JP2001050577A - 空調用給気装置 - Google Patents
空調用給気装置Info
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- JP2001050577A JP2001050577A JP11228288A JP22828899A JP2001050577A JP 2001050577 A JP2001050577 A JP 2001050577A JP 11228288 A JP11228288 A JP 11228288A JP 22828899 A JP22828899 A JP 22828899A JP 2001050577 A JP2001050577 A JP 2001050577A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 空気Aiを室内Rに送風する空調用給気装置
において、吹き出し空気Aeの吹き出し到達距離を大き
くすると共に室内空気の誘引を多くすること。 【解決手段】 流入口Oからの空気をブーストし加熱ま
たは冷却する主体部分3と、室内に送風する空気流の形
態を制御する案内部分11とからなり、主体部分は、送
風機5と熱交換器6を包囲支持する主筒体4とで構成さ
れ、案内部分11は、主筒体4に接続される案内筒体1
2の内部上部に設けられている水平平板状の邪魔板13
aと、その下方に垂直に円周方向に等配固定された複数
の回転軸15まわりに回動自由に取り付けられた案内板
14とからなる空気流制御装置13と、前記案内筒体の
下部内側に設けられたノズル16とで構成され、前記案
内筒体が片側で軸線に対して5度以上30度以下傾斜し
て下方が縮められている裁頭錐筒状に形成されている。
において、吹き出し空気Aeの吹き出し到達距離を大き
くすると共に室内空気の誘引を多くすること。 【解決手段】 流入口Oからの空気をブーストし加熱ま
たは冷却する主体部分3と、室内に送風する空気流の形
態を制御する案内部分11とからなり、主体部分は、送
風機5と熱交換器6を包囲支持する主筒体4とで構成さ
れ、案内部分11は、主筒体4に接続される案内筒体1
2の内部上部に設けられている水平平板状の邪魔板13
aと、その下方に垂直に円周方向に等配固定された複数
の回転軸15まわりに回動自由に取り付けられた案内板
14とからなる空気流制御装置13と、前記案内筒体の
下部内側に設けられたノズル16とで構成され、前記案
内筒体が片側で軸線に対して5度以上30度以下傾斜し
て下方が縮められている裁頭錐筒状に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、送風機から
の空気を室内に送風する空調用給気装置に関するもので
ある。
の空気を室内に送風する空調用給気装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に空調に用いられる給気用の空気吹
出部分は、拡散型吹出式と軸流型吹出式に大別される。
図5に示す拡散型吹出装置Dvは、送風された空気(以
下、1次空気と呼称する。)を複数方向あるいは複数の
方向に層状に吹出し、この空気で吹出装置近傍の室内の
空気を誘引し(以降、誘引された空気を2次空気と呼
び、1次空気と2次空気の合計量を1次空気量で除した
値を誘引比と呼ぶ。)、1次空気と2次空気を混合させ
て送風させる機能を有する。拡散型吹出装置Dvは、1
次空気を2次空気で希釈しているため、暖房の場合、1
次空気の温度を軸流型吹出装置に比較して高くすること
ができ(冷房の場合は低くすることができる。)、少量
の送風で室内に暖房に必要な熱量を送ることができる。
出部分は、拡散型吹出式と軸流型吹出式に大別される。
図5に示す拡散型吹出装置Dvは、送風された空気(以
下、1次空気と呼称する。)を複数方向あるいは複数の
方向に層状に吹出し、この空気で吹出装置近傍の室内の
空気を誘引し(以降、誘引された空気を2次空気と呼
び、1次空気と2次空気の合計量を1次空気量で除した
値を誘引比と呼ぶ。)、1次空気と2次空気を混合させ
て送風させる機能を有する。拡散型吹出装置Dvは、1
次空気を2次空気で希釈しているため、暖房の場合、1
次空気の温度を軸流型吹出装置に比較して高くすること
ができ(冷房の場合は低くすることができる。)、少量
の送風で室内に暖房に必要な熱量を送ることができる。
【0003】しかし、拡散型吹出装置では、2次空気で
希釈される分、1次空気は運動エネルギーを失うため、
到達距離(吹出口から吹きだした空気が進行して、吹出
気流の中心線上の風速が0.5m/sになった位置まで
の距離で定義する。)は、軸流型吹出装置の到達距離に
比較して小さい。
希釈される分、1次空気は運動エネルギーを失うため、
到達距離(吹出口から吹きだした空気が進行して、吹出
気流の中心線上の風速が0.5m/sになった位置まで
の距離で定義する。)は、軸流型吹出装置の到達距離に
比較して小さい。
【0004】一方、図6に示す軸流型吹出装置Axは、
層流状にした空気を筒状の吹出口から1方向に吹き出
す。このため、誘引比が小さく、1次空気が運動エネル
ギーを失いにくく、到達距離が大きい。また、1次空気
と2次空気の混合が少ないため、1次空気が進行しても
温度は変化しにくい。すなわち、暖房の場合、軸流型吹
出装置Axで1次空気を高温にすると、到達距離の位置
でも空気温度が高く、不快感が大きくなる。よって、軸
流型吹出装置Axでは、拡散型吹出装置Dvに比べて1
次空気の温度を低くするため、要求される熱需要を満た
すためには、拡散型吹出装置に比べて、風量を大きくす
る必要がある。
層流状にした空気を筒状の吹出口から1方向に吹き出
す。このため、誘引比が小さく、1次空気が運動エネル
ギーを失いにくく、到達距離が大きい。また、1次空気
と2次空気の混合が少ないため、1次空気が進行しても
温度は変化しにくい。すなわち、暖房の場合、軸流型吹
出装置Axで1次空気を高温にすると、到達距離の位置
でも空気温度が高く、不快感が大きくなる。よって、軸
流型吹出装置Axでは、拡散型吹出装置Dvに比べて1
次空気の温度を低くするため、要求される熱需要を満た
すためには、拡散型吹出装置に比べて、風量を大きくす
る必要がある。
【0005】本出願人は、これらの問題を解決する手段
として、特開平10ー160233号公報において軸流
型吹出装置を改良した渦流型吹出装置Swを提案した。
この渦流型吹出装置Swは、図7に示すように、疑似的
な軸流吹出装置にその吹出口Sn近傍の送風路Sp内部
に案内板Sgを放射状に設置し、案内板Sgに回転軸S
sを設け、この回転軸Ssを中心にして案内板Sgを傾
けることで、吹出空気Saに渦流を生じさせる装置で、
この渦流による遠心力と吹出口の特殊形状によるコアン
ダ効果によって、拡散型としての機能をも生じさせるよ
うになっている。
として、特開平10ー160233号公報において軸流
型吹出装置を改良した渦流型吹出装置Swを提案した。
この渦流型吹出装置Swは、図7に示すように、疑似的
な軸流吹出装置にその吹出口Sn近傍の送風路Sp内部
に案内板Sgを放射状に設置し、案内板Sgに回転軸S
sを設け、この回転軸Ssを中心にして案内板Sgを傾
けることで、吹出空気Saに渦流を生じさせる装置で、
この渦流による遠心力と吹出口の特殊形状によるコアン
ダ効果によって、拡散型としての機能をも生じさせるよ
うになっている。
【0006】この公知技術では、この渦流型吹出装置S
wは、拡散型吹出装置が持つ、室温と吹出空気の温度差
を大きくできる特徴と、案内板Sgの角度を操作するこ
とで、軸流型吹出装置に比較して遠方に送風すろことが
できるという特徴を併せ持っている。
wは、拡散型吹出装置が持つ、室温と吹出空気の温度差
を大きくできる特徴と、案内板Sgの角度を操作するこ
とで、軸流型吹出装置に比較して遠方に送風すろことが
できるという特徴を併せ持っている。
【0007】さらに、本出願人は、特開平10ー253
140号公報において、上記渦流型吹出装置の空気吹出
口の形状を工夫して、冷房時における室内空気の誘引比
をさらに大にする構造を提案している。上記の本出願人
による各渦流型吹出装置は、冷房および暖房の何れにも
送風特性が良いが、特に熱風時に必要とする吹出流の到
達距離では、軸流型吹出装置の有する性能に及ばず、ま
だ改善の余地があった。本発明は、渦流型吹出装置の送
風特性改善に関する本出願人のその後の研究成果を提案
するものである。
140号公報において、上記渦流型吹出装置の空気吹出
口の形状を工夫して、冷房時における室内空気の誘引比
をさらに大にする構造を提案している。上記の本出願人
による各渦流型吹出装置は、冷房および暖房の何れにも
送風特性が良いが、特に熱風時に必要とする吹出流の到
達距離では、軸流型吹出装置の有する性能に及ばず、ま
だ改善の余地があった。本発明は、渦流型吹出装置の送
風特性改善に関する本出願人のその後の研究成果を提案
するものである。
【0008】
【知見】上記、従来の拡散型吹出装置、軸流型吹出装置
および本出願人による渦流型吹出装置Swを、特性項目
別に大小比較をしたものが図8である。そして、図8中
の表にみるように、渦流型吹出装置Dvは各特性項目で
ほどほどに優れているが、その中では、軸流型吹出装置
に対しては、空気到達距離だけはやや劣っている。これ
は、渦流型吹出装置が拡散型としての機能を備えるた
め、吹出装置の先端に、1次空気の主方向に垂直な方向
に平面の部分(図7のMs)が設けられていて、軸流型
としての機能を生じさせる際に、この平面部分が障害と
なって、軸流型としての機能を弱めているためと考えら
れる。
および本出願人による渦流型吹出装置Swを、特性項目
別に大小比較をしたものが図8である。そして、図8中
の表にみるように、渦流型吹出装置Dvは各特性項目で
ほどほどに優れているが、その中では、軸流型吹出装置
に対しては、空気到達距離だけはやや劣っている。これ
は、渦流型吹出装置が拡散型としての機能を備えるた
め、吹出装置の先端に、1次空気の主方向に垂直な方向
に平面の部分(図7のMs)が設けられていて、軸流型
としての機能を生じさせる際に、この平面部分が障害と
なって、軸流型としての機能を弱めているためと考えら
れる。
【0009】これに対して、通常の軸流型吹出装置は、
図6のように、平板を筒型に加工して作るために先端部
分の1次空気の方向に垂直な平面は板の厚み分{t}だ
けしか無く、誘引の際の抵抗も小さく問題にならない。
また、渦流型吹出装置では、軸流型として使用する際、
図13に示すように、吹出口近傍で2次空気が外板にそ
って内方に直角に曲げられたり、1次空気に対して直角
に誘引されたりするため、この外板上で渦を生じ、この
渦が送風の抵抗になったり、場合によっては空気の脈
動、騒音の発生源になって、結果的に、送風に使用され
ない1次空気の運動エネルギが大きくなっていると考え
られる。
図6のように、平板を筒型に加工して作るために先端部
分の1次空気の方向に垂直な平面は板の厚み分{t}だ
けしか無く、誘引の際の抵抗も小さく問題にならない。
また、渦流型吹出装置では、軸流型として使用する際、
図13に示すように、吹出口近傍で2次空気が外板にそ
って内方に直角に曲げられたり、1次空気に対して直角
に誘引されたりするため、この外板上で渦を生じ、この
渦が送風の抵抗になったり、場合によっては空気の脈
動、騒音の発生源になって、結果的に、送風に使用され
ない1次空気の運動エネルギが大きくなっていると考え
られる。
【0010】上記のような考察を基として、渦流型吹出
装置を軸流型に近づける因子として下記を検討した。 (a) 送風空気の量、静圧の増加 (b)−1 送風路の最狭部の断面積を小さくする(図
9の最狭部Dj、高さ位置j参照)。 (b)−2 送風路の最狭部の位置を吹出口先端よりも
後退させる(図10の最狭部Dk、高さ位置k参照)。 (b)−3 渦流型吹出装置において、送風路の最狭部
を長くする(図11の最狭部Dm、高さ位置m参照) (c) 外板の形状を変える(図12参照) この場合の外板とは、符号Poで示す送風口の外部板を
指している。上記各因子を検討の結果は、(a)は、送
風機構の能力の増大が必要で、コストが高くなる欠点が
あり、また、拡散型としての機能を使用する際は、誘引
比が大きくならないマイナスがある。(b)は、送風機
構の変更は少ないが、吹出口での通過風速が変わるた
め、(a)と同様に、拡散型としての機能を使用する際
は、マイナスに作用する。(c)は、渦流型吹出装置で
は、2次空気が誘引される方向と吹出装置の主たる外板
Poの方向が異なる(特開平10ー160233号公報
では90度である。)このため外板近傍で渦を生じる
(図13参照)。この渦流が送風の抵抗になって、その
結果、送風の到達距離が短くなっていると考えられる。
装置を軸流型に近づける因子として下記を検討した。 (a) 送風空気の量、静圧の増加 (b)−1 送風路の最狭部の断面積を小さくする(図
9の最狭部Dj、高さ位置j参照)。 (b)−2 送風路の最狭部の位置を吹出口先端よりも
後退させる(図10の最狭部Dk、高さ位置k参照)。 (b)−3 渦流型吹出装置において、送風路の最狭部
を長くする(図11の最狭部Dm、高さ位置m参照) (c) 外板の形状を変える(図12参照) この場合の外板とは、符号Poで示す送風口の外部板を
指している。上記各因子を検討の結果は、(a)は、送
風機構の能力の増大が必要で、コストが高くなる欠点が
あり、また、拡散型としての機能を使用する際は、誘引
比が大きくならないマイナスがある。(b)は、送風機
構の変更は少ないが、吹出口での通過風速が変わるた
め、(a)と同様に、拡散型としての機能を使用する際
は、マイナスに作用する。(c)は、渦流型吹出装置で
は、2次空気が誘引される方向と吹出装置の主たる外板
Poの方向が異なる(特開平10ー160233号公報
では90度である。)このため外板近傍で渦を生じる
(図13参照)。この渦流が送風の抵抗になって、その
結果、送風の到達距離が短くなっていると考えられる。
【0011】したがって、吹出口の先端を軸流型吹出装
置のように小さくして、1次空気の方向と2次空気の誘
引の方向を近づければ、2次空気の誘引が容易になって
送風機構の能力を増大することなく、吹出空気をより遠
方へ到達させることができる。これは、図13の外板P
1に内方に傾く傾斜角θを付与することと同じになる
(図3および図4参照)。
置のように小さくして、1次空気の方向と2次空気の誘
引の方向を近づければ、2次空気の誘引が容易になって
送風機構の能力を増大することなく、吹出空気をより遠
方へ到達させることができる。これは、図13の外板P
1に内方に傾く傾斜角θを付与することと同じになる
(図3および図4参照)。
【0012】この外板の傾斜角θについては、送風ダク
トにおける送風抵抗の実験結果を示す図14によって、
縮流形の4角ダクトD4および円形ダクトCFでは5〜
30度が適当である。例えば、4角ダクトD4では、傾
斜角θが10度であれば、抵抗係数はほぼ{0.0
1}、傾斜角θが30度では抵抗係数はほぼ{0.0
7}となっていて適当に低い値である。なお、拡流形D
Kでは送風抵抗がきわめて大きいことがわかる。上記研
究の結果を本発明の提案として活かすものである。
トにおける送風抵抗の実験結果を示す図14によって、
縮流形の4角ダクトD4および円形ダクトCFでは5〜
30度が適当である。例えば、4角ダクトD4では、傾
斜角θが10度であれば、抵抗係数はほぼ{0.0
1}、傾斜角θが30度では抵抗係数はほぼ{0.0
7}となっていて適当に低い値である。なお、拡流形D
Kでは送風抵抗がきわめて大きいことがわかる。上記研
究の結果を本発明の提案として活かすものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたもので、送風装置からの空気を室内に送風する
空調用給気装置において、吹き出し空気の吹き出し到達
距離を大きくすると共に室内空気の誘引を多くできる空
気吹出装置を有する空調用給気装置を提供することを目
的としている。
なされたもので、送風装置からの空気を室内に送風する
空調用給気装置において、吹き出し空気の吹き出し到達
距離を大きくすると共に室内空気の誘引を多くできる空
気吹出装置を有する空調用給気装置を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による空調用給気
装置によれば、送風機からの空気を室内に送風する空調
用給気装置の吹出装置において、送風装置から送風され
た空気をブーストし加熱または冷却する送風主体部分
と、室内に送風する空気流の形態を制御する案内部分と
からなり、前記送風主体部分は送風された空気をブース
トする送風機と、その送風機の下流に設けられた熱交換
器とを収納した主筒体で構成され、前記案内部分は前記
主筒体に接続される案内筒体とで構成され、その案内筒
体の内部には上部に設けられている水平平板状の邪魔板
と、邪魔板の下方に垂直に円周方向に等配固定された複
数の回転軸と、その回転軸まわりに回動自由に取り付け
られた案内板とからなる空気流制御装置が収納され、前
記案内筒体の下部に空気吐出ノズルが設けられ、前記案
内筒体が片側で軸心に対して5度以上で30度以下傾斜
して下方が縮小している裁頭錐筒状に形成されている。
装置によれば、送風機からの空気を室内に送風する空調
用給気装置の吹出装置において、送風装置から送風され
た空気をブーストし加熱または冷却する送風主体部分
と、室内に送風する空気流の形態を制御する案内部分と
からなり、前記送風主体部分は送風された空気をブース
トする送風機と、その送風機の下流に設けられた熱交換
器とを収納した主筒体で構成され、前記案内部分は前記
主筒体に接続される案内筒体とで構成され、その案内筒
体の内部には上部に設けられている水平平板状の邪魔板
と、邪魔板の下方に垂直に円周方向に等配固定された複
数の回転軸と、その回転軸まわりに回動自由に取り付け
られた案内板とからなる空気流制御装置が収納され、前
記案内筒体の下部に空気吐出ノズルが設けられ、前記案
内筒体が片側で軸心に対して5度以上で30度以下傾斜
して下方が縮小している裁頭錐筒状に形成されている。
【0015】したがって、渦流型の送風特性が得られな
がら、裁頭錐筒状の傾斜がノズルと相俟って室内空気の
誘引を大にしたにもかかわらず、空気の到達距離を長く
できる。また、前記案内筒体は、錐角が片側で軸心に対
して5度以上で30度以下であることが好ましい。これ
によって、室内空気の誘引抵抗を抑え誘引比を大きくし
て、空気の到達距離が大きくなる。
がら、裁頭錐筒状の傾斜がノズルと相俟って室内空気の
誘引を大にしたにもかかわらず、空気の到達距離を長く
できる。また、前記案内筒体は、錐角が片側で軸心に対
して5度以上で30度以下であることが好ましい。これ
によって、室内空気の誘引抵抗を抑え誘引比を大きくし
て、空気の到達距離が大きくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に空調用給気装置1を上部断
面で示す側面図を示し、図2はその正面を、図3は送風
の案内部分とノズルを含む近傍を、図4はノズルの拡大
断面をそれぞれ示している。
を参照して説明する。図1に空調用給気装置1を上部断
面で示す側面図を示し、図2はその正面を、図3は送風
の案内部分とノズルを含む近傍を、図4はノズルの拡大
断面をそれぞれ示している。
【0017】空調用給気装置1は、主体部分3とその主
体部分の下方に一体に形成された案内部分11とよりな
り、図3の例では主体部分3は四角筒状に形成され、案
内部分11は裁頭四角錐状に形成されているが、必ずし
もこの形状による必要はない。
体部分の下方に一体に形成された案内部分11とよりな
り、図3の例では主体部分3は四角筒状に形成され、案
内部分11は裁頭四角錐状に形成されているが、必ずし
もこの形状による必要はない。
【0018】主体部分3は、ケースを構成する主筒体4
と、入口Oからの流入空気Aiをブーストする送風機5
と、その送風機5の下流に設けられて空気Aiを加熱ま
たは冷却させる熱交換器6と、空気Aiを冷却する際に
発生する結露を除去するエリミネータ7とで構成されて
いる。主筒体4は、図1においては板材によって4角筒
状に形成され、下端部4bは案内部分11と嵌合して接
続されるよう構成されている。そして、図示されない天
井壁等に図示されない支持部材で固定されている。な
お、図示では4角筒状になっているが、円筒状であって
も良い。
と、入口Oからの流入空気Aiをブーストする送風機5
と、その送風機5の下流に設けられて空気Aiを加熱ま
たは冷却させる熱交換器6と、空気Aiを冷却する際に
発生する結露を除去するエリミネータ7とで構成されて
いる。主筒体4は、図1においては板材によって4角筒
状に形成され、下端部4bは案内部分11と嵌合して接
続されるよう構成されている。そして、図示されない天
井壁等に図示されない支持部材で固定されている。な
お、図示では4角筒状になっているが、円筒状であって
も良い。
【0019】熱交換器6は、送風する空気を所定の熱気
または冷気とするよう、熱水または冷熱によって、送風
する空気Aiを加熱または冷却するように構成されてい
る。
または冷気とするよう、熱水または冷熱によって、送風
する空気Aiを加熱または冷却するように構成されてい
る。
【0020】エリミネータ7は、送風空気Aiを冷却す
る際に結露した水分を除去して、水滴を室内に落下させ
ないために設けられている。
る際に結露した水分を除去して、水滴を室内に落下させ
ないために設けられている。
【0021】案内部分11は、主体部分3から送風され
た空気Adを室内Rに導く送風路ARsを構成する案内
筒体12と、その案内筒体12内にあって空気Adの流
れを制御する空気流制御装置13と、案内部分11から
室内Rへ空気Aeを配するノズル16とで構成されてい
る。
た空気Adを室内Rに導く送風路ARsを構成する案内
筒体12と、その案内筒体12内にあって空気Adの流
れを制御する空気流制御装置13と、案内部分11から
室内Rへ空気Aeを配するノズル16とで構成されてい
る。
【0022】案内筒体12は、板材によって裁頭4角逆
筒錐状に形成され、上部は製造および組立上の理由から
くびれ部12aが主筒体4の下端部に嵌入するよう形成
されている。端部12bは拡幅して主筒体4と同外寸に
形成されて、縮流に伴う抵抗を減ずるようになってい
る。そして下端部12cは、端部12bより縮寸して形
成されている。図3および図4に示すように、縮寸は傾
斜角θで表示すると本実施形態では10度となってい
る。案内筒体12は、図1〜図4において裁頭4角逆筒
錐状に形成されているが、裁頭逆円錐筒状であっても良
い。
筒錐状に形成され、上部は製造および組立上の理由から
くびれ部12aが主筒体4の下端部に嵌入するよう形成
されている。端部12bは拡幅して主筒体4と同外寸に
形成されて、縮流に伴う抵抗を減ずるようになってい
る。そして下端部12cは、端部12bより縮寸して形
成されている。図3および図4に示すように、縮寸は傾
斜角θで表示すると本実施形態では10度となってい
る。案内筒体12は、図1〜図4において裁頭4角逆筒
錐状に形成されているが、裁頭逆円錐筒状であっても良
い。
【0023】空気流制御装置13は、空気Adを送風路
ARsの外周方向に導く邪魔板13aと、邪魔板13a
の下方に垂直に設けられた円周等配の複数の(本実施例
では12ケの)回転軸15と、回転軸15に回動自由に
支持された案内板14とで構成されている。この空気制
御装置13の構成は、特開平10ー253140号公報
で本出願人が提案した形状および構成がよい。
ARsの外周方向に導く邪魔板13aと、邪魔板13a
の下方に垂直に設けられた円周等配の複数の(本実施例
では12ケの)回転軸15と、回転軸15に回動自由に
支持された案内板14とで構成されている。この空気制
御装置13の構成は、特開平10ー253140号公報
で本出願人が提案した形状および構成がよい。
【0024】ノズル16は、図3および図4にも示すよ
うに、案内筒体12の内下端に設けられ、板材で半円弧
状に形成されて送風路ARsの軸心側に突起している。
そして、ノズル16の下端部16cは、案内筒部12の
下端部12cに接続されている。このノズル16の形状
も前記特開平10ー253140号公報で提案のものが
良い。
うに、案内筒体12の内下端に設けられ、板材で半円弧
状に形成されて送風路ARsの軸心側に突起している。
そして、ノズル16の下端部16cは、案内筒部12の
下端部12cに接続されている。このノズル16の形状
も前記特開平10ー253140号公報で提案のものが
良い。
【0025】上記構成による空調用給気装置1の作用を
説明する。図1において、流入口Oから主筒体4に導か
れた空気Aiは、送風機5によって加圧され熱交換器6
に送られる。熱交換器6では、外部から供給される供給
熱量または供給冷熱量によって空気Aiを熱気または冷
気にして温度変更空気Adとして通過させる。空気Ad
は、冷気であれば冷却時に結露した水分をエリミネータ
7で除去されて案内部分11に送られる。空気Adが熱
気であれば、エリミネタ7を素通りして案内部分11に
送られる。
説明する。図1において、流入口Oから主筒体4に導か
れた空気Aiは、送風機5によって加圧され熱交換器6
に送られる。熱交換器6では、外部から供給される供給
熱量または供給冷熱量によって空気Aiを熱気または冷
気にして温度変更空気Adとして通過させる。空気Ad
は、冷気であれば冷却時に結露した水分をエリミネータ
7で除去されて案内部分11に送られる。空気Adが熱
気であれば、エリミネタ7を素通りして案内部分11に
送られる。
【0026】案内部分11に送られた空気Adは、邪魔
板13aによって送風路ARsの外周方向に進み、案内
板14にそって流下し、ノズル16を通って空気Aeと
なって室内Rに流出する。
板13aによって送風路ARsの外周方向に進み、案内
板14にそって流下し、ノズル16を通って空気Aeと
なって室内Rに流出する。
【0027】空気Adが、この送風路ARsを通過して
空気Aeとなる過程で、送風路ARsの面積が減縮され
ると共に流速が増加する。そして、ノズル16で通過面
積が最小になり、空気速度は最速になる。そして、図3
および図4における最速の空気流Pが1次空気となり、
室内空気が2次空気として空気流Sになって案内筒体1
2の外面に沿って誘引される。そして、2次空気の室内
空気流Sは、送風路ARsからの1次空気の空気流Pと
一体になって流下する。
空気Aeとなる過程で、送風路ARsの面積が減縮され
ると共に流速が増加する。そして、ノズル16で通過面
積が最小になり、空気速度は最速になる。そして、図3
および図4における最速の空気流Pが1次空気となり、
室内空気が2次空気として空気流Sになって案内筒体1
2の外面に沿って誘引される。そして、2次空気の室内
空気流Sは、送風路ARsからの1次空気の空気流Pと
一体になって流下する。
【0028】最速状態の空気Aeは、案内板14の回転
角によって方向がことなるので、例えば回転角がゼロで
あれば、空気流Pはほぼ直下し、室内空気流Sを誘引す
る。暖房時には、空気Aeは熱気なので誘引された室内
空気と混合して温度を下げ、流量をふやして、従来の渦
流型吹出装置に比較して遠方まで送出する。
角によって方向がことなるので、例えば回転角がゼロで
あれば、空気流Pはほぼ直下し、室内空気流Sを誘引す
る。暖房時には、空気Aeは熱気なので誘引された室内
空気と混合して温度を下げ、流量をふやして、従来の渦
流型吹出装置に比較して遠方まで送出する。
【0029】また、案内板14を特定位置に回転させれ
ば、1次空気の空気流Pは旋回して渦流となって水平方
向成分をもって流出し、2次空気の室内空気流Sを誘引
する。冷房時には、空気Aeは冷気なので誘引された室
内空気と混合して温度を上げ、流量をふやして水平方向
に拡散する。上記のようにして、案内板14の回転角を
調整して、室内Rへの空気吹き出し方向を調節する。
ば、1次空気の空気流Pは旋回して渦流となって水平方
向成分をもって流出し、2次空気の室内空気流Sを誘引
する。冷房時には、空気Aeは冷気なので誘引された室
内空気と混合して温度を上げ、流量をふやして水平方向
に拡散する。上記のようにして、案内板14の回転角を
調整して、室内Rへの空気吹き出し方向を調節する。
【0030】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に列記する。 (1) 本発明による空気吹出装置によれば、空気流制
御装置と、案内筒体の下部内側に設けられたノズルと、
案内筒体の縮小した裁頭錐筒状によって吹出口からの空
気を軸流型吹装置に劣らず下方遠方に送風することがで
きる。 (2) 前記案内筒体を、錐角が5度以上で30度以下
にすれば、室内空気の誘引抵抗を適度に抑え誘引比を大
きくして空気の到達距離が大きくなる。 (3) 裁頭逆錐筒状の案内部分の吹出面積に対して、
主体部分の主筒体面積が大きいので、送風機を大きくで
き大量の送風ができる。
御装置と、案内筒体の下部内側に設けられたノズルと、
案内筒体の縮小した裁頭錐筒状によって吹出口からの空
気を軸流型吹装置に劣らず下方遠方に送風することがで
きる。 (2) 前記案内筒体を、錐角が5度以上で30度以下
にすれば、室内空気の誘引抵抗を適度に抑え誘引比を大
きくして空気の到達距離が大きくなる。 (3) 裁頭逆錐筒状の案内部分の吹出面積に対して、
主体部分の主筒体面積が大きいので、送風機を大きくで
き大量の送風ができる。
【図1】本発明の空調用給気装置の実施形態を示す側面
(1部断面)図。
(1部断面)図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の裁頭錐筒状の案内筒体とノズルの形状を
示す局部側面(1部断面)図。
示す局部側面(1部断面)図。
【図4】図3のノズル近傍の詳細側断面図。
【図5】従来の拡散型吹出装置を示す説明用略図。
【図6】従来の軸流型吹出装置を示す説明用略図。
【図7】従来の渦流型吹出装置を示す側断面図。
【図8】従来の空気吹出装置の各型式の特徴比較を示す
表。
表。
【図9】吹出装置の送風路の最狭部断面積を小さくした
検討用図。
検討用図。
【図10】吹出装置の送風路の最狭部の位置を吹出口よ
り後退させた検討用図。
り後退させた検討用図。
【図11】渦流型吹出装置の送風路の最狭部を長くした
検討用図。
検討用図。
【図12】渦流型吹出装置の送風路の外板形状を変える
検討用図。
検討用図。
【図13】従来の渦流型吹出装置の2次空気の渦発生状
況を示す説明図。
況を示す説明図。
【図14】吹出口の形状と抵抗の関係を示す実験データ
図。
図。
1・・・空調用給気装置 3・・・主体部分 4・・・主体筒体 5・・・送風機 6・・・熱交換器 7・・・エリミネータ 11・・案内部分 12・・案内筒体 12a・・くびれ部 12b・・端部 12c・・下端部 13・・空気流制御部 13a・・邪魔板 14・・案内板 15・・回転軸 16・・ノズル
Claims (1)
- 【請求項1】 送風機からの空気を室内に送風する空調
用給気装置の吹出装置において、送風装置から送風され
た空気をブーストし加熱または冷却する送風主体部分
と、室内に送風する空気流の形態を制御する案内部分と
からなり、前記送風主体部分は送風された空気をブース
トする送風機と、その送風機の下流に設けられた熱交換
器とを収納した主筒体で構成され、前記案内部分は前記
主筒体に接続される案内筒体とで構成され、その案内筒
体の内部には上部に設けられている水平平板状の邪魔板
と、邪魔板の下方に垂直に円周方向に等配固定された複
数の回転軸と、その回転軸まわりに回動自由に取り付け
られた案内板とからなる空気流制御装置が収納され、前
記案内筒体の下部に空気吐出ノズルが設けられ、前記案
内筒体が片側で軸心に対して5度以上で30度以下傾斜
して下方が縮小している裁頭錐筒状に形成されているこ
とを特徴とする空調用給気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11228288A JP2001050577A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 空調用給気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11228288A JP2001050577A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 空調用給気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001050577A true JP2001050577A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16874131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11228288A Pending JP2001050577A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 空調用給気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001050577A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333356A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 天井埋込型室内機ユニットの吹出構造 |
CN111059744A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-24 | 中船邮轮科技发展有限公司 | 一种可调节散流器及空调 |
CN111993863A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-11-27 | 合肥天鹅制冷科技有限公司 | 一种嵌入式风冷换热设备 |
CN113799824A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-12-17 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 一种废排导筒及废排装置 |
-
1999
- 1999-08-12 JP JP11228288A patent/JP2001050577A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333356A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 天井埋込型室内機ユニットの吹出構造 |
CN111059744A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-24 | 中船邮轮科技发展有限公司 | 一种可调节散流器及空调 |
CN111993863A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-11-27 | 合肥天鹅制冷科技有限公司 | 一种嵌入式风冷换热设备 |
CN111993863B (zh) * | 2020-09-15 | 2024-05-03 | 合肥天鹅制冷科技有限公司 | 一种嵌入式风冷换热设备 |
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