記多孔質透過材とを略面一にしたので、弁開放時
の主弁座内への冷媒の流れ込みが円滑になる効果が得ら
れる。
配置されているので、弁開放時、絞り時の冷媒の流れが
円滑になる効果が得られる。
向に垂直な冷媒流入口と、この冷媒流入口からの冷媒流
を拡散する拡散部材とを備えたので、弁室内で冷媒を偏
りなく絞り部へ誘導することができる効果が得られる。
特別な部材を必要とせず弁室内で冷媒を偏りなく絞り部
へ誘導することができる効果が得られる。
のオリフィスの直前または直後に設けられ絞り機能を有
する多孔質透過材とを備えたので、オリフィスによる圧
力変動の伝達を低減できるとともに、オリフィスと多孔
質透過材との間での乱流や騒音の発生を防止できる効果
が得られる。
体と、弁室底面に第2流路が開口する主弁座と、弁室内
に前記主弁座を閉止できる主弁体とを備え、前記主弁体
および主弁座で主絞り部を構成し、前記主絞り部の直前
または直後に多孔質透過材を用いた補助絞り部を構成し
たので、多孔質透過材の通過径を大きくでき、目詰まり
耐力を向上できる効果が得られる。
する補助絞り部を設けたので、主絞り部と補助絞り部間
で乱流や騒音が発生するのを防止できる効果が得られ
る。
し、前記補助絞り部との当接時に前記主弁座とでオリフ
ィス部を構成するので、主絞り部による圧力変動が伝達
するのを補助絞り部で防止でき、主絞り部と補助絞り部
間で乱流や騒音が発生するのを防止できる効果が得られ
る。
透過材で構成した絞り部とを備え、前記二方弁と絞り部
とを並列に接続したので、絞り部の構造を簡略にできる
効果が得られる。
で、オリフィスへの冷媒流入を均一化でき、オリフィス
による圧力変動の伝達を低減できる効果が得られる。
0.5マイクロメートルの範囲としたので、液冷媒や気
液二相冷媒が通過する際の冷媒流動音の発生を防止でき
る効果が得られる。
性に優れた絞り装置とすることができる効果が得られ
る。
冷媒回路図である。
である。
細図である。
図である。
湿運転時の動作状態を表す特性図である。
動様式図である。
である。
細図である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
るオリフィスの詳細図である。
図である。
図である。
す図である。
面図である。
表す図である。
面図である。
表す図である。
面図である。
る。
面図である。
面図である。
量制御装置、5 第1室内熱交換器、6 第2流量制御
装置、7 第2室内熱交換器(絞り装置)、8第1室内
熱交換器5と接続される配管、9 第2室内熱交換器7
と接続される配管、10 主弁体、11 ステッピング
モータ、12 多孔体、13 溝、14 弁座、15
電磁コイル、16 オリフィス、17 切換え流路、
18二方弁、19 絞り装置、20 配管、21 室外
ユニット、22 室内ユニット。
好適で、冷媒流動音を低減する絞り装置に関するもので
ある。
動に対応するためにインバーターなどの容量可変型圧縮
機が用いられ、空調負荷の大小に応じて圧縮機の回転周
波数が制御されている。ところが冷房運転時に圧縮機回
転が小さくなると蒸発温度も上昇し、蒸発器での除湿能
力が低下したり、あるいは蒸発温度が室内の露点温度以
上に上昇し、除湿できなくなったりする問題点があっ
た。
せる手段としては次のような空気調和装置が考案されて
いる。図27は例えば特開平11-51514号公報に示さ
れた従来の空気調和装置の冷媒回路図を、図28は図2
7に備えられた一般的な絞り弁の断面図を示す。図にお
いて1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換器、4は
第1流量制御装置、5は第1室内熱交換器、6は第2流
量制御装置、7は第2室内熱交換器であり、これらは配
管で順次接続され冷凍サイクルを構成している。
明する。冷房運転では、圧縮機1を出た冷媒は四方弁2
を通過して、室外熱交換器3で凝縮液化し、第1流量制
御装置4の二方弁18は閉じられているため、絞り装置
19で減圧され室内熱交換器5において蒸発気化し再び
四方弁2を介して圧縮機1に戻る。また、暖房運転では
圧縮機1を出た冷媒は冷房運転とは逆に四方弁2を通過
して、室内熱交換器5で凝縮液化し、第1流量制御装置
4の二方弁9は閉じられているため主絞り装置8で減圧
され室外熱交換器3において蒸発気化し再び四方弁2を
介して圧縮機1に戻る。
4の主絞り装置8は閉じられ、二方弁9を開け第2流量
制御弁6で冷媒流量を制御することにより、第1室内熱
交換器が凝縮器すなわち再熱器、第2室内熱交換器7が
蒸発器として動作し、室内空気は第1室内熱交換器で加
熱されるため、室温の低下が小さい除湿運転が可能とな
る。
気調和装置では、室内ユニット内に設置する第2流量制
御弁として、通常、オリフィスを有する流量制御弁を用
いているため、このオリフィスを冷媒が通過する時に発
生する冷媒流動音が大きく、室内環境を悪化させる要因
となっていた。特に除湿運転時には第2流量制御弁の入
口が気液二相冷媒となり、冷媒流動音が大きくなるとい
う問題があった。
動音低減策としては、特開平11−51514号公報に
示された流量制御弁内に複数の切り込み溝と弁体からな
るオリフィス状の絞り流路を設けたものがある。ところ
がこの冷媒流動音低減策では絞り部が複数のオリフィス
形状の流路で気液二相冷媒を連続的に流すように工夫し
たものであるが、加工上配置し得る流路数が有限である
ため効果的ではなく冷媒流動音が大きくなるといった問
題があった。その結果、第2流量制御装置の周囲に遮音
材や制振材を設けるなどの追加の対策を必要とし、コス
ト増加や設置性の悪化およびリサイクル性の悪化などの
問題もあった。
報に示された空気調和装置で用いられている流量制御装
置では、図29の断面図に示すように冷媒流動音を低減
するために絞りの上流および下流側にフィルタとして多
孔体25を設けてある。しかしながら、多孔体と絞り部
(10、14)の間にオリフィス16があり距離が離れ
ているため、気液二相冷媒を連続的に絞り部に効果的に
供給することはできず、冷媒流動音が大きくなるといっ
た問題があった。
になされたもので、冷媒の流動制御に好適で、冷媒流動
音を低減できる絞り装置を得ることを目的とする。
は、周方向に回転する円柱状または円盤状の可動部と、
この可動部に形成され前記回転により冷媒流れ方向に連
通する多孔質透過材より成る絞り部とを備えたものであ
る。
り冷媒流れ方向に貫通する貫通流路を備えたものであ
る。
り冷媒の流れ遮断する遮断部を備えたものである。
孔質透過材で形成したものである。
よび冷媒流出口を備えたものである。
口および冷媒流出口を備えたものである。
る。
材で構成したものである。
構成したものである。
異なる流動抵抗の絞り部を備えたものである。
抵抗の順に前記可動部の回転方向に配置されたものであ
る。
しているものである。
して配列しているものである。
切りを設けたものである。
回転駆動するものである。
閉可能な主弁座および主弁体と、前記主弁座および主弁
体が閉時に閉部を前記弁室内バイパスするバイパス流路
と、このバイパス流路に設けられ冷媒流れ方向に連通す
る多孔質透過材とを備え、前記多孔質透過材で絞り部を
構成したものである。
えたものである。
材を備えたものである。
材を備えたものである。
部と前記多孔質透過材とを略面一としたものである。
配置されたものである。
向に垂直な冷媒流入口と、この冷媒流入口からの冷媒流
を拡散する拡散部材とを備えたものである。
ある。
のオリフィスの直前または直後に設けられ絞り機能を有
する多孔質透過材とを備えたものである。
体と、弁室底面に第2流路が開口する主弁座と、弁室内
に前記主弁座を閉止できる主弁体とを備え、前記主弁体
および主弁座で主絞り部を構成し、前記主絞り部の直前
または直後に多孔質透過材を用いた補助絞り部を構成し
たものである。
する補助絞り部を設けたものである。
し、前記補助絞り部との当接時に前記主弁座とでオリフ
ィス部を構成するものである。
多孔質透過材で構成した絞り部とを備え、前記二方弁と
絞り部とを並列に接続したものである。
のである。
100マイクロメートルの範囲としたものである。
ミリメートルの範囲としたものである。
んだ状態としたものである。
0.5マイクロメートルの範囲としたものである。
ある。
実施の形態の一例を示す空気調和装置の冷媒回路図で、
従来装置と同様の部分は同一符号で表している。図にお
いて、1は圧縮機、2は冷房運転および暖房運転の冷媒
の流れを切換える流路切換え手段で例えば四方弁、3は
室外熱交換器、4は第1流量制御装置、5は第1室内熱
交換器、6は第2流量制御装置、7は第2室内熱交換器
であり、これらは配管によって順次接続され冷凍サイク
ルを構成している。この冷凍サイクルの冷媒には、R3
2とR125の混合冷媒であるR410Aが用いられ、
冷凍機油としてはアルキルベンゼン系油が用いられてい
る。
量制御装置の構成断面図を示す図であり、図において、
8は第1室内熱交換器5と接続され、冷媒流入口となる
配管、9は第2室内熱交換器7と接続され冷媒流出口と
なる配管、10は主弁体であり円柱状に形成され、円柱
中心を軸に周方向に摺動しながら回転する。11は主弁
体10を駆動するステッピングモータで、図示しない制
御部からの指令に基づいてステッピングモーター11を
駆動し主弁体10を調整する。
主弁体10の断面図であり、図において、13は主弁体
10に形成され、冷媒が流路抵抗を殆ど受けることなく
通過可能な貫通流路となる溝である。主弁体10は全体
が多孔質透過材で形成され、通気孔(流体が透過できる
多孔質体表面及び内部の気孔)の平均直径が40マイク
ロメートルの焼結金属(以下多孔体12または焼結金属
という)で構成されている。焼結金属は、金属粉末ある
いは合金粉末を型に入れて加圧成形し、次いで溶融点以
下の温度で焼結を行なって製造されたものである。
量制御弁6と第1室内熱交換器5と接続される配管8と
第2室内熱交換器7と接続される配管9において、それ
ぞれの配管断面積以上の断面積を有する。さらに、ステ
ッピングモータ11を駆動することにより、図4の(b)
のごとく、主弁体の溝13が第2流量制御弁と第1室内
熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と
接続される配管9の位置まで移動することによって、圧
力損失がほとんどない状態で接続することができる。ま
た、同様にステッピングモータ11を駆動することによ
り、図4の(a)のごとく、第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9が
主弁体10の多孔体12を介して接続される。
凍サイクルの動作について説明する。図1では冷房時の
冷媒の流れを実線矢印で示している。冷房運転は起動時
や夏季時など部屋の空調顕熱負荷と潜熱負荷がともに大
きい場合に対応する通常冷房運転と中間期や梅雨時期の
ように空調顕熱負荷は小さいが、潜熱負荷が大きな場合
に対応する除湿運転に分けられる。通常冷房運転は、第
2流量制御装置6のステッピングモーター11を駆動す
ることにより、主弁体10の溝13が第2流量制御装置
と第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9の位置に固定されている。
れている圧縮機1を出た高温高圧の蒸気冷媒は四方弁2
を通過して、室外熱交換器3で凝縮液化し、第1流量制
御装置4で減圧され低圧二相冷媒となって第1室内熱交
換器5に流入し蒸発気化し、第2流量制御装置6を大き
な圧力損失なしに通過し再び第2室内熱交換器7で蒸発
気化し、低圧蒸気冷媒となって再び四方弁2を介して圧
縮機1に戻る。
に主弁体10の溝13が第2流量制御装置と第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9の位置にあるため、この第2流量制御装
置を通過する冷媒はほとんど圧力損失がないため冷房能
力や効率低下などは起こらない。また、第1流量制御装
置は例えば圧縮機1の吸入部分で冷媒の過熱度が10℃
となるように制御されている。このような冷凍サイクル
では室内熱交換器5で冷媒が蒸発することにより室内か
ら熱を奪い、室外熱交換器3で冷媒が凝縮することによ
って室内で奪った熱を室外で放出することによって室内
を冷房する。
す圧力-エンタルピー線図を用いて説明する。なお、図
5に示した英文字は、図1に示した英文字と対応してい
る。この除湿運転時は、図示しない制御部が第2流量制
御装置のステッピングモーターを駆動し、主弁体10を
図4(a)に示すように主弁体10の溝13以外の部分
が第2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接続される
配管8の端部と第2室内熱交換器7と接続される配管9
の端部が密着する位置にある。
れている圧縮機1を出た高温高圧の蒸気冷媒(A点)は
四方弁2を通過して、室外熱交換器3で外気と熱交換し
て凝縮し気液二相冷媒となる(B点)。この高圧二相冷
媒は第1流量制御装置4で若干減圧され、中間圧の気液
二相冷媒となって第1室内熱交換器5に流入する(C
点)。第1室内熱交換器に流入した中間圧の気液二相冷
媒は、室内空気と熱交換を行いさらに凝縮する(D
点)。第1室内熱交換器を流出した気液二相冷媒は第2
流量制御装置6に流入する。
ように主弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換
器5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と
接続される配管9の端部に密着する位置にあるため、主
弁体10を成す多孔質透過材の通気孔を通って第2室内
熱交換器7に流入する。この主弁体10の通気孔は40
マイクロメートル程度でありこの通気孔を通る冷媒は減
圧されて、低圧の気液二相冷媒となって、第2室内熱交
換器7に流入する(E点)。第2室内熱交換器7に流入
した冷媒は、室内空気の顕熱および潜熱を奪って蒸発す
る。第2室内熱交換器を出た低圧蒸気冷媒は再び四方弁
2を介して圧縮機1に戻る。室内空気は、第1室内熱交
換器5で加熱され、第2室内熱交換器7で冷却除湿され
るため、部屋の室温低下を防ぎながら除湿を行うことが
できる。
周波数や室外熱交換器3のファン回転数を調整して、室
外熱交換器3の熱交換量を制御し、第1室内熱交換器5
による室内空気の加熱量を制御して吹出し温度を広範囲
に制御できる。また、第1流量制御装置4の開度や室内
ファン回転数を制御して第1室内熱交換器の凝縮温度を
制御し、第1室内熱交換器5による室内空気の加熱量を
制御することもできる。また、第2流量制御装置6は例
えば圧縮機吸入冷媒の過熱度が10℃となるように制御
される。
で構成したため、気液二相冷媒が通過する際に発生する
冷媒流動音を大幅に低減できる。通常のオリフィスタイ
プの流量制御装置に気液二相冷媒が通過する際には、大
きな冷媒流動音が発生する。特に気液二相冷媒の流動様
式がスラグ流となる場合に大きな冷媒流動音が発生する
ことが知られている。この原因は気液二相冷媒の流動様
式がスラグ流の場合は、図6に示すように流れ方向に対
して蒸気冷媒が断続的に流れ、絞り部流路より大きな蒸
気スラグもしくは蒸気気泡が絞り部流路を通過する際に
絞り部流路上流の蒸気スラグもしくは蒸気気泡が崩壊す
ることにより、それらが振動することや、絞り部を蒸気
冷媒と液冷媒が交互に通過するため、冷媒の速度は蒸気
冷媒が通過する際は速く、液冷媒が通過する際は遅くな
るため、それに伴って圧力も変動するためである。ま
た、従来の第2流量制御装置6出口においては出口流路
が1ヶ所〜4ヵ所であるため冷媒流速が速く、出口部分
では流れに渦が発生し噴流騒音も大きくなっている。
二相冷媒や液冷媒は焼結金属で構成されている主弁体1
0の微細で無数の通気孔を通過し減圧される。そのた
め、蒸気スラグや蒸気泡が崩壊することは無い。また、
蒸気冷媒と液冷媒が同時に絞り部を通過するため冷媒の
速度変動が生じず、圧力も変動しない。従来のオリフィ
スでは流路が1ヶ所であるが、焼結金属では内部の流路
が複雑に構成され、この内部で圧力が低下している。焼
結金属のような多孔体は内部において流速変動は圧力変
動として繰り返され一部熱エネルギに変換しながら圧力
変動を一定にする効果がある。これを一般に吸音効果と
言い、音を消すメカニズムと考えられる。また、多孔体
内部で冷媒の流速が十分に減速され、一定となるため、
絞り部出口部も流れに渦が発生することも無く噴流騒音
も小さくなる。
材や制振材を絞り装置6の周囲に巻きつけるなどの対策
も不要でコスト低減となり、さらに空気調和装置のリサ
イクル性も向上する。なお、上述した気液二相冷媒に起
因する冷媒流動音の課題に関しては空気調和器に限定さ
れることなく、冷蔵庫などの冷凍サイクル一般について
の課題であり、本実施の形態の絞り装置はこのような冷
凍サイクル一般に広く適用することで、同様の効果が得
られる。
量特性(冷媒流量と圧力損失の関係)は主弁体10に用
いる多孔体の径や冷媒が通過する流路長さおよび多孔体
の空隙率(単位体積あたりの隙間容積)を調整すること
によって調整することができる。すなわちある冷媒流量
を小さな圧力損失で流す場合は多孔体の通気孔径を大き
くしたり(多孔体の素子を大きくする)、流路長さを短
くしたり(弁本体を短くする)、空隙率が大きい多孔体
を用いれば良い。また、逆にある冷媒流量を大きな圧力
損失で流す場合は多孔体の通気孔径を小さくしたり(多
孔体の素子を小さくする)、流路長さを長くしたり(弁
本体を長くする)、空隙率が小さい多孔体を用いれば良
い。このような主弁体に用いる多孔体の通気孔の径や弁
本体の形状は、機器設計時に最適に設計される。
結金属(金属粉末あるいは合金粉末を型に入れて加圧成
形し、融点以下の温度で焼結を行って製造されたもの)
やセラミック、発泡金属および発泡樹脂などを用いる。
11で駆動することが出来るため、絞り部入口部の主弁
体10がサイクル内の異物により目詰まりを起こしたと
しても、モーターを駆動することによって新たな面を入
口部に移動することにより、目詰まりによる性能低下を
防止することが出来る。さらに、主弁体全面の多孔体入
口部が目詰まりを起こしたとしても、主弁体10には溝
13を設けているため絞り部入口に一部溝の部分を含む
位置に主弁体10をモーターにより駆動することによっ
て絞り装置としての機能を保つことができ、絞り装置と
しての信頼性を十分に持っているため、空気調和装置と
しても十分な信頼性を持ったものを提供することが出来
る。
転制御法について説明する。空気調和装置には、部屋内
に居る居住者の好みの温湿度環境を設定するために、例
えば設定温度と設定湿度が空調装置運転時に設定され
る。なおこの設定温度と設定湿度は、居住者がそれぞれ
の設定値を室内ユニットのリモコンから直接入力しても
よく、また暑がりの人用、寒がりの人用や子供用、老人
用など室内ユニットのリモコンに対象とする居住者別に
定めた温度および湿度の最適値テーブルを記憶させ、対
象居住者のみを直接入力するようにしてもよい。また室
内ユニット22には、室内の温度および湿度を検知する
ために、室内ユニットの吸い込み空気の温度および湿度
を検出するセンサーがそれぞれ設けられている。
現在の室内吸込み空気温度との差を温度偏差、設定湿度
と現在の室内吸込み空気湿度との差を湿度偏差として演
算し、最終的にこれらの偏差がゼロあるいは所定の値以
内となるように空気調和装置の圧縮機1の回転周波数、
室外ファン回転数、室内ファン回転数、第1流量制御弁
4の絞り開度、および第2流量制御弁6の開閉を制御す
る。この時、温度および湿度偏差をゼロあるいは所定の
値以内に制御する際には、温度偏差を湿度偏差よりも優
先して空気調和装置の制御を行なう。
差および湿度偏差がともに大きい場合は、第2流量制御
弁6を図4(b)に示すように主弁体10の溝13が第
2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接続される配管
8と第2室内熱交換器7と接続される配管9の位置とな
るよう制御部が指示する。この第2流量制御装置を通過
する冷媒はほとんど圧力損失がないため冷房能力や効率
低下などは起こらない。このように第2流量制御弁6を
開状態とし、まず通常冷房運転で、室内の温度偏差を優
先的にゼロまたは所定の値以内となるように運転する。
空気調和装置の冷房能力が部屋の熱負荷と一致し、温度
偏差がゼロまたは所定の値以内となった場合に、湿度偏
差を検出し、この時、湿度偏差がゼロまたは所定の値以
内となっている場合は、現在の運転を続行する。
り、この時の湿度偏差がまだ大きな値となっている場合
は、第2流量制御弁6を図4(a)に示すように主弁体
10の溝13以外の部分が第2流量制御装置と第1室内
熱交換器5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換
器7と接続される配管9の端部と密着する位置にする。
このように第2流量制御弁6を絞り、冷房除湿運転に切
換える。この冷房除湿運転では、室内の温度偏差がゼロ
または所定の値以内を維持できるように、第2室内熱交
換器7の加熱量を制御するとともに、湿度偏差がゼロま
たは所定の値以内に入るように、第1室内熱交換器5の
冷却除湿量を制御する。第2室内熱交換器7の加熱量の
制御には、室外熱交換器3のファン回転数や第1流量制
御弁4の開度などによって調整する。また第1室内熱交
換器5の冷却除湿量の制御には、圧縮機1の回転周波数
や室内ユニット22のファン回転数などによって制御す
る。
時の部屋の負荷に応じて、冷媒回路を通常冷房運転と冷
房除湿運転に切換えることにより、部屋内の温湿度環境
を、居住者の好みに応じて最適な状態に制御することが
できる。また、冷房、除湿、暖房などのモードの変化や
空調負荷の変化により絞り装置を通過する冷媒の相状態
や気液の混在比が変化しても多孔体12の焼結金属内を
冷媒が低騒音で安定的に流れることができる。
2による空気調和装置について説明する。本実施の形態
は、暖房運転に関するもので、空気調和機を構成する冷
媒回路は、例えば実施の形態1での図1と同様であり、
第2流量制御弁6の構造は図2と同様である。本実施の
形態による空気調和装置の暖房時の動作について説明す
る。図1では暖房時の冷媒の流れを破線矢印で示してい
る。通常の暖房運転は、第2流量制御弁6を図4(b)
に示すように主弁体10の溝13が第2流量制御装置と
第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交
換器7と接続される配管9の位置となるよう制御部が指
示する。
気は、四方弁2を通って第2室内熱交換器7および第1
室内熱交換器5に流入し、室内空気と熱交換して凝縮、
液化する。なお第2流量制御弁6は、図4(b)に示す
ように配管8と配管9とが大きな開口面積で接続されて
いるので、この弁を通過する際の冷媒圧力損失はほとん
どなく、圧力損失による暖房能力や効率面での低下もな
い。第1室内熱交換器5を出た高圧の液冷媒は、第1流
量制御弁4で低圧に減圧され、気液二相冷媒となって室
外熱交換器3で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱
交換器3を出た低圧の蒸気冷媒は、四方弁2を通って再
び圧縮機1に戻る。この通常冷房運転時の第1流量制御
弁4の開度は、例えば室外熱交換器3の出口冷媒の過熱
度が5℃となるように制御されている。
に示した英文字と対応させて説明する。この暖房除湿運
転時は、第2流量制御弁6を図4(a)に示すように主
弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換器5と接
続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と接続され
る配管9の端部に密着する位置となるよう制御部が指示
する。この時、圧縮機1を出た高温高圧の冷媒蒸気(F
点)は、四方弁2を通って第2室内熱交換器7流入し、
室内空気と熱交換して凝縮する(E点)。この高圧の液
冷媒あるいは気液二相冷媒は、第2流量制御弁6に流入
する。
うに主弁体10が第2流量制御装置と第1室内熱交換器
5と接続される配管8の端部と第2室内熱交換器7と接
続される配管9の端部に密着しているため、この弁に流
入した冷媒は、焼結金属で構成されている主弁体24内
の通気孔を通って第1室内熱交換器5に流入する。この
主弁体10の通気孔は40マイクロメートル程度であ
り、この通気孔を通る冷媒は減圧されて、中間圧の気液
二相冷媒となって、第1室内熱交換器5に流入する(D
点)。この第1室内熱交換器5に流入した冷媒の飽和温
度は室内空気の露点温度以下であり、室内空気の顕熱お
よび潜熱を奪って蒸発する(C点)。第1室内熱交換器
5を出た中間圧の気液二相冷媒は、第1流量制御弁4に
流入し、低圧まで減圧され、さらに室外熱交換器3に流
入し、室外空気と熱交換して蒸発する。室内外熱交換器
4を出た低圧の蒸気冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮
機1に戻る。
室内熱交換器7で加熱されるとともに、第1室内熱交換
器5で冷却除湿されるため、部屋を暖房しながら除湿を
行うことができる。また暖房除湿運転では、圧縮機1の
回転周波数や室外熱交換器3のファン回転数を調整し
て、室外熱交換器3の熱交換量を制御し、第1室内熱交
換器5による室内空気の加熱量を制御して吹出し温度を
広範囲に制御できる。また第1流量制御弁7の開度や室
内ファン回転数を調整して、第1室内熱交換器5の蒸発
温度を制御し、第1室内熱交換器5による室内空気の除
湿量を制御することもできる。また第2流量制御弁4の
開度は、例えば第2室内熱交換器7の出口冷媒の過冷却
度が10℃となるように制御されている。
弁本体として用いた第2流量制御弁を用いているため、
暖房時の除湿運転が可能となるとともに、この暖房除湿
運転時の冷媒流動音の発生を防止でき、温湿度環境およ
び騒音面でも快適な空間が実現できる。
を図4(a)に示すように主弁体10が第2流量制御装
置と第1室内熱交換器5と接続される配管8の端部と第
2室内熱交換器7と接続される配管9の端部に密着させ
絞ることにより、暖房吹出し温度を高温化することも可
能となる。すなわち、暖房起動時に上記暖房除湿サイク
ルを形成し、第1室内熱交換器5の蒸発温度を室内の吸
込み空気温度とほぼ等しくなるように第2流量制御弁で
制御する。第1室内熱交換器5の蒸発温度が室内の吸込
み空気温度とほぼ等しいため、第1室内熱交換器5では
ほとんど冷却および除湿は行なわれず、結果として暖房
時の凝縮器の伝熱面積が通常の暖房運転の約半分にな
り、このため凝縮温度は通常の暖房運転よりも上昇し、
吹出し温度の高温化が可能となる。さらにこの暖房高温
吹出し運転時でも、第2流量制御弁6での冷媒流動音発
生はなく、騒音面でも問題となることはない。
体的な暖房運転制御法の一例について説明する。この空
気調和装置には、実施の形態1で説明したように、設定
温度と設定湿度および吸込み空気温度と湿度が入力され
ている。この空気調和装置は、暖房起動時に高温吹出し
運転運転を所定の時間、たとえば5分間行ない、その後
通常暖房運転に移行する。この後、部屋の温度偏差およ
び湿度偏差に応じて、通常暖房運転と暖房除湿運転を切
換制御される。
4(a)に示すように主弁体10が第2流量制御装置と
第1室内熱交換器5と接続される配管8の端部と第2室
内熱交換器7と接続される配管9の端部に密着させた絞
り状態とし、圧縮機1を起動する。この時、第1室内熱
交換器5での冷却除湿能力がゼロとなるように、室外熱
交換器3のファン回転数や第1流量制御弁4の弁開度な
どを調整して、第1室内熱交換器5の蒸発温度が、吸込
み空気温度と等しくなるように制御する。圧縮機起動か
ら所定の時間である5分間が経過すると、第2流量制御
弁6を図4(b)に示すような開状態とし、通常暖房運
転に移行する。
内となるように、圧縮機1の回転周波数や、室内ファン
の回転数、室外ファンの回転数を調整する。この暖房通
常運転により温度偏差がゼロまたは所定の値以内となっ
た場合は、湿度偏差を検出し、この湿度偏差がゼロまた
は所定の値以内の場合、および湿度偏差が所定の値以上
であっても、加湿を必要とする場合には、通常暖房運転
を継続する。一方、湿度偏差がゼロまたは所定の値以上
であり、除湿を必要とする場合には、第2流量制御弁6
を図4(a)に示すような絞り状態とし、暖房除湿運転
を行なう。
ゼロまたは所定の値以内を維持できるように、第2室内
熱交換器7の加熱量を制御するとともに、湿度偏差がゼ
ロまたは所定の値以内に入るように、第1室内熱交換器
5の冷却除湿量を制御する。第2室内熱交換器7の加熱
量の制御には、圧縮機1の回転周波数や室内ユニット2
2のファン回転数などによって制御する。また第1室内
熱交換器5の冷却除湿量の制御には、室外熱交換器3の
ファン回転数や第1流量制御弁4の開度などによって調
整する。
時の運転時間や部屋の負荷に応じて、冷媒回路を暖房高
温吹出し運転や通常暖房運転、暖房除湿運転に切換える
ことにより、部屋内の温湿度環境を、居住者の好みに応
じて最適な状態に制御することができる。
態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の構
成断面図であり、図8は図7に示す第2流量制御装置の
主弁体10の断面図であり、図2および図3に示したも
のと同一または同様の構成部品には同一符号を付して、
その重複する説明を省略する。この実施の形態では、主
弁体10は通常用いられるの樹脂もしくは金属の芯部分
10aに多孔体12を組み込んでいる。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図9の(a)の位
置にすることで、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5
と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続される
配管9を圧力損失がほとんどなしに接続することができ
る。また、同様にステッピングモータ11を駆動するこ
とにより、図9の(b)のごとく、主弁体10の多孔体1
2が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内
熱交換器7と接続される配管9とに12bの位置で対面
し、通気孔を介して接続される。同様にステッピングモ
ータ11を駆動することにより、図9の(c)のごとく、
主弁体10の多孔体12が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9と
に多孔体12cの位置で対面し、通気孔を介して接続さ
れる。同様にステッピングモータ11を駆動することに
より、図9の(d)のごとく、主弁体10の遮断部10d
が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9とに対面し、流路を遮断す
る。
0全体を焼結金属で成形するよりも、本実施の形態で示
したように主弁体10の一部を焼結金属で形成する方が
材料費は安価で冷媒流動音の発生しない第2流量制御装
置6を得ることができる。また、芯部10aによって溝
13が多孔湿透過体12と連通状態にならないため、図
9(a)の開状態では冷媒が多孔質透過体12に流れ込
むことがなく、多孔質透過体12の耐久性を向上させる
ことができる。
1の回転数を最小にした能力よりも小さい場合など、圧
縮機1が発停を繰り返すような断続運転となった場合
に、本実施の形態で示した主弁体10のように樹脂また
は金属面を有する遮断部10dを対面さて図9の(d)
のごとく、全閉とすることにより、圧縮機停止時に室外
熱交換器3内の圧力と室内熱交換器5内の圧力を運転中
の状態に保ち、次回圧縮機1が起動する際の立ちあがり
性能を向上させることにより省エネルギー運転を実現す
ることが出来る。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図であり、図11はこの発明の実施の形態の他
の例を示す第2流量制御装置の主弁体10の断面図であ
り、図2および図3に示したものと同一または同様の構
成部品には同一符号を付して、その重複する説明を省略
する。この実施の形態では、主弁体10は通常用いられ
る樹脂もしくは金属に焼結金属を弁体中心に対して連続
的に焼結金属が厚くなるように組み込んでいる。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図12の(a)の
ごとく、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9と
を結ぶ接続流路を形成するような位置にする。こに状態
では圧力損失がほとんどなしに接続することができる。
また、同様にステッピングモータ11を駆動することに
より、図12の(b)のごとく、主弁体10の多孔体12
が第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱
交換器7と接続される配管9とに流動抵抗が大きな多孔
体12の薄肉部である12bと対面する位置となり、通
気孔を介して接続される。
動することにより、図12の(c)のごとく、主弁体10
の多孔体12が第1室内熱交換器5と接続される配管8
と第2室内熱交換器7と接続される配管9とに流動抵抗
が小さな多孔体12の厚肉部である12cと対面する位
置となり、通気孔を介して接続される。さらに、ステッ
ピングモータ11を駆動することにより、図12の(d)
のごとく、主弁体10の遮断部10dが第1室内熱交換
器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続さ
れる配管8とに対面し、冷媒流路を遮断する。
0全体を焼結金属で成形するよりも、本実施の形態で示
したように主弁体10の一部を焼結金属で形成する方が
材料費は安価で冷媒流動音の発生しない第2流量制御装
置を得ることができる。さらに、空調負荷に応じて空気
調和装置の圧縮機1の回転数を調整した場合など、冷凍
サイクルを最も効率良く運転するための第1室内熱交換
器5と第2室内熱交換器7の圧力差を第2流量制御装置
6のステッピングモーター11で弁体を移動させること
によって調整することができる。焼結金属を連続させる
ことにより、主弁体10の加工が簡単になり、また、多
孔体12が配管8、9と直接対面する部分とその周囲部
分を流路とすることができるので、主弁体10を小型化
することができる。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図であり、図14はこの発明の実施の形態の他
の例を示す第2流量制御装置の主弁体10の断面図であ
り、図2および図3に示したものと同一または同様の構
成部品には同一符号を付して、その重複する説明を省略
する。この実施の形態では、主弁体10は通常用いられ
る樹脂もしくは金属を芯10aとし、そこに通気孔の平
均直径が異なる焼結金属の多孔体12d、12e、12
fを流動抵抗順に周方向に3種類組み込んみ配置し、そ
れぞれの間を芯10aと同一素材の仕切り10bで仕切
っている。
グモータ11を駆動して、主弁体10を図15の(a)の
ごとく、主弁体の溝13が第1室内熱交換器5と接続さ
れる配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9を
圧力損失がほとんどなしに接続することができる。ま
た、同様にステッピングモータ11を駆動することによ
り、図15の(b)のごとく、主弁体10のうち流動抵抗
の小さな多孔体12dが第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とに
対面し、通気孔を介して接続される。
することにより、図15の(c)のごとく、中くらいの流
動抵抗である多孔体12eが第1室内熱交換器5と接続
される配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9
とに対面し、通気孔を介して接続される。さらに、同様
にステッピングモータを駆動することにより、図15の
(d)のごとく、流動抵抗が大きな多孔体12cが第1室
内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7
と接続される配管9とに対面し、通気孔を介して接続さ
れる。さらに、同様にステッピングモータを駆動するこ
とにより、図15の(e)のごとく、主弁体10の遮断部
10dが第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2
室内熱交換器7と接続される配管9とに対面し、冷媒流
路を遮断する。
いられる樹脂もしくは金属に焼結金属を弁体中心に対し
て連続的に焼結金属が厚くなるように組み込んで成形す
るよりも、本実施の形態で示したように主弁体10の3
個所に通気孔の平均直径が異なる焼結金属を3種類組み
込んで主弁体10形成する方が加工は容易でかつ安価で
冷媒流動音の発生しない第2流量制御装置を得ることが
できる。また、複数の多孔体12を仕切り10bで仕切
ることで、各多孔体12の流路断面積を正確に区切るこ
とができ、精度よく流量制御が行なえる。特に本実施の
形態のように流動抵抗の異なる多孔体間を仕切り10d
で仕切れば、流動抵抗の小さい多孔体へ冷媒が流れ込む
ことを防止できる。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。この実施の形態では、主弁体10は通常用
いられる樹脂もしくは金属であり、弁室内において主弁
体10と弁座14で形成される冷媒流路の空間を円柱上
に形成した多孔体12で埋めてある。この焼結金属は通
気孔の平均直径が0.5マイクロメートルから200マ
イクロメートルである。弁座14は弁室内の配管9側で
周囲の多孔体12と配管9とを連通状態にする連通口を
形成している。
弁体10と弁座14が引き離れ、図16の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているのでほとんど圧力損失のない状態でこれら
配管間を接続することができる。また、電磁コイル15
に通電するすることにより、図16の(b)のように、主
弁体10と弁座14を密着させることにより形成される
焼結金属の多孔体12の絞り流路へ多孔体12の通気孔
を介して、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第
2室内熱交換器7と接続される配管9たが接続される。
弁体10の駆動をで行うため、ステッングモータより低
コストに低騒音絞り装置を実現することができる。さら
に、多孔体を円柱状に構成しているためその加工も容易
である。さらに、多孔体の冷媒入口部を大きくすること
ができるため、目詰まり耐力も大幅に向上している。こ
の実施の形態では多孔体を円柱状に形成した場合につい
て説明したが、弁体10と弁座14で形成される空間に
合わせた形状であれば良い。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。また、図18はこの実施の形態の流量制御
装置に用いられるオリフィス16の詳細図である。この
実施の形態では、主弁体10および弁座14は通常用い
られる樹脂もしくは金属で形成され、電磁コイル15の
通断電により主弁体10が弁室内を上下方向に移動す
る。主弁体10と弁座14で形成される弁室内には、弁
座14をバイパスして配管9へ至る冷媒流路が筒状の弁
座14の周囲に形成されている。
メートルから500マイクロメートルとした焼結金属の
多孔体12が弁座14の上端と略面一になるよう一様に
設けられ、さらに多孔体12の間に内径0.5ミリメー
トルで厚さ1ミリメートルのオリフィス16を冷媒の流
れ方向に均等に4ヶ所設けてある。オリフィス16は上
下の多孔体12に挟まれ、弁室側壁に嵌合されるととも
に下側(冷媒流れ下流側の多孔体12が弁室底面に当接
することで一定の位置に固定状態となっている。弁座1
4は弁室内下部(配管9側)には当接せず、冷媒流路と
配管9とを連通する一定の間隔が空いているが、弁座1
4はオリフィス16に固定または一体に成形されること
で、上下方向に固定状態にあるオリフィス16によって
上記間隔を保持している。
弁体10と弁座14が引き離れ、図17の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が弁座14内を通路と
する大きな開口面積で接続されているので、ほとんど圧
力損失がない状態で接続することができる。また、電磁
コイル15に通電するすることにより、図17の(b)の
ように、主弁体10と弁座14を密着させることにより
形成される弁座14周囲の冷媒流路を、焼結金属の多孔
体12の通気孔とオリフィス16を介して、第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9とが接続される。
として機能する。オリフィス16とその上下の多孔体1
2は密着状態にある。オリフィス16の上部側(冷媒流
れ上流側)の多孔体12は気液二相冷媒を混合状態で通
過させ、また、オリフィス16によって発生する圧力変
動が上流側に伝わることを防止する。オリフィス16の
下部側(冷媒流れ下流側)の多孔体12はオリフィス1
6によって発生する圧力降下はないが、出口側での噴流
によって発生する圧力変動が下流側に伝わることを防止
する。
続され、冷媒は配管8を通じて弁室側部から流入する。
その際、弁室の中央には上下方向に主弁体10が位置
し、流入した冷媒を拡散する拡散部材としての役割を果
たす。このように配管8から流入した冷媒は主弁体10
に当たって拡散することで、冷媒が配管8と反対側の弁
室内壁に当たって弁室内の配管8と反対側の多孔体12
に偏って流入することを防止でき、冷媒流路を有効に使
える。また、弁室内壁に当たって拡散させると、弁室内
の冷媒が当たる側と配管側(拡散した冷媒が多孔体12
に流入する側)とで気液二相冷媒が液体と気体とに分離
し、絞り部を流れる冷媒の相状態が均一にならないが、
主弁体10が弁室中央で流入冷媒を拡散することで、冷
媒の相状態がより均一な状態で多孔体12へ流入する。
略面一なので、弁開時(主弁体10が上方に移動し、弁
座14と離れた状態)には、配管8から流入した冷媒が
円滑に弁座14内へと流れ込む。また、弁座14の上端
部と多孔体12の上面とを略面一とすることで、弁室内
の高さ寸法を小さくすることができる。主弁体10は弁
座14との当接面周囲の角を落としてあるので、弁閉時
(主弁体10と弁座14とが当接した状態)に多孔体1
2と当接することはなく、多孔体12は主弁体10との
当接に耐え得る強度や耐久性を必要としない。弁座14
はオリフィス16と一体化され、オリフィス16と多孔
体12とが密着しているので、弁座14と多孔体12と
の位置関係も一定に保たれ、長年の使用によって主弁体
10と多孔体12とが当接することはない。
16としているため、補助絞り部である焼結金属の多孔
体12の通気孔径を大きくすることができるため目詰ま
り耐力がさらに向上する。また、弁座14とオリフィス
16を一体で成形しているため、弁座14の位置決めが
容易である。さらに多孔体12がオリフィス16の直
前、直後に配置されているため、気液二相冷媒でも連続
的に通過させることができ、冷媒流動音の低減が図れ
る。また、実施の形態ではオリフィス16を4ヶ所の例
を示したが、オリフィスの内径と厚さは設計時の流量特
性に応じて最適に設計されるため、1ヶ所から無数であ
っても良い。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置6
の構成断面図であり、図2に示したものと同一または同
様の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。この実施の形態では、主弁体10および弁
座14は通常用いられる樹脂もしくは金属であり形成さ
れ、主弁体10と弁座14で形成される弁室内の冷媒流
路と絞り部出口側直後に通気孔の径を100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルとした補助絞り部と
しての機能を担う焼結金属の多孔体12i、hを設けて
ある。焼結金属は通気孔の平均直径が100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルであり、冷媒の流動
抵抗を小さくしてある。
し形状をした溝13を形成し、また対する弁座14も弁
座14に満たされる多孔体12hの主弁体10との当接
面よりも低くなるよう構成されている。この結果、主弁
体10が多孔体12hと当接した状態で、溝13を介し
て流路が形成される。この流路は狭く、流路抵抗が大き
いため、主絞り部として機能するオリフィス部を構成す
る。
弁体10と弁座14が引き離れ、図19の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているので、焼結金属の多孔体12での圧力損失
程度で冷媒流路を接続することができる。また、電磁コ
イル15に通電するすることにより、図19の(b)のよ
うに、主弁体10と弁座14を密着させることにより形
成される焼結金属の多孔体12の通気孔と主弁体10と
弁座に設けてある溝13で形成されるオリフィス部を介
して、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9接続される。
16としているため、補助絞り部である焼結金属の多孔
体12の通気孔径を大きくすることができるため目詰ま
り耐力が向上する。
形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置の
構成断面図である。図2に示したものと同一または同様
の構成部品には同一符号を付して、その重複する説明を
省略する。17は切換え流路であり、電磁コイルまたは
ステッピングモータにより駆動する。18は第2流量制
御装置出口流路で、切替え流路17の回転方向に複数の
通過流路を形成し、流動抵抗なく配管9aへと導く通過
孔18aと、流動抵抗となる多孔体12が設けられ、減
圧して配管9bへと導く絞り部18bとをそれぞれ成
す。また、図21は図20のA−A‘断面の図であり、
切換え流路の動作を表している。
切換え流路17が第2流量制御装置出口流路として通過
孔18aと接続されると第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とが
ほとんど圧力損失なしで接続することができる。(図2
1の(a))また、同様にステッピングモータ駆動するこ
とにより、図21の(b)のように、切換え流路17と第
2流量制御装置出口流路として絞り部18bと接続する
ことにより、焼結金属の多孔体12の通気孔を介して、
第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室内熱交
換器7と接続される配管9とが接続される。
18bの形状に合わせた円柱状に構成しているためその
加工も容易であり、低コストで低騒音流量制御装置が実
現できる。さらに、多孔体12の冷媒入口部形状の変更
が容易であるため流量特性に応じた設計変更が容易であ
る。この実施の形態では多孔体を円柱状に形成した場合
について説明したが、弁座14の形状に合わせた形状で
あれば良い。
の形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置
6の構成断面図である。図20または図21に示したも
のと同一または同様の構成部品には同一符号を付して、
その重複する説明を省略する。また、図23は図21の
A−A‘断面の図であり、切換え流路の動作を表してい
る。この実施の形態では第2流量制御装置出口流路のう
ち、絞り部18b、18cに通気孔の径(流路抵抗)が
異なる焼結金属の多孔体12e、12fを組み込んでい
る。
え流路17が第2流量制御装置出口流路うちの通過孔1
8aと接続されると第1室内熱交換器5と接続される配
管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とがほと
んど圧力損失なしで接続することができる。(図23の
(a))また、同様にステッピングモータを駆動すること
により、図21の(b)のように、切換え流路17と第2
流量制御装置出口流路の流路抵抗の小さな絞り部18b
を接続することにより形成されると、焼結金属の多孔体
12の通気孔を介して、第1室内熱交換器5と接続され
る配管8と第2室内熱交換器7と接続される配管9とが
接続される。さらに、ステッピングモータを駆動するこ
とにより、図21の(c)のように、切換え流路17と第
2流量制御装置出口流路のうち流路抵抗の大きな絞り部
18cを接続することにより18bより流動抵抗が大き
い焼結金属の多孔体12の通気孔を介して、第1室内熱
交換器5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接
続される配管9とが接続される。
流路18を3ヶ所とし、2ヶ所に流動抵抗が異なるよう
に通気孔の直径を変えて設置しているので空調負荷に応
じて冷媒流量を制御し、冷凍能力を調整することができ
るため、より快適な除湿運転を可能としている。
気孔の径が0.5マイクロメートルから100マイクロ
メートルの多孔体を用いて説明した。絞り部を通気孔径
が100マイクロメートルから500マイクロメートル
の多孔体で途中に内径0.5から3ミリメートルのオリ
フィスを挟み込んで構成する絞り部であっても良い。
の形態の他の例を示す空気調和装置の第2流量制御装置
6の構成図であり、図において18は二方弁、19は二
方弁18をバイパスするバイパス流路となる配管20に
形成された絞り部である。また、図25は絞り部19の
詳細図であり、図26はその他の実施形態を示す絞り部
の詳細図である。図24において、12は多孔体、16
はオリフィス、20は配管である。多孔体12はオリフ
ィス16を隙間なく挟み込んだ状態で配管20に圧入さ
れている。多孔体12は通気孔の径を100マイクロメ
ートルから500マイクロメートルで厚さを1ミリメー
トルから100ミリメートルとした焼結金属の多孔体1
2間に内径1.0ミリメートルで厚さ1ミリメートルの
オリフィス16を1ヶ所設けてある。
弁体10と弁座14が引き離れ、図24の(a)に示すよ
うに、第1室内熱交換器5と接続される配管8と第2室
内熱交換器7と接続される配管9が大きな開口面積で接
続されているのでほとんど圧力損失が無い状態で接続す
ることができる。また、電磁コイル15に通電すること
により、図24の(b)のように、主弁体10と弁座14
を密着させることにより、絞り部19で形成される焼結
金属の多孔体12の通気孔を介して、第1室内熱交換器
5と接続される配管8と第2室内熱交換器7と接続され
る配管9とが接続される。
み合わせたため、絞り部19の構造が簡易化され低コス
トで低騒音絞りが実現できる。また、多孔体12とオリ
フィス16は隙間なく配管20内に設けてあるので、気
液二相冷媒を均質に混合したまま、オリフィスに流入さ
せることができ、圧力変動を抑え、冷媒流動音を低減す
ることができる。また、実施の形態ではオリフィス16
を1ヶ所の例を示したが、オリフィスの内径と厚さは設
計時の流量特性に応じて最適に設計されるため、オリフ
ィスの個数は1ヶ所から無数で、厚さはどのくらいであ
っても良い。
気調和装置の冷媒としてR410Aを用いた場合につい
て説明した。R410AはHFC系冷媒であり、オゾン
層を破壊しない地球環境保全に適した冷媒であるととも
に、従来冷媒として用いられてきたR22に比べて、冷
媒圧力損失が小さいため、第2流量制御装置6の絞り部
に用いる多孔体の通気孔の径を小さくでき、より一層冷
媒流動音低減効果を得ることができる冷媒である。
は、R410Aに限ることはなく、HFC系冷媒である
R407CやR404A、R507Aであっても良い。
また、地球温暖化防止の観点から、地球温暖化系数の小
さなHFC系冷媒であるR32単独、R152a単独あ
るいはR32/R134aなどの混合冷媒であっても良
い。また、プロパンやブタン、イソブタンなどのHC系
冷媒やアンモニア、二酸化炭素、エーテルなどの自然系
冷媒およびそれらの混合冷媒であっても良い。
向に回転する円柱状または円盤状の可動部と、この可動
部に形成され前記回転により冷媒流れ方向に連通する多
孔質透過材より成る絞り部とを備えたので、冷媒流動音
の発生を防止して騒音を低減できる効果が得られる。
り冷媒流れ方向に貫通する貫通流路を備えたので、冷媒
流動音の発生を防止して騒音を低減した絞り状態と、流
動抵抗のほとんどない開状態とを選択できる効果が得ら
れる。
り冷媒の流れを遮断する遮断部を備えたので、冷媒流動
音の発生を防止して騒音を低減した絞り状態と、冷媒流
れのない閉状態とを選択できる効果が得られる。
孔質透過材で形成したので、貫通流路と多孔質透過材と
により冷媒流路を確保することができる効果が得られ
る。
よび冷媒流出口を備えたので、可動部の各口対応部の面
積を周面側で調節でき、可動部の径を小さくできる効果
が得られる。
口および冷媒流出口を備えたので、冷媒を絞り部内に直
線的で均一に流せる効果が得られる。
体が選択的に使用でき、長寿命化できる効果が得られ
る。
材で構成したので、コストが安く、絞り部の流動抵抗が
正確になる効果が得られる。
構成したので、成形が容易で、小型化できる効果が得ら
れる。
異なる流動抵抗の絞り部を備えたので、流動抵抗を可変
できる効果が得られる。
抵抗の順に前記可動部の回転方向に配置されているの
で、可動部の回転時に抵抗順に所望の流動抵抗の位置に
できるから、不意に流動抵抗が低下し過ぎたりすること
を防止できる。
しているので、多孔室透過材の成形が容易で可動部を小
型化できる効果が得られる。
して配列しているので、各絞り部の流動抵抗が独立し、
精度が向上する効果が得られる。
切りを設けたので、異なる流動抵抗の絞り部間の距離を
近づけることができ、小型化が図れる効果が得られる。
回転駆動するので、冷媒流入口および冷媒流出口と絞り
部との位置関係を正確に合わせることができ、可動部を
小型化できる効果が得られる。
閉可能な主弁座および主弁体と、前記主弁座および主弁
体が閉時に閉部を前記弁室内バイパスするバイパス流路
と、このバイパス流路に設けられ冷媒流れ方向に連通す
る多孔質透過材とを備え、前記多孔質透過材で絞り部を
構成したので、絞り部の目詰まり耐力に優れた絞り部と
できる効果が得られる。
えたので、絞り能力を高く維持しながら、目詰まり耐力
に優れた絞り部とできる効果が得られる。
材を備えたので、オリフィスによって発生する圧力変動
が上流側に伝わることを防止できる効果が得られる。
材を備えたので、オリフィスを通過する噴流による圧力
変動が下流側に伝わることを防止できる効果が得られ
る。
部と前記多孔質透過材とを略面一にしたので、弁開放時
の主弁座内への冷媒の流れ込みが円滑になる効果が得ら
れる。
配置されているので、弁開放時、絞り時の冷媒の流れが
円滑になる効果が得られる。
向に垂直な冷媒流入口と、この冷媒流入口からの冷媒流
を拡散する拡散部材とを備えたので、弁室内で冷媒を偏
りなく絞り部へ誘導することができる効果が得られる。
特別な部材を必要とせず弁室内で冷媒を偏りなく絞り部
へ誘導することができる効果が得られる。
のオリフィスの直前または直後に設けられ絞り機能を有
する多孔質透過材とを備えたので、オリフィスによる圧
力変動の伝達を低減できるとともに、オリフィスと多孔
質透過材との間での乱流や騒音の発生を防止できる効果
が得られる。
体と、弁室底面に第2流路が開口する主弁座と、弁室内
に前記主弁座を閉止できる主弁体とを備え、前記主弁体
および主弁座で主絞り部を構成し、前記主絞り部の直前
または直後に多孔質透過材を用いた補助絞り部を構成し
たので、多孔質透過材の通過径を大きくでき、目詰まり
耐力を向上できる効果が得られる。
する補助絞り部を設けたので、主絞り部と補助絞り部間
で乱流や騒音が発生するのを防止できる効果が得られ
る。
し、前記補助絞り部との当接時に前記主弁座とでオリフ
ィス部を構成するので、主絞り部による圧力変動が伝達
するのを補助絞り部で防止でき、主絞り部と補助絞り部
間で乱流や騒音が発生するのを防止できる効果が得られ
る。
透過材で構成した絞り部とを備え、前記二方弁と絞り部
とを並列に接続したので、絞り部の構造を簡略にできる
効果が得られる。
で、オリフィスへの冷媒流入を均一化でき、オリフィス
による圧力変動の伝達を低減できる効果が得られる。
0.5マイクロメートルの範囲としたので、液冷媒や気
液二相冷媒が通過する際の冷媒流動音の発生を防止でき
る効果が得られる。
に優れた絞り装置とすることができる効果が得られる。
冷媒回路図である。
である。
細図である。
図である。
湿運転時の動作状態を表す特性図である。
動様式図である。
である。
細図である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
るオリフィスの詳細図である。
図である。
図である。
す図である。
面図である。
表す図である。
面図である。
表す図である。
面図である。
る。
面図である。
面図である。
量制御装置、5 第1室内熱交換器、6 第2流量制御
装置、7 第2室内熱交換器(絞り装置)、8第1室内
熱交換器5と接続される配管、9 第2室内熱交換器7
と接続される配管、10 主弁体、11 ステッピング
モータ、12 多孔体、13 溝、14 弁座、15
電磁コイル、16 オリフィス、17 切換え流路、
18二方弁、19 絞り装置、20 配管、21 室外
ユニット、22 室内ユニット。
Claims (31)
- 【請求項1】 周方向に回転する円柱状または円盤状の
可動部と、この可動部に形成され前記回転により冷媒流
れ方向に連通する多孔質透過材より成る絞り部とを備え
たことを特徴とする絞り装置。 - 【請求項2】 前記可動部に形成され前記回転により冷
媒流れ方向に貫通する貫通流路を備えたことを特徴とす
る請求項1記載の絞り装置。 - 【請求項3】 前記可動部に形成され前記回転により冷
媒の流れを遮断する遮断部を備えたことを特徴とする請
求項1または2記載の絞り装置。 - 【請求項4】 前記貫通流路はその周囲壁を前記多孔質
透過材で形成したことを特徴とする請求項2記載の絞り
装置。 - 【請求項5】 前記可動部の周面側に冷媒流入口および
冷媒流出口を備えたこを特徴とする請求項1乃至3の何
れか1項に記載の絞り装置。 - 【請求項6】 前記可動部の回転軸方向に冷媒流入口お
よび冷媒流出口を備えたことを特徴とする請求項1乃至
3の何れか1項に記載の絞り装置。 - 【請求項7】 前記絞り部を複数備えたことを特徴とす
る請求項1記載の絞り装置。 - 【請求項8】 前記可動部は絞り部のみ多孔質透過材で
構成したことを特徴とする請求項1記載の絞り装置。 - 【請求項9】 前記可動部は全体を多孔質透過材で構成
したことを特徴とする請求項1記載の絞り装置。 - 【請求項10】 前記可動部の回転により選択可能な異
なる流動抵抗の絞り部を備えたことを特徴とする請求項
1記載の絞り装置。 - 【請求項11】 前記異なる流動抵抗の絞り部は流動抵
抗の順に前記可動部の回転方向に配置されたことを特徴
とする請求項10記載の絞り装置。 - 【請求項12】 前記異なる流動抵抗の絞り部が連続し
ていることを特徴とする請求項10記載の絞り装置。 - 【請求項13】 前記異なる流動抵抗の絞り部が断続し
て配列していることを特徴とする請求項10記載の絞り
装置。 - 【請求項14】 前記異なる流動抵抗の絞り部間に仕切
りを設けたことを特徴とする請求項6記載の絞り装置。 - 【請求項15】 前記可動部をステッピングモータで回
転駆動することを特徴とする請求項7および10乃至1
4の何れか1項に記載の絞り装置。 - 【請求項16】 弁室内にて互いに離着することで開閉
可能な主弁座および主弁体と、前記主弁座および主弁体
が閉時に閉部を前記弁室内バイパスするバイパス流路
と、このバイパス流路に設けられ冷媒流れ方向に連通す
る多孔質透過材とを備え、前記多孔質透過材で絞り部を
構成したことを特徴とする絞り装置。 - 【請求項17】 前記バイパス流路にオリフィスを備え
たことを特徴とする請求項16記載の絞り装置。 - 【請求項18】 前記オリフィスの直前に多孔質透過材
を備えたことを特徴とする請求項17記載の絞り装置。 - 【請求項19】 前記オリフィスの直後に多孔質透過材
を備えたことを特徴とする請求項17記載の絞り装置。 - 【請求項20】 前記主弁体が当接する前記主弁座端部
と前記多孔質透過材とが略面一であることを特徴とする
請求項16記載の絞り装置。 - 【請求項21】 絞り部が前記主弁座を取り囲むよう配
置されたことを特徴とする請求項16記載の絞り装置。 - 【請求項22】 弁室側部に形成され、主弁体移動方向
に垂直な冷媒流入口と、この冷媒流入口からの冷媒流を
拡散する拡散部材とを備えたことを特徴とする請求項1
6記載の絞り装置。 - 【請求項23】 前記拡散部材を主弁体としたことを特
徴とする請求項22記載の絞り装置。 - 【請求項24】 絞り機能を有するオリフィスと、この
オリフィスの直前または直後に設けられ絞り機能を有す
る多孔質透過材とを備えたことを特徴とする絞り装置。 - 【請求項25】 弁室側壁に第1流路が開口する弁本体
と、弁室底面に第2流路が開口する主弁座と、弁室内に
前記主弁座を閉止できる主弁体とを備え、前記主弁体お
よび主弁座で主絞り部を構成し、前記主絞り部の直前ま
たは直後に多孔質透過材を用いた補助絞り部を構成した
ことを特徴とする絞り装置。 - 【請求項26】 主弁座側の流路に前記主弁体と当接す
る補助絞り部を設けたことを特徴とする請求項25記載
の絞り装置。 - 【請求項27】 前記主弁体先端の周囲の角を落とし、
前記補助絞り部との当接時に前記主弁座とでオリフィス
部を構成することを特徴とする請求項26記載の絞り装
置。 - 【請求項28】 二方弁と、冷媒流れ方向に連通する多
孔質透過材で構成した絞り部とを備え、前記二方弁と絞
り部とを並列に接続したことを特徴とする絞り装置。 - 【請求項29】 前記絞り部にオリフィスを備えたこと
を特徴とする請求項28記載の絞り装置。 - 【請求項30】 多孔質透過材の通気孔を200から
0.5マイクロメートルの範囲としたことを特徴とする
請求項1乃至請求項29の何れか1項に記載の絞り装
置。 - 【請求項31】 多孔質透過材焼結金属としたことを特
徴とする請求項1乃至請求項30の何れか1項に記載の
絞り装置。
Priority Applications (1)
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