JP2001048612A - 建築土木用骨材の製造方法 - Google Patents

建築土木用骨材の製造方法

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JP2001048612A
JP2001048612A JP11215996A JP21599699A JP2001048612A JP 2001048612 A JP2001048612 A JP 2001048612A JP 11215996 A JP11215996 A JP 11215996A JP 21599699 A JP21599699 A JP 21599699A JP 2001048612 A JP2001048612 A JP 2001048612A
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clay
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Hiromitsu Ueki
弘満 植木
Takashi Sato
隆 佐藤
Seisaburo Yamahata
政三郎 山端
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SUMIKIN KOGYO KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B14/00Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B14/02Granular materials, e.g. microballoons
    • C04B14/26Carbonates
    • C04B14/28Carbonates of calcium

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では粘土分等の不純物の含有量が多くて
建築土木用骨材として使用できなかった廃棄物をリサイ
クルして、品質の高い建築土木用骨材を製造する方法の
提供を課題とする。 【解決手段】 原料M1をグリズリー2に投入して篩に
かけ、所定外径寸法以下の原料M3を得る分級工程と、
該分級工程で得られた原料M3をトロンメル4に投入し
て衝撃を加えるとともに分級し、該原料M3に付着して
いる第1不純物D1を取り除いて原料M4を得る第1の
泥分粘土分除去工程とを有する方法を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泥分粘土分等の不
純物が付着した石灰石破砕片から不純物を除去してコン
クリート用骨材などの建築土木用に適した骨材を製造す
る建築土木用骨材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメント材や鉄鋼材や土建用骨材となる
石灰石は、石灰鉱山で採掘された石灰石破砕片に、これ
を破砕して粒形を整える破砕整粒(篩い)工程などの加
工処理を施すことで得られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この石灰石破
砕片でも、泥分粘土分等の不純物含有量が多いものは、
前述したセメント材や鉄鋼材や土建用骨材としての適用
基準(例えば、「土木学会・コンクリート標準示方書」
には、有害物質含有量の限度に対する基準として、粗骨
材では粘土分含有量が0.25重量%以下であること、
細骨材では粘土分含有量が1.0重量%以下であるこ
と、等が規定されている。)に合致していないために、
ただ廃棄物として堆石場(製鉄のスラグ埋め立て地のよ
うなもの)に廃棄せざるを得なかった。このような不純
物を含む石灰石破砕片でも、含有されている泥分粘土分
を除去することができるのであれば、例えば土建用の骨
材等として使用することが可能であるが、本発明以前で
は有効な回収方法がなかった。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、従来では泥分粘土分等の不純物の含有量が多
くて建築土木用骨材として使用できなかった廃棄物をリ
サイクルして、品質の高い建築土木用骨材を製造するこ
とができる製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建築土木用骨材
の製造方法は、上記課題を解決するために以下の手段を
採用した。すなわち、請求項1記載の建築土木用骨材の
製造方法は、泥分粘土分等の不純物が混入した石灰石破
砕片から前記不純物を除去して建築土木用に適した骨材
を製造する方法であって、前記石灰石破砕片をグリズリ
ーに投入して篩にかけ、所定外形寸法以下の第1の原料
を得る分級工程と、該分級工程で得られた前記第1の原
料をトロンメルに投入して衝撃を加えるとともに、該第
1の原料に付着している前記不純物を取り除いて第2の
原料を得る第1の泥分粘土分除去工程とを有することを
特徴とする。
【0006】前記請求項1記載の建築土木用骨材の製造
方法によれば、従来では泥分粘土分等の不純物の含有量
が多くて建築土木用骨材原料として使用できなかった石
灰石破砕片を、トロンメルに投入して衝撃を加え、ま
た、粘土付着量の多い小塊石灰石を篩い落とすことで、
付着している不純物を取り除くことができる。このよう
にして得られた第2の原料は、泥分粘土分等の不純物の
含有量が少なくて建築土木用骨材原料としての品質に優
れている。
【0007】また、請求項2記載の建築土木用骨材の製
造方法は、請求項1記載の建築土木用骨材の製造方法に
おいて、前記第2の原料をインパクトクラッシャーに投
入し、該第2の原料に衝撃を加えて残留付着している前
記不純物を取り除いて第3の原料を得る第2の泥分粘土
分除去工程を更に含むことを特徴とする。
【0008】前記請求項2記載の建築土木用骨材の製造
方法によれば、トロンメルで不純物を除去した後の第2
の原料に残留付着している不純物は、インパクトクラッ
シャーに投入することで徹底的に除去される。これによ
り、砕砂にも適した第3の原料が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建築土木用骨材の
製造方法の一実施形態を図1〜図4のフローチャートを
参照しながら説明するが、本発明がこれに限定解釈され
るものでないことはもちろんである。本実施形態の建築
土木用骨材の製造方法は、以下の各工程(1)〜(7)
を有している。 (1)第1の分級工程(分級工程):バックホー1を用
いて泥分粘土分等(以下、主に泥分粘土分からなるもの
を意味して不純物と称する)の混じった石灰石破砕片
(以下、原料M1と称する)をグリズリー2に運んで投
入し、このグリズリー2で篩をかけて粒形500mm以
上の原料M2と粒形500mm以下の原料M3(第1の
原料)とに分級する(図1参照)。すなわち、粒形50
0mm以上の原料M2は、グリズリー2の外に落とさ
れ、図示されないブレーカーにて小割破砕されて原料M
4となる。一方、粒形500mm以下の原料M3は、グ
リズリー2の真下に配置されているレシプロフィーダー
3へと供給される。
【0010】(2)第1の泥分粘土分除去工程(図1参
照):レシプロフィーダー3によって原料M3は、トロ
ンメル4へと送り出される。トロンメル4では、原料M
3に付着している不純物が取り除かれる。すなわち、ト
ロンメル4には、筒状に形成された金属網4a設けられ
ており、該金属網4aをその軸線回りに回転させるとと
もにその内部に原料M3を投入して通らせる。すると、
原料M3同士がぶつかったり、原料M3と金属網4aと
がぶつかったりするので、原料M3の外表面に付着して
いる不純物が衝撃で剥離して分級され、除去される。ま
た、粘土付着量の多い小塊石灰石も篩分けられる。な
お、この第1の泥分粘土分除去工程で用いられるトロン
メル4は、破砕石を水で洗浄する湿式として用いられる
こともあるが、ここでは水を使用しない乾式として用い
ている。したがって、給水・排水のための付帯設備が不
要となっているので、不純物を除去して骨材を製造する
本設備の建造コスト及び運転コストを低減させるのに効
果を奏している。
【0011】このようにして原料M3を金属網4a内に
通すことにより、前記不純物を多く含有する粒形50m
m以下の第1不純物D1と、該第1不純物D1が除去さ
れた粒形50mm以上の原料M4とに篩がけで分級され
る。なお、ここでは粒形を篩分けする基準寸法を50m
mとしているが、必要に応じて、異なる網目間隔寸法の
金属網4aを用いることにより、この基準寸法は変更可
能である。以上に説明した、原料M1から第1不純物D
1を取り除いて原料M4を得るまでの工程が前処理であ
る。この前処理において山状に堆積された第1不純物D
1は、ショベル5によって図示されない堆石場へと運搬
して廃棄される。一方、山状に堆積された原料M4は、
ショベル5によってダンプカー6に積載され、次工程を
行う振動グリズリー7へと運搬される。
【0012】(3)第2の分級工程(図1参照):原料
M4は、振動グリズリー7に投入され、粒形80mm以
上の原料M5と粒形80mm以下の原料M6とに篩がけ
で分級される。粒形80mm以上の原料M5は、ジョー
クラッシャー8に供給され、ここで粒形100mm以下
に粉砕されて原料M7となる。粒形80mm以下の原料
M6は、付着している泥分粘土分が少なくて破砕原料と
して使用できる場合には、ベルトコンベアー9(可逆式
ベルト)によって前記原料M7と合流し、ベルトコンベ
アー10に載せられる。逆に、この原料M6が泥分粘土
分の更なる除去を必要としている場合には、ベルトコン
ベアー9を逆回転させてベルトコンベアー11にこれを
載せる。ベルトコンベアー11によって原料M6は振動
スクリーン12へと運搬され、ここで篩がけされて粒形
30〜80mmの原料M8に分級される。このとき、粒
形30mm以下のものはベルトコンベアー14で運搬し
て山積みされ、第2不純物D2となる。この第2不純物
D2は、前記第1不純物D1と同様に廃棄される。
【0013】分級された前記原料M8は、ベルトコンベ
アー13を介してベルトコンベアー10上の原料M7と
合流する。なお、符号15は切替ダンパーであり、振動
スクリーン12からの原料M8をベルトコンベアー13
もしくはベルトコンベアー14のどちらに送るかを切り
替るためのものである。通常は、切替ダンパー15は原
料M8がベルトコンベアー13に行くように設定されて
使用されるが、下流ラインで不具合が発生した発生した
場合には、原料M8をベルトコンベアー14に向かわせ
るべく切り替えられるようになっている。以上説明の第
2の分級工程により、粒形30〜100mmの原料M9
(ベルトコンベアー10に載せられている原料M7と原
料M8の混合物のことであり、第2の原料である。)が
得られ、次工程へと搬送される。次工程では、この原料
M9を元に骨材製品を製造する。なお、図1の右下に示
す符号及び符号は、図2の左下に示す符号及び符
号とそれぞれ連続していることを示す。
【0014】(4)第2の泥分粘土分除去工程(図2参
照):符号の下流に示すように、原料M9は、泥分粘
土分の更なる除去が必要である場合には、切替ダンパー
16を通ってベルトコンベアー17を介してインパクト
クラッシャー18へと供給される(逆に、泥分粘土分が
十分に取り除かれているのでインパクトクラッシャー1
8に通す必要が無い場合には、切替ダンパー16は、原
料M9の流れを符号の方向に切り替えて、後述される
サージホッパー23(図3参照)へと送り出す。)。イ
ンパクトクラッシャー18内には、周囲に多数のハンマ
ーを備えたローターと、該ローターの回転で前記ハンマ
ーによって弾かれた原料M9が当てられるブレーカプレ
ートとが備えられている(図示せず)。通常、このイン
パクトクラッシャー18は、高速回転させて内部に投入
される原料を破砕する目的に用いられるものであるが、
本発明では、前記ローターの周速を、粒形30〜100
mmの原料M9に対して30m/s以下に下げて用いる
ことで、破砕ではなく、前記第1の泥分粘土分除去工程
で除去しきれずに残留付着している前記不純物(以下、
第3不純物D3と称する)を原料M9から除去すること
を目的として用いている。なお、このローターの周速
や、前記ハンマーと前記ブレーカプレートとの間隔は、
投入される原料M9の粒形の大きさを変更する場合に
は、それに応じて適宜調節することが好ましい。
【0015】すなわち、例えば28m/s程度に周速を
遅くすると共に前記間隔を極力広げることで、原料M9
に必要以上の衝撃を加えてこれを破砕することのない状
態で、原料M9に衝撃を加えて残留付着している第3不
純物D3の除去を行うものである(周速は20m/s以
下など、更に低いものとしても良い)。第3不純物D3
を除去するのに際し、原料M9をコーンクラッシャー
(図示せず)にかける方法も考えられるが、表面に付着
した粘土を衝撃を与えることによって落とすためには、
低回転で運転するインパクトクラッシャー18に通す方
がより好ましい。以上により、原料M1に含まれる前記
不純物は2段階で除去されるわけであるが、これは、細
骨材の製品を製造するために徹底的に泥分粘土分を取り
除く必要があるからである。インパクトクラッシャー1
8で原料M9から第3不純物D3を除去した後に得られ
る原料M10は、ベルトコンベアー19によって振動ス
クリーン20へと運搬される。
【0016】(5)第3の分級工程(図2及び図3参
照):ベルトコンベアー19で運搬されて振動スクリー
ン20に投入された原料M10は、ここで篩がけされて
粒形13mm以上の原料M11と、粒形13mm以下の
第3不純物D3とに分級される。この第3不純物D3
は、ベルトコンベアー21で前記第1不純物D2(図1
参照)まで運搬されてこれに混入され、一緒に廃棄処分
される。一方、振動スクリーン20で分別された原料M
11は、ベルトコンベアー22によって図3上のサージ
ホッパー23へと供給される。したがい、このサージホ
ッパー23には、前記切替ダンパー16からの原料M9
か、または振動スクリーン20からの原料M11のいず
れかが投入される。なお、図2の右上に示す符号及び
符号は、図3の左上に示す符号及び符号とそれぞ
れ連続していることを示す。
【0017】(6)砕石製造工程(図3参照):サージ
ホッパー23に投入された原料M9または原料M11
と、原料M15(後述)との混合物(以下、原料M12
と称する)は、ここに一時的に蓄えられた後、フィーダ
ー24及びベルトコンベアー25によって運搬されてコ
ーンクラッシャー26へと投入される。投入された原料
M12は、このコーンクラッシャー26において破砕さ
れて粒形40mm以下の原料M13となり、続いてベル
トコンベアー27で磨砕機28へと運搬される。原料M
13は、この磨砕機28で角が取られるように加工処理
される。このようにして粒形の整えられた原料M14
は、ベルトコンベアー29で振動スクリーン30へと投
入される。
【0018】原料M14は、この振動スクリーン30に
よって、粒形20mm以上の原料M15と、粒形5〜2
0mmの原料M16と、粒形5mm以下の原料M17と
の3種類に分級される。原料M15は、粒形がまだ大き
いので、その粒形を小さく加工処理するためにベルトコ
ンベアー31で再び前記サージホッパー23へと戻され
る。また、原料M16は、ベルトコンベアー32で運搬
されて山状に堆積されて粒形5〜20mmの製品P1
(砕石)となる。また、原料M17は、ベルトコンベア
ー33で運搬され、更に細かい粒形のものに加工される
ために、切替ダンパー34で切り替えられ、図4上に示
すベルトコンベアー35で砕砂原料ビン36へと投入さ
れる。砕砂ラインが故障した場合の原料M17は、切替
ダンパー34によって山状に堆積され、砕砂原料として
再度使用される。すなわち、水分含有量が少ない場合に
は、後述される原料M20の一部として採用される。な
お、図3の右下に示す符号は、図4の左下に示す符号
と連続していることを示す。
【0019】(7)砕砂製造工程(図4参照):原料M
17は、単独または原料M21(後述)と混合された状
態(以下、この混合物を原料M18と称する)で砕砂原
料ビン36内に一時的に蓄えられた後、ベルトコンベア
ー37、38によって粉砕機39へと運搬供給される。
原料M18は、この粉砕機39で破砕され、原料M19
に整えられる。なお、符号40は、集塵を行う集塵機で
ある。前記原料M21は、非常用のラインから持ち運ば
れるものであり、ダンプカー41によって他のプラント
砕石製造ライン(図示せず)から搬入された篩下品(タ
ンカル原料)である粒形5mm以下の原料M20を、ホ
ッパー42に一時的に蓄えた後、これをベルトコンベア
ー43でバケットエレベーター44に投入して垂直に持
ち上げ運搬したものである。
【0020】原料M19は、ベルトコンベアー45、バ
ケットエレベーター46、ベルトコンベアー47を経て
分級器48に投入される。この分級機48では、空気分
級によって粒形0.15mm以下の原料m(微粉)と、
ベルトコンベアー49で運搬されるFM3.2の製品P
2(砕砂)とに分級され、それぞれ山状に堆積される。
ここで、原料mは、後に篩い分け等が施されて別途製品
として供される。なお、FM(Finess Modu
lus)値は、粗粒率であり、0.15mm,0.30
mm,0.6mm,1.2mm,2.5mm,5mm,
10mm,20mm,40mmの各篩で骨材試料を篩分
けし、それぞれの篩に止まった量の重量百分率の総和を
100で割った値を示す。この数値が大きくなれば、粗
くて大きな骨材であることを示す。特に砕砂はこの数値
で管理される。
【0021】以上(1)〜(7)の工程により、粒形5
〜20mmの製品P1(砕石)と、FM3.2の製品P
2とが得られることとなる。製造後の各製品P1及び製
品P2は、それぞれ個別にショベル50でダンプカー5
1に積まれ、運搬される。
【0022】本実施形態の建築土木用骨材の製造方法に
よれば、従来では泥分粘土分等の不純物の含有量が多く
て建築土木用の骨材として使用できなかった原料M1
を、トロンメル4に投入して衝撃を加えるとともに篩が
けすることで、外表面に付着している第1不純物D1を
取り除くことができる。このように、従来では不純物が
付着していたがために、ただ廃棄せざるを得なかった廃
棄物(原料M1)から、優れた品質の建築土木用骨材を
製品P1及び製品P2として造り出すことが可能となっ
ている。これは、廃棄物のリサイクルによる資源の有効
利用という効果に止まらず、廃棄物の廃棄用地の確保に
おいても、除去された少量の泥分粘土分を廃棄する分だ
けの狭い用地で済むという別の効果をも生み出してい
る。しかも、製造に用いられる原料M1は、既に堆石場
に不要廃棄物として積まれているものであるので、容易
に入手することが可能である。
【0023】また、本実施形態の建築土木用骨材の製造
方法によれば、トロンメル4で第1不純物D1を除去し
た後の原料M4の外表面に残留付着している前記第3不
純物D3は、インパクトクラッシャー18に投入するこ
とで徹底的に除去される。このようにして得られた原料
M11は、泥分粘土分等の不純物の含有量が極めて低
く、細かく破砕して砂状の製品にしても、優れた品質と
することが可能となる。
【0024】また、本実施形態の建築土木用骨材の製造
方法によれば、周速を例えば28m/s程度に遅くする
と共に前記ハンマーと前記ブレーカーとの間隔を極力広
げることで、原料M9に必要以上の衝撃を与えずに、イ
ンパクトクラッシャー18内で原料M9の表面に付着し
た残留付着物(泥分粘土分)を徹底的に除去し、品質の
極めて優れた製品P1、P2を製造することが可能とな
る。
【0025】[実施例]上記実施形態に説明した製造方
法を実施可能な製造設備を実際に建造し、骨材用として
用いるための製品P1及びP2を、上記実施形態の製造
方法に基づいて製造した結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】同表に示すように、泥分粘土分含有量が約
30重量%の石灰石破砕片(500ton)を原料M1
として用いた。この原料M1の不純物含有量比は、許容
含有量比の適合規準値を越えているので、従来では利用
できずに廃棄していたものである。この原料M1に前記
(1)第1の分級工程と前記(2)第1の泥分粘土分除
去工程とを施すことで、重量約170tonの第1不純
物D1が除去された。第1不純物D1は、泥分粘土分含
有量が約81重量%で、泥分粘土分の許容含有量を上回
っているので不合格であり、廃棄される。同様に、前記
(3)第2の分級工程を経ることで、第2不純物D2が
除去され、前記(4)第2の泥分粘土分除去工程及び前
記(5)第3の分級工程を経ることで、第3不純物D3
が除去される。これら合計71tonの第2不純物D2
及び第3不純物D3の泥分粘土分含有量は、約15重量
%で、泥分粘土分の許容含有量を上回っているので不合
格であり、廃棄される。さらに、前記(6)砕石製造工
程及び前記(7)砕砂製造工程を経ることで、約43t
onの原料m(微粉)が除去される。この原料mは、泥
分粘土分含有量が殆どゼロであり、後に篩い分け等が施
されて別途製品として供される。
【0028】以上の工程により、泥分粘土分が除去され
た製品P1及び製品P2が得られることとなる。製造さ
れた約122tonの製品P1は、泥分粘土分含有量が
0.1重量%以下にまで低減され、泥分粘土分の許容含
有量比の適合規準値を下回っているので合格であり、か
つ、その粒形も20〜5mmに整えられているので、砕
石として十分に使用可能である。同様に、製造された約
94tonの製品P2も、泥分粘土分含有量が1重量%
以下にまで低減されており、泥分粘土分の許容含有量比
の適合規準値を下回っているので合格である。
【0029】以上により、従来ではただ廃棄していた廃
棄物(原料M1)より、骨材として十分に使用可能な優
れた品質の砕石及び砕砂として製品P1及び製品P2を
得られることが確認できた。なお、この実施例では、重
量約500tonの原料M1より合計重量約216to
nの製品P1及び製品P2を得ることができたことから
わかるように、回収率の高い製造方法であることも示さ
れている。
【0030】
【発明の効果】本発明の前記請求項1記載の建築土木用
骨材の製造方法によれば、従来では泥分粘土分等の不純
物の含有量が多くて建築土木用の骨材として使用できな
かった石灰石破砕片を、トロンメルに投入して衝撃を加
え、さらに粘土付着量の多い小塊石灰石を分級すること
で骨材に有害な不純物を取り除くことができる。このよ
うにして得られた第2の原料は、泥分粘土分等の不純物
の含有量が少なくて建築土木用骨材原料としての品質に
優れている。このように、従来では不純物が付着してい
たがために、ただ廃棄せざるを得なかった廃棄物から、
優れた品質の建築土木用骨材原料を造り出すことが可能
となっている。これは、廃棄物のリサイクルによる資源
の有効利用という効果に止まらず、廃棄物の廃棄用地の
確保においても、除去された少量の泥分粘土分を廃棄す
る分だけの狭い用地で済むという別の効果をも生み出し
ている。しかも、製造に用いられる石灰石破砕片は、既
に堆石場に不要廃棄物として積まれているものであるの
で、容易に入手することが可能である。
【0031】また、前記請求項2記載の建築土木用骨材
の製造方法によれば、トロンメルで不純物を除去した後
の第2の原料に残留付着している不純物は、インパクト
クラッシャーに投入することで徹底的に除去される。こ
のようにして得られた第3の原料は、泥分粘土分等の不
純物の含有量が極めて低く、例えば細かく破砕して砂状
の製品にしても、優れた品質とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の建築土木用骨材の製造方法の一実施
形態を示す図であって、フローチャートである。
【図2】 同実施形態の製造方法を示す図であって、図
1のフローチャートの続きである。
【図3】 同実施形態の製造方法を示す図であって、図
2のフローチャートの続きである。
【図4】 同実施形態の製造方法を示す図であって、図
3のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
2・・・グリズリー 4・・・トロンメル 18・・・インパクトクラッシャー D1,D2、D3,m・・・第1不純物、第2不純物、第
3不純物、原料(不純物)M1・・・原料(石灰石破砕
片) P1,P2・・・製品(骨材) M3・・・第1の原料 M4・・・第2の原料 M11・・・第3の原料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 14/28 C04B 14/28 (72)発明者 山端 政三郎 青森県八戸市大字松館字長坂9−1 住金 鉱業株式会社内 Fターム(参考) 4D021 AA13 AB02 AB03 AC01 CA11 DC10 EA10 EB01 FA06 GA08 GA23 GB02 HA01 4D067 DD07 GA02 GA05 GB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥分粘土分等の不純物が混入した石灰石
    破砕片から前記不純物を除去して建築土木用に適した骨
    材を製造する方法であって、 前記石灰石破砕片をグリズリーに投入して篩にかけ、所
    定外形寸法以下の第1の原料を得る分級工程と、 該分級工程で得られた前記第1の原料をトロンメルに投
    入して衝撃を加えるとともに、該第1の原料に付着して
    いる前記不純物を取り除いて第2の原料を得る第1の泥
    分粘土分除去工程とを有することを特徴とする建築土木
    用骨材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建築土木用骨材の製造方
    法において、 前記第2の原料をインパクトクラッシャーに投入し、該
    第2の原料に衝撃を加えて残留付着している前記不純物
    を取り除いて第3の原料を得る第2の泥分粘土分除去工
    程を更に含むことを特徴とする建築土木用骨材の製造方
    法。
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