JP2001050031A - ディーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼル機関の排気浄化装置

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JP2001050031A
JP2001050031A JP11221004A JP22100499A JP2001050031A JP 2001050031 A JP2001050031 A JP 2001050031A JP 11221004 A JP11221004 A JP 11221004A JP 22100499 A JP22100499 A JP 22100499A JP 2001050031 A JP2001050031 A JP 2001050031A
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exhaust
exhaust gas
passage
diesel engine
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Shuichi Nakamura
秀一 中村
Yasuo Asaumi
靖男 浅海
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ再生手段で消費されるエネルギを低
減する。 【解決手段】 ディーゼル機関の排気通路10を、第1
排気通路14と粒子状物質を捕集するフィルタ22が介
装された第2排気通路16とに分岐し、分岐部12に開
度制御弁20を設けると共に、フィルタ22の上流側と
下流側とを連通するバイパス28通路を設ける。また、
フィルタ22の上流側にフィルタ再生手段としての電気
ヒータ24を設ける一方、バイパス通路28にブロア3
2を介装する。かかる構成において、フィルタ非再生時
には排気の全量をフィルタ22に通過させ、フィルタ再
生時には第1排気通路14を略全閉とし、第2排気通路
16を少し開くように開度制御弁20を制御し、電気ヒ
ータ24に通電する。さらに、フィルタ再生中であって
機関停止中であれば、ブロア32を作動させてフィルタ
22下流側の排気を上流側に強制的に還流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関の
排気浄化装置に関し、特に、フィルタ再生手段としての
電気ヒータ,バーナ等で消費されるエネルギを低減する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディーゼル機関の排気に含ま
れる粒子状物質をフィルタで捕集し、排気性状を向上さ
せるディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DP
F」という)システムが公知である。そして、DPFシ
ステムには、排気を常にフィルタに通す「全流方式」
(特開平8−170520号公報等参照)と、排気を必
要に応じてバイパスさせる「分流(バイパス)方式」
(実開平5−64412号公報等参照)と、の2方式が
ある。
【0003】また、DPFシステムでは、粒子状物質の
捕集に伴いフィルタに目詰まりが生じるため、フィルタ
再生手段としての電気ヒータ,バーナ等でフィルタに捕
集された粒子状物質を焼却するフィルタ再生処理が必要
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全流方
式のDPFシステムでは、フィルタに捕集された粒子状
物質を焼却するためにフィルタ温度を上昇させる際、大
量の排気流をも加熱する必要があるため、フィルタ再生
に必要な熱量が膨大であった。また、分流方式のDPF
システムでは、機関停止中にフィルタ再生を行う場合、
粒子状物質を燃焼させる助燃エアとして新気のみを導入
すると、全流方式のDPFシステム程ではないが、フィ
ルタ再生にある程度の熱量が必要であった。このため、
フィルタ再生手段としての電気ヒータ,バーナ等で消費
される電力,燃料等が多く、経済的でないという問題点
があった。
【0005】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、フィルタ再生時の排熱を回収し再利用するこ
とで、フィルタ再生手段で消費されるエネルギを低減し
たディーゼル機関の排気浄化装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、ディーゼル機関の排気通路を2つに分岐し、
少なくとも一方の排気通路に排気中の粒子状物質を捕集
するフィルタを介装させると共に、該フィルタ上流側と
下流側とを連通するバイパス通路を設ける一方、前記分
岐された各排気通路の開度を変える開度変更手段と、前
記フィルタに捕集された粒子状物質を焼却することでフ
ィルタを再生するフィルタ再生手段と、前記バイパス通
路を介してフィルタ下流側の排気を上流側に強制還流さ
せる排気強制還流手段と、前記フィルタ再生手段が作動
中であるか否かを判定する作動判定手段と、ディーゼル
機関が停止中であるか否かを判定する停止判定手段と、
前記作動判定手段によりフィルタ再生手段が作動中でな
いと判定されたときに、前記一方の排気通路を全開と
し、他方の排気通路を全閉とするように、前記開度変更
手段を制御する第1の制御手段と、前記作動判定手段に
よりフィルタ再生手段が作動中であると判定されたとき
に、前記一方の排気通路を少し開き、前記他方の排気通
路を略全開とするように、前記開度変更手段を制御する
と共に、前記フィルタ再生手段を作動させる第2の制御
手段と、前記作動判定手段によりフィルタ再生手段が作
動中であり、かつ、前記停止判定手段によりディーゼル
機関が停止中であると判定されたときに、前記排気強制
還流手段を作動させる第3の制御手段と、を含んでディ
ーゼル機関の排気浄化装置を構成したことを特徴とす
る。
【0007】かかる構成によれば、作動判定手段により
フィルタ再生手段が作動中でない、即ち、フィルタ再生
中でないと判定されたときには、分岐された一方の排気
通路が全開、他方の排気通路が全閉となるように開度変
更手段が制御される。従って、ディーゼル機関からの排
気は、その全量がフィルタを通過し、排気中に含まれる
粒子状物質が捕集される。
【0008】一方、作動判定手段によりフィルタ再生手
段が作動中、即ち、フィルタ再生中であると判定された
ときには、分岐された一方の排気通路が少し開き、他方
の排気通路が略全開となるように開度変更手段が制御さ
れると共に、フィルタ再生手段が作動される。さらに、
フィルタ再生中であって、停止判定手段によりディーゼ
ル機関が停止中であると判定されたときには、排気強制
還流手段が作動される。従って、機関稼動中にフィルタ
再生を行う場合には、排気の一部が助燃エアとしてフィ
ルタに導入されるため、排気熱が利用されることでフィ
ルタ再生手段で消費されるエネルギが低減する。また、
機関停止中にフィルタ再生を行う場合には、排気強制還
流手段が作動されることで、バイパス通路を介してフィ
ルタ下流側の温かい排気が上流側に還流されるので、フ
ィルタ再生手段で消費されるエネルギが低減する。
【0009】請求項2記載の発明は、前記開度変更手段
は、前記排気通路の分岐部に設けられた1つの開度制御
弁であって、該開度制御弁を制御することで、前記分岐
された各排気通路の開度を同時に変更する構成であるこ
とを特徴とする。
【0010】かかる構成によれば、1つの開度制御弁に
より分岐された各排気通路の開度が同時に変更されるた
め、部品点数の削減及び制御の簡略化が図られる。請求
項3記載の発明は、前記バイパス通路の上流側接続部
は、通路開口面積を絞ったエゼクタ形状に形成されたこ
とを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、機関停止中にフィル
タ再生を行う場合、バイパス通路を介して還流される排
気がエゼクタ部を通過するときのエゼクタ効果により、
助燃エアとしての新気が他方の排気通路を逆流し、開度
変更手段の隙間及び一方の排気通路を介してフィルタに
導入される。このため、フィルタに捕集された粒子状物
質の自立燃焼が促進し、フィルタ再生効率が向上する。
【0012】請求項4記載の発明は、前記フィルタ再生
手段がバーナであり、前記バイパス通路のエゼクタ形状
は、前記一方の排気通路を介してフィルタに導入される
排気流に対するバーナの風防として作用するように形成
されたことを特徴とする。
【0013】かかる構成によれば、バーナの炎が、一方
の排気通路を介してフィルタに導入される排気流に直接
されされることが防止され、炎が消えることが防止され
る。請求項5記載の発明は、前記フィルタ下流側の排気
温度を検出する温度検出手段を設け、前記第2の制御手
段は、前記温度検出手段により検出された排気温度に基
づいて前記フィルタ再生手段の出力を制御し、前記第3
の制御手段は、前記温度検出手段により検出された排気
温度に基づいて前記排気強制還流手段の出力を制御する
構成であることを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、フィルタ下流側の排
気温度に基づいて、例えば、フィルタ再生が実際に行わ
れているか否かを判定し、フィルタ再生中であれば、フ
ィルタ再生手段の出力を絞るとともに、排気強制還流手
段の出力を上げることで、フィルタに捕集された粒子状
物質の自立燃焼が促進される。
【0015】請求項6記載の発明は、前記フィルタの表
面には、酸化触媒がコーティングされている構成である
ことを特徴とする。かかる構成によれば、排気中やフィ
ルタに捕集された粒子状物質に含まれる未燃燃料が酸化
触媒に接触することより酸化し、その発生熱によりフィ
ルタ再生を促すと共に、未燃燃料が大気中に放出される
ことが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係るディーゼル機
関の排気浄化装置(以下「排気浄化装置」という)の第
1実施形態を示す。
【0017】ディーゼル機関の排気通路10は、その途
中に設けられた分岐部12において、第1排気通路14
と第2排気通路16とに分岐される。第1排気通路14
は、機関停止中に大気を第2排気通路16に取り込める
ように、必要に応じて図示しないマフラ又はフィルタ,
触媒等を介して大気開放される。第2排気通路16もま
た、必要に応じてマフラ,NOx触媒又は酸化触媒等を
介装しつつ、大気に開放される。そして、排気通路10
の分岐部12には、第1排気通路14及び第2排気通路
16の開口面積(開度)を全閉〜全開まで変化させるべ
く、アクチュエータ18により駆動される開度制御弁2
0(開度変更手段)が介装される。
【0018】また、第2排気通路16には、セラミック
等の多孔性部材からなる略円筒形状のディーゼルパティ
キュレートフィルタ(以下「フィルタ」という)22が
介装される。フィルタ22には、ハニカム状の隔壁によ
り排気流と略平行なセルが多数形成され、各セルの入口
と出口とが封鎖材により交互に目封じされている。そし
て、排気が隔壁を介して隣接するセルに流入するとき
に、排気に含まれる粒子状物質が隔壁により捕集され
る。なお、フィルタ22には、フィルタ再生開始温度を
低減すると共に、排気中に含まれる未燃燃料が大気中に
放出されないようにするため、その表面に酸化触媒をコ
ーティングすることが望ましい。
【0019】フィルタ22の直上流には、フィルタ再生
手段としての電気ヒータ24が設けられる。電気ヒータ
24は、図示しないバッテリ等から電力が供給されるこ
とで発熱し、フィルタ温度を上昇させることで、フィル
タ22に捕集された粒子状物質を焼却する。一方、フィ
ルタ22下流側には、排気温度tを検出する温度センサ
26(温度検出手段)が設けられる。なお、電気ヒータ
24は、フィルタ22の外周又は内部に設けるようにし
てもよい(以下同様)。
【0020】さらに、フィルタ22の上流側と下流側と
は、バイパス通路28を介して連通される。バイパス通
路28の途中には、フィルタ22下流側の排気を上流側
に還流させるように、電動モータ30により駆動される
ブロア32(排気強制還流手段)が介装される。
【0021】ここで、フィルタ22上流側における第2
排気通路16とバイパス通路28との合流部34は、図
2に示すように、エゼクタ形状に形成される。即ち、バ
イパス通路28の出口部における通路開口面積を絞るこ
とにより、第2排気通路16内とバイパス通路28内と
の間に圧力差を発生させ、機関停止中に第1排気通路1
4及び開度制御弁20の隙間を介して、新気がフィルタ
22に導入されるようにする。なお、エゼクタ形状は、
図2に示す形状に限らず、エゼクタ効果が得られる形状
であれば、如何なる形状であってもよい。
【0022】そして、開度制御弁20を駆動するアクチ
ュエータ18,電気ヒータ24及びブロア32を駆動す
る電動モータ30は、夫々、後述する内容に従って、マ
イクロコンピュータを内蔵したコントロールユニット3
6により制御される。
【0023】図3は、本発明に係る排気浄化装置の第2
実施形態として、電気ヒータに代えて、フィルタ再生手
段としてのバーナ40を設けた構成を示す。バーナ40
は、燃料としての軽油,灯油,LGP等を貯留する燃料
タンク42と、燃料噴射ノズル44と、燃料ポンプ46
と、高圧電圧を発生させる点火装置48と、を含んで構
成される。即ち、バイパス通路28の出口部には、第2
排気通路16とバイパス通路28との合流部34に向け
て燃料を噴射するように、燃料噴射ノズル44が設けら
れる。燃料噴射ノズル44には、燃料タンク42の燃料
が燃料ポンプ46により加圧供給され、燃料噴射孔近傍
に設けられた点火用電極50に点火装置48から高圧電
圧が印加されて点火される。そして、この炎によりフィ
ルタ温度を上昇させて、フィルタ22に捕集された粒子
状物質が焼却される。ここで、燃料噴射ノズル44は、
燃料噴射孔が第2排気通路16を介して導入された排気
に直接さらされないように、エゼクタが風防として作用
するように設けることが望ましい。このようにすれば、
フィルタ22に導入される排気流によって、燃料噴射ノ
ズル44の炎が消えることが防止される。
【0024】次に、第1実施形態及び第2実施形態の排
気浄化装置の作用について、図4のフローチャートを参
照しつつ説明する。なお、図4の処理は、例えば、所定
時間毎に繰り返し実行される。
【0025】ステップ1(図では「S1」と略記する。
以下同様)では、フィルタ再生が行われているか否かが
判定される。フィルタ再生が行われているか否かの判定
は、例えば、コントロールユニット36における再生処
理制御状態から判定することができる。そして、フィル
タ再生中であればステップ2へと進み(Yes)、フィ
ルタ再生中でなければステップ6へと進む(No)。な
お、ステップ1の判定処理が、作動判定手段に相当す
る。
【0026】ステップ2では、アクチュエータ18を介
して開度制御弁20を制御し、第1排気通路14の開口
面積を略全開とし、第2排気通路16の開口面積を少し
開く。
【0027】ステップ3では、フィルタ再生手段を作動
させる。即ち、第1実施形態(図1)では、電気ヒータ
24へ通電を行い、第2実施形態(図3)では、燃料ポ
ンプ46及び点火装置48を作動させる。
【0028】なお、ステップ2及びステップ3の処理
が、第2の制御手段に相当する。ステップ4では、例え
ば、機関回転速度Neに基づいて、機関停止中であるか
否かが判定される。そして、機関停止中であればステッ
プ5へと進み(Yes)、ブロア32を駆動する電動モ
ータ30を作動させる。一方、機関稼動中であれば本ル
ーチンの処理を終了する(No)。なお、ステップ4の
判定処理が、停止判定手段に相当し、ステップ5の処理
が、第3の制御手段に相当する。
【0029】フィルタ再生中でない、即ち、通常運転中
であると判定されたステップ6では、アクチュエータ1
8を介して開度制御弁20を制御し、第1排気通路14
の開口面積を全閉とし、第2排気通路16の開口面積を
全開とする。なお、ステップ6の処理が、第1の制御手
段に相当する。
【0030】以上説明したステップ1〜ステップ6の処
理によれば、フィルタ再生中でない通常運転時には、第
1排気通路14の開口面積が全閉、第2排気通路16の
開口面積が全開となる。このため、ディーセル機関から
の排気は、その全量がフィルタ22を通過し、排気中に
含まれる粒子状物質がフィルタ22により捕集されるこ
とで、排気性状が向上する。
【0031】一方、フィルタ再生中であるときには、第
1排気通路14の開口面積が略全開、第2排気通路16
の開口面積が少し開き、フィルタ再生手段としての電気
ヒータ24又はバーナ40が作動する。さらに、機関が
停止していれば、ブロア32が作動される。
【0032】このため、機関稼動中にフィルタ再生を行
う場合には、排気の一部を助燃エアとしてフィルタ22
に導入して排気熱を利用することで、フィルタ再生手段
で消費されるエネルギを低減することができる。また、
機関停止中にフィルタ再生を行う場合には、バイパス通
路28に介装されたブロア32を作動させることで、フ
ィルタ22下流側の温かい排気が上流側に強制的に還流
され、フィルタ再生手段で消費されるエネルギを低減す
ることができる。このとき、第2排気通路16とバイパ
ス通路28との合流部34がエゼクタ形状に形成されて
いるため、エゼクタ効果により、助燃エアとしての新気
が第1排気通路14を逆流し、開度制御弁20の隙間か
ら第2排気通路16,フィルタ20に導入される。この
ため、フィルタ22に捕集された粒子状物質に十分な新
気が導入され、フィルタ再生効率が向上する。
【0033】従って、フィルタ再生を行う場合、機関稼
動中であれば排気熱の一部が利用され、また、機関停止
中であればフィルタ22下流側の排気を上流側に還流し
て排気熱を再利用することで、フィルタ再生手段が消費
するエネルギを低減することができる。
【0034】なお、ステップ3及びステップ5におい
て、温度センサ26により検出されたフィルタ22下流
側の排気温度tに基づいて、フィルタ再生が実際に行わ
れているか否かを判定し、フィルタ再生中であれば、電
気ヒータ24又はバーナ40の出力を絞り、ブロア32
の流量を増量することで、フィルタ22に捕集された粒
子状物質の自立燃焼を促進することが望ましい。この場
合には、フィルタ再生手段で消費されるエネルギをさら
に低減することができる。
【0035】図5は、本発明に係る排気浄化装置の第3
実施形態を示す。本実施形態における排気通路10,第
1排気通路14,第2排気通路16,アクチュエータ1
8,開度制御弁20,フィルタ22,温度センサ26,
バイパス通路28及びコントロールユニット36の構成
は、夫々、先の第1実施形態(図1参照)と同様であ
る。従って、同一構成には同一符号を付し、その説明は
省略する。また、第2排気通路16とバイパス通路28
との合流部34は、先の第1実施形態と同様にエゼクタ
形状に形成される。
【0036】本実施形態の特徴としては、合流部34上
流の第2排気通路16に、フィルタ再生手段及び排気強
制還流手段としての熱風ヒータ60が設けられる。熱風
ヒータ60は、ファン62と、ファン62を駆動する電
動モータ64と、電気ヒータ66と、がハウジング68
内に内蔵され、電動モータ64と電気ヒータ66とが夫
々独立して制御できるように構成される。なお、電動モ
ータ64及びファン62並びに電気ヒータ66は、夫
々、先の第1実施形態における電動モータ30及びブロ
ア32並びに電気ヒータ24に相当する。
【0037】また、図6は、本発明に係る排気浄化装置
の第4実施形態として、熱風ヒータに代えて、ブロアを
内蔵したバーナ70を設けた構成を示す。バーナ70
は、燃料タンク72と、燃料噴射ノズル74と、燃料ポ
ンプ76と、点火装置78と、エアフィルタ80と、ブ
ロア82と、ブロア82を駆動する電動モータ84と、
を含んで構成される。そして、燃料タンク72の燃料が
燃料ポンプ76により燃料噴射ノズル74に加圧供給さ
れると共に、燃料噴射ノズル74の燃料噴射孔近傍に設
けられた点火用電極86に点火装置78から高圧電圧が
印加され、燃料噴射ノズル74から噴射された燃料に点
火される。一方、ブロア82駆動用の電動モータ84を
作動させると、エアがエアフィルタ80を通過して第2
排気通路16内に供給される。このとき、エアが合流部
34を通過することでエゼクタ効果が生じ、フィルタ2
2下流側の排気がバイパス通路28を介して上流側に還
流される。なお、電動モータ84及びブロア82並びに
燃料ポンプ76及び燃料噴射ノズル74は、夫々、先の
第2実施形態における電動モータ30及びブロア32並
びに燃料ポンプ44及び燃料噴射ノズル42に相当す
る。
【0038】以上説明した第3実施形態及び第4実施形
態の排気浄化装置は、先の第1実施形態及び第2実施形
態と同様に、図4のフローチャートに従って制御され
る。なお、これらの実施形態による作用・効果は、先の
第1実施形態及び第2実施形態と同様であるので、その
説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、フィルタ再生中でないときには、排気の全
量がフィルタを通過することで、排気性状を向上するこ
とができる。一方、フィルタ再生中であって機関稼動中
のときには、排気の一部が助燃エアとしてフィルタに導
入されるので、フィルタ再生手段で消費されるエネルギ
を低減することができる。また、フィルタ再生中であっ
て機関停止中のときには、フィルタ下流側の排気が上流
側に還流されるので、フィルタ再生手段で消費されるエ
ネルギを低減することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、部品点数の
削減及び制御の簡略化を図ることができる。請求項3記
載の発明によれば、機関停止中にフィルタ再生を行う場
合、助燃エアとしての新気がフィルタに導入されるの
で、フィルタに捕集された粒子状物質の自立燃焼が促進
し、フィルタ再生効率を向上することができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、バーナの炎
が排気流によって消えることを防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、フィルタに捕集された粒
子状物質の自立燃焼が促進され、フィルタ再生手段で消
費されるエネルギをさらに低減することができる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、フィルタ再
生可能な温度が低減されるため、さらに省エネルギとな
り、かつ、未燃燃料の大気中への排出を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す全体構成図
【図2】 同上におけるエゼクタ部の詳細図
【図3】 本発明の第2実施形態を示すバーナの詳細図
【図4】 本発明の実施形態における制御内容を示すフ
ローチャート
【図5】 本発明の第3実施形態を示す全体構成図
【図6】 本発明の第4実施形態を示す全体構成図
【符号の説明】
10 排気通路 12 分岐部 14 第1排気通路 16 第2排気通路 18 アクチュエータ 20 開度制御弁 22 フィルタ 24 電気ヒータ 26 温度センサ 28 バイパス通路 30 電動モータ 32 ブロア 36 コントロールユニット 40 バーナ 60 温風ヒータ 70 バーナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼル機関の排気通路を2つに分岐
    し、少なくとも一方の排気通路に排気中の粒子状物質を
    捕集するフィルタを介装させると共に、該フィルタ上流
    側と下流側とを連通するバイパス通路を設ける一方、 前記分岐された各排気通路の開度を変える開度変更手段
    と、 前記フィルタに捕集された粒子状物質を焼却することで
    フィルタを再生するフィルタ再生手段と、 前記バイパス通路を介してフィルタ下流側の排気を上流
    側に強制還流させる排気強制還流手段と、 前記フィルタ再生手段が作動中であるか否かを判定する
    作動判定手段と、 ディーゼル機関が停止中であるか否かを判定する停止判
    定手段と、 前記作動判定手段によりフィルタ再生手段が作動中でな
    いと判定されたときに、前記一方の排気通路を全開と
    し、他方の排気通路を全閉とするように、前記開度変更
    手段を制御する第1の制御手段と、 前記作動判定手段によりフィルタ再生手段が作動中であ
    ると判定されたときに、前記一方の排気通路を少し開
    き、前記他方の排気通路を略全開とするように、前記開
    度変更手段を制御すると共に、前記フィルタ再生手段を
    作動させる第2の制御手段と、 前記作動判定手段によりフィルタ再生手段が作動中であ
    り、かつ、前記停止判定手段によりディーゼル機関が停
    止中であると判定されたときに、前記排気強制還流手段
    を作動させる第3の制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とするディーゼル機関の
    排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記開度変更手段は、前記排気通路の分岐
    部に設けられた1つの開度制御弁であって、該開度制御
    弁を制御することで、前記分岐された各排気通路の開度
    を同時に変更する構成である請求項1記載のディーゼル
    機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記バイパス通路の上流側接続部は、通路
    開口面積を絞ったエゼクタ形状に形成された構成である
    請求項1又は請求項2に記載のディーゼル機関の排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタ再生手段がバーナであり、 前記バイパス通路のエゼクタ形状は、前記一方の排気通
    路を介してフィルタに導入される排気流に対するバーナ
    の風防として作用するように形成された構成である請求
    項3記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】前記フィルタ下流側の排気温度を検出する
    温度検出手段を設け、 前記第2の制御手段は、前記温度検出手段により検出さ
    れた排気温度に基づいて前記フィルタ再生手段の出力を
    制御し、 前記第3の制御手段は、前記温度検出手段により検出さ
    れた排気温度に基づいて前記排気強制還流手段の出力を
    制御する構成である請求項1〜請求項4のいずれか1つ
    に記載のディーセル機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】前記フィルタの表面には、酸化触媒がコー
    ティングされている構成である請求項1〜請求項5のい
    ずれか1つに記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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