JP2001048840A - クエン酸エステル化合物、それからなる酢酸セルロース系樹脂用可塑剤及び酢酸セルロース系樹脂組成物 - Google Patents
クエン酸エステル化合物、それからなる酢酸セルロース系樹脂用可塑剤及び酢酸セルロース系樹脂組成物Info
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Abstract
溶性、非揮発性、非移行性等に優れた可塑剤として有用
な新規クエン酸エステル化合物を提供すること。 【解決手段】 下記一般式[1]で示されるクエン酸エ
ステル化合物、それからなる酢酸セルロース系樹脂用可
塑剤及び酢酸セルロース系樹脂組成物。 【化1】
Description
テル化合物に関する。更に詳しくは、酢酸セルロースエ
ステル系樹脂の可塑剤として用いると該樹脂との相溶性
に優れ、可塑剤のにじみ出し(ブリードアウト)が少な
く、成形加工時の揮発性が低い樹脂組成物を与える新規
クエン酸エステル化合物に関する。
テートプロピオネート、セルロースアセテートブチレー
ト等の酢酸セルロース系樹脂は、強靭で光沢性、透明
性、耐油性、耐候性が良いという特徴を有するが、可塑
剤や溶剤の添加無しに単独で加熱すると、通常は溶融と
同時に着色や分解が生じるため、良好な成形品を得るこ
とができない。又、種々の溶剤を用いて溶解、混練、圧
搾、成形してシートを得るいわゆるキャスト法において
も、一般に可塑剤の添加無しでは良好な可撓性を有する
成形用樹脂原料を得ることは難しい。
おり、その代表的なものとしてフタル酸エステル、即ち
ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ブチルベンジルフタレート、エチルフタリル
エチルグリコレート等、トリメリット酸エステル、即ち
トリメチルトリメリテート、トリエチルトリメリテー
ト、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート等、脂肪
族二塩基酸エステル、即ちジ2−エチルヘキシルアゼレ
ート等、正リン酸エステル、即ちトリブチルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフ
ェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホ
スフェート等及びリシノール酸エステル、即ちメチルア
セチルリシノレート等が挙げられる。更に、特公昭61
−14168号公報には、特定の化学構造を有するポリ
カプロラクトンポリオールを可塑剤として使用した酢酸
セルロース系樹脂組成物が開示されている。
脂組成物は、軟化温度が低下し加工し易くなり、例えば
シート、フィルム、パイプ、棒、印材、装飾品、眼鏡
枠、工具柄、食器具柄、玩具、雑貨等の広範囲に使用さ
れている。しかし一般に酢酸セルロース系樹脂は極性が
強いため、添加される可塑剤も極性の強い化合物を選択
する必要があり、両者間の相溶性、可塑剤による可塑化
効率等の高い組成物を得、該組成物を使用して高い透明
性、可塑剤の非揮発性、非移行性等広範囲な性能を満た
す成形品が得られることが望まれている。
731122号明細書には、セルロースアセテートブチ
レート、セルロースアセテート、クエン酸トリブチル、
クエン酸トリエチル、及びポリエチレングリコールを含
む熱可塑性組成物が開示されている。しかしながら、こ
れらの組合せに係る組成物においてもなお両者間の相溶
性が不充分であり、特に置換度の低い酢酸セルロース樹
脂に適用した場合、成形時或いは成形後に可塑剤が揮発
又はブリードアウトして抜け易いため、成形品の表面の
汚染、成形物の寸法安定性(評価は体積保持率で行う。
以下、同じ。)の低下、成形物の機械物性の変化、成形
時の上記揮発等による作業環境の悪化等があり、酢酸セ
ルロース樹脂の成形材料としての要求を充分に満たすに
は至っていないのが現状である。
エステル化合物の他、O−アセチル化物等のO−アシル
化合物、トリメチルエステル、トリエチルエステル等、
多くの化合物が知られている。またクエン酸アセチルト
リエチルはエチルセルロースの可塑剤として優れてお
り、クエン酸アセチルトリブチルは食品包装用プラスチ
ックの可塑剤として知られている。
ロースエステル系樹脂の可塑剤としてクエン酸エステル
化合物を鋭意検討した結果、特定のクエン酸エステル化
合物が新規であり、可塑剤として使用でき、特に酢酸セ
ルロースエステル系樹脂の可塑剤として優れているとの
知見を得、本発明を完成するに至った。
[1]で示されるクエン酸エステル化合物を提供する。
は炭素数1〜5の脂肪族アシル基である本発明の第1の
クエン酸エステル化合物を提供する。また本発明の第3
は、R2が炭素数1〜4のアルキル基である本発明の第
1または2のクエン酸エステル化合物を提供する。また
本発明の第4は、R1が水素原子であり、R2がメチル基
またはエチル基である本発明の第1のクエン酸エステル
化合物を提供する。また本発明の第5は、R1がアセチ
ル基であり、R2がメチル基またはエチル基である本発
明の第1のクエン酸エステル化合物を提供する。また本
発明の第6は、本発明の第1〜5のいずれかにのクエン
酸エステル化合物からなる酢酸セルロース系樹脂用可塑
剤を提供する。また本発明の第7は、本発明の第1〜5
のいずれかのクエン酸エステル化合物を含有してなる酢
酸セルロース系樹脂組成物を提供する。また本発明の第
8は、酢酸セルロース系樹脂100重量部に対してクエ
ン酸エステル化合物を5〜200重量部配合してなる本
発明の第7の酢酸セルロース系樹脂組成物を提供する。
更に本発明の第9は、酢酸セルロース系樹脂の酢化度が
40.03〜62.55%である本発明の第7又は8の
酢酸セルロース系樹脂組成物を提供する。
明で提供され一般式[1]で示される新規クエン酸エス
テル化合物において、R1の脂肪族アシル基としては特
に制限はないが、好ましくは炭素数1〜12であり、特
に好ましくは炭素数1〜5である。具体的にはホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、パ
ルミトイル、オレイル等を例示することができる。また
R2のアルキル基としては特に制限はなく、また直鎖
状、分岐を有するもののいずれでもよいが、好ましくは
炭素数1〜24のアルキル基であり、特に好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基である。具体的にはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基
が挙げられる。特に酢酸セルロースエステル系樹脂の可
塑剤として好ましいものとしては、R 1が水素原子であ
り、R2がメチル基またはエチル基であるもの、並びに
R1がアセチル基であり、R2がメチル基またはエチル基
であるものである。
化合物の製法)本発明のクエン酸エステル化合物の内、
R1が水素原子であるものは、公知の方法を応用して製
造することができる。公知の方法としては、例えば英国
特許公報931,781号に記載のフタル酸ハーフエス
テルとα−ハロゲン化酢酸アルキルエステルからフタリ
ルグリコール酸エステルを製造する方法が挙げられる。
具体的には、クエン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウ
ムまたはクエン酸(以下、これらをクエン酸原料と略
す。)、好ましくはクエン酸三ナトリウムの1モルに対
し、R2に対応するアルキルエステルであるα−モノハ
ロゲン化酢酸アルキル、例えばモノクロル酢酸メチル、
モノクロル酢酸エチル等を化学量論以上の量、好ましく
は1〜10モル、更に好ましくは2〜5モルを反応させ
る。反応系に水分が存在すると目的化合物の収率が低下
するので、原料は出来る限り無水和物を用いる。反応に
はトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリn−プロ
ピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリn−ブチル
アミン、ジメチルシクロヘキシルアミン等の鎖状もしく
は環状脂肪族第3アミンを触媒として用いることがで
き、中でもトリエチルアミンが好ましい。触媒の使用量
は、クエン酸原料1モルに対し、0.01〜1.0モ
ル、好ましくは0.2〜0.5モルの範囲である。反応
温度は60〜150℃で1〜24時間反応させる。反応
溶媒は特に必要ではないが、トルエン、ベンゼン、キシ
レン、メチルエチルケトン等を使用することができる。
反応後は、例えば水を加えて副生物や触媒を除去し、油
層を水洗したのち、蒸留により、未反応の原料化合物と
分離し目的物を単離することができる。
ステル化合物の製法)R1が脂肪族アシル基であり、R2
がアルキル基である本発明のクエン酸エステル化合物は
前記のR1が水素原子であるクエン酸エステル化合物を
用いて製造することができる。すなわち該クエン酸エス
テル化合物1モルに対しR1の脂肪族アシル基に相当す
るハロゲン化アシル、例えば塩化ホルミル、塩化アセチ
ル等を1〜10モル反応させる。触媒としては、塩基性
のピリジン等を該クエン酸エステル化合物1モルに対し
0.1〜2モルを用いることができる。反応は無溶媒で
よく、温度80〜100℃にて1〜5時間行う。反応
後、反応混合物に水および水に不溶の有機溶媒、例えば
トルエンを加えて目的物を有機溶媒に溶解させ、水層と
有機溶媒層を分離し、有機溶媒層を水洗したのち、蒸留
等の常法により目的物を単離することができる。
酸セルロース系樹脂用可塑剤)本発明で提供する新規ク
エン酸エステル化合物は、酢酸セルロースエステル系樹
脂に添加される、相溶性、非揮発性、非移行性等に優れ
た可塑剤となる。本発明の新規クエン酸エステル化合物
が可塑剤として適用される酢酸セルロースエステル系樹
脂とは、セルロース鎖のヒドキシル基の1以上がアセチ
ル化されたものは全て指称し、具体的にはセルロースア
セテート、セルロースアセテートプロピオネート、セル
ロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフ
タレート等が挙げられるが、セルロースアセテート、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレートが好ましく、特にセルロースアセテート
が有用である。本発明に係る新規クエン酸エステル化合
物を組合せた成形用材料原料としては、前記酢酸セルロ
ース系樹脂のうち、その酢化度が40.03〜62.5
5%のもの、即ちセルロース繰り返し単位当たりの置換
度が1.5〜3.0のものが有用であるが、酢化度が5
0〜61%のものが特に好ましい。
る新規クエン酸エステル化合物の量は、酢酸セルロース
エステル100重量部に対して5〜200重量部、特に
は10〜200重量部であることが好ましいが、機械的
性質、加工性等から20〜100重量部がより好まし
い。クエン酸エステル化合物の量が5重量部以上におい
て可塑剤として機能が顕著となり、200重量部以下に
おいて可塑剤としての機能が上限に達し、また経済的な
添加量である。
しての本発明に係る新規クエン酸エステル化合物の混練
は、熱可塑性樹脂の混練に使用される手段がそのまま使
用でき、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、ロー
ル等を使用して溶融温度にて混練するか、又は適当な溶
剤を用いて溶解して混練する等種々の方法が適用でき
る。又、通常の成形用樹脂組成物の場合と同様、前記酢
酸セルロースエステル系樹脂組成物にも、必要に応じて
他の添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種
安定剤や染顔料、充填剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤等
を単独又は数種類混合して添加しても差し支えない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造)四つ口フラスコに撹拌機、温度計、コンデンサー
を取り付け、無水和のクエン酸三ナトリウム774.4
g(3.0モル)、トリエチルアミン26.5g(0.
26モル)、モノクロロ酢酸メチル1172g(10.
8モル)を仕込み、撹拌しながら90℃まで加熱し、9
0℃で15時間反応させた。反応後、80℃まで冷却
し、水1500gを添加し、副生した塩化ナトリウムを
除去した。油層を更に500gの水で3回洗浄し、90
℃、40mmHgの真空蒸留によってモノクロロ酢酸メ
チルを回収したのち、90℃、40mmHgで1時間の
水蒸気蒸留を行い、製品978gを得た。製品の比重は
1.360、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC:東ソー株式会社製、HLC−8020)によ
る純度は74.5%であった。
トを行なった。チャートより73.306ppmの4級
炭素(クエン酸骨格)のピーク、その4級炭素に結合す
るメチレン基のピーク(42.591ppm)、それに
結合するカルボニル基のピーク(169.002pp
m)、それに結合するカルボニル基に挟まれたメチレン
基のピーク(60.984ppm)、それに結合するカ
ルボニル基のピーク(167.545ppm)、それに
結合するメチル基のピーク(52.394ppm)が確
認できた。また、4級炭素に結合するカルボニル基のピ
ーク(172.341ppm)、それに結合するメチレ
ン基のピーク(61.742ppm)、それに結合する
カルボニル基のピーク(167.910ppm)、それ
に結合するメチル基のピーク(52.394ppm)も
確認でき、以上の結果より、クエン酸エステルの構造が
下記の構造式(1)で示されるものであると断定した。
NMRチャートを図1に示す。また、FT−IR測定の
結果から得られた1747.4cmー1のC=O伸縮、3
500.8cmー1のOーH伸縮、2850〜3000c
mー1付近のCーH伸縮もこれを示唆している。IRチャ
ートを図2に示す。
製造例)四つ口フラスコに撹拌機、温度計、コンデンサ
ーを取り付け、無水和のクエン酸三ナトリウム774.
4g(3.0モル)、トリエチルアミン26.5g
(0.26モル)、モノクロロ酢酸エチル1323g
(10.8モル)を仕込み、撹拌しながら120℃まで
加熱し、120℃で7時間撹拌を続けた。反応後80℃
まで冷却し、水1500gを添加し、副生した塩化ナト
リウムを除去した。油層を更に500gの水で3回洗浄
し、100℃、45mmHgで真空蒸留によってモノク
ロロ酢酸エチルを回収したのち、100℃、40mmH
gで1時間の水蒸気蒸留を行い、製品1284gを得
た。製品の比重は1.280、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(実施例1と同じ)による純度は8
8.0%であった。
別の製造例)四つ口フラスコに撹拌機、温度計、コンデ
ンサーを取り付け、無水和のクエン酸三ナトリウム77
4.4g(3.0モル)、トリエチルアミン11g
(0.11モル)、モノクロロ酢酸エチル1103g
(9.0モル)を仕込み、撹拌しながら80℃まで加熱
し、80℃で3時間撹拌を続けた。その後、徐々に反応
温度を上げ、120℃で8時間反応させた。反応後70
℃まで冷却し、トルエン200gと水1400gを添加
し、副生した塩化ナトリウムを除去した。油層を更に5
00gの水で3回洗浄し、製品のトルエン溶液1450
gを得た。100℃、45mmHgで1時間の真空蒸留
によってトルエンを回収したのち、100℃、40mm
Hgで1時間の水蒸気蒸留を行い、製品1050gを得
た。製品の比重は1.265、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(実施例1と同じ)による純度は9
3.1%であった。
トを行なった。チャートより73.306ppmの4級
炭素(クエン酸骨格)のピーク、その4級炭素に結合す
るメチレン基のピーク(42.591ppm)、それに
結合するカルボニル基に挟まれたメチレン基のピーク
(61.135ppm)、それに結合するカルボニル基
のピーク(167.090ppm)、それに結合するメ
チレン基のピーク(61.591ppm)、それに結合
するメチル基のピーク(14.152ppm)が確認で
きた。また、4級炭素に結合するカルボニル基のピーク
(172.402ppm)、それに結合するメチレン基
のピーク(61.894ppm)、それに結合するカル
ボニル基のピーク(167.485ppm)、それに結
合するメチレン基のピーク(61.651ppm)、そ
れに結合するメチル基のピーク(14.152ppm)
も確認でき、以上の結果より、クエン酸エステル化合物
の構造が下記の構造式(2)で示されるものであると断
定した。NMRチャートを図3に示す。また、FT−I
R測定の結果から得られた1747.4cmー1のC=O
伸縮、3496.7cmー1のOーH伸縮、2870〜2
990cmー1付近のCーH伸縮もこれを示唆している。
IRチャートを図4に示す。
の製造)四つ口フラスコに撹拌機、温度計、コンデンサ
ーを取り付け、実施例2で合成したクエン酸エステル1
50g(0.333モル)、ピリジン27.7g(0.
345モル)を仕込み、撹拌しながら10℃まで冷却し
た。アセチルクロライド27.1g(0.345モル)
を追加ロートから冷却しながら30分で追加した。その
後、徐々に反応温度を上げ、80℃で2時間反応させ
た。反応後、トルエン200gと水200gを添加し、
副生したピリジン塩酸塩を除去した。油層を更に100
gの水で3回洗浄し、製品のトルエン溶液356gを得
た。100℃、45mmHgの真空蒸留によってトルエ
ンを回収した後、110℃、30mmHgで30分間水
蒸気蒸留を行い、製品147gを得た。製品の比重は
1.264、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(実施例1と同じ)による純度は87.8%であった。
トを行なった。チャートより73.245ppmの4級
炭素(クエン酸骨格)のピーク、その4級炭素に結合す
るメチレン基のピーク(42.530ppm)、それに
結合するカルボニル基のピーク(169.002)、そ
れに酸素を介して結合するメチレン基のピーク(61.
044ppm)、それに結合するカルボニル基のピーク
(167.030ppm)、それに結合するメチレン基
のピーク(61.439ppm)、それに結合するメチ
ル基のピーク(14.092ppm)が確認できた。ま
た、4級炭素に結合するカルボニル基のピーク(17
2.341ppm)、それに酸素を介して結合するメチ
レン基のピーク(61.742ppm)、それに結合す
るカルボニル基のピーク(167.424ppm)、そ
れに酸素を介して結合するメチレン基のピーク(61.
530ppm)、それに結合するメチル基のピーク(1
4.092ppm)も確認できた。また4級炭素に結合
するアセチル基のカルボニルのピーク(169.670
ppm)およびメチル基のピーク(20.860pp
m)も確認できた。以上の結果より、クエン酸エステル
化合物の構造が下記の構造式(3)で示されるものであ
ると断定した。NMRチャートを図5に示す。また、F
T−IR測定の結果から得られた1747.4cmー1の
C=O伸縮、2870〜2990cmー1付近のCーH伸
縮もこれを示唆している。IRチャートを図6に示す。
純度が低いため、OーH伸縮に基づく吸収ピークが見ら
れる。
験方法は以下に示す通りである。
ラストミル)を用いて酢酸セルロース樹脂に、本発明に
係るクエン酸エステル化合物を種々の配合量で添加した
約50gの混合物について溶融混練性の評価試験を行っ
た。この評価項目としては、スケールアップして製造し
たときの作業性に重点を置き、トルクのかかる程度(定
性的に小、中、大で表示)、臭気の発生(定性的に極
少、少、中、多で表示)、発煙の発生(臭気に同じ)、
液漏れ状況(有、無で表示)、スクリュウへの樹脂の食
い込み性(定性的に◎、○、△、×で表示)、着色状況
(観察された色で表示)及び可塑化効果(定性的に○、
△、×で表示)の7項目を挙げて試験し、評価した。な
お、上記評価項目における「液漏れ」とは組立式装置で
あるラボプラストミルの結合部分からの混練物や分解物
がしみ出す現象を言う。なお、混練条件は以下の通りで
ある。 (1)混練温度:220℃ (2)混練時間:10分 (3)スクリュウ回転数:50rpm
の溶融混練性の評価試験において可塑化効果のあった溶
融混練物について、可塑剤のブリードアウト性(経時的
移行)の試験を行った。この試験はブリードアウトの有
無を見るものであり、重量保持率(重量減少度)、寸法
安定性(体積保持率)及び外観の観察(目視)評価によ
り行った。下記実施例5〜7及び比較例1,2に使用の
試験片としては、上記溶融混練物をホットプレス機に供
給し、プレス温度220℃、プレス圧力200kgf/
cm2、プレス時間、冷却時間はいずれも3分とするプ
レス条件下に0.5mm厚みのプレス板を成形し、5c
m×5cmの正方形にカットしたものを使用し、実施例
8及び比較例3用試験片としては、2軸混練押出機によ
る溶融混練物から射出成形により得られたカラープレー
ト(90mm×50mm×厚さ1mm,2mm,3mm
の3段形)を使用した。ブリードアウト性試験における
試験条件は以下の通りである。 (1)熱風乾燥機を使用した試験:80℃ (2)恒温恒湿機を使用した試験:50℃×80%RH
2に使用の試験片としては、上記ブリードアウト性評価
用試験片と同じ成形条件下に作成した0.5mm厚みの
プレス板を幅10mmの短冊状にカットしたものを使用
した他はJIS K7113に準じて試験を行った。実
施例8及び比較例3用試験片としては、上記ブリードア
ウト性評価用試験片の場合と同様の溶融混練物を使用
し、射出成形により得られたJIS1号引張試験片を用
いてJIS K7113に準じて試験を行った。なお、
上記いずれの場合も、試験片は23℃×50%RHの恒
温恒湿機で24時間調湿後、試験に供した。
温度、色相) (1)曲げ試験:JIS K7203に準じた。 (2)アイゾット衝撃試験:JIS K7110に準じ
た。 (3)熱変形温度:JIS K7207に準じた。 (4)色相:JIS K7103に準じた。YIは黄色度
である。
00(以下、単に分子量という。)、酢化度51%の酢
酸セルロース樹脂100重量部に、前記実施例3で得ら
れたクエン酸トリスエトキシカルボニルメチル(式
(2))を20重量部、40重量部及び100重量部の
3種類の割合で配合し、小型溶融混練装置(ラボプラス
トミル)を使用して混練した。又、混練物についてホッ
トプレス機を用いてプレス板を作成した。上記混練時の
混練作業性の評価結果を表1に、又引張試験及びブリー
ドアウト性試験結果は表2及び表3にそれぞれ示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、前記
実施例1で得られたクエン酸トリスメトキシカルボニル
メチル(式(1))を40重量部の割合で配合し、小型
溶融混練装置(ラボプラストミル)を使用して混練し
た。又、混練物についてホットプレス機を用いてプレス
板を作成した。上記混練時の混練作業性の評価結果を表
1に、又引張試験及びブリードアウト性試験結果は表2
及び表3にそれぞれ示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、前記
実施例4で得られたアセチルクエン酸トリスエトキシカ
ルボニルメチル(式(3))を40重量部の割合で配合
し、小型溶融混練装置(ラボプラストミル)を使用して
混練した。又、混練物についてホットプレス機を用いて
プレス板を作成した。上記混練時の混練作業性の評価結
果を表1に、又引張試験及びブリードアウト性試験結果
は表2及び表3にそれぞれ示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、平均
分子量500のポリカプロラクトンオリゴマーを40重
量部の割合で配合し、小型溶融混練装置(ラボプラスト
ミル)を使用して混練した。又、混練物についてホット
プレス機を用いてプレス板を作成した。上記混練時の混
練作業性の評価結果を表1に、又引張試験及びブリード
アウト性試験結果は表2及び表3にそれぞれ示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、ジエ
チルフタレート(DEP)を40重量部の割合で配合
し、小型溶融混練装置(ラボプラストミル)を使用して
混練した。又、混練物についてホットプレス機を用いて
プレス板を作成した。上記混練時の混練作業性の評価結
果を表1に、又引張試験及びブリードアウト性試験結果
は表2及び表3にそれぞれ示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、実施
例5で使用した式(2)で示されるクエン酸トリスエト
キシカルボニルメチルを40重量部の割合で配合し、2
軸溶融混練機を用いて混練し、ペレット化した。更に射
出成形機を用いて該ペレットから物性評価用試験片を作
製した。評価は引張試験、曲げ試験、アイゾット衝撃強
度、熱変形温度、色相なる基本物性について行った。そ
の結果を表4に示した。又、同様にして射出成形したカ
ラープレートを用いてブリードアウト試験を行った。そ
の結果は表5に示した。
化度51%の酢酸セルロース樹脂100重量部に、ポリ
カプロラクトンオリゴマーを40重量部の割合で配合
し、2軸溶融混練機を用いて混練し、ペレット化した。
更に射出成形機を用いて該ペレットから物性評価用試験
片を作製した。評価は引張試験、曲げ試験、アイゾット
衝撃強度、熱変形温度、色相なる基本物性について行っ
た。その結果を表4に示した。又、同様にして射出成形
したカラープレートを用いてブリードアウト試験を行っ
た。その結果は表5に示した。
酢酸セルロース樹脂に配合することにより、可塑性に優
れた酢酸セルロース樹脂組成物が得られることが分かっ
た。この組成物は、両成分の相溶性に優れ、しかも従来
公知の可塑剤、例えばポリカプロラクトンポリオールに
比し、成形品表面への可塑剤の移行、熱風を当てた場合
の重量保持率等の面で優れた傾向を示すことがわかっ
た。
ャート
ート
ャート
ート
ャート
ート
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式[1]で示されるクエン酸エ
ステル化合物。 【化1】 - 【請求項2】 R1が水素原子または炭素数1〜5の脂
肪族アシル基である請求項1記載のクエン酸エステル化
合物。 - 【請求項3】 R2が炭素数1〜4のアルキル基である
請求項1または2記載のクエン酸エステル化合物。 - 【請求項4】 R1が水素原子であり、R2がメチル基ま
たはエチル基である請求項1記載のクエン酸エステル化
合物。 - 【請求項5】 R1がアセチル基であり、R2がメチル基
またはエチル基である請求項1記載のクエン酸エステル
化合物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のクエン
酸エステル化合物からなる酢酸セルロース系樹脂用可塑
剤。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のクエン
酸エステル化合物を含有してなる酢酸セルロース系樹脂
組成物。 - 【請求項8】 酢酸セルロース系樹脂100重量部に対
してクエン酸エステル化合物を5〜200重量部配合し
てなる請求項7記載の酢酸セルロース系樹脂組成物。 - 【請求項9】 酢酸セルロース系樹脂の酢化度が40.
03〜62.55%である請求項7又は8記載の酢酸セ
ルロース系樹脂組成物。
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